JP2023025652A - 飲料供給装置 - Google Patents

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明 喜田
Akira Kida
竜徳 小沢
Tatsunori Ozawa
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Abstract

【課題】原料箱の清掃作業を簡易なものとすること。【解決手段】原料を収容して保管し、かつ内蔵する原料供給駆動部30aの駆動により原料を飲料生成部40に払い出す原料箱30を備え、飲料生成部40で生成した飲料を容器Cに供給する飲料供給装置であって、原料箱30は、原料供給駆動部30aを内蔵し、原料供給駆動部30aの駆動により原料を飲料生成部40に払い出す払出部31と、払出部31の導入口312に自身の連通口322が連通する態様で払出部31に連結されることにより、筐体である装置本体1よりも上方に突出する態様で設けられた収容部32とを備え、収容部32が払出部31に対して着脱可能に設けられて構成されている。【選択図】図5

Description

本発明は、飲料供給装置に関し、より詳細には、例えばコンビニエンスストア等の店舗に設置されたコーヒーマシン等の飲料供給装置に関するものである。
従来、例えばコンビニエンスストア等の店舗には、コーヒーマシン等の飲料供給装置が設置されている。この飲料供給装置は、利用者により飲料が選択された場合に、例えばコーヒー豆挽き及びドリッピングの抽出処理等を飲料生成部で行って飲料を生成し、飲料供給部に配置された容器であるカップに対して、該飲料供給部を構成するノズルより飲料を吐出して供給するものである。
そのような飲料供給装置においては、コーヒー豆等の原料を収容して保管する原料箱が設けられており、原料箱は、内蔵する原料供給駆動部が駆動することにより、飲料の生成に必要な量の原料を飲料生成部に払い出している。そのような原料箱は、一部が筐体である装置本体の天板より上方に突出しており、内部が視認可能である(例えば、特許文献1参照)。
特開2020-045119号公報
ところで、上述した飲料供給装置では、コーヒー豆等の原料の油分が原料箱の内部に付着するので、一部が装置本体より上方に突出して内部が視認可能な原料箱を定期的に清掃する必要があった。
しかしながら、原料箱は、一部が装置本体の天板より上方に突出する態様で設けられているので、飲料供給装置がカウンター等の台に設置されている関係上、清掃作業が煩雑なものとなる虞れがあった。
本発明は、上記実情に鑑みて、原料箱の清掃作業を簡易なものとすることができる飲料供給装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る飲料供給装置は、原料を収容して保管し、かつ内蔵する原料供給駆動部の駆動により原料を飲料生成部に払い出す原料箱を備え、前記飲料生成部で生成した飲料を容器に供給する飲料供給装置であって、前記原料箱は、前記原料供給駆動部を内蔵し、該原料供給駆動部の駆動により原料を前記飲料生成部に払い出す払出部と、前記払出部の導入口に自身の連通口が連通する態様で該払出部に連結されることにより、筐体である装置本体よりも上方に突出する態様で設けられた収容部とを備え、前記収容部が前記払出部に対して着脱可能に設けられて構成されたことを特徴とする。
また本発明は、上記飲料供給装置において、前記原料箱は、複数設けられ、他の原料箱と並設されることを特徴とする。
また本発明は、上記飲料供給装置において、前記収容部は、透光性材料により構成されたことを特徴とする。
また本発明は、上記飲料供給装置において、前記原料箱は、前記収容部の前記連通口を開閉するシャッタを備えたことを特徴とする。
また本発明は、上記飲料供給装置において、前記原料箱は、前記払出部と前記収容部との連結状態を保持する保持手段を備え、前記保持手段は、前記連通口が前記シャッタにより閉塞される場合に、前記払出部と前記収容部との連結状態を解除して前記収容部が前記払出部から離脱することを許容することを特徴とする。
また本発明は、上記飲料供給装置において、前記保持手段は、自身に形成された規制突部が、前記連通口の開口縁部に形成された規制開口より上方に進退移動可能に設けられた規制部材により構成され、前記規制部材は、前記規制開口から上方に進出する規制突部が前記収容部に形成された規制凹部に進入する場合に、前記払出部と前記収容部との連結状態を保持する一方、前記連通口が前記シャッタにより閉塞される場合に、該シャッタに押圧されて前記規制突部が前記規制開口の上方から退行することにより前記払出部と前記収容部との連結状態を解除して前記収容部が前記払出部から離脱することを許容することを特徴とする。
また本発明は、上記飲料供給装置において、前記収容部に回動自在に設けられ、かつ前記シャッタが前記連通口を閉塞する場合に、該シャッタが該連通口から離脱することを規制して該連通口の閉塞状態を維持させるレバー部材を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、内蔵する原料供給駆動部の駆動により原料を飲料生成部に払い出す払出部と、払出部の導入口に自身の連通口が連通する態様で該払出部に連結されることにより、装置本体よりも上方に突出する態様で設けられた収容部とを備えた原料箱は、収容部が払出部に対して着脱可能に設けられて構成されているので、収容部を払出部から離脱させた後に該収容部を洗浄することが可能になり、原料箱の清掃作業を簡易なものとすることができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態である飲料供給装置の外観構成を模式的に示す斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態である飲料供給装置の特徴的な制御系を模式的に示すブロック図である。 図3は、図2に示した制御部が実施する飲料供給制御処理の処理内容を示すフローチャートである。 図4は、図1及び図2に示した原料箱の外観構成を示す斜視図である。 図5は、1つの原料箱の外観構成を示す斜視図である。 図6は、図5に示した払出部を示す分解斜視図である。 図7は、図5に示した払出部を示す斜視図である。 図8は、図5に示した収容部を示す分解斜視図である。 図9は、図5に示した収容部を示す分解斜視図である。 図10は、図5に示した収容部を示す斜視図である。 図11は、払出部に対して収容部を装着する状態を示す斜視図である。 図12は、図8及び図9に示したシャッタを挿入した状態を示す斜視図である。 図13は、図8及び図9に示したシャッタを挿入した状態を示す縦断面図である。 図14は、払出部に対して収容部を離脱させた状態を示す斜視図である。 図15は、原料箱の変形例を示す側面図である。 図16は、図15に示したロックレバー部材の外観構成を示す斜視図である。 図17は、図15に示した原料箱の要部を示す縦断面図である。 図18は、図17に示した原料箱にシャッタが後方より近接した状態を示す縦断面図である。 図19は、シャッタが挿入された原料箱の要部を示す縦断面図である。 図20は、図15に示した収容部を払出部から離脱させた状態を示す縦断面図である。 図21は、図20に示した収容部を払出部に連結させる手順を示す縦断面図である。 図22は、図20に示した収容部を払出部に連結させる手順を示す側面図である。 図23は、原料箱の他の変形例を示す斜視図である。 図24は、図23に示した規制ロック機構の構成を示す斜視図である。 図25は、シャッタが挿入される原料箱の要部を示す斜視図である。 図26は、シャッタが挿入された原料箱の要部を示す分解斜視図である。 図27は、図23に示した収容部を払出部に連結させる手順を示す分解斜視図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る飲料供給装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
<飲料供給装置の構成概要>
図1及び図2は、それぞれ本発明の実施の形態である飲料供給装置を示すもので、図1は、外観構成を示す斜視図であり、図2は、特徴的な制御系を模式的に示すブロック図である。
ここで例示する飲料供給装置は、例えばコンビニエンスストア等の店舗に設置されるコーヒーマシンであり、例えばコーヒー豆挽き及びドリッピングの抽出処理を行って、例えばカップ等の容器Cにコーヒー等の飲料を供給するものである。このような飲料供給装置は、装置本体1を備えている。
装置本体1は、本体キャビネット10及び前面扉20を備えている。本体キャビネット10は、前面に開口を有する略直方状の形態を成すものである。この本体キャビネット10には、原料箱30と飲料生成部40とが設けられている。
原料箱30は、飲料の原料であるコーヒー豆を収容して保管するものであり、本実施の形態では4つ設けられている。これら原料箱30は、それぞれ原料供給駆動部30aを内蔵しており、該原料供給駆動部30aの駆動によりコーヒー豆を飲料生成部40に払い出すものである。かかる原料箱30の詳細については後述する。
飲料生成部40は、原料箱30から払い出されたコーヒー豆と、湯を貯留する貯湯部(図示せず)から供給された湯とでコーヒーを生成するものである。より詳細に説明すると、飲料生成部40は、原料箱30から払い出されたコーヒー豆を粉砕し、粉砕した豆と貯湯部からの湯とでコーヒーを抽出して生成するものである。
前面扉20は、本体キャビネット10の前面の開口を閉塞するのに十分な大きさを有する扉体である。この前面扉20は、本体キャビネット10の前方側一側縁部において、上下方向に沿って延在する図示せぬ軸部の中心軸回りに揺動可能に設けられており、本体キャビネット10の前面の開口を開閉することが可能である。
かかる前面扉20は、前面が接客面を構成しており、表示部21、飲料供給部22及び開閉扉23が設けられている。表示部21は、例えば液晶タッチパネルで構成されており、各種情報を表示するとともに、タッチ操作等の入力操作が可能な入力部21aを有している。
飲料供給部22は、表示部21の下方側に設けられており、ノズル22aとステージ22bとを有している。ノズル22aは、飲料生成部40で生成された飲料を下方に向けて吐出するものである。ステージ22bは、ノズル22aの下方域に設けられている。このステージ22bは、容器Cを載置させるものであり、円弧状のストッパ22cが設けられている。
開閉扉23は、例えば透明な樹脂等の透光性材料により構成されるものであり、飲料供給部22の入口22dを覆うのに十分な大きさを有している。この開閉扉23は、左側端部が前面扉20に軸支されており、前後方向に沿って揺動可能なものである。つまり、開閉扉23は、飲料供給部22に近接離反する態様で前後方向に沿って揺動可能であり、飲料供給部22に近接する態様で後方に揺動する場合に飲料供給部22の入口22dを閉成させることが可能であり、飲料供給部22から離隔する態様で前方に揺動する場合に飲料供給部22の入口22dを開成させることが可能である。
図2に示すように、飲料供給装置は、容器検出部24、扉開閉検知部25、扉開閉ロック機構26及び制御部50を備えている。
容器検出部24は、例えば光センサ等により構成されるもので、飲料供給部22における容器Cの配置の有無、すなわちステージ22bに容器Cが載置されたか否かを検出するものである。かかる容器検出部24は、容器Cの有無の検出結果を制御部50に与えるものである。
扉開閉検知部25は、飲料供給部22の入口22dの近傍に設けられており、例えば光センサ等で構成されるものである。この扉開閉検知部25は、開閉扉23による入口22dの開閉を検知するものであり、より詳細には、入口22dが閉成、すなわち開閉扉23が閉となるか否かを検知するものである。かかる扉開閉検知部25は、開閉扉23が閉となるか否かの検知結果を制御部50に与えるものである。
扉開閉ロック機構26は、飲料供給部22の入口22dの近傍に設けられている。この扉開閉ロック機構26は、入口22dを閉成する開閉扉23が閉となる状態を保持させて該開閉扉23が前方に向けて揺動することを規制するロック状態と、該開閉扉23が前方に向けて揺動することを許容する解除状態との間で択一的に切替可能なものである。かかる扉開閉ロック機構26の切り替えは、制御部50から与えられる指令に応じて行われる。
制御部50は、上述した原料箱30、飲料生成部40、表示部21、容器検出部24、扉開閉検知部25、扉開閉ロック機構26に電気的に接続されており、同じく電気的に接続された記憶部51に記憶されたプログラムやデータに従って、これら各部の動作を統括的に制御するものである。また記憶部51には、供給可能な飲料のレシピデータが格納されている。
尚、制御部50は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア及びハードウェアを併用して実現してもよい。
<飲料供給装置の動作概要>
図3は、図2に示した制御部50が実施する飲料供給制御処理の処理内容を示すフローチャートである。かかる飲料供給制御処理の処理内容を説明しながら飲料供給装置の動作について説明する。
この飲料供給制御処理において制御部50は、容器検出部24が、容器Cが飲料供給部22に有ると検出したか否かを判断する(ステップS101)。すなわち、容器検出部24は、容器Cがステージ22bに載置されたか否かを検出する。容器Cが有ると検出されない場合(ステップS101:No)には、制御部50は、ステップS101の判断処理を繰り返す。
容器Cが有ると検出された場合(ステップS101:Yes)、制御部50は、扉開閉検知部25の検知結果をもとに、開閉扉23が閉であるか否かを判断し(ステップS102)、開閉扉23が閉でない場合(ステップS102:No)には、ステップS102の判断処理を繰り返す。
一方、制御部50は、開閉扉23が閉である場合(ステップS102:Yes)には、扉開閉ロック機構26を用いて開閉扉23を閉状態にロックする(ステップS103)。
そして制御部50は、表示部21に対して、供給可能な飲料の表示と、入力部21aのタッチを案内する案内表示を行う(ステップS104)。
その後、制御部50は、入力部21aがタッチされたか否かを判断する(ステップS105)。入力部21aがタッチされない場合(ステップS105:No)、制御部50は、ステップS105の判断処理を繰り返す。
一方、入力部21aがタッチされた場合(ステップS105:Yes)、制御部50は、飲料の供給指令が与えられたものとして、入力部21aのタッチにより選択された飲料を生成するための原料の払い出しを行う(ステップS106)。すなわち、制御部50は、該当する原料箱30の原料供給駆動部30aを駆動させて所定量の原料を飲料生成部40に払い出す。
制御部50は、原料の払い出しを行った後に、飲料生成部40に対して、供給する飲料の生成及び供給の処理を行わせる(ステップS107)。その後、制御部50は、飲料生成部40による飲料供給が終了したか否かを判断する(ステップS108)。飲料供給が終了していない場合(ステップS108:No)には、制御部50は、ステップS107に戻って飲料の生成及び供給の処理を続行する。一方、飲料供給が終了した場合(ステップS108:Yes)には、制御部50は、扉開閉ロック機構26による開閉扉23の閉状態のロックを解除し(ステップS109)、その後に手順をリターンして今回の処理を終了する。
<原料箱の構成>
図4は、図1及び図2に示した原料箱30の外観構成を示す斜視図である。この図4にも示すように、原料箱30は、複数(図示の例では4つ)設けられており、他の原料箱30と並設されている。これら原料箱30は、異なる種類の原料を収容してもよいし、複数に同一種類の原料を収容し、一部に異なる種類の原料を収容してもよい。これら原料箱30は、それぞれ同一の構成を有しているので、以下においては、1つの原料箱30の構成について説明し、その他の原料箱30の構成の説明については割愛する。
図5は、1つの原料箱30の外観構成を示す斜視図である。この図5にも示すように、原料箱30は、払出部31と収容部32とを備えて構成されている。
図6及び図7は、それぞれ図5に示した払出部31を示すものであり、図6は分解斜視図、図7は斜視図である。ここで例示する払出部31は、本体キャビネット10(装置本体1)の内部、すなわち本体キャビネット10の天板よりも下方側に設置されるものであり、内部に上述した原料供給駆動部30aが配置された箱体である。かかる払出部31には、払出口311、導入口312、係止片315、ロック溝316、規制開口317が形成されているとともに、規制部材33が設けられている。
払出口311は、払出部31の下側後方部に設けられており、原料供給駆動部30aが駆動する場合に原料を飲料生成部40に払い出すための開口である。導入口312は、払出部31の上部に形成された開口である。この上部は、導入口312よりも後方に延設された水平部分313を有しており、前方、左方及び右方の縁部には、導入口312よりも上方に向けて延在する壁314が形成されている。
係止片315は、壁314の上端部分より内方に突出する態様で形成されており、導入口312の前方側と後方側とに左右一対に形成されている。ロック溝316は、導入口312の後方側の壁314に形成された左右一対のもので、後方側の係止片315よりも後方に形成されている。規制開口317は、水平部分313に形成された左右一対の矩形状開口である。これら規制開口317は、ロック溝316よりも前方側であって後方側の係止片315よりも後方に形成されている。
規制部材33は、板金等を加工して形成された板バネ部材であり、ピンP等を介して払出部31の後方部に取り付けられている。この規制部材33は、左右一対の規制突部331が形成されており、自身の弾性復元力によりそれぞれ上記規制開口317より上方に進退移動可能となっている。かかる規制部材33は、常態において、図7に示したように規制突部331が規制開口317よりも上方に進出した状態である。
図8~図10は、それぞれ図5に示した収容部32を示すものであり、図8及び図9は分解斜視図、図10は斜視図である。ここで例示する収容部32は、例えば透光性材料により構成されており、内部が視認可能となっている。この収容部32は、上部に投入口321が形成されるとともに下部に連通口322が形成されており、投入口321から連通口322に向けて横断面積が漸次小さくなっている。投入口321は、原料を投入するための開口であり、蓋34に開閉されるものである。この投入口321は、常態において、蓋34により閉塞されている。連通口322は、払出部31の導入口312と同程度の開口面積を有している。
そのような収容部32には、被係止片323、押え片324及び規制凹部325が形成されているとともに、ロックレバー部材35が設けられている。被係止片323は、連通口322の前方側縁部及び後方側縁部において、下方に向けて延在した後に内方に向けて屈曲して形成されている。押え片324は、連通口322の左方開口縁部において、下方に向けて延在した後に内方(右方)に向けて屈曲して形成されている。尚、押え片324は、延在端部が被係止片323の延在端部より下方に配置されている。規制凹部325は、左右一対のものであり、後方側の被係止片323の後方に形成されている。これら規制凹部325は、下方に開口するものである。
ロックレバー部材35は、例えば樹脂材料により構成されたものである。このロックレバー部材35は、左右方向に沿って延在する軸状部351が、後方側の被係止片323の相互間に形成された軸受け326に挿入された状態で、板バネ等の付勢部材36とともにピンPにて連通口322の後方縁部に取り付けられている。このロックレバー部材35は、左右両端部にロック突部352が形成されており、軸状部351の中心軸回りに上下に回動可能である。かかるロックレバー部材35は、付勢部材36により上方に回動した状態に姿勢が維持されており、ロック突部352が下方に向けて突出している。
そのような収容部32の連通口322は、図8及び図9に示したシャッタ37により開閉可能である。シャッタ37は、板金等を加工して構成されたものであり、連通口322を閉塞するのに十分な大きさを有した平板状部材である。このようなシャッタ37は、連通口322の近傍を後方より前方に向けて変位して、連通口322の右側開口縁部や押え片324により支持されることで、連通口322を閉塞するものである。
そのような収容部32は、投入口321が蓋34に閉塞されるとともに連通口322がシャッタ37により閉塞され、かつ内部に原料が収容された状態で、図11に示すように、払出部31に近接した状態で後方から前方に変位する。
これにより収容部32は、被係止片323が係止片315の下方に配置されて該係止片315に係止される。その後に、シャッタ37を後方に引き抜くことにより、図5に示したように、規制開口317より上方に進出する規制突部331が規制凹部325に進入するとともに、ロック突部352がロック溝316に進入することで、収容部32は、連通口322が導入口312に連通した状態で払出部31に連結される。つまり収容部32は、被係止片323が係止片315に係止されることにより、前方、左右方向及び上下方向への変位が規制され、規制突部331が規制凹部325に進入しつつロック突部352がロック溝316に進入することで後方への変位が規制されて払出部31に連結される。
このように収容部32が払出部31に連結されることにより、該収容部32は、図1に示したように、本体キャビネット10(装置本体1)の天板11の天板開口11aを通じて、該天板11より上方に突出した状態で配置される。また収容部32が払出部31に連結されることにより、収容部32に収容された原料が落下して払出部31にも原料が充填される。
これにより原料箱30が構成され、原料箱30は、制御部50から与えられる指令に応じて原料供給駆動部30aが供給することにより、所定量の原料を払出口311より飲料生成部40に払い出すことができる。
ところで、ロックレバー部材35を付勢部材36の付勢力に抗して上方に回動させてロック突部352をロック溝316から退避させただけでは、規制突部331が規制凹部325に進入しているため、収容部32を払出部31から離脱する方向に変位させることができない。
そこで、図12及び図13に示すように、シャッタ37を後方より進入させて連通口322を閉塞させるようにする。このようにシャッタ37を後方より進入させることにより、規制突部331がシャッタ37に押圧されて規制部材33が弾性変形にて規制突部331を規制開口317の上方から退避した状態になり、規制凹部325から離隔する。その後シャッタ37が押え片324に支持されて連通口322を閉塞した場合に、ロックレバー部材35を付勢部材36の付勢力に抗して上方に回動させてロック突部352をロック溝316から退避させつつ、収容部32を払出部31に対して相対的に後方に変位させて被係止片323と係止片315との係止状態を解除させることで、図14に示すように、収容部32を払出部31から離脱させることができる。つまり、原料箱30は、収容部32が払出部31に対して着脱可能に設けられて構成されている。
以上説明したように、本発明の実施の形態である飲料供給装置によれば、内蔵する原料供給駆動部30aの駆動により原料を飲料生成部40に払い出す払出部31と、払出部31の導入口312に自身の連通口322が連通する態様で該払出部31に連結されることにより、装置本体1よりも上方に突出する態様で設けられた収容部32とを備えた原料箱30は、収容部32が払出部31に対して着脱可能に設けられて構成されているので、収容部32を払出部31から離脱させた後に該収容部32を洗浄することが可能になり、原料箱30の清掃作業を簡易なものとすることができる。
上記飲料供給装置によれば、収容部32は、連通口322がシャッタ37により開閉される構成を有しているので、収容部32に原料を収容してから払出部31に取り付けることができ、原料の補充作業を簡易なものとすることができ、利便性の向上を図ることができる。
上記飲料供給装置によれば、自身に形成された規制突部331が規制開口317より上方に進退移動可能に設けられた規制部材33は、規制開口317から上方に進出する規制突部331が収容部32に形成された規制凹部325に進入する場合に、払出部31と収容部32との連結状態を保持する一方、連通口322がシャッタ37により閉塞される場合に、該シャッタ37に押圧されて規制突部331が規制開口317の上方から退行することにより払出部31と収容部32との連結状態を解除して収容部32が払出部31から離脱することを許容するので、収容部32の連通口322が開放された状態で払出口311から離脱されることを防止でき、収容部32の内部の原料の残渣等が連通口322からこぼれてしまうことを抑制することができ、衛生的にも良好なものとすることができる。
<原料箱の変形例の構成>
図15は、上記原料箱30の変形例を示す側面図である。尚、上述した原料箱30と同様の構成を有するものには同一の符号を付して重複した説明を適宜省略する。
この図15に示すように、原料箱30Aは、払出部31と収容部32とを備えて構成されている。そのような収容部32には、ロックレバー部材(レバー部材)35Aが設けられている。
ロックレバー部材35Aは、上記ロックレバー部材35とは形状の一部が異なるが、該ロックレバー部材35と同様に例えば樹脂材料により構成されたものである。このロックレバー部材35Aは、左右方向に沿って延在する軸状部351Aが、図示せぬ軸受けに挿入された状態で連通口322の後方縁部に取り付けられている。
ロックレバー部材35Aは、図16に示すように、左右両端部にロック突部352が形成されており、軸状部351Aの中心軸回りに上下に回動可能である。かかるロックレバー部材35Aは、図示せぬ付勢部材により下方に回動した状態に姿勢が維持されている。そして、ロックレバー部材35Aの軸状部351Aの後方側には、操作部353が設けられており、この操作部353には、下方に開口するスリット353aが形成されている。このスリット353aは、シャッタ37の後端部分に形成された上延部37a(図18参照)の相対的な進入を許容する大きさを有している。
図17に示すように収容部32が払出部31に連結された状態においては、規制部材33の規制突部331が規制凹部325に進入しており、収容部32と払出部31の連結状態が保持されている。
かかる状態の原料箱30Aに対して、図18に示すようにシャッタ37を後方より近接させてから進入させる。この場合、ロックレバー部材35Aは、図19に示すように、付勢手段の付勢力に抗して上方に回動し、その後にシャッタ37が連通口322を閉塞した場合に、下方に回動して、スリット353aにシャッタ37の上延部37aを相対的にし進入させる。
これにより、ロックレバー部材35Aは、シャッタ37が連通口322を閉塞する場合に、該シャッタ37が該連通口322から離脱することを規制して該連通口322の閉塞状態を維持させる。尚、シャッタ37を後方より進入させることにより、規制突部331がシャッタ37に押圧されて規制部材33が弾性変形にて規制突部331が規制凹部325から離隔する。
このようにしてシャッタ37により連通口322が閉塞された収容部32を、図20に示すように、払出部31に対して相対的に後方に変位させて、収容部32を払出部31から離脱させることができる。
一方、収容部32を払出部31に連結させる場合には、払出部31の上部に収容部32を載置させ、より詳細には、被係止片323を係止片315に係止させた後に、図21に示すように、ロックレバー部材35Aを付勢手段の付勢力に抗して上方に回動させる。
これにより、図22に示すようにロック突部352がロック溝316に進入して、収容部32が払出部31に対して後方への変位が規制される。
そして、シャッタ37を後方に引き抜くことにより、ロックレバー部材35Aが付勢手段により下方に回動し、図17に示したように、規制突部331が規制凹部325に進入することで、収容部32は、連通口322が導入口312に連通した状態で払出部31に連結される。従って、原料箱30Aは、収容部32が払出部31に対して着脱可能に設けられて構成されている。
以上のような構成を有する原料箱30Aを有する飲料供給装置によれば、収容部32に回動自在に設けられたロックレバー部材35Aが、シャッタ37が連通口322を閉塞する場合に、該シャッタ37が該連通口322から離脱することを規制して該連通口322の閉塞状態を維持させるので、収容部32を払出部31から離脱させる際にシャッタ37がスライド等して連通口322の一部が開放することを防止できる。これにより、内部にコーヒー豆が残存した状態の収容部32を払出部31から離脱させてもコーヒー豆が連通口322の一部から落下してしまうことを抑制することができる。
<原料箱の他の変形例の構成>
図23は、上記原料箱30の他の変形例を示す斜視図である。尚、上述した原料箱30と同様の構成を有するものには同一の符号を付して重複した説明を適宜省略する。上記原料箱30では、規制部材33が、払出部31と収容部32との連結状態を保持する一方、連通口322がシャッタ37により閉塞される場合に払出部31と収容部32との連結状態を解除して収容部32が払出部31から離脱することを許容する保持手段を構成していたが、この図23に示す原料箱30Bでは、保持手段として規制ロック機構60を備えている。
規制ロック機構60は、図24に示すように、固定板部61と可動板部62とを備えて構成されている。固定板部61は、例えば板金等を加工して形成されたものであり、固定基部611と、固定支持部612と、固定連結部613とが一体的に成形されて構成されている。
固定基部611は、前方に向かうに連れて漸次下方に傾斜延在する平板状部分である。この固定基部611の前面が収容部32の外面に接する態様で規制ロック機構60は、収容部32に設けられている。
固定支持部612は、固定基部611の後端部分より後方に向かうに連れて漸次下方に傾斜延在する平板状部分である。固定連結部613は、固定支持部612の左右両端部分に形成された舌片状部分を前方に屈曲させて構成された左右一対の平板状部分であり、互いの内面が対向している。かかる固定連結部613の相互間には、固定軸614が架設されている。
可動板部62は、固定板部61と同様に、例えば板金等を加工して形成されたものであり、可動当接部621と、可動連結部622とが一体的に成形されて構成されている。
可動当接部621は、図24において、後方に向かうに連れて漸次下方に傾斜延在している平板状部分である。この可動当接部621には、図23に示したように、矩形状開口621aが形成されている。
可動連結部622は、可動当接部621の左右両端部分に形成された舌片状部分を図24において前方に屈曲させて構成された左右一対の平板状部分であり、互いの内面が対向している。これら可動連結部622は、それぞれの上端部分が固定連結部613に回動軸部63を介して連結されている。これにより可動板部62は、図24の矢印で示すように、回動軸部63の中心軸回りに沿って前後方向に回動可能なものである。
そのような可動連結部622には、図24において下端部となる領域の相互間に、連結軸623が貫通する態様で架設されており、この連結軸623の左右両端部にリンク機構64を介して規制棒65が回転可能に連結されている。この規制棒65は、水平部分313に形成された矩形状を成す規制孔318(図23参照)に進入可能な形状を有している。
上記規制ロック機構60においては、固定軸614と連結軸623との間にバネ66が介在している。かかるバネ66は、可動板部62を前方に回動した姿勢、並びに後方に回動した姿勢に付勢するものである。つまり、可動板部62が前方から後方に回動する場合において、可動板部62は、回動軌跡の中間部分を乗り越えた時にバネ66により後方に回動した姿勢に付勢される。一方、可動板部62が後方から前方に回動する場合において、可動板部62は、回動軌跡の中間部分を乗り越えた時にバネ66により前方に回動した姿勢に付勢される。尚、図中の符号67は、固定連結部613に取り付けられた左右一対のスライドガイドであり、リンク機構64による規制棒65の上下方向の変位を案内するものである。
このような規制ロック機構60では、図23に示したように、可動板部62が後方に回動した状態では、可動当接部621が固定支持部612に当接しており、規制棒65が水平部分313の規制孔318に進入している。これにより払出部31と収容部32との連結状態を保持する。
かかる規制ロック機構60は、図25に示すように、シャッタ38が後方より進入した場合に、次のように動作する。
ここでシャッタ38は、上記シャッタ37と同様に板金等を加工して構成されたものであり、連通口322を閉塞するのに十分な大きさを有した平板状部材である。このようなシャッタ37は、連通口322の近傍を後方より前方に向けて変位して、連通口322の右側開口縁部や押え片324により支持されることで、連通口322を閉塞するものである。またシャッタ38は、後端部分381が上方に向けて屈曲した後に前方に向けて屈曲しており、前方に向けて延在する前延部分381aに矩形状の切欠381bが形成されている。更にシャッタ38は、左右一対となる態様でフランジ部382が形成されている。
図25に示したように、シャッタ38が後方より進入して後端部分381の前延部分381aが可動当接部621に当接する場合、規制ロック機構60では、シャッタ38の前方への移動とともに可動板部62が前方に回動し、シャッタ38が連通口322を閉塞することにより、図26に示すように、可動板部62がバネ66により前方に回動した姿勢となる。このように可動板部62が前方に回動した姿勢となることにより、リンク機構64を介して連結された規制棒65は、上方に向けて変位し、規制孔318から離脱する。
これにより規制ロック機構60は、連通口322がシャッタ38により閉塞される場合に払出部31と収容部32との連結状態を解除して収容部32が払出部31から離脱することを許容する。
一方、連通口322がシャッタ38により閉塞された収容部32を払出部31の上部に載置させてシャッタ38を後方に引き抜く場合、規制ロック機構60は、次のように動作する。
図27に示すように、後方へ引き抜かれるシャッタ38のフランジ部382が、前方に回動した姿勢の可動板部62の可動当接部621に当接することにより、規制ロック機構60では、シャッタ38の後方への移動とともに可動板部62が後方に回動し、バネ66により後方に回動した姿勢となる。このように可動板部62が後方に回動した姿勢となることにより、リンク機構64を介して連結された規制棒65は、下方に向けて変位し、規制孔318に進入する。
これにより規制ロック機構60は、シャッタ38が後方へ引き抜かれる場合に、払出部31と収容部32との連結状態を保持する。
以上説明したように、原料箱30Bを備えた飲料供給装置によれば、規制ロック機構60が、払出部31と収容部32との連結状態を保持する一方、連通口322がシャッタ38により閉塞される場合に払出部31と収容部32との連結状態を解除して収容部32が払出部31から離脱することを許容するので、収容部32の連通口322が開放された状態で払出口311から離脱されることを防止でき、収容部32の内部の原料の残渣等が連通口322からこぼれてしまうことを抑制することができ、衛生的にも良好なものとすることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
上述した実施の形態では、払出部31と収容部32との連結状態を保持する一方、連通口322がシャッタ37により閉塞される場合に払出部31と収容部32との連結状態を解除して収容部32が払出部31から離脱することを許容する保持手段として、規制部材33を例示したが、本発明においては、保持手段として規制部材33に限られず種々の形態を採用することができる。
すなわち、払出部と収容部との連結を保持する保持爪のようなものを設け、連通口がシャッタにより閉塞されたことが電気的に検知された場合、制御部から与えられる指令により保持爪を変位させ、払出部と収容部との連結状態を解除して収容部が払出部から離脱することを許容するようにしてもよい。
上述した実施の形態では、原料箱30が複数設けられていたが、本発明においては、原料箱は、複数の払出部と複数の収容部とが互いに連結されて構成された単一のものであってもよい。
上述した実施の形態では、コーヒー豆を原料として説明したが、本発明においては、飲料原料であれば粉末原料等でも適用可能である。
上述した実施の形態では特に言及されていないが、本発明においては、連通口が開放されたことを検知する検知手段が設けられていてもよい。
1…装置本体、10…本体キャビネット、20…前面扉、30…原料箱、30a…原料供給駆動部、31…払出部、311…払出口、312…導入口、315…係止片、316…ロック溝、317…規制開口、32…収容部、321…投入口、322…連通口、323…被係止片、324…押え片、325…規制凹部、33…規制部材、331…規制突部、34…蓋、35…ロックレバー部材、37…シャッタ、40…飲料生成部、50…制御部、C…容器。

Claims (7)

  1. 原料を収容して保管し、かつ内蔵する原料供給駆動部の駆動により原料を飲料生成部に払い出す原料箱を備え、前記飲料生成部で生成した飲料を容器に供給する飲料供給装置であって、
    前記原料箱は、
    前記原料供給駆動部を内蔵し、該原料供給駆動部の駆動により原料を前記飲料生成部に払い出す払出部と、
    前記払出部の導入口に自身の連通口が連通する態様で該払出部に連結されることにより、筐体である装置本体よりも上方に突出する態様で設けられた収容部と
    を備え、
    前記収容部が前記払出部に対して着脱可能に設けられて構成されたことを特徴とする飲料供給装置。
  2. 前記原料箱は、複数設けられ、他の原料箱と並設されることを特徴とする請求項1に記載の飲料供給装置。
  3. 前記収容部は、透光性材料により構成されたことを特徴とする請求項1に記載の飲料供給装置。
  4. 前記原料箱は、前記収容部の前記連通口を開閉するシャッタを備えたことを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の飲料供給装置。
  5. 前記原料箱は、前記払出部と前記収容部との連結状態を保持する保持手段を備え、
    前記保持手段は、前記連通口が前記シャッタにより閉塞される場合に、前記払出部と前記収容部との連結状態を解除して前記収容部が前記払出部から離脱することを許容することを特徴とする請求項4に記載の飲料供給装置。
  6. 前記保持手段は、自身に形成された規制突部が、前記連通口の開口縁部に形成された規制開口より上方に進退移動可能に設けられた規制部材により構成され、
    前記規制部材は、前記規制開口から上方に進出する規制突部が前記収容部に形成された規制凹部に進入する場合に、前記払出部と前記収容部との連結状態を保持する一方、前記連通口が前記シャッタにより閉塞される場合に、該シャッタに押圧されて前記規制突部が前記規制開口の上方から退行することにより前記払出部と前記収容部との連結状態を解除して前記収容部が前記払出部から離脱することを許容することを特徴とする請求項5に記載の飲料供給装置。
  7. 前記収容部に回動自在に設けられ、かつ前記シャッタが前記連通口を閉塞する場合に、該シャッタが該連通口から離脱することを規制して該連通口の閉塞状態を維持させるレバー部材を備えたことを特徴とする請求項5に記載の飲料供給装置。
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