JP2023025473A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インサート処理に関する設定を簡素化しつつ、仕切り紙をユーザーが意図した位置に挿入する。【解決手段】インサート処理を伴う印刷ジョブの実行中、制御部は、読取位置での仕切り紙の読み取りを画像読取装置に行わせ、挿入ページ情報を仕切り紙の画像データから検出し、挿入ページ情報に基づき、仕切り紙の給紙タイミングを判断し、給紙タイミングになったとき、制御部は、ページ位置が互いに同じである印刷部数分の仕切り紙を連続して給紙させ、複数の対象トレイのそれぞれに対し仕切り紙を1部ずつ排出させる。【選択図】図7

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来、インサーターを備える画像形成装置が知られている。インサーターは、シート搬送路に沿って順次搬送されるシート間に仕切り紙を挿入するインサート処理を行う。インサーターを備える画像形成装置は、たとえば、特許文献1に開示されている。
特開2018-205432号公報
たとえば、インサート処理を伴う印刷ジョブの実行に際し、インサート処理に関する設定として、仕切り紙を挿入すべきページ位置の設定受付が行われる。仕切り紙を挿入すべきページ位置を設定しておくことにより、設定したページ位置に仕切り紙を挿入できる。しかし、仕切り紙を挿入すべきページ位置を設定することは、ユーザーにとっては煩わしい。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、インサート処理に関する設定を簡素化しつつ、仕切り紙をユーザーが意図した位置に挿入することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、シートの給送位置から印刷位置およびインサート位置を経由するシート搬送路と、給送位置からシート搬送路にシートを送り出し、印刷位置を通過するシートに画像を印刷する印刷部と、読取位置を経由する原稿搬送路を有する原稿搬送ユニットを含み、原稿搬送路に沿って原稿を搬送し、読取位置で原稿を読み取る画像読取装置と、印刷済みシートの排出先となる複数の第1トレイと、画像読取装置を制御するとともに、排出先を設定する制御部と、を備える。画像読取装置は、原稿搬送路から分岐してインサート位置に接続されるインサート搬送路を有し、原稿搬送ユニットにセットされた仕切り紙を原稿搬送路からインサート搬送路に進入させつつ搬送し、インサート位置からシート搬送路に仕切り紙を給紙することにより、第1トレイに排出される印刷済みシートの束に仕切り紙を挿入するインサート処理を行う。複数部の印刷済みシートを部ごとに仕分けて排出する仕分け印刷ジョブを実行するとき、制御部は、印刷部数と同数の第1トレイを対象トレイに設定する。仕分け印刷ジョブの実行中、制御部は、複数の対象トレイのそれぞれに対し同一ページの印刷済みシートを1部ずつ排出させる。インサート処理を伴う仕分け印刷ジョブの実行中、制御部は、読取位置での仕切り紙の読み取りを画像読取装置に行わせ、仕切り紙の読み取りで得られた画像データを取得し、仕切り紙に予め記入された情報であり仕切り紙を挿入すべきページ位置を示す情報である挿入ページ情報を画像データから検出する検出処理を行い、検出処理で検出した挿入ページ情報で示されるページ位置に基づき、仕切り紙の給紙タイミングを判断する。仕切り紙の給紙タイミングになったとき、制御部は、ページ位置が互いに同じである印刷部数分の仕切り紙をインサート位置からシート搬送路に連続して給紙させ、複数の対象トレイのそれぞれに対し仕切り紙を1部ずつ排出させる。
本発明の構成では、インサート処理に関する設定を簡素化しつつ、仕切り紙をユーザーが意図した位置に挿入できる。
本発明の一実施形態による画像形成装置の概略図である。 本発明の一実施形態による画像形成装置に設置された画像読取装置の概略図である。 図2の画像読取装置で反転処理が行われるときの状態を示す図である。 図2の画像読取装置で反転処理が行われるときの搬送経路を示す図である。 本発明の一実施形態による画像形成装置のブロック図である。 図2の画像読取装置により搬送される仕切り紙の搬送経路を示す図である。 本発明の一実施形態による画像形成装置で行われる挿入ページ判別処理の流れを示すフローチャートである。 図2の画像読取装置にセットされる仕切り紙の状態を示す図である。
本発明の一実施形態による画像形成装置について、複合機を例にとって説明する。
<複合機の構成>
図1に示すように、本実施形態の複合機100は、用紙搬送路SP(「シート搬送路」に相当)を備える。用紙搬送路SPは、給送位置P1から、印刷位置P2およびインサート位置P3をこの順番で経由し、排出位置P4に至る。複合機100で実行される印刷ジョブでは、給送位置P1から用紙搬送路SPに用紙S(「シート」に相当)が給紙され、用紙搬送路SPに沿って搬送される。そして、印刷位置P2を通過する用紙Sに対して印刷が行われる。
また、複合機100は、印刷部11を有する本体1を備える。印刷部11は、搬送中の用紙Sに画像を印刷する。なお、印刷部11の印刷方式は特に限定されず、電子写真方式であってもよいしインクジェット方式であってもよい。ここでは、印刷部11の印刷方式が電子写真方式であるとする。
印刷部11は、給送位置P1から用紙搬送路SPに用紙Sを給紙する。給送位置P1には、用紙カセットCAが装着される。すなわち、用紙搬送路SPは、用紙カセットCAから延びる。用紙カセットCAには、用紙Sがセットされる。用紙カセットCAの用紙Sが印刷ジョブで使用される。
印刷部11は、感光体ドラム111および転写ローラー112を含む。感光体ドラム111および転写ローラー112は、互いに圧接する。これにより、感光体ドラム111と転写ローラー112との間に転写ニップが形成される。転写ニップの位置が印刷位置P2となる。
なお、図示しないが、印刷部11は、帯電装置、露光装置および現像装置を含む。帯電装置は、感光体ドラム111の周面を帯電させる。露光装置は、感光体ドラム111の周面上に静電潜像を形成する。現像装置は、静電潜像をトナー像に現像する。
搬送中の用紙Sは、転写ニップに進入する。これにより、用紙Sにトナー像が転写される。すなわち、印刷部11は、印刷位置P2を通過する用紙Sに画像を印刷する。以下の説明では、印刷部11により印刷位置P2で画像が印刷された用紙Sを印刷済み用紙S(「印刷済みシート」に相当)と称し、印刷前の用紙Sと区別する。印刷済み用紙Sは、そのまま搬送される。
印刷部11は、定着ローラー対113を含む。定着ローラー対113は、印刷位置P2よりも用紙搬送方向の下流側の位置に定着ニップを有する。印刷済み用紙Sは、定着ニップに進入する。定着ローラー対113は、定着ニップに進入した印刷済み用紙Sに対する加熱および加圧を行うことにより、印刷済み用紙Sにトナー像を定着させる。印刷済み用紙Sは、インサート位置P3を経由し、後述する後処理装置3に向けて搬送される。印刷済み用紙Sは、後述する後処理装置3の排出トレイ31に排出される。
また、複合機100は、画像読取装置2を備える。画像読取装置2は、原稿D(図2参照)を読み取る。画像読取装置2の読取モードには、搬送読取モードと載置読取モードとがある。
画像読取装置2は、図2に示すように、コンタクトガラスG1およびG2を備える。コンタクトガラスG1およびG2は、画像読取装置2の筐体RH(以下、読取筐体RHと称する)に設置される。読取筐体RHは、本体1の上部に設置される。読取筐体RHは、上面に開口を有する。コンタクトガラスG1およびG2は、読取筐体RHの上面の開口に取り付けられる。なお、複合機100が設置される平坦な床面と直交する方向が上下方向である。そして、床面に対し複合機100が設置される側が上であり、その反対側が下である。
搬送読取モードでは、コンタクトガラスG1上に自動搬送される原稿D(コンタクトガラスG1上を通過する原稿D)の読み取りが行われる。載置読取モードでは、コンタクトガラスG2上の原稿D(ユーザーにより載置された原稿D)の読み取りが行われる。
読取筐体RHの内部には、光源201およびイメージセンサー202が設置される。光源201は、読取対象の原稿Dに光を照射する。原稿Dで反射された反射光は、ミラーおよびレンズなどを介して、イメージセンサー202に向けて進む。イメージセンサー202は、原稿Dで反射された反射光を受光し光電変換する。
光源201は、キャリッジ203に設置される。キャリッジ203は、ワイヤー204に連結される。ワイヤー204は、巻取ドラム205に巻回される。巻取ドラム205が回転することにより、キャリッジ203が副走査方向に移動する。すなわち、光源201が副走査方向に移動する。
搬送読取モードのとき、図2に示す位置に光源201が保持され、当該位置で光源201がコンタクトガラスG1に向けて発光する。このとき、コンタクトガラスG1上の原稿Dで光が反射され、原稿Dで反射された光がイメージセンサー202に入射する。搬送読取モードでは、図2に示す破線矢印に沿って光が進行する。
画像読取装置2は、原稿搬送ユニット200を含む。搬送読取モードでは、原稿搬送ユニット200によりコンタクトガラスG1上に向けて原稿Dが搬送される。これにより、コンタクトガラスG1上を原稿Dが通過する。
原稿搬送ユニット200は、読取筐体RHの上部に対して回動可能に取り付けられる。原稿搬送ユニット200は、読取筐体RHの上面(コンタクトガラスG1およびG2)を開放する方向および閉塞する方向に回動可能である。搬送読取モードでは、原稿搬送ユニット200が閉じられた状態(図2に示す状態)で読み取りが行われる。なお、載置読取モードでは、コンタクトガラスG2上に原稿Dを載置して原稿搬送ユニット200を閉じることにより、コンタクトガラスG2上の原稿Dを押さえ付けることができる。
原稿搬送ユニット200は、セットトレイSTおよび原稿排出トレイETを有する。また、原稿搬送ユニット200は、原稿搬送路DP1を有する。原稿搬送路DP1は、セットトレイSTから、搬送読取モードでの原稿Dの読取位置RPを経由し、原稿排出トレイETに至る。
読取モードが搬送読取モードのとき、セットトレイSTに原稿Dがセットされる。原稿Dのセット作業はユーザーによって行われる。原稿搬送ユニット200は、セットトレイSTにセットされた原稿Dを原稿搬送路DP1に送り出し、原稿搬送路DP1に沿って搬送する。そして、原稿搬送ユニット200は、読取済みの原稿Dを原稿排出トレイETに排出する。
搬送中の原稿Dは、読取位置RPを通過する。読取位置RPは、コンタクトガラスG1上の位置である。すなわち、搬送中の原稿Dは、コンタクトガラスG1上を通過する。搬送中の原稿Dが読取位置RPを通過するとき、原稿Dの読み取りが行われる。原稿Dの片面だけを読み取るジョブでは、原稿Dの両面のうち、セットトレイST上では上側を向く面の読み取りが行われる。
原稿搬送ユニット200は、原稿Dの搬送方向の前後(原稿Dの表裏)を反転させるための反転搬送路DP2をさらに有する。たとえば、原稿排出トレイETの上側には、中間トレイMTが設けられる。反転搬送路DP2は、中間トレイMTから延び、原稿搬送路DP1の読取位置RPよりも搬送方向上流側の位置に接続される。
原稿搬送ユニット200は、給紙ローラー21を備える。給紙ローラー21は、セットトレイSTにセットされた原稿Dに対して上側から当接し、回転する。これにより、セットトレイSTから原稿搬送路DP1に原稿Dが給紙される。
原稿搬送ユニット200は、搬送ローラー対22を備える。搬送ローラー対22は、原稿搬送路DP1に設置される。搬送ローラー対22の設置位置および設置数は、原稿搬送路DP1の搬送経路長などに応じて適宜変更される。搬送ローラー対22は、互いに圧接して搬送ニップを形成する一対のローラー部材によって構成される。搬送ローラー対22は、回転することにより、搬送ニップに進入した原稿Dを搬送する。
原稿搬送ユニット200は、反転搬送部23を備える。反転搬送部23は、原稿Dをスイッチバックさせることにより、原稿Dの搬送方向の前後(原稿Dの表裏)を反転する反転処理を行う。反転搬送路DP2は、反転搬送部23の一構成要素である。また、反転搬送部23は、反転用切替爪231および反転ローラー対232を含む。
反転用切替爪231は、原稿搬送路DP1のうち読取位置RPよりも搬送方向下流側の位置に設置される。反転用切替爪231は、回動可能に支持される。反転用切替爪231は、第1位置と第2位置との間で回動する。第1位置は、読取位置RPから原稿排出トレイETへの搬送経路が開通される位置である。第2位置は、読取位置RPから原稿排出トレイETへの搬送経路が遮断される位置である。反転用切替爪231が第1位置にある第1状態を図2に示し、反転用切替爪231が第2位置にある第2状態を図3に示す。
反転用切替爪231が第1位置にある第1状態では、原稿搬送路DP1から反転搬送路DP2への原稿Dの搬送経路が遮断される。言い換えると、反転用切替爪231は、原稿搬送路DP1と反転搬送路DP2とを繋ぐ連絡通路CPを遮断する。反転用切替爪231を第1状態に保持することにより、読取位置RPから原稿排出トレイETに向けて原稿Dを搬送(排出)できる。
反転用切替爪231が第2位置にある第2状態では、原稿搬送路DP1から反転搬送路DP2への原稿Dの搬送経路が開通される。言い換えると、反転用切替爪231は、原稿搬送路DP1と反転搬送路DP2とを繋ぐ連絡通路CPを開通する。反転用切替爪231を第2状態に保持することにより、連絡通路CPを介して、読取位置RPから反転搬送路DP2に原稿Dを引き込むことができる。
反転ローラー対232は、反転搬送路DP2に設置される。反転ローラー対232は、互いに圧接して搬送ニップを形成する一対のローラー部材によって構成される。反転ローラー対232は、回転することにより、搬送ニップに進入した原稿Dを搬送する。反転ローラー対232は、正逆回転の切り替えが可能である。
また、反転搬送部23は、反転用切替モーターM1および反転モーターM2を含む(図5参照)。反転用切替モーターM1は、反転用切替爪231に連結され、駆動することにより、反転用切替爪231を回動させる。すなわち、反転用切替モーターM1は、反転用切替爪231の第1状態と第2状態とを切り替える。なお、反転用切替モーターM1に変えて、ソレノイドを用いてもよい。反転モーターM2は、反転ローラー対232に連結され、駆動することにより、反転ローラー対232を回転させる。反転モーターM2は、反転ローラー対232の回転方向を切り替えることができる。
反転搬送路DP2は、原稿Dの両面を読み取るジョブで使用される。原稿Dの片面だけを読み取るジョブでは、反転搬送路DP2は使用されない。原稿Dの片面だけを読み取るジョブでは、原稿Dは読取位置RPを1回通過し、原稿排出トレイETに排出される。原稿Dの両面を読み取るジョブでは、原稿Dは読取位置RPを2回通過する。
原稿Dの両面を読み取るジョブでの原稿Dの搬送経路を図4に示す。図4では、原稿Dの搬送経路を破線矢印で示す。また、図4では、原稿Dの第1面(表面)に符号D1を付し、原稿Dの第1面D1とは逆の第2面(裏面)に符号D2を付す。セットトレイST上において、第1面D1は上側を向き、第2面D2は下側を向く。
原稿Dの両面を読み取るジョブでは、まず、セットトレイSTから原稿搬送路DP1に原稿Dが給紙され、原稿搬送路DP1に沿って搬送される。そして、原稿Dが読取位置RPを通過する。このとき、原稿Dの第1面D1がコンタクトガラスG1に対向する。これにより、第1面D1の読み取りが行われる。また、反転用切替爪231は、第2状態に保持される。すなわち、連絡通路CPが開通される。したがって、原稿Dは、原稿排出トレイETに向かわず、反転搬送路DP2に引き込まれる(図4上図を参照)。
反転搬送路DP2に原稿Dが引き込まれることにより、その時点での原稿Dの前端が反転ローラー対232の搬送ニップに進入する。このとき、反転ローラー対232は、正回転することにより、原稿Dを中間トレイMTに向かう方向に搬送する。原稿Dが反転搬送路DP2に引き込まれて以降、その時点での原稿Dの後端が反転搬送路DP2に入ってから、反転ローラー対232が逆回転する。これにより、原稿Dがスイッチバックされる(図4中段図を参照)。すなわち、原稿Dの搬送方向の前後が反転される。
スイッチバック後、原稿Dは、そのまま反転搬送路DP2に沿って搬送されることにより、原稿搬送路DP1の読取位置RPよりも搬送方向上流側の位置に戻される。読み取った原稿Dを反転搬送部23に引き込んでスイッチバックさせ、スイッチバックさせた原稿Dを原稿搬送路DP1の読取位置RPよりも搬送方向上流側の位置に戻す処理が反転処理である。反転処理は、後述する仕切り紙Pに対しても行われる。
反転処理後、原稿Dは再度、読取位置RPに向けて搬送される。これにより、原稿Dは再度、読取位置RPを通過する(図4下図を参照)。このときには、原稿Dの表裏が反転されている。このため、原稿Dの第2面D2がコンタクトガラスG1に対向する。その結果、第2面D2の読み取りが行われる。
その後、原稿Dに対する再度の反転処理を行わず、原稿Dを原稿排出トレイETに排出してもよい。すなわち、第1面D1を上向きにして原稿Dを排出してもよい。この場合には、原稿Dが読取位置RPを2回目に通過するとき、反転用切替爪231が第1状態に保持される。すなわち、連絡通路CPが遮断される。
あるいは、原稿Dに対する再度の反転処理を行ってから、原稿Dを原稿排出トレイETに排出してもよい。すなわち、第1面D1を下向きにして原稿Dを排出してもよい。複数枚の原稿Dの両面を連続して順次読み取る場合(複数枚の原稿Dを連続して順次搬送する場合)には、第1面D1を下向きにして原稿Dを排出することにより、複数枚の原稿Dの排出後の並び順をセット時と同じにできる。
ここで、複合機100は、インサート機能を有する。インサート機能に関する処理(インサート処理)は画像読取装置2が行う。すなわち、画像読取装置2は、インサーターとして機能する。画像読取装置2は、インサート処理として、インサート位置P3から用紙搬送路SPに仕切り紙Pを給紙することにより、後述する後処理装置3の排出トレイ31に排出される印刷済み用紙Sの束(排出トレイ31上の複数枚の印刷済み用紙S)に仕切り紙Pを挿入する処理を行う。このように画像読取装置2がインサーターとして機能するため、複合機100には、インサート処理を行う専用機は搭載されない。
具体的には、図2および図3に示すように、画像読取装置2は、インサート搬送部24を備える。インサート搬送部24は、インサート搬送路IPを含む。インサート搬送路IPは、読取筐体RHを上下方向に貫通し、本体1と原稿搬送ユニット200とを繋ぐ。
インサート搬送路IPは、原稿搬送路DP1の分岐位置BPにおいて原稿搬送路DP1から分岐する。分岐位置BPは、原稿搬送路DP1のうち読取位置RPよりも搬送方向上流側の位置である。インサート搬送路IPは、原稿搬送路DP1の分岐位置BPから分岐して読取筐体RHを上下方向に貫通し、用紙搬送路SPのインサート位置P3に接続される。
また、インサート搬送部24は、インサート用切替爪241を含む。インサート用切替爪241は、分岐位置BPに設置される。インサート用切替爪241は、回動可能に支持される。インサート用切替爪241を回動させる(インサート用切替爪241の位置を変位させる)ことにより、原稿搬送路DP1からインサート搬送路IPへの搬送経路の開通と遮断とを切り替えることができる。
インサート処理を伴わない印刷ジョブでは、ジョブ実行中、原稿搬送路DP1からインサート搬送路IPへの搬送経路が遮断した状態に維持される。インサート処理を伴う印刷ジョブでは、ジョブ実行中、原稿搬送路DP1からインサート搬送路IPへの搬送経路の開通と遮断との切り替えが行われる。詳細は後述する。
インサート搬送部24は、インサートローラー対242を含む。インサートローラー対242は、インサート搬送路IPに設置される。インサートローラー対242の設置位置および設置数は、インサート搬送路IPの搬送経路長などに応じて適宜変更される。インサートローラー対242が本体1側に設置されてもよい。また、図示しないが、インサートローラー対242は、原稿搬送ユニット200内に設置されてもよいし、読取筐体RH内に設置されてもよい。インサートローラー対242は、互いに圧接して搬送ニップを形成する一対のローラー部材によって構成される。インサートローラー対242は、回転することにより、搬送ニップに進入した仕切り紙Pを搬送する。
インサート搬送部24は、インサート用切替モーターM3およびインサートモーターM4を含む(図5参照)。インサート用切替モーターM3は、インサート用切替爪241に連結され、駆動することにより、インサート用切替爪241を回動させる。すなわち、インサート用切替モーターM3は、原稿搬送路DP1からインサート搬送路IPへの搬送経路の開通と遮断とを切り替える。なお、インサート用切替モーターM3に変えて、ソレノイドを用いてもよい。インサートモーターM4は、インサートローラー対242に連結され、駆動することにより、インサートローラー対242を回転させる。
図1に戻り、複合機100は、後処理装置3を備える。後処理装置3は、印刷済み用紙Sを本体1から受け入れる。後処理装置3は、印刷済み用紙Sに対して、パンチ処理およびステープル処理などの後処理を行う。また、後処理装置3は、後処理として、複数部の印刷済み用紙Sを部ごとに仕分ける仕分け処理を行う。
後処理装置3には、複数の排出トレイ31が設置される。用紙搬送路SPは、後処理装置3内において、排出トレイ31の個数と同数に分岐する。用紙搬送路SPは、複数の排出トレイ31にそれぞれに至る。複数の排出トレイ31に繋がる各位置が排出位置P4となる。後処理装置3は、いずれかの排出トレイ31に印刷済み用紙Sを排出する。
複数の排出トレイ31のうち1つは、メイントレイ311である。メイントレイ311は「第2トレイ」に相当する。メイントレイ311は、通常の印刷ジョブで使用される。メイントレイ311は、通常の印刷ジョブの排出先となる。
複数の排出トレイ31のうち残りは、仕分けトレイ312である。仕分けトレイ312は「第1トレイ」に相当する。仕分けトレイ312の個数は複数である。たとえば、後処理装置3は、メールボックスMBを含む。複数の仕分けトレイ312は、メールボックスMBに設置される。仕分けトレイ312は、後述する仕分け印刷ジョブの排出先となる。
また、図5に示すように、複合機100は、メイン制御部10を備える。メイン制御部10は、メインCPUおよび画像処理回路などを含む。メイン制御部10は、複合機100を制御する。メイン制御部10は、印刷部11を制御する。すなわち、メイン制御部10は、印刷ジョブを制御する。また、メイン制御部10は、画像データに対する画像処理など種々の処理を行う。
メイン制御部10には、記憶部101が接続される。記憶部101は、ROM、RAMおよびHDDなどの記憶デバイスを含む。たとえば、記憶部101は、文字認識プログラムを記憶する。メイン制御部10は、文字認識プログラムに基づき、OCR(Optical Character Recognition)処理を行う。また、メイン制御部10は、1次元コードおよび2次元コードなどのコード画像の復号処理を行う。メイン制御部10は、復号処理を行うことにより、コード画像に埋め込まれた情報を抽出する。
メイン制御部10には、通信部102が接続される。通信部102は、通信回路およびメモリーなどを含む。通信部102は、図示しないが、LANなどのネットワークを介して、外部機器と通信可能に接続される。外部機器は、複合機100のユーザーが使用するパーソナルコンピューターおよびスマートフォンなどの情報処理装置(ユーザー端末)を含む。たとえば、ユーザー端末から複合機100に対し、印刷ジョブのジョブデータが送信される。メイン制御部10は、通信部102がジョブデータを受信すると、印刷ジョブの実行要求を受けたと判断する。ジョブデータは、印刷データ(たとえば、PDLデータ)および設定データなどを含む。
また、複合機100は、画面を表示しユーザーから操作を受け付ける操作パネル103を備える。操作パネル103には、タッチスクリーンが設けられる。操作パネル103には、印刷ジョブの実行要求を受け付けるスタートボタンなどのハードウェアボタンも設けられる。操作パネル103は、印刷ジョブに関する入力操作などを受け付ける。ユーザーは、操作パネル103を介して、印刷ジョブの設定を行える。
操作パネル103は、メイン制御部10に接続される。メイン制御部10は、操作パネル103(タッチスクリーン)の表示動作を制御する。メイン制御部10は、操作パネル103に対して行われた操作を検知する。
画像読取装置2は、読取制御部20を備える。読取制御部20は、読取制御回路および読取制御メモリーなどを含む。読取制御部20は、メイン制御部10に通信可能に接続される。メイン制御部10は、画像読取装置2による原稿Dの読み取りに関する制御指示を読取制御部20に与える。画像読取装置2による原稿Dの読み取りに関する制御は、原稿搬送ユニット200による原稿Dの搬送制御を含む。読取制御部20は、メイン制御部10からの指示に基づき、原稿Dの読取制御および搬送制御を行う。言い換えると、メイン制御部10は、画像読取装置2(原稿搬送ユニット200を含む)を制御する。
原稿Dの読取制御として、読取制御部20は、光源201およびイメージセンサー202の制御を行う。読取制御部20は、巻取ドラム205を回転させる巻取モーター(図示せず)を制御する。また、読取制御部20は、給紙ローラー21を回転させる給紙モーター(図示せず)を制御するとともに、搬送ローラー対22を回転させる搬送モーター(図示せず)を制御する。
インサート処理を伴う印刷ジョブでは、メイン制御部10は、インサート処理に関する制御指示を読取制御部20に与える。読取制御部20は、メイン制御部10からの指示に基づき、インサート処理を制御する。言い換えると、メイン制御部10は、画像読取装置2(原稿搬送ユニット200を含む)によるインサート処理を制御する。
読取制御部20は、反転搬送部23による反転処理を制御する。すなわち、読取制御部20は、反転用切替モーターM1を制御し、反転用切替爪231の第1状態と第2状態とを切り替える。読取制御部20は、反転モーターM2を制御し、反転ローラー対232の回転方向を切り替える。
また、読取制御部20は、インサート搬送部24による仕切り紙Pの搬送(インサート位置P3から用紙搬送路SPへの仕切り紙Pの給紙)を制御する。すなわち、読取制御部20は、インサート用切替モーターM3を制御し、原稿搬送路DP1からインサート搬送路IPへの搬送経路の開通と遮断とを切り替える。読取制御部20は、インサートモーターM4を制御し、インサート搬送路IPでの仕切り紙Pの搬送を制御する。
後処理装置3は、後処理制御部30を備える。後処理制御部30は、後処理制御回路および後処理制御メモリーなどを含む。後処理制御部30は、メイン制御部10に通信可能に接続される。メイン制御部10は、後処理装置3による後処理に関する制御指示を後処理制御部30に与える。後処理制御部30は、メイン制御部10からの制御指示に基づき、パンチ処理およびステープル処理を制御する。後処理制御部30は、メイン制御部10からの制御指示に基づき、仕分け処理を制御する。すなわち、メイン制御部10は、後処理装置3による仕分け処理を制御する。メイン制御部10は、いずれかの排出トレイ31を排出先に設定する処理などを行う。印刷ジョブでは、排出先に設定された排出トレイ31に印刷済み用紙Sが排出される。
<仕分け処理を伴う印刷ジョブ>
複数部の印刷済み用紙Sが出力される印刷ジョブでは、後処理装置3による仕分け処理が行われるよう設定することにより、複数部の印刷済み用紙Sを部ごとに仕分けることができる。仕分け処理を伴う印刷ジョブでは、メールボックスMBのうち、印刷部数と同数の仕分けトレイ312が印刷済み用紙Sの排出先となる。そして、複数(印刷部数と同数)の仕分けトレイ312のそれぞれに対し、複数部の印刷済み用紙Sが1部ずつ排出される。以下、仕分け処理を伴う印刷ジョブを仕分け印刷ジョブと称する。
仕分け印刷ジョブを実行するとき、メイン制御部10は、仕分け印刷ジョブの印刷部数を認識する。印刷部数の設定はユーザーが行う。印刷部数の設定受付は、操作パネル103を介して行われてもよい。また、印刷部数の設定は、ユーザー端末から行えてもよい(印刷部数の設定情報がジョブデータに含められてもよい)。
印刷部数の認識後、メイン制御部10は、メールボックスMBのうち、印刷部数と同数の仕分けトレイ312を仕分け印刷ジョブの排出先に設定する。たとえば、印刷部数が3部の場合には、3つの仕分けトレイ312が排出先に設定される。メイン制御部10は、排出先に設定した仕分けトレイ312を後処理制御部30に通知する。以下の説明では、仕分け印刷ジョブの排出先に設定された仕分けトレイ312を対象トレイ312と称し、他の仕分けトレイ312と区別する場合がある。
仕分け印刷ジョブの実行中、メイン制御部10は、後処理制御部30に指示し、複数(印刷部数と同数)の対象トレイ312のそれぞれに対し、同一ページの印刷済み用紙Sを1部ずつ排出させる処理を画像読取装置2に行わせる。たとえば、印刷ページが3ページで印刷部数が3部の仕分け印刷ジョブでは、メイン制御部10は、3つの対象トレイ312のそれぞれに対し、1ページ目の印刷済み用紙S、2ページ目の印刷済み用紙Sおよび3ページ目の印刷済み用紙Sを1部ずつ排出させる。各対象トレイ312には、1ページ目の印刷済み用紙S、2ページ目の印刷済み用紙Sおよび3ページ目の印刷済み用紙Sがこの順番で、表面を下向きにして排出される。
ここで、仕分け印刷ジョブの実行中、メイン制御部10は、同一ページの印刷済み用紙Sを印刷部数分、連続して排出させる。言い換えると、メイン制御部10は、まず、複数の対象トレイ312のそれぞれに対し、或るページの印刷済み用紙Sを1部ずつ連続して排出させ、その後、次のページの印刷済み用紙Sを1部ずつ連続して排出させる。
印刷ページが3ページで印刷部数が3部の仕分け印刷ジョブでは、まず、1ページ目の印刷が3部連続して行われ、3つの対象トレイ312のそれぞれに1部ずつ、1ページ目の印刷済み用紙Sが排出される。それ以降、2ページ目および3ページ目も同様の処理が行われる。
仕分け印刷ジョブでは、1ページ目、2ページ目および3ページ目をこの順番で1部ずつ印刷して排出する、という処理は行われない。インサート処理を伴う仕分け印刷ジョブも同様である。
<インサート処理を伴う仕分け印刷ジョブ>
(仕切り紙の反転)
インサート処理を伴う仕分け印刷ジョブの実行に際し、ユーザーは、原稿搬送ユニット200のセットトレイSTに仕切り紙Pをセットする。すなわち、仕切り紙Pのセット位置は、搬送読取モードの読取時における原稿Dのセット位置と同じである。たとえば、複合機100の仕様では、仕切り紙Pの表面を上向きにしてセットトレイSTに仕切り紙Pをセットするよう定義される。
ここで、印刷位置P2での用紙Sへの印刷後、印刷部11は、インサート位置P3において印刷済み用紙Sの表面(印刷面)が下向きとなるよう用紙Sを搬送する。言い換えると、印刷済み用紙Sは、その表面を下向きにしてインサート位置P3を通過する。このため、排出トレイ31に排出される印刷済み用紙Sの表面は下向きとなる。そこで、画像読取装置2によるインサート処理では、反転搬送部23によって仕切り紙Pの反転処理が行われる。
以下、図6を参照し、仕切り紙Pの反転処理について説明する。図6では、仕切り紙Pの搬送経路を破線矢印で示す。また、図6では、仕切り紙Pの表面(セットトレイST上では上側を向く面)に符号Pfを付す。読取制御部20は、メイン制御部10からの指示に基づき、図6に示す搬送制御を行う。言い換えると、メイン制御部10は、仕切り紙Pの反転処理を制御する。
まず、原稿搬送ユニット200は、セットトレイSTから原稿搬送路DP1に仕切り紙Pを送り出し、原稿搬送路DP1に沿って搬送する。原稿搬送ユニット200は、読取位置RPに向けて仕切り紙Pを搬送する。このとき、反転用切替爪231は、第2状態に保持される。これにより、図6上図に示すように、読取位置RPを通過する仕切り紙Pは、連絡通路CPを介して、反転搬送路DP2に引き込まれる。なお、仕切り紙Pが読取位置RPを通過するとき、仕切り紙Pの表面PfがコンタクトガラスG1と対向する。
反転搬送路DP2に引き込まれた仕切り紙Pは、正回転する反転ローラー対232により、中間トレイMTに向けて搬送される。反転ローラー対232の正回転は、その時点での仕切り紙Pの後端が反転ローラー対232の搬送ニップを抜ける前に停止される。これにより、中間トレイMT上に仕切り紙Pの一部が載置された状態となる。言い換えると、仕切り紙Pは、反転ローラー対232が回転を再開するまで、中間トレイMT上で待機する。
次に、反転ローラー対232が逆回転することにより、仕切り紙Pがスイッチバックされ、仕切り紙Pの搬送方向の前後が反転する。そして、その状態で、反転搬送路DP2に沿って仕切り紙Pが搬送される。これにより、図6中段図に示すように、仕切り紙Pが原稿搬送路DP1に戻される。すなわち、原稿Dの両面読取時に行われる反転処理と同じ反転処理が仕切り紙Pに対して行われる。
その後、原稿搬送ユニット200は、分岐位置BPに向けて仕切り紙Pを搬送する。このとき、インサート用切替爪241は、原稿搬送路DP1からインサート搬送路IPへの搬送経路を開通する位置に保持される。また、インサートローラー対242は回転している。これにより、図6下図に示すように、仕切り紙Pは、原稿搬送路DP1からインサート搬送路IPに進入し、インサート搬送路IPに沿って搬送される。すなわち、仕切り紙Pは、分岐位置BPからインサート位置P3に向けて搬送される。
その結果、仕切り紙Pは、インサート位置P3から用紙搬送路SPに給紙される。ここで、用紙搬送路SPへの仕切り紙Pの給紙前、仕切り紙Pに対する反転処理が1回行われている。したがって、仕切り紙Pの表面Pfは、用紙搬送路SPに沿って搬送中の用紙Sの表面(印刷面)の向きと同様に下向きとなる。その結果、印刷済み用紙Sと同様、排出トレイ31に排出される仕切り紙Pの表面は下向きとなる。
本実施形態の構成では、仕切り紙Pの表面が上向きとなるよう仕切り紙PをセットトレイSTにセットしても、仕切り紙Pの反転処理が行われることにより、仕切り紙Pおよび用紙Sの各表面の向きが一致する。これにより、ユーザーにとっては利便性が良い。
また、本実施形態の構成では、読取筐体RHを上下方向に貫通する搬送路をインサート搬送路IPとして設けることにより、複合機100が大型化することを抑制できる。
(仕切り紙の排出)
インサート処理を伴う仕分け印刷ジョブでは、各ページの印刷部数分の印刷済み用紙Sが連続して、複数(印刷部数と同数)の対象トレイ312のそれぞれに1部ずつ排出される。このため、仕切り紙Pも印刷済み用紙Sと同様、同一ページの仕切り紙Pを印刷部数分、連続してインサート位置P3から用紙搬送路SPに給紙し、複数の対象トレイ312のそれぞれに1部ずつ連続して排出する必要がある。
このため、原稿搬送ユニット200のセットトレイST上において、複数枚の仕切り紙Pがページごとにひとまとめにされる。なお、セットトレイST上にセットされた複数枚の仕切り紙Pの給紙は、最上層の仕切り紙Pから順に行われる。このため、たとえば、1ページ目(表表紙)、5ページ目および9ページ目(裏表紙)が仕切り紙Pを挿入すべきページ位置であり、印刷部数が3部である場合には、上側から下側に向かって、1ページ目の3枚の仕切り紙P、5ページ目の3枚の仕切り紙Pおよび9ページ目の3枚の仕切り紙Pの順番となるよう複数枚の仕切り紙Pがセットされる。
これにより、各ページの印刷部数分の仕切り紙Pが連続して、インサート位置P3から用紙搬送路SPに給紙される。ページ位置が互いに同じである同一ページの印刷部数分の仕切り紙Pは、複数の対象トレイ312のそれぞれに1部ずつ連続して排出される。
1ページ目(表表紙)、5ページ目および9ページ目(裏表紙)が仕切り紙Pを挿入すべきページ位置である場合には、まず、1ページ目の印刷部数分の仕切り紙Pが用紙搬送路SPに給紙され、複数の対象トレイ312にそれぞれ1部ずつ排出される。また、4ページ目の最終部目の印刷済み用紙Sがインサート位置P3を通過した後、5ページ目の印刷部数分の仕切り紙Pが用紙搬送路SPに給紙され、複数の対象トレイ312にそれぞれ1部ずつ排出される。そして、8ページ目の最終部目の印刷済み用紙Sがインサート位置P3を通過した後、9ページ目の印刷部数分の仕切り紙Pが用紙搬送路SPに給紙され、複数の対象トレイ312にそれぞれ1部ずつ排出される。
本実施形態の構成では、複数枚の仕切り紙PをページごとにひとまとめにしてセットトレイSTにセットすればよいので、仕切り紙Pのセット作業が容易になる。たとえば、仕切り紙Pの作製において、必要部数分の仕切り紙Pの印刷をページごとに行ったとする。すなわち、或るページの仕切り紙Pの印刷を必要部数行った後、別のページの仕切り紙Pの印刷を必要部数行ったとする。この場合、セットトレイSTに複数枚の仕切り紙Pをセットするとき、印刷出力された複数枚の仕切り紙Pの順番を並び替える作業が不要とり、ユーザーの利便性が向上する。
(仕切り紙の読み取り)
複合機100は、仕切り紙Pを何ページ目に挿入すべきか(すなわち、仕切り紙Pを挿入すべきページ位置)を自動判別して挿入する挿入ページ判別機能を有する。たとえば、挿入ページ判別機能の有効無効の設定受付が操作パネル103を介して行われる。挿入ページ判別機能が有効に設定された場合、メイン制御部10は、インサート処理を伴う印刷ジョブの実行中、挿入ページ判別機能に関する処理(挿入ページ判別処理)を行う。
なお、挿入ページ判別機能を利用する場合、ユーザーは、仕切り紙Pを挿入すべきページ位置(たとえば、ページ番号を示す数値)を示す挿入ページ情報を予め仕切り紙Pに記入しておく。挿入ページ情報は、仕切り紙Pを何ページ目に挿入すべきかを示す情報である。仕切り紙Pに元々記入されていたページ番号を挿入ページ情報とすることもできる。ページ番号をコード化したコード画像(1次元コードおよび2次元コードなど)を挿入ページ情報としてもよい。
また、挿入ページ判別機能が有効に設定された場合、操作パネル103は、対象領域の選択操作をユーザーから受け付ける。対象領域の選択操作がユーザー端末を介して行われてもよい。ユーザー端末にインストールされたプリンタードライバーを立ち上げることにより、対象領域の選択操作をユーザー端末で行うことができる。
操作パネル103は、対象領域の選択操作として、セットトレイSTにセットされた仕切り紙Pのセット向きを基準にした場合での挿入ページ情報の記入位置を選択する操作を受け付ける。ユーザーは、挿入ページ情報の記入位置を含む領域を対象領域として選択する。
たとえば、操作パネル103は、「奥側」、「手前側」、「左側」および「右側」のいずれかを選択する操作を対象領域の選択操作として受け付ける。セットトレイSTに仕切り紙Pをセットした状態において、挿入ページ情報の記入位置が装置正面から見て奥側となる場合には「奥側」が選択され、挿入ページ情報の記入位置が装置正面から見て手前側となる場合には「手前側」が選択され、挿入ページ情報の記入位置が装置正面から見て左側となる場合には「左側」が選択され、挿入ページ情報の記入位置が装置正面から見て右側となる場合には「右側」が選択される。選択操作で選択した位置(「奥側」、「手前側」、「左側」および「右側」のいずれか)が挿入ページ情報の記入位置として複合機100に入力される。挿入ページ情報の記入位置を示す情報は記憶部101に記憶される。
メイン制御部10は、ユーザーによる選択操作で選択された位置を認識する。言い換えると、メイン制御部10は、仕切り紙P上での挿入ページ情報の記入位置を認識する。メイン制御部10は、仕切り紙Pのうち、「奥側」、「手前側」、「左側」および「右側」のいずれかの位置を挿入ページ情報の記入位置と認識する。メイン制御部10は、挿入ページ情報の記入位置を含む領域を対象領域として設定する。したがって、仕切り紙Pのうち、「奥側」、「手前側」、「左側」および「右側」のいずれかの位置を含む領域が対象領域に設定される。
そして、インサート処理を伴う仕分け印刷ジョブの実行中、メイン制御部10は、読取位置RPでの仕切り紙Pの読み取りを画像読取装置2に行わせる。このとき、仕切り紙Pの表面の全領域の読み取りが行われてもよい。仕切り紙Pのうち対象領域だけの読み取りが行われてもよい。
その後、メイン制御部10は、画像読取装置2による仕切り紙Pの読み取りで得られた画像データを取得する。メイン制御部10は、少なくとも、仕切り紙Pのうち対象領域の画像データを取得する。
たとえば、挿入ページ情報の記入位置が「奥側」である場合、メイン制御部10は、仕切り紙Pの搬送方向と直交する幅方向の一方端(装置正面から見て奥側)から他方側(装置正面から見て手前側)に向かって所定幅分の領域を対象領域に設定し、当該領域の画像データを取得する。挿入ページ情報の記入位置が「手前側」である場合、メイン制御部10は、仕切り紙Pの幅方向の他方端(装置正面から見て手前側)から一方端(装置正面から見て奥側)に向かって所定幅分の領域を対象領域に設定し、当該領域の画像データを取得する。
また、挿入ページ情報の記入位置が「左側」である場合、メイン制御部10は、仕切り紙Pの搬送方向の前端から後端に向かって所定幅分の領域を対象領域に設定し、当該領域の画像データを取得する。挿入ページ情報の記入位置が「右側」である場合、メイン制御部10は、仕切り紙Pの搬送方向の後端から前端に向かって所定幅分の領域を対象領域に設定し、当該領域の画像データを取得する。
仕切り紙P内の対象領域の画像データの取得後、メイン制御部10は、対象領域の画像データから挿入ページ情報を検出する処理(以下、単に検出処理と称する)を行う。メイン制御部10は、第1処理および第2処理のいずれかを挿入ページ情報の検出処理として行う。たとえば、挿入ページ情報としてページ番号を示す数字を仕切り紙Pに記入したユーザーは、操作パネル103を用いて、挿入ページ情報がページ番号を示す数字である旨の第1情報を複合機100に入力する。一方で、挿入ページ情報としてページ番号を示す数字のコード画像(たとえば、1次元コードおよび2次元コードのいずれか)を仕切り紙Pに記入したユーザーは、操作パネル103を用いて、挿入ページ情報がページ番号を示す数字のコード画像である旨の第2情報を複合機100に入力する。
第1情報が入力された場合、メイン制御部10は、対象領域の画像データに対してOCR処理を行う。メイン制御部10は、対象領域の画像データに存在する数字を挿入ページ情報として検出する第1処理を検出処理として行う。
第2情報が入力された場合、メイン制御部10は、対象領域の画像データからコード画像を抽出し、コード画像に対して復号処理を行う。メイン制御部10は、コード画像に埋め込まれた数字を挿入ページ情報として検出する第2処理を検出処理として行う。
そして、メイン制御部10は、検出処理で検出した挿入ページ情報で示されるページ位置に基づき、仕切り紙Pの給紙タイミングを判断する。具体的には、メイン制御部10は、検出処理で検出した挿入ページ情報で示されるページ位置の1ページ前の最終部目の印刷済み用紙Sの後端がインサート位置P3を通過するタイミングを仕切り紙Pの給紙タイミングと判断する。なお、検出処理で検出した挿入ページ情報で示されるページ位置が1ページ目である場合、メイン制御部10は、用紙Sに対する最初の印刷前のタイミングを仕切り紙Pの給紙タイミングと判断する。
仕切り紙Pの給紙タイミングになったとき、メイン制御部10は、ページ位置が互いに同じである印刷部数分の仕切り紙Pをインサート位置P3から用紙搬送路SPに連続して給紙させる。また、メイン制御部10は、複数(印刷部数と同数)の対象トレイ312のそれぞれに対し仕切り紙Pを1部ずつ排出させる。
この構成では、インサート処理を伴う仕分け印刷ジョブを複合機100に実行させるとき、仕切り紙Pにページ位置を記入しておくだけで、自動的に、仕切り紙Pが所望の位置に挿入される。すなわち、インサート処理を伴う仕分け印刷ジョブを複合機100に実行させるとき、操作パネル103にジョブ設定画面を表示させ、当該画面からインサート処理に関する設定画面に切り替え、仕切り紙Pを挿入すべきページ位置を入力する、という一連の作業が不要となる。これにより、インサート処理に関する設定が簡素化され、ユーザーの利便性が向上する。
さらに、複数ページ分の仕切り紙Pのそれぞれを任意の位置に挿入できる。たとえば、1ページ目、5ページ目および9ページ目に仕切り紙Pを挿入する、というインサート処理が可能となる。この場合には、各ページの仕切り紙Pにそれぞれ、挿入ページ情報として、「1」、「5」および「9」という情報を記入しておくだけでよい。
このように、画像読取装置2をインサーターとして機能させることにより、インサート処理に関する設定を簡素化しつつ、仕切り紙Pをユーザーが意図した位置に挿入できる。言い換えると、仕切り紙Pがユーザーの意図とは異なる位置に挿入されることを抑制できる。
なお、インサート処理を行う専用機(インサーター)に読取センサーを設け、当該専用機を複合機100に搭載することによっても、同様の効果が得られる。しかし、この場合には、複合機100が大型化する。
一方で、本実施形態の構成では、画像読取装置2がインサーターとして使用される。これにより、複合機100が大型化することはない。
ここで、図7に示すフローチャートを参照し、仕分け印刷ジョブの実行中に行われる挿入ページ判別処理の流れを説明する。図7に示すフローは、インサート処理を伴う仕分け印刷ジョブの実行要求を受け付けたときにスタートする。
ステップS1において、メイン制御部10は、読取制御部20に指示し、画像読取装置2による読取位置RPでの仕切り紙Pの読み取りを行わせる。このとき、原稿搬送ユニット200は、セットトレイSTから原稿搬送路DP1に仕切り紙Pを給紙し、原稿搬送路DP1に沿って搬送する。また、原稿搬送ユニット200は、読取位置RPを通過する仕切り紙Pを反転搬送路DP2に引き込み、中間トレイMTに向けて搬送し、中間トレイMT上に仕切り紙Pを待機させる。画像読取装置2は、読取位置RPを通過する仕切り紙Pを読み取る。
ステップS2において、メイン制御部10は、今回読み取った仕切り紙Pのうち対象領域の画像データを取得する。また、メイン制御部10は、対象領域の画像データに対して検出処理(仕切り紙Pを挿入すべきページ位置を示す挿入ページ情報を検出する処理)を行う。そして、メイン制御部10は、挿入ページ情報が存在するか否かを判断する。言い換えると、メイン制御部10は、仕切り紙Pの対象領域に挿入ページ情報が記入されていたか否かを判断する。
ここで、セットトレイST上における仕切り紙Pのセット向きが誤っている場合、対象領域の画像データ内に挿入ページ情報が存在しない状態になり得る。たとえば、ユーザーは、図8上図に示すように、仕切り紙Pの4辺のうち上辺(仕切り紙Pの表面の記載内容を正しい向きで見た場合の上辺)側に挿入ページ情報を記載したとする。図8では、「3」という情報が挿入ページ情報として記入された例を示し、挿入ページ情報を符号PNで示す。
そして、ユーザーは、図8左下図に示すように、仕切り紙Pの上辺側が搬送方向の前端側となるよう仕切り紙PをセットトレイSTにセットしようとしているとする。言い換えると、装置正面から見て、仕切り紙Pの上辺側が左側となるよう仕切り紙PをセットトレイSTにセットしようとしているとする。この場合、ユーザーは、挿入ページ情報の記入位置として「左側」を選択する。しかし、ユーザーは誤って、図8右下図に示すように、装置正面から見て、仕切り紙Pの上辺側が奥側となるよう仕切り紙PをセットトレイSTにセットしたとする。
仕切り紙Pのセット向きが正しい場合(図8左下図を参照)には、図中の破線で囲う領域TAが対象領域となるので、挿入ページ情報が存在すると判断される。仕切り紙Pのセット向きが誤っている場合(図8右下図を参照)には、対象領域となる領域TAから挿入ページ情報が外れるので、挿入ページ情報が存在しないと判断される。すなわち、対象領域の画像データに挿入ページ情報が存在しない場合には、仕切り紙Pのセット向きが誤っている可能性がある。
そこで、図7に示すフローチャートのステップS2において、挿入ページ情報が存在しないとメイン制御部10が判断した場合には、ステップS3に移行する。ステップS3に移行すると、メイン制御部10は、仕分け印刷ジョブを中断する。これにより、仕切り紙Pの向きが誤った状態で仕切り紙Pが挿入されることを抑制できる。
たとえば、ステップS3に移行した場合、メイン制御部10は、仕切り紙Pのセット向きを確認するよう促すメッセージを操作パネル103に表示させる。これにより、仕切り紙Pのセット向きが誤っている場合、仕切り紙Pのセット向きが正しく直される。
ここで、対象領域の画像データに挿入ページ情報が存在しても、印刷ジョブが中断される場合がある。
たとえば、印刷済み用紙Sと仕切り紙Pとを含む出力物に対し、パンチ処理およびステープル処理の少なくとも一方を行う場合、メイン制御部10は、ユーザーが設定した後処理設定の内容に基づき、後処理位置を認識する。後処理位置の認識後、メイン制御部10は、認識した後処理位置への後処理が可能か否かを判断する。パンチ処理では、印刷済み用紙Sおよび仕切り紙Pに対して穿孔する処理が行われる。ステープル処理では、印刷済み用紙Sと共に仕切り紙Pを針で綴じる処理が行われる。後処理がパンチ処理である場合の後処理位置は、孔をあける位置である。後処理がステープル処理である場合の後処理位置は、針で綴じる位置である。
なお、パンチ処理およびステープル処理の少なくとも一方を行う場合、仕切り紙Pのサイズおよび向き(上辺の向き)などの入力受付が行われる。ここで、仕切り紙Pと印刷済み用紙Sとの間でサイズおよび向きのいずれかが異なっていれば、たとえば、仕切り紙Pと印刷済み用紙Sとを重ねてステープルするとき、一方にはステープルできないという不都合が生じ得る。このような場合、メイン制御部10は、後処理位置への後処理ができないと判断し、対象領域の画像データに挿入ページ情報が存在しても、印刷ジョブを中断する。
また、メイン制御部10は、仕切り紙Pごとに検出処理を行う。そして、いずれかのページの最終部目の仕切り紙Pに対して検出処理を行った後、次の仕切り紙Pに対して検出処理を行ったとき、メイン制御部10は、前回検出した挿入ページ情報で示される第1のページ位置と今回検出した挿入ページ情報で示される第2のページ位置とを比較する。比較の結果、第2のページ位置が第1のページ位置よりも前であるとき、メイン制御部10は、印刷ジョブを中断する。
すなわち、たとえば、1ページ目(表表紙)の仕切り紙P、5ページ目の仕切り紙Pおよび9ページ目(裏表紙)の仕切り紙Pが存在し、かつ、印刷部数が3部の印刷ジョブにおいて、セットトレイSTの上から下に向かって、1ページ目、9ページ目および5ページ目の各仕切り紙Pがこの順番で3部ずつセットされていたとする。すなわち、仕切り紙Pの並び順が誤っているとする。
この場合、1ページ目の3部目の仕切り紙Pに対する検出処理後(当該仕切り紙Pのインサート位置P3から用紙搬送路SPへの給紙後)、次に9ページ目の仕切り紙Pが検出処理の処理対象となる。そして、9ページ目の3部目の仕切り紙Pに対する検出処理後(当該仕切り紙Pのインサート位置P3から用紙搬送路SPへの給紙後)、次に5ページ目の仕切り紙Pに対する検出処理が行われることになる。その結果、5ページ目の仕切り紙Pに対する検出処理が行われたとき、第2のページ位置が第1のページ位置よりも前であると判断され、仕分け印刷ジョブが中断される。すなわち、仕切り紙Pの並び順が誤っているとき、仕分け印刷ジョブが中断される。
この構成では、仕切り紙Pが所望の位置に挿入されないまま仕分け印刷ジョブが続行されることを抑制できる。たとえば、第2のページ位置が第1のページ位置よりも前であるとき、その旨のメッセージを操作パネル103に表示してもよい。これにより、仕切り紙Pの並び替えが必要であることをユーザーに認識させることができる。
ステップS2において、対象領域の画像データに挿入ページ情報が存在するとメイン制御部10が判断した場合には、ステップS4に移行する。ステップS4において、メイン制御部10は、今回読み取った仕切り紙Pが1部目であるか否かを判断する。今回読み取った仕切り紙Pが1部目であるとメイン制御部10が判断した場合には、ステップS5に移行する。今回読み取った仕切り紙Pが1部目ではない(2部目以降である)とメイン制御部10が判断した場合には、ステップS6に移行する。
ステップS5に移行した場合、メイン制御部10は、挿入ページ情報で示されるページ位置への仕切り紙Pの挿入を画像読取装置2に行わせる。具体的には、メイン制御部10は、挿入ページ情報で示されるページ位置に対して1ページ前の最終部目の印刷済み用紙Sの後端がインサート位置P3を通過してから、今回読み取った仕切り紙Pをインサート位置P3から用紙搬送路SPに給紙させる。なお、挿入ページ情報で示されるページ位置が1ページ目である場合、メイン制御部10は、用紙Sに対する最初の印刷前、今回読み取った仕切り紙Pをインサート位置P3から用紙搬送路SPに給紙させる。その後、ステップS7に移行する。
ステップS6に移行した場合、メイン制御部10は、1枚前に給紙した仕切り紙Pに続けて、今回読み取った仕切り紙Pのインサート位置P3から用紙搬送路SPへの給紙を画像読取装置2に行わせる。すなわち、メイン制御部10は、仕切り紙Pを連続して、インサート位置P3から用紙搬送路SPに給紙させる。その後、ステップS7に移行する。
インサート位置P3から用紙搬送路SPに給紙された仕切り紙Pは、いずれかの対象トレイ312に排出される。1部目の仕切り紙Pについては、いずれの対象トレイ312に排出してもよい。2部目以降の仕切り紙Pについては、同一ページの仕切り紙Pが未だ排出されていない対象トレイ312に排出される。すなわち、同一ページの仕切り紙Pは、複数(印刷部数と同数)の対象トレイ312に1部ずつ連続して排出される。
ステップS7において、メイン制御部10は、ページ位置が互いに同じである印刷部数分の仕切り紙Pのインサート位置P3から用紙搬送路SPへの給紙が終了したか否かを判断する。印刷部数分の給紙が終了していないとメイン制御部10が判断した場合には、ステップS1に移行する。
ステップS7において、印刷部数分の給紙が終了したとメイン制御部10が判断した場合には、ステップS8に移行する。ステップS8において、メイン制御部10は、セットトレイSTに仕切り紙Pが残っているか否かを判断する。たとえば、セットトレイSTには、図示しないが、セットトレイST上における仕切り紙Pの有無に応じて出力値を変化させるセットセンサーが設けられる。メイン制御部10は、セットセンサーの出力値に基づき、セットトレイSTに仕切り紙Pが残っているか否かを判断する。
ステップS8において、仕切り紙Pが残っていないとメイン制御部10が判断した場合には、本フローは終了する。以降、最終の用紙Sの印刷(排出)が終了するまで、インサート処理が行われることなく、仕分け印刷ジョブが続行される。
ステップS8において、仕切り紙Pが残っているとメイン制御部10が判断した場合には、ステップS1に移行する。すなわち、或るページ(ここでは、先行ページとする)の最終部目の仕切り紙Pのインサート位置P3から用紙搬送路SPへの給紙後、メイン制御部10は、別のページの1部目の仕切り紙Pの読み取りを画像読取装置2に行わせる。
ここで、先行ページの次ページとして仕切り紙Pを配置すべき場合(第1の場合)もあれば、印刷済み用紙Sを配置すべき場合(第2の場合)もある。第1の場合および第2の場合のいずれであるかを判断するには、先行ページの最終部目の仕切り紙Pの次の仕切り紙Pに対する検出処理を行って、次の仕切り紙Pに対応するページ位置を確定させる必要がある。仮に、第2の場合であれば、次の仕切り紙Pに対応するページ位置の確定後、次ページの印刷が行われるが、次の仕切り紙Pに対応するページ位置の確定タイミングが遅れると、その分、生産性が低下する。このため、次の仕切り紙Pに対応するページ位置を速やかに確定させることが好ましい。
そこで、挿入ページ判別機能の仕様では、仕切り紙Pのうち原稿搬送路DP1での搬送方向の前端側に挿入ページ情報を記入するよう定義される。この場合、メイン制御部10は、仕切り紙Pのうち原稿搬送路DP1での搬送方向の前端側の領域を対象領域に設定する。たとえば、メイン制御部10は、仕切り紙Pのうち原稿搬送路DP1での搬送方向の前端から後端に向かって所定幅分の領域を対象領域に設定する。この構成では、対象領域の画像データを速やかに取得できる。これにより、仕切り紙Pを挿入すべきページ位置を速やかに確定できる。
なお、対象領域の選択操作をユーザーから受け付ける場合には、対象領域の位置によっては、次の仕切り紙Pに対応するページ位置の確定タイミングが遅くなる。しかし、対象領域の選択操作をユーザーから受け付ける場合には、ユーザーからすると、所望の領域を対象領域に設定できるので、利便性が良い。
(余剰分の排出)
メイン制御部10は、余剰分を排出する余剰分排出処理を行う。メイン制御部10は、メイントレイ311を余剰分の排出に使用する。なお、メイントレイ311は、通常では仕分け印刷ジョブで使用されない排出トレイ31である。
同一ページの仕切り紙Pの枚数が印刷部数よりも多い場合、メイン制御部10は、余剰分排出処理を行う。具体的には、挿入ページ情報が互いに同じ仕切り紙Pを印刷部数分、インサート位置P3から用紙搬送路SPに連続して給紙した後、次の仕切り紙Pに対する検出処理を行ったとき、メイン制御部10は、前回検出した挿入ページ情報と今回検出した挿入ページ情報とが同じであるか否かの第1判断処理を行う。第1判断処理の結果、前回検出した挿入ページ情報と今回検出した挿入ページ情報とが同じであるとき、メイン制御部10は、次の仕切り紙Pを余剰分と判断する。この場合、メイン制御部10は、読取制御部20に指示し、次の仕切り紙P(すなわち、余剰分)のメイントレイ311への排出を画像読取装置2に行わせる。
たとえば、1ページ目および5ページ目が仕切り紙Pを挿入すべきページ位置であり、印刷部数が2部である場合、正しくは、上側から下側に向かって、1ページ目の2枚の仕切り紙Pおよび5ページ目の2枚の仕切り紙Pの順番となるよう複数枚の仕切り紙Pがセットされる。しかし、ここでは、ユーザーが仕切り紙Pのセット枚数を誤り、各ページの仕切り紙Pが3枚ずつセットされたとする。
上記例では、1ページ目の2枚目の仕切り紙Pが給紙されると、メイン制御部10は、印刷部数分の給紙が終了したと判断する。ここで、本来であれば、次の仕切り紙Pのページ位置は5ページ目であるため、次の仕切り紙Pに対する検出処理で検出される挿入ページ情報は前回検出された挿入ページ情報とは異なる。しかし、上記例では、1ページ目の仕切り紙Pが印刷部数よりも1枚多い3枚セットされていたため、次の仕切り紙Pに対する検出処理で検出される挿入ページ情報が前回検出された挿入ページ情報と同じとなる。その結果、上記例では、1ページ目の3枚目の仕切り紙Pは、メイントレイ311に排出される。また、5ページ目の3枚目の仕切り紙Pも同様、メイントレイ311に排出される。
また、仕分け印刷ジョブで使用される仕分けトレイ312の個数よりも印刷部数の方が多い場合、メイン制御部10は、余剰分排出処理を行う。具体的には、挿入ページ情報が互いに同じ仕切り紙Pを仕分けトレイ312の個数と同じ枚数、インサート位置P3から用紙搬送路SPに連続して給紙した後、次の仕切り紙Pに対する検出処理を行ったとき、メイン制御部10は、前回検出した挿入ページ情報と今回検出した挿入ページ情報とが同じであるか否かを判断する第2判断処理を行う。第2判断処理の結果、前回検出した挿入ページ情報と今回検出した挿入ページ情報とが同じであるとき、メイン制御部10は、次の仕切り紙Pを余剰分と判断する。この場合、メイン制御部10は、読取制御部20に指示し、次の仕切り紙P(すなわち、余剰分)のメイントレイ311への排出を画像読取装置2に行わせる。
余剰分排出処理が行われる構成では、余剰分を機外に排出するので、仕分け印刷ジョブを中断させる必要はない。すなわち、仕分け印刷ジョブが続行される。これにより、仕分け印刷ジョブを速やかに完了させることができる。また、余剰分はメイントレイ311に排出されるので、余剰分は他の出力物と混在しない。これにより、ユーザーにとっては利便性が良い。
なお、仕分け印刷ジョブで使用される仕分けトレイ312の個数よりも印刷部数の方が多い場合、メイン制御部10は、同一ページの印刷済み用紙Sを各仕分けトレイ312に1部ずつ排出させ、前記同一ページの残りの印刷済み用紙Sをメイントレイ311に排出させる。これにより、印刷部数の設定をユーザーが誤っても、仕分け印刷ジョブを続行できる。
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 本体
2 画像読取装置
10 メイン制御部(制御部)
11 印刷部
23 反転搬送部
100 複合機(画像形成装置)
200 原稿搬送ユニット
311 メイントレイ(第2トレイ)
312 仕分けトレイ(第1トレイ)
BP 分岐位置
D 原稿
DP1 原稿搬送路
IP インサート搬送路
P 仕切り紙
P1 給送位置
P2 印刷位置
P3 インサート位置
RH 読取筐体
RP 読取位置
S 用紙
SP 用紙搬送路(シート搬送路)

Claims (10)

  1. シートの給送位置から印刷位置およびインサート位置を経由するシート搬送路と、
    前記給送位置から前記シート搬送路に前記シートを送り出し、前記印刷位置を通過する前記シートに画像を印刷する印刷部と、
    読取位置を経由する原稿搬送路を有する原稿搬送ユニットを含み、前記原稿搬送路に沿って原稿を搬送し、前記読取位置で前記原稿を読み取る画像読取装置と、
    印刷済みシートの排出先となる複数の第1トレイと、
    前記画像読取装置を制御するとともに、前記排出先を設定する制御部と、を備え、
    前記画像読取装置は、前記原稿搬送路から分岐して前記インサート位置に接続されるインサート搬送路を有し、前記原稿搬送ユニットにセットされた仕切り紙を前記原稿搬送路から前記インサート搬送路に進入させつつ搬送し、前記インサート位置から前記シート搬送路に前記仕切り紙を給紙することにより、前記第1トレイに排出される前記印刷済みシートの束に前記仕切り紙を挿入するインサート処理を行い、
    複数部の前記印刷済みシートを部ごとに仕分けて排出する仕分け印刷ジョブを実行するとき、前記制御部は、印刷部数と同数の前記第1トレイを対象トレイに設定し、
    前記仕分け印刷ジョブの実行中、前記制御部は、複数の前記対象トレイのそれぞれに対し同一ページの前記印刷済みシートを1部ずつ排出させ、
    前記インサート処理を伴う前記仕分け印刷ジョブの実行中、前記制御部は、
    前記読取位置での前記仕切り紙の読み取りを前記画像読取装置に行わせ、
    前記仕切り紙の読み取りで得られた画像データを取得し、前記仕切り紙に予め記入された情報であり前記仕切り紙を挿入すべきページ位置を示す情報である挿入ページ情報を前記画像データから検出する検出処理を行い、
    前記検出処理で検出した前記挿入ページ情報で示される前記ページ位置に基づき、前記仕切り紙の給紙タイミングを判断し、
    前記仕切り紙の給紙タイミングになったとき、前記制御部は、前記ページ位置が互いに同じである前記印刷部数分の前記仕切り紙を前記インサート位置から前記シート搬送路に連続して給紙させ、複数の前記対象トレイのそれぞれに対し前記仕切り紙を1部ずつ排出させる、画像形成装置。
  2. 前記インサート処理を伴う前記仕分け印刷ジョブの実行中、前記制御部は、前記仕切り紙ごとに前記検出処理を行い、
    いずれかのページの最終部目の前記仕切り紙に対して前記検出処理を行った後、次の前記仕切り紙に対して前記検出処理を行ったとき、前記制御部は、前回検出した前記挿入ページ情報で示される第1の前記ページ位置と今回検出した前記挿入ページ情報で示される第2の前記ページ位置とを比較し、
    第2の前記ページ位置が第1の前記ページ位置よりも前であるとき、前記制御部は、前記仕分け印刷ジョブを中断する、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記挿入ページ情報が互いに同じ前記仕切り紙を前記印刷部数分、前記インサート位置から前記シート搬送路に連続して給紙した後、次の前記仕切り紙に対して前記検出処理を行ったとき、前記制御部は、前回検出した前記挿入ページ情報と今回検出した前記挿入ページ情報とが同じであるか否かの第1判断処理を行い、
    前記第1判断処理で前回検出した前記挿入ページ情報と今回検出した前記挿入ページ情報とが同じであると判断したとき、前記制御部は、次の前記仕切り紙を前記第1トレイとは別の第2トレイに排出させる、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記挿入ページ情報が互いに同じ前記仕切り紙を前記第1トレイの個数と同じ枚数、前記インサート位置から前記シート搬送路に連続して給紙した後、次の前記仕切り紙に対して前記検出処理を行ったとき、前記制御部は、前回検出した前記挿入ページ情報と今回検出した前記挿入ページ情報とが同じであるか否かの第2判断処理を行い、
    前記第2判断処理で前回検出した前記挿入ページ情報と今回検出した前記挿入ページ情報とが同じであると判断したとき、前記制御部は、次の前記仕切り紙を前記第1トレイとは別の第2トレイに排出させる、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記仕切り紙のうち対象領域の画像データを取得し、前記対象領域の画像データに対して前記検出処理を行う、請求項1~4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記対象領域の指定操作を受け付ける操作パネルを備え、
    前記制御部は、前記仕切り紙のうち前記指定操作で指定された領域を前記対象領域に設定する、請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記仕切り紙のうち前記原稿搬送路での搬送方向の前端側の領域を前記対象領域に設定する、請求項5に記載の画像形成装置。
  8. 前記検出処理で前記対象領域の画像データから前記挿入ページ情報を検出できなかったとき、前記制御部は、前記仕分け印刷ジョブを中断する、請求項5~7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記原稿搬送路の前記インサート搬送路との分岐位置は、前記読取位置よりも搬送方向上流側の位置であり、
    前記画像読取装置は、前記仕切り紙をスイッチバックさせる反転搬送部を含み、
    前記インサート処理を行うとき、前記画像読取装置は、前記読取位置で読み取った前記仕切り紙を前記反転搬送部に引き込んでスイッチバックさせ、スイッチバックさせた前記仕切り紙を前記分岐位置よりも搬送方向上流側の位置から前記原稿搬送路に戻す反転処理を行い、前記反転処理後の前記仕切り紙を前記原稿搬送路から前記インサート搬送路に進入させつつ搬送する、請求項1~8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記印刷部を有する本体を備え、
    前記画像読取装置は、前記本体の上部に装着される筐体を有し、
    前記原稿搬送ユニットは、前記筐体の上部に取り付けられ、
    前記インサート搬送路は、前記原稿搬送路から分岐し、前記筐体を貫通して前記インサート位置に接続される、請求項1~9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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