JP2023023340A - 肌ブラシ - Google Patents

肌ブラシ Download PDF

Info

Publication number
JP2023023340A
JP2023023340A JP2021128781A JP2021128781A JP2023023340A JP 2023023340 A JP2023023340 A JP 2023023340A JP 2021128781 A JP2021128781 A JP 2021128781A JP 2021128781 A JP2021128781 A JP 2021128781A JP 2023023340 A JP2023023340 A JP 2023023340A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brush
skin
pin
electrode
brush pin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2021128781A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7004362B1 (ja
Inventor
篤 高部
Atsushi Takabe
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Leben Inc
Original Assignee
Leben Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Leben Inc filed Critical Leben Inc
Priority to JP2021128781A priority Critical patent/JP7004362B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7004362B1 publication Critical patent/JP7004362B1/ja
Publication of JP2023023340A publication Critical patent/JP2023023340A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Brushes (AREA)

Abstract

【課題】皮膚に優しく接触する肌ブラシを提供する。【解決手段】 ブラシピンと、当該ブラシピンを支持する支持部とを備え、ブラシピンは、所定の方向に揺動するよう支持部に支持されている。【選択図】図1

Description

本発明は、肌ブラシに関する。
様々な効果を得られる頭皮ブラシや肌ブラシが知られている。
現在、ヘアブラシや頭皮ブラシには様々な形状のものが存在するが、中でも、ピン状のブラシ毛を密集させてブラシ部を構成するものが数多く存在する。しかし、このようなピンをナイロン等の柔らかい素材で構成した場合、容易にピンが撓み、頭皮への刺激が物足りなかったり、すぐにへたって長持ちしなかったりした。一方で、金属等の硬い素材で構成すれば、ピン状のブラシ毛が撓まず頭皮を傷付けたり、炎症を引き起こす場合があった。
特許文献1には、長楕円形状にループしたワイヤーを設けた櫛を組み合わせることにより、高い弾性でマッサージ効果を有するヘアブラシが記載されている(図8等)。
実願平5-49692号
ところが上記のようなヘアブラシでも、ワイヤーに金属等の素材を使用すれば、硬い使用感を与えたり、頭皮への刺激が強すぎたりする虞があった。
そこで、本発明は、皮膚に優しく接触する肌ブラシの提供を目的とする。
本願は、上記課題の少なくとも一部を解決する手段を複数含んでいるが、その例を挙げるならば、以下のとおりである。上記の課題を解決する本発明の一態様に係る肌ブラシは、ブラシピンと、当該ブラシピンを支持する支持部とを備え、前記ブラシピンは、所定の方向に揺動するよう前記支持部に支持されていること、を特徴とする。
また、前記支持部は、前記ブラシピンを挿し込むための長孔を備え、前記ブラシピンは、前記長孔の長軸方向に揺動するよう支持されていてもよい。
また、前記ブラシピンは線材からなり、U字形状の頭部を有していてもよい。
また、前記ブラシピンは導電性を有し、互いに電位差を有する第一のブラシピンと、第二のブラシピンと、を備えていてもよい。
また、前記ブラシピンと電位差を有する電極を、別途備えていてもよい。
また、前記ブラシピンに電流を流すための、電流発生部を備えていてもよい。
また、前記電流発生部は、パルス波、低周波、高周波、又は、これらの合成波を生成してもよい。
本発明によれば、皮膚に優しい肌ブラシを提供することができる。
なお、上記以外の課題、構成および効果等は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
図1は、第一実施形態に係る肌ブラシの一例を示した斜視図である。 図2は、第一実施形態に係る肌ブラシのA-A’線断面を、矢示方向から見た断面図である。 図3は、第一実施形態に係る支持部の斜視図である。 図4は、第一実施形態に係るブラシピンの斜視図である。 図5は、ブラシピンを固定する方法について説明する説明図である。 図6(a)~(b)本実施形態に係る肌ブラシの使用時における、ブラシピンの動きを説明する説明図である 図7は、肌ブラシの変形例のヘッド部分断面図である。 図8(a)~(e)は、ブラシピンの変形例の斜視図である。 図9(a)~(c)は、ブラシピンの変形例の斜視図である。 図10は、第二実施形態に係る肌ブラシを上方向から見た上面図である。 図11は、肌ブラシの第1変形例を示した説明図である。 図12は、肌ブラシの第2変形例を示した説明図である。
以下、本発明の例である各実施形態について図面を用いて説明する。
<第一実施形態>
図1は、第一実施形態に係る肌ブラシの一例を示した上面図である。図示するように、肌ブラシ100は、ハンドル101と、ヘッド102と、を備えている。ハンドル101は、肌ブラシ100の使用時に握るための持ち手の部分である。なお、ハンドル101は、例えばプラスチック樹脂や木材で形成されている。
ヘッド102は、ハンドル101と一体的に設けられており、使用時に人や動物の毛髪や皮膚に向けて、押し当てるようにして使用する部位である。具体的には、ヘッド102は、基部102aと当該基部に嵌め込まれた支持部102bとを有している。なお、本実施形態においてはハンドル101と基部102aは一体に形成されている例を示しているが、別々に形成して組み合わせてもよい。
図2は、図1に記載の肌ブラシのA-A’線断面を、矢示方向から見た断面図である。図2に示すように、基部102aは片面に円形の開口が設けられており、ここに支持部102bを嵌め込んで固定することができる。
図3は、支持部102bの上面図である。支持部102bは、楕円形のドーム状に形成された、ブラシピン104を支持するための支持部材である。また、支持部102bは弾性のある素材(例えば天然ゴム、エラストマー樹脂、シリコンゴム等)で形成されており、ブラシピン104を頭皮へ押し当てる強さ(以下、ブラッシング圧と称する)を適度に調整できるようになっている。さらに支持部102bには、楕円形の貫通孔である長孔105が複数設けられており、ここにワイヤー線材をU字形状に湾曲させたブラシピン104を固定することができる。長孔105の大きさは、例えば長軸が2.0~10.0mm、好ましくは、2.0~8.0mmである。また、短軸が0.6~2.0mm、好ましくは、0.6~1.5mmである。
支持部102bはここではドーム形状を示すが、例えば平面状の材料を用いることもできる。その際は、支持部102bを基部102aの周囲縁よりあらかじめ大き目に形成し、例えば、ブラシピン104を植毛した後に、基部102aの開口に嵌め込み、ドーム状に形成することができる。その際は、基部102aの縁を内側に抉られた形状に形成しておくことで、嵌め込みが容易となる。また、支持部102bの板厚は、例えば2mmから7mm、好ましくは2mm~5mmである。
長孔105は、その長軸が、主な動作方向X(本実施形態においては、支持部102bの短軸方向である)に対して、所定の角度(例えば、0~60度、好ましくは、0~45度)で設けられている。長孔105の配列については必ずしも本実施の形態に限定されるものではないが、肌ブラシ100においては、支持部102bの中心部では0度であり、支持部102bの端部に近づくにつれ徐々に大きな角度となるようになっている。その理由は、肌ブラシを使用する場合、中心部には横方向(主な動作方向X)への力がかかりやすく、端部では斜め方向への力がかかりやすいからである。即ち、各長孔105は、その長軸方向に力が加わりやすいような方向で支持部102bに配置されている。
なお、ブラシピン104の列は中央部が直線状で、左右がそれを囲む様に略曲線状に略均一に対象に設けられている。これにより、体に触れる面がドーム状になるため、例えば平面の身体に対し突状の球面で当たることとなる。一方で、ブラシピン104の列の、例えば直線状の中央部を設けないことで、突状部が和らげられる。このように、ブラシピン104の並びや、列の間隔、相互の隙間などを変化させれば、色々な感触を得られる構成とすることができる。
図4は、ブラシピン104の斜視図である。図4に示すように、ブラシピン104は、例えば、ばね性のある金属線材を一体的に曲げて形成したものである。その素材としては、例えば、金、白金、銀、銅、銅合金、亜鉛、チタン、アルミニウム、ステンレスなどの導電性金属材料を用いて形成されているのが好ましい。また、例えば、鉄、ステンレス、真鍮などの鋼線の表面に金属メッキ等を施したメッキ材や、導電性を有するプラスチックやゴム素材等を用いてもよい。なお、ブラシピン104は、支持部102bのドーム状の曲面に対して略直立する方向に向けて、所定の高さ(例えば、5~45mm、好ましくは、10~40mm)で立ち上がるように固定されている。また、そのワイヤー径は、所定の太さ(例えば、0.3~2.5mm、好ましくは、0.5mm~2.0mm)である。なお、ブラシピン104は、必ずしも全てが同じ高さや太さでなくともよい。
さらに、ブラシピン104は、U字型の形状に形成されている頭部104aと、線材の両端である足部104bを有している。頭部104aは、基部102aから突き出た部分であり、U字型形状に曲げられた部分は皮膚に接触する部位である。このようなU字型形状部分は、皮膚を傷付けないよう所定の曲げ半径で曲げられている。外周の曲げ半径Rは、1.5mm~8.0mmである。すなわち、半径Rの下限は、1.5mm、好ましくは2.0mmであり、半径Rの上限は、8.0mm、好ましくは、6.0mmである。
足部104bは、長孔105に挿し込んでブラシピン104を固定するための部位であり、U字型ループが形成されている面(以下、U字面と称する)に対して略垂直方向、かつ、2つの足部104bが互いに逆方向に向くよう曲げられている。なお、曲げ部分の長さAは、例えば2.0~10.00mm、好ましくは、2.0~8.0mmである。また、両足部104b間の距離Bは、例えば2.0~12.0mm、好ましくは2.0~10.0mmである。
このようなブラシピン104は、U字形状部分に両側から力を加えると、足部104bが互いに近づく方向に変形させることができるようになっている。なお、力を取り除くと、ブラシピン104はその弾性力により元の形状を復元する。
次に、ブラシピン104を、支持部102bに固定する方法について説明する。図5(a)~図5(c)は、ブラシピン104を支持部102bに固定する方法について説明する説明図であり、長孔105の長軸方向断面を横から見たものである。
ブラシピン104を固定するには、まず、U字形状部分を例えば、指でつまみ、足部104bが互いにくっつくよう変形させる。次に、ブラシピン104の足部104bを、長孔105に挿し込む。さらに、図5(b)に示すように、ブラシピン104を支持部102bに対して直立させるように傾ける。すると、長孔105に引っ掛かっていた足部104bを、支持部102bの内側に収めることができる。さらに、矢印のように頭部104aを90度ほど回し捻って、指を離す。すると、図5(c)に示すように、ブラシピン104の両足部104bが長軸方向に開き、長孔105を押し広げる。その際の摩擦力と弾性力により、ブラシピン104は、支持部102bに固定される。さらに、足部104bの曲げ部分が長孔105の裏側に引っ掛かることで、抜け落ちも防止できる。このような構成により、ブラシピン104は、頭部104aのU字面と、長孔105の長軸方向と、が略平行となるよう、支持部102bに固定される。このようにブラシピン104の植毛は、道具を使用せずとも、ワンタッチで行うことが可能である。
図6(a)と図6(b)は、肌ブラシ100の使用時における、ブラシピン104の動きを説明する説明図である。図6(a)に示すように、ユーザーがブラシピン104を頭皮に押し当てて髪を梳くと、頭部104aに対し矢示方向に力が加わる。すると、ブラシピン104は長孔105の中で徐々にずれて長軸方向に傾き、一方の足部104bがもう一方へと近づくよう変形する。また、図6(b)に示すように、さらに頭部104aへの力が増加すると、今度は支持部102bが撓んで、ブラシピン104はさらに長孔105の長軸方向に倒れる。なお、ブラッシング圧から解放されると、ブラシピン104、及び支持部102bは形状を復元して元の位置に戻る。
このような構成により、ブラシピン104は、長孔105内での摺動と、ブラシピン104自身の変形と、支持部102bの変形とによって、長軸方向へと揺動することが可能となっている。本構成により、ブラシピン104は、ブラッシング時の過剰な力を逃し、頭皮に安全で適度な刺激を与えることができる。このような接触方法では、従来のようなピンの撓みのみを利用するものと比べて、ヘッド102が十分にブラッシング圧を緩衝することが可能である。その結果、柔らかく体を撫でることができる。また、優しくゆらゆらと動かすこともできる。ファシアケアーとして効果的である。また、強い力でブラッシングをする癖のある人でも頭皮を傷めにくい。また、皮膚のカーブに沿ってブラシピン104が傾くため、皮膚に吸い付くような滑らかで快適な使い心地を実現することができる。また、長孔105の大きさや、ブラシピン104の形状や素材によって、その揺動に必要な力を自在に変化させ、好みの使い心地のブラシを設計できる。
なお、図7に示すように、支持部102bの過剰な撓みやへたりを防止するために、その変形を制限する内カバーを設けても良い。内カバー106は、支持部102bと共に基部102aに嵌め込むことができる。また、基部102aの裏側に、外カバー107を設けてもよい。なお、それぞれのカバーは接着やネジ止め等で固定してもよい。
また、ブラシピン104の形状は上記に限定されず、例えば図8(a)~(d)、及び図9(a)~(c)に記載のような形状のものを用いてもよい。
図8(a)は、足部の両先端を、さらに下方向に略垂直に曲げた足部114bを有するブラシピン114の斜視図である。このような形状によれば、ブラシピン114の植え付け時や、使用の際の変形時に足部どうしが絡まり難くなり、変形させたブラシピン114が元に戻らなくなる問題を解決できる。
図8(b)は、両足部124bがループ面に対して略垂直に突き出るよう形成されており、両足部124bがT字形状であるブラシピン124の斜視図である。このような形状によれば、長孔105の縁に足部124bが両方向で引っ掛かるため、より安定的にブラシピン124は支持される。これにより、ブラシピン124が長孔105から抜け落ちるのを防ぎ、より安全な使用を実現できる。
図8(c)は、ローラー134cが嵌め込まれた足部134bを有するブラシピン134の斜視図である。このようなブラシピン134によれば、ローラー134cの回転により、足部134bはより滑らかに支持部102b裏側面を移動し、容易にブラシピン134を傾かせることが可能である。このような構成によれば、少ない力でブラシピン134を傾かせ、皮膚に優しい使用感を実現可能である。
図8(d)は、U字形状の曲げ部分を一回転させ、二重の螺旋リング構造とした頭部144aを有するブラシピン144の斜視図である。このようなブラシピン144によれば、ピン一本で二本分のワイヤーが頭皮と接するため、より高いマッサージ効果が期待できる。
図8(e)は、プラスチックや金属等で形成された半球面状のピン型の頭部154aを有するブラシピン154の斜視図である。半球面の曲率半径Rは、1.5mm~8.0mmである。すなわち、半径Rの下限は、1.5mm、好ましくは3.0mmであり、半径Rの上限は、8.0mm、好ましくは、6.0mmである。このようなブラシピン154によれば、頭部154aの皮膚に当たる面積が大きいため、頭皮に穏やかに作用するとともに、ユーザーによりしっかりとした接触感を与えると共に、高いマッサージ効果が期待できる。
また、長孔の形状も上記に限られない。例えば、図9(a)~図9(c)は、足部を短軸方向に曲げずに形成した例である。
図9(a)は、略上側半分がテーパー状に形成されている長孔165を有する支持部162bと、くの字形状に曲げて形成された足部164bと、を有するブラシピン164の説明図である。本例におけるブラシピン164では、頭部164aのU字面上において線材が外側へ「く」の字形状で曲げられることで、くびれ部166が形成されている。また、足部164bの両先端は、さらに内側へ「く」の字形状に曲げられている。このようなブラシピン164は、足部164bがその弾性力で、テーパー内側面を長軸方向へと押圧することで支持部162bに固定することができる。また使用時に矢示方向への力が加わると、足部164bがテーパー内側面からずれてブラシピン164が傾く。その際、長孔165の開口縁が、くびれ部166を支持してブラシピン164が倒れ込むのを防ぐ。また、ブラシピン164自身の変形により、過剰なブラッシング圧を逃がすことができる。
図9(b)は、上記に比べ小さな長孔175が形成された支持部172bを利用する際のブラシピン174の説明図である。ブラシピン174は、足部174bが内側に湾曲している点でブラシピン164とは異なる。このようなブラシピン174は、使用時に矢示方向への力が加わると、一方の足部174bがテーパー内側面からずれて傾く。その際、長孔175の開口縁が、くびれ部176を支持してブラシピン174が完全に倒れ込むのを防ぐ。また、ブラシピン174が変形することで、適度にブラッシング圧を緩衝することができる。さらに、長孔175を小さく形成することで、ピンの抜け落ちを防ぐ効果も期待できる。
図9(c)は、球状に形成された頭部184aを有するブラシピン184の説明図である。ブラシピン184は、球状の頭部184aと、当該頭部を支える棒状の芯材184eと、芯材184eの半ばに位置し、長孔185の表側に位置して開口を挟む表側支持球184cと、長孔185の裏側に位置して開口を挟む裏側支持球184dと、から形成されている。本例では、裏側支持球184d以外は一体成型されており、芯材184eを長孔185に挿し込んだ後、裏側から裏側支持球184dを芯材184eに嵌め込むことでブラシピン184を揺動可能に固定できる。このようなブラシピン184は、使用時に矢示方向への力が加わると、表側支持球184cと裏側支持球184dとで挟まれた支持部182bがその弾性力で変形し、ブラシピン184を傾けることができる。このような構成によれば、ブラシピン184は、頭部が球状に形成されているため、さまざまな方向へのブラッシングを行うことができる。またその方向が長孔185の短軸方向であれば固い使用感が、長軸方向であれば柔らかい使用感が得られるため、利用者は、好みの使い心地で使用することができる。また、裏側支持球184dにより、長孔185が塞がれるような構成としてもよい。例えば、ゴム製の支持部182bに裏側支持球184dが密着するようにブラシピン184eを設けることで、防水性を保つことができる。
以上、本発明の第一実施形態について説明した。本実施形態の肌ブラシによれば、ブラシピンを揺動可能としたことで、過剰な力を逃がし、頭皮に適度な刺激を与えることができる。特に、金属のように撓み難い素材を使用する場合であっても、ブラシピンそのものが揺動することで、柔らかく安全で、頭皮に沿った滑らかな使い心地を提供することができる。
なお、薄毛や短毛、無毛の場合であっても、適度な刺激を得ることが可能である。また、頭部だけでなく、例えば顔や、首、型、背中、腕、足などの様に頭部以外においても、上記使用効果が期待できる。もちろん、動物に用いても良い。
また、基部102bにセラミック等の振動子を設け、ブラシピンを介して肌に振動が伝わり、マッサージ効果が期待できるようにしてもよい。また例えば、支持部102bの内部に光源を設けて、長孔105から光を放出させてもよい。
また、必ずしも1つの長孔に1本のブラシピンとする必要はなく、1つの長孔105に2本以上のブラシピンを固定してもよい。その際には、揺動時に足部どうしが絡まないよう、互いを固定することもできる。このようにピンの密度を変化させることで、さまざまな使用感のブラシを設計できる。
また、ブラシピンに特に銀、銅、亜鉛等を使用することで、抗菌・抗ウイルス効果も期待できる。このような効果により、皮膚や髪における細菌を死滅させたり、ウイルスを不活化させたりすることで、皮膚を健康に保つことができる。
<第二実施形態>
近年、皮膚電位は様々な生体活動に関与していると言われており、皮膚は脳に勝るとも劣らない情報処理能力を備え、多くの感覚を感知していると考えられている。そもそも皮膚と脳はもともと同じ外胚葉から分化したもので、耳では聞こえない超音波や低周音、更には光や色を感知し、表面電位が感情や気分によって変化することが知られている。このように皮膚は第二、第三の脳と言われるほど、電位、電流、音や光、触感、振動、ホルモン、神経ペプチド等の受容器として働いていると考えられている。そこで第二実施形態においては、皮膚にさらなる刺激を与えることが可能な肌ブラシ200について説明する。
図10は、本実施形態に係る肌ブラシ200を上方向から見た上面図である。肌ブラシ200は、第一実施形態の肌ブラシ100と同様に、ハンドル101と、ヘッド202とを備えている。なお、本実施形態を含む以降の実施形態では、第一実施形態と同一の構成については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
肌ブラシ200のブラシピンは、互いに異なる金属で形成された、第1電極ピン204aと、第2電極ピン204bとからなる。具体的に、第1電極ピン204aには、第2電極ピン204bで選択された金属よりもイオン化傾向が小さい金属、例えば、金、白金、銀または銅などが用いられ、第2電極ピン204bには、第1電極ピン204aで選択された金属よりもイオン化傾向が大きい素材、例えば、亜鉛、チタン、アルミニウム、タングステン、ステンレス、銀または銅などが用いられる。なお、電極ピンとして利用できる物質は、金属に限られない。電位差(イオン化傾向)の違いを利用して、生体内に微弱電流を発生させることができる組合せであればどのようなものを用いてもよい。例えば異種金属に限らず、導電性高分子、導電性酸化物などを組み合わせてもよい。また、半導体と呼ばれるものであってもよい。
さらに、第1電極ピン204aと第2電極ピン204bは、支持部102bの裏側で、導電性を有する物質を含む材料で形成された配線等により、相互に電気的に接続されている。接続方法はこれに限らず、例えば支持部102bを導電性の素材で形成したり、導電性のシートを支持部102bに貼り付けたりしてもよい。また、本実施形態においては、ブラシピン204は、縦列において第1電極ピン204aと第2電極ピン204bとが交互に並ぶ構成である。具体的には、中心列は第2電極ピン204b、中心列の両外側の列(2列目)は第1電極ピン204a、さらにその両外側の列(3列目)は第2電極ピン204b、最も外側の列(4列目)は第1電極ピン204aで形成されている。しかしながらこれに限らず、電気的に接続された両電極ピンが、同時に皮膚にあたる位置にあれば、どのような配置であってもよい。
また、第1電極ピン204aと第2電極ピン204bとが接触して短絡しないよう、両者の間には各々、所定の間隔が設けられていることが望ましい。また例えば、支持部102bに導電性のゴム材を使用することで、第1電極ピン204aと第2電極ピン204bとを接続しても良い。
このような肌ブラシ200は、第1電極ピン204aと第2電極ピン204bが電位差を有しているため、使用時に肌に当たると、両電極と肌との間で電気的閉回路を形成して生体内に微弱電流を流すことができる。具体的には、第1電極ピン204a及び第2電極ピン204bが接触した身体の一部(例えば頭皮等)が電池における電解質の役割を果たし、負極として機能する一方の電極ブラシ(ここでは、第2電極ピン204bとする)から正イオンが電離し、電子が正極として機能するもう一方の電極ピン(ここでは、第1電極ピン204aとする)に移動し、両電極ピンに電位差が生じる。この電位差により、生体内には微弱電流が流れる。微弱電流は、皮膚面の状況、外部環境(温度や湿度など)あるいは押圧強度などによって異なるが、例えば0.1μA~50μAであり、好ましくは0.3μA~20μAである。また、両極間に発生する電圧は、例えば100mV~3Vであり、好ましくは200mV~2.6Vである。
以上、本実施形態について説明した。本実施形態によれば、当該肌ブラシで発生する微弱電流が、皮膚の表面の組織を損傷させずに皮膚の真皮層に入り、身体の細胞組織のイオン配列を整える。また、交感神経を刺激することによって身体の調子を整えたり、病気の治癒や予防効果が期待できる。さらに、金属材料の抗菌・抗ウイルス作用により、皮膚を健康に保つことができる。
なお、肌ブラシに両方の電極を設けず、一方の電極を別部材としてもよい。図11は、肌ブラシ300の他に、第2電極310を別途設けた第一変形例である。ここでは、肌ブラシ300のブラシピン104には同じ金属素材が使用されており、第1電極として働く。一方、第2電極310は、ブラシピン104とは互いに電位差を有する異なる金属で形成されており、第2電極として機能するようになっている。
また、肌ブラシ300には、基部やハンドルの外側表面に、導電部307が備えられている。導電部307は例えば、ABS樹脂でハンドルヘッドを形成し表面にクロムメッキを施す等により導電性を備えており、ブラシピン104と電気的に接続されている。このような導電部307に使用者が触れることで、導電部307は、ブラシピン104と使用者の肌との間を導通させることができる。また、導電部307は、ブラシピン104とハンドル301間で、入り切りできるスイッチを設けても良い。
図11に示すように、ユーザーは、一方の手で肌ブラシ300のハンドル301を握り、指を導電部307の上に置いた状態で肌ブラシ300を使用する。さらにユーザーは、もう一方の手で第2電極310を握り、当該第2電極310の一部を首や肩等、身体の一部に接触させる。すると、ブラシピン104(第1電極)と、第2電極310との電位差により、ユーザーの身体を介して、ブラシピン104と第2電極310の間を微弱電流が流れる。このように、本変形例によれば、頭部だけでなく身体にまで電流が伝わり、より多くの部位の生体活動を活性化させることができる。またユーザーは、第2電極310の当てる場所を変更することで、異なる位置に刺激を受けることができる。
また、肌ブラシ300は、電流発生部308を備えていてもよい。電流発生部308は、電流を発生させる電源としての電池や、電池を含む回路等からなり、導電部307及びブラシピン104と電気的に接続されている。このような電流発生部308によれば、生体により大きな電流を送ることで、電気的な刺激を与えることができる。
図12は、肌ブラシ300と第2電極310との間に接続コード309を設けた、本実施形態に係る肌ブラシの第2変形例である。図12に示すように、肌ブラシ300と第2電極310との間に接続コード309を設けて電気的に接続すれば、肌ブラシと第2電極310間にだけ電流を流すことができる。なお、コードは抜き差しできることで、例えば肌ブラシ300をヘアブラシとして、肌ブラシ200を肌マッサージブラシとして使用しても良い。ここでは、頭と首元に接触させているが、肌ブラシ200を、例えばバンドなどで足に止め、肌ブラシ300を片手でお腹を撫でるなど、多様な変形が可能である。
なお、電流発生部308が発生させる電流は、直流に限らず、パルス波のような交流であってもよい。また、パルス波、低周波、高周波、これらを組み合わせた合成波であってもよい。さらに、電流発生部308の備える電池は、二次電池や太陽電池であってもよい。波形は、低周波である基底波の上端にパルス波を重畳させたものであってもよい。波形は、波形の周期における立ち上がり及び立ち下がりの少なくとも一部が、緩慢に立ち上がる又は立ち下がるものであってもよい。パルス波の振幅が周期的に変動し、その振幅の変動周期が基底波の周期より大きいまたは小さくてもよい。
また、電流に音声や音楽、およびその倍音を用いても良い。これにより、さらに生体を活性化させ、高いマッサージやリラックス効果を得ることができると考えられる。
また、配線を一時切断するためのスイッチを設けても良い。これにより、使用時に過剰に電流が流れるのをユーザーの手で防止できる。また、電流量を制御する電流制限ダイオードや抵抗などを設けても良い。また、電流制限ダイオードや抵抗などによって電流量を制御する場合、それらを設けた制御回路を接続することで、電流量を制御できる。
以上、本発明に係る肌ブラシの実施形態について説明したが、これらは本発明の一例に過ぎず、本発明はこれらに限定されるものではない。本発明には、上記の各実施形態や変形例を組み合わせた形態や、さらに様々な変形例が含まれる。特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
100、200、300・・・肌ブラシ、101・・・ハンドル、102、202・・・ヘッド、102a・・・基部、102b、162b、172b、182b・・・支持部、104、114、124、134、144、154、164、174、184、204・・・ブラシピン、104a、144a、154a、164a、184a・・・頭部、104b、114b、124b、134b、164b、174b・・・足部、134c・・・ローラー、105、165、175、185・・・長孔、106・・・内カバー、107・・・外カバー、166、176・・・くびれ部、184c・・・表側支持球、184d・・・裏側支持球、184e・・・芯材、204a・・・第1電極ピン、204b・・・第2電極ピン、307・・・導電部、308・・・電流発生部、309・・・接続コード、310・・・第2電極。

Claims (11)

  1. ブラシピンと、当該ブラシピンを支持する支持部と、を備え、
    前記ブラシピンは、所定の方向に揺動するよう前記支持部に支持されている
    ことを特徴とする肌ブラシ。
  2. 請求項1に記載の肌ブラシであって、
    前記支持部は、前記ブラシピンを挿し込むための長孔を備え、
    前記ブラシピンは、前記長孔の長軸方向に揺動するよう支持されている
    ことを特徴とする肌ブラシ。
  3. 請求項1または2に記載の肌ブラシであって、
    前記ブラシピンは線材からなり、U字形状の頭部を有する
    ことを特徴とする肌ブラシ。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載の肌ブラシであって、
    前記U字形状の頭部の外周の曲げ半径Rは、1.5mm~8.0mmである
    ことを特徴とする肌ブラシ。
  5. 請求項1から4の何れか一項に記載の肌ブラシであって、
    前記ブラシピンは導電性を有し、互いに電位差を有する第一のブラシピンと、第二のブラシピンと、を備えている
    ことを特徴とする肌ブラシ。
  6. 請求項5に記載の肌ブラシであって、
    前記第一のブラシピンと、前記第二のブラシピンとは、電気的に接続されている
    ことを特徴とする肌ブラシ。
  7. 請求項6に記載の肌ブラシであって、
    前記支持部が、導電性を有している
    ことを特徴とする肌ブラシ。
  8. 請求項1から4の何れか一項に記載の肌ブラシであって、
    前記ブラシピンと電位差を有する電極を、別途備えている
    ことを特徴とする肌ブラシ。
  9. 請求項1から8の何れか一項に記載の肌ブラシであって、
    前記ブラシピンと、使用者の肌と、の間を導通させる導電部を備えたハンドルを有する
    ことを特徴とする肌ブラシ。
  10. 請求項1から9の何れか一項に記載の肌ブラシであって、
    前記ブラシピンに電流を流すための、電流発生部を備えている
    ことを特徴とする肌ブラシ。
  11. 請求項10に記載の肌ブラシであって、
    前記電流発生部は、パルス波、低周波、高周波、又は、これらの合成波を生成する
    ことを特徴とする肌ブラシ。
JP2021128781A 2021-08-05 2021-08-05 肌ブラシ Active JP7004362B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021128781A JP7004362B1 (ja) 2021-08-05 2021-08-05 肌ブラシ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021128781A JP7004362B1 (ja) 2021-08-05 2021-08-05 肌ブラシ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP7004362B1 JP7004362B1 (ja) 2022-01-21
JP2023023340A true JP2023023340A (ja) 2023-02-16

Family

ID=80560721

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021128781A Active JP7004362B1 (ja) 2021-08-05 2021-08-05 肌ブラシ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7004362B1 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0712006U (ja) * 1993-07-30 1995-02-28 鴻源 陳 く し
JPH1189912A (ja) * 1997-09-23 1999-04-06 Kitamura Seisakusho:Kk 足指ブラシ
JP2001095624A (ja) * 1999-09-28 2001-04-10 Nippon Biyo Gijutsu Kenkyusho:Kk 電気を利用した皮膚毛穴等汚れ除去機、電気を利用した化粧水皮膚浸透促進機及び電気を利用した皮膚マッサージ機
JP2004121327A (ja) * 2002-09-30 2004-04-22 Keitouuwai Project:Kk トリートメントプローブ
JP2005046190A (ja) * 2003-06-06 2005-02-24 Ya Man Ltd トリートメント装置
JP7002186B2 (ja) * 2016-06-07 2022-01-20 株式会社 Mtg 美容器
JP6550410B2 (ja) * 2017-02-13 2019-07-24 株式会社レーベン 毛梳かし具
JP6614738B1 (ja) * 2019-07-12 2019-12-04 林 健史 発毛・育毛促進器具及び発毛・育毛促進装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7004362B1 (ja) 2022-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102073947B1 (ko) 마스크 팩용 전류 콘트롤러
EP1948293B1 (en) Electrostimulation device and face mask comprising said device
JP3967549B2 (ja) 歯ブラシ
JP4781799B2 (ja) 電気刺激装置
US11318307B2 (en) Fingertip mounted microcurrent device for skin
JPH10505762A (ja) カフス型電極
JP7477706B2 (ja) 美容器
JP3229284U (ja) 皮膚刺激ブラシ用ピン及びブラシ
KR20110063526A (ko) 두개골 전기자극 전극 유닛
JP2022042017A (ja) 皮膚刺激ブラシ用ピン及びブラシ
JP6398022B1 (ja) 微弱電流器具
KR20080068718A (ko) 전기자극 장치 및 그 장치를 포함하는 얼굴 마스크
JP7004362B1 (ja) 肌ブラシ
KR20200075480A (ko) 저주파 자극 마스크
JP7084666B1 (ja) 生体電気刺激具
JP7084652B1 (ja) ヘアブラシ
JP7137886B2 (ja) ヘアブラシ
KR102196871B1 (ko) 저주파 자극 마스크용 저주파 자극도자
JP6742648B1 (ja) 微弱電流具
JP6618098B1 (ja) 電極掃除具
JP3241336U (ja) ブラシ
JP7403596B2 (ja) 皮膚刺激部材及び皮膚刺激部材を備えた皮膚刺激機器
JP3240820U (ja) ブラシ
KR102195403B1 (ko) 저주파 자극 마스크
JP7454799B2 (ja) マッサージ器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210818

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20210818

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210914

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211222

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7004362

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150