JP7137886B2 - ヘアブラシ - Google Patents

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本発明は、ヘアブラシに関する。
頭髪を整える際に、様々な効果を得られるヘアブラシが知られている。
下記文献には、磁性物を設けることで、金属剛毛を磁化して磁性を帯びさせマッサージ効果を付与するものが記載されている。
実願2006-948号
しかしながら上記のようなヘアブラシでは、頭髪を梳かす際に金属剛毛がいきなり頭皮にあたるため、金属特有の硬い使用感を与えるものとなっていた。また、金属剛毛がへたったり曲がったりした場合には、使用が難しくなるという問題点もあった。
そこで、本発明は、ユーザーが好みの使用感で様々な効果を得られるヘアブラシの提供を目的とする。
本願は、上記課題の少なくとも一部を解決する手段を複数含んでいるが、その例を挙げるならば、以下のとおりである。上記の課題を解決する本発明の一態様に係るヘアブラシは、皮膚に接触するブラシ毛を有し、前記ブラシ毛は、第一のブラシ毛と、前記第一のブラシ毛の周囲に、前記第一のブラシ毛よりも長い第二のブラシ毛と、を有する。
また、前記ブラシ毛は、ループ状のワイヤーであってもよい。
また、前記第一のブラシ毛は、導電性を有する材料からなってもよい。
また、前記第二のブラシ毛は、樹脂材料からなってもよい。
また、前記第一のブラシ毛は、電位差を有する第一の電極ブラシ毛と、第二の電極ブラシ毛と、を有していてもよい。
また、前記第一のブラシ毛に電流を発生させるための電流発生部を備えていてもよい。
また、前記電流発生部は、低周波、高周波、又は、これらの合成波を生成できてもよい。
本発明の一実施形態に係るヘアブラシによれば、ユーザーは、好みの使用感で効果を得ることができる。
なお、上記以外の課題、構成および効果等は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
図1は、第一実施形態に係るヘアブラシの一例を示した斜視図である。 図2は、本実施形態に係るヘアブラシを上方向から見た上面図である。 図3は、図2に記載のヘアブラシのA-A’線断面を、矢示方向から見た断面図である。 図4は、支持部に各ブラシ毛を固定する方法を示す説明図である。 図5は、軟ブラシ毛と金属ブラシ毛を一緒に固定した例を示した説明図である。 図6(a)は、突起状部材で形成した軟ブラシ毛を備えた場合の説明図である。図6(b)は、突起状部材で形成した軟ブラシ毛と、ピン型部材で形成した金属ブラシ毛とを備えた場合の説明図である。 図6(c)は金属ブラシ毛の端部に振動子を設けた場合の説明図である。 図7は、第二実施形態に係るヘアブラシを上方向から見た上面図である。 図8は、図7に記載のヘアブラシのA-A’線断面を、矢示方向から見た断面図である 図9(a)は、金属ブラシ毛どうしを、直接接触させて接続した場合の説明図である。図9(b)は、ピン型部材で形成した金属ブラシ毛を薄片で接続する例を示した説明図である。図9(c)は、ピン型部材の頭部を接続する例を示した説明図である。図9(d)は、軟ブラシ毛を導電性ゴム材で形成して第1電極ブラシ毛とし、金属ブラシ毛を第2電極ブラシとして設けた場合の説明図である。 図10は、本実施形態に係るヘアブラシの第1変形例を示した説明図である。 図11は、本実施形態に係るヘアブラシの第2変形例を示した説明図である。 図12は、第二変形例に係るヘアブラシの使用時の例を示す説明図である。
以下、本発明の例である各実施形態について図面を用いて説明する。
<第一実施形態>
図1は、第一実施形態に係るヘアブラシの一例を示した図である。また図2は、本実施形態に係るヘアブラシを上方向から見た上面図である。図示するように、ヘアブラシ100は、ハンドル101と、ヘッド102と、を備えている。ハンドル101は、ヘアブラシ100の使用時に握る持ち手の部分である。なお、ハンドル101は、例えばプラスチック樹脂や木材で形成されている。
ヘッド102は、ハンドル101に接続して設けられており、使用時に人や動物の毛髪や皮膚に向けてブラシ毛を当てるように使用する部位である。具体的には、ヘッド102は、基部102aと当該基部に嵌め込まれた支持部102bとからなる。
図3は、図2に記載のヘアブラシのA-A’線断面を、矢示方向から見た断面図である。図3に示すように基部102aは、片面に開口Oが設けられており、ここに支持部102bを嵌め込んで固定する。支持部102bは、植毛されるブラシ毛を支持するドーム状の支持部材であり、ワイヤー線材の先端側を輪(閉ループ)状に湾曲させた軟ブラシ毛103と、金属ブラシ毛104とが、複数貫通し裏面で固定されている。
なお本実施形態では、軟ブラシ毛103が長手方向に向かって5列、その間を埋めるように金属ブラシ毛104を4列、配列されている。各ブラシの配置は必ずしもこれに限らないが、金属ブラシ毛104が頭皮に到達するより先に、ユーザーが軟ブラシ毛103の感触を得る為には、金属ブラシ毛104の周囲に軟ブラシ毛103が配置されているのが望ましい。また、金属ブラシ毛104の数は、軟ブラシ毛103の数の1/2以上を占めるのが望ましい。なお、本実施形態においてはハンドル101と基部102aは一体に形成されている例を示しているが、別々に形成して組み合わせてもよい。
軟ブラシ毛103は、例えばナイロン線材を輪状に形成したもので、支持部102bのドーム状の曲面に対して略直立する方向に向けて、所定の高さ(例えば、10~50mm、好ましくは、15mm~45mm)で立ち上がるように固定されている。また、そのワイヤー径は、所定の太さ(例えば、0.1~2.0mm、好ましくは、0.3mm~1.5mm)である。素材には、例えば化学樹脂線材や動物線材、植物線材等を使用でき、両端を溶着または結束してから、接着することで支持部102bに固定できる。どのような素材を用いた場合であっても、金属ブラシ毛104は軟ブラシ毛103よりも剛性が低く柔らかく、撓み易く形成されているのが望ましい。
金属ブラシ毛104は、例えば金属線材を輪状に形成したもので、支持部102bのドーム状の曲面に対して略直立する方向に向けて、所定の高さ(例えば、5~45mm、好ましくは、10~40mm)で立ち上がるように固定されている。また、そのワイヤー径は、所定の太さ(例えば、0.3~1.5mm、好ましくは、0.5mm~2.0mm)である。なお、金属ブラシ毛104は、金、白金、銅、銅合金、亜鉛、チタン、アルミニウム、ステンレスなどの導電性金属材料を用いて形成されている。導電性を有する素材であればこれに限らず、表面に金属メッキ等を施したメッキ材や、導電性ゴム素材等を用いてもよい。また、どのような素材を用いた場合であっても、金属ブラシ毛104は軟ブラシ毛103よりも適度に剛性が高く形成されているのが望ましい。
さらに、図3に示すように、軟ブラシ毛103と金属ブラシ毛104では、支持部102bの表面からの高さが、軟ブラシ毛103の方が高く、金属ブラシ毛104の方が低く形成されている。これにより、ユーザーがブラシを使用する際には、先に長い軟ブラシ毛102aの頂点Tが皮膚(頭皮等)に接し、その後、押し当てる力の入れ具合(以下、ブラッシング圧と称する)によって軟ブラシ毛102aが撓むと、短い金属ブラシ毛104の頂点Tが皮膚に届く。さらにブラッシング圧が増加させると、金属ブラシ毛104が撓んで、より強い刺激が得られる。なお、同種のブラシ毛は必ずしも全てが同じ高さでなくともよい。軟ブラシ毛103が金属ブラシ毛104よりも高く先に皮膚に触れる構造であれば、自由に設計できる。
軟ブラシ毛103及び金属ブラシ毛104の固定や配置については必ずしも本実施の形態に限定されるものではないが、例えば次のような方法で実施することができる。図4は、支持部102bに各ブラシ毛を固定する方法を示す説明図である。このような方法によれば、支持部102bに貫通孔を設け、当該貫通孔に、ループ状の軟ブラシ毛103及び金属ブラシ毛104を裏側から差し込む、または、溶着や接着等で固定する。具体的には例えば、支持部102bに弾性のあるゴム材を使用して、貫通孔はブラシ毛のループ状ワイヤがぎりぎり通る程度に小さめに設ける。そこへループ状の軟ブラシ毛103及び金属ブラシ毛104を裏側から圧入し、支持部102bのゴム材による収縮性を利用して根本付近に固定することで、簡単に取り付けることが出来る。
また支持部102bには、例えば平面状の材料を用いることもできる。その際は、支持部102bを基部102aの周囲縁よりあらかじめ大き目に形成し、ループ状の軟ブラシ毛103及び金属ブラシ毛104を植毛した後に、基部102bの開口Oに嵌め込み、ドーム状に形成しても良い。基部102bの縁を内側に抉られた形状に形成しておくことで、嵌め込みが容易となる。また、その際の支持部102bの板厚は、例えば2mmから7mm、好ましくは2mm~5mmである。また、ループ状の軟ブラシ毛103及び金属ブラシ毛104の支持部102bへの植毛する際は、ブラシ毛の直接打ち込み等により、穴を開けると同時に植毛することもできる。
また、例えば、ゴム材の支持部102bに金属ブラシ毛104の端部をはめ込み植毛をした場合に、金属ブラシ毛104の先端部が強い力で押されても、金属ブラシ毛104の端部がゴム材の支持部102bで押えられているため、金属ブラシ毛104が折れ曲がることなく、弾性材料であるゴムが変形し端部が横に倒れて支えることが出来る。
また、必ずしも1つの貫通孔に1本のブラシ毛とする必要はなく、1つの貫通孔に2本以上のワイヤーを固定してもよい。図5に、一ヵ所の貫通孔に、軟ブラシ毛103と金属ブラシ毛104を一緒に固定した例を示す。このように植毛密度を変化させることで、さまざまな使用感のブラシを設計することができる。さらに、図には示さないが、ループ状の軟ブラシ毛103及び金属ブラシ毛104を複数ループとしても良く、ループ先端を二股以上の複数股としても良い。
さらに、図6(a)及び図6(b)に示すように、ブラシ毛を、線材ではなく突起状部材やピン型部材で形成してもよい。図6(a)は、突起状部材で形成した軟ブラシ毛103aを備えた場合の説明図である。図6(a)に示すように、ここでは軟ブラシ毛103aは突起状部材で形成されており、これは例えば、支持部102bと一体成形することができる。もちろん、支持部102bの裏側から突起状部材を貫通させて嵌め込む方法を用いてもよい。
図6(b)は、突起状部材で形成した軟ブラシ毛103aと、ピン型部材で形成した金属ブラシ毛104aとを備えた場合の説明図である。図6(b)に示すように、ここでは、さらに金属ブラシ毛104aがピン型部材で形成されている。このようなピン型部材には例えば、金属や導電性素材を用いることができる。また金属ブラシ毛104aは、皮膚に触れる側の端部は肌当たりを良くするため丸みを帯び、もう一方の端部には半球状の頭部Hが形成されている。これにより、支持部102bの裏側からブラシ毛104aを貫通させた際に、頭部Hが支持部102bの裏側面に引っ掛かり、固定することができる。
図6(c)は金属ブラシ毛の端部に振動子を設けた場合の説明図である。図6(c)に示すように、金属ブラシ毛104の端部が固定されている基部102bの裏面に、セラミック等の振動子106を設けても良い。これにより、金属ブラシ104を介して肌に振動が伝わり、更なるマッサージ効果が期待できる。また例えば、支持部102bに非植毛の貫通孔を、(例えばブラシ毛1本おきに)形成するなどして、この孔から光を放出させてもよい。また、ブラシ毛を光ファイバーで形成して導光させることもできる。光は、単色光に限らず、時間をおいて色が変化させたり、パルス光等を用いて点滅させたりしてもよい。
このように、軟ブラシ毛を突起状部材で形成したり、金属ブラシ毛をピン型部材で形成したりすることで、より強度が高く、長持ちさせることができる。また、よりユーザーの好みの使用感に近いヘアブラシを製造できる。
以上、本発明の第一実施形態について説明した。本実施形態のヘアブラシによれば、2種の異なる素材からなるブラシ毛を使用することで、一方のブラシのみでは得難い微妙な刺激感の調整が可能となる。すなわち、柔らかい軟ブラシ毛103が先に皮膚に接触し、続いて硬度のある金属ブラシ毛104が接触する構成であるため、ユーザーは好みの刺激の強さを段階的に得ることができる。特に、皮膚が弱っていたり、傷があったりする場合には、固いブラシがいきなり皮膚に当たると刺激が強すぎる場合がある。しかしながら本実施形態のヘアブラシ100によれば、最初に軟ブラシ毛103が皮膚に接するため、ユーザーは刺激を調節しながら安心してブラッシングを行うことができる。一方で、強い刺激が欲しい場合には徐々にブラッシング圧を高めることで、金属ブラシ毛104aが皮膚に接し、安全かつ適切に刺激を得ることができる。
なお、薄毛や短毛、無毛の場合であっても、十分に刺激を得ることが可能である。また、頭部だけでなく、例えば顔や、首、型、背中、腕、足などの様に頭部以外においても、上記使用効果が期待できる。もちろん、動物に用いても良い。
さらに、軟ブラシ毛103が金属ブラシ毛104に先んじて皮膚に接触するため、単独で使用するよりも金属ブラシ毛104が曲がったりへたったりしづらく、長持ちする。
また、金属の中には微生物に対して抗菌作用を示すものが存在し、特に銀、銅、亜鉛等が古くから知られている。さらに近年では抗ウイルス作用の研究も進んでおり、A型インフルエンザウイルスが銅(C1020)の表面に接触した場合、30分程度でほぼ死滅させる効果が報告されている。また、新型コロナウイルスに対しても感染性不活化効果があることがわかっている。このような抗菌・抗ウイルス効果により、金属ブラシ毛104は、皮膚や髪における細菌を死滅させたり、ウイルスを不活化させたりすることで、皮膚を健康に保つことができる。
<第二実施形態>
図7は、本実施形態に係るヘアブラシを上方向から見た上面図である。図8は、図7に記載のヘアブラシのA-A’線断面を、矢示方向から見た断面図である。ヘアブラシ200は、第一実施形態のヘアブラシ100と同様、ハンドル101と、ヘッド102とを備えている。なお、本実施形態を含む以降の実施形態では、第一実施形態と同一の構成については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
金属ブラシ毛204は、互いに異なる金属である第1電極ブラシ毛204aと、第2電極ブラシ毛204bとからなる。具体的に、第1電極ブラシ毛204aには、第2電極ブラシ204bで選択された金属よりもイオン化傾向が小さい金属、例えば、金、白金、銀または銅などが用いられ、第2電極ブラシ毛204bには、第1電極ブラシ毛204aで選択された金属よりもイオン化傾向が大きい素材、例えば、亜鉛、チタン、アルミニウム、タングステン、ステンレス、銀または銅などが用いられる。なお、電極ブラシ毛として利用できる物質は、金属に限られない。電位差(イオン化傾向)の違いを利用して、生体内に微弱電流を発生させることができる組合せであればどのようなものを用いてもよい。例えば異種金属に限らず、導電性高分子、導電性酸化物などを組み合わせてもよい。また、半導体と呼ばれるものであってもよい。
さらに、第1電極ブラシ毛204aと第2電極ブラシ毛204bは、支持部102bの裏側で導電部210により相互に電気的に接続されている。導電部210は、ここでは配線205であり、配線205は、導電性を有する物質を含む材料で形成されている。例えば、金属、主として炭素を含む材料、導電性を有する樹脂ゴムなどである。
さらに、本実施形態では金属ブラシ毛204の4列のうち、第1電極ブラシ毛204aと第2電極ブラシ毛204bとが交互に並ぶ構成である。しかしながらこれに限らず、導電部210で結ばれた両ブラシ毛が同時に皮膚に当たる位置であれば、どのような配置でもよい。また、第1電極ブラシ毛204aと第2電極ブラシ毛204bとが接触して短絡しないよう、両者の間には各々、所定の間隔が設けられていることが望ましい。また例えば、支持部102bに導電性のゴム材を使用することで、第2電極ブラシ毛204bと、第1電極ブラシ毛204aを接続しても良い。
このようなヘアブラシ200は、第1電極ブラシ毛204aと第2電極ブラシ毛204bが電位差を有しているため、使用時に肌に当たると、両電極と肌との間で電気的閉回路を形成して生体内に微弱電流を流すことができる。具体的には、第1電極ブラシ毛204a及び第2電極ブラシ毛204bが接触した身体の一部(例えば頭皮等)が電池における電解質の役割を果たし、負極として機能する一方の電極ブラシ(ここでは、第2電極ブラシ毛204bとする)から正イオンが電離し、電子が正極として機能するもう一方の電極ブラシ毛(ここでは、第1電極ブラシ毛204aとする)に移動し、両電極ブラシ毛に電位差が生じる。この電位差により、生体内には微弱電流が流れる。微弱電流は、皮膚面の状況、外部環境(温度や湿度など)あるいは押圧強度などによって異なるが、例えば0.1μA~50μAであり、好ましくは0.3μA~20μAである。また、両極間に発生する電圧は、例えば100mV~3Vであり、好ましくは200mV~2.6Vである。
また、図9(a)及び図9(b)に示すように、ブラシ毛を、ワイヤーではなく突起状部材やピン型部材で形成し、両者を接続してもよい。図9(a)は、金属ブラシ毛どうしを、直接接触させて接続した場合の説明図である。図9(a)に示すように、隣接する第1電極ブラシ毛204aと、第2電極ブラシ毛204bとの端部(導電部210aと称する)どうしを支持部102bの裏側面で接合することで、電極として機能する2本の金属ブラシ毛204を相互に電気的に接続することができる。
図9(b)および図9(c)は、ピン型部材で形成した金属ブラシ毛を接続する場合の説明図である。図9(b)に示すように、金属ブラシ毛をピン型部材で形成した場合は、支持部102bの裏側面と、電位の異なる隣接する電極ブラシ毛の頭部Hとの間に、金属や導電性のゴム材等で形成された薄片である導電部210bを挟み込むことで、両者の電極ブラシ104aを相互に電気的に接続することができる。また、図9(c)に示すように、金属ブラシ毛104aの頭部どうしを導電性の部材で繋ぐ導電部210cを設ける構造としてもよい。
図9(d)は、軟ブラシ毛を導電性ゴム材で形成して第1電極ブラシ毛とし、金属ブラシ毛を第2電極ブラシとして設けた場合の説明図である。図9(d)に示すように、軟ブラシ毛を第1電極ブラシ毛204eとし、金属ブラシ毛を第2電極ブラシ204bとして設けることもできる(なお第2電極ブラシ毛はピン型でもよい)。第1電極ブラシ毛204eは、例えば、炭素や、銀、銅、チタンなどの粉末を含有したものであり、第2電極ブラシ毛と電位差を有する。
このような構成によれば、電極ブラシ毛の高さの差により、ブラッシング圧で両ブラシ毛が押し付けられた場合のみ、通電させることができる。また、ブラシ毛の形状を異ならせることで多様な刺激を与えることができる。
以上、本実施形態について説明した。本実施形態によれば、当該ヘアブラシで発生する微弱電流が、皮膚の表面の組織を損傷させずに皮膚の真皮層に入り、身体の細胞組織のイオン配列を整え、皮膚に対しては美容効果を有し、ツボに働けば人体の生体活動を活性化し、病気の治癒や予防効果が期待できる。また同時に金属材料の抗菌・抗ウイルス作用により、皮膚を健康に保つことができる。
図10は、本実施形態に係るヘアブラシの第1変形例を示した説明図である。図示するように、ヘアブラシ300は、金属ブラシ毛104と、導電部310に配線305と、電流発生部306を備えている。電流発生部306は例えば、電流を発生させる電源としての電池や、電池を含む回路である。金属ブラシ毛104は、1本1本が配線305により、それぞれ電流発生部306の負極または正極に接続されている。ここでは例えば、図10の左側から1列目と3列目の金属ブラシ毛104が負極、2列目と4列目の金属ブラシ毛104が正極へと接続されているものとする。これにより、ヘアブラシ300の使用時に電流が生体へと流れ、生体活動を活性化させる。
なお、電流発生部306の備える電池は、二次電池や太陽電池であってもよい。また、金属ブラシ毛104を接続する配線305は必ずしも上記のようである必要はなく、使用時に、正極あるいは負極に接続された金属ブラシ毛104が同時に皮膚や髪に接触する構成であれば、自由に設計できる。
また、配線305を一時切断するためのスイッチを設けても良い。これにより、使用時に過剰に電流が流れるのをユーザーの手で防止できる。また、電流量を制御する電流制限ダイオードや抵抗などを設けても良い。また、電流制限ダイオードや抵抗などによって電流量を制御する場合、それらを設けた制御回路を接続することで、電流量を制御できる。
図11は、本実施形態に係るヘアブラシの第2変形例を示した説明図である。図示するように、ヘアブラシ400は、基部102aの外側表面に導電性シート407が備えられており、ユーザーの指から生体内に電流を流すことができる。具体的には、ヘアブラシ400の導電部410は、配線405と、電流発生部306と、導電性シート407と、からなる。配線405は、各金属ブラシ毛104と電流発生部306を繋ぐとともに、電流発生部306を導電性シート407と接続している。導電性シート407は、例えば導電性のゴム材であり、基部102aの外側に設けられている。
本ヘアブラシ400の使用例を説明する。図12は、本変形例に係るヘアブラシの使用時の例を示す説明図である。ユーザーは、ハンドル101を握って指を導電性シート407上に置いた状態でヘアブラシ400を使用する。すると、電流発生部406から発生した電流が、導電性シート407を介して、ユーザーの指に伝わる。その後、電流はユーザーの身体(腕、首、顔、頭等)を流れて各電極ブラシ404へと伝わり、再び電流発生部406へと戻る。このように、本実施形態によれば、手からの長い距離を電流が伝わり、より多くの部位の生体活動を活性化させることができる。
このような電極掃除具によっても、第1の電極部および第2の電極部に接触した動物の皮膚に微弱電流を流すことができ、肌を活性化させる効果を期待することができる。また、抗菌効果を期待することができる。
なお、上記変形例において電流発生部306の生じさせる電流は、直流に限らず、パルス波のような交流であってもよい。また、低周波、高周波、これらを組み合わせた合成波であってもよい。例えば、低周波は0.2Hz~1.2KHzの周波数領域をいい、高周波は低周波より高く、すなわち、1.2KHzより高く、数百KHzまでの周波数領域をいう。ここでは、好ましくは2KHz~20KHz、より好ましくは4KHz~11KHzの高周波(連続波、パルス波)が用いられる。なお、1KHz以下を低周波、1KHz~10KHzを中周波、10KHz以上を高周波と定義される場合もある。この場合は、低周波の基底波に中周波パルスを重畳させてもよいし、低周波の基底波に高周波パルスを重畳させてもよい。
また、波形は、低周波である基底波の上端にパルス波を重畳させたものであってもよい。波形は、波形の周期における立ち上がり及び立ち下がりの少なくとも一部が、緩慢に立ち上がる又は立ち下がるものであってもよい。パルス波の振幅が周期的に変動し、その振幅の変動周期が基底波の周期より大きいまたは小さくてよい。
なお、個々の細胞膜内は一般的に外側と数十ミリボルト(約70ミリボルト)の電位差があるとされ、また皮膚電位は、様々な生体活動に関与していると言われている。さらには近年、皮膚は脳に勝るとも劣らない情報処理能力を備え、突出した面積の広さから、多くの感覚を感知していると考えられている。皮膚と脳はもともと同じ外胚葉から分化したもので、耳では聞こえない超音波や低周音、更には光や色を感知し、表面電位が感情や気分によって変化することが知られている。このように皮膚は第二、第三の脳と言われるほど、電位、電流、音や光、触感、振動、ホルモン、神経ペプチド等の受容器として働いていると考えられている。そこで電流に、音声や音楽、およびその倍音を用いても良い。これにより、さらに生体を活性化させ、高いマッサージやリラックス効果を得ることができると考えられる、
以上、本発明に係るヘアブラシの実施形態について説明したが、これらは本発明の一例に過ぎず、本発明はこれらに限定されるものではない。本発明には、上記の各実施形態や変形例を組み合わせた形態や、さらに様々な変形例が含まれる。特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
100、200、300、400・・・ヘアブラシ、101・・・ハンドル、102・・・ヘッド、102a・・・基部、102b・・・支持部、103・・・軟ブラシ毛、104・・・金属ブラシ毛、204a・・・第1電極ブラシ毛、204b・・・第2電極ブラシ毛、205、305、405・・・配線、210、310、410・・・導電部、306・・・電流発生部、407・・・導電性シート。

Claims (8)

  1. 皮膚に接触するブラシ毛を有し、
    前記ブラシ毛は、
    第一のブラシ毛と、
    前記第一のブラシ毛の周囲に設けられ、前記第一のブラシ毛よりも長い第二のブラシ毛と、を有し、
    前記第一のブラシ毛は、前記第二のブラシ毛よりも剛性が高く、
    前記第二のブラシ毛が先に皮膚に接し、先に皮膚に接した前記第二のブラシ毛が撓むことで前記第一のブラシ毛の頂点が皮膚に届く
    ことを特徴とするヘアブラシ。
  2. 請求項1に記載のヘアブラシであって、
    前記ブラシ毛は、ループ状のワイヤーである
    ことを特徴とするヘアブラシ。
  3. 請求項1または2に記載のヘアブラシであって、
    前記第一のブラシ毛は、導電性を有する材料からなる
    ことを特徴とするヘアブラシ。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載のヘアブラシであって、
    前記第二のブラシ毛は、樹脂材料からなる
    ことを特徴とするヘアブラシ。
  5. 請求項1から4の何れか一項に記載のヘアブラシであって、
    前記第一のブラシ毛及び前記第二のブラシ毛の端部を支持する支持部は、弾性材料で形成されている
    ことを特徴とするヘアブラシ。
  6. 請求項1から5の何れか一項に記載のヘアブラシであって、
    前記第一のブラシ毛は、電位差を有する第一の電極ブラシ毛および第二の電極ブラシ毛を有する
    ことを特徴とするヘアブラシ。
  7. 請求項3から6の何れか一項に記載のヘアブラシであって、
    前記第一のブラシ毛に電流を発生させるための電流発生部を備えている
    ことを特徴とするヘアブラシ。
  8. 請求項7に記載のヘアブラシであって、
    前記電流発生部は、低周波、高周波、又は、これらの合成波を生成する
    ことを特徴とするヘアブラシ。
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