JP2005046190A - トリートメント装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】頭皮及び頭髪を効果的に清浄化するとともに高い育毛効果を得ることができる装置を提供する。
【解決手段】へアブラシ装置1には、偏心モータ23や放電管25等が設けられている。偏心モータ23は、ブラシ群8を例えば80〜100Hzの振動周波数で振動させる。また、放電管25には高電圧が印加され、ブラシ群8の周辺にオゾン(O3)及びマイナスイオンが生成される。したがって、振動状態のブラシ群8でブラッシング等を行うことにより、振動作用にてたたき出された汚れ物質をオゾンにより効果的に除去する効果と、清浄化された頭皮又は頭髪に振動を付与しつつマイナスイオンを浸透させる効果と、頭皮が振動で刺激されることによるマッサージ効果との相乗効果により好適な育毛処理を施すことができる。
【選択図】 図1
【解決手段】へアブラシ装置1には、偏心モータ23や放電管25等が設けられている。偏心モータ23は、ブラシ群8を例えば80〜100Hzの振動周波数で振動させる。また、放電管25には高電圧が印加され、ブラシ群8の周辺にオゾン(O3)及びマイナスイオンが生成される。したがって、振動状態のブラシ群8でブラッシング等を行うことにより、振動作用にてたたき出された汚れ物質をオゾンにより効果的に除去する効果と、清浄化された頭皮又は頭髪に振動を付与しつつマイナスイオンを浸透させる効果と、頭皮が振動で刺激されることによるマッサージ効果との相乗効果により好適な育毛処理を施すことができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば手足、肩等のボディ用マッサージや育毛等のトリートメントを行えるトリートメント装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ヘアブラシでは、そのブラシ部分をブラッシングの際に振動させることにより、頭髪の育毛処理を効果的に行える構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
すなわち、このヘアブラシは、ブラシが植設された筐体の内部にモータを配置し、このモータを用いてブラッシングの際にブラシ部分を振動させることで、頭皮を刺激して血流を促進し育毛処理を施すものである。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−327936号公報(第2頁,図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献に例示されるブラシ振動型のヘアブラシにおいては、振動で頭皮を刺激して得られる育毛効果が十分であるとは言えず、育毛効果の改善が求められている。
【0006】
さらに、上記特許文献のヘアブラシは、その振動効果により頭皮から垢、塵埃等をたたき出すことができるものの、このたたき出された汚れ物質を除去することにつていは何ら配慮がなされておらず、頭皮の清浄化の点で課題を残している。
【0007】
また、このような用途で使用される装置において、育毛用の装置としてのみならず、例えば肩こりや筋肉痛等をほぐすことができ、さらには、手足、肩、顔、首筋等のボディ部分に例えば美肌等のトリートメントを施すことの可能な新たなトリートメント装置の開発が要望されている。
【0008】
そこで本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、頭皮及び頭髪の高い清浄化作用や優れた育毛効果を期待できるとともに、ボディ用のマッサージ機能をも効果的に得ることができるトリートメント装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係るトリートメント装置は、筐体に突設された接触子と、前記筐体上の前記接触子を振動させる接触子振動機構と、前記接触子振動機構にて振動させた前記接触子の周辺にマイナスイオン及びオゾンを供給する供給手段とを具備することを特徴とする。
【0010】
すなわち、本発明のトリートメント装置では、振動している接触子を頭皮へ押し当てること等により、頭皮の毛穴等に詰まった古い角質や皮脂等の汚れ物質を内部からたたき出せるとともに、たたき出した汚れ物質やその臭い成分をブラシの周辺に生成されたオゾンによって分解し頭皮の清浄化を図ることができる。また、本発明のトリートメント装置では、上述したように汚れ物質を除去しつつ、接触子の周辺に生成されたマイナスイオンを、接触子の振動効果により毛髪の内部や頭皮に浸透させることができるので、毛髪等の活性化が図られ、好適な育毛処理を施すことができる。
【0011】
したがって、本発明のトリートメント装置によれば、接触子の振動作用にてたたき出された汚れ物質を、放電管外部に生成されたオゾンにより効果的に除去する清浄効果と、この清浄化された頭皮又は頭髪に振動を付与しつつマイナスイオンを浸透させることによる毛髪の代謝機能の促進効果と、頭皮、つまり頭髪の毛根部分が振動で刺激されることによるマッサージ効果との相乗効果により優れた育毛効果を得ることができる。
【0012】
さらに、本発明のトリートメント装置では、振動が付与され且つマイナスイオンがその周辺に供給される上記接触子を、筋肉疲労等が生じている手足や肩、腰等に押圧することで、この身体部分にマイナスイオンが浸透することによる細胞組織の活性化作用と、この筋肉疲労部分等が振動で刺激されることによるマッサージ効果とにより、例えば肩こりや筋肉痛等を効果的に取り除く(ほぐす)ことができる。さらに、本発明では、例えば痩身効果のあるツボ(経絡)に上記接触子を押当てることで、痩身トリートメントを行うこと等も可能である。また、本発明では、当該接触子を、美肌対象の手足、首筋、顔等に接触させることで、振動により肌面内部からたたき出した汚れ物質を接触子の周辺に生成されたオゾンの殺菌作用によって分解し、これにより得られる肌面の清浄化作用と、肌面を振動によりマッサージすることによる血行の促進作用等とにより、好適な美肌処理を行うことができる。
【0013】
したがって、本発明によれば、頭皮及び頭髪における高い清浄化作用や優れた育毛効果を期待できるとともに、ボディ用のマッサージ機能をも効果的に得ることができるトリートメント装置を提供することができる。
【0014】
また、本発明においては、上記接触子をブラシで構成することで、例えば頭髪をブラッシングしつつ上述した育毛処理を施すことができ、これにより、頭部全体を満遍なくしかも効率的にトリートメントすることができる。
【0015】
ここで、本発明のトリートメント装置においては、頭皮から汚れ物質をたたき出す効果やマッサージ効果等を考慮した場合、上述した接触子振動機構が発生させる振動周波数は、80〜100Hzの範囲内にあることが好ましい。また、接触子の周辺にマイナスイオン及びオゾンを生成する構成としては、例えば前記接触子の周辺に紫外線が発生するように、接触子が突設された筐体部分に放電管を配置し、この放電管の電極に高電圧を印加する回路を設けること等が例示される。
【0016】
また、本発明のトリートメント装置の前記筐体を、前記筐体が、把持部を有するケーシング本体と、前記接触子が直接的に突設された接触子支持体とで構成し、さらに、このケーシング本体に対して接触子支持体を着脱自在に接合させる着脱機構を設けてもよい。このような構造を採用することで、例えば育毛トリートメントにおいて育毛剤の供給等により汚れてしまった接触子を洗浄することが可能となる。したがって、この構造を採るトリートメント装置によれば、常に清浄な状態の接触子で、筋肉疲労部分等のマーサージや育毛処理を効果的に行うことができる。
【0017】
また、本発明のトリートメント装置において、前記筐体の姿勢を折畳状態と非折畳状態とに変形させるための折畳機構と、前記折畳機構を通じての前記筐体の前記折畳状態と前記非折畳状態との変形に連動して、前記接触子振動機構又は前記供給手段のうちの少なくとも一方を作動又は停止させる連動機構とを追加してもよい。この場合、トリートメント装置本体が折り畳まれた折畳状態(例えば可搬態様)から、本体を把持して所望のトリートメントを行う非折畳状態(操作態様)に本体の姿勢を変形させると同時に、接触子の振動作用や、マイナスイオン及びオゾンの生成による殺菌作用、細胞組織の活性化作用等を直ちに得ることができ、装置の操作性を向上させることができる。
【0018】
また、本発明においては、前記放電管の放電動作に連動して前記接触子の基端部側で光を発光する光源を追加し、さらに、透光性を有する材料で上記接触子を成形するとともに該接触子の基端部側から先端部側に向けて導光孔を穿孔したトリートメント装置を構成することもできる。この場合、放電管が放電していること、つまり接触子の周辺にマイナスイオン及びオゾンが供給されていることをユーザが視覚的に把握しつつトリートメントを行うことができる。
【0019】
さらに、本発明において、ボディ用のマッサージ機能を効果的に得るための接触子は、次のような構造であることが望ましい。すなわち、この場合の接触子の構造としては、先端に球面部を設けて円柱状に形成され、且つ前記球面部を除く部位の最小径が、少なくとも5mm以上であること等が例示される。これにより、接触子の先端部からマッサージ対象のボディ部分に振動が好適に伝達され、筋肉疲労等を効果的に取り除くことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
(第1の実施形態)
この実施形態では、本発明のトリートメント装置をヘアブラシ装置として適用した場合について図1ないし図4を参照しつつその説明を行う。ここで、図1は、第1の実施形態に係るヘアブラシ装置の操作態様を示す斜視図、図2は、このヘアブラシ装置が折り畳まれた可搬態様を示す斜視図、図3は、このヘアブラシ装置から着脱ブラシユニット及び電池蓋を取り外した状態を示す分解斜視図、図4は、このヘアブラシ装置の制御系を示す機能ブロック図である。
【0021】
図1及び図2に示すように、ヘアブラシ装置1は、折畳式のヘアブラシであって、その外郭が筐体2によって形成されている。筐体2は、折畳機構3を通じて互いが連結された第1ケーシング5及び第2ケーシング6を備えるケーシング本体7と、接触子としてのブラシ群8が直接的に植設されたブラシ支持体9とから構成されている。ケーシング本体7の第1ケーシング5には、ブラシ群8を支持する上記ブラシ支持体9が接触子支持体として設けられている。一方、第2ケーシング6には、その表面に鏡10が形成された電池蓋11が装着されている。さらに、この第2ケーシング6は、ユーザによって把持される把持部(柄部)としての機能を有している。
【0022】
また、ブラシ群8とこれを支持するブラシ支持体9とからなる着脱ブラシユニット12は、第1ケーシング5に対して着脱自在に構成されている。すなわち、図3に示すように、ブラシ支持体9の背面部(装着時に第1ケーシング5と対向する部位)には、例えば一対の爪部14、15が突設されており、この爪部14、15は、第1ケーシング5に設けられた一対の係合穴16、17とそれぞれ係合するように形成されている。すなわち、これら爪部14、15及び係合穴16、17は、ケーシング本体7に対して着脱ブラシユニット12を着脱自在に接続する着脱機構として機能する。
【0023】
これにより、ブラッシングで汚れてしまった着脱ブラシユニット12をケーシング本体7から取り外し容易に洗浄することが可能となる。したがって、常に清浄な状態のブラシ群8で、ブラッシング及び後述する頭髪のトリートメントを効果的に行うことができる。ここで、爪部及び係合穴を4個や6個といった2以上の複数個設け、第1ケーシング5に対するブラシ支持体9の装着力の向上を図ってもよい。また、このような着脱機構は、ブラシ支持体9の周縁部を、例えば第1ケーシング5に形成された穴部(凹部)に圧入させるような構造であってもよい。
【0024】
折畳機構3は、第1及び第2ケーシング5、6のそれぞれの一端部に同軸的に設けられた軸受孔18や支持ピン19等で実現される、いわゆるヒンジ機構によって構成されている。この折畳機構3により、ヘアブラシ装置1本体を折り畳んだかたちの可搬態様(折畳状態)と、装置本体を把持しつつブラッシングを行える操作態様(非折畳状態)とに、当該ヘアブラシ装置1の姿勢を変形させることができる。
【0025】
ここで、ヘアブラシ装置1の折畳状態においては、第1ケーシング5の他端部に形成された爪状の係合突起20と第2ケーシング6の他端部に形成された係止部21とが互いロックするようになっている。ヘアブラシ装置1のこのような折畳状態では、図2に示すように、ブラシ群8の各ブラシの先端と電池蓋11の鏡10の表面との間に僅かに間隙を空けて対向するかたちで係合突起20と係止部21とがロックされる。
【0026】
次に、本実施形態のヘアブラシ装置1が備える毛髪のトリートメントを実現するための構成について説明する。
すなわち、図1ないし図4に示すように、着脱自在な電池蓋11を取り外した第2ケーシング6の内部には、装置本体の駆動電源として例えば単三電池等の乾電池22が装着されている。ここで、装置本体の駆動電源として充電池を適用できるようにヘアブラシ装置1を構成してもよいし、AC(交流)電源等の電力導入回路をヘアブラシ装置1に設けてもよい。また、毛髪のトリートメントを行う際に、電池蓋11に形成された上記鏡10を利用して、ユーザが頭皮の汚れ状態等を把握することが可能である。
【0027】
また、第1ケーシング5の内部には、上記乾電池22の電力によって駆動される偏心モータ23が固定されている。偏心モータ23は、その出力軸に固定された偏心分銅24の回転により、モータの本体部分から振動を発生させる。この振動は、第1ケーシング5、ブラシ支持体9を伝播され、ブラシ群8を振動させる。この振動しているブラシ群8を頭皮へ押し当てたり、またこの振動中のブラシ群8で頭髪をブラッシングすることにより、頭皮の毛穴等に詰まった古い角質や皮脂等の汚れ物質を内部からたたき出すことができる。さらに、この場合、振動しているブラシ群8によって頭皮が刺激され、これにより毛母細胞等の血流が促進して育毛処理が施される。
【0028】
また、第1ケーシング5の内部には、円柱状に形成された放電管(オゾン管)25が埋設されている。放電管25では、例えば石英ガラス製の管内に低圧水銀蒸気等が封入されている。さらに、第1ケーシング5の前面に装着されるブラシ支持体9の中央部分には、長穴26が設けられ、且つ第1ケーシング5の前面には、角穴26aが形成されている。これにより、角穴26a及び長穴26を通じて放電管25の表面が装置外部に露出されている。したがって、放電管25に高電圧が印加された場合、放電管25の外部へ放出される紫外線の作用により放電管25の近傍にオゾン(O3)が生成され、このオゾンが、角穴26a及び長穴26を通じてブラシ群8の周辺に実質的に供給されることになる。ここで、生成されるオゾンの濃度は、0.1ppm未満であることは無論、フケ、かゆみ、悪臭の原因となる雑菌を除去する消臭、殺菌効果を考慮した場合、例えば0.004ppm〜0.06ppm程度であることが望ましい。また、頭皮や頭髪への好適な美容効果を得ようする場合には、例えば0.06ppm〜0.09ppm程度の濃度でオゾンが生成されることが好ましい。
【0029】
また、上記オゾンの生成と同時に、放電管25から放出される紫外線が空気中を通過する時にマイナスイオンが生成される。実際には、生成されたこのマイナスイオンは、空気中の水分子等と結合し安定した状態となる。詳述すると、マイナスイオンの作用で生じる微細化された水分は、効果的に毛髪に浸透及び吸収される。この際、保湿効果とミネラルイオンの働きで、毛髪の代謝機能が促進するとともに、上記マイナスイオンと結合した水分が、例えば静電気等で傷んだキューティクルを再生修復し、髪にハリ、ツヤを与え、指通りのよい、まとまりのある髪へと導くことができる。上述したブラシ群8の各毛の材料としては、マイナスイオンを効果的に生成できるように、トルマリン鉱石等を練り込んだ材料を選択してもよい。また、マイナスイオン及びオゾンの生成においては、上記放電管等を利用する装置構成に代えて、いわゆるコロナ放電方式や電子放射式を実現できる装置構成としてもよい。ここで、例えば、ヘアブラシ装置の仕様として、消臭、殺菌効果の高い装置構成が必要である場合には、多量のオゾンを生成できる本実施形態の放電管を使用した方式を選択することが望ましい。また、放電管25の外形部周辺に生成されたマイナスイオン及びオゾンが頭髪や頭皮に効率良く供給(移送)されるように、例えば第1ケーシング5の内部にファン等の送風機構を設けてもよい。
【0030】
このように構成されたヘアブラシ装置1では、ブラシの振動作用によって、頭皮内部からたたき出された汚れ物質やその臭い成分をブラシ群8の周辺に生成されたオゾンによって分解し頭皮の清浄化を図ることができる。また、ヘアブラシ装置1では、このように汚れ物質を除去しつつ、ブラシ群8の周辺に生成されたマイナスイオンを、ブラシの振動効果により毛髪の内部や頭皮に浸透させることができるので、毛髪等の活性化が図られ、好適な育毛処理を施すことができる。
【0031】
さらに、ヘアブラシ装置1に内蔵された制御系27について、図4に基づき説明を加えておく。
同図に示すように、ヘアブラシ装置1には、折畳機構3を通じてのケーシング本体7の折畳状態と非折畳状態との変形に連動して押下され、装置本体の駆動電源をON/OFFする例えばプッシュスイッチとしての始動スイッチ28が設けられている。つまり図1に示すように、ヘアブラシ装置1の操作態様である非折畳状態では、始動スイッチ28が例えば筐体の所定部位に押下されて電源がONになり、これに伴って偏心モータ23及び放電管25への電力の供給が開始される。一方、図2に示すように、可搬態様である折畳状態では、例えば始動スイッチ28が非押下状態となって電源がOFFになり、これに伴って偏心モータ23及び放電管25への電力の供給が停止される。
【0032】
ここで、上記始動スイッチ28に代えて、ユーザが直接的に操作するスイッチ類を第1ケーシング5の背面(ブラシの非支持面)側等に設け、主電源のON/OFF、偏心モータ23の駆動、放電管25への電圧の印加を、装置の折畳/非折畳状態をとわず、ユーザが個別に実行できるようにヘアブラシ装置1を構成してもよい。
【0033】
制御系27を統括的に制御する制御部29は、ヘアブラシ装置1の全体的な制御や各種演算を実行するプロセッサ、RAM、ROM等を内蔵する。ROMには、実行される制御や演算のためのプログラムや各種パラメータ等のソフトウェアが格納されており、プロセッサは、このROMからソフトウェアを読み込み、命令文を解釈し、RAMのメモリ空間を用いて命令を実行する。
【0034】
さらに、このような制御系27には、上記偏心モータ23及びこの偏心モータ23を駆動制御するモータ駆動回路30を備えた接触子振動機構としてのブラシ振動機構31と、上記放電管25及びこの放電管25に高電圧を印加する高電圧発生回路32を備える毛髪活性化機構33とが設けられている。
【0035】
ここで、皮脂や古い角質等を頭皮内部からたたき出す汚れ物質の除去効果や、マイナスイオンの頭皮への浸透効果を考慮した場合、モータ駆動回路30の制御下で偏心モータ23が発生させる振動周波数、すなわち、ブラシ群8を振動させる振動周波数は、80〜100Hzの範囲内にあることが望ましく、さらに好適には、90Hzを最適値とした85〜95Hzの範囲内にあることがより望ましい。
【0036】
上記高電圧発生回路32は、半導体やトランス等で構成され交番電流を発生する発振回路34と、この発振回路34が発生させた交番電流を昇圧する昇圧トランスや整流用のダイオード等を備えた昇電圧回路35とを備えている。昇電圧回路35は、放電管25にて紫外線の生成及び放電現象を引き起こすことが可能となるように、例えば300V〜4000V程度の電圧を放電管25の電極間に印加することができる。なお、放電管25の電極間への印加電圧を可変できるように、電圧の調整回路を高電圧発生回路32内に追加してもよい。
【0037】
ここで、制御部29は、始動スイッチ28のONが検出された場合、ブラシ振動機構31及び毛髪活性化機構33を共に動作させる。つまり、制御部29及び始動スイッチ28は、ケーシング本体7の折畳/非折畳状態の変形に連動して、ブラシ振動機構31及び毛髪活性化機構33を作動又は停止させる連動機構として機能する。これにより、ヘアブラシ装置1本体が折り畳まれた例えば可搬態様から、本体を把持してブラッシングを行える非折畳状態(操作態様)に本体の姿勢を変形させると同時に、ブラシの振動作用やマイナスイオン及びオゾンの生成による毛髪の活性化作用が直ちに得られ、装置の操作性の向上が図られている。
【0038】
既述したように、本実施形態のへアブラシ装置1によれば、ブラシの振動作用にてたたき出された汚れ物質を、紫外線の発生により放電管25外部に生成されたオゾンにより効果的に除去する効果と、この清浄化された頭皮又は頭髪に、振動を付与しつつ管内からの紫外線の放出により放電管25外部に生成されたマイナスイオンを浸透させる効果と、頭皮(毛母細胞)が振動で刺激されることによるマッサージ効果との相乗効果により好適な育毛処理を施すことができる。
【0039】
(第2の実施形態)
この実施形態では、本発明のトリートメント装置を、第1の実施形態の装置と構造を異にする他のヘアブラシ装置に適用した場合について図5ないし図7に基づきその説明を行う。ここで、図5は、本実施形態に係るヘアブラシ装置を示す斜視図、図6は、このヘアブラシ装置から着脱ブラシユニットを取り外した状態を示す分解斜視図、図7は、このへアブラシ装置に設けられた育毛剤の供給機構の構造の一部を示す断面図である。
【0040】
図5及び図6に示すように、第2の実施形態に係るヘアブラシ装置41は、その外郭が筐体42によって形成されている。筐体42は、ユーザによって把持される把持部(柄部)43が設けられたケーシング本体45と、ブラシ群46が直接的に植設されたブラシ支持体47とから構成されている。把持部43は、筐体2(ケーシング本体45)の一端部に設けられ、また、直方体状に形成されたブラシ支持体47は、筐体42の他端部に設けられている。ブラシ群46とこれを支持するブラシ支持体47とからなる着脱ブラシユニット48は、ケーシング本体45に対し着脱自在に構成されている。
【0041】
すなわち、ケーシング本体45の他端のコーナ部分には、角型の溝状に形成された穴部(凹部)49が設けられており、穴部49の内壁部分とブラシ支持体47の外形部分とが嵌合する。ブラシ支持体47は、ケーシング本体45の他端の端面側より穴部49を通じて矢印X1方向に挿入されるかたちで装着される。ここで、ケーシング本体45とブラシ支持体47との着脱機構は、特に限定されるものではなく、互いの圧入による係合であってもよいし、爪部と凹部等とを係合させるような構造であってもよい。また、穴部49への着脱ブラシユニット48の装着状態におけるブラシ群46の両脇には、ブラシ群50、51が植設されている。この着脱ブラシユニット48の装着状態では、ヘアブラシ装置41の他端部の前面、つまりブラシ支持体47におけるブラシ群46の植設面、及びケーシング本体45の他端部におけるブラシ群50、51の植設面が、ほぼ同一平面として形成される。
【0042】
次に、本実施形態のヘアブラシ装置1に用意されたマッサージ・汚れ除去モード、及び育毛剤供給モードを実現するための構成を、図5、図6に加え、図7に基づき説明する。なお、図7は、へアブラシ装置1に設けられた育毛剤供給機構の構造の一部を示す断面図である。
【0043】
図5及び図6に示すように、ケーシング本体45における把持部43の近傍には、装置本体への駆動電源の供給を開始するための電源スイッチ52と、後述する偏心モータ53を始動させるマッサージ・汚れ除去スイッチ54と、前記偏心モータ53及び後述するDC(直流)ポンプ55を共に始動させる育毛剤供給スイッチ56とが設けられている。
【0044】
ここで、まず汚れ除去・マッサージモードを実現するための構成について説明する。ヘアブラシ装置1の内部には、図6に示すように、装置本体の駆動電源として例えば単三電池等の乾電池57が装着されている。ここで、装置本体の駆動電源として充電池を適用できるようにヘアブラシ装置41を構成してもよいし、また、AC(交流)電源等の電力導入回路をヘアブラシ装置1に設けてもよい。また、ヘアブラシ装置41の筐体であるケーシング本体45には、上記偏心モータ53が固定されている。偏心モータ53は、その出力軸に固定された偏心分銅58の回転により、モータの本体部分から振動を発生させ、この振動は、ケーシング本体45やこのケーシング本体45に装着されたブラシ支持体47に伝播される。
【0045】
これにより、ケーシング本体45又はブラシ支持体47に植設されたブラシ群46、50、51を振動させる汚れ除去・マッサージモードが実現される。このモードで、ブラシ群46、50、51を頭皮へ押して当てたり、又は、これらのブラシ群を通じてブラッシングを行うことにより、頭皮の毛穴等に詰まった古い角質や皮脂等の汚れ物質を振動効果により内部からたたき出すことができる。また、この際、振動しているブラシ群46、50、51によって頭皮が刺激され、これにより毛母細胞等の血流が促進し育毛処理が施される。
【0046】
次いで、育毛剤供給モードを実現するための構成について説明する。へアブラシ装置41の内部には、図6及び図7に示すように、例えば液状の育毛剤を収容する育毛剤収容部59と、育毛剤収容部59内の育毛剤を、ブラシ群46の先端部分から外部に放出、つまり頭皮に供給する機構とが設けられている。この育毛剤を供給する機構は、育毛剤収容部59に導水管が接続された上記DCポンプ55と、DCポンプ55の吐水管に接続された中継管60と、ブラシ支持体47の内部に穴部として設けられた育毛剤導入路61と、ブラシ群46の個々の毛62の内部に穴部として設けられた育毛剤放出孔63等とを備えている。
【0047】
DC(直流)ポンプ55は、乾電池57から供給される電力よって内部のロータを駆動し育毛剤収容部59内から育毛剤を送り出す。DCポンプ55に接続された中継管60は、その他端部が、ブラシ支持体47内の育毛剤導入路61に接続されている。育毛剤導入路61は、ブラシ支持体47の長手方向に延びるかたちで育毛剤の流路が形成されている。育毛剤放出孔63は、育毛剤導入路61から分岐し、ブラシ群46の個々の毛62の内部をその軸方向に貫通する貫通孔として設けられており、ブラシ群46の個々の毛62の先端に開口する。
【0048】
したがって、DCポンプ55が駆動すると、育毛剤収容部59内の育毛剤は、中継管60、育毛剤導入路61、及び育毛剤放出孔63を経て、ブラシ群46の各毛62の先端部から外部に噴出する。このDCポンプ55の駆動とともに偏心モータ53が駆動されることにより、育毛剤供給モードが実現される。この育毛剤供給モードが実現された状態で、ブラシ群46の先端部分を頭皮へ押し当てたり、ブラシ群46の先端部分を頭皮へ押し当てつつブラッシングを行うことにより、頭皮に振動が与えられつつ育毛剤が供給されるので、育毛剤を頭皮の奥深くまで効果的に浸透させることができる。また、上述したように、ケーシング本体45に対してブラシ支持体9が着脱自在に構成されているので、ブラッシングや育毛剤の供給により汚れてしまった着脱ブラシユニット48を容易に洗浄することができる。これにより、常に清浄な状態のブラシ群46で、ブラッシング及び上述したモードによる育毛処理を効果的に行うことができる。
【0049】
ここで、偏心モータ53が発生させる振動周波数、すなわち、ブラシ群46、50、51を振動させる振動周波数は、第1の実施形態の偏心モータ23と同様、80〜100Hzの範囲内にあることが好ましく、85〜95Hzの範囲内にあれば最適である。
【0050】
したがって、このように構成された本実施形態のへアブラシ装置41によれば、効果的に頭皮を清浄化できるとともに、頭髪の毛根部分(頭皮)等が清浄化されることによる効果と、頭皮が刺激されることによるマッサージ効果との相乗効果により、優れた育毛効果を得ることができる。また、ヘアブラシ装置41によれば、汚れ物質を除去して清浄化した頭皮に対し、ブラシ群46等の先端から振動を加えつつ育毛剤を供給できるので、頭皮の奥深くまで育毛剤を効果的に浸透させることが可能となり、これにより高い育毛効果を期待できる。
【0051】
なお、上述した第2の実施形態のへアブラシ装置41の例えば把持部43の内部や、またケーシング本体45におけるブラシ群側の筐体内に、第1の実施形態で適用されていたような放電管(オゾン管)を追加するようにしてもよい。ここで、特に把持部43内に放電管を内蔵させる場合には、育毛剤の移送路とは別に、把持部43内の放電管の周辺部とブラシ群46(及び/又はブラシ群50、51)側とを繋ぐ、オゾン又はマイナスイオンの分子の移送路を設けることが望ましい。さらに、このような放電管を搭載した構成を採る場合には、例えば紫外線を透過させることの可能な透明材料等で上記ブラシ群46(及び/又はブラシ群50、51)を形成してもよいし、また、各ブラシの基端部等からへアブラシ装置の外部へ通じる開孔を設けてもよい。
【0052】
(第3の実施形態)
この実施形態では、本発明のトリートメント装置を、第1、第2の実施形態の装置と構造を異にする他のヘアブラシ装置に適用した場合について図8及び図9に基づきその説明を行う。
【0053】
すなわち、この実施形態に係るヘアブラシ装置65は、図8に示すように、第2の実施形態のへアブラシ装置41の着脱ブラシユニット48と異なり、装置本体からブラシ部分全体を矢印Y1−Y2方向に着脱可能な着脱ブラシユニット67を備えている。着脱ブラシユニット67は、ケーシング本体68に設けられたブラシ着脱ボタン69を例えば押下することで、ケーシング本体68から取り外すことができる。これにより、ブラッシング等で汚れてしまったブラシ部分を洗浄することが可能となる。着脱ブラシユニット67は、ブラシ群70とこれを支持するブラシ支持体71とで構成されている。なお、ユーザがお風呂場等でヘアブラシ装置65を使用できるように、装置全体を例えば防水構造で構成してもよい。
【0054】
また、ケーシング本体68には、図8に示すように、装置本体の駆動電源の供給とブラシ群70を振動させるブラシ振動機構を駆動するための電源/振動スイッチ72と、育毛剤を頭皮に供給するための育毛剤供給スイッチ73とが設けられている。ケーシング本体68におけるブラシ群70の植設部分と逆側の背面部分には、装置本体の駆動電源として例えば単三電池等が装着されている。ここで、電源/振動スイッチ72が押下されると、装置本体に駆動電源が供給されるとともに、ブラシ振動機構を構成する偏心モータ(図示せず)にも電力が供給され、これにより、ブラシ群70が振動を開始することになる。
【0055】
さらに、へアブラシ装置65には、例えば液状の育毛剤を収容する育毛剤カートリッジ74が、ケーシング本体68に対し、着脱自在に装着されている。この着脱構造は、ねじどうしの螺合であってもよいし、互いの圧入による係合であってもよい。育毛剤カートリッジ74を採用するへアブラシ装置65では、育毛剤の補充等が容易となりユーザにとっての利便性を高めることができる。
【0056】
この育毛剤カートリッジ74の外形部分は、へアブラシ装置65本体の把持部75として共用(兼用)される。また、図8、及び図9の断面図に示すように、ブラシ支持体71におけるブラシ群70の各毛76の基端の植設部周縁には、育毛剤放出孔77が設けられており、育毛剤供給スイッチ73が押下されると、育毛剤カートリッジ74内の空気圧縮された育毛剤が、育毛剤放出孔77を通じて外部に放出される。
【0057】
したがって、このように構成されたへアブラシ装置65においても、第2の実施形態と同様に、汚れ除去・マッサージモード、及び育毛剤供給モードを実現できるので、効果的に頭皮を清浄化できるとともに優れた育毛効果を得ることができる。
【0058】
なお、上述した第3の実施形態のへアブラシ装置65の例えば把持部75の内部や、またケーシング本体68におけるブラシ群側の筐体内に、第1の実施形態で適用したような放電管を追加するようにしてもよい。ここで、特に把持部75に放電管を内蔵させる場合には、育毛剤の移送路等とは別に、把持部75内の放電管の周辺部とブラシ群70側とを繋ぐ、オゾン又はマイナスイオンの分子の移送路を設けることが望ましい。さらに、放電管を搭載した構成を採る場合には、例えば紫外線を透過させることの可能な透明材料等で上記ブラシ群70を形成してもよいし、またへアブラシ装置65内から外部へ通じる育毛剤放出孔77とは別の開孔を各ブラシの基端部周辺に設けてもよい。
【0059】
(第4の実施形態)
この実施形態では、本発明のトリートメント装置を、第1ないし第3の実施形態の装置と構造を異にする他のヘアブラシ装置に適用した場合について図10に基づきその説明を行う。
【0060】
すなわち、この実施形態に係るヘアブラシ装置81は、図10に示すように、第3の実施形態のへアブラシ装置65の着脱ブラシユニット67とほぼ同様の構造の着脱ブラシユニット82を備えている。着脱ブラシユニット82は、ケーシング本体83の把持部84の近傍(ブラシ部分の植設面側)に設けられたブラシ着脱ボタン85を例えば押下することで、ケーシング本体83から取り外すことが可能となっている。
【0061】
これにより、ブラシ部分の洗浄等が可能である。また、ケーシング本体83における把持部84の近傍の側面には、第3の実施形態の電源/振動スイッチ72及び育毛剤供給スイッチ73とほぼ同一の機能を有する電源/振動スイッチ86及び育毛剤供給スイッチ87が設けられている。また、着脱ブラシユニット82は、頭皮における広い面積に育毛処理を施せるように、円形状に形成されたブラシ支持体88の全面にブラシ群89が植設されている。
【0062】
また、へアブラシ装置81では、例えば液状の育毛剤を収容する育毛剤カートリッジ80が、ケーシング本体83の内部に挿入されている。さらに、ケーシング本体83に形成された育毛剤カートリッジ90の挿入口には、キャップ91が着脱自在に装着されている。このキャップ91の着脱構造は、例えばねじ止め式の螺合構造で実現されている。ここで、育毛剤カートリッジ90は、その容器の本体部分が、透明な材料で形成されている。さらに、ケーシング本体83には、内部に挿入された育毛剤カートリッジ90を外部から目視できるようにアクリル樹脂やガラス材料等で形成された残量表示窓92が設けられている。これにより、育毛剤を頭皮へ供給しつつ育毛処理が施されている場合等に、育毛剤を補充すべきか否かをユーザが容易に把握することができる。
【0063】
また、ブラシ支持体88におけるブラシ群89の各毛93の基端の植設部周縁には、第3の実施形態の育毛剤放出孔77とほぼ同様の育毛剤放出孔94が設けられており、育毛剤供給スイッチ87が押下されると、育毛剤カートリッジ90内の空気圧縮された育毛剤が、育毛剤放出孔94を通じて外部に噴出する。
【0064】
したがって、このように構成されたへアブラシ装置81においても、第2、第3の実施形態と同様に、汚れ除去・マッサージモード、及び育毛剤供給モードを実行でき、これにより、効果的に頭皮を清浄化できるとともに優れた育毛効果を得ることができる。
【0065】
なお、第4の実施形態のへアブラシ装置81の例えば把持部84の内部や、またケーシング本体83におけるブラシ群側の筐体内に、第1の実施形態で適用したような放電管を追加するようにしてもよい。ここで、特に把持部84に放電管を内蔵させる場合には、育毛剤の移送路等とは別に、把持部84内の放電管の周辺部とブラシ群89側とを繋ぐ、オゾン又はマイナスイオンの分子の移送路を設けることが望ましい。さらに、放電管を搭載した構成を採る場合には、例えば紫外線を透過させることの可能な透明材料等で上記ブラシ群89を形成してもよいし、またへアブラシ装置81内から外部へ通じる育毛剤放出孔94とは別の開孔を各ブラシの基端部周辺に設けてもよい。なお、第1ないし第4の実施形態では、本発明をヘアブラシに適用した場合について説明したが、頭髪の育毛用ブラシとしてのみならず、例えば腕、脚等にトリートメントを施す美肌用のボディブラシ等に本発明を適用すること等も可能である。
【0066】
(第5の実施形態)
この実施形態では、本発明のトリートメント装置をマッサージ装置として適用した場合について図11ないし図15を参照しつつその説明を行う。ここで、図11は、本実施形態に係るマッサージ装置の操作態様を示す斜視図、図12は、このマッサージ装置が折り畳まれた可搬態様を示す斜視図、図13は、このマッサージ装置の分解斜視図、図11のマッサージ装置が備える接触子ユニット及び接触子ホルダを示す分解斜視図、図15は、このマッサージ装置の制御系を示す機能ブロック図である。なお、第1の実施形態で説明したヘアブラシ装置1の構成部材とほぼ同一の機能を有する部材については、同一の符号を付与しその説明を省略する。
【0067】
すなわち、この実施形態に係るマッサージ装置101は、図11ないし図15に示すように、第1の実施形態のへアブラシ装置1とほぼ同様の構造で構成されており、へアブラシ装置1の着脱ブラシユニット12に代えて、後述する接触子ユニット112を備えている。
【0068】
また、マッサージ装置101には、折畳機構3に代えて折畳機構129が設けられている。折畳機構129も、軸受孔18、130や支持ピン19等で実現されるヒンジ機構によって構成されている。この折畳機構129により、マッサージ装置101本体を折り畳んだかたちの可搬態様(折畳状態)と、第2ケーシング6をユーザが把持しつつマッサージを行える操作態様(非折畳状態)とに、当該マッサージ装置101の姿勢を変形させることができる。ここで、上記軸受孔130内には、板ばねとしてのヒンジばね123、124が内蔵されている。このヒンジばね123、124は、自身の付勢力によりクリック感を持たせるかたちで可搬態様、若しくは操作態様のいずかの姿勢でマッサージ装置101(第2ケーシング6に対し第1ケーシング5)をロックさせることができる。ロック機構を内蔵する軸受孔18、130は、外側端部の開口部分がヒンジカバー131、132によって閉塞されている。
【0069】
さらに、着脱自在な電池蓋11を取り外した第2ケーシング6の電池装着部126内には、装置本体の駆動電源である充電池122が端子部127に接触するかたちで装着されている。
【0070】
接触子ユニット112は、複数、例えば12本の接触子108が、接触子支持部(接触子支持体)109上に一体的に突設されて構成されている。また、接触子ユニット112は、第1ケーシング5に固定される接触子ホルダ133に対して着脱自在に構成されている。すなわち、図13に示すように、接触子支持部109の背面部(装着時に第1ケーシング5と対向する部位)には、例えば6個の爪部114が突設されており、この爪部114は、接触子ホルダ133上の対応する6箇所の位置に設けられた係合穴116とそれぞれ係合する。なお、放電管25を放電させる高電圧発生回路32は、接触子ホルダ133と第1ケーシング5との間に介在された例えば基板125上に搭載されている。
【0071】
上述した爪部114及び係合穴116は、接触子ホルダ133が固定されたケーシング本体7(第1ケーシング5)に対し、接触子ユニット112を着脱自在に接続する着脱機構として機能する。また、これにより、接触子108は、ケーシング本体7に突設される。
【0072】
上記各接触子108は、図14に示すように、先端に球面部を設けて円柱状に形成されている。先端の球面部は、手足や肩、腰等のボディ部分を押圧する部位として設けられている。接触子108の球面部を除く部位の最小径は、少なくとも5mm以上の寸法で形成されている。本実施形態の接触子108は、接触子支持部109側の基端部が、例えば直径7mm程度で形成され、先端側の球面部との境界部分が最小径であり、ほぼ5.6mm程度の直径で形成されている。つまり、接触子108は、球面部の曲率半径が例えば2.8mm程度であり、基端部から先端部に向けて僅かに先細りの円柱形状に成形されている。
【0073】
また、接触子108は、透光性を有する材料である、例えば無色透明なポリカーボネート樹脂やアクリル樹脂等で成形されている。さらに、接触子108には、接触子支持部109側(基端部側)に開口部を有し、且つ当該接触子の基端部側から先端部側に向けて非貫通の導光孔135が各々穿孔されている。さらに、接触子ホルダ133には、当該ホルダを貫通する導光孔134がこれら導光孔135と同軸的にそれぞれ形成されている。ここで、接触子ホルダ133上おいて、接触子ユニット112の取付位置と逆側(第1ケーシング5側)の導光孔134の開口面の近接位置には(図14、図15参照)、例えば青色の可視光を発光する動作報知用LED106が設けられている。
【0074】
すなわち、この動作報知用LED106は、放電管25の放電動作に連動して接触子108の基端部側で可視光を発光する光源として設けられており、自身が発光する青色光は、導光孔134、135を通じて導光されつつ接触子108の内部から外側に向けて放光される。これにより、放電管25を放電していること、つまり接触子108の周辺にマイナスイオン及びオゾンが供給されていることをユーザが視覚的に把握しつつトリートメントを行うことができる。
【0075】
さらに、マッサージ装置101に内蔵された制御系102について、主に図15に基づき説明を加えておく。
図15に加え、図11や図13にも示すように、マッサージ装置101における折畳機構129の近傍の第2ケーシング6上には、装置本体の駆動電源をON/OFFや、電源ONの際に、放電管25の放電/非放電を切替えるスライドスイッチ128が設けられている。さらに、制御系102には、偏心モータ23及びこの偏心モータ23を駆動制御するモータ駆動回路30を備えた接触子振動機構103と、放電管25及びこの放電管25に高電圧を印加する高電圧発生回路32を備える美肌機構104と、制御部29の制御下で放電管25の放電動作に連動して動作報知用LED106を発光させるLED駆動回路105等とが設けられている。
【0076】
したがって、このように構成された本実施形態のマッサージ装置101では、振動が付与され且つマイナスイオンが周辺に供給される接触子108先端の球面部を、筋肉疲労等が生じている手足や肩、腰等に押圧することで、この身体部分にマイナスイオンが浸透することによる細胞組織の活性化作用と、この筋肉疲労部分等が振動で刺激されることによるマッサージ効果との相乗効果により、例えば肩こりや筋肉痛等を効果的に取り除くことができる。
【0077】
さらに、マッサージ装置101では、痩身効果のあるツボに接触子108を押当てることで、痩身装置等としての用途で利用することも可能である。また、本実施形態のマッサージ装置101によれば、接触子108を、美肌対象の手足、首筋、顔等に接触させることで、振動により肌面内部からたたき出した汚れ物質を接触子の周辺に生成されたオゾンの殺菌作用によって分解し、これにより得られる肌面の清浄化作用と、肌面を振動によりマッサージすることによる血行の促進作用等との相乗効果により、好適な美肌トリートメントを施すことができる。
【0078】
以上、本発明を各実施の形態により具体的に説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上記第1ないし第5の各実施形態において、ブラシや接触子の先端部分に、織布や不織布等で形成された布体を保持させる機構を追加することにより、振動効果により頭皮や身体の肌面内部からたたき出された汚れ物質をこの布体に吸着させ、皮膚面の清浄効果を高めるようにしてもよい。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、頭皮及び頭髪における高い清浄化作用や優れた育毛効果を期待できるとともに、ボディ用のマッサージ機能をも効果的に得ることができるトリートメント装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るへアブラシ装置の操作態様を示す斜視図である。
【図2】図1のへアブラシ装置の可搬態様を示す斜視図である。
【図3】図1に示すへアブラシ装置の分解斜視図である。
【図4】図1のヘアブラシ装置の制御系を示す機能ブロック図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るへアブラシ装置を示す斜視図である。
【図6】図5に示すへアブラシ装置の分解斜視図である。
【図7】図5のへアブラシ装置に設けられた育毛剤の供給機構の構造の一部を示す断面図である。
【図8】本発明の第3の実施形態に係るへアブラシ装置を示す斜視図である。
【図9】図8のへアブラシ装置に設けられた育毛剤の供給機構の構造の一部を示す断面図である。
【図10】本発明の第4の実施形態に係るへアブラシ装置を示す斜視図である。
【図11】本発明の第5の実施形態に係るマッサージ装置の操作態様を示す斜視図である。
【図12】図11のマッサージ装置の可搬態様を示す斜視図である。
【図13】図11に示すマッサージ装置の分解斜視図である。
【図14】図11のマッサージ装置が備える接触子ユニット及び接触子ホルダを示す分解斜視図である。
【図15】図11のマッサージ装置の制御系を示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
1,41,65,81…へアブラシ装置、2,42…筐体、3,129…折畳機構、5…第1ケーシング、6…第2ケーシング、7,45,68,83…ケーシング本体、8,46,50,51,70,89…ブラシ群、9,47,71,88…ブラシ支持体、12,48,67,82…着脱ブラシユニット、14,15,114…爪部、16,17,116…係合穴、18,130…軸受孔、19…支持ピン、20…係合突起、21…係止部、23…偏心モータ、25…放電管、29…制御部、30…モータ駆動回路、31…ブラシ振動機構、32…高電圧発生回路、33…毛髪活性化機構、34…発振回路、35…昇電圧回路、62,76,93…ブラシ群の毛、101…マッサージ装置、103…接触子振動機構、104…美肌機構、106…動作報知用LED、108…接触子、109…接触子支持部、112…接触子ユニット、133…接触子ホルダ、134,135…導光孔。
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば手足、肩等のボディ用マッサージや育毛等のトリートメントを行えるトリートメント装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ヘアブラシでは、そのブラシ部分をブラッシングの際に振動させることにより、頭髪の育毛処理を効果的に行える構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
すなわち、このヘアブラシは、ブラシが植設された筐体の内部にモータを配置し、このモータを用いてブラッシングの際にブラシ部分を振動させることで、頭皮を刺激して血流を促進し育毛処理を施すものである。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−327936号公報(第2頁,図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献に例示されるブラシ振動型のヘアブラシにおいては、振動で頭皮を刺激して得られる育毛効果が十分であるとは言えず、育毛効果の改善が求められている。
【0006】
さらに、上記特許文献のヘアブラシは、その振動効果により頭皮から垢、塵埃等をたたき出すことができるものの、このたたき出された汚れ物質を除去することにつていは何ら配慮がなされておらず、頭皮の清浄化の点で課題を残している。
【0007】
また、このような用途で使用される装置において、育毛用の装置としてのみならず、例えば肩こりや筋肉痛等をほぐすことができ、さらには、手足、肩、顔、首筋等のボディ部分に例えば美肌等のトリートメントを施すことの可能な新たなトリートメント装置の開発が要望されている。
【0008】
そこで本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、頭皮及び頭髪の高い清浄化作用や優れた育毛効果を期待できるとともに、ボディ用のマッサージ機能をも効果的に得ることができるトリートメント装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係るトリートメント装置は、筐体に突設された接触子と、前記筐体上の前記接触子を振動させる接触子振動機構と、前記接触子振動機構にて振動させた前記接触子の周辺にマイナスイオン及びオゾンを供給する供給手段とを具備することを特徴とする。
【0010】
すなわち、本発明のトリートメント装置では、振動している接触子を頭皮へ押し当てること等により、頭皮の毛穴等に詰まった古い角質や皮脂等の汚れ物質を内部からたたき出せるとともに、たたき出した汚れ物質やその臭い成分をブラシの周辺に生成されたオゾンによって分解し頭皮の清浄化を図ることができる。また、本発明のトリートメント装置では、上述したように汚れ物質を除去しつつ、接触子の周辺に生成されたマイナスイオンを、接触子の振動効果により毛髪の内部や頭皮に浸透させることができるので、毛髪等の活性化が図られ、好適な育毛処理を施すことができる。
【0011】
したがって、本発明のトリートメント装置によれば、接触子の振動作用にてたたき出された汚れ物質を、放電管外部に生成されたオゾンにより効果的に除去する清浄効果と、この清浄化された頭皮又は頭髪に振動を付与しつつマイナスイオンを浸透させることによる毛髪の代謝機能の促進効果と、頭皮、つまり頭髪の毛根部分が振動で刺激されることによるマッサージ効果との相乗効果により優れた育毛効果を得ることができる。
【0012】
さらに、本発明のトリートメント装置では、振動が付与され且つマイナスイオンがその周辺に供給される上記接触子を、筋肉疲労等が生じている手足や肩、腰等に押圧することで、この身体部分にマイナスイオンが浸透することによる細胞組織の活性化作用と、この筋肉疲労部分等が振動で刺激されることによるマッサージ効果とにより、例えば肩こりや筋肉痛等を効果的に取り除く(ほぐす)ことができる。さらに、本発明では、例えば痩身効果のあるツボ(経絡)に上記接触子を押当てることで、痩身トリートメントを行うこと等も可能である。また、本発明では、当該接触子を、美肌対象の手足、首筋、顔等に接触させることで、振動により肌面内部からたたき出した汚れ物質を接触子の周辺に生成されたオゾンの殺菌作用によって分解し、これにより得られる肌面の清浄化作用と、肌面を振動によりマッサージすることによる血行の促進作用等とにより、好適な美肌処理を行うことができる。
【0013】
したがって、本発明によれば、頭皮及び頭髪における高い清浄化作用や優れた育毛効果を期待できるとともに、ボディ用のマッサージ機能をも効果的に得ることができるトリートメント装置を提供することができる。
【0014】
また、本発明においては、上記接触子をブラシで構成することで、例えば頭髪をブラッシングしつつ上述した育毛処理を施すことができ、これにより、頭部全体を満遍なくしかも効率的にトリートメントすることができる。
【0015】
ここで、本発明のトリートメント装置においては、頭皮から汚れ物質をたたき出す効果やマッサージ効果等を考慮した場合、上述した接触子振動機構が発生させる振動周波数は、80〜100Hzの範囲内にあることが好ましい。また、接触子の周辺にマイナスイオン及びオゾンを生成する構成としては、例えば前記接触子の周辺に紫外線が発生するように、接触子が突設された筐体部分に放電管を配置し、この放電管の電極に高電圧を印加する回路を設けること等が例示される。
【0016】
また、本発明のトリートメント装置の前記筐体を、前記筐体が、把持部を有するケーシング本体と、前記接触子が直接的に突設された接触子支持体とで構成し、さらに、このケーシング本体に対して接触子支持体を着脱自在に接合させる着脱機構を設けてもよい。このような構造を採用することで、例えば育毛トリートメントにおいて育毛剤の供給等により汚れてしまった接触子を洗浄することが可能となる。したがって、この構造を採るトリートメント装置によれば、常に清浄な状態の接触子で、筋肉疲労部分等のマーサージや育毛処理を効果的に行うことができる。
【0017】
また、本発明のトリートメント装置において、前記筐体の姿勢を折畳状態と非折畳状態とに変形させるための折畳機構と、前記折畳機構を通じての前記筐体の前記折畳状態と前記非折畳状態との変形に連動して、前記接触子振動機構又は前記供給手段のうちの少なくとも一方を作動又は停止させる連動機構とを追加してもよい。この場合、トリートメント装置本体が折り畳まれた折畳状態(例えば可搬態様)から、本体を把持して所望のトリートメントを行う非折畳状態(操作態様)に本体の姿勢を変形させると同時に、接触子の振動作用や、マイナスイオン及びオゾンの生成による殺菌作用、細胞組織の活性化作用等を直ちに得ることができ、装置の操作性を向上させることができる。
【0018】
また、本発明においては、前記放電管の放電動作に連動して前記接触子の基端部側で光を発光する光源を追加し、さらに、透光性を有する材料で上記接触子を成形するとともに該接触子の基端部側から先端部側に向けて導光孔を穿孔したトリートメント装置を構成することもできる。この場合、放電管が放電していること、つまり接触子の周辺にマイナスイオン及びオゾンが供給されていることをユーザが視覚的に把握しつつトリートメントを行うことができる。
【0019】
さらに、本発明において、ボディ用のマッサージ機能を効果的に得るための接触子は、次のような構造であることが望ましい。すなわち、この場合の接触子の構造としては、先端に球面部を設けて円柱状に形成され、且つ前記球面部を除く部位の最小径が、少なくとも5mm以上であること等が例示される。これにより、接触子の先端部からマッサージ対象のボディ部分に振動が好適に伝達され、筋肉疲労等を効果的に取り除くことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
(第1の実施形態)
この実施形態では、本発明のトリートメント装置をヘアブラシ装置として適用した場合について図1ないし図4を参照しつつその説明を行う。ここで、図1は、第1の実施形態に係るヘアブラシ装置の操作態様を示す斜視図、図2は、このヘアブラシ装置が折り畳まれた可搬態様を示す斜視図、図3は、このヘアブラシ装置から着脱ブラシユニット及び電池蓋を取り外した状態を示す分解斜視図、図4は、このヘアブラシ装置の制御系を示す機能ブロック図である。
【0021】
図1及び図2に示すように、ヘアブラシ装置1は、折畳式のヘアブラシであって、その外郭が筐体2によって形成されている。筐体2は、折畳機構3を通じて互いが連結された第1ケーシング5及び第2ケーシング6を備えるケーシング本体7と、接触子としてのブラシ群8が直接的に植設されたブラシ支持体9とから構成されている。ケーシング本体7の第1ケーシング5には、ブラシ群8を支持する上記ブラシ支持体9が接触子支持体として設けられている。一方、第2ケーシング6には、その表面に鏡10が形成された電池蓋11が装着されている。さらに、この第2ケーシング6は、ユーザによって把持される把持部(柄部)としての機能を有している。
【0022】
また、ブラシ群8とこれを支持するブラシ支持体9とからなる着脱ブラシユニット12は、第1ケーシング5に対して着脱自在に構成されている。すなわち、図3に示すように、ブラシ支持体9の背面部(装着時に第1ケーシング5と対向する部位)には、例えば一対の爪部14、15が突設されており、この爪部14、15は、第1ケーシング5に設けられた一対の係合穴16、17とそれぞれ係合するように形成されている。すなわち、これら爪部14、15及び係合穴16、17は、ケーシング本体7に対して着脱ブラシユニット12を着脱自在に接続する着脱機構として機能する。
【0023】
これにより、ブラッシングで汚れてしまった着脱ブラシユニット12をケーシング本体7から取り外し容易に洗浄することが可能となる。したがって、常に清浄な状態のブラシ群8で、ブラッシング及び後述する頭髪のトリートメントを効果的に行うことができる。ここで、爪部及び係合穴を4個や6個といった2以上の複数個設け、第1ケーシング5に対するブラシ支持体9の装着力の向上を図ってもよい。また、このような着脱機構は、ブラシ支持体9の周縁部を、例えば第1ケーシング5に形成された穴部(凹部)に圧入させるような構造であってもよい。
【0024】
折畳機構3は、第1及び第2ケーシング5、6のそれぞれの一端部に同軸的に設けられた軸受孔18や支持ピン19等で実現される、いわゆるヒンジ機構によって構成されている。この折畳機構3により、ヘアブラシ装置1本体を折り畳んだかたちの可搬態様(折畳状態)と、装置本体を把持しつつブラッシングを行える操作態様(非折畳状態)とに、当該ヘアブラシ装置1の姿勢を変形させることができる。
【0025】
ここで、ヘアブラシ装置1の折畳状態においては、第1ケーシング5の他端部に形成された爪状の係合突起20と第2ケーシング6の他端部に形成された係止部21とが互いロックするようになっている。ヘアブラシ装置1のこのような折畳状態では、図2に示すように、ブラシ群8の各ブラシの先端と電池蓋11の鏡10の表面との間に僅かに間隙を空けて対向するかたちで係合突起20と係止部21とがロックされる。
【0026】
次に、本実施形態のヘアブラシ装置1が備える毛髪のトリートメントを実現するための構成について説明する。
すなわち、図1ないし図4に示すように、着脱自在な電池蓋11を取り外した第2ケーシング6の内部には、装置本体の駆動電源として例えば単三電池等の乾電池22が装着されている。ここで、装置本体の駆動電源として充電池を適用できるようにヘアブラシ装置1を構成してもよいし、AC(交流)電源等の電力導入回路をヘアブラシ装置1に設けてもよい。また、毛髪のトリートメントを行う際に、電池蓋11に形成された上記鏡10を利用して、ユーザが頭皮の汚れ状態等を把握することが可能である。
【0027】
また、第1ケーシング5の内部には、上記乾電池22の電力によって駆動される偏心モータ23が固定されている。偏心モータ23は、その出力軸に固定された偏心分銅24の回転により、モータの本体部分から振動を発生させる。この振動は、第1ケーシング5、ブラシ支持体9を伝播され、ブラシ群8を振動させる。この振動しているブラシ群8を頭皮へ押し当てたり、またこの振動中のブラシ群8で頭髪をブラッシングすることにより、頭皮の毛穴等に詰まった古い角質や皮脂等の汚れ物質を内部からたたき出すことができる。さらに、この場合、振動しているブラシ群8によって頭皮が刺激され、これにより毛母細胞等の血流が促進して育毛処理が施される。
【0028】
また、第1ケーシング5の内部には、円柱状に形成された放電管(オゾン管)25が埋設されている。放電管25では、例えば石英ガラス製の管内に低圧水銀蒸気等が封入されている。さらに、第1ケーシング5の前面に装着されるブラシ支持体9の中央部分には、長穴26が設けられ、且つ第1ケーシング5の前面には、角穴26aが形成されている。これにより、角穴26a及び長穴26を通じて放電管25の表面が装置外部に露出されている。したがって、放電管25に高電圧が印加された場合、放電管25の外部へ放出される紫外線の作用により放電管25の近傍にオゾン(O3)が生成され、このオゾンが、角穴26a及び長穴26を通じてブラシ群8の周辺に実質的に供給されることになる。ここで、生成されるオゾンの濃度は、0.1ppm未満であることは無論、フケ、かゆみ、悪臭の原因となる雑菌を除去する消臭、殺菌効果を考慮した場合、例えば0.004ppm〜0.06ppm程度であることが望ましい。また、頭皮や頭髪への好適な美容効果を得ようする場合には、例えば0.06ppm〜0.09ppm程度の濃度でオゾンが生成されることが好ましい。
【0029】
また、上記オゾンの生成と同時に、放電管25から放出される紫外線が空気中を通過する時にマイナスイオンが生成される。実際には、生成されたこのマイナスイオンは、空気中の水分子等と結合し安定した状態となる。詳述すると、マイナスイオンの作用で生じる微細化された水分は、効果的に毛髪に浸透及び吸収される。この際、保湿効果とミネラルイオンの働きで、毛髪の代謝機能が促進するとともに、上記マイナスイオンと結合した水分が、例えば静電気等で傷んだキューティクルを再生修復し、髪にハリ、ツヤを与え、指通りのよい、まとまりのある髪へと導くことができる。上述したブラシ群8の各毛の材料としては、マイナスイオンを効果的に生成できるように、トルマリン鉱石等を練り込んだ材料を選択してもよい。また、マイナスイオン及びオゾンの生成においては、上記放電管等を利用する装置構成に代えて、いわゆるコロナ放電方式や電子放射式を実現できる装置構成としてもよい。ここで、例えば、ヘアブラシ装置の仕様として、消臭、殺菌効果の高い装置構成が必要である場合には、多量のオゾンを生成できる本実施形態の放電管を使用した方式を選択することが望ましい。また、放電管25の外形部周辺に生成されたマイナスイオン及びオゾンが頭髪や頭皮に効率良く供給(移送)されるように、例えば第1ケーシング5の内部にファン等の送風機構を設けてもよい。
【0030】
このように構成されたヘアブラシ装置1では、ブラシの振動作用によって、頭皮内部からたたき出された汚れ物質やその臭い成分をブラシ群8の周辺に生成されたオゾンによって分解し頭皮の清浄化を図ることができる。また、ヘアブラシ装置1では、このように汚れ物質を除去しつつ、ブラシ群8の周辺に生成されたマイナスイオンを、ブラシの振動効果により毛髪の内部や頭皮に浸透させることができるので、毛髪等の活性化が図られ、好適な育毛処理を施すことができる。
【0031】
さらに、ヘアブラシ装置1に内蔵された制御系27について、図4に基づき説明を加えておく。
同図に示すように、ヘアブラシ装置1には、折畳機構3を通じてのケーシング本体7の折畳状態と非折畳状態との変形に連動して押下され、装置本体の駆動電源をON/OFFする例えばプッシュスイッチとしての始動スイッチ28が設けられている。つまり図1に示すように、ヘアブラシ装置1の操作態様である非折畳状態では、始動スイッチ28が例えば筐体の所定部位に押下されて電源がONになり、これに伴って偏心モータ23及び放電管25への電力の供給が開始される。一方、図2に示すように、可搬態様である折畳状態では、例えば始動スイッチ28が非押下状態となって電源がOFFになり、これに伴って偏心モータ23及び放電管25への電力の供給が停止される。
【0032】
ここで、上記始動スイッチ28に代えて、ユーザが直接的に操作するスイッチ類を第1ケーシング5の背面(ブラシの非支持面)側等に設け、主電源のON/OFF、偏心モータ23の駆動、放電管25への電圧の印加を、装置の折畳/非折畳状態をとわず、ユーザが個別に実行できるようにヘアブラシ装置1を構成してもよい。
【0033】
制御系27を統括的に制御する制御部29は、ヘアブラシ装置1の全体的な制御や各種演算を実行するプロセッサ、RAM、ROM等を内蔵する。ROMには、実行される制御や演算のためのプログラムや各種パラメータ等のソフトウェアが格納されており、プロセッサは、このROMからソフトウェアを読み込み、命令文を解釈し、RAMのメモリ空間を用いて命令を実行する。
【0034】
さらに、このような制御系27には、上記偏心モータ23及びこの偏心モータ23を駆動制御するモータ駆動回路30を備えた接触子振動機構としてのブラシ振動機構31と、上記放電管25及びこの放電管25に高電圧を印加する高電圧発生回路32を備える毛髪活性化機構33とが設けられている。
【0035】
ここで、皮脂や古い角質等を頭皮内部からたたき出す汚れ物質の除去効果や、マイナスイオンの頭皮への浸透効果を考慮した場合、モータ駆動回路30の制御下で偏心モータ23が発生させる振動周波数、すなわち、ブラシ群8を振動させる振動周波数は、80〜100Hzの範囲内にあることが望ましく、さらに好適には、90Hzを最適値とした85〜95Hzの範囲内にあることがより望ましい。
【0036】
上記高電圧発生回路32は、半導体やトランス等で構成され交番電流を発生する発振回路34と、この発振回路34が発生させた交番電流を昇圧する昇圧トランスや整流用のダイオード等を備えた昇電圧回路35とを備えている。昇電圧回路35は、放電管25にて紫外線の生成及び放電現象を引き起こすことが可能となるように、例えば300V〜4000V程度の電圧を放電管25の電極間に印加することができる。なお、放電管25の電極間への印加電圧を可変できるように、電圧の調整回路を高電圧発生回路32内に追加してもよい。
【0037】
ここで、制御部29は、始動スイッチ28のONが検出された場合、ブラシ振動機構31及び毛髪活性化機構33を共に動作させる。つまり、制御部29及び始動スイッチ28は、ケーシング本体7の折畳/非折畳状態の変形に連動して、ブラシ振動機構31及び毛髪活性化機構33を作動又は停止させる連動機構として機能する。これにより、ヘアブラシ装置1本体が折り畳まれた例えば可搬態様から、本体を把持してブラッシングを行える非折畳状態(操作態様)に本体の姿勢を変形させると同時に、ブラシの振動作用やマイナスイオン及びオゾンの生成による毛髪の活性化作用が直ちに得られ、装置の操作性の向上が図られている。
【0038】
既述したように、本実施形態のへアブラシ装置1によれば、ブラシの振動作用にてたたき出された汚れ物質を、紫外線の発生により放電管25外部に生成されたオゾンにより効果的に除去する効果と、この清浄化された頭皮又は頭髪に、振動を付与しつつ管内からの紫外線の放出により放電管25外部に生成されたマイナスイオンを浸透させる効果と、頭皮(毛母細胞)が振動で刺激されることによるマッサージ効果との相乗効果により好適な育毛処理を施すことができる。
【0039】
(第2の実施形態)
この実施形態では、本発明のトリートメント装置を、第1の実施形態の装置と構造を異にする他のヘアブラシ装置に適用した場合について図5ないし図7に基づきその説明を行う。ここで、図5は、本実施形態に係るヘアブラシ装置を示す斜視図、図6は、このヘアブラシ装置から着脱ブラシユニットを取り外した状態を示す分解斜視図、図7は、このへアブラシ装置に設けられた育毛剤の供給機構の構造の一部を示す断面図である。
【0040】
図5及び図6に示すように、第2の実施形態に係るヘアブラシ装置41は、その外郭が筐体42によって形成されている。筐体42は、ユーザによって把持される把持部(柄部)43が設けられたケーシング本体45と、ブラシ群46が直接的に植設されたブラシ支持体47とから構成されている。把持部43は、筐体2(ケーシング本体45)の一端部に設けられ、また、直方体状に形成されたブラシ支持体47は、筐体42の他端部に設けられている。ブラシ群46とこれを支持するブラシ支持体47とからなる着脱ブラシユニット48は、ケーシング本体45に対し着脱自在に構成されている。
【0041】
すなわち、ケーシング本体45の他端のコーナ部分には、角型の溝状に形成された穴部(凹部)49が設けられており、穴部49の内壁部分とブラシ支持体47の外形部分とが嵌合する。ブラシ支持体47は、ケーシング本体45の他端の端面側より穴部49を通じて矢印X1方向に挿入されるかたちで装着される。ここで、ケーシング本体45とブラシ支持体47との着脱機構は、特に限定されるものではなく、互いの圧入による係合であってもよいし、爪部と凹部等とを係合させるような構造であってもよい。また、穴部49への着脱ブラシユニット48の装着状態におけるブラシ群46の両脇には、ブラシ群50、51が植設されている。この着脱ブラシユニット48の装着状態では、ヘアブラシ装置41の他端部の前面、つまりブラシ支持体47におけるブラシ群46の植設面、及びケーシング本体45の他端部におけるブラシ群50、51の植設面が、ほぼ同一平面として形成される。
【0042】
次に、本実施形態のヘアブラシ装置1に用意されたマッサージ・汚れ除去モード、及び育毛剤供給モードを実現するための構成を、図5、図6に加え、図7に基づき説明する。なお、図7は、へアブラシ装置1に設けられた育毛剤供給機構の構造の一部を示す断面図である。
【0043】
図5及び図6に示すように、ケーシング本体45における把持部43の近傍には、装置本体への駆動電源の供給を開始するための電源スイッチ52と、後述する偏心モータ53を始動させるマッサージ・汚れ除去スイッチ54と、前記偏心モータ53及び後述するDC(直流)ポンプ55を共に始動させる育毛剤供給スイッチ56とが設けられている。
【0044】
ここで、まず汚れ除去・マッサージモードを実現するための構成について説明する。ヘアブラシ装置1の内部には、図6に示すように、装置本体の駆動電源として例えば単三電池等の乾電池57が装着されている。ここで、装置本体の駆動電源として充電池を適用できるようにヘアブラシ装置41を構成してもよいし、また、AC(交流)電源等の電力導入回路をヘアブラシ装置1に設けてもよい。また、ヘアブラシ装置41の筐体であるケーシング本体45には、上記偏心モータ53が固定されている。偏心モータ53は、その出力軸に固定された偏心分銅58の回転により、モータの本体部分から振動を発生させ、この振動は、ケーシング本体45やこのケーシング本体45に装着されたブラシ支持体47に伝播される。
【0045】
これにより、ケーシング本体45又はブラシ支持体47に植設されたブラシ群46、50、51を振動させる汚れ除去・マッサージモードが実現される。このモードで、ブラシ群46、50、51を頭皮へ押して当てたり、又は、これらのブラシ群を通じてブラッシングを行うことにより、頭皮の毛穴等に詰まった古い角質や皮脂等の汚れ物質を振動効果により内部からたたき出すことができる。また、この際、振動しているブラシ群46、50、51によって頭皮が刺激され、これにより毛母細胞等の血流が促進し育毛処理が施される。
【0046】
次いで、育毛剤供給モードを実現するための構成について説明する。へアブラシ装置41の内部には、図6及び図7に示すように、例えば液状の育毛剤を収容する育毛剤収容部59と、育毛剤収容部59内の育毛剤を、ブラシ群46の先端部分から外部に放出、つまり頭皮に供給する機構とが設けられている。この育毛剤を供給する機構は、育毛剤収容部59に導水管が接続された上記DCポンプ55と、DCポンプ55の吐水管に接続された中継管60と、ブラシ支持体47の内部に穴部として設けられた育毛剤導入路61と、ブラシ群46の個々の毛62の内部に穴部として設けられた育毛剤放出孔63等とを備えている。
【0047】
DC(直流)ポンプ55は、乾電池57から供給される電力よって内部のロータを駆動し育毛剤収容部59内から育毛剤を送り出す。DCポンプ55に接続された中継管60は、その他端部が、ブラシ支持体47内の育毛剤導入路61に接続されている。育毛剤導入路61は、ブラシ支持体47の長手方向に延びるかたちで育毛剤の流路が形成されている。育毛剤放出孔63は、育毛剤導入路61から分岐し、ブラシ群46の個々の毛62の内部をその軸方向に貫通する貫通孔として設けられており、ブラシ群46の個々の毛62の先端に開口する。
【0048】
したがって、DCポンプ55が駆動すると、育毛剤収容部59内の育毛剤は、中継管60、育毛剤導入路61、及び育毛剤放出孔63を経て、ブラシ群46の各毛62の先端部から外部に噴出する。このDCポンプ55の駆動とともに偏心モータ53が駆動されることにより、育毛剤供給モードが実現される。この育毛剤供給モードが実現された状態で、ブラシ群46の先端部分を頭皮へ押し当てたり、ブラシ群46の先端部分を頭皮へ押し当てつつブラッシングを行うことにより、頭皮に振動が与えられつつ育毛剤が供給されるので、育毛剤を頭皮の奥深くまで効果的に浸透させることができる。また、上述したように、ケーシング本体45に対してブラシ支持体9が着脱自在に構成されているので、ブラッシングや育毛剤の供給により汚れてしまった着脱ブラシユニット48を容易に洗浄することができる。これにより、常に清浄な状態のブラシ群46で、ブラッシング及び上述したモードによる育毛処理を効果的に行うことができる。
【0049】
ここで、偏心モータ53が発生させる振動周波数、すなわち、ブラシ群46、50、51を振動させる振動周波数は、第1の実施形態の偏心モータ23と同様、80〜100Hzの範囲内にあることが好ましく、85〜95Hzの範囲内にあれば最適である。
【0050】
したがって、このように構成された本実施形態のへアブラシ装置41によれば、効果的に頭皮を清浄化できるとともに、頭髪の毛根部分(頭皮)等が清浄化されることによる効果と、頭皮が刺激されることによるマッサージ効果との相乗効果により、優れた育毛効果を得ることができる。また、ヘアブラシ装置41によれば、汚れ物質を除去して清浄化した頭皮に対し、ブラシ群46等の先端から振動を加えつつ育毛剤を供給できるので、頭皮の奥深くまで育毛剤を効果的に浸透させることが可能となり、これにより高い育毛効果を期待できる。
【0051】
なお、上述した第2の実施形態のへアブラシ装置41の例えば把持部43の内部や、またケーシング本体45におけるブラシ群側の筐体内に、第1の実施形態で適用されていたような放電管(オゾン管)を追加するようにしてもよい。ここで、特に把持部43内に放電管を内蔵させる場合には、育毛剤の移送路とは別に、把持部43内の放電管の周辺部とブラシ群46(及び/又はブラシ群50、51)側とを繋ぐ、オゾン又はマイナスイオンの分子の移送路を設けることが望ましい。さらに、このような放電管を搭載した構成を採る場合には、例えば紫外線を透過させることの可能な透明材料等で上記ブラシ群46(及び/又はブラシ群50、51)を形成してもよいし、また、各ブラシの基端部等からへアブラシ装置の外部へ通じる開孔を設けてもよい。
【0052】
(第3の実施形態)
この実施形態では、本発明のトリートメント装置を、第1、第2の実施形態の装置と構造を異にする他のヘアブラシ装置に適用した場合について図8及び図9に基づきその説明を行う。
【0053】
すなわち、この実施形態に係るヘアブラシ装置65は、図8に示すように、第2の実施形態のへアブラシ装置41の着脱ブラシユニット48と異なり、装置本体からブラシ部分全体を矢印Y1−Y2方向に着脱可能な着脱ブラシユニット67を備えている。着脱ブラシユニット67は、ケーシング本体68に設けられたブラシ着脱ボタン69を例えば押下することで、ケーシング本体68から取り外すことができる。これにより、ブラッシング等で汚れてしまったブラシ部分を洗浄することが可能となる。着脱ブラシユニット67は、ブラシ群70とこれを支持するブラシ支持体71とで構成されている。なお、ユーザがお風呂場等でヘアブラシ装置65を使用できるように、装置全体を例えば防水構造で構成してもよい。
【0054】
また、ケーシング本体68には、図8に示すように、装置本体の駆動電源の供給とブラシ群70を振動させるブラシ振動機構を駆動するための電源/振動スイッチ72と、育毛剤を頭皮に供給するための育毛剤供給スイッチ73とが設けられている。ケーシング本体68におけるブラシ群70の植設部分と逆側の背面部分には、装置本体の駆動電源として例えば単三電池等が装着されている。ここで、電源/振動スイッチ72が押下されると、装置本体に駆動電源が供給されるとともに、ブラシ振動機構を構成する偏心モータ(図示せず)にも電力が供給され、これにより、ブラシ群70が振動を開始することになる。
【0055】
さらに、へアブラシ装置65には、例えば液状の育毛剤を収容する育毛剤カートリッジ74が、ケーシング本体68に対し、着脱自在に装着されている。この着脱構造は、ねじどうしの螺合であってもよいし、互いの圧入による係合であってもよい。育毛剤カートリッジ74を採用するへアブラシ装置65では、育毛剤の補充等が容易となりユーザにとっての利便性を高めることができる。
【0056】
この育毛剤カートリッジ74の外形部分は、へアブラシ装置65本体の把持部75として共用(兼用)される。また、図8、及び図9の断面図に示すように、ブラシ支持体71におけるブラシ群70の各毛76の基端の植設部周縁には、育毛剤放出孔77が設けられており、育毛剤供給スイッチ73が押下されると、育毛剤カートリッジ74内の空気圧縮された育毛剤が、育毛剤放出孔77を通じて外部に放出される。
【0057】
したがって、このように構成されたへアブラシ装置65においても、第2の実施形態と同様に、汚れ除去・マッサージモード、及び育毛剤供給モードを実現できるので、効果的に頭皮を清浄化できるとともに優れた育毛効果を得ることができる。
【0058】
なお、上述した第3の実施形態のへアブラシ装置65の例えば把持部75の内部や、またケーシング本体68におけるブラシ群側の筐体内に、第1の実施形態で適用したような放電管を追加するようにしてもよい。ここで、特に把持部75に放電管を内蔵させる場合には、育毛剤の移送路等とは別に、把持部75内の放電管の周辺部とブラシ群70側とを繋ぐ、オゾン又はマイナスイオンの分子の移送路を設けることが望ましい。さらに、放電管を搭載した構成を採る場合には、例えば紫外線を透過させることの可能な透明材料等で上記ブラシ群70を形成してもよいし、またへアブラシ装置65内から外部へ通じる育毛剤放出孔77とは別の開孔を各ブラシの基端部周辺に設けてもよい。
【0059】
(第4の実施形態)
この実施形態では、本発明のトリートメント装置を、第1ないし第3の実施形態の装置と構造を異にする他のヘアブラシ装置に適用した場合について図10に基づきその説明を行う。
【0060】
すなわち、この実施形態に係るヘアブラシ装置81は、図10に示すように、第3の実施形態のへアブラシ装置65の着脱ブラシユニット67とほぼ同様の構造の着脱ブラシユニット82を備えている。着脱ブラシユニット82は、ケーシング本体83の把持部84の近傍(ブラシ部分の植設面側)に設けられたブラシ着脱ボタン85を例えば押下することで、ケーシング本体83から取り外すことが可能となっている。
【0061】
これにより、ブラシ部分の洗浄等が可能である。また、ケーシング本体83における把持部84の近傍の側面には、第3の実施形態の電源/振動スイッチ72及び育毛剤供給スイッチ73とほぼ同一の機能を有する電源/振動スイッチ86及び育毛剤供給スイッチ87が設けられている。また、着脱ブラシユニット82は、頭皮における広い面積に育毛処理を施せるように、円形状に形成されたブラシ支持体88の全面にブラシ群89が植設されている。
【0062】
また、へアブラシ装置81では、例えば液状の育毛剤を収容する育毛剤カートリッジ80が、ケーシング本体83の内部に挿入されている。さらに、ケーシング本体83に形成された育毛剤カートリッジ90の挿入口には、キャップ91が着脱自在に装着されている。このキャップ91の着脱構造は、例えばねじ止め式の螺合構造で実現されている。ここで、育毛剤カートリッジ90は、その容器の本体部分が、透明な材料で形成されている。さらに、ケーシング本体83には、内部に挿入された育毛剤カートリッジ90を外部から目視できるようにアクリル樹脂やガラス材料等で形成された残量表示窓92が設けられている。これにより、育毛剤を頭皮へ供給しつつ育毛処理が施されている場合等に、育毛剤を補充すべきか否かをユーザが容易に把握することができる。
【0063】
また、ブラシ支持体88におけるブラシ群89の各毛93の基端の植設部周縁には、第3の実施形態の育毛剤放出孔77とほぼ同様の育毛剤放出孔94が設けられており、育毛剤供給スイッチ87が押下されると、育毛剤カートリッジ90内の空気圧縮された育毛剤が、育毛剤放出孔94を通じて外部に噴出する。
【0064】
したがって、このように構成されたへアブラシ装置81においても、第2、第3の実施形態と同様に、汚れ除去・マッサージモード、及び育毛剤供給モードを実行でき、これにより、効果的に頭皮を清浄化できるとともに優れた育毛効果を得ることができる。
【0065】
なお、第4の実施形態のへアブラシ装置81の例えば把持部84の内部や、またケーシング本体83におけるブラシ群側の筐体内に、第1の実施形態で適用したような放電管を追加するようにしてもよい。ここで、特に把持部84に放電管を内蔵させる場合には、育毛剤の移送路等とは別に、把持部84内の放電管の周辺部とブラシ群89側とを繋ぐ、オゾン又はマイナスイオンの分子の移送路を設けることが望ましい。さらに、放電管を搭載した構成を採る場合には、例えば紫外線を透過させることの可能な透明材料等で上記ブラシ群89を形成してもよいし、またへアブラシ装置81内から外部へ通じる育毛剤放出孔94とは別の開孔を各ブラシの基端部周辺に設けてもよい。なお、第1ないし第4の実施形態では、本発明をヘアブラシに適用した場合について説明したが、頭髪の育毛用ブラシとしてのみならず、例えば腕、脚等にトリートメントを施す美肌用のボディブラシ等に本発明を適用すること等も可能である。
【0066】
(第5の実施形態)
この実施形態では、本発明のトリートメント装置をマッサージ装置として適用した場合について図11ないし図15を参照しつつその説明を行う。ここで、図11は、本実施形態に係るマッサージ装置の操作態様を示す斜視図、図12は、このマッサージ装置が折り畳まれた可搬態様を示す斜視図、図13は、このマッサージ装置の分解斜視図、図11のマッサージ装置が備える接触子ユニット及び接触子ホルダを示す分解斜視図、図15は、このマッサージ装置の制御系を示す機能ブロック図である。なお、第1の実施形態で説明したヘアブラシ装置1の構成部材とほぼ同一の機能を有する部材については、同一の符号を付与しその説明を省略する。
【0067】
すなわち、この実施形態に係るマッサージ装置101は、図11ないし図15に示すように、第1の実施形態のへアブラシ装置1とほぼ同様の構造で構成されており、へアブラシ装置1の着脱ブラシユニット12に代えて、後述する接触子ユニット112を備えている。
【0068】
また、マッサージ装置101には、折畳機構3に代えて折畳機構129が設けられている。折畳機構129も、軸受孔18、130や支持ピン19等で実現されるヒンジ機構によって構成されている。この折畳機構129により、マッサージ装置101本体を折り畳んだかたちの可搬態様(折畳状態)と、第2ケーシング6をユーザが把持しつつマッサージを行える操作態様(非折畳状態)とに、当該マッサージ装置101の姿勢を変形させることができる。ここで、上記軸受孔130内には、板ばねとしてのヒンジばね123、124が内蔵されている。このヒンジばね123、124は、自身の付勢力によりクリック感を持たせるかたちで可搬態様、若しくは操作態様のいずかの姿勢でマッサージ装置101(第2ケーシング6に対し第1ケーシング5)をロックさせることができる。ロック機構を内蔵する軸受孔18、130は、外側端部の開口部分がヒンジカバー131、132によって閉塞されている。
【0069】
さらに、着脱自在な電池蓋11を取り外した第2ケーシング6の電池装着部126内には、装置本体の駆動電源である充電池122が端子部127に接触するかたちで装着されている。
【0070】
接触子ユニット112は、複数、例えば12本の接触子108が、接触子支持部(接触子支持体)109上に一体的に突設されて構成されている。また、接触子ユニット112は、第1ケーシング5に固定される接触子ホルダ133に対して着脱自在に構成されている。すなわち、図13に示すように、接触子支持部109の背面部(装着時に第1ケーシング5と対向する部位)には、例えば6個の爪部114が突設されており、この爪部114は、接触子ホルダ133上の対応する6箇所の位置に設けられた係合穴116とそれぞれ係合する。なお、放電管25を放電させる高電圧発生回路32は、接触子ホルダ133と第1ケーシング5との間に介在された例えば基板125上に搭載されている。
【0071】
上述した爪部114及び係合穴116は、接触子ホルダ133が固定されたケーシング本体7(第1ケーシング5)に対し、接触子ユニット112を着脱自在に接続する着脱機構として機能する。また、これにより、接触子108は、ケーシング本体7に突設される。
【0072】
上記各接触子108は、図14に示すように、先端に球面部を設けて円柱状に形成されている。先端の球面部は、手足や肩、腰等のボディ部分を押圧する部位として設けられている。接触子108の球面部を除く部位の最小径は、少なくとも5mm以上の寸法で形成されている。本実施形態の接触子108は、接触子支持部109側の基端部が、例えば直径7mm程度で形成され、先端側の球面部との境界部分が最小径であり、ほぼ5.6mm程度の直径で形成されている。つまり、接触子108は、球面部の曲率半径が例えば2.8mm程度であり、基端部から先端部に向けて僅かに先細りの円柱形状に成形されている。
【0073】
また、接触子108は、透光性を有する材料である、例えば無色透明なポリカーボネート樹脂やアクリル樹脂等で成形されている。さらに、接触子108には、接触子支持部109側(基端部側)に開口部を有し、且つ当該接触子の基端部側から先端部側に向けて非貫通の導光孔135が各々穿孔されている。さらに、接触子ホルダ133には、当該ホルダを貫通する導光孔134がこれら導光孔135と同軸的にそれぞれ形成されている。ここで、接触子ホルダ133上おいて、接触子ユニット112の取付位置と逆側(第1ケーシング5側)の導光孔134の開口面の近接位置には(図14、図15参照)、例えば青色の可視光を発光する動作報知用LED106が設けられている。
【0074】
すなわち、この動作報知用LED106は、放電管25の放電動作に連動して接触子108の基端部側で可視光を発光する光源として設けられており、自身が発光する青色光は、導光孔134、135を通じて導光されつつ接触子108の内部から外側に向けて放光される。これにより、放電管25を放電していること、つまり接触子108の周辺にマイナスイオン及びオゾンが供給されていることをユーザが視覚的に把握しつつトリートメントを行うことができる。
【0075】
さらに、マッサージ装置101に内蔵された制御系102について、主に図15に基づき説明を加えておく。
図15に加え、図11や図13にも示すように、マッサージ装置101における折畳機構129の近傍の第2ケーシング6上には、装置本体の駆動電源をON/OFFや、電源ONの際に、放電管25の放電/非放電を切替えるスライドスイッチ128が設けられている。さらに、制御系102には、偏心モータ23及びこの偏心モータ23を駆動制御するモータ駆動回路30を備えた接触子振動機構103と、放電管25及びこの放電管25に高電圧を印加する高電圧発生回路32を備える美肌機構104と、制御部29の制御下で放電管25の放電動作に連動して動作報知用LED106を発光させるLED駆動回路105等とが設けられている。
【0076】
したがって、このように構成された本実施形態のマッサージ装置101では、振動が付与され且つマイナスイオンが周辺に供給される接触子108先端の球面部を、筋肉疲労等が生じている手足や肩、腰等に押圧することで、この身体部分にマイナスイオンが浸透することによる細胞組織の活性化作用と、この筋肉疲労部分等が振動で刺激されることによるマッサージ効果との相乗効果により、例えば肩こりや筋肉痛等を効果的に取り除くことができる。
【0077】
さらに、マッサージ装置101では、痩身効果のあるツボに接触子108を押当てることで、痩身装置等としての用途で利用することも可能である。また、本実施形態のマッサージ装置101によれば、接触子108を、美肌対象の手足、首筋、顔等に接触させることで、振動により肌面内部からたたき出した汚れ物質を接触子の周辺に生成されたオゾンの殺菌作用によって分解し、これにより得られる肌面の清浄化作用と、肌面を振動によりマッサージすることによる血行の促進作用等との相乗効果により、好適な美肌トリートメントを施すことができる。
【0078】
以上、本発明を各実施の形態により具体的に説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上記第1ないし第5の各実施形態において、ブラシや接触子の先端部分に、織布や不織布等で形成された布体を保持させる機構を追加することにより、振動効果により頭皮や身体の肌面内部からたたき出された汚れ物質をこの布体に吸着させ、皮膚面の清浄効果を高めるようにしてもよい。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、頭皮及び頭髪における高い清浄化作用や優れた育毛効果を期待できるとともに、ボディ用のマッサージ機能をも効果的に得ることができるトリートメント装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るへアブラシ装置の操作態様を示す斜視図である。
【図2】図1のへアブラシ装置の可搬態様を示す斜視図である。
【図3】図1に示すへアブラシ装置の分解斜視図である。
【図4】図1のヘアブラシ装置の制御系を示す機能ブロック図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るへアブラシ装置を示す斜視図である。
【図6】図5に示すへアブラシ装置の分解斜視図である。
【図7】図5のへアブラシ装置に設けられた育毛剤の供給機構の構造の一部を示す断面図である。
【図8】本発明の第3の実施形態に係るへアブラシ装置を示す斜視図である。
【図9】図8のへアブラシ装置に設けられた育毛剤の供給機構の構造の一部を示す断面図である。
【図10】本発明の第4の実施形態に係るへアブラシ装置を示す斜視図である。
【図11】本発明の第5の実施形態に係るマッサージ装置の操作態様を示す斜視図である。
【図12】図11のマッサージ装置の可搬態様を示す斜視図である。
【図13】図11に示すマッサージ装置の分解斜視図である。
【図14】図11のマッサージ装置が備える接触子ユニット及び接触子ホルダを示す分解斜視図である。
【図15】図11のマッサージ装置の制御系を示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
1,41,65,81…へアブラシ装置、2,42…筐体、3,129…折畳機構、5…第1ケーシング、6…第2ケーシング、7,45,68,83…ケーシング本体、8,46,50,51,70,89…ブラシ群、9,47,71,88…ブラシ支持体、12,48,67,82…着脱ブラシユニット、14,15,114…爪部、16,17,116…係合穴、18,130…軸受孔、19…支持ピン、20…係合突起、21…係止部、23…偏心モータ、25…放電管、29…制御部、30…モータ駆動回路、31…ブラシ振動機構、32…高電圧発生回路、33…毛髪活性化機構、34…発振回路、35…昇電圧回路、62,76,93…ブラシ群の毛、101…マッサージ装置、103…接触子振動機構、104…美肌機構、106…動作報知用LED、108…接触子、109…接触子支持部、112…接触子ユニット、133…接触子ホルダ、134,135…導光孔。
Claims (7)
- 筐体に突設された接触子と、
前記筐体上の前記接触子を振動させる接触子振動機構と、
前記接触子振動機構にて振動させた前記接触子の周辺にマイナスイオン及びオゾンを供給する供給手段と
を具備することを特徴とするトリートメント装置。 - 前記接触子が、ブラシであることを特徴とする請求項1記載のトリートメント装置。
- 前記供給手段が、
放電管と、
前記放電管に電圧を印加する電圧印加手段と
を備えることを特徴とする請求項1又は2記載のトリートメント装置。 - 前記筐体が、把持部を有するケーシング本体と、前記接触子が直接的に突設された接触子支持体とを備え、
前記ケーシング本体に対し前記接触子支持体を着脱自在に装着するための着脱機構をさらに具備することを特徴とする請求項1ないし3いずれか1項に記載のトリートメント装置。 - 前記筐体の姿勢を折畳状態と非折畳状態とに変形させるための折畳機構と、
前記折畳機構を通じての前記筐体の前記折畳状態と前記非折畳状態との変形に連動して、前記接触子振動機構又は前記供給手段のうちの少なくとも一方を作動又は停止させる連動機構と
をさらに具備することを特徴とする請求項1ないし4いずれか1項に記載のトリートメント装置。 - 前記放電管の放電動作に連動して前記接触子の基端部側で光を発光する光源をさらに備え、
前記接触子は、透光性を有する材料で成形されているとともに該接触子の基端部側から先端部側に向けて穿孔された導光孔を備えることを特徴とする請求項1ないし5いずれか1項に記載のトリートメント装置。 - 前記接触子は、先端に球面部を設けて円柱状に形成され、前記球面部を除く部位の最小径が、少なくとも5mm以上であることを特徴とする請求項1ないし6いずれか1項に記載のトリートメント装置。
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- 2003-07-29 JP JP2003203033A patent/JP2005046190A/ja active Pending
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