JP2023016766A - 注出口栓の製造方法、注出口栓及び包装容器 - Google Patents

注出口栓の製造方法、注出口栓及び包装容器 Download PDF

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Abstract

Figure 2023016766000001
【課題】内容物の注出の際に液だれが生じにくい注出口栓の製造方法、注出口栓及び包装容器を提供する。
【解決手段】筒形状を有するノズルと、ノズルの先端に接続され、注出部の先端に向かって外径が単調に増加する曲面部とを有する口栓本体を射出成形する工程と、口栓本体を金型から抜き出す工程と、キャップで注出部を閉鎖した状態において、注出部の先端部を収容可能であり、底部に向かって内径が単調に減少する周壁面を有する凹部が設けられたキャップを射出成形する工程と、キャップを金型から抜き出す工程と、注出口栓の注出部をキャップで閉鎖する工程とを含む、注出口栓の製造方法。
【選択図】図5

Description

本発明は、注出口栓の製造方法、注出口栓及び包装容器に関する。
容器本体に注出口栓が取り付けられた包装容器が一般的に知られている。(特許文献1)。
特開2013-043686号公報
内容物が液体である場合、包装容器から内容物を注出する際に注出口栓の先端に付着した内容物が注出後に垂れてしまう、いわゆる液だれが生じることがある。そのため、包装容器や手が汚れる恐れがある。また、包装容器を再封して保管する場合においては、注出口栓の先端部分に残留した内容物が劣化したり、残留した内容物によって注出口栓の封鎖が阻害され、包装容器の密封性が損なわれたりして衛生上好ましくない。
それ故に、本発明は、内容物の注出の際に液だれが生じにくい注出口栓の製造方法、注出口栓及び包装容器を提供することを目的とする。
本発明に係る注出口栓の製造方法は、筒形状を有するノズルと、ノズルの先端に接続され、注出部の先端に向かって外径が単調に増加する曲面部とを有する口栓本体を射出成形する工程と、口栓本体を金型から抜き出す工程と、キャップで注出部を閉鎖した状態において、注出部の先端部を収容可能であり、底部に向かって内径が単調に減少する周壁面を有する凹部が設けられたキャップを射出成形する工程と、キャップを金型から抜き出す工程と、注出口栓の注出部をキャップで閉鎖する工程とを含む。
本発明に係る注出口栓は、内容物を注出するための注出部を有する口栓本体と、注出部を開閉可能なキャップとを備え、注出部は、筒形状を有するノズルと、ノズルの先端に接続され、ノズルの外方側、かつ、ノズルの先端とは反対の他端側に湾曲する湾曲部とを有し、キャップの内側には、キャップで注出部を閉鎖した状態において、湾曲部を収容可能であり、底部に向かって内径が単調に減少する周壁面を有する凹部が設けられており、キャップで注出部を閉鎖した状態において、注出部の先端部の頂線及び当該頂線より他端側に位置する湾曲部の外面が、キャップに設けられた凹部の周壁面に接触する。
また、本発明に係る注出口栓は、内容物を注出するための注出部を有する口栓本体と、注出部を開閉可能なキャップとを備え、注出部は、筒形状を有するノズルと、ノズルの先端に接続され、注出部の先端に向かって外径が単調に増加する曲面部とを有し、キャップの内側には、キャップで注出部を閉鎖した状態において、注出部の先端部を収容可能であり、底部に向かって内径が単調に減少する周壁面を有する凹部が設けられており、キャップによる初回の注出部の閉鎖に伴って、キャップに設けられた凹部の周壁面が曲面部を変形させ、ノズルの外方側、かつ、ノズルの先端とは反対側の他端側に湾曲した湾曲部を形成可能である。
本発明によれば、内容物の注出の際に液だれが生じにくい注出口栓の製造方法、注出口栓及び包装容器を提供できる。
第1の実施形態に係る注出口栓の概略構成を示す断面図 図1に示した注出口栓の部分拡大図 第1の実施形態に係る注出口栓の概略構成を示す断面図 図3に示した注出口栓の部分拡大図 第1の実施形態に係る注出口栓の概略構成を示す断面図 キャップの閉鎖状態における湾曲部と凹部を含む部分の拡大図 第2の実施形態に係る注出口栓の概略構成を示す断面図 第2の実施形態に係る注出口栓の成形直後の状態を示す断面図
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る注出口栓の概略構成を示す断面図であり、図2は、図1に示した注出口栓の部分拡大図である。
注出口栓100は、容器本体に取り付けられることで包装容器を構成する部材であり、口栓本体10とキャップ20とを備える。口栓本体10とキャップ20とはヒンジ30を介して接続される。図1及び図2は、キャップが閉鎖されていない状態を示している。注出口栓100は、例えば、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)やポリプロピレン(PP)などの熱可塑性樹脂を含む材料により形成される。形成方法としては、口栓本体10とキャップ20とを一体で成形する射出成形を採用することができる。
口栓本体10は、容器本体に取り付けられ、容器本体内に収容された液体等の内容物を外部に注出するための部材である。口栓本体10は、注出部12、平板部16、取り付け部17を備える。
注出部12は、包装容器から内容物を注出する部材であり、ストレート部11及びテーパー部15を有するノズル13と、ノズル13の先端13aに接続される湾曲部14と、を備える。ストレート部11は、外径が略一定の筒形状を有する。テーパー部15は、ストレート部11から離れる方向に向かうにつれて径が大きくなる、中空の円錐形状を有する。
湾曲部14は、ストレート部11の外方側(ストレート部11の中心軸Xから離れる方向)、かつ、ノズル13の先端13aとは反対側の他端13b側に湾曲している。容器本体内に収容されている内容物は、注出部12を通過して包装容器の外部に注出される。口栓本体10に湾曲部14が形成されることで、注出部12の先端の液切れ性が向上し、注出口栓100の液だれを抑制することができる。
平板部16は、ノズル13の中心軸Xに直交する平面上において、テーパー部15の径が大きい方の端部(ノズル13の他端13b)から、テーパー部15の外方側に延伸するように形成される板状の部材である。取り付け部17は、口栓本体10を容器本体に取り付けるための部材であり、平板部16の外縁から垂直方向(ストレート部11の中心軸X方向)かつノズル13から離れる方向に延伸する筒状の部材である。平板部16の外縁の一部には、キャップ20と接続されるヒンジ30が形成される。容器本体への口栓本体10の取り付けを螺合で行う場合、取り付け部17の内周面には、容器本体のスパウト41に形成された螺子溝と螺合する螺子溝が形成される。なお、取り付け方法は螺合に限らず、口栓本体10や容器本体の取り付け箇所の形状及び素材等を適宜変更して、溶着や嵌合(打栓)等の既知の取り付け構造を採用してもよい。
キャップ20は、注出部12を閉鎖するための部材であり、円板状の頂板部21、頂板部21の端縁から垂直に伸びるスカート部22、キャップ20の内側となる頂板部21の内面に形成される凹部23を備える。また、キャップ20は、スカート部22の一部に形成されたヒンジ30を介して口栓本体10と接続される。
凹部23は、凹部23の端面(後述する図6における外周縁23aを含む、ストレート部11の中心軸Xと直交する凹部23の平面)から頂板部21(キャップ20の底部)に向かって内径が単調に減少する周壁面24を有する。詳細は後述するが、キャップ20が注出部12を閉鎖した状態において、凹部23の周壁面24の内部に湾曲部14が収容される。また、凹部23の内側には、頂板部21の面から垂直方向に延びる円柱形状のピン25が設けられてもよい。ピン25は、キャップ20が注出部12を閉鎖した状態において、ノズル13の内周面と密着することでストレート部11と篏合する。ピン25を設けることにより、注出部12を密閉できるとともに、ノズル13の内周面に付着した内容物を容器内に押し戻すことができる。また、ピン25は、キャップ20の閉鎖時に凹部23と湾曲部14との位置決め(センタリング)する作用を奏する。
図3及び図4を参照して、キャップ20が注出部12を閉鎖した状態について説明する。図3は、第1の実施形態に係る注出口栓の概略構成を示す断面図であり、図4は、図3に示した注出口栓の部分拡大図である。図3及び図4は、それぞれキャップ20が注出部12を閉鎖した状態を示す。なお、注出口栓100は成型後、キャップ20を閉鎖する前に、口栓本体10を容器本体に取り付けられてもよい。
キャップ20で注出部12を閉鎖した状態において、注出部12の先端部の頂線と、当該頂線より他端13b側に位置する湾曲部14の外面が、キャップ20に設けられた凹部23の周壁面24に接触する。当該湾曲部14が周壁面24に接触する部分を図4に太線で示す。なお、注出部の先端部の頂線を含む面をLとして図4に示す。
このように、本実施形態における注出口栓100は、キャップ20を閉鎖した状態において、湾曲部14の頂線をノズル13の他端13b側の方向(図面の紙面における上から下)に押圧し、かつ、湾曲部14の外面をストレート部11の中心軸Xに近付く方向に押圧することが可能な構造を有する。そのため、時間経過により樹脂製の湾曲部14が開いて、好適な湾曲部の形状が損なわれることを抑制できる。
上述したように、注出口栓100は射出成形によって作製される。図5は、第1の実施形態に係る注出口栓の概略構成を示す断面図である。ここで、図5に記載の注出口栓100´は、成形直後、すなわち、成形後に金型から抜き出して離型した状態である。尚、金型からの注出口栓100´の抜き出し方向は、図5の上下方向である。注出口栓100´は、注出部12´のノズル13の先端に、先端に向かって外径が単調に増加する曲面部14´を有する。
注出口栓100´を成形した後、キャップ20で注出部12´を閉鎖させる。すると、キャップ20に設けられた凹部23の周壁面24は内径が単調に減少する曲面を有するため、閉鎖に伴って、周壁面24が曲面部14´をスムーズに反転して変形させ、ノズル13の外方側、かつ、ノズル13の先端とは反対側の他端13b側に湾曲した湾曲部14が形成される。
すなわち、キャップ側に注出部12の先端と嵌合する凹部23を設けることで、アンダーカットを有する注出口栓の成形が可能となる。そのため、内容物を注出する注出部12の設計の自由度が上がり、液切れ性に優れた注出口栓100を形成することができる。また、凹部23を口栓本体10に取り付けられるキャップ20に設けているため、曲面部14´を変形させて湾曲部14とするために、別途治具を用いる必要がない。
本実施形態の注出口栓の製造方法は、注出部12´を有する口栓本体10と、ヒンジ30を介して口栓本体10に取り付けられるキャップ20とを備え、注出部12´は、筒形状を有するノズル13と、ノズル13の先端に接続され、注出部12の先端に向かって外径が単調に増加する曲面部14´とを有し、キャップの内側には、端面から底部に向かって内径が単調に減少する周壁面24を有する凹部23が設けられた、注出口栓100´を成型する工程と、キャップ20で注出部12´を閉鎖する工程と、キャップ20が閉鎖されることにより、キャップ20に設けられた凹部23の周壁面24が曲面部14´を変形させ、ノズル13の外方側、かつ、ノズル13の先端13aとは反対側の他端13b側に湾曲した湾曲部14を形成する工程とを備える。
図6は、キャップの閉鎖状態における湾曲部と凹部を含む部分の拡大図である。また、キャップ20で注出部12を閉鎖した状態において、注出部12の先端部の頂線に接触する凹部23の周壁面24の接線Pが、ストレート部11の外面よりも外側に位置することが好ましい。ストレート部11の外面の中心軸X方向における延長線Mを図6に示す。さらに、凹部23の外周縁23aは、ストレート部11の中心軸Xと直交する平面上にあり、かつ、キャップ20の閉鎖時において、凹部23の外周縁23aを含む平面と湾曲部14の外方側端縁14aとの軸方向における距離が2mm以下であることが好ましい。これらの条件を満たすことで、曲面部14´を確実に湾曲させ、湾曲部14とすることができる。なお、図6の紙面において、凹部23の外周縁23aが湾曲部14の外方側端縁14aより下側に位置する場合は、ヒンジでの開閉時に干渉する可能性があり好ましくない。特に、外周縁23aが外方側端縁14aより下側に位置し、かつ、外周縁23aが外方側端縁14aよりも中心軸X側に位置する場合は、凹部23と湾曲部14とが係合してしまう。そのため、凹部23と曲面部14´とを嵌合させることによって得られた湾曲部14が、キャップ20の開封時に係合した凹部によって広がってしまい、理想的な湾曲部14を得られないため好ましくない。
このように、本実施形態における注出口栓100は、成形時に曲面部14´を形成して、初回の閉鎖で変形させて湾曲部14を形成する。そのため、成形に適した形状で注出部12を形成し、キャップ20を閉めるだけで液だれを防止する湾曲部14を形成できる。
(第2の実施形態)
図7は、第2の実施形態に係る注出口栓の概略構成を示す断面図である。以下、本実施形態と第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
本実施形態に係る注出口栓200は、口栓本体50に対してスクリュー式のキャップ60が螺合により着脱自在に取り付けられている点が第1の実施形態に係る注出口栓100と異なる。
口栓本体50は、第1の実施形態におけるものと同様の注出部12と、注出部12のノズル13の他端13bに接続され、ノズル13の外方側に伸びる平板部51と、一方端が平板部51の外周縁に接続される筒形状の筒状部52と、筒状部52の他方端に接続され、筒状部52の外方側に伸びるフランジ部53とを備える。筒状部52の外周面には、スクリュー式のキャップ60を螺合させるためのネジ山が設けられている。
キャップ60は、円板状の頂板部61と、頂板部61の外周縁に接続される周壁部62と、頂板部61の内面に形成された、第1の実施形態におけるものと同様の凹部23とを有する。
第1の実施形態で説明したように、注出部12は、ストレート部及びテーパー部15を有するノズル13と、ノズル13の先端13aに接続される湾曲部14とを有する。キャップ60に設けられた凹部23は、底部に向かって内径が単調に減少する周壁面24を有している。本実施形態においても、図7に示すように、キャップ60で注出部12を閉鎖した状態とすると、注出部12の先端部の頂線及び当該頂線より他端13b側に位置する湾曲部14の外面が、凹部23の周壁面24に接触している。
図8は、第2の実施形態に係る注出口栓の成形直後の状態を示す断面図である。
口栓本体50を金型から抜き出した後、かつ、キャップ60を取り付ける前において、口栓本体50は、ノズル13の先端13aに接続され、注出部12´の先端に向かって外径が単調に増加するラッパ形状の曲面部14´を有する。金型から抜き出した口栓本体50へのキャップ60の取り付けは、打栓または螺合により行われるが、口栓本体50の注出部12をキャップ60で閉鎖すると、キャップ60に設けられた凹部23の周壁面24が曲面部14´を反転させ、ノズル13の外側、かつ、ノズル13の他端13b側に湾曲した湾曲部14が形成される(図7参照)。
このように、口栓本体50に対してキャップ60を嵌合または螺合で取り付ける構造を採用した場合でも、ノズル13の他端13b側に大きく湾曲した、無理抜きでは形成が困難な形状の湾曲部14を注出部12に設けることができ、内容物の注出時の液だれを抑制し、液切れ性を向上できる。
(その他の変形例等)
尚、本発明に係る注出口栓は、注出部を有する口栓本体と、注出部を開閉可能なキャップとを備えていれば、形態は限定されない。例えば、第1の実施形態のように、口栓本体がスパウトまたは容器本体の口部に取り付けられた形態や、第2の実施形態のように、口栓本体自体がスパウトであっても良い。また、口栓本体及びキャップを別体とする場合、第2の実施形態のように、口栓にキャップが螺合や嵌合により取り付けられても良いし、容器本体の口部に螺合や嵌合により口栓本体を取り付け、キャップが容器本体の口部に螺合や嵌合により取り付けられても良い。
また、本発明に係る注出口栓を適用可能な容器本体の形態も特に限定されず、紙容器、パウチ、チューブ容器、プラスチックやガラスからなるボトル容器等と組み合わせて包装容器を構成することができる。注出口栓の容器本体への取り付け方法は、溶着、打栓嵌合、螺合、接着等でも良く、容器本体の形態及び取り付け方法に応じて、口栓本体に設けられる取付部の構造を適宜選択すれば良い。
また、本発明に係る注出口栓は、口栓本体を射出成形する工程と、成形した口栓本体を金型から抜き出す工程と、キャップを射出成形する工程と、成形したキャップを金型から抜き出す工程と、注出口栓の注出部をキャップで閉鎖する工程とを経て製造することができる。口栓本体を射出する工程と、キャップを射出成形する工程とは、同一の工程で行っても良いし、それぞれ別の工程で行っても良い。
以下、本発明を具体的に実施した実施例を説明する。
(実施例1)
注出部12´の先端に曲面部14´が形成された注出口栓100´を作製した。注出口栓100´のキャップ20を閉鎖し、注出部12の先端に湾曲部14が形成された注出口栓100を作製した。内容物が醤油である容器本体に当該注出口栓100を取り付け、包装容器を作製した。
(実施例2)
内容物をオリーブ油としたことを除き、実施例1と同様にして包装容器を作製した。
(実施例3)
内容物をごま油としたことを除き、実施例1と同様にして包装容器を作製した。
(実施例4)
内容物をみりんとしたことを除き、実施例1と同様にして包装容器を作製した。
(比較例1)
注出部12´の先端に曲面部14´が形成された注出口栓100´を作製した。内容物が醤油である容器本体に当該注出口栓100´を取り付け、包装容器を作製した。なお、キャップ20は一度も閉鎖しなかった。
(比較例2)
注出部の先端に曲面部14´が形成された注出口栓100´を作製した。内容物がオリーブ油である容器本体に当該注出口栓100´を取り付け、包装容器を作製した。なお、キャップ20は一度も閉鎖しなかった。
(比較例3)
注出部の先端に曲面部14´が形成された注出口栓100´を作製した。内容物がごま油である容器本体に当該注出口栓100´を取り付け、包装容器を作製した。なお、キャップ20は一度も閉鎖しなかった。
(比較例4)
注出部の先端に曲面部14´が形成された注出口栓100´を作製した。内容物がみりんである容器本体に当該注出口栓100´を取り付け、包装容器を作製した。なお、キャップ20は一度も閉鎖しなかった。
(比較例5)
注出部の先端が円筒形状である注出口栓を作製した。内容物が醤油である容器本体に当該注出口栓を取り付け、包装容器を作製した。
(比較例6)
注出部の先端が円筒形状である注出口栓を作製した。内容物がオリーブ油である容器本体に当該注出口栓を取り付け、包装容器を作製した。
(比較例7)
注出部の先端が円筒形状である注出口栓を作製した。内容物がごま油である容器本体に当該注出口栓を取り付け、包装容器を作製した。
(比較例8)
注出部の先端が円筒形状である注出口栓を作製した。内容物がみりんである容器本体に当該注出口栓を取り付け、包装容器を作製した。
実施例1~4、及び比較例1~8の包装容器をそれぞれ10個ずつ用意した。各包装容器に対して内容物の注出を5mlずつ、100回行い、ストレート部またはテーパー部への内容物の付着の有無を確認した。表1に、ストレート部またはテーパー部へ内容物が付着し始めた注出の最大回数を示す。
Figure 2023016766000002
表1に示すように、実施例1~4に係る包装容器は、いずれも注出部12の先端に湾曲部14が設けられていたため、100回の注出を行ってもストレート部11あるいはテーパー部15へ内容物が付着することが無く、液だれが生じなかった。
これに対して比較例1~8に係る包装容器は、注出を20回も行えば液だれが生じていた。特に、粘性の高いオリーブ油やごま油の液切れ性は悪く、注出部の先端が円筒形状であった比較例6及び比較例7に関しては3回以内で必ず液だれが生じており、液切れ性が非常に悪かった。
次に、実施例5~10及び比較例9~17に係る注出口栓を作製した。このとき、キャップを閉鎖した状態の、中心軸Xに垂直な方向における、注出部の先端部の頂線に接触する凹部の周壁面の接線Pと、ノズルの外面との間の距離をA(図4参照)とする。ただし、ノズルの外面に対して接線Pが外側にある場合を正、内側にある場合を負の数で表す(図6)。また、ノズルの中心軸X方向における、凹部の外周縁と湾曲部の外方側端縁との間の距離をB(図4参照)とする。ただし、凹部の外周縁に対して湾曲部の外方側端縁がノズルの先端側(図4の紙面における上)にある場合を正、ノズルの他端側(図4の紙面における下)にある場合を負の数で表す(図6)。
(実施例5)
距離Aが+0.5mm、距離Bが+2mmとなるような金型を用いて、射出成形にて曲面部14´が形成された注出口栓100´を作製した。作製した注出口栓100´のキャップ20を閉鎖して注出口栓100を作製した。
(実施例6)
距離Aが+0.5mm、距離Bが0mmとなるような金型を用いたことを除き、実施例1と同様にして注出口栓100を作製した。
(実施例7)
距離Aが+0.5mm、距離Bが-2mmとなるような金型を用いたことを除き、実施例1と同様にして注出口栓100を作製した。
(実施例8)
距離Aが0mm、距離Bが+2mmとなるような金型を用いたことを除き、実施例1と同様にして注出口栓100を作製した。
(実施例9)
距離Aが0mm、距離Bが0mmとなるような金型を用いたことを除き、実施例1と同様にして注出口栓100を作製した。
(実施例10)
距離Aが0mm、距離Bが-2mmとなるような金型を用いたことを除き、実施例1と同様にして注出口栓100を作製した。
(比較例9)
距離Aが+0.5mm、距離Bが+2.5mmとなるような金型を用いたことを除き、実施例1と同様にして包装容器を作製した。
(比較例10)
距離Aが+0.5mm、距離Bが-2.5mmとなるような金型を用いたことを除き、実施例1と同様にして注出口栓を作製した。
(比較例11)
距離Aが0mm、距離Bが+2.5mmとなるような金型を用いたことを除き、実施例1と同様にして注出口栓を作製した。
(比較例12)
距離Aが0mm、距離Bが-2.5mmとなるような金型を用いたことを除き、実施例1と同様にして注出口栓を作製した。
(比較例13)
距離Aが-0.5mm、距離Bが+2.5mmとなるような金型を用いたことを除き、実施例1と同様にして注出口栓を作製した。
(比較例14)
距離Aが-0.5mm、距離Bが+2mmとなるような金型を用いたことを除き、実施例1と同様にして注出口栓を作製した。
(比較例15)
距離Aが-0.5mm、距離Bが0mmとなるような金型を用いたことを除き、実施例1と同様にして注出口栓を作製した。
(比較例16)
距離Aが-0.5mm、距離Bが-2mmとなるような金型を用いたことを除き、実施例1と同様にして注出口栓を作製した。
(比較例17)
距離Aが-0.5mm、距離Bが-2.5mmとなるような金型を用いたことを除き、
実施例1と同様にして注出口栓を作製した。
実施例5~10、及び比較例9~17で作製した注出口栓において、注出部の先端に湾曲部が正常に形成できているかを確認した。この結果を表2に示す。表2の「形成成否」の項目において、正常に湾曲部が形成できたものを「+」、正常に形成ができなかったものを「-」で表している。
Figure 2023016766000003
表2に示すように、実施例5~10に係る注出口栓100はいずれも、注出部12の先端部の頂線に接触する凹部23の周壁面24の接線Pが、ストレート部11の外面よりも外側に位置しており、かつ、ストレート部11軸方向における、凹部23の外周縁23aと湾曲部14の外方側端縁14aとの距離が2mm以下であった。そのため、射出径成形直後の注出口栓100´のキャップ20を閉鎖することで、正常に湾曲部14が形成され、図1及び図3のような注出口栓100が得られた。
これに対して比較例9~12に係る注出口栓は、注出部の先端部の頂線に接触する凹部の周壁面の接線Pは、ストレート部の外面よりも外側に位置していたが、凹部の外周縁と湾曲部の外方側端縁との距離が2mmを超えていた。そのため、キャップ20を閉鎖しても曲面部14´が完全に湾曲せず、所望する曲率を有する湾曲部14は形成されなかった。特に、距離Bが-2.5mmであった比較例10及び比較例12に関しては、キャップ20の閉鎖時に曲面部14´と凹部23とが干渉してしまっていた。
また、比較例13~17に係る注出口栓は、いずれも注出部の先端部の頂線に接触する
凹部の周壁面の接線Pが、ストレート部の外面よりも内側に位置していたため、キャップ20を閉鎖させても曲面部が完全に湾曲せず、所望する曲率を有する湾曲部は形成されなかった。
本発明に係る注出口栓は、例えば、液体を内容物とする容器本体に取り付けて利用できる。
10 口栓本体
11 ストレート部
12 注出部
13 ノズル
13a 先端
13b 他端
14 湾曲部
14a 湾曲部の外方側端縁
14´ 曲面部
15 テーパー部
20 キャップ
23 凹部
23a凹部の外周縁
24 周壁面
25 ピン
30 ヒンジ
50 口栓本体
60 キャップ
100 注出口栓
100´ 注出口栓
200 注出口栓
P 接線
X 中心軸

Claims (8)

  1. 筒形状を有するノズルと、前記ノズルの先端に接続され、前記注出部の先端に向かって外径が単調に増加する曲面部とを有する口栓本体を射出成形する工程と、
    前記口栓本体を金型から抜き出す工程と、
    前記キャップで前記注出部を閉鎖した状態において、前記注出部の先端部を収容可能であり、底部に向かって内径が単調に減少する周壁面を有する凹部が設けられたキャップを射出成形する工程と、
    前記キャップを金型から抜き出す工程と、
    前記注出口栓の前記注出部を前記キャップで閉鎖する工程とを含む、注出口栓の製造方法。
  2. 前記注出部を前記キャップで閉鎖する工程において、前記キャップに設けられた前記凹部の前記周壁面が前記曲面部を変形させ、前記ノズルの外方側、かつ、前記ノズルの先端とは反対側の他端側に湾曲した湾曲部を形成する、請求項1に記載の注出口栓の製造方法。
  3. 内容物を注出するための注出部を有する口栓本体と、
    前記注出部を開閉可能なキャップとを備え、
    前記注出部は、
    筒形状を有するノズルと、
    前記ノズルの先端に接続され、前記ノズルの外方側、かつ、前記ノズルの先端とは反対の他端側に湾曲する湾曲部とを有し、
    前記キャップの内側には、前記キャップで前記注出部を閉鎖した状態において、前記湾曲部を収容可能であり、底部に向かって内径が単調に減少する周壁面を有する凹部が設けられており、
    前記キャップで前記注出部を閉鎖した状態において、前記注出部の先端部の頂線及び当該頂線より前記他端側に位置する前記湾曲部の外面が、前記キャップに設けられた前記凹部の前記周壁面に接触する、注出口栓。
  4. 内容物を注出するための注出部を有する口栓本体と、
    前記注出部を開閉可能なキャップとを備え、
    前記注出部は、
    筒形状を有するノズルと、
    前記ノズルの先端に接続され、前記注出部の先端に向かって外径が単調に増加する曲面部とを有し、
    前記キャップの内側には、前記キャップで前記注出部を閉鎖した状態において、前記注出部の先端部を収容可能であり、底部に向かって内径が単調に減少する周壁面を有する凹部が設けられており、
    前記キャップによる初回の前記注出部の閉鎖に伴って、前記キャップに設けられた前記凹部の前記周壁面が前記曲面部を変形させ、前記ノズルの外方側、かつ、前記ノズルの先端とは反対側の他端側に湾曲した湾曲部を形成可能である、注出口栓。
  5. 前記ノズルの先端側には、前記湾曲部と接続される、外径が略一定のストレート部が設けられており、
    前記キャップで前記注出部を閉鎖した状態において、前記注出部の先端部の頂線に接触する前記凹部の接線が、前記ノズルの前記ストレート部の外面よりも外側に位置する、請求項3または4に記載の注出口栓。
  6. 前記キャップで前記注出部を閉鎖した状態において、前記凹部の外周縁が、前記ストレート部の中心軸と直交する平面上にあり、前記キャップの閉鎖時において、前記凹部の外周縁を含む平面と、前記湾曲部の外方側端縁との軸方向の距離が2mm以下である、請求項3または4に記載の注出口栓。
  7. 前記キャップには、前記キャップで前記注出部を閉鎖した状態において、前記ノズルのストレート部と篏合するピンが形成されている、請求項3または4に記載の注出口栓。
  8. 請求項3または4に記載の注出口栓を備えた、包装容器。
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