JP2020121783A - ヒンジキャップ - Google Patents

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【課題】 フィルムをインサート成形してヒンジ部を形成する際に、金型にインサートされたフィルムの外側に合成樹脂が回り込まないように成形されたヒンジキャップを提供すること。【解決手段】 容器Aに装着されるキャップ本体Bと、ヒンジ部Cを介してキャップ本体Bに開閉可能に取り付けられた蓋体Dとからなるヒンジキャップであって、キャップ本体Bは、容器Aの口部1に装着される装着部3と、装着部3の上面からヒンジ部C側を除き周方向に少なくともヒンジ部C近傍の所定範囲に形成された凹溝12とを備え、蓋体Dは、頂壁20と、頂壁20の周縁部から垂設された側周壁21とを備え、ヒンジ部Cは、キャップ本体Bの装着部3と蓋体Dの側周壁21とを連設し、インサート成形されたフィルム16によって形成されたことを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、合成樹脂製のヒンジキャップに関し、とくに、キャップ本体と蓋体とにフィルムをインサート成形してヒンジ部としたヒンジキャップに関するものである。
従来、容器に装着されるキャップ本体と、ヒンジ部を介してキャップ本体に開閉可能に取り付けられた蓋体とを備えるヒンジキャップは、合成樹脂として、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)が使用されていた。
しかし、合成樹脂がPPであると、PP自体は不透明であるため、透明なキャップや容器を得ることができず、また、ドーム状の湾曲面には印刷も簡単にできないので、加飾も限定されるという問題があった。
そこで、ヒンジキャップにおいて、キャップ本体の外周壁と蓋体の側周壁の所定の位置に合成樹脂フィルムをインモールド成形することによって、ヒンジ部を形成することが従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第4717254号公報
しかしながら、上記特許文献1記載のヒンジキャップでは、ヒンジ部にキャップ本体や蓋体と異なる合成樹脂を使用できるものの、ヒンジキャップの成形時に、金型にインサートされたフィルムの外側に圧入された合成樹脂が回り込み易いという問題があった。
また、ヒンジキャップをポリエチレンテレフタレート(PET)で作成しようとすると、PET樹脂が硬いために、ヒンジ部が曲がり難かったり、白化するという問題があった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、フィルムをインサート成形してヒンジ部を形成する際に、金型にインサートされたフィルムの外側に合成樹脂が回り込まないように成形されたヒンジキャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、ヒンジキャップとして、容器に装着されるキャップ本体と、ヒンジ部を介してキャップ本体に開閉可能に取り付けられた蓋体とからなるヒンジキャップであって、キャップ本体は、容器の口部に装着される装着部と、装着部の上面からヒンジ部側を除き周方向に少なくともヒンジ部近傍の所定範囲に形成された凹溝とを備え、蓋体は、頂壁と、頂壁の周縁部から垂設された側周壁とを備え、ヒンジ部は、キャップ本体の装着部と蓋体の側周壁とを連設し、インサート成形されたフィルムによって形成されたことを特徴とする構成を採用する。
ヒンジキャップの実施形態として、凹溝は、装着部の上面からヒンジ部側を除く全周にわたって形成されたことを特徴とする構成を採用し、また、フィルムは、金型のキャップ本体側を被覆する本体被覆部と、蓋体側を被覆する蓋体被覆部と、本体被覆部と蓋体被覆部との間のヒンジ形成部とを備えることを特徴とする構成を採用し、また、キャップ本体の装着部は、蓋体の側周壁と係合する蓋係合部と、蓋係合部の外周側から垂設される外周壁とを備え、凹溝は、外周壁の上面から形成された所定深さの縦溝であることを特徴とする構成を採用し、また、キャップ本体および蓋体は、ポリエチレンテレフタレート製とし、ヒンジ部は、ポリエチレンテレフタレートフィルム製としたことを特徴とする構成を採用する。
本発明のヒンジキャップは、装着部の上面からヒンジ部側を除き周方向に少なくともヒンジ部近傍の所定範囲にわたって形成された凹溝を備えることにより、フィルムをインサート成形してヒンジ部を形成する際に、金型にインサートされたフィルムの外側に合成樹脂が回り込まないように成形することができる。
また、本発明のヒンジキャップは、キャップ本体および蓋体をポリエチレンテレフタレート製とし、ヒンジ部をポリエチレンテレフタレートフィルム製とした場合に、PET容器のヒンジキャップをPET樹脂で作成でき、容器とヒンジキャップを分別せずに、一緒にリサイクルすることができる。
本発明の第1実施例のヒンジキャップを容器に装着した閉蓋状態を示す図で、(a)は側面断面図で、(b)は背面図である。 本発明の第1実施例のヒンジキャップの開蓋状態を示す図で、(a)は上面図で、(b)は側面断面図である。 本発明の第1実施例のヒンジキャップの開蓋状態を示す図で、(a)は図2(a)の要部拡大図で、(b)は図2(b)の要部拡大図である。 本発明の第1実施例のヒンジキャップの成形状態を示す説明図で、(a)は図2(b)の装着部付近の拡大図で、(b)は図2(b)のヒンジ部付近の拡大図である。 本発明の第2実施例のヒンジキャップを容器に装着した閉蓋状態を示す図で、(a)は側面断面図で、(b)は(a)の要部拡大図である。 本発明の第2実施例のヒンジキャップの開蓋状態を示す図で、(a)は上面図で、(b)は側面断面図である。
本発明のヒンジキャップについて、実施例として示した図面を参照して説明する。
なお、以下の説明において、図1(a)でみて、左方向を「正面」とし、右方向を「背面」とし、上方向を「上」とし、下方向を「下」とする。
図1において、Aは容器、Bは容器Aに装着されるキャップ本体、Cはヒンジ部、Dはヒンジ部Cを介してキャップ本体Bに開閉可能に取り付けられた蓋体である。
容器Aは、上部に口部1を有し、口部1の外周面には、嵌合突条2が設けられている。
キャップ本体Bは、図1および図2に示すように、容器Aの口部1に装着される装着部3と、装着部3の内縁上端から内方に延設され、口部1の開口を封鎖する基壁4と、基壁4を貫通して開口された注出口5と、注出口5の周囲から立設された注出筒6とを備えている。
注出筒6は、内周下部で縮径されて段部6aが設けられ、段部6aの内周側は、注出口5と面一で連通している。
また、注出筒6は、内容液を注ぎ易くするために、本実施例では、正面側(ヒンジ部Cと反対側)は、ヒンジ部C側よりも高く形成され、リップ部6bは、ラッパ状に広がっている。
装着部3は、周縁に係止突条7が設けられ、蓋体Dと係合する環状の蓋係合部8と、蓋係合部8の内周側から垂設された内筒9と、蓋係合部8の外周側から垂設された外周壁10とを備えている。
外周壁10は、内周下部に容器Aの口部1の嵌合突条2と係合する係合突部11が設けられている。
さらに、装着部3は、図2(a)に示すように、上面からヒンジ部C側(背面側)を除き周方向に形成された凹溝12を備えている。
本実施例では、凹溝12は、装着部3の外周壁10の上面からヒンジ部C側を除く全周にわたって所定深さで形成され、断面がU字状の縦溝であり、具体的には、約300°の範囲にわたって形成されているが、凹溝12は、装着部3の上面からヒンジ部C側を除き周方向に少なくともヒンジ部C近傍の所定範囲に形成されていればよい。例えば、図2(a)で示す装着部3の正面側180°の範囲には、凹溝12を形成しないで、ヒンジ部C側180°の範囲には、図示の凹溝12を残すようにすればよい。
さらに、凹溝12の深さは、ヒンジ部Cの近傍では、後述するフィルム16の本体被覆部18の縦方向長さ以上にすることが望ましいが、正面側(ヒンジ部Cと反対側)では、ヒンジ部Cの近傍の深さよりも浅くしてもよいし、凹溝を形成しなくても構わない。
基壁4の上面には、注出筒6の外側に案内突条13が立設され、案内突条13の外周側下部には係合凹所14が周設されている。
係合凹所14は、蓋体Dが衝撃を受けた場合に、後述する蓋体Dの外筒23の先端部23aが係合するようになっている。
なお、本実施例では、案内突条13は、全周に設けられているが、ヒンジ部C側のみに設けても構わない。
ヒンジ部Cは、図1〜図3に示すように、キャップ本体Bの装着部3と蓋体Dの側周壁21とを連設するもので、ヒンジ部Cの幅に裁断された縦長状のフィルム16をインサート成形して形成されている。
本実施例では、フィルム16は、図4(b)に示すように、可動金型31のキャップ本体B側を被覆する本体被覆部18と、可動金型31の蓋体D側を被覆する蓋体被覆部19と、本体被覆部18と蓋体被覆部19との間に設けられたヒンジ形成部17とを備えている。
蓋体Dは、図1および図2に示すように、ヒンジ部Cを介してキャップ本体Bの外周壁10の外周上端に、回動自在に取着されており、頂壁20と、頂壁20の周縁部から垂設された側周壁21とを備えている。
頂壁20は、内面からシール筒22と、シール筒22の外側に位置し、注出筒6より大径の外筒23とが垂設されている。
シール筒22は、閉蓋時に注出筒6の内周面に挿入されて密封状態とする通常のシール部aが形成されるとともに、シール筒22の下部外周側に段部22aを設けて縮径された下部シール筒22bが設けられ、下部シール筒22bは、閉蓋時において、注出筒6の内周下部に開口された注出口5に近接あるいは当接するように形成されており、下部シール筒22bと注出口5とで通常のシール部aの下に、もう一つの仮シール部bが形成されている。
通常のシール部aと仮シール部bとの二段のシールでヒンジキャップが密封されるので、衝撃等により、一方のシールが外れる場合にも、他方のシールによりシールされ、内容液が漏れることがない。
また、シール筒22の段部22aと注出筒6の段部6aとの間に空間が設けられ、容器Aの落下等による衝撃を受けて、仮シール部bに少量の内容液が侵入したときの液だめ部cとなって内容液を留めることができる。
外筒23の先端部23aは、閉蓋時にキャップ本体Bの基壁4の案内突条13に案内され、係合凹所14に挿入されるとともに、下面が係合凹所14の底面に近接するように形成されている。
側周壁21の内周下部には、キャップ本体Bの蓋係合部8と係合する被係合部24が設けられ、被係合部24の側周面には、蓋係合部8の係止突条7と嵌合して閉蓋状態を維持する係合凹部25が周設されている。
側周壁21の正面側の外周には、周方向に円弧状の把手部26が延設され、把手部26の中央部下面には、指掛け部27が設けられている。
なお、本実施例のヒンジキャップは、使用前の不正開封を防止するために、図示していないが、キャップ本体Bと蓋体Dとの間にシュリンクラベルや封緘部材等が設けられている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例のヒンジキャップは、図4に示す固定金型30と可動金型31と可動コア32とによって図2に示すように、開蓋した状態で成形される。
まず、固定金型30から分離した可動金型31と可動コア32の上に、フィルム16のヒンジ形成部17がヒンジ部Cの成形位置に来るように位置決め固定し、その後、ヒーター等でフィルム16を加熱軟化させ、蓋体被覆部19を可動金型31の複数箇所に形成された吸引孔33によって吸引し、フィルム16のヒンジ形成部17および蓋体被覆部19を金型内面に密着させる。
次いで、フィルム16の本体被覆部18を可動金型31の内面に密着させた後、固定金型30と型締めして、キャビティ内に合成樹脂を圧入して成形する。
その際に、図4(a)に示すように、キャップ本体Bの中央付近から圧入された合成樹脂は、外周壁10に向けて流入するが、ヒンジ部C側を除き、凹溝12が凹設されているために、一旦、矢印方向に下降した後、外周壁10の外周面に沿って上昇する。
一方、図4(b)に示すように、キャップ本体Bの中央付近から圧入された合成樹脂は、ヒンジ部C側の外周壁10に向けて矢印方向に流入するため、フィルム16の本体被覆部18を外周壁10の外周側に押し付けることにより、本体被覆部18は、仮想線で示すような倒れ込みを防ぐことができる。
すなわち、外周壁10の上面からヒンジ部C側を除き、凹溝12を周方向に沿って凹設したことにより、ヒンジ部C側以外の外周壁10では、合成樹脂が矢印で示すように上下方向に流入し、外周壁10の周方向からヒンジ部C側に流入するのを低減したことにより、合成樹脂がフィルム16の本体被覆部18の外側(可動金型31と接する側)へ回り込むのを防止することができる。
以上のようにして成形された本実施例のヒンジキャップは、図2に示す状態から、蓋体Dをヒンジ部Cを介して回動させ、キャップ本体Bに被せ、閉蓋する。
その際、蓋体Dのシール筒22の外周下部は、キャップ本体Bの注出筒6の内周に密着して、シール部aが形成されるとともに、シール筒22の外周下部の下部シール筒22bは、内周面が注出筒6の注出口5に近接あるいは当接して仮シール部bが形成される。
また、閉蓋途中に、蓋体Dの外筒23は、ヒンジ部C側からキャップ本体Bの基壁4の案内突条13に向かって下降し、その後、外筒23は、案内突条13の外周面に案内されながら、外筒23の先端部23aが基壁4の係合凹所14内に挿入され、係合凹所14の底面に近接する。
次に、図1に示すように、閉蓋したヒンジキャップは、内容液が充填された容器Aの口部1に打栓して装着される。
打栓工程は、装着部3の内筒9と外周壁10との間に形成された環状溝に容器Aの口部1を当てがい、蓋体Dの上から押圧力が加えられ、外周壁10の係合突部11が口部1の嵌合突条2を乗り越えて嵌合し、容器Aの口部1が内筒9の外周と外周壁10の内周および蓋係合部8とによって挟持されることで装着される。
なお、本実施例では、装着部3は、内筒9の外周と外周壁10の内周、および基壁4とによって容器Aの口部1を狭持するものとしたが、容器Aの口部1の外周に雄ネジを形成するとともに、外周壁10の内周に雌ネジを形成することによって螺着するものであっても構わない。
本実施例のヒンジキャップは、閉蓋状態で、蓋体Dのシール筒22がキャップ本体Bの注出筒6の内周とのシール部aと、下部シール筒22bと注出筒6の注出口5との仮シール部bとの二段でシールされ、一方のシールが衝撃で外れた場合にも、他方でシールされ、容器Aの気密性が保たれるとともに、落下等に受ける衝撃により、仮シール部bに内容液が侵入しても、液だめ部cがあるので、内容液が留められてシール部aから内容液が漏れることがない。
本実施例のヒンジキャップは、閉蓋した状態で、落下等の衝撃により、蓋体Dの側方から押圧力が加えられても、外筒23の先端部23aが基壁4の係合凹所14に係合して固定されるので、衝撃で蓋体Dと一緒にシール筒22が動いてしまうことを防止することができる。
容器A内の内容液を初めて使用するために、ヒンジキャップを最初に開蓋する際には、図示しないが、キャップ本体Bと蓋体Dとの間に設けられたシュリンクラベルや封緘部材を取り外す必要がある。
次に、蓋体Dの指掛け部27に手指を掛け、把手部26を持ち上げると、まず蓋体Dのシール筒22の下部シール筒22bは、注出筒6下部の注出口5との仮シールbが外れ、続いてシール筒22は、キャップ本体Bの注出筒6とのシール部aが外れ、蓋体Dが開蓋されることにより、容器Aを傾けただけで、容易に注出筒6から容器A内の内容液を注出することができる。
また、蓋体Dは、側周壁21に設けられた係合凹部25の正面側が薄肉に形成されているので、開蓋時に把手部26を持ち上げると、側周壁21の係合凹部25が変形して、蓋係合部8の係止突条7に対する抵抗が少なくなり、スムースに開蓋することができる。
蓋体Dでキャップ本体Bを再び閉蓋することで、蓋体Dのシール筒22の下部シール筒22bが注出筒6の注出口5に近接して仮シール部bを形成するとともに、シール筒22の外周がキャップ本体Bの注出筒6の内周に密着してシール部aが形成され、キャップ本体B内を密封することができ、ヒンジキャップは、繰り返し蓋体Dを開閉して使用することができる。
次に、注出口5および注出筒6の構成を変更した第2実施例について説明する。
以下、第1実施例と同一部分には同一の符号を付し、相違点を中心に説明する。
図5において、Aは容器、Baは容器Aに装着されるキャップ本体、Cはヒンジ部、Daはヒンジ部Cを介してキャップ本体Baに開閉可能に取り付けられた蓋体である。
キャップ本体Baは、図5および図6に示すように、容器Aの口部1に装着される装着部3と、装着部3の内縁上端から内方に延設される基壁34と、基壁34の内縁から立設される注出筒36とを備えている。
注出筒36は、下端部から内方に注出口縁部37が突設され、本実施例では、注出口縁部37は、内側下方に傾斜した形状となっている。
また、注出口縁部37の縁端部37aによって形成される注出口35の開口形状は、図6(a)に示すように、ヒンジ部C側と正面側を結ぶ方向に、細長くなった略菱形状となっている。
さらに、本実施例では、略菱形状に開口された注出口35の短径部を結ぶように、縁端部37aから下方に張り出した梁部38が形成されており、梁部38の中央には、成形時に使用するゲートを設けることもできる。
蓋体Daは、図5および図6に示すように、ヒンジ部Cを介してキャップ本体Baの外周壁10の外周上端に、回動自在に取着されており、頂壁20と、頂壁20の周縁部から垂設された側周壁21とを備えている。
頂壁20は、内面から第1シール筒42と、第1シール筒42の内側に位置し、注出口縁部37に合わせた外周形状の第2シール筒43とが垂設されている。
本実施例では、第2シール筒43の外周形状は、注出口縁部37に合わせて、縁端部37aに基づく注出口35の形状と同じ細長い略菱形状となっている。
第1シール筒42は、閉蓋時において、注出筒36の内周面の上部に挿入されて密封状態とする通常の第1シール部dが形成される。
また、第2シール筒43は、閉蓋時において、注出筒36の内周下部に設けられた注出口縁部37の縁端部37aに、外周面で近接あるいは当接するように形成されており、縁端部37aとで第2シール部eが形成される。
第1シール部dと第2シール部eとの二重のシールでヒンジキャップが密封され、落下等によって引き起こされる内容液による衝撃が第2シール部eによって抑えられ、また、第2シール部eに内容液が侵入しても、第1シール部dとの間に空間を有するため内容液が留められ、第1シール部dからの液漏れを防止することができる。
なお、第2シール部eの位置は、第1シール部dの下方であればどのような位置でも構わない。
次に、本実施例の実施形態と作用効果について説明する。
本実施例のヒンジキャップは、第1実施例で説明した成形方法により、図6に示すように、開蓋した状態で成形される。
さらに、図5に示すように、ヒンジキャップを閉蓋状態にして容器Aに打栓する点は、実施例1と同様である。
ヒンジキャップの閉蓋に際し、蓋体Daの第1シール筒42は、キャップ本体Baの注出筒36の上部内周で第1シール部dを形成し、また、第2シール筒43は、外周面で注出口縁部37の縁端部37aに近接あるいは当接して第2シール部eを形成し、二重のシールで密封することができる。
とくに、本実施例では、注出口縁部37は、下方に傾斜した形状となっているため、落下等から引き起こされる内容液による圧力によって、第2シール部eのシール性が高められることになり、内容液による衝撃を抑えることができる。
また、注出口35が、注出方向に対し狭く細長い略菱形状となっているため、内容液の流出量が抑えられ、なめらかな注出とすることができる。
本実施例では、注出口縁部37によって、注出口35の形状が円形状の他に、菱形状の変形した形状のものとしたが、注出口35の形状は、楕円形状、扇状、ひょうたん状、縦細長形状など種々の変形形状とすることができる。
第1実施例および本実施例では、抜栓作業を必要としないヒンジキャップについて説明したが、本発明は、プルリング等による抜栓作業を必要とするヒンジキャップにも適用できることは、当然のことである。
本発明のヒンジキャップは、フィルムをインサート成形してヒンジ部を形成する際に、金型にインサートされたフィルムの外側に合成樹脂が回り込まないように成形することができるので、ヒンジキャップに使用する合成樹脂の選択の幅を広げることができ、各種容器のヒンジキャップとして広く利用できる。
A 容器
B、Ba キャップ本体
C ヒンジ部
D、Da 蓋体
a シール部
b 仮シール部
c 液だめ部
d 第1シール部
e 第2シール部
1 口部
2 嵌合突条
3 装着部
4、34 基壁
5、35 注出口
6、36 注出筒
6a 段部
6b リップ部
7 係止突条
8 蓋係合部
9 内筒
10 外周壁
11 係合突部
12 凹溝
13 案内突条
14 係合凹所
16 フィルム
17 ヒンジ形成部
18 本体被覆部
19 蓋体被覆部
20 頂壁
21 側周壁
22 シール筒
22a 段部
22b 下部シール筒
23 外筒
23a 先端部
24 被係合部
25 係合凹部
26 把手部
27 指掛け部
30 固定金型
31 可動金型
32 可動コア
33 吸引孔
37 注出口縁部
37a 縁端部
38 梁部
42 第1シール筒
43 第2シール筒

Claims (5)

  1. 容器に装着されるキャップ本体と、ヒンジ部を介してキャップ本体に開閉可能に取り付けられた蓋体とからなるヒンジキャップであって、
    キャップ本体は、容器の口部に装着される装着部と、装着部の上面からヒンジ部側を除き周方向に少なくともヒンジ部近傍の所定範囲に形成された凹溝とを備え、
    蓋体は、頂壁と、頂壁の周縁部から垂設された側周壁とを備え、
    ヒンジ部は、キャップ本体の装着部と蓋体の側周壁とを連設し、インサート成形されたフィルムによって形成されたことを特徴とするヒンジキャップ。
  2. 凹溝は、装着部の上面からヒンジ部側を除く全周にわたって形成されたことを特徴とする請求項1に記載のヒンジキャップ。
  3. フィルムは、金型のキャップ本体側を被覆する本体被覆部と、蓋体側を被覆する蓋体被覆部と、本体被覆部と蓋体被覆部との間のヒンジ形成部とを備えることを特徴とする請求項1または2に記載のヒンジキャップ。
  4. キャップ本体の装着部は、蓋体の側周壁と係合する蓋係合部と、蓋係合部の外周側から垂設される外周壁とを備え、
    凹溝は、外周壁の上面から形成された所定深さの縦溝であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のヒンジキャップ。
  5. キャップ本体および蓋体は、ポリエチレンテレフタレート製とし、
    ヒンジ部は、ポリエチレンテレフタレートフィルム製としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のヒンジキャップ。
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