JP2001287762A - エアレスディスペンサー縮小容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】正立、倒立に関係なく吐出可能で、更に詰め替
え、差し替えができ、使用後はかさばらず廃棄できる容
器。 【解決方法】空気置換の必要ないエアレスディスペンサ
ー１にジャバラ形状のフレキシブル容器２を嵌合する。
内容物の吐出によりフレキシブル容器は縮小し、使用後
はジャバラ部分が畳んだ状態になり、かさばらずに廃棄
できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明に属する技術分野】本発明は、容器内の内容物を
常に満注状態に保つことは、容器内は真空状態と同様
で、内と外の外気圧の差が生じる、よって、吐出された
内容分量分は必ず容器部分も縮小される。又、同時にデ
ィスペンサーの吸引孔部分は常に内容液に浸かって保ち
続けている状態なので使用時は自由な方向で注出ができ
る容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、エアゾール缶容器に変わるディス
ペンサー付き容器が普及しているが、内容液を吐出する
ために容器の内側の底位置までパイプがセットされてい
る、そのパイプは充填時に外れたり、使用中にも外れる
ことが多く、そのため内容物が出ないという問題があっ
た。更に、使用中の内溶液の吐出に関しては、パイプを
容器の底の位置まで設置する底からの吸引式のため正立
使用に限定されている。

【０００３】また正倒立のタイプもあるが、パイプが二
本の構造が主で複雑であり、使用中はかならず液面がど
ちらかのパイプに浸かっていなければ吐出ができない、
特に斜めの使用時はどちらのパイプにも浸からない状態
になり使用出来ない場合がある。

【０００４】上記の問題点を解決するノンガスディスペ
ンサー容器があるが、それは筒状の容器に内容物を満注
状態に充填して容器内を真空状態と同様に保持し、その
筒部内の底部に弁栓が設置されている、その弁栓は使用
吐出時には内と外の気圧の力の差により吐出量に応じて
押し上げ上昇する構造であるが、その弁栓はこのように
移動の力が必要であるため、弁栓を移動し易いように筒
状の容器との嵌合をゆるめに設定すれば漏れの原因にな
り、強いければ上昇されず、このように相反する構造の
問題があり、内容物は粘度の高い物に限定されている条
件等がある。更に、使用後は弁栓が完全に上昇状態のた
め、詰め替え、差し替えが出来ずコストの高い容器等の
問題があった。

【０００５】

【発明が解決使用とする課題】本発明は、従来の技術で
は、使用方向によっては吐出が不可能であった欠点又
は、内溶液の粘度等の制限を改善できる機能を持ち、更
に詰め替え、差し替えが無駄なく簡単にでき、その差し
替えられる容器はかさばらず廃棄できる容器を提案する
ことにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を種々検討を行い、本発明に至ったものである、すなわ
ち本発明は、空気置換の必要無いエアレスディスペンサ
ーに完全に密閉できるフレキシブル容器を結合嵌合さ
せ、そのフレキシブル容器はブロー成型により一体成型
にし充填口を円筒にする径部分と、その部分に結合する
ディスペンサーの位置はシリンダー部分の径部分と嵌合
するように形成する、このように、径と径とを完全密封
できる径嵌合にし、その嵌合部分の下部の形状は、収縮
し易いジャバラ形状とする。そのフレキシブル容器には
満注充填し、エアレス状態と同様にしておく、よって、
吐出する時は空気置換されないので、内外の気圧の差が
生じ吐出量により、容器はジャバラ部分の底の位置から
吐出量に応じて縮小されていく、このように縮小と同時
にディスペンサーの吸引部も常に内溶液に浸かってい
る、よってこの状態を保持しえる為、何時でも、どの方
向状態に使用しても、常に一定量の吐出を提供できる。
更に、使用と同時にフレキシブル容器は収縮状態にな
り、完全使用後は、ディスペンサーの嵌合部分だけを残
し、全てのジャバラ部分が畳んだ状態になり、かさばら
ずに廃棄処理できる、このように差し替えにも、ブロー
部分ワンピースのみの処理にて簡単にセットできる。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる吐出機構の
好ましい実施の形態を図面にて説明する。実施例１、ネ
ジ螺合している１エアレスディスペンサーの３筒状容器
の底から、２フレキシブル容器（ジャバラ形状のブロー
容器）をその１エアレスディスペンサーの１ａシリンダ
ー部分に嵌合する、嵌合後その筒状の容器の底にプロテ
クター用の５蓋を嵌合した例で、１図はその実施例１の
使用前の断面図、図２は、実施例１の使用中の状態を示
す断面図、図３は、実施例１の使用後の終了状態の断面
図。実施例２は、３筒状の容器の上から２フレキシブル
容器（ジャバラ形状のブロー容器）をセットしてその３
筒状の容器と２フレキシブル容器へ、１エアレスディス
ペンサーを嵌合した状態の断面図、その断面図は使用前
の状態図。実施例３は、実施例１の３簡状の容器の底に
プロテクターとして嵌合している５蓋を取った状態の断
面図、その断面図は使用前の状態図。実施例４は、一体
成型のネジノズル付きの２フレキシブル容器（ジャバラ
形状のブロー）に直接１エアレスディスペンサーをネジ
嵌合した状態の断面図、その断面図は、使用前の断面図
の状態図。

【０００８】なお、フレキシブル容器は、ジャバラ形状
にこだわらない、たとえばフィルムを加工した袋体に成
型品のノズルを溶着加工した容器、又、薄肉のブロー成
型品でも良い、よって気圧差により容器が収縮状態にな
る形状と素材であれば上記の実施例に限定されない。

【０００９】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の構
造は使用開始から使用終了までフレキシブル容器が縮小
して行く効果は、常にディスペンサーの吸引部が内溶液
に浸透している状態を保つこと、よってどの方向に使用
しても吐出が可能である、例えば正倒立、斜め等であ
る、又、そのフレキシブル容器が使用最後まで縮小する
ことで容器の廃棄時は、かさばらず処理し易く考慮され
た容器である。第２実施例の形態の効果の違いは、使用
後ディスペンサー部分開口により詰替ができる。他の効
果も同様。第３実施例の形態の効果の違いは、プロテク
ター用の蓋を削除した分、蓋を取る必要無く、廃棄又は
容器の差し替えができる。他の効果も同様。第４実施例
の形態の効果の違いは、差し替えと詰替、どちらともで
きる状態。他の効果も同様。

【００１０】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係わる第１の実施例示す使用前側断面
図である。

【図２】本発明に係わる第１の実施例示す使用中側断面
図である。

【図３】本発明に係わる第１の実施例示す使用後側断面
図である。

【図４】本発明に係わる第２の実施例示す使用前側断面
図である。

【図５】本発明に係わる第３の実施例示す使用前側断面
図である。

【図６】本発明に係わる第４の実施例示す使用前側断面
図である。

【符号の説明】

１ 空気置換の機構の不要タイプのエアレスデ
ィスペンサー １ａ エアレスディスペンサーのシリンダー部 ２ フレキシブル容器（ジャバラ形状ブロー成
型容器） ３ プロテクター筒状容器 ４ 吸引孔 ５ 底蓋 ６ オーバーキャップ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 3E014 PA01 PC03 PC07 PC16 PD22 PF08 3E084 AA02 AA12 AB01 BA02 CA01 DA01 DB12 FA09 FB01 GA04 GB04 KB01 LB02 LC01 LD22

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 空気置換の必要ないエアレスディスペン
   サーに結合嵌合される容器に充填された内容物は、その
   ディペンサーの操作による吸引と押す圧により吐出す
   る、それと同時に吐出された内容量分だけ容器が縮小す
   ることができるエアレスディスペンサー付き縮小容器。