JP2023124994A - フード付きキャップ及びこれを備えた注出容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ブラシの内部に必要量以上の内容物が注出され難くすることで内容物の無駄を抑制できるようにしたフード付きキャップ及びこれを備えた注出容器を創出することを課題とする。【解決手段】 容器本体1の口筒部3に装着される装着部11と、該装着部11の頂壁12に形成され、前記容器本体1内の内容物が注出される注出孔12aと、ブラシ30が挿入されると共にブラシ部31が前記注出孔12aに対向する状態を維持するフード部20とを有する構成とする。【選択図】 図3
Description
本発明は、例えば練り歯磨き粉等の高粘度の内容物をブラシに注出するためのフード付きキャップ及びこれを備えた注出容器に関するものである。
練り歯磨き粉や軟膏薬、化粧クリーム等の高粘度の内容物を注出するための容器としては、例えばチューブ容器が良く知られている(例えば特許文献1)。
このようなチューブ容器においては、チューブ容器の胴部をスクイズして口部から練り歯磨き粉を押し出して歯ブラシ上に注出させた後、練り歯磨き粉を載せた歯ブラシを口内に挿入してブラッシングを行うことが一般的である。
このようなチューブ容器においては、チューブ容器の胴部をスクイズして口部から練り歯磨き粉を押し出して歯ブラシ上に注出させた後、練り歯磨き粉を載せた歯ブラシを口内に挿入してブラッシングを行うことが一般的である。
しかし、歯ブラシの上に注出される練り歯磨き粉の量は、使用者が行う押し出し操作に依存することが大きく、注出された練り歯磨き粉の量が多過ぎた場合には、一部の歯磨き粉が使用されずに水で漱いだ口内に残留してしまうことから無駄と成り易いという問題があった。
本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく、ブラシの内部に必要量以上の内容物が注出され難くすることで内容物の無駄を抑制できるようにしたフード付きキャップ及びこれを備えた注出容器を創出することを課題とする。
上記課題を解決するための手段のうち、本発明の第1の主たる手段は、
容器本体の口筒部に装着される装着部と、該装着部の頂壁に形成され、前記容器本体内の内容物が注出される注出孔と、ブラシが挿入されると共にブラシ部が前記注出孔に対向する状態を維持するフード部とを有することを特徴とするフード付きキャップ、と云うものである。
本発明の第1の主たる手段では、ブラシ部内に必要量以上の内容物が保持され難くなることから内容物の無駄を抑制し得る。
容器本体の口筒部に装着される装着部と、該装着部の頂壁に形成され、前記容器本体内の内容物が注出される注出孔と、ブラシが挿入されると共にブラシ部が前記注出孔に対向する状態を維持するフード部とを有することを特徴とするフード付きキャップ、と云うものである。
本発明の第1の主たる手段では、ブラシ部内に必要量以上の内容物が保持され難くなることから内容物の無駄を抑制し得る。
また本発明の他の手段は、本発明の第1の主たる手段に、フード部は、頂壁の上面に、注出孔を挟んで互いに平行に対向する状態で立設された一対の側壁部と、該一対の側壁部の一端に立設された後壁部と、ブラシの出し入れが可能な開放部とを有して形成されている、との手段を加えたものである。
上記手段では、ブラシの先端部を位置決めし、注出孔とブラシ部とが対向する状態を維持するフード部を、頂壁の上面に一体的に備える構成とすることができる。
上記手段では、ブラシの先端部を位置決めし、注出孔とブラシ部とが対向する状態を維持するフード部を、頂壁の上面に一体的に備える構成とすることができる。
また本発明の他の手段は、上記手段に、フード部に、ヒンジを介して回動可能に連設された蓋体が設けられている、との手段を加えたものである。
上記手段では、使用時以外においてはフード部を閉蓋状態とすることができるため、フード部内へのゴミなどの侵入を防止できる。
上記手段では、使用時以外においてはフード部を閉蓋状態とすることができるため、フード部内へのゴミなどの侵入を防止できる。
更に本発明の他の手段は、上記手段に、蓋体に、閉蓋時に注出孔に嵌合する栓体が設けられている、との手段を加えたものである。
上記手段では、使用者が意図しない内容物の注出を防止することができる。
上記手段では、使用者が意図しない内容物の注出を防止することができる。
本発明の第2の主たる手段は、上記のいずれか一項に記載のフード付きキャップと、内容物が収容された容器本体と、備えた注出容器であって、前記容器本体をチューブ容器としたことを特徴とする、と云うものである。
本発明の第2の主たる手段では、一般に市販されているチューブ容器を、フード付きキャップを備えた注出容器とすることができる。
本発明の第2の主たる手段では、一般に市販されているチューブ容器を、フード付きキャップを備えた注出容器とすることができる。
本発明の第3の主たる手段は、上記のいずれか一項に記載のフード付きキャップと、内容物が収容された容器本体と、該容器本体の上端に設けられて前記内容物を注出させるポンプ機構とを備えることを特徴とする、と云うものである。
本発明の第3の主たる手段では、フード付きキャップを備えた注出容器にポンプ機構を付加することにより、内容物の注出操作を容易とすることができる。
本発明の第3の主たる手段では、フード付きキャップを備えた注出容器にポンプ機構を付加することにより、内容物の注出操作を容易とすることができる。
本発明では、必要量以上の内容物がブラシ部内に保持され難くして、使用されずに内容物が無駄となることを抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
本発明のフード付きキャップ及びこれを備えた注出容器は、例えば練り歯磨き粉、軟膏薬、化粧クリーム、練り研磨剤など比較的粘度の高い内容物を、ブラシに注出するためのものである。
本発明のフード付きキャップ及びこれを備えた注出容器は、例えば練り歯磨き粉、軟膏薬、化粧クリーム、練り研磨剤など比較的粘度の高い内容物を、ブラシに注出するためのものである。
(第1実施例)
図1乃至図3に第1実施例として示すフード付きキャップ及びこれを備えた注出容器は、内容物を収容する容器本体1と、容器本体1の上部に装着されたフード付きキャップ10とを有して構成されている。
尚、以下において、容器本体1の中心を通る鉛直線を容器軸Oとする。また容器軸Oに沿って容器本体1側を下側(底面側)、フード付きキャップ10側を上側(天面側)といい、容器軸Oに沿う方向を上下方向という。また容器軸Oに交差(直交)する方向を径方向という。更に図1、図2及び図3(a)(b)(図4、図5(a)(b)(c)も同様)においては容器軸Oより右側を前面側、左側を後面側とする。
図1乃至図3に第1実施例として示すフード付きキャップ及びこれを備えた注出容器は、内容物を収容する容器本体1と、容器本体1の上部に装着されたフード付きキャップ10とを有して構成されている。
尚、以下において、容器本体1の中心を通る鉛直線を容器軸Oとする。また容器軸Oに沿って容器本体1側を下側(底面側)、フード付きキャップ10側を上側(天面側)といい、容器軸Oに沿う方向を上下方向という。また容器軸Oに交差(直交)する方向を径方向という。更に図1、図2及び図3(a)(b)(図4、図5(a)(b)(c)も同様)においては容器軸Oより右側を前面側、左側を後面側とする。
第1実施例に示す容器本体1はチューブ容器であり、例えば低密度ポリエチレン等の合成樹脂、または合成樹脂とアルミ箔等の金属製のシートとを積層した積層体を筒状に成形して成る胴部2と、胴部2の上端に肩部4を介して起立設された口筒部3と、内容物を充填した後の胴部2の下端を熱融着等することによって形成されたシール底部5とを備える。口筒部3の上端には注出口3aが穿設され、その外周面には雄ネジ3bが刻設されている。
フード付きキャップ10は合成樹脂材料を用いて一体に形成された部材であり、口筒部3に取り付けられる装着部11と、装着部11の上部に連設された平面視矩形形状のフード部20とを有して構成されている。装着部11は、上下方向に貫通する注出孔12aが穿設された平坦状の頂壁12と、この頂壁12の外縁部に垂下設された円筒状の外周壁13と、内周面に雄ネジ3bに螺合する雌ネジ14aを有して頂壁12の下面に垂下設された嵌合筒部14とを有して形成されている。頂壁12の下面には、口筒部3側の注出口3aの内縁に嵌合するシール筒部15が垂下設されている。嵌合筒部14及びシール筒部15は外周壁13と同軸に形成されている。
フード部20は、底面を形成する頂壁12の上面に、注出孔12aを挟んで互いに平行に対向する状態で立設されて一対の両側面を形成する一対の側壁部21と、一対の側壁部21の後面側の一端(図1、図2及び図3(a)(b)では左方)に立設された後壁部22と、前面側に後壁部22の下半分に相当する高さ寸法を有して立設された前下壁部26Aとを有して構成されている。
更に、本実施例では、フード部20を構成する、頂壁12、一対の側壁部21、後壁部22及び前下壁部26A以外の他の面(上面及び前面の上半分)を覆う蓋体24が設けられている。蓋体24は、天壁部25と前上壁部26Bを有して断面L字形状に形成され、後壁部22の上端部に薄肉状のヒンジ部23を介して回動可能に一体に連設されている。また天壁部25の内面の中央の位置には、閉蓋時に注出孔12aに嵌合する円筒状の栓体27が垂設され、栓体27を挟んで互いに平行となる位置には一対の内壁部28が対向する状態で立設され、更に前上壁部26Bの外面側の端部には摘み片29が連設されている。
すなわち、フード部20は、頂壁12、一対の側壁部21、後壁部22及び前下壁部26Aによって5面(底面、両側面、後側面及び前面の下半分)が囲繞される構成であり、更にヒンジ部23を支点に蓋体24を回動させると、残る面(天面及び前面の上半分)が開閉できるように構成されている。そして、図2に示すように、蓋体24を開いてフード部20を開蓋状態にすると、フード部20の他の2面(天面及び前面の上半分)が開放され、後述するブラシ30の出し入れが可能な開放部20Aが形成される。
尚、蓋体24を閉じた閉蓋状態では、一対の側壁部21の内側に一対の内壁部28が対向することでフード部20が密閉され、また図1に示すように、栓体27の先端が注出孔12aに嵌入することにより内容物の注出が規制される。
尚、蓋体24を閉じた閉蓋状態では、一対の側壁部21の内側に一対の内壁部28が対向することでフード部20が密閉され、また図1に示すように、栓体27の先端が注出孔12aに嵌入することにより内容物の注出が規制される。
上記第1実施例に示すフード付きキャップ及びこれを備えた注出容器の作用・効果について説明する。
使用者は、図1に示す閉蓋状態から摘み片29を把持しながら上方に押し上げ、蓋体24を開蓋状態にして開放部20Aを形成する(図2参照)。この際、栓体27が注出孔12aから離脱するため、容器本体1の内部と外部とが注出口3a及び注出孔12aを介して連通する。
使用者は、図1に示す閉蓋状態から摘み片29を把持しながら上方に押し上げ、蓋体24を開蓋状態にして開放部20Aを形成する(図2参照)。この際、栓体27が注出孔12aから離脱するため、容器本体1の内部と外部とが注出口3a及び注出孔12aを介して連通する。
次に、図3(a)(b)(c)に示すように、使用者は、ブラシ30の先端部を開放部20Aからフード部20内に、多数のブラシ毛が植設されたブラシ部31を下方に向けた状態で挿入する。続いて容器本体1側の胴部2をスクイズ変形させる注出操作を行うことにより、内容物を容器本体1から注出口3a及び注出孔12aを介して押し出し、ブラシ部31の内部に注出させる。この際、フード部20は、ブラシ30の先端部を位置決めし、ブラシ部31が注出孔12aと対向する状態に設定させると共にその状態を維持するため、内容物をブラシ部31内に確実に注出させることができる。
そして、ブラシ30をフード部20内から取り出した後、ブラシ部31内に内容物が保持された状態にあるブラシ30を使用してブラッシング等を行う。また蓋体24を逆方向に回動させて閉塞することにより、図1に示す初期の閉蓋状態に戻すことができる。
そして、ブラシ30をフード部20内から取り出した後、ブラシ部31内に内容物が保持された状態にあるブラシ30を使用してブラッシング等を行う。また蓋体24を逆方向に回動させて閉塞することにより、図1に示す初期の閉蓋状態に戻すことができる。
ここで、ブラシ部31内に内容物を保持することのできる容量は、ブラシ部31を構成するブラシ毛とブラシ毛との間に形成される隙間の容積に依存する。よって、必要量以上の内容物がブラシ部31内に保持され難くすることができ、内容物が練り歯磨き粉の場合においては、一部の練り歯磨き粉が使用されずに口内に残留してしまうという無駄を抑制することができる。
(第2実施例)
次に、第2実施例について説明する。
図4、図5に第2実施例として示すフード付きキャップ及びこれを備えた注出容器は、例えば練り歯磨き粉などの内容物を収容する容器本体1と、容器本体1の内周面に上方に向けて摺動可能に嵌合された中皿40と、容器本体1の上端に設けられて内容物を注出させるポンプ機構50と、ポンプ機構50の上部に設けられたフード付きキャップ10とを有して構成されており、これらの各構成部品は特に記載がなければ、合成樹脂を用いた成形品で形成されている。尚、本発明の必須の要件ではないが、図4に示すようにフード付きキャップ10を覆うオーバーキャップ60を設けた構成が好ましい。
次に、第2実施例について説明する。
図4、図5に第2実施例として示すフード付きキャップ及びこれを備えた注出容器は、例えば練り歯磨き粉などの内容物を収容する容器本体1と、容器本体1の内周面に上方に向けて摺動可能に嵌合された中皿40と、容器本体1の上端に設けられて内容物を注出させるポンプ機構50と、ポンプ機構50の上部に設けられたフード付きキャップ10とを有して構成されており、これらの各構成部品は特に記載がなければ、合成樹脂を用いた成形品で形成されている。尚、本発明の必須の要件ではないが、図4に示すようにフード付きキャップ10を覆うオーバーキャップ60を設けた構成が好ましい。
容器本体1は、内容物が充填される円筒状の胴部2と、胴部2の上端に縮径状に形成された肩部4と、肩部4の上端に起立設された口筒部3とを有して一体に形成されている。胴部2の下端は開放されており、この下端には中央に通気穴6aが形成された底蓋6が嵌合されている。
中皿40は、胴部2内の底蓋6上に配置されており、胴部2内を上方に向けて摺動可能に嵌合されている。尚、中皿40は、容器本体1内の内容物の減少に伴って上方に向けて移動する。
第2実施例に示すフード付きキャップ10は、後述するポンプ機構50の上部に取り付けられる装着部11と、装着部11の上部に連設された平面視矩形形状のフード部20と有して構成されている。装着部11は、中央に上下方向に貫通する注出孔12aが穿設された平坦状の頂壁12と、この頂壁12の外縁部に垂下設された略円筒状の外周壁13と、頂壁12の下面に垂下設されて注出孔12aに連通する嵌合筒部14とを有して形成されている。尚、外周壁13と嵌合筒部14とは容器軸Oに対して同軸に形成されている。
フード部20は、頂壁12の上面に、注出孔12aを挟んで互いに平行に対向する状態で立設され、一対の両側面を形成する一対の側壁部21と、一対の側壁部21の後面側(図4では左方の端部)に立設された後壁部22と、一対の側壁部21と後壁部22の上部に配置されて天面を形成する天壁部25とを有し、前面側(図4及び図5(a)(b)では右方の端部)には径方向に開口する開放部20Aが形成されている。
ポンプ機構50は、下端に径方向の内側及び外側に突出するフランジ部51aと中央にシリンダ51Aを有して多重筒状に形成されたシリンダ部材51と、シリンダ51Aの下端に配置されて下端開口を開閉する吸い込み弁52と、シリンダ51A内に配置されたステム53と、シリンダ51Aの内周面に、ステム53の上下動に連係して上下方向に摺動可能に嵌合されたピストン55と、シリンダ部材51の外側に組み付けられた係合筒56と、付勢部材57とを有して形成されている。
シリンダ部材51の外側には、胴部2の上端及びオーバーキャップ60の下端に係合可能な外筒部51Bを有し、フランジ部51aと外筒部51Bとの間には、下方に移動したフード付きキャップ10の外周壁13の下端が挿入される挿入凹部51bと、その内側に口筒部3が嵌合する第1嵌合凹部51cが形成され、更にその内側には係合筒56が嵌合する第2嵌合凹部51dが形成されている。尚、挿入凹部51b、第1嵌合凹部51c及び第2嵌合凹部51dは、円環状を有して容器軸Oに対して同軸に形成されている。
吸い込み弁52は、シリンダ51A内が減圧されたときには容器本体1内からシリンダ51A内への内容物の流入を許容し(吸い込み)、シリンダ51A内が加圧されたときにはシリンダ51A内から容器本体1内への内容物の流出を規制する逆止弁として機能する。
ステム53は、その上端が嵌合筒部14内に嵌合され、下端に底部53aを有し、且つ上下方向の中間部に径方向に貫通する連通孔53bを有する有底筒形状の部材として形成されている。
ピストン55は、ステム53の上下方向の中間部で、連通孔53bの外側の位置に配置され、ステム53の下端と、嵌合筒部14の下端とによって上下方向に挟まれている。
係合筒56は、シリンダ51Aの外周面に外装されており、その下端はシリンダ部材51の第2嵌合凹部51dに嵌合されている。係合筒56の上端には断面コの字状に屈曲するピストン押さえ56aが形成されている。また係合筒56の中間部のやや下側の位置には径方向外側に突出するフランジ状のバネ押さえ部56bが形成され、更にバネ押さえ部56bの外側の端部は上方に延出されており、その外周面にはアンダーカット状の係合部56cが形成されている。この係合部56cとシリンダ部材51の外筒部51Bとが径方向の対向する部分にフード付きキャップ10を構成する外周壁13の下端が挿入されており、その下方に挿入凹部51bが位置している。
ピストン押さえ56aは、シリンダ51Aの上端内に嵌合されており、その内周面は嵌合筒部14の外周面に対して摺動自在に対向配置されている。またピストン押さえ56aの内周側の下端は、ピストン55の上端に対向しており、シリンダ51Aからのピストン55の離脱を規制している。
付勢部材57は例えばコイルスプリングで形成されている。付勢部材57は、外周壁13と嵌合筒部14との間で且つ頂壁12の下面とバネ押さえ部56bとの間に配置されており、常時フード付きキャップ10を上方に向けて付勢している。尚、フード付きキャップ10が上方に移動した際には、外周壁13の下端内面に形成されているアンダーカット状の係合部13aが係合筒56に形成された係合部56cに係合することにより、フード付きキャップ10の離脱が規制される。
オーバーキャップ60は天面部61及び周壁部62を備えた有頂筒状の部材であり、周壁部62の下端側の内周面には、シリンダ部材51を構成する外筒部51B外周面に周設された環状係止部56dを外側から係止する係止部63が設けられている。
上記第2実施例に示すフード付きキャップ及びこれを備えた注出容器の作用・効果について説明する。
フード付きキャップを備えた注出容器を使用するには、使用者は最初にオーバーキャップ60を外し、フード付きキャップ10を露出させる。
次に、図5(a)(b)(c)に示すように、使用者は開放部20Aからフード部20内に、ブラシ部31を下方に向けた状態のブラシ30を挿入する。
フード付きキャップを備えた注出容器を使用するには、使用者は最初にオーバーキャップ60を外し、フード付きキャップ10を露出させる。
次に、図5(a)(b)(c)に示すように、使用者は開放部20Aからフード部20内に、ブラシ部31を下方に向けた状態のブラシ30を挿入する。
続いて、ブラシ30と共にフード付きキャップ10を押下する。このとき、付勢部材57の上方への付勢力に抗し、頂壁12が付勢部材57を下方に押下する。すると、嵌合筒部14の下端がピストン55を押下し、シリンダ51A内でピストン55が下降する。このとき、シリンダ51A内の内容物が、連通孔53b、ステム53を介して嵌合筒部14内に流通し、更に注出孔12aからフード部20内のブラシ部31に注出されるため、ブラシ部31において内容物を保持することができる。このとき、フード部20は、ブラシ30の先端部を位置決めし、ブラシ部31が注出孔12aに対向する状態に設定すると共にその状態を維持するため、内容物をブラシ部31内に確実に注出させることができる。
そして、ブラシ30をフード部20内から取り出した後、ブラシ部31内に内容物が保持された状態にあるブラシ30を使用しブラッシング等を行う。
尚、シリンダ51A内の内容物の容器本体1内への逆流は、吸い込み弁52により規制される。
そして、ブラシ30をフード部20内から取り出した後、ブラシ部31内に内容物が保持された状態にあるブラシ30を使用しブラッシング等を行う。
尚、シリンダ51A内の内容物の容器本体1内への逆流は、吸い込み弁52により規制される。
使用者がフード付きキャップ10の押下を解除すると、付勢部材57が復元変形してフード付きキャップ10及びステム53を上昇させる。このとき、ステム53の下端がピストン55を下方から支持し、ステム53とピストン55とが一体的に上昇する。すると、シリンダ51A内が負圧となり、吸い込み弁52が開弁する。その結果、内容物がシリンダ51A内に吸い込まれため、図4に示すような初期状態に戻すことができる。尚、内容物がシリンダ51A内に吸い込まれと、内容物が注出された分だけ容器本体1内が減圧状態に至るため、中皿40が上方に移動させられる。
上記においても第1実施例同様に、ブラシ部31内に内容物を保持することのできる容量は、ブラシ部31を構成するブラシ毛とブラシ毛との間に形成される隙間の容積に依存することから、必要量以上の内容物がブラシ部31内に保持され難くすることができ、内容物が練り歯磨き粉の場合には、一部の練り歯磨き粉が使用されずに口内に残留してしまう無駄を抑制することが可能である。
以上、実施例に沿って本発明の構成とその作用効果について説明したが、本発明の実施の形態は上記実施例に限定されるものではない。
例えば、上記実施例においては、平面視矩形形状のフード部20を示して説明したが、フード部20の形状は平面視楕円形状などその他の形状であってもよい。
例えば、上記実施例においては、平面視矩形形状のフード部20を示して説明したが、フード部20の形状は平面視楕円形状などその他の形状であってもよい。
また装着部11を口筒部3に装着するための構成として、雄ネジ3bと雌ネジ14aが螺合する構成を示して説明したが、アンダーカット状の係合片同士が係合することで装着が行われる構成であってもよい。
また上記第2実施例では、付勢部材57としてコイルスプリングを示して説明したが、板バネなどその他のバネ部材で構成してもよい。
更に上記第2実施例では、内容物の注出に伴って上方に移動する中皿40を設けた場合を示して説明したが、中皿40を設けない構成であってもよい。
本発明は、注出容器の分野における用途展開を更に広い領域で図ることができる。
1 :容器本体
2 :胴部
3 :口筒部
3a :注出口
3b :雄ネジ
4 :肩部
5 :シール底部
6 :底蓋
6a :通気穴
10 :フード付きキャップ
11 :装着部
12 :頂壁
12a :注出孔
13 :外周壁
13a :係合部
14 :嵌合筒部
14a :雌ネジ
15 :シール筒部
20 :フード部
20A :開放部
21 :側壁部
22 :後壁部
23 :ヒンジ部
24 :蓋体
25 :天壁部
26A :前下壁部
26B :前上壁部
27 :栓体
28 :内壁部
29 :摘み片
30 :ブラシ
31 :ブラシ部
40 :中皿
50 :ポンプ機構
51 :シリンダ部材
51A :シリンダ
51B :外筒部
51a :フランジ部
51b :挿入凹部
51c :第1嵌合凹部
51d :第2嵌合凹部
52 :吸い込み弁
53 :ステム
53a :底部
53b :連通孔
55 :ピストン
56 :係合筒
56a :ピストン押さえ
56b :バネ押さえ部
56c :係合部
56d :環状係止部
57 :付勢部材
60 :オーバーキャップ
61 :天面部
62 :周壁部
63 :係止部
O :容器軸
2 :胴部
3 :口筒部
3a :注出口
3b :雄ネジ
4 :肩部
5 :シール底部
6 :底蓋
6a :通気穴
10 :フード付きキャップ
11 :装着部
12 :頂壁
12a :注出孔
13 :外周壁
13a :係合部
14 :嵌合筒部
14a :雌ネジ
15 :シール筒部
20 :フード部
20A :開放部
21 :側壁部
22 :後壁部
23 :ヒンジ部
24 :蓋体
25 :天壁部
26A :前下壁部
26B :前上壁部
27 :栓体
28 :内壁部
29 :摘み片
30 :ブラシ
31 :ブラシ部
40 :中皿
50 :ポンプ機構
51 :シリンダ部材
51A :シリンダ
51B :外筒部
51a :フランジ部
51b :挿入凹部
51c :第1嵌合凹部
51d :第2嵌合凹部
52 :吸い込み弁
53 :ステム
53a :底部
53b :連通孔
55 :ピストン
56 :係合筒
56a :ピストン押さえ
56b :バネ押さえ部
56c :係合部
56d :環状係止部
57 :付勢部材
60 :オーバーキャップ
61 :天面部
62 :周壁部
63 :係止部
O :容器軸
Claims (6)
- 容器本体(1)の口筒部(3)に装着される装着部(11)と、該装着部(11)の頂壁(12)に形成され、前記容器本体(1)内の内容物が注出される注出孔(12a)と、ブラシ(30)が挿入されると共にブラシ部(31)が前記注出孔(12a)に対向する状態を維持するフード部(20)とを有することを特徴とするフード付きキャップ。
- フード部(20)は、頂壁(12)の上面に、注出孔(12a)を挟んで互いに平行に対向する状態で立設された一対の側壁部(21)と、該一対の側壁部(21)の一端に立設された後壁部(22)と、ブラシ(30)の出し入れが可能な開放部(20A)とを有して形成されている請求項1記載のフード付きキャップ。
- フード部(20)に、ヒンジ(23)を介して回動可能に連設された蓋体(24)が設けられている請求項2記載のフード付きキャップ。
- 蓋体(24)に、閉蓋時に注出孔(12a)に嵌合する栓体(27)が設けられている請求項3記載のフード付きキャップ。
- 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のフード付きキャップと、内容物が収容された容器本体(1)と、備えた注出容器であって、前記容器本体(1)をチューブ容器としたことを特徴とするフード付きキャップを備えた注出容器。
- 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のフード付きキャップと、内容物が収容された容器本体(1)と、該容器本体(1)の上端に設けられて前記内容物を注出させるポンプ機構(50)とを備えることを特徴とするフード付きキャップを備えた注出容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022028890A JP2023124994A (ja) | 2022-02-28 | 2022-02-28 | フード付きキャップ及びこれを備えた注出容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022028890A JP2023124994A (ja) | 2022-02-28 | 2022-02-28 | フード付きキャップ及びこれを備えた注出容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023124994A true JP2023124994A (ja) | 2023-09-07 |
Family
ID=87887339
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022028890A Pending JP2023124994A (ja) | 2022-02-28 | 2022-02-28 | フード付きキャップ及びこれを備えた注出容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023124994A (ja) |
-
2022
- 2022-02-28 JP JP2022028890A patent/JP2023124994A/ja active Pending
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