JP2023015810A - エスカレーターのチェーンの振れ幅確認装置及び振れ幅確認方法 - Google Patents

エスカレーターのチェーンの振れ幅確認装置及び振れ幅確認方法 Download PDF

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Abstract

【課題】エスカレーターの手摺チェーンの振れ幅の点検において、簡易な装置構成で作業性を改善することが可能な技術を提供する。【解決手段】エスカレーターのチェーンの振れ幅を確認するための振れ幅確認装置は、測定対象部に位置するチェーンの側面に対して水平方向から基準レーザー光を照射する基準レーザー投光部と、基準レーザー光に並行な確認用レーザー光を照射する少なくとも1つの確認用レーザー投光部と、を含むレーザー投光ユニットを備える。少なくとも1つの確認用レーザー投光部は、基準レーザー光と確認用レーザー光との間の照射間隔が振れ幅の設定値となる位置に配置される。保守員は、測定対象部を前記押圧方向に規定の力で押圧し、測定対象部が基準レーザー光と確認用レーザー光との間の範囲に含まれるかどうかを確認する。【選択図】図2

Description

本開示は、エスカレーターのチェーンの振れ幅確認装置、及び振れ幅確認方法に関する。
特許文献1には、移動手摺駆動用チェーンの伸長度を正確に診断する技術が開示されている。この技術では、移動手摺駆動用チェーンの鉛直方向の振れ幅を、赤外線を用いて検出するマルチビームセンサーと、検出された振れ幅を表示するインジケーターを備えている。この装置によれば、移動手摺駆動用チェーンの伸長度を常時監視することができるとしている。
特開2006-219220号公報
手摺チェーンの振れ幅の点検では、一方の手でテンションメータを把持し、手摺チェーンを定められた力で押しながら、他方の手で鋼尺を持ち振れ幅が設定値の範囲内かどうかを確認する方法が一般的である。この作業は、限られた作業空間内で両手を用いて行う必要があり、作業性の改善が求められている。上記特許文献1の技術は、マルチビームセンサーによって振れ幅を正確に検出することが可能ではあるが、マルチビームセンサーは手摺チェーンを挟んで設置されており、手摺チェーンを押圧しながら振れ幅を検出することは想定していない。また、上記特許文献1の装置はエスカレーターに常設されるものであるため、装置が大掛かりになるという課題もある。このように、手摺チェーンの振れ幅の点検では、簡易な装置構成で作業性を改善することに課題を有している。
本開示は、上述のような課題を解決するためになされたもので、エスカレーターの手摺チェーンの振れ幅の点検において、簡易な装置構成で作業性を改善することが可能な技術を提供することを目的とする。
本開示のエスカレーターのチェーンの振れ幅を確認するための振れ幅確認装置は、測定対象部に位置するチェーンの側面に対して水平方向から基準レーザー光を照射する基準レーザー投光部と、基準レーザー光に並行な確認用レーザー光を照射する少なくとも1つの確認用レーザー投光部と、を含むレーザー投光ユニットを備える。少なくとも1つの確認用レーザー投光部は、基準レーザー光と確認用レーザー光との間の照射間隔が振れ幅の設定値となる位置に配置される。
また、本開示の振れ幅確認装置を用いてエスカレーターのチェーンの振れ幅が設定値の範囲に含まれているかどうかを確認する振れ幅確認方法は、基準レーザー光が測定対象部に水平方向から照射され、確認用レーザー光がチェーンの張り方向に直交する押圧方向に重なるようにレーザー投光ユニットを固定する固定工程と、測定対象部を押圧方向に規定の力で押圧する押圧工程と、測定対象部が基準レーザー光と確認用レーザー光との間の範囲に含まれるかどうかを確認する確認工程と、を備える。
本開示のエスカレーターのチェーンの振れ幅確認装置によれば、測定対象部において基準レーザー光から設定値だけ離れた確認用レーザー光の照射点を目視によって確認することができる。これにより、チェーンの振れ幅が設定値の範囲内かどうかを容易に確認することが可能となる。
本実施の形態の振れ幅確認装置が適用されるエスカレーターの例を示す断面図である。 本実施の形態の振れ幅確認装置の構成例を示す図である。 レーザー投光ユニット22の内部構造の一部を透視して示す模式図である。 レーザー投光ユニット22の調整機構50を抜粋して示す正面図である。 図4の調整機構50を上方から見た平面図である。 ガイド盤の一例を示す図である。 本実施の形態の振れ幅確認方法の確認工程における確認結果の一例を示す図である。 本実施の形態の振れ幅確認方法の確認工程における確認結果の他の例を示す図である。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。なお、各図において共通する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
実施の形態1.
1.振れ幅確認装置が適用されるエスカレーターの構成
図1は、振れ幅確認装置が適用されるエスカレーターの例を示す断面図である。エスカレーターは、トラス1、及びステップ2を備えている。トラス1は、上下の階に架け渡される。乗客は、ステップ2に乗って乗り口(図示せず)から降り口3に移動する。即ち、図1は、上りのエスカレーターを示す。図1に示すエスカレーターは、下りのエスカレーターでも良い。
降り口3の下方に、機械室4が設けられている。機械室4は、トラス1の内部に形成された空間である。機械室4は、床板5によって塞がれている。床板5は、降り口3の床を形成している。機械室4に、電動機6及び制御装置7が設けられている。電動機6は、スプロケット8を駆動する。制御装置7は、電動機6を制御する。
スプロケット8が設けられた軸9に、スプロケット10及び11が設けられている。スプロケット10及び11は、スプロケット8と共に回転する。スプロケット10に、ステップチェーン12が巻き掛けられている。ステップチェーン12に多数のステップ軸13が設けられている。各ステップ軸13にステップ2が固定されている。これにより、ステップチェーン12に多数のステップ2が連結される。ステップチェーン12に牽引されることにより、ステップ2は移動する。
スプロケット11とスプロケット18との間に、手摺チェーン14が巻き掛けられている。手摺チェーン14は、電動機6の駆動力を駆動装置15に伝達する。駆動装置15は、移動手摺16を駆動する。
ステップチェーン12及び手摺チェーン14は、エスカレーターで使用されるチェーンの一例である。エスカレーターにおいて他のチェーンが使用されても良い。例えば、駆動装置15に、移動手摺16に接触するローラを回転させるためのチェーンが備えられる。
保守員は、エスカレーターの点検において、これらのチェーンの振れ幅を測定し、測定した振れ幅を基準値と比較する。本開示の振れ幅確認装置20は、チェーンの振れ幅を点検する際に用いられる。以下に、エスカレーターの手摺チェーン14の振れ幅を点検する場合を例に、振れ幅確認装置20の構造および振れ幅確認装置を用いた点検方法について詳しく説明する。
2.振れ幅確認装置の構成
図2は、本実施の形態の振れ幅確認装置の構成例を示す図である。図2に示す振れ幅確認装置20は、レーザー投光ユニット22と、固定具24と、を含んでいる。レーザー投光ユニット22は、手摺チェーン14の振れ幅測定の際の目安となるレーザー光を投光するためのユニットである。レーザー投光ユニット22は、固定具24によって機械室4のトラス1等に固定される。固定具24は、例えばフレキシブルに脚を巻き回すことが可能なフレキシブル三脚が例示される。
レーザー投光ユニット22は、1つの基準レーザー投光部30と、2つの確認用レーザー投光部32,34と、バッテリ36と、電源スイッチ38と、を備えている。
基準レーザー投光部30は、手摺チェーン14の振れ幅測定の際の基準を示す基準レーザー光L1を投光する。基準レーザー投光部30は、直方体のブロック形状を有している。レーザー投光ユニット22の正面には、長手方向に沿って開口部26が設けられている。基準レーザー投光部30から投光された基準レーザー光L1は、開口部26から外部へ照射される。
2つの確認用レーザー投光部32,34は、手摺チェーン14の振れ幅測定の際の許容限界値となる確認用レーザー光L2,L3をそれぞれ投光する。確認用レーザー投光部32,34は、直方体のブロック形状を有している。確認用レーザー光L2,L3は、基準レーザー光L1に並行なレーザー光である。2つの確認用レーザー投光部32,34のそれぞれは、基準レーザー投光部30を中央に挟んで一直線上かつ、基準レーザー投光部30からそれぞれ等距離だけ離れた位置に配置される。2つの確認用レーザー投光部32,34から投光された確認用レーザー光L2,L3は、開口部26から外部へ照射される。
バッテリ36は、基準レーザー投光部30、及び確認用レーザー投光部32,34の電力源である。電源スイッチ38は、レーザー投光ユニット22の主電源である。電源スイッチ38がONされると、バッテリ36からの電源が基準レーザー投光部30、及び確認用レーザー投光部32,34に供給される。
レーザー投光ユニット22は、基準レーザー光L1と確認用レーザー光L2,L3との照射間隔を手動で調整するための調整機構を有している。図3は、レーザー投光ユニット22の内部構造の一部を透視して示す模式図である。図3に示すように、レーザー投光ユニット22の開口部26側には、基準レーザー投光部30、及び確認用レーザー投光部32,34の位置を調整する調整機構50として、溝形状のチャネル部52と、送りねじシャフト40と、蝶ねじ42と、が設けられている。
図4は、レーザー投光ユニット22の調整機構50を抜粋して示す正面図である。また、図5は、図4の調整機構50を上方から見た平面図である。図4では、チャネル部52を鎖線で示し、その内部構造を透視して図示している。
チャネル部52は、基準レーザー投光部30及び2つの確認用レーザー投光部32,34を配置するための断面U字形状の部材である。チャネル部52に配置された基準レーザー投光部30は、ビス54によってチャネル部52に固定される。一方、2つの確認用レーザー投光部32,34は、チャネル部52の延在方向に沿ってスライド可能に配置される。
基準レーザー投光部30及び2つの確認用レーザー投光部32,34は、底面、正面及び裏面がチャネル部52に密接するように配置される。このような構成によれば、確認用レーザー投光部32,34は、確認用レーザー光L2,L3が基準レーザー光L1と並行になるように、その向きが規制される。
送りねじシャフト40は、順ねじが形成された第一ねじ部402と、逆ねじが形成された第二ねじ部404とが一直線上に連結された形状を有している。送りねじシャフト40の第二ねじ部404の側の端部には、蝶ねじ42が取り付けされている。蝶ねじ42は、送りねじシャフト40をレーザー投光ユニット22の外部から回転操作するためのものである。送りねじシャフト40の第一ねじ部402の側の端部は、軸方向の移動が規制されるように、レーザー投光ユニット22に回転自在に支持される。
確認用レーザー投光部32には、第一ねじ部402と螺合する送りねじナット322が形成されている。確認用レーザー投光部34には、第二ねじ部404と螺合する送りねじナット342が形成されている。基準レーザー投光部30には、送りねじシャフト40よりも大径の貫通孔302が形成されている。
送りねじシャフト40は、基準レーザー投光部30の貫通孔に通される。確認用レーザー投光部32,34は、基準レーザー投光部30からの距離が等距離となる位置で第一ねじ部402及び第二ねじ部404にそれぞれ螺合する。このような構成によれば、基準レーザー投光部30は、確認用レーザー投光部32,34の間の中央に位置する。
蝶ねじ42を時計周りに回転させると、確認用レーザー投光部32,34は、基準レーザー投光部30に向かってそれぞれ水平に同距離分移動する。また、蝶ねじ42を反時計周りに回転させると、確認用レーザー投光部32,34は、基準レーザー投光部30から離れる方向に向かってそれぞれ水平に同距離分移動する。図1に示すように、レーザー投光ユニット22の正面には、基準レーザー光L1と確認用レーザー光L2,L3との照射間隔を確認するための目盛44が確認用レーザー投光部32,34の移動方向に沿って設けられている。保守員は、目盛44を確認しながら蝶ねじ42を回転させることにより、基準レーザー光L1と2つの確認用レーザー光L2,L3との間の照射間隔を一度に調整することができる。
3.手摺チェーンの振れ幅確認方法
次に、振れ幅確認装置20を用いて手摺チェーン14の振れ幅を確認する方法について説明する。以下の説明では、手摺チェーン14が張られている方向を「張り方向」と呼び、張り方向及び水平方向に直交する方向を「押圧方向」と呼ぶ。保守員は、エスカレーターの保守点検において、手摺チェーン14を、規定の力で押圧方向上向き及び下向きに押したときの振れ幅の合計値が設定値の範囲内に収まるかどうかを確認する。ここでは、保守員が20Nの力で手摺チェーン14を押したときにおいて、振れ幅の設定値Wが30mmである場合の検査方法を例示する。
3-1.準備工程
準備工程では、目盛44を参照しながら振れ幅確認装置20の蝶ねじ42を回して、基準レーザー投光部30と確認用レーザー投光部34との間の距離を振れ幅の設定値Wの半分である15mmに合わせる。これにより、確認用レーザー投光部32,34の間の照射間隔が設定値である30mmに調整される。次に、電源スイッチ38をONとし、レーザー投光ユニット22へ電源を供給する。
3-2.固定工程
固定工程では、振れ幅確認装置20を測定位置に固定する。手摺チェーン14の測定対象部P1は、スプロケット11とスプロケット10との中間部である。ここでは、基準レーザー光L1が測定対象部P1において手摺チェーン14の側面に水平に照射され、且つ確認用レーザー光L2,L3が基準レーザー光L1から押圧方向上向き及び下向きに位置するように、振れ幅確認装置20が固定される。
なお、固定工程では、固定位置のガイドとなるガイド盤を用いてもよい。図6はガイド盤の一例を示す図である。この図に示すガイド盤60は、張り方向のガイドライン62と、押圧方向のガイドライン64とが図示されている。保守員は、ガイド盤60を手摺チェーン14の後ろ側に当てて、手摺チェーン14の下側のラインを張り方向のガイドライン62に合わせる。そして、保守員は、確認用レーザー光L2,L3が押圧方向のガイドライン64上に位置するように振れ幅確認装置20の位置を調整する。
3-3.押圧工程及び確認工程
確認工程では、保守員は、テンションメータを用いて、20Nの力で測定対象部P1を押圧方向上向きに押圧する。この工程は「押圧工程」と呼ばれる。そして、保守員は、測定対象部P1が基準レーザー光L1と確認用レーザー光L2との間の範囲に属するかどうかを確認する。この工程は「確認工程」と呼ばれる。同様に、押圧工程において、保守員は、テンションメータを用いて、20Nの力で測定対象部P1を押圧方向下向きに押圧する。そして、保守員は、確認工程において、測定対象部P1が基準レーザー光L1と確認用レーザー光L3との間の範囲に属するかどうかを確認する。
図7は、確認工程における確認結果の一例を示す図である。この図に示す例では、測定対象部P1が基準レーザー光L1と確認用レーザー光L2との間、及び基準レーザー光L1と確認用レーザー光L3との間の範囲に収まっている。この場合、保守員は、手摺チェーン14の振れ幅が設定値Wの範囲内であるとして、振れ幅の調整が不要であると判断する。
図8は、確認工程における確認結果の他の例を示す図である。この図に示す例では、測定対象部P1が基準レーザー光L1と確認用レーザー光L2との間、及び基準レーザー光L1と確認用レーザー光L3との間の範囲を超えている。この場合、保守員は、手摺チェーン14の振れ幅が設定値Wの範囲外であるとして、振れ幅の調整が必要であると判断する。
以上のような手摺チェーン14の振れ幅確認方法によれば、保守員は、振れ幅の限界値を確認用レーザー光L2,L3によって確認することができるので、手摺チェーン14を押圧しながら鋼尺等の測定機器を別途把持する必要がない。これにより、振れ幅測定の作業性を改善することが可能となる。
4.振れ幅確認装置20の変形例
本実施の形態の振れ幅確認装置20及び振れ幅確認装置20を用いた振れ幅確認方法は、以下のように変形した態様を適用してもよい。
振れ幅確認装置20を適用可能なチェーンは手摺チェーン14に限らない。すなわち、振れ幅確認装置20は、エスカレーターが備える他のチェーンの振れ幅測定にも利用することができる。
振れ幅確認装置20は、2つの確認用レーザー投光部32,34を備えているが、少なくとも1つの確認用レーザー投光部を備えていれば、その数に限定はない。
調整機構50の構成は必須ではない。すなわち、振れ幅確認装置20は、基準レーザー投光部30と確認用レーザー投光部32,34との間の距離が固定値である設定値Wに固定されていてもよい。また、調整機構50の構成は、送りねじシャフト40を備える構成に限らず、確認用レーザー投光部32,34を手で直接スライドさせる構成でもよい。
調整機構50の構成において、チャネル部52の構成は必須ではない。また、実施の形態の調整機構50では、基準レーザー投光部30及び確認用レーザー投光部32,34の下部にチャネル部52を配置する構成としたが、これに替えて或いはこれに加えて、基準レーザー投光部30及び確認用レーザー投光部32,34の上部にチャネル部を備える構成でもよい。
固定具24は、フレキシブル三脚に限らない。すなわち、固定具24は、レーザー投光ユニット22を規定の位置に固定することができる構成であれば、磁石或いは床に立てる三脚等でもよい。
調整機構50は、蝶ねじ42を手動で回す構成としたが、モータ等のアクチュエータを用いて電動で回す構成でもよい。
振れ幅確認装置20は、手摺チェーン14の振れ幅の数値を測定するために使用してしてもよい。この場合、保守員は、上向きの押圧工程の後に、蝶ねじ42を回して確認用レーザー光L2の位置を測定対象部P1に合わせる。次に、保守員は、目盛44から確認用レーザー投光部32の位置の寸法を読む。上向きの押圧工程の後にも同様の動作を行う。このような方法によれば、手摺チェーン14の上下の振れ幅の実値をそれぞれ測定して確認することができる。
基準レーザー投光部30、確認用レーザー投光部32,34は、レーザー光の焦点の調整が可能に構成されていてもよい。
1 トラス、 2 ステップ、 3 降り口、 4 機械室、 5 床板、 6 電動機、 7 制御装置、 8 スプロケット、 9 軸、 10 スプロケット、 11 スプロケット、 12 ステップチェーン、 13 ステップ軸、 14 手摺チェーン、 15 駆動装置、 16 移動手摺、 18 スプロケット、 20 振れ幅確認装置、 22 レーザー投光ユニット、 24 固定具、 26 開口部、 30 基準レーザー投光部、 32,34 確認用レーザー投光部、 36 バッテリ、 38 電源スイッチ、 40 送りねじシャフト、42 蝶ねじ、 44 目盛、 50 調整機構、 52 チャネル部、 54 ビス、 60 ガイド盤、 62 ガイドライン、 64 ガイドライン、 302 貫通孔、 322 送りねじナット、 342 送りねじナット、 402 第一ねじ部、 404 第二ねじ部、 L1 基準レーザー光、 L2,L3 確認用レーザー光、 P1 測定対象部

Claims (9)

  1. エスカレーターのチェーンの振れ幅を確認するための振れ幅確認装置であって、
    測定対象部に位置する前記チェーンの側面に対して水平方向から基準レーザー光を照射する基準レーザー投光部と、前記基準レーザー光に並行な確認用レーザー光を照射する少なくとも1つの確認用レーザー投光部と、を含むレーザー投光ユニットを備え、
    前記少なくとも1つの確認用レーザー投光部は、前記基準レーザー光と前記確認用レーザー光との間の照射間隔が前記振れ幅の設定値となる位置に配置される
    ことを特徴とするエスカレーターのチェーンの振れ幅確認装置。
  2. 前記レーザー投光ユニットは、
    前記照射間隔を調整する調整機構を含む請求項1に記載のエスカレーターのチェーンの振れ幅確認装置。
  3. 前記レーザー投光ユニットは、
    2つの前記確認用レーザー投光部を備え、
    前記基準レーザー投光部は、2つの前記確認用レーザー投光部の間且つ一直線上となる位置に配置されることを特徴とする請求項2に記載のエスカレーターのチェーンの振れ幅確認装置。
  4. 2つの前記確認用レーザー投光部は、前記基準レーザー投光部からの距離が等しい位置に配置される請求項3に記載のエスカレーターのチェーンの振れ幅確認装置。
  5. 前記調整機構は、
    前記レーザー投光ユニットの外部から回転操作可能な送りねじシャフトと、
    2つの前記確認用レーザー投光部のそれぞれに設けられ、前記送りねじシャフトと螺合する2つの送りねじナットと、を含み、
    前記送りねじシャフトは、
    順ねじの第一ねじ部と、逆ねじの第二ねじ部と、が一直線上に連結された構造を有し、
    2つの前記送りねじナットは、
    前記第一ねじ部及び前記第二ねじ部のそれぞれに螺合する
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のエスカレーターのチェーンの振れ幅確認装置。
  6. 前記調整機構は、
    前記基準レーザー投光部及び2つの前記確認用レーザー投光部が配置され、前記送りねじシャフトの軸方向に延びる溝形状のチャネル部を備え、
    前記基準レーザー投光部は、前記チャネル部に固定され、
    2つの前記確認用レーザー投光部は、前記チャネル部の上を前記送りねじシャフトの軸方向へスライド可能に構成される
    請求項5に記載のエスカレーターのチェーンの振れ幅確認装置。
  7. 前記レーザー投光ユニットは、
    前記基準レーザー投光部及び2つの前記確認用レーザー投光部を外部から視認するための開口部を備え、
    前記開口部には、2つの前記確認用レーザー投光部の可動方向に沿って目盛が設けられている
    請求項3から請求項6の何れか1項に記載のエスカレーターのチェーンの振れ幅確認装置。
  8. 前記レーザー投光ユニットを固定するための固定具をさらに備えることを特徴とする請求項1から請求項7の何れか1項に記載のエスカレーターのチェーンの振れ幅確認装置。
  9. 請求項1から請求項8の何れか1項に記載の振れ幅確認装置を用いてエスカレーターのチェーンの振れ幅が設定値の範囲に含まれているかどうかを確認する振れ幅確認方法であって、
    前記基準レーザー光が前記測定対象部に水平方向から照射され、前記確認用レーザー光が前記チェーンの張り方向に直交する押圧方向に重なるように前記レーザー投光ユニットを固定する固定工程と、
    前記測定対象部を前記押圧方向に規定の力で押圧する押圧工程と、
    前記測定対象部が前記基準レーザー光と前記確認用レーザー光との間の範囲に含まれるかどうかを確認する確認工程と、
    を備える振れ幅確認方法。
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