JP2023005200A - 車両内装品 - Google Patents

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あゆみ 堀尾
Ayumi Horio
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Abstract

【課題】車両内装品に新たな意匠を表現する。【解決手段】車両内装品(10)は、基材(30)と、基材(30)の表面側に設けられた、遮光性を有する装飾部材(50)と、装飾部材(50)に対して裏側から光を照射する照射装置(70)とを備える。装飾部材(50)には、照射装置(70)からの光を表側に通過させる通光孔(51)が形成される。装飾部材(50)の通光孔(51)の内面を含む表面は、金属によって形成される。【選択図】図4

Description

本発明は、光を利用して車室内に装飾を施す車両内装品に関する。
この種の車両内装品として、特許文献1にはインストルメントパネルが開示されている。特許文献1のインストルメントパネルは、表皮材と、表皮材の裏側に設けられた導光部とを備える。導光部は、端面に照射された光によって表面を発光する。表皮材には、面発光した導光部の光を通す通光部が貫通するように形成される。通光部を通る光は、表皮材が裏側に有する緩衝層で拡散される。これにより、当該インストルメントパネルでは、通光部を淡く光らせ、眩しさを抑えた独特の風合いの発光装飾が得られる。
特開2019-107918号公報
近年、車両内装品においては、形状や装飾が多様化しており、特許文献1のように通光部を光らせるのみでは表現できないような新たな意匠表現が求められている。
本発明の目的は、車両内装品に新たな意匠を表現することにある。
上記の目的を達成するために、本発明では、照明装置からの光と外部光とによる車両内装品の見え方がユーザの視認する方向に応じて異なるように、車両内装品における照明装置からの光を通す部位およびその周辺の構成を工夫した。
具体的には、本発明は、光を利用して装飾する車両内装品を対象とし、以下の解決手段を講じたものである。
第1の発明は、基材と、前記基材の表面側に設けられた、遮光性を有する装飾部材と、前記装飾部材に対して裏側から光を照射する照射装置とを備える、車両内装品である。前記装飾部材には、前記照射装置からの光を表側に通過させる通光孔が形成される。そして、前記装飾部材の前記通光孔の内面を含む表面は、金属によって形成される。
第2の発明は、第1の発明の車両内装品において、前記装飾部材が、線ファスナーである、車両内装品である。前記線ファスナーは、閉じた状態で前記通光孔としての隙間を形成する。
第3の発明は、第1の発明の車両内装品において、前記装飾部材が、チェーンである、車両内装品である。前記チェーンは、前記通光孔としての中空部および隙間の一方または両方を有する。
第1の発明では、装飾部材に、照射装置からの光を通過させる通光孔が形成される。そして、装飾部材の通光孔の内面を含む表面は、金属によって形成される。装飾部材の表面は、自然光や室内照明などの外部光が当てられると、金属特有の光沢を呈する。また、照射装置により装飾部材の裏側から光が照射されると、装飾部材が通光孔以外の部分で遮光し、通光孔を抜ける光で車両内装品が装飾される。このとき、通光部を通過する光は、通光孔の金属からなる内面によって反射される。通光孔の内面で反射された光は、ユーザが装飾部材を視認する方向に応じて見え方(光り具合)が異なる。それにより、車両内装品において、立体感のある光の装飾を施し、ユニークで斬新な意匠を表現できる。
第2の発明では、装飾部材が線ファスナーである。線ファスナーは、閉じた状態で通光孔としての隙間を有する。よって、照射装置が光を照射すると、ユーザは、線ファスナーを見たときに、当該隙間を抜けた光と、外部光(自然光、室内照明)による反射光とを共に視認できる。このことは、線ファスナーの立体形状と相まって、光の装飾により車両内装品の意匠性を高めるのに有利である。また、線ファスナーは、柔軟性を有するので、基材が湾曲したり屈曲したり、さらに複雑な形状であっても、基材の表面に追従させて設けることができる。
第3の発明では、装飾部材がチェーンである。チェーンは、通光孔としての中空部および隙間の一方または両方を有する。よって、照射装置が光を照射すると、ユーザは、チェーンを見たときに、中空部または隙間を抜けた光と、外部光(自然光、室内照明)による反射光とを共に視認できる。このことは、チェーンの立体形状と相まって、光の装飾により車両内装品の意匠性を高めるのに有利である。また、チェーンは、柔軟性を有するので、基材が湾曲したり屈曲したり、さらに複雑な形状であっても、基材の表面に追従させて設けることができる。
実施形態1の車両内装品が組み付けられた自動車のインストルメントパネルの略左側半分を示す正面図である。 実施形態1の車両内装品を構成する加飾パネルの正面図である。 実施形態1の加飾パネルにおける図2のIIIで囲んだ箇所の正面図である。 図3のIV-IV線における加飾パネルの断面と車両内装品の構成を例示する図である。 図3のV-V線における加飾パネルの断面図である。 実施形態1の加飾パネルに組み込まれた線ファスナーを例示する図である。 実施形態2の加飾パネルにおける図3に相当する図である。 図7のVIII-VIII線における加飾パネルの断面図である。 第1変形例の加飾パネルの断面と車両内装品の構成を例示する、図4に相当する図である。 第2変形例の加飾パネルの正面図である。 図10のXI-XI線における加飾パネルの断面と車両内装品の構成を例示する図である。 第3変形例の加飾パネルの断面と車両内装品の構成を例示する、図4に相当する図である。
以下、例示的な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態では、説明の便宜上、車両前後方向における前側を「前」、後側を「後」と称し、車両前方を向いて車幅方向における左側を「左」、右側を「右」と称し、車高方向における上側を「上」、下側を「下」と称する。
《実施形態1》
図1に示すインストルメントパネル1は、エンジン回転計や速度計などの各種の機器類が搭載される部分を含む計器盤であって、車室前部に配置される。このインストルメントパネル1は、車幅方向に延びるインパネレインフォースメント(不図示)に支持されて車体に取り付けられることにより、エンジンルームと車室とを区画するダッシュボードを構成する。
インストルメントパネル1の、左右方向における一方側(図1で不図示の部分)は運転席に対応し、他方側(図1で図示する左側の部分)は助手席に対応する。インストルメントパネル1の助手席に対応する部分の下側位置には、グローブボックス3が開閉可能に組み付けられる。そして、インストルメントパネル1のグローブボックス3の上方には、パネル装着部5が設けられる。
パネル装着部5は、車幅方向に帯状に延びる横長の凹状に形成される。パネル装着部5には、加飾パネル20が嵌め込んで装着される。加飾パネル20は、パネル装着部5の開口を塞ぎ、インストルメントパネル本体に固定される。加飾パネル20は、自動車の内装材としてインテリア部位を構成し、自動車の内装に意匠的なアクセントを付与する。加飾パネル20は、正面視で横長の略矩形状に形成される。
図2に示すように、加飾パネル20は、断面く字状をなすように湾曲する。加飾パネル20の上下方向における中央部分は、後方に向けて山形に迫り出す。加飾パネル20の中央部分(稜線部分)には、オーナメント部21が設けられる。オーナメント部21は、左右方向における全体に亘って直線状に延び、正面視で加飾パネル20を上下に二分する。図3にも示すように、オーナメント部21には、装飾部材50が設けられる。
加飾パネル20は、オーナメント部21を境として、上側部分を構成する上側パネル部22と、下側部分を構成する下側パネル部24とを有する。上側パネル部22は、後側の上方に臨む意匠面26を有する。下側パネル部24は、後側の下方に臨む意匠面26を有する。上側パネル部22および下側パネル部24の各意匠面26には、立体模様27が設けられる。立体模様27は、視認する方向によって陰影の見え方が変わる。
加飾パネル20は、車両内装品10を構成する。図4に示すように、車両内装品10は、加飾パネル20の他、光源としてのLED(Light Emitting Diode)72を備える。図5にも示すように、加飾パネル20は、基材30と、表皮材40と、導光板74と、装飾部材50とを有する。LED72および導光板74は、照射装置70を構成する。すなわち、車両内装品10は、基材30、表皮材40および装飾部材50以外に、照射装置70を備える。
基材30は、加飾パネル20のベースとなる樹脂製の板状物である。基材30は、射出成形などによって成形される。基材30は、例えば、ポリプロピレン(PP)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS樹脂)などからなる。基材30は、加飾パネル20に対応する形状を有する。基材30の上下方向における中央部分には、収容溝38が形成される。収容溝38は、左右方向における全体に亘って延び、正面側(後側)に開口する。
表皮材40は、基材30の上側パネル部22に対応する部分の表面と、下側パネル部24に対応する部分の表面とに、それぞれ張り合わせられる。図示しないが、表皮材40の外周部分は、基材30の外縁部分を巻き込むように裏側へ折り返され、基材30の裏面に固定される。本例の表皮材40は、編物や織物などのファブリックからなる。表皮材40は、加飾パネル20の意匠面26を構成する。
表皮材40の表面には、凹凸形状42が形成される。本例の凹凸形状42は、千鳥状に配置された複数の浅い窪み44と、それら各窪み44の周囲の隆起46とからなる。当該凹凸形状42は、意匠面26の立体模様27を構成する。表皮材40は、本革や合成皮革であってもよい。合成皮革の材料としては、ポリ塩化ビニル(PVC)、サーモプラスチックウレタン(TPU)、サーモプラスチックオレフィン(TPO)などが挙げられる。
導光板74は、帯板状の導光部材である。導光板74は、収容溝38に嵌め入れられて収容される。導光板74は、光が側端面に照射されると、その側端面から入射した光を内部で導光して表面から出射し、面発光する。導光板74は、アクリル樹脂、ポリカーボネート(PC)などの透明性を有する樹脂からなる。図示しないが、導光板74の裏面には、例えばレーザー加工やシルク印刷により形成されたドットパターンなどの光反射部が設けられる。
装飾部材50は、導光板74の表側に設けられる。本例の装飾部材50は、線ファスナー52である。線ファスナー52は、柔軟性を有する。線ファスナー52のうちファスナー本体60は、導光板74における光の出射面上に配置される。当該ファスナー本体60は、導光板74に沿って延び、オーナメント部21を構成する。ファスナー本体60は、上下の表皮材40の間に形成されたスリット48から外部に露出する。線ファスナー52は、第1ストリンガー54Aと、第2ストリンガー54Bとを有する。
第1ストリンガー54Aは、テープ状の第1支持部材56aと、複数の第1エレメント57aとを含んで構成される。複数の第1エレメント57aは、第1支持部材56aの長辺をなす片側の縁部に対して、所定のピッチで互いに間隔をあけて取り付けられる。第1支持部材56aは、上側パネル部22に対応する表皮材40に縫い付けられるか、または接着されるなどして、表皮材40の裏側に固定される。第1支持部材56aは、基材30と表皮材40との間に挟み込まれる。
第2ストリンガー54Bは、テープ状の第2支持部材56bと、複数の第2エレメント57bとを含んで構成される。複数の第2エレメント57bは、第2支持部材56bの長辺をなす片側の縁部に対して、所定のピッチで互いに間隔をあけて取り付けられる。第2支持部材56bは、下側パネル部24に対応する表皮材40に縫い付けられるか、または接着されるなどして、表皮材40の裏側に固定される。第2支持部材56bは、基材30と表皮材40との間に挟み込まれる。
各第1エレメント57aおよび各第2エレメント57bの、エレメント本体66の長さ方向における一方側には突部58が形成され、他方側には凹部59が形成される。これら突部58と凹部59とは、同一軸線上に設けられる。第1エレメント57aの突部58と第2エレメント57bの凹部59とは、互いに嵌合可能な形状とされる。第1エレメント57aの凹部59と第2エレメント57bの突部58とは、互いに嵌合可能な形状とされる。
複数の第1エレメント57aと複数の第2エレメント57bとは、互いに交互に位置するように噛み合う。隣り合う第1エレメント57aの間には、第2エレメント57bが挟み込まれる。隣り合う第2エレメント57bの間には、第1エレメント57aが挟み込まれる。互いに隣り合う第1エレメント57aおよび第2エレメント57bにおいて、突部58と凹部59とは嵌合される。そうした複数の第1エレメント57aと複数の第2エレメント57bとの噛み合いにより、第1ストリンガー54Aと第2ストリンガー54Bとが継ぎ合わされる。
複数の第1エレメント57aと複数の第2エレメント57bとは、図6に示すように、加飾パネル20の製造において、スライダー部品80を使用して噛み合わせられ、ファスナー本体60を構成する。ファスナー本体60は、複数の第1エレメント57aおよび複数の第2エレメント57bの羅列からなる立体形状を呈する。図示しないが、線ファスナー52のうちファスナー本体60の両端を含む部分は、基材30の裏側に折り返されて固定される。
線ファスナー52が閉じた状態で、隣り合う2つの第1エレメント57aの間と、隣り合う2つの第2エレメント57bの間にはそれぞれ、隙間62が形成される。第1エレメント57aの間の隙間62は、2つの第1エレメント57aと、それら2つの第1エレメント57aの間に位置する第2エレメント57bと、第1支持部材56aとで囲まれる。第2エレメント57bの間の隙間62は、2つの第2エレメント57bと、それら2つの第2エレメント57bの間に位置する第1エレメント57aと、第2支持部材56bとで囲まれる。各隙間62は、ファスナー本体60に対して裏側から照射される光を通過させる。これら隙間62は、通光孔の一例である。
各第1エレメント57aおよび各第2エレメント57bは、金属被膜を有する樹脂製パーツである。具体的には、各第1エレメント57aおよび各第2エレメント57bは、エレメント本体66と、金属層68とを有する。金属層68は、エレメント本体66の表面を全体に亘り覆う。金属層68は、例えばメッキ処理によって形成される。そうして、各第1エレメント57aおよび各第2エレメント57bの隙間62の内面を含む表面全体は、金属によって形成される。
エレメント本体66は、ポリアセタール(POM)、ポリアミド(PA)、ポリプロピレン(PP)などの合成樹脂からなる。各第1エレメント57aおよび各第2エレメント57bの表面の金属材料、つまり金属層68の材料としては、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)などが挙げられる。各第1エレメント57aおよび各第2エレメント57bは、遮光性を有する。そのことで、ファスナー本体60は、隙間62以外の部分で裏側から照射された光を遮る。各第1エレメント57aおよび各第2エレメント57bは、金属製パーツであってもよい。
LED72は、導光板74の長手方向における一方の側端面、つまり左側または右側の側端面の付近に配置される。LED72は、加飾パネル20に取り付けられてもよく、パネル装着部5の内側などのインストルメントパネル本体に取り付けられてもよい。LED72は、導光板74の側端面に向けて光を照射する。LED72から照射される光Lは、白色や青色、赤色など、任意の色の光である。
照射装置70では、LED72からの光Lを導光板74で案内して導光板74の表面から出射し、ファスナー本体60に対して裏側から照射する(図4および図5に例を示す)。導光板74の表面から出射された光Lは、線ファスナー52の隙間62を抜けて外部に放たれる。線ファスナー52の隙間62を通過する光Lは、第1エレメント57aおよび第2エレメント57bが形成する隙間62の内面によって反射される。そのことで、オーナメント部21でのファスナー本体60の金属光沢の見え方や光り具合は、ユーザの視認する方向に応じて異なる。
-実施形態1の特徴-
この実施形態1の車両内装品10では、線ファスナー52に、照射装置70からの光Lを通過させる隙間62が形成される。そして、ファスナー本体60を構成する第1エレメント57aおよび第2エレメント57bの隙間62の内面を含む表面は、金属によって形成される。これにより、ファスナー本体60の表面は、自然光や室内照明などの外部光が当てられると、金属特有の光沢を呈する。
また、照射装置70によりファスナー本体60の裏側から光Lが照射されると、ファスナー本体60が隙間62以外の部分で遮光し、隙間62を抜ける光Lで車両内装品10が装飾される。このとき、隙間62を通過する光Lは、第1エレメント57aおよび第2エレメント57bの隙間62の内面によって反射される。隙間62の内面で反射された光Lは、ユーザがファスナー本体60を視認する方向に応じて見え方(光り具合)が異なる。
具体的には、図4中に示す視点Aから加飾パネル20を見たときには、線ファスナー52の隙間62を抜けた光Lが直接見えるので、オーナメント部21が相対的に強く光り、ファスナー本体60の金属光沢が見え難い。一方で、図4中に示す視点Bから加飾パネル20を見たときには、ファスナー本体60の隙間62の内面で一旦反射された光が見えるのみなので、オーナメント部21が相対的に弱く光り、ファスナー本体60の金属光沢が見え易い。したがって、車両内装品10に、立体感のある光の装飾を施し、ユニークで斬新な意匠を表現できる。
この実施形態1の車両内装品10では、装飾部材50が線ファスナー52である。線ファスナー52は閉じた状態で、隣り合う第1エレメント57aの間と、隣り合う第2エレメント57bの間とにそれぞれ、隙間62を有する。よって、照射装置70が光Lを照射させると、ユーザは、線ファスナー52を見たときに、線ファスナー52の隙間62を抜けた光と、外部光(自然光、室内照明)による反射光とを共に視認できる。このことは、線ファスナー52(ファスナー本体60)の立体形状と相まって、光の装飾により車両内装品10の意匠性を高めるのに有利である。
《実施形態2》
この実施形態2の車両内装品10は、装飾部材50が上記実施形態1と異なる。なお、この実施形態2では、装飾部材50の構成が上記実施形態1と異なる他は、車両内装品10について上記実施形態1と同様に構成されるので、構成の異なる装飾部材50についてのみ説明し、同一の構成箇所は上記実施形態1の説明に譲ることにして、その詳細な説明を省略する。
図7および図8に示すように、本例の装飾部材50は、チェーン90である。チェーン90は、柔軟性を有する。チェーン90は、一般的なアクセサリチェーンと同様な構成を有する。本例のチェーン90は、例えば、2面タイプの喜平チェーンと同様な構成とされる。チェーン90は、6面タイプや8面タイプなどの他の喜平チェーンと同様な構成であってもよく、あずきチェーンやスクリューチェーンなど、その他の構成のチェーンであってもよい。
チェーン90は、複数の環状体92が鎖状に連結されてなる。複数の環状体92はそれぞれ、金属製パーツである。各環状体92は、中空部94を内側に有する。環状体92の中空部94は、通光孔の一例である。各環状体92の内面を含む表面全体は、金属によって形成される。チェーン90は、収容溝38に嵌め込まれて、導光板74における光の出射面上に配置される。当該チェーン90は、収容溝38に締り嵌めされるか、または接着されるなどして、収容溝38内に固定される。
LED72が光Lを照射すると、その光Lは導光板74の側端面から入射されて内部を案内された後に、導光板74の表面から出射される。導光板74の表面から出射された光Lは、チェーン90を構成する各環状体92の中空部94を抜けて外部に放たれる。各環状体92の中空部94を通過する光Lは、当該環状体92の内面によって反射される。環状体92の内面で反射された光Lは、ユーザがオーナメント部21を視認する方向に応じて見え方(光り具合)が異なる。
-実施形態2の特徴-
この実施形態2の車両内装品10では、装飾部材50がチェーン90である。チェーン90を構成する複数の環状体92の内側はそれぞれ、中空部94を構成する。よって、照射装置70が光Lを照射すると、ユーザは、チェーン90を見たときに、環状体92の中空部94を抜けた光Lと、外部光(自然光、室内照明)による反射光とを共に視認できる。このことは、チェーン90の立体形状と相まって、光の装飾により車両内装品10の意匠性を高めるのに有利である。
《第1変形例》
図9に示すように、車両内装品10において、LED72は、基材30の裏側に複数設けられてもよい。複数のLED72は、オーナメント部21に沿って互いに間隔をあけて配列される。基材30は、各LED72から出射された光を透過させる。基材30は、アクリル樹脂、ポリカーボネート(PC)などの透明性を有する樹脂からなる。本例の加飾パネル20は、導光板74を備えない。
照射装置70は、複数のLED72によって構成される。複数のLED72は、例えば、図示しない基板上に設けられ、パッケージ化される。各LED72から出射された光Lは、基材30を透過して、線ファスナー52のファスナー本体60に対して裏側から照射され、線ファスナー52の隙間62を抜けて外部に放たれる。上記実施形態1と同様に、オーナメント部21でのファスナー本体60の金属光沢の見え方や光り具合は、ユーザの視認する方向に応じて(例えば図9の視点Aから見たときと視点Bから見たときとで)異なる。
上述したような照射装置70の構成は、上記実施形態2の車両内装品10において採用してもよい。そのようにしても、上記実施形態2と同様に、オーナメント部21でのチェーン90の金属光沢の見え方や光り具合は、ユーザの視認する方向に応じて異なる。
《第2変形例》
図10および図11に示すように、車両内装品10において、オーナメント部21は、左右方向における中央部分と両側とに設けられる。各オーナメント部21は、加飾パネル20の上下方向における全体に亘って直線状に延び、正面視で加飾パネル20を複数の領域に仕切る。表皮材40は、加飾パネル20のオーナメント部21で仕切られた各領域に設けられる。
収容溝38は、基材30の各オーナメント部21に対応する部分に形成される。それら各収容溝38は、基材30の上側パネル部22と下側パネル部24とに亘って基材30の上下方向に延び、加飾パネル20の稜線部分と交差する。導光板74は、基材30の縦断面に倣う断面く字状に形成される。導光板74は、収容溝38に嵌め込まれて収容される。そして、線ファスナー52のうちファスナー本体60は、収容溝38に沿わせて湾曲した状態で導光板74における光の出射面上に配置される。
線ファスナー52において、第1支持部材56aは左側の表皮材40の裏側に、第2支持部材56bは右側の表皮材40の裏側に、それぞれ縫い付けられるか、または接着されるなどして固定される。LED72は、導光板74ごとに設けられる。LED72は、対応する導光板74の上下方向における一方の側端面の付近に配置される。LED72は、導光板74の側端面に向けて光Lを照射する。
導光板74には、LED72からの光Lが一方の側端面から入射される。導光板74に入射した光Lは、導光板74の内部を上下方向における入射した一方の側端面から他方の側端面へ導かれ、導光板74の表面から出射される。LED72は、対応する導光板74の上下方向における両方の側端面の付近に配置されてもよい。この場合、導光板74には、LED72からの光Lが両方の側端面から入射される。
この第2変形例の車両内装品10において、各オーナメント部21でのファスナー本体60の金属光沢の見え方や光り具合は、上記実施形態1と同様に、ユーザの視認する方向に応じて(例えば図11の視点Aから見たときと視点Bから見たときとで)異なる。さらに、線ファスナー52は、柔軟性を有するので、基材30が湾曲した形状であっても、基材30の表面に追従させて設けることができる。
上述したようなオーナメント部21の構成は、上記実施形態2の車両内装品10において採用してもよい。そのようにしても、上記実施形態2と同様に、各オーナメント部21でのチェーン90の金属光沢の見え方や光り具合は、ユーザの視認する方向に応じて異なる。さらに、チェーン90は、柔軟性を有するので、基材30が湾曲した形状であっても、基材30の表面に追従させて設けることができる。
《第3変形例》
図12に示すように、線ファスナー52において、ファスナー本体60を構成する各第1エレメント57aおよび各第2エレメント57bの裏面には、金属層68が形成されなくてもよい。すなわち、各第1エレメント57aおよび各第2エレメント57bの隙間62を形成する内面と表側の面(車室側に臨む表面)のみが、金属によって形成されてもよい。各第1エレメント57aおよび各第2エレメント57bの隙間62を形成する内面については、表側の部分だけなど、一部のみが金属で形成されてもよい。
以上のように、本発明の例示として、好ましい実施形態について説明した。しかし、本発明は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて新たな実施の形態とすることも可能である。上記実施形態において、さらに色々な変形が可能なこと、またそうした変形も本発明の範囲に属することは、当業者に理解されるところである。
例えば、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
例えば、上記実施形態1では、線ファスナー52の隙間62が、隣り合う第1エレメント57aと第2エレメント57bとの間に形成されてもよい。また、線ファスナー52において、当該隙間62は、隣り合う第1エレメント57aの間または隣り合う第2エレメント57bとの間のみに形成されてもよい。
上記実施形態2では、チェーン90が複数の環状体92を連結してなるとしたが、これに限らない。チェーン90は、通光孔としての隙間を中空部94の代わりに有していれば、複数のボールを接合して線状にしたボールチェーンや、線材をメッシュ状に編んだメッシュチェーン、カシメ構造を利用して複数のパーツを連結したスネークチェーンなど、その他の種類のチェーンであってもよい。
上記実施形態1では装飾部材50が線ファスナー52であるとし、上記実施形態2では装飾部材50がチェーン90であるとしたが、これらに限らない。線ファスナー52やチェーン90は、装飾部材50の一例であり、遮光性を有し、且つ裏側から照射された光を通過させる通光孔が形成されたものであれば、金属製の有孔板など、その他の種類の装飾部材50が加飾パネル20に採用されてもよい。
上記実施形態では、加飾パネル20において、オーナメント部21は直線状に設けられるとしたが、これに限らない。オーナメント部21は、波形に蛇行した波線状や、ジグザグに蛇行した屈曲線状、コ字状に蛇行したクランク線状であってもよいし、その他の形状に設けられても構わない。
上記実施形態では、車両内装品10が備える光源はLED72であるとしたが、これに限らない。LED72は光源の一例に過ぎず、装飾部材50に対して裏側から照射される光を発するものであれば、蛍光灯などの放電管や白熱球など、その他の種類の光源が照射装置70に採用されてもよい。
上記実施形態では、インストルメントパネル1に含まれる車両内装品10を例に挙げて説明したが、これに限らない。本発明は、加飾パネル20を備える車両内装品10であれば、アームレストやコンソールボックスのリッド部品、ドアトリムのスイッチ取付部のパネル類、メーターフードなど、その他の車両内装品10としても勿論適用することが可能である。
以上説明したように、本発明は、光を利用して装飾する車両内装品について有用である。
10 車両内装品
30 基材
50 装飾部材
51 通光孔
52 線ファスナー
62 隙間
70 照射装置
90 チェーン
94 中空部

Claims (3)

  1. 基材(30)と、
    前記基材(30)の表面側に設けられた、遮光性を有する装飾部材(50)と、
    前記装飾部材(50)に対して裏側から光を照射する照射装置(70)と、を備え、
    前記装飾部材(50)には、前記照射装置(70)からの光を表側に通過させる通光孔(51)が形成され、
    前記装飾部材(50)の前記通光孔(51)の内面を含む表面は、金属によって形成される
    ことを特徴とする車両内装品。
  2. 請求項1に記載された車両内装品において、
    前記装飾部材(50)は、線ファスナー(52)であり、
    前記線ファスナー(52)は、閉じた状態で前記通光孔(51)としての隙間(62)を有する
    ことを特徴とする車両内装品。
  3. 請求項1に記載された車両内装品において、
    前記装飾部材(50)は、チェーン(90)であり、
    前記チェーン(90)は、前記通光孔(51)としての中空部(94)および隙間の一方または両方を有する
    ことを特徴とする車両内装品。
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