JP6333519B2 - 車両用加飾部品 - Google Patents

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本発明は、車両用加飾部品に係り、特に、照射体の前方位置に配置された加飾体の外表面のうちの一部分のみにおいて照射体からの光を透過させることで照明機能を発揮する車両用加飾部品に関する。
車両用加飾部品としては、例えば、車両用ドアの内側に配置されるドアライニングに設けられる発光オーナメントが挙げられる。この発光オーナメントは、昼間帯には装飾部品として機能し、夜間帯には車内照明として機能する。
ところで、発光オーナメントの中には、その装飾性を向上させるために、車内空間に対して露出する外表面のうちの一部のみを発光させるものが存在する。このように外表面の一部のみを発光させる構成の発光オーナメントについては、当該発光領域が消灯時に周辺部材と調和せずに目立ってしまうために意匠性が低下してしまう虞がある。このような問題に対して、特許文献1に記載の発明では、光透過性のインテリアパネルの内側に光源を設け、同パネルの表側若しくは裏側に光遮蔽領域と光透過領域とを細かい間隔で交互に配置することとしている。また、特許文献1に記載の発明では、光遮蔽領域を多層構造とし、その中で最も車内に近い側の層を、周囲のインテリアに合わせて木目調やシルバー調のデザインとなったデザイン印刷層としている。以上のような構成により、特許文献1に記載の発明では、光透過性のインテリアパネルの外表面を部分的に発光させつつ、消灯時には当該パネルが周囲のインテリアと調和して目立ち難くなる。
特開2004−90897号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明のように光遮蔽領域と光透過領域とを細かい間隔で交互に配置すると、光透過領域が分散されているので、例えば発光オーナメントの外表面の一部分を局所的に発光させることで得られる装飾効果、換言すると、光透過領域が集合している場合の照明効果が得られない。一方で、特許文献1に記載の発明において、光透過領域を集合させてしまうと、集合した光透過領域と光遮蔽領域との間で装飾様式(色調や柄)が著しく異なるので、光透過領域が目立ってしまい意匠性が低下してしまう。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、照射体の前方位置に配置された加飾体の外表面のうちの一部分のみで照射体からの光を透過させる構成において照明時の装飾効果及び消灯時の装飾効果の双方を実現した車両用加飾部品を提供することにある。
前記課題は、本発明の車両用加飾部品によれば、光を照射する照射体と、該照射体の前方位置に配置された加飾体と、を備え、該加飾体の外表面が車内空間に対して露出した状態で配置される車両用加飾部品であって、前記加飾体は、透光性を有する加飾体本体と、該加飾体本体に取り付けられた加飾フィルムとを備え、前記外表面には、前記照射体からの光を透過させて発光する発光領域及び該発光領域以外の非発光領域が形成され、前記加飾体における前記発光領域に対応する部分と前記非発光領域に対応する部分との間で、前記外表面に向かう光量を異ならせる光量差形成機構が設けられ、前記発光領域は、前記外表面において集合した状態で形成され、前記発光領域及び前記非発光領域の双方は、互いに同様の装飾様式となるように形成されており、前記加飾フィルムのうち、前記外表面をなす表面とは反対側にある裏面には、前記加飾体本体を透過した光を遮断する遮光部と、該遮光部と隣り合う位置にあって前記加飾体本体を透過した光を透過させる透光部と、を有する層が形成されており、前記光量差形成機構は、前記裏面に形成された前記遮光部及び前記透光部からなり、前記加飾フィルムと前記加飾体本体との間には接着層が設けられており、該接着層は、前記層において同一面上にある前記遮光部の前記接着層側の面及び前記透部の前記接着層側の面の双方と接していることにより解決される。
上記の車両用加飾部品では、加飾体の外表面において発光領域は集合した状態で形成されているので、加飾体の外表面の一部分を局所的に発光させることで得られる装飾効果を実現することが可能となる。一方で、発光領域及び非発光領域の双方は、互いに同様の装飾様式となるように形成されているので、消灯時には発光領域と非発光領域とが調和し区別し難くなり、内装部品としての統一感を呈する結果、その意匠性が向上することとなる。
また、上記の車両用加飾部品において、前記加飾フィルムのうち、前記表面には、該表面全体に亘って一様の装飾様式にて形成された絵柄層が形成され、前記裏面中、前記非発光領域に対応する部分に印刷処理を施して前記遮光部が形成されており、前記発光領域に対応する部分を前記印刷処理の対象から外して前記透光部が形成されていることとしてもよい。
上記の構成では、加飾フィルムの表面には一様の装飾様式にて絵柄層が表面全体に形成される一方で、加飾フィルムの裏面には遮光部と透光部とを設けている。このような加飾フィルムを加飾体本体に取り付けることで、加飾体の外表面に発光領域と非発光領域とが設けられ、さらに、これらの領域の間で装飾様式を統一させることが可能となる。
また、上記の車両用加飾部品において、前記照射体は、光源と、該光源からの光を内部に導くことで光を照射する導光体と、を備えると好適である。
上記の構成であれば、上記の加飾フィルムを用いる構成がより有効となる。すなわち、光源と導光体とをユニット化した照射体を利用する構成において、上記の加飾フィルムを加飾体本体に取り付けることで、加飾体の外表面に発光領域と非発光領域とをより容易に設けることが可能となる。
また、上記の車両用加飾部品において、前記導光体は、光ファイバからなると好適である。
上記の構成では、導光体が光ファイバからなるので、導光体の形状やサイズを比較的自由に設定することが可能となる。かかる性質を利用して、車両用加飾部品の小型化を図ることが可能となる。
また、上記の車両用加飾部品は、車両用ドアの車内側に配置されるドアライニングを構成する発光オーナメントであると、本発明の効果を有意義に発揮させることが可能となる。
本発明によれば、照明時には、加飾体の外表面の一部分を局所的に発光させることで得られる装飾効果を実現する一方で、消灯時には発光領域と非発光領域とが調和し区別し難くなり、内装部品としての統一感を呈するようになる。
また、本発明によれば、一様の装飾様式にて絵柄層が表面全体に形成され、かつ、裏面に遮光部と透光部との双方を設けた加飾フィルムを加飾体本体に取り付けることで、加飾体の外表面に発光領域と非発光領域とを設けること、並びにこれらの領域の間で装飾様式を統一させることを容易に達成できる
本発明の一実施形態に係るドアライニングの外観を示す図である。 本発明の一実施形態に係る発光オーナメントの正面図である。 本発明の一実施形態に係る発光オーナメントの分解斜視図である(その1)。 本発明の一実施形態に係る発光オーナメントの分解斜視図である(その2)。 本発明の一実施形態に係るオーナメント本体の積層構造を示す模式図である。 図6の(A)は、加飾フィルムの表側の面を示し、(B)は加飾フィルムの裏側の面を示す図である。 本発明の一実施形態に係る光源ユニットの正面図である。 光源ユニットとオーナメント本体とを組み合わせるために両部材に設けられた部分の拡大図である。 本発明の一実施形態に係る発光オーナメントにおける各構成部品の位置関係を示す模式断面図である。 第1変形例に係る発光オーナメントの分解斜視図である。 第1変形例に係る光源ユニットの構成を説明するための図である。 第1変形例に係るホルダと導光体とを示す模式図である。 第2変形例に係る発光オーナメントの分解斜視図である。 面状発光体の変更例を示す図である。 第3変形例に係る発光オーナメントの構成を説明するための図である。
<<本発明の一実施形態に係る車両用加飾部品の構成>>
以下、本発明の一実施形態(以下、本実施形態)について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、車両の前後方向とは、通常走行時の前後方向を意味し、また、車両の内側(以下、単に内側ともいう)とは、車室側(車両の室内側)のことを意味し、車両の外側(以下、単に外側ともいう)とは、車外側のことを意味している。さらに、以下の説明において、上側(下側)とは、車両本体に組み付けられた状態での上側(下側)を意味する。
以下では、本実施形態に係る車両用加飾部品の一例として、車両用ドアライニングRの一部をなす照明機能付きの加飾部品である発光オーナメント1について、その用途及び構成等について説明する。
発光オーナメント1を含むドアライニングRは、車両用ドアの内側、より具体的には不図示のドアインナパネルに取り付けられている。ドアライニングRを構成する部品としては、図1に示すように、発光オーナメント1の他、ポケットトリム2やドアアームレスト3等があり、これらはドアベース(厳密には、図3に示すロアベース4)の内側に取り付けられる。図1は、本実施形態に係るドアライニングRの外観を示す図である。
発光オーナメント1は、その外表面が車内空間に対して露出する位置、具体的にはドアライニングRにおいてプルハンドル5と並ぶ位置に取り付けられ、加飾部品としてドアライニングRの意匠性を高めるとともに、夜間等の車室が暗くなった際には照明装置として機能する。そして、本実施形態に係る発光オーナメント1については、照明機能として利用されるとき、その下部のみが発光し上部は発光しないことになっている。
具体的に説明すると、発光オーナメント1は、図2に示すように車両の前後方向に沿って長いナイフ状の外表面を有し、当該外表面の下端部には先端よりも幾分後側の位置から略三角形状に展開した発光領域1a(図2において、グレー色で塗られた部分)が形成されている。この発光領域1aは、後述の光源が点灯した際に所定の輝度にて発光するようになる。一方、発光オーナメント1の外表面のうち、発光領域1a以外の領域(以下、非発光領域1b)については、光源が点灯しても発光しないこととなっている。なお、図2は、本実施形態に係る発光オーナメント1の正面図である。
また、本実施形態では、図2に示すように、発光オーナメント1の外表面において発光領域1aが分散せずに1カ所に集合している。なお、発光オーナメント1の外表面における発光領域1aの配置箇所については1カ所に限定されず、分散せずに集合して存在する限りにおいては複数箇所に発光領域1aが設けられていることとしてもよい。
さらに、本実施形態に係る発光オーナメント1は、前述したように、昼間帯のように照明機能を要しない状況下では車両用ドアの意匠性を向上させるための内装品として機能する。その上で、本実施形態では、発光オーナメント1の外表面において発光領域1aの内側表面の装飾様式と非発光領域1bの内側表面の装飾様式とが互いに同様の様式となっており、具体的には、メタリック調に着色された表面となっている。ここで、装飾様式とは、表面の配色、模様、光沢、風合い等、表面に施された装飾処理によって現れる視覚的特性を意味する。このように発光領域1aと非発光領域1bとの間で内側表面の装飾様式が統一している結果、発光領域1aとそれ以外の非発光領域1bが互いに調和して区別し難くなり、これにより意匠性が向上することとなる。
つまり、本実施形態に係る発光オーナメント1であれば、照明機能を要しない状況下ではドアの意匠性を重視して発光領域1aの存在を隠し、夜間等の照明機能を要する状況には、発光領域1aを発光させて照明機能を有効に発揮することが可能となる。このような性質はステルス性と呼ばれ、本実施形態に係る発光オーナメント1では、従来の車両用照明装置に比してステルス性が著しく向上している。
なお、発光領域1a及び非発光領域1bの双方の内側表面の装飾様式については、メタリック調に限定されず、例えば木目調やカーボン調であってもよく、それ以外にも配色や模様が同様であることとしてもよい。
次に、発光オーナメント1の構成について説明する。
発光オーナメント1は、光を照射する照射体としての光源ユニット30と、光源ユニット30を保持するホルダ33と、光源ユニット30の前方位置(光源ユニット30よりも車内側)に配置された加飾体としてのオーナメント本体10と、を備えている。これらの部品が、図3及び4に示すように組み合わされて発光オーナメント1を構成し、その後にロアベース4の内側表面の所定位置に固定される。図3及び4は、本実施形態に係る発光オーナメントの分解斜視図であり、図3は内側から見たときの図を、図4は外側から見たときの図をそれぞれ示している。
オーナメント本体10は、その外表面が車室(車内空間)に対して露出した状態で配置されるプレート状部材である。すなわち、オーナメント本体10の外表面が発光オーナメント1の外表面をなし、車室側に位置して発光オーナメント1の加飾性を発現する。
なお、図4に示すようにオーナメント本体10の裏面側にはボス13や係合突起14が形成されている。そして、ロアベース4側に設けられたボス穴4aにボス13が嵌合した状態でビス止め固定されるとともにロアベース4に形成された嵌合穴4bに係合突起14が嵌合することで、オーナメント本体10がロアベース4に固定されるようになる。
光源ユニット30は、光源としてのランプ31と、ランプ31からの光を内部に導いて出射面32aから出射する導光体32と、によって構成されており、オーナメント本体10の裏側(外側)に配置されている。つまり、本実施形態において、光源ユニット30は、ロアベース4とオーナメント本体10との間に挟まれた位置に配置されている。このような位置関係により、車両用ドア内部の如く限られた空間内において光源ユニット30をコンパクトに配置することが可能となるため、光源としてのランプ31を効果的に隠蔽し、以て、照明機能を要しない状況で発光領域1aの存在を隠す性質、すなわちステルス性が向上することになる。
さらに、本実施形態では、前述したように、オーナメント本体10の外表面のうちの一部分(すなわち、発光領域1a)のみにおいて光源ユニット30からの光が透過して発光し、それ以外の部分(すなわち、非発光領域1b)では光源ユニット30からの光が遮断されて発光しないようになっている。換言すると、本実施形態では、オーナメント本体10の外表面において、発光領域1aと非発光領域1bとの間で通過する光量が異なっている。かかる状態を実現するための構成を説明するにあたり、以下、オーナメント本体10、及び光源ユニット30について詳しく説明する。
(オーナメント本体)
オーナメント本体10は、加飾体本体としてのオーナメント基材11と、同基材11の表面(内側の面)に取り付けられた加飾フィルム12からなる。
オーナメント本体10は、透光性を有する透明な樹脂成形品であり、材質としてABS樹脂、PC樹脂、PMMA樹脂などが利用可能である。オーナメント基材11の材質のいずれの樹脂材料を用いるのかについては、当該材料の耐熱性、耐薬品性、耐衝撃性、耐燃焼性等を考慮して最も好適と考えられる材料を選定すればよく、本実施形態ではPC樹脂がオーナメント基材11成形用の材料として用いられている。
また、オーナメント基材11を構成する樹脂材料には散光材料が含有されており、これにより、オーナメント基材11の裏側に配置された光源ユニット30からの照射光は、オーナメント基材11を通過する際に拡散されるようになる。なお、散光材料としては、公知の散光材料(光拡散剤)が利用可能である。
さらに、前述したように、オーナメント基材11の表面には加飾フィルム12が取り付けられている。この加飾フィルム12は、図5に示すように多層構造を成しており、オーナメント基材11の表面と加飾フィルム12との間にはフィルム接着用の層(接着層12e)が形成されている。図5は、本実施形態に係るオーナメント本体10の積層構造を示す模式図である。
加飾フィルム12は、リメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)やポリエチレンテレフタラート(PET)からなるフィルムであり、印刷等の加飾処理が行われる前段階では無色透明で透光性を有している。一方、加飾処理が施された後の加飾フィルム12は、表面側に絵柄層12aを備えている。ここで、加飾フィルム12の表面とは、オーナメント本体10の外表面を成す面、すなわち、車内空間に対して露出する側の面である。そして、絵柄層12aは、加飾フィルム12の表面全体に亘って一様の装飾様式にて形成されており、具体的には、図6の(A)に示すように全体的にメタリック調に着色されている。図6の(A)は、加飾フィルム12の表側の面を示す図である。
なお、絵柄層12aについては、加飾フィルム12の表面に対して例えば金属材料の蒸着若しくは銀鏡塗装や金属フレーク入り塗料の塗装を施すことで形成される。このような処理によって形成された絵柄層12aは、所謂ハーフミラー効果を発揮するようになる。ここで、メタリック風の色合いや光沢感を帯びさせてハーフミラー効果を得る方法としては、屈折率が異なるPETフィルムを加飾フィルム12の表側に多重積層することとしてもよい。
また、加飾処理後の加飾フィルム12の裏側(車室に対して露出する側とは反対に位置し、オーナメント基材11に貼り付けられる側)については、図6の(B)に示すように、もともとのフィルムの質感(すなわち、無色透明)のままとなった領域と、黒色インクにて所定のパターンが印刷された領域と、が形成されている。図6の(B)は、加飾フィルム12の裏側の面を示す図である。
ここで、黒色インクにてパターンが印刷された領域は、光源ユニット30から照射された後にオーナメント基材11を透過してきた光を遮断する遮光部12dを構成しており、無色透明となった領域(換言すると、遮光部12d以外の領域)は、オーナメント基材11を透過した光がそのまま通過する透光部12cを構成している。なお、遮光部12dは、加飾フィルム12のうち、非発光領域1bに対応する部分に印刷処理を施すことで形成されるが、印刷処理としては、グラビア印刷、シルク印刷、タンポ印刷若しくはオフセット印刷が利用可能である。また、上記の印刷処理の中には、上で列記した印刷と同様の効果を奏する手法、例えば、吹き付け塗装や水転写が含まれるものである。
一方、透光部12cは、加飾フィルム12のうちの発光領域1aに対応する部分を印刷処理の対象から外す(分かり易く言うと、印刷処理を施さない)ことで形成される。
以上のような加飾フィルム12がオーナメント基材11の表面に貼り付けられることでオーナメント本体10が完成する。そして、完成したオーナメント本体10のうち、遮光部12dが位置する部分ではオーナメント基材11を透過した光が透過できないのに対し、透光部12cが位置する部分ではオーナメント基材11を透過した光がそのまま透過するようになる。この結果、発光オーナメント1の外表面において、遮光部12dが取り付けられた領域、すなわち、非発光領域1bは発光せず、透光部12cが取り付けられた領域、すなわち、発光領域1aのみが発光するようになる。かかる意味で、加飾フィルム12の裏面に形成された透光部12c及び遮光部12dは、その双方の間でオーナメント本体10の外表面に向かう光量を異ならせる光量差形成機構に相当する。
なお、加飾フィルム12をオーナメント基材11に貼り付ける方法としては、インモールド成形(柄転写成形)、フィルムインサート成形及び真空圧空成形が利用可能であり、さらに、これら以外の方法として水転写等の方法も利用可能である。
また、加飾フィルム12の積層構造については、図5に図示した構造に限定されるものではなく、例えば表面物性を保つ目的から絵柄層12a上にハードコート層を形成することとしてもよい。また、絵柄層12a自体については、金属薄膜層の上に更にアンカー層、チント着色層、ヘアライン層を設けることとしてもよい。
さらに、加飾フィルム12中、透光部12cについては無色透明となった構成の他、若干白濁した半透明のような色味が付いた半透明となった構成であってもよい。
(光源ユニット)
光源ユニット30は、前述したように、ランプ31と導光体32とによって構成され、これらの構成部品は図7に示すようにホルダ33に保持されている。図7は、本実施形態に係る光源ユニット30を示す正面図である。
ランプ31は、車両用照明の光源として好適なもの、例えばLEDや電球によって構成されており、本実施形態ではLEDを利用していることとする。
導光体32は、樹脂成形品であり、特に本実施形態では、比較的剛性が高い長尺状の導光板となっている。この導光体32は、図7に示すように、長手方向一端から他端に向かうにつれて漸次的に幅(長手方向と直交する方向の長さ)が広がっている。なお、発光オーナメント1を含むドアライニングRが車内の所定位置にセットされた状態で、導光体32の長手方向が車両の前後方向に沿い、導光体32のうち、幅狭な長手方向一端部がより車両前方に、幅広な長手方向他端部がより車両後方に位置するようになっている。
また、導光体32は、その外周がホルダ33によって取り囲まれ、かつ、その背面がホルダ33の側壁と対向した状態でホルダ33に保持される。ここで、ホルダ33は、導光体32からの出射光を良好に反射できるように白色に着色されたものが好適であり、例えば、PC樹脂に白色顔料を投入した材料にて成形され、特に、本実施形態では、白色顔料の投入量を一般的な白色の樹脂成形品を製造する際の投入量の約2倍にして成形している。
ホルダ33には、導光体32の長手方向一端部(より幅が狭い方の端部)と隣り合う位置にランプ31が取り付けられている。このようにランプ31が導光体32の長手方向一端部と隣り合う位置に取り付けられていると、光の進行方向と導光体32による導光方向とが一致するために良好な導光効果を得ることが出来、さらには、光の進行方向において下流側に向かうほど導光体32の幅が広がるので、扇状に広がるランプ31からの光をより適切に導光することが可能になる。
なお、本実施形態では、導光体32の長手方向一端部側のみにランプ31を取り付けることとしたが、導光体32の長手方向両端部の各々の脇にランプ31を取り付けることとしてもよい。
さらに、本実施形態では、ランプ31と隣り合う導光体32の長手方向一端部は、車両の前後方向においてより前側に位置している。つまり、ランプ31は、車両の前方により近くなるように導光体32と並設されている。一方で、通常の車両の場合、ランプ31の電源は、車両の前方部(フロント部)に搭載されている。したがって、ランプ31と電源との間に敷設されるケーブルHの長さを短くすることが可能となり、以て発光オーナメント1の製造コストが抑えられることになる。
また、図7に示すように、本実施形態では、上記ケーブルHのランプ31への繋ぎ込み口(以下、ジャック)31aの開口が鉛直方向下側を向くように形成されている。これにより、雨水等が意図せずにドア内部に浸入した場合に、ジャック31aとケーブルHとの接続箇所が濡れてしまうのを抑制することが可能となる。
以上のように構成された光源ユニット30は、オーナメント本体10の裏面側にスナップフィット形式で組み付けられる。図7を参照しながら具体的に説明すると、光源ユニット30は、ホルダ33の外縁に上方又は下方に突出した係合穴形成部34を備えている。係合穴形成部34は、門型形状となっており、矩形状の係合穴34aを形成している。
なお、本実施形態では、ホルダ33の外縁に複数の係合穴形成部34が形成されており、各々の係合穴形成部34の形成位置は、光源ユニット30の重心位置を考慮して、光源ユニット30をオーナメント本体10に対してバランスよく組み付けるための好適な位置に設定されており、本実施形態では、ホルダ33の上端に2箇所、ホルダ33の下端に2箇所、計4箇所に係合穴形成部34が形成されている。また、係合穴形成部34は、ホルダ33の外縁から上方又は下方に向かって延出しているので、係合穴形成部34が導光体32の出射面32aからの出射光を遮ってしまうのを抑制することが可能である。
そして、各係合穴34aにはオーナメント本体10に設けられた爪部16が係合する。この爪部16は、オーナメント本体10の裏面側に形成されており、図8に示すように、先端部が鉤状になった鉤状部16aと、鉤状部16aを包囲する略U字状の包囲部16bが形成されている。図8は、光源ユニット30とオーナメント本体10とを組み合わせるために両部材に設けられた部分の拡大図である。
なお、上記の爪部16は、図4に示すように、オーナメント本体10の裏面に設けられたリブ15の外縁から外側に向かって張り出している。このリブ15は、オーナメント本体10の剛性を確保するために設けられ、オーナメント本体10の裏面を正面視したときに略台形型の輪郭をなし、その内側には光源ユニット30を収納することが可能である。つまり、光源ユニット30がオーナメント本体10に組み付けられると、リブ15が光源ユニット30を包囲し、その内側に光源ユニット30が収納されるようになる。これにより、車両用ドアの内部のように限られた空間内において光源ユニット30をよりコンパクトに配置することが可能となる。
また、オーナメント本体10に組み付けられた状態の光源ユニット30については、上記の通りリブ15に取り囲まれるので、オーナメント本体10のうち、光源ユニット30の前方に位置する部位、すなわちリブ15に囲まれた部位にのみ、光源ユニット30からの光が当たるようになる。以上のようにリブ15は、オーナメント本体10の剛性を確保するとともに、光源ユニット30からの光がオーナメント本体10において光源ユニット30の前方に位置する部分以外に漏れるのを抑制している。
また、リブ15の上方部分は、オーナメント本体10の裏面のうち、非発光領域1bに相当する部分から延出している。これにより、仮にオーナメント本体10の裏面にリブ15を設けることでヒケが生じたとしても、そのヒケを目立ち難くして加飾性の低下を抑制することが可能となる。
以上のような構成により、爪部16の鉤状部16aが係合穴34aに係合することで光源ユニット30がオーナメント本体10に組み付けられるようになる。また、光源ユニット30がオーナメント本体10に組み付けられると、ホルダ33の外縁に形成された係合穴形成部34がリブ15に当接することで、光源ユニット30がオーナメント本体10に対して位置決めされるようになる。かかる位置決めにより、導光体32とオーナメント本体10との間隔は、図9に示すように所定距離(図9中、記号dにて示す)となる。ここで、所定距離dとは、発光オーナメント1の発光時において発光領域1aの照度が所望の照度となるように設定された距離である。なお、図9は、本実施形態に係る発光オーナメント1における各構成部品の位置関係を示す模式断面図である。
ちなみに、係合穴形成部34をリブ15に当接させた際、その当接部位周りに隙間が存在するとガタツキが生じるので、ガタツキ抑制の目的で不織布等を上記の隙間を埋めることとしてもよい。
光源ユニット30がオーナメント本体10に組み付けられた後には、前述したように、オーナメント本体10がロアベース4に固定され、この際、オーナメント本体10に設けられたボス13や係合突起14がロアベース4に締結される。一方、光源ユニット30のホルダ33の裏面にもボス35及び係合突起36が形成されており、ボス35は、ロアベース4側に形成されたボス穴4cに嵌合してビス止め固定され、係合突起36は、ロアベース4側に形成された嵌合穴4dに嵌合してスナップフィット結合される。
以上のように光源ユニット30側にもボス35や係合突起36を設け、これらをロアベース4に締結することで、光源ユニット30をより堅固に固定することが可能となる。
<<発光オーナメントの変形例>>
以上までに説明してきた発光オーナメントの構成については、上述した内容以外の構成(変形例)が考えられる。以下では、発光オーナメント41、81、101、121の変形例について説明する。
(第1変形例)
上記の構成例(以下、本件例)では、光源ユニット30がオーナメント本体10に組み付けられた後にオーナメント本体10がロアベース4に締結されることで発光オーナメント1がロアベース4に取り付けられることとした。ただし、発光オーナメントの取り付け方式については、本件例の方式に限定されるものではない。例えば、図10に示すように、発光オーナメント41を組み立てた後に光源ユニット60のホルダ63に設けられた爪部45をドアライニング本体42に設けられた嵌合穴に嵌合させることで発光オーナメント41をドアライニング本体42に取り付ける構成(第1変形例)であってもよい。図10は、第1変形例に係る発光オーナメント41の分解斜視図である。
なお、ドアライニング本体42とは、ドアライニングRのうち、発光オーナメント41を除いた部分のことである。
以下、図11及び図12を参照しながら第1変形例の構成、特に、光源ユニット60の構成について説明する。図11は、第1変形例に係る光源ユニット60の構成を説明するための図であり、LEDランプ61周りの拡大図である。図12は、第1変形例に係るホルダ63と導光体62とを示す模式図であり、ホルダ63及び導光体62を上方から見たときの図である。
第1変形例に係る光源ユニット60は、本件例と同様、LEDランプ(以下、単にランプ)61と導光体62としての導光板とを備えており、これらの機器はホルダ63に保持されている。また、第1変形例においても、ランプ61と導光体62とが互いに隣り合うようにホルダ63に保持されている。なお、導光体62は、スナップフィットにてホルダ63に組み付けられている。具体的には、ホルダ63に形成された図11に図示の係合爪部64dが導光体62に係合するようになっている。
さらに、第1変形例では、図11に示すように、導光体62においてランプ61と隣り合う長手方向一端部にランプ61に向かって突出した突出部62bが形成されている。この突出部62bにより、導光体62のうち、ランプ61との対向部分がランプ61に近付き、ランプ61からの入射光を効率よく導光体62に導くことが可能となる。この結果、ランプ61の使用個数が1個であっても導光体62の出射面62aから適切に光を出射させることが可能となる。
なお、ランプ61からの光を効率よく導光体62に入射させるうえで、上記の突出部62bとランプ61との間のクリアランスを安定的に保持する必要がある。このため、第1変形例では、ホルダ63に導光体62を位置決めするための位置決め穴64cが形成されている。この位置決め穴64cは、ホルダ63の枠壁64aのうち、ランプ61に近い側の端部に形成されている。一方、導光体62のうち、ランプ61と隣り合う長手方向一端部の下端には、位置決め穴64cに嵌合する凸部62cが形成されている。この凸部62cは、上記の突出部62bが突出している方向とは直交する方向、具体的には導光体62の高さ方向において下向きに突出している。そして、上記の位置決め穴64cと凸部62cとの協働により、導光体62がホルダ63に対して位置決めされる結果、導光体62とランプ61との間のクリアランスを安定的に保持することが可能となる。
なお、導光体62においてランプ61と隣り合う側の端部に位置決め用の凸部62cが設けられている一方で、ランプ61からの光については図11に示すように放射状に広がる。このため、同図に示すようにランプ61からの光については凸部62cに届くことがなく、光の出射に影響を及ぼさずに導光体62の位置決めを行うことが可能となる。
また、ホルダ63に組み付けらえた導光体62のガタツキを抑える目的から、図12に示すように、導光体62の背面(裏面)とホルダ63の側壁64eとの間に当接リブ64iが設けられている。この当接リブ64iがホルダ63に組み付けられた導光体62の背面に当接することで導光体62のガタツキが抑制される。なお、図12に示すように、導光体62の背面のうち、当接リブ64iが当接する領域は、導光体62の裏側に形成された略V字切り欠きのプリズム部62dを避けた領域となっている。これは、切り欠きからなるプリズム部62d内に当接リブ64iが入り込んでしまうと、プリズム部62dでの光の反射が適切になされなくなり、プリズム部62dを設けた効果が発揮され難くなるためである。
また、当接リブ64iの突出量については、過度に大きくなるとホルダ63の側壁64eにヒケを生じてしまうため、上記の側壁64eの厚みの1/3以下、望ましくは、1/10以下に設定されているのが望ましい。また、当接リブ64iの個数及びリブ間ピッチについては、導光体62からの光の出射に悪影響を及ぼさない範囲を光学シミュレーションにより特定し、当該範囲内で最適な値に設定することが望ましい。
(第2変形例)
本件例及び第1変形例では、光を照射する照射体としてLEDのランプ31、61及び導光体32、62からなる光源ユニット30、60を用いる例について説明した。ただし、これに限定されるものではなく、上記以外の照射体、例えば、ELパネルのような面状発光体を用いる構成(第2変形例)であってもよい。
以下、図13を参照しながら第2変形例の構成について説明する。図13は、第2変形例に係る発光オーナメント81の分解斜視図である。
第2変形例に係る発光オーナメント81は、図13に示すように、加飾体としてのオーナメント本体82と、面状発光体としての有機ELパネルからなるディスプレイ90と、ディスプレイ90を保持するホルダ93と、を備えている。このような構成であれば、本件例のように光源(具体的にはランプ31)と光源からの光を広範囲に出射するための導光体32とを別々に設ける必要がなく、部品点数の削減を図ることが可能となる。
ディスプレイ90は、オーナメント本体82と対向する対向面としての発光面90aを備えており、当該発光面90aの中で点灯させる領域(以下、点灯領域)90bや発光色を自由に設定することが可能である。かかる性質を利用して、第2変形例では、ディスプレイ90の発光面90aのうち、オーナメント本体82の外表面中の発光領域(本件例の発光領域1aに相当する領域)に応じた部分のみを点灯させることとしている。
換言すると、第2変形例では、発光面90aの中で点灯している点灯領域90bの前方位置に、オーナメント本体82の外表面のうちの発光領域が配置されている。一方で、点灯領域90b以外の領域、すなわち、点灯していない非点灯領域90cの前方位置に、オーナメント本体82の外表面のうちの非発光領域(本件例の非発光領域1bに相当する領域)が配置されている。これにより、発光オーナメント81の発光時には、発光領域のみにおいてディスプレイ90からの照射光が透過され、当該発光領域のみが発光することとなる。
ところで、本件例では、発光領域1aのみを発光させ非発光領域1bを発光させないための手段として、オーナメント基材11の表面に貼り付けられる加飾フィルム12の裏側に遮光部12dと透光部12cとを設けることとした。これに対して、第2変形例では、上述したように、ディスプレイ90の発光面90aにおいて、発光領域に対応する部分を点灯領域90bとし、非発光領域に対応する部分を非点灯領域90cとすることとした。これにより、加飾フィルム12の裏側に遮光部12dを形成することなく、発光オーナメント81の外表面の所定領域のみを発光させることが可能となる。かかる意味で、発光面90aに設けられた点灯領域90b及び非点灯領域90cは、その双方の間でオーナメント本体82の外表面に向かう光量を異ならせる光量差形成機構に相当する。
以上のように、第2変形例では、発光面90aにおいて点灯領域90b及び非点灯領域90cを自由に設定することが可能であるので、加飾フィルム12に遮光部12dを設ける必要がなくなる。つまり、第2変形例に係る加飾フィルム12は、その全体に亘って透光性を有するようになり、さらには、上記の効果により、オーナメント基材を構成する樹脂材料についても、拡散剤を含有した材料を用いる必要がなくなる。
なお、ディスプレイ90は、スナップフィット等の公知の方式にてホルダ93に組み付けられ、具体的には、図13に示すように、ディスプレイ90の外縁から突出した凸部90dがホルダ93に形成された嵌合穴93aに係合することで組み付けられるようになっている。
また、ホルダ93にはオーナメント本体82が組み付けられ、具体的には、オーナメント本体82の外縁からホルダ93に向かって延出した爪83がホルダ93に形成された係合突起93bに係合するようになっている。さらに、ホルダ93の長手方向両端部には、図13に示すように舌状突起93cが設けられており、この舌状突起93cに形成された挿入穴93dにオーナメント本体82の長手方向両端部に形成されたボス84が嵌合する。そして、挿入穴93dに嵌合したボス84は、ドアライニング本体42に対してビス止めされる。すなわち、第2変形例では、発光オーナメント81をドアライニング本体42に取り付ける際に、ホルダ93とこれに組み付けられたオーナメント本体82とがドアライニング本体42に対して共締めされるようになっている。
また、ホルダ93には、図13に示すように、その裏側から係合突起93eが突出しており、この係合突起93eが、発光オーナメント81をドアライニング本体42に取り付ける際にはドアライニング本体42に形成された係合穴(不図示)に係合するようになっている。
なお、図13に図示した構成では、面状発光体として有機ELパネルからなるディスプレイ90が用いられており、当該ディスプレイ90は、若干の厚みを有し剛性が確保されたものになっている。ただし、面状発光体については上記のディスプレイ90に限定されるものではなく、図14に示すように、可撓性を有するフレキシブル有機ELのシート(以下、シート状ディスプレイ)110からなる面状発光体であることとしてもよい。図14は、面状発光体の変更例を示す図であり、発光オーナメント101の側方断面を模式的に示した図である。
図14に示すケースについて説明すると、発光オーナメント101に備えられたオーナメント本体102に深掘り加工が施されており、オーナメント本体102は、その外表面が円弧面となるように湾曲している。一方、図14に示すように、シート状ディスプレイ110は、可撓性を有しているので、オーナメント本体102に沿って湾曲して配置させることが可能である。これにより、発光オーナメント101をより薄型化することが可能となる。
なお、図14に示すケースでは、発光オーナメント101の薄型化のために、シート状ディスプレイ110を保持するホルダ113についても、同様に円弧状に湾曲した形状に成形されている。また、ホルダ113には、シート状ディスプレイ110との対向面から突出形成されたボス113aが設けられている。かかるボス113aがシート状ディスプレイ110に形成された穴(不図示)に挿入されて溶着止めされることで、シート状ディスプレイ110がホルダ113に組み付けられるようになっている。
また、上述の例では、有機ELパネルからなる面状発光体を例に挙げて説明したが、これ以外の面状発光体、例えば、無機ELパネルからなる面状発光体、液晶パネルからなる面状発光体も利用可能である。
(第3変形例)
本件例では、光源としてのランプ31からの光を内部に導く導光体32として、剛性が比較的高い導光板を利用することとした。ただし、これに限定されるものではなく、他の導光体、例えば、図15に示すように光ファイバからなる導光体132を用いた構成(第3変形例)であってもよい。図15は、第3変形例に係る発光オーナメント121の構成を説明するための図であり、発光オーナメント121の側方断面を模式的に示した図である。
以下、図15を参照しながら第3変形例の構成、特に、光源ユニット130中の導光体132について説明する。
第3変形例に係る発光オーナメント121では、前述したように、導光体132が光ファイバにより構成されている。より具体的に説明すると、図15に示すように、導光体132が複数の光ファイバの束からなり、当該複数の光ファイバは、上下方向に列(以下、ファイバ列)をなすように配置されている。
一方、光ファイバについては、それ自体が可撓性を有していることに加え、ファイバ列についても自由な列形状とすることが可能となる。これにより、発光オーナメント121に備えられたオーナメント本体122が深掘り加工によってその外表面が円弧面となるように湾曲している場合には、オーナメント本体122に沿って導光体132を成すファイバ列を弓状に湾曲させて配置させることが可能となる。この結果、発光オーナメント121をより薄型化することが可能となる。
なお、第3変形例において、導光体132は、それを構成する光ファイバの各々が公知の締結方式によりホルダ133に締結されることでホルダ133に固定されている。また、発光オーナメント121の薄型化のために、ホルダ133についても、導光体132と同様に円弧状に湾曲した形状に成形されている。
<<その他の実施形態>>
上記の実施形態には、主として本発明の車両用加飾部品の一例、具体的には、車両用のドアライニングRに用いられる発光オーナメント1、41、81、101、121の構成について説明した。しかし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。また、上述した各部材の材質、配置位置、形状等については、本発明の効果を奏するための例に過ぎず、本発明を限定するものではない。
また、上記の実施形態では、本発明の車両用加飾部品の一例として車両用のドアライニングRの一部として組み付けられる発光オーナメント1、41、81、101、121を例に挙げて説明したが、本発明の車両用加飾部品の用途は、ドアライニングRに限定して利用されるものではなく、車両中の他の部位を加飾する場合であってもよい。例えば、上記の実施形態に係る発光オーナメント、41、81、101、121と同様の効果を有する発光オーナメントが、車両用シートの背面側に設けられたシートバックボード、車両のルーフやルーフを支持するルーフピラー、運転席前方のダッシュボードやその周辺用の内装部材、あるいは座席間に設けられたコンソールボックスに組み付けられるものであってもよい。
1,41,81,101,121 発光オーナメント(車両用加飾部品)
1a 発光領域、1b 非発光領域
2 ポケットトリム
3 ドアアームレスト
4 ロアベース
4a,4c ボス穴
4b,4d 嵌合穴
5 プルハンドル
10,82,102,122 オーナメント本体(加飾体)
11 オーナメント基材(加飾体本体)
12 加飾フィルム
12a 絵柄層
12c 透光部
12d 遮光部
12e 接着層
13 ボス
14 係合突起
15 リブ
16 爪部
16a 鉤状部、16b 包囲部
30,60,130 光源ユニット(照射体)
31,61 ランプ(光源)
31a ジャック
32,62,132 導光体
32a,62a 出射面
33,63,93,113,133 ホルダ
34 係合穴形成部
34a 係合穴
35 ボス
36 係合突起
42 ドアライニング本体
45 爪部
62b 突出部
62c 凸部
62d プリズム部
64a 枠壁
64c 位置決め穴
64d 係合爪部
64e 側壁
64i 当接リブ
83 爪
84 ボス
90 ディスプレイ(照射体、面状発光体)
90a 発光面(対向面)
90b 点灯領域、90c 非点灯領域、90d 凸部
93a 嵌合穴、93b 係合突起
93c 舌状突起、93d 挿入穴
93e 係合突起
110 シート状ディスプレイ(照射体、面状発光体)
113a ボス
H ケーブル
R ドアライニング

Claims (5)

  1. 光を照射する照射体と、該照射体の前方位置に配置された加飾体と、を備え、該加飾体の外表面が車内空間に対して露出した状態で配置される車両用加飾部品であって、
    前記加飾体は、透光性を有する加飾体本体と、該加飾体本体に取り付けられた加飾フィルムとを備え、
    前記外表面には、前記照射体からの光を透過させて発光する発光領域及び該発光領域以外の非発光領域が形成され、
    前記加飾体における前記発光領域に対応する部分と前記非発光領域に対応する部分との間で、前記外表面に向かう光量を異ならせる光量差形成機構が設けられ、
    前記発光領域は、前記外表面において集合した状態で形成され、
    前記発光領域及び前記非発光領域の双方は、互いに同様の装飾様式となるように形成されており、
    前記加飾フィルムのうち、前記外表面をなす表面とは反対側にある裏面には、前記加飾体本体を透過した光を遮断する遮光部と、該遮光部と隣り合う位置にあって前記加飾体本体を透過した光を透過させる透光部と、を有する層が形成されており、
    前記光量差形成機構は、前記裏面に形成された前記遮光部及び前記透光部からなり、
    前記加飾フィルムと前記加飾体本体との間には接着層が設けられており、
    該接着層は、前記層において同一面上にある前記遮光部の前記接着層側の面及び前記透部の前記接着層側の面の双方と接していることを特徴とする車両用加飾部品。
  2. 前記加飾フィルムのうち、前記表面には、該表面全体に亘って一様の装飾様式にて形成された絵柄層が形成され、
    前記裏面中、前記非発光領域に対応する部分に印刷処理を施して前記遮光部が形成されており、前記発光領域に対応する部分を前記印刷処理の対象から外して前記透光部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用加飾部品。
  3. 前記照射体は、光源と、該光源からの光を内部に導くことで光を照射する導光体と、を備えることを特徴とする請求項2に記載の車両用加飾部品。
  4. 前記導光体は、光ファイバからなることを特徴とする請求項3に記載の車両用加飾部品。
  5. 車両用ドアの車内側に配置されるドアライニングを構成する発光オーナメントであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の車両用加飾部品。
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