JP2022551972A - Pd-l1疾患の治療のためのヘテロアリール-ビフェニルアミン - Google Patents

Pd-l1疾患の治療のためのヘテロアリール-ビフェニルアミン Download PDF

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Abstract

免疫調節物質として有用な化合物が提供される。これらの化合物は、その立体異性体及び医薬として許容し得る塩を含む、式(I)を有し、ここでR2a、R2b、R3、R3a、R4、R6、R7、R8、A、Z、X1及びnは、本明細書において定義されたものである。そのような化合物、並びにそのような化合物を含有する医薬組成物の調製及び使用に関する方法も、明らかにされている。TIFF2022551972000129.tif40155

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2019年10月16日に出願された米国特許仮出願第62/915,771号に対する、米国特許法119条(e)項の下での優先権の利益を主張するものであり、その出願はその全体が引用により本明細書中に組み込まれている。
連邦政府支援の研究開発下で行われた発明に対する権利に関する陳述
該当なし。
コンパクトディスクで提出された「配列表」、表、又はコンピュータプログラムを列挙する付属物に関する言及
該当なし。
開示の背景
プログラムされた細胞死タンパク質-1(PD-1)は、その2つのリガンドPD-L1又はPD-L2との相互作用時に負のシグナルを送達するCD28スーパーファミリーの一員である。PD-1及びそのリガンドは、広範に発現され、T細胞活性化及び寛容において広い範囲の免疫調節の役割を果たす。PD-1及びそのリガンドは、感染性免疫及び腫瘍免疫の減弱、並びに慢性感染症及び腫瘍の進行の促進に関与している。
PD-1経路の調節は、様々なヒト疾患において治療的可能性を有する(Hyun-Tak Jin et al., Curr Top Microbiol Immunol. (2011); 350:17-37)。PD-1経路の遮断は、癌治療における魅力的標的となってきている。このプログラムされた細胞死タンパク質-1(PD-1)免疫チェックポイント経路を遮断する治療的抗体は、T細胞ダウンレギュレーションを妨げ、且つ癌に対する免疫応答を促進する。いくつかのPD-1経路インヒビターが、臨床試験の様々な相において強固な活性を示している(RD Harvey, Clinical Pharmacology and Therapeutics (2014); 96(2), 214-223)。
PD-L1のPD-1又はCD80のいずれかとの相互作用を遮断する物質が、望ましい。いくつかの抗体が、開発され且つ市販されている。非ペプチド型小型分子を開示している数種の特許出願が、公開されている(BMS社からWO2015/160641、WO2015/034820、及びWO2017/066227及びWO2018/009505;Aurigene社からWO2015/033299及びWO2015/033301;Incyte社からWO2017/070089、US2017/0145025、WO2017/106634、US2017/0174679、WO2017/192961、WO2017/222976、WO2017/205464、WO2017/112730、WO2017/041899及びWO2018/013789;Maxinovel社からWO2018/006795、並びに本発明者であるChemoCentryx社からWO2018/005374)。しかし、PD-L1のインヒビターとしての小型分子などの代替化合物であって、経口投与、安定性、生物学的利用能、治療係数、及び毒性の観点で有利な特徴を持ち得るものが依然必要とされている。
開示の簡単な概要
一態様において、式(I)を有する化合物:
Figure 2022551972000002
又はその医薬として許容し得る塩、プロドラッグ又は生物学的等価体が、本明細書に提供され;ここで、A、Z、X1、R2a、R2b、R3、R3a、R4、R6、R7、R8、及び下付文字nは、本明細書において定義されている。
本明細書に提供される化合物に加え、本開示は、1又は複数のこれらの化合物を含有する医薬組成物、並びにそのような化合物の調製及び使用に関連した方法を更に提供する。一部の実施態様において、本化合物は、PD-1/PD-L1経路に関連した疾患を治療するための治療的方法において使用される。
図面の簡単な説明
該当なし。
開示の詳細な説明
略語及び定義
本明細書において使用される用語「ある/その(a、an又はthe)」は、一つのメンバーによる局面を含むのみではなく、1よりも多いメンバーによる局面も含む。例えば、単数形「ある/その(a、an又はthe)」は、文脈が別に明確に指示しない限りは、複数の言及を含む。従って例えば、「ある(a)細胞」の言及は、複数のそのような細胞を含み、「その(the)物質」の言及は、当業者に公知の物質の1又は複数の言及を含むなどである。
用語「約」及び「およそ」は、一般に測定結果の性質又は正確さを前提として、測定された量に関する許容できる程度の誤差を意味するものとする。典型的には、例証的誤差の程度は、所定の値又は値の範囲の20パーセント(%)以内、好ましくは10%以内、及びより好ましくは5%以内である。或いは、及び特に生物系において、用語「約」及び「およそ」は、所定の値の1桁違い以内、好ましくは5倍以内、より好ましくは2倍以内である値を意味してよい。本明細書において与えられた数値量は、別に言及されない限りは概数であり、このことは用語「約」又は「およそ」は、明確に言及されない場合推量であり得ることを意味する。
用語「アルキル」は、それ自体で又は別の置換基の一部として、別に言及しない限りは、指定された数の炭素原子を有する(すなわち、C1-8は、1~8個の炭素を意味する)、直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を意味する。アルキル基の例は、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、t-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、n-ペンチル、n-ヘキシル、n-ヘプチル、n-オクチルなどを含む。用語「アルケニル」は、1又は複数の二重結合を有する不飽和アルキル基を指す。同様に、用語「アルキニル」は、1又は複数の三重結合を有する不飽和アルキル基を指す。アルケニル基の例は、ビニル、2-プロペニル、クロチル、2-イソペンテニル、2-(ブタジエニル)、2,4-ペンタジエニル及び3-(1,4-ペンタジエニル)を含む。アルキニル基は、エチニル、1-及び3-プロピニル、3-ブチニル、並びにより高次の同族体及び異性体を含む。用語「シクロアルキル」は、指定された数の環原子を有し(例えば、C3-6シクロアルキル)、及び完全に飽和されたか又は環頂点の間にわずか1個の二重結合を有する、炭化水素環を指す。「シクロアルキル」はまた、二環式及び多環式の炭化水素環、例えば、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、ビシクロ[2.2.2]オクタンなどを指すことも意味する。これらの二環式又は多環式の環は、縮合され、架橋され、スピロ型、又はそれらの組合せであってよい。用語「ヘテロシクロアルキル」又は「ヘテロシクリル」は、N、O、及びSから選択された1~5個のヘテロ原子を含むシクロアルキル基を指し、ここで窒素原子及び硫黄原子は、任意に酸化され、並びに窒素原子(複数可)は任意に四級化される。ヘテロシクロアルキルは、単環式、二環式、又は多環式の環系であってよい。二環式又は多環式の環は、縮合され、架橋され、スピロ型、又はそれらの組合せであってよい。C4-12ヘテロシクリルの記述は、少なくとも1個の環員はヘテロ原子である、4~12個の環員を有する基を指すことが理解される。ヘテロシクロアルキル基の非限定的例は、ピロリジン、イミダゾリジン、ピラゾリジン、ブチロラクタム、バレロラクタム、イミダゾリジノン、テトラゾロン、ヒダントイン、ジオキソラン、フタルイミド、ピペリジン、1,4-ジオキサン、モルホリン、チオモルホリン、チオモルホリン-S-オキシド、チオモルホリン-S,S-オキシド、ピペラジン、ピラン、ピリドン、3-ピロリン、チオピラン、ピロン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、キヌクリジンなどを含む。ヘテロシクロアルキル基は、環炭素又はヘテロ原子を介して、その分子の残余に結合されることができる。
用語「アルキレン」は、それ自体で又は別の置換基の一部として、-CH2CH2CH2CH2-により例示されるような、アルカン由来の二価の基を意味する。アルキレン基は、線状又は分岐状であることができる。後者の例は、-CH2C(CH32CH2-、-CH2C(CH32-、又は-CH(CH3)CH2CH2-である。典型的には、アルキル(又はアルキレン)基は、1~12個の炭素原子を有し、8個以下の炭素原子を有するそれらの基が、本開示においては好ましい。同様に、「アルケニレン」及び「アルキニレン」は、各々、二重結合又は三重結合を有する「アルキレン」の不飽和型を指す。
用語「ヘテロアルキル」は、それ自体で又は別の用語と組合せて、別に言及しない限りは、言及された数の炭素原子並びにO、N、Si及びSからなる群から選択される1~3個のヘテロ原子からなる、安定した直鎖もしくは分岐鎖の、又は環状の炭化水素基、又はそれらの組合せを意味し、ここで窒素及び硫黄原子は任意に酸化されてよく、且つ窒素ヘテロ原子は任意に四級化されてよい。ヘテロ原子(複数可)O、N及びSは、ヘテロアルキル基の任意の内部位置に配置されてよい。ヘテロ原子Siは、アルキル基がその分子の残余に結合されている位置を含むヘテロアルキル基の任意の位置に配置されてよい。例は、-CH2-CH2-O-CH3、-CH2-CH2-NH-CH3、-CH2-CH2-N(CH3)-CH3、-CH2-S-CH2-CH3、-CH2-CH2、-S(O)-CH3、-CH2-CH2-S(O)2-CH3、-CH=CH-O-CH3、-Si(CH33、-CH2-CH=N-OCH3、及び-CH=CH-N(CH3)-CH3を含む。例えば、-CH2-NH-OCH3及び-CH2-O-Si(CH33など、最大2個のヘテロ原子が連続されてよい。同様に、用語「ヘテロアルケニル」及び「ヘテロアルキニル」は、それ自体で又は別の用語と組合せて、別に言及しない限りは、各々、言及された数の炭素を含み、並びにO、N、Si及びSからなる群から選択される1~3個のヘテロ原子を有する、アルケニル基又はアルキニル基を意味し、ここで窒素及び硫黄原子は任意に酸化されてよく、且つ窒素ヘテロ原子は任意に四級化されてよい。ヘテロ原子(複数可)O、N及びSは、ヘテロアルキル基の任意の内部位置に配置されてよい。
用語「ヘテロアルキレン」は、それ自体で又は別の置換基の一部として、-CH2-CH2-S-CH2CH2-及び-CH2-S-CH2-CH2-NH-CH2-、-O-CH2-CH=CH-、-CH2-CH=C(H)CH2-O-CH2-及び-S-CH2-C≡C-により例示されるような、ヘテロアルキル由来の、飽和又は不飽和又は多価不飽和の二価の基を意味する。ヘテロアルキレン基に関して、ヘテロ原子はまた、いずれかもしくは両方の鎖末端を占拠することができる(例えば、アルキレンオキシ、アルキレンジオキシ、アルキレンアミノ、アルキレンジアミノなど)。
用語「アルコキシ」、「アルキルアミノ」及び「アルキルチオ」(又はチオアルコキシ)は、それらの従来の意味で使用され、且つ各々、酸素原子、アミノ基、又は硫黄原子を介して、その分子の残余に結合されたそれらのアルキル基を指す。加えて、ジアルキルアミノ基に関して、アルキル部分は、同じ又は異なることができ、且つまた各々が結合された窒素原子と一緒に、3~7員環を形成することもできる。従って-NRabとして表された基は、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、アゼチジニルなどを含むことを意味する。
用語「ハロ」又は「ハロゲン」は、それら自体で又は別の置換基の一部として、別に言及しない限りは、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素原子を意味する。加えて「ハロアルキル」などの用語は、モノハロアルキル及びポリハロアルキルを含むことを意味する。例えば、用語「C1-4ハロアルキル」は、トリフルオロメチル、2,2,2-トリフルオロエチル、4-クロロブチル、3-ブロモプロピルなどを含むことを意味する。
用語「ヒドロキシアルキル」又は「アルキル-OH」は、少なくとも1個(及び最大3個)の水素原子がヒドロキシ基により置き換えられる、先に定義されたようなアルキル基を指す。アルキル基に関して、ヒドロキシアルキル基は、C1-6など、いずれか好適な数の炭素原子を有することができる。例証的ヒドロキシアルキル基は、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル(ここでヒドロキシは、1-又は2-位にある)、ヒドロキシプロピル(ここでヒドロキシは、1-、2-又は3-位にある)、及び2,3-ジヒドロキシプロピルを含むが、これらに限定されるものではない。
用語「C1-3アルキル-グアニジニル」は、少なくとも1個の水素原子が、グアニジニル基(-NHC(NH)NH2)により置き換えられている、先に定義されたような、C1-3アルキル基を指す。
用語「アリール」は、別に言及しない限りは、一緒に縮合されるか又は共有的に連結されている、単環又は多環(最大三環)であることができる、多価不飽和の、典型的には芳香族の、炭化水素基を意味する。用語「ヘテロアリール」は、N、O、及びSから選択された1~5個のヘテロ原子を含む、アリール基(又は環)を指し、ここで窒素及び硫黄原子は、任意に酸化され、且つ窒素原子(複数可)は任意に四級化される。ヘテロアリール基は、ヘテロ原子を介してその分子の残余に結合されることができる。C5-10ヘテロアリールの記述は、少なくとも1個の環員はヘテロ原子である、5~10環員を有するヘテロアリール部分を指すことは理解される。アリール基の非限定的例は、フェニル、ナフチル及びビフェニルを含む一方で、ヘテロアリール基の非限定的例は、ピリジル、ピリダジニル、ピラジニル、ピリミジニル、トリアジニル、キノリニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、フタラジニル、ベンゾトリアジニル、プリニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾピラゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンズイソオキサゾリル、イソベンゾフリル、イソインドリル、インドリジニル、ベンゾトリアジニル、チエノピリジニル、チエノピリミジニル、ピラゾロピリミジニル、イミダゾピリジン、ベンゾチアキソリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、インドリル、キノリル、イソキノリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、インダゾリル、プテリジニル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアジアゾリル、ピロリル、チアゾリル、フリル、チエニルなどを含む。先に注記したアリール及びヘテロアリールの各環系の置換基は、以下に説明した許容し得る置換基の群から選択される。
用語「炭素環」、「炭素環式」又は「カルボシクリル」は、環頂点として炭素原子のみを持つ環状部分を指す。炭素環部分は、飽和又は不飽和であり、且つ芳香族であることができる。一般に炭素環式部分は、3~10環員を有する。複数の環構造を持つ炭素環式部分(例えば二環式)は、芳香環に縮合されたシクロアルキル環を含むことができる(例えば、1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン)。従って炭素環は、シクロペンチル、シクロヘキセニル、ナフチル、及び1,2,3,4-テトラヒドロナフチルを含む。用語「複素環」は、「ヘテロシクロアルキル」部分及び「ヘテロアリール」部分の両方を指す。従って複素環は、飽和又は不飽和であり、且つ芳香族であることができる。一般に、複素環は、4~10環員であり、並びにピペリジニル、テトラジニル、ピラゾリル及びインドリルを含む。
前記用語のいずれか(例えば、「アルキル」、「アリール」及び「ヘテロアリール」)が、置換基に関する更なる注釈を伴わずに「置換された」と称される場合、指定された基の置換型は、以下に提供されるようなものであろう。
アルキル基(アルキレン、アルケニル、アルキニル及びシクロアルキルと称されることが多いそれらの基を含む)の置換基は、以下から選択された様々な基であることができる:0から(2m’+1)までの範囲の数(ここでm’はそのような基内の炭素原子の総数である)で、-ハロゲン、-OR’、-NR’R”、-SR’、-SiR’R”R”’、-OC(O)R’、-C(O)R’、-CO2R’、-CONR’R”、-OC(O)NR’R”、-NR”C(O)R’、-NR’-C(O)NR”R”’、-NR”C(O)2R’、-NH-C(NH2)=NH、-NR’C(NH2)=NH、-NH-C(NH2)=NR’、-S(O)R’、-S(O)2R’、-S(O)2NR’R”、-NR’S(O)2R”、-CN及び-NO2。R’、R”及びR”’は各々独立して、水素、非置換のC1-8アルキル、非置換のヘテロアルキル、非置換のアリール、1~3個のハロゲンで置換されたアリール、非置換のC1-8アルキル、C1-8 アルコキシ又はC1-8チオアルコキシ基、或いは非置換のアリール-C1-4アルキル基である。R’及びR”が同じ窒素原子に結合している場合、これらはその窒素原子と一緒に、3-、4-、5-、6-、又は7-員の環を形成することができる。例えば、-NR’R”は、1-ピロリジニル及び4-モルホリニルを含むことを意味する。それ自体で又は別の基の一部として使用される用語「アシル」は、その基の結合点に最も近い炭素上の2個の置換基が、置換基=Oにより置き換えられているアルキル基(例えば、-C(O)CH3、-C(O)CH2CH2OR’など)を指す。
同様に、アリール基及びヘテロアリール基に関する置換基は、変動され、且つ一般に以下から選択される:0から芳香環系上のオープン価(open valences)の総数までの範囲の数である、-ハロゲン、-OR’、-OC(O)R’、-NR’R”、-SR’、-R’、-CN、-NO2、-CO2R’、-CONR’R”、-C(O)R’、-OC(O)NR’R”、-NR”C(O)R’、-NR”C(O)2R’、-NR’-C(O)NR”R”’、-NH-C(NH2)=NH、-NR’C(NH2)=NH、-NH-C(NH2)=NR’、-S(O)R’、-S(O)2R’、-S(O)2NR’R”、-NR’S(O)2R”、-N3、ペルフルオロ(C1-C4)アルコキシ、及びペルフルオロ(C1-C4)アルキル;並びにここで、R’、R”及びR”’は、水素、C1-8アルキル、C3-6シクロアルキル、C2-8アルケニル、C2-8アルキニル、非置換のアリール及びヘテロアリール、(非置換のアリール)-C1-4アルキル、及び非置換のアリールオキシ-C1-4アルキルから独立して選択される。他の好適な置換基は、1~4個の炭素原子由来のアルキレンテザーにより環原子に結合された先のアリール置換基の各々を含む。
アリール又はヘテロアリール環の隣接原子上の2個の置換基は、式-T-C(O)-(CH2q-U-の置換基(式中、T及びUは独立して-NH-、-O-、-CH2-又は単結合であり、並びにqは、0~2の整数である)により、任意に置き換えられてよい。或いは、アリール又はヘテロアリール環の隣接原子上の2個の置換基は、式-A-(CH2r-B-の置換基(式中、A及びBは独立して-CH2-、-O-、-NH-、-S-、-S(O)-、-S(O)2-、-S(O)2NR’-又は単結合であり、並びにrは、1~3の整数である)により任意に置き換えられてよい。そのように形成された新規環の単結合の一つは、任意に二重結合により置き換えられてよい。或いは、アリール又はヘテロアリール環の隣接原子上の2個の置換基は、式-(CH2s-X-(CH2t-の置換基(式中、s及びtは、独立して、0~3の整数であり、及びXは、-O-、-NR’-、-S-、-S(O)-、-S(O)2-、又は-S(O)2NR’-である)により任意に置き換えられてよい。-NR’-及び-S(O)2NR’-中の置換基R’は、水素又は非置換のC1-6アルキルから選択される。
本明細書において使用される用語「ヘテロ原子」は、酸素(O)、窒素(N)、硫黄(S)及びケイ素(Si)を含むことを意味する。
本明細書の開示は更に、それらのプロドラッグ及び生物学的等価体に関する。好適な生物学的等価体は、例えば、カルボン酸塩置換体(ホスホン酸、ホスフィン酸、スルホン酸、スルフィン酸、及びテトラゾールなどの酸性ヘテロシクリル基)を含むであろう。好適なプロドラッグは、生理的条件下で式Iの化合物を提供するように加水分解及び/又は酸化されることがわかっているそれらの従来型の基を含むであろう。
用語「患者」及び「対象」は、霊長類(特にヒト)、家庭内伴侶動物(例えばイヌ、ネコ、ウマなど)並びに家畜(例えば、畜牛、ブタ、ヒツジなど)を含む。
本明細書において使用される用語「治療する」又は「治療」は、疾患-変更する治療及び対症治療の両方を包含し、そのいずれかは、予防的(すなわち、症状の防止、遅延又は重症度の軽減のために、症状の開始前に)又は治療的(すなわち、症状の重症度及び/又は持続期間を軽減するために、症状の開始後に)であってよい。
用語「医薬として許容し得る塩」は、本明細書記載の化合物上に認められる特定の置換基に応じて、比較的無毒の酸又は塩基により調製される、活性化合物の塩を含むことを意味する。本開示の化合物が、比較的酸性の官能基を含む場合、無希釈又は好適な不活性溶媒中のいずれかで、そのような化合物の中性型を、十分量の所望の塩基と接触させることにより、塩基付加塩を得ることができる。医薬として許容し得る無機塩基由来の塩の例は、アルミニウム、アンモニウム、カルシウム、銅、第二鉄、第一鉄、リチウム、マグネシウム、マンガン、亜マンガン、カリウム、ナトリウム、亜鉛などを含む。医薬として許容し得る有機塩基由来の塩は、置換アミン、環状アミン、天然のアミンなどを含む第一級、第二級及び第三級アミンの塩を含み、例えばアルギニン、ベタイン、カフェイン、コリン、N,N’-ジベンジルエチレンジアミン、ジエチルアミン、2-ジエチルアミノエタノール、2-ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N-エチルモルホリン、N-エチルピペリジン、グルカミン、グルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン、イソプロピルアミン、リジン、メチルグルカミン、モルホリン、ピペラジン(piperazine)、ピペラディン(piperadine)、ポリアミン樹脂、プロカイン、プリン、テオブロミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、トロメタミンなどを含む。本開示の化合物が、比較的塩基性の官能基を含む場合、無希釈又は好適な不活性溶媒中のいずれかで、そのような化合物の中性型を、十分量の所望の酸と接触させることにより、酸付加塩を得ることができる。医薬として許容し得る酸付加塩の例は、塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、炭酸一水素(monohydrogen carbonic)、リン酸、リン酸一水素、リン酸二水素、硫酸、硫酸一水素、ヨウ化水素酸、又は亜リン酸などの無機酸に由来するもの、並びに酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p-トリルスルホン酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸などの比較的無毒の有機酸に由来する塩を含む。同じく、アルギン酸塩などの、アミノ酸の塩、並びにグルクロン酸又はガラクツロン酸などの、有機酸の塩も含まれる(例えば、Berge, S.M., et al, “Pharmaceutical Salts”, Journal of Pharmaceutical Science, 1977, 66, 1-19参照)。本開示のある特定の化合物は、その化合物を、塩基付加塩もしくは酸付加塩のいずれかに変換させることができる、塩基性官能基及び酸性官能基の両方を含む。
本化合物の天然型は、これらの塩を、塩基又は酸と接触させ、及び従来の様式により親化合物を単離することにより、再生されてよい。本化合物の親型は、極性溶媒中の溶解度など、特定の物理的特性において様々な塩型とは異なるが、他方でこれらの塩は、本開示の目的に関して本化合物の親型と同等である。
本開示の特定の化合物は、非溶媒和型、並びに水和型を含む溶媒和型で存在することができる。概して、溶媒和型は、非溶媒和型と同等であり、且つ本開示の範囲内に包含されることが意図される。本開示の特定の化合物は、複数の結晶型又は非晶質型で存在してもよい。概して、全ての物理的形状は、本開示により企図された使用に関して同等であり、且つ本開示の範囲内であることが意図される。
本発明の特定の化合物は、不斉炭素原子(光学中心)又は二重結合を有し;ラセミ化合物、ジアステレオマー、幾何異性体、位置異性体及び個別の異性体(例えば、個別のエナンチオマー)は全て、本発明の範囲内に包含されることが意図される。立体化学表示が示される場合は、その一方の異性体が存在し、且つ他方の異性体は実質的に含まない化合物を指すことを意味する。別の異性体を「実質的に含まない」とは、これら2種の異性体が、少なくとも80/20の比、より好ましくは90/10、又は95/5もしくはそれよりも大きいことを示している。一部の実施態様において、これらの異性体の一方は、少なくとも99%の量で存在するであろう。
本開示の化合物はまた、そのような化合物を構成する1又は複数の原子で、非天然の割合の原子同位体を含んでもよい。例えば本化合物は、例としてトリチウム(3H)、ヨウ素-125(125I)又は炭素-14(14C)などの放射性同位元素により、放射標識されてよい。本開示の化合物の同位体変動の全ては、放射性であるかどうかにかかわらず、本開示の範囲内に包含されることが意図される。例えば本化合物は、任意の数の水素原子が、重水素(2H)同位体により置き換えられるように調製されてよい。本開示の化合物はまた、そのような化合物を構成する1又は複数の原子で、非天然の割合の原子同位体を含んでよい。非天然の割合の同位体とは、問題の原子の天然に認められる量から、その原子の100%からなる量までの範囲として定義されてよい。例えばこれらの化合物は、例としてトリチウム(3H)、ヨウ素-125(125I)もしくは炭素-14(14C)などの放射性同位元素、又は重水素(2H)もしくは炭素-13(13C)などの非-放射性同位元素を取り込んでよい。そのような同位体変動は、本出願内の別所に記載したものの追加の有用性を提供することができる。例えば、本開示の化合物の同位体変種は、非限定的に、診断試薬及び/もしくは造影剤として、又は細胞毒性/放射毒性の治療薬としてを含む、追加の有用性を認めることができる。加えて本開示の化合物の同位体変種は、治療期間中の増強された安全性、忍容性又は有効性に寄与することができる、変更された薬物動態的及び薬力学的特徴を有することができる。本開示の化合物の全ての同位体変動は、放射性であるかどうかにかかわらず、本開示の範囲内に包含されることが意図される。
化合物
一態様において、本開示は、式(I)を有する化合物:
Figure 2022551972000003
又はそれらの医薬として許容し得る塩、プロドラッグもしくは生物学的等価体を提供し、ここで:
Aは、非置換であるか又は、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3ハロアルキル、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、OH、及びCNからなる群から独立して選択される1~5の成員により置換された、5-~10-員のヘテロアリール基であり;
1は、非置換であるか又は、C1-2アルキル及びCO2Hからなる群から独立して選択される1もしくは2の成員により置換された、C1-3アルキレンであり;
2a及びR2bは、H、C1-8アルキル、C1-8ハロアルキル、-Y、-X2-CO2a、-X2-ORa、-X2-NRab、-X2-C(O)NRab、-X2-SO2a、-X2-SO2NRab、-X2-SO3a及び-X2-Yからなる群から各々独立して選択され、ここで各X2は、C1-6アルキレンであり、及び任意のC1-8アルキル又はC1-6アルキレンは、非置換であるか又は、OH、SO2NH2、C(O)NH2、C(O)NHOH、PO32、CO21-8アルキル及びCO2Hからなる群から独立して選択される1もしくは2の成員により置換されており、並びに各Yは、C3-6シクロアルキル、C4-8ヘテロシクリル及び5-~6-員のヘテロアリールからなる群から選択され、その各々は、非置換であるか又は、オキソ、OH、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C1-4ヒドロキシアルキル、C1-4アルコキシ、C1-4ハロアルコキシ、C1-4ヒドロキシアルコキシ、SO2NH2、C(O)NH2、-C(O)NHOH、PO32、CO21-8アルキル、SO3H及びCO2Hからなる群から独立して選択される1~4の置換基により置換されているか;
或いは、R2a及びR2bは、組合せられ、O、N及びSから選択された0~2の追加のヘテロ原子環頂点を有する、4-~9-員の環もしくはスピロ環式環を形成し;
ここで、R2a及びR2bの組合せにより形成された環は、非置換であるか又は、オキソ、C1-8アルキル、C1-8ハロアルキル、C1-8ヒドロキシアルキル、-X3-CO2a、-X3-ORa、-X3-NRab、-X3-C(O)NRab、-X3-SO2a、-X3-SO2NRab、及び-X3-SO3aからなる群から独立して選択される1~4の置換基により置換されており、ここでX3は、結合又はC1-6アルキレンであり;
3及びR4は、H、F、Cl、CN、CH3、OCH3、CH2CH3及びCF3からなる群から各々独立して選択され;
下付文字nは、0、1、2又は3であり;
各R3aは、H、F、Cl、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルキル、C1-3ハロアルコキシ、C2-3アルケニル及びCNからなる群から独立して選択され;
6、R7及びR8は、H、F、Cl、CN、CH3、OCH3、CH2CH3及びCF3からなる群から各々独立して選択され;
Zは、非置換であるか又は、1~3のRcにより置換された、縮合された二環式ヘテロアリール環であり;
各Raは、H、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6ヒドロキシアルキル、C1-6アルキレン-CO2H、及びC1-6アルキレン-SO3Hからなる群から独立して選択され;
各Rbは、H、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6ヒドロキシアルキル、C1-6アルキレン-CO2H、及びC1-6アルキレン-SO3Hからなる群から独立して選択され、その各々は、非置換であるか又は、OH、SO2NH2、C(O)NH2、C(O)NHOH、PO32、CO21-8アルキル及びCO2Hから独立して選択された1もしくは2の成員により置換されており;
並びに、Ra及びRbは、同じ窒素原子に結合される場合、任意に組合せられ、4-~8-員の環又はスピロ環式環を形成し、これは、非置換であるか又は、ハロゲン、OH、SO2NH2、C(O)NH2、C(O)NHOH、PO32、CO21-8アルキルもしくは-CO2Hにより置換されており;
各Rcは、H、ハロゲン、CN、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、-Y1、-X4-CO2a、-O-X4-CO2a、-X4-ORa、-X4-NRab、-X4-C(O)NRab、-O-X4-C(O)NRab、-X4-SO2a、-X4-SO2NRab、-X4-SO3a、及び-N(Ra)-X4-CO2aからなる群から独立して選択され、ここで各X4は、結合又はC1-6アルキレンであり、並びに各Y1は、C3-6シクロアルキル及びC4-8ヘテロシクリルからなる群から選択され;並びに、任意に隣接環頂点上の2個のRcは組合せられ、縮合された5-又は6-員の複素環を形成する。
一部の実施態様において、本開示は、式(Ia)により表される式(I)の化合物を提供し:
Figure 2022551972000004
ここで、基R2a、R2b、R3、R4、A、X1及びZは、式(I)について提供された意味を有する。
一部の実施態様において、本開示は、式(Ib)により表される式(I)の化合物を提供し:
Figure 2022551972000005
ここで、基R2a、R2b、R3、R4、A及びZは、式(I)について提供された意味を有する。
一部の選択された実施態様において、式(I)、(Ia)、又は(Ib)の化合物は、Zが、以下からなる群から選択される式を有する縮合された二環式のヘテロアリール環である、それらの化合物である:
Figure 2022551972000006
一部の選択された実施態様において、式(I)、(Ia)、又は(Ib)の化合物は、Zが、1~3個のRcにより任意に置換された、単環の5-又は6-員のヘテロアリール環であり;並びに該複素環が、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、オキサゾリル、チアゾリル、及びピラゾリルからなる群から選択される、それらの化合物である。
一部の実施態様において、A基は、非置換であるか又は、CF3、OH、Et、CN、OCH3及びFからなる群から独立して選択される1もしくは2の成員により置換されている。一部の実施態様において、A基は、非置換であるか又は、OCH3及びFからなる群から選択される1もしくは2の成員により置換されている。
式(I)、(Ia)、又は(Ib)の化合物に関して先に注記したもののいずれかを含む、選択された実施態様において、更なる実施態様は、基Aが、5-又は6-員のヘテロアリール基であり、且つ非置換であるか又は、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3ハロアルキル、C1-3アルコキシ、OH、及びCNから独立して選択された1もしくは2の成員により置換されているものである。式(I)、(Ia)、又は(Ib)の化合物に関して先に注記したもののいずれかを含む、選択された実施態様において、更なる実施態様は、基Aが、5-又は6-員のヘテロアリール基であり、且つ非置換であるか又は、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3ハロアルキル、C1-3アルコキシ、及びCNから独立して選択された1もしくは2の成員により置換されているものである。式(I)、(Ia)、又は(Ib)の化合物に関して先に注記したもののいずれかを含む、選択された実施態様において、更なる実施態様は、基Aが、5-又は6-員のヘテロアリール基であり、且つ非置換であるか又は、OCH3及びFから独立して選択された1もしくは2の成員により置換されているものである。
式(I)、(Ia)、又は(Ib)の化合物に関して先に注記したもののいずれかを含む、選択された実施態様において、更なる実施態様は、基Aが、非置換であるか又は、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3ハロアルキル、C1-3アルコキシ、OH、及びCNからなる群から独立して選択される1~3の成員により置換されている、6-員のヘテロアリール基であるものである。式(I)、(Ia)、又は(Ib)の化合物に関して先に注記したもののいずれかを含む、選択された実施態様において、更なる実施態様は、基Aが、非置換であるか又は、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3ハロアルキル、C1-3アルコキシ、及びCNからなる群から独立して選択される1~3の成員により置換されている、6-員のヘテロアリール基であるものである。
式(I)、(Ia)、又は(Ib)の化合物に関して先に注記したもののいずれかを含む、選択された実施態様において、更なる実施態様は、基Aが、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、オキサゾリル、チアゾリル、及びピラゾリルからなる群から選択され、その各々が非置換であるか又は、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3ハロアルキル、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、OH、及びCNからなる群から独立して選択される1もしくは2の成員により置換されているものである。式(I)、(Ia)、又は(Ib)の化合物に関して先に注記したもののいずれかを含む、選択された実施態様において、更なる実施態様は、基Aが、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、オキサゾリル、チアゾリル、及びピラゾリルからなる群から選択され、その各々が非置換であるか又は、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3ハロアルキル、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、及びCNからなる群から独立して選択される1もしくは2の成員により置換されているものである。
式(I)、(Ia)、又は(Ib)の化合物に関して先に注記したもののいずれかを含む、選択された実施態様において、更なる実施態様は、基Aが、ピリジン、ピリミジン、ピラジン及び1,2,4-トリアジンからなる群から選択される6-員のヘテロアリール基であり、その各々が、非置換であるか又は、CF3、OH、Et、CN、OCH3及びFからなる群から独立して選択される1もしくは2の成員により置換されているものである。式(I)、(Ia)、又は(Ib)の化合物に関して先に注記したもののいずれかを含む、選択された実施態様において、更なる実施態様は、基Aが、ピリジン、ピリミジン、ピラジン及び1,2,4-トリアジンからなる群から選択される6-員のヘテロアリール基であり、その各々は非置換であるか又は、OCH3及びFからなる群から独立して選択される1もしくは2の成員により置換されているものである。
式(I)、(Ia)、又は(Ib)の化合物に関して先に注記したもののいずれかを含む、選択された実施態様において、更なる実施態様は、R2a及びR2bが、各々Hであるものである。
式(I)、(Ia)、又は(Ib)の化合物に関して先に注記したもののいずれかを含む、選択された実施態様において、更なる実施態様は、R2a及びR2bが、組合せられ、O、NもしくはSから選択された任意に1又は2の追加の環頂点を有する、4-~9-員の環又はスピロ環式環を形成するものであり;ここで該環又はスピロ環式環は、オキソ、C1-8アルキル、C1-8ハロアルキル、C1-8ヒドロキシアルキル、-X2-C(O)2a、-X2-ORa、-X2-NRab、-X2-CONRab、-X2-SO2a、-X2-SO2NRab、及び-X2-SO3aからなる群から選択され;ここでX2は、結合又はC1-6アルキレンである。
式(I)、(Ia)、又は(Ib)の化合物に関して先に注記したもののいずれかを含む、選択された実施態様において、更なる実施態様は、-N(R2a)(R2b)が以下からなる群から選択されるものである:
Figure 2022551972000007
式(I)、(Ia)、又は(Ib)の化合物に関して先に注記したもののいずれかを含む、選択された実施態様において、更なる実施態様は、-N(R2a)(R2b)が、以下からなる群から選択されるものである:
Figure 2022551972000008
式(I)、(Ia)、又は(Ib)の化合物に関して先に注記したもののいずれかを含む、選択された実施態様において、更なる実施態様は、-N(R2a)(R2b)が、以下からなる群から選択されるものである:
Figure 2022551972000009
式(I)、(Ia)、又は(Ib)の化合物に関して先に注記したもののいずれかを含む、選択された実施態様において、更なる実施態様は、R2aが、H又はC1-8アルキルであり;並びに、R2bが、-Y又は-X2-Yであるものである。
式(I)、(Ia)、又は(Ib)の化合物に関して先に注記したもののいずれかを含む、選択された実施態様において、更なる実施態様は、R2aが、H又はC1-8アルキルであり;R2bが、-Y又は-X2-Yであり;並びに、Yが、C3-6シクロアルキル及びC4-8ヘテロシクリルからなる群から選択され、その各々が、オキソ、OH、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C1-4ヒドロキシアルキル、C1-4アルコキシ、C1-4ハロアルコキシ、C1-4ヒドロキシアルコキシ、SO2NH2、C(O)NH2、C(O)NHOH、PO32、-C(O)21-8アルキル、及び-CO2Hからなる群から独立して選択される1~4個の置換基により任意に更に置換されているものである。
式(I)、(Ia)、又は(Ib)の化合物に関して先に注記したもののいずれかを含む、選択された実施態様において、更なる実施態様は、R3及びR4が、F、Cl、CN、CH3、OCH3、CH2CH3及びCF3からなる群から各々独立して選択されるものである。式(I)、(Ia)、又は(Ib)の化合物に関して先に注記したもののいずれかを含む、選択された実施態様において、更なる実施態様は、R3及びR4が、Cl、CN、CH3、及びCF3からなる群から各々独立して選択されるものである。
式(I)、(Ia)、又は(Ib)の化合物に関して先に注記したもののいずれかを含む、選択された実施態様において、更なる実施態様は、Zが、1もしくは2のオキソ基により任意に置換され、並びにRa及び/又はRbにより任意に置換される、5-又は6-員の非-芳香族複素環であるものである。
式(I)、(Ia)、又は(Ib)の化合物に関して先に注記したもののいずれかを含む、選択された実施態様において、更なる実施態様は、Zが、1~3のRcにより任意に置換された、単環の5-又は6-員のヘテロアリール環であるものである。
式(I)、(Ia)、又は(Ib)の化合物に関して先に注記したもののいずれかを含む、選択された実施態様において、更なる実施態様は、Zが、1もしくは2のオキソ基により任意に置換され、並びにRa及び/又はRbにより任意に置換される、5-又は6-員の非-芳香族複素環であるものである。
式(Ia)、又は(Ib)の化合物に関して先に注記したもののいずれかを含む、選択された実施態様において、更なる実施態様は、Zが、1~3のRcにより任意に置換された、単環式5-又は6-員のヘテロアリール環であるものである。
式(I)、(Ia)、又は(Ib)の化合物に関して先に注記したもののいずれかを含む、選択された実施態様において、更なる実施態様は、Zが、1もしくは2のオキソ基により任意に置換され、並びにRa及び/又はRbにより任意に置換される、5-又は6-員の非-芳香族複素環であり;並びに該非-芳香族複素環が、ピペリジニル、モルホリニル、テトラヒドロピラニル、及びテトラヒドロフラニルからなる群から選択されるものである。
式(I)、(Ia)、又は(Ib)の化合物に関して先に注記したもののいずれかを含む、選択された実施態様において、更なる実施態様は、Zが、1~3のRcにより任意に置換される、単環式5-又は6-員のヘテロアリール環であり;並びに該複素環が、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、オキサゾリル、チアゾリル、及びピラゾリルからなる群から選択されるものである。
式(I)、(Ia)、又は(Ib)の化合物に関して先に注記したもののいずれかを含む、選択された実施態様において、更なる実施態様は、化合物が、表1から選択されるものである。
式(I)、(Ia)、又は(Ib)の化合物に関して先に注記したもののいずれかを含む、選択された実施態様において、更なる実施態様は、化合物が、++又は+++の活性を有する、表1から選択されるものである。
式(I)、(Ia)、又は(Ib)の化合物に関して先に注記したもののいずれかを含む、選択された実施態様において、更なる実施態様は、化合物が、+++活性を有する、表1から選択されるものである。
先に提供された化合物に加え、それらの化合物の医薬として許容し得る塩も提供される。一部の実施態様において、医薬として許容し得る塩は、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、亜鉛、アルギニン、ベタイン、カフェイン、コリン、N,N’-ジベンジルエチレンジアミン、ジエチルアミン、2-ジエチルアミノエタノール、2-ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N-エチルモルホリン、N-エチルピペリジン、グルカミン、グルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン、イソプロピルアミン、リジン、メチルグルカミン、モルホリン、ピペラジン、ピペラディン、プロカイン、プリン、テオブロミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、トロメタミン、塩酸、炭酸、炭酸一水素、リン酸、リン酸一水素、リン酸二水素、酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p-トリルスルホン酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸、アルギニン酸、グルクロン酸及びガラクツロン酸から選択される。一部の実施態様において、医薬として許容し得る塩は、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、塩酸、炭酸、炭酸一水素、リン酸、リン酸一水素、リン酸二水素、酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p-トリルスルホン酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸、アルギニン酸、グルクロン酸及びガラクツロン酸から選択される。一部の実施態様において、医薬として許容し得る塩は、ナトリウム又は塩酸である。
塩型に加え、本開示は、プロドラッグ型である化合物を提供する。本明細書記載の化合物のプロドラッグは、生理的条件下で容易に化学変化を受け、本開示の化合物を提供するそれらの化合物である。加えて、プロドラッグは、エクスビボ環境において、化学的又は生化学的方法により、本開示の化合物に変換されることができる。例えば、プロドラッグは、好適な酵素又は化学試薬と共に、経皮貼付貯蔵庫中に配置された場合に、本開示の化合物へゆっくり変換されることができる。
エステルは、対応するカルボン酸のプロドラッグとして使用されてよい。C1-10アルキルエステル又はC1-10ハロアルキルエステルは、対応するカルボン酸のプロドラッグとして使用されてよい。以下のエステルが、使用されてよい:tert-ブチルエステル、メチルエステル、エチルエステル、イソプロピルエステル。
調製方法
下記実施例に説明された方法に加え、式(I)の化合物の調製に関する一般的方法が、スキーム1及び2において提供される。
Figure 2022551972000010
スキーム1は、式(I)を有する化合物の調製に関する一般的方法を図示している。先の反応スキームにおいて、Aは、6-員の窒素含有ヘテロアリール環(例えば、ピリジル、ピリミジニル)であり、X1はCH2であり、及びRsは、ヘテロアリール環上の1又は複数の置換基を表す。
次に触媒の存在下での(a)の(b)による鈴木式カップリングは、ビフェニル化合物(c)を提供する。試薬(d)由来のZ基は、置換反応において化合物(c)の環外アミンに付加され、化合物(e)を形成する。次に化合物(e)は、ボレート化合物(f)へ変換され、引き続き第二の鈴木式カップリング(ハロ-ヘテロアリール化合物(g)と)は、トリアリールアルデヒド化合物(h)を供する。このアルデヒドのHNR2a2bによる還元的アミノ化は、式(Ia)の化合物を提供する。
或いは、化合物(g’)及び触媒の存在下での、化合物(c)の第二の鈴木式カップリングは、トリアリールアルデヒド化合物(h)を提供し、これは先に説明したように、還元的アミノ化において使用することができ、式(Ia)の化合物を提供する。
Figure 2022551972000011
別の鈴木-カップリングベースのアプローチにおいて、化合物(a)の環外アミンは、試薬(d)により最初に置換され、化合物(j)を供する。触媒の存在下での(j)の(k)による鈴木式カップリングは、化合物(h)を提供する。トリアリールアルデヒド化合物(h)は、スキームIにおいて説明したような還元的アミノ化において使用することができ、式(Ia)の化合物を提供する。
医薬組成物
本明細書に提供される化合物に加え、それらの化合物の組成物は、典型的には医薬担体又は希釈剤を含有するであろう。
本明細書において使用される用語「組成物」は、特定された成分を特定された量で含有する製品、並びに直接的又は間接的に特定された成分の特定された量での組合せから生じる任意の製品を包含することを意図している。「医薬として許容し得る」により、担体、希釈剤又は賦形剤は、その製剤中の他の成分と相溶性がなければならず、且つそれらのレシピエントに対し有害であってはならないことを意味する。
別の実施態様において、式(I)、(Ia)、又は(Ib)の化合物、又はその医薬として許容し得る塩を含む本開示の化合物、及び医薬として許容し得る賦形剤を含有する医薬組成物が、提供される。
一部の実施態様において、本医薬組成物は、更に、1又は複数の追加の治療薬を含有する。一部の実施態様において、この1又は複数の追加の治療薬は、抗微生物薬、抗ウイルス薬、細胞毒性薬、遺伝子発現調節薬、化学療法薬、抗癌剤、血管新生阻害剤、免疫療法薬、抗-ホルモン剤、抗-線維化薬、放射線治療、放射線治療薬、抗-新生物薬、及び抗-増殖薬からなる群から選択される。一部の実施態様において、この1又は複数の追加の治療薬は、非限定的に、CCR1、CCR2、CCR3、CCR4、CCR5、CCR6、CCR7、CCR8、CCR9、CCR10、CCR11、CCR12、CXCR1、CXCR2、CXCR3、CXCR4、CXCR5、CXCR6、CXCR7、C3aR、及び/又はC5aRを含む、ケモカイン及び/又は化学誘引物質受容体のアンタゴニストである。ケモカイン及び/又は化学誘引物質受容体のアンタゴニストは、当該技術分野において公知であり、且つ例えば、WO2007/002667、WO2007/002293、WO/2003/105853、WO/2007/022257、WO/2007/059108、WO/2007/044804、WO2007/115232、WO2007/115231、WO2008/147815、WO2010/030815、WO2010/075257、WO2011/163640、WO2010/054006、WO2010/051561、WO2011/035332、WO2013/082490、WO2013/082429、WO2014/085490、WO2014/100735、WO2014/089495、WO2015/084842、WO2016/187393、WO2017/127409、WO2017/087607、WO2017/087610、WO2017/176620、WO2018/222598、WO2018/222601、WO2013/130811、WO2006/076644、WO2008/008431、WO2009/038847、WO2008/008375、WO2008/008374、WO2008/010934、WO2009/009740、WO2005/112925、WO2005/112916、WO2005/113513、WO2004/085384、WO2004/046092において説明されている。ケモカイン及び/又は化学誘引物質受容体のアンタゴニストはまた、CCX354、CCX9588、CCX140、CCX872、CCX598、CCX6239、CCX9664、CCX2553、CCX3587、CCX3624、CCX2991、CCX282、CCX025、CCX507、CCX430、CCX765、CCX224、CCX662、CCX650、CCX832、CCX168、CCX168-M1、CCX3022及び/又はCCX3384も含む。
本開示の化合物の投与に関する医薬組成物は、好都合なことに単位剤形で提供されてよく、且つ調剤学及び薬物送達の技術分野において周知の方法のいずれかにより調製されてよい。全ての方法は、その活性成分が、1又は複数の付属成分を構成する担体と会合するようにする工程を含む。一般に、この医薬組成物は、活性成分を、液体担体又は微粉化された固体担体又は両方と、均一且つ密接に会合させ、その後必要ならば、この生成物を所望の製剤に成形することにより、調製される。医薬組成物中に、活性のある目的の化合物は、疾患の過程又は状態に所望の効果をもたらすのに十分な量で含まれる。
活性成分を含有する医薬組成物は、例えば、錠剤、トローチ剤、舐剤、水性又は油性の懸濁剤、分散可能な散剤又は顆粒剤、乳剤、及び米国特許出願第2002-0012680号に記載されたような自己乳化剤、硬又は軟カプセル剤、シロップ剤、エリキシル剤、液剤、口腔内貼付剤、経口ゲル剤、チューインガム、咀嚼錠剤、発泡散剤及び発泡錠剤のような、経口使用に適した形であってよい。経口使用が意図された組成物は、医薬組成物の製造に関する当該技術分野において公知の任意の方法に従い調製されてよく、並びにそのような組成物は、医薬として洗練され且つ口当たりのよい調製品を提供するために、甘味剤、香味剤、着色剤、抗酸化剤及び保存剤からなる群から選択される、1又は複数の物質を含んでよい。錠剤は、錠剤の製造に適している無毒の医薬として許容し得る賦形剤と混合された活性成分を含む。これらの賦形剤は、例えば、不活性希釈剤、例えばセルロース、二酸化ケイ素、酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、グルコース、マンニトール、ソルビトール、乳糖、リン酸カルシウム又はリン酸ナトリウムなど;造粒剤及び崩壊剤、例えば、トウモロコシデンプン、又はアルギン酸など;結合剤、例えば、PVP、セルロース、PEG、デンプン、ゼラチン又はアカシアゴムなど;並びに、滑沢剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸又はタルクなどであってよい。錠剤は、コーティングされないか、又はこれらは、消化管における崩壊及び吸収を遅延し、これによりより長い期間にわたる持続作用を提供するための公知の技術により、腸溶性もしくはその他のためにコーティングされてよい。例えば、グリセリルモノステアラート又はグリセリルジステアラートなどの、時間遅延物質が使用されてよい。これらはまた、制御放出のための浸透圧治療用錠剤を形成するために、米国特許第4,256,108号;第4,166,452号;及び、第4,265,874号に記載された技術により、コーティングされてよい。
経口使用のための製剤はまた、活性成分が、不活性固形希釈剤、例えば炭酸カルシウム、リン酸カルシウム又はカオリン、様々な平均サイズのポリエチレングリコール(PEG)(例えば、PEG400、PEG4000)、並びに特定の界面活性剤、例えばクレモフォール又はソルトールなどと混合される、硬ゼラチンカプセル剤として、或いは活性成分が、水又は油性媒体、例えばピーナッツ油、流動パラフィン、もしくはオリーブ油などと混合される、軟ゼラチンカプセル剤としても提供されてよい。加えて、乳剤は、油類などの非水混和性成分により調製され、且つモノ-又はジ-グリセリド、PEGエステルなどの界面活性剤により安定化されることができる。
水性懸濁液は、活性物質を、水性懸濁液の製造に適した賦形剤と混合して含有する。そのような賦形剤は、懸濁化剤、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシ-プロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニル-ピロリドン、トラガカントガム及びアカシアゴムなどであり;分散剤又は湿潤剤は、天然のホスファチド、例えばレシチンなど、又はアルキレンオキシドの脂肪酸との縮合生成物、例えばステアリン酸ポリオキシ-エチレンなど、又はエチレンオキシドの長鎖脂肪族アルコールとの縮合生成物、例えばヘプタデカエチレンオキシセタノールなど、又はエチレンオキシドの脂肪酸由来の部分エステル及びヘキシトールとの縮合生成物、例えばポリオキシエチレンソルビトールモノオレエートなど、又はエチレンオキシドの脂肪酸由来の部分エステル及び無水ヘキシトールとの縮合生成物無水物、例えばポリエチレンソルビタンモノオレエートなどであってよい。水性懸濁液はまた、1又は複数の保存剤、例えば、安息香酸エチルもしくは安息香酸n-プロピル、p-ヒドロキシ安息香酸エステルなど、1又は複数の着色剤、1又は複数の香味剤、及び1又は複数の甘味剤、例えばショ糖もしくはサッカリンを含有してもよい。
油性懸濁剤は、活性成分を、例えば落花生油、オリーブ油、ゴマ油もしくはココナツ油などの植物油、又は流動パラフィンなどの鉱油中に、懸濁することにより製剤化されてよい。油性懸濁剤は、増粘剤、例えば蜜ろう、固形パラフィン又はセチルアルコールなどを含んでよい。先に列挙したもののような甘味剤、及び香味剤を添加し、口当たりのよい経口調製品を提供することができる。これらの組成物は、アスコルビン酸などの抗酸化物質の添加により保存されてよい。
水の添加による水性懸濁液の調製に適している分散性の散剤及び顆粒剤は、分散剤又は湿潤剤、懸濁化剤及び1又は複数の保存剤と混合された活性成分を提供する。好適な分散剤又は湿潤剤及び懸濁化剤は、既に先に言及したものにより例示される。追加の賦形剤、例えば甘味料、香味剤及び着色剤もまた、存在してよい。
本開示の医薬組成物はまた、水中油型乳剤の形であってよい。この油相は、例えばオリーブ油もしくは落花生油などの植物油、又は例えば流動パラフィンなどの鉱油、又はこれらの混合物であってよい。好適な乳化剤は、天然ゴム、例えばアカシアゴム又はトラガカントガムなど、天然のホスファチド、例えば大豆、レシチンなど、及び脂肪酸及び無水ヘキシトール由来のエステルもしくは部分エステル、例えばソルビタンモノオレエートなど、及び該部分エステルのエチレンオキシドとの縮合生成物、例えばポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートなどであってよい。乳剤はまた、甘味料及び香味剤も含んでよい。
シロップ剤及びエリキシル剤は、例えばグリセロール、プロピレングリコール、ソルビトール又はショ糖などの甘味剤と製剤化されてよい。そのような製剤はまた、粘滑剤(demulcent)、保存剤及び香味剤及び着色剤も含んでよい。経口液剤は、例えば、シクロデキストリン、PEG及び界面活性剤と組合せて調製することができる。
本医薬組成物は、無菌の注射用の水性又は油性の懸濁液の形状であることができる。この懸濁液は、先に言及したような分散剤又は湿潤剤及び懸濁化剤に適したものを使用し、公知の技術に従い製剤化されてよい。無菌の注射用調製品はまた、無毒の非経口的に許容し得る希釈剤又は溶媒中の無菌の注射用溶液又は懸濁液、例えば、1,3-ブタンジオール中の溶液であってよい。許容し得るビヒクル及び溶媒中でも、利用されるものは、水、リンゲル液及び等張塩化ナトリウム溶液である。加えて、無菌の不揮発性油が、溶媒又は懸濁化媒体として常用される。この目的のために、合成モノ-又はジグリセリドを含む、任意の無味の不揮発性油が利用される。加えて、オレイン酸などの脂肪酸の注射用調製品中の使用が認められる。
本開示の化合物はまた、本薬物の直腸投与のための坐剤の形状で投与されてよい。これらの組成物は、常温では固体であるが直腸温度では液体であり、従って直腸内で融解し薬物を放出する好適な非刺激性の賦形剤と、薬物を混合することにより、調製されることができる。そのような物質は、カカオバター及びポリエチレングリコールを含む。加えてこれらの化合物は、溶液又は軟膏を用い、眼内送達により投与されることができる。より更に対象化合物の経皮送達を、イオントフォレシス貼付剤などを用い達成することができる。局所使用に関して、本開示の化合物を含有するクリーム剤、軟膏剤、ゼリー剤、液剤又は懸濁剤などが、利用される。本明細書において使用される局所適用はまた、洗口液及び含嗽剤の使用も含むことを意味している。
本開示の化合物はまた、標的化可能な薬物担体のために適したポリマーである担体と組合せられてよい。そのようなポリマーは、ポリビニルピロリドン、ピランコポリマー、ポリヒドロキシ-プロピル-メタクリルアミド-フェノール、ポリヒドロキシエチル-アスパルタミド-フェノール、又はパルミトイル残基で置換されたポリエチレンオキシド-ポリリジンを含むことができる。更に、本開示の化合物は、薬物の制御放出を達成するのに有用な生分解性ポリマーの種類である担体、例えばポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ乳酸とポリグリコール酸のコポリマー、ポリイプシロンカプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリオルトエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロピラン、ポリシアノアクリレート、及びヒドロゲルの架橋したもしくは両親媒性のブロックコポリマーなどと組合せられてよい。ポリマー及び半透性のポリマーマトリクスは、バルブ、ステント、チューブ、プロテーゼなどの成形された製品へと形成されてよい。本開示の一実施態様において、本開示の化合物は、ステント又はステント-グラフト器具として形成される、ポリマー又は半透性ポリマーマトリクスと組合せられる。
疾患及び障害を治療する方法
本開示の化合物は、免疫調節物質として使用され得る。本開示の化合物は、インビトロ及びインビボの両方において、様々な状況においてPD-1及び/又はPD-L1のアゴニスト、アンタゴニスト、部分アゴニスト、逆アゴニスト、インヒビターとして使用され得る。一部の実施態様において、本開示の化合物は、PD-1/PD-L1タンパク質タンパク質相互作用のインヒビターとして使用され得る。一部の実施態様において、本開示の化合物は、PD-L1のインヒビターとして使用され得る。一部の実施態様において、本開示の化合物は、CD80/PD-L1タンパク質タンパク質相互作用のインヒビターとして使用され得る。一部の実施態様において、本開示の化合物は、インビトロ及びインビボにおいて、PD-1とPD-L1及び/又はPD-1とCD80及び/又はPD-1とPD-L2の間の相互作用を阻害するために使用され得る。一部の実施態様において、本開示の化合物は、VISTA及び/又はTIM-3を阻害するために使用され得る。一部の実施態様において、本開示の化合物は、PD-1/PD-L1タンパク質タンパク質相互作用のインヒビター並びにVISTA及び/又はTIM-3のインヒビターであり得る。一部の実施態様において、PD-1/PD-L1タンパク質タンパク質相互作用のインヒビターであることに加え、本開示の化合物は、CTLA-4及び/又はBTLA及び/又はLAG-3及び/又はKLRG-1及び/又は2B4及び/又はCD160及び/又はHVEM及び/又はCD48及び/又はE-カドヘリン及び/又はMHC-II及び/又はガレクチン-9及び/又はCD86及び/又はPD-L2及び/又はVISTA及び/又はTIM-3及び/又はCD80のインヒビターであり得る。
本開示の化合物は、水溶液中及びそうでなければリガンドの受容体への結合に適している条件下で、それらが相互作用する受容体と接触されてよい。この受容体は、懸濁液(例えば、単離された膜もしくは細胞の調製品)中、培養もしくは単離された細胞中、又は組織もしくは臓器内に、存在し得る。
好ましくは、この受容体と接触される本開示の化合物の量は、例えばELISAを用いて測定されたような、インビトロにおけるPD-1/PD-L1結合を阻害するのに十分であるものとする。この受容体は、溶液又は懸濁液中、培養もしくは単離された細胞調製品中、又は患者内部に存在してよい。
一部の実施態様において、本開示の化合物は、T細胞活性化の回復及び増強に有用である。一部の実施態様において、本開示の化合物は、患者における免疫応答を増強するのに有用である。一部の実施態様において、本開示の化合物は、癌及び感染症などの様々な治療分野において、疾患又は障害を治療、予防、又は進行の遅延するために有用である。
一部の実施態様において、本開示の化合物は、PD-1/PD-L1タンパク質タンパク質相互作用の調節に対し反応する状態に罹患した患者を治療するために使用することができる。
一部の実施態様において、対象においてPD-1シグナル伝達経路により媒介された免疫応答を調節する方法であって、式(I)、(Ia)、もしくは(Ib)の化合物、又はその医薬として許容し得る塩を含む本開示の化合物、或いは式(I)、(Ia)、もしくは(Ib)の化合物、又はその医薬として許容し得る塩を含有する組成物の治療的有効量を、対象へ投与することを含む方法が、提供される。
一部の実施態様において、それを必要とする対象において免疫応答を増強、刺激、調節及び/又は増大する方法であって、式(I)、(Ia)、もしくは(Ib)の化合物、又はその医薬として許容し得る塩を含む本開示の化合物、或いは式(I)、(Ia)、もしくは(Ib)の化合物、又はその医薬として許容し得る塩を含む本開示の化合物の組成物の治療的有効量を、対象へ投与することを含む方法が、提供される。
一部の実施態様において、それを必要とする対象において癌細胞の成長、増殖、又は転移を阻害する方法であって、式(I)、(Ia)、もしくは(Ib)の化合物、又はその医薬として許容し得る塩を含む本開示の化合物、或いは式(I)、(Ia)、もしくは(Ib)の化合物、又はその医薬として許容し得る塩を含む本開示の化合物の組成物の治療的有効量を、対象へ投与することを含む方法が、提供される。
一部の実施態様において、それを必要とする対象を治療する方法であって、式(I)、(Ia)、もしくは(Ib)の化合物、又はその医薬として許容し得る塩を含む本開示の化合物、或いは式(I)、(Ia)、もしくは(Ib)の化合物、又はその医薬として許容し得る塩を含む本開示の化合物の組成物の治療的有効量を、対象へ投与することを含む方法が、提供される。
一部の実施態様において、対象は、感染症、細菌感染症、ウイルス感染症、真菌感染症、固形腫瘍、悪性血液疾患、免疫障害、炎症疾患、及び癌からなる群から選択される疾患又は障害に罹患している。一部の実施態様において、この疾患又は障害は、メラノーマ、膠芽細胞腫、食道腫瘍、鼻咽頭癌腫、ブドウ膜メラノーマ、リンパ腫、リンパ球性リンパ腫、原発性CNSリンパ腫、T細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、原発性縦隔大細胞型B細胞リンパ腫、前立腺癌、去勢療法抵抗性前立腺癌、慢性骨髄性白血病、カポジ肉腫、線維肉腫、脂肪肉腫、軟骨肉腫、骨原性肉腫、血管肉腫、リンパ管肉腫、滑液腫、髄膜腫、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、軟組織組織肉腫、肉腫、敗血症、胆管腫瘍、基底細胞癌、胸腺新生物、甲状腺癌、副甲状腺癌、子宮癌、副腎癌、肝臓感染症、メルケル細胞癌、神経腫瘍、濾胞中心リンパ腫、結腸癌、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫、白血病、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、急性リンパ芽球性白血病、慢性リンパ球性白血病を含む慢性又は急性白血病、多発性骨髄腫、卵巣腫瘍、骨髄異形成症候群、皮膚又は眼球内悪性黒色腫、腎細胞癌、小細胞肺癌、肺癌、中皮腫、乳癌、扁平非-小細胞肺癌(SCLC)、非-扁平NSCLC、結腸直腸癌、卵巣癌、胃癌、肝細胞癌、膵臓癌腫、膵臓癌、膵管腺癌、頭頸部の扁平上皮癌、頭頸部癌、消化管、胃の癌、HIV、A型肝炎、B型肝炎、C型肝炎、D型肝炎、ヘルペスウイルス、パピローマウイルス、インフルエンザ、骨癌、皮膚癌、直腸癌、肛門領域の癌、精巣癌、卵管癌、子宮内膜癌、子宮頸癌、腟癌、外陰癌、食道癌、小腸癌、内分泌系の癌、尿道癌、陰茎癌、膀胱癌、腎臓癌、尿管癌、腎盂癌、中枢神経系(CNS)の新生物、血管新生腫瘍、脊髄軸の腫瘍、脳幹神経膠腫、下垂体腺腫、類表皮癌、石綿症(abestosis)、癌腫、腺癌、乳頭状癌、嚢胞腺癌、気管支癌、腎細胞癌、移行上皮癌、絨毛癌、精上皮腫、胎生期癌、ウィルムス腫瘍、多形腺腫、肝細胞乳頭腫、尿細管腺腫、嚢胞腺腫、乳頭腫、腺腫、平滑筋腫、横紋筋腫、血管腫、リンパ管腫、骨腫、軟骨腫、脂肪腫及び線維腫からなる群から選択される。
一部の実施態様において、治療的有効量の1又は複数の追加の治療薬が、対象へ更に投与される。一部の実施態様において、この1又は複数の追加の治療薬は、抗微生物薬、抗ウイルス薬、細胞毒性薬、遺伝子発現調節薬、化学療法薬、抗癌剤、血管新生阻害剤、免疫療法薬、抗-ホルモン剤、抗-線維化薬、放射線治療、放射線治療薬、抗-新生物薬、及び抗-増殖薬からなる群から選択される。一部の実施態様において、この1又は複数の追加の治療薬は、ケモカイン及び/又は化学誘引物質受容体のアンタゴニストであり、これは、CCR1、CCR2、CCR3、CCR4、CCR5、CCR6、CCR7、CCR8、CCR9、CCR10、CCR11、CCR12、CXCR1、CXCR2、CXCR3、CXCR4、CXCR5、CXCR6、CXCR7、C3aR、及び/又はC5aRを含むが、これらに限定されるものではない。ケモカイン及び/又は化学誘引物質受容体のアンタゴニストは、当該技術分野において公知であり、且つ例えば、WO2007/002667、WO2007/002293、WO/2003/105853、WO/2007/022257、WO/2007/059108、WO/2007/044804、WO2007/115232、WO2007/115231、WO2008/147815、WO2010/030815、WO2010/075257、WO2011/163640、WO2010/054006、WO2010/051561、WO2011/035332、WO2013/082490、WO2013/082429、WO2014/085490、WO2014/100735、WO2014/089495、WO2015/084842、WO2016/187393、WO2017/127409、WO2017/087607、WO2017/087610、WO2017/176620、WO2018/222598、WO2018/222601、WO2013/130811、WO2006/076644、WO2008/008431、WO2009/038847、WO2008/008375、WO2008/008374、WO2008/010934、WO2009/009740、WO2005/112925、WO2005/112916、WO2005/113513、WO2004/085384、WO2004/046092に説明されている。ケモカイン及び/又は化学誘引物質受容体のアンタゴニストはまた、CCX354、CCX9588、CCX140、CCX872、CCX598、CCX6239、CCX9664、CCX2553、CCX3587、CCX3624、CCX2991、CCX282、CCX025、CCX507、CCX430、CCX765、CCX224、CCX662、CCX650、CCX832、CCX168、CCX168-M1、CCX3022及び/又はCCX3384も含む。
一部の実施態様において、本開示の化合物は、感染症を阻害するために使用されてよい。この感染症は、HIV、インフルエンザ、ヘルペス、ジアルジア属、マラリア、リーシュマニア属;ウイルス肝炎(A、B、及びC型)、ヘルペスウイルス(例えば、VZV、HSV-I、HAV-6、HSV-II、及びCMV、エプスタイン・バー・ウイルス)、アデノウイルス、インフルエンザウイルス、フラビウイルス、エコーウイルス、ライノウイルス、コクサッキーウイルス、コロナウイルス(cornovirus)、呼吸器合胞体ウイルス、ムンプスウイルス、ロタウイルス、麻疹ウイルス、風疹ウイルス、パルボウイルス、ワクシニアウイルス、HTLVウイルス、デング熱ウイルス、パピローマウイルス、軟属腫ウイルス、ポリオウイルス、狂犬病ウイルス、JCウイルス及びアルボウイルス脳炎ウイルスによる病原性感染症;細菌クラミジア、リケッチア細菌、マイコバクテリア、ブドウ球菌、連鎖球菌、肺炎球菌、髄膜炎菌及び淋菌(conococci)、クレブシエラ菌、プロテウス属、セラチア、シュードモナス、大腸菌、レジオネラ菌、ジフテリア、サルモネラ、バシルス、コレラ、破傷風、ボツリヌス中毒、炭疽菌、悪疫、レプトスピラ症、及びライム病の細菌による病原性感染症;真菌カンジダ属(アルビカンス、クルセイ、グラブラタ、トロピカリスなど)、クリプトコッカス・ネオフォルマンス、アスペルギルス属(フミガーツス、ニジェールなど)、ケカビ属(ムコール、アブシディア、リゾファス)、スポロトリックス・シェンキイ、ブラストミセス・デルマチチジス、パラコクシジオイデス・ブラジリエンシス、コクシジオイデス・イミチス及びヒストプラスマ・カプスラーツムによる病原性感染症;並びに、寄生生物エントアメーバ・ヒストリティカ、大腸バランチジウム、ネグレリアフォーレリ、アカントアメーバ種、ジアルジア・ランビア、クリプトスポリジウム種、ニューモシスティス・カリニ、プラスモジウム・ビバックス、バベシア・ミクロチ、トリパノソーマ・ブルセイ、トリパノソーマ・クルージ、リーシュマニア・ドノバニ、トキソプラズマ・ゴンディ、ニッポストロンギルス・ブラジリエンシスによる病原性感染症を含むが、これらに限定されるものではない。
一部の実施態様において、本開示の化合物は、HIV感染症の阻害、AIDS進行の遅延、HIVウイルス貯蔵庫の枯渇、又は症状もしくはHIV感染症及びAIDSの重症度の軽減のために使用されてよい。
本開示の化合物は、対象における癌及び前癌状態を治療するために使用されてよい。
本明細書に提供される治療方法は、概して、本明細書に提供される1又は複数の化合物の有効量の患者への投与を含む。好適な患者は、本明細書において確定された障害又は疾患に罹患しているか又は易罹患性である(すなわち、予防的治療)患者を含む。本明細書記載のような治療に関する代表的患者は、哺乳動物、特に霊長類、特定するとヒトを含む。他の好適な患者は、家庭内の伴侶動物、例えばイヌ、ネコ、ウマなど、又は家畜動物、例えば畜牛、ブタ、ヒツジなどを含む。
概して本明細書に提供される治療方法は、本明細書に提供される1つの化合物又は1よりも多い化合物の有効量を患者へ投与することを含む。好ましい実施態様において、本開示の化合物(複数可)は、好ましくは患者(例えば、ヒト)へ、静脈内、経口又は局所的に投与される。その有効量は、PD-1/PD-L1相互作用を調節するのに十分な量及び/又は患者により提示された症状を減少もしくは緩和するのに十分な量であってよい。好ましくは、投与される量は、PD-1/PD-L1相互作用を十分に調節するのに必要な程に高い化合物(又はこの化合物がプロドラッグである場合は、その活性代謝産物)の血漿濃度を生じるのに十分である。治療投薬計画は、使用される化合物及び治療されるべき特定の状態に応じて、変動してよく;ほとんどの障害の治療に関して、1日4回以下の投与頻度が好ましい。概して、1日2回の投薬計画が、より好ましく、1日1回の投薬が特に好ましい。しかし、いずれか特定の患者に関する特定の投与量レベル及び治療投薬計画は、利用される特定の化合物の活性、年齢、体重、全身の健康状態、性別、食事、投与時間、投与経路、排泄率、併用薬(すなわち、その患者へ投与される別の薬物)、及び治療を受ける特定の疾患の重症度などの様々な要因、並びに処方する医学的実践者の判断によって左右されることは理解されるであろう。概して、効果的治療を提供するのに十分な最低投与量の使用が、好ましい。患者は一般に、治療又は予防される状態に適している医学的又は獣医学的判定基準を用いて治療効果についてモニタリングされる。
組合せ
本開示の化合物及び他の薬物を含む併用薬は、両方の成分が、単独の製剤中に含まれる組合せ調製品として投与されるか、又は個別の製剤として投与されてよい。個別の製剤による投与は、同時投与及び若干の時間間隔を伴う投与を含む。若干の時間間隔を伴う投与の場合、本開示の化合物は、最初に、引き続き別の薬物が投与されるか、又は別の薬物が最初に、引き続き本開示の化合物が投与されてよい。各薬物の投与方法は、同じでも異なってもよい。
他の薬物の用量は、臨床使用されている用量を基に、適切に選択され得る。本開示の化合物と他の薬物の配合比は、投与される対象の年齢及び体重、投与方法、投与時間、治療される障害、症状及びそれらの組合せに従い適切に選択され得る。例えば、他の薬物は、本開示の化合物の1質量部を基に、0.01~100質量部の量で使用されてよい。他の薬物は、適切な比率の2種以上の任意の薬物の組合せであってよい。
本明細書記載の化合物は、抗微生物薬、抗ウイルス薬、細胞毒性薬、遺伝子発現調節薬、化学療法薬、抗癌剤、血管新生阻害剤、免疫療法薬、抗-ホルモン剤、抗-線維化薬、放射線治療、放射線治療薬、抗-新生物薬、及び抗-増殖薬などの1又は複数の治療薬と、共に使用されるか又は組合せられてよい。これらの治療薬は、化合物、抗体、ポリペプチド、又はポリヌクレオチドの形状であってよい。
本明細書記載の化合物は、1又は複数の治療用抗体、二重特異性抗体及び「抗体-様」治療用タンパク質(例えば、DARTs(登録商標)、Duobodies(登録商標)、Bites(登録商標)、XmAbs(登録商標)、TandAbs(登録商標)、Fab誘導体など)、抗体-薬物複合体(ADC)、ウイルス、腫瘍溶解性ウイルス、遺伝子改変剤又は編集剤、例えばCRISPR(CRISPR Cas9を含む)、ジンクフィンガーヌクレアーゼ又は合成ヌクレアーゼ(TALEN)、CAR(キメラ抗原受容体)、T細胞免疫療法薬、又はそれらの任意の組合せと、共に使用されるか又は組合せられてよい。
化学療法薬の例は、アルキル化剤、ニトロソウレア系薬剤、代謝拮抗薬、抗癌抗生物質、植物起源のアルカロイド、トポイソメラーゼインヒビター、ホルモン薬、ホルモンアンタゴニスト、アロマターゼインヒビター、P-糖タンパク質インヒビター、白金錯体誘導体、他の免疫治療薬及び他の制癌薬を含む。
本明細書記載の化合物は、併用して又は混合物の形状で、白血球減少症(好中球減少症)治療薬、血小板減少症治療薬、制吐薬及び癌性疼痛治療介入薬などの、癌治療補助薬(adjunct)と、共に使用されるか又は組合せられてよい。
本明細書記載の化合物は、キナーゼインヒビターと、共に使用されるか又は組合せられてよい。
一実施態様において、本開示の化合物は、併用して又は混合物の形状で、他の免疫調節物質及び/又は増強物質と共に使用され得る。免疫調節物質の例は、様々なサイトカイン、ワクチン及びアジュバントを含む。免疫応答を刺激するこれらのサイトカイン、ワクチン及びアジュバントの例は、GM-CSF、M-CSF、G-CSF、インターフェロン-α、β、又はγ、IL-1、IL-2、IL-3、IL-12、Poly(I:C)及びCPGを含むが、これらに限定されるものではない。増強物質は、シクロホスファミド及びシクロホスファミドアナログ、抗-TGF及びイマチニブ(Gleevac)、有糸分裂インヒビター、例えばパクリタキセル、スニチニブ(Sutent)など、又は他の血管新生阻害剤、アロマターゼインヒビター、例えばレトロゾールなど、A2aアデノシン受容体(A2AR)アンタゴニスト、血管新生インヒビター、アントラサイクリン、オキサリプラチン、ドキソルビシン、TLR4アンタゴニスト、及びIL-18アンタゴニストを含む。
一部の実施態様において、本明細書記載の化合物は、CCR1、CCR2、CCR3、CCR4、CCR5、CCR6、CCR7、CCR8、CCR9、CCR10、CCR11、CXCR1、CXCR2、CXCR3、CXCR4、CXCR5、CXCR6、CXCR7、ChemR23、C5aR、C5a、及びC5の1又は複数のモジュレーターと、共に使用されるか又は組合せられてよい。一部の実施態様において、このモジュレーターは、アンタゴニストである。
一部の実施態様において、本明細書記載の化合物は、例えば、WO2007/002667、WO2007/002293、WO/2003/105853、WO/2007/022257、WO/2007/059108、WO/2007/044804、WO2007/115232、WO2007/115231、WO2008/147815、WO2010/030815、WO2010/075257、WO2011/163640、WO2010/054006、WO2010/051561、WO2011/035332、WO2013/082490、WO2013/082429、WO2014/085490、WO2014/100735、WO2014/089495、WO2015/084842、WO2016/187393、WO2017/127409、WO2017/087607、WO2017/087610、WO2017/176620、WO2018/222598、WO2018/222601、WO2013/130811、WO2006/076644、WO2008/008431、WO2009/038847、WO2008/008375、WO2008/008374、WO2008/010934、WO2009/009740、WO2005/112925、WO2005/112916、WO2005/113513、WO2004/085384、WO2004/046092に記載されている、1又は複数のケモカイン及び/又は化学誘引物質受容体のアンタゴニストと、共に使用されるか又は組合せられてよい。本開示において有用なケモカイン及び/又は化学誘引物質受容体のアンタゴニストは、CCX354、CCX9588、CCX140、CCX872、CCX598、CCX6239、CCX9664、CCX2553、CCX3587、CCX3624、CCX2991、CCX282、CCX025、CCX507、CCX430、CCX765、CCX224、CCX662、CCX650、CCX832、CCX168、CCX168-M1、CCX3022及び/又はCCX3384を含む。
用量
約0.1mg~約140mg/kg体重/日の桁の用量レベルが、PD-1/PD-L1相互作用に関与する状態の治療又は予防において有用である(約0.5mg~約7g/ヒト患者/日)。単独の剤形を製造するために担体物質と組合せられる活性成分の量は、治療される宿主及び特定の投与様式に応じて、変動されるであろう。単位剤形は、一般に約1mg~約500mgの活性成分を含有するであろう。経口、経皮、静脈内、又は皮下に投与される化合物に関して、化合物の十分な量は、血清濃度5ng(ナノグラム)/mL~10μg(マイクログラム)/mL血清を達成することが好ましく、より好ましくは血清濃度20ng~1μg/ml血清を達成するのに十分な化合物が投与されるべきであり、最も好ましくは血清濃度50ng/ml~200ng/ml血清を達成するのに十分な化合物が投与されるべきである。滑膜への直接注射に関して(関節炎の治療のため)、十分な化合物は、およそ1マイクロモルの局所濃度を達成するように投与されるべきである。
投薬頻度もまた、使用される化合物及び治療される特定の疾患によって変動し得る。しかし、ほとんどの障害の治療に関して、1日4回、1日3回又はそれ以下の投薬計画が好ましく、1日1回又は1日2回の投薬計画が特に好ましい。しかし、いずれか特定の患者に関する特定の投与量レベルは、利用される特定の化合物の活性、年齢、体重、全身の健康状態、性別、食事、投与時間、投与経路、排泄率、併用薬(すなわち、その患者へ投与される別の薬物)、及び治療を受ける特定の疾患の重症度などの様々な要因、並びに処方する医学的実践者の判断を含む他の要因によって左右されることは理解されるであろう。
本開示の別の態様において、本開示の化合物は、様々な医薬以外のインビトロ及びインビボ適用において使用されることができる。本開示の化合物はまた、PD-1/PD-L1相互作用活性のアッセイにおける陽性対照として、すなわち、PD-1及び/又はPD-L1へ結合する候補物質の能力を決定するための標準として、又はポジトロン放出断層撮影(PET)もしくは単一光子放射断層撮影(SPECT)のための放射性トレーサーとしても使用されてよい。
同じく本開示の化合物又はその医薬として許容し得る塩、及び使用説明書を含むキットも、本発明の範囲内である。このキットは更に、少なくとも1種の追加試薬を含むことができる。キットは典型的には、キットの内容物の意図された用途を示すラベルを含む。用語ラベルは、任意の書面、又はキット上にもしくはキットと共に供給される記録媒体、又はそうでなければキットに付随するものを含む。
実施例
下記実施例は、式(I)、(Ia)又は(Ib)の化合物を含む、本開示の化合物を作製する様々な方法を例示している。以下の実施例は、非限定的に、請求された開示を例示するために供される。
以下に使用される試薬及び溶媒は、Aldrich Chemical社(ミルウォーキー、ウイスコンシン州、USA)などの、商業的供給業者から入手することができる。1H-NMRスペクトルは、Varian Mercury 400MHz NMRスペクトルメーター上で記録した。顕著なピークは、TMSに対し供され、且つ以下の順に一覧とされている:多重度(s、一重線;d、二重線;t、三重線;q、四重線;m、多重線)及びプロトン数。質量分析の結果は、質量対電荷比として報告している。例として、シングルm/z値は、最も一般的な原子同位体を含むM+Hイオン(又は、注記されたように、M-Hイオン)について報告される。同位体パターンは、全ての場合において、予想された式に対応している。エレクトロスプレーイオン化(ESI)質量分析は、試料の送達のためにHP1100 HPLCを使用する、Hewlett-Packard MSDエレクトロスプレー質量分析計において実行した。通常被検体は、メタノール又はCH3CN中に、0.1mg/mLで溶解され、並びに1マイクロリットルが、送達溶媒と共に質量分析計へ注入され、これは100~1000ダルトンで走査される。全ての化合物は、送達溶媒として1%ギ酸を含むアセトニトリル/水を用い、ポジティブ又はネガティブESIモードで分析される。
以下の略語が、実施例において及び本開示の説明を通じて使用される:TLCは、薄層クロマトグラフィーを意味する。
本開示の範囲内の化合物は、当業者に公知の様々な反応を使用し、以下に説明したように合成することができる。当業者はまた、本開示の目標化合物を合成するために、代替方法を使用してよいこと、及び本文献の本文内に説明されたアプローチは、網羅的ではないが、関心対象の化合物への広範に適用可能で且つ実践的な経路を提供することを認めるであろう。
本特許において特許請求された特定の分子は、異なるエナンチオマー型及びジアステレオマー型で存在することができ、並びにこれらの化合物の全てのそのような変種は、特定のエナンチオマーが特定されない限りは、特許請求される。
本テキスト内の重要な化合物を合成するために使用される実験的手順の詳細な説明は、それらを同定する物理的データにより、並びにそれらに関連した構造的描写により説明される分子に繋がる。
当業者はまた、有機化学における標準的後処理手順時に、酸及び塩基が頻繁に使用されることも認めるであろう。本特許内で説明された実験的手順時に、それらが必要とされる固有の酸度又は塩基度を有する場合、場合によっては親化合物の塩が生成される。
実施例1:(S)-5-((((5-(2,2’-ジクロロ-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3-メトキシピラジン-2-イル)メチル)アミノ)メチル)ピロリジン-2-オン
Figure 2022551972000012
工程a:ジオキサン(200mL)及び水(30mL)中の2-クロロ-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)アニリン(10g、39.44mmol)、1,3-ジブロモ-2-クロロベンゼン(32g、118.3mmol)、K2CO3(18.53g、134mmol)、及びDCMとのPd(dppf)Cl2錯体(3.22g、3.94mmol)の混合物を、N2下、90℃で3h撹拌した。この内容物を室温に冷却し、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、3’-ブロモ-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-アミンを供した。MS:(ES) C129BrCl2N[M+H]+のm/z計算値315.9、実測値315.9。
工程b:DMSO(80mL)中の5-クロロピリド[3,4-b]ピラジン(7.20g、22.7mmol)、3’-ブロモ-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-アミン(3.76g、22.7mmol)、及びCs2CO3(11.09g、34mmol)の混合物を、75℃で一晩撹拌した。この内容物を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、セライト(登録商標)プラグ上で濾過した。濾液を収集し、水で洗浄し、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、N-(3’-ブロモ-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)ピリド[3,4-b]ピラジン-5-アミンを供した。MS:(ES) C1912BrCl24[M+H]+のm/z計算値445.0、実測値445.0。
工程c:ジオキサン(100mL)中のN-(3’-ブロモ-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)ピリド[3,4-b]ピラジン-5-アミン(4.88g、10.94mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’-オクタメチル-2,2’-ビ(1,3,2-ジオキサボロラン)(3.05g、12mmol)、KOAc(2.68g、27.35mmol)、及びDCMとのPd(dppf)Cl2錯体(893mg、1.09mmol)の混合物を、N2下、100℃で10h撹拌した。この内容物を室温に冷却し、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、N-(2,2’-ジクロロ-3’-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)ピリド[3,4-b]ピラジン-5-アミンを供した。MS:(ES) C2524BCl242[M+H]+のm/z計算値493.1、実測値492.9。
工程d:ジオキサン(5mL)及び水(0.75mL)中のN-(2,2’-ジクロロ-3’-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)ピリド[3,4-b]ピラジン-5-アミン(340mg、0.69mmol)、5-ブロモ-3-メトキシピラジン-2-カルバルデヒド(180mg、0.83mmol)、K2CO3(238mg、1.73mmol)、及びDCMとのPd(dppf)Cl2錯体(81mg、0.10mmol)の混合物を、N2下、90℃で3h撹拌した。この内容物を室温に冷却し、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、5-(2,2’-ジクロロ-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3-メトキシピラジン-2-カルバルデヒドを供した。MS:(ES) C2517Cl262[M+H]+のm/z計算値503.1、実測値503.0。
工程e:EtOH(1mL)及びDCM(1mL)中の5-(2,2’-ジクロロ-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3-メトキシピラジン-2-カルバルデヒド(40mg、0.080mmol)、(S)-5-(アミノメチル)ピロリジン-2-オン塩酸塩(15mg、0.10mmol)、Et3N(15mg、0.15mmol)、及びAcOH(90mg、1.5mmol)の混合物を、65℃で0.5h加熱した。この内容物を室温に冷却し、NaBH(OAc)3(45mg、0.71mmol)を添加した。30分間攪拌した後、反応を飽和NaHCO3によりクエンチさせ、DCMにより抽出した。有機層を収集し、真空において濃縮した。得られた残渣を、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー、引き続き分取HPLCにより精製し、(S)-5-((((5-(2,2’-ジクロロ-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3-メトキシピラジン-2-イル)メチル)アミノ)メチル)ピロリジン-2-オンを生じた。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 9.25 (s, 1H), 9.06 (s, 1H), 8.54 (s, 1H), 8.03 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.93 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 7.40 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.68 (dd, J = 7.6, 7.6 Hz, 1H), 7.61 (dd, J = 7.6, 7.6 Hz, 1H), 7.53 (m, 2H), 7.47 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 4.53 (s, 2H), 4.12 (s, 2H), 4.11 (s, 3H), 3.41 - 3.21 (m, 1H), 2.50 - 2.32 (m, 3H), 2.04 - 1.92 (m, 1H)。MS:(ES) C3027Cl282[M+H]+のm/z計算値601.2、実測値600.9。
実施例2:(R)-1-((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)ピロリジン-3-オール
Figure 2022551972000013
この化合物は、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び(R)-ピロリジン-3-オール塩酸塩から、実施例1に類似した手順を使用し、調製した。この粗物質は、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、(R)-1-((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)ピロリジン-3-オールを生じた。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.81 (dd, J = 4.2, 1.5 Hz, 1H), 8.09 - 8.01 (m, 2H), 7.84 - 7.74 (m, 2H), 7.61 (dd, J = 7.6, 1.7 Hz, 1H), 7.47 (dd, J = 7.6, 7.6 Hz, 1H), 7.41 - 7.31 (m, 2H), 7.26 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.14 - 7.07 (m, 1H), 4.38 (m, 1H), 4.00 (s, 3H), 3.89 - 3.75 (m, 2H), 2.94 (ddd, J = 16.8, 9.4, 6.7 Hz, 2H), 2.71 (ddd, J = 23.4, 10.2, 4.7 Hz, 2H), 2.57 (s, 3H), 2.15 (s, 4H), 1.78 (d, J = 8.7 Hz, 1H)。MS:(ES) C3232ClN62[M+H]+のm/z計算値567.2、実測値567.5。
実施例3:(S)-5-((((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)メチル)ピロリジン-2-オン
Figure 2022551972000014
工程a:1,4-ジオキサン/H2Oの1:1溶液(8mL)中のN-(2’-クロロ-2-メチル-3’-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-アミン(370mg、0.76mmol)、6-クロロ-2-メトキシニコチンアルデヒド(160mg、0.91mmol)、及びK3PO4(570mg、2.7mmol)の撹拌溶液へ、N2下で、Pd(PPh34(110mg、0.091mmol)を添加した。90℃で16h撹拌した後、この混合物を、H2Oにより希釈し、EtOAcにより抽出した。一緒にした有機層を、MgSO4上で乾燥させ、濾過し、真空において濃縮した。粗残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒドを生じた。MS:(ES) C2823ClN52[M+H]+のm/z計算値496.2、実測値496.2。
工程b:DCM/MeOHの4:1溶液(2mL)中の6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド(53mg、0.106mmol)、(S)-5-(アミノメチル)ピロリジン-2-オン塩酸塩(64mg、0.42mmol)、及びトリエチルアミン(60μL、0.42mmol)の撹拌溶液へ、NaBH(OAc)3(230mg、1.1mmol)を添加した。30分間攪拌した後、この混合物を、セライトを通して濾過し、揮発性物質を真空において除去した。粗残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、所望の生成物(S)-5-((((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)メチル)ピロリジン-2-オンを生じた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.23 (s, 1H), 8.72 (dd, J = 4.3, 1.5 Hz, 1H), 8.58 (dd, J = 8.2, 1.3 Hz, 1H), 8.09 (dd, J = 8.4, 1.5 Hz, 1H), 7.67 (dd, J = 8.5, 4.2 Hz, 1H), 7.63 (dd, J = 7.7, 1.8 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.42 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.29 (dd, J = 7.5, 1.8 Hz, 1H), 7.26 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.09 - 7.03 (m, 1H), 6.42 (s, 1H), 4.02 (s, 3H), 3.80 (s, 2H), 3.78 - 3.71 (m, 1H), 2.78 (dd, J = 12.0, 4.2 Hz, 1H), 2.72 (s, 3H), 2.57 (dd, J = 12.0, 8.5 Hz, 1H), 2.39 - 2.32 (m, 3H), 2.26 (s, 3H), 2.25 - 2.16 (m, 1H), 1.83 - 1.67 (m, 1H)。MS:(ES) C3333ClN72[M+H]+のm/z計算値594.2、実測値594.2。
実施例4:N-(3’-(5-((((1H-イミダゾール-2-イル)メチル)アミノ)メチル)-6-メトキシピリジン-2-イル)-2’-クロロ-2-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 2022551972000015
この化合物は実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び(1H-イミダゾール-2-イル)メタンアミン塩酸塩から調製した。この生成物を、分取HPLCにより精製し、所望の生成物N-(3’-(5-((((1H-イミダゾール-2-イル)メチル)アミノ)メチル)-6-メトキシピリジン-2-イル)-2’-クロロ-2-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-アミンを生じた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.84 (s, 1H), 8.93 (dd, J = 4.3, 1.4 Hz, 1H), 8.73 (dd, J = 8.6, 1.4 Hz, 1H), 8.15 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.92 (dd, J = 8.6, 4.3 Hz, 1H), 7.84 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.65 (dd, J = 7.7, 1.7 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.34 (dd, J = 7.6, 1.7 Hz, 2H), 7.31 (s, 2H), 4.66 (s, 2H), 4.32 (s, 2H), 4.06 (s, 3H), 2.89 (s, 3H), 2.24 (s, 3H)。MS:(ES) C3230ClN8O[M+H]+のm/z計算値577.2、実測値577.2。
実施例5:N-(3’-(5-(((2-(1H-イミダゾール-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-6-メトキシピリジン-2-イル)-2’-クロロ-2-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 2022551972000016
この化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び2-(1H-イミダゾール-1-イル)エタン-1-アミン二塩酸塩から調製した。この生成物を、分取HPLCにより精製し、所望の生成物N-(3’-(5-(((2-(1H-イミダゾール-1-イル)エチル)アミノ)メチル)-6-メトキシピリジン-2-イル)-2’-クロロ-2-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-アミンを生じた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.90 (s, 1H), 9.23 (s, 1H), 8.97 - 8.88 (m, 1H), 8.70 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.10 - 8.03 (m, 1H), 7.90 (dd, J = 8.6, 4.4 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.58 (dd, J = 7.6, 1.1 Hz, 1H), 7.49 - 7.39 (m, 3H), 7.32 (dd, J = 7.6, 1.1 Hz, 1H), 7.23 (dd, J = 7.5, 2.3 Hz, 2H), 7.18 (s, 1H), 4.81 - 4.72 (m, 2H), 4.23 (s, 2H), 3.98 (s, 3H), 3.75 - 3.64 (m, 2H), 2.86 (s, 3H), 2.19 (s, 3H)。MS:(ES) C3332ClN8O[M+H]+のm/z計算値591.2、実測値591.2。
実施例6:(S)-5-((((6-(2,2’-ジクロロ-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)メチル)ピロリジン-2-オン
Figure 2022551972000017
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2,2’-ジクロロ-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び(S)-5-(アミノメチル)ピロリジン-2-オン塩酸塩から調製した。この生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、所望の生成物(S)-5-((((6-(2,2’-ジクロロ-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)メチル)ピロリジン-2-オンを生じた。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.99 (s, 1H), 8.92 (d, J = 4.1 Hz, 1H), 8.88 - 8.80 (m, 1H), 8.24 - 8.16 (m, 1H), 7.96 - 7.90 (m, 1H), 7.87 - 7.80 (m, 1H), 7.69 (s, 1H), 7.60 - 7.53 (m, 2H), 7.45 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.23 (dd, J = 7.7, 5.9 Hz, 1H), 7.17 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 3.93 (s, 3H), 3.75 (s, 2H), 3.66 (s, 1H), 2.64 (s, 3H), 2.59 (s, 1H), 2.30 (s, 2H), 2.19 - 2.04 (m, 3H), 1.70 (dt, J = 14.2, 7.7 Hz, 1H)。MS:(ES) C3230Cl272[M+H]+のm/z計算値614.2、実測値614.2。
実施例7:1-((6-(2,2’-ジクロロ-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-3-メチルアゼチジン-3-カルボン酸
Figure 2022551972000018
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2,2’-ジクロロ-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び3-メチルアゼチジン-3-カルボン酸から調製した。この生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、所望の生成物1-((6-(2,2’-ジクロロ-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-3-メチルアゼチジン-3-カルボン酸を生じた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.99 (s, 1H), 9.12 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.78 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 8.11 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.68 (dd, J = 17.8, 7.8 Hz, 2H), 7.50 (m, 2H), 7.37 - 7.28 (m, 2H), 7.08 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 4.36 (s, 2H), 4.08 - 4.00 (m, 5H), 3.39 (d, J = 12.8 Hz, 2H), 2.79 (s, 3H), 1.46 (s, 3H), 1.31 (d, J = 6.4 Hz, 2H)。MS:(ES) C3229Cl262[M+H]+のm/z計算値615.2、実測値615.2。
実施例8:(1S,2S)-2-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)シクロブタン-1-オール
Figure 2022551972000019
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び(1S,2S)-2-アミノシクロブタン-1-オールから調製した。この生成物を、分取HPLCにより精製し、所望の生成物(1S,2S)-2-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)シクロブタン-1-オールを生じた。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.01 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 8.89 (s, 1H), 8.22 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.05 (dd, J = 8.5, 4.4 Hz, 1H), 7.93 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.68 - 7.61 (m, 2H), 7.58 (dd, J = 7.6, 7.6 Hz, 1H), 7.48 - 7.36 (m, 3H), 7.23 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.50 - 4.40 (m, 1H), 4.17 - 4.03 (m, 2H), 4.01 - 3.92 (m, 3H), 3.80 - 3.67 (m, 1H), 2.55 (s, 3H), 2.20 - 2.07 (m, 2H), 2.04 (s, 3H), 1.99 - 1.82 (m, 2H)。MS:(ES) C3232ClN62[M+H]+のm/z計算値567.2、実測値567.5。
実施例9:(S)-5-((((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-エトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)メチル)ピロリジン-2-オン
Figure 2022551972000020
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-エトキシニコチンアルデヒド及び(S)-5-(アミノメチル)ピロリジン-2-オン塩酸塩から調製した。この生成物を、分取HPLCにより精製し、所望の生成物(S)-5-((((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-エトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)メチル)ピロリジン-2-オンを生じた。 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.86 (s, 1H), 8.96 - 8.89 (m, 1H), 8.68 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.11 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.05 (s, 1H), 7.92 (dd, J = 8.6, 4.4 Hz, 1H), 7.80 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.62 (dd, J = 7.7, 1.7 Hz, 1H), 7.50 - 7.40 (m, 2H), 7.35 - 7.29 (m, 2H), 4.51 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 4.35 - 4.24 (m, 2H), 4.22 - 4.07 (m, 1H), 3.24 - 3.03 (m, 2H), 2.86 (s, 3H), 2.42 - 2.26 (m, 2H), 2.22 (s, 3H), 1.41 (t, J = 7.0 Hz, 3H), 1.25 (s, 2H)。MS:(ES) C3435ClN72[M+H]+のm/z計算値608.3、実測値608.3。
実施例10:(S)-5-((((6-(2,2’-ジクロロ-3’-(ピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)メチル)ピロリジン-2-オン
Figure 2022551972000021
工程a:MeCNの7mL中の4-クロロピリド[3,2-d]ピリミジン(600mg、3.6mmol)及び2-クロロ-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)アニリン(920mg、3.6mmol)の撹拌溶液へ、AcOH(0.68mL、12mmol)を添加した。この反応液を30分間攪拌し、その後揮発性物質を真空において除去した。粗残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、N-(2-クロロ-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-4-アミンを生じた。MS:(ES)C1921BClN42[M+H]+のm/z計算値383.1、実測値383.2。
工程b:ジオキサン/H2Oの1:1溶液(14mL)中のN-(2-クロロ-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-4-アミン(550mg、1.4mmol)、6-(3-ブロモ-2-クロロフェニル)-2-メトキシニコチンアルデヒド(470mg、1.4mmol)、及びK2CO3(710mg、4.9mmol)の撹拌溶液へ、N2下で、DCMとのPd(dppf)Cl2錯体(140mg、0.17mmol)を添加した。この混合物を、90℃、N2下で4h撹拌し、次にH2Oで希釈した。水性混合物を、CHCl3により抽出し、一緒にした有機層を、MgSO4上で乾燥させ、濾過し、且つ真空において濃縮した。粗残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-(ピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒドを生じた。MS:(ES) C2618Cl252[M+H]+のm/z計算値502.1、実測値502.1。
工程c:DCM/MeOHの4:1溶液(2.5mL)中の6-(2,2’-ジクロロ-3’-(ピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド(58mg、0.12mmol)、(S)-5-(アミノメチル)ピロリジン-2-オン塩酸塩(72mg、0.48mmol)、及びトリメチルアミン(64μL、0.46mmol)の撹拌溶液へ、NaBH(OAc)3(240mg、1.2mmol)を添加した。30分後、この混合物をセライトを通して濾過し、濾液を濃縮した。この生成物を、分取HPLCにより精製し、所望の生成物(S)-5-((((6-(2,2’-ジクロロ-3’-(ピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)メチル)ピロリジン-2-オンを生じた。 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 10.01 (s, 1H), 9.07 - 8.98 (m, 1H), 8.86 (d, J = 2.3 Hz, 2H), 8.22 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.81 - 7.71 (m, 2H), 7.68 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.50 - 7.27 (m, 2H), 7.37 - 7.27 (m, 2H), 7.10 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.00 (s, 1H), 4.05 (d, J = 1.9 Hz, 3H), 3.98 (s, 3H), 3.02 - 2.65 (m, 3H), 2.40 - 2.20 (m, 3H), 1.76 (d, J = 8.6 Hz, 1H)。MS:(ES) C3128Cl272[M+H]+のm/z計算値600.2、実測値600.2.
実施例11:(S)-5-((((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((7-メチルピリド[3,4-b]ピラジン-5-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-ヒドロキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)メチル)ピロリジン-2-オン
Figure 2022551972000022
工程a:THFの24mL中の2,4-ジクロロ-6-メチル-3-ニトロピリジン(2.5g、12mmol)の撹拌懸濁液へ、MeOH中の7N NH3の溶液(14mL、98mmol)を添加した。3h撹拌した後、揮発性物質を、真空において除去した。粗残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、2-クロロ-6-メチル-3-ニトロピリジン-4-アミンを生じた。C67ClN32[M+H]+ 188.0、実測値188.0。
工程b:EtOH/H2Oの5:1溶液(24mL)中の2-クロロ-6-メチル-3-ニトロピリジン-4-アミン(760mg、4.1mmol)及びFe(1.1g、20mmol)の撹拌混合物へ、濃HClの4.4mLを添加した。この内容物を、30分間還流し、その後室温に冷却し、飽和NaHCO3(水性)100mLによりクエンチさせた。混合物を、EtOAcにより抽出し、一緒にした有機層を、MgSO4上で乾燥させ、濾過し、真空において濃縮し、2-クロロ-6-メチルピリジン-3,4-ジアミンを得た。MS:(ES) C69ClN3[M+H]+のm/z計算値158.0、実測値158.0。
工程c:EtOHの3mL中の2-クロロ-6-メチルピリジン-3,4-ジアミン(0.49g、3.1mmol)の撹拌溶液へ、グリオキサールの40%w/w水溶液(2.0mL、12mmol)を添加した。16h還流した後、この混合物を、H2Oで希釈し、EtOAcにより抽出した。有機層を一緒にし、MgSO4上で乾燥させ、濾過し、真空において濃縮した。粗残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、5-クロロ-7-メチルピリド[3,4-b]ピラジンを生じた。MS:(ES) C87ClN3[M+H]+のm/z計算値180.0、実測値180.1。
工程d:MeCNの2mL中の5-クロロ-7-メチルピリド[3,4-b]ピラジン(200mg、1.0mmol)及び2’-クロロ-2-メチル-3’-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-[1,1’-ビフェニル]-3-アミン(350mg、1.0mmol)の撹拌溶液へ、AcOH(0.18mL、3.1mmol)を添加した。30分後、揮発性物質を、真空において濃縮した。粗残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、N-(2’-クロロ-2-メチル-3’-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-7-メチルピリド[3,4-b]ピラジン-5-アミンを生じた。MS:(ES) C2729BClN42[M+H]+のm/z計算値487.2、実測値487.2。
工程e:1,4-ジオキサン/H2Oの1:1溶液(3.3mL)中のN-(2’-クロロ-2-メチル-3’-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-7-メチルピリド[3,4-b]ピラジン-5-アミン(390mg、0.66mmol)、6-クロロ-2-メトキシニコチンアルデヒド(240mg、1.4mmol)、及びK3PO4(490mg、2.3mmol)の撹拌溶液へ、N2(気体)下で、Pd(PPh34(76mg、0.066mmol)を添加した。この混合物を、N2(気体)下、90℃で3h撹拌した。この混合物を、H2Oで希釈し、次にEtOAcにより抽出した。一緒にした有機層を、MgSO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((7-メチルピリド[3,4-b]ピラジン-5-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒドを生じた。MS:(ES) C2823ClN52[M+H]+のm/z計算値496.2、実測値496.2。
工程f:DCM/MeOHの4:1溶液(5mL)中の6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((7-メチルピリド[3,4-b]ピラジン-5-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド(120mg、0.25mmol)、(S)-5-(アミノメチル)ピロリジン-2-オン塩酸塩(150mg、0.99mmol)、及びトリメチルアミン(0.14mL、0.99mmol)の撹拌混合物へ、NaBH(OAc)3(530mg、2.5mmol)を添加した。30分間攪拌した後、この混合物を、セライトを通して濾過し、濾液を真空において濃縮した。この生成物を、分取HPLCにより精製し、生成物(S)-5-((((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((7-メチルピリド[3,4-b]ピラジン-5-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-ヒドロキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)メチル)ピロリジン-2-オンを生じた。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.59 (s, 1H), 9.32 (s, 1H), 9.07 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.86 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.23 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.55 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.50 - 7.43 (m, 1H), 7.35 (dd, J = 7.9, 7.9 Hz, 1H), 7.12 (s, 1H), 6.96 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.55 (s, 2H), 6.43 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 4.07 (s, 3H), 3.95 - 3.84 (m, 1H), 2.48 (s, 4H), 2.26 - 2.15 (m, 3H), 2.11 (s, 3H), 1.86 - 1.70 (m, 1H)。MS:(ES) C3231ClN72[M+H]+のm/z計算値580.2、実測値580.1。
実施例12:(S)-5-((((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-(トリフルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)メチル)ピロリジン-2-オン
Figure 2022551972000023
工程a:DCMの70mL中の3-アミノピコールアミド(5.0g、36mmol)及びピリジン(4.4mL、55mmol)の撹拌溶液へ、-78℃で、N2下、無水トリフルオロ酢酸(7.7mL、55mmol)を滴加した。この反応液を、室温で18h撹拌した。揮発性物質を除去し、3-(2,2,2-トリフルオロアセトアミド)ピコリンアミドを得た。MS:(ES) C87332[M+H]+のm/z計算値234.0、実測値234.1。
1,2-ジクロロエタン35mL中の3-(2,2,2-トリフルオロアセトアミド)ピコリンアミド及びピリジン(7.7mL、55mmol)の溶液を、115℃で72h撹拌した。この混合物を室温に冷却し、NaCl(水性)溶液によりクエンチさせた。これらの層を分離し、水層を、DCM中10%MeOHの溶液で抽出した。一緒にした有機層を、MgSO4上で乾燥させ、濾過し、真空において濃縮した。粗残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、2-(トリフルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-4(1H)-オンを得た。MS:(ES) C8533O[M+H]+のm/z計算値216.0、実測値216.0。
工程b:DCMの50mL中の2-(トリフルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-4(1H)-オン(2.5g、11mmol)の撹拌溶液へ、N2下で、DMFの0.2mLを添加し、引き続き塩化オキサリル(1.4mL、17mmol)を滴加した。18h撹拌した後、揮発性物質を真空において除去した。粗残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、4-クロロ-2-(トリフルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジンを生じた。MS:(ES) C84ClF33[M+H]+のm/z計算値234.0、実測値234.0。
工程c:MeCNの16mL中の4-クロロ-2-(トリフルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン(1.9g、8.0mmol)及び2-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)アニリン(1.9mg、8.0mmol)の撹拌溶液へ、AcOH(1.4mL、24mmol)を添加した。30分後、揮発性物質を真空において濃縮した。粗残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、N-(2-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)-2-(トリフルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-4-アミンを生じた。MS:(ES) C2123BF342[M+H]+のm/z計算値431.2、実測値431.2。
工程d:1,4-ジオキサン/H2Oの1:1溶液中のN-(2-メチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェニル)-2-(トリフルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-4-アミン(730mg、1.7mmol)、6-(3-ブロモ-2-クロロフェニル)-2-メトキシニコチンアルデヒド(590mg、1.9mmol)、及びK2CO3(690mg、5.0mmol)の撹拌溶液へ、N2下で、DCMとのPd(dppf)Cl2錯体(160mg、0.20mmol)を添加した。この混合物を、90℃、N2下で4h撹拌し、その後H2Oの100mLで希釈した。この内容物を、EtOAcにより抽出し、一緒にした有機層を、MgSO4上で乾燥させ、濾過し、真空において濃縮した。粗残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-(トリフルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒドを生じた。MS:(ES) C2820ClF352[M+H]+のm/z計算値550.1、実測値550.1。
工程e:DCM/MeOHの4:1溶液(7mL)中の6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-(トリフルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド(200mg、0.36mmol)、(S)-5-(アミノメチル)ピロリジン-2-オン塩酸塩(220mg、1.5mmol)、及びトリメチルアミン(0.21mL、1.5mmol)の撹拌溶液へ、NaBH(OAc)3(760mg、3.6mmol)を添加した。30分間攪拌した後、この混合物をセライトを通して濾過し、濾液を真空において濃縮した。この生成物を、分取HPLCにより精製し、所望の生成物(S)-5-((((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-(トリフルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)メチル)ピロリジン-2-オンを生じた。 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.50 (s, 1H), 8.91 (dd, J = 4.3, 1.5 Hz, 1H), 8.59 - 8.53 (m, 1H), 8.33 (dd, J = 8.5, 1.5 Hz, 1H), 7.83 (dd, J = 8.5, 4.3 Hz, 1H), 7.66 (dd, J = 7.7, 1.8 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.44 (t, J = 7.7 Hz, 2H), 7.31 (dd, J = 7.5, 1.8 Hz, 1H), 7.29 (m, 1H), 7.12 (dd, J = 7.6, 1.2 Hz, 1H), 5.99 (s, 1H), 4.04 (s, 3H), 3.81 (s, 2H), 3.76 (d, J = 13.4 Hz, 1H), 2.81 (dd, J = 12.0, 4.2 Hz, 1H), 2.57 (dd, J = 12.0, 8.7 Hz, 1H), 2.41 - 2.33 (m, 2H), 2.29 (s, 3H), 2.28 - 2.19 (m, 1H), 1.84 - 1.71 (m, 1H)。MS:(ES) C3330ClF372[M+H]+のm/z計算値648.2、実測値648.2。
実施例13:1-((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-(トリフルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-3-メチルアゼチジン-3-カルボン酸
Figure 2022551972000024
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-(トリフルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び3-メチルアゼチジン-3-カルボン酸から調製した。この生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、所望の生成物1-((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-(トリフルオロメチル)ピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-3-メチルアゼチジン-3-カルボン酸を生じた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.48 (s, 1H), 8.89 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 8.55 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.31 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.81 (dd, J = 8.4, 4.4 Hz, 1H), 7.62 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.41 (dd, J = 7.8, 7.8 Hz, 2H), 7.30 (d, J = 7.4 Hz, 2H), 7.09 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 4.42 (s, 1H), 4.09 (s, 1H), 4.02 (s, 3H), 3.43 (s, 2H), 2.28 - 2.23 (m, 8H)。MS:(ES) C3329ClF363[M+H]+のm/z計算値649.2、実測値649.5。
実施例14:(S)-5-((((6-(2-クロロ-3’-((2-イソプロピルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2’-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)メチル)ピロリジン-2-オン
Figure 2022551972000025
工程a:DCM/THFの3:1溶液(80mL)中の3-アミノピコールアミド(2.5g、18mmol)及びトリエチルアミン(5.8mL、42mmol)の撹拌溶液へ、N2下で、イソブチリルクロリド(2.9mL、27mmol)を滴加した。この反応混合物を、室温で3.5h撹拌し、その後1N HCl(水性)によりpH=7に調節した。この内容物を、DCMにより抽出し、且つ濃縮した。粗残渣を、EtOHで希釈し、NaOH(3.8g、54mmol)と共に撹拌した。6h後、この混合物を、H2O中のAcOH溶液により中和し、その後EtOAcにより抽出した。一緒にした有機層を、MgSO4上で乾燥させ、濾過し、真空において濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、2-イソプロピルピリド[3,2-d]ピリミジン-4(1H)-オンを得た。MS:(ES) C10123O[M+H]+のm/z計算値190.1、実測値190.2。
工程b:DCM(70mL)中の2-イソプロピルピリド[3,2-d]ピリミジン-4(1H)-オン(2.0g、11mmol)の溶液へ、N2下で、塩化オキサリル(1.1mL、13mmol)を、引き続きDMF(4滴)を添加した。室温で4h撹拌した後、揮発性物質を真空において除去した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、4-クロロ-2-イソプロピルピリド[3,2-d]ピリミジンを生じた。MS:(ES) C1011ClN3[M+H]+のm/z計算値208.1、実測値208.1。
工程c:MeCNの1.7mL中の4-クロロ-2-イソプロピルピリド[3,2-d]ピリミジン(180mg、0.85mmol)及び2’-クロロ-2-メチル-3’-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-[1,1’-ビフェニル]-3-アミン(300mg、0.87mmol)の撹拌混合物へ、AcOH(0.15mL、2.6mmol)を添加した。この混合物を、1.5h撹拌し、その後揮発性物質を真空において濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、N-(2’-クロロ-2-メチル-3’-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-イソプロピルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-アミンを得た。MS:(ES) C2933BClN42[M+H]+のm/z計算値515.2、実測値515.2。
工程d:ジオキサン/H2Oの1:1溶液(2mL)中のN-(2’-クロロ-2-メチル-3’-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-イソプロピルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-アミン(200mg、0.39mmol)、6-クロロ-2-メトキシニコチンアルデヒド(130mg、0.77mmol)、及びK3PO4(280mg、1.3mmol)の撹拌混合物へ、N2(気体)下で、Pd(PPh34(45mg、0.039mmol)を添加した。この反応液を、N2下、90℃で2h撹拌し、室温に冷却し、H2Oの5mLで希釈した。この内容物を、EtOAcにより抽出し、有機層を一緒にし、MgSO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、6-(2-クロロ-3’-((2-イソプロピルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2’-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒドを生じた。MS:(ES) C3027ClN52[M+H]+のm/z計算値524.2、実測値524.2。
工程e:DCM/MeOHの4:1溶液(4mL)中の6-(2-クロロ-3’-((2-イソプロピルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2’-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド(100mg、0.19mmol)、(S)-5-(アミノメチル)ピロリジン-2-オン塩酸塩(120mg、0.77mmol)、及びトリメチルアミン(0.11mL、0.76mmol)の撹拌溶液へ、NaBH(OAc)3(410mg、1.9mmol)を添加した。30分間攪拌した後、混合物をセライト通して濾過し、その後真空において濃縮した。この生成物を、分取HPLCにより精製し、所望の生成物(S)-5-((((6-(2-クロロ-3’-((2-イソプロピルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-2’-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)メチル)ピロリジン-2-オンを生じた。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.06 - 8.90 (m, 1H), 8.73 (s, 1H), 8.26 (dd, J = 8.6, 1.5 Hz, 1H), 8.04 (dd, J = 8.5, 4.3 Hz, 1H), 7.96 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.66 (dd, J = 7.7, 1.8 Hz, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.58 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.45 - 7.38 (m, 3H), 7.23 - 7.18 (m, 1H), 4.30 - 4.17 (m, 2H), 3.98 (s, 3H), 3.90 (ddd, J = 6.7, 6.7, 6.7 Hz, 1H), 3.23 - 3.12 (m, 1H), 3.12 - 3.02 (m, 2H), 2.27 - 2.12 (m, 3H), 2.03 (s, 3H), 1.87 - 1.68 (m, 1H), 1.23 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 1.21 (d, J = 6.8 Hz, 3H)。MS:(ES) C3537ClN72[M+H]+のm/z計算値622.3、実測値622.3。
実施例15:N-(2’-クロロ-3’-(6-メトキシ-5-((メチルアミノ)メチル)ピリジン-2-イル)-2-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 2022551972000026
DCM(2mL)中の6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド(50mg、0.10mmol)、メタンアミン塩酸塩(35mg、0.052mmol)及びAcOH(0.10mL、0.71mmol)の混合物を、室温で1.5h撹拌した。この混合物へ、NaBH(OAc)3(40mg、0.18mmol)を添加した。更に1.5h撹拌した後、反応を、飽和NaHCO3によりクエンチさせ、DCMにより抽出した。有機層を分離し、Na2SO4上で乾燥させ、真空において濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、N-(2’-クロロ-3’-(6-メトキシ-5-((メチルアミノ)メチル)ピリジン-2-イル)-2-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-アミンを得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.23 (s, 1H), 8.73 (dd, J = 4.0, 1.6 Hz, 1H), 8.59 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 8.09 (dd, J = 8.8, 1.6 Hz, 1H), 7.66 - 7.58 (m, 1H), 7.60 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.40 (dd, J = 7.6, 2.0 Hz, 1H), 7.44 - 7.37 (m, 2H), 7.31 - 7.24 (m, 3H), 7.06 (dd, J = 7.6, 1.2 Hz, 1H), 4.03 (s, 3H), 3.76 (s, 2H), 2.73 (s, 3H), 2.48 (s, 3H), 2.27 (s, 3H)。MS:(ES) C2928ClN6O[M+H]+のm/z計算値511.2、実測値511.5。
実施例16:2-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)アセトアミド
Figure 2022551972000027
DCM(2mL)中の6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド(50mg、0.10mmol)、2-アミノアセトアミド塩酸(30mg、0.27mmol)、Et3N(0.070mL、0.50mmol)及びAcOH(0.080mL、1.37mmol)の混合物を、室温で1.5h撹拌した。この混合物へ、NaBH(OAc)3(80mg、0.36mmol)を添加した。更に1.5h撹拌した後、反応を飽和NaHCO3によりクエンチさせ、DCMにより抽出した。有機層を分離し、Na2SO4上で乾燥させ、真空において濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、2-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)アセトアミドを供した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.23 (s, 1H), 8.72 (dd, J = 4.0, 1.2 Hz, 1H), 8.58 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.09 (dd, J = 8.4, 1.6 Hz, 1H), 7.70 - 7.65 (m, 1H), 7.63 (dd, J = 8.0, 1.6 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.44 - 7.37 (m, 2H), 7.30 (dd, J = 5.6, 2.0 Hz, 1H), 7.32 - 7.24 (m, 2H), 7.06 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 4.03 (s, 3H), 3.79 (s, 2H), 3.31 (s, 2H), 2.36 (s, br、2H), 2.26 (s, 3H), 2.04 (s, 3H)。MS:(ES) C3029ClN72[M+H]+のm/z計算値554.2、実測値554.1。
実施例17:N-(2’-クロロ-3’-(6-メトキシ-5-(モルホリノメチル)ピリジン-2-イル)-2-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 2022551972000028
DCM(2mL)中の6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド(50mg、0.10mmol)、モルホリン(30mg、0.57mmol)及びAcOH(80mg、1.37mmol)の混合物を、室温で1h撹拌した。この混合物へ、NaBH(OAc)3(75mg、0.35mmol)を添加した。更に40分間攪拌した後、反応を飽和NaHCO3によりクエンチさせ、DCMにより抽出した。有機層を分離し、Na2SO4上で乾燥させ、真空において濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、N-(2’-クロロ-3’-(6-メトキシ-5-(モルホリノメチル)ピリジン-2-イル)-2-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-アミンを供した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.23 (s, 1H), 8.73 (dd, J = 4.4, 1.6 Hz, 1H), 8.59 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.09 (dd, J = 8.8, 1.6 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.70 - 7.63 (m, 2H), 7.44 - 7.37 (m, 2H), 7.31 - 7.25 (m, 2H), 7.06 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 4.01 (s, 3H), 3.75 (dd, J = 4.8, 4.8 Hz, 4H), 3.56 (s, 2H), 2.73 (s, 3H), 2.55 (dd, J = 4.4, 4.4 Hz, 4H), 2.27 (s, 3H)。MS:(ES) C3232ClN62[M+H]+のm/z計算値567.2、実測値567.5。
実施例18:N-(2’-クロロ-3’-(6-メトキシ-5-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)メチル)ピリジン-2-イル)-2-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 2022551972000029
DCM(1.5mL)中の6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド(60mg、0.12mmol)、テトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミン(25mg、0.24mmol)及びAcOH(28mg、0.48mmol)の混合物を、室温で1h撹拌した。この混合物へ、NaBH(OAc)3(88mg、0.41mmol)を添加した。更に40分間攪拌した後、反応を飽和NaHCO3によりクエンチさせ、DCMにより抽出した。有機層を分離し、Na2SO4上で乾燥させ、真空において濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、N-(2’-クロロ-3’-(6-メトキシ-5-(((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)メチル)ピリジン-2-イル)-2-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-アミンを供した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.23 (s, 1H), 8.73 (dd, J = 4.0, 1.2 Hz, 1H), 8.58 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 8.09 (dd, J = 8.8, 1.6 Hz, 1H), 7.70 - 7.61 (m, 3H), 7.44 - 7.37 (m, 2H), 7.31 - 7.25 (m, 2H), 7.06 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 4.03 (s, 3H), 4.04 - 3.96 (m, 2H), 3.84 (s, 2H), 3.41 (ddd, J = 11.6, 11.6, 2.0 Hz, 2H), 2.73 (s, 3H), 2.80 - 2.70 (m, 1H), 2.27 (s, 3H), 1.80 - 1.94 (m, 4H)。MS:(ES) C3334ClN62[M+H]+のm/z計算値581.2、実測値581.5。
実施例19:(S)-5-((((5-(2,2’-ジクロロ-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3-エチルピラジン-2-イル)メチル)アミノ)メチル)ピロリジン-2-オン
Figure 2022551972000030
工程a:ジオキサン(300mL)及び水(45mL)中の2-クロロ-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)アニリン(15g、59.2mmol)、1,3-ジブロモ-2-クロロベンゼン(48g、177.5mmol)、K2CO3(27.8g、201mmol)及びDCMとのPd(dppf)Cl2錯体(4.83g、5.9mmol)の混合物を、N2下、90℃で3h撹拌した。この内容物を室温に冷却し、セライト/Na2SO4のパッド上で濾過し、真空において濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、3’-ブロモ-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-アミンを供した。
工程b:DMSO(100mL)中の3’-ブロモ-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-アミン(6.0g、14.6mmol)、5-クロロピリド[3,4-b]ピラジン(2.42g、14.6mmol)及びCs2CO3(7.14g、21.9mmol)の混合物を、75℃で一晩撹拌した。この内容物を室温に冷却し、水及びEtOACにより希釈し、その後セライト上で濾過した。濾液の有機層を分離し、Na2SO4上で乾燥させ、真空において濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、N-(3’-ブロモ-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)ピリド[3,4-b]ピラジン-5-アミンを供した。MS:(ES) C1912BrCl24[M+H]+のm/z計算値445.0、実測値444.7。
工程c:ジオキサン(100mL)中のN-(3’-ブロモ-2,2’-ジクロロ-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)ピリド[3,4-b]ピラジン-5-アミン(2.80g、6.3mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’-オクタメチル-2,2’-ビ(1,3,2-ジオキサボロラン)(1.76g、6.94mmol)、KOAc(1.55g、15.75mmol)、及びDCMとのPd(dppf)Cl2錯体(1.30g、1.6mmol)の混合物を、N2下、98℃で一晩撹拌した。この内容物を、室温に冷却し、セライト上で濾液した。濾液を収集し、真空において濃縮し、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、N-(2,2’-ジクロロ-3’-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)ピリド[3,4-b]ピラジン-5-アミンを供した。MS:(ES) C2524BCl242[M+H]+のm/z計算値493.1、実測値493.1。
工程d:THF(2.5mL)及び水(2.5mL)中のN-(2,2’-ジクロロ-3’-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)ピリド[3,4-b]ピラジン-5-アミン(125mg、0.25mmol)、5-ブロモ-3-エチルピラジン-2-カルバルデヒド(54mg、0.25mmol)、K3PO4(161mg、0.76mmol)及びX-PhosPdGen2(40mg、0.050mmol)の混合物を、室温で3h撹拌した。この内容物をセライトのパッド上及びNa2SO4で濾過した。濾液を収集し、真空において濃縮し、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、5-(2,2’-ジクロロ-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3-エチルピラジン-2-カルバルデヒドを供した。MS:(ES) C2619Cl26O[M+H]+のm/z計算値501.1、実測値501.1。
工程e:EtOH(1mL)及びDCM(1mL)中の5-(2,2’-ジクロロ-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3-エチルピラジン-2-カルバルデヒド(40mg、0.080mmol)、(S)-5-(アミノメチル)ピロリジン-2-オン塩酸(15mg、0.10mmol)、Et3N(60mg、0.60mmol)及びAcOH(90mg、1.5mmol)の混合物を、65℃で20分間加熱した。この内容物を室温に冷却し、NaBH(OAc)3(40mg、0.19mmol)を添加し、その後更に15分間攪拌した。揮発性物質を、真空において除去し、得られた残渣を、HPLCにより精製し、(S)-5-((((5-(2,2’-ジクロロ-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3-エチルピラジン-2-イル)メチル)アミノ)メチル)ピロリジン-2-オンを得た。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 9.14 (s, 1H), 8.97 (s, 1H), 8.83 (s, 1H), 8.57 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.16 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.64 - 7.50 (m, 3H), 7.40 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.72 - 4.60 (m, 2H), 4.20 - 4.10 (m, 1H), 3.41 - 3.40 (m, 2H), 2.94 (q, J = 7.6 Hz, 2H), 2.50 - 2.32 (m, 3H), 2.04 - 1.90 (m, 1H), 1.40 (t, J = 7.4 Hz, 3H)。 MS:(ES) C3129Cl28O[M+H]+のm/z計算値599.2、実測値599.5。
実施例20:1-((6-(2,2’-ジクロロ-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-3-メチルアゼチジン-3-カルボン酸
Figure 2022551972000031
工程a:THF(4mL)及び水(4mL)中のN-(2,2’-ジクロロ-3’-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)ピリド[3,4-b]ピラジン-5-アミン(250mg、0.50mmol)、6-クロロ-2-メトキシニコチンアルデヒド(94mg、0.55mmol)、K3PO4(265mg、2.5mmol)及びX-PhosPdGen2(70mg、0.090mmol)の混合物を、室温で5h撹拌した。この内容物を、セライトのパッド上及びNa2SO4で濾過した。濾液を収集し、真空において濃縮し、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、6-(2,2’-ジクロロ-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒドを供した。MS:(ES) C2618Cl252[M+H]+のm/z計算値502.1、実測値502.1。
工程b:DMF(1mL)中の6-(2,2’-ジクロロ-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド(40mg、0.080mmol)、3-メチルアゼチジン-3-カルボン酸(30mg、0.26mmol)及びAcOH(75mg、1.25mmol)の混合物を、室温で撹拌した。1h後、NaBH(OAc)3(70mg、0.33mmol)を添加し、この内容物を更に1時間撹拌した。揮発性物質を、真空において除去し、得られた残渣を、HPLCにより精製し、1-((6-(2,2’-ジクロロ-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-3-メチルアゼチジン-3-カルボン酸を生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 9.15 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 8.97 (s, 1H), 8.48 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 8.12 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 7.88 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.67 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.60 - 7.51 (m, 2H), 7.46 - 7.35 (m, 3H), 7.30 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 4.53 (d, J = 14.4 Hz, 1H), 4.51 (s, 3H), 4.14 (d, J = 10.8 Hz, 2H), 4.08 (s, 3H), 1.61 (s, 3H)。MS:(ES) C3127Cl263[M+H]+のm/z計算値601.1、実測値600.9。
実施例21:(S)-5-((((6-(2,2’-ジクロロ-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)メチル)ピロリジン-2-オン
Figure 2022551972000032
EtOH(1mL)及びDCM(1mL)中の6-(2,2’-ジクロロ-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド(30mg、0.060mmol)、(S)-5-(アミノメチル)ピロリジン-2-オン塩酸(15mg、0.10mmol)、Et3N(60mg、0.60mmol)及びAcOH(90mg、1.5mmol)の混合物を、65℃で30分間加熱した。この内容物を室温に冷却し、NaBH(OAc)3(40mg、0.19mmol)を添加した。更に30分間撹拌した後、揮発性物質を真空において除去した。得られた残渣を、HPLCにより精製し、(S)-5-((((6-(2,2’-ジクロロ-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)メチル)ピロリジン-2-オンを生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 9.11 (s, 1H), 8.93 (s, 1H), 8.80 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 8.27 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.90 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.67 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.56 - 7.49 (m, 2H), 7.46 - 7.37 (m, 3H), 7.17 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 4.34 (s, 2H), 4.11 (s, 3H), 4.10 - 4.02 (m, 1H), 3.30 - 3.20 (m, 2H), 2.48 - 2.30 (m, 3H), 1.96 - 1.84 (m, 1H)。MS:(ES) C3128Cl272[M+H]+のm/z計算値600.2、実測値599.8。
実施例22:(3R,4R)-4-(((5-(2,2’-ジクロロ-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3-メトキシピラジン-2-イル)メチル)アミノ)テトラヒドロ-2H-ピラン-3-オール
Figure 2022551972000033
EtOH(2mL)及びDCM(2mL)中の5-(2,2’-ジクロロ-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3-メトキシピラジン-2-カルバルデヒド(50mg、0.10mmol)、(3R,4R)-4-アミノテトラヒドロ-2H-ピラン-3-オール塩酸(20mg、0.13mmol)、Et3N(75mg、0.75mmol)及びAcOH(120mg、2.0mmol)の混合物を、65℃で40分間加熱した。この内容物を室温に冷却し、NaBH(OAc)3(65mg、0.30mmol)を添加した。更に10分間撹拌した後、揮発性物質を真空において除去した。得られた残渣を、HPLCにより精製し、(3R,4R)-4-(((5-(2,2’-ジクロロ-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3-メトキシピラジン-2-イル)メチル)アミノ)テトラヒドロ-2H-ピラン-3-オールを生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 9.14 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 8.96 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 8.58 - 8.56 (m, 1H), 8.54 (s, 1H), 8.15 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.62 - 7.54 (m, 2H), 7.51 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.40 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.84 (s, 2H), 4.12 (s, 3H), 4.08 - 3.94 (m, 3H), 3.64 - 3.53 (m, 2H), 3.46 (dd, J = 11.2, 11.2 Hz, 1H), 2.24 - 2.10 (m, 1H), 1.93 (dd, J = 12.0、3.6 Hz, 1H)。MS:(ES) C3028Cl273[M+H]+のm/z計算値604.2、実測値603.9。
実施例23:1-((5-(2,2’-ジクロロ-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3-メトキシピラジン-2-イル)メチル)アゼチジン-3-カルボン酸
Figure 2022551972000034
DMF(0.5mL)中の5-(2,2’-ジクロロ-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3-メトキシピラジン-2-カルバルデヒド(35mg、0.10mmol)、アゼチジン-3-カルボン酸(25mg、0.25mmol)及びAcOH(60mg、1.0mmol)の混合物を、室温で撹拌した。40分後、NaBH(OAc)3(65mg、0.30mmol)を添加し、この内容物を更に1時間撹拌した。揮発性物質を真空において除去し、得られた残渣を、HPLCにより精製し、1-((5-(2,2’-ジクロロ-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3-メトキシピラジン-2-イル)メチル)アゼチジン-3-カルボン酸を生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 9.15 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 8.97 (s, 1H), 8.48 (s, 1H), 8.46 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.11 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.60 - 7.55 (m, 2H), 7.50 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.40 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 4.74 (s, 2H), 4.74 - 4.30 (m, 4H), 4.11 (s, 3H), 3.84 - 3.72 (m, 1H)。MS:(ES) C2924Cl273[M+H]+のm/z計算値588.1、実測値588.0。
実施例24:1-((5-(2,2’-ジクロロ-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3-メトキシピラジン-2-イル)メチル)-3-メチルアゼチジン-3-カルボン酸
Figure 2022551972000035
DMF(1mL)中の5-(2,2’-ジクロロ-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3-メトキシピラジン-2-カルバルデヒド(37mg、0.10mmol)、3-メチルアゼチジン-3-カルボン酸(25mg、0.25mmol)及びAcOH(60mg、1.0mmol)の混合物を、室温で撹拌した。1h後、NaBH(OAc)3(50mg、0.23mmol)を添加し、この内容物を更に15分間攪拌した。揮発性物質を真空において除去し、得られた残渣を、HPLCにより精製し、1-((5-(2,2’-ジクロロ-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-3-メトキシピラジン-2-イル)メチル)-3-メチルアゼチジン-3-カルボン酸を生じた。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 9.14 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 8.96 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 8.54 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.49 (s, 1H), 8.15 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.61 - 7.54 (m, 2H), 7.50 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.40 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 4.75 (s, 2H), 4.70 - 4.10 (m, 4H), 4.11 (s, 3H), 1.65 (s, 3H)。MS:(ES) C3026Cl273[M+H]+のm/z計算値602.1、実測値602.0。
実施例25:1-((((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)メチル)シクロプロパン-1-オール
Figure 2022551972000036
本化合物は、実施例1の工程に類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び1-(アミノメチル)-シクロプロパン-1-オールから調製した。粗物質を、分取HPLCにより精製し、所望の生成物1-((((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)メチル)シクロプロパン-1-オールを生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 9.03 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 8.17 - 8.13 (m, 1H), 8.06 - 8.01 (m, 1H), 7.88 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.66 - 7.62 (m, 2H), 7.53 (dd, J = 8.0, 8.0 Hz, 1H) 7.46 - 7.38 (m, 2H), 7.36 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.27 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.37 (s, 2H), 4.09 (s, 3H), 3.20 (s, 2H), 2.65 (s, 3H), 2.12 (s, 3H), 0.94 - 0.90 (m, 2H), 0.76 - 0.72 (m, 2H)。MS:(ES) C3232ClN62[M+H]+のm/z計算値567.2、実測値567.5。
実施例26:3-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)プロパン-1-オール
Figure 2022551972000037
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び3-アミノプロパン-1-オールから調製した。粗物質を、分取HPLCにより精製し、所望の生成物3-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)プロパン-1-オールを生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 9.05 (dd, J = 4.3, 1.4 Hz, 1H), 8.17 (dd, J = 8.6, 1.4 Hz, 1H), 8.05 (dd, J = 8.6, 4.3 Hz, 1H), 7.87 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.68 - 7.48 (m, 3H), 7.48 - 7.24 (m, 4H), 4.28 (s, 2H), 4.08 (s, 3H), 3.75 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 3.25 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 2.65 (s, 3H), 2.12 (s, 3H), 2.00 - 1.89 (m, 2H)。MS:(ES) C3132ClN62[M+H]+のm/z計算値555.2、実測値555.5。
実施例27:1-((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-3-メチルアゼチジン-3-オール
Figure 2022551972000038
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び3-メチルアゼチジン-3-オール塩酸塩から調製した。粗物質を、分取HPLCにより精製し、所望の生成物1-((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-3-メチルアゼチジン-3-オールを生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 9.05 (dd, J = 4.3, 1.4 Hz, 1H), 8.17 (dd, J = 8.6, 1.4 Hz, 1H), 8.05 (dd, J = 8.6, 4.3 Hz, 1H), 7.88 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.68 - 7.48 (m, 3H), 7.40 (ddd, J = 18.2, 16.1, 7.6 Hz, 3H), 7.28 (dd, J = 7.7, 1.3 Hz, 1H), 4.52 (s, 1H), 4.46 (s, 1H), 4.22 (d, J = 10.9 Hz, 2H), 4.07 (s, 5H), 2.66 (s, 3H), 2.11 (s, 3H), 1.53 (s, 3H)。MS:(ES) C3232ClN62[M+H]+のm/z計算値567.2、実測値567.6。
実施例28:(3R,4R)-4-(((6-(2’-クロロ-2-フルオロ-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)テトラヒドロ-2H-ピラン-3-オール
Figure 2022551972000039
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2’-クロロ-2-フルオロ-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び(3R,4R)-4-アミノテトラヒドロ-2H-ピラン-3-オール塩酸塩から調製した。粗物質を、分取HPLCにより精製し、所望の生成物(3R,4R)-4-(((6-(2’-クロロ-2-フルオロ-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)テトラヒドロ-2H-ピラン-3-オールを生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 9.03 (dd, J = 4.4, 1.4 Hz, 1H), 8.33 (dd, J = 8.3, 1.5 Hz, 1H), 8.24 - 8.15 (m, 2H), 8.04 (dd, J = 8.6, 4.4 Hz, 1H), 7.87 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.64 - 7.52 (m, 2H), 7.50 - 7.39 (m, 3H), 4.34 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 4.24 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 4.15 (s, 3H), 4.06 - 3.93 (m, 3H), 3.61 - 3.40 (m, 3H), 2.75 (s, 3H), 2.16 - 2.03 (m, 1H), 1.86 (d, J = 12.8 Hz, 1H)。MS:(ES) C3231ClFN63[M+H]+のm/z計算値601.2、実測値601.5。
実施例29:(S)-5-((((6-(2’-クロロ-2-フルオロ-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)メチル)ピロリジン-2-オン
Figure 2022551972000040
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2’-クロロ-2-フルオロ-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び(S)-5-アミノメチルピロリジン-2-オン塩酸塩から調製した。この粗物質を、分取HPLCにより精製し、所望の生成物(S)-5-((((6-(2’-クロロ-2-フルオロ-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)メチル)ピロリジン-2-オンを生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 9.04 (dd, J = 4.3, 1.4 Hz, 1H), 8.32 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 8.24 - 8.15 (m, 2H), 8.05 (dd, J = 8.6, 4.3 Hz, 1H), 7.88 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.64 - 7.54 (m, 2H), 7.51 - 7.40 (m, 3H), 4.34 (d, J = 2.9 Hz, 2H), 4.16 (s, 3H), 4.09 - 4.01 (m, 1H), 3.30 - 3.21 (m, 2H), 2.75 (s, 3H), 2.46 - 2.32 (m, 3H), 1.91 (d, J = 6.4 Hz, 1H)。MS:(ES) C3230ClFN72[M+H]+のm/z計算値598.2、実測値598.5。
実施例30:(3R,4R)-4-(((6-(2-フルオロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)テトラヒドロ-2H-ピラン-3-オール
Figure 2022551972000041
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-フルオロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び(3R,4R)-4-アミノテトラヒドロ-2H-ピラン-3-オール塩酸塩から調製した。この粗物質を、分取HPLCにより精製し、所望の生成物(3R,4R)-4-(((6-(2-フルオロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)テトラヒドロ-2H-ピラン-3-オールを生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 9.08 - 9.02 (m, 1H), 8.21 - 8.11 (m, 2H), 8.05 (dd, J = 8.6, 4.4 Hz, 1H), 7.87 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.65 - 7.51 (m, 2H), 7.50 - 7.34 (m, 4H), 4.34 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 4.24 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 4.14 (s, 3H), 4.06 - 3.93 (m, 3H), 3.61 - 3.40 (m, 3H), 2.67 (s, 3H), 2.19 (s, 3H), 2.18 - 2.05 (m, 1H), 1.91 - 1.82 (m, 1H)。MS:(ES) C3334FN63[M+H]+のm/z計算値581.3、実測値581.5。
実施例31:(S)-5-((((6-(2-フルオロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)メチル)ピロリジン-2-オン
Figure 2022551972000042
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-フルオロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び(S)-5-(アミノメチル)ピロリジン-2-オン塩酸塩から調製した。この粗生成物を、分取HPLCにより精製し、所望の生成物(S)-5-((((6-(2-フルオロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)メチル)ピロリジン-2-オンを生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.83 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 8.15 - 7.99 (m, 3H), 7.82 (dd, J = 8.6, 4.3 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.48 - 7.33 (m, 4H), 7.21 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 4.07 (s, 3H), 3.88 - 3.79 (m, 3H), 2.73 - 2.63 (m, 2H), 2.59 (s, 3H), 2.38 - 2.23 (m, 3H), 2.23 (s, 3H), 1.81 (s, 1H)。MS:(ES) C3333FN72[M+H]+のm/z計算値578.3、実測値578.5。
実施例32:N-(3’-(5-((アゼチジン-3-イルアミノ)メチル)-6-メトキシピリジン-2-イル)-2’-クロロ-2-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 2022551972000043
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び3-アミノアゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチルから調製した。この粗物質を、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、3-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチルを生じた。このBoc-保護された中間体に、DCM中の10%TFAを添加した。この内容物を凍結乾燥し、生成物N-(3’-(5-((アゼチジン-3-イルアミノ)メチル)-6-メトキシピリジン-2-イル)-2’-クロロ-2-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-アミンを生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 9.05 (dd, J = 4.3, 1.4 Hz, 1H), 8.21 - 8.09 (m, 1H), 8.05 (dd, J = 8.6, 4.3 Hz, 1H), 7.88 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.69 - 7.48 (m, 3H), 7.48 - 7.25 (m, 4H), 4.45 - 4.34 (m, 5H), 4.24 (s, 2H), 4.08 (s, 3H), 2.66 (s, 3H), 2.12 (s, 3H)。MS:(ES) C3131ClN7O[M+H]+のm/z計算値552.2、実測値552.5。
実施例33:N-(2’-クロロ-3’-(6-メトキシ-5-((ピペリジン-4-イルアミノ)メチル)ピリジン-2-イル)-2-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 2022551972000044
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び4-アミノピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチルから調製した。この粗物質を、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、4-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)ピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチルを生じた。このBoc-保護された中間体を、DCM中の10%TFAにより処理し、次にこの溶液を凍結乾燥し、純粋な生成物N-(2’-クロロ-3’-(6-メトキシ-5-((ピペリジン-4-イルアミノ)メチル)ピリジン-2-イル)-2-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-アミンを生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 9.05 (dd, J = 4.4, 1.4 Hz, 1H), 8.16 (dd, J = 8.6, 1.4 Hz, 1H), 8.06 (dd, J = 8.6, 4.3 Hz, 1H), 7.90 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.67 - 7.48 (m, 3H), 7.48 - 7.32 (m, 3H), 7.28 (dd, J = 7.6, 1.3 Hz, 1H), 4.35 (s, 2H), 4.09 (s, 3H), 3.59 (dd, J = 9.9, 6.4 Hz, 3H), 3.19 - 3.08 (m, 2H), 2.66 (s, 3H), 2.47 (d, J = 13.6 Hz, 2H), 2.12 (s, 3H), 1.97 (q, J = 14.2、12.4 Hz, 2H)。MS:(ES) C3335ClN7O[M+H]+のm/z計算値580.3、実測値580.5。
実施例34:2-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)(メチル)アミノ)エタン-1-オール
Figure 2022551972000045
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び2-(メチルアミノ)エタン-1-オールから調製した。この粗物質を、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、生成物2-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)(メチル)アミノ)エタン-1-オールを生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.83 (dd, J = 4.3, 1.5 Hz, 1H), 8.05 (ddd, J = 10.4, 8.5, 1.4 Hz, 2H), 7.86 - 7.75 (m, 2H), 7.62 (dd, J = 7.7, 1.8 Hz, 1H), 7.48 (dd, J = 7.6, 7.6 Hz, 1H), 7.42 - 7.32 (m, 2H), 7.25 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.16 - 7.09 (m, 1H), 3.99 (s, 3H), 3.72 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.66 (s, 2H), 2.65 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 2.58 (s, 3H), 2.33 (s, 3H), 2.16 (s, 3H)。MS:(ES) C3132ClN62[M+H]+のm/z計算値555.2、実測値555.5。
実施例35:(S)-3-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)プロパン-1,2-ジオール
Figure 2022551972000046
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び(S)-3-アミノプロパン-1,2-ジオールから調製した。この粗物質を、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、生成物(S)-3-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)プロパン-1,2-ジオールを生じた。 1H NMR (400 MHz,CD3OD) δ 8.83 (dd, J = 4.2, 1.5 Hz, 1H), 8.10 - 8.00 (m, 2H), 7.82 (dd, J = 8.5, 4.2 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.61 (dd, J = 7.7, 1.7 Hz, 1H), 7.48 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.42 - 7.32 (m, 2H), 7.24 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.12 (dd, J = 7.6, 1.2 Hz, 1H), 4.02 (s, 3H), 3.92 - 3.75 (m, 3H), 3.56 - 3.46 (m, 2H), 2.77 (dd, J = 12.1, 3.8 Hz, 1H), 2.63 (dd, J = 12.1, 8.3 Hz, 1H), 2.58 (s, 3H), 2.16 (s, 3H)。MS:(ES) C3132ClN63[M+H]+のm/z計算値571.2、実測値571.5。
実施例36:(R)-3-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)プロパン-1,2-ジオール
Figure 2022551972000047
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び(R)-3-アミノプロパン-1,2-ジオールから調製した。この粗物質を、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、生成物(R)-3-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)プロパン-1,2-ジオールを生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.82 (dd, J = 4.2, 1.5 Hz, 1H), 8.05 (ddd, J = 8.5, 7.4, 1.4 Hz, 2H), 7.81 (dd, J = 8.5, 4.2 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.60 (dd, J = 7.6, 1.7 Hz, 1H), 7.47 (dd, J = 7.6, 7.6 Hz, 1H), 7.41 - 7.32 (m, 2H), 7.24 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.15 - 7.08 (m, 1H), 4.02 (s, 3H), 3.93 - 3.74 (m, 3H), 3.58 - 3.46 (m, 2H), 2.79 (dd, J = 12.1, 3.7 Hz, 1H), 2.69 - 2.55 (m, 1H), 2.58 (s, 3H), 2.15 (s, 3H)。MS:(ES) C3132ClN63[M+H]+のm/z計算値571.2、実測値571.5。
実施例37:(R)-1-((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-3-メチルピロリジン-3-カルボン酸
Figure 2022551972000048
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び(R)-3-メチルピロリジン-3-カルボン酸から調製した。この粗物質を、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、生成物(R)-1-((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-3-メチルピロリジン-3-カルボン酸を生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.82 (dd, J = 4.3, 1.5 Hz, 1H), 8.05 (ddd, J = 9.7, 8.3, 1.4 Hz, 2H), 7.92 - 7.78 (m, 2H), 7.63 (dd, J = 7.7, 1.7 Hz, 1H), 7.50 (dd, J = 7.6, 7.6 Hz, 1H), 7.43 - 7.32 (m, 3H), 7.16 - 7.08 (m, 1H), 4.49 - 4.36 (m, 2H), 4.10 (s, 3H), 3.71 (s, 1H), 3.50 (s, 1H), 3.38 (s, 1H), 2.98 (d, J = 10.7 Hz, 1H), 2.58 (s, 3H), 2.39 (s, 1H), 2.15 (s, 3H), 1.96 (s, 1H), 1.34 (s, 3H)。MS:(ES) C3434ClN63[M+H]+のm/z計算値609.2、実測値609.5。
実施例38:(R)-1-((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-3-メチルピロリジン-3-オール
Figure 2022551972000049
本化合物を、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び(R)-3-メチルピロリジン-3-オール塩酸塩から調製した。この粗物質を、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、生成物(R)-1-((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-3-メチルピロリジン-3-オールを生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.82 (dd, J = 4.3, 1.5 Hz, 1H), 8.05 (ddd, J = 9.4, 8.4, 1.4 Hz, 2H), 7.86 - 7.75 (m, 2H), 7.61 (dd, J = 7.7, 1.8 Hz, 1H), 7.48 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.42 - 7.32 (m, 2H), 7.25 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.15 - 7.08 (m, 1H), 4.00 (s, 3H), 3.83 - 3.70 (m, 2H), 2.96 (q, J = 7.9 Hz, 1H), 2.79 - 2.61 (m, 3H), 2.58 (s, 3H), 2.16 (s, 3H), 1.90 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 1.36 (s, 3H)。MS:(ES) C3334ClN62[M+H]+のm/z計算値581.2、実測値581.5。
実施例39:(3R,4R)-4-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)(メチル)アミノ)テトラヒドロ-2H-ピラン-3-オール
Figure 2022551972000050
MeOH(1mL)及びDCE(1mL)中の(3R,4R)-4-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)テトラヒドロ-2H-ピラン-3-オール(43mg、0.072mmol)及びホルマリン(水中37%、0.15mL、2.0mmol)の溶液を、室温で30分間攪拌した。この反応液に、NaBH(OAc)3(80mg、0.38mmol)を添加した。更に30分後、混合物を、水によりクエンチさせ、2:1v/vのCHCl3:IPAにより抽出した。有機相を分離し、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、生成物(3R,4R)-4-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)(メチル)アミノ)テトラヒドロ-2H-ピラン-3-オールを生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.82 (dd, J = 4.2, 1.5 Hz, 1H), 8.05 (ddd, J = 8.1, 6.0, 1.4 Hz, 2H), 7.85 - 7.73 (m, 2H), 7.62 (dd, J = 7.7, 1.8 Hz, 1H), 7.48 (dd, J = 7.6, 7.6 Hz, 1H), 7.42 - 7.32 (m, 2H), 7.25 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.15 - 7.08 (m, 1H), 4.06 - 3.87 (m, 4H), 3.99 (s, 3H), 3.62 (d, J = 13.9 Hz, 1H), 3.54 - 3.37 (m, 2H), 2.66 - 2.56 (m, 1H), 2.58 (s, 3H), 2.32 (s, 3H), 2.16 (s, 3H), 2.08 - 1.95 (m, 1H), 1.79 - 1.70 (m, 1H)。MS:(ES) C3436ClN63[M+H]+のm/z計算値611.3、実測値611.5。
実施例40:(R)-1-((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)ピロリジン-3-カルボン酸
Figure 2022551972000051
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び(R)-ピロリジン-3-カルボン酸から調製した。この粗物質を、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、生成物(R)-1-((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)ピロリジン-3-カルボン酸を生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.82 (dd, J = 4.3, 1.5 Hz, 1H), 8.05 (ddd, J = 8.2, 5.4, 1.4 Hz, 2H), 7.90 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.81 (dd, J = 8.5, 4.2 Hz, 1H), 7.63 (dd, J = 7.7, 1.7 Hz, 1H), 7.50 (dd, J = 7.6, 7.6 Hz, 1H), 7.42 - 7.32 (m, 3H), 7.15 - 7.07 (m, 1H), 4.40 (s, 2H), 4.08 (s, 3H), 3.57 (dd, J = 11.3, 5.6 Hz, 1H), 3.40 (m, 3H), 3.16 - 3.04 (m, 1H), 2.57 (s, 3H), 2.31 (m, 2H), 2.15 (s, 3H)。MS:(ES) C3332ClN63[M+H]+のm/z計算値595.2、実測値595.5。
実施例41:2-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)プロパン-1,3-ジオール
Figure 2022551972000052
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び2-アミノプロパン-1,3-ジオールから調製した。この粗物質を、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、生成物2-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1'-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)プロパン-1,3-ジオールを生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 9.07 - 9.01 (m, 1H), 8.16 (dd, J = 8.6, 1.4 Hz, 1H), 8.05 (dd, J = 8.6, 4.3 Hz, 1H), 7.94 - 7.87 (m, 1H), 7.68 - 7.58 (m, 2H), 7.53 (dd, J = 7.6, 7.6 Hz, 1H), 7.48 - 7.32 (m, 3H), 7.28 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.41 (s, 2H), 4.09 (s, 3H), 3.90 (dd, J = 12.0, 4.4 Hz, 2H), 3.80 (dd, J = 11.9, 6.3 Hz, 2H), 3.38 - 3.32 (m, 1H), 2.65 (s, 3H), 2.12 (s, 3H)。MS:(ES) C3132ClN63[M+H]+のm/z計算値571.2、実測値571.5。
実施例42:2-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)エタン-1-オール
Figure 2022551972000053
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び2-アミノエタン-1-オールから調製した。この粗物質を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製し、生成物2-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)エタン-1-オールを生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 9.06 (dd, J = 4.3, 1.4 Hz, 1H), 8.16 (dd, J = 8.6, 1.5 Hz, 1H), 8.06 (dd, J = 8.6, 4.4 Hz, 1H), 7.93 - 7.85 (m, 1H), 7.68 - 7.49 (m, 3H), 7.48 - 7.25 (m, 4H), 4.32 (s, 2H), 4.09 (s, 3H), 3.89 - 3.81 (m, 2H), 3.24 - 3.16 (m, 2H), 2.66 (s, 3H), 2.12 (s, 3H)。MS:(ES) C3030ClN62[M+H]+のm/z計算値541.2、実測値541.5。
実施例43:2-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-2-(ヒドロキシメチル)プロパン-1,3-ジオール
Figure 2022551972000054
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び2-アミノ-2-(ヒドロキシメチル)プロパン-1,3-ジオールから調製した。この粗物質を、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、生成物2-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-2-(ヒドロキシメチル)プロパン-1,3-ジオールを生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 9.06 (dd, J = 4.4, 1.4 Hz, 1H), 8.17 (dd, J = 8.6, 1.4 Hz, 1H), 8.06 (dd, J = 8.6, 4.4 Hz, 1H), 7.93 - 7.86 (m, 1H), 7.67 - 7.48 (m, 3H), 7.48 - 7.25 (m, 4H), 4.43 (s, 2H), 4.08 (s, 3H), 3.83 (s, 6H), 2.66 (s, 3H), 2.12 (s, 3H)。MS:(ES) C3234ClN64[M+H]+のm/z計算値601.2、実測値601.5。
実施例44:1-((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-4-メチルピペリジン-4-オール
Figure 2022551972000055
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び4-メチルピペリジン-4-オールにより調製した。この粗物質を、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、生成物1-((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-4-メチルピペリジン-4-オールを生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 9.06 (dd, J = 4.3, 1.5 Hz, 1H), 8.17 (dd, J = 8.6, 1.5 Hz, 1H), 8.06 (dd, J = 8.6, 4.3 Hz, 1H), 7.99 - 7.88 (m, 1H), 7.66 (dd, J = 7.8, 1.7 Hz, 1H), 7.62 - 7.49 (m, 2H), 7.48 - 7.36 (m, 3H), 7.29 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 4.39 (s, 2H), 4.09 (s, 3H), 3.44 - 3.66 (m, 4H), 2.66 (s, 3H), 2.12 (s, 3H), 1.90 - 1.77 (m, 4H), 1.29 (s, 3H)。MS:(ES) C3436ClN62[M+H]+のm/z計算値595.3、実測値595.5。
実施例45:(3R,4R)-4-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)テトラヒドロ-2H-ピラン-3-オール
Figure 2022551972000056
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び(3R,4R)-4-アミノテトラヒドロ-2H-ピラン-3-オール塩酸塩から調製した。この粗物質を、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、生成物(3R,4R)-4-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)テトラヒドロ-2H-ピラン-3-オールを生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.82 (dd, J = 4.2, 1.5 Hz, 1H), 8.10 - 8.00 (m, 2H), 7.86 - 7.72 (m, 2H), 7.61 (dd, J = 7.7, 1.7 Hz, 1H), 7.48 (dd, J = 7.6 Hz, 1H), 7.42 - 7.32 (m, 2H), 7.25 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.15 - 7.08 (m, 1H), 4.02 (s, 3H), 3.96 - 3.82 (m, 5H), 3.54 - 3.38 (m, 2H), 2.88 (d, J = 10.9 Hz, 1H), 2.58 (s, 3H), 2.16 (s, 3H), 1.92 - 1.78 (m, 1H), 1.71 (d, J = 13.2 Hz, 1H)。MS:(ES) C3334ClN63[M+H]+のm/z計算値597.2、実測値597.6。
実施例46:2-((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-2,5,7-トリアザスピロ[3.4]オクタン-6-オン
Figure 2022551972000057
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び2,5,7-トリアザスピロ[3.4]オクタン-6-オン塩酸塩から調製した。この生成物を、分取HPLCにより精製し、所望の生成物2-((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-2,5,7-トリアザスピロ[3.4]オクタン-6-オンを生じた。 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.91 (s, 1H), 8.88 (dd, J = 4.3, 1.5 Hz, 1H), 8.14 (dd, J = 8.5, 1.5 Hz, 1H), 7.93 - 7.87 (m, 2H), 7.65 (dd, J = 7.7, 1.8 Hz, 1H), 7.56 (dd, J = 7.6, 7.6 Hz, 1H), 7.42 - 7.33 (m, 3H), 7.13 (dd, J = 7.6, 1.3 Hz, 1H), 7.00 (s, 1H), 3.95 (s, 3H), 3.62 - 3.50 (m, 8H), 2.50 (s, 3H), 2.08 (s, 3H)。MS:(ES) C3332ClN82[M+H]+のm/z計算値607.2、実測値607.2。
実施例47:1-((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-3-メチルアゼチジン-3-カルボン酸
Figure 2022551972000058
本化合物は、実施例1に類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び3-メチルアゼチジン-3-カルボン酸から調製した。この粗生成物を、分取HPLCにより精製し、1-((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-3-メチルアゼチジン-3-カルボン酸を生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 9.06 (dd, J = 4.4, 1.4 Hz, 1H), 8.26 (dd, J = 8.6, 1.4 Hz, 1H), 8.07 (dd, J = 8.6, 4.4 Hz, 1H), 8.03 - 7.93 (m, 2H), 7.64 (dd, J = 7.7, 1.7 Hz, 1H), 7.62 - 7.57 (m, 1H), 7.53 (dd, J = 7.6, 7.6 Hz, 1H), 7.49 - 7.42 (m, 1H), 7.42 - 7.37 (m, 1H), 7.35 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.27 (dd, J = 7.8, 1.3 Hz, 1H), 4.63 - 4.43 (m, 4H), 4.18 (dd, J = 16.9, 11.5 Hz, 2H), 4.07 (s, 3H), 2.68 (s, 3H), 2.10 (s, 3H), 1.63 (s, 3H)。MS:(ES) C3332ClN63[M+H]+のm/z計算値595.2、実測値595.5。
実施例48:3-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-2,2-ジメチルプロパンアミド
Figure 2022551972000059
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び3-アミノ-2,2-ジメチルプロパンアミドから調製した。この生成物を、分取HPLCにより精製し、所望の生成物3-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-2,2-ジメチルプロパンアミドを生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 9.06 (dd, J = 4.3, 1.4 Hz, 1H), 8.17 (dd, J = 8.6, 1.4 Hz, 1H), 8.06 (dd, J = 8.6, 4.4 Hz, 1H), 7.87 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.68 - 7.51 (m, 3H), 7.48 - 7.29 (m, 4H), 4.29 (s, 2H), 4.12 (s, 3H), 3.14 (s, 2H), 2.66 (s, 3H), 2.12 (s, 3H), 1.35 (s, 6H)。MS:(ES) C3334ClN72[M+H]+のm/z計算値596.3、実測値596.5。
実施例49:(S)-5-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)ピペリジン-2-オン
Figure 2022551972000060
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び(S)-5-アミノピペリジン-2-オン塩酸塩から調製した。この生成物を、分取HPLCにより精製し、所望の生成物(S)-5-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)ピペリジン-2-オンを生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.82 (dd, J = 4.3, 1.5 Hz, 1H), 8.05 (ddd, J = 8.1, 5.3, 1.4 Hz, 2H), 7.83 - 7.74 (m, 2H), 7.61 (dd, J = 7.7, 1.7 Hz, 1H), 7.50 - 7.34 (m, 3H), 7.24 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.12 (dd, J = 7.6, 1.3 Hz, 1H), 4.02 (s, 3H), 3.90 - 3.81 (m, 2H), 3.49 (ddd, J = 12.1, 4.6, 1.5 Hz, 1H), 3.13 (dd, J = 12.2, 7.6 Hz, 1H), 3.04 - 2.98 (m, 1H), 2.58 (s, 3H), 2.50 - 2.29 (m, 2H), 2.16 (s, 3H), 2.16 - 2.04 (m, 1H), 1.83 - 1.73 (m, 1H)。MS:(ES) C3333ClN72[M+H]+のm/z計算値594.2、実測値594.6。
実施例50:(R)-4-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)ピロリジン-2-オン
Figure 2022551972000061
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び(R)-4-アミノピロリジン-2-オン塩酸塩から調製した。この生成物を、分取HPLCにより精製し、所望の生成物(R)-4-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)ピロリジン-2-オンを生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.82 (dd, J = 4.2, 1.5 Hz, 1H), 8.06 (ddd, J = 8.2, 6.0, 1.4 Hz, 2H), 7.83 - 7.73 (m, 2H), 7.61 (dd, J = 7.6, 1.7 Hz, 1H), 7.48 (dd, J = 7.6, 7.6 Hz, 1H), 7.39 - 7.35 (m, 2H), 7.25 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.13 - 7.11 (m, 1H), 4.02 (s, 3H), 3.82 (d, J = 2.3 Hz, 2H), 3.69 - 3.60 (m, 2H), 3.27 - 3.24 (m, 1H), 2.64 - 2.60 (m, 1H), 2.58 (s, 3H), 2.30 - 2.24 (m, 1H), 2.16 (s, 3H)。MS:(ES) C3231ClN72[M+H]+のm/z計算値580.2、実測値580.5。
実施例51:(R)-5-((((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)メチル)ピロリジン-2-オン
Figure 2022551972000062
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び(R)-5-(アミノメチル)ピロリジン-2-オン塩酸塩から調製した。この生成物を、分取HPLCにより精製し、所望の生成物(R)-5-((((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)メチル)ピロリジン-2-オンを生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.85 (dd, J = 4.3, 1.5 Hz, 1H), 8.06 (ddd, J = 11.5, 8.3, 1.4 Hz, 2H), 7.83 (dd, J = 8.5, 4.3 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.61 (dd, J = 7.6, 1.8 Hz, 1H), 7.49 (dd, J = 7.6, 7.6 Hz, 1H), 7.40 - 7.32 (m, 2H), 7.25 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.13 (dd, J = 7.6, 1.2 Hz, 1H), 4.03 (s, 3H), 3.86 (s, 3H), 2.78 - 2.68 (m, 2H), 2.59 (s, 3H), 2.37 - 2.13 (m, 6H), 1.85 - 1.75 (m, 1H)。MS:(ES) C3333ClN72[M+H]+のm/z計算値594.2、実測値594.5。
実施例52:N-(2’-クロロ-3’-(5-((イソプロピルアミノ)メチル)-6-メトキシピリジン-2-イル)-2-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 2022551972000063
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及びプロパン-2-アミンから調製した。この生成物を、分取HPLCにより精製し、所望の生成物N-(2’-クロロ-3’-(5-((イソプロピルアミノ)メチル)-6-メトキシピリジン-2-イル)-2-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-アミンを調製した。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.82 (dd, J = 4.3, 1.5 Hz, 1H), 8.06 (ddd, J = 8.2, 3.1, 1.4 Hz, 2H), 7.81 (dd, J = 8.5, 4.2 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.61 (dd, J = 7.7, 1.8 Hz, 1H), 7.47 (dd, J = 7.6, 7.6 Hz, 1H), 7.41 - 7.32 (m, 2H), 7.25 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.11 (dd, J = 7.6, 1.2 Hz, 1H), 4.03 (s, 3H), 3.84 (s, 2H), 2.91 (sep、J = 6.3 Hz, 1H), 2.58 (s, 3H), 2.16 (s, 3H), 1.16 (d, J = 6.3 Hz, 6H)。MS:(ES) C3132ClN6O[M+H]+のm/z計算値539.2、実測値539.2。
実施例53:2-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-2-メチルプロパン酸
Figure 2022551972000064
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び2-アミノ-2-メチルプロパン酸から調製した。この生成物を、分取HPLCにより精製し、所望の生成物2-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-2-メチルプロパン酸を生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 9.05 (dd, J = 4.4, 1.5 Hz, 1H), 8.17 (dd, J = 8.6, 1.4 Hz, 1H), 8.06 (dd, J = 8.6, 4.3 Hz, 1H), 7.91 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.65 - 7.48 (m, 3H), 7.46 - 7.28 (m, 4H), 4.29 (s, 2H), 4.09 (s, 3H), 2.66 (s, 3H), 2.13 (s, 3H), 1.70 (s, 6H)。MS:(ES) C3232ClN63[M+H]+のm/z計算値583.2、実測値583.2。
実施例54:((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)グリシン
Figure 2022551972000065
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及びグリシンから調製した。この生成物を、分取HPLCにより精製し、所望の生成物((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)グリシンを生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 9.06 (dd, J = 4.4, 1.4 Hz, 1H), 8.18 (dd, J = 8.6, 1.4 Hz, 1H), 8.06 (dd, J = 8.6, 4.3 Hz, 1H), 7.88 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.67 - 7.48 (m, 3H), 7.46 - 7.28 (m, 4H), 4.35 (s, 2H), 4.09 (s, 3H), 3.96 (s, 2H), 2.66 (s, 3H), 2.12 (s, 3H)。MS:(ES) C3028ClN63[M+H]+のm/z計算値555.2、実測値555.2。
実施例55:N-(2’-クロロ-3’-(5-((ジメチルアミノ)メチル)-6-メトキシピリジン-2-イル)-2-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 2022551972000066
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及びジメチルアミンから調製した。この生成物を、分取HPLCにより精製し、所望の生成物N-(2’-クロロ-3’-(5-((ジメチルアミノ)メチル)-6-メトキシピリジン-2-イル)-2-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-アミンを生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.83 (dd, J = 4.3, 1.5 Hz, 1H), 8.06 (ddd, J = 8.3, 8.3, 1.4 Hz, 2H), 7.82 (dd, J = 8.5, 4.2 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.63 (dd, J = 7.7, 1.8 Hz, 1H), 7.49 (dd, J = 7.6, 7.6 Hz, 1H), 7.43 - 7.33 (m, 2H), 7.26 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.12 (dd, J = 7.5、1.3 Hz, 1H), 4.00 (s, 3H), 3.61 (s, 2H), 2.59 (s, 3H), 2.34 (s, 6H), 2.16 (s, 3H)。MS:(ES) C3030ClN6O[M+H]+のm/z計算値525.2、実測値525.2。
実施例56:1-((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)ピペリジン-4-オール
Figure 2022551972000067
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及びピペリジン-4-オールから調製した。この生成物を、分取HPLCにより精製し、所望の生成物1-((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)ピペリジン-4-オールを生じた。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.83 (dd, J = 4.3, 1.5 Hz, 1H), 8.06 (ddd, J = 9.5, 8.2, 1.4 Hz, 2H), 7.86 - 7.72 (m, 2H), 7.62 (dd, J = 7.6, 1.7 Hz, 1H), 7.48 (dd, J = 7.6, 7.6 Hz, 1H), 7.42 - 7.31 (m, 2H), 7.27 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.13 (dd, J = 7.6, 1.2 Hz, 1H), 4.00 (s, 3H), 3.67 (s, 3H), 2.95 - 2.91 (m, 2H), 2.59 (s, 3H), 2.42 - 2.34 (m, 2H), 2.16 (s, 3H), 1.92 - 1.87 (m, 2H), 1.67 - 1.58 (m, 2H)。MS:(ES) C3334ClN62[M+H]+のm/z計算値581.2、実測値581.2。
実施例57:(3S,4S)-4-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)テトラヒドロ-2H-ピラン-3-オール
Figure 2022551972000068
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び(3S,4S)-4-アミノテトラヒドロ-2H-ピラン-3-オールから調製した。この生成物は、分取HPLCにより精製し、所望の生成物(3S,4S)-4-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)テトラヒドロ-2H-ピラン-3-オールを生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.83 (dd, J = 4.3, 1.5 Hz, 1H), 8.06 (ddd, J = 12.0, 8.3, 1.4 Hz, 2H), 7.86 - 7.76 (m, 2H), 7.62 (dd, J = 7.7, 1.8 Hz, 1H), 7.49 (dd, J = 7.6, 7.6 Hz, 1H), 7.42 - 7.33 (m, 2H), 7.29 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.13 (dd, J = 7.7, 1.2 Hz, 1H), 4.09 - 3.87 (m, 8H), 3.56 - 3.39 (m, 1H), 3.08 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 2.59 (s, 3H), 2.16 (s, 3H), 1.98 - 1.88 (m, 1H), 1.77 (d, J = 12.2 Hz, 1H), 1.29 (t, J = 7.3 Hz, 1H)。MS:(ES) C3334ClN63[M+H]+のm/z計算値597.2、実測値597.6。
実施例58:(S)-5-((((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メチルピリジン-3-イル)メチル)アミノ)メチル)ピロリジン-2-オン
Figure 2022551972000069
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メチルニコチンアルデヒド及び(S)-5-(アミノメチル)ピロリジン-2-オンから調製した。この生成物を、分取HPLCにより精製し、所望の生成物(S)-5-((((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メチルピリジン-3-イル)メチル)アミノ)メチル)ピロリジン-2-オンを生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.84 (dd, J = 4.3, 1.5 Hz, 1H), 8.07 (ddd, J = 16.4, 8.3, 1.4 Hz, 2H), 7.92 - 7.78 (m, 2H), 7.56 - 7.33 (m, 5H), 7.12 (dd, J = 7.5, 1.2 Hz, 1H), 4.02 - 3.82 (m, 2H), 3.24 - 3.19 (m, 1H), 2.89 - 2.78 (m, 2H), 2.64 (s, 3H), 2.58 (s, 3H), 2.40 - 2.22 (m, 3H), 2.17 (s, 3H), 1.93 - 1.84 (m, 1H)。MS:(ES) C3333ClN7O[M+H]+のm/z計算値578.2、実測値578.5。
実施例59:1-((6-(2,2’-ジクロロ-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アゼチジン-3-オール
Figure 2022551972000070
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2,2’-ジクロロ-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及びアゼチジン-3-オールから調製した。この生成物を、分取HPLCにより精製し、所望の生成物1-((6-(2,2’-ジクロロ-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アゼチジン-3-オールを生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 9.14 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 8.96 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 8.69 - 8.62 (m, 1H), 8.21 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 7.89 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.68 (dd, J = 7.8, 1.9 Hz, 1H), 7.57 - 7.52 (m, 2H), 7.48 - 7.34 (m, 3H), 7.28 - 7.20 (m, 1H), 4.78 - 4.60 (m, 1H), 4.49 - 4.39 (m, 4H), 4.11 - 3.98 (m, 5H)。MS:(ES) C2925Cl262[M+H]+のm/z計算値559.1、実測値559.1。
実施例60:(S)-4-(((6-(2,2’-ジクロロ-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)ピロリジン-2-オン
Figure 2022551972000071
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2,2’-ジクロロ-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び(S)-4-アミノピロリジン-2-オンから調製した。この生成物を、分取HPLCにより精製し、所望の生成物(S)-4-(((6-(2,2’-ジクロロ-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)ピロリジン-2-オンを生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 9.10 (s, 1H), 8.93 (s, 1H), 8.86 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.30 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 7.91 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.70 - 7.63 (m, 1H), 7.58 - 7.35 (m, 5H), 7.16 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.33 (s, 2H), 4.28 - 4.21 (m, 1H), 4.12 (s, 3H), 3.91 - 3.83 (m, 1H), 3.61 - 3.57 (m, 1H), 2.95 - 2.87 (m, 1H), 2.66 - 2.55 (m, 1H)。MS:(ES) C3026Cl272[M+H]+のm/z計算値586.2、実測値586.1。
実施例61:1-((6-(2,2’-ジクロロ-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アゼチジン-3-カルボン酸
Figure 2022551972000072
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2,2’-ジクロロ-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及びアゼチジン-3-カルボン酸から調製した。この生成物を、分取HPLCにより精製し、所望の生成物1-((6-(2,2’-ジクロロ-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アゼチジン-3-カルボン酸を生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 9.13 (s, 1H), 8.95 (s, 1H), 8.70 - 8.63 (m, 1H), 8.21 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 7.89 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.68 (dd, J = 7.7, 1.8 Hz, 1H), 7.56 - 7.52 (m, 2H), 7.47 - 7.34 (m, 3H), 7.23 (dd, J = 7.7, 1.7 Hz, 1H), 4.5 (s, 2H), 4.43 - 4.41 (m, 4H), 4.09 (s, 3H), 3.78 - 3.69 (m, 1H)。MS:(ES) C3025Cl263[M+H]+のm/z計算値587.1、実測値587.1。
実施例62:3-(5-((((3R,4R)-3-ヒドロキシテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)メチル)-6-メトキシピリジン-2-イル)-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-2-カルボニトリル
Figure 2022551972000073
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、3-(5-ホルミル-6-メトキシピリジン-2-イル)-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-2-カルボニトリル及び(3R,4R)-4-アミノテトラヒドロピラン-3-オール塩酸塩から調製した。この生成物を、分取HPLCにより精製し、所望の生成物3-(5-((((3R,4R)-3-ヒドロキシテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)メチル)-6-メトキシピリジン-2-イル)-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-2-カルボニトリルを生じた。 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.24 (s, 1H), 8.74 (dd, J = 4.3, 1.5 Hz, 1H), 8.63 (dd, J = 8.4, 1.5 Hz, 1H), 8.10 (dd, J = 8.4, 1.5 Hz, 1H), 7.82 (dd, J = 7.9, 1.2 Hz, 1H), 7.76 - 7.64 (m, 3H), 7.49 - 7.40 (m, 2H), 7.37 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.14 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 4.11 (s, 3H), 4.05 (dd, J = 12.8, 2.8 Hz, 1H )、3.98 - 3.77 (m, 3H), 3.43 (ddd, J = 23.8, 12.0, 2.0 Hz, 2H), 2.84 - 2.78 (m, 1H), 2.74 (s, 3H), 2.34 (s, 3H), 1.89 - 1.75 (m, 1H), 1.70 - 1.50 (m, 2H)。MS:(ES) C343473[M+H]+のm/z計算値588.3、実測値588.2。
実施例63:(S)-5-((((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)メチル)ピロリジン-2-オン
Figure 2022551972000074
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び(S)-5-(アミノメチル)ピロリジン-2-オンから調製した。この粗生成物を、分取HPLCにより精製し、(S)-5-((((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)メチル)ピロリジン-2-オンを生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 9.01 (s, 1H), 8.85 (s, 1H), 8.14 (d, J = 6.2 Hz, 1H), 8.04 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.46 (dd, J = 7.7, 7.7 Hz, 1H), 7.39 - 7.32 (m, 2H), 7.25 - 7.19 (m, 2H), 7.07 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 4.01 (s, 3H), 3.87 - 3.77 (m, 3H), 2.77 - 2.61 (m, 2H), 2.36 - 2.20 (m, 3H), 2.15 (s, 3H), 1.85 - 1.75 (s, 1H)。MS:(ES) C3231ClN72[M+H]+のm/z計算値580.2、実測値580.5。
実施例64:(3R,4R)-4-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-エチルピリジン-3-イル)メチル)アミノ)テトラヒドロ-2H-ピラン-3-オール
Figure 2022551972000075
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-エチルニコチンアルデヒド及び(3R,4R)-4-アミノテトラヒドロ-2H-ピラン-3-オール塩酸塩から調製した。この生成物を、分取HPLCにより精製し、所望の生成物(3R,4R)-4-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-エチルピリジン-3-イル)メチル)アミノ)テトラヒドロ-2H-ピラン-3-オールを生じた。 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.35 (s, 1H), 8.77 (dd, J = 4.2, 1.5 Hz, 1H), 8.50 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 8.18 (dd, J = 8.5, 1.5 Hz, 1H), 7.80 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.72 (dd, J = 8.5, 4.0 Hz, 1H), 7.61 (dd, J = 7.7, 1.8 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.46 - 7.36 (m, 2H), 7.31 (dd, J = 7.6, 1.8 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.17 - 3.89 (m, 4H), 3.55 - 3.39 (m, 2H), 3.12 - 3.00 (m, 2H), 2.96 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 2.75 (s, 3H), 2.25 (s, 3H), 1.95 - 1.85 (m, 1H), 1.80 - 1.73 (m, 1H), 1.36 (t, J = 7.3 Hz, 3H)。MS:(ES) C3436ClN62[M+H]+のm/z計算値595.3、実測値595.2。
実施例65:(S)-5-((((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-エチルピリジン-3-イル)メチル)アミノ)メチル)ピロリジン-2-オン
Figure 2022551972000076
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-エチルニコチンアルデヒド及び(S)-5-(アミノメチル)ピロリジン-2-オン塩酸塩から調製した。この生成物を、分取HPLCにより精製し、所望の生成物(S)-5-((((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-エチルピリジン-3-イル)メチル)アミノ)メチル)ピロリジン-2-オンを生じた。 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.26 (s, 1H), 8.74 (dd, J = 4.3, 1.5 Hz, 1H), 8.57 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 8.11 (dd, J = 8.5, 1.5 Hz, 1H), 7.76 - 7.65 (m, 2H), 7.61 (dd, J = 7.7, 1.8 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.45 - 7.36 (m, 2H), 7.30 (dd, J = 7.5, 1.8 Hz, 1H), 7.06 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.35 (s, 1H), 3.95 (m, 2H), 3.83 (bs, 1H), 3.09 (q, J = 7.3 Hz, 2H), 2.99 - 2.88 (m, 2H), 2.73 (s, 3H), 2.42 - 2.30 (m, 2H), 2.25 (s, 3H), 2.04 (d, 1H), 1.83 (m, 1H), 1.36 (t, J = 7.3 Hz, 3H)。MS:(ES) C3435ClN7O[M+H]+のm/z計算値592.3、実測値592.2。
実施例66:3-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-3-メチルブタン-1-オール
Figure 2022551972000077
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び3-アミノ-3-メチルブタン-1-オールから調製した。この生成物を、分取HPLCにより精製し、所望の生成物3-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-3-メチルブタン-1-オールを生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 9.06 (dd, J = 4.4, 1.5 Hz, 1H), 8.17 (dd, J = 8.7, 1.5 Hz, 1H), 8.06 (dd, J = 8.6, 4.3 Hz, 1H), 7.89 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.66 - 7.48 (m, 3H), 7.48 - 7.25 (m, 4H), 4.26 (s, 2H), 4.07 (s, 3H), 3.92 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 2.66 (s, 3H), 2.12 (s, 3H), 1.96 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 1.53 (s, 6H), 1.38 (d, J = 4.2 Hz, 1H)。MS:(ES) C3336ClN62[M+H]+のm/z計算値583.3、実測値583.5。
実施例67:3-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-2,2-ジメチルプロパン-1-オール
Figure 2022551972000078
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び3-アミノ-2,2-ジメチルプロパン-1-オールから調製した。この生成物を、分取HPLCにより精製し、所望の生成物3-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-2,2-ジメチルプロパン-1-オールを生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 9.06 (dd, J = 4.4, 1.4 Hz, 1H), 8.18 (dd, J = 8.6, 1.5 Hz, 1H), 8.06 (dd, J = 8.6, 4.4 Hz, 1H), 7.86 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.68 - 7.49 (m, 3H), 7.48 - 7.25 (m, 4H), 4.26 (s, 2H), 4.08 (s, 3H), 3.48 (s, 2H), 3.09 (s, 2H), 2.66 (s, 3H), 2.12 (s, 3H), 1.02 (s, 6H)。MS:(ES) C3336ClN62[M+H]+のm/z計算値583.3、実測値583.5。
実施例68:1-((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アゼチジン-3-オール
Figure 2022551972000079
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及びアゼチジン-3-オールから調製した。この生成物を、分取HPLCにより精製し、所望の生成物1-((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アゼチジン-3-オールを生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 9.04 (dd, J = 4.3, 1.4 Hz, 1H), 8.16 (dd, J = 8.6, 1.4 Hz, 1H), 8.04 (dd, J = 8.6, 4.3 Hz, 1H), 7.90 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.68 - 7.58 (m, 2H), 7.53 (dd, J = 7.6 Hz, 1H), 7.46 - 7.39 (m, 2H), 7.36 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.27 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 4.63 (b, 1H), 4.49 (s, 2H), 4.41 (bs, 2H), 4.08 (s, 3H), 4.03 (b, 2H), 2.65 (s, 3H), 2.12 (s, 3H)。MS:(ES) C3130ClN62[M+H]+のm/z計算値553.2、実測値553.5。
実施例69:(S)-N-(2’-クロロ-3’-(6-メトキシ-5-(((テトラヒドロフラン-3-イル)アミノ)メチル)ピリジン-2-イル)-2-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-アミン
Figure 2022551972000080
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び(S)-テトラヒドロフラン-3-アミンから調製した。この生成物を、分取HPLCにより精製し、所望の生成物(S)-N-(2’-クロロ-3’-(6-メトキシ-5-(((テトラヒドロフラン-3-イル)アミノ)メチル)ピリジン-2-イル)-2-メチル-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-アミンを生じた。 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.24 (s, 1H), 8.73 (dd, J = 4.3, 1.5 Hz, 1H), 8.58 (dd, J = 8.2, 1.3 Hz, 1H), 8.11 (dd, J = 8.5, 1.5 Hz, 1H), 7.73 - 7.59 (m, 3H), 7.41 (dd, J = 7.8 Hz, 2H), 7.33 - 7.24 (m, 2H), 7.06 (dd, J = 7.8, 1.3 Hz, 1H), 4.04 (s, 3H), 3.98 (m, 1H), 3.90 - 3.78 (m, 4H), 3.71 (dd, J = 9.6, 3.6 Hz 1H), 3.55 - 3.45 (m, 1H), 2.73 (s, 3H), 2.27 (s, 3H), 2.22 - 2.09 (m, 1H), 1.90 - 1.80 (m, 1H)。MS:(ES) C3232ClN62[M+H]+のm/z計算値567.2、実測値567.5。
実施例70:3-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-2,2-ジメチルプロパン酸
Figure 2022551972000081
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び3-アミノ-2,2-ジメチルプロパン酸から調製した。この生成物を、分取HPLCにより精製し、所望の生成物3-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-2,2-ジメチルプロパン酸を生じた。 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.23 (s, 1H), 8.73 (dd, J = 4.1, 1.5 Hz, 1H), 8.58 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.10 (dd, J = 8.4, 1.5 Hz, 1H), 7.73 - 7.60 (m, 3H), 7.46 - 7.36 (m, 2H), 7.32 - 7.28 (m, 2H), 7.06 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.10 (s, 3H), 4.00 (s, 2H), 2.75 (s, 2H), 2.73 (s, 3H), 2.26 (s, 3H), 2.06 (s, 1H), 1.23 (s, 6H)。MS:(ES) C3334ClN63[M+H]+ のm/z計算値597.2、実測値597.5。
実施例71:1-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-オール
Figure 2022551972000082
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び1-アミノ-2-メチルプロパン-2-オールから調製した。この生成物を、分取HPLCにより精製し、所望の生成物1-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-2-メチルプロパン-2-オールを生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 9.05 (dd, J = 4.3, 1.4 Hz, 1H), 8.17 (dd, J = 8.6, 1.4 Hz, 1H), 8.06 (dd, J = 8.6, 4.4 Hz, 1H), 7.90 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.66 (dd, J = 7.6, 1.4 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.53 (dd, J = 7.6 Hz, 1H), 7.46 - 7.38 (m, 2H), 7.37 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.28 (dd, J = 7.6, 1.4 Hz, 1H), 4.34 (s, 2H), 4.09 (s, 3H), 3.03 (s, 2H), 2.66 (s, 3H), 2.12 (s, 3H), 1.31 (s, 6H)。MS:(ES) C3234ClN62[M+H]+のm/z計算値569.2、実測値569.5。
実施例72:(R)-4-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-3-ヒドロキシ酪酸
Figure 2022551972000083
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び(R)-4-アミノ-3-ヒドロキシ酪酸から調製した。この粗生成物を、分取HPLCにより精製し、(R)-4-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-3-ヒドロキシ酪酸を生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 9.03 (dd, J = 4.4, 1.4 Hz, 1H), 8.15 (dd, J = 8.6, 1.4 Hz, 1H), 8.03 (dd, J = 8.6, 4.3 Hz, 1H), 7.88 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.64 (ddd, J = 7.7, 1.9, 1.9 Hz, 2H), 7.53 (dd, J = 7.6, 7.6 Hz, 1H), 7.48 - 7.38 (m, 2H), 7.35 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.25 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.37 - 4.31 (m, 3H), 4.09 (s, 3H), 3.30 - 3.26 (m, 1H), 3.07 (dd, J = 12.7, 9.8 Hz, 1H), 2.65 (s, 3H), 2.57 (d, J = 6.3 Hz, 2H), 2.12 (s, 3H)。MS:(ES) C3232ClN64[M+H]+のm/z計算値599.2、実測値599.4。
実施例73:(S)-5-((((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)アミノ)メチル)ピロリジン-2-オン
Figure 2022551972000084
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-(トリフルオロメチル)ニコチンアルデヒド及び(S)-5-(アミノメチル)ピロリジン-2-オンから調製した。この粗生成物を、分取HPLCにより精製し、(S)-5-((((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)アミノ)メチル)ピロリジン-2-オンを生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.83 (dd, J = 4.3, 1.5 Hz, 1H), 8.30 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 8.06 (ddd, J = 9.5, 8.3, 1.4 Hz, 2H), 7.94 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.82 (dd, J = 8.5, 4.3 Hz, 1H), 7.61 (dd, J = 7.7, 1.8 Hz, 1H), 7.53 (dd, J = 7.6, 7.6 Hz, 1H), 7.44 (dd, J = 7.5, 1.8 Hz, 1H), 7.39 (dd, J = 7.9, 7.9 Hz, 1H), 7.14 (dd, J = 7.7, 1.3 Hz, 1H), 4.06 (s, 2H), 3.88 - 3.79 (m, 1H), 2.83 - 2.62 (m, 2H), 2.58 (s, 3H), 2.42 - 2.21 (m, 3H), 2.17 (s, 3H), 1.91 - 1.80 (m, 1H)。MS:(ES) C3330ClF37O[M+H]+のm/z計算値632.2、実測値632.5。
実施例74:(R)-1-((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)ピペリジン-3-カルボン酸
Figure 2022551972000085
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び(R)-ピペリジン-3-カルボン酸から調製した。この粗生成物を、分取HPLCにより精製し、(R)-1-((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)ピペリジン-3-カルボン酸を生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.83 (dd, J = 4.2, 1.5 Hz, 1H), 8.07 (dd, J = 8.5, 1.5 Hz, 1H), 8.04 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.87 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.82 (dd, J = 8.5, 4.3 Hz, 1H), 7.66 (dd, J = 7.6, 1.6 Hz)、7.51 (dd, J = 7.6, 7.6 Hz, 1H), 7.43 - 7.33 (m, 3H), 7.12 (dd, J = 7.5, 1.3 Hz, 1H), 4.25 (t, J = 13.7 Hz, 2H), 4.10 (s, 3H), 3.30 - 3.24 (m, 1H), 3.17 - 3.04 (m, 3H), 2.70 (bs, 1H), 2.58 (s, 3H), 2.16 (s, 3H), 2.08 - 1.74 (m, 3H), 1.28 (t, J = 7.3 Hz, 1H)。MS:(ES) C3434ClN63[M+H]+のm/z計算値609.2、実測値609.6。
実施例75:(S)-4-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-3-ヒドロキシ酪酸
Figure 2022551972000086
本化合物を、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び(S)-4-アミノ-3-ヒドロキシ酪酸から調製した。この粗生成物を、分取HPLCにより精製し、(S)-4-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-3-ヒドロキシ酪酸を生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.74 (dd, J = 16.8, 4.4 Hz, 1H), 8.11 - 7.94 (m, 2H), 7.82 - 7.66 (m, 2H), 7.54 (dt, J = 7.7, 2.3 Hz, 1H), 7.38 (ddd, J = 7.6, 7.6, 1.6 Hz, 1H), 7.35 - 7.24 (m, 2H), 7.12 (dd, J = 7.6, 1.5 Hz, 1H), 7.03 (dd, J = 7.6, 3.0 Hz, 1H), 4.62 (bs, 2H), 4.30 (bs, 1H), 3.96 (s, 3H), 4.08 - 3.72 (m, 2H), 3.34 (s, 3H), 2.82 (m, 1H), 2.53 (s, 3H), 2.52 - 2.28 (m, 1H)。MS:(ES) C3232ClN64[M+H]+のm/z計算値599.2、実測値599.5。
実施例76:(S)-1-((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)ピペリジン-2-カルボン酸
Figure 2022551972000087
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び(S)-ピペリジン-2-カルボン酸から調製した。この粗生成物を、分取HPLCにより精製し、(S)-1-((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)ピペリジン-2-カルボン酸を生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.82 (dd, J = 4.3, 1.5 Hz, 1H), 8.06 (dd, J = 8.8, 1.6 Hz, 1H), 8.04 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.97 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.81 (dd, J = 8.5, 4.2 Hz, 1H), 7.63 (dd, J = 7.7, 1.7 Hz, 1H), 7.49 (dd, J = 7.6, 7.6 Hz, 1H), 7.43 - 7.33 (m, 3H), 7.11 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.51 - 4.15 (m, 2H), 4.04 (s, 3H), 3.48 - 3.33 (m, 2H), 2.88 (bs, 1H), 2.58 (s, 3H), 2.25 - 2.16 (m, 1H), 2.15 (s, 3H), 1.93 - 1.63 (m, 4H), 1.58 - 1.45 (m, 1H)。MS:(ES) C3434ClN63[M+H]+のm/z計算値609.2、実測値609.6。
実施例77:2-((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-5-オン
Figure 2022551972000088
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び(2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-5-オンから調製した。この粗生成物を、分取HPLCにより精製し、2-((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-2,6-ジアザスピロ[3.4]オクタン-5-オンを生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.82 (dd, J = 4.3, 1.5 Hz, 1H), 8.05 (ddd, J = 7.9, 6.5, 1.4 Hz, 2H), 7.81 (dd, J = 8.4, 4.3 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.59 (dd, J = 7.7, 1.7 Hz, 1H), 7.47 (dd, J = 7.6, 7.6 Hz, 1H), 7.43 - 7.31 (m, 2H), 7.22 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.11 (dd, J = 7.6, 1.3 Hz, 1H), 3.99 (s, 3H), 3.73 (s, 2H), 3.53 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 3.40 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 3.34 (s, 2H), 2.58 (s, 3H), 2.49 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 2.15 (s, 3H)。MS:(ES) C3433ClN72[M+H]+のm/z計算値606.2、実測値606.5。
実施例78:2-((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-2,5-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-オン
Figure 2022551972000089
本化合物を、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び2,5-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-オンから調製した。この粗生成物を、分取HPLCにより精製し、2-((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-2,5-ジアザスピロ[3.4]オクタン-6-オンを生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 9.06 (dd, J = 4.3, 1.4 Hz, 1H), 8.17 (dd, J = 8.6, 1.5 Hz, 1H), 8.06 (dd, J = 8.6, 4.4 Hz, 1H), 7.92 (dd, J = 7.3, 7.3 Hz, 1H), 7.64 (dd, J = 7.7, 1.9 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.53 (dd, J = 6.8 Hz, 1H), 7.48 - 7.37 (m, 2H), 7.37 (dd, J = 7.6, 2.0 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 4.66 - 4.44 (m, 3H), 4.39 - 4.23 (m, 3H), 4.09 (s, 3H), 3.37 - 3.32 (m, 2H), 2.66 (s, 3H), 2.54 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 2.11 (s, 3H)。MS:(ES) C3433ClN72[M+H]+のm/z計算値606.2、実測値606.5。
実施例79:(R)-5-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)ピペリジン-2-オン
Figure 2022551972000090
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び(R)-5-アミノピペリジン-2-オンから調製した。この粗生成物を、分取HPLCにより精製し、(R)-5-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)ピペリジン-2-オンを生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 9.05 (dd, J = 4.4, 1.4 Hz, 1H), 8.17 (dd, J = 8.6, 1.5 Hz, 1H), 8.05 (dd, J = 8.6, 4.3 Hz, 1H), 7.95 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.64 (dd, J = 7.7, 1.8 Hz, 1H), 7.61 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.53 (dd, J = 7.7, 7.7 Hz, 1H), 7.47 - 7.39 (m, 2H), 7.37 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 4.40 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 4.35 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 4.10 (s, 3H), 3.81 - 3.73 (m, 2H), 3.53 - 3.46 (m, 1H), 2.66 (s, 3H), 2.52 (d, J = 6.4, Hz, 1H), 2.50 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 2.43 - 2.35 (bs, 1H), 2.16 - 2.06 (m, 1H) 2.12 (s, 3H)。MS:(ES) C3333ClN72[M+H]+のm/z計算値594.2、実測値594.5。
実施例80:(S)-4-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)ピロリジン-2-オン
Figure 2022551972000091
本化合物を、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び(S)-4-アミノピロリジン-2-オンから調製した。この粗生成物を、分取HPLCにより精製し、(S)-4-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)ピロリジン-2-オンを生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 9.06 (dd, J = 4.3, 1.4 Hz, 1H), 8.18 (dd, J = 8.6, 1.5 Hz, 1H), 8.06 (dd, J = 8.6, 4.4 Hz, 1H), 7.94 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.64 (dd, J = 7.7, 1.7 Hz, 1H), 7.58 (dd, J = 8.0, 1.2 Hz, 1H), 7.53 (dd, J = 7.6, 7.6 Hz, 1H), 7.48 - 7.39 (m, 2H), 7.37 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.28 (dd, J = 7.7, 1.3 Hz, 1H), 4.33 (s, 2H), 4.24 (dq, J = 8.4, 4.2 Hz, 1H), 4.10 (s, 3H), 3.88 (dd, J = 11.6, 7.6 Hz, 1H), 3.61 (dd, J = 11.6, 4.0 Hz, 1H), 2.91 (dd, J = 17.7, 8.8 Hz, 1H), 2.66 (s, 3H), 2.59 (dd, J = 17.7, 4.7 Hz, 1H), 2.12 (s, 3H)。MS:(ES) C3231ClN72[M+H]+のm/z計算値580.2、実測値580.5。
実施例81:1-((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アゼチジン-3-カルボン酸
Figure 2022551972000092
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及びアゼチジン-3-カルボン酸から調製した。この粗生成物を、分取HPLCにより精製し、1-((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-((2-メチルピリド[3,2-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アゼチジン-3-カルボン酸を生じた。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 9.05 (dd, J = 4.4, 1.4 Hz, 1H), 8.19 (dd, J = 8.6, 1.4 Hz, 1H), 8.05 (dd, J = 8.6, 4.4 Hz, 1H), 7.89 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.64 (dd, J = 7.8, 1.7 Hz, 1H), 7.59 (dd, J = 8.0, 1.3 Hz, 1H), 7.53 (ddd, J = 7.6, 7.6, 3.4 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.40 (ddd, J = 7.6, 2.9, 1.6 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 4.60 - 4.30 (m, 4H), 4.08 (s, 3H), 3.74 (p, J = 8.6 Hz, 1H), 2.92 (s, 2H), 2.66 (s, 3H), 2.11 (s, 3H)。MS:(ES) C3229ClN63[M+H]+のm/z計算値581.2、実測値581.5。
実施例82:(3R,4R)-4-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)テトラヒドロ-2H-ピラン-3-オール
Figure 2022551972000093
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及び(3R,4R)-4-アミノテトラヒドロ-2H-ピラン-3-オールから調製した。この粗生成物を、分取HPLCにより精製し、(3R,4R)-4-(((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アミノ)テトラヒドロ-2H-ピラン-3-オールを生じた。 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.36 (s, 1H), 9.11 (s, 1H), 8.93 (s, 1H), 8.22 (d, J = 5.9 Hz, 1H), 8.14 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.61 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.51 (dd, J = 7.7, 7.7 Hz, 1H), 7.40 - 7.29 (m, 2H), 7.29 - 7.19 (m, 2H), 7.01 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.63 (bs, 1H), 3.90 (s, 3H), 3.79 - 3.58 (m, 4H), 3.36 - 3.25 (m, 4H), 2.67 (s, 1H), 2.09 (s, 3H), 1.65 (t, J = 10.2 Hz, 1H), 1.51 (d, J = 13.2 Hz, 1H)。MS:(ES) C3232ClN63[M+H]+のm/z計算値583.2、実測値583.5。
実施例83:1-((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アゼチジン-3-カルボン酸
Figure 2022551972000094
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及びアゼチジン-3-カルボン酸から調製した。この粗生成物を、分取HPLCにより精製し、1-((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アゼチジン-3-カルボン酸を生じた。 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.36 (s, 1H), 9.12 (s, 1H), 8.93 (s, 1H), 8.22 (d, J = 6.1 Hz, 1H), 8.13 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.74 - 7.63 (m, 1H), 7.61 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.51 (dd, J = 7.7, 7.7 Hz, 1H), 7.40 - 7.29 (m, 2H), 7.24 (dd, J = 8.3, 6.6 Hz, 2H), 7.08 - 6.96 (m, 1H), 3.89 (s, 3H), 3.54 (s, 2H), 3.49 - 3.15 (m, 6H), 2.08 (s, 3H)。MS:(ES) C3128ClN63[M+H]+のm/z計算値567.2、実測値567.5。
実施例84:1-((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アゼチジン-3-オール
Figure 2022551972000095
本化合物は、実施例1の工程eに類似した手順を使用し、6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシニコチンアルデヒド及びアゼチジン-3-オールから調製した。この粗生成物は、分取HPLCにより精製し、1-((6-(2-クロロ-2’-メチル-3’-(ピリド[3,4-b]ピラジン-5-イルアミノ)-[1,1’-ビフェニル]-3-イル)-2-メトキシピリジン-3-イル)メチル)アゼチジン-3-オールを生じた。 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.36 (s, 1H), 9.11 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 8.93 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 8.22 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 8.17 - 8.14 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.61 (dd, J = 7.8, 1.7 Hz, 1H), 7.50 (dd, J = 7.7, 7.7 Hz, 1H), 7.40 - 7.30 (m, 2H), 7.26 - 7.21 (m, 2H), 7.02 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 5.31 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 4.20 (q, J = 6.2 Hz, 1H), 3.89 (s, 3H), 3.64 - 3.49 (m, 4H), 2.91 - 2.75 (m, 2H), 2.08 (s, 3H)。MS:(ES) C3028ClN62[M+H]+のm/z計算値539.2、実測値539.4。
生物学的実施例:酵素結合免疫吸着アッセイ-ELISA
96ウェルプレートを、PBS中のヒトPD-L1(R&Dから入手)の1μg/mLにより、4℃で一晩コーティングした。次にこれらのウェルを、0.05%TWEEN-20を含む、PBS中の2%BSA(W/V)により、37℃で1時間ブロックした。これらのプレートを、PBS/0.05%TWEEN-20により3回洗浄し、並びに本化合物を、希釈培地中に連続希釈(1:5)し、ELISAプレートへ添加した。ヒトPD-1及びビオチン0.3μg/mL(ACRO Biosystems)を添加し、37℃で1時間インキュベーションし、その後PBS/0.05%TWEEN-20により3回洗浄した。第二のブロックを、PBS中の2%BSA(W/V)/0.05%TWEEN-20により、37℃で10分間実行し、並びにプレートを、PBS/0.05%TWEEN-20により3回洗浄した。ストレプトアビジン-HRPを、37℃で1時間添加し、その後これらのプレートを、PBS/0.05%TWEEN-20により3回洗浄した。TMB基質を添加し、37℃で20分間反応させた。停止溶液(2N水性H2SO4)を添加した。吸光度を、マイクロプレート分光光度計を用い、450nmで測定した。結果を、表1に示している:IC50値は、以下のように提供している:1000~10,000nM(+);10~1000nMまで(++);10nM未満(+++)。
Figure 2022551972000096
Figure 2022551972000097
Figure 2022551972000098
Figure 2022551972000099
Figure 2022551972000100
Figure 2022551972000101
Figure 2022551972000102
Figure 2022551972000103
Figure 2022551972000104
Figure 2022551972000105
Figure 2022551972000106
Figure 2022551972000107
Figure 2022551972000108
Figure 2022551972000109
本発明を実行する上で本発明者らに公知の最良の局面を含む、本発明の特定の実施態様が、本明細書において説明されている。前述の説明を読む際には、開示された実施態様の変動が、当該技術分野における作業者には明らかとなり、並びに当業者は、適切にそのような変動を利用することができると予想される。従って、本明細書において具体的に説明されたもの以外の本発明が実践されること、並びに本発明は、適用可能な法律により許容されるように、この明細書に付属された請求項において言及された対象物の変更及び同等物の全てを含むことが意図される。更に、それらの可能性のある変動全てにおいて前述の要素の任意の組合せは、本明細書において別に指摘されないか又は文脈により別に明確に矛盾しない限りは、本発明により包含される。
本明細書において引用された全ての刊行物、特許出願、寄託番号及び他の参考文献は、各個別の刊行物又は特許出願が、具体的且つ個別に引用により本明細書中に組込まれているように、引用により本明細書中に組込まれている。

Claims (31)

  1. 式(I)の化合物:
    Figure 2022551972000110
    又はそれらの医薬として許容し得る塩、プロドラッグもしくは生物学的等価体:
    (式中:
    Aは、非置換であるか又は、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3ハロアルキル、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、OH、及びCNからなる群から独立して選択される1~5の成員により置換された、5-~10-員のヘテロアリール基であり;
    1は、非置換であるか又は、C1-2アルキル及びCO2Hからなる群から独立して選択される1もしくは2の成員により置換された、C1-3アルキレンであり;
    2a及びR2bは、H、C1-8アルキル、C1-8ハロアルキル、-Y、-X2-CO2a、-X2-ORa、-X2-NRab、-X2-C(O)NRab、-X2-SO2a、-X2-SO2NRab、-X2-SO3a及び-X2-Yからなる群から各々独立して選択され、ここで各X2は、C1-6アルキレンであり、及び任意のC1-8アルキル又はC1-6アルキレンは、非置換であるか又は、OH、SO2NH2、C(O)NH2、C(O)NHOH、PO32、CO21-8アルキル及びCO2Hからなる群から独立して選択される1もしくは2員により置換されており、並びに各Yは、C3-6シクロアルキル、C4-8ヘテロシクリル及び5-~6-員のヘテロアリールからなる群から選択され、その各々は、非置換であるか又は、オキソ、OH、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C1-4ヒドロキシアルキル、C1-4アルコキシ、C1-4ハロアルコキシ、C1-4ヒドロキシアルコキシ、SO2NH2、C(O)NH2、-C(O)NHOH、PO32、CO21-8アルキル、SO3H及びCO2Hからなる群から独立して選択される1~4の置換基により置換されているか;
    或いは、R2a及びR2bは、組合せられ、O、N及びSから選択された0~2の追加のヘテロ原子環頂点を有する、4-~9-員の環もしくはスピロ環式環を形成し;
    ここで、R2a及びR2bの組合せにより形成された環は、非置換であるか又は、オキソ、C1-8アルキル、C1-8ハロアルキル、C1-8ヒドロキシアルキル、-X3-CO2a、-X3-ORa、-X3-NRab、-X3-C(O)NRab、-X3-SO2a、-X3-SO2NRab、及び-X3-SO3aからなる群から独立して選択される1~4の置換基により置換されており、ここでX3は、結合又はC1-6アルキレンであり;
    3及びR4は、H、F、Cl、CN、CH3、OCH3、CH2CH3及びCF3からなる群から各々独立して選択され;
    下付文字nは、0、1、2又は3であり;
    各R3aは、H、F、Cl、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルキル、C1-3ハロアルコキシ、C2-3アルケニル及びCNからなる群から独立して選択され;
    6、R7及びR8は、H、F、Cl、CN、CH3、OCH3、CH2CH3及びCF3からなる群から各々独立して選択され;
    Zは、非置換であるか又は、1~3のRcにより置換された、縮合された二環式ヘテロアリール環であり;
    各Raは、H、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6ヒドロキシアルキル、C1-6アルキレン-CO2H、及びC1-6アルキレン-SO3Hからなる群から独立して選択され;
    各Rbは、H、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6ヒドロキシアルキル、C1-6アルキレン-CO2H、及びC1-6アルキレン-SO3Hからなる群から独立して選択され、その各々は、非置換であるか又は、OH、SO2NH2、C(O)NH2、C(O)NHOH、PO32、CO21-8アルキル及びCO2Hから独立して選択された1もしくは2の成員により置換されており;
    並びに、Ra及びRbは、同じ窒素原子に結合される場合、任意に組合せられ、4-~8-員の環又はスピロ環式環を形成し、これは、非置換であるか又は、ハロゲン、OH、SO2NH2、C(O)NH2、C(O)NHOH、PO32、CO21-8アルキルもしくは-CO2Hにより置換されており;
    各Rcは、H、ハロゲン、CN、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、-Y1、-X4-CO2a、-O-X4-CO2a、-X4-ORa、-X4-NRab、-X4-C(O)NRab、-O-X4-C(O)NRab、-X4-SO2a、-X4-SO2NRab、-X4-SO3a、及び-N(Ra)-X4-CO2aからなる群から独立して選択され、ここで各X4は、結合又はC1-6アルキレンであり、並びに各Y1は、C3-6シクロアルキル及びC4-8ヘテロシクリルからなる群から選択され;並びに、任意に隣接環頂点上の2個のRcは組合せられ、縮合された5-又は6-員の複素環を形成する)。
  2. 式(I)の化合物:
    Figure 2022551972000111
    又はその医薬として許容し得る塩、プロドラッグ又は生物学的等価体:
    (式中:
    Aは、非置換であるか又は、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3ハロアルキル、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ及びCNからなる群から独立して選択される1~5の成員により置換された、5-~10-員のヘテロアリール基であり;
    1は、非置換であるか又は、C1-2アルキル及びCO2Hからなる群から独立して選択される1もしくは2の成員により置換された、C1-3アルキレンであり;
    2a及びR2bは、H、C1-8アルキル、C1-8ハロアルキル、-Y、-X2-CO2a、-X2-ORa、-X2-NRab、-X2-C(O)NRab、-X2-SO2a、-X2-SO2NRab、-X2-SO3a及び-X2-Yからなる群から各々独立して選択され、ここで各X2は、C1-6アルキレンであり、及び任意のC1-8アルキル又はC1-6アルキレンは、非置換であるか又は、OH、SO2NH2、C(O)NH2、C(O)NHOH、PO32、CO21-8アルキル及びCO2Hからなる群から独立して選択される1もしくは2の成員により置換されており、並びに各Yは、C3-6シクロアルキル、C4-8ヘテロシクリル及び5-~6-員のヘテロアリールからなる群から選択され、その各々は、非置換であるか又は、オキソ、OH、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C1-4ヒドロキシアルキル、C1-4アルコキシ、C1-4ハロアルコキシ、C1-4ヒドロキシアルコキシ、SO2NH2、C(O)NH2、C(O)NHOH、PO32、CO21-8アルキル、SO3H及びCO2Hからなる群から独立して選択される1~4の置換基により置換されているか;
    或いは、R2a及びR2bは、組合せられ、O、N及びSから選択された0~2の追加のヘテロ原子環頂点を有する4-~9-員の環もしくはスピロ環式環を形成し;
    ここで、R2a及びR2bの組合せにより形成された環は、非置換であるか又は、オキソ、C1-8アルキル、C1-8ハロアルキル、C1-8ヒドロキシアルキル、-X3-CO2a、-X3-ORa、-X3-NRab、-X3-C(O)NRab、-X3-SO2a、-X3-SO2NRab、及び-X3-SO3aからなる群から独立して選択される1~4の置換基により置換されており、ここでX3は、結合又はC1-6アルキレンであり;
    3及びR4は、F、Cl、CN、CH3、OCH3、CH2CH3及びCF3からなる群から各々独立して選択され;
    下付文字nは、0、1、2又は3であり;
    各R3aは、H、F、Cl、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルキル、C1-3ハロアルコキシ、C2-3アルケニル及びCNからなる群から独立して選択され;
    6、R7及びR8は、H、F、Cl、CN、CH3、OCH3、CH2CH3及びCF3からなる群から各々独立して選択され;
    Zは、非置換であるか又は、1~3のRcにより置換された、縮合された二環式ヘテロアリール環であり;
    各Raは、H、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6ヒドロキシアルキル、C1-6アルキレン-CO2H、及びC1-6アルキレン-SO3Hからなる群から独立して選択され;
    各Rbは、H、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6ヒドロキシアルキル、C1-6アルキレン-CO2H、及びC1-6アルキレン-SO3Hからなる群から独立して選択され、その各々は、非置換であるか又は、OH、SO2NH2、C(O)NH2、C(O)NHOH、PO32、CO21-8アルキル及びCO2Hから独立して選択された1もしくは2の成員により置換されており;
    並びに、Ra及びRbは、同じ窒素原子に結合される場合、任意に組合せられ、4-~8-員の環又はスピロ環式環を形成し、これは、非置換であるか又は、ハロゲン、OH、SO2NH2、C(O)NH2、C(O)NHOH、PO32、CO21-8アルキルもしくは-CO2Hにより置換されており;
    各Rcは、H、ハロゲン、CN、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、-Y1、-X4-CO2a、-O-X4-CO2a、-X4-ORa、-X4-NRab、-X4-C(O)NRab、-O-X4-C(O)NRab、-X4-SO2a、-X4-SO2NRab、-X4-SO3a、及び-N(Ra)-X4-CO2aからなる群から独立して選択され、ここで各X4は、結合又はC1-6アルキレンであり、並びに各Y1は、C3-6シクロアルキル及びC4-8ヘテロシクリルからなる群から選択され;並びに、任意に隣接環頂点上の2個のRcは組合せられ、縮合された5-又は6-員の複素環を形成する)。
  3. 式(Ia)を有する、請求項1又は2記載の化合物、又はその医薬として許容し得る塩:
    Figure 2022551972000112
  4. 前記Aが、非置換であるか又は、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3ハロアルキル、C1-3アルコキシ、OH、及びCNからなる群から独立して選択される1~3の成員により置換されている、5-又は6-員のヘテロアリール基である、請求項1又は2記載の化合物、又はその医薬として許容し得る塩。
  5. 前記Aが、非置換であるか又は、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3ハロアルキル、C1-3アルコキシ、OH、及びCNからなる群から独立して選択される1~3の成員により置換されている、6-員のヘテロアリール基である、請求項1又は2記載の化合物、又はその医薬として許容し得る塩。
  6. 式(Ib)を有する、請求項1又は2記載の化合物、又はその医薬として許容し得る塩:
    Figure 2022551972000113
  7. 前記Aが、非置換であるか又は、CF3、OH、Et、CN、OCH3及びFからなる群から独立して選択される1又は2の成員により置換されている、請求項1~6のいずれか一項記載の化合物、又はその医薬として許容し得る塩。
  8. 前記Aが、ピリジン、ピリミジン、ピラジン及び1,2,4-トリアジンからなる群から選択される6-員のヘテロアリール基であり、その各々が、非置換であるか又は、CF3、OH、Et、CN、OCH3及びFからなる群から独立して選択される1又は2の成員により置換されている、請求項1~6のいずれか一項記載の化合物、又はその医薬として許容し得る塩。
  9. 前記Zが、以下からなる群から選択される式を有する縮合された二環式のヘテロアリール環である、請求項1~6のいずれか一項記載の化合物、又はその医薬として許容し得る塩:
    Figure 2022551972000114
  10. 前記-N(R2a)(R2b)が、以下からなる群から選択される、請求項1~9のいずれか一項記載の化合物、又はその医薬として許容し得る塩:
    Figure 2022551972000115
  11. 前記-N(R2a)(R2b)が、以下からなる群から選択される、請求項1~9のいずれか一項記載の化合物、又はその医薬として許容し得る塩:
    Figure 2022551972000116
  12. 前記-N(R2a)(R2b)が、以下からなる群から選択される、請求項1~9のいずれか一項記載の化合物、又はその医薬として許容し得る塩:
    Figure 2022551972000117
  13. 前記Yが、C3-6シクロアルキル及びC4-8ヘテロシクリルからなる群から選択され、その各々は、非置換であるか又は、オキソ、OH、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキル、C1-4ヒドロキシアルキル、C1-4アルコキシ、C1-4ハロアルコキシ、C1-4ヒドロキシアルコキシ、SO2NH2、C(O)NH2、C(O)NHOH、PO32、CO21-8アルキル、SO3H及びCO2Hからなる群から独立して選択される1~4の置換基により置換されている、請求項1~13のいずれか一項記載の化合物、又はその医薬として許容し得る塩。
  14. 前記Aが、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、オキサゾリル、チアゾリル、及びピラゾリルからなる群から選択され、その各々は、非置換であるか又は、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3ハロアルキル、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、OH、及びCNからなる群から独立して選択される1もしくは2の成員により置換されている、請求項1記載の化合物、又はその医薬として許容し得る塩。
  15. 前記化合物が、光学的に純粋又はエンリッチされた異性体である、請求項1~14のいずれか一項記載の化合物、又はその医薬として許容し得る塩。
  16. 前記化合物が、表1の化合物から選択される、請求項1記載の化合物。
  17. 以下からなる群から選択される、請求項1記載の化合物、又はその医薬として許容し得る塩:
    Figure 2022551972000118
  18. 請求項1~17のいずれか一項記載の化合物、又はその医薬として許容し得る塩、及び医薬として許容し得る賦形剤を含有する、医薬組成物。
  19. 更に1又は複数の追加の治療薬を含有する、請求項18記載の医薬組成物。
  20. 前記1又は複数の追加の治療薬が、抗微生物薬、抗ウイルス薬、細胞毒性薬、遺伝子発現調節薬、化学療法薬、抗癌剤、血管新生阻害剤、免疫療法薬、抗-ホルモン剤、抗-線維化薬、放射線治療、放射線治療薬、抗-新生物薬、及び抗-増殖薬からなる群から選択される、請求項19記載の医薬組成物。
  21. 請求項1~14のいずれか一項記載の化合物、もしくはその医薬として許容し得る塩、又は請求項18~20のいずれか一項記載の組成物の治療的有効量を、対象へ投与することを含む、対象においてPD-1シグナル伝達経路により媒介された免疫応答を調節する方法。
  22. 請求項1~14のいずれか一項記載の化合物、もしくはその医薬として許容し得る塩、又は請求項18~20のいずれか一項記載の組成物の治療的有効量を、対象へ投与することを含む、それを必要とする対象において免疫応答を増強、刺激、調節及び/又は増大する方法。
  23. 請求項1~14のいずれか一項記載の化合物、もしくはその医薬として許容し得る塩、又は請求項18~20のいずれか一項記載の組成物の治療的有効量を、対象へ投与することを含む、それを必要とする対象において癌細胞の成長、増殖、又は転移を阻害する方法。
  24. 請求項1~14のいずれか一項記載の化合物、もしくはその医薬として許容し得る塩、又は請求項18~20のいずれか一項記載の組成物の治療的有効量を、対象へ投与することを含む、PD-1シグナル伝達経路により媒介される疾患又は障害に罹患した又は易罹患性の対象を治療する方法。
  25. 前記対象が、感染症、細菌感染症、ウイルス感染症、真菌感染症、固形腫瘍、悪性血液疾患、免疫障害、炎症疾患、及び癌からなる群から選択される疾患又は障害に罹患している、請求項21~24のいずれか一項記載の方法。
  26. 前記疾患又は障害が、メラノーマ、膠芽細胞腫、食道腫瘍、鼻咽頭癌腫、ブドウ膜メラノーマ、リンパ腫、リンパ球性リンパ腫、原発性CNSリンパ腫、T細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、原発性縦隔大細胞型B細胞リンパ腫、前立腺癌、去勢療法抵抗性前立腺癌、慢性骨髄性白血病、カポジ肉腫、線維肉腫、脂肪肉腫、軟骨肉腫、骨原性肉腫、血管肉腫、リンパ管肉腫、滑液腫、髄膜腫、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、軟組織組織肉腫、肉腫、敗血症、胆管腫瘍、基底細胞癌、胸腺新生物、甲状腺癌、副甲状腺癌、子宮癌、副腎癌、肝臓感染症、メルケル細胞癌、神経腫瘍、濾胞中心リンパ腫、結腸癌、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫、白血病、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、急性リンパ芽球性白血病、慢性リンパ球性白血病を含む慢性又は急性白血病、多発性骨髄腫、卵巣腫瘍、骨髄異形成症候群、皮膚又は眼球内悪性黒色腫、腎細胞癌、小細胞肺癌、肺癌、中皮腫、乳癌、扁平非-小細胞肺癌(SCLC)、非-扁平NSCLC、結腸直腸癌、卵巣癌、胃癌、肝細胞癌、膵臓癌腫、膵臓癌、膵管腺癌、頭頸部の扁平上皮癌、頭頸部癌、消化管、胃の癌、HIV、A型肝炎、B型肝炎、C型肝炎、D型肝炎、ヘルペスウイルス、パピローマウイルス、インフルエンザ、骨癌、皮膚癌、直腸癌、肛門領域の癌、精巣癌、卵管癌、子宮内膜癌、子宮頸癌、腟癌、外陰癌、食道癌、小腸癌、内分泌系の癌、尿道癌、陰茎癌、膀胱癌、腎臓癌、尿管癌、腎盂癌、中枢神経系(CNS)の新生物、血管新生腫瘍、脊髄軸の腫瘍、脳幹神経膠腫、下垂体腺腫、類表皮癌、石綿症、癌腫、腺癌、乳頭状癌、嚢胞腺癌、気管支癌、腎細胞癌、移行上皮癌、絨毛癌、精上皮腫、胎生期癌、ウィルムス腫瘍、多形腺腫、肝細胞乳頭腫、尿細管腺腫、嚢胞腺腫、乳頭腫、腺腫、平滑筋腫、横紋筋腫、血管腫、リンパ管腫、骨腫、軟骨腫、脂肪腫及び線維腫からなる群から選択される、請求項24記載の方法。
  27. 1又は複数の追加の治療薬の治療的有効量を対象へ投与することを更に含む、請求項21~26のいずれか一項記載の方法。
  28. 前記1又は複数の追加の治療薬が、抗微生物薬、抗ウイルス薬、細胞毒性薬、遺伝子発現調節薬、化学療法薬、抗癌剤、血管新生阻害剤、免疫療法薬、抗-ホルモン剤、抗-線維化薬、放射線治療、放射線治療薬、抗-新生物薬、及び抗-増殖薬からなる群から選択される、請求項27記載の方法。
  29. 式(II)の化合物を調製するプロセスであって:
    Figure 2022551972000119
    このプロセスが:
    (a)式(2e1)を有する化合物を、ボレート試薬及び第一の触媒により、式(2f1)を有する化合物へ変換する工程:
    Figure 2022551972000120
    (b)式(2f1)を有する化合物を、式(2g1)を有する化合物及び第二の触媒と、鈴木式条件下で接触させ、式(2h1)を有する化合物を生成する工程;
    Figure 2022551972000121
    (c)式(2h1)を有する化合物を、HN(R2a)(R2b)及びヒドリド試薬により還元的にアミノ化し、式(II)を有する化合物を提供する工程:
    Figure 2022551972000122
    を含み、ここで、前述の式(2e1)、(2f1)、(2g)、(2h1)、及び(II)において、Z、R2a、R2b、R3、R3a、下付文字n、R4、R5、R6、R7、R8の各々は、請求項1に提供された意味を有し;
    各R’は、H及びC1-C6アルキルからなる群から独立して選択され;
    Xは、Br及びClからなる群から選択される成員であり;
    X’は、I、Br及びClからなる群から選択される成員であり;
    sを持つ環は、ピリジン、ピリミジン及びピラジンからなる群から選択される6-員の窒素ヘテロアリール環であり、並びにRsは、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3ハロアルキル、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、OH、及びCNからなる群から独立して選択される0、1、2又は3個の置換基である、プロセス。
  30. 式(II)の化合物を調製するプロセスであって:
    Figure 2022551972000123
    このプロセスが:
    (a)式(2e1)を有する化合物を、式(2g’1)を有する化合物及び触媒と、鈴木式条件下で接触させ、式(2h1)を有する化合物を生成する工程:
    Figure 2022551972000124
    (b)式(2h1)を有する化合物を、HN(R2a)(R2b)及びヒドリド試薬により還元的にアミノ化し、式(II)を有する化合物を提供する工程:
    Figure 2022551972000125
    を含み、ここで、前述の式(2e1)、(2g’1)、(2h1)、及び(II)において、Z、R2a、R2b、R3、R3a、下付文字n、R4、R5、R6、R7、R8の各々は、請求項1に提供された意味を有し;
    各R’は、H及びC1-C6アルキルからなる群から独立して選択され;
    Xは、I、Br及びClからなる群から選択される成員であり;
    sを持つ環は、ピリジン、ピリミジン及びピラジンからなる群から選択される6-員の窒素ヘテロアリール環であり、並びにRsは、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3ハロアルキル、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、OH、及びCNからなる群から独立して選択される0、1、2又は3個の置換基である、プロセス。
  31. 式(II)の化合物を調製するプロセスであって:
    Figure 2022551972000126
    このプロセスが:
    (a)式(2j1)を有する化合物を、式(2k1)を有する化合物及び第一の触媒と、鈴木式条件下で接触させ、式(2h1)を有する化合物を生成する工程:
    Figure 2022551972000127
    (b)式(2h1)を有する化合物を、HN(R2a)(R2b)及びヒドリド試薬により還元的にアミノ化し、式(II)を有する化合物を提供する工程:
    Figure 2022551972000128
    を含み、ここで、前述の式(2j1)、(2k1)、(2h1)、及び(II)において、Z、R2a、R2b、R3、R3a、下付文字n、R4、R5、R6、R7、R8の各々は、請求項1に提供された意味を有し;
    各R及びR’は、H及びC1-C6アルキルからなる群から独立して選択され;
    Xは、I、Br及びClからなる群から選択される成員であり;
    sを持つ環は、ピリジン、ピリミジン及びピラジンからなる群から選択される6-員の窒素ヘテロアリール環であり、並びにRsは、ハロゲン、C1-3アルキル、C1-3ハロアルキル、C1-3アルコキシ、C1-3ハロアルコキシ、OH、及びCNからなる群から独立して選択される0、1、2又は3個の置換基である、プロセス。
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