JP2022544285A - コンピュータ制御モバイルデバイスを使用して昇降機設備を制御する方法 - Google Patents
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Abstract
本発明は、コンピュータ制御モバイルデバイス(102)を使用してエレベータ設備(100)を制御するための方法(400)に関する。エレベータ設備(100)は、それぞれ1つのフロアに割り当てられた複数のシャフト敷居(112)を有するエレベータシャフト(106)と、かご敷居(110)を有し、エレベータシャフト(106)に沿って動かされることができるエレベータかご(104)と、エレベータかご(104)を動かす(400)ための制御ユニット(120)とを備えることができる。モバイルデバイス(102)は、制御ユニット(120)と通信するように設計されている評価ユニット(300)を有することができる。方法(400)では、まず、かご敷居(110)と、かご敷居(110)の向かい側に位置する現在のシャフト敷居(112)との間の高さのずれ(114)の結果として、モバイルデバイス(102)の少なくとも1つの構成要素(122、124、125;302、304、310)を使用して生成された情報(306、308、312)が、評価ユニット(300)に受信される。続いて、情報(306、308、312)が評価され、エレベータかご(104)を動かす(400)ための制御情報(314)が生成される。最後に、かご敷居(110)と現在のシャフト敷居(112)との間の高さのずれ(114)が最小化されるようにエレベータかご(104)を動かすために、この制御情報(314)が制御ユニット(120)に送られる。
Description
本発明は、コンピュータ制御モバイルデバイスを使用してエレベータ設備を制御するための方法に関する。本発明はまた、提唱される方法を実行するよう設計された評価ユニット、エレベータ設備、コンピュータプログラム製品、およびそのようなコンピュータプログラム製品を含むコンピュータ可読媒体にも関する。
エレベータは、建築物または構造体の異なるフロアまたは高さの階の間で、人または物品を輸送するために使用される。エレベータは稼働される前に、エレベータの各停止位置において、エレベータかごのドア敷居が、関連するフロアのドア敷居またはフロア敷居とできるだけ同じ高さになるように、個別のフロアで、エレベータ制御デバイスを介した、エレベータかごのそれぞれの停止位置の設定が通常必要である。
エレベータかごのドア敷居と、フロアのドア敷居またはフロア敷居との間の個別の高さのずれを測定するために、技術者は通常、フロアからフロアをエレベータかごで移動し、個別の高さのずれを手動で測定し、書き留める。すべてのフロアを測定した後、技術者は書き留められた測定値を、エレベータコントローラに手動で入力する。
エレベータ設備に関する測定値を、モバイル端末デバイス、例えばスマートフォンを用いて記録すること、またはモバイル端末デバイスを介して、エレベータ設備を構成するためのコンフィギュレーションデータを表示もしくは設定することが知られている。
例えば、国際公開第2018/050470A1号パンフレットは、モバイル端末デバイス内に一体化されたセンサを介して、モバイル端末デバイスがエレベータ設備のシャフトドア領域にあると認識されるとすぐに、測定値が記録されることができる方法を記載している。測定値は、評価のために、中央評価ユニット、例えばサーバに送信されることができる。
国際公開第2017/064191A1号パンフレットは、エレベータ設備のかご停止位置の位置データがモバイル端末デバイス上で表示されることができ、対応するユーザー入力によって変更されることができる手法を開示している。かご停止位置は、エレベータ設備内の位置測定手段を使用して測定されることができる。変更された位置データは、続いてエレベータ設備のコンフィギュレーションユニットに送信されることができる。
これまで、エレベータ設備を作動させる際の個別の停止位置の測定および設定は、訓練を受けた人員および極めて綿密な作業方法を必要とする、比較的複雑かつエラーが起こりやすいプロセスであった。特に、読み取り誤差または誤記は、測定値が手動で記録され書き留められるとき、十分な信頼性を持って回避するのが難しく、そのために測定値に基づいて設定された停止位置を点検する、追加の試験運転が通常必要とされる。
とりわけ、エレベータかごの停止位置の設定が、簡素化された、より速い、より費用対効果の高い方法および/またはエラーのリスクが低減された方法で実施されることができる、コンピュータ制御モバイルデバイスを使用したエレベータ設備を制御するための方法が必要とされ得る。さらに、適切に構成された評価ユニットおよびこのような評価ユニットと通信するエレベータ設備、ならびに本方法を実施するように構成されたコンピュータプログラム製品、および前記製品とともに提供されるコンピュータ可読媒体が必要とされ得る。
この種の必要性は、本発明の独立請求項のいずれか一項に記載の主題によって満たされることができる。有益な実施形態は、従属請求項および下記の記載において定義される。
本発明の第1の態様は、コンピュータ制御モバイルデバイスを使用してエレベータ設備を制御する方法に関する。エレベータ設備は、それぞれ1つのフロアに割り当てられた複数のシャフト敷居を有するエレベータシャフトと、かご敷居を有しエレベータシャフトに沿って動かされることができるエレベータかごと、エレベータかごを動かすための制御ユニットとを備えることができる。モバイルデバイスは、制御ユニットと通信するように設計されている評価ユニットを有することができる。本方法は、少なくとも以下のステップを、好ましくは提供される順序で含む。第1のステップでは、かご敷居と、かご敷居の向かい側に位置する現在のシャフト敷居との間の高さのずれの結果として、モバイルデバイスの少なくとも1つの構成要素を使用して生成された情報が、評価ユニットに受信される。続いて、第2のステップでは、この情報が評価され、エレベータかごを動かすための制御情報が生成される。最後に、第3のステップでは、かご敷居と現在のシャフト敷居との間の高さのずれが最小化されるようにエレベータかごを動かすために、この制御情報が制御ユニットに送られる。
本発明の第2の態様は、本発明の第1の態様の実施形態による方法を実施および/または制御するように設計されている評価ユニットに関する。
本発明の第3の態様は、それぞれ1つのフロアに割り当てられた複数のシャフト敷居を有するエレベータシャフトと、かご敷居を有しエレベータシャフトに沿って動かされることができるエレベータかごと、エレベータかごを動かすための制御ユニットとを備えるエレベータ設備に関する。制御ユニットは、本発明の第2の態様の実施形態による評価ユニットと通信するように設計されている。
本発明の第4の態様は、コンピュータ可読命令を有するコンピュータプログラム製品であって、これがコンピュータ制御モバイルデバイス上で実行されると、本発明の第1の態様の実施形態による方法を実施するようにデバイスに指示するコンピュータプログラム製品に関する。
本発明の第5の態様は、本発明の第4の態様の実施形態によるコンピュータプログラム製品が記憶されているコンピュータ可読媒体に関する。
本発明の実施形態の考えられ得る特徴および利点が、とりわけ本発明を限定することなく、以下に記載される概念および知見に基づくと考えられ得る。
冒頭で示されるように、個別のフロアのドア開口部に対するエレベータかごの高さ調整は、これまでは主に手動によるプロセスに基づいており、このプロセスが対応するエラーの発生しやすさと関連し得る。特に、例えば、技術者が測定用巻尺を適用する、測定値を読み取る、測定値を書き留める、最終的に測定値をエレベータコントローラに入力するというプロセスは、エレベータかごの個別の停止位置についての後続の点検、必要に応じてさらに後続の点検を伴う、さらなる高さ調整を必要とし得る不正確さやエラーを招く可能性がある。例えば、測定値がはからずも混同され、間違ったフロアに割り当てられる場合がある。
エレベータコントローラは、一体化されたヒューマン-マシンインターフェース、または略してHMIを通常有し、これを介して技術者がコンフィギュレーションデータを入力する、または変更することができる。ヒューマン-マシンインターフェースは、便宜上、エレベータコントローラを動作させるためのディスプレイおよびいくつかの入力キーを有する。ヒューマン-マシンインターフェースの設計に応じて、エレベータ制御デバイスへの測定値の手動入力は扱いにくくなる場合があり、したがってエラーが起こりやすくなる。これが、正しい操作のために、技術者の適切な訓練が通常必要とされる理由である。
したがって、高さ調整の全体のプロセスは、極めて複雑で、長い時間がかかる場合がある。
したがって、手短に言えば、本明細書で提示される手法は、コンピュータ制御モバイルデバイス、特に、例えばスマートフォン、タブレットまたはラップトップコンピュータを用いて、エレベータかごの個別の停止位置についての(微)調整を実施することを提唱する。
モバイルデバイスは、通常、技術者が容易に持ち運ぶことができる携帯式電子デバイスを意味すると理解され得る。停止位置の(微)調整用として専用にプログラムされたアプリケーション(略してアプリとしても知られる)が、モバイルデバイス上で実行されることができる。このアプリケーションと、現代的なコンピュータ制御モバイルデバイスにとっては通常利用可能である、有線および/または無線データ通信というオプションとを用いて、モバイルデバイスは、エレベータ設備を制御する制御ユニットとデータを交換するように特別に構成されることができる。例えば、アプリケーションは、エレベータかごを動かすための制御コマンドを制御ユニットに送るようにプログラムされることができ、その結果、モバイルデバイスは、制御ユニットのある種の遠隔コントロールとして都合よく機能する。停止位置の(微)調整は、このように、制御ユニットに補正値を事前に手動入力することなく実施されることができ、これによって時間が節約され、起こり得る誤差の源が取り除かれる。
さらに、現代的なモバイルデバイスは、各種の物理的変数を測定するためのセンサが装備されていることが多い。これらのセンサは、以前はほとんどの場合、手動で測定され、読み取られ、入力された測定値を、少なくとも大部分を自動的に測定し、上述のデータ通信オプションを用いて制御ユニットに送信するために、有利に使用されることができる。これによって、かご敷居とドア敷居との間の高さのずれを手動測定する必要性、より正確には、この点に関する個別の測定値の(場合によっては繰り返される)読み取り、書き留め、および入力の必要性が排除される。
換言すれば、エレベータかごの高さ調整の全体プロセス、より正確には、個別のフロアのそれぞれのシャフト敷居に対するかご敷居の(微)調整は、本明細書で示される手法を用いて著しく加速され、単純化され、より便利にされることができる。特に、読み取りエラーおよび入力エラーは、モバイルデバイスと制御ユニットとの間の直接的なデータ通信により回避されることができる。これは、ほとんどの場合、これまで必要であったような追加の学習、または試験運転の必要がないことを意味する。また、本明細書で示される手法を用いて、エレベータかごの高さ位置の(微)調整のために必要とされるデータが、モバイルデバイスから制御ユニットに直接送られる場合、場合によっては制御ユニットのユーザーインターフェースの複雑な取り扱い、したがってまた、それに対応する技術者の訓練が省かれることができる。
かご敷居は、エレベータかごの敷居、特にエレベータかごのかごドアのドア敷居を意味すると理解され得る。シャフト敷居は、フロアに割り当てられたエレベータシャフト敷居、特にシャフトドアのドア敷居を意味すると理解され得る。より一般的な用語では、シャフト敷居は、それを介してフロアからエレベータかごがアクセス可能となる、シャフト開口部の下端としてとも理解され得る。
制御ユニットは、エレベータ設備の各種のアクチュエータ、特に、例えばエレベータかごを動かすためのデバイスを制御するための、複数の電気部品および/または電子部品を有するモジュールを意味すると理解され得る。例えば、制御ユニットは、有線および/または無線データ通信リンク、例えばセル方式無線電話、WLANまたはBluetooth接続を介して、モバイルデバイスと通信するように設計されることができる。
評価ユニットは、モバイルデバイスに一体化され、エレベータ設備を制御するためのコンピュータ制御アプリケーションを実行するように構成される電子モジュールとして理解され得る。評価ユニットは、有線および/または無線データ通信リンクを介して、制御ユニットと直接通信するために、制御ユニットに類似させて設計されることができる。あるいは、制御ユニットとのデータ通信は、評価ユニットとは別に配置されるモバイルデバイスの通信用構成要素を介して行われることができ、評価ユニットは、通信用構成要素を介して制御ユニットに制御情報を送ることができる。
例えば、モバイルデバイスの少なくとも1つの構成要素を使用して生成される情報は、ユーザー入力、例えばモバイルデバイスのタッチセンシティブスクリーンに触れることによってなどの結果として生成された情報、またはモバイルデバイスの1つ以上の一体化されたセンサによって生成された情報であることができる。ユーザー入力は、例えば、技術者がかご敷居と現在のシャフト敷居との間の高さのずれを確定するときに生じ得、この結果として、モバイルデバイスで稼働中のアプリケーションに対応する入力が行われ、対応する情報が生成され、評価ユニットに受信される。具体的には、入力は、例えばエレベータかごを動かすための制御コマンド、または技術者に測定された高さのずれの値でもあることができる。一体化されたセンサは、例えばモバイルデバイスの傾斜を測定するための傾斜センサ、またはモバイルデバイスの高さを測定するための高さセンサであることができる。一体化されたセンサは、例えば高さのずれを測定し、対応する情報を生成するために使用されることができ、この情報が、続いて評価ユニットに受信される。
高さのずれは、かご敷居と現在のシャフト敷居との間の垂直的オフセット、すなわちエレベータかごの移動方向におけるオフセットとして理解され得る。換言すれば、エレベータかごの停止位置において、現在のシャフト敷居と比較して、高さのずれに応じてかご敷居が下げられているかもしれず、または上げられているかもしれない。その結果、エレベータかごから出る、または入る際の障害となり得る、対応する段差が形成される。適切な制御情報を生成し、送ることによって、エレベータかごは、段差が解消されるまで、すなわちかご敷居および現在のシャフト敷居がおよそ同じ高さになり、したがっておよそ段差のない移行がなされるまで、動かされることができる。要件に応じて、この調整は、例えば一桁のミリメートル範囲の精度で実施されることができ、この意味で微調整と称されることができる。
制御情報は、例えば、制御ユニットを制御するためのユーザー入力に基づいて生成される1つ以上の制御コマンド、および/またはモバイルデバイスの1つ以上のセンサによって生成されるセンサデータ、および/またはこのセンサデータのさらなる処理を通じて得られるデータを含み得る。
すでに述べたように、モバイルデバイスは傾斜センサを有することができる。一実施形態では、制御情報は、モバイルデバイスの位置での傾斜センサによって生成されたセンサデータを含み得る。モバイルデバイスは、一方ではかご敷居に置かれ、もう一方では現在のシャフト敷居に置かれるため、かご敷居と現在のシャフト敷居との間の高さのずれに依存する傾斜角を有する。制御情報は、センサデータに基づいて決定される高さのずれの情報を含み得る。
例えば、傾斜センサを用いて傾斜角を測定するために、モバイルデバイスは、かご敷居と現在のシャフト敷居との間のすき間上に、縦にもしくは横切って、またはその他の所定の配向で置かれることができる。傾斜角を測定するには、例えば、かご敷居と現在のシャフト敷居に対して、モバイルデバイスの極めて正確な配向が指定され得る。特に配向は、モバイルデバイスのデバイスの種類、すなわちその寸法およびその形状に応じて予め定められてもよい。これによって、各フロアにおいて、およそ同一の測定条件下で傾斜角の測定が実施されることが保証される。
傾斜角は、モバイルデバイスの静止位置および/または変動する位置で測定されることができる。モバイルデバイスの位置は、例えば、モバイルデバイスがかご敷居および現在のシャフト敷居に置かれている間に、高さのずれにしたがってエレベータかごが動かされるなど、傾斜角を測定するときに変化してもよい。したがって、高さのずれの最小化は、制御ユニットへの高さのずれの変化に関する継続的フィードバックが行われる閉制御ループの一部として行われることができる。
高さのずれ情報は、例えば、センサデータから算出され、かご敷居と現在のシャフト敷居との間の垂直的オフセットを示す長さの値であることができる。しかし、高さのずれ情報は、センサデータ自体、またはユーザーによってアプリケーションに手動で入力される高さのずれに関する値を含むことも可能である。長さの値は、例えば、ミリメートル単位の寸法数値、または比率であることができる。あるいは、または加えて、高さのずれ情報は、エレベータかごが移動するときにセンサデータから算出される、長さの値の変化を示すことができる。例えば、高さのずれ情報は、この場合、エレベータかごが移動するときに、長さの値が大きくなるか、または小さくなるかどうかを示すことができる。高さのずれ情報は、単に、高さのずれが正であるかまたは負であるか、すなわちかご敷居が現在のシャフト敷居の上にあるか、または下にあるかを示すのみであることも可能である。
この実施形態の特に有利な点は、技術者による測定値の手動記録が省略されることができ、代わりに、特にスマートフォンが使用され得る場合、追加の費用なしですでに存在していることが多い傾斜センサによって提供され得るセンサデータが使用されることができる点である。重要なハードウェアを変更せずに、モバイルデバイスが測定デバイスとして使用されることができるので、例えばエレベータ設備の一部であるような追加の測定デバイスは、停止位置の(微)調整のために必要とされない。
一実施形態では、高さのずれ情報は、第1の方向および/または第2の方向を示すことができる。制御ユニットは、高さのずれ情報に基づいて、第1の方向および/または第2の方向にエレベータかごを動かすように構成されることができる。第1の方向および第2の方向は、互いに反対の方向であることができる。例えば、制御ユニットは、高さのずれ情報が第2の方向を示す場合、第1の方向にエレベータかごを動かすように、すなわち例えば、高さのずれ情報がかご敷居が現在のシャフト敷居の下にあると示すとき、エレベータかごを上昇させるように構成されることができる。あるいは、または加えて、制御ユニットは、高さのずれ情報が第1の方向を示す場合、第2の方向にエレベータかごを動かすように、すなわち例えば、高さのずれ情報がかご敷居が現在のシャフト敷居の上にあると示すとき、エレベータかごを下降させるように構成されることができる。その結果、エレベータ設備は、高さのずれを最小化するために、方向ベースの様式で制御されることができる。これは、例えば、傾斜角の絶対値を測定するときに発生し得る、かごおよびシャフト敷居に対してできるだけ正確にモバイルデバイスを位置決めすることに関連する不確実性が回避されることができるという利点を有する。
一実施形態では、センサデータは、傾斜角についての所定の目標値範囲とともに評価されることができる。このようにして、傾斜角が指定された目標値範囲内である場合、移動を終了させるための終了コマンドが生成され、制御ユニットに送られることができる。目標値範囲は、エレベータかごが調整された後に、傾斜角が目標値範囲内であれば、かご敷居が現在のシャフト敷居とおよそ同じ高さで終わるように選択されることができる。目標値範囲は、要件に応じて、例えば0~2度の値を含むことができる。目標値範囲はまた、エレベータかごが調整された後で、例えば、高さのずれが多くとも2mm、5mmまたは10mmであるように選択されることができる。その結果、エレベータかごの調整が十分な正確さを持って実施されるとき、エレベータかごの移動は自動的に終了されることができる。
一実施形態では、情報は、エレベータ設備を制御するためのモバイルデバイスを用いて実行されるアプリケーションへの、ユーザーによる入力を含むことができる。制御情報は、ユーザーによる入力に基づく制御ユニットへの制御コマンドを含むことができる。すでに述べたように、ユーザーによる入力は、例えば、モバイルデバイスのタッチセンシティブスクリーンの制御部分に触れること、あるいは、または加えて、モバイルデバイスの物理的制御ボタンを作動させることを含むことができる。アプリケーションは、ユーザーの入力を、エレベータ設備の制御ユニットによって読み取られることができる、対応する制御コマンドに変換するように構成されることができる。アプリケーションは、任意のプログラミング言語で書き込まれることができ、例えば、制御面および/または入力フィールドの形態など、対応するインターフェースを伴ってプログラムされることができる。制御コマンドは、例えば、エレベータかごの移動を指定できる。あるいは、または加えて、制御コマンドはまた、ユーザーに入力された高さのずれの値を表すこともでき、この値は、それに応じてエレベータかごを動かすように制御ユニットによって使用されることができる。特に、モバイルデバイスと制御ユニットとの間のデータ通信が、現代的なモバイルデバイスでは普通であるような無線である場合、この実施形態によって、技術者がエレベータ設備を実質的に場所に依存しない様式で制御することが可能となる。
一実施形態では、アプリケーションは、上方への移動を入力するための第1のインターフェース、および/または下方への移動を入力するための第2のインターフェースを含むことができる。第1の制御コマンドは、第1のインターフェースを介した入力がなされるときに、エレベータかごを上方に動かすために生成されることができ、および/または第2の制御コマンドは、第2のインターフェースを介した入力がなされるときに、エレベータかごを下方に動かすために生成されることができる。インターフェースは、例えばボタンとも称される、タッチセンシティブ制御面として設計されることができる。制御面は、例えば、互いに別々に配置されることができ、および/または外観上互いに区別されることができる。これにより、特に従来のエレベータ制御デバイスのユーザーインターフェースと比較して、アプリケーションの操作、したがってエレベータ設備の制御を大いに簡素化することができる。
一実施形態では、制御コマンドは、エレベータかごの移動経路および/または移動方向および/または移動持続時間および/または移動速度を指定することができる。その結果、エレベータかごは極めて正確に動かされることができ、例えば要件に応じてとりわけ低速度で動かされることができる。
一実施形態では、制御情報は、現在のシャフト敷居に割り当てられたフロアに関するフロア情報を含むことができる。フロア情報は、例えば「1階」または「2階」などフロア番号を符号化することができる。これによって、制御情報が自動的に特定のフロアに割り当てられることが可能となる。これによって、測定値およびフロア情報が手動で入力されるときに生じ得る混同が回避される。
一実施形態では、モバイルデバイスは高さセンサを有することができる。情報は、高さセンサによって生成されるさらなるセンサデータを含むことができる。フロア情報は、さらなるセンサデータに基づいて生成されることが可能である。高さセンサは、例えば、モバイルデバイスの気圧計またはGPSセンサであることができる。それに対応して、さらなるセンサデータは気圧データまたは地理的位置データであることができ、これらはモバイルデバイスの高さ、したがってかごまたはシャフト敷居の高さを示すことができる。したがって、フロア情報は、追加のセンサ、例えば従来エレベータ設備で使用され得るような永久的に据え付けられた磁気センサおよび対応するコードテープを用いずに生成されることができる。
記載された方法の実施形態は、本発明の第2の態様の実施形態による評価ユニットを使用して、有利に実施されることができる。
このような評価ユニットは、特にこの目的のためにプログラムされた、本発明の第3の態様の実施形態によるアプリケーションを用いて、記載された方法の実施形態を実施することが可能になり得る。
本発明の第4の態様によれば、コンピュータプログラム製品は、コンピュータ制御モバイルデバイス上で実行されると、本明細書に記載される方法の一部として、前記モバイルデバイスがステップを実施すること、またはモバイルデバイスによってステップが実施されるように制御することを、引き起こすように構成されることができる。換言すれば、本発明の第4の態様のコンピュータプログラム製品は、記載される方法においてタスクを実施することができるように、モバイルデバイスがプログラムされるアプリケーションとして見なされ得る。コンピュータプログラム製品は、任意のコンピュータ言語でプログラムされることができる。
コンピュータプログラム製品は、任意のコンピュータ可読媒体に記憶されることができる。例えば、コンピュータプログラム製品は、携帯可能なコンピュータ可読媒体、例えばフラッシュメモリ、CD、DVDなどに記憶されることができる。あるいは、コンピュータプログラム製品は、永久的に据え付けられたコンピュータまたはサーバに記憶されることができ、例えばインターネットのようなネットワークを介して、そこからダウンロードされることができる。特に、コンピュータプログラム製品は、クラウドの一部であるコンピュータに記憶されることができる。
本発明のいくつかの可能な特徴および利点は、制御方法、前記制御方法を実施するように構成される評価ユニット、および/またはそれと通信するエレベータ設備の異なる実施形態を参照して本明細書に記載されていることに留意されたい。当業者であれば、本発明のさらなる実施形態に到達するために、本発明の特徴は適切に組み合わせられ、調整され、または置き換えられてもよいと認識するであろう。
本発明の実施形態は、添付の図面を参照して以下に説明されるが、図面も説明のいずれも本発明を限定するものとして解釈されることを意図していない。
図面は単に概略的なものであり、縮尺通りではない。
図1は、本発明の一実施形態による方法を実施するためのエレベータ設備100およびコンピュータ制御モバイルデバイス102を示す。エレベータ設備100は、エレベータシャフト106内で動かされることができるエレベータかご104を備える。エレベータシャフト106は、壁に沿って、例えば建物のフロアからエレベータかご104へのアクセスを可能とするシャフト開口部108を伴うように、本明細書において概略的に示される。実際は、エレベータシャフト106は、建物のフロアの数に応じて、複数のこのようなシャフト開口部108を有することができる。エレベータかご104は、シャフト開口部108の向かい側の停止位置にある。エレベータかご104のかご敷居110は、シャフト開口部108のシャフト敷居112からわずかに垂直的なオフセット、すなわちかご敷居110とシャフト敷居112との間に高さのずれ114がある。これが、エレベータかご104と関連するフロアのフロア116との間の小さな段差として表示される。特に、かご敷居110およびシャフト敷居112は、いずれの場合においてもドア敷居である。一例として、図1では、かご敷居110はシャフト敷居112の上に位置する。
エレベータかご104の中に、技術者118、例えばコミッショニングエンジニアがおり、この技術者118は、それぞれのシャフト開口部108でエレベータかご104の個別の停止位置の微調整のために、フロアからフロアまで移動する。この目的のために、技術者118は、モバイルデバイス102、この例では個人役務用スマートフォンを使用する。モバイルデバイス102は、エレベータ設備100の制御ユニット120と通信するように設計される。この通信は、特に、図1に示すように、セル方式無線電話、WLANおよび/またはBluetoothを用いた無線データ接続を介して行われる。エレベータ設備100を制御するための専用のアプリケーションが、モバイルデバイス102上で実行される。
この実施形態によれば、アプリケーションは、技術者118からの入力を処理するための第1のインターフェース122および第2のインターフェース124を備えるように構成される。2つのインターフェース122、インターフェース124は、ここでは、モバイルデバイス102のタッチセンシティブスクリーン125に触れることによって作動することができる、別々のタッチセンシティブボタンとして設計される。モバイルデバイス102は、「上」とラベル付けされた第1のインターフェース122のボタンに触れられると、第1の制御コマンド126を生成し、「下」とラベル付けされた第2のインターフェース124のボタンに触れられると、第2の制御コマンド128を生成するように設計される。制御コマンド126、制御コマンド128は、モバイルデバイス102から制御ユニット120に無線で送られ、制御ユニット120は、第1の制御コマンド126を受信すると、エレベータかご104を上方に動かし、または第2の制御コマンド128を受信すると、下方に動かすように設計されている。この例では、技術者118は、かご敷居110がシャフト敷居112とおよそ同じ高さになるように、高さのずれ114にしたがってエレベータかご104を下方へ動かすために、第2のインターフェース124のボタンを便宜上作動させる。モバイルデバイス102またはその上で実行されるアプリケーションは、したがって、制御ユニット120のある種の遠隔コントロールとして機能する。
アプリケーションの構成に応じて、技術者118は、移動方向に加えて、エレベータかご104の制御に関するさらなる情報、具体的にはエレベータかご104の移動速度、移動持続時間または移動経路に関する値をモバイルデバイス102に入力することができる。これらの値は、制御コマンド126、制御コマンド128と同様に制御ユニット120に送られ、前記ユニットによって、エレベータかご104を制御するために好適な方法でさらに処理される。かご敷居110が、シャフト敷居112に対して垂直方向に位置づけされるべき精度に関する要件に応じて、技術者118は、例えばアプリケーションでの対応する入力を用いて、極めてゆっくりと、高さのずれ114を数ミリメートルの目標値範囲、例えば0から最大で2mmまで減少させるためにエレベータかご104を動かすことができる。
図2は、本発明のその他の実施形態によるエレベータ設備100およびコンピュータ制御モバイルデバイス102を示す。高さのずれ114を検出するために、またはエレベータかご104を制御するために、モバイルデバイス102内に一体化されたセンサシステムがここでは使用されるという点が異なるが、示される状況は図1と同じである。したがって、高さのずれ114は、ここでは、例えば技術者118自身が高さのずれ114を測定することによって、または単純に見ることによっては検出されないが、モバイルデバイス102、または特にこの目的のためにプログラムされたモバイルデバイス102上で実行されるアプリケーションを用いて、自動化された方法で検出される。
この実施形態によれば、モバイルデバイス102は、その傾きを測定するように設計される。これは、高さのずれ114を検出するために有利に使用されることができる。この目的のために、技術者118は、モバイルデバイス102を、一方ではかご敷居110上に、もう一方ではシャフト敷居112上に置き、モバイルデバイス102が、高さのずれ114に相当し、モバイルデバイス102のセンサシステムによって傾斜角として測定される傾斜を有するようにする。傾斜角に基づいて、モバイルデバイス102、より正確に言うと、制御ユニット120を制御するためにモバイルデバイス102上で実行されるアプリケーションは、高さのずれ114を示す高さのずれ情報200を算出する。設計に応じて、高さのずれ情報200は、高さのずれ114の絶対値、あるいは、または加えて高さのずれ114の方向のみを示す方向の情報、すなわち例えば、図2に示す通り、かご敷居110が正のオフセットを有するか、すなわちシャフト敷居112と比較して上方にあるか、または負のオフセットを有するか、すなわちシャフト敷居112と比較して下方にあるか、を含む。
モバイルデバイス102は、続いて制御ユニット120に高さのずれ情報200を送り、この制御ユニット120は、高さのずれ情報200を評価し、この評価の結果に応じてエレベータかご104を上へまたは下に移動させるように設計される。図2では、高さのずれ情報200は、シャフト敷居112に対するかご敷居110の正のオフセットを示す。それゆえ、制御ユニット120は、エレベータかご104をこの正のオフセットの反対の方向に、下方へ移動させる。
他方では、高さのずれ情報200が、高さのずれ114に関して傾斜角から算出された絶対的な長さ値を含む場合、この長さ値は、続いてエレベータかご104の対応する移動経路を決定するために、制御ユニット120によって使用されることができる。この場合、制御ユニット120は、高さのずれ情報200に基づいて、例えばモバイルデバイス102によって測定される傾斜角、または傾斜角から算出された長さ値が、エレベータかご104の微調整において達成されるべき精度を指定する目標値範囲内になるまでエレベータかご104を移動させる。
一実施形態では、目標値範囲に達したら、モバイルデバイス102は、移動を終了させるために、制御ユニット120に終了コマンド202を自動的に送る。例えば、このような自動的な移動の終了とともに、エレベータかご104の新しい停止位置は、制御ユニット120に自動的に記憶される。
モバイルデバイス102が制御ユニット120にフロア情報204をさらに送り、この情報が、エレベータかご104が現在位置しているフロアについて制御ユニット120に知らせる場合、さらに有利である。高さのずれ114と同様に、フロア情報204はまた、モバイルデバイス102のセンサシステムを用いて、例えば一体化された気圧計または一体化されたGPSセンサを用いて決定されることができる。これは、例えば、関連する現在のフロアに、高さのずれ情報200が自動的に割り当てられることを可能にする。
図3は、本発明の一実施形態による方法を実施するように設計される評価ユニット300を有するコンピュータ制御モバイルデバイス102を示す。評価ユニット300は、特に、上述のような図1および2に関するアプリケーションを実行するために使用される。
この実施形態では、モバイルデバイス102は、一方にモバイルデバイス102の傾斜角を測定するための傾斜センサ302と、もう一方にモバイルデバイス102の高さを測定するための高さセンサ304とを有する。傾斜センサ302および高さセンサ304は、図1および図2の文脈において言及されるモバイルデバイス102のセンサシステムの構成要素であるが、それぞれ評価ユニット300に結合され、傾斜センサ302が、測定された傾斜角に関するセンサデータ306を、そして高さセンサ304が、測定された高さに関するさらなるセンサデータ308を評価ユニット300に送ることができるようになる。評価ユニット300は、センサデータ306に基づいて高さのずれ情報200を生成し、制御ユニット120にそれを送るように設計される。評価ユニット300が、さらなる処理のために、制御ユニット120に直接的にセンサデータ306を転送することも可能である。あるいは、または加えて、評価ユニット300は、さらなるセンサデータ308に基づいてフロア情報204を生成し、制御ユニット120にそれを送るように設計される。ここでも、評価ユニット300は、フロア情報204の代わりに、制御ユニット120に、さらなるセンサデータ308を転送するのみであることも考えられ、前記ユニットは、さらなるセンサデータ308から対応するフロアを決定できる。
さらに、評価ユニット300は、入力処理ユニット310を介してタッチセンシティブスクリーン125に結合される。入力処理ユニット310は、技術者118による入力を、評価ユニット300によって評価されることができる、対応する入力データ312に変換するように設計される。
これらのデータ306、308、312に基づいて、評価ユニット300は、制御ユニット120による処理に好適である制御情報314を生成する。設計に応じて、制御情報314は、すでに記載したように、例えば制御コマンド126、128、終了コマンド202、高さのずれ情報200、および/またはフロア情報204を含む。あるいは、または加えて、制御情報314は、センサデータ306、さらなるセンサデータ308および/または制御ユニット120による外部処理用の入力データ312を含む。
図4は、本発明の一実施形態による方法400のフローチャートを示す。方法400は、例えば、図1から図3を参照して説明されるように、エレベータ設備100およびモバイルデバイス102とともに実施されることができる。
方法400は、第1のステップ410を含み、第1のステップ410では、情報、例えば入力情報112、センサデータ306および/またはさらなるセンサデータ308、すなわちモバイルデバイス102の1つ以上の構成要素を用いて、例えばスクリーン125、傾斜センサ302および/または高さセンサ304を用いて、高さのずれ114の結果として生成される情報が評価ユニット300に受信される。
続いて評価ユニット300は、制御情報314を生成するために、第2のステップ420において対応する方法でこの情報を評価する。
最後に、第3のステップ430にて、評価ユニット300は、制御ユニット120が制御情報314を用いて対応する方法で、エレベータかご104を上へまたは下に動かし、高さのずれ114を最小化することができるように、制御ユニット120に制御情報314を送る。
加えて、また単語の選択によって部分的に先だって使用された用語から逸脱するが、本発明の実施形態の可能な特性、詳細および/または利点は、以下の通り記載されることができる。
特に、エレベータ設備100を作動させる際に、かご敷居110を含むかごフロアの正確な調整のために、対応するアプリケーションを有する携帯電話がモバイルデバイス102として使用される。技術者118は、フロアからフロアをエレベータかご104で移動し、いずれの場合も、携帯電話102を、かご敷居110、例えばエレベータかご104のドア敷居、および現在のシャフト敷居112、例えば現在のフロアのドア敷居の上に置く。そして、携帯電話102内の傾斜センサ302は傾斜を測定し、かご位置とフロア位置との間のずれを算出する。このずれは、現在のフロア位置とともに、無線通信リンク、例えばWLANまたはBluetoothを介して、制御ユニット120の形態のエレベータコントローラに送られ、制御ユニット120がそれに応じてかご位置を調整する。
制御ユニット120によるエレベータかご104の自動調整の代替として、またはそれに加えて、技術者118はまた、かご位置とフロア位置との間のずれを修正するために、例えば、作動させるアプリケーション自体の対応するボタン、例えば、上または下の形態のボタンをタップすることもできる。アプリケーションは、上述の入力データ312とも称されるこの入力情報を、現在のフロア位置とともに、無線通信リンクを介して制御ユニット120に送り、制御ユニット120は入力情報にしたがってかご位置を調整する。
すでに述べたように、技術者118は、通常であればフロアからフロアをエレベータかご104で移動し、巻尺を用いてかご位置とフロア位置との間のずれを測定し、測定値を書き留めただろう。すべてのフロアを測定した後、技術者は書き留められた測定値を、エレベータコントローラにユーザーインターフェースを介して入力するであろう。特定の状況下では、さらなる試験運転が必要だっただろう。
これに対して、本明細書において示される手法は、手動による測定および、ユーザーインターフェースを介した測定値の入力を省くことができるという利点を提示する。これにより、測定時または入力時のエラーを回避する。代わりに、フロア位置が携帯電話102のアプリケーション内に記憶され、センサにより検出されたずれ測定値とともに制御ユニット120に送られる。結果として得られるかごの調整は、技術者118によって直接観察されることができる。これは作動がはるかに速く、かつエラーが起こりにくいことを意味する。
第1の変形形態では、携帯電話102内に一体化された傾斜センサ302を用いて、携帯電話102の傾斜角を測定するために、携帯電話102は、かごドアおよびフロアドアの敷居間の移行部に置かれる。続いて、2つの敷居110、敷居112の間の高さのずれ114が、傾斜角に基づいて算出される。
続いて、算出された高さのずれ114は制御ユニット120に送信される。制御ユニット120は、高さのずれ114に基づいて、例えば携帯電話102が水平位置になるまで、すなわちおよそ0度の傾斜が算出されるまで、エレベータかご104を動かす。
第2の変形形態では、エレベータかご104は、アプリケーションによって制御され、より正確に言うと、アプリケーションでの対応する入力を介して、2つの敷居110、敷居112が互いに位置合わせされるように、エレベータかご104がどこまで、およびどの方向に動かされるべきかを制御ユニット120に指定する技術者118によって制御される。携帯電話102は、例えばWLANまたはBluetoothを介して、制御ユニット120と直接通信する。クラウドを介した通信も同様に考えられる。
携帯電話102が、自立的に現在のフロア位置を決定し、上述のフロア情報204とも称される、この高さ情報を制御ユニット120に送信することもまた可能である。
例えば、携帯電話102は、携帯電話102が、測定が完了したことを示す水平位置になるとすぐにフィードバックを自動的に提供してもよい。
最後に、「含む(comprising)」、「有する(having)」などの用語は、その他の要素またはステップを排除するものではなく、また例えば用語「1つの(a)」または「1つの(an)」は複数を排除するものではないことに留意されたい。さらに、上述の実施形態のうちの1つを参照して説明された特徴またはステップはまた、上述の他の実施形態の他の特徴またはステップと組み合わせて使用されてもよいことに留意されたい。特許請求の範囲における参照符号は、限定するものであると見なされるべきではない。
Claims (12)
- コンピュータ制御モバイルデバイス(102)を用いてエレベータ設備(100)を制御するための方法(400)であって、エレベータ設備(100)が、それぞれが1つのフロアに割り当てられた複数のシャフト敷居(112)を有するエレベータシャフト(106)と、かご敷居(110)を有しエレベータシャフト(106)に沿って動かされることができるエレベータかご(104)と、エレベータかご(104)を動かす(400)ための制御ユニット(120)と、を備え、モバイルデバイス(102)が、制御ユニット(120)と通信するように設計されている評価ユニット(300)を有し、方法が、
評価ユニット(300)において、モバイルデバイス(102)の少なくとも1つの構成要素(122、124、125;302、304、310)を使用して、かご敷居(110)と、かご敷居(110)の向かい側に位置する現在のシャフト敷居(112)との間の高さのずれ(114)の結果として生成される情報(306、308、312)を受信すること(410)であって、情報(306、308、312)が、エレベータ設備(100)を制御するための、モバイルデバイス(102)を用いて実行されるアプリケーションでのユーザー(118)による入力を含み、制御情報(314)が、ユーザー(118)による入力に基づく制御ユニット(120)への制御コマンド(126、128)を含む、こと(410)と、
情報(306、308、312)を評価し(420)、エレベータかご(104)を動かす(400)ための制御情報(314)を生成することと、
かご敷居(110)と現在のシャフト敷居(112)との間の高さのずれ(114)が最小化されるようにエレベータかご(104)を動かすために、制御ユニット(120)に、制御情報(314)を送信する(430)ことと、
を含む、方法(400)。 - モバイルデバイス(102)が傾斜センサ(302)を有し、情報(306、308、312)が、モバイルデバイス(102)の位置で、傾斜センサ(302)によって生成されたセンサデータ(306)を含み、モバイルデバイス(102)の位置では、モバイルデバイス(102)が、一方ではかご敷居(110)に置かれ、もう一方では現在のシャフト敷居(112)に置かれ、したがってかご敷居(110)と現在のシャフト敷居(112)との間の高さのずれ(114)に依存する傾斜角を有しており、制御情報(314)が、センサデータ(306)に基づいて決定される高さのずれ情報(200)を含む、請求項1に記載の方法(400)。
- 高さのずれ情報(200)が第1の方向および/または第2の方向を示し、制御ユニット(120)が、高さのずれ情報(200)に基づいて、第1の方向および/または第2の方向にエレベータかご(104)を動かすように構成される、請求項2に記載の方法(400)。
- センサデータ(306)が、傾斜角についての所定の目標値範囲と一緒に評価され、傾斜角が指定された目標値範囲内である場合、移動(400)を終了するための終了コマンド(202)が生成され、制御ユニット(120)に送られる、請求項2または3に記載の方法(400)。
- アプリケーションが、上方への移動を入力するための第1のインターフェース(122)および/または下方への移動を入力するための第2のインターフェース(124)を含み、第1のインターフェース(122)を介した入力がなされるときに、エレベータかご(104)を上方に動かすための第1の制御コマンド(126)が生成され、および/または第2のインターフェース(124)を介した入力がなされるときに、エレベータかご(104)を下方へ動かすための第2の制御コマンド(128)が生成される、請求項1に記載の方法(400)。
- 制御コマンド(126、128)が、エレベータかご(104)の移動経路および/または移動方向および/または移動持続時間および/または移動速度を指定する、請求項1または請求項5に記載の方法(400)。
- 制御情報(314)が、現在のシャフト敷居(112)に割り当てられたフロアに関連するフロア情報(204)を含む、請求項1から6のいずれか1項に記載の方法(400)。
- モバイルデバイス(102)が高さセンサ(304)を有し、情報(306、308、312)が、高さセンサ(304)によって生成されるさらなるセンサデータ(308)を含み、フロア情報(204)がさらなるセンサデータ(308)に基づいて生成された、請求項7に記載の方法(400)。
- 請求項1から8のいずれか1項に記載の方法(400)を実施するおよび/または制御するように設計される、評価ユニット(300)。
- エレベータ設備(100)であって、
それぞれ1つのフロアに割り当てられた複数のシャフト敷居(112)を有するエレベータシャフト(106)と、
かご敷居(110)を有しエレベータシャフト(106)に沿って動かされることができるエレベータかご(104)と、
エレベータかご(104)を動かす(400)ための制御ユニット(120)と
を備え、
制御ユニット(120)が請求項10に記載の評価ユニット(300)と通信するように設計されている、エレベータ設備(100)。 - コンピュータ可読命令を有するコンピュータプログラム製品であって、コンピュータ制御モバイルデバイス(102)上で実行されると、請求項1から8のいずれか1項に記載の方法(400)を実施するようにデバイスに指示をする、コンピュータ可読命令を有するコンピュータプログラム製品。
- 請求項11に記載のコンピュータプログラム製品が記憶される、コンピュータ可読媒体。
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