JP2022520556A - 工作機械 - Google Patents

Abstract

本発明に係る工作機械１０００は、加工対象物ＷＳを固定するための旋回軸２３０の周りに旋回可能な工作台２００と、それぞれの加工対象物ＷＳを受け取るための複数のマガジン位置３１０を有する加工対象物マガジン３００と、工作台２００上の加工対象物ＷＳを導入または交換するための加工対象物変更装置４００と、を含み、旋回可能な工作台２００は、加工対象物変更装置４００によって工作台２００上の加工対象物ＷＳを導入または交換するための変更位置に旋回するように構成され、加工対象物変更装置４００は、変更位置に旋回された工作台２００上の加工対象物ＷＳを導入または交換するように構成されている。【選択図】図１ａ）

Description

本発明は、工作機械に関する。

工作機械における自動変更プロセスは、特に工作機械の作業軸において受け取られる工具を変更する場合、工作機械とその中で行われる加工プロセスとの自動化の程度を増加させるという広く普及した選択肢であり、本質的に既知の技術に属する。

しかしながら、特に工作機械の工作台上で固定された加工対象物を変更することに関して、自動変更プロセスの分野でのさらなる発展および既存のシステムへの改良が望まれている。

ここで、目的は、工作機械が変更プロセス中に高速の変更時間および短い休止時間を常に可能にすることである。工作機械は、将来の機械加工プロセスのために、さらにコンパクトな設計を有し、多数の工具または加工対象物をマガジンのような適切な保管場所に保持することができるはずである。

本発明の目的は、コンパクトな設計でありながら、改善された自動化特性を有する工作機械を提供することである。

この目的を達成するために、請求項１に記載の工作機械が提案されている。従属請求項は、本発明に係る工作機械の有利な実施形態に関する。

本発明に係る工作機械は、加工対象物を固定するための旋回軸の周りに旋回可能な工作台と、それぞれの加工対象物を受け取るための複数のマガジン位置を有する加工対象物マガジンと、前記工作台上の加工対象物を導入または交換するための加工対象物変更装置と、を含み、前記旋回可能な工作台は、前記加工対象物変更装置によって前記工作台上の加工対象物を導入または交換するための変更位置に旋回するように構成され、前記加工対象物変更装置は、前記変更位置に旋回された前記工作台上の前記加工対象物を導入または交換するように構成されている。

本発明に係る工作機械は、簡易な方法で、自動化の程度の向上を図ることができ、その結果、例えば、旋回軸を有する工作台は、加工対象物変更装置によって自動的に用意されることができる。

この目的のために、旋回軸が加工対象物を変更するプロセスに意図的に含まれ得る場合、特に有利であり、何故ならば、これは、加工対象物変更装置が加工対象物を変更する可能性を、時間的要因においても、著しくより多くもたらすからである。

さらに、旋回可能な工作台上のこのような加工対象物変更のために構成された加工対象物変更装置は、例えば二股交換装置の二股（しばしば作業軸上の工具変更プロセスのためにも使用される）のような把持部と、種々の移動シーケンスにおいて工作台上で固定された加工対象物を変更し、変更プロセスを迅速に実行するための直線軸、回転駆動、および／または持ち上げ駆動のような種々の駆動の存在と、によって可能にされるという点で有
利である。

本発明に係る工作機械の有利な発展では、前記加工対象物マガジンは、少なくとも１つの回転軸を有し、前記加工対象物マガジンは、それぞれの加工対象物を受け取るために少なくとも１つの回転軸の周りに複数の半径方向に整列したマガジン位置を含むことである。

このような加工対象物変更プロセスにおける別の本質的な点は、一方では、加工対象物マガジンの存在であり、他方では、マガジンの設計または特有の特徴である。特に、弧状および／または半径方向に配置されたマガジン位置を有する加工対象物マガジンの場合、一方で加工対象物変更装置の、他方で工作台機械テーブルの位置決め選択肢は、加工対象物の安全で迅速な変更にかなりの影響を及ぼすことがあり、その結果、マガジン－変更－工作台の３つの構成部品は、互いに有利な方法で相互作用されることができる。

さらに、半径方向に配置されたマガジン位置によって（例えば、それらが回転マガジンまたは場合によっては鎖マガジン（chain magazine）において存在するように）、加工対象物は、工作台上の加工対象物の自動交換のために、特に省スペースの方法で提供され、保管されてもよい。

さらに、本発明に係る工作機械では、前記旋回可能な工作台は、加工対象物を固定するための前記旋回軸に対して垂直に向けられた固定装置を含み、前記工作台の前記変更位置において、前記工作台の前記固定装置は、前記加工対象物マガジンのマガジン位置と実質的に平行および／または実質的に同一に向けられ、前記加工対象物は、前記変更位置から前記加工対象物変更装置によって取り出され、前記工作台の前記固定装置に導入されるか、または、前記加工対象物は、前記加工対象物変更装置によって前記工作台の前記固定装置から前記変更位置に挿入されるという点で、有利にさらに発展されてもよい。

その結果、有利には、加工対象物が工作台の固定装置と加工対象物マガジンとの間で移動され、加工対象物変更装置の一部上でわずかな変位移動を伴って、そこに導入または交換されることができる。

本発明に係る工作機械の有利な発展では、前記加工対象物変更装置は、前記工作台の固定装置上および／または前記加工対象物マガジンの前記複数のマガジン位置のうちの１つで前記加工対象物を把持するように構成された把持部を含み、
前記加工対象物変更装置は、回転軸を含み、前記把持部は、前記回転軸の周りに回転可能であり、前記加工対象物が前記把持部によって把持される場合、前記回転軸は、前記工作台の固定装置の向き、および／または前記加工対象物マガジンの前記複数のマガジン位置のうちの前記対応するマガジン位置と実質的に平行に配置されている。

その結果、加工対象物は、加工対象物変更装置の把持部によって把持され、導入または交換プロセスのために適切に位置決めされるだけでよい。

さらに、本発明に係る工作機械では、前記加工対象物変更装置は、前記加工対象物マガジンの前記複数のマガジン位置のうちの１つのマガジン位置から前記加工対象物を取り出すか、前記加工対象物マガジンの前記複数のマガジン位置のうちの１つのマガジン位置に前記加工対象物を置き、前記マガジン位置は、前記加工対象物マガジンの前記回転軸を通って延びる水平面内に位置し、および／または前記加工対象物マガジンの前記回転軸を通って延びる水平面の下方に位置するという点で、有利にさらに発展されてもよい。

さらに、本発明に係る工作機械では、前記加工対象物変更装置の前記回転軸は、実質的
に水平に配置され、前記加工対象物変更装置の前記把持部は、前記回転軸の周りに回転可能である点で、有利に発展されてもよい。

このような水平に配置された加工対象物変更装置は、加工対象物マガジンの回転軸を通って延びる水平面内に配置された加工対象物マガジンのマガジン位置から加工対象物を好適に取り出すことができる。このことは、最も一般的な工作機械設計の１つである。

さらに、本発明に係る工作機械では、前記加工対象物変更装置の前記回転軸は、実質的に垂直に配置され、前記加工対象物変更装置の前記把持部は、前記回転軸の周りに回転可能である点で、有利に発展されてもよい。

さらに、本発明に係る工作機械では、前記加工対象物変更装置の前記回転軸は、実質的に水平配置と垂直配置との間に配置され、前記加工対象物変更装置の前記把持部は、前記回転軸の周りに回転可能である点で、有利にさらに発展されてもよい。

しかしながら、水平配置または後ろに倒された配置に加えて、加工対象物変更装置は、必要に応じて、加工対象物マガジンに対して垂直に、例えば加工対象物マガジンの下方に、または工作機械においてある角度で配置されてもよい。このことは、例えば、工作機械において加工対象物変更装置の最適な位置を決定するために、または加工対象物マガジンに対して、変更される加工対象物の長さによって影響を受けることがある。

本発明に係る工作機械の別の有利な発展では、前記加工対象物は、標準化された接合部分、特にＨＳＫ接合部分または急勾配テーパー（steep-taper）接合部分、またはユーザー固有の接合部分を介して、前記工作台の前記固定装置から、および／または前記加工対象物マガジンの前記複数のマガジン位置のうちの１つのマガジン位置から取り出されることができる。

その結果、多種多様な接合部分は、加工対象物マガジンによって、または工作台および工作機械の固定装置によって操作されることができ、そのため、それぞれの加工プロセスの要求に、さらに柔軟に適合させることができる。

本発明に係る工作機械のさらなる有利な発展では、前記加工対象物変更装置は、前記加工対象物マガジンと前記旋回可能な工作台との間を、直線軸を介して移動可能である。

さらに、本発明に係る工作機械では、前記加工対象物変更装置は、前記工作台によって固定された前記加工対象物が導入または交換される場合、前記加工対象物変更装置を前記直線軸に沿って移動させることにより前記工作台の固定装置上の前記加工対象物を把持するために前記加工対象物変更装置の把持部の位置決めをすると同時に、前記加工対象物変更装置の回転軸の周りに回転することにより前記把持部の位置決めを開始するように構成されている点において、さらに有利に発展されてもよい。

このことは、加工対象物変更装置の把持部の直線変位移動と回転移動とを重畳させることにより、加工対象物変更装置が、固定された加工対象物を短時間で導入または交換することを可能にする。特に、このことは、垂直線形ユニット（または同様の追加の移動機構）に頼らなくても、加工対象物変更装置の回転軸／加工対象物マガジンのマガジン位置と、工作台の固定装置と、の間の可能な高さずれを補償するために使用されることができる。

このことは、また、工作機械上または旋回可能な工作台上の加工対象物の機械加工の自動化においてかなりの改善を可能にする。この目的のために、工作台の設計は、無関係で
あり、例えば、特許出願ＤＥ １０ ２００４ ０４９ ５２５ Ｂ３およびＤＥ １０ ２０１２ ２０１ ７３６ Ｂ３に記載されているように、１つの面に取り付けられた工作台だけでなく、２つの面に取り付けられた工作台（例えば、Ｕ字状の橋梁または直線状の橋梁を有する）を構成していてもよい。

さらに、本発明に係る工作機械では、前記旋回可能な工作台は、旋回回転台（swivel rotary table）として構成されている点で、有利に発展されてもよい。

加工対象物の位置を変更させる位置決めを追加的に行うことの可能性は、工作台の適用選択肢を膨大に拡張し、その結果、一方では、加工対象物の著しく複雑な幾何学的形状が、１つの固定具（特に、旋回可能な工作台の旋回軸の使用と併せて）で作り出されることができる。

さらに、本発明に係る工作機械では、前記旋回可能な工作台は、前記旋回軸に対して垂直に向かれた回転軸を含み、前記工作台の固定装置は、前記加工対象物を固定するために、前記回転軸の周りに回転可能であり、前記工作台は、前記工作台の固定装置によって固定された前記加工対象物が、前記加工対象物変更装置の把持部によって把持されるために回転することによって、前記工作台の固定装置を位置決めするように構成されている点で、さらに有利に発展されてもよい。

これにより、把持部は、多種多様な加工対象物または接合部分を把持することができるようになり、これを介して加工対象物を工作台上に固定することができる。何故ならば、時には把持部に関して規定された相対位置が必要であるからであり、その結果、それらは、加工対象物変更のための加工対象物変更装置（特に把持部）によって把持されることができる。

さらに、本発明に係る工作機械では、前記工作台は、前記工作台の前記固定装置によって固定された前記加工対象物が、前記加工対象物変更装置の把持部によって把持されることによって、前記加工対象物の接合部分に依存する前記工作台の前記固定装置を回転可能に位置決めするように構成され、前記接合部分を介して、前記加工対象物は、前記工作台の前記固定装置から、および／または前記加工対象物の前記複数のマガジン位置のうちの１つのマガジン位置から取り出され得るか、または、前記工作台の前記固定装置によって固定された前記加工対象物が、前記加工対象物変更装置の把持部によって把持されることによって、前記加工対象物の前記接合部分と、前記加工対象物変更装置の把持部に対する前記接合部分の相対的な位置と、に依存する前記工作台の前記固定装置を回転可能に位置決めするように構成され、前記接合部分を介して、前記加工対象物は、前記工作台の前記固定装置から、および／または前記加工対象物マガジンの前記複数のマガジン位置のうちの１つのマガジン位置から取り出され得る点で、さらに有利に発展されてもよい。

本発明に係る工作機械の有利な発展では、また、前記加工対象物変更装置は、前記把持部を前記垂直方向に移動させる垂直軸と、前記加工対象物変更装置の回転軸と、を含み、前記工作台の固定装置上で前記加工対象物を把持するために、前記工作台上で固定された前記加工対象物を変更する場合、前記工作台の固定装置によって固定された前記加工対象物が、前記加工対象物変更装置の前記把持部によって把持されるために、前記加工対象物変更装置は、前記把持部と、前記垂直軸に沿う前記加工対象物変更装置の回転軸と、を移動させるように構成されている。

このことは、加工対象物変更装置（特に把持部）が種々の方法で工作台上で固定された加工対象物に対して位置決めされることを有利に可能にし、このことは、使用される工作台の種類に応じて有利であってもよい。特に、加工対象物を変更させるプロセスを支援す
るため、またはそれを最初に可能にするために、位置決め動作の非常に様々な組合せを、この方法で作り出すことができる。

さらに、本発明に係る工作機械では、前記把持部は、前記把持部が前記加工対象物変更装置の回転軸の方向に並進的に移動されることによって制御可能な持ち上げ機構を含み、前記加工対象物は、前記工作台の固定装置から、および／または前記加工対象物マガジンの前記複数のマガジン位置のうちの前記対応するマガジン位置から取り外し可能であり、および／または、前記加工対象物は、前記工作台の固定装置に導入可能および／または前記加工対象物マガジンの前記複数のマガジン位置のうちの前記対応するマガジン位置に導入可能な点で、さらに有利に発展されてもよい。

さらに、本発明に係る工作機械では、前記加工対象物マガジンは、少なくとも１つの加工対象物マガジン部、好ましくは複数の加工対象物マガジン部を構成し、前記加工対象物マガジン部は、前記加工対象物マガジンの前記回転軸の周りに実質的に回転可能であり、前記加工対象物マガジン部の各々は、それぞれの加工対象物を受け取るための複数の半径方向に向けられたマガジン位置を含む点で、有利に発展されてもよい。

これにより、例えば、加工対象物マガジン部ごとに加工対象物として異なる未加工部品を設けることができ、または加工対象物マガジン部の一部が未加工部品を格納し、他の加工対象物マガジン部が完成された加工対象物を格納するなど、加工対象物マガジンを最も多様な方法で使用することができる。加工対象物マガジン部を多種多様な方法で使用する可能性に制限はない。

特に、本発明に係る工作機械では、前記加工対象物マガジンは、回転マガジンとして構成されているという点で、有利に発展されてもよい。

回転マガジンまたは複数の回転マガジン部は、所望の加工対象物が非常に迅速に提供されることを可能にし、比較的小さな空間に多数の加工対象物を格納することができるので、特に有利である。

本発明に係る工作機械は、簡易な方法で、自動化の程度の向上を図ることができ、その結果、例えば、旋回軸を有する工作台は、加工対象物変更装置によって自動的に用意されることができる。この目的のために、旋回軸は、加工対象物を変更するプロセスに意図的に含まれることが、特に有利であり、何故ならば、これは、加工対象物変更装置が加工対象物を変更する可能性を、時間的要因においても、著しくより多くもたらすからである。

さらに、旋回可能な工作台上のこのような加工対象物変更のために構成された加工対象物変更装置は、例えば二股交換装置の二股（しばしば作業軸上の工具変更プロセスのためにも使用される）のような把持部と、種々の移動シーケンスにおいて工作台上で固定された加工対象物を変更し、変更プロセスを迅速に実行するための直線軸、回転駆動、および／または持ち上げ駆動のような種々の駆動の存在と、によって可能にされるという点で有利である。

一例として、工作機械上の加工対象物を変更する方法が記載されており、前記工作機械は、加工対象物を固定するための旋回軸の周りに旋回可能な工作台と、それぞれの加工対象物を受け取るための複数のマガジン位置を有する加工対象物マガジンと、前記工作台上の加工対象物を導入または交換するための加工対象物変更装置と、を含み、前記方法は、前記旋回可能な工作台を、前記工作台上の加工対象物を導入または交換するための変更位置に旋回する工程と、前記加工対象物変更装置によって前記変更位置に旋回された前記工作台上の加工対象物を導入または交換する工程と、を含む。

この例示的な方法では、また、前記加工対象物マガジンは、少なくとも１つの回転軸を含み、前記加工対象物マガジンは、それぞれの加工対象物を受け取るための複数の半径方向に向けられたマガジン位置を有するようにしてもよい。

この例示的な方法では、また、前記旋回可能な工作台は、加工対象物を固定するための前記旋回軸に対して垂直に向けられた固定装置を含み、前記工作台の前記変更位置において、前記工作台の前記固定装置は、前記加工対象物マガジンの前記複数の半径方向に向けられたマガジン位置のうちの１つのマガジン位置と実質的に平行および／または実質的に同一に向けられ、前記加工対象物は、前記変更位置から前記加工対象物変更装置によって取り出され、前記工作台の前記固定装置に導入されるか、または、前記加工対象物は、前記加工対象物変更装置によって前記工作台の前記固定装置から前記変更位置に導入されるようにしてもよい。

この例示的な方法では、また、前記加工対象物は、前記加工対象物マガジンと前記旋回可能な工作台との間を直線軸に沿って移動可能であり、前記旋回可能な工作台は、実質的にＵ字状であり、前記工作台の前記旋回軸は、前記実質的にＵ字状の工作台の前記開口端に配置され、前記加工対象物は、前記開口端に対向する前記実質的にＵ字状の工作台の部分上で固定され、前記例示的な方法は、実質的にＵ字状の工作台の２つの脚の間の領域で、前記工作台の前記固定装置に前記加工対象物を把持するための前記加工対象物変更装置の把持部を配置する工程と、前記加工対象物変更装置を前記直線軸に沿って前記変更位置に旋回された工作台に移動させる工程と、同時に、前記加工対象物の前記把持部を前記加工対象物変更装置の回転軸の周りに回転させ始める工程と、を含み、前記加工対象物変更装置の前記旋回軸は、前記工作台の前記固定装置の向きに実質的に平行、および／または前記加工対象物マガジンの前記複数の半径方向に向かれたマガジン位置のうちの前記対応するマガジン位置に配置されるようにしてもよい。

この例示的な方法では、また、前記加工対象物変更装置は、前記把持部を垂直に移動させるように構成された垂直軸と、前記加工対象物変更装置の前記旋回軸と、を含み、前記工作台の前記固定装置上で前記加工対象物を把持するために、前記工作台上で固定された前記加工対象物を変更する場合、前記工作台の前記固定装置によって固定された前記加工対象物が、前記加工対象物変更装置の前記把持部によって把持されるために、前記加工対象物変更装置は、前記把持部と、前記垂直軸に沿う前記加工対象物変更装置の前記回転軸と、を移動させるように構成されるようにしてもよい。

上記の態様および長所だけでなく利点、優位性、態様のより具体的な実施可能性、ならびに特徴は、添付の図面に関する以下の記述および説明に記載されており、決して限定的ではない。

図１は、垂直に配置された作業軸と旋回可能な工作台とを有する移動カラム設計における本発明に係る工作機械の一実施形態を概略的に示す。 図２は、水平に配置された作業軸と旋回可能な工作台とを有する水平加工機械としての本発明に係る工作機械のさらなる実施形態を概略的に示す。 図３は、垂直に配置された作業軸と、旋回可能な工作台と、斜めに配置された加工対象物変更装置と、を有する移動カラム設計における本発明に係る工作機械のさらなる実施形態を概略的に示す。 図４は、水平に配置された作業軸と、旋回可能な工作台と、加工対象物マガジンの下方に配置された加工対象物変更装置と、を有する水平加工機械としての本発明に係る工作機械のさらなる実施形態を概略的に示す。 図５は、工作機械の作業空間の、加工対象物マガジンおよび加工対象物変更装置からの仕切りを有する移動カラム設計における本発明に係る工作機械のさらなる実施形態を概略的に示す。 図６は、移動カラムと、複数の加工対象物マガジン部を有する加工対象物マガジンと、における本発明に係る工作機械のさらなる実施形態を概略的に示す。 図７は、加工対象物変更装置の把持部によって、工作台上で固定された加工対象物を把持するための加工対象物変更装置と工作台との移動の様々な組合せを模式的に示す。 図８は、作業台上で固定された加工対象物を導入または交換するためのさらなる移動を有する加工対象物変更装置のさらなる実施形態を概略的に示す。 図９は、異なる接合部分を有する加工対象物運搬台の異なる変形例を概略的に示す。

以下、添付図面を参照して本発明の実施例および例示的な実施形態を詳細に説明する。図中の同一または類似の要素は、同じ参照符号によって示されることができるが、異なる参照符号を用いて示されることもある。

しかしながら、本発明は、以下に記載される例示的な実施形態およびその実施特徴に決して限定または制限されず、むしろ、例示的な実施形態の変形をさらに含み、特に、記載された実施例の特徴の変形から、または記載された実施例の１つ以上の特徴の組み合わせから生じるものは、独立請求項の保護の範囲内に含まれる。

図１は、垂直に配置された作業軸１００と旋回可能な工作台２００とを有する移動カラム設計における本発明に係る工作機械１０００の一実施形態を概略的に示す。

図１は、本発明に係る工作機械１０００の構成および特徴をより良く説明するために、本発明に係る工作機械１０００を２つの図（ここでは図ａ）および図ｂ））で示す。

図ａ）は、ｘ軸、ｙ軸、およびｚ軸に沿って搬送されることができる作業軸１００に加えて、機械台１１００および旋回可能な工作台２００、加工対象物マガジン３００（ここで、特定の場合には回転マガジンであるが、これは限定されるものではなく、鎖マガジン等であってもよい）および加工対象物変更装置４００を示す。

加工対象物変更装置４００は、直線軸４２０と、加工対象物変更装置４００の回転軸４１０の周りに回転可能な把持部４５０と、を含む。図示の実施形態では、把持部４５０は、二股把持部として構成されているが、これもまた限定するものとして理解されるべきではなく、例えば鉤把持部などの他の設計を把持部として提供されてもよい。

図示のように、直線軸４２０は、軸駆動（spindle-driven）の移動ユニットとして構成され、そのため、その上を移動される交換ユニット（把持部４５０と、回転軸４１０と、回転軸４１０に沿って把持部４５０を位置決めさせるための持ち上げユニット４４０と、を含む）が非常に迅速かつ正確に位置決めされることを可能にする。

旋回可能な工作台２００は、旋回軸２３０を介して様々な位置に旋回可能な実質的にＵ字状の支持体２１０を含み、図ａ）およびｂ）において示される位置は、旋回可能な工作台２００または実質的にＵ字状の運搬台２１０が旋回される位置を図示し、その結果、加工対象物変更装置４００は、旋回可能な工作台と相互作用することができ、工作台２００によって受け取られまたは固定された加工対象物ＷＳは、導入または交換されることができる。

しかしながら、ここで、旋回可能なＵ字状の工作台２００に加えて、旋回台／旋回回転台の種々の他の形態が用いられることもできることに、再度、留意されたい。例えば、工作台は、２つの面に取り付けられ、運搬台（橋梁）がＵ字状にかかわらず例えば直線状であってもよい。

さらに、例えば、特許出願ＤＥ １０ ２００４ ０４９５２５ Ｂ３およびＤＥ １０ ２０１２ ２０１７３６ Ｂ３に記載されているように、１つの面に取り付けられた工作台は、工作機械１０００において提供されてもよい。これらは、また、それらの旋回軸によって対応する変更位置に旋回可能であり、そのため、加工対象物変更装置４００によって加工対象物ＷＳが用意されることができる。

したがって、例として選択されたＵ字状の工作台２００は、限定するものとして理解されるべきではない。以下に述べるまたは説明する工作台２００の構成は、他の工作台（両面／片面に取り付けられている、直線状、Ｕ字状、またはＬ字状の支持体２１０）にも使用／提供されてもよい。

旋回可能な工作台２００は、また、回転軸２４０の周りを回転することによって位置決めされることができる固定装置２２０を含んでもよく、その結果、固定された加工対象物ＷＳ、および／または場合によっては、接合部分１２ａ，１２ｂ，１２ｃ（ここでは図示せず、図９参照）を有する加工対象物運搬台１０（荷台）も、回転することによって位置決めされることができ、接合部分１２ａ，１２ｂ，１２ｃは、第１の場所で固定装置２２０における加工対象物ＷＳの固定を可能にしてもよい。

図ｂ）は、加工対象物ＷＳを適切に受け取るために多数のマガジン位置３１０を含む加工対象物マガジン３００を、より詳細に示す。この場合、完全な空包、言い換えれば完全に未加工の加工対象物ＷＳは、加工対象物マガジン３００によって、または別の工作機械によって既に機械加工された加工対象物ＷＳによって受け取られてもよく、または、前の加工工程において受け取られてもよい。

加工対象物マガジン３００が加工対象物変更装置４００と相互作用できる変更位置において、それぞれ要求された加工対象物ＷＳまたはマガジン位置３１０を提供するために、加工対象物マガジン３００は、回転軸３２０の周りに回転することによって位置決めされることができる。これにより、所望の加工対象物ＷＳを、加工対象物変更装置４００の把持部４５０によって加工対象物マガジン３００から把持する（および取り外す）ことができ、または把持部４５０によって担持された加工対象物ＷＳを、第１の場所において対応するマガジン位置３１０に置くことができる。

さらに、加工対象物マガジン３００の決定された再現性のある変更位置は、また加工対象物ＷＳが把持部４５０によって滑らかに把持されるように、特に接合部分（例えば、把持部４５０によって把持されることができる）において、図９ｂに示されるように、必要とされる。このような接合部分は、把持可能となるために、把持部４５０に対する特定の位置を必要とする。これが当てはまらない場合、加工対象物ＷＳ、接合部分（ここでは、例えば、１２ｂ）、把持部４５０および／またはさらに加工対象物マガジン３００は、詰まったり、悪い場合には破損したりすることさえある。

したがって、加工対象物マガジン３００の対応するマガジン位置３１０、加工対象物変更装置４００の把持部４５０、および旋回可能な工作台２００（または工作台２００自体またはその運搬台２１０）の固定装置２２０の互いの非常に正確な調整が行われることも、本発明に係る工作機械１０００によって行われるような加工対象物変更プロセスにとっ
て重要である。

このため、対応するマガジン位置３１０（向き３３０）、把持部４５０の回転軸４１０、および固定装置２２０（回転軸２４０によって図示される）は、加工対象物ＷＳが工作台２００上で導入されまたは交換されているとき、互いに実質的に平行に向き（例えば、図７に示されるように）、ここで、対応するマガジン位置３１０および固定装置２２０は、同じように向いていてもよいが、その必要はなく、工作機械１０００の構造に依存してもよいし、および／または加工対象物変更装置４００の利用可能な自由度に依存してもよい。

加工対象物ＷＳ（および接合部分１２ｃ）が３つの空間方向（ｘ、ｙ、ｚ方向）に沿って変位され、場合によっては中空シャフトコーン（hollow shaft cone）の回転対称軸において回転される場合であって、加工対象物ＷＳ（および、例えば、接合部分１２ｃ（図９参照）としての中空シャフトコーン）が対応するマガジン位置３１０と固定装置２２０とに挿入される場合、マガジン位置３１０と固定装置２２０と同じ向き（平行度を有する）が存在すると言われる。

図２は、水平に配置された作業軸１００と旋回可能な工作台２００とを有する水平加工機械としての本発明に係る工作機械１０００のさらなる実施形態を概略的に示す。

機械台１１００上の工作台２００、加工対象物マガジン３００、および持ち上げユニット４４０を有する加工対象物変更装置４００が図示された構成は、図１に示した既に説明した構成と実質的に同じである。作業軸１００の位置のみが垂直配置から水平配置に変化しており、このことは、本発明が工作機械の異なる設計にも使用されてもよいことを明らかにしている。

さらに、図２における工作機械１０００は、工具マガジン５００および工具変更装置６００をさらに含み、しかしながら、これらは、加工対象物マガジン３００および加工対象物変更装置４００と実質的に同等に構成されている。ここで、工具マガジン５００および対応する工具変更装置６００は、図１に係る工作機械１０００においても使用されてもよいことに留意されたいが、工具マガジン５００に相関して対応する変更された位置における作業軸１００の変更された位置に起因して使用されてもよい。

機械加工された加工対象物ＷＳが作業軸１００によって受け取られ、工具ＷＺが旋回可能な工作台２００によって受け取られるように、工具ＷＺを有する加工対象物マガジン３００を用意すること、および加工対象物ＷＳを有する工具マガジン５００を用意することが完全に可能であることに留意されたい。

さらに、加工対象物マガジン３００および工具マガジン５００における設備の「交換」を使用して、加工対象物ＷＳを工作台２００と作業軸１００との間で移送させることもできる。この目的のために、加工対象物ＷＳは、工作台上の対応する固定装置（例えば、あごチャック（jaw chuck）、ここでは図示せず）において固定されてもよく、作業軸１００によって受け取られた工具ＷＺは、別の固定装置に交換され、加工対象物ＷＳは、作業軸１００および工作台２００の適切な位置決めによって、工作台２００から作業軸１００に移送される。

その後、工作台２００によって受け取られた固定手段は、工具ＷＺと交換されることができ、そのため、まだ機械加工されていない加工対象物ＷＳの面を機械加工することができる。これにより、加工対象物ＷＳの６面加工が可能になり、このことは、工作機械１０００上で完全に自動的に（例えば、加工対象物ＷＳを再固定することによってなど、ユー
ザーによる直接の介入なしに、）行われることができる。

さらに、図２は、加工対象物変更装置４００の把持部４５０が実質的にＵ字状の運搬台２１０の２つの脚の間でどのように方向を変えるかを示しており、特に、把持部４５０が固定装置２２０（または対応する接合部分１２ａ，１２ｂ，１２ｃ）によって固定された加工対象物ＷＳを把持できるように、直線軸４２０を介して把持部４５０の変位移動の間の（同時に）開始または起動を示している。これに関連して、いくつか可能な変位または位置決め動作を、図７で再び参照する。

図３は、垂直に配置された作業軸１００と、旋回可能な工作台２００と、斜めに配置された加工対象物変更装置４００と、を有する移動カラム設計における本発明に係る工作機械のさらなる実施形態を概略的に示す。ここでも、作業軸１００、機械台１１００上の工作台２００、加工対象物マガジン３００、および加工対象物変更装置４００の説明について、図１に関連する説明を参照する。

図１に示すように、加工対象物変更装置４００が加工対象物変更装置４００よりも工作機械１０００において低い位置に設けられ、および／または加工対象物マガジン３００が加工対象物変更装置４００よりも工作機械１０００において高い位置に設けられていたことは、明らかである。このことは、例えば特に長い加工対象物ＷＳが加工対象物マガジン３００によって受け取られる場合に、例えば、工作機械１０００のホール床または床に対して利用可能な十分な空間を有するために必要であってもよい。

このことは、以下のことを意味してもよい。すなわち、加工対象物変更装置４００は、もはや加工対象物マガジン３００内の水平位置から加工対象物ＷＳを取り出す（または置く）ことができないが、この目的のために、加工対象物変更装置４００は、水平位置の下方または加工対象物マガジン３００の回転軸３２０を通って延びる水平面の下方に配列されたマガジン位置３１０を用いることのみが可能である。したがって、把持部４５０が加工対象物ＷＳ(または接合部分１２ａ，１２ｂ，１２ｃ）を通常通り（対応するマガジン位置３１０の向き３３０と加工対象物変更装置４００の回転軸４１０との実質的に平行な配置）把持できるように、加工対象物変更装置４００は、機械台１１００に対してある角度で位置決め／角度付けされなければならない。

加工対象物変更装置４００によって担持された加工対象物ＷＳが旋回可能な工作台２００の固定装置２２０に挿入／固定される場合、工作台２００の変更位置（旋回軸２３０の周りにおける運搬台２１０の対応する旋回移動）を加工対象物変更装置４００の入射角に適合させなければならず、その結果、工作台２００の固定装置２２０の回転軸２４０は、加工対象物変更装置４００の回転軸４１０と実質的に平行に再配置される。その結果、工作台２００と、加工対象物ＷＳを導入または交換するための加工対象物変更装置４００と、の間の相互作用が再び可能となる。

図４は、水平に配置された作業軸１００と、旋回可能な工作台２００と、加工対象物マガジン３００の下方に配置された加工対象物変更装置４００と、を有する水平加工機械としての本発明に係る工作機械１０００のさらなる実施形態を概略的に示す

図４における工作機械は、再び、作業軸１００（ここでは水平配置）、旋回可能な工作台２００、加工対象物マガジン３００、加工対象物変更装置４００、工具マガジン５００、および工具変更装置６００の既知の要素を含む。

上述の工作機械と比較した工作機械１０００の特別な特徴は、加工対象物マガジン３００とそれに対応して旋回可能な工作台２００とに対する加工対象物変更装置４００の相対
位置である。本実施形態では、加工対象物変更装置４００は、加工対象物マガジン３００の下方に配置されている。このことは、例えば、異常に長い加工対象物ＷＳの場合に、工作機械１０００の残部（作業軸１００、工作台２００、ならびに、必要に応じて、工具マガジン５００および工具変更装置６００）に対して可能な最もコンパクトな構造を依然として実現するために有用であってもよい。

その結果、把持部４５０は、それゆれ加工対象物マガジン３００の最も低い／底の場所で加工対象物ＷＳを取り出すまたは置くことができる。対応するマガジン位置３１０は、実質的に垂直に（対応するマガジン位置３１０の向き３３０を参照）配置されている。

加工対象物変更装置４００によって担持された加工対象物ＷＳが旋回可能な工作台２００の固定装置２２０に挿入／固定される場合、工作台２００の固定装置２２０の回転軸２４０が対応するマガジン位置３１０の向き３３０と実質的に平行に配置される（および、また加工対象物変更装置４００の回転軸４１０と実質的に平行に配置される）だけでなく、本実施形態の場合のように、固定装置２２０が対応するマガジン位置３１０と同じ向きを有するように、工作台２００の変更位置は、適切に調整されなければならない。この目的のために、例えば、工作台２００の運搬台２１０は、図４に示すように、「上下逆さまに」回転／旋回されることができる。そのため、加工対象物ＷＳは、問題なく、把持部４５０から工作台２００の固定装置２２０に移送されることができる。

図５は、工作機械１０００の作業空間の、加工対象物マガジン３００および加工対象物変更装置４００からの仕切り７００を有する移動カラム設計における本発明に係る工作機械１０００のさらなる実施形態を概略的に示す。

仕切り７００は、また、工作機械１０００の作業空間内で加工対象物変更を行うために、加工対象物変更装置４００を工作機械１０００の作業空間内に移動させることができる閉鎖可能な開口部７１０を有する。

作業空間と、加工対象物貯蔵および加工対象物変更装置４００の領域と、の仕切り７００は、工作機械１０００の作業空間内の加工対象物ＷＳの（切削）加工中に発生する種々の汚染が作業空間内に広がり得る一方、仕切られた領域の汚染がほとんど生じないという大きな利点を有する。

さらに、仕切り７００は、例えば、加工対象物ＷＳが作業軸１００によって機械加工されている間であっても、作業員が、材料の破片が周囲を飛び回ること、または動作している機械部分（例えば、作業軸１００または工作台２００／運搬台２１０）に近づきすぎることの危険にさらされることなく、さらに加工対象物マガジン３００が作業員によって用意されることができるという大きな利点を提供する。

図６は、移動カラムと、複数の加工対象物マガジン部３５０を有する加工対象物マガジン３００と、における本発明に係る工作機械１０００のさらなる実施形態を概略的に示す。

ここで、工作機械１０００に使用される加工対象物マガジン３００は、貯蔵された加工対象物ＷＳの数に課された要件に応じて、任意の数の加工対象物マガジン部３５０によって理論的に拡大されることができる。

ある場合には、例えば、ある数の加工対象物マガジン部３５０が空包を格納し、残りの加工対象物マガジン部３５０が工作機械１０００上の機械加工からくる加工対象物ＷＳを受け取るような方法で、加工対象物マガジン部３５０の一種の細分化が存在してもよい。

図７は、加工対象物変更装置４００の把持部４５０によって、工作台２００上で固定された加工対象物ＷＳを把持するための加工対象物変更装置４００と工作台２００との移動の様々な組合せを模式的に示す。

図ａ）は、固定された加工対象物ＷＳを変更するための工作台２００に対する加工対象物変更装置４００の位置決め移動の最も簡単な形態を示している。

この目的のために、直線軸４２０に沿った加工対象物変更装置４００の直線移動ＬＢ_ＷＷＥと、加工対象物変更装置４００の把持部４５０の回転移動ＲＢ_ＷＷＥと、の組合せが実行される。

特に、まず、加工対象物ＷＳが、加工対象物マガジン３００の対応するマガジン位置３１０から引き出され、把持部４５０によって取り出され、ここでは水平方向に配置される。次に、加工対象物変更装置４００は、工作台２００の方向に直線軸４２０を介して移動され、工作台２００（または運搬台２１０）は、旋回軸２３０の周りの変更位置に旋回されるか、既にそこに到達している。

把持部４５０の自由端が実質的にＵ字状の運搬台２１０の加工対象物マガジン側脚部を越えて移動されるとすぐに、加工対象物変更装置４００の把持部４５０は、この移動（直線移動ＬＢ_ＷＷＥ）中に既に回転軸４１０の周りに回転移動ＲＢ_ＷＷＥを開始し、その結果、把持部４５０の自由端は、工作台２００の実質的にＵ字状の運搬台２１０の２つの脚の間の固定装置２２０に接近する。

この直線移動ＬＢ_ＷＷＥと回転移動ＲＢ_ＷＷＥとの組合せは、把持部４５０の自由端が固定装置２２０において固定された加工対象物ＷＳを把持することができるまで継続される。固定装置２２０は、加工対象物ＷＳの固定を解除することができ、把持部４５０は、回転軸４１０に沿った持ち上げ移動を伴って、加工対象物ＷＳを固定装置２２０から引き出すことができる。

したがって、直線移動ＬＢ_ＷＷＥと回転移動ＲＢ_ＷＷＥとの組合せは、対応するマガジン位置３１０（または加工対象物変更装置４００）と、固定装置２２０内に固定された加工対象物ＷＳと、の間の高さずれｈ（図ａ）参照）を補償／克服するために実行されてもよい。

この解決策の利点は、高さずれｈ（図ｃ）も参照）を補償するための加工対象物変更装置４００上の垂直軸を省略することができるが、固定装置２２０上に固定された加工対象物ＷＳを把持するための一連の移動がより複合（２つの移動ＬＢ_ＷＷＥとＲＢ_ＷＷＥとの重ね合わせ）となることである。

これが一旦行われると、把持部は、回転軸４１０の周りに実質的に１８０°回転を行い、それによって、加工対象物マガジン３００から引き出された加工対象物ＷＳを固定装置２２０と反対の位置にもたらし、その結果、把持部４５０は、回転軸４１０に沿って固定装置２２０に向かう持ち上げ移動によって、機械加工される加工対象物ＷＳを固定装置２２０に挿入することができる。

固定が完了した後、把持部４５０は、直線移動ＬＢ_ＷＷＥと回転移動ＲＢ_ＷＷＥとの組合せによって再び係合位置から逆方向に移動し、次に、回転軸４１０の周りをその水平方向に回転して戻り、次に、固定装置２２０から引き出された加工対象物ＷＳをマガジン位置３１０の１つある加工対象物マガジン３００内に再び置いてもよい。

図ｂ）は、図ａ）に示されたものに実質的に対応するが、固定装置２２０の追加の回転移動ＲＢ_ＭＴと、その結果としての加工対象物ＷＳの回転移動と、を伴う、さらなる一連の移動を示す。

図ｂ）に示すように、固定装置２２０のこのような追加の回転移動ＲＢ_ＭＴは、例えば、加工対象物ＷＳまたは接合部分（例えば、図９の１２ｂなど）が、円周上の特定の点でのみ把持部４５０を把持するためのノッチを有する場合に必要とされてもよい。この追加の回転移動ＲＢ_ＭＴが行われない場合、把持部４５０は、加工対象物ＷＳまたは接合部分１２ｂをある程度、把持することができるが、ＬＢ_ＷＷＥとＲＢ_ＷＷＥとの組合せが継続された場合、把持部４５０は、加工対象物ＷＳまたは接合部分１２ｂと衝突し、これは、場合によっては、機械部品、特に把持部４５０への損傷につながることがある。

ここで、把持部４５０が加工対象物ＷＳまたは接合部分１２ｂと衝突しないようにするためには、回転移動ＲＢ_ＷＷＥと回転移動ＲＢ_ＭＴとは、常時同じ向きでなければならない。

さらに、例えば図９の図ｂ）に示されるような接合部分を用いて、工作機械１０００の機械制御は、加工対象物マガジン３００のどのマガジン位置３１０においてそのような接合部分が加工対象物ＷＳ上で使用されるか、または使用中であるかを、記憶しなければならないことがあり、その結果、これらの加工対象物ＷＳ／これらの接合部分が導入される場合、機械制御システムは、追加の回転移動ＲＢ_ＭＴを適切に制御することができる。

図ｃ）は、既に上述したように、対応するマガジン位置３１０（または加工対象物変更装置４００）と、固定装置２２０において固定された加工対象物ＷＳと、の間の高さずれｈを補償／克服するために、加工対象物変更装置４００の直線移動ＬＢ_ＷＷＥおよび把持部４５０の回転移動ＲＢ_ＷＷＥ、ならびにここではより詳細には示されていない直線軸を介した加工対象物変更装置４００の垂直移動ＶＢ_ＷＷＥ（実質的には垂直方向のみの直線移動）を示す。

この変形例の利点は、上述した移動が、３つ全てが組み合わされた同時移動または少なくとも２つが組み合わされた同時移動の形態において、必ずしも互いに組み合わせられる必要がないことである。最も単純な場合では、直線移動ＬＢ_ＷＷＥが加工対象物変更装置４００を工作台２００に向けて随時移動させ、その後、把持部４５０は、回転移動ＲＢ_ＷＷＥによって実質的に９０°回転され、その結果、把持部４５０の自由端は、工作台２００上に固定された加工対象物ＷＳの上方に位置決めされる。その後、加工対象物変更装置４００は、垂直移動ＶＢ_ＷＷＥにより垂直方向に下降され、その結果、把持部４５０の自由端は、工作台２００に固定された加工対象物ＷＳに係合される。

工作台２００上に固定された加工対象物ＷＳを変更するためのさらなるプロセスおよび手順は、十分に上述されており、したがって、この時点では繰り返さない。

図８は、工作台２００（図ａ）から図ｃ）参照）上で固定された加工対象物ＷＳを導入または交換するためのさらなる動作を有する加工対象物変更装置４００のさらなる実施形態を概略的に示す。

直線軸４２０に加えて、加工対象物変更装置４００は、水平方向（特に図ｂ）参照）に移動する第２の直線軸４７０を含み、加工対象物変更中に、把持部４５０を工作台２００の固定装置２２０の方向または反対方向に移動させる。

さらに、加工対象物変更装置４００は、旋回部４３０を旋回するために、それ自体の旋回軸４６０を有してもよく、これにより、回転軸４１０および把持部４５０を含む旋回部４３０を旋回軸４６０（特に図ｃＩ参照）の周りに旋回させることができ、そのため、対応するマガジン位置３１０（または加工対象物変更装置４００）と、固定装置２２０において固定された加工対象物ＷＳと、の間の高さずれｈ（既に説明したように）を補償／克服することができる。

ここで、旋回軸４６０の周りの旋回移動は、上述した移動ＬＢ_ＷＷＥ、ＲＢ_ＷＷＥ、ＲＢ_ＭＴまたはＶＢ_ＷＷＥと組合せて、または他の方法で互いに分離して実行されることができる。

図９は、加工対象物運搬台１０（荷台）の異なる変形例を概略的に示しており、その各々において、異なる接合部分１２ａ，１２ｂ，１２ｃを用いて、少なくとも１つの加工対象物ＷＳを固定することができる。

加工対象物運搬台１０の使用は、異なる加工対象物ＷＳごとに別個の固定を行う必要がなく、固定装置２２０（工作台２００上に設けられている）によって多種多様な加工対象物ＷＳを受け取ることができる、という利点を提供する。

したがって、ここでは、既に説明した加工対象物ＷＳの変更が必ずしも実際の加工対象物ＷＳを伴って行われるだけでなく、むしろそのような加工対象物運搬台１０（荷台）上の加工対象物ＷＳの変更も含むことに留意されたい。したがって、加工対象物マガジン３００のマガジン位置３１０の幾つかまたは全ては、対応する接合部分１２ａ，１２ｂ，１２ｃを介して加工対象物運搬台１０を受け取るように構成されていてもよい。

図ａ）は、加工対象物運搬台１０の外周に設けられた円周溝を有する加工対象物運搬台１０のユーザー固有の実施形態を示しており、この溝は、加工対象物運搬台１０を把持するために加工対象物変更装置４００によって使用されることができる。固定装置２２０において加工対象物運搬台１０を固定するために、本実施形態は、また、ユーザー固有の接合部分１２ａを有する。

図ｂ）は、加工対象物運搬台１０のユーザー固有の実施形態を示しており、溝は、接合部分１２ｂの外周上の部分に設けられており、この溝は、加工対象物運搬台１０を把持するために加工対象物変更装置４００によって使用されることができる。しかしながら、この目的のために、把持部４５０が接合部分１２ｂの溝と係合することができるように、溝と加工対象物変更装置４００の把持部４５０とは、互いに位置合わせされなければならない。この目的のために、接合部分１２ｂの対応する回転（例えば、回転によって工作台２００上に位置決めされることができる固定装置２２０によって）が必要となり得る。ここでも、接合部分１２ｂは、ユーザー固有である。

図ｃ）は、接合部分１２ｃの外周に設けられた円周溝を有する加工対象物運搬台１０のユーザー固有の実施形態を示しており、この溝は、加工対象物運搬台１０を把持するために加工対象物変更装置４００によって使用されることができる。固定装置２２０において加工対象物運搬台１０を固定するために、この実施形態は、中空シャンクテーパー（ＨＳＫ（hollow shank taper））の形態において標準化された接合部分１２ａをさらに含み、接合部分は、急勾配テーパーとして構成されていてもよい。上述された２つの変形例は、限定するものとして理解されるべきではなく、任意の他の標準化された接合部分によって置き換えられてもよい。

本発明の実施例および例示的な実施形態、ならびにそれらの利点は、添付の図面を参照
して上記で詳細に説明されている。

しかしながら、本発明は、決して上記の例示的な実施形態およびその実施特徴に限定または制限されるものではなく、むしろ、例示的な実施形態の変形例、特に、記載された実施例の特徴の変形から生じるもの、または記載された実施例の特徴の１つまたは複数を組み合わせることによって生じるものをさらに含むことが、独立請求項の保護の範囲内に含まれることを再び強調すべきである。

１０…加工対象物運搬台
１２ａ～１２ｃ…接合部分
１００…作業軸
２００…（旋回可能な）工作台
２１０…Ｕ字状の運搬台
２２０…工作台の固定装置
２３０…工作台の旋回軸
２４０…固定装置の回転軸
３００…加工対象物マガジン
３１０…マガジン位置
３２０…加工対象物マガジンの回転軸
３３０…マガジン位置の向き
３５０…加工対象物マガジン部
４００…加工対象物変更装置
４１０…把持部の回転軸
４２０…加工対象物変更装置の直線軸
４３０…加工対象物変更装置の旋回部
４４０…把持部の持ち上げユニット
４５０…把持部
４６０…旋回軸
４７０…加工対象物変更装置の直線軸
５００…工具マガジン
６００…工具変更装置
７００…仕切り
７１０…仕切りにおける開口部（閉鎖可能）
１０００…工作機械
１１００…機械台
ＬＢ_ＷＷＥ…加工対象物変更装置の直線移動
ＲＢ_ＭＴ…固定装置の回転移動
ＲＢ_ＷＷＥ…加工対象物変更装置の回転移動
ＶＢ_ＷＷＥ…加工対象物変更装置の垂直移動
ＷＳ…加工対象物
ＷＺ…工具

Claims (18)

1. 加工対象物を固定するための旋回軸の周りに旋回可能な工作台と、
   それぞれの加工対象物を受け取るための複数のマガジン位置を有する加工対象物マガジンと、
   前記工作台上の加工対象物を導入または交換するための加工対象物変更装置と、
   を含み、
   前記旋回可能な工作台は、前記加工対象物変更装置によって前記工作台上の加工対象物を導入または交換するための変更位置に旋回するように構成され、前記加工対象物変更装置は、前記変更位置に旋回された前記工作台上の前記加工対象物を導入または交換するように構成されている、工作機械。
2. 前記加工対象物マガジンは、少なくとも１つの回転軸を含み、前記加工対象物マガジンは、それぞれの加工対象物を受け取るための前記少なくとも１つの回転軸の周りに配置された複数の半径方向に向けられたマガジン位置を含むことを特徴とする、請求項１に記載の工作機械。
3. 前記旋回可能な工作台は、加工対象物を固定するための前記旋回軸に対して垂直に向けられた固定装置を含み、
   前記工作台の前記変更位置において、前記工作台の前記固定装置は、前記加工対象物マガジンのマガジン位置と実質的に平行および／または実質的に同一に向けられ、前記加工対象物は、前記変更位置から前記加工対象物変更装置によって取り出され、前記工作台の前記固定装置に導入されるか、または、前記加工対象物は、前記加工対象物変更装置によって前記工作台の前記固定装置から前記変更位置に導入されることを特徴とする、請求項１または２に記載の工作機械。
4. 前記加工対象物変更装置は、前記工作台の固定装置上および／または前記加工対象物マガジンの前記複数のマガジン位置のうちの１つのマガジン位置上で前記加工対象物を把持するように構成された把持部を含み、
   前記加工対象物変更装置は、回転軸を含み、前記把持部は、前記回転軸の周りに回転可能であり、前記加工対象物が前記把持部によって把持される場合、前記回転軸は、前記工作台の固定装置の向き、および／または前記加工対象物マガジンの前記複数のマガジン位置のうちの前記対応するマガジン位置と実質的に平行に配置されていることを特徴とする、請求項１ないし３のいずれか１項に記載の工作機械。
5. 前記加工対象物変更装置は、前記加工対象物マガジンの前記複数のマガジン位置のうちの１つのマガジン位置から前記加工対象物を取り出すか、または、前記加工対象物マガジンの前記回転軸を通って延びる水平面内に配置され、および／または前記加工対象物マガジンの前記回転軸を通って延びる水平面の下方に配置された前記加工対象物マガジンの前記複数のマガジン位置のうちの１つのマガジン位置に、前記加工対象物を置くことを特徴とする、請求項４に記載の工作機械。
6. 前記加工対象物変更装置の前記回転軸は、実質的に水平に配置され、前記加工対象物変更装置の前記把持部は、前記回転軸の周りに回転可能であることを特徴とする、請求項４または５に記載の工作機械。
7. 前記加工対象物変更装置の前記回転軸は、実質的に垂直に配置され、前記加工対象物変更装置の前記把持部は、前記回転軸の周りに回転可能であることを特徴とする、請求項４または５に記載の工作機械。
8. 前記加工対象物変更装置の前記回転軸は、実質的に水平配置と垂直配置との間に配置され、前記加工対象物変更装置の前記把持部は、前記回転軸の周りに回転可能であることを特徴とする、請求項４または５に記載の工作機械。
9. 前記加工対象物は、標準化された接合部分、特にＨＳＫ接合部分または急勾配テーパー接合部分、またはユーザー固有の接合部分を介して、前記工作台の固定装置から、および／または前記加工対象物マガジンの前記複数のマガジン位置のうちの１つのマガジン位置から受け取り可能であることを特徴とする、請求項１ないし８のいずれか１項に記載の工作機械。
10. 前記加工対象物変更装置は、前記加工対象物マガジンと前記旋回可能な工作台との間を、直線軸を介して移動可能であることを特徴とする、請求項１ないし９のいずれか１項に記載の工作機械。
11. 前記加工対象物変更装置は、前記工作台によって固定された前記加工対象物が導入または交換される場合、前記加工対象物変更装置を前記直線軸に沿って移動させることにより前記工作台の固定装置上の前記加工対象物を把持するために前記加工対象物変更装置の把持部の位置決めをすると同時に、前記加工対象物変更装置の回転軸の周りに回転することにより前記把持部の位置決めを開始するように構成されていることを特徴とする、請求項１０に記載の工作機械。
12. 前記旋回可能な工作台は、旋回回転台として構成されていることを特徴とする、請求項１ないし１１のいずれか１項に記載の工作機械。
13. 前記旋回可能な工作台は、前記旋回軸に対して垂直に向かれた回転軸を含み、前記工作台の固定装置は、前記加工対象物を固定するために、前記回転軸の周りに回転可能であり、
    前記工作台は、前記工作台の固定装置によって固定された前記加工対象物が、前記加工対象物変更装置の把持部によって把持されるように回転することによって、前記工作台の固定装置を位置決めするように構成されていることを特徴とする、請求項１２に記載の工作機械。
14. 前記工作台は、前記工作台の前記固定装置によって固定された前記加工対象物が、前記加工対象物変更装置の把持部によって把持されるために回転することによって、前記加工対象物の接合部分に依存する前記工作台の前記固定装置を位置決めするように構成され、前記接合部分を介して、前記加工対象物は、前記工作台の前記固定装置から、および／または前記加工対象物マガジンの前記複数のマガジン位置のうちの１つのマガジン位置から受け取り可能であるか、
    または、前記工作台は、前記工作台の前記固定装置によって固定された前記加工対象物が、前記加工対象物変更装置の把持部によって把持されるために回転することによって、前記加工対象物の前記接合部分と、前記加工対象物変更装置の把持部に対する前記接合部分の相対的な位置と、に依存する前記工作台の前記固定装置を位置決めするように構成され、前記接合部分を介して、前記加工対象物は、前記工作台の前記固定装置から、および／または前記加工対象物マガジンの前記複数のマガジン位置のうちの１つのマガジン位置から受け取り可能であることを特徴とする、請求項９または１３に記載の工作機械。
15. 前記加工対象物変更装置は、前記把持部の垂直移動のために構成された垂直軸と、前記加工対象物変更装置の回転軸と、を含み、
    前記工作台の固定装置上で前記加工対象物を把持するために、前記工作台上で固定された前記加工対象物を変更する場合、前記工作台の固定装置によって固定された前記加工対
    象物が、前記加工対象物変更装置の前記把持部によって把持されるために、前記加工対象物変更装置は、前記把持部と、前記垂直軸に沿う前記加工対象物変更装置の回転軸と、を移動させるように構成されていることを特徴とする、請求項１１、１３、または１４に記載の工作機械。
16. 前記把持部は、前記把持部が前記加工対象物変更装置の回転軸の方向に並進的に移動されることによって制御可能な持ち上げ機構を含み、前記加工対象物は、前記工作台の固定装置から、および／または前記加工対象物マガジンの前記複数のマガジン位置のうちの前記対応するマガジン位置から取り外し可能であり、および／または、前記加工対象物は、前記工作台の固定装置に導入可能および／または前記加工対象物マガジンの前記複数のマガジン位置のうちの前記対応するマガジン位置に導入可能であることを特徴とする、請求項４ないし１５のいずれか１項に記載の工作機械。
17. 前記加工対象物マガジンは、少なくとも１つの加工対象物マガジン部、好ましくは複数の加工対象物マガジン部を含み、前記加工対象物マガジン部は、前記加工対象物マガジンの前記回転軸の周りに実質的に回転可能であり、前記加工対象物マガジン部の各々は、それぞれの加工対象物を受け取るための複数の半径方向に向けられたマガジン位置を含むことを特徴とする、請求項１ないし１６のいずれか１項に記載の工作機械。
18. 前記加工対象物マガジンは、回転マガジンとして構成されていることを特徴する、請求項１ないし１７のいずれか１項に記載の工作機械。
    

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