JP5503908B2 - マシニングセンタのツール交換機構及び方法 - Google Patents

マシニングセンタのツール交換機構及び方法 Download PDF

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Description

本発明は、マシニングセンタにおけるツール交換機構、及びツール交換方法に関する。
マシニングセンタにおいては、複数種類のツールを内部マガジンに保持しており、加工プログラムに従って、回転主軸に把持するツールによってワークに加工を行うと共に、ワークの加工部位に応じて、回転主軸に把持するツールを、内部マガジンに保持するツールと適宜取り替えている。
マシニングセンタは、複数種類の部品を加工する汎用性を有しており、加工する部品によって使用するツールを適宜変更する必要がある。そのため、加工する部品が異なるときには、内部マガジンに保持するいくつかのツールを他のツールに取り替える必要が生じる。
また、例えば、特許文献1の工具交換方法及び工具交換装置においては、複数のマシニングセンタに対して、搬送コンベヤによってワークをセットしたワークパレットを巡回搬送し、加工するワークの種類を変更するときには、加工に必要な工具をセットした工具パレットを搬送コンベヤによって、交換を必要とするマシニングセンタまで搬送することが開示されている。また、例えば、特許文献2の工具搬送システムにおいても、搬送手段を用い、マシニングセンタ内の工具マガジンに保持する工具を、別途準備した工具搬送マガジンに保持する工具と交換することが開示されている。
特開2005−169586号公報 特開平3−161232号公報
しかしながら、複数種類のツールを保持する内部マガジンを有するマシニングセンタにおいては、内部マガジンに保持するツールの交換が必要になったときには、作業者が介入してツールの交換作業を行っている。そのため、加工するワークの種類が変更されるときには、ツールの交換に時間がかかり、マシニングセンタにおける生産性を向上させることが困難になっていた。
なお、特許文献2においては、複数の工具を工具搬送マガジンに保持してマシニングセンタへ搬送することが開示されているが、工具搬送マガジンと工具マガジンとの間でどのようにして工具を交換するかについては何ら記載されていない。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、装置の複雑化を防止し、ツール交換にかかる時間を短縮し、マシニングセンタにおける生産性を向上させることができるマシニングセンタのツール交換機構及び方法を提供しようとするものである。
第1の発明は、ツールを保持する内部保持部を複数設けた内部マガジンと、該内部マガジンに保持する複数のツールのうちのいずれかを把持し、3次元的に移動して回転加工を行う回転主軸とを備えたマシニングセンタにおいて構成したツール交換機構であって、
上記マシニングセンタにおける、回転するよう構成された加工テーブルに対して着脱可能に設置する外部マガジンを備えており、該外部マガジンは、上記ツールを保持するための外部保持部を複数有しており、
上記複数の内部保持部は、上記内部マガジンにおいて円周状に配列してあり、該内部マガジンは、上記複数の内部保持部を循環させて、該各内部保持部を特定の内部受渡位置に順次割り出すことができるよう構成してあり、
上記複数の外部保持部は、上記外部マガジンにおいて円周状に配列してあり、該外部マガジンは、上記複数の外部保持部の円中心を上記加工テーブルの回転中心と一致させて該加工テーブルに設置するよう構成してあり、該加工テーブルは、上記複数の外部保持部を循環させて、該各外部保持部を特定の外部受渡位置に順次割り出すことができるよう構成してあり、
上記内部マガジンの回動軸と上記加工テーブルの回動軸とは、いずれも鉛直方向に向けて設けてあると共に、互いに平行に配設されており、
上記回転主軸は、上記内部受渡位置に移動した上記内部保持部である受渡内部保持部に対してツールの受渡を行うと共に、上記外部受渡位置に移動した上記外部保持部である受渡外部保持部に対してツールの受渡を行うよう構成してあり、
上記内部受渡位置と上記外部受渡位置とは、上記受渡内部保持部における受渡開口部と上記受渡外部保持部における受渡開口部とが互いに向き合う位置に設定してあり、
上記外部マガジンを上記加工テーブルに設置したときには、上記受渡内部保持部におけるツールを上記回転主軸によって把持すると共に該回転主軸を移動させて上記受渡外部保持部へ移載、上記受渡外部保持部におけるツールを上記回転主軸によって把持すると共に該回転主軸を移動させて上記受渡内部保持部へ移載するよう構成してあることを特徴とするマシニングセンタのツール交換機構にある(請求項1)。
第2の参考発明は、ツールを保持する内部保持部を複数設けた内部マガジンと、該内部マガジンに保持する複数のツールのうちのいずれかを把持し、3次元的に移動して回転加工を行う回転主軸とを備えたマシニングセンタにおける加工テーブルに対して着脱可能に設置する外部マガジンであって、
上記ツールを保持するための外部保持部を複数有しており、
上記加工テーブルに設置したときには、上記回転主軸の移動によって、上記内部保持部に保持するツールを上記外部保持部へ受け取ると共に、上記外部保持部に保持するツールを上記内部保持部へ受け渡すよう構成してあることを特徴とするマシニングセンタのツール交換機構に用いる外部マガジンにある
第3の発明は、ツールを保持する内部保持部を複数設けた内部マガジンと、該内部マガジンに保持する複数のツールのうちのいずれかを把持し、3次元的に移動して回転加工を行う回転主軸とを備えたマシニングセンタにおいて使用するツール交換方法であって、
上記マシニングセンタにおける、回転するよう構成された加工テーブルに対して着脱可能に設置する外部マガジンを用い、該外部マガジンには、上記ツールを保持するための外部保持部を複数形成し
上記複数の内部保持部は、上記内部マガジンにおいて円周状に配列してあり、該内部マガジンは、上記複数の内部保持部を循環させて、該各内部保持部を特定の内部受渡位置に順次割り出すことができるよう構成し、
上記複数の外部保持部は、上記外部マガジンにおいて円周状に配列してあり、該外部マガジンは、上記複数の外部保持部の円中心を上記加工テーブルの回転中心と一致させて該加工テーブルに設置するよう構成し、該加工テーブルは、上記複数の外部保持部を循環させて、該各外部保持部を特定の外部受渡位置に順次割り出すことができるよう構成し、
上記内部マガジンの回動軸と上記加工テーブルの回動軸とは、いずれも鉛直方向に向けて設けると共に、互いに平行に配設し、
上記回転主軸は、上記内部受渡位置に移動した上記内部保持部である受渡内部保持部に対してツールの受渡を行うと共に、上記外部受渡位置に移動した上記外部保持部である受渡外部保持部に対してツールの受渡を行うよう構成し、
上記内部受渡位置と上記外部受渡位置とは、上記受渡内部保持部における受渡開口部と上記受渡外部保持部における受渡開口部とが互いに向き合う位置に設定しておき、
上記マシニングセンタの外部において、上記外部マガジンにおける上記複数の外部保持部にツールを保持させた後、当該外部マガジンを上記加工テーブルへ搬入して設置する搬入工程と、
上記受渡内部保持部におけるツールを上記回転主軸によって把持すると共に該回転主軸を移動させて上記受渡外部保持部へ移載し、上記受渡外部保持部におけるツールを上記回転主軸によって把持すると共に該回転主軸を移動させて上記受渡内部保持部へ移載する移載工程と、
上記外部マガジンを上記加工テーブルから搬出する搬出工程とを含むことを特徴とするマシニングセンタのツール交換方法にある(請求項)。
第1の発明のツール交換機構においては、加工を行うワークの種類を変更する段取り作業において、次の種類のワークの加工に不要なツールと次の加工に必要なツールとの交換を行う際に、次の種類のワークの加工に必要なツールを保持する外部マガジンを用い、マシニングセンタの回転主軸を利用する。そして、外部マガジンを加工テーブルに設置したときには、回転主軸の移動によって、内部保持部における不要なツールを外部保持部へ移載すると共に、外部保持部における必要なツールを内部保持部へ移載する。
これにより、ツールの交換を行う際に、この交換を専用で行う装置を別途用いる必要がなく、マシニングセンタの大型化を防止して、極めて簡単にツールの交換を行うことができる。
また、回転主軸によってツールの交換を行うため、内部マガジンと外部マガジンとの間におけるツールの交換作業を、マシニングセンタにおけるプログラムによって全て自動化して行うことができる。これにより、ツールの交換にかかる時間を極めて短縮することができ、マシニングセンタにおける生産性を向上させることができる。さらに、本発明のツール交換機構は、既存のマシニングセンタに対しても容易に増設することができる。
それ故、第1の発明のツール交換機構によれば、装置の複雑化を防止し、ツール交換にかかる時間を短縮し、マシニングセンタにおける生産性を向上させることができる。
第2の参考発明のツール交換機構に用いる外部マガジンによれば、第1の発明と同様に、装置の複雑化を防止し、ツール交換にかかる時間を短縮し、マシニングセンタにおける生産性を向上させることができる。
第3の発明のツール交換方法によれば、第1の発明と同様に、装置の複雑化を防止し、ツール交換にかかる時間を短縮し、マシニングセンタにおける生産性を向上させることができる。
実施例1における、マシニングセンタにおけるツール交換機構を示す平面説明図。 実施例1における、マシニングセンタにおけるツール交換機構を示す側方説明図。 実施例1における、ツール交換機構の要部を拡大して示す平面説明図。 実施例1における、ツールの一例を示す平面説明図。 実施例1における、ツールを取り付ける前の回転主軸を示す断面説明図。 実施例1における、ツールを取り付けた状態の回転主軸を示す断面説明図。 実施例1における、回転主軸によって内部マガジンからツールを取り出す状態を示す平面説明図。 実施例1における、回転主軸によって外部マガジンへツールを受け渡す状態を示す平面説明図。 実施例1における、外部マガジンを回動させた状態を示す平面説明図。 実施例1における、回転主軸によって外部マガジンからツールを受け取る状態を示す平面説明図。 実施例1における、回転主軸によって内部マガジンへツールを受け渡す状態を示す平面説明図。 実施例1における、内部マガジンを回動させた状態を示す平面説明図。 実施例1における、他の構造のツール及び回転主軸を示す断面説明図。 実施例2における、マシニングセンタにおけるツール交換機構を示す平面説明図。 実施例2における、他のマシニングセンタにおけるツール交換機構を示す平面説明図。
上述した第1第3の発明における好ましい実施の形態につき説明する。
第1、第3の発明においては、上記複数の内部保持部は、上記内部マガジンにおいて環状に配列してあり、該内部マガジンは、上記複数の内部保持部を循環させて、該各内部保持部を特定の内部受渡位置に順次割り出すことができるよう構成してあり、上記複数の外部保持部は、上記外部マガジンにおいて環状に配列してあり、上記加工テーブルは、上記複数の外部保持部を循環させて、該各外部保持部を特定の外部受渡位置に順次割り出すことができるよう構成してあり、上記回転主軸は、上記内部受渡位置に移動した上記内部保持部である受渡内部保持部に対してツールの受渡を行うと共に、上記外部受渡位置に移動した上記外部保持部である受渡外部保持部に対してツールの受渡を行う
この場合には、回転主軸は、内部マガジンとの間でツールの受渡を行うときには、常に内部受渡位置へ移動すればよく、外部マガジンとの間でツールの受渡を行うときには、常に外部受渡位置へ移動すればよい。また、内部マガジンは、次の種類のワークの加工に不要なツールを保持する各内部保持部を内部受渡位置へ逐次割り出す(送り出す)ことができる。さらに、加工テーブルは、次の種類のワークの加工に必要なツールを保持する各外部保持部を外部受渡位置へ逐次割り出す(送り出す)ことができる。
そのため、ツール交換の際に、回転主軸が移動する経路を短縮すると共に、ツール交換にかかる時間をより短縮することができる。
また、第1、第3の発明においては、上記加工テーブルは回転するよう構成してあり、上記外部マガジンは、上記複数の外部保持部を円周状に配列してなり、その円中心を上記加工テーブルの回転中心と一致させて該加工テーブルに設置するよう構成してある
この場合には、加工テーブルの回転によって、外部マガジンにおける各外部保持部を容易に外部受渡位置に割り出すことができる。
また、第1、第3の発明においては、上記ツールのすべては、共通部分として、周方向の1箇所又は複数箇所に保持溝を形成してなり、上記複数の内部保持部は、上記内部受渡位置に移動したときには、上記保持溝に係合する溝係合部を一定方向へ向けるよう構成してあり、上記複数の外部保持部は、上記外部受渡位置に移動したときには、上記保持溝に係合する溝係合部を一定方向へ向けるよう構成してあることが好ましい(請求項)。
この場合には、受渡内部保持部と受渡外部保持部とに移動する回転主軸の移動経路をさらに短縮することができる。
内部受渡位置と外部受渡位置とは、受渡内部保持部における受渡開口部と受渡外部保持部における受渡開口部とが互いに向き合う位置として、上記マシニングセンタの前後方向において、内部マガジンにおける前方側に位置する180°の範囲内と、外部マガジンにおける後方側に位置する180°の範囲内とにそれぞれ設定することができる。また、より好ましくは、内部受渡位置と外部受渡位置とは、内部マガジンにおける前方側に位置する左右45°の範囲内(左右合わせて90°の範囲内)と、外部マガジンにおける後方側に位置する左右45°の範囲内(左右合わせて90°の範囲内)とにそれぞれ設定することができる。
ツールに設けた保持溝は、回転主軸に対するツールの回止めを行うために用いることができる。また、ツールには、保持溝とは別に、回転主軸に対する回止めを行うためのキー溝を設けることもできる。
また、第1、第3の発明においては、上記回転主軸は、その回転位置を一定にして、上記受渡内部保持部及び上記受渡外部保持部との間でツールの受渡を行うよう構成することができる(請求項)。
この場合には、回転主軸の回転位置を一定にした状態で、回転主軸を直線状に移動させてツールの受渡を行うことができ、回転主軸の移動経路をさらに短縮することができる。
また、第1、第3の発明においては、上記回転主軸は、その回転位置を第1回転位置にして、上記受渡内部保持部との間でツールの受渡を行うと共に、その回転位置を第2回転位置にして、上記受渡外部保持部との間でツールの受渡を行うよう構成することもできる(請求項)。
この場合は、受渡内部保持部における溝係合部と、受渡外部保持部における溝係合部とが異なる方向を向く場合であり、回転主軸を2つの回転位置で回転停止させることにより、容易にこれに対応することができる。
第2の参考発明においては、上記ツールのすべては、共通部分として、周方向の1箇所又は複数箇所に保持溝を形成してなり、上記複数の外部保持部は、上記外部マガジンにおいて円周状に配列してあると共に、上記保持溝に係合する溝係合部を、上記円周状に配列した円中心に対して同一の向きに形成してなり、かつ上記円周状に配列した円中心に対する径方向へツールを移動させることによって該ツールの受渡が可能であることが好ましい
この場合には、外部マガジンの構造が最適であり、加工テーブルに設置した外部マガジンを、外部保持部を配置した周方向割出間隔で逐次回転させることにより、ツール交換にかかる時間をより短縮することができる。
以下に、本発明のマシニングセンタのツール交換機構及び方法並びに外部マガジンにかかる実施例につき、図面を参照して説明する。
(実施例1)
本例のマシニングセンタ2のツール交換機構1は、図1、図2に示すごとく、マシニングセンタ2の回転主軸3に把持するツール6を、内部マガジン4と外部マガジン5との間で交換するよう構成してある。マシニングセンタ2は、ツール6を保持する内部保持部41を複数設けた内部マガジン4と、内部マガジン4に保持する複数のツール6のうちのいずれかを把持し、3次元的に移動して回転加工を行う回転主軸3とを備えている。ツール交換機構1は、マシニングセンタ2における加工テーブル21に対して着脱可能に設置する外部マガジン5を備えている。
図3に示すごとく、外部マガジン5は、内部保持部41に保持させるためのツール6を保持する外部保持部51を複数有している。ツール交換機構1は、外部マガジン5を加工テーブル21に設置したときには、回転主軸3の移動によって、内部保持部41におけるツール6を外部保持部51へ移載すると共に、外部保持部51におけるツール6を内部保持部41へ移載するよう構成してある。
以下に、本例のマシニングセンタ2のツール交換機構1及び方法並びに外部マガジン5につき、図1〜図12を参照して詳説する。
図1、図2に示すごとく、本例のマシニングセンタ2は、複数種類のワークに対して種々の加工ができるよう汎用性を有するものである。マシニングセンタ2は、加工するワークの部位、種類によって回転主軸3に把持するツール6を、内部マガジン4に保持する別のツール6と交換することができるよう構成してある。また、加工テーブル21は、鉛直方向に設けた回動軸の回りに回動するよう構成してある。マシニングセンタ2は、加工テーブル21に載置したワークを回転させ、このワークに対して、回転主軸3に把持したツール6を3次元的に移動させながら回転させて加工を行うよう構成してある。
図3に示すごとく、マシニングセンタ2に内蔵されている内部マガジン4は、ツール6を保持するための複数の内部保持部41を円周状に等間隔に配列してなり、複数の内部保持部41の円中心に設けた回動軸の回りに回動するよう構成してある。内部マガジン4は、内部保持部41を配列した周方向Rの割出間隔で回動し、内部保持部41を特定の内部受渡位置401に順次割り出すことができるよう構成してある。
内部マガジン4の回動軸と加工テーブル21の回動軸とは、いずれも鉛直方向に向けて設けてあり、互いに平行に配設されている。
図2に示すごとく、加工テーブル21には、ワークを保持したパレットを載置してクランプ固定するクランプ手段22が設けてある。本例の外部マガジン5は、ワークを保持するパレットのベース部と共通する形状のベース部56上に形成してある。そして、外部マガジン5を加工テーブル21に載置したときには、クランプ手段22によって外部マガジン5におけるベース部56をクランプ固定する。
図4は、マシニングセンタ2において用いるツール6の一例を示す。なお、ツール6は、種々の形状をしたものがあり、図2においては、考えられるツール6の最大外形を2点鎖線の四角枠で囲って示す。図5は、ツール6を取り付ける前の回転主軸3を示し、図6は、ツール6を取り付けた状態の回転主軸3を示す。
図4に示すごとく、回転主軸3に取り付けるツール6のすべては、共通部分として、回転主軸3によって把持される被把持部61と、被把持部61に対して拡径したフランジ部62と、回転主軸3に対する回止めを行うためのキー溝63と、フランジ部62においてキー溝63の形成方向と同一方向に形成した保持溝64と、ツール6の中心部にクーラントを受け入れるクーラント受入部65とを有している。また、ツール6のすべては、フランジ部62の下方には、種々の形状のツール本体部60を有している。キー溝63は、径方向に互いに対向する部位に一対に形成してあり、保持溝64は、キー溝63の周方向の形成部位と同じ部位に一対に形成してある。
図5、図6に示すごとく、回転主軸3は、被把持部61を把持する把持部31と、キー溝63に係合する回止め部32とを有している。把持部31は、ツール6における被把持部61のテーパ外周面が嵌合するテーパ内周面311と、ツール6におけるクーラント受入部65へクーラントを供給するクーラント供給部312と、ツール6の保持又は保持の解除を行う保持部313とを有している。そして、把持部31は、中心位置出しを行った状態で、ツール6の把持又は把持の解除を行うよう構成してある。また、回転主軸3にツール6を把持する際には、回転主軸3の把持部31に対してツール6のフランジ部62が対面する。回止め部32は、ツール6におけるキー溝63の形成方向と同一方向に一対に設けてあり、一対のキー溝63に係合して、ツール6の回り止めを行うよう構成してある。
図2に示すごとく、外部マガジン5は、ベース部56(ワークを保持するパレットと形状が共通するパレット)に対して支柱57を立設し、支柱57の上部に配設した本体部55に、ツール6を保持するための複数の外部保持部51を円周状に等間隔に配列してなる。本例の加工テーブル21は、載置面に垂直な軸回りに回転する回転テーブルである。外部マガジン5は、複数の外部保持部51の円中心を加工テーブル21の回転中心と一致させて加工テーブル21に設置するよう構成してある。
図3に示すごとく、外部保持部51は、外部マガジン5の中心に対する径方向外周側からツール6を挿入して保持するよう構成してあり、ツール6のフランジ部62に共通して形成された溝部621を係止する係止部52と、係止部52に対する外部マガジン5の周方向Rの両側に位置してツール6の抜け出しを防止する一対の受け部53と、一対の保持溝64の一方に係合する溝係合部54とを有している。
受け部53は、バネ531によってツール6の抜け出しを防止する方向に付勢されている。溝係合部54は、係止部52の周方向Rの中間位置において径方向外周側に向けて突出形成してある。そして、係止部52に対して外周側からツール6を挿入するときには、一対の受け部53同士の間がバネ531の付勢力に抗して開けられ、ツール6の溝部621に係止部52が係止され、ツール6の保持溝64の一方に溝係合部54が係合したときには、バネ531の付勢力によって一対の受け部53が復帰して、ツール6の外周側への抜け出しが防止される。
また、一方の保持溝64に対して溝係合部54が係合することにより、外部保持部51に対するツール6の周方向Rの向き(キー溝63の向き)が固定される。
また、複数の外部保持部51は、外部受渡位置501に移動したときには、ツール6の保持溝64に係合する溝係合部54を一定方向へ向けるよう構成してある。
図3に示すごとく、回転主軸3は、内部受渡位置401に回動した内部保持部41である受渡内部保持部41Aに対してツール6の受渡を行うと共に、外部受渡位置501に回動した外部保持部51である受渡外部保持部51Aに対してツール6の受渡を行うよう構成してある。
また、内部マガジン4における内部受渡位置401と、外部マガジン5における外部受渡位置501とは、当該内部マガジン4と当該外部マガジン5とが向き合う側、すなわち受渡内部保持部41Aにおける受渡開口部411と受渡外部保持部51Aにおける受渡開口部511とが互いに向き合う位置に設定してある。本例の内部マガジン4の内部受渡位置401は、内部マガジン4の中心から若干右側に回転した位置に形成してあり、受渡内部保持部41Aは、この若干右側に回転した位置において、マシニングセンタ2の前方側へ向けて(内部マガジン4における前方側に位置する左右45°の範囲内に)形成してある。なお、同図において、前方側を矢印Fで示す。
また、内部マガジン4における内部保持部41は、外部マガジン5における外部保持部51と同様の構成を有しており、係止部42、受け部43、バネ431、溝係合部44を設けて形成されている。また、各内部保持部41は、内部マガジン4の中心に対する径方向外周側からツール6を挿入して保持するよう構成されている。
また、複数の内部保持部41は、内部受渡位置401に移動したときには、ツール6の保持溝64に係合する溝係合部44を一定方向へ向けるよう構成してある。
本例の加工テーブル21に設置した外部マガジン5の外部受渡位置501は、加工テーブル21の中心から若干右側に回転した位置に形成してあり、受渡外部保持部51Aは、この若干右側に回転した位置において、マシニングセンタ2の後方側へ向けて(外部マガジン5における後方側に位置する左右45°の範囲内に)形成してある。
図3に示すごとく、本例の回転主軸3は、内部マガジン4の内部保持部41とツール6の交換を行うための第1回転位置301と、外部マガジン5の外部保持部51とツール6の受渡を行うための第2回転位置302との2つの回転位置で回転停止するよう構成されている。
そして、回転主軸3は、その回転位置を第1回転位置301にして、受渡内部保持部41Aとの間でツール6の受渡を行うよう構成してある。第1回転位置301は、回転主軸3の回止め部32の向きが、受渡内部保持部41Aにおける溝係合部54の周方向の向きと一致する回転位置としてある。また、回転主軸3は、その回転位置を第2回転位置302にして、受渡外部保持部51Aとの間でツール6の受渡を行うよう構成してある。第2回転位置302は、回転主軸3の回止め部32の向きが、受渡外部保持部51Aにおける溝係合部54の向きと一致する回転位置としてある。
本例の回転主軸3は、第1回転位置301で回転停止して、受渡内部保持部41Aに対する径方向に移動して受渡内部保持部41Aとの間でツール6の受渡を行い、第2回転位置302で回転停止して、受渡外部保持部51Aに対する径方向に移動して受渡外部保持部51Aとの間でツール6の受渡を行う。
図示は省略するが、内部マガジン4における各内部保持部41と、外部マガジン5における各外部保持部51とには、それぞれツール6の有無を検出するスイッチが配設してある。そして、マシニングセンタ2の制御装置は、内部保持部41又は外部保持部51にツール6がセットされているか否かを検出して、内部マガジン4と外部マガジン5との間でツール6の移載を行うことができる。なお、ツール交換のプログラム動作で、内部マガジン4及び外部マガジン5におけるツール6の有無の状態が正常でない場合には、警告、異常停止等を行うことができる。
また、図1に示すごとく、内部マガジン4における内部保持部41の形成数は、外部マガジン5における外部保持部51の形成数よりも多くなっている。ツール交換機構1は、次の種類のワークの加工に必要な所定数のツール6を内部マガジン4に残し、次の種類のワークの加工に必要な不足分のツール6Yを外部マガジン5から内部マガジン4へ受け取ると共に、次の種類のワークの加工に不要なツール6Xを内部マガジン4から外部マガジン5へ受け渡すよう構成してある。
本例においては、マシニングセンタ2の外部において、外部マガジン5に対して内部マガジン4に必要とされる複数のツール6を保持させ、この外部マガジン5を搬送台車等によってマシニングセンタ2まで搬送する。
次に、上記ツール交換機構1を用いて、内部マガジン4に保持するツール6Xを別のツール6Yに交換する方法につき説明する。
マシニングセンタ2において加工するワークの種類が替わるときには、加工の段取りとして、内部マガジン4から次の種類のワークに不要なツール6Xを取り出し、内部マガジン4へ次の種類のワークに必要なツール6Yを保持させる。このとき、内部マガジン4に保持する複数のツール6のうち、次の種類のワークの加工にも用いるツール6はそのまま保留して内部保持部41に保持する。
このツール交換方法においては、以下の搬入工程、移載工程及び搬出工程を行って、ツール6の交換をする。
図3に示すごとく、搬入工程においては、マシニングセンタ2の外部において、外部マガジン5における複数の外部保持部51に、マシニングセンタ2における次の種類のワークの加工に用いるツール6Y(内部マガジン4に必要なツール6Y)を保持させる。このとき、外部マガジン5においては、少なくとも1つの外部保持部51についてはツール6を保持しない空状態を形成しておく。そして、この外部マガジン5を加工テーブル21へ搬入し、この外部マガジン5を、クランプ手段22によって加工テーブル21にクランプ固定する。
移載工程においては、回転主軸3の移動によって、次の種類のワークの加工に不要なツール6Xを内部マガジン4から外部マガジン5へ移載すると共に、次の種類のワークの加工に必要なツール6Yを外部マガジン5から内部マガジン4へ移載する。この移載工程は、マシニングセンタ2の制御装置において入力されたプログラムを動作させることによって自動的に行うことができる。
搬出工程においては、加工テーブル21におけるクランプ手段22のクランプ固定を解除し、外部マガジン5を加工テーブル21から取り外して、マシニングセンタ2の外部へ搬出する。
以下に、移載工程における動作を、図7〜図12を参照して詳説する。
図7に示すごとく、移載工程を行う前には、回転主軸3にはツール6を把持していない状態を形成しておく。
制御装置は、内部マガジン4を制御し、次の種類のワークの加工に不要なツール6Xを保持する内部保持部41を、内部受渡位置401まで回動させる。また、制御装置は、回転主軸3を第1回転位置301で回転停止させ、その回止め部32の向きを、内部受渡位置401に回動した内部保持部41である受渡内部保持部41Aにおける溝係合部44(ツール6Xのキー溝63)の向きと一致させる。
次いで、制御装置は、回転主軸3を、受渡内部保持部41Aの上方まで移動させた後に下降させ、回転主軸3の把持部31をクランプ状態にして、受渡内部保持部41Aに保持されたツール6Xを、回転主軸3に把持させる。次いで、制御装置は、ツール6Xを把持する回転主軸3を、受渡内部保持部41Aに対するツール移載方向D1に移動させ、受渡内部保持部41Aからツール6Xを受け取り、所定位置まで移動する。
また、制御装置は、加工テーブル21を制御し、加工テーブル21に固定した外部マガジン5においてツール6を保持していない空状態の外部保持部51を、外部受渡位置501まで回動させておく。
次いで、図8に示すごとく、制御装置は、回転主軸3を第1回転位置301から回転させて、第2回転位置302で回転停止させ、その回止め部32の向きを、外部受渡位置501に回動した外部保持部51である受渡外部保持部51Aにおける溝係合部54の向きと一致させる。そして、制御装置は、ツール6Xを把持する回転主軸3を、受渡外部保持部51Aに対するツール移載方向D2に移動させ、回転主軸3の把持部31をアンクランプ状態にして、空状態の受渡外部保持部51Aに対してツール6Xを受け渡す。次いで、制御装置は、ツール6を把持しない回転主軸3を上昇させた位置で待機させる。
次いで、図9に示すごとく、制御装置は、加工テーブル21を制御し、次の種類のワークの加工に用いる別のツール6Yを保持する外部保持部51を外部受渡位置501まで回動させる。そして、制御装置は、回転主軸3を下降させた後、回転主軸3の把持部31をクランプ状態にして、受渡外部保持部51Aに保持された別のツール6Yを、回転主軸3の把持部31に把持させる。
次いで、図10に示すごとく、制御装置は、別のツール6Yを把持する回転主軸3を、受渡外部保持部51Aに対するツール移載方向D2に移動させて、受渡外部保持部51Aから別のツール6Yを受け取り、所定の待機位置まで移動する。そして、図11に示すごとく、制御装置は、回転主軸3を第2回転位置302から回転させて、第1回転位置301で回転停止させる。
次いで、同図に示すごとく、制御装置は、回転主軸3を、受渡内部保持部41Aに対するツール移載方向D1に移動させ、回転主軸3に把持する別のツール6Yを受渡内部保持部41Aへ受け渡す。そして、図12に示すごとく、制御装置は、回転主軸3の把持部31をアンクランプ状態にして、回転主軸3を受渡内部保持部41Aの上方へ上昇させた後、内部マガジン4を回動させ、次の種類のワークの加工に不要な別のツール6Xを保持する内部保持部41を、内部受渡位置401まで回動させる。
次いで、制御装置は、ツール6を把持しない回転主軸3を受渡内部保持部41Aへ下降させた後、把持部31をクランプ状態にし、受渡内部保持部41Aに保持する別のツール6Xを回転主軸3に把持させる。
次いで、図8に示したごとく、制御装置は、別のツール6Xを把持する回転主軸3を受渡内部保持部41Aのツール移載方向D1に移動させて、受渡内部保持部41Aから別のツール6Xを受け取る。そして、制御装置は、回転主軸3を所定の待機位置へ移動させた後、回転主軸3を第1回転位置301から回転させ、第2回転位置302で回転停止させる。
次いで、図9に示したごとく、制御装置は、別のツール6Xを把持する回転主軸3を、空状態にある受渡外部保持部51Aのツール移載方向D2へ移動させ、回転主軸3から受渡外部保持部51Aへ別のツール6Xを受け渡す。
以降、制御装置は、上記と同様の動作を繰り返すことができる。
このように、本例においては、回転主軸3と内部マガジン4と加工テーブル21との協調動作を繰り返すことにより、次の種類のワークの加工に不要な複数のツール6を内部マガジン4から外部マガジン5へ移載すると共に、次の種類のワークの加工に必要な複数のツール6を外部マガジン5から内部マガジン4へ移載することができる。
なお、本例においては、外部マガジン5においてツール6を保持していない空状態の外部保持部51を形成しておき、内部マガジン4における次の種類のワークの加工に不要なツール6Xを外部マガジン5へ移載してから、外部マガジン5から次の種類のワークの加工に必要なツール6Yを内部マガジン5へ移載する順序を説明した。これ以外にも、内部マガジン4において空状態の内部保持部41がある場合には、外部マガジン5における次の種類のワークの加工に必要なツール6Yを内部マガジン4へ移載してから、内部マガジン4から次の種類のワークの加工に不要なツール6Xを外部マガジン5へ移載することもできる。
本例のツール交換機構1及びツール交換方法においては、加工を行うワークの種類を変更する段取り作業において、次の加工に不要なツール6Xと次の加工に必要なツール6Yとの交換を行う際に、次の加工に必要なツール6Yを保持する外部マガジン5を用い、マシニングセンタ2の回転主軸3を利用する。そして、外部マガジン5を加工テーブル21に設置したときには、回転主軸3の移動によって、内部保持部41における不要なツール6Xを外部保持部51へ移載すると共に、外部保持部51における必要なツール6Yを内部保持部41へ移載する。
これにより、ツール6の交換を行う際に、この交換を専用で行う装置を別途用いる必要がなく、マシニングセンタ2の大型化を防止して、極めて簡単にツール6の交換を行うことができる。
また、回転主軸3によってツール6の交換を行うため、内部マガジン4と外部マガジン5との間におけるツール6の交換作業を、マシニングセンタ2におけるプログラムによって全て自動化して行うことができる。これにより、ツール6の交換にかかる時間を極めて短縮することができ、マシニングセンタ2における生産性を向上させることができる。
また、回転主軸3は、内部マガジン4との間でツール6の受渡を行うときには、常に内部受渡位置401へ移動すればよく、外部マガジン5との間でツール6の受渡を行うときには、常に外部受渡位置501へ移動すればよい。また、内部マガジン4は、次の種類のワークの加工に不要なツール6Xを保持する各内部保持部41を内部受渡位置401へ逐次割り出す(送り出す)ことができる。さらに、加工テーブル21は、次の種類のワークの加工に必要なツール6Yを保持する各外部保持部51を外部受渡位置501へ逐次割り出す(送り出す)ことができる。
そのため、ツール6の交換の際に、回転主軸3が移動する経路を短縮すると共に、ツール6の交換にかかる時間をより短縮することができる。
また、本例のツール交換機構1及びツール交換方法は、マシニングセンタ2における制御装置の制御機能、回転主軸3及び加工テーブル21の動作を利用してツール6の交換を行うことができる。そのため、既存のマシニングセンタ2に対しても容易に増設することができる。
それ故、本例のツール交換機構1及びツール交換方法並びに外部マガジン5によれば、装置の複雑化を防止し、ツール6の交換にかかる時間を短縮し、マシニングセンタ2における生産性を向上させることができる。
なお、回転主軸3及びツール6の形状は、図5、図6に示した以外にも、種々の形状とすることができる。例えば、図13に示すごとく、ツール6の上端部にシャンク部66を設け、回転主軸3の把持部31においては、上記保持部313の替わりに、シャンク部66を把持する保持部314を設けることができる。この場合にも、適宜箇所にツール6のキー溝63及び回転主軸3の回止め部32を設けることができる。
(実施例2)
本例は、回転主軸3、内部マガジン4、外部マガジン5等の構成が上記実施例1と異なる例を示す。
例えば、図14に示すごとく、受渡内部保持部41Aにおける溝係合部44の向きと、受渡外部保持部5Aにおける溝係合部54の向きとが、いずれもマシニングセンタ2の前後方向になるように構成する。そして、内部マガジン4の受渡内部保持部41Aと外部マガジン5の受渡外部保持部5Aとが前後方向に対向する状態において、回転主軸3は、その回止め部32が前後方向に向く回転位置にし、受渡内部保持部41Aと受渡外部保持部51Aとの間を直線状に移動してツール6の受渡を行うことができる。
また、例えば、図15に示すごとく、内部マガジン4に対向して、ツール6を保持する補助保持部451を両側に備えた補助マガジン45を配設し、補助移動軸46を用いて補助マガジン45の一方の補助保持部451Aと内部マガジン4との間でツール6の受渡を行うと共に、回転主軸3を用いて補助マガジン45の他方の補助保持部451Bと外部マガジン5との間でツール6の受渡を行うよう構成することができる。この場合にも、受渡内部保持部41Aにおける溝係合部44の向きと、受渡外部保持部5Aにおける溝係合部54の向きとは、いずれもマシニングセンタ2の前後方向になるように構成する。
そして、回転主軸3は、その回止め部32が前後方向に向く回転位置にし、受渡外部保持部5Aと他方の補助保持部451Bとの間を直線状に移動してツール6の受渡を行うことができる。なお、内部マガジン4は、2つの回転部47によって各内部保持部41を内部受渡位置401へ順次巡回させるよう構成することができる。
本例においては、回転主軸3の回転位置を一定にして、回転主軸3を直線状に移動させてツール6の受渡を行うことができ、回転主軸3の移動経路を短縮し、ツール6の交換にかかる時間を短縮することができる。
本例においても、その他の構成は上記実施例1と同様であり、上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
1 ツール交換機構
2 マシニングセンタ
21 加工テーブル
3 回転主軸
301 第1回転位置
302 第2回転位置
31 把持部
32 回止め部
4 内部マガジン
401 内部受渡位置
41 内部保持部
41A 受渡内部保持部
5 外部マガジン
501 外部受渡位置
51 外部保持部
51A 受渡外部保持部
54 溝係合部
6 ツール
60 ツール本体部
61 被把持部
62 フランジ部
63 キー溝
64 補助キー溝

Claims (8)

  1. ツールを保持する内部保持部を複数設けた内部マガジンと、該内部マガジンに保持する複数のツールのうちのいずれかを把持し、3次元的に移動して回転加工を行う回転主軸とを備えたマシニングセンタにおいて構成したツール交換機構であって、
    上記マシニングセンタにおける、回転するよう構成された加工テーブルに対して着脱可能に設置する外部マガジンを備えており、該外部マガジンは、上記ツールを保持するための外部保持部を複数有しており、
    上記複数の内部保持部は、上記内部マガジンにおいて円周状に配列してあり、該内部マガジンは、上記複数の内部保持部を循環させて、該各内部保持部を特定の内部受渡位置に順次割り出すことができるよう構成してあり、
    上記複数の外部保持部は、上記外部マガジンにおいて円周状に配列してあり、該外部マガジンは、上記複数の外部保持部の円中心を上記加工テーブルの回転中心と一致させて該加工テーブルに設置するよう構成してあり、該加工テーブルは、上記複数の外部保持部を循環させて、該各外部保持部を特定の外部受渡位置に順次割り出すことができるよう構成してあり、
    上記内部マガジンの回動軸と上記加工テーブルの回動軸とは、いずれも鉛直方向に向けて設けてあると共に、互いに平行に配設されており、
    上記回転主軸は、上記内部受渡位置に移動した上記内部保持部である受渡内部保持部に対してツールの受渡を行うと共に、上記外部受渡位置に移動した上記外部保持部である受渡外部保持部に対してツールの受渡を行うよう構成してあり、
    上記内部受渡位置と上記外部受渡位置とは、上記受渡内部保持部における受渡開口部と上記受渡外部保持部における受渡開口部とが互いに向き合う位置に設定してあり、
    上記外部マガジンを上記加工テーブルに設置したときには、上記受渡内部保持部におけるツールを上記回転主軸によって把持すると共に該回転主軸を移動させて上記受渡外部保持部へ移載、上記受渡外部保持部におけるツールを上記回転主軸によって把持すると共に該回転主軸を移動させて上記受渡内部保持部へ移載するよう構成してあることを特徴とするマシニングセンタのツール交換機構。
  2. 請求項1において、上記ツールのすべては、共通部分として、周方向の1箇所又は複数箇所に保持溝を形成してなり、
    上記複数の内部保持部は、上記内部受渡位置に移動したときには、上記保持溝に係合する溝係合部を一定方向へ向けるよう構成してあり、
    上記複数の外部保持部は、上記外部受渡位置に移動したときには、上記保持溝に係合する溝係合部を一定方向へ向けるよう構成してあることを特徴とするマシニングセンタのツール交換機構。
  3. 請求項2において、上記回転主軸は、その回転位置を一定にして、上記受渡内部保持部及び上記受渡外部保持部との間でツールの受渡を行うよう構成してあることを特徴とするマシニングセンタのツール交換機構。
  4. 請求項2において、上記回転主軸は、その回転位置を第1回転位置にして、上記受渡内部保持部との間でツールの受渡を行うと共に、その回転位置を第2回転位置にして、上記受渡外部保持部との間でツールの受渡を行うよう構成してあることを特徴とするマシニングセンタのツール交換機構。
  5. ツールを保持する内部保持部を複数設けた内部マガジンと、該内部マガジンに保持する複数のツールのうちのいずれかを把持し、3次元的に移動して回転加工を行う回転主軸とを備えたマシニングセンタにおいて使用するツール交換方法であって、
    上記マシニングセンタにおける、回転するよう構成された加工テーブルに対して着脱可能に設置する外部マガジンを用い、該外部マガジンには、上記ツールを保持するための外部保持部を複数形成し、
    上記複数の内部保持部は、上記内部マガジンにおいて円周状に配列してあり、該内部マガジンは、上記複数の内部保持部を循環させて、該各内部保持部を特定の内部受渡位置に順次割り出すことができるよう構成し、
    上記複数の外部保持部は、上記外部マガジンにおいて円周状に配列してあり、該外部マガジンは、上記複数の外部保持部の円中心を上記加工テーブルの回転中心と一致させて該加工テーブルに設置するよう構成し、該加工テーブルは、上記複数の外部保持部を循環させて、該各外部保持部を特定の外部受渡位置に順次割り出すことができるよう構成し、
    上記内部マガジンの回動軸と上記加工テーブルの回動軸とは、いずれも鉛直方向に向けて設けると共に、互いに平行に配設し、
    上記回転主軸は、上記内部受渡位置に移動した上記内部保持部である受渡内部保持部に対してツールの受渡を行うと共に、上記外部受渡位置に移動した上記外部保持部である受渡外部保持部に対してツールの受渡を行うよう構成し、
    上記内部受渡位置と上記外部受渡位置とは、上記受渡内部保持部における受渡開口部と上記受渡外部保持部における受渡開口部とが互いに向き合う位置に設定しておき、
    上記マシニングセンタの外部において、上記外部マガジンにおける上記複数の外部保持部にツールを保持させた後、当該外部マガジンを上記加工テーブルへ搬入して設置する搬入工程と、
    上記受渡内部保持部におけるツールを上記回転主軸によって把持すると共に該回転主軸を移動させて上記受渡外部保持部へ移載し、上記受渡外部保持部におけるツールを上記回転主軸によって把持すると共に該回転主軸を移動させて上記受渡内部保持部へ移載する移載工程と、
    上記外部マガジンを上記加工テーブルから搬出する搬出工程とを含むことを特徴とするマシニングセンタのツール交換方法。
  6. 請求項5において、上記ツールのすべては、共通部分として、周方向の1箇所又は複数箇所に保持溝を形成してなり、
    上記複数の内部保持部は、上記内部受渡位置に移動したときには、上記保持溝に係合する溝係合部を一定方向へ向けるよう構成してあり、
    上記複数の外部保持部は、上記外部受渡位置に移動したときには、上記保持溝に係合する溝係合部を一定方向へ向けるよう構成してあることを特徴とするマシニングセンタのツール交換方法。
  7. 請求項6において、上記移載工程においては、上記回転主軸は、その回転位置を一定にして、上記受渡内部保持部及び上記受渡外部保持部との間でツールの受渡を行うことを特徴とするマシニングセンタのツール交換方法。
  8. 請求項6において、上記移載工程においては、上記回転主軸は、その回転位置を第1回転位置にして、上記受渡内部保持部との間でツールの受渡を行うと共に、その回転位置を第2回転位置にして、上記受渡外部保持部との間でツールの受渡を行うことを特徴とするマシニングセンタのツール交換方法。
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