JPH11188513A - 工作機械のチャックの自動交換方法及び自動チャック交換装置 - Google Patents

工作機械のチャックの自動交換方法及び自動チャック交換装置

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JPH11188513A
JPH11188513A JP36489397A JP36489397A JPH11188513A JP H11188513 A JPH11188513 A JP H11188513A JP 36489397 A JP36489397 A JP 36489397A JP 36489397 A JP36489397 A JP 36489397A JP H11188513 A JPH11188513 A JP H11188513A
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JP
Japan
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chuck
automatic
machine tool
spindle
moving device
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JP36489397A
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Inventor
Hiroshi Kojima
弘 小島
Hikari Hotta
光 堀田
Masaharu Kanetani
雅治 金谷
Katsuji Tanabe
勝次 田辺
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Hitachi Seiki Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャック交換の際にチャックを確実且つ精度
よく主軸側に装着することができるチャックの自動交換
方法及び自動チャック交換装置が求められていた。 【解決手段】 自動チャック交換装置20は、複数のチ
ャック本体5が貯蔵されたチャックストッカと、このチ
ャックストッカから受け取ったチャック本体5を搬送す
る搬送装置7と、NC旋盤2の主軸13に対して少なく
ともこの主軸の軸線CL方向に移動可能に設けられ、主
軸に対してチャック本体を取付けるための第1の位置及
び搬送装置7からチャック本体を受け取るための第2の
位置P3 に移動可能なチャック移動装置22とを備え、
第2の位置で搬送装置7からチャック本体を受け取った
チャック移動装置22を第1の位置に移動させた後、チ
ャック移動装置22に保持されたチャック本体5を主軸
13に取付けるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、NC(数値制御)
旋盤など工作機械のチャックを自動で交換するチャック
の自動交換方法及び自動チャック交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械のうち旋盤は、主軸の先端にチ
ャックが取付けられ、このチャックで工作物を把持し、
主軸等と一緒に工作物を所定の回転数で回転させ、工作
物と工具を主軸軸線と平行な方向であるZ軸方向及びこ
のZ軸方向と直交するX軸方向に相対移動させて旋削加
工を行う機械である。
【0003】旋盤で加工する工作物の被把持部の径は一
定ではなく、各種寸法の直径になっており、また、同じ
工作物でも一次加工(例えば、表加工)と二次加工(例
えば、裏加工)の場合では、被把持部の直径は異なるこ
とが多い。一方、チャックの把持爪の開閉方向(径方
向)の移動ストロークは、構造上大きくすることが困難
である。そのため、チャックの把持爪は、工作物の被把
持部の径にあわせて成形加工して使用することが多い。
しかし、この方法では、複数の種類の工作物を自動的に
加工することができない。そのため、各種寸法の工作物
を自動的に順次加工するために、主軸に取付けられたチ
ャックを、各工作物の被把持部の直径に対応する把持爪
を備えたチャックに自動で交換する自動チャック交換装
置を設ける場合がある。
【0004】一方、特開平5−253711号公報に
は、チャックマガジンをNC旋盤の前面側に設け、チャ
ックマガジンを主軸に対して移動させてチャックの交換
を行うチャック自動交換装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このチ
ャック自動交換装置では、大型のチャックマガジンがN
C旋盤の前方の作業領域に設けられているので、チャッ
ク自動交換装置が邪魔になって作業者が加工領域等に接
近するのが困難であり、工具交換の作業やメンテナンス
作業等が容易でないという課題があった。また、このチ
ャック自動交換装置は、チャック交換専用の装置であり
ワーク(工作物)の交換を行うことができないので、N
C旋盤を自動運転する場合には、チャック自動交換装置
に加えてガントリーローダなどワーク搬送装置も別途必
要であった。
【0006】更に、特開平6−134607号公報に
は、一台のロボットでワークとチャックを自動で交換す
る、工作機械のワーク,チャック等の交換装置が開示さ
れている。この交換装置では、軸線方向に長く形成され
たロボットアームの先端に設けられたグリッパーでチャ
ックを挟持して交換するようにしているので、十分な剛
性の交換装置を得ることが困難であった。
【0007】チャックはワークと比べてその重量が大き
い場合が多い(例えば、5から10倍の重量)のでアー
ムの剛性を大きくすると、アーム自体が重くなって高速
での動作が難しくなる。また、アームだけでなく駆動系
統全体の剛性向上も必要となり、装置が大型化してしま
う問題点も生じていた。一方、高速で動作させるために
アームを軽くすると剛性が小さくなってしまう。その結
果、チャックを工作機械に装着する際に、チャックと工
作機械の装着部との同心度,チャックを工作機械の装着
部に密着させる時のチャックの軸線方向の位置決め精度
等が低下して、チャックの交換が確実且つ精度よくでき
ない恐れがある。このようなチャックに保持されたワー
クを加工すると、ワークの加工精度が低下してしまう恐
れがあった。
【0008】本発明は、斯かる課題を解決するためにな
されたもので、チャック交換の際にチャックを確実且つ
精度よく主軸側に装着することができる工作機械のチャ
ックの自動交換方法及び自動チャック交換装置を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明に係る方法は、工作機械の主軸に対して少な
くともこの主軸の軸線方向に移動可能に設けられ、前記
主軸に対してチャックを取付けるための第1の位置及び
搬送装置から前記チャックを受け取るための第2の位置
に移動可能なチャック移動装置を備えた工作機械のチャ
ックの自動交換方法であって、前記搬送装置が、複数の
前記チャックを貯蔵しているチャックストッカから所望
の前記チャックを受け取り、前記搬送装置が前記チャッ
クストッカから前記第2の位置に前記チャックを搬送
し、前記チャック移動装置が前記第2の位置で前記搬送
装置から前記チャックを受け取り、前記チャック移動装
置が前記チャックを保持して前記第1の位置に移動し、
前記チャック移動装置に保持された前記チャックを前記
主軸に取付けるようにしている。
【0010】前記方法を実施するのに好適な自動チャッ
ク交換装置は、工作機械のチャックを自動交換する自動
チャック交換装置において、複数の前記チャックが貯蔵
されたチャックストッカと、このチャックストッカから
受け取った前記チャックを搬送する搬送装置と、前記工
作機械の主軸に対して少なくともこの主軸の軸線方向に
移動可能に設けられ、前記主軸に対して前記チャックを
取付けるための第1の位置及び前記搬送装置から前記チ
ャックを受け取るための第2の位置に移動可能なチャッ
ク移動装置とを備え、前記第2の位置で前記搬送装置か
ら前記チャックを受け取った前記チャック移動装置を前
記第1の位置に移動させた後、前記チャック移動装置に
保持された前記チャックを前記主軸に取付けるようにし
ている。
【0011】なお、前記方法及び前記自動チャック交換
装置において、前記チャックは、工作物を把持する把持
爪開閉部を有するとともに前記搬送装置で搬送されるチ
ャック本体と、前記主軸側に設けられるチャック取付け
装置とを備え、前記チャック移動装置に保持された前記
チャック本体を前記チャック取付け装置に取付けるよう
にすることが好ましい。また、前記工作機械に検出手段
を設け、前記主軸又は前記チャック取付け装置に取付け
られた前記チャック又は前記チャック本体の装着精度を
確認できるようにするのが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明における実施の形態
の一例を図1から図7を参照して説明する。図1は自動
チャック交換装置の正面図、図2及び図3は、それぞれ
前記自動チャック交換装置を有する旋盤を含む加工シス
テムの平面図及び正面図、図4は前記自動チャック交換
装置の一部を示す拡大断面図である。図5(A)は前記
自動チャック交換装置におけるチャック取付け装置とチ
ャック本体の部分斜視図、図5(B)は図4のV−V線
部分拡大断面図、図6(A)はチャック本体の装着精度
を確認している状態を示す説明図、図6(B)は図6
(A)のVI線矢視図である。
【0013】本実施形態では、自動チャック交換装置が
設けられた工作機械としてNC旋盤の場合を示している
が、工作機械のチャックを自動で交換するタイプの工作
機械であれば、ターニングセンタ,研削盤,マシニング
センタなど他の種類の工作機械であってもよい。
【0014】図1から図3に示すように、FMC(フレ
キシブル加工セル)やFMS(フレキシブル生産システ
ム)など加工システム1では、形状,外径寸法などが異
なる各種の工作物が搬送されて加工されることが多い。
加工システム1は、工作物(ワーク)を加工する工作機
械としてのNC旋盤(以下、旋盤と記載)2と、複数の
未加工工作物及び加工済工作物を貯蔵するための工作物
貯蔵装置3と、旋盤2に取付けられるチャック本体5を
複数個貯蔵するためのチャックストッカ6と、工作物貯
蔵装置3と旋盤2との間で工作物を搬送し、チャックス
トッカ6と旋盤2との間でチャック本体5を搬送する搬
送装置7とを備えている。
【0015】旋盤2は、床面18上に据付けられたベッ
ド10と、ベッド10に支持された主軸台11とを有し
ており、主軸台11には主軸13が回転自在に支持され
ている。主軸13の刃物台12(後述する)と対向する
側に取付けられたチャック本体5は把持爪開閉部4を有
している。この把持爪開閉部4には、工作物を把持する
ための複数(例えば、三個)の把持爪(以下、爪と記
載)17と、主軸軸線CL方向の運動を爪17の開閉移
動動作に変える公知の楔機構やレバー機構等よりなる伝
達機構とが設けられている。主軸13は、主軸台11の
内部に取付けられたビルトイン型主軸モータ(図示せ
ず)により回転駆動され、複数の爪17で工作物を把持
した状態で回転する。
【0016】刃物台12は、図示しないサドル,クロス
スライドによって主軸13の軸線CLと平行な方向であ
るZ軸方向、及びZ軸方向と直交するX軸方向に移動す
る。刃物台12には、タレット15が所定の軸線(例え
ば、Z軸と平行な軸線)を中心に旋回割り出し可能に設
けられ、タレット15には複数の工具14が取付けられ
ている。
【0017】工作物貯蔵装置3は、ロータリ状にワーク
用パレット8が工作物貯蔵装置3の基体上を循環移動す
る装置であり、ワーク用パレット8上、又はワーク用パ
レット8上に設けられたセット用治具に工作物がセット
される。搬送装置7は、ワーク用パレット8上の工作物
をハンド部56が挟持して受け取ったり、ワーク用パレ
ット8上に工作物を載置したりする。所望のワーク用パ
レット8を工作物授受位置P1 に割り出すことにより、
工作物貯蔵装置3と搬送装置7との間で工作物を授受可
能にしている。
【0018】チャックストッカ6は、ロータリ状にチャ
ック用パレット9がチャックストッカ9の基体上を循環
移動する装置である。チャック用パレット9上にはセッ
ト用治具が取付けられ、工作物の種類に対応した爪17
を有するチャック本体5がセット用治具内にセットされ
る。所望のチャック用パレット9をチャック授受位置P
2 に割り出すことにより、チャックストッカ6と搬送装
置7との間でチャック本体5を授受可能にしている。
【0019】加工システム1は、自動チャック交換装置
20により主軸13に対してチャック本体5を自動的に
交換する。このことにより、各種の工作物を自動的に加
工できるようにしている。工作物が、チャック本体5に
把持された状態で主軸13とともに回転し、工具14
が、工作物に対してX軸方向及びZ軸方向に相対移動す
ることにより、工作物は工具14で切削加工される。
【0020】次に、自動チャック交換装置20について
説明する。自動チャック交換装置20は、主軸13に対
向して少なくともZ軸方向と平行な方向に進退移動する
とともにチャック本体5をチャック本体保持部21で保
持するチャック移動装置22と、チャックストッカ6と
チャック移動装置22との間でチャック本体5を搬送す
るとともに、チャック移動装置22に設けられたチャッ
ク本体保持部21との間でチャック本体5を授受する搬
送装置7と、主軸13に取付けられ、チャック本体5が
着脱可能に装着されるチャック取付け装置23と、爪1
7を開閉するチャック用駆動体であるチャックシリンダ
16等を備えている。
【0021】本実施形態では、工作物を把持する把持爪
開閉部4を有するとともに搬送装置7で搬送されるチャ
ック本体5と、主軸13側に設けられるチャック取付け
装置23とによりチャック35が構成され、チャック移
動装置22に保持されたチャック本体5をチャック取付
け装置23に取付ける場合を示している。チャック移動
装置22は、主軸13に対してチャック本体5を取付け
るための、主軸13側の第1の位置、及び搬送装置7か
らチャック本体5を受け取るための、主軸13より離れ
た第2の位置に移動可能になっている。
【0022】チャック移動装置22が第1の位置に移動
することにより、チャック本体保持部21とチャック取
付け装置23との間で、チャック本体5を取付け,取外
しするようにしている。チャック取付け装置23に取付
けられた状態のチャック本体5の把持爪開閉部4の爪1
7は、チャックシリンダ16のドローバー用シリンダ1
6aによって、工作物を把持又は把持解除する動作を行
う。
【0023】チャック移動装置22は、旋盤2のベッド
10に固定されて一対のガイド部24がZ軸方向に延在
するガイド基体25と、第1の駆動手段としてのサーボ
モータ26により駆動され、ガイド部24に案内されて
Z軸方向に自在に往復移動する移動台27とを備えてい
る。サーボモータ26は、NCプログラム,操作盤等か
らの指令で制御されている。ガイド基体25のガイド部
24は、移動台27を移動自在に案内し、移動台27
は、ガイド部24に案内されてZ軸方向にのみ移動可能
になっている。
【0024】更に、チャック移動装置22は、移動台2
7に取付けられて主軸13と対向する位置に配設された
移動装置本体28と、移動装置本体28の主軸13と対
向する側に取付けられ、チャック本体5を保持するため
の複数(例えば、一対)の爪29を有するチャック本体
保持部21と、移動装置本体28の後部に設けられ、チ
ャック本体保持部21を駆動する第2の駆動手段として
の流体圧シリンダ(例えば、油圧シリンダ)30とを備
えている。チャック本体保持部21は楔型,レバー型等
のチャックであり、流体圧シリンダ30で爪29が開閉
動作する。
【0025】移動装置本体28と、この移動装置本体2
8の前後にそれぞれ設けられたチャック本体保持部21
及び流体圧シリンダ30とは、主軸軸線CLと同心にな
るように配置されている。流体圧シリンダ30を駆動す
ることにより、一対の爪29が径方向に移動してチャッ
ク本体5の外周面を把持又は把持解除するようになって
いる。なお、構成を分かり易くするために、一対の爪2
9が上下方向に配置されているように便宜上図示したが
(図1)、一対の爪29は水平方向など他の方向に対向
配置されていてもよい。
【0026】移動台27は、サーボモータ26により移
動するとともに位置決め可能になっており、サーボモー
タ26はベッド10又はガイド基体25に取付けられて
いる。サーボモータ26の出力軸には、移動台27等を
移動させる送りねじとしてのボールねじ31を構成する
ねじ軸32が連結され、ねじ軸32はZ軸方向に向けて
配設されている。移動台27には、ねじ軸32にねじ込
まれてボールねじ31を構成するボールナット33が固
定されている。
【0027】なお、サーボモータ26の出力軸とねじ軸
32は、歯車機構,ベルト・プーリ機構等の伝達機構を
介して回転駆動力が伝達されるものであってもよい。更
に、サーボモータ26は、ステッピングモータ等の制御
モータであってもよい。また、サーボモータ26,ボー
ルねじ31で移動台27を移動制御しているが、リニア
モータ,シリンダ等のようなものでもよく、要するに、
移動台27を指令により移動,位置決めできるものであ
ればよい。
【0028】したがって、サーボモータ26によりねじ
軸32が正逆方向に回転駆動されると、ねじ軸32にね
じ込まれているボールナット33とともに移動台27
が、ガイド部24に案内されながらZ軸方向に往復移動
する。移動台27が移動することにより、移動装置本体
28,チャック本体保持部21及び流体圧シリンダ30
など移動体も、矢印Bに示すようにZ軸方向に一緒に移
動する。その結果、チャック本体保持部21は、他の部
位と干渉することがなく且つ切粉や切削油剤の影響を受
けにくいように主軸13より離れて待避している待避位
置,チャック交換位置P3 (即ち、第2の位置)及び第
1の位置等に、それぞれ位置決め制御される。
【0029】流体圧シリンダ30のシリンダロッド40
は、連結部材41を介してチャック本体保持部21のロ
ッド42と連結されている。連結部材41は、移動装置
本体28に固定された案内部材43内に、中心軸線(即
ち、主軸軸線CL)方向に往復移動自在に嵌合してい
る。連結部材41の外周面に中心軸線CLと平行な方向
に長く形成された溝部44には、案内部材43に取付け
られた回り止め部材45が相対移動自在に係合してい
る。これにより、シリンダロッド40,連結部材41及
びロッド42は、非回転状態で移動装置本体28に対し
て矢印Dに示すように往復移動する。
【0030】ロッド42が移動装置本体28に対して往
復移動することにより、移動装置本体28内に設けられ
た動力伝達機構(図示せず)を介して、一対の爪29が
径方向に開閉動作を行うので、爪29により、チャック
本体5を保持,保持解除することができる。なお、爪2
9を一対設けた場合を示したが、爪29の数は三個以上
であってもよい。また、チャック本体保持部21の前方
側の面にストッパを設け、このストッパとチャック本体
5とを軸線方向で当接させてもよい。このようにすれ
ば、チャック本体保持部21でチャック本体5を更にし
っかりと軸線方向に押圧することができるので、チャッ
ク移動装置22でチャック本体5をチャック取付け装置
23に装着する時の位置決め精度がより向上する。
【0031】搬送装置7は横桁部材50を有しており、
横桁部材50は床面18から立設した複数の支柱51に
支持され、チャックストッカ6,工作物貯蔵装置3,旋
盤2に沿って延びている。横桁部材50にはガイドレー
ル(図示せず)が水平方向に向けて設けられ、走行部材
52が、このガイドレール等に案内されて水平方向に走
行移動する。走行部材52は、走行用駆動モータ53に
駆動されて回転するピニオンと、このピニオンに噛み合
い、走行方向に延在して横桁部材50に取付けられたラ
ックとによって走行動作する。走行部材52には、昇降
部材54が昇降自在に垂直方向に設けられている。昇降
部材54は、昇降用駆動モータ(図示せず)によって回
転するピニオンと、このピニオンに噛み合い、上下方向
に延在して昇降部材54に取付けられたラックとによっ
て、ガイドレール等に案内されて昇降動作する。
【0032】昇降部材54の下部にはハンド部56が設
けられている。ハンド部56は開閉自在な一対のハンド
爪57を有しており、駆動体(図示せず)によって開閉
動作するハンド爪57でチャック本体5又は工作物を挟
持する。走行部材52及び昇降部材54の動作により、
ハンド部56が走行方向及び昇降方向に移動することに
より、チャックストッカ6とチャック移動装置22との
間でチャック本体5を搬送して授受し、工作物貯蔵装置
3と主軸13との間で工作物を搬送して授受する。ハン
ド部56は、チャック本体5を挟持する第1の挟持部
と、工作物を挟持する第2の挟持部とを有しているの
で、ハンド部を交換しなくても、一つのハンド部56で
チャック本体5及び工作物のいずれの挟持もできる。ま
た、流体圧シリンダ55は、ハンド爪57を支軸58を
中心にして垂直方向と水平方向に揺動させる。
【0033】図1から図5(A),(B)に示すよう
に、主軸13の一方の端部(チャック移動装置22側の
端部)には、チャック本体5を装着するためのチャック
取付け装置23が取付けられている。チャック本体5
は、チャック取付け装置23の装着部に着脱可能に装着
される被固定部60と、被固定部60に複数のボルト6
1など締結部材により締結固定された把持爪開閉部4と
を備えている。チャック本体5がチャック取付け装置2
3に装着された状態で、把持爪開閉部4の爪17を径方
向に移動させれば、工作物を把持又は把持解除できる。
【0034】チャック取付け装置23の中心部には、主
軸軸線CL方向に進退移動するドローバー62と、ドロ
ーバー62の外周側でドローバー62と同様に主軸軸線
CL方向に進退移動するドローパイプ63とが設けられ
ている。ドローバー62は、把持爪開閉部4の爪17
を、公知の楔機構,レバー機構を介して開閉動作させる
ためのものであり、ドローパイプ63は、チャック取付
け装置23の装着部に装着された被固定部60をクラン
プ・アンクランプするためのものである。
【0035】ドローバー62及びドローパイプ63は、
主軸台11に取付けられたチャックシリンダ16によっ
てそれぞれ独立して進退移動する。そのために、チャッ
クシリンダ16はダブルシリンダ構造になっており、ド
ローバー62用のシリンダ16a及びドローパイプ63
用のシリンダ16bとしてそれぞれ独立して中心軸線C
L方向に移動自在になっている。符号16cは、各シリ
ンダ16a,16bのシリンダ室に圧力流体を供給する
ためのロータリジョイントである。
【0036】ドローパイプ63の移動動作により、揺動
部材64を介して楔部材65が径方向に往復移動するよ
うになっており、楔部材65は複数個(例えば、周方向
に均等に三個)配列されている。被固定部60には係合
溝74が形成され、この係合溝74には楔部材65と係
合離脱可能な係合面66が形成されている。係合溝74
を形成する一方の側壁には、チャック本体5の挿入・離
脱時に楔部材65を通過させるための切欠き部73が形
成されている。
【0037】ドローバー62の先端部にも、複数(例え
ば、二個)の係止片67が突出して周方向に形成されて
いる。チャック本体5のプランジャナット68には、係
止片67を所定角度(例えば、ほぼ90度)回転させる
ことにより係止片67と係合離脱可能な係合部69が形
成されている。したがって、チャック本体5をチャック
取付け装置23に装着し、楔部材65が切欠き部73を
通った状態で、主軸13及びチャック取付け装置23を
ほぼ90度回転させれば、楔部材65が被固定部60の
係合溝74内に挿入され、ドローバー62の係止片67
がプランジャナット68の係合部69内に挿入される。
【0038】この状態で、ドローパイプ用シリンダ16
bを駆動してドローパイプ63を引っ張れば、揺動部材
64が時計回り方向(図4)に揺動して、楔部材65を
半径方向外方に移動させる。これにより、チャック取付
け装置23のテーパ面23aに被固定部60のテーパ穴
60aが密着し、チャック取付け装置23の端面23b
に被固定部60の端面60bが密着した状態で、楔部材
65が係合面66に圧接して、チャック本体5がチャッ
ク取付け装置23にクランプされる。アンクランプ状態
にするには、ドローパイプ用シリンダ16bを駆動し
て、ドローパイプ63をチャック本体5側に移動させれ
ばよい。
【0039】チャック本体5の爪17を開閉動作させる
場合には、ドローバー用シリンダ16aを駆動して、ド
ローバー62を主軸軸線CL方向に進退移動させる。す
ると、係止片67に係合している係合部69を有するプ
ランジャナット68が主軸軸線CL方向に移動して、公
知の楔機構,レバー機構等からなる動力伝達機構(図示
せず)を介して爪17が径方向に移動する。図4は、チ
ャック本体5がチャック取付け装置23にクランプさ
れ、爪17が把持解除状態の場合を示している。
【0040】図6(A),(B)に示すように、旋盤2
の刃物台12には、検出手段を構成するタッチセンサ7
0が取付けられている。タッチセンサ70は、タレット
15に工具を装着するための複数の装着部のうちの一箇
所に取付けられている。チャック取付け装置23にチャ
ック本体5を装着した後、タッチセンサ70で、チャッ
ク取付け装置23に取付けられた状態のチャック本体5
の姿勢を検出することにより、チャック本体5の装着精
度を確認するようにしている。
【0041】本実施形態では、チャック本体5の表面7
1に、三つの被検出部72を周方向に120度ずつ離れ
て均等に配置している。被検出部72にタッチセンサ7
0を順次接触させて、タッチセンサ70からタッチ信号
が出力された時の位置データ(Z軸方向の位置データ)
を読取り、それぞれの被検出部72の位置データの差か
ら、チャック本体5の装着精度が許容値の範囲内か否か
を判別している。チャック本体5の装着精度不良の場合
には、アラーム表示をするか、又は再装着させてみる等
のことを行うことができる。なお、タッチセンサ70を
刃物台12に取付けた場合を示したが、刃物台12以外
の場所に取付けてもよい。例えば、タッチセンサ70を
チャック移動装置22の前面に取付けてもよいが、NC
装置によって軸移動が制御されている心押台が旋盤に設
けられている場合には、この心押台にタッチセンサ70
を取付けてもよい。
【0042】次に、自動チャック交換装置20によるチ
ャックの自動交換方法について図1から図7を参照して
説明する。図7はチャックの自動交換の手順を示すフロ
ーチャートである。図示するように、本発明の方法は、
チャック本体5を搬送装置7によりチャックストッカ6
とチャック移動装置22との間で搬送し、チャック本体
保持部21に対して搬送装置7がチャック本体5を授受
する。そして、チャック移動装置22が主軸13側に移
動することにより、チャック取付け装置23にチャック
本体5を着脱可能に装着するとともに、チャック取付け
装置23からチャック本体5を離脱させるようにしてい
る。
【0043】当初、チャック取付け装置23には第1の
チャック本体5が取付けられているものとする。この
時、爪17には工作物は把持されていない。なお、工作
物を加工する時には、チャック移動装置22は、主軸1
3より離れた待避位置に待避している。次の新しい工作
物を加工するための第2のチャック本体5へのチャック
交換指令が出力されると、図7に示すように、主軸13
に対するチャック取外し工程S1 とチャック取付け工程
2 に移行してチャックの自動交換を行う。
【0044】まず最初に、チャック移動装置22が、主
軸13の方向のチャック本体5を取付け・取外しするた
めの所定の位置(第1の位置)に前進する(ステップ1
01)。そのために、サーボモータ26を駆動してねじ
軸32を回転させると、ねじ軸32にねじ込まれている
ボールナット33を介して、移動台27がガイド部24
に案内されて前方に移動する。これにより、移動台27
に取付けられた移動装置本体28,チャック本体保持部
21,流体圧シリンダ30等が移動台27とともに前進
する。この時、チャック本体保持部21の爪29は開状
態になっている。
【0045】次いで、チャック移動装置22が所定位置
まで前進して位置決め制御された後、チャック本体保持
部21が、チャック取付け装置23に取付けられている
チャック本体5を保持する(ステップ102)。そのた
めには、流体圧シリンダ30を駆動して、シリンダロッ
ド40,連結部材41,ロッド42を介して一対の爪2
9を径方向に閉じることにより、チャック本体5の外周
部が爪29により保持される。
【0046】次に、ドローパイプ用シリンダ16bを駆
動して、ドローパイプ63をチャック本体5側に移動さ
せて、チャック本体5をアンクランプ状態にする(ステ
ップ103)。即ち、ドローパイプ63がチャック本体
5側に移動することにより、揺動部材64が反時計回り
方向(図4)に揺動して、楔部材65を半径方向内方に
移動させるので、楔部材65とチャック本体5の係合面
66は非係合状態になる。その後、サーボモータ26を
駆動して、チャック移動装置22を所定距離(例えば、
0.5mm)後退させる(ステップ104)。チャック本
体5を保持した状態でチャック移動装置22が所定距離
後退するので、ドローバー62の係止片67とチャック
本体5の係合部69とは非当接状態になる。
【0047】主軸モータを駆動し、C軸(Z軸方向の周
り)方向に主軸13を制御して、主軸13とともにチャ
ック取付け装置23をほぼ90度回転させることによ
り、チャック本体5をチャック取付け装置23から離脱
可能状態にする(ステップ105)。この状態では、係
合面66の切欠き部73の位置に楔部材65が位置して
いるので、被固定部60は楔部材65と干渉することな
く離脱可能である。また、チャック本体5の係合部69
も、ドローバー62の係止片67と干渉することなく離
脱可能になっている。
【0048】サーボモータ26を駆動してチャック移動
装置22を後退させる(ステップ106)。チャック本
体5は、チャック取付け装置23から抜き出された後、
ハンド部56との間でチャック本体5を授受するチャッ
ク交換位置P3 (第2の位置)に移動して位置決めされ
る。搬送装置7を駆動して、走行部材52の走行動作,
昇降部材54の昇降動作,ハンド部56の挟持動作等に
より、ハンド部56は、チャック交換位置P3 でチャッ
ク本体5をハンド爪57で挟持する(ステップ10
7)。
【0049】こうして、ハンド部56がチャック本体5
を挟持している状態で、流体圧シリンダ30を駆動して
チャック本体保持部21の爪29を開放する(ステップ
108)。爪29を開放したのちサーボモータ26を駆
動して、ハンド部56の昇降動作時に爪29とチャック
本体5とが干渉しない位置までチャック移動装置22を
後退させる。なお、チャック移動装置22を後退させな
くても、爪29とチャック本体5とが前記昇降動作時に
干渉しない場合にはこの後退動作は不要となる。
【0050】ハンド部56に渡されたチャック本体5
は、搬送装置7でチャック移動装置22からチャックス
トッカ6に搬送され、チャック授受位置P2 で所定のチ
ャック用パレット9上に載置される(ステップ10
9)。なお、ステップ101から108では、チャック
本体5をチャック移動装置22を介してチャック取付け
装置23から取外したのちハンド部56に渡す場合につ
いて説明したが、チャック本体5の取外しの時には、チ
ャック移動装置22を使用しないで、ハンド部56が、
チャック取付け装置23から直接チャック本体5を受け
取ってもよい。このようにすれば、チャック交換時間が
短縮される。
【0051】次いで、チャックストッカ6を運転して、
次に使用する第2のチャック本体5が載置されている所
望のチャック用パレット9をチャック授受位置P2 に割
り出す。割り出された所望の新しい第2のチャック本体
5は、チャック授受位置P2 でハンド部56により挟持
された後、搬送装置7でチャックストッカ6からチャッ
ク移動装置22に搬送される(ステップ110)。
【0052】こうして、ハンド部56で挟持された新し
いチャック本体5がチャック交換位置P3 に到着して主
軸軸線CLと同心位置に位置決めされた後、チャック本
体5は、チャック交換位置P3 (第2の位置)に移動し
たチャック移動装置22に渡される(ステップ11
1)。この場合には、流体圧シリンダ30を駆動し、チ
ャック本体保持部21を動作させて、一対の爪29でチ
ャック本体5を保持する。その後、ハンド爪57を挟持
解除状態にするとともにハンド部56を上昇させる。
【0053】サーボモータ26を駆動して、チャック移
動装置22を、チャック取付け装置23に対するチャッ
ク装着位置(即ち、第1の位置)に対して所定距離(例
えば、5から10mm)手前まで早送りで移動させた後、
更に、所定の送り速度で第1の位置側に微小距離ずつ前
進させる(ステップ112)。チャック移動装置22の
サーボモータ26の負荷値(例えば、モータ電流値,ト
ルク値等)を検出し(ステップ113)、この検出負荷
値が負荷設定値を超えているか否かを判断する(ステッ
プ114)。負荷設定値は、チャック取付け装置23に
チャック本体5を正常に挿入して密着させるため押圧し
た時に生ずる負荷値であり、予め設定されている。検出
負荷値が負荷設定値を超えていない場合にはステップ1
12に戻り、チャック移動装置22を微小距離前進させ
る。検出負荷値が負荷設定値を超えた場合には、ステッ
プ115に移行する。
【0054】ステップ115では、検出負荷値が負荷制
限値を超えたか否かを判断する。負荷制限値は、これ以
上の負荷をかけるとどこかに破損等を生じる恐れがある
ため制限をかける負荷最大値であり、予め設定されてい
る。検出負荷値が負荷制限値を超えている場合には、駆
動系の故障,負荷検出の不安定等による異常動作と判断
して、自動チャック交換装置20のチャック交換動作を
中断しアラーム処理を行う(ステップ117)。
【0055】ステップ115で検出負荷値が負荷制限値
を超えていない場合には、チャック移動装置22を所定
距離(例えば、0.5mm)後退させる(ステップ11
6)。主軸13をC軸制御してほぼ90度回転させ、楔
部材65を係合面66に係合可能にし、ドローバー62
の係止片67をプランジャナット68の係合部69に係
合可能にすることにより、ドローバー62とチャック本
体5とが連結される(ステップ118)。サーボモータ
26を駆動して、チャック移動装置22を所定距離(例
えば、0.5mm)だけ前進させて、チャック本体5のテ
ーパ穴60a等をチャック取付け装置23のテーパ部2
3a等に密着させる(ステップ119)。
【0056】ドローパイプ用シリンダ16bを駆動し
て、ドローパイプ63を反チャック側方向に引っ張る。
楔部材65が、揺動部材64を介して半径方向外方に移
動してチャック本体5の係合面66に押し付けられるの
で、チャック本体5は、チャック取付け装置23に強く
クランプされる(ステップ120)。流体圧シリンダ3
0を駆動して、チャック本体保持部21の爪29を開放
して保持を解除した後(ステップ121)、サーボモー
タ26を駆動して、チャック移動装置22を待避位置ま
で待避させる(ステップ122)。
【0057】次に、刃物台12のタレット15を旋回割
り出し動作させて、タッチセンサ70をチャック本体5
の対向位置に割り出す。刃物台12をZ軸方向,X軸方
向に移動させるとともに主軸13をC軸制御して、タッ
チセンサ70をチャック本体5の三箇所の被検出部72
に順次接触させ、その時の位置データを読み取って位置
データ同士の差を求めることにより、チャック本体5の
装着精度を確認する(ステップ123)。こうして、位
置データ(Z軸方向)の差である装着精度が許容範囲内
か否かを判別し(ステップ124)、許容範囲内である
場合にはチャック交換の手順を終了する。
【0058】一方、例えばチャック本体5が傾いた場合
には装着精度が許容範囲を超えているので、アラームを
出力して作業者にその旨を知らせて手順を終了する(ス
テップ125)。前記ステップ101から109がチャ
ック取外し工程S1 であり、ステップ110から125
がチャック取付け工程S2 である。なお、チャック本体
5の装着精度がよくない場合には、ステップ125でア
ラームを出力して手順を終了する場合を示したが、チャ
ック移動装置22を動作させて、この装着精度のよくな
いチャック本体5をチャック取付け装置23から一旦取
外したのち再び装着し、この動作を所定回数繰り返して
も装着精度内に入らない場合にアラームとする処理を行
ってもよい。
【0059】このように、本発明によれば、搬送装置7
で搬送されてきたチャック本体5を、チャック移動装置
22を介して主軸13側のチャック取付け装置23に装
着するようにしている。そして、チャック移動装置22
は、旋盤2のベッド10に取付けられた剛性の大きいガ
イド基体25にしっかりと支持された状態で、ガイド部
24に案内されながらボールねじ31を介して主軸軸線
CL方向に進退移動するので高い剛性が得られる。チャ
ック本体保持部21がオーバーハングしていないので、
この点でもチャック移動装置22の剛性の向上が図れ
る。
【0060】その結果、チャックの重量の大小に拘ら
ず、チャック移動装置22によりチャック本体5を把持
した状態でチャック取付け装置23に装着する際に、チ
ャック本体5と主軸13との同心度,チャック本体5を
チャック取付け装置23に密着させる時の主軸軸線CL
方向の位置決め精度等を向上させて、チャック本体5を
確実且つ精度よく主軸13側に装着することができる。
【0061】搬送装置7のハンド部56は主軸13に対
するチャック本体5の着脱動作を行わないので、ハンド
部56を軽量化することができ、高速での搬送動作が可
能である。また、旋盤2の作業領域に従来のような大型
のチャック交換装置を設ける必要がないので、旋盤2の
切削加工領域への作業者の接近性が良好で、メンテナン
ス作業等が容易になる。搬送装置7とチャック移動装置
22でチャック交換をし、搬送装置7で旋盤2のチャッ
ク本体5に対して工作物の交換ができるので、自動工作
物交換装置を別途設ける必要がない。
【0062】なお、本実施形態では、チャック移動装置
22を主軸13に対向する位置に常時配置する場合を示
したが、チャック移動装置22が、主軸軸線CL上のチ
ャック交換動作位置(使用位置)と待避位置との間で振
込動作を行うようにしてもよい。長い工作物を加工する
必要がある場合には、心押台を別途設けるのが好まし
い。この場合には、チャック移動装置22,刃物台12
及び心押台が相互に干渉しないように、チャック移動装
置22等のうちいずれか一つ以上が、それぞれ使用位置
と待避位置との間で振込動作を行うようにしてもよい。
【0063】チャック35を、チャック本体5とチャッ
ク取付け装置23により構成し、主軸13にチャック取
付け装置23を設けて、このチャック取付け装置23に
チャック本体5を装着する場合を示したが、チャックを
チャック本体のみにより構成して、主軸に直接チャック
を装着することができる自動チャック交換装置であって
もよい。また、主軸をC軸機能を使用して所定角度回転
させているが、主軸を所定角度回転させることができれ
ばC軸機能は必ずしも必要ではない。
【0064】なお、チャックを主軸に取付ける際、チャ
ック移動装置のサーボモータの負荷値が所定の負荷設定
値になったことを検出したのち所定の負荷制限値(負荷
最大値)になったか否かを検出しているが、これに限定
されない。例えば、チャック移動装置を各所定の位置に
移動指令で移動させ、この移動中や所定位置に位置決め
された状態の時に、チャック移動装置のサーボモータの
負荷値が過負荷(例えば、前記負荷制限値)であるか否
かを検出し、過負荷でなければ移動動作を継続するが、
過負荷の場合には移動動作を中断してアラーム表示等を
するような方法であってもよい。
【0065】また、チャックの装着精度をチャック本体
の端面位置で確認しているが、チャック又はチャック本
体の外周の振レをタッチセンサ,電気マイクロメータな
ど計測装置で検出することにより、チャック又はチャッ
ク本体の装着精度を確認するものであってもよい。な
お、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0066】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したので、自
動チャック交換装置の剛性を高めて、チャック交換の際
にチャックを確実且つ精度よく主軸側に装着することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1から図7は本発明の実施形態の一例を示す
図で、図1は自動チャック交換装置の正面図である。
【図2】前記自動チャック交換装置を有する旋盤を含む
加工システムの平面図である。
【図3】前記加工システムの正面図である。
【図4】前記自動チャック交換装置の一部を示す拡大断
面図である。
【図5】図5(A)は前記自動チャック交換装置におけ
るチャック取付け装置とチャック本体の部分斜視図、図
5(B)は図4のV−V線部分断面図である。
【図6】図6(A)はチャック本体の装着精度を確認し
ている状態を示す説明図、図6(B)は図6(A)のVI
線矢視図である。
【図7】チャックの自動交換の手順を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
2 NC旋盤(工作機械) 4 把持爪開閉部 5 チャック本体 6 チャックストッカ 7 搬送装置 13 主軸 20 自動チャック交換装置 22 チャック移動装置 23 チャック取付け装置 35 チャック 70 タッチセンサ(検出手段) CL 主軸軸線 P3 チャック交換位置(第2の位置)
フロントページの続き (72)発明者 田辺 勝次 千葉県我孫子市我孫子1番地 日立精機株 式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械の主軸に対して少なくともこの
    主軸の軸線方向に移動可能に設けられ、前記主軸に対し
    てチャックを取付けるための第1の位置及び搬送装置か
    ら前記チャックを受け取るための第2の位置に移動可能
    なチャック移動装置を備えた工作機械のチャックの自動
    交換方法であって、 前記搬送装置が、複数の前記チャックを貯蔵しているチ
    ャックストッカから所望の前記チャックを受け取り、 前記搬送装置が前記チャックストッカから前記第2の位
    置に前記チャックを搬送し、 前記チャック移動装置が前記第2の位置で前記搬送装置
    から前記チャックを受け取り、 前記チャック移動装置が前記チャックを保持して前記第
    1の位置に移動し、 前記チャック移動装置に保持された前記チャックを前記
    主軸に取付けることを特徴とする工作機械のチャックの
    自動交換方法。
  2. 【請求項2】 前記チャックは、工作物を把持する把持
    爪開閉部を有するとともに前記搬送装置で搬送されるチ
    ャック本体と、前記主軸側に設けられるチャック取付け
    装置とを備え、前記チャック移動装置に保持された前記
    チャック本体を前記チャック取付け装置に取付けるよう
    にしたことを特徴とする請求項1に記載の工作機械のチ
    ャックの自動交換方法。
  3. 【請求項3】 前記主軸又は前記チャック取付け装置に
    前記チャック又は前記チャック本体を取付けた後、前記
    工作機械に設けた検出手段で前記チャック又は前記チャ
    ック本体の装着精度を確認することを特徴とする請求項
    1又は2に記載の工作機械のチャックの自動交換方法。
  4. 【請求項4】 工作機械のチャックを自動交換する自動
    チャック交換装置において、 複数の前記チャックが貯蔵されたチャックストッカと、 このチャックストッカから受け取った前記チャックを搬
    送する搬送装置と、 前記工作機械の主軸に対して少なくともこの主軸の軸線
    方向に移動可能に設けられ、前記主軸に対して前記チャ
    ックを取付けるための第1の位置及び前記搬送装置から
    前記チャックを受け取るための第2の位置に移動可能な
    チャック移動装置とを備え、 前記第2の位置で前記搬送装置から前記チャックを受け
    取った前記チャック移動装置を前記第1の位置に移動さ
    せた後、前記チャック移動装置に保持された前記チャッ
    クを前記主軸に取付けるようにしたことを特徴とする自
    動チャック交換装置。
  5. 【請求項5】 前記チャックは、工作物を把持する把持
    爪開閉部を有するとともに前記搬送装置で搬送されるチ
    ャック本体と、前記主軸側に設けられるチャック取付け
    装置とを備え、前記チャック移動装置に保持された前記
    チャック本体を前記チャック取付け装置に取付けるよう
    にしたことを特徴とする請求項4に記載の自動チャック
    交換装置。
  6. 【請求項6】 前記工作機械に検出手段を設け、前記主
    軸又は前記チャック取付け装置に取付けられた前記チャ
    ック又は前記チャック本体の装着精度を確認できるよう
    にしたことを特徴とする請求項4又は5に記載の自動チ
    ャック交換装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100656629B1 (ko) * 1999-12-30 2006-12-12 두산인프라코어 주식회사 수치제어 선반의 자동 척 교환장치
CN103153507A (zh) * 2010-08-23 2013-06-12 Ev集团有限责任公司 能够自动化地耦合的卡盘

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