JP2001259955A - ワークの供給反転装置 - Google Patents

ワークの供給反転装置

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JP2001259955A JP2000071996A JP2000071996A JP2001259955A JP 2001259955 A JP2001259955 A JP 2001259955A JP 2000071996 A JP2000071996 A JP 2000071996A JP 2000071996 A JP2000071996 A JP 2000071996A JP 2001259955 A JP2001259955 A JP 2001259955A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークの加工位置への供給及びワークの反転
を簡単な構造で、迅速に行う。 【解決手段】 工具4を着脱自在に保持する工具軸6
と、工具軸6を保持すると共に、三次元方向に移動可能
となっており、ワークの供給位置及びワークの加工位置
の間を移動する主軸7と、主軸7に取り付けられると共
に、主軸7の軸線回りに回動可能となっており、ワーク
3を着脱自在に把持するワークハンド13と、ワーク3
を着脱自在に把持するワークチャック17を有し、ワー
ク3の加工位置に配置されて主軸7の軸線方向に沿って
旋回するワークテーブル15とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工機で加工され
るワークを供給及び反転させるワークの供給反転装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】縦形のフライス盤やマシニングセンタな
どの従来の加工機では、加工されるワークを保持するテ
ーブルと、ワークを加工する工具(刃具)を保持する主
軸とを備えているが、テーブルが水平方向に移動可能と
なっているのに対し、主軸が垂直方向に移動可能となっ
ている。従って、これらの部材ではワークをパレットか
ら取り出して加工位置に供給したり、反転することがで
きない。このため、ワークの供給及び反転を行うための
ロボットが必要となっている。
【0003】図4はこのような従来の加工機を示す。工
具101を回転自在に保持した主軸102は垂直方向
(Z方向)に移動可能となっている。これに対し、ワー
ク103は水平方向(XY方向)に移動可能なテーブル
104に取り付けられる。このテーブル104は、ワー
ク103を狭持するバイス105をその上面に有してい
る。バイス105はテーブル104上で相互の接離方向
(L方向)に移動可能となっており、その移動によって
ワーク103を狭持してテーブル104上に固定する。
【0004】ロボット108としては多間接ロボットが
使用される。このロボット108は先端にチャック10
6を有しており、矢印N、Q、R及びS方向に回動可能
となっていることにより三次元方向に移動し、テーブル
104に接近及び離反する。又、チャック106は、矢
印M方向に沿って開閉するチャック爪107を有してお
り、チャック爪107がワーク103を把持するように
なっている。
【0005】このような加工機では、ワーク103は機
外に配置されているストッカ(図示省略)に整列状に載
置されており、ロボット108のチャック爪107によ
って把持されて加工機内に運ばれる。そして、ワーク1
03はテーブル104上で開いているバイス105の間
に搬送され、この搬送の後、ロボット108が機外に退
出し、バイス105が閉じてワーク103がテーブル1
04の定位置に固定される。
【0006】その後、主軸102のZ方向への移動と、
テーブル104のXY方向への移動とによって工具10
1によるワーク103の加工が行われる。加工後におけ
るワーク103の排出は、バイス105が開き、ロボッ
ト108が機内に移動し、ロボット108のチャック爪
107が開いてワーク103を把持し、この把持状態で
108が機外に移動することによって行われ、ワーク1
03は機外のパレットへ整列される。
【0007】このような加工機では、ワーク103はバ
イス105が把持している部分への加工ができない。こ
のため、ワーク103への加工が終了した時点で、バイ
ス105が把持している部分を加工側に出すためのワー
ク103の反転を行う。
【0008】図5〜図8はこのようなワーク103の反
転を行うため、特開平8−257866号公報に開示さ
れた反転装置を示す。この装置では、ワークグリッパ1
11を用いてワーク103を反転するものであり、ワー
クグリッパ111は図6に示すように、ワーク103を
把持する一対の把持爪116を有している。
【0009】この装置における主軸102には、主軸ス
リーブ102aが取り付けられており、主軸スリーブ1
02aには図6に示すように、エア孔継ぎ手113a、
113bが設けられている。ワークグリッパ111は主
軸102に隣接した工具マガジン110の工具交換アー
ム112に取り付けられて主軸102の主軸スリーブ1
02aに装着される。この装着は図7に示すように、主
軸スリーブ102aのエア孔継ぎ手113a、113b
内に、ワークグリッパ111の接手ピン114a、11
4bが挿入されることにより行われる。そして、この挿
入により、電磁弁115を介してエアー源Pと把持爪1
16との間にエア流路が形成されるため、一対の把持爪
116が開閉してワーク103の把持及びその解放が行
われる。
【0010】この装置におけるテーブル104には、図
4に示すように、ワーク103を保持するチャック台1
17が設けられる。チャック台117はワークを把持す
るチャック爪118を有していると共に、矢印T方向に
旋回可能となっている。
【0011】図8は、この装置によるワーク103の反
転作動を示し、ワーク103におけるハッチング部分が
チャック爪118の把持されて加工が行われていない部
分であり、このハッチング部分を加工側に出すように反
転する。
【0012】まず、(a)で示すように、チャック台1
17がT方向に旋回した後、(b)で示すように、主軸
102に把持されていた工具101がワークグリッパ1
11と交換される。この交換は図示を省略した工具交換
装置によって行われるものである。そして、(c)で示
すように、チャック台117がX方向に移動して主軸1
02に接近する。このとき、ワークグリッパ111の把
持爪116は開いた状態であり、ワーク103が把持爪
116内に進入して把持爪116が閉じることによりワ
ーク103が把持される。
【0013】(d)で示すように、チャック台117の
チャック爪118が開いてワークを解放し、その後、主
軸102から離れるX方向へ移動する。次に、(e)で
示すように、ワークグリッパ111は主軸102の回転
により180°回転する。これにより、ワークグリッパ
111に把持されているワーク103も同時に回転して
反転する。
【0014】その後、(f)で示すように、チャック台
117がチャック118を開いた状態でX方向から主軸
102に接近する。このとき、ワーク103はチャック
爪118の中間に位置し、その後、チャック爪118が
閉じてワーク103を把持する。そして、(g)で示す
ように、ワークグリッパ111の把持爪116が開き、
さらに、チャック117台は主軸102から離れるX方
向に移動する。これにより、ワーク103のハッチング
部分が加工側に向いて、一連のワーク103の反転動作
が終了する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示す加工機のように、ロボット108を用いてワーク1
03の供給及び排出を行う構造では、加工時の移動の際
に主軸102とロボット108とが接触するため、ロボ
ット108を機外に設置する必要がある。この場合に
は、必然的にワーク103やワーク103のパレット等
も機外に設置することとなるため、加工機とロボット、
パレットを含めた装置の全体が大きくなり、設置スペー
スを広範囲とする必要がある。また、ワークの運搬のた
めに、ロボット等の設備が必要であり、構造が複雑とな
って、その制御が難しくなるばかりでなく、装置のコス
トが高騰する。
【0016】特開平8−257866号公報の反転装置
では、ワーク103を反転させるためにワークグリッパ
111が必要であり、部品点数が多くなっている。しか
もワークグリッパ111は主軸102に装着されて使用
されるのに対し、通常の加工時、主軸102には工具1
01が装着されているので、ワーク103を反転する際
には、主軸への工具交換が必要となる。この工具交換の
間は、ワーク103の加工ができないため、加工効率が
低下する問題を有している。又、ワークグリッパ111
の装着、ワークグリッパ111の回動、チャック爪11
8や把持爪116の開閉を行う必要があるため、ワーク
103を反転させるまでに時間がかかる。このため、1
つの部品を加工するサイクルタイムが長くなり、生産性
が低下する問題も有している。
【0017】本発明は、このような従来の問題点を考慮
してなされたものであり、ワークを供給及び反転するの
に際し、加工機を大きくすることなく、しかも、効率良
く、短時間でワークの供給及び反転を行うことができ、
加工のサイクルタイムを短縮することが可能なワークの
供給反転装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、工具を着脱自在に保持する工具
軸と、工具軸を保持すると共に、三次元方向に移動可能
となっており、ワークの供給位置及びワークの加工位置
の間を移動する主軸と、この主軸に取り付けられると共
に、主軸の軸線回りに回動可能となっており、前記ワー
クを着脱自在に把持するワークハンドと、ワークを着脱
自在に把持するワークチャックを有し、前記ワークの加
工位置に配置されて前記主軸の軸線方向に沿って旋回す
るワークテーブルと、を備えていることを特徴とする。
【0019】この発明では、工具軸及びワークハンドを
備えた主軸がワークの供給位置に移動することにより、
ワークハンドがワークを把持する。そして、主軸がワー
クの加工位置に移動することにより、ワークはワークハ
ンドからワークテーブルに移し替えられてワークテーブ
ルに把持される。この状態で、主軸が移動して、工具軸
が把持している工具によりワークの加工が行われる。
【0020】ワークへの所定の加工の後、ワークを反転
させるときは、ワークテーブルが主軸の軸線方向に沿っ
て旋回し、この状態で、主軸がワークテーブルの方向に
移動してワークハンドがワークを把持する。そして、ワ
ークの把持状態でワークハンドが主軸の軸線回りに回動
することによりワークを反転させる。その後、主軸がワ
ークテーブルの方向に移動し、反転したワークをワーク
テーブルが把持する。これにより、ワークは反転した状
態でワークテーブルに把持されるため、主軸の移動によ
って、工具軸の工具は反転したワークを加工する。
【0021】このような請求項1の発明では、主軸がワ
ークを把持するワークハンドを備えており、主軸の三次
元方向への移動によって、ワークテーブルへのワークの
供給を行うことができる。一方、ワークの反転は、ワー
クテーブルの旋回とワークハンドの回動とによって行う
ことができる。従って、ワークを供給するためのロボッ
トが不要となり、加工機の全体を小型化することができ
ると共に、構造が簡単となり、制御も容易となる。又、
ワークの反転のためのワークグリッパも不要となり、部
品点数が減じる。しかも、ワークの反転の際に工具をワ
ークグリッパと交換する必要がなく、ワークの反転を短
時間で行うことができ、加工効率を向上させることがで
きる。
【0022】請求項2の発明は、請求項1記載の発明で
あって、前記ワークハンドが前記主軸の軸線方向に移動
可能となっていることを特徴とする。
【0023】この発明では、ワークの供給や反転の際
に、ワークハンドが主軸の軸線方向に移動して、ワーク
の把持やその解放を行うため、主軸の移動量が少なくな
り、迅速にワークの供給、反転を行うことができ、加工
効率が向上する。
【0024】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
発明であって、加工後のワーク及び/又は加工前のワー
クが載置されるパレットが前記ワークテーブルに近接し
て配置されていることを特徴とする。
【0025】この発明では、パレットがワークテーブル
に近接して配置されるため、パレットからのワークの供
給やパレットへのワークの排出の際の主軸の移動量が少
なくなり、これらを迅速に行うことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する実施の形
態により具体的に説明する。なお、各実施の形態におい
て、同一の要素は同一の符号を付して対応させてある。
【0027】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1が適用された加工機の斜視図、図2はワーク反転時
の正面図である。この実施の形態では、加工機1のベッ
ド2にワークテーブル15及びパレット5が支持される
と共に、ベッド2の上方には主軸7が配置されており、
ワークテーブル15の位置がワーク3の加工位置、パレ
ット5の位置がワーク3の供給位置となっている。
【0028】主軸7はZ1軸に沿った垂直方向の移動及
びXY軸に沿った水平方向の移動が可能となっており、
これにより、主軸7は三次元方向に移動可能となってい
る。これらの移動は、図示を省略したサーボモータ等の
モータ及びボールネジ等の組み合わせによって行われ
る。三次元方向の移動によって、主軸7はワーク3の供
給位置(パレット5)及びワーク3の加工位置(ワーク
テーブル15)の間を移動する。
【0029】主軸7の軸線方向の先端には、工具軸6が
回動可能に取り付けられている。工具軸6には、ワーク
3に加工を行うための工具(刃具)4が着脱自在に装着
されており、工具軸6の回動によって工具4が矢印A方
向に回動するようになっている。
【0030】さらに、主軸7の外周部分の先端には、ワ
ークハンド13が取り付けられている。このワークハン
ド13は開閉してワーク3を把持及び解放するハンド爪
12を備えている。ハンド爪12はエア等を駆動源とし
て開閉する。
【0031】この場合、主軸7の外面には、Z1軸と平
行なZ2軸方向に駆動する直動シリンダ8が取り付けら
れ、直動シリンダ8のロッドの先端に直動ガイド9が連
結されている。直動ガイド9はガイド10により主軸7
の軸心方向に移動するように案内される。そして、直動
ガイド9の先端には、水平面内でE方向に180°回動
可能となっている旋回ユニット11が取り付けられ、こ
の旋回ユニット11に上述したワークハンド13が取り
付けられている。従って、ワークハンド13は直動シリ
ンダ8の駆動によって主軸7の軸線方向(Z2方向)に
移動可能となっていると共に、旋回ユニット11の駆動
によって主軸7の軸線(Z2軸)回りに回動可能となっ
ている。
【0032】ワーク3の加工位置に配置されたワークテ
ーブル15は、ベッド2上に固定されたテーブル受け1
4に旋回可能に支持されている。ワークテーブル15は
テーブル受け14の回転中心Fを中心として、B方向に
90°旋回するようになっており、これにより、ワーク
テーブル15は主軸7の軸線(Z1軸)回りに90°旋
回する。このワークテーブル15の旋回は、テーブル受
け14に固定された旋回用モータ16の駆動によって行
われるものである。
【0033】ワークテーブル15上には、C方向に直線
的に移動する一対のワークチャック17が取り付けられ
ている。ワークチャック17はエア等を駆動源として移
動することにより、開閉作動し、これによりワーク3の
把持及びその解放を行うようになっている。
【0034】ワーク3の供給位置のパレット5は、ワー
クテーブル15に近接した位置に配置されており、加工
前のワーク3及び加工後のワーク3が整列状に載置され
る。このパレット5は、後述するように主軸7の移動に
よってワーク3の供給及び排出を行うところから加工機
1の内部に配置されるものである。
【0035】次に、この実施の形態に作動を説明する。
まず、ワーク3の供給では、ベッド2上のパレット5上
方に主軸7が移動する。このとき、主軸7にはワークハ
ンド13が取り付けられているため、ワークハンド13
も一体的に移動する。この移動は、取り出すワーク3の
真上にワークハンド13の中心がくるように予め設定さ
れている。ワークハンド13はハンド爪12が開いた状
態でZ2軸に沿って下方に移動し、ハンド爪12がワー
ク3を把持できる位置に停止する。そして、ハンド爪1
2が閉じることにより、ワーク3がワークハンド13に
把持される。
【0036】その後、ワークハンド13はZ2軸に沿っ
て上方へ移動し、更に主軸7がX及びY方向移動するこ
とにより、ワーク3がワークテーブル15で把持できる
位置に移動される。このとき、ワークチャック17は開
いた状態となっており、ワークハンド13がZ2軸に沿
って下方へ移動することにより、ワーク3がワークテー
ブル15上に移し替えられる。そして、ワークチャック
17が閉じると共に、ワークハンド13のハンド爪12
が開くことにより、ワーク3がワークテーブル15に把
持される。又、ワークハンド13は直動シリンダ8の駆
動によってZ2軸に沿った上方に退避する。その後、工
具軸6の工具4によってワーク3の加工が行われる。
【0037】加工されたワーク3の反転は、まず、旋回
用モータ16の駆動によってワークテーブル15が、主
軸7の軸線(Z1軸)方向に沿って90°旋回する。こ
れにより、ワーク3は図2に示すように、水平方向に傾
いた状態となる。これに対し、直動シリンダ8が駆動す
ることにより、ワークハンド13はハンド爪12が開い
た状態で、ワーク3の上方からZ2軸に沿って下降す
る。このとき、ワーク3を供給した位置とは異なるた
め、主軸7もZl軸に沿って移動する。
【0038】そして、ワーク3の側面をワークハンド1
3のハンド爪12が把持し、ワークチャック爪17が開
く。その後、主軸7がX方向に移動することにより、ワ
ークハンド13はワークテーブル15のワークチャック
17からワーク3が完全に抜けきる位置までX方向へ移
動する。この位置で、ワークハンド13は旋回ユニット
11により水平面内で180°旋回する。この旋回によ
って、ワーク3は反転された状態となる。この旋回後、
主軸7がX方向に移動し、ワークハンド13がワークテ
ーブル15にワーク3を戻す。ワークテーブル15に戻
った時点で、ワークチャック17はワーク3を把持する
一方、ワークハンド13のハンド爪12が開き、ワーク
3がワークテーブル15に把持され、ワークハンド13
が上方に退避する。その後、ワークテーブル15が反対
方向に旋回し、これにより、ワーク3は反転された状態
でワークテーブル15に把持され、ワーク3の反転部分
への加工が行われる。
【0039】以上によって、ワーク3への加工が終了す
ると、ワーク3の排出が行われる。この排出は、ハンド
爪12が開いた状態で、主軸7のXY方向へ移動によっ
てワークハンド13がワーク3上方に移動する。ワーク
テーブル15では、ワークチャック17が開き、次に、
ワークハンド13のハンド爪12が閉じる。これによ
り、ワーク3はワークハンド13に把持される。そし
て、ワークハンド13はZ2軸に沿って上方へ移動す
る。その後における主軸7のXY方向への移動によっ
て、ワーク3はパレット5における載置位置まで搬送さ
れ、ワークハンド13が下降し、ハンド爪12が開くこ
とにより、ワーク3をパレット5の所定位置に載置す
る。以上の作動によって、ワーク3の加工を含めたワー
ク3の供給、反転、排出の一連の動作が終了する。
【0040】このような実施の形態では、主軸7の移動
を利用して、ワーク3の供給、排出を行うため、ワーク
の供給、排出のための部材及びパレット5の全てを加工
機1内に配置することができ、加工機を小型とすること
ができる。又、ワーク3を加工途中で反転する際も、工
具交換が必要なくなり、加工終了と同時に反転させるこ
とができるため、加工のサイクルタイムを短くすること
ができ、加工効率を向上させることができる。
【0041】(実施の形態2)図3は本発明の実施の形
態2を示す。この実施の形態では、ワーク3を1個ずつ
供給するワーク供給ボックス20が加工機1の内部に配
置されており、ワーク供給ボックス20がワーク3の供
給位置となっている。従って、主軸7はワーク供給位置
としてのワーク供給ボックス20及びワークの加工位置
であるワークテーブル15の間を往復移動する。
【0042】ワーク供給ボックス20は、所定寸法に切
断されたワーク3が1個ずつ抜け出るワーク口(図示省
略)を主軸7側に有している。ワーク3が既に所定寸法
に切断されている場合、ワーク3はワーク供給ボックス
20内のシュータやシリンダなどの送り機構によってワ
ーク口に供給される。一方、ワーク3が長尺のままであ
る場合、ワーク供給ボックス20内にカッター(図示省
略)が設けられ、カッターの駆動によって所定寸法に切
断された後、ワーク口に供給される。そして、これらの
ワーク3は水平状態或いは幾分傾いた傾斜状態でワーク
口から抜け出るようになっており、主軸7に取り付けら
れているワークハンド13によって把持されてワーク供
給ボックス20から取り出される。
【0043】次に、この実施の形態の作動を説明する。
ワークテーブル15へのワーク3の供給は、図示するよ
うにワークテーブル15が90°旋回することにより、
ワークチャック17がワーク供給ボックス20側に位置
した状態で行われる。ワーク供給ボックス20では、ワ
ーク口からワーク3が抜け出た状態となっており、主軸
7がワーク供給ボックス20方向に移動し、ワークハン
ド13のハンド爪12がワーク口のワーク3を把持して
ワーク口からワーク3を取り出す。そして、主軸7がX
方向に移動してワーク3をワークテーブル15まで搬送
し、その後、ワークチャック17がワーク3を把持す
る。
【0044】そして、主軸7がZ1軸に沿って上昇した
後、旋回用モータ16の駆動によってワークテーブル1
5が主軸7の軸線回りに旋回してワークチャック17が
主軸7の下方に位置する。この状態で、主軸7がワーク
3まで達し、工具軸6が保持している工具4によってワ
ーク3の加工が行われる。
【0045】ワーク3を反転させる場合、旋回用モータ
16の駆動により、ワークテーブル15が旋回してワー
クチャック17がワーク供給ボックス20側に位置した
図3の状態となる。この状態に対し、主軸7がワーク3
方向に移動した後、直動シリンダ8が駆動してワークハ
ンド13がワーク3に達する。
【0046】そして、ワークハンド13のハンド爪12
がワーク3を把持し、主軸7がX方向に移動してワーク
チャック17からワーク3を取り出す。その後、主軸7
が上昇し、旋回ユニット11の駆動によってワークハン
ド13が180°旋回する。この旋回によって、ワーク
3が反転された状態となる。その後、主軸がX方向に移
動し、ワークハンド13がワークテーブル15にワーク
3を戻す。
【0047】ワーク3がワークテーブル15に戻った状
態で、旋回用モータ16が駆動して、ワークテーブル1
5が上方に向いた状態となる。これにより、ワーク3の
反転された部分への加工が行われる。
【0048】このように実施の形態では、実施の形態1
と同様な効果を有していると共に、ワーク3をワーク供
給ボックス20から供給するため、パレット5が不要と
なる。従って、ワーク3の加工時に発生した切り粉がパ
レット5内の加工前のワーク3や加工後のワーク3に付
着することがないため、切り粉を除去する操作が不要と
なる。
【0049】なお、本発明は以上の実施の形態に限定さ
れることなく、種々変更が可能である。例えば、ワーク
ハンド13を主軸7の軸線方向に移動させる直動シリン
ダ8を省いても良く、この場合は、主軸7のZ1方向へ
の移動と一体となってワークハンド13を移動させるこ
とにより、ワーク3のパレット5からの取り出しや、ワ
ークテーブル15からのワーク3の取り出しを行うこと
ができる。又、パレット5としては、ワーク3を供給す
るためのもの及びワーク3を排出するためのものを別個
に配置しても良い。
【0050】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ワークを供給
するロボットが不要となり、主軸の移動だけでワークの
供給を行うことができ、構造が簡単となって、加工機全
体を小型化することができる。又、ワークの反転の際
に、工具の交換が不要となり、ワークの反転を短時間で
行うことができ、加工効率を向上させることができる。
【0051】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加えて、ワークハンドが主軸の軸線方向に移動
してワークの把持やその解放を行うため、主軸の移動量
が少なくなり、迅速にワークの供給、反転を行うことが
でき、加工効率が向上する。
【0052】請求項3の発明では、請求項1及び2の発
明の効果に加えて、パレットからのワークの供給やパレ
ットへのワークの排出の際の主軸の移動量が少なくな
り、ワークの供給や排出を迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の斜視図である。
【図2】実施の形態1におけるワークの反転時の正面図
である。
【図3】本発明の実施の形態2の斜視図である。
【図4】従来の加工機の斜視図である。
【図5】ワークの反転を行う従来装置の正面図である。
【図6】図5に装置に用いる主軸の底面図である。
【図7】図5の装置に用いるワークグリッパの断面図で
ある。
【図8】(a)〜(g)は、図5の装置によるワークの
反転手順を示す正面図である。
【符号の説明】
3 ワーク 4 工具 5 パレット 6 工具軸 7 主軸 13 ワークハンド 15 ワークテーブル 17 ワークチャック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤羽 敏一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 3C033 AA00 DD06 EE01 EE03 HH21

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具を着脱自在に保持する工具軸と、 工具軸を保持すると共に、三次元方向に移動可能となっ
    ており、ワークの供給位置及びワークの加工位置の間を
    移動する主軸と、 この主軸に取り付けられると共に、主軸の軸線回りに回
    動可能となっており、前記ワークを着脱自在に把持する
    ワークハンドと、 ワークを着脱自在に把持するワークチャックを有し、前
    記ワークの加工位置に配置されて前記主軸の軸線方向に
    沿って旋回するワークテーブルと、を備えていることを
    特徴とするワーク供給反転装置。
  2. 【請求項2】 前記ワークハンドが前記主軸の軸線方向
    に移動可能となっていることを特徴とする請求項1記載
    のワークの供給反転装置。
  3. 【請求項3】 加工後のワーク及び/又は加工前のワー
    クが載置されるパレットが前記ワークテーブルに近接し
    て配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載
    のワークの供給反転装置。
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