JP2001347401A - 3主軸旋盤 - Google Patents

3主軸旋盤

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JP2001347401A
JP2001347401A JP2000170180A JP2000170180A JP2001347401A JP 2001347401 A JP2001347401 A JP 2001347401A JP 2000170180 A JP2000170180 A JP 2000170180A JP 2000170180 A JP2000170180 A JP 2000170180A JP 2001347401 A JP2001347401 A JP 2001347401A
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tool rest
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chuck
bed
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Osamu Enomoto
修 榎本
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Okuma and Howa Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少なくとも3工程のワークの加工が複数台の
機械を並べて行っていたのでフロア面積が大きくなり段
取り変更等で不能率な点を改良し能率良く且つコスト低
減できる旋盤を提供する。 【解決手段】 後面に2個所、両端面の少なくとも一方
にチップコンベア取付用切粉排出口を有するベッドと、
主軸を軸承する主軸台と主軸軸線と平行と直角の2方向
に移動位置決め可能な刃物台と、主軸及び刃物台の駆動
手段を備えた主軸・刃物台ユニットとを含み、主軸のチ
ャックラインを横一線となるように前記ユニットをベッ
ド上に配列した3主軸旋盤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はワークの旋削加工を
主とするNC旋盤に関し、特に数工程の加工を一台の機
械で行える3主軸を有する旋盤に係る。
【0002】
【従来の技術】多工程例えば3工程加工を要する加工に
おいては2主軸旋盤と単主軸旋盤又は単軸旋盤3台の組
み合わせてラインを構成し顧客の要求に対応していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ワーク加工が3工程例
えば荒加工(基準面),反対側荒加工と仕上げ加工,基
準面仕上げ加工に及ぶ場合、いままで2台又は3台の機
械を用いて対応しているため、据置のライン長さが長く
なり且つフロアスペースが大きくなって不経済且つコス
ト高が避けられないという問題があった。また2台又は
3台の機械間を搬送するローダ,ロボット等の搬送装置
が必要となり補助装置がまたコスト高となる問題があっ
た。さらに搬送距離が長く搬送時間が短縮し難いことか
ら作業能率向上のマイナス要因となっていた。本発明は
従来の技術の有するこのような問題点に鑑みなされたも
ので、目的とするところは、主軸台・刃物台配置をワー
クに適合させ且つフロアスペースを少なくし、搬送装置
が単一ローダで構成できてワーク移動距離を短縮できて
加工のロス時間を減らし製品コストの改善が図れる3主
軸旋盤を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに請求項1の発明は、後面に2個所、両端面の少なく
とも一面に1個所のチップコンベア装着用の切粉排出開
口部を形成したベッドと、主軸を回転可能に軸承した主
軸台とその軸線に平行と直角の2方向に移動位置決め可
能な刃物台と主軸及び刃物台のそれぞれの駆動モータと
を備えた3組の主軸・刃物台ユニットとを含み、該3組
の主軸・刃物台ユニットはそれぞれの主軸のチャッキン
グラインを横一線としてベッド上に並列して固着したも
のである。
【0005】この請求項1の発明によれば、右側の第1
主軸・刃物台ユニットでワークの基準面となる部位を荒
加工し、中央の第2主軸・刃物台ユニットで反対側を荒
加工して仕上げ加工をし左側の第3主軸・刃物台ユニッ
トで基準面の仕上げ加工というように1台の機械上で実
施することができる。このため途中の段取り変更の手間
と時間が省け作業能率が向上する。
【0006】請求項2の発明は、前記主軸・刃物台ユニ
ットは、主軸台取付面とその横にベッドの長手方向と直
角となるZ軸方向に第1案内面を形成したユニット台
と、該ユニット台の主軸台載置面上にZ軸方向に固定さ
れ主軸を回転可能に軸承した主軸台と、前記第1案内面
上に移動可能に載置されX軸方向の第2案内面を形成し
たサドルと、前記第2案内面上に移動可能に載置され前
記主軸軸線と平衡な軸線で旋回割出されるタレットを有
する刃物台と、前記主軸を制御回転するモータと、前記
サドルを移動位置決めする駆動部材と、前記刃物台を移
動位置決めする駆動部材とを含んでなるものである。
【0007】この請求項2の発明によれば、主軸台・刃
物台を一個のユニット台上に配置したので、機械構成を
自由に選択することができる。
【0008】請求項3の発明は、前記主軸・刃物台ユニ
ットには前記ユニット台の刃物台を主軸に向かって右側
に配置した右型と左側に配置した左型とを含んでなるも
のである。
【0009】請求項4の発明は、前記3組の主軸・刃物
台ユニットは左端のユニットは左型を右端のユニットは
右型を配置し、中のユニットは左型としたものである。
【0010】請求項5の発明は、前記中のユニットを左
型にかえ右型としたものである。
【0011】請求項3,4,5の発明によれば、ワーク
の形状によってどちらのタイプが生産能率上好ましいか
を選択することによってより一層生産コストを低減する
ことができる。
【0012】請求項6の発明は、前記3組の主軸・刃物
台ユニットのそれぞれの主軸に任意にワークを搬送する
単一のローダと搬送経路の途中に少なくとも一組の反転
装置とを設けたものである。
【0013】この請求項6の発明によれば、横一線に配
列した3組の主軸・刃物台ユニットを横切るレールに載
置したローダと途中に配置した反転装置との協働によっ
てワークを反転させて表裏全周を効率良く加工すること
ができる。
【0014】請求項7の発明は、前記ベッドの後面の2
個所又は端面の少なくとも1個所の切粉排出開口部にチ
ップコンベアを装着したものである。この請求項7の発
明によれば、機械の設置場所に順応して切粉排出装置の
チップコンベアが後面又は及び側面に取り付けることが
できるのでレイアウトが容易となる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の3主軸旋盤のローダを併
置した正面図を示す図1、図1のA−A視図を示す図
2、旋盤のベッドの形状を示す図3、主軸・刃物台ユニ
ットの一部を断面とした正面図を示す図4、刃物台を一
部断面とした図4のB−B視図を示す図5、主軸・刃物
台ユニットの主軸台を一部断面で示した側面図の図6、
主軸・刃物台ユニットの配置例を示す図7,図8、ロー
ダ装置を一部断面で示した側面図の図9、ローダ装置の
平面図を示す図10、ローダ装置のX軸方向の駆動機構
を断面で示した図11、ローダ装置のZ軸方向の駆動機
構を断面で示した図12にもとづいて説明する。
【0016】先ず図1,図2にもとづき本発明の3主軸
旋盤の概略の構成を説明する。
【0017】ベッド1の上面の後半分にはユニット取付
平面1b1,1b2,1b3が形成されていて長手方向
を3分する位置にユニットの位置決め凸部1a1,1a
2が形成されている。そして、その上面左端に左型主軸
・刃物台ユニット2B 中央に左型のユニット2Bがそ
れぞれ主軸側の右端下角で、位置決め凸部1a1,1a
2において位置決めされボルトにより締着されている。
右端には右型主軸・刃物台ユニット2Aがその主軸側左
端下角で位置決め凸部1a2において位置決めされボル
トにより締着されている。また、ベッド1の左端上面と
右端上面にそれぞれ支柱3A,3Aが設立されていて、
3A,3Aの上面にローダビーム4が渡され連結固定さ
れている。このローダビーム4上に左右移動可能にロー
ダ装置6が載架されている。さらに、ベッド1の後面切
粉排出開口部には切粉排出用のチップコンベア7が併置
されている。
【0018】次いで各部の詳細を説明する。先ずベッド
1の六面図を示す図3において、ベッド1の上面後半分
に、一段高く主軸・刃物台ユニット取付平面1b1,1
b2,1b3が位置決め凸部1a1,1a2を挟んでそ
れぞれ形成されている。ベッド左右端には支柱3A,3
Aの取付座面1c,1cが形成されている。ベッド1の
上面前半分には位置決め凸部1a1,1a2に並んで切
粉落下口1d,1dが開口されている。
【0019】さらに切粉落下口に連通してベッド後端面
に2個所と左右端面にそれぞれ1個所にチップコンベア
7を装着する開口部1fが穿設されている。このため旋
盤の設置場所・ライン構成によって後面に2個のチップ
コンベア7を装置するか、或いは左右若しくはその片側
にチップコンベア7を装着するか、いずれか望ましいほ
うを選択が可能である。なお、チップコンベア7は切粉
落下口からの切粉を受けコンベアによって機外に排出す
る公知のものである。
【0020】次に主軸・刃物台ユニット2A,2Bにつ
いて説明する。主軸に向かって右側に刃物台を設けたユ
ニットを右型・左側に刃物台を設けたユニットを左型と
称する。個々の構成は同じであるので右型の主軸・刃物
台ユニットを図4乃至6にもとづき説明する。
【0021】ユニット台11は2Aでは左側(2Bでは
右側)に、主軸台12の取付面11aが形成され、右側
(2Bでは左側)にベッド上に設置したときベッドの長
手方向と直角となるZ軸方向に2本の水平案内面11b
が形成されている。取付面11a上には、先端に図示し
ないチャックを嵌着する主軸13が、軸受14,14に
より回転可能に軸承された主軸台12が、Z軸方向にボ
ルトにより締着されている。ユニット台11の後面には
サーボモータ16が取り付けられ、その出力軸のプーリ
18と主軸13の後端に装着したプーリ17とがVベル
ト19によって回転連結されている。
【0022】また検出器21が主軸台12上に載置され
ていて、その軸のプーリ22と主軸13の後端にキー着
したプーリ23との間をベルト24によって回転連結さ
れている。一方ユニット台11のZ軸方向水平案内面1
1b,11b上には、上面にX軸方向の水平案内面26
aを有するサドル26が摺動可能に載置されている。ユ
ニット台11の水平案内面11b,11bの中央には送
りねじ27が軸方向を規制されて回転のみ可能に軸承さ
れており、後端にNCで制御されるエンコーダ付サーボ
モータ28が直結されている。
【0023】そしてサドル26の下面にはナット30が
固定されていて、送りねじ27と螺合されているため、
サーボモータ28の回転でZ軸方向に移動位置決めされ
る。なお送りねじ,ナット,サーボモータで駆動部材が
構成されている。またサドル26のX軸方向の水平案内
面26aの中央には送りねじ29が軸受により軸方向を
規制されて回転のみ可能に軸承されている。この送りね
じ29の右方端にはNCで回転制御されるエンコーダ付
のサーボモータ31が直結されている。サドル26の水
平案内面には刃物台本体32が移動可能に載置されてい
て、下面に取り付けたナット33が、送りねじ29と螺
合されていて、サーボモータ31の回転で刃物台本体3
2はX軸方向に移動位置決めされる。
【0024】刃物台32の前端にはZ軸方向の軸線で旋
回割出しされるタレット刃物台34が設けられている。
このタレット刃物台34は公知の割出し手段として例え
ば、タレット刃物台34はカービック形割出し歯車とそ
の旋回軸線方向にタレット刃物台34を移動させる流体
圧シリンダ部材を含む機構を有している。そしてタレッ
ト刃物台34の旋回軸は刃物台本体32上に設けられた
エンコーダ付の旋回用サーボモータ36と、ベルト37
を介して回転連結されていて、サーボモータ37の回転
により角度割出しされる。タレット刃物台34はその外
周本例で8等分位置に刃物取付面が形成されていて、必
要な工具が装着される。またタレット刃物台34端面に
も工具取付面が形成されている。
【0025】次に主軸・刃物台ユニット2A,2Bとチ
ップコンベア7を選択装着した3主軸旋盤の配置構成を
示す図7,図8にもとづき説明する。
【0026】図7はベッド1上のユニット取付平面1b
1上に第1又は第3工程を担当する左型主軸・刃物台ユ
ニット2Bをその右下端角の位置決め切欠部を、位置決
め凸部1a1の右側に当接してベッド1にボルトにより
締着されている。ユニット取付平面1b2上に第2工程
を担当する右型主軸・刃物台ユニット2Aをその左下端
角の位置決め切欠部を、位置決め凸部1a1の右側に当
接してベッド1にボルトにより締着されている。ユニッ
ト取付平面1b3上に第3又は第1工程を担当する右型
主軸・刃物台ユニット2Aがその左下端角の位置決め切
欠部を、位置決め凸部1a2に当接してベッド1にボル
トによって締着されている。そしてこれらの主軸・刃物
台ユニットの主軸に取り付けた前面を向くチャック把持
面が横一線に揃う位置関係に配置されている。
【0027】図2の、後面に装着したチップコンベアに
替えて図7では、切粉落下口1d,1dよりの切粉を受
けるように切粉落下口1d,1dに跨がる長いチップコ
ンベア7を右側端面に一個又は各切粉落下口1d,1d
のそれぞれの切粉を受けるチップコンベア7,7を右側
と左側に設けるものである。このようにするとラインの
前後の設置幅は縮小されうる。
【0028】図8は中央のユニット取付平面1b2に左
型主軸・刃物台ユニットを設置したもので両端の配置は
同じである。図7,図8の何れの形式を採用するかはユ
ーザのレイアウトにより自由に選択することができる。
【0029】次に3台の主軸・刃物台ユニット2A,2
Bを配置した主軸間にワークを順次移送するローダ装置
6を図1,図9乃至図12により説明する。
【0030】ベッド1上の両端部に設立した支柱3A,
3A上に、上面長手方向に2本の案内4a,4aを形成
したビーム4が橋渡しされて固定されている。このビー
ム4上の案内4a,4aにリニアベアリングを介して、
ローダ装置6の本体載置台41が載置されている。そし
てビーム4上に取り付けた第1ラック棒42に噛合する
ピニオン43と、中間歯車46を介して回転連結するピ
ニオン47を出力軸にキー着したNC制御のエンコーダ
付のサーボモータ48が本件載置台41に設けられてお
り、サーボモータの制御回転でローダ装置6のチャック
は長手X軸方向の主軸対応位置に順次又は任意に位置決
めされる。
【0031】本件載置台41の上面にはZ軸方向の案内
面が形成されており、案内面と平行して第2ラック棒4
9が締着されている。そして載置台41の案内面にはロ
ーダ装置本体51が移動可能に載置され、この本体51
に第2ラック棒49に噛合うピニオン52と中間歯車群
53を介して、回転連結するピニオン54を出力軸にキ
ー着したNC制御のエンコーダ付のサーボモータ56が
設けられている。ローダ装置本体51の前端面には上下
Y軸方向にビーム57を案内するビーム案内筒58が取
り付けられている。
【0032】ビーム57には、Y軸方向に第3ラック棒
59が締着されており、この第3ラック棒59はローダ
装置、ローダ装置本体51に内蔵されたNC制御のエン
コーダ付サーボモータ61の出力軸にキー着されたピニ
オン62から、中間歯車63を介して回転が伝達される
ピニオン64と噛合されている。したがってサーボモー
タ61の制御回転によってビーム57は主軸着脱の下位
置と反転の上位置(待機位置)の2位置に位置決めされ
る。
【0033】ビーム57の下端には電動チャック66が
X軸方向の水平軸67を中心として、軸ともに回動可能
に枢支されている。この水平軸67にはアーム68が固
着されていて、このアーム68端はビーム57に一端を
枢支した流体圧シリンダ69のピストンロッドの先端と
枢結されており、シリンダの前後室に圧力流体を交互に
送給することにより、電動チャック66は下向きと主軸
側を向く90度旋回される。
【0034】次にローディング時のワーク反転装置を図
1により説明する。ビーム4の下側には図7,図8で示
す4主軸13位置に対応するY軸面上に、把持中心が位
置決めされる4個の電動チャック71A,71B,71
C,71Dが配置されている。この電動チャック71A
と71Cとは、それぞれヒーム4の下側の取付板75に
設けられた流体圧シリンダ装置73A,73Cのピスト
ンロッドにそれぞれ連結されたスライダ上でチャック軸
心と直交するY軸方向の小軸で旋回可能に枢支され、X
軸方向に所定量移動可能に設けられているとともに、小
軸に固着したピニオンがスライダ上にX軸方向に設けた
流体圧シリンダ装置72A,72Cのピストンロッドに
連結されたラックと噛合されていて、シリンダへの圧力
流体の切り換えで図1で正面と左向きとに90度旋回可
能である。
【0035】また電動チャック71B,71Dとは取付
板75上のY軸方向の小軸で旋回可能に設けられてい
て、取付板75に設けられたシリンダ装置72B,72
Dのピストンロッドに取り付けたラックと噛合う小軸に
キー着したピニオンを介して正面と右向き90度旋回可
能である。なお反転装置は反転チャック2個を1組とし
たものを2組用いたが1組でも反転作業は可能である。
但しローダ装置のX軸方向の動きが余分に入る。
【0036】このように構成された本発明の作動を説明
する。図1の形式の3主軸旋盤のベッド1の後側の2個
所の切粉排出口にそれぞれチップコンベア7が取り付け
られているものとする。旋盤の右側に、加工すべきワー
クWが図示しないコンベアによりワーク搬入位置に送ら
れてくるものとする。また旋盤の左側には、加工済ワー
クWを受け取り搬出するコンベアが設けられているもの
とする。更に反転用チャック71A,71B,71C,
71Dは何れも正面を向いて爪を開いて待機しているも
のとする。ローダ装置6はワーク搬入位置の上位置に位
置決めされローダ装置本体51を前進端とし電動チャッ
ク66を開として下向きとする。
【0037】サーボモータ61を駆動してビーム57を
下降させ、開状態の電動チャック66を下位置として、
未加工ワークWに当接させチャックを閉じワークWを把
持する。その状態でローダ装置6は第1主軸・刃物台ユ
ニット2Aの主軸13の前面に位置決めされ、主軸13
の図示しないチャックを開状態とし、サーボモータ56
を駆動してローダ装置本体51を主軸側に進め、ワーク
Wを主軸13のチャックに搬入してチャックを閉じ、ロ
ーダのチャック66を開とする。チャック開で横向きの
ままサーボモータ56を逆駆動して、主軸チャックより
離すとともにサーボモータ61を逆駆動してローダ装置
6をY軸移動して上待機位置とする。
【0038】サーボモータ36を駆動して、タレット刃
物台34に取り付けた外径切削工具を割出し、サーボモ
ータ28,31を駆動して工具をX・Z軸移動して加工
位置として、第1工程のワークWの外径並びに端面W1
の粗加工を行う。第1工程終了によりローダアーム51
のチャック66は、サーボモータ61の駆動で下位置と
なり、サーボモータ56の駆動でチャック66を主軸側
に進め、横向きチャック66を粗加工済ワークWの端面
W1に当接してチャックを閉としてワークWを把持す
る。一方主軸13のチャックを開として受け渡しを終わ
る。
【0039】サーボモータ56の逆駆動でローダ装置本
体51を前進させて主軸より離すとともに、サーボモー
タ61を逆駆動してワークWを把持した横向きのチャッ
ク66は上位置とされる。サーボモータ56の逆駆動で
ローダ装置本体51を後退させる。チャック66で把持
したワークWの未加工側端面W2をチャック71Aに当
接させ反転用のチャック71Aを閉じ〔図13a〕、チ
ャック66を開とする。サーボモータ56の駆動でロー
ダ装置本体51を前進させ、チャック66をチャック7
1Aから離す。随時サーボモータ48の駆動でローダ装
置6を左行させ反転チャック71Bの前面に位置決めす
る。シリンダ装置72A,72Bを互いに反対方向に作
動してチャック71A,71Bを対向させる〔図13
b〕。シリンダ装置73Aを作動させて、チャック71
Aを前進させてワークWをチャック71Bに当接させる
チャック71Bを閉じワークWを把持する〔図13
c〕。
【0040】チャック71Aを開するとともに、シリン
ダ装置73Aを逆作動させてチャック71Aを後退させ
る〔図13d〕。シリンダ装置72A,72Bを逆作動
させてチャック71A,71Bを90度旋回正面を向け
る〔図13e〕。この一連の動作でワークWは反転され
未加工側W2が前向きとなる。以後サーボモータの駆動
を省略する。チャック71Bの前面で待機していたロー
ダのチャック66を前進させチャック71BのワークW
の未加工側W2に当接させる。チャック66を閉じると
ともに、チャック71Bを開とする。ローダのチャック
66をチャック71Bより離すとともに下降させ、第2
工程加工の主軸・刃物台ユニット2Bの主軸13の対向
位置とする。チャック66を主軸13に向かって進め、
主軸13の開いているチャックに当接する。主軸チャッ
クを閉じ、チャック66を開として主軸より離す。
【0041】主軸・刃物台ユニット2Bのタレット刃物
台34を旋回して所定工具を割出すとともに、X・Z軸
制御して工具を加工位置とし、第2工程で反対面未加工
側W2の粗加工と仕上げ加工を行う。 第2工程の加工
の終了で、ローダ装置6の開いたチャック66を主軸側
に進め、加工ワーク面W2にチャック66を当接する。
チャック66を閉じ、主軸チャックを開く。ローダ装置
6のチャック66を主軸より離すとともに、上昇させて
上位置とする。ローダ6を左行させ反転チャック71C
の前面に位置決めする。
【0042】ローダのチャック66を反転チャック71
C側に進めてワークWの端面W1を反転チャック71C
に当接させる。以後図13の手順を経てワークWを反転
させる。即ちチャック71Cを閉じチャック66を開と
してチャック71Cより離す。シリンダ装置72C,7
2Dで90度旋回対向させ、シリンダ73CでワークW
の端面W2をチャック71Dに当接させて把持する。チ
ャック71Cを開としシリンダ装置73Cの逆作動でチ
ャック71Cを離し、シリンダ装置72C,72Dの逆
作動でそれぞれのチャックを正面に向ける。この間にロ
ーダ装置6のチャック66は反転チャック71Dの前面
に位置決めされている。
【0043】チャック66を反転チャック71D側に進
めワークWの受け渡しを行う。チャック66を反転チャ
ック71Dより離すとともに下位置として第3工程加工
の主軸・刃物台ユニット2Bの主軸の前面に位置させ
る。チャック66を主軸側に進めワークWを受け渡しし
てチャック66を主軸より離すとともに、上位置に待機
させる。主軸・刃物台ユニット2Bのタレット刃物台3
4を旋回して所定の工具を割出し、X・Z軸制御移動し
て工具を加工位置とする。第3工程では第1工程で粗加
工した部位端面W1を仕上げ加工をする。加工終了によ
りローダ装置6のチャック66を下位置として主軸側に
進め、ワークWを受け取り、主軸より離して上位置とす
る。ローダ61を再び左行させ加工ワークW排出コンベ
ア上に位置決めしてワークWを放出する。ローダ装置6
は右行されてワーク搬入位置とするものである。
【0044】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で請求項1の発明は、一台の機械で3加工工程を有する
ワークの加工を少ない段取り時間で能率良くできてコス
ト低減に寄与する。3組の主軸・刃物台ユニットが一台
の機台上に設置されるのでフロアスペースを少なくする
ことができる。
【0045】請求項2の発明は、主軸・刃物台をユニッ
トに構成したので機台ベッド上の配置構成が自由にでき
る。
【0046】請求項3,4,5の発明は工場のライン構
成に合わせて生産能率に適合する主軸・刃物台ユニット
の配置を選択ができる。
【0047】請求項6の発明はワークの搬送が短時間で
能率良く行うことができる。
【0048】請求項7の発明はチップコンベアを機械の
設置場所・レイアウトに順応した取り付け配置ができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の3主軸旋盤の正面図である。
【図2】図1のA−A矢視図である。
【図3】ベッドの形状を示す図で、aは平面図、bは正
面図、cは背面図、dは右側面図、eは左側面図であ
る。
【図4】ベッド上に設置された主軸・刃物台ユニットの
一部を断面とした正面図である。
【図5】ベッド上に設置された主軸・刃物台ユニットの
主軸台を省略した刃物台の一部を断面とした側面図であ
る。
【図6】ベッド上に設置された主軸・刃物台ユニットの
刃物台を省略して一部を断面とした主軸台の側面図であ
る。
【図7】3組の主軸・刃物台ユニットの配置例を示す図
である。
【図8】3組の主軸・刃物台ユニットの他の配置例を示
す図である。
【図9】ローダ装置の一部を断面で示した側面図であ
る。
【図10】ローダ装置の平面図である。
【図11】ローダ装置のX軸方向の駆動機構の断面図で
ある。
【図12】ローダ装置のZ軸方向の駆動機構の断面図で
ある。
【図13】2個のチャックの協働によるワーク反転手順
を示す図である。
【符号の説明】
1 ベッド 2A,2B 主軸・刃物台ユニット 4,57 ビーム 6 ローダ装置 7 チップコンベア 11 ユニット台 12 主軸台 13 主軸 16,31,28,61,48,56,36 サーボモ
ータ 26 スライダ 32 刃物台本体 34 タレット刃物台 51 ローダ装置本体 66 チャック 71A,71B,71C,71D 反転チャック 69,72A,72B,72C,72D,73A,73
C 流体圧シリンダ装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B23Q 11/00 B23Q 11/00 R Q

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後面に2個所、両端面の少なくとも一面
    に1個所のチップコンベア装着用の切粉排出開口部を形
    成したベッドと、主軸を回転可能に軸承した主軸台とそ
    の軸線に平行と直角の2方向に移動位置決め可能な刃物
    台と主軸及び刃物台のそれぞれの駆動モータとを備えた
    3組の主軸・刃物台ユニットとを含み、該3組の主軸・
    刃物台ユニットはそれぞれの主軸のチャッキングライン
    を横一線としてベッド上に並列して固着したことを特徴
    とする3主軸旋盤。
  2. 【請求項2】 前記主軸・刃物台ユニットは、主軸台取
    付面とその横にベッドの長手方向と直角となるZ軸方向
    に第1案内面を形成したユニット台と、該ユニット台の
    主軸台載置面上にZ軸方向に固定され主軸を回転可能に
    軸承した主軸台と、前記第1案内面上に移動可能に載置
    されX軸方向の第2案内面を形成したサドルと、前記第
    2案内面上に移動可能に載置され前記主軸軸線と平行な
    軸線で旋回割出しされるタレットを有する刃物台と、前
    記主軸を制御回転するモータと、前記サドルを移動位置
    決めする駆動部材と、前記刃物台を移動位置決めする駆
    動部材とを含んでなる請求項1に記載の3主軸旋盤。
  3. 【請求項3】 前記主軸・刃物台ユニットには前記ユニ
    ット台の刃物台を主軸に向かって右側に配置した右型と
    左側に配置した左型とを含んでなる請求項2に記載の3
    主軸旋盤。
  4. 【請求項4】 前記3組の主軸・刃物台ユニットは左端
    のユニットは左型を右端のユニットは右型を配置し、中
    のユニットは左型とした請求項3に記載の3主軸旋盤。
  5. 【請求項5】 前記中のユニットを左型にかえ右型とし
    た請求項4に記載の3主軸旋盤。
  6. 【請求項6】 前記3組の主軸・刃物台ユニットのそれ
    ぞれの主軸に任意にワークを搬送する単一のローダと搬
    送経路の途中に少なくとも一組の反転装置とを設けた請
    求項5に記載の3主軸旋盤。
  7. 【請求項7】 前記ベッドの後面の2個所又は端面の少
    なくとも1個所の切粉排出開口部にチップコンベアを装
    着した請求項1乃至6に記載の3主軸旋盤。
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