JP2006224275A - 加工システム - Google Patents

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一之 平元
Toshio Ueda
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Abstract

【課題】装置構成が大きくなるのを防止するとともに、製造コストを抑えることができる加工システムを提供する。
【解決手段】加工システム1は、矩形状のベッド10と、ベッド10幅方向の中央位置に水平に配置される主軸12と、主軸12を軸線中心に回転自在に支持し、ベッド10上に主軸12軸線方向に移動自在に配設された主軸台11と、主軸12の軸線と同軸に配置される心押軸15と、主軸台11と対向してベッド10上に固設され、心押軸15を支持する心押台14と、主軸12軸線方向及びこれと直交する方向に移動自在にベッド10上に配設される刃物台20,30などからなる2台の旋盤5と、ワークWを把持する把持機構71を具備し、把持機構71を直線方向に移動させてワークWを各旋盤5に搬送する搬送装置70とを備える。各旋盤5は、心押台14側のベッド10側面同士が向い合い、且つ各主軸12の軸線が同軸となるように配置される。
【選択図】図1

Description

本発明は、軸線が水平に配置され、ワークの一方端側を保持する主軸と、当該主軸の軸線と同軸に配置され、前記ワークの他方端側を支持する心押軸と、工具を保持する刃物台などから構成される2台の旋盤と、前記各旋盤に前記ワークを搬送する搬送装置とを備えた加工システムに関する。
前記旋盤は、従来、例えば、図7及び図8に示すように、前面が傾斜したベッド101と、ベッド101前面の傾斜面に固設される主軸台102と、主軸台102によって軸線中心に回転自在に支持される主軸103と、ベッド101前面の傾斜面に主軸103軸線方向(図7における矢示方向)に移動自在に配設される心押台105と、心押台105によって軸線方向に移動自在に支持される心押軸106と、主軸103軸線方向に移動自在にベッド101前面の傾斜面に配設されるサドル107と、主軸103軸線と直交する方向(図8における矢示方向)に移動自在にサドル107上にそれぞれ配設され、工具Tを保持する第1及び第2の2つの刃物台108,109などから構成される(特開平5−200601号公報参照)。尚、図7は、従来例に係る旋盤の概略構成を示した正面図であり、図8は、図7に示した旋盤の側面図である。
前記主軸103は、ワークWの一方端側を把持するチャック104を備え、軸線が水平に配置されており、主軸台102に内蔵された回転駆動機構(図示せず)によって軸線中心に回転せしめられる。また、前記心押軸106は、主軸103軸線と同軸に配置され、ワークWの他方端側を支持するようになっており、心押台105に設けられた油圧機構(図示せず)によって軸線方向に移動せしめられる。
前記心押台105及びサドル107は、駆動モータ110a,111aやボールねじ110b,111bなどを備えた各送り機構110,111によって主軸103軸線方向に移動せしめられるようになっており、前記第1刃物台108及び第2刃物台109も、同様に、駆動モータ112a,113aやボールねじ(図示せず)などを備えた各送り機構112,113によって、主軸103軸線と直交する方向に移動せしめられるようになっている。
このように構成された旋盤100によれば、まず、主軸103のチャック104にワークWの一方端側を把持させた後、送り機構110により心押台105を主軸103軸線方向に移動させて心押軸106をワークWの他方端側に当接させる。次に、油圧機構(図示せず)を作動させて心押軸106を主軸103側に移動させるが、当該心押軸106が主軸103側に移動できないことから、ワークWの他方端側に所定の力で押し付けられることとなり、こうして、ワークWの他方端側が心押軸106によって支持される。
この後、回転駆動機構(図示せず)により主軸103を軸線中心に回転させてワークWを回転させるとともに、送り機構111,112,113により第1刃物台108や第2刃物台109を所定の送り方向に移動させると、ワークWが所定の形状に加工される。尚、ワークWの加工により生じた切りくずは、ベッド101前面の傾斜面に沿って下方に落下し、適宜回収機構(図示せず)によって回収される。
特開平5−200601号公報
ところで、例えば、ワークW外周面の全面を加工する場合、主軸103のチャック104に把持された部分は加工することができないことから、ワークWの心押軸106側の所定領域を加工する第1工程と、第1工程でのチャック104把持部を含む未加工の領域を加工する第2工程とに分けてワークWを加工する必要がある。
そして、このような加工を行うときには、例えば、上記のような旋盤100の2台と、ワークWを搬送する搬送装置と、ワークWを反転させるワーク反転装置などから加工システムを構成して、当該加工システムによりワークWの全外周面を加工するといったことが行われている。
このような加工システムにおいて、旋盤100は、主軸103の軸線方向に並設され、一方の旋盤103が第1工程を、他方の旋盤103が第2工程を行うように構成され、また、搬送装置は、ワークWを把持する把持機構を備え、当該把持機構(ワーク)を3次元空間内で直線方向に所定の搬送経路に沿って移動させることで、機外の適宜位置(未加工のワークW載置部)にあるワークWを把持機構により把持して、一方の旋盤100の主軸103に保持させるべく搬送する第1動作と、一方の旋盤100の主軸103に保持されたワークWを把持機構により把持して、他方の旋盤100の主軸103に保持させるべく搬送する第2動作と、他方の旋盤100の主軸103に保持されたワークWを把持機構により把持して機外の適宜位置(加工完了後のワークW載置部)に搬送する第3動作とを実行するように構成される。
また、ワーク反転装置は、ワークWを180°反転させるものであり、搬送装置の把持機構に付設されたり、搬送装置の第2動作時における把持機構の移動経路上に設けられる。
そして、この加工システムによれば、搬送装置により一方の旋盤100から他方の旋盤100に向けてワークWを搬送する途中において、ワーク反転装置によりワークWを反転させることで、一方の旋盤100で加工されたワークWの端部側を他方の旋盤100の主軸103に保持させることができ、これにより、一方の旋盤100で第1工程を、他方の旋盤100で第2工程を実行することができる。
しかしながら、このように、ワークWを反転させるために、ワーク反転装置を設けると、加工システム全体の装置構成や搬送装置の把持機構全体の装置構成が大きくなったり、製造コストが上がるという問題があった。
本発明は、以上の実情に鑑みなされたものであって、装置構成が大きくなるのを防止するとともに、製造コストを抑えることができる加工システムの提供をその目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、
第1及び第2の2台の旋盤と、ワークを把持する把持機構を具備し、該把持機構を3次元空間内で移動させて該ワークを前記各旋盤に搬送する搬送装置とを備えた加工システムであって、
前記各旋盤は、上面視矩形状に形成されるとともに、幅方向の鉛直断面の少なくとも外形形状が所定の鉛直な対称面を基準に左右対称に形成されたベッドと、軸線が水平且つ前記ベッドの対称面に含まれるように配置され、前記ワークの一方端側を保持する主軸と、前記ベッド上に配設され、前記主軸をその軸線中心に回転自在に支持する主軸台と、前記主軸をその軸線中心に回転させる回転駆動機構と、前記主軸軸線と同軸且つ前記ベッドの対称面に含まれるように配置され、前記ワークの他方端側を支持する心押軸と、前記ベッド上に前記主軸台と対向して配設され、前記心押軸を支持する心押台と、前記主軸軸線方向及びこれと直交する方向に移動自在に前記ベッド上に配設され、工具を保持する刃物台と、前記刃物台を前記各方向に移動させる第1送り機構と、前記主軸台及び心押台のいずれか一方を前記主軸軸線方向に移動させる第2送り機構とを備え、前記主軸台及び心押台は、その一方が前記第2送り機構によって前記主軸軸線方向に移動自在に構成され、他方が前記ベッドに固設されてなり、
前記第1旋盤と第2旋盤は、前記主軸台側のベッド側面同士又は前記心押台側のベッド側面同士が向い合い、且つ前記各主軸の軸線が同軸となるように配置され、
前記搬送装置は、前記第1旋盤の機外にあるワークを前記把持機構により把持して、該第1旋盤の主軸に保持させるべく搬送する第1動作と、前記第1旋盤の主軸に保持されたワークを前記把持機構により把持して、前記第2旋盤の主軸に保持させるべく搬送する第2動作と、前記第2旋盤に保持されたワークを前記把持機構により把持して、該第2旋盤の機外に搬送する第3動作とを実行するように構成されてなることを特徴とする加工システムに係る。
この加工システムによれば、まず、搬送装置によって、第1旋盤の機外にある未加工のワークを把持機構により把持して、当該第1旋盤の主軸に保持させるべく搬送する第1動作が行われるとともに、第1旋盤の第2送り機構によって主軸台又は心押台が主軸軸線方向に移動せしめられることで、ワークは、その一方端側が主軸に保持され、他方端側が心押軸に支持されて、これら主軸及び心押軸により挟持された状態となる。
この後、回転駆動機構により主軸が軸線中心に回転せしめられてワークが回転せしめられるとともに、第1送り機構により刃物台が所定の送り方向に移動せしめられると、ワークの他方端側(心押軸側)外周面の所定領域が所定の形状に加工される。
ついで、搬送装置によって、第1旋盤の主軸に保持されたワークを把持機構により把持して、第2旋盤の主軸に保持させるべく搬送する第2動作が行われるとともに、第2旋盤の第2送り機構によって主軸台又は心押台が主軸軸線方向に移動せしめられることで、ワークは、その前記他方端側が主軸に保持され、前記一方端側が心押軸に支持されて、これら主軸及び心押軸により挟持された状態となる。
この後、上記と同様にして、主軸及びワークが軸線中心に回転せしめられるとともに、刃物台が所定の送り方向に移動せしめられると、ワークの前記一方端側(心押軸側)外周面の未加工の領域が所定の形状に加工される。
次に、搬送装置によって、前記第2旋盤の主軸に保持されたワークを前記把持機構により把持して、当該第2旋盤の機外に搬送する第3動作が行われ、このようにして、ワークを加工する一連の動作が実行される。尚、搬送装置の第2動作によって第1旋盤からワークが排出されると、当該第1旋盤には第1動作によって新たな未加工のワークが供給され、また、搬送装置の第3動作によって第2旋盤からワークが排出されると、当該第2旋盤には第2動作によって新たなワークが供給される。
本発明の旋盤では、ベッドを上面視矩形状に形成するとともに、ベッド幅方向両側の各側面からその中央部(前記対称面)、即ち、主軸及び心押軸の軸線までの距離を等しくして、当該旋盤の外形形状をコンパクトにしているので、作業者は、刃物台に保持された工具の交換など各種作業を行う際に、ベッド幅方向両側の各側面から作業することができる。
したがって、本発明に係る加工システムによれば、各旋盤を、主軸台側のベッド側面同士又は心押台側のベッド側面同士が向い合い、且つ各主軸の軸線が同軸となるように配置することができ、このように配置することで、搬送装置によってワークを搬送するだけで、第1旋盤側で主軸に保持されるワーク端部及び心押軸に支持されるワーク端部と、第2旋盤側で主軸に保持されるワーク端部及び心押軸に支持されるワーク端部とをそれぞれ反対にすることができる。
これにより、ワーク反転装置を不要にして製造コストを低減することができるととともに、加工システム全体の装置構成や搬送装置の把持機構全体の装置構成が大きくなるのを防止することができる。
尚、前記各ベッドは、前記主軸台と心押台との間の上面に開口して上下方向に形成された切りくず排出穴と、水平方向に形成されて、一方側が前記切りくず排出穴の下部に連通し、他方側が少なくとも該各ベッド同士の対向側面を除いた各側面に開口する3つの挿入穴とを備え、前記各旋盤は、前記3つの挿入穴の内、いずれか一つのベッド側面開口部から挿入されて前記切りくず排出穴の下方に配置され、切りくずを回収する切りくず回収手段を更に備えていても良い。
このようにすれば、ワークの加工に伴なって生じた切りくずは、切りくず排出穴から下方に落下し、挿入穴の一つのベッド側面開口部から挿入された切りくず回収手段上に落下して回収されるが、挿入穴がベッドの3つの側面にそれぞれ形成されていることから、当該旋盤(加工システム)のレイアウトなどに応じて切りくず排出手段を挿入する挿入穴を適宜変更することができ、フレキシブルに当該旋盤(加工システム)をレイアウトすることができる。
また、前記各旋盤は、前記主軸台,心押台,刃物台及び少なくともベッド上面を囲むカバー体を更に備え、該各カバー体には、開閉自在に構成され、上面に開口部を形成するための扉と、該扉を開閉させる開閉機構とが設けられてなり、前記第1旋盤の開閉機構は、前記搬送装置の前記第1動作及び第2動作時に前記扉を開けるように構成され、前記第2旋盤の開閉機構は、前記搬送装置の前記第2動作及び第3動作時に前記扉を開けるように構成されていても良い。
このようにすれば、カバー体によって切りくずや切削液が外部に飛散するのを防止することができるとともに、作業者は、扉を手動や開閉機構を操作して開けることで、カバー体上面の開口部から各種作業を行うことができる。尚、この場合、ベッドの上面の高さを低く設定して当該旋盤全体の高さを低くしておく必要がある。
また、前記カバー体の開口部は、前記ベッド幅方向両側の各開口端面から前記対称面までの距離がそれぞれ等しくなるように形成されていても良く、このようにすれば、ベッド幅方向のどちら側からでも当該開口部を介した作業を効率的に進めることができる。
また、前記各旋盤は、前記心押台が前記ベッドに固設されて前記主軸台が移動自在に構成され、前記第1旋盤と第2旋盤は、前記心押台側のベッド側面同士が向い合うように配置されていても良く、更に、前記各旋盤は、前記主軸台が前記ベッドに固設されて前記心押台が移動自在に構成され、前記第1旋盤と第2旋盤は、前記主軸台側のベッド側面同士が向い合うように配置されていても良い。
このように、ベッド上に固設した心押台又は主軸台側の当該ベッド側面同士を向い合わせることで、当該各心押台間距離又は各主軸台間距離を小さくして、搬送装置の第2動作実行時における把持機構の移動距離を短くすることができ、より短時間でワークを搬送することが可能となる。
以上のように、本発明に係る加工システムによれば、各旋盤を、ベッド幅方向の両側から作業することができるように構成して、主軸台側のベッド側面同士又は心押台側のベッド側面同士が向い合うように配置したので、従来のように、ワーク反転装置を用いることなく、各旋盤で主軸により保持されるワークの端部をそれぞれ反対にすることができる。これにより、製造コストを低減したり、加工システム全体や搬送装置の把持機構全体の装置構成が大きくなるのを防止することができる。
以下、本発明の具体的な実施形態について、添付図面に基づき説明する。尚、図1は、本発明の一実施形態に係る加工システムの概略構成を示した斜視図である。また、図2は、本実施形態に係る旋盤の概略構成を示した斜視図であり、図3は、図2に示した旋盤の平面図であり、図4は、図2に示した旋盤の正面図であり、図5は、図4における矢示A−A方向の断面図である。
図1乃至図5に示すように、本例の加工システム1は、矩形状に形成されたベッド10と、軸線がベッド10の長手方向と平行且つ水平に配置される主軸12と、主軸12を軸線中心に回転自在に支持し、当該主軸12の軸線方向(Z軸方向)に移動自在にベッド10上面に配設された主軸台11と、主軸台11と対向してベッド10の長手方向端部上面に固設された心押台14と、心押台14によって主軸12軸線と同軸に支持される心押軸15と、ベッド10幅方向両側の上面に、主軸12軸線方向(Z軸方向)及びこれと直交する方向(X1軸,X2軸方向)に移動自在にそれぞれ配設された第1及び第2の刃物台20,30などから構成される2台の旋盤5(第1旋盤5a,第2旋盤5b)と、各旋盤5にワークWを搬送する搬送装置70とを備えており、当該各旋盤5は、心押台14側のベッド10側面同士が向い合い、且つ各主軸12の軸線が同軸となるように配置されている。
前記各旋盤5は、上記の他、更に、前記主軸台11,第1刃物台20及び第2刃物台30を前記各方向にそれぞれ移動させる移動機構40と、切削加工によって生じた切りくずを回収する回収装置60と、主軸台11,心押台14,第1刃物台20,第2刃物台30及びベッド10上面を囲むカバー体16と、移動機構40や回収装置60などの作動を制御する制御装置(図示せず)とを備えている。
前記ベッド10は、幅方向の鉛直断面の外形形状が所定の鉛直な対称面Mを基準に左右対称に形成され、幅方向両側の端部上面に凹部10aがZ軸方向に沿ってそれぞれ形成されており、前記主軸台11及び心押台14は、主軸12及び心押軸15の軸線がこの対称面Mに含まれるようにベッド10幅方向の中央部上面に配置されている。
また、ベッド10は、主軸台11と心押台14との間の上面(即ち、ベッド10中央部上面)に開口して長手方向が主軸12軸線方向に沿った長穴状に形成されるとともに、上下方向に貫通した切りくず排出穴10bと、水平方向に形成されて、一方側が切りくず排出穴10bの下部に連通し、他方側が4側面にそれぞれ開口した4つの挿入穴10cとを備えている。
尚、ベッド10の長手方向両側の側面に開口した各挿入穴10cは、ベッド10の長手方向に平行な同一直線上に形成され、また、ベッド10の幅方向両側の側面に開口した各挿入穴10cは、同様に、ベッド10の幅方向に平行な同一直線上に形成されている。また、切りくず排出穴10bは、その下部側の長手方向における開口幅が小さく形成されて、ベッド10の幅方向両側面に開口した各挿入穴10cのベッド10長手方向における開口幅と略同じになっている。
前記主軸台11には、制御装置(図示せず)によってその作動が制御され、主軸12をその軸線中心に回転させる回転駆動装置(図示せず)が内蔵されており、主軸12には、ワークWの一方端側を把持するチャック13が装着されている。尚、ワークWの他方端側は、心押軸15によって支持されるようになっている。
前記第1刃物台20は、ベッド10幅方向の一方側の側面と切りくず排出穴10bとの間のベッド10上面にZ軸方向に移動自在に配設され、上面が切りくず排出穴10b側に傾斜してX1軸方向と平行になった第1サドル21と、第1サドル21上面にX1軸方向に移動自在に配設された第2サドル22と、第2サドル22上に配設された刃物台本体23と、主軸12軸線と平行な回転中心軸回りに回転自在に刃物台本体23によって支持され、外周面に複数の工具Tが装着される多角柱状のタレット24と、制御装置(図示せず)による制御の下、タレット24を回転中心軸回りに回転させて所定の工具Tを所定の加工位置に割り出す割出機構25とを備えている。
前記第2刃物台30は、前記第1刃物台20と同様、第1サドル31,第2サドル32,刃物台本体33,タレット34,割出機構35とを備えているが、第1サドル31は、ベッド10幅方向の他方側の側面と切りくず排出穴10bとの間のベッド10上面にZ軸方向に移動自在に配設され、上面が切りくず排出穴10b側にX2軸方向と平行に傾斜しており、第2サドル32は、第1サドル31上面にX2軸方向に移動自在に配設されている。
前記移動機構40は、主軸台11の移動を案内する第1案内装置41と、第1刃物台20の第1サドル21の移動を案内する第2案内装置42と、第1刃物台20の第2サドル22の移動を案内する第3案内装置43と、第2刃物台30の第1サドル31の移動を案内する第4案内装置44と、第2刃物台30の第2サドル32の移動を案内する第5案内装置45と、主軸台11を駆動する第1送り装置46と、第1刃物台20の第1サドル21を駆動する第2送り装置47と、第1刃物台20の第2サドル22を駆動する第3送り装置48と、第2刃物台30の第1サドル31を駆動する第4送り装置49と、第2刃物台30の第2サドル32を駆動する第5送り装置50とを備える。
前記第1案内装置41は、切りくず排出穴10b両側のベッド10上面にZ軸に沿って配設されたガイドレール41aと、主軸台11の底面に固設され、このガイドレール41aに移動自在に係合したスライダ41bとからなる。
また、前記第2案内装置42及び第4案内装置44は、凹部10a両側のベッド10上面にZ軸に沿って配設されたガイドレール42a,44aと、第1サドル21,31の底面に固設され、このガイドレール42a,44aに移動自在に係合したスライダ42b,44bとからなり、前記第3案内装置43及び第5案内装置45は、第1サドル21,31の上面にX1軸又はX2軸に沿って配設されたガイドレール43a,45aと、第2サドル22,32の底面に固設され、このガイドレール43a,45aに移動自在に係合したスライダ43b,45bとからなる。
前記第1送り装置46は、ベッド10に固設された駆動モータ46aと、主軸台11下方のベッド10上面に形成された凹部10dを横切るようにZ軸に沿って配設され、駆動モータ46aによって軸中心に回転せしめられるボールねじ46bと、主軸台11の底面に固設されて前記凹部10d内に配置され、ボールねじ46bと螺合したナット46cとからなる。
また、前記第2送り装置47及び第4送り装置49は、ベッド10幅方向端部の凹部10a内に収容された駆動モータ47a,49aと、当該凹部10a内にZ軸に沿って配設され、駆動モータ47a,49aによって軸中心に回転せしめられるボールねじ47b,49bと、第1サドル21,31の底面に固設されて前記凹部10a内に配置され、ボールねじ47b,49bと螺合したナット47c,49cとからなり、前記第3送り装置48及び第5送り装置50は、第1サドル21上面に固設された駆動モータ48a,50aと、第1サドル21,31上面にX1軸又はX2軸に沿って配設され、駆動モータ48a,50aによって軸中心に回転せしめられるボールねじ48b,50bと、第1サドル21,31の側面に付設され、ボールねじ48b,50bと螺合したナット48c,50cとからなる。
斯くして、これらの各案内装置41,42,43,44,45及び各送り装置46,47,48,49,50では、駆動モータ46a,47a,48a,49a,50aが駆動されてボールねじ46b,47b,48b,49b,50bが軸中心に回転し、これに沿ってナット46c,47c,48c,49c,50cが移動することで、ガイドレール41a,42a,43a,44a,45a及びスライダ41b,42b,43b,44b,45bにより案内されて、主軸台11及び第1サドル21,31はZ軸方向に、第2サドル22,32はX1軸又はX2軸方向に移動する。尚、各送り装置46,47,48,49,50の駆動モータ46a,47a,48a,49a,50aは、制御装置(図示せず)によってその作動が制御されている。
前記回収装置60は、切りくずを所定の搬送方向に搬送して機外に排出する排出機構61と、搬送方向上流側で排出機構61の下方に配置され、切削液を貯留する貯留タンク64と、搬送方向下流端で排出機構61の下方に配置された回収ボックス65とを備える。
前記排出機構61は、複数のプレート62aを無端環状に連結して構成され、切りくずを搬送する搬送ベルト62と、搬送ベルト62を収容して回動自在に支持する支持部材63と、制御装置(図示せず)によってその作動が制御され、搬送ベルト62を矢示方向(図5参照)に回動させる駆動モータ(図示せず)などからなる。
前記支持部材63は、水平部63a及び傾斜部63cから構成されており、水平部63aは、その先端部(搬送方向上流側の端部)が、前記4つの挿入穴10cの内、第2刃物台30側のベッド10側面に開口した挿入穴10cのベッド10側面開口部(第2旋盤5bの場合)又は第1刃物台20側のベッド10側面に開口した挿入穴10cのベッド10側面開口部(第1旋盤5aの場合)から挿入されて前記切りくず排出穴10bの下方に配置され、傾斜部63cは、旋盤5の機外に配置されている。
また、前記水平部63aは、上下が開口して形成されており、この開口部63bから切りくず及び切削液が搬送ベルト62上に落下し、また、搬送ベルト62上に落下した切削液は、当該開口部63bから更に下方(後述のように貯留タンク64内)に流下するようになっている。前記傾斜部63cは、搬送方向下流端側の下面が開口しており、搬送ベルト62によって搬送された切りくずがこの開口部63dから回収ボックス65内に落下して集積される。また、前記貯留タンク64は、支持部材63の水平部63cと同様、同じ挿入穴10cのベッド10側面開口部から挿入されて当該水平部63aの下方に配置されており、搬送ベルト62から流下した切削液を貯留する。
斯くして、この回収装置60では、切りくず及び切削液が、駆動モータ(図示せず)によって回動せしめられる搬送ベルト62上に切りくず排出穴10bから落下すると、当該切りくずは、搬送ベルト62上に載置されて機外に向けて搬送され、搬送方向下流端で回収ボックス65内に落下して回収される。一方、当該切削液は、搬送ベルト62から更に流下して貯留タンク64内に貯留される。
尚、前記ベッド10や第1サドル21,31、第2サドル22,32には、前記移動機構40の各案内装置41,42,43,44,45や送り装置46,47,48,49,50などを覆うカバー(図示せず)が適宜取り付けられており、このカバーによって切りくずや切削液が切りくず排出穴10bに導かれるようになっている。
前記カバー体16は、当該旋盤5の内部と外部とを仕切り、切りくずや切削液が外部に飛散するのを防止するものであり、第1旋盤5aについては第1刃物台20側に、第2旋盤5bについては第2刃物台30側に矢示方向(図2参照)にスライドし、カバー体16上面に開口部16bを形成するためのシャッタ状の扉16aと、前記制御装置(図示せず)によってその作動が制御され、扉16aをスライドさせて開閉させる開閉機構(図示せず)とを備えている。
前記扉16aは、搬送装置70によってワークWが搬入,搬出される際や、作業者が各刃物台20,30に装着された工具Tの交換など各種作業を行う際に、カバー体16を開口させるべく設けられている。尚、作業者がカバー体16の上部開口部16bから作業を行い易くするために、前記ベッド10高さが低く設定されて当該旋盤5全体の高さが低く構成されている。
前記開口部16bは、第1刃物台20の上方側から第2刃物台30の上方側にかけて形成されるとともに、主軸台11の上方側から心押台14の上方側にかけて形成され、更に、ベッド10幅方向の両側の各開口端面から前記対称面Mまでの距離がそれぞれ等しくなるように形成されている。
前記開閉機構(図示せず)は、前記制御装置(図示せず)による制御の下、搬送装置70によってワークWが搬入,搬出される際や、作業者により操作された際に作動して前記扉16をスライドさせ、カバー体16を開口させる。
前記搬送装置70は、ワークWを把持する把持機構71と、把持機構71を上下方向に昇降させる昇降機構72と、昇降機構72を支持する移動部材73と、各旋盤5の上方に長手方向が主軸12軸線と平行に配置され、移動部材73を長手方向(図1における矢示方向)に沿って移動自在に支持する案内部材74と、移動部材73を案内部材74の長手方向に沿って移動させる駆動機構(図示せず)と、各旋盤5の機外に設けられ、未加工のワークWが載置される第1ワーク載置部(図示せず)と、各旋盤5の機外に設けられ、加工完了後のワークWが載置される第2ワーク載置部(図示せず)と、把持機構71,昇降機構72及び駆動機構(図示せず)の作動を制御する制御部(図示せず)とを備える。
そして、搬送装置70は、制御部(図示せず)が把持機構71,昇降機構72及び駆動機構(図示せず)の作動をそれぞれ制御することにより、第1ワーク載置部(図示せず)にあるワークWを把持機構71により把持して、第1旋盤5aの主軸12のチャック13に把持させるべく搬送する第1動作と、第1旋盤5aのチャック13に把持されたワークWを把持機構71により把持して、第2旋盤5bの主軸12のチャック13に把持させるべく搬送する第2動作と、第2旋盤5bのチャック13に把持されたワークWを把持機構71により把持して、第2ワーク載置部(図示せず)に搬送する第3動作とを実行する。
また、搬送装置70は、ワークWを把持機構71により把持したり、把持機構71により把持したワークWを解放するときには、昇降機構72により把持機構71を下降端位置に下降させ、また、駆動機構(図示せず)により移動部材73を移動させるときには、昇降機構72により把持機構71を上昇端位置に上昇させるようになっている。
尚、前記制御部(図示せず)は、前記第1動作の実行時には、第1旋盤5aの制御装置(図示せず)を介して、開閉機構(図示せず)により当該第1旋盤5aの扉16aを開かせ、前記第2動作の実行時には、第1旋盤5a及び第2旋盤5bの各制御装置(図示せず)を介して、開閉機構(図示せず)により各扉16aをそれぞれ開かせ、前記第3動作の実行時には、第2旋盤5bの制御装置(図示せず)を介して、開閉機構(図示せず)により当該第2旋盤5bの扉16aを開かせるように構成される。
以上のように構成された本例の加工システム1によれば、まず、搬送装置70によって、第1ワーク載置部(図示せず)にある未加工のワークWを把持機構71により把持して、当該第1旋盤5aの主軸12のチャック13に把持させるべく搬送する第1動作が行われるとともに、第1旋盤5aの第1送り装置46によって主軸台11がZ軸方向に移動せしめられることで、ワークWは、その一方端側がチャック13に把持され、他方端側が心押軸15に支持されて、これらチャック13及び心押軸15により挟持された状態となる。このとき、ワークWが第1旋盤5aに搬入される際には、その扉16aが開閉機構(図示せず)によって開かれる。
尚、ワークWをチャック13及び心押軸15で保持させる手順については、特に限定されるものではなく、例えば、まず、チャック13にワークWの一方端側を把持させた後、第1送り装置46により主軸台11をZ軸方向に移動させることで、ワークWの他方端側を心押軸15に当接,押し付け、これによって、ワークWをチャック13及び心押軸15により狭持したり、或いは、まず、ワークWの他方端側を心押軸15に押し付けた後、第1送り装置46により主軸台11をZ軸方向に移動させ、ワークWの一方端側をチャック13に把持させることで、ワークWをチャック13及び心押軸15により挟持しても良い。
この後、回転駆動装置(図示せず)により主軸12が軸線中心に回転せしめられてワークWが回転せしめられるとともに、第2送り装置47,第3送り装置48,第4送り装置49及び第5送り装置50により第1刃物台20や第2刃物台30がZ軸方向、X1軸方向やX2軸方向に移動せしめられると、ワークWの他方端側(心押軸15側)外周面の所定領域が所定の形状に加工される。
ついで、搬送装置70によって、第1旋盤5aのチャック13に把持されたワークWを把持機構71により把持して、第2旋盤5bの主軸12のチャック13に把持させるべく搬送する第2動作が行われるとともに、第2旋盤5bの第1送り装置46によって主軸台11がZ軸方向に移動せしめられることで、ワークWは、その前記他方端側がチャック13に把持され、前記一方端側が心押軸15に支持されて、これらチャック13及び心押軸15により挟持された状態となる。このとき、ワークWが第1旋盤5aから搬出される際や第2旋盤5bに搬入される際には、各扉16aが開閉機構(図示せず)によって開かれる。
この後、上記と同様にして、主軸12,チャック13及びワークWが軸線中心に回転せしめられるとともに、第1刃物台20や第2刃物台30がZ軸方向、X1軸方向やX2軸方向に移動せしめられると、ワークWの前記一方端側(心押軸15側)外周面の未加工の領域が所定の形状に加工される。
次に、搬送装置70によって、第2旋盤5bのチャック13に把持されたワークWを把持機構71により把持して、第2ワーク載置部(図示せず)に搬送する第3動作が行われる。このとき、ワークWが第2旋盤5bから搬出される際には、その扉16aが開閉機構(図示せず)によって開かれる。
このようにして、ワークWを加工する一連の動作が実行され、また、搬送装置70の第2動作によって第1旋盤5aからワークWが搬出されると、当該第1旋盤5aには第1動作によって新たな未加工のワークWが搬入され、搬送装置70の第3動作によって第2旋盤5bからワークWが搬出されると、当該第2旋盤5bには第2動作によって新たなワークWが搬入される。
本例の旋盤5では、ベッド10を矩形状に形成するとともに、ベッド10幅方向両側の各側面からその中央部(前記対称面M)、即ち、主軸12及び心押軸15の軸線までの距離を等しくして、当該旋盤5の外形形状をコンパクトにしているので、作業者は、各刃物台20,30に装着された工具Tの交換など各種作業を行う際に、ベッド10幅方向両側の各側面から作業することができる。
したがって、本例の加工システム1によれば、各旋盤5を、心押台14側のベッド10側面同士が向い合い、且つ各主軸12の軸線が同軸となるように配置することができ、このように配置することで、搬送装置70によってワークWを搬送するだけで、第1旋盤5a側でチャック13に把持されるワークW端部及び心押軸15に支持されるワークW端部と、第2旋盤5b側でチャック13に把持されるワークW端部及び心押軸15に支持されるワークW端部とをそれぞれ反対にすることができる。
これにより、ワーク反転装置を不要にして製造コストを低減することができるととともに、当該加工システム1全体の装置構成や搬送装置70の把持機構71全体の装置構成が大きくなるのを防止することができる。尚、作業者は、第1旋盤5aについては、第2刃物台30側のベッド10側面から、第2旋盤5bについては第1刃物台20側のベッド10側面から作業を行うことができる。
また、心押台14をベッド10上面に固設し、当該心押台14側のベッド10側面同士を向い合わせて配置しているので、当該各心押台14間距離を小さくして、搬送装置70の第2動作実行時における、移動部材73の案内部材74長手方向に沿った移動距離を短くすることができ、より短時間でワークWを搬送することが可能となる。
また、本例の旋盤5によれば、以下のような効果を得ることもできる。即ち、旋盤5のメンテナンスを行う際には、心押台14がベッド10に固設されていることから当該心押台14部分についてメンテナンスを省略することができ、これにより、メンテナンス領域を小さくして効率的にメンテナンスすることができる。
また、主軸台11に比べて剛性の低い心押台14をベッド10に固設して、主軸台11を移動させるようにしているので、当該心押台14の剛性を高めることができ、ワークWの他方端側を心押軸15に押し付けたときの力によって心押軸15の軸線が傾いたり心押台14が歪んだりするのを効果的に防止して、ワークWの加工精度を高めることができる。
また、ベッド10の4側面それぞれに開口する4つの挿入穴10cを形成しているので、当該旋盤5(加工システム1)のレイアウトなどに応じて回収装置60の排出機構61及び貯留タンク64を挿入する挿入穴10cを適宜変更することができ、当該旋盤5(加工システム1)のレイアウトをフレキシブルに行うことが可能となる。
また、更に、カバー体16を設けているので、切りくずや切削液が外部に飛散するのを防止することができるとともに、当該カバー体16の開口部16bを、ベッド10幅方向両側の各開口端面から対称面Mまでの距離が等しくなるように形成しているので、作業者が扉16aを開けて行う作業を、ベッド10幅方向両側の各側面のどちら側からでも行い易くすることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の採り得る具体的な態様は、何らこれに限定されるものではない。
上例では、心押台14側のベッド10側面同士を向い合わせて各旋盤5a,5bを配置したが、これに限られるものではなく、主軸台11側のベッド10側面同士を向い合わせて配置しても良い。
また、上例では、主軸台11をベッド10上面に移動自在に配設し、心押台14をベッド10上面に固設したが、これに限られるものではなく、図6に示すように、主軸台11をベッド10上面に固設し、心押台14をベッド10上面にZ軸方向に移動自在に配設することもできる。この場合、主軸台11を移動可能に構成した上例と同様にして、心押台14を移動可能に構成することができ、当該心押台14は、第1案内装置41により案内されつつ第1送り装置46によりZ軸方向に移動せしめられる。
そして、このように、主軸台11をベッド10上面に固設した各旋盤を、主軸台11側のベッド10側面同士が向い合うように配置すれば、上記と同様、当該各主軸台11間距離を小さくして、搬送装置70の第2動作実行時における、移動部材73の案内部材74長手方向に沿った移動距離を短くすることができ、より短時間でワークWを搬送することが可能となる。
また、更に、上例では、前記回収装置60の排出機構61及び貯留タンク64を、第1旋盤5aは第1刃物台20側のベッド10側面に開口した挿入穴10cのベッド10側面開口部から、第2旋盤5bは第2刃物台30側のベッド10側面に開口した挿入穴10cのベッド10側面開口部からそれぞれ挿入するようにしたが、これに限られるものではなく、主軸台11側のベッド10側面に開口する挿入穴10cのベッド10側面開口部からそれぞれ挿入するようにしても良い。
また、前記回収装置60を、排出機構61や貯留タンク64を省略して回収ボックス65のみから構成し、当該回収ボックス65を切りくず排出穴10bの下方に配置するようにしても良い。
また、上記加工システム1は、3台以上の旋盤5を備えるように構成することもでき、この場合、その内の少なくとも2台の旋盤5が、上述したように、心押台14側のベッド10側面同士又は主軸台11側のベッド10側面同士が向い合うように配置される。
本発明の一実施形態に係る加工システムの概略構成を示した斜視図である。 本実施形態に係る旋盤の概略構成を示した斜視図である。 図2に示した旋盤の平面図である。 図2に示した旋盤の正面図である。 図4における矢示A−A方向の断面図である。 本発明の他の実施形態に係る旋盤の概略構成を示した平面図である。 従来例に係る旋盤の概略構成を示した正面図である。 図7に示した旋盤の側面図である。
符号の説明
1 加工装置
5 旋盤
10 ベッド
10b 切りくず排出穴
10c 挿入穴
11 主軸台
12 主軸
13 チャック
14 心押台
15 心押軸
16 カバー体
16a 扉
20 第1刃物台
30 第2刃物台
40 移動機構
60 回収装置
61 排出機構
64 貯留タンク
65 回収ボックス
70 搬送装置
71 把持機構
72 昇降機構
73 移動部材
74 案内部材

Claims (6)

  1. 第1及び第2の2台の旋盤と、ワークを把持する把持機構を具備し、該把持機構を3次元空間内で移動させて該ワークを前記各旋盤に搬送する搬送装置とを備えた加工システムであって、
    前記各旋盤は、上面視矩形状に形成されるとともに、幅方向の鉛直断面の少なくとも外形形状が所定の鉛直な対称面を基準に左右対称に形成されたベッドと、軸線が水平且つ前記ベッドの対称面に含まれるように配置され、前記ワークの一方端側を保持する主軸と、前記ベッド上に配設され、前記主軸をその軸線中心に回転自在に支持する主軸台と、前記主軸をその軸線中心に回転させる回転駆動機構と、前記主軸軸線と同軸且つ前記ベッドの対称面に含まれるように配置され、前記ワークの他方端側を支持する心押軸と、前記ベッド上に前記主軸台と対向して配設され、前記心押軸を支持する心押台と、前記主軸軸線方向及びこれと直交する方向に移動自在に前記ベッド上に配設され、工具を保持する刃物台と、前記刃物台を前記各方向に移動させる第1送り機構と、前記主軸台及び心押台のいずれか一方を前記主軸軸線方向に移動させる第2送り機構とを備え、前記主軸台及び心押台は、その一方が前記第2送り機構によって前記主軸軸線方向に移動自在に構成され、他方が前記ベッドに固設されてなり、
    前記第1旋盤と第2旋盤は、前記主軸台側のベッド側面同士又は前記心押台側のベッド側面同士が向い合い、且つ前記各主軸の軸線が同軸となるように配置され、
    前記搬送装置は、前記第1旋盤の機外にあるワークを前記把持機構により把持して、該第1旋盤の主軸に保持させるべく搬送する第1動作と、前記第1旋盤の主軸に保持されたワークを前記把持機構により把持して、前記第2旋盤の主軸に保持させるべく搬送する第2動作と、前記第2旋盤に保持されたワークを前記把持機構により把持して、該第2旋盤の機外に搬送する第3動作とを実行するように構成されてなることを特徴とする加工システム。
  2. 前記各ベッドは、前記主軸台と心押台との間の上面に開口して上下方向に形成された切りくず排出穴と、水平方向に形成されて、一方側が前記切りくず排出穴の下部に連通し、他方側が少なくとも該各ベッド同士の対向側面を除いた各側面に開口する3つの挿入穴とを備え、
    前記各旋盤は、前記3つの挿入穴の内、いずれか一つのベッド側面開口部から挿入されて前記切りくず排出穴の下方に配置され、切りくずを回収する切りくず回収手段を更に備えてなることを特徴とする請求項1記載の加工システム。
  3. 前記各旋盤は、前記主軸台,心押台,刃物台及び少なくともベッド上面を囲むカバー体を更に備え、該各カバー体には、開閉自在に構成され、上面に開口部を形成するための扉と、該扉を開閉させる開閉機構とが設けられてなり、
    前記第1旋盤の開閉機構は、前記搬送装置の前記第1動作及び第2動作時に前記扉を開けるように構成され、前記第2旋盤の開閉機構は、前記搬送装置の前記第2動作及び第3動作時に前記扉を開けるように構成されてなることを特徴とする請求項2記載の加工システム。
  4. 前記各カバー体の開口部は、前記ベッド幅方向両側の各開口端面から前記対称面までの距離がそれぞれ等しくなるように形成されてなることを特徴とする請求項3記載の加工システム。
  5. 前記各旋盤は、前記心押台が前記ベッドに固設されて前記主軸台が移動自在に構成され、前記第1旋盤と第2旋盤は、前記心押台側のベッド側面同士が向い合うように配置されてなることを特徴とする請求項1乃至4記載のいずれかの加工システム。
  6. 前記各旋盤は、前記主軸台が前記ベッドに固設されて前記心押台が移動自在に構成され、前記第1旋盤と第2旋盤は、前記主軸台側のベッド側面同士が向い合うように配置されてなることを特徴とする請求項1乃至4記載のいずれかの加工システム。
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