JP2021030415A - 加工システム - Google Patents

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Abstract

【課題】工作機械間におけるワーク搬送を低コストで実現可能な加工システム、を提供する。【解決手段】加工システムは、第1工作機械10Aおよび第2工作機械10Bを備える。各工作機械は、旋回中心軸110を中心に旋回する第1刃物台41と、第2刃物台51と、主軸台31とを有する。第1工作機械10Aの第1刃物台41Aは、その旋回に伴って、旋回中心軸110を中心とする周方向に移動し、ワークを保持可能な保持部61を含む。第1工作機械10Aの主軸台31Aは、第2工作機械10Bに最も近づく第1スライド端まで移動した時、第1刃物台41Aの直上に位置決めされる。第2工作機械10Bの主軸台31Bは、第1工作機械41Aに最も近づく第2スライド端まで移動した時、第1スライド端まで移動した主軸台31Aとは旋回中心軸110を挟んだ反対側の位置で、第1刃物台41Aの直上に位置決めされる。【選択図】図1

Description

この発明は、加工システムに関する。
たとえば、特開2008−221402号公報(特許文献1)には、立旋盤と、立旋盤の加工領域に対してワークの搬入または搬出を行なうワーク搬送装置とを備える立旋盤システムが開示されている。
特開2008−221402号公報
上述の特許文献1に開示される立旋盤システムにおいては、立旋盤の加工領域に対してワークの搬入または搬出を行なうために専用のワーク搬送装置が用いられている。このため、工作機械間におけるワーク搬送を含んだ加工システムにおいて、ワーク搬送に要するコストが高くなるという課題がある。
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、工作機械間におけるワーク搬送を低コストで実現可能な加工システムを提供することである。
この発明に従った加工システムは、第1工作機械と、第1工作機械と水平方向に並んで設けられる第2工作機械とを備える。第1工作機械および第2工作機械の各々は、工具を保持し、鉛直方向に延びる第1軸を中心に旋回する第1刃物台と、工具を保持し、第1工作機械および第2工作機械の並び方向に延びる第2軸を中心に旋回する第2刃物台と、ワークを上方から保持し、鉛直方向に延びる第3軸を中心にそのワークを回転させ、第1工作機械および第2工作機械の並び方向においてスライド移動可能な主軸台とを有する。第1工作機械の第1刃物台は、第1刃物台の旋回に伴って、第1軸を中心とする周方向に移動し、ワークを保持可能な保持部を含む。第1工作機械の主軸台は、第2工作機械に最も近づく第1スライド端まで移動した時、第1工作機械の第1刃物台の直上に位置決めされる。第2工作機械の主軸台は、第1工作機械に最も近づく第2スライド端まで移動した時、第1スライド端まで移動した第1工作機械の主軸台とは第1軸を挟んだ反対側の位置で、第1工作機械の第1刃物台の直上に位置決めされる。
このように構成された加工システムによれば、第1工作機械の第1刃物台において、保持部によってワークを保持しつつ、第1工作機械の第1刃物台を第1軸を中心に旋回させることによって、第1工作機械の主軸台と、第2工作機械の主軸台との間でワークの受け渡しを行なうことができる。これにより、第1工作機械および第2工作機械の間におけるワーク搬送に第1工作機械の第1刃物台が利用されるため、ワーク搬送を低コストで実現することができる。
また好ましくは、保持部は、ワークを載置可能な載置面を含む。
このように構成された加工システムによれば、第1工作機械の第1刃物台において、ワークを保持するための保持部をさらに簡易な構成とできる。
また好ましくは、保持部は、ワークを把持可能な把持機構部を含む。
このように構成された加工システムによれば、第1工作機械の第1刃物台の旋回時に、ワークをより確実に保持することができる。
以上に説明したように、この発明に従えば、工作機械間におけるワーク搬送を低コストで実現可能な加工システムを提供することができる。
この発明の実施の形態における加工システムを示す正面図である。 図1中の矢印IIに示す方向に見た加工システムを示す側面図である。 図1中の加工システムを示す上面図である。 図1中の加工システムの一部を示す斜視図である。 図1中の加工システムを用いたワーク加工の第1ステップを示す正面図である。 図1中の加工システムを用いたワーク加工の第2ステップを示す正面図である。 図1中の加工システムを用いたワーク加工の第3ステップを示す正面図である。 図1中の加工システムを用いたワーク加工の第4ステップを示す正面図である。 図1中の加工システムを用いたワーク加工の第5ステップを示す正面図である。 図1中の加工システムを用いたワーク加工の第6ステップを示す正面図である。 図6中のXI−XI線上の矢視方向に見た加工システムを示す上面図である。 図8中のXII−XII線上の矢視方向に見た加工システムを示す上面図である。 保持部の変形例を示す斜視図である。 保持部の変形例を示す別の斜視図である。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
図1は、この発明の実施の形態における加工システムを示す正面図である。図2は、図1中の矢印IIに示す方向に見た加工システムを示す側面図である。図3は、図1中の加工システムを示す上面図である。図4は、図1中の加工システムの一部を示す斜視図である。
図1から図4を参照して、本実施の形態における加工システムは、第1工作機械10Aと、第2工作機械10Bとを有する。図中では、第1工作機械10Aおよび第2工作機械10Bの外観をなすカバー体が透視されることにより、第1工作機械10Aおよび第2工作機械10Bの内部構造が示されている。
なお、本明細書においては、第1工作機械10Aおよび第2工作機械10Bを特に区別することなく説明する時は、「工作機械10」という。また、第1工作機械10Aに関する構成の参照番号の末尾に「A」を付し、第2工作機械10Bに関する構成の参照番号の末尾に「B」を付す。また、第1工作機械10Aに関する構成と、第2工作機械10Bに関する構成とを特に区別することなく説明する時は、参照番号の末尾に「A」および「B」を付さない。
また、本明細書においては、工作機械10の左右方向(幅方向)に平行で、水平方向に延びる軸を「X軸」といい、工作機械10の前後方向(奥行き方向)に平行で、水平方向に延びる軸を「Y軸」といい、鉛直方向に延びる軸を「Z軸」という。図1中における右方向を「+X軸方向」といい、左方向を「−X軸方向」という。図1中における紙面の奥方向を「+Y軸方向」といい、手前方向を「−Y軸方向」という。図1中における上方向を「+Z軸方向」といい、下方向を「−Z軸方向」という。
工作機械10は、回転するワークに工具を接触させることによって、ワーク加工を行なう旋盤である。工作機械10は、コンピュータによる数値制御によって、ワーク加工のための各種動作が自動化されたNC(Numerically Control)工作機械である。
第1工作機械10Aおよび第2工作機械10Bは、水平方向に並んで設けられている。第1工作機械10Aおよび第2工作機械10Bは、X軸方向に並んで設けられている。第2工作機械10Bは、第1工作機械10Aから見て、+X軸方向に位置している。第2工作機械10Bには、第1工作機械10Aにおいて加工が行なわれたワーク(中間加工物)が搬送される。第2工作機械10Bは、第1工作機械10Aに対して、ワークの搬送方向における下流側に設けられている。
第1工作機械10Aおよび第2工作機械10Bは、同一構造を有する。工作機械10は、ベッド11と、案内台21と、サドル24と、コラム28と、主軸台31と、第1刃物台41と、第2刃物台51とを有する。
ベッド11は、案内台21、サドル24、コラム28、主軸台31、第1刃物台41および第2刃物台51等を支持するためのベース部材であり、工場などの床面100に設置されている。ベッド11は、鋳鉄などの金属から形成されている。
ベッド11は、底部13と、立ち上がり部12とを有する。底部13は、床面100上に横たわっている。図3に示される上面視において、底部13は、矩形形状を有する。底部13は、アンカーボルト(不図示)等を用いて、床面100に固定されている。底部13は、底面14を有する。底面14は、下方を向いて、床面100と対向している。
立ち上がり部12は、底部13の後端部から上方に向けて立ち上がっている。立ち上がり部12は、床面100上に立設される縦壁形状を有する。立ち上がり部12は、側面15を有する。側面15は、Y軸方向に直交する平面からなる。側面15は、前方(−Y軸方向)を向いている。
案内台21は、ベッド11に取り付けられている。案内台21は、立ち上がり部12の上端部に取り付けられている。
案内台21は、ベッド11に対して、−X軸方向に片寄って設けられている。より具体的には、案内台21は、第1端部21pと、第2端部21qとを有する。第1端部21pは、−X軸方向における案内台21の端部に対応し、第2端部21qは、+X軸方向における案内台21の端部に対応している。案内台21は、第1端部21pから第2端部21qまでの間に渡って、X軸方向に延びている。第1端部21pは、ベッド11から−X軸方向に突出する位置に設けられている。第2端部21qは、ベッド11の直上の位置に設けられている。
このような構成により、案内台21は、突出部22を有する。突出部22は、ベッド11から−X軸方向に突出する位置に配置される案内台21の部分である。突出部22の突出端には、第1端部21pが設けられている。突出部22は、ベッド11(立ち上がり部12)によって支持されていない。案内台21は、X軸方向においてベッド11から突出した突出部22を有するオーバハング構造により設けられている。
立ち上がり部12の上端部には、段差部16が設けられている。段差部16は、案内台21の第2端部21qに連なっている。段差部16は、案内台21に対して上下方向の段差をなしている。段差部16は、案内台21を支持していない。
案内台21Aの第2端部21qと、案内台21Bの第1端部21pとは、X軸方向において対向している。案内台21Aの第2端部21qと、案内台21Bの第1端部21pとは、隙間を設けて対向している。図4に示されるように、案内台21Bの突出部22は、上下方向(Z軸方向)において、ベッド11Aの段差部16と重なり合っている。案内台21Bの突出部22は、ベッド11Aの段差部16がなす段差部分に配置されている。
サドル24は、案内台21に取り付けられている。サドル24は、案内台21上に設けられている。サドル24は、案内台21に対して、X軸方向にスライド移動可能に設けられている。案内台21およびサドル24には、サドル24のX軸方向へのスライド移動を可能とするための送り機構、案内機構、および、駆動源としてのサーボモータなどが適宜、設けられている。
コラム28は、サドル24に取り付けられている。コラム28は、サドル24上に設けられている。コラム28は、サドル24に対してY軸方向にスライド移動可能に設けられている。サドル24およびコラム28には、コラム28のY軸方向へのスライド移動を可能とするための送り機構、案内機構、および、駆動源としてのサーボモータなどが適宜、設けられている。
主軸台31は、ワークを回転させることが可能なように構成されている。主軸台31は、上方からワークを保持するように構成されている。
より具体的には、主軸台31は、主軸32を有する。主軸32は、Z軸に平行な回転中心軸130(第3軸)を中心に回転駆動する。回転中心軸130は、鉛直方向に延びている。主軸32は、主軸台31の下端部に設けられている。主軸32は、底部13の上方に設けられている。主軸32には、ワークを着脱可能に保持するためのチャック33が設けられている。
主軸台31は、コラム28に取り付けられている。主軸台31は、コラム28の前方に設けられている。主軸台31は、コラム28に対して、Z軸方向にスライド移動可能に設けられている。コラム28および主軸台31には、主軸台31のZ軸方向へのスライド移動を可能とするための送り機構、案内機構、および、駆動源としてのサーボモータなどが適宜、設けられている。
サドル24のX軸方向へのスライド移動と、コラム28のY軸方向へのスライド移動と、主軸台31のZ軸方向へのスライド移動とによって、主軸32に保持されたワークの位置を加工エリア内で3次元的に移動させることができる。
第1刃物台41および第2刃物台51は、工具Tを保持可能なように構成されている。第1刃物台41および第2刃物台51は、複数の工具Tを保持可能なように構成されている。なお、図1から図4中の第1刃物台41および第2刃物台51の各刃物台においては、図示の簡略化のため、1本の工具Tだけが示されている。
第1刃物台41および第2刃物台51は、ベッド11に取り付けられている。第1刃物台41および第2刃物台51は、ベッド11(立ち上がり部12)に固定されている。第1刃物台41および第2刃物台51は、底面14(底部13)から上方に離れた位置で側面15に固定されている。
第1刃物台41および第2刃物台51は、タレット型刃物台である。第1刃物台41は、Z軸に平行な旋回中心軸110(第1軸)を中心に旋回可能である。旋回中心軸110は、鉛直方向に延びている。第2刃物台51は、X軸に平行な旋回中心軸120(第2軸)を中心に旋回可能である。旋回中心軸120は、第1工作機械10Aおよび第2工作機械10Bの並び方向であるX軸方向に延びている。
第1刃物台41の旋回軸である旋回中心軸110と、主軸台31におけるワークの回転軸である回転中心軸130とは、平行関係である。第2刃物台51の旋回軸である旋回中心軸120と、主軸台31におけるワークの回転軸である回転中心軸130とは、直交関係である。
第1刃物台41は、刃物台ベース42と、タレット43とを有する。刃物台ベース42は、ベッド11(立ち上がり部12)に固定されている。刃物台ベース42は、側面15から前方に向けて突出している。刃物台ベース42には、タレット43を旋回駆動させるためのモータおよびギヤ等の駆動機構が内蔵されている。
タレット43は、刃物台ベース42の上方に設けられている。タレット43は、旋回中心軸110の軸方向が厚み方向となる円盤形状を有する。タレット43は、刃物台ベース42に内蔵された駆動機構に連結されている。
タレット43の外周面には、複数の工具Tが旋回中心軸110の周方向に並んで保持されている。タレット43は、刃物台ベース42から動力が伝達されることによって、旋回中心軸110を中心に旋回する。タレット43の旋回運動に伴って、タレット43に保持された複数の工具Tが旋回中心軸110の周方向に移動する。これにより、タレット43に保持された複数の工具Tのうちの1つが、ワークの加工に用いられる工具として割り出される。
第2刃物台51は、刃物台ベース52と、タレット53とを有する。刃物台ベース52は、ベッド11(立ち上がり部12)に固定されている。刃物台ベース52は、側面15から前方に向けて突出している。刃物台ベース52には、タレット53を旋回駆動させるためのモータおよびギヤ等の駆動機構が内蔵されている。
タレット53は、刃物台ベース52の側方に設けられている。タレット53は、X軸方向において、刃物台ベース42と隣り合って設けられている。タレット53は、旋回中心軸120の軸方向が厚み方向となる円盤形状を有する。タレット53は、刃物台ベース52に内蔵された駆動機構に連結されている。
タレット53の外周面には、複数の工具Tが旋回中心軸120の周方向に並んで保持されている。タレット53は、刃物台ベース52から動力が伝達されることによって、旋回中心軸120を中心に旋回する。タレット53の旋回運動に伴って、タレット53に保持された複数の工具Tが旋回中心軸120の周方向に移動する。これにより、タレット53に保持された複数の工具Tのうちの1つが、ワークの加工に用いられる工具として割り出される。
図3に示される上面視において、第1刃物台41は、Y軸方向において案内台21の第2端部21qと並ぶように示されている。図3に示される上面視において、タレット43の旋回中心軸110を通り、Y軸方向に延びる直線は、段差部16と重なり合う。図3に示される上面視において、第2刃物台51は、Y軸方向において案内台21と並ぶように示されている。
図1に示されるように、第1刃物台41および第2刃物台51は、X軸方向に並んで設けられている。刃物台ベース52は、X軸方向において、タレット53と、第1刃物台41(刃物台ベース42,タレット43)との間に位置している。タレット43は、第2刃物台51(刃物台ベース52,タレット53)よりも上方に設けられている。タレット43は、タレット53の旋回中心軸120よりも上方に位置している。
図3に示されるように、タレット43の旋回中心軸110は、タレット53の旋回中心軸120をX軸方向に延長した直線上に位置している。
タレット43およびタレット53には、ドリル等の回転工具が保持された場合にその工具を回転させるためのモータが内蔵されている。モータは、タレット43およびタレット53のいずれか一方にのみ内蔵されてもよい。また、タレット43およびタレット53は、固定工具のみが装着される構成であってもよい。
第1刃物台41Aは、保持部61をさらに有する。保持部61は、ワークを保持可能なように構成されている。保持部61は、第1刃物台41Aの旋回に伴って、旋回中心軸110を中心とする周方向に移動する。
より具体的には、保持部61は、ブロック体63を有する。ブロック体63は、タレット43の外周面に保持されている。ブロック体63は、複数の工具Tと、旋回中心軸110の周方向に並んで保持されている。保持部61は、タレット43の旋回運動に伴って、複数の工具Tとともに旋回中心軸110の周方向に移動する。
ブロック体63は、載置面62を有する。載置面62は、ワークが載置可能なように構成されている。載置面62は、上方を向く水平面から構成されている。載置面62は、ブロック体63の頂面から構成されている。
図5から図10は、図1中の加工システムを用いたワーク加工のステップを示す正面図である。図11は、図6中のXI−XI線上の矢視方向に見た加工システムを示す上面図である。図12は、図8中のXII−XII線上の矢視方向に見た加工システムを示す上面図である。
図5から図12を参照して、主軸台31は、第1工作機械10Aおよび第2工作機械10Bの並び方向であるX軸方向にスライド移動可能である。より具体的には、主軸台31は、サドル24が案内台21に対してX軸方向にスライド移動することによって、X軸方向にスライド移動する。
主軸台31は、+X軸方向の端部である第1スライド端と、−X軸方向の端部である第2スライド端との間でスライド移動する。
主軸台31Aは、第1スライド端に移動した時に、X軸方向において第2工作機械10Bに最も近づき、第2スライド端に移動した時に、X軸方向において第2工作機械10Bから最も遠ざかる。主軸台31Aが第2スライド端に移動した時、サドル24Aは、案内台21Aの突出部22上に位置決めされる。主軸台31Bは、第1スライド端に移動した時に、X軸方向において第1工作機械10Aから最も遠ざかり、第2スライド端に移動した時に、X軸方向において第1工作機械10Aに最も近づく。主軸台31Bが第2スライド端に移動した時、サドル24Bは、案内台21Bの突出部22上に位置決めされる。
図6および図11に示されるワーク加工のステップにおいて、第1刃物台41Aは、保持部61が旋回中心軸110から見て−X軸方向の側に配置されるように旋回されている。主軸台31Aは、第2工作機械10Bに最も近づく第1スライド端に移動した時に、第1刃物台41A(保持部61)の直上に位置決めされている。主軸台31Aは、旋回中心軸110から見て−X軸方向の側において、第1刃物台41A(保持部61)の直上に位置決めされている。主軸台31Aは、第1刃物台41Aにおける保持部61と上下方向(Z軸方向)において対向している。
図8および図12に示されるワーク加工のステップにおいて、第1刃物台41Aは、保持部61が旋回中心軸110から見て+X軸方向の側に配置されるように旋回されている。主軸台31Bは、第1工作機械10Aに最も近づく第2スライド端に移動した時に、第1刃物台41A(保持部61)の直上に位置決めされている。主軸台31Bは、第1スライド端まで移動した上記主軸台31Aとは旋回中心軸110を挟んだ反対側の位置で、第1刃物台41A(保持部61)の直上に位置決めされている。主軸台31Bは、旋回中心軸110から見て+X軸方向の側において、第1刃物台41A(保持部61)の直上に位置決めされている。主軸台31Bは、第1刃物台41Aにおける保持部61と上下方向(Z軸方向)において対向している。
続いて、図1中の加工システムを用いたワーク加工の流れについて説明する。図5を参照して、主軸台31Aにおいて、チャック33によりワークWを保持する。主軸32を回転駆動させながら、サドル24AのX軸方向へのスライド移動と、コラム28AのY軸方向へのスライド移動と、主軸台31AのZ軸方向へのスライド移動とを適宜実行する。これにより、ワークWを、第1刃物台41Aに保持された工具Tおよび/または第2刃物台51Aに保持された工具Tに接触させて、ワークWを加工する。
図6を参照して、第1刃物台41Aを旋回中心軸110を中心に旋回させることによって、保持部61を旋回中心軸110から見て−X軸方向の側に配置する。主軸台31Aを+Z軸方向にスライド移動させ、サドル24Aを+X軸方向に移動させ、コラム28AをY軸方向に適宜スライド移動させることによって、主軸台31Aを、第2工作機械10Bに最も近づく第1スライド端まで移動させつつ、Z軸方向において保持部61と対向するように配置する。先のステップで得られた中間加工物Wmは、保持部61の直上に位置決めされる。
図7を参照して、中間加工物Wmが保持部61に当接するまで、主軸台31Aを−Z軸方向にスライド移動させる。主軸台31Aにおいて、チャック33による中間加工物Wmの保持を解除する。これにより、中間加工物Wmが、保持部61におけるブロック体63の載置面62に載置される。主軸台31Aを+Z軸方向にスライド移動させる。
図8を参照して、第1刃物台41Aを旋回中心軸110を中心に180°旋回させることによって、保持部61を旋回中心軸110から見て+X軸方向の側に配置する。主軸台31Bを、第1工作機械10Aに最も近づく第2スライド端まで移動させつつ、Z軸方向において保持部61と対向するように配置する。保持部61に保持された中間加工物Wmは、主軸台31Bの直下に位置決めされる。
図9を参照して、中間加工物Wmがチャック33の内側に収まるまで、主軸台31Bを−Z軸方向にスライド移動させる。主軸台31Bにおいて、チャック33によって中間加工物Wmを保持する。主軸台31Bを+Z軸方向にスライド移動させる。一方、主軸台31Aにおいては、チャック33により新たなワークWを保持する。
図10を参照して、主軸台31Aにおいて、ワークWを、第1刃物台41Aに保持された工具Tおよび/または第2刃物台51Aに保持された工具Tに接触させて、ワークWを加工する。主軸台31Bにおいて、中間加工物Wmを、第1刃物台41Bに保持された工具Tおよび/または第2刃物台51Bに保持された工具Tに接触させて、中間加工物Wmを加工する。
このような構成によれば、第1刃物台41Aにおいて保持部61によりワークを保持しつつ、第1刃物台41Aを旋回中心軸110を中心に旋回させることによって、主軸台31Aと、主軸台31Bとの間でワークの受け渡しを行なうことができる。これにより、第1工作機械10Aおよび第2工作機械10Bの間におけるワーク搬送に、本来は工具Tを保持するために設けられた第1刃物台41Aが利用されるため、ワーク搬送を低コストで実現することができる。
また、保持部61は、ワークを載置可能な載置面62を有する。このような構成により、第1刃物台41Aにおいてワークを保持するための保持部61を、より簡易な構成で実現することができる。
なお、本発明における保持部は、第1刃物台41Aのタレット43から構成されてもよい。この場合、タレット43の頂面にワークを載置することによって、主軸台31Aと、主軸台31Bとの間でワークの受け渡しを行なうことができる。
また、本実施の形態では、加工システムが2台の工作機械10を有する場合を説明したが、これに限られず、3台以上の工作機械が並べられる構成であってもよい。たとえば、本実施の形態における加工システムにおいて、第2工作機械10Bと+X軸方向に隣り合って第3工作機械が設けられた場合、第2工作機械10Bの第1刃物台41Bを介して、第2工作機械10Bおよび第3工作機械の間でワークの受け渡しを行なうことができる。
図13および図14は、保持部の変形例を示す斜視図である。図13および図14を参照して、本変形例における保持部61は、把持機構部66をさらに有する。把持機構部66は、ブロック体63の載置面62上に設けられている。把持機構部66は、ワークを把持可能なように構成されている。
より具体的には、把持機構部66は、一対の把持爪66s,66tと、駆動機構(不図示)とを有する。把持爪66sおよび把持爪66tは、両者の間にワークを把持可能な爪形状を有する。把持爪66sおよび把持爪66tは、ブロック体63の載置面62上で互いに対向して設けられている。駆動機構は、ブロック体63に内蔵されている。駆動機構は、把持爪66sおよび把持爪66tを、両者の間の距離が増減するようにスライド移動させる。
このような構成によれば、第1刃物台41Aの旋回時に、ワークをより確実に保持することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、複数台の工作機械を備える加工システムに適用される。
10 工作機械、10A 第1工作機械、10B 第2工作機械、11,11A ベッド、12 立ち上がり部、13 底部、14 底面、15 側面、16 段差部、21,21A,21B 案内台、21p 第1端部、21q 第2端部、22 突出部、24,24A,24B サドル、28,28A コラム、31,31A,31B 主軸台、32 主軸、33 チャック、41,41A,41B 第1刃物台、42,52 刃物台ベース、43,53 タレット、51,51A,51B 第2刃物台、61 保持部、62 載置面、63 ブロック体、66 把持機構部、66s,66t 把持爪、100 据え付け面、110,120 旋回中心軸、130 回転中心軸。

Claims (3)

  1. 第1工作機械と、
    前記第1工作機械と水平方向に並んで設けられる第2工作機械とを備え、
    前記第1工作機械および前記第2工作機械の各々は、
    工具を保持し、鉛直方向に延びる第1軸を中心に旋回する第1刃物台と、
    工具を保持し、前記第1工作機械および前記第2工作機械の並び方向に延びる第2軸を中心に旋回する第2刃物台と、
    ワークを上方から保持し、鉛直方向に延びる第3軸を中心にそのワークを回転させ、前記第1工作機械および前記第2工作機械の並び方向においてスライド移動可能な主軸台とを有し、
    前記第1工作機械の前記第1刃物台は、前記第1刃物台の旋回に伴って、前記第1軸を中心とする周方向に移動し、ワークを保持可能な保持部を含み、
    前記第1工作機械の前記主軸台は、前記第2工作機械に最も近づく第1スライド端まで移動した時、前記第1工作機械の前記第1刃物台の直上に位置決めされ、
    前記第2工作機械の前記主軸台は、前記第1工作機械に最も近づく第2スライド端まで移動した時、前記第1スライド端まで移動した前記第1工作機械の前記主軸台とは前記第1軸を挟んだ反対側の位置で、前記第1工作機械の前記第1刃物台の直上に位置決めされる、加工システム。
  2. 前記保持部は、ワークを載置可能な載置面を含む、請求項1に記載の加工システム。
  3. 前記保持部は、ワークを把持可能な把持機構部を含む、請求項1または2に記載の加工システム。
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