JP5351541B2 - 加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ワークを加工する旋盤と、前記ワークを前記旋盤に搬送するとともに前記旋盤から機外に搬送する移送装置とを備えた加工装置に関する。
前記加工装置として、従来、例えば、特開平11−285950号公報に開示されたものが知られている。この加工装置は、ベッドと、軸線が水平に配置され、ワークを保持する主軸と、ベッド上に配設され、主軸を軸線中心に回転自在に支持する主軸台と、主軸を軸線中心に回転させる主軸モータと、軸線が主軸軸線と平行に配置され、複数の工具を保持するタレットと、ベッド上且つ主軸台の横側に、主軸軸線と水平面内で直交する第1方向に移動自在に配設され、タレットを回転割出可能に且つ主軸軸線と平行な第2方向に移動自在に支持する刃物台と、刃物台を第1方向に移動させる第1駆動機構と、タレットを第2方向に移動させる第2駆動機構とを備えた旋盤と、ワーク供給台上のワークを前記旋盤に搬送するとともに、前記旋盤からワーク排出台上にワークを搬送するローダとから構成される。
前記ローダは、旋盤の上方に第1方向に沿って架設されたレールと、レールに沿って移動する走行台と、走行台に第2方向に移動自在に設けられた移動台と、移動台に昇降自在に設けられた昇降ロッドと、昇降ロッドの下端に設けられたローダヘッドとを備える。前記ローダヘッドは、ローダチャックを主軸に対向する面と下面とにそれぞれ有し、各ローダチャックの位置は、旋回駆動機構によって入れ換え可能になっている。
そして、このように構成された加工装置では、ローダヘッドの下側のローダチャックによりワーク供給台上の未加工のワークが把持された後、ローダヘッドが主軸の正面位置に移動し、主軸に保持された加工後のワークがローダヘッドの、主軸と対向するローダチャックにより把持される。次に、各ローダチャックの位置が入れ換えられて未加工のワークが主軸に保持された後、ローダヘッドがワーク排出台上に移動して加工後のワークが排出され、以降、このような動作が繰り返し行なわれる。尚、旋盤では、主軸に保持された新たなワークが所定形状に加工される。
特開平11−285950号公報
ところで、前記旋盤には、上述のように、刃物台と主軸台とが横方向に配置されたものだけでなく、旋盤の横幅を小さくするために刃物台が主軸台の上側に配置された構造のものもある。
しかしながら、このような旋盤に上記のローダを採用すると、刃物台の更に上側にレールを架設しなければならず、装置全体の高さが高くなるという問題や、昇降ロッドの昇降ストロークが長くなるという問題を生じる。
一方、主軸の正面側にレールを設けると、装置全体の高さが高くなることはないものの、作業者が主軸や刃物台に対して作業を行う際にレールが障害となって作業性が低下するという問題を生じる。また、更に、刃物台や主軸の正面側を覆うカバー体をこれがローダも覆うように構成する必要があるため、カバー体の配置位置が更に手前側に移動してカバー体の開口部から刃物台や主軸までの距離が長くなり、このことによっても作業性が低下する原因となる。
本発明は、以上の実情に鑑みなされたものであって、刃物台を主軸台の上側に配置したときに、装置全体の高さが高くなること、ローダのワーク把持機構の昇降ストロークが長くなること、作業者の作業性が低下することを防止することができる加工装置の提供をその目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、
ワークを加工する旋盤と、前記ワークを前記旋盤に搬送するとともに前記旋盤から機外に搬送する移送装置とを備えた加工装置であって、
前記旋盤は、
軸線が水平に配置され、ワークを保持する主軸と、
前記主軸を軸線中心に回転自在に支持する主軸台と、
前記主軸より上方に配置され、工具が装着される刃物台と、
前記主軸の軸線方向に移動自在に前記主軸台を支持するとともに、前記軸線方向と直交する上下方向に移動自在に前記刃物台を支持する支持構造体と、
前記主軸を軸線中心に回転させる回転駆動機構と、
前記主軸台及び刃物台を前記各方向に移動させる送り機構とを備え、
前記移送装置は、
前記主軸より下方、且つ前記支持構造体より前方に設けられるとともに、前記主軸の軸線と直交する水平方向に移動自在に設けられる移動体と、
前記主軸より下方、且つ前記支持構造体より前方に配置され、前記移動体をその前記移動方向に移動自在に支持する支持部材と、
前記ワークを把持する把持機構と、
前記移動体に設けられ、前記把持機構を支持して昇降させる昇降機構と、
前記移動体を移動させる水平駆動機構とを備え
前記水平駆動機構による移動体の駆動及び前記昇降機構による把持機構の駆動によって、前記把持機構を、該把持機構と前記主軸とが対向する受け渡し位置に移動させた後、前記送り機構によって前記主軸台を前記主軸の軸線方向に沿って把持機構に接近させることで、前記把持機構と前記主軸との間でワークの受け渡しを行うように構成されいる加工装置に係る。
この発明によれば、例えば、旋盤の機外にあるワークが移送装置の把持機構により把持され、水平駆動機構により移動体が旋盤の主軸下方位置まで移動せしめられた後、昇降機構により把持機構が上昇せしめられて、前記把持機構が受け渡し位置に移動せしめられる。しかる後、送り機構により主軸台を主軸の軸線方向に沿って把持機構に接近させることで、上昇した把持機構のワークが主軸に保持される。そして、昇降機構により把持機構が下降せしめられた後、回転駆動機構により主軸が回転せしめられて前記ワークが所定形状に加工される。
そして、ワーク加工した後、退避していた把持機構を昇降機構によって上昇させ把持機構を受け渡し位置に移動させて送り機構によって主軸を前記軸線方向に沿って把持機構に接近させることで、主軸に保持された加工後のワークがこの把持機構により把持される。その後、昇降機構により把持機構が下降せしめられ、水平駆動機構により移動体が移動せしめられて、加工後のワークが旋盤の機外に搬出される。
上述のように、本発明では、移動体、即ち、移動体,昇降機構及び把持機構からなる構造体を、主軸軸線と直交する水平方向に主軸より下方で移動させるようにしているので、装置全体の高さが高くなったり、昇降機構の昇降ストロークが長くなることもなく、また、作業者が主軸や刃物台に対して作業を行う際に作業性が低下することもない。また、更に、刃物台を主軸の上側に配置しているので、旋盤の横幅を小さくすることもできる。
尚、前記昇降機構は、前記移動体に昇降自在に設けられる第1昇降体と、前記第1昇降体に昇降自在に設けられ、前記把持機構を支持する第2昇降体と、前記第1昇降体を昇降させる昇降駆動部と、前記第1昇降体に上下方向に間隔を隔てて配置され、軸中心に回転自在に設けられる2つの巻掛車と、前記各巻掛車間に掛け渡された無端環状のベルト又はチェーンであって、前記各巻掛車間に位置する2つの部位の内、一方に前記移動体が接続し、他方に前記第2昇降体が接続した駆動ベルト又は駆動チェーンとから構成されていても良い。
このようにすれば、昇降駆動部により第1昇降体が上昇せしめられると、第1昇降体自身の上昇により第2昇降体が上昇せしめられ、また、移動体が第1昇降体に対し相対的に下降せしめられて駆動部材が回動し、この駆動部材の回動によっても第2昇降体が上昇せしめられる。一方、昇降駆動部により第1昇降体が下降せしめられると、第1昇降体自身の下降により第2昇降体が下降せしめられ、また、移動体が第1昇降体に対し相対的に上昇せしめられて駆動部材が回動し、この駆動部材の回動によっても第2昇降体が下降せしめられる。これにより、第2昇降体は、第1昇降体の昇降ストロークの2倍の昇降量、第1昇降体の昇降速度の2倍の昇降速度で昇降することとなる。したがって、簡単な構成で昇降量を長くすることができたり、把持機構をより短時間で昇降させてワーク交換にかかる時間を短くすることができる。
また、前記旋盤は、前記刃物台の下方且つ前記主軸の先端近傍に設定された加工領域を少なくとも取り囲むとともに、前記移動体,昇降機構及び把持機構からなる構造体が移動する移動領域と前記加工領域とを仕切るように構成されたカバー体を更に備え、前記カバー体は、前記主軸の下方に当たる部分に、前記把持機構が前記加工領域内に進退可能に形成された開口部と、前記開口部を開閉する開閉機構とを備えていても良い。
このようにすれば、開閉機構によりカバー体の開口部が開かれた後、昇降機構により把持機構が上昇せしめられて加工領域内に移動し、ワーク交換が行われる。一方、昇降機構により把持機構が下降せしめられて加工領域から退避すると、開閉機構によりカバー体の開口部が閉じられる。カバー体によって旋盤を覆うことで、作業者が旋盤の可動部に接触して怪我をするのを防止し、安全性を高めることができる。また、切りくずや切削液が外部に飛散するのを防止することができる。
また、前記カバー体は、前記移動領域と加工領域とを第1部材によって仕切るとともに、前記第1部材との間に前記移動領域が形成されるようにこの移動領域の前方を覆う第2部材を備えていても良い。このようにすれば、作業者が旋盤に対して各種作業を行う際に移送装置の可動部に接触して怪我をするのを効果的に防止し、安全性を高めることができる。
以上のように、本発明に係る加工装置によれば、装置全体の高さが高くなったり、昇降機構の昇降ストロークが長くなったり、作業者が主軸や刃物台に対して作業を行う際に作業性が低下するのを防止することができる。
本発明の一実施形態に係る加工装置の概略構成を示した斜視図である。 図1に示した加工装置の断面図である。 本実施形態に係る旋盤の概略構成を示した正面図である。 図2における矢示A−A方向の断面図である。 図4における矢示B方向の側面図である。 本実施形態に係る移送装置のチャックが上昇した位置にあるときの状態を示す断面図である。
以下、本発明の具体的な実施形態について、添付図面に基づき説明する。尚、図1は、本発明の一実施形態に係る加工装置の概略構成を示した斜視図であり、図2は、図1に示した加工装置の断面図である。また、図3は、本実施形態に係る旋盤の概略構成を示した正面図であり、図4は、図2における矢示A−A方向の断面図であり、図5は、図4における矢示B方向の側面図である。
図1及び図2に示すように、本例の加工装置1は、ワークWを加工する旋盤10と、未加工のワークWを旋盤10に搬送し、この旋盤10から加工後のワークWを機外に搬送する移送装置50とを備える。
図1乃至図3に示すように、前記旋盤10は、水平方向に一定間隔を隔てて配置された2つの支柱11と、各支柱11の上部に支持された支持体12と、支持体12の前面に上下方向たるX軸方向に移動自在に支持され、工具Tを保持する刃物台13と、支柱11の配置方向に垂直な水平方向たるZ軸方向に沿って軸線が配置され、ワークWを保持する主軸15と、各支柱11間に配置されるとともに支持体12の下面にZ軸方向に移動自在に支持され、主軸15を軸線中心に回転自在に支持する主軸台17と、主軸15を軸線中心に回転させる主軸回転駆動機構(図示せず)と、刃物台13をX軸方向に移動させるX軸送り機構20と、主軸台17をZ軸方向に移動させるZ軸送り機構25と、当該旋盤10の周囲を覆うカバー体30とを備える。
前記各支柱11は、中央部が中空となった矩形枠状の部材から構成されており、上端部に前記支持体12が載置,支持されている。前記支持体12は、その前面が鉛直に、下面が水平に形成されており、前面にはX軸方向に沿ってガイドレール12aが、下面にはスライダ12bが設けられている。尚、支柱11及び支持体12は、特許請求の範囲に言う支持構造体として機能する。
前記刃物台13は、その後面に設けられたスライダ13aが前記ガイドレール12aと係合して、これらスライダ13a及びガイドレール12aの係合関係によってX軸方向に移動可能となっており、軸線がZ軸と平行に配置され、外周面に複数の工具Tが装着される多角柱状のタレット14と、タレット14を軸線中心に回転させて所定の工具Tを所定の加工位置に割り出す割出機構(図示せず)とを備えている。尚、タレット14には、回転工具や旋削工具といった各種の工具Tが装着されるようになっており、装着された工具Tが回転工具であるときには、図示しない工具回転駆動機構により軸中心に回転せしめられる。
前記主軸15には、ワークWの一端側を把持するチャック16が装着されている。また、前記主軸台17は、その上面にZ軸方向に沿って設けられたガイドレール17aに前記スライダ12bが係合して、これらガイドレール17a及びスライダ12bの係合関係によってZ軸方向に移動可能となっている。
前記X軸送り機構20は、X軸方向に沿って設けられたボールねじ21と、前記支持体12に固設され、ボールねじ21を軸中心に回転させる駆動モータ22と、前記刃物台13の後面に固設され、ボールねじ21と螺合したナット23とから構成されており、ボールねじ21が軸中心に回転してナット23がボールねじ21の軸線方向に移動することで刃物台13がX軸方向に移動する。
前記Z軸送り機構25は、Z軸方向に沿って設けられたボールねじ26と、前記支持体12に固設され、ボールねじ26を軸中心に回転させる駆動モータ27と、前記主軸台17の上面に固設され、ボールねじ26と螺合したナット28とから構成されており、ボールねじ26が軸中心に回転してナット28がボールねじ26の軸線方向に移動することで主軸台17がZ軸方向に移動する。
尚、前記支持体12の前面及び下面には凹部12c,12dがそれぞれ形成されており、これらの凹部12c,12d内に、前記ボールねじ21,26やナット23,28が配置されている。
前記カバー体30は、前記旋盤10の周囲を取り囲むように設けられてこの旋盤10を覆うように構成されており、前記刃物台13の下方且つ主軸15の先端近傍に設定された加工領域Rのところについては、当該加工領域Rと前記移送装置50の移動領域とが仕切部材(第1部材)31によって仕切られている。
前記仕切部材31は、刃物台13及び主軸15の下方に設けられた、カバー体30を構成する部材であり、前記ワークWの搬入,搬出を行うための開口部31aが形成されている。そして、この開口部31aは、仕切部材31の内側に設けられるシャッタ33と、シャッタ33を開口部31aが閉塞される位置と閉塞されない位置との間でスライド移動させる駆動機構(図示せず)とを備えた開閉機構32によって開閉されるようになっている。
尚、仕切部材31は、主軸15の真下側の部分が、これと反対側の部分よりも高さが低くなるように傾斜して設けられており、ワークWの加工により生じた切りくずがこの仕切部材31の傾斜に沿って落下して、各支柱11間に配置された切りくず回収装置(図示せず)内に回収されるようになっている。また、カバー体30の前面には、上下方向又は左右方向にスライド移動するスライドドア34が設けられており、オペレータは、このスライドドア34を開くことで、チャック16や刃物台13に対して作業を行うことができる。また、更に、カバー体30の前面側には、上端が仕切部材31に接続したスカート部材(第2部材)35が設けられ、このスカート部材35と仕切部材31とによって挟まれた空間が前記移送装置50の移動領域となっており、このスカート部材35によって当該移動領域が覆われている。尚、前記スライドドア34は、スカート部材35と一体的にスライド移動するように構成されていても良い。
図1及び図2並びに図4及び図5に示すように、前記移送装置50は、前記主軸15の下方で前記各支柱11より前面側に長手方向がこの支柱11の配置方向と同方向に設けられた支持ビーム51と、支持ビーム51の後面が上部前面に設けられてこの支持ビーム51を支持する支持部材52と、支持ビーム51にその長手方向に沿って移動自在に支持される移動体53と、移動体53を移動させる水平駆動機構54と、ワークWを把持する把持機構たる2つのチャック61,62と、移動体53に設けられ、チャック61,62を支持して昇降させる昇降機構63とを備えており、旋盤10の機外に設けられた第1ワーク配置部(図示せず)にある未加工のワークWを旋盤10に搬送し、加工後のワークWを、旋盤10の機外に設けられた第2ワーク配置部(図示せず)に搬送する。
前記支持ビーム51の上面及び下面は、前記移動体53の移動を案内するための案内面となっている。前記移動体53は、板状の部材から構成されて、後面側に、支持ビーム51の上面(案内面)に係合する上係合部53aと、支持ビーム51の下面(案内面)に係合する下係合部53bとを備えており、これら各係合部53a,53bと前記各案内面との係合関係によって支持ビーム51の長手方向に移動するようになっている。尚、移動体53の前面には、上下方向に沿ってガイドレール53cが設けられている。
前記水平駆動機構54は、前記支持部材52により前記支持ビーム51の下方で上下方向に一定間隔を隔てて支持された2つの支持板55,56と、支持板55,56間に、支持ビーム51の長手方向に間隔を隔てるように且つ軸線が上下方向に沿うように配設された2つのプーリ57と、各プーリ57間に掛け渡された駆動ベルト58と、支持板55に固設され、プーリ57の一方を軸中心に回転させる駆動モータ59とから構成されている。尚、前記駆動ベルト58には、前記移動体53の接続部53dが接続されており、前記プーリ57の一方が軸中心に回転して駆動ベルト58が回動することで移動体53が移動する。
前記チャック61,62は、支持ビーム51の長手方向に並設され、ワークWの軸線がZ軸と平行にワークWの他端を把持するように構成されており、例えば、チャック61が未加工のワークWを把持し、チャック62が加工後のワークWを把持する。
前記昇降機構63は、前記移動体53に昇降自在に設けられる第1昇降体64と、移動体53との間に第1昇降体64を挟むようにこの第1昇降体64に昇降自在に設けられ、上部に前記2つのチャック61,62を支持する第2昇降体65と、第1昇降体64を昇降させる昇降駆動部66と、第1昇降体64に上下方向に間隔を隔てて配置され、軸中心に回転自在に設けられる2つのスプロケット75と、各スプロケット75間に掛け渡され、移動体53及び第2昇降体65がそれぞれ接続された無端環状の駆動チェーン76とから構成される。
前記第1昇降体64は、板状の部材から構成されており、その後面に設けられたスライダ64aが前記ガイドレール53cと係合して、これらスライダ64a及びガイドレール53cの係合関係によって上下方向に移動可能となっている。また、第1昇降体64の前面には、上下方向に沿ってガイドレール64bが設けられている。
前記第2昇降体65は、板状の部材から構成されており、その後面に設けられたスライダ65aが前記ガイドレール64bと係合して、これらスライダ65a及びガイドレール64bの係合関係によって上下方向に移動可能となっている。尚、前記2つのチャック61,62は、第2昇降体65の後面に取り付けられている。
前記昇降駆動部66は、第1昇降体64の後面に上下方向に沿って配設されたラック67と、軸線が水平に配置され、ラック67と噛合するピニオンギア68と、ピニオンギア68を駆動するための駆動モータ69と、駆動モータ69の回転動力をピニオンギア68に伝達してこれを軸中心に回転させる伝達機構70とから構成されており、前記伝達機構70が前記移動体53に固設され、前記駆動モータ69が伝達機構70に支持されている。そして、この昇降駆動部66では、ピニオンギア68が軸中心に回転することで第2昇降体65が昇降する。
前記各スプロケット75は、第1昇降体64の側面に軸線が水平に設けられ、前記駆動チェーン76には、前記移動体53の接続部53e及び第2昇降体65の接続部65bがそれぞれ接続されている。尚、駆動チェーン76には、その、各スプロケット75間に位置する2つの部位の内、一方に前記移動体53が接続され、他方に前記第2昇降体65が接続されており、第1昇降体64が上昇すると、移動体53が第1昇降体64に対し相対的に下降して駆動チェーン76が回動し、第2昇降体65が上昇する一方、第1昇降体64が下降すると、移動体53が第1昇降体64に対し相対的に上昇して駆動チェーン76が回動し、第2昇降体65が下降する。尚、駆動チェーン76に代えて駆動ベルトとしても良い。
以上のように構成された本例の加工装置1によれば、第1ワーク配置部(図示せず)上にある未加工のワークWの他端がチャック61により把持された後、水平駆動機構54により移動体53が支持ビーム51の長手方向に沿って移動せしめられる。そして、移動体53(チャック62)が主軸15の下方位置まで移動すると、シャッタ33がスライド移動して開口部31aが開いた後、昇降駆動部66により第1昇降体64が上昇せしめられるが、このとき、第1昇降体64が上昇せしめられると、第1昇降体64自身の上昇により第2昇降体65が上昇せしめられ、また、移動体53が第1昇降体64に対し相対的に下降せしめられて駆動チェーン76が回動し、この駆動チェーン76の回動によっても第2昇降体65が上昇する(図6参照)。尚、このようにして第2昇降体65が上昇せしめられるが、第2昇降体65の上昇端位置は、チャック61,62が主軸15のチャック16と対向可能な位置となっている。
そして、第2昇降体65が上昇端位置まで上昇すると、Z軸送り機構25により主軸台17がチャック62側に前進せしめられて、一端がチャック16に把持された加工後のワークWの他端がチャック62に把持され、ついで、Z軸送り機構25により主軸台17がチャック62側から後退せしめられ、チャック61がチャック16と対向するように水平駆動機構54により移動体53が移動せしめられた後、Z軸送り機構25により主軸台17がチャック62側に前進せしめられて、他端がチャック61に把持された未加工のワークWの一端がチャック16に把持される。このようにして、加工後のワークWがチャック62に把持され、未加工のワークWがチャック16に把持される。
この後、昇降駆動部66により第1昇降体64が下降せしめられるが、このとき、第1昇降体64が下降せしめられると、第1昇降体64自身の下降により第2昇降体65が下降せしめられ、また、移動体53が第1昇降体64に対し相対的に上昇せしめられて駆動チェーン76が回動し、この駆動チェーン76の回動によっても第2昇降体65が下降する。
そして、第2昇降体65が下降端位置まで下降すると、旋盤10では、シャッタ33がスライド移動して開口部31aが閉じ、チャック16に把持された未加工のワークWが所定形状に加工され、一方、移送装置50では、水平駆動機構54により移動体53が支持ビーム51の長手方向に沿って移動せしめられて、加工後のワークWが第2ワーク配置部(図示せず)上に搬送される。
このようにして、未加工のワークWを旋盤10に搬送する工程、未加工のワークWを旋盤10で加工する工程、加工後のワークWを機外に搬送する工程が行われて、ワークWを加工する一連の動作が実行され、このような動作が繰り返し行われる。
上述のように、本例の加工装置1では、支持ビーム51を主軸15の下方で各支柱11の前面側に設け、この支持ビーム51の長手方向に沿って移動体53を移動させるようにしている。したがって、装置全体の高さが高くなったり、昇降機構63の昇降ストロークが長くなることもなく、また、作業者がチャック16や刃物台13に対して作業を行う際に作業性が低下することもない。
また、更に、一定間隔を隔てた各支柱11によって支持体12を支持するとともに、これらの各支柱11間で支持体12の下面に主軸台17を、支持体12の前面に刃物台13を設けているので、刃物台13を主軸15の上側に配置することができ、旋盤10の横幅を小さくすることができる。また、移動体である刃物台13及び主軸台17を支持体12に設けて刃物台13及び主軸台17が一体的な構造となっているので、刃物台13及び主軸台17が構造的に分離している場合(例えば、刃物台13及び主軸台17をそれぞれ別部材により支持したような場合)に比べ、ワークWを高精度に加工することができる。
また、第1昇降体64の昇降時に駆動チェーン76が回動することによっても第2昇降体65が昇降するようにしているので、第1昇降体64の昇降ストロークの2倍の昇降量、第1昇降体64の昇降速度の2倍の昇降速度で第2昇降体65を昇降させることができ、簡単な構成で昇降量を長くすることができたり、第2昇降体65(チャック61,62)をより短時間で昇降させてワークW交換にかかる時間を短くすることができる。
また、旋盤10及び移送装置50の移動領域をカバー体30で覆っているので、作業者が旋盤10や移送装置50の可動部に接触して怪我をするのを防止し、安全性を高めることができる。また、切りくずや切削液が外部に飛散するのを防止することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の採り得る具体的な態様は、何らこれに限定されるものではない。
上例では、昇降駆動部66を、ラック67及びピニオンギア68などから構成したが、これに限られるものではなく、空圧シリンダや油圧シリンダから構成することもできる。但し、チャック61,62を上昇させる際にチャック61,62の軸線と、チャック16の軸線とを一致させる必要があるが、空圧シリンダや油圧シリンダを用いた場合には、ラック67及びピニオンギア68を用いた場合よりも位置決め精度が低下するという不都合を生じる。また、昇降機構63は、スプロケット75及び駆動チェーン76が省略されて構成されていても良い。
また、上例では、支持体12に刃物台13及び主軸台17の両方を支持させたが、これに限られるものではなく、刃物台13及び主軸台17がそれぞれ異なる部材により支持されていても良い。また、上記加工装置1では、旋盤10を1台しか設けなかったが、複数台の旋盤10を支持ビーム51の長手方向に沿って配設し、移送装置50が、ある旋盤10から別の旋盤10にワークWを搬送するように構成しても良い。
1 加工装置
10 旋盤
11 支柱
12 支持体
13 刃物台
15 主軸
17 主軸台
30 カバー体
31 仕切部材
33 シャッタ
34 スカート部材
50 移送装置
51 支持ビーム
52 支持部材
53 移動体
61,62 チャック
64 第1昇降体
65 第2昇降体

Claims (4)

  1. ワークを加工する旋盤と、前記ワークを前記旋盤に搬送するとともに前記旋盤から機外に搬送する移送装置とを備えた加工装置であって、
    前記旋盤は、
    軸線が水平に配置され、ワークを保持する主軸と、
    前記主軸を軸線中心に回転自在に支持する主軸台と、
    前記主軸より上方に配置され、工具が装着される刃物台と、
    前記主軸の軸線方向に移動自在に前記主軸台を支持するとともに、前記軸線方向と直交する上下方向に移動自在に前記刃物台を支持する支持構造体と、
    前記主軸を軸線中心に回転させる回転駆動機構と、
    前記主軸台及び刃物台を前記各方向に移動させる送り機構とを備え、
    前記移送装置は、
    前記主軸より下方、且つ前記支持構造体より前方に設けられるとともに、前記主軸の軸線と直交する水平方向に移動自在に設けられる移動体と、
    前記主軸より下方、且つ前記支持構造体より前方に配置され、前記移動体をその前記移動方向に移動自在に支持する支持部材と、
    前記ワークを把持する把持機構と、
    前記移動体に設けられ、前記把持機構を支持して昇降させる昇降機構と、
    前記移動体を移動させる水平駆動機構とを備え
    前記水平駆動機構による移動体の駆動及び前記昇降機構による把持機構の駆動によって、前記把持機構を、該把持機構と前記主軸とが対向する受け渡し位置に移動させた後、前記送り機構によって前記主軸台を前記主軸の軸線方向に沿って前記把持機構に接近させることで、前記把持機構と前記主軸との間でワークの受け渡しを行うように構成されいることを特徴とする加工装置。
  2. 前記昇降機構は、
    前記移動体に昇降自在に設けられる第1昇降体と、
    前記第1昇降体に昇降自在に設けられ、前記把持機構を支持する第2昇降体と、
    前記第1昇降体を昇降させる昇降駆動部と、
    前記第1昇降体に上下方向に間隔を隔てて配置され、軸中心に回転自在に設けられる2つの巻掛車と、
    前記各巻掛車間に掛け渡された無端環状のベルト又はチェーンであって、前記各巻掛車間に位置する2つの部位の内、一方に前記移動体が接続し、他方に前記第2昇降体が接続した駆動ベルト又は駆動チェーンとから構成されてなることを特徴とする請求項1記載の加工装置。
  3. 前記旋盤は、前記刃物台の下方且つ前記主軸の先端近傍に設定された加工領域を少なくとも取り囲むとともに、前記移動体,昇降機構及び把持機構からなる構造体が移動する移動領域と前記加工領域とを仕切るように構成されたカバー体を更に備え、
    前記カバー体は、前記主軸の下方に当たる部分に、前記把持機構が前記加工領域内に進退可能に形成された開口部と、前記開口部を開閉する開閉機構とを備えてなることを特徴とする請求項1又は2記載の加工装置。
  4. 前記カバー体は、前記移動領域と加工領域とを第1部材によって仕切るとともに、前記第1部材との間に前記移動領域が形成されるようにこの移動領域の前方を覆う第2部材を備えてなることを特徴とする請求項3記載の加工装置。
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