JP2006224274A - 加工装置 - Google Patents

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Kazuyuki Hiramoto
一之 平元
Toshio Ueda
俊雄 上田
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Abstract

【課題】2台以上の旋盤を備え、当該各旋盤を小さい設置面積で配置することができる加工装置を提供する。
【解決手段】加工装置1は、矩形状のベッド10と、ベッド10幅方向の中央位置に水平に配置される主軸12と、主軸12を軸線中心に回転自在に支持し、ベッド10上に主軸12軸線方向に移動自在に配設された主軸台11と、主軸12を回転させる回転駆動機構と、ベッド10幅方向の中央位置に主軸12の軸線と同軸に配置される心押軸15と、主軸台11と対向してベッド10上に固設され、心押軸15を支持する心押台14と、主軸12軸線方向及びこれと直交する方向に移動自在にベッド10上に配設される刃物台20,30と、主軸台11及び刃物台20,30をそれぞれ移動させる送り機構などから構成される旋盤5を2台備えており、各旋盤5は、各主軸12の軸線が所定間隔を隔てて平行となるように並列状に配置される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ベッドと、当該ベッド上に配設された主軸台と、当該主軸台によって軸中心に回転自在に支持され、ワークの一方端側を保持する主軸と、前記ベッド上に前記主軸台と対向して配設され、前記ワークの他方端側を支持する心押台と、前記ベッド上に配設され、工具を保持する刃物台とから構成される旋盤を2台以上備えた加工装置に関する。
前記旋盤は、従来、例えば、図6及び図7に示すように、前面が傾斜したベッド101と、ベッド101前面の傾斜面に固設される主軸台102と、主軸台102によって軸線中心に回転自在に支持される主軸103と、ベッド101前面の傾斜面に主軸103軸線方向(図6における矢示方向)に移動自在に配設される心押台105と、心押台105によって軸線方向に移動自在に支持される心押軸106と、主軸103軸線方向に移動自在にベッド101前面の傾斜面に配設されるサドル107と、主軸103軸線と直交する方向(図7における矢示方向)に移動自在にサドル107上にそれぞれ配設され、工具Tを保持する第1及び第2の2つの刃物台108,109などから構成される(特開平5−200601号公報参照)。尚、図6は、従来例に係る旋盤の概略構成を示した正面図であり、図7は、図6に示した旋盤の側面図である。
前記主軸103は、ワークWの一方端側を把持するチャック104を備え、軸線が水平に配置されており、主軸台102に内蔵された回転駆動機構(図示せず)によって軸線中心に回転せしめられる。また、前記心押軸106は、主軸103軸線と同軸に配置され、ワークWの他方端側を支持するようになっており、心押台105に設けられた油圧機構(図示せず)によって軸線方向に移動せしめられる。
前記心押台105及びサドル107は、駆動モータ110a,111aやボールねじ110b,111bなどを備えた各送り機構110,111によって主軸103軸線方向に移動せしめられるようになっており、前記第1刃物台108及び第2刃物台109も、同様に、駆動モータ112a,113aやボールねじ(図示せず)などを備えた各送り機構112,113によって、主軸103軸線と直交する方向に移動せしめられるようになっている。
このように構成された旋盤100によれば、まず、主軸103のチャック104にワークWの一方端側を把持させた後、送り機構110により心押台105を主軸103軸線方向に移動させて心押軸106をワークWの他方端側に当接させる。次に、油圧機構(図示せず)を作動させて心押軸106を主軸103側に移動させるが、当該心押軸106が主軸103側に移動できないことから、ワークWの他方端側に所定の力で押し付けられることとなり、こうして、ワークWの他方端側が心押軸106によって支持される。
この後、回転駆動機構(図示せず)により主軸103を軸線中心に回転させてワークWを回転させるとともに、送り機構111,112,113により第1刃物台108や第2刃物台109を所定の送り方向に移動させると、ワークWが所定の形状に加工される。尚、ワークWの加工により生じた切りくずは、ベッド101前面の傾斜面に沿って下方に落下し、適宜回収機構(図示せず)によって回収される。
特開平5−200601号公報
しかしながら、上記従来の旋盤100では、作業者がワークWの着脱など各種作業を行う際に、ベッド101の前面側からしか作業を行うことができないので、当該ベッド101の前面側に作業者の作業スペースが必要であり、このために、例えば、当該旋盤100をその前後方向に複数並設するときには、ベッド101前面側に作業スペースが確保されるように一定間隔を隔てて並設しなければならず、広い設置面積が必要であるいう問題があった。
本発明は、以上の実情に鑑みなされたものであって、2台以上の旋盤を備え、当該各旋盤を小さい設置面積で配置することができる加工装置の提供をその目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、
2台以上の旋盤を備えた加工装置であって、
前記各旋盤は、上面視矩形状に形成されるとともに、幅方向の鉛直断面の少なくとも外形形状が所定の鉛直な対称面を基準に左右対称に形成されたベッドと、軸線が水平且つ前記ベッドの対称面に含まれるように配置され、ワークの一方端側を保持する主軸と、前記ベッド上に前記主軸軸線方向に移動自在に配設され、前記主軸をその軸線中心に回転自在に支持する主軸台と、前記主軸をその軸線中心に回転させる回転駆動機構と、前記ベッド上に固設され、前記主軸台と対向した心押台と、前記主軸軸線と同軸且つ前記ベッドの対称面に含まれるように前記心押台によって支持され、前記ワークの他方端側を支持する心押軸と、前記主軸軸線方向及びこれと直交する方向に移動自在に前記ベッド上に配設され、工具を保持する刃物台と、前記主軸台を前記主軸軸線方向に移動させる第1送り機構と、前記刃物台を前記各方向に移動させる第2送り機構とを備えてなり、
更に、前記各旋盤は、前記各主軸の軸線が所定間隔を隔てて平行となるように並列状に配置されてなることを特徴とする加工装置に係る。
この発明によれば、各旋盤ではそれぞれ、ワークが以下のようにして加工される。即ち、例えば、まず、ワークの他方端側を心押台の心押軸に押し付けた後、第1送り機構により主軸台を主軸軸線方向に移動させ、ワークの一方端側を主軸に保持させることで、ワークを主軸及び心押軸により挟持した状態で保持させる。この後、回転駆動機構により主軸を軸線中心に回転させてワークを回転させるとともに、第2送り機構により刃物台を所定の送り方向に移動させると、ワークが所定の形状に加工される。
そして、本発明の旋盤では、ベッドを上面視矩形状に形成するとともに、ベッド幅方向両側の各側面からその中央部(前記対称面)、即ち、主軸及び心押軸の軸線までの距離を等しくして、当該旋盤の外形形状をコンパクトにし、更に、主軸台に比べて構造が簡単であり、形状もさほど大きくない心押台をベッドに固設したので、作業者は、ワークの着脱など各種作業を行う際に、ベッド長手方向の心押台側の側面や、ベッド幅方向両側の各側面から作業することができる。
したがって、本発明に係る加工装置によれば、上述のような、作業者が心押台側のベッド側面からも作業可能であり、ベッドを上面視矩形状に形成した旋盤を、各主軸の軸線が所定間隔を隔てて平行となるように並列状に配置したので、各旋盤の間隔を適宜狭くすることができ、当該間隔を狭くすることで、当該加工装置の設置面積を小さくすることができる。
また、前記旋盤によれば、以下のような効果を得ることもできる。即ち、旋盤のメンテナンスを行う際には、心押台がベッドに固設されていることから当該心押台部分についてメンテナンスを省略することができ、これにより、メンテナンス領域を小さくして効率的にメンテナンスすることができる。
また、主軸台に比べて剛性の低い心押台をベッドに固設して、主軸台を移動させるようにしているので、当該心押台の剛性を高めることができ、ワークの他方端側を心押軸に押し付けたときの力によって心押軸の軸線が傾いたり心押台が歪んだりするのを効果的に防止し、ワークを精度良く加工することができる。
尚、前記各ベッドは、前記主軸台と心押台との間の上面に開口して上下方向に形成された切りくず排出穴と、水平方向に形成されて、一方側が前記切りくず排出穴の下部に連通し、他方側が各側面に開口する4つの挿入口とを備え、前記各旋盤は、前記挿入口の一つから挿入されて前記切りくず排出穴の下方に配置され、切りくずを回収する切りくず回収手段を更に備えていても良い。
このようにすれば、ワークの加工に伴なって生じた切りくずは、切りくず排出穴から下方に落下し、挿入口から挿入された切りくず回収手段上に落下して回収されるが、挿入口がベッド4側面のそれぞれに形成されていることから、当該旋盤(加工装置)のレイアウトなどに応じて切りくず排出手段を挿入する挿入口を適宜変更することができ、更にフレキシブルに当該旋盤(加工装置)をレイアウトすることができる。
また、前記各旋盤は、前記主軸台,心押台,刃物台及び少なくともベッド上面を囲むカバー体を更に備え、該各カバー体には、その上面に開口部を形成するための扉が設けられていても良く、このようにすれば、カバー体によって切りくずや切削液が外部に飛散するのを防止することができるとともに、作業者は、扉を開けることで、カバー体上面の開口部から各種作業を行うことができる。尚、この場合、ベッドの上面の高さを低く設定して当該旋盤全体の高さを低くしておく必要がある。
また、前記各カバー体の開口部は、前記ベッド幅方向両側の各開口端面から前記対称面までの距離がそれぞれ等しくなるように、且つ前記心押台の上方側からその反対側にかけて形成されていても良く、このようにすれば、ベッド幅方向両側の各側面及び心押台側のベッド側面のいずれ側からでも当該開口部を介した作業を行い易くなるので、作業者は、当該作業を効率的に進めることができる。
以上のように、本発明に係る加工装置によれば、各旋盤を、心押台側のベッド側面から作業することができるように構成するとともに、当該各旋盤のベッドを上面視矩形状に形成したので、当該旋盤の配置間隔を狭くすることができ、複数の旋盤を小さい設置面積で配置することができる。
以下、本発明の具体的な実施形態について、添付図面に基づき説明する。尚、図1は、本発明の一実施形態に係る加工装置の概略構成を示した斜視図である。また、図2は、本実施形態に係る旋盤の概略構成を示した斜視図であり、図3は、図2に示した旋盤の平面図であり、図4は、図2に示した旋盤の正面図であり、図5は、図4における矢示A−A方向の断面図である。
図1乃至図5に示すように、本例の加工装置1は、矩形状に形成されたベッド10と、軸線がベッド10の長手方向と平行且つ水平に配置される主軸12と、主軸12を軸線中心に回転自在に支持し、当該主軸12の軸線方向(Z軸方向)に移動自在にベッド10上面に配設された主軸台11と、主軸台11と対向してベッド10の長手方向端部上面に固設された心押台14と、心押台14によって主軸12軸線と同軸に支持される心押軸15と、ベッド10幅方向両側の上面に、主軸12軸線方向(Z軸方向)及びこれと直交する方向(X1軸,X2軸方向)に移動自在にそれぞれ配設された第1及び第2の刃物台20,30などから構成される旋盤5を2台備えており、当該各旋盤5は、主軸12の軸線が所定間隔を隔てて平行に、且つ一方の旋盤5の第1刃物台20側のベッド10側面と他方の旋盤5の第2刃物台30側のベッド10側面とが向い合うように並設されている。
前記旋盤5は、上記の他、更に、前記主軸台11,第1刃物台20及び第2刃物台30を前記各方向にそれぞれ移動させる移動機構40と、切削加工によって生じた切りくずを回収する回収装置60と、主軸台11,心押台14,第1刃物台20,第2刃物台30及びベッド10上面を囲むカバー体16と、移動機構40や回収装置60の作動を制御する制御装置(図示せず)とを備えている。
前記ベッド10は、幅方向の鉛直断面の外形形状が所定の鉛直な対称面Mを基準に左右対称に形成され、幅方向両側の端部上面に凹部10aがZ軸方向に沿ってそれぞれ形成されており、前記主軸台11及び心押台14は、主軸12及び心押軸15の軸線がこの対称面Mに含まれるようにベッド10幅方向の中央部上面に配置されている。
また、ベッド10は、主軸台11と心押台14との間の上面(即ち、ベッド10中央部上面)に開口して長手方向が主軸12軸線方向に沿った長穴状に形成されるとともに、上下方向に貫通した切りくず排出穴10bと、水平方向に形成されて、一方側が切りくず排出穴10bの下部に連通し、他方側が4側面にそれぞれ開口した4つの挿入口10cとを備えている。尚、ベッド10の長手方向両側の側面に開口した各挿入口10cは、ベッド10の長手方向に平行な同一直線上に形成され、また、ベッド10の幅方向両側の側面に開口した各挿入口10cは、同様に、ベッド10の幅方向に平行な同一直線上に形成されている。
前記主軸台11には、制御装置(図示せず)によってその作動が制御され、主軸12をその軸線中心に回転させる回転駆動装置(図示せず)が内蔵されており、主軸12には、ワークWの一方端側を把持するチャック13が装着されている。尚、ワークWの他方端側は、心押軸15によって支持されるようになっている。
前記第1刃物台20は、ベッド10幅方向の一方側の側面と切りくず排出穴10bとの間のベッド10上面にZ軸方向に移動自在に配設され、上面が切りくず排出穴10b側に傾斜してX1軸方向と平行になった第1サドル21と、第1サドル21上面にX1軸方向に移動自在に配設された第2サドル22と、第2サドル22上に配設された刃物台本体23と、主軸12軸線と平行な回転中心軸回りに回転自在に刃物台本体23によって支持され、外周面に複数の工具Tが装着される多角柱状のタレット24と、制御装置(図示せず)による制御の下、タレット24を回転中心軸回りに回転させて所定の工具Tを所定の加工位置に割り出す割出機構25とを備えている。
前記第2刃物台30は、前記第1刃物台20と同様、第1サドル31,第2サドル32,刃物台本体33,タレット34,割出機構35とを備えているが、第1サドル31は、ベッド10幅方向の他方側の側面と切りくず排出穴10bとの間のベッド10上面にZ軸方向に移動自在に配設され、上面が切りくず排出穴10b側にX2軸方向と平行に傾斜しており、第2サドル32は、第1サドル31上面にX2軸方向に移動自在に配設されている。
前記移動機構40は、主軸台11の移動を案内する第1案内装置41と、第1刃物台20の第1サドル21の移動を案内する第2案内装置42と、第1刃物台20の第2サドル22の移動を案内する第3案内装置43と、第2刃物台30の第1サドル31の移動を案内する第4案内装置44と、第2刃物台30の第2サドル32の移動を案内する第5案内装置45と、主軸台11を駆動する第1送り装置46と、第1刃物台20の第1サドル21を駆動する第2送り装置47と、第1刃物台20の第2サドル22を駆動する第3送り装置48と、第2刃物台30の第1サドル31を駆動する第4送り装置49と、第2刃物台30の第2サドル32を駆動する第5送り装置50とを備える。
前記第1案内装置41は、切りくず排出穴10b両側のベッド10上面にZ軸に沿って配設されたガイドレール41aと、主軸台11の底面に固設され、このガイドレール41aに移動自在に係合したスライダ41bとからなる。
また、前記第2案内装置42及び第4案内装置44は、凹部10a両側のベッド10上面にZ軸に沿って配設されたガイドレール42a,44aと、第1サドル21,31の底面に固設され、このガイドレール42a,44aに移動自在に係合したスライダ42b,44bとからなり、前記第3案内装置43及び第5案内装置45は、第1サドル21,31の上面にX1軸又はX2軸に沿って配設されたガイドレール43a,45aと、第2サドル22,32の底面に固設され、このガイドレール43a,45aに移動自在に係合したスライダ43b,45bとからなる。
前記第1送り装置46は、ベッド10に固設された駆動モータ46aと、主軸台11下方のベッド10上面に形成された凹部10dを横切るようにZ軸に沿って配設され、駆動モータ46aによって軸中心に回転せしめられるボールねじ46bと、主軸台11の底面に固設されて前記凹部10d内に配置され、ボールねじ46bと螺合したナット46cとからなる。
また、前記第2送り装置47及び第4送り装置49は、ベッド10幅方向端部の凹部10a内に収容された駆動モータ47a,49aと、当該凹部10a内にZ軸に沿って配設され、駆動モータ47a,49aによって軸中心に回転せしめられるボールねじ47b,49bと、第1サドル21,31の底面に固設されて前記凹部10a内に配置され、ボールねじ47b,49bと螺合したナット47c,49cとからなり、前記第3送り装置48及び第5送り装置50は、第1サドル21上面に固設された駆動モータ48a,50aと、第1サドル21,31上面にX1軸又はX2軸に沿って配設され、駆動モータ48a,50aによって軸中心に回転せしめられるボールねじ48b,50bと、第1サドル21,31の側面に付設され、ボールねじ48b,50bと螺合したナット48c,50cとからなる。
斯くして、これらの各案内装置41,42,43,44,45及び各送り装置46,47,48,49,50では、駆動モータ46a,47a,48a,49a,50aが駆動されてボールねじ46b,47b,48b,49b,50bが軸中心に回転し、これに沿ってナット46c,47c,48c,49c,50cが移動することで、ガイドレール41a,42a,43a,44a,45a及びスライダ41b,42b,43b,44b,45bにより案内されて、主軸台11及び第1サドル21,31はZ軸方向に、第2サドル22,32はX1軸又はX2軸方向に移動する。尚、各送り装置46,47,48,49,50の駆動モータ46a,47a,48a,49a,50aは、制御装置(図示せず)によってその作動が制御されている。
前記回収装置60は、切りくずを所定の搬送方向に搬送して機外に排出する排出機構61と、搬送方向上流側で排出機構61の下方に配置され、切削液を貯留する貯留タンク64と、搬送方向下流端で排出機構61の下方に配置された回収ボックス65とを備える。
前記排出機構61は、複数のプレート62aを無端環状に連結して構成され、切りくずを搬送する搬送ベルト62と、搬送ベルト62を収容して回動自在に支持する支持部材63と、制御装置(図示せず)によってその作動が制御され、搬送ベルト62を矢示方向(図4参照)に回動させる駆動モータ(図示せず)などからなる。
前記支持部材63は、水平部63a及び傾斜部63cから構成されており、水平部63aは、その先端部(搬送方向上流側の端部)が、前記4つの挿入口10cの内、ベッド10長手方向の主軸台11側の端部側面に開口した挿入口10cから挿入されて前記切りくず排出穴10bの下方に配置され、傾斜部63cは、旋盤5の機外に配置されている。
また、前記水平部63aは、上下が開口して形成されており、この開口部63bから切りくず及び切削液が搬送ベルト62上に落下し、また、搬送ベルト62上に落下した切削液は、当該開口部63bから更に下方(後述のように貯留タンク64内)に流下するようになっている。前記傾斜部63cは、搬送方向下流端側の下面が開口しており、搬送ベルト62によって搬送された切りくずがこの開口部63dから回収ボックス65内に落下して集積される。また、前記貯留タンク64は、支持部材63の水平部63cと同様、同じ挿入口10cから挿入されて当該水平部63aの下方に配置されており、搬送ベルト62から流下した切削液を貯留する。
斯くして、この回収装置60では、切りくず及び切削液が、駆動モータ(図示せず)によって回動せしめられる搬送ベルト62上に切りくず排出穴10bから落下すると、当該切りくずは、搬送ベルト62上に載置されて機外に向けて搬送され、搬送方向下流端で回収ボックス65内に落下して回収される。一方、当該切削液は、搬送ベルト62から更に流下して貯留タンク64内に貯留される。
尚、前記ベッド10や第1サドル21,31、第2サドル22,32には、前記移動機構40の各案内装置41,42,43,44,45や送り装置46,47,48,49,50などを覆うカバー(図示せず)が適宜取り付けられており、このカバーによって切りくずや切削液が切りくず排出穴10bに導かれるようになっている。
前記カバー体16は、当該旋盤5の内部と外部とを仕切り、切りくずや切削液が外部に飛散するのを防止するものであり、ベッド10幅方向に平行な軸を中心にして上方に開き、カバー体16上面及び心押台14側のカバー体16側面に開口部16bを形成するための扉16aを備えている。
この扉16aは、作業者が当該扉16aを開けて、開口部16bからワークWの着脱など各種作業を行うために設けられるものであり、このような作業を行い易くすべく、前記ベッド10高さが低く設定されて当該旋盤5全体の高さが低く構成されている。また、開けた扉16aは、これが閉じるのを防止する適宜支持機構(図示せず)によって支持されるようになっている。
前記開口部16bは、ベッド10幅方向両側の各開口端面から前記対称面Mまでの距離がそれぞれ等しくなるように、且つ心押台14側のカバー体16側面から主軸台11側のカバー体16上面にかけて形成される。
以上のように構成された本例の加工装置1によれば、各旋盤5においてそれぞれ、ワークWが以下に説明するようにして加工される。即ち、例えば、まず、主軸12のチャック13にワークWの一方端側を把持させた後、制御装置(図示せず)による制御の下、第1送り装置46により主軸台11をZ軸方向に移動させる。主軸台11のZ軸方向における移動位置は、ワークWの他方端側が心押台14の心押軸15に当接する位置から更に心押台14側に近づいた位置に設定され、これにより、制御装置(図示せず)によってフィードバック制御される駆動モータ46aは、ワークWの他方端側が心押軸15に当接した後も引き続き駆動されることとなり、この駆動モータ46aの推力によって当該他方端側が心押軸15によって支持される。
この後、回転駆動装置(図示せず)により主軸12を軸線中心に回転させてワークWを回転させるとともに、制御装置(図示せず)による制御の下、第1刃物台20や第2刃物台30をZ軸方向、X1軸方向やX2軸方向に移動させると、ワークWが所定の形状に加工される。
尚、加工の際には、各刃物台20,30のタレット24,34に装着された複数の工具Tの内、所定の工具Tが、割出機構25,35によって、所定の加工位置に予め割り出されている。
そして、切削加工により生じた切りくずや、工具TとワークWとの間の接触部に適宜供給された切削液は、切りくず排出穴10bを通って搬送ベルト62上に落下し、当該切りくずは、搬送ベルト62により搬送されて回収ボックス65内に回収される一方、当該切削液は、搬送ベルト62から更に下方に流下して貯留タンク64内に貯留される。
本例の旋盤5では、ベッド10を矩形状に形成するとともに、ベッド10幅方向両側の各側面からその中央部(前記対称面M)、即ち、主軸12及び心押軸15の軸線までの距離を等しくして、当該旋盤5の外形形状をコンパクトにし、更に、主軸台11に比べて構造が簡単であり、形状もさほど大きくない心押台14をベッド10端部上面に固設したので、作業者は、ワークWの着脱など各種作業を行う際に、ベッド10長手方向の心押台14側の側面や、ベッド10幅方向両側の各側面から作業することができる。
したがって、本例の加工装置1によれば、上述のような、作業者がベッド10の心押台14側の側面からも作業可能であり、ベッド10を矩形状に形成した2台の旋盤5を、各主軸12の軸線が所定間隔を隔てて平行となるように並列状に配置したので、各旋盤5の間隔を適宜狭くすることができ、旋盤5の間隔を狭くすることで、当該加工装置1の設置面積を小さくすることができる。
また、本例の旋盤5によれば、以下のような効果を得ることもできる。即ち、旋盤5のメンテナンスを行う際には、心押台14がベッド10に固設されていることから当該心押台14部分についてメンテナンスを省略することができ、これにより、メンテナンス領域を小さくして効率的にメンテナンスすることができる。
また、主軸台11に比べて剛性の低い心押台14をベッド10に固設して、主軸台11を移動させるようにしているので、当該心押台14の剛性を高めることができ、ワークWの他方端側を心押軸15に押し付けたときの力によって心押軸15の軸線が傾いたり心押台14が歪んだりするのを効果的に防止して、ワークWの加工精度を高めることができる。
また、ベッド10の4側面それぞれに開口する4つの挿入口10cを形成しているので、当該旋盤5(加工装置1)のレイアウトなどに応じて回収装置60の排出機構61及び貯留タンク64を挿入する挿入口10cを適宜変更することができ、当該旋盤5(加工装置1)のレイアウトをフレキシブルに行うことが可能となる。
また、更に、カバー体16を設けているので、切りくずや切削液が外部に飛散するのを防止することができるとともに、当該カバー体16の開口部16bを、ベッド10幅方向両側の各開口端面から対称面Mまでの距離が等しくなるように、且つ心押台14側のカバー体16側面から主軸台11側のカバー体16上面にかけて形成しているので、作業者が扉16aを開けて行う作業を、ベッド10幅方向両側の各側面及びベッド10長手方向の心押台14側の側面のいずれ側からでも行い易くすることができ、作業者は当該作業を効率的に進めることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の採り得る具体的な態様は、何らこれに限定されるものではない。
上例では、前記回収装置60の排出機構61及び貯留タンク64を、ベッド10長手方向の主軸台11側の挿入口10cから挿入するようにしたが、これに限られるものではなく、隣接する旋盤5に面した側とは反対側の挿入口10cからそれぞれ挿入するようにしても良い。
また、主軸12のチャック13及び心押軸15によりワークWを保持させるに当たっては、チャック13にワークWの一方端側を把持させた後、主軸台11を心押台14側に移動させることで、ワークWの他方端側を心押軸15に当接,支持させるようにしたが、これに限られるものではなく、まず、ワークWの他方端側を心押台14の心押軸15に押し付けた後、第1送り装置46により主軸台11をZ軸方向に移動させ、ワークWの一方端側を主軸12のチャック13に把持させることで、ワークWをチャック13及び心押軸15により挟持した状態で保持させるようにしても良い。
この他、心押軸15を軸線方向に移動させる適宜油圧機構を心押台14に設け、以下のようにして支持させることもできる。即ち、ワークWの一方端側が主軸12のチャック13に把持された主軸台11をZ軸方向に移動させて心押台14の心押軸15にワークWの他方端側を当接させた後、当該油圧機構により心押軸15を主軸12側に移動させてワークWの他方端側に所定の力で押し付け、これにより、心押軸15によってワークWの他方端側を支持させる。
また、前記カバー体16の扉16aを上方に開くように構成したが、スライド式の扉16aから構成しても良い。また、前記回収装置60を、排出機構61や貯留タンク64を省略して回収ボックス65のみから構成し、当該回収ボックス65を切りくず排出穴10bの下方に配置するようにしても良い。
また、上例では、2台の旋盤5から加工装置1を構成したが、これに限られるものではなく、3台以上の旋盤5から構成することもできる。
また、更に、上例の加工装置1では、2台の旋盤5を主軸台11同士及び心押台14同士がそれぞれ隣り合うように並列状に配置したが、これに限られるものではなく、当該2台の旋盤5を、一方の旋盤5の主軸台11と他方の旋盤5の心押台14とが、一方の旋盤5の心押台14と他方の旋盤5の主軸台11とがそれぞれ隣り合うように並列状に配置することもでき、このようにすれば、例えば、ローダーなどの適宜搬送装着装置(ローディング・アンローディング装置)により、一方の旋盤5で加工されたワークWを他方の旋盤5に搬送,装着する際に、ワークWの反転を不要にすることができるので、装置構成を簡略化することができる。
本発明の一実施形態に係る加工装置の概略構成を示した斜視図である。 本実施形態に係る旋盤の概略構成を示した斜視図である。 図2に示した旋盤の平面図である。 図2に示した旋盤の正面図である。 図4における矢示A−A方向の断面図である。 従来例に係る旋盤の概略構成を示した正面図である。 図6に示した旋盤の側面図である。
符号の説明
1 加工装置
5 旋盤
10 ベッド
10b 切りくず排出穴
10c 挿入口
11 主軸台
12 主軸
13 チャック
14 心押台
15 心押軸
16 カバー体
16a 扉
20 第1刃物台
30 第2刃物台
40 移動機構
60 回収装置
61 排出機構
64 貯留タンク
65 回収ボックス

Claims (4)

  1. 2台以上の旋盤を備えた加工装置であって、
    前記各旋盤は、上面視矩形状に形成されるとともに、幅方向の鉛直断面の少なくとも外形形状が所定の鉛直な対称面を基準に左右対称に形成されたベッドと、軸線が水平且つ前記ベッドの対称面に含まれるように配置され、ワークの一方端側を保持する主軸と、前記ベッド上に前記主軸軸線方向に移動自在に配設され、前記主軸をその軸線中心に回転自在に支持する主軸台と、前記主軸をその軸線中心に回転させる回転駆動機構と、前記ベッド上に固設され、前記主軸台と対向した心押台と、前記主軸軸線と同軸且つ前記ベッドの対称面に含まれるように前記心押台によって支持され、前記ワークの他方端側を支持する心押軸と、前記主軸軸線方向及びこれと直交する方向に移動自在に前記ベッド上に配設され、工具を保持する刃物台と、前記主軸台を前記主軸軸線方向に移動させる第1送り機構と、前記刃物台を前記各方向に移動させる第2送り機構とを備えてなり、
    更に、前記各旋盤は、前記各主軸の軸線が所定間隔を隔てて平行となるように並列状に配置されてなることを特徴とする加工装置。
  2. 前記各ベッドは、前記主軸台と心押台との間の上面に開口して上下方向に形成された切りくず排出穴と、水平方向に形成されて、一方側が前記切りくず排出穴の下部に連通し、他方側が各側面に開口する4つの挿入口とを備え、
    前記各旋盤は、前記挿入口の一つから挿入されて前記切りくず排出穴の下方に配置され、切りくずを回収する切りくず回収手段を更に備えてなることを特徴とする請求項1記載の加工装置。
  3. 前記各旋盤は、前記主軸台,心押台,刃物台及び少なくともベッド上面を囲むカバー体を更に備え、該各カバー体には、その上面に開口部を形成するための扉が設けられてなることを特徴とする請求項2記載の加工装置。
  4. 前記各カバー体の開口部は、前記ベッド幅方向両側の各開口端面から前記対称面までの距離がそれぞれ等しくなるように、且つ前記心押台の上方側からその反対側にかけて形成されてなることを特徴とする請求項3記載の加工装置。
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