JP2022517979A - 座席家具シャーシ - Google Patents

Abstract

本発明は、基体（２００）と、複数の導電性ケーブル（１００）とを含み、ケーブル（１００）は基体（２００）に固定され、各ケーブル（１００）は、第１端部に、周辺電気装置に電気的に接続可能な個別の接続手段（１０１）を備え、座席家具シャーシは、中央接続手段（１０２）を備え、各ケーブル（１００）は、第２端部に中央接続手段（１０２）に電気的に接続されている、座席家具シャーシに関する。

Description

本発明は、請求項１の前提項に記載の座席家具シャーシに関する。

公知の座席家具シャーシは、基体と、それに固定されたケーブルとを含む。ケーブルは、駆動手段および操作装置などの周辺電気装置を中央制御ユニットに接続する。ケーブルは、製造時に、座席家具シャーシに固定され、電気装置および制御ユニットに接続される。

これに対して、本発明は、より自由度のある座席家具シャーシを作製することを基本の課題とする。さらに、そのような座席家具を組立てるための方法を提供することである。

この課題は、請求項１に従った座席家具シャーシと、請求項１５に従った方法とによって解決される。本発明の実施形態は、従属請求項において与えられる。

座席家具シャーシは、基体と、基体に固定された複数の電気ケーブルとを含む。本明細書の文脈では、基体とは、特に、座フレームと、座席家具シャーシが床面に立設可能な１つ以上の支持足とを備える構成体を意味すると理解される。座フレームは、座面を縁取ることが可能である。ユーザは、座面を布張りした後、布張りの上に座ることが可能である。

各ケーブルは、第１端部に、周辺電気装置と電気的に接続可能な個別の接続手段を有する。個別の接続手段の各々は、周辺電気装置の１つに接続可能であるので、ケーブルは、特に、複数の周辺装置に接続可能である。本明細書では、個別の接続手段とは、特に、プラグまたはソケットを意味すると理解される。

また、座席家具シャーシは、中央接続手段を含む。各ケーブルは、第２端部で中央接続手段に電気的に接続されている。第２端部は、第１端部の反対側に配設されている。特に、座席家具シャーシは、ただ１つの中央接続手段を含むことが可能である。本明細書の文脈において、中央接続手段とは、特に、プラグまたはソケットを意味すると理解される。

ケーブルが中央接続手段と接続されることによって、たとえば、中央接続手段を制御ユニットに差し込むことによって、制御ユニットを特に簡単な方法でケーブルに接続することが可能である。したがって、制御ユニットの交換または追加導入は特に簡単である。

たとえば、座席家具シャーシに電気装置が搭載されているか否かに関わらず、ケーブルが常に座席家具シャーシ上に配設されるようにすることも可能である。たとえば、ユーザが、電気装置なしで購入した座席家具シャーシを備えた座席家具を取得した場合、ユーザは、ケーブルを後から購入した装置および制御ユニットに接続することによって、自分の要求に応じて、電気装置および制御ユニットを後から取得して後付けするだけでよい。中央の接続手段を使用しているため、ユーザ側の労力は特に少なくて済む。さらに、ケーブルはすでに座席家具シャーシに固定されているので、誤ったケーブル配線のリスクが軽減される。ケーブルは、たとえば、各ケーブルが、それぞれのケーブルに接続される周辺電気装置の受け入れスペースに突出するように配設することが可能である。この場合、どのケーブルが設置された装置に接続されなければならないのか、ユーザにはすぐにわかる。

また、ケーブルの１つ、および／または、個別の接続手段の１つ、および周辺電気装置の１つが同じ色を有することも可能であり、ユーザは、どのケーブルまたはどの接続手段が、どの周辺電気装置に接続されるのかを簡単に見分けることが可能である。

このような配線および中央接続手段を使用する結果、座席家具シャーシは、周辺電気装置を用いて特に簡単な方法で拡張することが可能である。また、周辺電気装置の交換性も簡素化される。

本発明の一実施形態に従えば、中央接続手段は、中央電気装置に接続可能であることが可能である。中央電気装置は、たとえば、制御ユニットとして構成することが可能である。

本発明の一実施形態に従えば、座席家具シャーシは、周辺電気装置を含むことが可能である。

本発明の一実施形態に従えば、座席家具シャーシは、中央電気装置を含むことが可能である。

本発明の一実施形態に従えば、周辺電気装置は、操作装置および／または駆動手段を含むことが可能である。操作装置とは、特に、駆動手段を制御するためにユーザが使用可能である装置を意味すると理解される。駆動手段とは、特に、電気モータを意味すると理解される。

本発明の一実施形態に従えば、中央電気装置は、操作装置から第１制御信号を受信して処理するように構成することが可能である。

本発明の一実施形態に従えば、中央電気装置は、第２制御信号を生成し、第１制御信号に応じて駆動手段にそれらを発するように構成することが可能である。たとえば、第１制御信号は、ユーザが背もたれの傾斜を変更することを希望していること、または足置き台を伸ばす、または収縮させることを希望していることを示す表示を含むことが可能である。この場合、第２制御信号は、対応する駆動手段の回転方向についての指示を含むことが可能である。

本発明の一実施形態に従えば、中央電気装置は、周辺電気装置を自動的に検出するように構成することが可能である。本明細書の文脈では、これは、特に、ユーザとのやりとりなしに検出が行われることを意味すると理解される。加えて、中央電気装置は、周辺電気装置の種類および機能の範囲を検出するように構成することが可能である。このようにして、ユーザは周辺装置の交換または再接続を簡単に行うことが可能である。このようにして、たとえば、座席家具シャーシの機能を拡張または変更することが可能である。

中央電気装置は、無線通信のための通信手段を備えることが可能である。無線通信は、たとえば、Bluetoothおよび／またはＷＬＡＮであることが可能である。たとえば、これらの通信手段を介して、中央電気装置および／または周辺電気装置の遠隔診断および／または遠隔保守を行うことが可能である。したがって、中央電気装置は、通信手段を介してエラーメッセージを出力するように構成することが可能である。

通信手段は、スマートフォンに無線で接続可能であるように構成することも可能である。これによって、スマートフォンを介して、中央電気装置および／または周辺電気装置の機能を制御することが可能である。

本発明の一実施形態に従えば、ケーブルは、ケーブルハーネスとして構成することが可能である。これは、特に、ケーブルが束になって配設されていることを意味すると理解される。ケーブルハーネスは、たとえば、組立てが特に簡単になるように、製造中に座席家具シャーシに対して予め取り付けられていることが可能である。

本発明の一実施形態に従えば、周辺電気装置はそれぞれ、データメモリと信号処理手段とを含むことが可能である。データメモリは、特に、デジタルデータメモリとして構成することが可能である。また、信号処理手段は、たとえば、プロセッサと称することが可能である。信号処理手段は、データメモリを読み出すように構成することが可能である。

このようにして、周辺電気装置は、中央電気装置と通信することが可能である。これは、中央電気装置が周辺電気装置を自動的に検出可能であるようにするために、特に有利である。ユーザは、その後、周辺電気装置の１つを単純に再接続することができ、中央電気装置は、ユーザ側の更なるやりとりを要せずに、この周辺電気装置を制御することが可能である。

周辺電気装置は、プラグおよび／またはソケットを含むこともでき、これらのプラグおよび／またはソケットは、それぞれ個別の接続手段の１つに接続することが可能である。

また、座席家具シャーシが、中央電気装置を介して制御可能なマルチメディアユニットを備えることも可能である。ユーザは、たとえば、中央電気装置の操作手段および／またはスマートフォンを介して、マルチメディアユニットを制御することが可能である。マルチメディアユニットは、たとえば、画像、動画、および／または音声などを再生するように構成することが可能である。

さらに、周辺電気装置は、センサ手段を含むことが可能である。センサ手段は、たとえば、人が座席家具シャーシに座っているかどうかを検出するように構成することが可能である。これは、たとえば、人が及ぼす体重の力を介して行うことが可能である。

さらに、周辺電気装置は、座席家具シャーシに座っている人の生体信号を監視するように構成された、さらなるセンサ手段を含むことが可能である。たとえば、生体信号が検出されず、同時に人が座席家具シャーシに座っていることが検出された場合には、アラームを作動させることが可能である。

周辺電気装置は、たとえば、足置き台駆動手段と背もたれ駆動手段とを含むことが可能である。この場合、中央電気装置は、手動スイッチおよび／または制御パネルを含むことが可能である。足置き台駆動手段は、座席家具シャーシの足置き台を移動させるように構成することが可能である。背もたれ駆動手段は、座席家具シャーシの背もたれを動かすように構成することが可能である。ハンドスイッチおよび／またはコントロールパネルは、足置き台駆動手段および／または背もたれ駆動手段を制御するように構成することが可能である。コントロールパネルは、たとえば、タッチスクリーンとして構成することが可能である。

さらに、周辺電気装置は、ヘッドレスト駆動手段も含むことが可能であり、このヘッドレスト駆動手段は、座席家具シャーシのヘッドレストを移動させるように構成することが可能である。ヘッドレスト駆動手段は、ハンドスイッチおよび／またはコントロールパネルで制御することも可能である。

さらに、または代わりに、周辺電気装置は、立上がり補助具を含むことが可能である。立上がり補助装置は、座席家具シャーシの座面を傾けるように構成することが可能である。立上がり補助具は、ハンドスイッチおよび／またはコントロールパネルで制御することも可能である。

本発明の一実施形態に従えば、座席家具シャーシは、背部部分を含むことが可能である。背部部分は、基体に固定可能であることが可能である。中央電気装置は、背部部分に配設することが可能である。本明細書の文脈では、背部部分とは、特に、基体の背面に固定される構成要素を意味すると理解される。座席家具シャーシが意図された通りに使用される場合、背面とは、座フレームに座っているユーザの後ろに配設される基体の面である。

本発明の一実施形態に従えば、背部部分は、背もたれを含むことが可能である。

本発明の一実施形態に従えば、駆動手段は、基体上に配設することが可能である。

本発明の一実施形態に従えば、座席家具シャーシは、側部部分を含むことが可能である。側部部分は、基体に固定することが可能である。操作装置は、側部部分に配設することが可能である。操作装置を側部部分に配設することは、特に、座席家具シャーシに座っているユーザが簡単に実現可能である。本明細書において、側部部分とは、特に、座席家具シャーシが意図されたとおりに使用されたときに、座フレームに座っているユーザの横方向に隣接して配設される構成要素を意味すると理解される。側部部分は、たとえば、アームレストを含むことが可能である。

請求項１５に記載の方法では、各ケーブルは、基体に固定され、個別の接続手段を介して周辺電気装置に電気的に接続される。さらに、ケーブルは、中央接続手段を介して中央電気装置に接続されている。

本発明のさらなる特徴および利点は、添付の図面を参照した、好ましい例示的な実施形態の以下の説明から明らかになるであろう。同じ参照符号は、同じおよび類似の構成要素、ならびに同じまたは類似の機能を有する構成要素に使用される。

本発明の一実施形態に従った座席家具シャーシに使用する複数のケーブルの概略斜視図である。 本発明の一実施形態に従った座席家具シャーシの概略斜視図である。

各ケーブル１００は、それぞれ第１端部で、ソケットに差し込むことが可能である単一のプラグ１０１に接続されている。また、各ケーブルを、プラグを挿入することが可能であるソケットに接続することが可能である。また、ケーブル１００は、その第２端部で、ソケットに差し込むことが可能である中央プラグ１０２に接続されている。また、ケーブルを、プラグを挿入可能である中央ソケットに接続することも可能である。

中央プラグ１０２の使用によって、中央電気装置を特に簡単な方法でケーブルに電気的に接続することが可能であるので、中央電気装置を、たとえばユーザが事後的に接続することが可能である。さらに、中央プラグ１０２の使用によって、誤った接触のリスクを低減することが可能である。

図２から、ケーブル１００が座席家具シャーシの基体２００に固定されている様子を示している。ここで、プラグ１０１は、モータまたは操作装置などの電気周辺装置に、特に簡単な方法で接続可能であるように配設されている。この配設によって、ユーザは、周辺電気装置を中央電気装置に正しく電気的に接続することが特に簡単に可能である。

Claims (15)

1. 基体（２００）と、複数の導電性ケーブル（１００）とを含み、ケーブル（１００）は基体（２００）に固定され、各ケーブル（１００）はそれぞれ、第１端部に、周辺電気装置に電気的に接続可能な個別の接続手段（１０１）を備える座席家具シャーシであって、中央接続手段（１０２）を含み、各ケーブル（１００）は、第２端部で中央接続手段（１０２）に電気的に接続されていることを特徴とする座席家具シャーシ。
2. 中央接続手段（１０２）が中央電気装置に接続可能であることを特徴とする、請求項１に記載の座席家具シャーシ。
3. 周辺電気装置を含むことを特徴とする、請求項１または２に記載の座席家具シャーシ。
4. 中央電気装置を含むことを特徴とする、請求項１～３のいずれか１項に記載の座席家具シャーシ。
5. 周辺電気装置は、操作装置および／または駆動手段を含むことを特徴とする、請求項１～４のいずれか１項に記載の座席家具シャーシ。
6. 中央電気装置は、前記操作装置からの第１制御信号を受信して処理するように構成されていることを特徴とする、請求項５に記載の座席家具シャーシ。
7. 中央電気装置は、第２制御信号を生成し、第１制御信号に応じて駆動手段に送信するように構成されていることを特徴とする、請求項６に記載の座席家具シャーシ。
8. 中央電気装置が周辺電気装置を自動的に検出するように構成されていることを特徴とする、請求項４～７のいずれか１項に記載の座席家具シャーシ。
9. ケーブルがケーブルハーネスとして構成されていることを特徴とする、請求項１～８のいずれか１項に記載の座席家具シャーシ。
10. 周辺装置はそれぞれ、データメモリと信号処理手段とを含むことを特徴とする、請求項１～９のいずれか１項に記載の座席家具シャーシ。
11. 背部部分を含み、背部部分が基体（２００）に固定可能であり、前記中央電気装置が背部部分に配設されていることを特徴とする、請求項１～１０のいずれか１項に記載の座席家具シャーシ。
12. 背部部分が背もたれを含むことを特徴とする、請求項１１に記載の座席家具シャーシ。
13. 駆動手段が、基体（２００）上に配設されていることを特徴とする、請求項５～９のいずれか１項に記載の座席家具シャーシ。
14. 側部部分を含み、側部部分は、基体（２００）に固定可能であり、側部部分に操作装置が配設されていることを特徴とする、請求項５～１０のいずれか１項に記載の座席家具シャーシ。
15. ケーブル（１００）を基体（２００）に固定するステップと、
    個別の接続手段（１０１）を介して、ケーブル（１００）を周辺電気装置に電気的に接続するステップと、
    中央接続手段（１０２）を介して、ケーブル（１００）を中央電気装置に電気的に接続するステップと、
    を含む、請求項１～１４のいずれか１項に記載の座席家具シャーシの組立て方法。

Images