JP5304585B2 - 移乗支援装置及びその制御方法 - Google Patents

移乗支援装置及びその制御方法 Download PDF

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本発明は、被介護者を保持具により保持した状態で移乗する移乗支援装置及びその制御方法に関する。
障害、疾病、老化などのために自力で移動ができない人に対して、ベッドから車椅子、車椅子からトイレなどへと移乗させる介護作業が行われる。この移乗介護を物理的に支援する装置において、被介護者を装置に固定させるために用いる保持具は、被介護者の状態(残存する運動能力、四肢の筋硬縮や震え、関節可動域の制限など)によって、その適切な形状や機能が異なる。
移乗支援装置は目的に応じて様々な形状や機能が設計され、それら設計される仕様を適合するように保持具の形状が構成される。従来の移乗支援装置としては、例えば、吊り上げ方式、掬い上げ方式、腰掛け方式などがあり、各方式に応じて適切な保持具が一体として構成されている。
特許文献1には、ベッドから車椅子や乗用車への移乗を目的とする移乗支援装置が開示されている。特許文献1に開示される移乗支援装置は、被介護者を包み込むようなシートを備え、その一端を吊り上げて移動する。また、車椅子への移乗、乗用車への移乗、入浴などに使用することができる。
特許文献2には、仰臥状態の被介護者の背中から差込板をベッドとの間に潜り込ませて、寝たままの状態で持ち上げて搬送することが可能な移乗支援装置が開示されている。また、特許文献2に開示される移乗支援装置は、差し込み板を取り付けた桁は3分割に折り曲げ可能であり、被介護者を保持したままで椅子型に変位することができる。
特許文献3には、トイレの解除を目的として、便座型の腰掛け部を支柱から片持ち構造で支持し、ベッドの上に挿入してから被介護者ベッド上で座らせてから移乗する構造の移乗支援装置が開示されている。また、特許文献3に開示される移乗支援装置は、脇の下を保持するような保持具を備えており、被介護者の姿勢が安定するようにしている。
特許文献4には、左右一対のアームと該アームに取り付けられた座部を回転させて被介護者の大腿部を保持し、背受けシートで背中を支えて、ベッドから車椅子や便座などへの移乗を行う移乗支援装置が開示されている。
特許文献5には、被介護者が介助なしで移乗が可能な移乗介助ロボットが開示されている。特許文献5に開示される移乗支援装置は、椅子に座った姿勢の被介護者の上体を脇の下と、腹部と、腰部とで支えており、一旦、中腰にしてから車椅子や便座に移乗させるという動作を、被介護者自身の操作によって行う。
特開平09−108277号公報 特開2000−126232号公報 特開2001−129032号公報 特開2001−104410号公報 特開2008−073501号公報
被介護者の体格や体重に応じて保持具を変更することは一般的に行われているが、その際、その保持具の形状や機能(アクチュエータやブレーキなどの個数や配置)は大きく変わらない。しかしながら、従来の移乗支援装置では特定の保持具の使用を想定しているために、保持具の形状や機能、保持具の動かし方、安全な可動域が大きく変化した場合には、安全な可動域内で適切に運用するため、保持具の形状や機能に応じてその制御プログラムを変更する必要がある。
すなわち、被介護者にとって好適な保持具は、被介護者に応じて形状も機能も大きく異なる場合がある。従来の移乗支援装置では、形状や機能の異なる複数の保持具に対応できないために、形状や機能が大きく異なる保持具へと変更する場合には、保持具の変更後に、制御プログラムを変更しなければならないという課題があった。介護の現場において移乗支援装置の制御プログラムを変更することは現実的ではなく、作業効率手の低下を招くという問題がある。
従って、本発明は、上述した課題を解決して、被介護者にとって好適な保持具を設置して使用する移乗支援装置において、保持具の形状や機能を認識する方法、アクチュエータやブレーキなどの駆動要素を含む保持具の構成、保持具によって移乗支援装置の挙動を変更する方法などを提供することを目的とする。
本発明に係る移乗支援装置は、被介護者を保持具により保持した状態で移乗する移乗支援装置であって、異なる種類の保持具を装着可能な保持具接続部と、前記接続部に接続された保持具の種類を検知する検知部と、前記異なる種類の保持具に対応する複数の制御プログラムを記憶する記憶部と、前記検知部により検知した前記保持具の種類に応じて、前記記憶部に記憶された複数の制御プログラムのうち前記保持具接続部に装着された保持具に対応する制御プログラムを選択して、当該制御プログラムに基づいて前記移乗支援装置の動作を制御する演算部と、を備えるものである。
これにより、同一の移乗支援装置によって、異なる種類の複数の保持具に対しても、適切な挙動を提供することができる。また、複数の保持具に対して、各保持具のプラグアンドプレイによって移乗支援装置を使用することができるために、移乗支援装置の使用者の利便性を大きく向上させることができる。
また、本発明に係る移乗支援装置は、前記保持具は、前記移乗支援装置に接続される側に、端面が凹凸形状に形成された接続部を備え、前記移乗支援装置は、前記保持具が装着される側に、少なくとも1つのスイッチから構成されるスイッチ列を備え、前記スイッチ列は、前記保持具が前記移乗支援装置に接続された場合に、前記接続部の凹凸形状に応じた信号列を出力し、前記検知部は、前記スイッチ列の信号から、前記移乗支援装置に接続された前記保持具の種類を認識するようにしてもよい。これにより、保持具と移乗支援装置とを接続するだけで、移乗支援装置は、保持具の種類を検知することができる。また、保持具の種類を変更するためには保持具の接続部の凹凸形状を変更すればよく、移乗支援装置の保持具接続部の構成については変更する必要がない。さらにまた、移乗支援装置が保持具の変更を検知するため、保持具の変更を使用者が入力する必要が無く、省力化、誤入力の排除という効果を奏する。
さらにまた、本発明に係る移乗支援装置は、前記保持具は、当該保持具の種類を特定するための種類データを記憶する保持具記憶部と、前記移乗支援装置との間で通信を行う保持具通信部と、を備え、前記移乗支援装置は、前記保持具との間で通信を行う通信部を更に備え、前記検知部は、前記保持具が前記移乗支援装置に接続された場合に、前記保持具から送信された前記種類データから、前記移乗支援装置に接続された前記保持具の種類を検知するようにしてもよい。これにより、保持具と移乗支援装置とを接続するだけで、移乗支援装置は、保持具の種類を検知することができる。また、保持具の種類を変更するためには保持具データ記憶装置に格納された種類データを書き換えればよく、保持具及び移乗支援装置の構成や、演算装置及び演算装置による処理シーケンスなどについては変更する必要がない。さらにまた、移乗支援装置が保持具の変更を検知するため、保持具の変更を使用者が入力する必要が無く、省力化、誤入力の排除という効果を奏する。
また、本発明に係る移乗支援装置は、前記保持具は、前記被介護者を保持するための駆動動作又は前記被介護者を支えるための制動動作を実現する駆動要素と、前記駆動要素を駆動制御する駆動部と、前記駆動部を制御する保持具演算部と、を備え、前記保持具が前記移乗支援装置に接続された場合に、前記保持具演算部は、前記演算部からの制御指令に基づいて前記駆動部の制御を行うようにしてもよい。これにより、被介護者の状態や介護者の要求に合わせた多様な保持具を提供することができる。また、保持具が変更された場合においても、移乗支援装置の構成を変更する必要が無い。従って、移乗支援装置の使用者は、複数の種類の保持具を入手するだけで、異なった機能の移乗支援システムを提供することができる。
さらにまた、本発明に係る移乗支援装置は、前記保持具が前記移乗支援装置に接続された場合に、前記保持具と前記移乗支援装置とが、電源線及び信号線により接続され、前記移乗支援装置から前記保持具に対して、電源の供給及び制御指令信号の送信が行われるようにしてもよい。
本発明に係る移乗支援装置の制御方法は、異なる種類の保持具を装着可能な保持具接続部と、前記異なる種類の保持具に対応する複数の制御プログラムを記憶する記憶部と、を備え、被介護者を保持具により保持した状態で移乗する移乗支援装置の制御方法であって、前記接続部に接続された保持具の種類を検知し、当該検知した前記保持具の種類に応じて、前記記憶部に記憶された複数の制御プログラムのうち前記保持具接続部に装着された保持具に対応する制御プログラムを選択して、当該制御プログラムに基づいて前記移乗支援装置の動作を制御することを特徴とするものである。
本発明によれば、同一の移乗支援装置によって、異なる種類の複数の保持具に対しても、適切な挙動を提供することができる。
実施の形態1に係る移乗支援装置の概略的な構成を示す側面図である。 実施の形態1に係る移乗支援装置の制御システムの構成を示す図である。 実施の形態1に係る移乗支援装置の動作方法を示すフローチャート図である。 実施の形態1に係る移乗支援装置の保持具の検知機構を示す図である。 実施の形態1に係る移乗支援装置による保持具の検知動作を示すフローチャート図である。 実施の形態2に係る移乗支援装置の制御システムの構成を示す図である。 実施の形態2に係る移乗支援装置による保持具の検知動作を示すフローチャート図である。 実施の形態3に係る移乗支援装置の制御システムの構成を示す図である。
実施の形態1.
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、移乗支援装置の概略的な構成を示す側面図である。図1に示すように、移乗支援装置100は、フレーム部材10と、車輪11〜12と、胴部20と、回動部25と、アーム部(稼動部)26と、を備えている。図1に示す例では、アーム部26の他端に、保持具27が備えられている。アーム部26の端部は、保持具27を着脱可能に装着することのできる構造を有している。アーム部26には、それぞれ形状や機能が異なる、複数の種類の保持具27を接続することができる。
フレーム部材10と、車輪11〜12と、胴部20、回動部25と、によって、移乗支援装置100の本体部が形成される。車輪11、12は、回転軸(不図示)を有している。フレーム部材10の背面には、上述の回転軸を回動可能に軸支する支持機構(不図示)が固設されている。フレーム部材10の前面には、中空の筐体内に様々な要素(圧力センサ、エンコーダ、ジャイロセンサ、コンピュータ、液晶表示装置、アクチュエータ、温度センサ等)が内蔵された胴部20が固設されている。尚、胴部20には、移乗支援装置100の動作を制御するECU(Electronic Control Unit)が内蔵されている。
胴部20の上端には、回動部25が設けられている。回動部25は、移乗支援装置100の幅方向と平行な回転軸を有する。回動部25は、ECUなどのCPU(Central Processing Unit)からの指令に応じて回動する。尚、回動部25は、胴部20に対する配置関係を保ちつつ、その場に居ながら回動する。アーム部26は、回動部25の回動に応じて、回動部25の回転軸を回転中心として回動する。
アーム部26は、1以上のリンクからなる。アーム部26の他端には保持具27が備えられる。保持具27は、アーム部26の端部に対して取り付け可能に構成されている。保持具27は、被介護者Pがその上半身を接触させた状態で、両腕部で抱きかかえられる程度の大きさの弾力性を有する部材から構成されている。保持具27には、被介護者(移動対象物)Pが搭乗又は寄りかかる等によって接触する。被介護者Pは、保持具27により支持された状態で、例えば、寝台から車椅子に移乗する。尚、本実施形態では、アーム部26を簡略化して表示しているが、一般的なロボットアームのように、複数のリンクを連結させてアーム部26を形成しても良い。
また、移乗支援装置100には、操作部としてのジョイスティック(不図示)が設けられている。ジョイスティックは、例えば、保持具27の裏面側(使用する被介護者Pから見て背面側)に設けられる。被介護者Pまたは外部の介護者がこのジョイスティックを操作することにより、回動部25の傾きを指令することができる。詳細には、ジョイスティックの操作量および操作方向に応じた指令信号がECUに対して送信される。ECUにおいては、この指令信号に基づいて回動部25において追従させるトルクの大きさを決定し、回動部25に対して決定した大きさのトルクを出力する制御を行うための制御信号を送信する。
図2は、移乗支援装置の制御システムの構成を示す図である。移乗支援装置100のECUは、検知部としての保持具検知装置31と、記憶部としての保持具データ記憶装置32と、演算部としての演算装置33と、を備えている。
保持具検知装置31は、アーム部26に接続された保持具27の種類を検知する。保持具検知装置31による保持具27の検知方法としては様々な手法を採用することができる。例えば、後述するように、保持具27に設定する機械的な特徴に基づいて検知してもよいし、データ通信などによって保持具27の種類を検知するものとしてもよい。
保持具データ記憶装置32は、例えば、不揮発性の記憶素子を用いて構成される。保持具データ記憶装置32は、保持具27の種類を特定するために用いる保持具ライブラリと、保持具27に対応する制御プログラムと、を有している。
演算装置33は、アーム部26に接続された保持具27の種類を検知して、検知した保持具27の種類に対応する制御プログラムを選択する。そして、特定した制御プログラムを実行することで、移乗支援装置100が有する各要素を制御する。
図3は、移乗支援装置の動作方法を示すフローチャート図である。まず、保持具検知装置31は、アーム部26を介して移乗支援装置100に保持具27が接続されて、接続された保持具27の種類を示す保持具信号を取得した場合には、保持具信号(保持具27の種類)を演算装置33に出力する(S101)。尚、保持具27が検知されるまでの間は、演算装置33は、待機する(S102)。
演算装置33は、保持具データ記憶装置33に格納された保持具ライブラリのデータと、取得した保持具信号とを照合して、接続された保持具27を特定する(S103)。そして、特定した保持具27に対応する制御プログラムを選択して、その選択した制御プログラムに従って、移乗支援装置100の制御を実行する(S104)。
これにより、同一の移乗支援装置100によって、異なる種類の複数の保持具27に対しても、適切な挙動を提供することができる。また、複数の保持具27に対して、各保持具27のプラグアンドプレイによって移乗支援装置100を使用することができるために、移乗支援装置100の使用者の利便性を大きく向上させることができる。
次に、保持具検知装置31による保持具27の検知方法について具体的に説明する。図4は、移乗支援装置100の保持具の検知機構を示す図である。図4(a)に示すように、保持具27は、移乗支援装置100のアーム部26に接続する接続部28を備えている。接続部28は、スイッチ押動部281とスイッチ遊嵌部282とを有している。接続部28は、アーム部26に対向する側の端面が凹凸形状に形成されており、スイッチ押動部281が凸形状に形成され、スイッチ遊嵌部282が凹形状に形成されている。
移乗支援装置100のアーム部26は、保持具27を設置する保持具接続部29を備えている。保持具接続部29には、保持具27の接続部28の凹凸形状を検出するための、少なくとも1つのスイッチからなるスイッチ列が設置されている。尚、図4(c)に示すように、スイッチは、本体部291と、本体部291に出入可能に取り付けられた軸部292と、軸部292を介して支持される接触部293と、を備えている。スイッチは、外部から接触部293が押動されることで、軸部292が本体部291に対して出入する。本体部291に対する軸部292の出入量に応じて、スイッチが出力する信号が変化する。すなわち、基準位置を超えて接触部293が押動された場合には、スイッチが出力する信号が変化する。
図4(b)に示すように、保持具27と移乗支援装置のアーム部26とが接続されると、保持具27のスイッチ押動部281が、スイッチの接触部293を押す。また、スイッチの接触部293がスイッチ押動部281に接触していない他のスイッチが、スイッチ遊嵌部282に遊嵌される。そして、移乗支援装置100の保持具接続部29は、スイッチ列の信号を移乗支援装置100のECUに出力する。
図5は、移乗支援装置100による保持具の検知動作を示すフローチャート図である。まず、移乗支援装置100の使用者は、被介護者Pに適した保持具27を選択する(S201)。そして、選択した保持具27を、移乗支援装置100に設置する(S202)。移乗支援装置100の使用者は、保持具27を接続した後、移乗支援装置100を起動する(S203)。移乗支援装置100は、スイッチ列の信号から、接続された保持具27の種類を認識する(S204)。
尚、図5では、移乗支援装置100の起動に先立ち、移乗支援装置100の使用者が保持具27を選択して設置する動作を例に説明したが、移乗支援装置100を起動した後に、保持具27を変更するものとしてもよい。
これにより、保持具27と移乗支援装置100とを接続するだけで、移乗支援装置100は、保持具27の種類を検知することができる。
また、保持具27の種類を変更するためには保持具27の接続部28の凹凸形状を変更すればよく、移乗支援装置100の保持具接続部29の構成については変更する必要がない。
さらにまた、移乗支援装置100が保持具27の変更を検知するため、保持具27の変更を使用者が入力する必要が無く、省力化、誤入力の排除という効果を奏する。
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2について説明する。実施の形態1と比べて、実施の形態2は、保持具の検知方法が異なる。このため、以下では、実施の形態1と異なる構成・動作を中心に説明し、上述した実施の形態と同様の構成・動作については、その詳細な説明を省略する。
図6は、移乗支援装置210の制御システムの構成を示す図である。保持具220は、保持具演算部としての演算装置221と、保持具記憶部としての保持具データ記憶装置222と、保持具通信部としての通信装置223と、を備えている。
保持具データ記憶装置222は、例えば、不揮発性の記憶素子を用いて構成される。保持具データ記憶装置222は、保持具220の種類を特定するための種類データが格納されている。保持具220は、通信装置223を用いて、保持具データ記憶装置222に格納された種類データを、移乗支援装置210へと送信する。
移乗支援装置210のECUは、演算部としての演算装置211と、通信部としての通信装置212と、を備えている。移乗支援装置210は、通信装置212を用いて、保持具220の通信装置223から送信された種類データを受信する。
図7は、移乗支援装置210による保持具の検知動作を示すフローチャート図である。まず、移乗支援装置210の使用者は、被介護者Pに適した保持具220を選択する(S301)。そして、選択した保持具220を、移乗支援装置210に設置する(S302)。移乗支援装置210の使用者は、保持具210を接続した後、移乗支援装置210を起動する(S303)。移乗支援装置210は、保持具220との間で種類データの通信を行い、保持具220の種類を検知する(S304)。
尚、図7では、移乗支援装置210の起動に先立ち、移乗支援装置210の使用者が保持具220を選択して設置する動作を例に説明したが、移乗支援装置210を起動した後に、保持具220を変更するものとしてもよい。
これにより、保持具220と移乗支援装置210とを接続するだけで、移乗支援装置210は、保持具220の種類を検知することができる。
また、保持具220の種類を変更するためには保持具データ記憶装置222に格納された種類データを書き換えればよく、保持具220及び移乗支援装置210の構成や、演算装置221及び演算装置211による処理シーケンスなどについては変更する必要がない。
さらにまた、移乗支援装置210が保持具220の変更を検知するため、保持具220の変更を使用者が入力する必要が無く、省力化、誤入力の排除という効果を奏する。
実施の形態3.
次に、本発明の実施の形態3について説明する。上述した実施の形態と比べて、実施の形態3は、保持具の構成が異なる。このため、以下では、上述した実施の形態と異なる構成・動作を中心に説明し、上述した実施の形態と同様の構成・動作については、その詳細な説明を省略する。
図8は、移乗支援装置の制御システムの構成を示す図である。保持具320は、保持具演算部としての演算装置321と、駆動部としての駆動装置322と、保持具通信部としての通信装置323と、を備えている。保持具320には、少なくとも1つのアクチュエータ、少なくとも1つのダンパー、少なくとも1つのブレーキ、少なくともいずれか1つが備えられている。駆動装置322は、アクチュエータなどの駆動要素を制御する。
保持具320は移乗支援装置310と、電源線及び信号線により接続される。これにより、移乗支援装置310側から保持具320の電力が供給される。また、移乗支援装置310からの制御指令が信号線を介して保持具320の演算装置321に与えられ、これを受けた演算装置321が、駆動装置322の制御を実行する。すなわち、保持具320の各駆動要素(アクチュエータ、ダンパー、ブレーキなど)に対して駆動力を働かせることで、被介護者Pを保持するための駆動動作や、被介護者Pを支えるための制動動作を実現させる。
移乗支援装置310のECUは、演算部としての演算装置311と、通信部としての通信装置312と、を備えている。移乗支援装置310は、通信装置312を用いて、保持具320の通信装置323との間で通信を行う。
これにより、保持具320に少なくとも1つの駆動装置322を設けることで、被介護者Pの状態や介護者の要求に合わせた多様な保持具320を提供することができる。例えば、保持具320の駆動力を用いて被介護者Pを保持する、或いは、被介護者Pをブレーキで支えるなどの動作を提供することができる。
また、保持具320が変更された場合においても、移乗支援装置310の構成を変更する必要が無い。従って、移乗支援装置310の使用者は、複数の種類の保持具320を入手するだけで、異なった機能の移乗支援システムを提供することができる。
尚、本実施の形態に係る移乗支援装置310は、上述したようにして、接続された保持具320の種類を検知し、その保持具320の種類に応じた制御プログラムを実行するものとしてもよい。また、移乗支援装置310の使用者が、移乗支援装置320に対して、接続された保持具310の種類を入力するものとしてもよい。
その他の実施の形態.
上述した実施の形態1では、スイッチを用いた機構の特徴を電気信号に変換することで、接続された保持具27の種類を検知するものとして説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、以下のような構成としてもよい。
例えば、発光素子(LEDなど)と受光素子(フォトトランジスタなどの)からなる組を少なくとも1つ備えたセンサ列を、移乗支援装置100の保持具27を接続する側に設置する。移乗支援装置100の接続側において、保持具27側の機構的な凹凸によって、LEDの光がフォトトランジスタに届く箇所と届かない箇所とが発生する。これにより、移乗支援装置100は、センサ列からの信号によって、保持具27の種類を検知することができる。
また、例えば、移乗支援装置100の保持具27を接続する側に、少なくとも1つの電気容量型の近接センサを設置する。移乗支援装置100の接続側において、保持具27型の機構的な凹凸を近接センサにより検知することで、移乗支援装置100は、保持具27の種類を検知することができる。
上述した実施の形態2では、有線による通信を行う構成を例に説明したが、もちろん、無線による通信により実現することもできる。また、上述した実施の形態2では、保持具データ記憶装置222を移乗支援装置210に内蔵した場合を例に説明したが、保持具データ記憶装置222の構成は、SDカードなどの外部記憶媒体を用いて、保持具220に備える構成としても良い。
上述した実施の形態3では、有線による通信を行う構成を例に説明したが、もちろん、無線による通信により実現することもできる。
また、上述した実施の形態3では、保持具320に備えられた駆動装置322の指令値について、移乗支援装置310側で生成した指令値を、通信を介して保持具320の演算装置321へと伝達する構成を例に説明したが、保持具320の演算装置321が、独自に駆動装置322の指令値を生成するものとしてもよい。
さらにまた、上述した実施の形態3では、保持具320が使用する電力は移乗支援装置310が全て供給する構成を例に説明したが、保持具320に蓄電池を備えるようにしてもよい。これにより、電源線の断線などが発生した場合において、保持具320の安全な挙動を実現することができる。
以上説明したように、本発明によれば、被介護者にとって好適な保持具を設置して使用する移乗支援装置において、保持具の形状や機能を認識する方法、アクチュエータやブレーキなどの駆動要素を含む保持具の構成、保持具によって移乗支援装置の挙動を変更する方法などを提供することができる。
尚、本発明は上述した各実施の形態に限定されず、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
100 移乗支援装置、
10 フレーム部材、
11〜12 車輪、
20 胴部、
25 回動部、
26 アーム部(稼動部)、
27 保持具、
31 保持具検知装置、
32 保持具データ記憶装置、
33 演算装置、
28 接続部
281 スイッチ押動部
282 スイッチ遊嵌部
29 保持具接続部
291 本体部、
292 軸部、
293 軸部、

210 移乗支援装置、
211 演算装置、
212 通信装置、
220 保持具、
221 演算装置、
222 保持具データ記憶装置、
223 通信装置、

310 移乗支援装置、
311 演算装置、
312 通信装置、
320 保持具、
321 演算装置、
322 駆動装置、
323 通信装置、

P 被介護者、

Claims (9)

  1. 被介護者を保持具により保持した状態で移乗する移乗支援装置であって、
    異なる種類の保持具を装着可能な保持具接続部と、
    前記接続部に接続された保持具の種類を検知する検知部と、
    前記異なる種類の保持具に対応する複数の制御プログラムを記憶する記憶部と、
    前記検知部により検知した前記保持具の種類に応じて、前記記憶部に記憶された複数の制御プログラムのうち前記保持具接続部に装着された保持具に対応する制御プログラムを選択して、当該制御プログラムに基づいて前記移乗支援装置の動作を制御する演算部と、
    を備える移乗支援装置。
  2. 前記保持具は、
    前記移乗支援装置に接続される側に、端面が凹凸形状に形成された接続部を備え、
    前記移乗支援装置は、
    前記保持具が装着される側に、少なくとも1つのスイッチから構成されるスイッチ列を備え、
    前記スイッチ列は、前記保持具が前記移乗支援装置に接続された場合に、前記接続部の凹凸形状に応じた信号列を出力し、
    前記検知部は、
    前記スイッチ列の信号から、前記移乗支援装置に接続された前記保持具の種類を認識する
    ことを特徴とする請求項1に記載の移乗支援装置。
  3. 前記保持具は、
    当該保持具の種類を特定するための種類データを記憶する保持具記憶部と、
    前記移乗支援装置との間で通信を行う保持具通信部と、を備え、
    前記移乗支援装置は、
    前記保持具との間で通信を行う通信部を更に備え、
    前記検知部は、
    前記保持具が前記移乗支援装置に接続された場合に、前記保持具から送信された前記種類データから、前記移乗支援装置に接続された前記保持具の種類を検知する
    ことを特徴とする請求項1に記載の移乗支援装置。
  4. 前記保持具は、
    前記被介護者を保持するための駆動動作又は前記被介護者を支えるための制動動作を実現する駆動要素と、
    前記駆動要素を駆動制御する駆動部と、
    前記駆動部を制御する保持具演算部と、を備え、
    前記保持具が前記移乗支援装置に接続された場合に、
    前記保持具演算部は、
    前記演算部からの制御指令に基づいて前記駆動部の制御を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載の移乗支援装置。
  5. 前記保持具が前記移乗支援装置に接続された場合に、
    前記保持具と前記移乗支援装置とが、電源線及び信号線により接続され、
    前記移乗支援装置から前記保持具に対して、電源の供給及び制御指令信号の送信が行われる
    ことを特徴とする請求項4に記載の移乗支援装置。
  6. 異なる種類の保持具を装着可能な保持具接続部と、前記異なる種類の保持具に対応する複数の制御プログラムを記憶する記憶部と、を備え、被介護者を保持具により保持した状態で移乗する移乗支援装置の制御方法であって、
    前記接続部に接続された保持具の種類を検知し、当該検知した前記保持具の種類に応じて、前記記憶部に記憶された複数の制御プログラムのうち前記保持具接続部に装着された保持具に対応する制御プログラムを選択して、当該制御プログラムに基づいて前記移乗支援装置の動作を制御する
    ことを特徴とする移乗支援装置の制御方法。
  7. 前記保持具は、
    前記移乗支援装置に接続される側に、端面が凹凸形状に形成された接続部を備え、
    前記移乗支援装置は、
    前記保持具が装着される側に、少なくとも1つのスイッチから構成されるスイッチ列を備え、
    前記スイッチ列は、前記保持具が前記移乗支援装置に接続された場合に、前記接続部の凹凸形状に応じた信号列を出力し、
    前記スイッチ列の信号から、前記移乗支援装置に接続された前記保持具の種類を認識する
    ことを特徴とする請求項6に記載の移乗支援装置の制御方法。
  8. 前記保持具は、
    当該保持具の種類を特定するための種類データを記憶する保持具記憶部を備え、
    前記保持具が前記移乗支援装置に接続された場合に、前記保持具との間で通信を行うことで前記種類データを前記保持具から取得し、当該取得した前記種類データから、前記移乗支援装置に接続された前記保持具の種類を検知する
    ことを特徴とする請求項6に記載の移乗支援装置の制御方法。
  9. 前記保持具は、
    前記被介護者を保持するための駆動動作又は前記被介護者を支えるための制動動作を実現する駆動要素を備え、
    前記保持具が前記移乗支援装置に接続された場合に、
    前記移乗支援装置からの制御指令に基づいて前記駆動要素を駆動制御する
    ことを特徴とする請求項6乃至8いずれか1項に記載の移乗支援装置の制御方法。
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