JP2022513248A - 全固体電池用電解質膜及びそれを含む全固体電池 - Google Patents

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Abstract

本発明による固体電解質膜は、電池内部温度が上昇するなどの高温条件で、高分子の相分離によって電解質膜内にイオン伝導度の低い高分子材料によってイオン伝導遮断層が形成されてリチウムイオンの移動を遮断する。このようなイオン伝導遮断層(遮断層)の形成によって熱暴走及びそれによる電池の爆発が防止されることで、電池の耐熱安全性が改善される効果がある。

Description

本出願は、2019年5月9日付け出願の韓国特許出願第10-2019-0054533号に基づく優先権を主張する。本発明は、耐熱安全性及びシャットダウン機能が向上した全固体電池用電解質膜及び該電解質膜を含む全固体電池に関する。
液体電解質を使用するリチウムイオン電池は、衝撃や外部環境によって変形すると、液体電解質の電池の外部への漏れや短絡などの理由で、電解液が燃焼して過熱または爆発などにつながるおそれがある。したがって、リチウムイオン二次電池の分野では、安全性を確保可能な固体電解質の開発が非常に重要な課題であると言える。
固体電解質を用いたリチウム二次電池は、電池の安全性が増大し、電解液の漏出を防止できるため電池の信頼性が向上し、薄型の電池を製作し易いという長所がある。また、負極としてリチウム金属を使用可能であるため、エネルギー密度を向上でき、それによって小型二次電池だけでなく電気自動車用高容量二次電池などへの応用が期待されて次世代電池として脚光を浴びている。
固体電解質材料としては、通常、高分子系固体電解質、酸化物系固体電解質及び硫化物系固体電解質材料が使用されている。このような固体電解質材料のみで薄膜の自立型(free-standing type)電解質膜を製造する場合、電池の製造又は使用中に、裂けや割れが生じるか又は電解質材料が脱落するなどの不良が生じ得る。特に、負極活物質材料としてリチウム金属を使用する場合は、負極の表面からリチウムデンドライトが成長することがあり、成長したリチウムデンドライトが正極と接触すると電池の短絡が引き起こされる。全固体電池では、分離膜の代わりに固体電解質膜が正極/負極の電気絶縁体の役割をしている。特に、固体電解質として高分子材料が使用される場合は、リチウムデンドライトの成長によって固体電解質膜が破損される場合がある。電解質膜が破損されると、破損された部分に電流が集まって急激に発熱して発火及び爆発の原因になる。特に、大型の電池の場合は、短絡によって発生する熱量が大きいため、上述した問題が深刻になる可能性が高い。そこで、短絡発生及びそれによって電池内部温度が急激に上昇する場合、速かにシャットダウン機能を発揮することができる電解質膜の開発が求められている。
本発明は、上述した技術的課題を解決するためのものであって、シャットダウン機能が与えられた固体電解質膜及びそれを含む全固体電池を提供することを目的とする。一方、本発明の他の目的及び長所は、下記の説明によって理解できるであろう。また、本発明の目的及び長所は、特許請求の範囲に示される手段、方法またはその組合せによって実現することができる。
本発明は、上述した課題を解決するために創案されたものである。本発明の第1態様は、全固体電池用固体電解質膜に関し、前記固体電解質膜は、1×10-7S/cm以上のイオン伝導度を有し、イオン伝導性の低い高分子材料(A)と固体電解質材料(B)との混合物を含む。
本発明の第2態様によれば、第1態様において、前記高分子材料(A)は9×10-8S/cm以下のイオン伝導度を有し、固体電解質材料(B)は1×10-7S/cm以上のイオン伝導度を有する。
本発明の第3態様によれば、第1または第2態様において、前記高分子材料(A)は、ポリオレフィン系高分子、ポリスチレン系高分子、ポリアクリレート系高分子、ポリカーバイド系高分子、ポリエステル系高分子またはこれらのうち二つ以上を含む。
本発明の第4態様によれば、第1~第3態様のうち少なくともいずれか一つにおいて、前記固体電解質材料(B)は高分子系固体電解質材料を含む。
本発明の第5態様によれば、第4態様において、前記固体電解質材料(B)は固体電解質材料100wt%に対して高分子系固体電解質材料を90wt%以上で含み、高分子樹脂とリチウム塩とが混合された複合物を含む。
本発明の第6態様によれば、第1~第5態様のうち少なくともいずれか一つにおいて、前記固体電解質膜は、温度変化に応じて固体電解質材料(B)と高分子材料(A)との相分離(phase separation)が誘導されて固体電解質膜内に高分子材料(A)を含むイオン伝導遮断層が形成され、前記温度変化は温度上昇である。
本発明の第7態様によれば、第1~第6態様のうち少なくともいずれか一つにおいて、前記固体電解質材料(B)は高分子系固体電解質材料を含み、前記高分子系固体電解質材料(C)は高分子樹脂(C1)とリチウム塩(C2)とが混合された複合物を含み、前記高分子樹脂は高分子材料(A)を構成する重合単位を含む共重合体である。
本発明の第8態様によれば、第7態様において、前記高分子樹脂はポリエーテル系高分子、ポリカーボネート系高分子、アクリレート系高分子、ポリシロキサン系高分子、ホスファゼン系高分子、ポリエチレン誘導体、アルキレンオキサイド系高分子、リン酸エステル系高分子、ポリアジテーションリシン(agitation lysine)、ポリエステルスルファイド、ポリビニルアルコール、ポリフッ化ビニリデン系高分子、イオン性解離基を含む重合体のうち少なくともいずれか一つを含むことができ、前記高分子樹脂の高分子鎖内に高分子材料(A)を構成する重合単位を含む。
本発明の第9態様によれば、第7または第8態様において、前記高分子材料(A)を構成する重合単位は、オレフィン系重合単位、スチレン系重合単位、アクリル系重合単位、カーバイド系重合単位、エステル系重合単位またはこれらのうち二つ以上である。
本発明の第10態様によれば、第7~第9態様のうち少なくともいずれか一つにおいて、前記高分子樹脂はポリスチレン-ポリエチレンオキサイド共重合体を含む。
本発明の第11態様によれば、第7~第10態様のうち少なくともいずれか一つにおいて、前記高分子樹脂は、高分子樹脂100wt%に対して高分子材料(A)を構成する重合単位を51wt%~99wt%で含む。
本発明の第12態様によれば、第7~第11態様のうち少なくともいずれか一つにおいて、前記固体電解質材料(B)100重量部に対して高分子材料(A)が7重量部~80重量部である。
本発明の第13態様によれば、第7~第12態様のうち少なくともいずれか一つにおいて、前記高分子材料(A)は分子量(Mn)が1kg/mol~10,000kg/molである。
本発明の第14態様によれば、第1~第13態様のうち少なくともいずれか一つにおいて、前記高分子材料(A)はガラス転移温度及び/または溶融温度が150℃以下である。
本発明の一態様による固体電解質膜は、電池内部温度が上昇するなどの高温条件で、高分子の相分離によって電解質膜内にイオン伝導遮断層が形成されることで、リチウムイオンの移動を遮断する。このようなイオン伝導遮断層(以下、「遮断層」と略称することもある)の形成によって熱暴走及びそれによる電池の爆発が防止されることで、電池の耐熱安全性が改善される効果がある。
本明細書に添付される図面は、本発明の望ましい実施形態を例示するものであり、発明の内容とともに本発明の技術的な思想をさらに理解させる役割をするものであるため、本発明は図面に記載された事項だけに限定されて解釈されてはならない。一方、本明細書に添付される図面における要素の形状、大きさ、縮尺または比率などはより明確な説明を強調するため誇張されることもある。
本発明による固体電解質膜の構造及び相分離による遮断層形成メカニズムを概略的に示した図である。 本発明の実施例による固体電解質膜に対する高温露出前後の原子間力顕微鏡(Atomic Force Microscope:以下「AFM」とする)の相モードイメージである。 本発明の実施例による固体電解質膜に対する高温露出前後のAFMの相モードイメージである。 本発明の実施例による固体電解質膜に対する高温露出前後のAFMの相モードイメージである。
以下、本発明の具現例を詳しく説明する。これに先だち、本明細書及び特許請求の範囲に使われた用語や単語は通常的や辞書的な意味に限定して解釈されてはならず、発明者自らは発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義できるという原則に則して本発明の技術的な思想に応ずる意味及び概念で解釈されねばならない。したがって、本明細書に記載された実施形態に示された構成は、本発明のもっとも望ましい一実施形態に過ぎず、本発明の技術的な思想のすべてを代弁するものではないため、本出願の時点においてこれらに代替できる多様な均等物及び変形例があり得ることを理解せねばならない。
本明細書の全体において、ある部分が他の構成要素を「含む」とは、特に言及しない限り、他の構成要素を除くのではなく、他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。
また、本明細書の全体で使われる用語「約」、「実質的に」などは、言及された意味に固有の製造及び物質許容誤差が提示されるとき、その数値でまたはその数値に近接した意味として使われ、本願の理解を助けるために正確又は絶対的な数値が言及された開示内容を非良心的な侵害者が不当に利用することを防止するために使われる。
本明細書の全体において、「A及び/またはB」との記載は「A、Bまたはこれら全て」を意味する。
詳細な説明における特定の用語は便宜上使用されるものであって、制限的なものではない。「右」、「左」、「上面」及び「下面」の単語は参照する図面における方向を示す。「内側に」及び「外側に」の単語は、それぞれ指定された装置、システム及びその部材の幾何学的中心に向かう方向及びそれから遠くなる方向を示す。「前方」、「後方」、「上方」、「下方」及びその関連単語及び語句は、参照する図面における位置及び方位を示すものであって、制限的なものではない。このような用語は上記の単語、その派生語及び類似意味の単語を含む。
本発明は、全固体電池用電解質膜及びそれを含む全固体電池に関する。本発明による固体電解質膜は、通常の電気駆動温度範囲では正極と負極との間の絶縁バリアー及びイオン伝導層として作動し、電池短絡(short circuit)の発生など電池内部の温度が急激に上昇する場合は、イオン伝導遮断層を形成して電池の駆動を制御することができる。
本発明において、前記イオン伝導遮断層は、固体電解質膜に含まれるイオン伝導性の低い高分子材料(A)の溶融及び相分離によって形成される。
図1は、本発明による固体電解質膜及びイオン伝導遮断層が形成されるメカニズムを概略的に示した図である。これを参照して本発明の固体電解質膜を詳しく説明する。
本発明の固体電解質膜は、全固体電池の正極と負極との間に介在され、正極と負極との間の電気絶縁及びイオン伝導層の機能を果たすものである。本発明の一実施形態において、前記固体電解質膜は1×10-7S/cm以上のイオン伝導度を有し得る。具体的な一実施形態において、前記固体電解質膜は、常温(20℃~30℃)及びそれ以上の温度条件で1×10-7S/cm以上のイオン伝導度を有し得る。本発明において、前記固体電解質膜は、高分子材料(A)及び固体電解質材料(B)を含み、ここで、前記高分子材料(A)はイオン伝導度が低い。
本発明の一実施形態において、前記固体電解質材料(B)は、1×10-7S/cm以上、例えば1×10-6S/cm以上または1×10-5S/cm以上のイオン伝導度を有し、高分子系固体電解質材料、酸化物系固体電解質材料、硫化物系固体電解質、またはこれらのうち二つ以上を含むことができる。具体的な一実施形態において、前記固体電解質材料(B)は、常温(20℃~30℃)及びそれ以上の温度範囲で1×10-6S/cm以上または1×10-5S/cm以上のイオン伝導度を有し得る。望ましくは、前記固体電解質材料(B)は、高分子系固体電解質材料を80wt%以上、90wt%以上、または99wt%以上で含む。本発明の一実施形態において、固体電解質材料(B)は、高分子系固体電解質材料を100wt%で含み得る。後述するように、前記固体電解質膜は、高温条件で前記高分子材料(A)と固体電解質材料(B)とが少なくとも部分的に溶融して流動性を有することで、固体電解質膜内で高分子材料(A)と固体電解質材料(B)との相分離が行われる。その結果、図1に示されたように、固体電解質膜内に高分子材料(A)を含むイオン伝導遮断層が形成できる。すなわち、本発明において、高分子材料(A)の相分離の面で、前記固体電解質材料(B)は上述した重量比の範囲で高分子系固体電解質材料を含むことが望ましい。
前記高分子系固体電解質は、リチウム塩と高分子樹脂とが混合された複合物、すなわち、溶媒化したリチウム塩に高分子樹脂が添加されて形成された形態の高分子電解質材料であり、約1×10-7S/cm以上のイオン伝導度を有し得る。本発明の具体的な一実施形態において、前記高分子系固体電解質は、常温条件(20℃~30℃)及びそれ以上の温度条件で約1×10-7S/cm以上のイオン伝導度を有し得る。
前記高分子樹脂は、イオン伝導性を有する高分子樹脂であり、その非制限的な例としては、ポリエーテル系高分子、ポリカーボネート系高分子、アクリレート系高分子、ポリシロキサン系高分子、ホスファゼン系高分子、ポリエチレン誘導体、ポリエチレンオキサイドやポリプロピレンオキサイドのようなポリアルキレンオキサイド系高分子、ポリビニルアセテート系高分子、リン酸エステル系高分子、ポリアクリロニトリル系高分子、ポリアジテーションリシン、ポリエステルスルファイド、ポリビニルアルコール系高分子、ポリフッ化ビニリデン系高分子、イオン性解離基を含む重合体などが挙げられる。前記高分子系固体電解質は、高分子樹脂としてこれらのうち一つ以上を含むことができる。また、本発明の他の実施形態において、前記高分子電解質は、高分子樹脂として、ポリエチレンオキサイド(PEO)主鎖にポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネート、ポリシロキサン(pdms)、ホスファゼンのうち一つ以上の無定形高分子を共単量体として共重合させた枝状共重合体、櫛状高分子樹脂(comb-like polymer)及び架橋高分子樹脂などのうち1種以上を含むことができる。
一方、本発明の一実施形態において、前記高分子樹脂は、イオン伝導性高分子樹脂として1種の重合単位を含む単独高分子樹脂を含むか、または、二つ以上の重合単位を含む共重合体を含むことができる。例えば、前記高分子樹脂は、重合単位としてエチレンオキサイド及び/またはプロピレンオキサイドを含むアルキレンオキサイド系共重合体であり得る。前記共重合体は、ランダム共重合体、ブロック共重合体、グラフト共重合体のうち一つ以上を含むことができる。前記ブロック共重合体は、重合体内に一種の単量体が重合して一定の繰り返し単位が繰り返されるセグメント(またはブロック)を形成し、他の種類の単量体が重合してセグメント(またはブロック)を形成する方式で繰り返されて得られたものである。前記グラフト共重合体は、一つの単量体が重合した主鎖に、他の単量体が重合した側鎖がグラフトされる方式で得られるものである。
また、前記高分子樹脂は、1kg/mol~10,000kg/molの分子量(Mn)範囲を有する。固体電解質膜の物理的強度の面で、前記分子量は1kg/mol以上であることが望ましい。一方、分子の移動性(mobility)及び相分離効果の面では、前記分子量は10,000kg/mol以下であることが望ましい。
本発明の一実施形態において、前記分子量(Mn)は、ゲル浸透クロマトグラフィー(Gel Permeation Chromatography:GPC)を用いて測定し得る。前記GPCは、溶出法による液-固クロマトグラフィーの一種であり、溶質分子の大きさに基づいて大きい分子から溶出する方法である。例えば、GPC方法としては、分子量測定対象である高分子樹脂を溶媒に希釈した後、示差屈折率(RI)検出器を用いて測定する方法が挙げられる。一実施形態において、RI検出器としてはアジレント(Agilent)1200シリーズGPC機器などが挙げられるが、これに限定されることはない。
本発明の電解質において、上述したリチウム塩は、イオン化可能なリチウム塩であって、Liで表すことができる。このようなリチウム塩の陰イオンとしては、特に制限されないが、F、Cl、Br、I、NO 、N(CN) 、BF 、ClO 、PF 、(CFPF 、(CFPF 、(CFPF 、(CFPF、(CF、CFSO 、CFCFSO 、(CFSO、(FSO CFCF(CFCO、(CFSOCH、(SF、(CFSO、CF(CFSO 、CFCO 、CHCO 、SCN、(CFCFSOなどが挙げられる。
本発明の一実施形態において、前記高分子材料(A)は、低いイオン伝導度を有するものである。望ましくは、9×10-8S/cm以下のイオン伝導度を有し得る。例えば、前記高分子材料(A)は、常温条件(約20℃~30℃)で9×10-8S/cm以下のイオン伝導度を有し得る。また、前記高分子材料(A)は、温度が上昇するなどの電池の駆動中にも、上記の範囲の低いイオン伝導度数値を維持することが望ましい。本発明の一実施形態において、前記高分子材料(A)の具体的な例としては、エチレン、ブチレン、プロピレンなどのようなオレフィン系重合単位を有するポリオレフィン系高分子;スチレンなどの重合単位を有するポリスチレン系高分子;ポリメチルメタクリレート(PMMA)のようにアルキル(メタ)アクリレートなどのアクリル系重合単位を有するポリアクリレート系高分子;カーバイド系重合単位を有するポリカーバイド系高分子;ポリエチレンテレフタレート(PET)などのエステル系重合単位を有するポリエステル系高分子;及びポリラクトン系高分子などが挙げられ、これら高分子材料のうち一つ以上を含むことができる。
一方、本発明の一実施形態において、前記高分子材料は共重合体を含むことができ、前記共重合体は重合単位として上述した高分子系固体電解質の高分子樹脂を構成する重合単位を含むことができる。望ましくは、前記高分子材料は、固体電解質膜に実際使用される高分子樹脂を構成する重合単位を含む共重合体を含む。例えば、高分子系固体電解質の高分子樹脂としてポリエチレンオキサイド(PEO)が使用される場合、前記高分子材料(A)はエチレンオキサイドを重合単位として含む共重合体を含むことができる。具体的な一実施形態において、前記高分子材料(A)は、9×10-8S/cm以下のイオン伝導度の条件下で、スチレン系重合単位とエチレンオキサイド系重合単位を含むポリスチレン系共重合体を含むことができる。
一方、本発明の一実施形態において、前記高分子材料(A)は、1kg/mol~10,000kg/molの分子量(Mn)範囲を有する。固体電解質膜の物理的強度の面で、前記分子量は1kg/mol以上であることが望ましい。一方、分子の移動性(mobility)及び相分離効果の面では、前記分子量が10,000kg/mol以下であることが望ましい。
また、本発明の一実施形態において、前記高分子材料(A)は、ガラス転移温度(Tg)及び/または溶融温度(Tm)が150℃以下であることが望ましい。溶融温度が上記の範囲を超える場合は、電池の内部温度が増加しても高分子材料(A)が溶融しないため、鎖運動性(chain mobility)が具現されず相分離が行われないため、所望の効果を達成し難い。
一方、本発明の具体的な一実施形態において、相分離を考慮したとき、前記高分子系固体電解質材料において、前記高分子樹脂は共重合体を含むことができ、前記共重合体は前記高分子材料(A)を構成する重合単位を含むことができる。望ましくは、前記高分子材料(A)を構成する重合単位は、当該固体電解質膜に含まれる高分子材料(A)を構成するものである。
具体的には、前記共重合体は、ポリエーテル系高分子、ポリカーボネート系高分子、アクリレート系高分子、ポリシロキサン系高分子、ホスファゼン系高分子、ポリエチレン誘導体、ポリエチレンオキサイドやポリプロピレンオキサイドのようなアルキレンオキサイド系高分子、リン酸エステル系高分子、ポリアジテーションリシン、ポリエステルスルファイド、ポリビニルアルコール系高分子、ポリフッ化ビニリデン系高分子、イオン性解離基を含む重合体のうち少なくともいずれか一つを含むことができ、これらは高分子鎖内に高分子材料(A)を構成する重合単位を含むことができる。本発明の一実施形態において、前記高分子材料(A)を構成する重合単位は、例えばオレフィン系重合単位、スチレン系重合単位、アクリル系重合単位、カーバイド系重合単位、エステル系重合単位のうち一つ以上である。例えば、当該固体電解質膜で高分子材料(A)としてポリスチレンを使用する場合、前記高分子樹脂は重合単位としてスチレン系重合単位を含む共重合体を含むことができる。具体例として、前記高分子樹脂はポリスチレン-ポリエチレンオキサイド共重合体を含むことができる。
本発明において、前記高分子樹脂は下記の化学式1のように表すことができる。
[化学式1]
-[PA]n-[PB]m- … 化学式1
化学式1において、Pは高分子材料(A)を構成する重合単位であって、具体的にはポリスチレンの重合単位であり得、Pは上述したイオン伝導性高分子樹脂を構成する重合単位であって、具体的にはポリエチレンオキサイドの重合単位であり得る。また、m及びnは、それぞれ独立して1以上の整数である。本発明の一実施形態において、前記高分子樹脂は、重合単位としてPとPを含むブロック共重合体及び/またはグラフト共重合体を含むことができる。このように高分子樹脂が上述した特徴を有する場合、高分子樹脂100wt%に対してPの重量分率は51wt%~99wt%の範囲、望ましくは60wt%~99wt%であることが望ましい。
本発明の一実施形態において、前記重量分率(wt%)は、熱重量分析(TGA:thermogravimetric analysis)またはガスクロマトグラフィー質量分析法(GC/MS:gas chromatography/mass spectrometry)を用いて測定することができる。
また、高分子樹脂がこのような共重合体を含む場合、高分子材料(A)の含量は、固体電解質材料(B)100重量部に対して7重量部~80重量部、望ましくは7重量部~50重量部の範囲であり得る。例えば、7重量部~30重量部または7重量部~15重量部であり得る。前記高分子材料(A)の含量が上記の範囲よりも低い場合は、イオン伝導遮断層が形成されないか又はイオン伝導遮断層の形成が遅延し、上記の範囲を超える場合は、イオン伝導度が低下して電池が正常に駆動し難い。
本発明において、前記固体電解質膜の厚さは、約100μm以下の範囲で適切な範囲を有し得る。例えば、前記固体電解質膜の厚さ範囲は、約5μm~100μm、10μm~90μmまたは15μm~90μmであり得る。前記固体電解質膜は、上述した範囲内でイオン伝導度、物理的強度、適用される電池のエネルギー密度などを考慮して適切な厚さを有し得る。例えば、イオン伝導度やエネルギー密度の面で、80μm以下、70μm以下、60μm以下または50μm以下の厚さを有し得る。一方、物理的強度の面で、20μm以上、30μm以上または40μm以上の厚さを有し得る。
上述したように、本発明による前記固体電解質膜は、温度の変化、特に温度の上昇によって固体電解質材料(B)と高分子材料(A)との相分離が誘導され、固体電解質膜内に高分子材料(A)を含むイオン伝導遮断層が形成される。すなわち、固体電解質膜に含まれたイオン伝導度の低い高分子材料(A)が特定の温度条件で溶融し、相分離挙動によって固体電解質膜内にイオン伝導遮断層を形成する(図1参照)。このようなイオン伝導遮断層の形成によって正極と負極との間のイオン移動が遮断されるため、電池駆動を中断させることができる。すなわち、電池の内部温度が急激に上昇すると、電池の駆動が中断されるため、それ以上の温度上昇や温度上昇による電池の爆発を防止することができる。
図1は、本発明による固体電解質膜の構造及び固体電解質膜中の高分子材料の相分離によって遮断層が形成されるメカニズムを図式化した図である。図1において、黒い矢印はリチウムイオンの移動を示す。通常の電池駆動温度では、固体電解質膜中に高分子材料(A)が任意に分布しており、正極と負極との間のリチウムイオンの伝達を妨害しない。したがって、固体電解質膜は固体電解質材料(B)に由来するイオン伝導度を有する。一方、電池の内部温度が上昇する場合は、高分子材料(A)と固体電解質材料(B)の流動性が高くなる。特に、固体電解質材料(B)が高分子系固体電解質材料を主に含む場合は、固体電解質膜が溶融して高分子系固体電解質材料と高分子材料とが相分離される。その結果、高分子材料(A)が固体電解質膜内に層状構造の遮断層を形成でき、このような遮断層の形成によってイオン伝導が遮断される。図1に概略的に示されたように、遮断層が固体電解質膜内に、(a)、(b)及び(c)のように層状構造で形成される。遮断層の位置は、例示的に示したものであって、図示された位置に限定されず、固体電解質膜の厚さを基準にして任意の位置に形成され得る。または、相分離によって固体電解質膜が、図1の(d)に示されたように、高分子材料が固体電解質材料を囲む形態で形成されてもよい。一方、相分離が、図1の(d)に例示された形態で行われた場合は、遮断層が固体電解質膜の上端及び下端の両方に形成されたことになる。このように遮断層は、固体電解質膜に一つ以上形成され得る。
前記遮断層は、相分離によって固体電解質膜内の局所部位に高分子材料(A)が高濃度で集中して固体電解質膜の厚さ方向へのイオン伝導を抑制する形態になったものを意味し、特定の形態に限定されることはない。例えば、前記遮断層は、固体電解質膜内または固体電解質膜の何れか一面に層状構造で形成され得る。このような層状構造は、固体電解質膜の一定の深さや表面の全面に形成されるか、または、溶融した高分子の小さい液滴が集まって層状を形成し得る。前記液滴は集積されて層状を形成し得る。図1は、遮断層の多様な具現例を示した図である。電池の温度上昇によって遮断層が発達する場合、結果的にイオン伝達が遮断されて電池駆動が中断されるため、電池の耐熱安全性が改善される効果がある。
本発明による固体電解質膜は、例えば下記のような方法で製造できるが、これに特に限定されることはない。
まず、固体電解質材料(B)と高分子材料(A)を適切な溶媒に投入して固体電解質膜製造用高分子溶液を用意する。
前記高分子溶液の濃度は、固体電解質膜の均一なコーティングのため、適切に調節でき、特定の範囲に限定されることはない。溶媒としては、投入される成分の性質を変化させず、以降の乾燥工程で除去可能なものであれば制限なく使用でき、投入される材料に合わせて適切なものが選択される。例えば、高分子樹脂としてエチレンオキサイド(PEO)のようなアルキレンオキサイド系を使用する場合は、溶媒としてアセトニトリルが使用可能である。次いで、前記スラリーをテレフタレートフィルムなどの離型シートに塗布して所定の厚さを有するフィルムの形状に成形する。塗布及び成形は、ドクターブレードのような公知のコーティング方法を使用できる。その後、乾燥して溶媒を除去し、固体電解質膜を収得する。
また、本発明は、上述した固体電解質膜を含む全固体電池を提供する。前記全固体電池は、正極、負極及び固体電解質膜を含む。本発明の一実施形態において、前記負極は、負極活物質としてリチウム金属を含むことができる。
本発明において、正極及び負極は、集電体及び該集電体の表面に形成された電極活物質層を含み、前記電極活物質層は複数の電極活物質粒子及び固体電解質材料を含む。本発明の一実施形態において、負極は、負極を製造するとき、集電体の表面に活物質層を形成せず、集電体自体を負極として用いてもよい。また、それぞれの電極は、必要に応じて導電材及びバインダー樹脂のうち一つ以上をさらに含むことができる。また、前記電極は、電極の物理化学的特性の補完や改善を目的として、多様な添加剤をさらに含むことができる。
本発明において、負極活物質としては、リチウムイオン二次電池の負極活物質としてリチウム金属を含むことができ、他にも負極活物質として使用可能な物質であれば何れも使用できる。例えば、前記負極活物質は、難黒鉛化炭素、黒鉛系炭素などの炭素;LiFe(0≦x≦1)、LiWO(0≦x≦1)、SnMe1-xMe (Me:Mn、Fe、Pb、Ge;Me:Al、B、P、Si、周期表の1族、2族、3族元素、ハロゲン;0<x≦1;1≦y≦3;1≦z≦8)などの金属複合酸化物;リチウム合金;ケイ素系合金;スズ系合金;SnO、SnO、PbO、PbO、Pb、Pb、Sb、Sb、Sb、GeO、GeO、Bi、Bi及びBiなどの金属酸化物;ポリアセチレンなどの導電性高分子;Li-Co-Ni系材料;チタン酸化物;リチウムチタン酸化物などから選択された1種または2種以上をさらに含むことができる。
前記電極が正極である場合、電極活物質は、リチウムイオン二次電池の正極活物質として使用可能なものであれば制限なく使用できる。例えば、前記正極活物質としては、リチウムコバルト酸化物(LiCoO)、リチウムニッケル酸化物(LiNiO)などの層状化合物、または、一つまたはそれ以上の遷移金属で置換された化合物;化学式Li1+xMn2-x(xは0~0.33)、LiMnO、LiMn、LiMnOなどのリチウムマンガン酸化物;リチウム銅酸化物(LiCuO);LiV、LiV、V、Cuなどのバナジウム酸化物;化学式LiNi1-x(M=Co、Mn、Al、Cu、Fe、Mg、BまたはGa、x=0.01~0.3)で表されるNiサイト型リチウムニッケル酸化物;化学式LiMn2-x(M=Co、Ni、Fe、Cr、ZnまたはTa、x=0.01~0.1)またはLiMnMO(M=Fe、Co、Ni、CuまたはZn)で表されるリチウムマンガン複合酸化物;LiNiMn2-xで表されるスピネル構造のリチウムマンガン複合酸化物;化学式のLiの一部がアルカリ土類金属イオンで置換されたLiMn;ジスルフィド化合物;Fe(MoOなどが挙げられ、これらのうち一つ以上を含むことができるが、これらに限定されることはない。
本発明において、前記集電体は、金属板などの電気伝導性を有して二次電池分野で公知の集電体を、電極の極性に合わせて適切に使用することができる。
本発明において、前記導電材は、通常、電極活物質を含む混合物の全体重量を基準にして1~30wt%で添加される。このような導電材は、当該電池に化学的変化を誘発せず導電性を有するものであれば特に制限されなく、例えば、天然黒鉛や人造黒鉛などの黒鉛;カーボンブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、チャンネルブラック、ファーネスブラック、ランプブラック、サーマルブラックなどのカーボンブラック類;炭素繊維や金属繊維などの導電性繊維;フッ化カーボン、アルミニウム、ニッケル粉末などの金属粉末;酸化亜鉛、チタン酸カリウムなどの導電性ウィスカー;酸化チタンなどの導電性金属酸化物;ポリフェニレン誘導体などの導電性素材から選択された1種または2種以上の混合物を含むことができる。
本発明において、前記バインダー樹脂は、活物質と導電材などとの結合、及び集電体に対する結合を補助する成分であれば特に制限されず、例えばポリフッ化ビニリデン、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース(CMC)、澱粉、ヒドロキシプロピルセルロース、再生セルロース、ポリビニルピロリドン、テトラフルオロエチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-プロピレン-ジエンモノマー(EPDM)、スルホン化EPDM、スチレンブタジエンゴム、フッ素ゴム、多様な共重合体などが挙げられる。前記バインダー樹脂は、通常、電極層100wt%に対して1~30wt%、または1~10wt%の範囲で含むことができる。
一方、本発明において、前記電極活物質層は、必要に応じて酸化安定添加剤、還元安定添加剤、難燃剤、熱安定剤、防曇剤(antifogging agent)などのような添加剤を1種以上含むことができる。
本発明において、前記電極に含まれる固体電解質材料は、高分子系固体電解質、酸化物系固体電解質及び硫化物系固体電解質のうち一つ以上を含むことができる。本発明において、高分子系固体電解質材料については上述した説明を参照できる。
前記酸化物系固体電解質材料は、酸素(O)を含み、周期表の第1族または第2族に属する金属のイオン伝導性を有するものである。その非制限的な例としては、LLTO系化合物、LiLaCaTa12、LiLaANb12(AはCaまたはSr)、LiNdTeSbO12、LiBO2.50.5、LiSiAlO、LAGP系化合物、LATP系化合物、Li1+xTi2-xAlSi(PO3-y(0≦x≦1、0≦y≦1)、LiAlZr2-x(PO(0≦x≦1、0≦y≦1)、LiTiZr2-x(PO(0≦x≦1、0≦y≦1)、LISICON系化合物、LIPON系化合物、ペロブスカイト系化合物、NASICON系化合物、及びLLZO系化合物から選択された1種以上を含むことができるが、これらに限定されることはない。
前記硫化物系固体電解質材料は、硫黄(S)を含み、周期表の第1族または第2族に属する金属のイオン伝導性を有するものであって、Li-P-S系ガラスやLi-P-S系ガラスセラミックを含むことができる。このような硫化物系固体電解質の非制限的な例としては、LiS-P、LiS-LiI-P、LiS-LiI-LiO-P、LiS-LiBr-P、LiS-LiO-P、LiS-LiPO-P、LiS-P-P、LiS-P-SiS、LiS-P-SnS、LiS-P-Al、LiS-GeS、LiS-GeS-ZnSなどが挙げられ、このうち一つ以上を含むことができるが、これらに限定されることはない。
前記固体電解質材料において、正極の場合は、固体電解質として酸化安定性に優れた電解質材料を使用することができる。また、負極の場合は、固体電解質として還元安定性に優れた電解質材料を使用することができる。しかし、これらに限定されるものではなく、電極で主にリチウムイオンを伝達する役割をするため、イオン伝導度の高い素材、例えば10-7S/cm以上または10-5S/cm以上のものであれば何れも使用可能であり、特定の成分に限定されない。
また、本発明は、上述した構造を有する二次電池を提供する。また、本発明は、前記二次電池を単位電池として含む電池モジュール、前記電池モジュールを含む電池パック、及び前記電池パックを電源として含むデバイスを提供する。このとき、前記デバイスの具体的な例としては、電気モーターによって動力を受けて駆動するパワーツール;電気自動車(Electric Vehicle:EV)、ハイブリッド電気自動車(Hybrid Electric Vehicle:HEV)、プラグインハイブリッド電気自動車(Plug-in Hybrid Electric Vehicle:PHEV)などを含む電気車;電気自転車(E-bike)、電気スクーター(E-scooter)を含む電気二輪車;電気ゴルフカート;電力貯蔵用システムなどが挙げられるが、これらに限定されることはない。
以下、実施例を挙げて本発明をより詳しく説明するが、下記の実施例は本発明を例示するためのものであって、本発明の範疇がこれらに限定されることはない。
1.固体電解質膜の製造
実施例1
溶媒としてのテトラヒドロフラン(THF)に、ポリスチレン-ポリエチレンオキサイド共重合体(PS-b-PEO、イオン伝導度:5×10-6(常温条件))とポリスチレン(分子量(Mn):7kg/mol、ガラス転移温度(Tg):100℃)とを重量比で9:1の比率で投入して5wt%の高分子溶液を用意した。前記PS-b-PEOは、PSとPEOとの末端同士が結合された共重合体であり、分子量(Mn)がそれぞれ16kg/mol(PS部分)及び110kg/mol(PEO部分)であった。このとき、リチウム塩としてLiTFSIを[EO]/[Li]=18/1(モル比)になるように一緒に投入した。前記高分子溶液をPs-b-PEO及びリチウム塩が十分に溶けるように60℃で一晩撹拌した。前記高分子溶液をスピンコーティングを用いて1000rpmで1分間コーティングした後、常温真空条件で一晩乾燥した。このような方式で固体電解質膜を収得した。収得された固体電解質膜の厚さは約30μmであった。
実施例2
Ps-b-PEOとポリスチレンとの含量を80:20(重量比)にし、厚さを50μmにしたことを除き、実施例1と同じ方法で固体電解質膜を収得した。
比較例1
溶媒としてアセトニトリル(AN)にポリエチレンオキサイド(Mw=4,000,000g/mol)を溶かして4wt%の高分子溶液を用意した。このとき、リチウム塩としてLiTFSIを[EO]/[Li]=18/1(モル比)になるように一緒に投入した。前記高分子溶液をPEO及びリチウム塩が十分に溶けるように70℃で一晩撹拌した。次いで、開始剤と硬化剤を含む添加剤溶液を用意した。硬化剤としてはポリエチレングリコールジアクリレート(PEGDA、Mw=575)、開始剤は過酸化ベンゾイル(BPO)を使用し、PEGDAはPEO対比20wt%、BPOはPEGDA対比1wt%の量になるようにし、溶媒としてはアセトニトリルを使用した。前記添加剤溶液を投入した成分が十分混合されるように約1時間撹拌した。その後、前記添加剤溶液を前記高分子溶液に添加し、二つの溶液を十分に混合した。混合した溶液を離型フィルムにドクターブレードを用いて塗布及びコーティングした。コーティングギャップは800μm、コーティング速度は20mm/分にした。前記溶液がコーティングされた離型フィルムをガラス板に移し、水平を維持しながら常温条件で一晩乾燥し、100℃で12時間真空乾燥した。このような方式で固体電解質膜を収得した。収得された固体電解質膜の厚さは約50μmであった。
2.高温露出実験
実施例1-1~1-3
実施例1を通じて三つの固体電解質膜サンプルを用意した。これをそれぞれ常温(実施例1-1)、100℃で1時間露出(実施例1-2)、100℃で12時間露出(実施例1-3)の条件で維持した後、回収してイオン伝導度を測定した。下記の表1にイオン伝導度の測定結果を示した。
イオン伝導度の測定は、下記のような方法で行った。それぞれの固体電解質膜を1.7671cmの円形で切断した。これを二枚のステンレス鋼(SUS)の間に配置してコインセルを製作した。分析装置(VMP3、バイオロジック社製)を使用して60℃、振幅10mV及びスキャンレンジ500kHz~20MHzの条件で電気化学的インピーダンスを測定し、それに基づいてイオン伝導度を計算した。
Figure 2022513248000002
表1に示されたように、常温で維持した実施例1-1の固体電解質膜は、電池駆動が可能な範囲のイオン伝導度を有し、高温条件ではイオン伝導度が低下して、高温条件で12時間以上維持した実施例1-3は電池駆動が不可能な水準のイオン伝導度を有していた。
図2~図4はそれぞれ、実施例1-1~1-3による固体電解質膜のAFMの相モードイメージである。図面から固体電解質膜のモルフォロジーを見れば、実施例1-1ではポリスチレン(白色部分)が固体電解質膜内にランダムに分布していることが確認できる。しかし、実施例1-2の場合は、固体電解質膜の表面からポリスチレン部分が減少し、実施例1-3の場合は、固体電解質膜の表面でポリスチレンが確認されなかった。これは、本発明による固体電解質膜は、高温条件に長時間露出する場合、ポリスチレンの溶融及び相分離を通じて固体電解質膜内に遮断層を形成することを暗示する。
実施例2-1及び2-2
実施例2を通じて実施例2-1及び2-2の二つの固体電解質膜サンプルを用意した。これを、それぞれ常温条件(実施例2-1)及び100℃で12時間露出する条件(実施例2-2)で維持した後、回収してイオン伝導度を測定した。下記の表2にイオン伝導度の測定結果を示した。
Figure 2022513248000003
比較例1-1及び比較例1-2
比較例1を通じて二つの固体電解質膜サンプルを用意した。これを、それぞれ常温条件(比較例1-1)及び100℃で12時間露出する条件(比較例1-2)で維持した後、回収してイオン伝導度を測定した。下記の表3にイオン伝導度の測定結果を示した。
Figure 2022513248000004
イオン伝導度の測定結果、実施例2-1及び2-2の固体電解質膜においても、実施例1-1~実施例1-3の固体電解質膜のように、ポリスチレンの溶融及び相分離を通じて固体電解質膜内に遮断層が形成されているように見える。すなわち、ポリスチレンが固体電解質膜内にランダムに分布する場合は、電池駆動が可能な水準のイオン伝導度を有するが、高温に露出する場合は、遮断層が形成されてイオン伝導度が急激に低くなることが分かる。一方、高温で維持した後の比較例1-2の固体電解質膜は、比較例1-1と同一なイオン伝導度を見せた。
2.全固体電池の製造
電極活物質としてのNCM811(LiNi0.8Co0.1Mn0.1)、導電材としてのVGCF(気相法炭素繊維(vapor grown carbon fiber))及び高分子系固体電解質(PEO+LiTFSI、18:1モル比)を80:3:17の重量比で混合し、アセトニトリルに投入して撹拌して電極スラリーを製造した。これを厚さ20μmのアルミニウム集電体にドクターブレードを用いて塗布し、その結果物を120℃で4時間真空乾燥した。その後、前記真空乾燥の結果物をロールプレスを用いて圧延工程を行って、2mAh/cmの電極ローディング、電極層の厚さが48μm、気孔度が22vol%である電極を収得した。
製造された正極を1.4875cmの円形に打ち抜いて用意した。1.7671cmの円形で切断したリチウム金属薄膜を相対電極として用意した。二つの電極の間に実施例1及び比較例1で収得した固体電解質膜を介在させてコイン型ハーフセルを製造した。
Figure 2022513248000005
実施例1の固体電解質膜を用いて三つの全固体電池を用意した。これをそれぞれ常温(実施例3-1)、100℃で1時間露出(実施例3-2)、100℃で12時間露出(実施例3-3)の条件で維持した後、回収して放電容量を測定した。また、比較例1の固体電解質膜を用いて二つの全固体電池を用意した。これをそれぞれ常温(比較例2-1)及び100℃で12時間露出(比較例2-2)の条件で維持した後、回収して放電容量を測定した。上記の表4は放電容量結果を示したものである。
放電容量は、以下のような条件で測定した。それぞれの実施例及び比較例で製造した電池に対し、以下の条件で充/放電を行って初期効率を評価した。
充電時:CC(定電流)/CV(定電圧)モードで4.15Vまで0.05Cで充電、0.02Cでカットオフ
放電時:CCモードで3Vまで0.05Cで放電
表4から確認できるように、本発明による固体電解質膜が介在された電池の場合、高温に露出したとき、固体電解質膜のイオン伝導度を急激に下げることで電池駆動を制御することができる。これによって、電池の耐熱安全性を確保することができる。

Claims (14)

  1. 全固体電池用固体電解質膜であって、
    前記固体電解質膜は、1×10-7S/cm以上のイオン伝導度を有し、
    イオン伝導性の低い高分子材料(A)と固体電解質材料(B)との混合物を含む、固体電解質膜。
  2. 前記高分子材料(A)はイオン伝導度が9×10-8S/cm以下であり、固体電解質材料(B)はイオン伝導度が1×10-7S/cm以上である、請求項1に記載の固体電解質膜。
  3. 前記高分子材料(A)は、ポリオレフィン系高分子、ポリスチレン系高分子、ポリアクリレート系高分子、ポリカーバイド系高分子、ポリエステル系高分子またはこれらのうち二つ以上を含む、請求項1または2に記載の固体電解質膜。
  4. 前記固体電解質材料(B)は、高分子系固体電解質材料を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の固体電解質膜。
  5. 前記固体電解質材料(B)は、固体電解質材料100wt%に対して高分子系固体電解質材料を90wt%以上で含み、高分子樹脂とリチウム塩とが混合された複合物を含む、請求項4に記載の固体電解質膜。
  6. 前記固体電解質膜は、温度変化に応じて固体電解質材料(B)と高分子材料(A)との相分離が誘導されて固体電解質膜内に高分子材料(A)を含むイオン伝導遮断層が形成され、前記温度変化は温度上昇である、請求項1から5のいずれか一項に記載の固体電解質膜。
  7. 前記固体電解質材料(B)は高分子系固体電解質材料を含み、前記高分子系固体電解質材料は高分子樹脂とリチウム塩とが混合された複合物を含み、前記高分子樹脂は高分子材料(A)を構成する重合単位を含む共重合体である、請求項1から6のいずれか一項に記載の固体電解質膜。
  8. 前記高分子樹脂は、ポリエーテル系高分子、ポリカーボネート系高分子、アクリレート系高分子、ポリシロキサン系高分子、ホスファゼン系高分子、ポリエチレン誘導体、アルキレンオキサイド系高分子、リン酸エステル系高分子、ポリアジテーションリシン、ポリエステルスルファイド、ポリビニルアルコール、ポリフッ化ビニリデン系高分子、イオン性解離基を含む重合体のうち少なくともいずれか一つを含み、前記高分子樹脂の高分子鎖内に高分子材料(A)を構成する重合単位を含む、請求項7に記載の固体電解質膜。
  9. 前記重合単位は、オレフィン系重合単位、スチレン系重合単位、アクリル系重合単位、カーバイド系重合単位、エステル系重合単位またはこれらのうち二つ以上である、請求項7または8に記載の固体電解質膜。
  10. 前記高分子樹脂は、ポリスチレン-ポリエチレンオキサイド共重合体を含む、請求項7から9のいずれか一項に記載の固体電解質膜。
  11. 前記高分子樹脂は、高分子樹脂100wt%に対して高分子材料(A)を構成する重合単位を51wt%~99wt%で含む、請求項7から10のいずれか一項に記載の固体電解質膜。
  12. 前記固体電解質材料(B)100重量部に対して高分子材料(A)が7重量部~80重量部である、請求項7から11のいずれか一項に記載の固体電解質膜。
  13. 前記高分子材料(A)は分子量(Mn)が1kg/mol~10,000kg/molである、請求項1から12のいずれか一項に記載の固体電解質膜。
  14. 前記高分子材料(A)はガラス転移温度及び/または溶融温度が150℃以下ある、請求項1から13のいずれか一項に記載の固体電解質膜。
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