JP2003303621A - ポリマー電解質およびポリマーリチウム電池 - Google Patents

ポリマー電解質およびポリマーリチウム電池

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Abstract

(57)【要約】 【課題】高いイオン導電性を有しポリマー電池に適用で
きる高分子電解質とすること、およびそのポリマー電解
質を用いた室温域での作動可能なポリマーリチウム電池
を提供することを課題とする。 【解決手段】基材ポリマーと主鎖にオリゴエチレンオキ
シド鎖とそれに結合した連結分子とを繰り返し単位とす
る高分岐ポリマーと、リチウム塩とからなるポリマー電
解質。正極と、ポリマー電解質と、負極とからなるポリ
マーリチウム電池において、前記ポリマー電解質は、基
材ポリマーと主鎖にオリゴエチレンオキシド鎖とそれに
結合した連結分子とを繰り返し単位とする高分岐ポリマ
ーと、複合リチウム塩とからなるポリマーリチウム電
池。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池の固体電解質
として利用できるポリマー電解質と、ポリマー電解質を
用いたポリマーリチウム電池に関する。
【0002】
【従来の技術】アルカリ金属塩などの電解質を高濃度に
溶解し、かつ固体状態で高いイオン導電性を示す高分子
材料が見いだされている。これらはイオン導電性高分子
あるいは高分子固体電解質と呼ばれている。このイオン
導電性高分子は軽量で成形性に富み固体膜として得られ
るため、弾性、柔軟性を有する新しい固体電解質として
エネルギー分野、エレクトロニックス分野への応用が期
待されている。
【0003】今までに研究されているイオン導電性高分
子の基本構造としてはポリエーテル系、ポリエステル
系、ポリアミン系、ポリスルフィド系の直線状ポリマー
が知られている。これらの化学構造を有するイオン導電
性高分子は多相系の結晶性高分子であるため、イオン導
電性が相変化の影響を受けやすく室温でのイオン導電率
が低い。この不具合を解消するため、比較的高いイオ
ン導電性を示すエーテルセグメントを含むポリマーポ
リエーテル架橋したポリマー高分子電解質型イオン導
電体可塑化した高分子などが種々報告されている。
【0004】例えば、特開昭63−193954号公報
には、有機ポリマーが主鎖となるポリエチレンオキシド
にエステル結合を介して導入された側鎖としてエチレン
オキシド付加物を有する分岐ポリエチレンオキシドから
なるリチウムイオン導電性ポリマーが開示されている。
また、特開平2−207454号公報には、ポリホスフ
ァセンの主鎖にオリゴエチレンオキシド鎖の側鎖を導入
した有機ポリマーを用いた全固体リチウム二次電池が開
示されている。
【0005】これらの有機ポリマーはオリゴエチレンオ
キシド鎖が側鎖となって結合している。そのため電解質
を溶解したイオン導電性固体電解質では、主鎖を構成す
る繰り返し単位が十分な機械的強度を持ったものでない
とその機械的物性を保持することが困難である。これら
の有機ポリマーは、いずれも主鎖が軟質系の重合体であ
り機械的強度が不足し成形性などの点で問題を有してい
る。
【0006】高分子電解質のイオン導電性を高める手段
として、特開平5−314995号公報には、Li+
主な荷電体となる高分子固体電解質中に、体積分率で5
〜60%の絶縁性無機粉体を分散させた電解質複合体が
開示されている。そして、絶縁性無機粉体としてAl2
3、SiO2,Fe23、ZrO2、CeO2、BaTi
3、PbTiO3,Pb(Zr,Ti)O3が挙げられ
ている。固体高分子としてはポリエチレンオキシド、ポ
リプロピレンオキシドが用いられている。
【0007】特開平11−54151号公報には、ボロ
キシン環を持ちポリエチレンオキシド鎖を持つイオン伝
導体用基材の開示がある。
【0008】特開2001−53441号公報には、イ
オン導電用電解質塩と、イオン導電に携わるイオン導電
分子鎖と、イオン導電分子鎖に結合されイオン導電用電
解質塩のアニオンを捕捉するボロキシン環とを持ち、イ
オン導電性分子と、イオン導電用電解質塩を分散、固定
する構造材と、からなる開示がある。
【0009】ポリマー電池に使用されるポリマー電解質
はイオン導電率を高めることが課題である。しかしその
ために使用する電解質塩の種類によっては、集電体とし
て使用するアルミニウム箔と反応して、アルミニウム箔
の腐食および高抵抗膜を形成するものがあり、室温での
電池の作動が難しいという不具合がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は上記の事情
に鑑みてなされたもので、高いイオン導電性を有するポ
リマー電解質とすることおよび、そのポリマー電解質を
用いて集電体のアルミニウム等と反応しないポリマーリ
チウム電池を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のポリマー電解質
は、基材ポリマーと主鎖にオリゴエチレンオキシド鎖と
それに結合した連結分子とを繰り返し単位とする高分岐
ポリマーと、リチウム塩とを有する。
【0012】前記リチウム塩は、Li(CF3
22、Li(C26SO22の1種から選ばれるのが
好ましい。
【0013】前記基材ポリマーとしては、ポリエチレン
オキシド、ポリプロピレンオキシド、エチレンオキシド
−プロピレンオキシドの共重合体等、から選ぶことがで
きる。
【0014】前記連結分子は、ジオキシベンゾエートが
利用できる。
【0015】本発明のポリマーリチウム電池は、正極
と、ポリマー電解質と、負極とからなるポリマーリチウ
ム電池において、前記ポリマー電解質は、基材ポリマー
と主鎖にオリゴエチレンオキシド鎖とそれに結合した連
結分子とを繰り返し単位とする高分岐ポリマーと、複合
リチウム塩とを有する。
【0016】前記複合リチウム塩は、Li(CF3
22−LiPF6、Li(C26SO 22−LiPF6
の1種から選ばれるのが好ましい。
【0017】前記複合リチウム塩に含まれるLiPF6
の量は、リチウム塩中に5〜20重量%であることが好
ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明のポリマー電解質は、基材
ポリマーと、主鎖にオリゴエチレンオキシド鎖とそれに
結合した連結分子とを繰り返し単位とする高分岐ポリマ
ーと、リチウム塩とからなる。
【0019】このポリマー電解質は、基材ポリマーに高
分岐ポリマーを配合したことによりポリマー電解質のイ
オン導電性が向上する。さらに、ポリマー電解質中にB
aTiO3などの無機物を配合すると、特に低温域での
イオン導電性が向上し室温で作動するポリマー電池用の
電解質として利用することができる。
【0020】ポリマー電解質を構成する基材ポリマー
は、ポリアルキレンオキシドのポリエチレンオキシド、
ポリプロピレンオキシドおよびその共重合体が用いられ
る。基材ポリマーの分子量は10万〜500万程度のも
のが好ましい。
【0021】この基材ポリマーの分子量が小さい場合、
基材ポリマーと高分岐ポリマーとの複合物のフイルム成
形が困難となり好ましくない。また、基材ポリマーと高
分岐ポリマーとの複合物は、通常溶液からのフイルム化
を行うため、溶媒に可溶とするため分子量が高すぎても
好ましくない。また、架橋等で溶解不可のものも好まし
くない。
【0022】高分岐ポリマーは、主鎖のオリゴエチレン
オキシド鎖と、メタジヒロドキシ安息香酸が連結分子と
して主鎖に結合し、エステル結合およびエーテル結合を
形成した高度に分岐したもの等を用いることができる。
【0023】高分岐ポリマーは、架橋でなく連結分子で
分岐したオリゴエチレンオキシド鎖が形成できるのでエ
チレンオキシド鎖が非晶性を保持してイオン導電性を有
し、イオン導電性の基材ポリマーと複合体を形成すると
両者の相乗効果によりイオン導電性を高めることができ
る。
【0024】この高分岐ポリマーは、主鎖にオリゴエチ
レンオキシド鎖と該オリゴエチレンオキシド鎖に結合し
た連結分子とからなる繰り返し単位を有し、前記連結分
子は官能基を3個有し分岐状のオリゴエチレンオキシド
側鎖を有する高分子とすることができる。その一般式を
化1式に示す。
【0025】
【化1】 化1式でRはH、CH3、COCH3基などの炭素数3以
下のアルキル基または炭素数3以下のアシル基を示す。
また、式中n、n’はオリゴエチレンオキシドの重合度
を示し1〜20の整数である。mは繰り返し単位を表す
任意の整数である。
【0026】なお、末端基がOHである場合は金属イオ
ンがOH基に捕捉され、金属イオン移動が阻害される。
このため、末端基はOH基以外のものが好ましく、例え
ばエステル化されていることが好ましい。
【0027】連結分子は、オリゴエチレンオキシド鎖の
末端とエーテル結合を、オリゴエチレンオキシド鎖の他
の末端とエステル結合によりオリゴエチレンオキシド鎖
の繰り返し単位を形成することができる。
【0028】前記連結分子としては、オキシ基を複数個
有する芳香族カルボン酸およびそのエステルが利用でき
る。例えばジオキシ芳香族カルボン酸エステルでは、ジ
オキシ基のそれぞれがオリゴエチレンオキシド鎖の1末
端がエーテル結合し、オリゴエチレンオキシド鎖の他端
がカルボキシル基とエステル結合した繰り返し単位で分
岐して枝状に伸びて高分子化する。この場合ジオキシ芳
香族カルボン酸のベンゼン核に結合したオキシ基の位置
は、オリゴエチレンオキシド鎖と容易にエーテル結合が
可能であればカルボキシル基に対してo−位、m−位、
p−位のいずれでもよく、例えば3,5位あるいは、
3,4位のジオキシ安息香酸などが利用できる。特にオ
キシ基が対称位置に結合した3,5オキシ安息香酸が枝
状の高分子を形成するには好ましい。
【0029】また、前記連結分子に結合したオリゴエチ
レンオキシド鎖の一部は、第2のオリゴエチレンオキシ
ド鎖として化2式に示す分岐側鎖を形成していてもよ
い。第2のオリゴエチレンオキシド鎖の末端は、水素、
炭素数が3以下のアルキル基(メチル、エチル、プロピ
ルなど)、アシル基(アセチル、プロピオニルなど)か
ら選ばれる有機基が結合していてもよい。リチウム塩な
どを電解質として使用する場合はオリゴエチレンオキシ
ドの末端が水酸基となる水素は、塩類と結合を形成し易
いのでアルキル基、アシル基であることが望ましい。こ
れらは、イオンの配位を妨げない程度の嵩高さであるこ
とが望ましい。
【0030】
【化2】 前記高分岐ポリマーは、化2式に示したように、連結分
子に結合した第2のオリゴエチレンオキシド鎖が分岐側
鎖を形成した繰り返し単位がランダムに混在している。
この第2のオリゴエチレンオキシド鎖は、分岐側鎖を形
成しているので分子内での自由度が高く電解質イオンと
の親和性とイオンの移動しやすさとが付与できイオン導
電性をより高めることができる。
【0031】高分岐ポリマーは、連結分子を介してオリ
ゴエチレンオキシド鎖が2方向に枝状に伸びる分岐型ポ
リマーであるので、架橋ポリマーの場合とは異なり前記
した複合体の成形性を保持して機械的特性を高めること
ができる。また、この有機ポリマーは分岐型ポリマーで
あり非結晶性の高分子であるのでポリマーの相変化によ
るイオン導電性の影響を除くことができる。
【0032】高分岐ポリマーの合成は、例えば、ジオキ
シベンゾエートのフェノール性水酸基にエチレンオキシ
ドの付加や、ハロゲン化オリゴエチレンオキシド、一方
の末端を保護したオリゴエチレンオキシドのハロゲン化
物とフェノール性水酸基とのエーテル化反応により得ら
れるモノマーのジオリゴエチレンオキシベンゾエートの
エステルを触媒(例えば錫触媒)の存在下に加熱する縮
重合反応によって合成することができる。
【0033】高分岐ポリマーの繰り返し単位を構成する
オリゴエチレンオキシド鎖の重合度は1〜20の範囲が
好ましい。高分岐ポリマーの重合度か低いとイオン導電
性能が十分でなく、逆に重合度か高くなりすぎるとオリ
ゴエチレンオキシド鎖内でイオン導電性を阻害する結晶
化が起こりやすくなるためである。オリゴエチレンオキ
シド鎖の原料としては、重合度1のジエチレングリコー
ル、重合度2のトリエチレングリコール、オリゴポリエ
チレングリコール、トリエチレングリコールモノクロル
ヒドリン(HOCH2CH2OCH2CH2OCH2CH2
l)、ジエチレングリコールモノクロルヒドリン(HO
CH2CH2OCH2CH2Cl)、オリゴエチレングリコ
ールモノクロルヒドリン(HOCH2CH2(OCH2
231 6OCH2CH2Cl)、トリエチレングリコー
ルモノブロムヒドリン(HOCH2CH2OCH2CH2
CH2CH2Br)、ジエチレングリコールモノブロムヒ
ドリン(HOCH2CH2OCH2CH2Br)、オリゴエ
チレングリコールモノブロムヒドリン(HOCH2CH2
(OCH2CH2316OCH2CH2Br)等が使用で
きる。
【0034】高分岐ポリマーは、主鎖のオリゴエチレン
オキシド鎖と、メタジヒロドキシ安息香酸が連結分子と
して主鎖に結合し、エステル結合およびエーテル結合を
形成した高度に分岐したものとすることができる。例え
ばポリビストリエチレングリコールベンゾエート(以
下、poly-AcIbと略称する)が挙げられる。
【0035】高分岐ポリマーの基材ポリマーへの添加量
は、基材ポリマーに対して5〜30重量%の範囲が好ま
しい。
【0036】ポリマー電解質に配合される、リチウム塩
は、Li(CF3SO22N、Li(C25SO22
等利用できる。
【0037】これらのリチウム塩は、基材ポリマーと高
分岐ポリマー混合物中で高いイオン導電性が得られる。
特に低温域でのイオン導電性を高くすることが可能とな
る。
【0038】このポリマー電解質には、さらにフィラー
を添加して低温域でのイオンで導電性を高めることがで
きる。
【0039】ポリマー電解質の製造は、基材ポリマー、
高分岐ポリマー、リチウム塩を溶媒に混合分散させ、溶
媒として例えばアセトニトリルを用いた湿式法(キャス
テング)により電解質膜を形成することができる。場合
によっては非水溶媒のエチレンカーボネートなどの環状
カーボネート類を添加して成膜しても良い。
【0040】本願発明のポリマーリチウム電池は、上記
のポリマー電解質を利用して構成することができる。
【0041】上記のポリマー電解質で用いたリチウム塩
は、イオン導電性の点からは、例えばLi(CF3
22N、Li(C25SO22Nが好ましい。しか
し、前記のリチウム塩は、電池の正極の集電体として用
いるアルミニウムと反応して高抵抗膜を生成する傾向を
示す。そこでLi(CF3SO22N、Li(C25
22NにLiPF6を添加して複合塩とすることでアル
ミニウムとの反応を抑制することが可能となる。
【0042】そこで電池に用いるポリマー電解質には、
複合リチウム塩のLi(CF3SO22N−LiPF6
Li(C25SO22N−LiPF6用いるのが望まし
い。
【0043】複合リチウム塩を用いることでアルミニウ
ムとの反応を抑制することができる。複合リチウム塩に
添加するLiPF6の量は、Li(CF3SO22N、ま
たはLi(C25SO22Nに対して5〜20重量%の
範囲の量であることが好ましい。
【0044】この複合リチウム塩の使用量は、基材ポリ
マーおよび高分岐ポリマーに含まれるエーテル結合の酸
素原子との比で決められ、Li/O=1/8〜1/32
の範囲が好ましい。
【0045】本願発明のポリマー電解質を使用したポリ
マーリチウム電池の構造は特に限定されないが、通常、
正極および負極とポリマー電解質とから構成され、積層
型電池や円筒型電池等に適用できる。また、ポリマー電
解質と組み合わせられる電極は、公知のリチウム2次電
池の電極として知られるものから適宜選択して使用する
ことができる。
【0046】例えば、正極には、活物質として遷移金属
酸化物のLiMn24、LiNiO 2、LiCoO2から
選ばれる1種が用いられ、集電材のアルミニウム箔に本
発明のポリマー電解質を塗布形成されたものが利用でき
る。
【0047】負極には、活物質としてリチウム金属、リ
チウム合金、炭素質材のグラファイトあるいは酸化物、
窒化物材料が用いられ、粉末の場合は結合剤と共に集電
材の銅箔に塗布して形成されたものを用いることができ
る。
【0048】電解質は上記で述べたポリマー電解質がそ
のまま利用できる。また、ポリマー電解質中には、非水
溶媒のエチレンカーボネート、プロピレンカーボネー
ト、エチルメチルカーボネート、ジメチルカーボーネー
ト、エチルメチルカーボネートなどの非水系カーボネー
トを含浸させて利用することもできる。
【0049】本発明のポリマー電解質を用いることで得
られるポリマー電池は、リチウム二次電池として、高温
域、低温域でのサイクル特性等に優れた電池となる。
【0050】
【実施例】以下実施例により具体的に説明する。
【0051】(実施例1)基材ポリマーとして分子量が
200×104のポリエチレンオキシド(PEO)と、
高分岐ポリマーとして化3式に示すポリマー(以下poly
-Ac1bと称する)をPEOに対して10重量%、20重
量%、30重量%の3水準、フィラーとしてBaTiO
3を10重量%、リチウム塩としてLi(CF3SO22
Nを基材ポリマーおよび高分岐ポリマーに含まれるエー
テル結合の酸素原子数との比Li/Oが1/8、1/1
2、1/16、1/32となる添加量での組成構成と
し、各混合組成物を溶媒のアセトニトリルに溶解分散さ
せてキャステング法によりポリマー電解質膜を調整し
た。
【0052】
【化3】
【0053】(キャステング法)予め重さを秤量したア
セチル化したポリ[ビス(トリエチレングリコール)ベ
ンゾエート](化3式)とポリエチレンオキシドを所定
の重量比で混合し、グローブボックス(アルゴン下)中
で少量のアセトニトリルに溶解し、これにBaTiO3
を10重量%と(CF3SO22NLiをLi/Oが上
記の比率になるように添加して均一の溶液とした。そし
てキャステング法によりテフロン(登録商標)シート上
にキャステングしグローブボックス内で1時間放置した
後、40℃に設定した乾燥炉で4時間減圧乾燥し、さら
に60℃で20時間減圧乾燥することによりポリマー電
解質膜を形成した。 (イオン伝導性の評価)作製した各フィルムを、測定中
一定の厚さを保つためにフッ素樹脂製リングと共にステ
ンレス電極で挟み込み、それを複素交流インピーダンス
測定装置に導線を用いて接続し、その抵抗値を測定し
た。測定は20℃から80℃まで10℃毎に行い、測定
した抵抗値より30℃と80℃のイオン伝導率を求め
た。
【0054】伝導率σ(S/cm)は次のように定義さ
れる。
【0055】σ=C/R (C=I/S) ここでIは試料の厚さ、Sはその面積、Rは抵抗を示
す。IとSの値は常にそれぞれ0.04cm、0.78
5cm2になるようにフィルムを作成している、Cの値
は常に0.05096である。抵抗値Rは複素交流イン
ビータンス測定を行い決定した。この方法を用いれば、
周波数変化に対応するインビータンス変化並びに位相の
変化を解析することにより、バルク、粒界あるいは電極
の挙動を明らかにすることができる。
【0056】得られた各ポリマー電解質膜について、3
0〜80℃範囲のイオン導電率を測定した。poly-Ac1b/
PEO=20/80の基材ポリマーと高分岐ポリマーとの
組成で、リチウムイオンの添加量(Li/O=1/3
2、1/18、1/12、1/8)を変化させた時のポ
リマー電解質膜のイオン電導率を縦軸に絶対温度の逆数
を横軸に取りイオン電導率の温度依存性を図1に示し
た。
【0057】リチウムイオン濃度を増させるとイオン導
電率は増加し、Li/O比が1/12で最大値となり、
Li/O比が1/8では少し低下する傾向を示した。
【0058】基材ポリマーに対して高分岐ポリマーを1
0、30重量%添加したポリマー電解質膜も図示しない
が上記と同様に、リチウムイオン濃度の増加に伴いイオ
ン導電率が増加する傾向を示した。
【0059】図2は、リチウムイオンの量がLi/O=
1/12における30℃(×印)と、80℃(○印)の
イオン電導率を横軸に高分岐ポリマーの添加量0%、1
0重量%、20重量%、30重量%の時のイオン電導率
をプロットして示した。30℃では高分岐ポリマー量の
増加によりイオン導電率が増加したが、80℃では、ほ
ぼ一定の値であった。なお、高分岐ポリマー無添加時の
△印は温度が25℃の時のものである。
【0060】この結果、フィラーを添加した系では基材
ポリマーに高分岐ポリマーを添加すると、ポリマー電解
質膜は低温でイオン導電率を向上させる効果があること
を示している。
【0061】高分岐ポリマーと基材ポリマーとの比率が
poly-Ac1b/PEO=20/80の時のポリマー電解質膜の
イオン導電率は、80℃で5×10-3S/cm、30℃で
3×10-4S/cmの値であった。
【0062】(実施例2)実施例1において基材ポリマ
ーに分子量が60×104のPEOポリマーを用いた以
外は、実施例1と同様の高分岐ポリマーの配合割合でポ
リマー電解質膜を作製してイオン導電率を実施例1同様
に評価した。
【0063】基材ポリマーの分子量が実施例1に比べて
低い場合でも、高分岐ポリマー含量の増加に伴い30℃
でのイオン導電率の増加が認められた。poly-Ac1b/PEO
=20/80でのイオン導電率の温度依存性を図3に示
す。図3に示したようにフィラーを添加した系ではイオ
ン導電率はLi/O=1/12で最大値を示した。
【0064】図4には、ポリマー電解質膜のLi/O=
1/12において高分岐ポリマー含量の増加に伴う30
℃と80℃のイオン導電率の変化を示した。高分岐ポリ
マーのpoly-Ac1b含量が20重量%の時にイオン導電率
が最大値を示し、80℃で7×10-3S/cm、30℃で
4×10-4S/cmの値であった。
【0065】以上の結果、イオン導電率は高分岐ポリマ
ーを添加することにより増加する。特に低温域でのイオ
ン導電率の向上に高分岐ポリマーの添加は非常に有効で
ある。イオン導電率は、使用する基材ポリマーPEOの
分子量、リチウムイオン量のLi/O比により変化する
が、低温(30℃)、高温(80℃)共に高いイオン導
電率は、分子量60×104のPEO(実施例2)を使
用した場合、高分岐ポリマーのpoly-Ac1bが20重量
%、リチウム塩の量Li/O=1/12であり、分子量
200×104のPEO(実施例1)を使用した場合、
高分岐ポリマーのpoly-Ac1bが20〜30重量%、リチ
ウムイオンの量がLi/O=1/12の場合であった。
しかし、一定のLi/O比の条件では、PEOの分子量
の増加に伴いイオン導電率は低下する傾向が認められ
た。 (実施例3)実施例1において、リチウム塩をLi(C
25SO22Nに変えた以外は実施例1同様な配合割合
でポリマー電解質膜を作製してイオン導電率を評価し
た。
【0066】基材ポリマーPEOの分子量200×10
4で高分岐ポリマーpoly-Ac1bを10、20重量%添加し
たポリマー電解質膜においてイオン導電率は、Li/O
=1/16で最大となり、Li/O=1/12、1/6
では低下する傾向を示した。高分岐ポリマーを30重量
%添加したポリマー電解質膜ではLi/O=1/12で
イオン導電率は最大値を示した。
【0067】高温(80℃)、低温(30℃)でのイオ
ン導電率は、図5に示したようにポリマー電解質膜中の
高分岐ポリマーに関係なくほぼ一定の値であった。しか
し、リチウム塩にLi(CF3SO22Nを使用した実
施例1の場合と同様にイオン導電率は高分岐ポリマーの
添加により増加する。したがって、リチウム塩を変えて
も低温でのイオン導電率の向上に、高分岐ポリマーの添
加は有効であることがわかる。高分岐ポリマーのPoly-A
c1bを30重量%含みLi/O=1/12のポリマー電
解質膜のイオン導電率は80℃で9.5×10-4S/c
m、30℃で9×10-5S/cmであった。 (実施例4)実施例2においてリチウム塩をLi(C2
5SO22Nに変えた以外は同様なポリマーの配合割
合でポリマー電解質膜を作製してイオン導電率を評価し
た。
【0068】基材ポリマー中の高分岐ポリマー含有を1
0、20、30重量%と添加量を増したフィラーを含む
ポリマー電解質膜は、リチウムイオン濃度の増加に伴い
イオン導電率は徐々に増加し、Li/O=1/12で最
大値に達した後Li/O=1/8では少し低下する傾向
を示した。ポリマー電解質膜中の高分岐ポリマー含量が
10、20重量%と増加するのに伴い高温(80℃)で
も低温(30℃)でもイオン導電率の増加が認められ
た。
【0069】しかし、高分岐ポリマー含量が30重量%
では高温低温共にイオン導電率は低下した。Li/O=
1/12における高分岐ポリマー含有量増加に伴う30
℃と80℃のイオン導電率の変化を図6に示した。高分
岐ポリマーpoly-Ac1bを20重量%含むポリマー電解質
膜のイオン導電率は80℃で7×10-3S/cm、30℃
で1×10-4S/cmであった。
【0070】Li(C25SO22Nを使用したポリマ
ー電解質膜では、Li(CF3SO22Nを使用したポ
リマー電解質膜に比較してイオン導電率は低下した。リ
チウム塩の種類の違いの影響が認められる。一定のLi
/O比ではLi(CF3SO22Nの場合と同様に、P
EOの分子量の増加に伴いイオン導電率は低下する傾向
が認められた。 (実施例5)基材ポリマーとして分子量60×104
PEOを用いリチウム塩としてLi(CF3SO22
をLi/O=1/12の量使用し、フィラーとしてBa
TiO3を10重量%用い、高分岐ポリマーの割合をPEO
/poly-Ac1b=100/0、90/10、80/20、7
0/30に変化させて作製した。得られたポリマー電解
質膜のイオン導電率の温度依存性を図7に示した。
【0071】図7に示したように高分岐ポリマーの添加
量が20%で最大のイオン導電率を示した。
【0072】(実施例6)リチウム塩(Li(SO2
32N)の量をLi/O=1/15とし、フイラーB
aTiO3を10重量%(粒径0.5μm)、基材ポリ
マーにEO/PO共重合体(n/m=90/10モル
%:分子量=83×104)を用い、高分岐ポリマー(p
oly-Ac1b;Mn=25000)を20重量%添加した場合
と、無添加の場合のポリマー電解質膜を、アセトニトリ
ルによりキャステング法で調製した。
【0073】得られたポリマー電解質膜を0〜80℃の
範囲で実施例1と同様にイオン導電率の温度依存性を調
べた。結果を図8に示した。図8に示したように、基材
ポリマーが共重合体の場合であっても高分岐ポリマーの
添加により、低温領域(0〜20℃)ではイオン導電率
の向上が認められる。
【0074】(ポリマー電池)PEO系電解質膜の電解
質塩としては、熱的安定性、導電性、界面抵抗等を勘案
してLi(CF3SO22Nが最適と考えられる。しか
し、高温(80℃以上)では電池に用いるステンレス、
アルミニウムが電解質塩と反応し、高抵抗膜層を形成す
る傾向が認められたので、さらにLi(C25SO22
Nについてリチウムポリマー電解質膜への適応性を検討
した。Li(C25SO22Nは、Li(CF3SO2
2Nに比べてアルミニウムとの界面抵抗は幾分低下し
た。しかし、Li金属と電解質膜および、正極材と電解
質膜との界面抵抗は両者の間で大きな差は認められなか
った。イオン導電率は、Li(C25SO22NはLi
(CF3SO22Nに比べて低い値であった。
【0075】(参考例)Li/PEO12Li(CF3
22N/LiNi0.8Co0.22と、Li/PEO12
Li(C25SO22N/LiNi0.8Co0.22のリ
チウム塩にLiPF6を添加したボタン電池を作製し
た。正極はアルミ箔の上に圧着する方法を用いた。
【0076】このボタン電池の80℃でI=0.2mA
/cm2での充放電容量を縦軸に電池容量と横軸にサイ
クル数としたサイクル特性をLiPF6を10重量%添
加した場合と無添加の場合を図9および図10に示し
た。電解質がLi(C25SO 22Nの場合(図10)
でもLi(CF3SO22N(図9)と同様にLiPF6
添加効果が認められる。
【0077】図10のLi(C25SO22N塩では、
10%のLiPF6を添加することによる、サイクル特
性の向上が伺える。これは、正極活物質とアルミニウム
との界面抵抗の増大の抑制によるものと考えられる。1
00回のサイクルで、容量が110mAh/gから90
mAh/gに低下したのみで、固体電池としてはかなり
優れた特性であると考えられる。
【0078】正極の集電体として用いるアルミ箔と正極
合剤と反応して界面抵抗が高くなるのを抑制する目的
で、アルミ表面にフッ化物が形成し易い、LiPF6
電解質塩に少量添加した場合の効果を調べた。表1に正
極合剤とアルミ、Ptとを23日間接触させた際の界面
抵抗を示した。
【0079】
【表1】
【0080】表1に示したようにリチウム塩に対してL
iPF6を10重量%添加すると、アルミニウムの界面
抵抗が無添加のものに比べて低下するのが認められた。
【0081】表2には、ポリマー電解質膜にLiPF6
の添加量を変えた場合の80℃と25℃のイオン導電率
を示した。
【0082】PEO−Li(C25SO22NにLiP
6を添加した場合はPEO−Li(CF3SO22Nに
比べ導電率は低いが、表2に示したようにいずれもLi
PF6を添加することでイオン導電率の低下が認められ
た。
【0083】
【表2】
【0084】(低温での電池特性) (実施例7)電池構成が[Li/(PEO−10重量%p
oly-Ac1b)10−(90重量%Li(CF3SO22N−
10重量%LiPF6)−10重量%BaTiO3/Li
Ni0 .8Co0.22]である電池の正極容量の50℃でサ
イクル特性を図11に示した。
【0085】充放電流0.1mA/cm2(約0.1
C)ではcut-off電圧が4.4〜2.5Vで初期容量が
140mA/gと高い値(●印)が得られた。充電終止
電圧が4.4Vと高いのは、電解質のバルク抵抗と電解
質/電極界面抵抗との和が1000Ω以上と高いためで
ある。50℃では、高容量で安定に充放電が可能であ
る。
【0086】図12に同様なセル構成での40℃での充
放電サイクル特性を示した。この温度では、Li電極と
の界面抵抗が大きく、高電流密度での充放電は困難であ
ったが、0.02mA/cm2では安定な充放電が可能
であった。
【0087】表3に各種電解質の低温での電解質バルク
抵抗、正極/電解質,Li/電解質界面抵抗を示した。
界面抵抗は数時間接触後の値である。高分岐ポリマーを
含まないポリマー電解質では、Li金属との界面抵抗は
低いが、電解質のバルク抵抗が高いので、総合的には、
高分岐ポリマー添加の効果と考えられる。
【0088】
【表3】
【0089】(長期サイクル特性)正極活物質の量を少
なくし、長期のサイクル特性を検討した。図13に[L
i/(PEO−10重量%poly-Ac1b)10−(90重量
%Li(CF3SO22N−10重量%LiPF6)−1
0重量%BaTiO3/LiNi0.8Co0.22]の電池
構成で60℃でI=0.2mA/cm2の条件で電池容量の
充放電サイクルによる変化を示した。初期の数10回は
容量がむしろ増大する傾向が見られた。充放電前後の電
池抵抗の測定によると、初期の充放電サイクルにより、
電池抵抗が低下することが認められたので、その影響と
考えられる。この電池抵抗の低下は充放電による接触抵
抗の低下に起因していると思われる。
【0090】(ポリマー電解質膜の機械的特性)一般に
リチウムイオン導電性ポリマーは、導電性と機械的強度
とはトレードオフの関係にある。実験室製の引張強度試
験機で、各温度における機械的強度を測定した。表4に
測定結果の一例を示した。
【0091】PEOはリチウム塩を添加することにより
弱くなることが伺える。本発明のポリマー電解質膜は、
ダイソーが報告(第10回リチウム電池に関する国際会
議のポスター発表 2000.5.28〜6.2イタリア コモ市)
している架橋型高分子量ポリマー電解質膜とほぼ同等の
機械的強度を示した。
【0092】
【表4】
【0093】(アルミニウム腐食電位へのLiPF6
加効果)本発明の電池の電圧は4V以上であり、表5に
示したようにLi(CF3SO22N塩単独では3.8
Vで腐食が始まるので、アルミニウムを集電体に使うと
腐食がおこる。Li(C25SO22Nでは4.1Vと
なりいくぶん向上するが、10%LiPF6を添加する
することでアルミニウムの腐食電圧が高くなることを示
している。また、Li(CF3SO22N塩単独で基材
ポリマーを共重合体に変えても腐食の始める電圧は変わ
らない。よって、LiPF6の添加が有効であることを
示している。
【0094】
【表5】
【0095】図14にステンレス容器内で構成したポリ
マー電池におけるリチウム塩(Li-imide)にLiPF6
添加した時の電気化学的安定性に関する特性を示す。こ
こで符号1は Li-imideのみ、符号2は Li-imide+Li
PF6のチャートである。
【0096】リチウム塩にLiPF6を添加して複合リ
チウム塩することにより図14に示したように6Vの高
電圧まで安定であり、このポリマー電解質膜の電気化学
的安定性(電位窓)が優れていることを示している。
【0097】
【発明の効果】本発明のポリマー電解質を用いたポリマ
ー電池は、基材ポリマーに添加するリチウム塩としてL
i(CF3SO22Nが好ましいが、このリチウム塩は
正極の集電体であるアルミニウムと反応して、高抵抗膜
を生成する傾向がある。そこでリチウム塩としてLiP
6を10%程度混合した複合塩としたリチウム塩をポ
リマー電解質として用いることにより電池でのアルミニ
ウムとの反応性が抑制され、界面抵抗が低下する。その
結果良好な電池特性を示すポリマー電池が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のポリマー電解質膜のイオン導電率の
温度依存性を示すグラフである。
【図2】実施例1のポリマー電解質膜のイオン導電率の
高分岐ポリマーの添加量依存性を示すグラフである。
【図3】実施例2のポリマー電解質膜のイオン導電率の
温度依存性を示すグラフである。
【図4】実施例2のポリマー電解質膜のイオン導電率の
高分岐ポリマーの添加量依存性を示すグラフである。
【図5】実施例3のポリマー電解質膜のイオン導電率の
高分岐ポリマーの添加量依存性を示すグラフである。
【図6】実施例4のポリマー電解質膜のイオン導電率の
高分岐ポリマーの添加量依存性を示すグラフである。
【図7】実施例5のポリマー電解質膜のイオン導電率の
温度依存性を示すグラフである。
【図8】実施例7の基材ポリマーに共重合体を用いた場
合のイオン導電率と温度依存性の関係を示すグラフであ
る。
【図9】リチウム塩(Li-imide)にLiPF6の添加の
有無による電池の80℃でのサイクル特性を示すグラフ
である。
【図10】リチウム塩(Li-Beti)にLiPF6を添加し
た電池の80℃でのサイクル特性を示すグラフである。
【図11】リチウム塩(Li-imide)にLiPF6を添加
した電池の50℃(I=0.1mA/cm2)における正極容量
のサイクル特性を示すグラフである。
【図12】リチウム塩(Li-imide)にLiPF6を添加
した電池の40℃(I=0.02mA/cm2)における正極容量
の充放電サイクル特性を示すグラフである。
【図13】リチウム塩(Li-imide)にLiPF6を添加
した電池の60℃(I=0.2mA/cm2)における電池容量
の充放電サイクル特性を示すグラフである。
【図14】ステンレス容器内構成したポリマー電池にお
けるリチウム塩(Li-imide)にLiPF6添加した時の
電気化学的安定性を示すサイクル特性のチャートであ
る。
フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 CF18X CH02W DH006 EV236 EV256 GQ00 5G301 CA08 CA16 CA30 CD01 5H029 AJ06 AK03 AL12 AM03 AM07 AM16 CJ08 HJ01 HJ02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材ポリマーと主鎖にオリゴエチレンオキ
    シド鎖とそれに結合した連結分子とを繰り返し単位とす
    る高分岐ポリマーと、リチウム塩とを有することを特徴
    とするポリマー電解質。
  2. 【請求項2】前記リチウム塩は、Li(CF3
    22、Li(C26SO22の1種から選ばれる請求
    項1に記載のポリマー電解質。
  3. 【請求項3】前記基材ポリマーは、ポリエチレンオキシ
    ド、ポリプロピレンオキシド、エチレンオキシド−プロ
    ピレンオキシドの共重合体、から選ばれる一種である請
    求項1に記載のポリマー電解質。
  4. 【請求項4】前記連結分子は、ジオキシベンゾエートで
    ある請求項1に記載のポリマー電解質。
  5. 【請求項5】正極と、ポリマー電解質と、負極とからな
    るポリマーリチウム電池において、前記ポリマー電解質
    は、基材ポリマーと主鎖にオリゴエチレンオキシド鎖と
    それに結合した連結分子とを繰り返し単位とする高分岐
    ポリマーと、複合リチウム塩とを有することを特徴とす
    るポリマーリチウム電池。
  6. 【請求項6】前記複合リチウム塩は、Li(CF3
    22−LiPF6、Li(C26SO22−LiPF6
    の1種から選ばれる請求項5に記載のポリマーリチウム
    電池。
  7. 【請求項7】前記複合リチウム塩に含まれるLiPF6
    の量は、リチウム塩中に5〜20重量%である請求項7
    に記載のポリマーリチウム電池。
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