JP2022512812A - B型肝炎ウイルス疾患の処置及び予防のための新規三環式化合物 - Google Patents

B型肝炎ウイルス疾患の処置及び予防のための新規三環式化合物 Download PDF

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Abstract

本出願は、一般式:TIFF2022512812000108.tif3460式(I)を有する化合物であって、式中、R1、R2、A、X及びmが、本明細書に記載される通りである、化合物、該化合物を含む組成物、並びに該化合物を使用する方法を提供する。該化合物は、B型肝炎ウイルス(HBV)感染症を処置するためのcccDNAの阻害剤として有用である。

Description

本発明は、哺乳動物におけるHBV感染症の治療及び/又は予防に有用な有機化合物、特にHBV感染症の処置に有用なcccDNA(共有結合閉環状DNA)阻害剤に関する。
本発明は、医薬活性を有する新規三環式化合物、その製造、それを含有する医薬組成物、及び医薬としてのその潜在的な使用に関する。
本発明は、式(I)
Figure 2022512812000002
の化合物であって、式中、R、R、A、X及びmが、以下に記載される通りである、化合物又はその薬学的に許容される塩に関する。
B型肝炎ウイルス(HBV)感染症は、最もよく見られるウイルス感染症の1つであり、慢性肝炎の主因である。世界中で約20億人がHBVの過去又は現在の感染の証拠を有すると推定される。現在、2億5000万人超がHBVに慢性的に感染しており、したがって、肝線維症、肝硬変及び肝細胞癌(HCC)を発症するリスクが高い。年間約800,000人の死亡がHBV感染症に直接関連していることを示すデータがある(非特許文献1、非特許文献2)。
世界の多くの国では、出生時又は幼児期にB型肝炎ワクチンを投与しており、これにより、過去数十年にわたってほとんどの流行地域でB型肝炎の発生率及び有病率が大幅に減少した。しかしながら、ワクチンは、末期肝疾患又はHCCの発症ではワクチンの広範な使用前に感染した人々には全く影響を与えない(非特許文献3)。HBV陽性の母親から生まれた乳児の出生時のワクチン接種は、通常、垂直感染を防ぐのに十分ではなく、B型肝炎免疫グロブリンとの組合せが必要である(非特許文献4)。
現在FDAが承認している慢性B型肝炎の処置には、IFNアルファ-2b及びペグ化IFNアルファ-2aである2つの1型インターフェロン(IFN)、並びにラミブジン(3TC)、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(TDF)、アデホビル(ADV)、テルビブジン(LdT)、エンテカビル(ETV)及びベムリディ(テノホビルアラフェナミド(TAF))である6つのヌクレオシ(チ)ド類似体(NA)が含まれる。IFN処置は限定されているが、重篤な副作用があることが知られており、B型肝炎表面抗原(HBsAg)の喪失として測定される、持続的なウイルス学的応答を示した患者の割合はごくわずかであった。NAはHBV逆転写酵素の阻害剤であり、処置を受けた患者の大多数でウイルス負荷を大幅に減らし、肝機能の改善並びに肝不全及び肝細胞癌の発生率の低下をもたらす。しかしながら、NAの処置は無限である(非特許文献5、非特許文献6)。
HBV慢性感染症は、肝細胞核にエピソーム型として存在する共有結合閉環状(ccc)DNAの持続によって引き起こされる。cccDNAは、ウイルスRNA転写とその後のウイルスDNA産生の鋳型として機能する。肝細胞1個当たり数コピーのcccDNAだけで、ウイルス複製を確立又は再開することができる。したがって、慢性B型肝炎を完全に治癒するには、cccDNAを排除するか、又はcccDNAを永続的にサイレンシングする必要がある。しかしながら、cccDNAは本質的に非常に安定であり、現在利用可能な治療法ではcccDNAを排除することも、cccDNAを永続的にサイレンシングすることもできなかった(非特許文献7、非特許文献8、非特許文献9)。現在のSoCは、感染細胞に既に存在するcccDNAを排除することができなかった。慢性化の原因であるcccDNAを排除又は永続的にサイレンシングするために、新規な抗HBV試薬を発見及び開発する緊急の必要性がある(非特許文献5、非特許文献7)。
Lozano,R.et al.,Lancet(2012),380(9859),2095-2128 Goldstein,S.T.et al.,Int J Epidemiol(2005),34(6),1329-1339 Chen,D.S.,J Hepatol(2009),50(4),805-816 Li,X.M.et al.,World J Gastroenterol(2003),9(7),1501-1503 Ahmed,M.et al.,Drug Discov Today(2015),20(5),548-561 Zoulim,F.and Locarnini,S.,Gastroenterology(2009),137(5),1593-1608 e1591-1592 Nassal,M.,Gut(2015),64(12),1972-1984 Gish,R.G.et al.,Antiviral Res(2015),121,47-58 Levrero,M.et al.,J Hepatol(2009),51(3),581-592.
本発明の目的は、式(I)の新規な化合物、その製造、本発明による化合物に基づく医薬及びその生産、並びにcccDNA阻害剤としての及びHBV感染症を処置又は予防するための式(I)の化合物の使用である。式(I)の化合物は、優れた抗HBV活性を示す。更に、式(I)の化合物は、良好なPKプロファイルも示す。
本発明は、式(I)
Figure 2022512812000003
の化合物であって、
式中、
が、ハロゲンであり、
が、C1~6アルキル、フェニル、フェニルC1~6アルキル、ピラゾリル、ピリジル又はイソキノリルであり、フェニル、フェニルC1~6アルキル、ピラゾリル及びピリジルが、非置換であるか、又はハロゲン、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキル、C1~6アルコキシ、ハロC1~6アルコキシ、C1~6アルコキシC1~6アルキル、C1~6アルコキシC1~6アルコキシ、C1~6アルコキシカルボニル、C1~6アルコキシフェニルC1~6アルコキシ、カルボキシC3~7シクロアルコキシ、CN及びピロリジニルカルボニルから独立して選択される1つ若しくは2つ若しくは3つの置換基で置換されており、
Xが、結合、-C(O)-、-C(O)O-又は-C(O)-NH-であり、
Aが、-C(R)-又は-C(O)-であり、
式中、
が、H又はC1~6アルキルであり、
が、H又はC1~6アルキルであり、
mが、0又は1である、化合物
又はその薬学的に許容される塩に関する。
定義
本明細書で使用される場合、「C1~6アルキル」という用語は、単独で又は組み合わせて、1~6個、特に1~4個の炭素原子を含む飽和の直鎖又は分岐鎖アルキル基、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、1-ブチル、2-ブチル、tert-ブチルなどを意味する。具体的な「C1~6アルキル」基は、メチル、エチル、イソプロピル及びtert-ブチルである。更に具体的には、「C1~6アルキル」基は、メチルである。
「C1~6アルコキシ」という用語は、単独で又は組み合わせて、「C1~6アルキル」が上に定義される通りである、C1~6アルキル-O-基、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソ-プロポキシ、n-ブトキシ、イソ-ブトキシ、2-ブトキシ、tert-ブトキシ、ペントキシ、ヘキシルオキシなどを意味する。具体的な「C1~6アルコキシ」基は、メトキシ、エトキシ及びプロポキシである。更に具体的には、「C1~6アルコキシ」基は、メトキシ又はエトキシである。
「C3~7シクロアルキル」という用語は、3~7個の炭素原子、特に3~6個の炭素原子を含む飽和炭素環、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどを意味する。具体的な「C3~7シクロアルキル」基は、シクロプロピル、シクロブチル又はシクロペンチルである。
「C3~7シクロアルコキシ」という用語は、「C3~7シクロアルキル」が上に定義される通りである、C3~7シクロアルキル-O-基、例えば、シクロプロポキシ、シクロブトキシ、シクロペントキシを意味する。具体的な「C3~7シクロアルコキシ」基は、シクロブトキシである。
「ハロゲン」及び「ハロ」という用語は、本明細書で互換的に使用され、フルオロ、クロロ、ブロモ又はヨードを意味する。
「ハロC1~6アルキル」という用語は、アルキル基の水素原子のうちの少なくとも1つが、同じか又は異なるハロゲン原子、特にフルオロ原子で置き換えられたアルキル基を意味する。ハロC1~6アルキルの例としては、モノクロロ-、ジフルオロ-又はトリフルオロ-メチル、-エチル又は-プロピル、例えば、ジフルオロメチル及びトリフルオロメチルが挙げられる。
「ハロC1~6アルコキシ」という用語は、C1~6アルコキシ基の水素原子のうちの少なくとも1つが、同じか又は異なるハロゲン原子、特にフルオロ原子で置換されたC1~6アルコキシ基を意味する。ハロC1~6アルコキシの例としては、モノフルオロ-、ジフルオロ-又はトリフルオロ-メトキシ、-エトキシ又は-プロポキシ、例えば、トリフルオロメトキシが挙げられる。
「カルボニル」という用語は、単独で又は組み合わせて、-C(O)-基を指す。
「結合」という用語は、2つの原子間、又は結合によって繋がれた原子がより大きな部分構造の一部と見なされる場合の2つの部分間の、化学結合を指す。一態様において、本明細書に記載される基が結合である場合、参照される基は不在であり、それによって、残りの特定される基の間の結合の形成が可能となっている。
「オキソ」という用語は、=O基を意味し、炭素原子又は硫黄原子に結合され得る。
本発明による化合物は、その薬学的に許容される塩の形態で存在し得る。「薬学的に許容される塩」という用語は、式(I)の化合物の生物学的有効性及び特性を保持し、好適な非毒性の有機若しくは無機酸又は有機若しくは無機塩基から形成される従来の酸付加塩又は塩基付加塩を指す。酸付加塩には、例えば、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸及び硝酸などの無機酸に由来するもの、並びにp-トルエンスルホン酸、サリチル酸、メタンスルホン酸、シュウ酸、コハク酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、フマル酸などの有機酸に由来するものなどが含まれる。塩基付加塩には、アンモニウム、カリウム、ナトリウム及び第四級アンモニウム水酸化物、例えば、テトラメチルアンモニウム水酸化物に由来するものが含まれる。医薬化合物の塩への化学修飾は、化合物の物理的及び化学的安定性、吸湿性、流動性並びに溶解性を改善させるために、薬剤師に周知の技術である。これは、例えば、Bastin R.J.,et al.,Organic Process Research&Development 2000,4,427-435に記載されている。特に、式(I)の化合物のナトリウム塩である。
1個又は数個のキラル中心を含む一般式(I)の化合物は、ラセミ体、ジアステレオマー混合物又は光学活性単一異性体のいずれかとして存在し得る。ラセミ体は、既知の方法に従ってエナンチオマーに分離することができる。特に、結晶化によって分離することができるジアステレオマー塩は、例えば、D-若しくはL-酒石酸、マンデル酸、リンゴ酸、乳酸又はカンファースルホン酸などの光学活性酸との反応によって、ラセミ混合物から形成される。
cccDNA阻害剤
本発明は、(i)一般式(I):
Figure 2022512812000004
を有する化合物であって、
が、ハロゲンであり、
が、C1~6アルキル、フェニル、フェニルC1~6アルキル、ピラゾリル、ピリジル又はイソキノリルであり、フェニル、フェニルC1~6アルキル、ピラゾリル及びピリジルが、非置換であるか、又はハロゲン、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキル、C1~6アルコキシ、ハロC1~6アルコキシ、C1~6アルコキシC1~6アルキル、C1~6アルコキシC1~6アルコキシ、C1~6アルコキシカルボニル、C1~6アルコキシフェニルC1~6アルコキシ、カルボキシC3~7シクロアルコキシ、CN及びピロリジニルカルボニルから独立して選択される1つ若しくは2つ若しくは3つの置換基で置換されており、
Xが、結合、-C(O)-、-C(O)O-又は-C(O)-NH-であり、
Aが、-C(R)-又は-C(O)-であり、
式中、
が、H又はC1~6アルキルであり、
が、H又はC1~6アルキルであり、
mが、0又は1である、化合物
又はその薬学的に許容される塩を提供する。
本発明の更なる実施形態は、(ii)
が、Clであり、
が、ブチル、フェニル、フェニルメチル、ピラゾリル、ピリジル又はイソキノリルであり、フェニル、フェニルメチル、ピラゾリル及びピリジルが、非置換であるか、又はF、Cl、Br、CF、CN、メチル、メトキシ、エトキシ、メトキシメチル、メトキシメトキシ、メトキシカルボニル、トリフルオロメトキシ、カルボキシシクロブトキシ、ピロリジニルカルボニル及びメトキシフェニルメトキシから独立して選択される1つ若しくは2つ若しくは3つの置換基で置換されており、
Xが、結合、-C(O)-、-C(O)O-又は-C(O)-NH-であり、
Aが、-C(R)-又は-C(O)-であり、
式中、
が、H又はメチルであり、
が、H又はメチルであり、
mが、0又は1である、(i)に記載の式(I)の化合物
又はその薬学的に許容される塩である。
本発明の更なる実施形態は、(iii)Xが結合である、(i)に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩である。
本発明の更なる実施形態は、(iv)Aが、-CH-又は-C(O)-である、(i)に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩である。
本発明の更なる実施形態は、(v)Rが、非置換であるか又はハロゲン、ハロC1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C1~6アルコキシカルボニルから独立して選択される1つ若しくは2つの置換基で置換された、フェニルである、(i)に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩である。
本発明の更なる実施形態は、(vi)Rが、非置換であるか又はF、Cl、CF、メトキシ及びメトキシカルボニルから独立して選択される1つ若しくは2つの置換基で置換された、フェニルである、(i)に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩である。
本発明の更なる実施形態は、(vii)
が、ハロゲンであり、
が、非置換であるか又はハロゲン、ハロC1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C1~6アルコキシカルボニルから独立して選択される1つ若しくは2つの置換基で置換された、フェニルであり、
Xが、結合であり、
Aが、-CH-又は-C(O)-であり、
mが、0又は1である、(i)に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩である。
本発明の更なる実施形態は、(viii)、
が、Clであり、
が、非置換であるか又はF、Cl、CF、メトキシ及びメトキシカルボニルから独立して選択される1つ若しくは2つの置換基で置換された、フェニルである、(i)に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩である。
本発明の別の実施形態(ix)では、本発明の特定の化合物は、
tert-ブチル9-クロロ-5-オキソ-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2(5H)-カルボキシレート、
2-ベンジル-9-クロロ-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-5(2H)-オン、
メチル3-((9-クロロ-5-オキソ-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2(5H)-イル)メチル)ベンゾエート、
9-クロロ-2-(2-フルオロベンゾイル)-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-5(2H)-オン、
9-クロロ-2-[(4-メトキシフェニル)メチル]-3,4-ジヒドロクロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
9-クロロ-2-(イソキノリン-1-カルボニル)-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-5(2H)-オン、
9-クロロ-N-(2-フルオロフェニル)-5-オキソ-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2(5H)-カルボキシアミド、
メチル3-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2(5H)-イル)ベンゾエート、
9-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5(2H)-ジオン、
メチル4-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2(5H)-イル)ベンゾエート、
3-(4-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2(5H)-イル)フェノキシ)シクロブタンカルボン酸、
9-クロロ-2-(4-クロロフェニル)-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5(2H)-ジオン、
メチル6-(9-クロロ-5-オキソ-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2(5H)-イル)ニコチネート、
9-クロロ-2-(4-フルオロフェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
2-(4-ブロモフェニル)-9-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
9-クロロ-2-(6-クロロピリジン-3-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
9-クロロ-2-(4-クロロ-2-メトキシフェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
9-クロロ-2-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
9-クロロ-2-フェニル-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
9-クロロ-2-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
9-クロロ-2-(3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
9-クロロ-2-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
9-クロロ-2-(2-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
メチル2-クロロ-5-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2-イル)ベンゾエート、
3-(2-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2-イル)フェノキシ)シクロブタン-1-カルボン酸、
3-(5-クロロ-2-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2-イル)フェノキシ)シクロブタン-1-カルボン酸、
9-クロロ-2-(4-クロロ-2-(トリフルオロメチル)フェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
9-クロロ-2-(3,4-ジクロロフェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
9-クロロ-2-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
4-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2-イル)ベンゾニトリル、
9-クロロ-2-(2,5-ジメチルフェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
9-クロロ-2-(2-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
9-クロロ-2-(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
9-クロロ-2-(p-トリル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
9-クロロ-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
メチル5-クロロ-2-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2-イル)ベンゾエート、
5-クロロ-2-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2-イル)ベンゾニトリル、
9-クロロ-2-(4-クロロ-2-メチルフェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
9-クロロ-2-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-5H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-5-オン、
9-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-5H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-5-オン、
9-クロロ-2-(3-メトキシフェニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-5H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-5-オン、
9-クロロ-2-(4-クロロフェニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-5H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-5-オン、
9-クロロ-2-(5-クロロ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
2-(2-ブロモ-4-クロロフェニル)-9-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
9-クロロ-2-(5-クロロ-3-((4-メトキシベンジル)オキシ)ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
9-クロロ-2-(4-クロロ-2-(メトキシメトキシ)フェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
9-クロロ-2-(4-クロロ-2-(ピロリジン-1-カルボニル)フェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
9-クロロ-2-(4-クロロ-2-エトキシフェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
9-クロロ-2-(3,4-ジクロロフェニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-5H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-5-オン、
9-クロロ-2-(4-クロロ-2-(メトキシメチル)フェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
5-クロロ-2-(4-クロロフェニル)-1H-クロメノ[2,3-c]ピロール-3,9-ジオン、及び
5-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)-1H-クロメノ[2,3-c]ピロール-3,9-ジオンから選択されるか、
又はその薬学的に許容される塩である。
本発明の別の実施形態(x)では、本発明の特定の化合物は、
メチル3-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2(5H)-イル)ベンゾエート、
9-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5(2H)-ジオン、
9-クロロ-2-(4-クロロフェニル)-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5(2H)-ジオン、
9-クロロ-2-(4-フルオロフェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
9-クロロ-2-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
9-クロロ-2-(3,4-ジクロロフェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
9-クロロ-2-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
9-クロロ-2-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-5H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-5-オン、及び
5-クロロ-2-(4-クロロフェニル)-1H-クロメノ[2,3-c]ピロール-3,9-ジオンから選択されるか、
又はその薬学的に許容される塩である。
合成
本発明の化合物は、任意の従来の手段によって調製することができる。これらの化合物並びにそれらの出発物質を合成するための好適なプロセスは、以下のスキーム及びその後の実施例に提供されている。全ての置換基、特に、R~R、A、X及びmは、特に明記しない限り、上に定義される通りである。更に、特に明記しない限り、全ての反応、反応条件、略語及び記号は、当業者に周知の意味を有する。
スキーム1
Figure 2022512812000005
式中、Yは、Cl又はOC(O)WRであり、Qは、ハロゲン、OTs、OTf又はOMsであり、Wは、NH又はOである。
DMFなどの好適な溶媒中、CsCOなどの好適な塩基の存在下で、式IIの化合物を式IIIの化合物で置換すると、式IVの化合物が得られる。PPAなどの好適なルイス酸の存在下で、式IVの化合物を環化すると、式Vの化合物が得られる。MeCNなどの好適な溶媒中、4-メトキシベンジルクロリド及びKIの存在下で、式Vの化合物を四級化すると、式VIの化合物が得られる。エタノールなどの好適な溶媒中、NaBHCNなどの好適な還元剤及びAcOHなどの好適な触媒の存在下で、式VIの化合物を還元すると、式VIIの化合物が得られる。DCEなどの好適な溶媒中、1-クロロエチルカルボノクロリデートなどの好適な試薬の存在下で、式VIIの化合物を脱保護すると、式VIIIの化合物が得られる。DCMなどの好適な溶媒中、HATUなどの好適な縮合剤及びDIEAなどの好適な塩基の存在下で、式VIIIの化合物を式VIII-1の化合物と縮合させると、式Iaの化合物が得られる。
式Ibの化合物は、DCM又はMeOHなどの好適な溶媒中、TEA又はDIEAなどの好適な塩基の存在下で、式VIIIの化合物を式VIII-2の化合物と縮合させることから開始して、式Ibの化合物を得ることによって、調製することができる。
式Icの化合物は、DCMなどの好適な溶媒中、Cu(OAc)などの好適な触媒及びTEAなどの好適な塩基の存在下で、式VIIIの化合物を式VIII-3aの化合物と縮合させることから開始して、式Icの化合物を得ることによって、調製することができる。式Icの化合物また、DMFなどの好適な溶媒中、DIEA又はKCOなどの好適な塩基の存在下で、式VIIIを式VIII-3bの化合物と縮合させて、式Icの化合物を得ることによっても、調製することができる。
スキーム2:
Figure 2022512812000006
式中、Gは、非置換であるか又はハロゲンで置換されたフェニルであり、Gは、C3~7シクロアルキルであり、Rは、C1~6アルキルであり、Rは、C1~6アルキルであり、R及びRは、それらが結合する原子と一緒になって、環を形成し、Qは、ハロゲン、OTs、OTf又はOMsであり、nは、0又は1である。
THF及び水などの好適な溶媒中、ヨウ素などの適切な酸化剤及びNaHCOなどの好適な塩基の存在下で、式IXの化合物を酸化させると、式Idの化合物が得られる。TFAなどの好適なルイス酸の存在下で、式Idの化合物を脱保護すると、式Xの化合物が得られる。DMFなどの好適な溶媒中、CuIなどの好適な触媒及びCsCO又はKPOなどの好適な塩基の存在下で、Xを式VIII-3bの化合物と縮合させると、式Ieの化合物が得られる。
式Ifの化合物は、DMFなどの好適な溶媒中、CuIなどの好適な触媒及びCsCOなどの好適な塩基の存在下で、式Xの化合物を式X-1の化合物とカップリングすることから開始して、式XIの化合物を得ることによって、調製することができる。水及びTHFなどの好適な溶媒中、塩酸などの好適な酸の存在下で、式XIの化合物を加水分解させると、式Ifの化合物が得られる。
式Ihの化合物は、DMFなどの好適な溶媒中、CuIなどの好適な触媒及びCsCOなどの好適な塩基の存在下で、式Xの化合物を式X-2の化合物とカップリングすることから開始して、式Igの化合物を得ることによって、調製することができる。THF又はDCMあり/なしの水などの好適な溶媒中、塩酸又はBBrなどの好適なルイス酸の存在下で、式Igの化合物を加水分解すると、式X-3の化合物が得られる。DMFなどの好適な溶媒中、KCOなどの好適な塩基の存在下で、式X-3の化合物を式X-4の化合物とカップリングすると、式X-5の化合物が得られる。水及びTHFなどの好適な溶媒中、塩酸などの好適な酸の存在下で、式X-5の化合物を加水分解すると、式Ihの化合物が得られる。
式Iiの化合物は、DCMなどの好適な溶媒中、HATUなどの好適な縮合剤、DIEAなどの好適な塩基の存在下で、式X-3の化合物を式X-6の化合物と縮合させることから開始して、式Iiの化合物を得ることによって、調製することができる。
式Ijの化合物は、DMFなどの好適な溶媒中、CsCOなどの好適な塩基の存在下で、X-3を式X-7の化合物と縮合させることから開始して、式Ijの化合物を得ることによって、調製することができる。
スキーム3:
Figure 2022512812000007
DCMなどの好適な溶媒中、TEAなどの好適な塩基の存在下で、式IIIの化合物を塩化プロパノイルでアシル化すると、式XIIの化合物が得られる。中間体XIIを、AlClなどの好適なルイス酸で処置すると、式XIIIの化合物が得られる。ピリジンなどの好適な塩基の存在下で、式XIIIの化合物をエチル塩化オキサリルで環化させると、式XIVの化合物が得られる。メタノールなどの好適な溶媒中、塩酸などの好適なルイス酸の存在下で、式XIVの化合物をエステル化すると、式XVの化合物が得られる。CClなどの好適な溶媒中、NBSなどの好適な臭素化試薬及びBPOなどの好適なevacatorの存在下で、式XVの化合物を臭素化すると、式XVIの化合物が得られる。EtOHなどの好適な溶媒中、式XVIの化合物をXVI-1で環化させると、式Ikの化合物が得られる。
本発明はまた、式(I)の化合物の調製のためのプロセスであって、以下のステップ:
(a)式(VIII)、
Figure 2022512812000008
の化合物の、縮合剤及び塩基の存在下における式(VIII-1)の化合物との縮合、
(b)式(VIII)の化合物の、塩基の存在下における式(VIII-2)の化合物との縮合、
(c)式(VIII)の化合物の、触媒及び塩基の存在下における式(VIII-3a)の化合物との縮合、
(d)式(VIII)の化合物の、塩基の存在下における式(VIII-3b)の化合物との縮合、
(e)式(IX)、
Figure 2022512812000009
の化合物の、酸化剤及び塩基の存在下における酸化、
(f)式(X)、
Figure 2022512812000010
の化合物の、触媒及び塩基の存在下における式(VIII-3b)の化合物との縮合、
(g)式(XI)、
Figure 2022512812000011
の化合物の、酸の存在下における加水分解、
(h)式(X-5)、
Figure 2022512812000012
の化合物の、酸の存在下における加水分解、
(i)式(X-3)、
Figure 2022512812000013
の化合物の、縮合剤及び塩基の存在下における式(X-6)の化合物との縮合、
(j)式(X-3)の化合物の、塩基の存在下における式(X-7)の化合物との縮合、
(k)式(XVI)、
Figure 2022512812000014
の化合物の、式(XVI-1)の化合物との環化、のうちのいずれか1つを含む、プロセスに関するものであり、
ステップ(a)及びステップ(i)における縮合剤は、例えば、HATUであり得、
ステップ(a)及びステップ(i)における塩基は、例えば、DIEAであり得、
ステップ(b)における塩基は、例えば、TEA又はDIEAであり得、
ステップ(c)における触媒は、例えば、Cu(OAc)であり得、
ステップ(c)における塩基は、例えば、TEAであり得、
ステップ(d)における塩基は、例えば、DIEA又はKCOであり得、
ステップ(e)における酸化剤は、例えば、ヨウ素であり得、
ステップ(e)における塩基は、例えば、NaHCOであり得、
ステップ(f)における触媒は、例えば、CuIであり得、
ステップ(f)における塩基は、例えば、CsCO又はKPOであり得、
ステップ(g)及びステップ(h)における酸は、例えば、塩酸塩であり得、
ステップ(j)における塩基は、例えば、CsCOであり得る。
式(I)の化合物はまた、上記のプロセスに従って製造された場合、本発明の目的である。
医薬組成物及び投与
本発明はまた、治療活性物質として使用するための式(I)の化合物に関する。別の実施形態は、本発明の化合物と、治療的に不活性な担体、希釈剤又は賦形剤とを含有する医薬組成物又は医薬、並びにこのような組成物及び医薬を調製するために本発明の化合物を使用する方法を提供する。一例では、式(I)の化合物は、周囲温度で、適切なpHで、及び所望の程度の純度で、生理学的に許容される担体、すなわち、使用される投与量及び濃度においてレシピエントに対して非毒性である担体と混合することによって、生薬投与形態に製剤化され得る。製剤のpHは、特定の用途及び化合物の濃度に主に依存するが、好ましくは、約3~約8の範囲である。一例では、式(I)の化合物は、pH5の酢酸緩衝液において製剤化される。別の実施形態では、式(I)の化合物は、無菌である。化合物は、例えば、固体若しくは非晶質組成物として、凍結乾燥製剤として、又は水溶液として保管され得る。
組成物は、良好な医療行為と一致した様式で製剤化、投薬及び投与される。本文脈で考慮する因子としては、処置される特定の障害、処置される特定の哺乳動物、個々の患者の臨床状態、障害の原因、薬剤の送達部位、投与方法、投与計画、及び医学専門家に既知の他の因子が挙げられる。投与される化合物の「有効量」は、このような考慮事項によって支配され、HBV患者のcccDNAを阻害し、結果として血清中のHBsAg及びHBeAg(HBV e抗原)の減少をもたらすために必要な最小量である。例えば、このような量は、正常な細胞、又は全体として哺乳動物に毒性である量を下回り得る。
一例では、1回の投薬当たり非経口投与される本発明の化合物の薬学的有効量は、1日当たり約0.1~100mg/患者の体重kg、あるいは約0.1~50mg/患者の体重kgの範囲となり、使用される化合物の典型的な初期範囲は、0.3~15mg/kg/日となる。別の実施形態では、錠剤及びカプセル剤などの経口単位剤形は、好ましくは、約25~約1000mgの本発明の化合物を含有する。
本発明の化合物は、経口、局所(頬側及び舌下を含む)、直腸、膣、経皮、非経口、皮下、腹腔内、肺内、皮内、クモ膜下腔内、並びに硬膜外及び鼻腔内、並びに局所処置で所望される場合、病変内投与を含む、任意の好適な手段によって投与され得る。非経口注入は、筋肉内、静脈内、動脈内、腹腔内又は皮下投与を含む。
本発明の化合物は、任意の便利な投与形態、例えば、錠剤、粉末、カプセル、溶液、分散液、懸濁液、シロップ剤、スプレー、坐剤、ゲル、エマルション、貼付剤などで、投与することができる。このような組成物は、医薬調製物における従来の構成成分、例えば、希釈剤、担体、pH調整剤、甘味剤、充填剤及び更なる活性剤を含有し得る。
典型的な製剤は、本発明の化合物と担体又は賦形剤とを混合することによって調製される。好適な担体及び賦形剤は、当業者に周知であり、例えば、Ansel,Howard C.,et al.,Ansel’s Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems.Philadelphia:Lippincott,Williams&Wilkins,2004、Gennaro,Alfonso R.,et al.Remington:The Science and Practice of Pharmacy.Philadelphia:Lippincott,Williams&Wilkins,2000及びRowe,Raymond C.Handbook of Pharmaceutical Excipients.Chicago,Pharmaceutical Press,2005に詳細に記載されている。製剤はまた、薬物(すなわち、本発明の化合物若しくはその医薬組成物)の的確な提示を提供する、又は医薬品(すなわち、医薬)の製造を補助するために、1種以上の緩衝剤、安定化剤、界面活性剤、湿潤剤、潤滑剤、乳化剤、懸濁化剤、防腐剤、抗酸化剤、不透明化剤(opaquing agent)、流動促進剤、加工助剤、着色剤、甘味剤、芳香剤、香味剤、希釈剤及び他の既知の添加剤も含み得る。
好適な経口剤形の例は、約90~30mgの無水ラクトース、約5~40mgのクロスカルメロースナトリウム、約5~30mgのポリビニルピロリドン(PVP)K30、及び約1~10mgのステアリン酸マグネシウムを配合された約25~500mgの本発明の化合物を含有する錠剤である。粉末化成分は、最初に一緒に混合され、その後、PVPの溶液と混合される。得られた組成物を乾燥させ、顆粒化し、ステアリン酸マグネシウムと混合し、従来の装置を使用して、錠剤形態に圧縮することができる。エアゾール製剤の例は、例えば5~400mgの本発明の化合物を好適な緩衝溶液、例えばリン酸緩衝液に溶解し、所望であれば、等張化剤、例えば塩化ナトリウムなどの塩を添加することによって調製され得る。溶液は、不純物及び汚染物を除去するために、例えば、0.2ミクロンのフィルタを使用して濾過してもよい。
したがって、一実施形態は、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を含む。
更なる実施形態は、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を、薬学的に許容される担体又は賦形剤と共に含む医薬組成物を含む。
別の実施形態は、HBV感染症の処置に使用するための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を含む。
適応症及び処置の方法
本発明の化合物は、cccDNAを阻害し、抗HBV活性を有することができる。したがって、本発明の化合物は、HBV感染症の処置又は予防に有用である。
本発明は、cccDNAを阻害するための式(I)の化合物の使用に関する。
本発明はまた、HBeAgを阻害するための式(I)の化合物の使用に関する。
本発明は更に、HBsAgを阻害するための式(I)の化合物の使用に関する。
本発明は、HBV DNAを阻害するための式(I)の化合物の使用に関する。
本発明は、HBV感染症を処置又は予防するための式(I)の化合物の使用に関する。
HBV感染症に関連する疾患の処置又は予防に有用な医薬を調製するための式(I)の化合物の使用が、本発明の目的である。
本発明は、特に、HBV感染症を処置又は予防するための医薬を調製するための式(I)の化合物の使用に関する。
別の実施形態は、HBV感染症を処置又は予防するための方法であって、有効量の式(I)の化合物、又はそのエナンチオマー、ジアステレオマー、プロドラッグ若しくは薬学的に許容される塩を投与することを含む、方法を含む。
本発明は、以下の実施例を参照することによってより十分に理解される。しかしながら、これらは、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
本明細書で使用される略語は、以下の通りである:
MeCN:アセトニトリル
BBr:三臭化ホウ素
DCE:1,2-ジクロロエタン
DMF:N,N-ジメチルホルムアミド
EC50:ある阻害剤に対して可能な最大応答の50%をもたらす、その阻害剤のモル濃度。
FBS:ウシ胎仔血清
HPLC:高速液体クロマトグラフィー
MS(ESI):質量分析(エレクトロスプレーイオン化)
obsd.:実測値
PE:石油エーテル
EA:酢酸エチル
PPA:ポリリン酸
rt:室温
TFA:トリフルオロ酢酸
DCM:ジクロロメタン
NBS:N-ブロモスクシンイミド
MeOH:メタノール
THF:テトラヒドロフラン
BPO:過酸化ベンゾイル
HATU:1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート
DIEA:N,N-ジイソプロピルエチルアミン
TEA:トリエチルアミン
AcOH:酢酸
δ:化学シフト
一般的な実験条件
中間体及び最終化合物を、以下の機器のうちの1つを使用して、フラッシュクロマトグラフィーによって精製した:i)Biotage SP1システム及びQuad 12/25カートリッジモジュール、ii)ISCOコンビフラッシュクロマトグラフィー機器。シリカゲルブランド及び細孔サイズ:i)KP-SIL 60Å、粒径:40-60μm、ii)CAS登録番号:Silica Gel:63231-67-4、粒径:47-60ミクロンのシリカゲル、iii)Qingdao Haiyang Chemical Co.,LtdからのZCX、細孔:200~300又は300~400。
中間体及び最終化合物を、X Bridge(商標)Perp C18(5μm、OBD(商標)30×100mm)カラム又はSunFire(商標)Perp C18(5μm、OBD(商標)30×100mm)カラムを使用して逆相カラムで分取HPLCによって精製した。
Waters UPLC-SQD Massを使用して、LC/MSスペクトルを得た。標準的なLC/MS条件は、以下の通りであった(泳動時間3分間):
酸性条件:A:HO中、0.1%ギ酸及び1%アセトニトリル、B:アセトニトリル中、0.1%ギ酸、
塩基性条件:A:HO中、0.05%NH・HO、B:アセトニトリル。
質量スペクトル(MS):一般的に、親質量を示すイオンのみを報告し、特に明記しない限り、引用される質量イオンは正の質量イオン(M+H)である。
NMRスペクトルは、Bruker Avance 400MHzを使用して取得した。
空気に敏感な試薬を伴う全ての反応は、アルゴン雰囲気下で実施した。試薬は、特に明記しない限り、更に精製することなく、商業的な供給元から受け取ったまま使用した。
調製実施例
中間体1:9-クロロ-1,2,3,4-テトラヒドロクロメノ[2,3-c]ピリジン-5-オン;塩酸塩
Figure 2022512812000015
ステップ1:3-(2-クロロフェノキシ)ピリジン-4-カルボニトリルの調製
Figure 2022512812000016
DMF(100mL)中の3-クロロピリジン-4-カルボニトリル(4g、28.9mmol)、2-クロロフェノール(4.45g、34.6mmol)及びCsCO(18.8g、57.7mmol)の混合物を、110℃で2時間加熱した。反応が完了した後、反応を水でクエンチした。得られた混合物を、DCM(50mL)で3回抽出した。合わせた有機層を、無水NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(EA:PE=10%で溶出)によって精製して、所望される生成物3-(2-クロロフェノキシ)ピリジン-4-カルボニトリル(6.3g、94%)を黄色の油として得た。MS実測値(ESI)[(M+H)]:231.1。
ステップ2:9-クロロクロメノ[2,3-c]ピリジン-5-オンの調製
Figure 2022512812000017
PPA(40g)中の3-(2-クロロフェノキシ)ピリジン-4-カルボニトリル(5g、21.7mmol)の溶液を、220℃で0.5時間撹拌した。次いで、混合物を、氷冷水(200mL)に注ぎ入れ、固体NaOHで中和した。得られた混合物を、DCM(100mL)で3回抽出した。合わせた有機層を、無水NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(MeOH:DCM=8%で溶出)によって精製して、9-クロロクロメノ[2,3-c]ピリジン-5-オン(2g、40%)を、白色の固体として得た。MS実測値(ESI)[(M+H)]:232.1。
ステップ3:9-クロロ-2-(4-メトキシベンジル)-5-オキソ-5H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2-イウムヨウ化物の調製
Figure 2022512812000018
MeCN(30mL)中の9-クロロクロメノ[2,3-c]ピリジン-5-オン(1g、4.32mmol)、KI(1.6g、9.64mmol)及び1-(クロロメチル)-4-メトキシベンゼン(1.01g、6.48mmol)の混合物を、80℃で5時間加熱して、懸濁液を得た。次いで、濾過によって固体を回収して、9-クロロ-2-(4-メトキシベンジル)-5-オキソ-5H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2-イウムヨウ化物(2.0g、97%)を得た。MS実測値(ESI)[(M)]:352.1。
ステップ4:9-クロロ-2-[(4-メトキシフェニル)メチル]-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-5-オンの調製
Figure 2022512812000019
エタノール(40mL)中の9-クロロ-2-(4-メトキシベンジル)-5-オキソ-5H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2-イウムヨウ化物(5.6g、11.7mmol)、NaBHCN(5.87g、93.4mmol)及びAcOH(5mL、11.7mmol)の混合物を、室温で1時間撹拌した。次いで、混合物を、水(100mL)でクエンチした。得られた混合物を、DCM(50mL)で3回抽出した。合わせた有機層を、無水NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(MeOH:DCM=10%で溶出)によって精製して、9-クロロ-2-(4-メトキシベンジル)-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-5(2H)-オン(3.1g、74%)を得た。MS実測値(ESI)[(M+H)]:356.2。
ステップ5:9-クロロ-1,2,3,4-テトラヒドロクロメノ[2,3-c]ピリジン-5-オン塩酸塩の調製
Figure 2022512812000020
DCE(40mL)中の9-クロロ-2-(4-メトキシベンジル)-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-5(2H)-オン(1.4g、3.93mmol)及び1-クロロエチルカルボノクロリデート(3.0g、21.0mmol)の混合物を、110℃で10時間加熱した。過剰な溶媒を除去した後、残渣をMeOH(40mL)中に溶解させた。得られた溶液に、塩化アセチル(5mL)を添加した。得られた混合物を、76℃で1時間加熱した。過剰な溶媒を除去した後、残渣をジエチルエーテル(5mL)で洗浄して、9-クロロ-1,2,3,4-テトラヒドロクロメノ[2,3-c]ピリジン-5-オン;塩酸塩(1.0g、93%)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI)[(M+H)]:236.1。
中間体2:9-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン
Figure 2022512812000021
ステップ1:9-クロロ-2-[(4-メトキシフェニル)メチル]-3,4-ジヒドロクロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオンの調製
Figure 2022512812000022
THF(50ml)及び水(50mL)中の9-クロロ-2-(4-メトキシベンジル)-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-5(2H)-オン(3g、8.43mmol)、ヨウ素(6.28g、49.4mmol)及びNaHCO(8.08g、96.2mmol)の混合物を、60℃で16時間加熱した。反応が完了した後、得られた混合物を、DCM(150mL)で希釈し、飽和NaSO水溶液(100mL)で洗浄した。有機層を、無水NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(EA:PE=40%で溶出)によって精製して、9-クロロ-2-[(4-メトキシフェニル)メチル]-3,4-ジヒドロクロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン(1.4g、45%)を得た。MS実測値(ESI)[(M+H)]:370.2。
ステップ2:9-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオンの調製
Figure 2022512812000023
TFA(25mL)中の9-クロロ-2-[(4-メトキシフェニル)メチル]-3,4-ジヒドロクロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン(1.9g、5.14mmol)の溶液を、90℃で16時間加熱した。次いで、得られた混合物を、真空中で蒸発させ、残渣を、DCM(100mL)中に溶解させ、飽和NaHCO水溶液(100mL)で洗浄した。有機層を、無水NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(EA:PE=80%で溶出)によって精製して、9-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン(1.0g、78%)を灰色の固体として得た。MS実測値(ESI)[(M+H)]:250.2。
中間体3:メチル3-(ブロモメチル)-8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-カルボキシレート
Figure 2022512812000024
ステップ1:(2-クロロフェニル)プロパノエートの調製
Figure 2022512812000025
DCM(200mL)中の2-クロロフェノール(12.1mL、116.7mmol)及び塩化プロパノイル(11.9g、128.3mmol)、TEA(32.5mL、233.4mmol)の混合物を、20℃で1時間撹拌した。次いで、得られた混合物を、水(100mL)に注ぎ入れ、DCM(100mL)で3回抽出した。合わせた有機層を、真空中で濃縮した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(EA:PE=5%で溶出)によって精製して、(2-クロロフェニル)プロパノエート(20.0g、91%)を無色の液体として得た。MS実測値(ESI)[(M+H)]:185.1。
ステップ2:1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)プロパン-1-オンの調製
Figure 2022512812000026
(2-クロロフェニル)プロパノエート(15.0g、81.3mmol)及び塩化アルミニウム(10.8g、81.3mmol)の混合物を、180℃で2時間加熱した。室温まで冷ました後、得られた混合物を、1N HCl水溶液(100mL)に注ぎ入れ、EA(100mL)で3回抽出した。合わせた有機層を濃縮して、1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)プロパン-1-オン(14.0g、93%)を茶色の油として得た。MS実測値(ESI)[(M+H)]:185.1。
ステップ3:8-クロロ-3-メチル-4-オキソ-クロメン-2-カルボン酸の調製
Figure 2022512812000027
ピリジン(30mL)中の1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)プロパン-1-オン(15.0g、81.3mmol)及びエチル塩化オキサリル(22.2g、162.5mmol)の混合物を、120℃で12時間撹拌した。反応が完了した後、得られた混合物を、水(60mL)に注ぎ入れ、EA(300mL)で3回洗浄した。次いで、水層を、pH=2に調節し、EA(300mL)で3回抽出した。合わせた有機層を濃縮して、8-クロロ-3-メチル-4-オキソ-クロメン-2-カルボン酸(18.0g、27%)を茶色の油として得た。MS実測値(ESI)[(M+H)]:239.1。
ステップ4:メチル8-クロロ-3-メチル-4-オキソ-クロメン-2-カルボキシレートの調製
Figure 2022512812000028
HCl溶液(MeOH中4N、100mL)中の8-クロロ-3-メチル-4-オキソ-クロメン-2-カルボン酸(17.0g、71.2mmol)の混合物を、20℃で24時間撹拌した。得られた混合物を、真空中で濃縮した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(EA:PE=10%で溶出)によって精製して、メチル8-クロロ-3-メチル-4-オキソ-クロメン-2-カルボキシレート(2g、14%)を白色の固体として得た。MS実測値(ESI)[(M+H)]:253.2。
ステップ5:メチル3-(ブロモメチル)-8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-カルボキシレートの調製
Figure 2022512812000029
CCl(10mL)中の8-クロロ-3-メチル-4-オキソ-クロメン-2-カルボキシレート(2.0g、7.9mmol)及びN-ブロモスクシンイミド(1.8g、10.3mmol)、BPO(0.6g、2.4mmol)の混合物を、100℃で15時間、N下において撹拌した。次いで、得られた混合物を、真空中で濃縮した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(EA:PE=10%で溶出)によって精製して、メチル3-(ブロモメチル)-8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-カルボキシレート(2.5g、86%)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI)[(M+H)]:331.1。
中間体4:メチル3-メチルスルホニルオキシシクロブタンカルボキシレート
Figure 2022512812000030
ジクロロメタン(10mL)中のメチル3-ヒドロキシシクロブタンカルボキシレート(1.0g、7.7mmol)及びTEA(1.2g、11.5mmol)の溶液に、メタンスルホニルクロリド(1.2g、10.0mmol)を0℃で添加し、次いで、混合物を、室温で一晩撹拌した。得られた混合物を、次いで、ジクロロメタン(50mL)で希釈し、水(20mL)で2回洗浄し、飽和NaHCO(20mL)で2回洗浄し、ブライン(20mL)で洗浄した。有機層を無水NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮して、粗メチル3-メチルスルホニルオキシシクロブタンカルボキシレート(1.6g、100%)を無色の油として得た。MS実測値(ESI)[(M+H)]:209.2。
実施例1
tert-ブチル9-クロロ-5-オキソ-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2(5H)-カルボキシレート
Figure 2022512812000031
MeOH(10mL)中のBOC無水物(0.93g、4.2mmol)及び9-クロロ-1,2,3,4-テトラヒドロクロメノ[2,3-c]ピリジン-5-オン;塩酸塩(中間体1、1.0g、4.2mmol)及びTEA(0.89mL、6.4mmol)の混合物を、20℃で2時間撹拌した。次いで、混合物を、真空中で濃縮した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(EA:PE=5%で溶出)によって精製して、tert-ブチル9-クロロ-5-オキソ-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2(5H)-カルボキシレート(1.2g、収率76.4%)を白色の固体として得た。H NMR(CDOD,400MHz):δ ppm 7.98(d,J=7.2Hz,1H),7.81(dd,J=7.6,1.2Hz,1H),7.38(t,J=7.6Hz,1H),4.49(s,2H),3.37(t,J=4.8Hz,2H),2.58(t,J=5.6Hz,2H),1.52(s,9H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:336.1。
実施例2
2-ベンジル-9-クロロ-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-5(2H)-オン
Figure 2022512812000032
DMF(30mL)中の9-クロロ-1,2,3,4-テトラヒドロクロメノ[2,3-c]ピリジン-5-オン;塩酸塩(中間体1、70mg、0.26mmol)、ブロモメチルベンゼン(70mg、0.39mmol)及びKCO(71mg、0.52mmol)の混合物を、室温で10時間撹拌した。次いで、得られた混合物を真空中で濃縮し、残渣を、分取HPLCによって精製して、2-ベンジル-9-クロロ-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-5(2H)-オン(50mg、60%)を白色の固体として得た。H NMR(CDOD,400MHz):δ ppm 8.04(d,J=6.8Hz,1H),7.81(d,J=9.2HZ,1H),7.36-7.42(m,6H),3.78(s,2H),3.56(s,2H),2.81(t,J=6.0Hz,2H),2.62(t,J=6.0Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:326.0。
実施例3
メチル3-((9-クロロ-5-オキソ-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2(5H)-イル)メチル)ベンゾエート
Figure 2022512812000033
実施例3を、ブロモメチルベンゼンの代わりにメチル3-(ブロモメチル)ベンゾエートを出発物質として使用することによって、実施例2の調製について記載される手順と同様に調製した。
実施例3:H NMR(CDOD,400MHz):δ ppm 8.30(s,1H),8.19(d,J=8.0Hz,1H),8.10(d,J=8.0Hz,1H),7.92-7.88(m,2H),7.70-7.65(m,1H),7.50-7.48(m,1H),4.62(s,2H),4.38(s,2H),3.95(s,3H),3.34-3.32(m,2H),2.94-2.91(m,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:384.1。
実施例4
9-クロロ-2-(2-フルオロベンゾイル)-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-5-オン
Figure 2022512812000034
DCM(30mL)中の9-クロロ-1,2,3,4-テトラヒドロクロメノ[2,3-c]ピリジン-5-オン;塩酸塩(中間体1、70mg、0.26mmol)、2-フルオロ安息香酸(36mg、0.26mmol)、HATU(114mg、0.30mmol)及びDIEA(66.4mg、0.52mmol)の混合物を、室温で10時間撹拌した。次いで、得られた混合物を真空中で濃縮し、残渣を、分取HPLCによって精製して、9-クロロ-2-(2-フルオロベンゾイル)-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-5(2H)-オン(30mg、33%)を黄色の固体として得た。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.04-7.98(m,2H),7.61-7.54(m,1H),7.50(t,J=7.9Hz,2H),7.41-7.34(m,2H),4.80(s,2H),3.51(t,J=5.7Hz,2H),2.54(t,J=5.7Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:358.1。
実施例5
9-クロロ-2-[(4-メトキシフェニル)メチル]-3,4-ジヒドロクロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン
Figure 2022512812000035
実施例5の調製は、調製実施例の中間体2aに記載されている。
実施例5:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.02(ddd,J=1.6,8.0,9.5Hz,2H),7.50(t,J=7.95Hz,1H),7.34-7.23(m,2H),6.97-6.87(m,2H),4.62(s,2H),3.74(s,3H),3.52(t,J=7.03Hz,2H),2.76(t,J=7.03Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:370.1。
実施例6
9-クロロ-2-(イソキノリン-1-カルボニル)-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-5(2H)-オン
Figure 2022512812000036
実施例6を、2-フルオロ安息香酸の代わりにイソキノリン-1-カルボン酸を出発物質として使用することによって、実施例4の調製について記載される手順と同様に調製した。
実施例6:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.61-8.53(m,1H),8.12-8.06(m,1H),8.02-7.82(m,5H),7.77-7.67(m,1H),7.54-7.41(m,1H),4.96(s,1.4H),4.40(s,0.6H),4.07(t,J=5.8Hz,0.6H),3.39(t,J=5.8Hz,1.4H),2.71(t,J=5.7Hz,0.6H),2.43(t,J=5.8Hz,1.4H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:391.1。
実施例7
9-クロロ-N-(2-フルオロフェニル)-5-オキソ-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2(5H)-カルボキシアミド
Figure 2022512812000037
ステップ1:N-(2-フルオロフェニル)カルバモイルクロリドの調製
Figure 2022512812000038
DCM(5mL)中の2-フルオロアニリン(28.6mg、0.26mmol)及びトリホスゲン(30.6mg、0.10mmol)の混合物に、DIEA(332mg、2.6mmol)を0℃で滴下添加し、混合物を、0℃で10分間撹拌した。粗混合物を次のステップで直接使用した。
ステップ2:9-クロロ-N-(2-フルオロフェニル)-5-オキソ-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2(5H)-カルボキシアミドの調製
Figure 2022512812000039
次いで、9-クロロ-1,2,3,4-テトラヒドロクロメノ[2,3-c]ピリジン-5-オン;塩酸塩(中間体1、70mg、0.26mmol)を上述の混合物に添加し、室温で1時間撹拌した。次いで、混合物を水(15mL)でクエンチし、DCM(10mL)で3回抽出した。合わせた有機層を、無水NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、分取HPLCによって精製して、9-クロロ-N-(2-フルオロフェニル)-5-オキソ-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2(5H)-カルボキシアミド(20mg、21%)を黄色の固体として得た。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.66(s,1H),8.01(ddd,J=1.5,7.9,15.4Hz,2H),7.49(t,J=7.89Hz,1H),7.45-7.40(m,1H),7.24-7.17(m,1H),7.16-7.10(m,2H),4.64(s,2H),3.73(t,J=5.69Hz,2H),2.58(t,J=5.50Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:373.2。
実施例8
メチル3-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2(5H)-イル)ベンゾエート
Figure 2022512812000040
DMF(5mL)中の9-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン(中間体2、100mg、0.41mmol)、メチル3-ヨードベンゾエート(210mg、0.80mmol)、CuI(38.2mg、0.20mmol)及びCSCO(521mg、1.6mmol)の混合物を、125℃で1時間、マイクロ波反応装置において加熱した。次いで、混合物を、水(20mL)に注ぎ入れ、DCM(10mL)で3回抽出した。合わせた有機層を、無水NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、分取HPLCによって精製して、メチル3-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2(5H)-イル)ベンゾエート(20mg、収率13%)を黄色の固体として得た。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.12-8.05(m,3H),7.89(d,J=8.0Hz,1H),7.75(d,J=8.0Hz,1H),7.62(t,J=8.0Hz,1H),7.55(t,J=8.0Hz,1H),4.05(t,J=6.9Hz,2H),3.89(s,3H),2.97(t,J=6.9Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:384.2。
実施例9
9-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5(2H)-ジオン
Figure 2022512812000041
実施例9を、メチル3-ヨードベンゾエートの代わりに1-ヨード-4-メトキシ-ベンゼンを出発物質として使用することによって、実施例8の調製について記載される手順と同様に調製した。
実施例9:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.06(d,J=7.95Hz,2H),7.53(d,J=8.0Hz,1H),7.36(d,J=8.0Hz,2H),7.01(d,J=8.0Hz,2H),3.94(t,J=6.9Hz,2H),3.79(s,3H),2.94(t,J=6.9Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:356.2。
実施例10
メチル4-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2(5H)-イル)ベンゾエート
Figure 2022512812000042
実施例10を、メチル3-ヨードベンゾエートの代わりにメチル4-ヨードベンゾエートを出発物質として使用することによって、実施例8の調製について記載される手順と同様に調製した。
実施例10:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.10-8.00(m,4H),7.62(t,J=8.0Hz,2H),7.54(t,J=8.0Hz,1H),4.08(t,J=6.9Hz,2H),3.88(s,3H),2.96(t,J=6.9Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:384.2。
実施例11
3-(4-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2(5H)-イル)フェノキシ)シクロブタンカルボン酸
Figure 2022512812000043
ステップ1:9-クロロ-2-(4-ヒドロキシフェニル)-3,4-ジヒドロクロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオンの調製
Figure 2022512812000044
DCM(5mL)中の9-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5(2H)-ジオン(実施例9、270mg、0.76mmol)及びBBr(DCM中1M、38mmol)の混合物を、室温で1時間撹拌した。次いで、溶媒を、氷冷水(10mL)に注ぎ入れ、DCM(10mL)で3回抽出した。合わせた有機層を、無水NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮して、粗生成物(259mg、100%)を得、これを次のステップで直接使用した。MS実測値(ESI)[(M+H)]:342.1。
ステップ2:メチル3-[4-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-3,4-ジヒドロクロメノ[2,3-c]ピリジン-2-イル)フェノキシ]シクロブタンカルボキシレートの調製
Figure 2022512812000045
DMF(5mL)中の9-クロロ-2-(4-ヒドロキシフェニル)-3,4-ジヒドロクロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン(80mg、0.23mmol)、メチル3-メチルスルホニルオキシシクロブタンカルボキシレート(中間体4、49mg、0.23mmol)及びKCO(380mg、1.17mmol)の混合物を、70℃で14時間撹拌した。次いで、混合物を、水(10mL)でクエンチし、DCM(10mL)で3回抽出した。合わせた有機層を、無水NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮して、粗メチル3-[4-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-3,4-ジヒドロクロメノ[2,3-c]ピリジン-2-イル)フェノキシ]シクロブタンカルボキシレート(70mg、66%)を得、これを次のステップで直接使用した。MS実測値(ESI)[(M+H)]:454.2。
ステップ3:3-(4-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2(5H)-イル)フェノキシ)シクロブタンカルボン酸の調製
Figure 2022512812000046
塩酸水溶液(37重量%、10mL)及びTHF(10mL)中のメチル3-[4-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-3,4-ジヒドロクロメノ[2,3-c]ピリジン-2-イル)フェノキシ]シクロブタンカルボキシレート(80mg、0.18mmol)の混合物を、50℃で4時間加熱した。この混合物を、EA(20mL)で3回抽出した。合わせた有機層を、無水NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、分取HPLCによって精製して、所望される3-(4-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2(5H)-イル)フェノキシ)シクロブタンカルボン酸(5mg、6%)を得た。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 12.4(brs,1H),8.06(d,J=7.95Hz,2H),7.54(t,J=7.89Hz,1H),7.33(d,J=8.93Hz,2H),6.89(d,J=9.05Hz,2H),4.85(quin,J=6.48Hz,1H),3.93(t,J=6.85Hz,2H),3.14-3.01(m,1H),2.93(t,J=6.85Hz,2H),2.71-2.61(m,2H),2.39-2.28(m,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:440.2。
実施例12
9-クロロ-2-(4-クロロフェニル)-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5(2H)-ジオン
Figure 2022512812000047
実施例12を、メチル3-ヨードベンゾエートの代わりに1-クロロ-4-ヨードベンゼンを出発物質として使用することによって、実施例8の調製について記載される手順と同様に調製した。
実施例12:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.05(d,J=7.95Hz,2H),7.59-7.44(m,5H),4.00(t,J=6.79Hz,2H),2.95(t,J=6.79Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:360.1。
実施例13
メチル6-(9-クロロ-5-オキソ-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2(5H)-イル)ニコチネート
Figure 2022512812000048
DMF(2mL)中の9-クロロ-1,2,3,4-テトラヒドロクロメノ[2,3-c]ピリジン-5-オン;塩酸塩(中間体1、9mg、0.038mmol)、メチル6-フルオロニコチネート(8.89mg、0.057mmol)及びDIEA(20mg、0.16mmol)の混合物を、110℃で30分間、マイクロ波反応装置において加熱した。次いで、溶媒を、真空中で濃縮した。残渣を、分取HPLCによって精製して、メチル6-(9-クロロ-5-オキソ-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2(5H)-イル)ニコチネート(10mg、70%)を黄色の固体として得た。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.72(d,J=2.20Hz,1H),8.14-7.92(m,3H),7.49(t,J=7.89Hz,1H),7.11(d,J=9.05Hz,1H),4.82(s,2H),3.97(t,J=5.69Hz,2H),3.81(s,3H),2.63(t,J=5.56Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:371.2。
実施例14
9-クロロ-2-(4-フルオロフェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン
Figure 2022512812000049
実施例14を、メチル3-ヨードベンゾエートの代わりに1-フルオロ-4-ヨードベンゼンを出発物質として使用することによって、実施例8の調製について記載される手順と同様に調製した。
実施例14:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.06(d,J=7.82Hz,2H),7.57-7.45(m,3H),7.37-7.25(m,2H),3.98(t,J=6.85Hz,2H),2.95(t,J=6.79Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:344.2。
実施例15
2-(4-ブロモフェニル)-9-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン
Figure 2022512812000050
実施例15を、メチル3-ヨードベンゾエートの代わりに1-ブロモ-4-ヨードベンゼンを出発物質として使用することによって、実施例8の調製について記載される手順と同様に調製した。
実施例15:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.06(d,J=7.95Hz,2H),7.69-7.69(m,2H),7.54(t,J=7.95Hz,1H),7.46-7.39(m,2H),4.00(t,J=6.79Hz,2H),2.95(t,J=6.79Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:404.2。
実施例16
9-クロロ-2-(6-クロロピリジン-3-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン
Figure 2022512812000051
実施例16を、メチル3-ヨードベンゾエートの代わりに5-ブロモ-2-クロロ-ピリジンを出発物質として使用することによって、実施例8の調製について記載される手順と同様に調製した。
実施例16:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.57(d,J=2.69Hz,1H),8.04-8.09(m,2H),7.99(dd,J=2.81,8.56Hz,1H),7.65(d,J=8.56Hz,1H),7.55(t,J=7.95Hz,1H),4.06(t,J=6.79Hz,2H),2.97(t,J=6.79Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:361.1。
実施例17
9-クロロ-2-(4-クロロ-2-メトキシフェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン
Figure 2022512812000052
実施例17を、メチル3-ヨードベンゾエートの代わりに4-クロロ-1-ヨード-2-メトキシ-ベンゼンを出発物質として使用することによって、実施例8の調製について記載される手順と同様に調製した。
実施例17:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.06(d,J=7.95Hz,2H),7.54(t,J=7.89Hz,1H),7.38(d,J=8.31Hz,1H),7.27(d,J=2.20Hz,1H),7.11(dd,J=2.20,8.31Hz,1H),3.85(s,3H),3.82-3.76(m,2H),2.98-2.88(m,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:390.1。
実施例18
9-クロロ-2-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン
Figure 2022512812000053
実施例18を、メチル3-ヨードベンゾエートの代わりに1-フルオロ-4-ヨード-2-(トリフルオロメチル)ベンゼンを出発物質として使用することによって、実施例8の調製について記載される手順と同様に調製した。
実施例18:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.09-8.05(m,2H),7.92(dd,J=2.45,6.48Hz,1H),7.82-7.87(m,1H),7.65(t,J=9.78Hz,1H),7.55(t,J=7.95Hz,1H),4.04(t,J=6.79Hz,2H),2.97(t,J=6.79Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:412.1。
実施例19
9-クロロ-2-フェニル-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン
Figure 2022512812000054
実施例19を、メチル3-ヨードベンゾエートの代わりにヨードベンゼンを出発物質として使用することによって、実施例8の調製について記載される手順と同様に調製した。
実施例19:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.06(d,J=7.95Hz,2H),7.54(t,J=7.95Hz,1H),7.50-7.46(m,4H),7.35-7.29(m,1H),4.01(t,J=6.79Hz,2H),2.95(t,J=6.79Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:326.1。
実施例20
9-クロロ-2-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン
Figure 2022512812000055
実施例20を、メチル3-ヨードベンゾエートの代わりに1-ヨード-4-(トリフルオロメチル)ベンゼンを出発物質として使用することによって、実施例8の調製について記載される手順と同様に調製した。
実施例20:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.09-8.04(m,2H),7.84(d,J=8.68Hz,2H),7.70(d,J=8.44Hz,2H),7.55(t,J=7.95Hz,1H),4.08(t,J=6.72Hz,2H),2.97(t,J=6.79Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:394.1。
実施例21
9-クロロ-2-(3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン
Figure 2022512812000056
実施例21を、メチル3-ヨードベンゾエートの代わりに1-ヨード-3-(トリフルオロメトキシ)ベンゼンを出発物質として使用することによって、実施例8の調製について記載される手順と同様に調製した。
実施例21:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.07(d,J=7.95Hz,2H),7.84(d,J=6.85Hz,1H),7.60(d,J=5.01Hz,1H),7.33(d,J=7.21Hz,1H),6.61(s,1H),6.50(d,J=7.09Hz,1H),4.04(t,J=6.79Hz,2H),2.96(t,J=6.85Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:410.1。
実施例22
9-クロロ-2-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン
Figure 2022512812000057
実施例22を、メチル3-ヨードベンゾエートの代わりに1-クロロ-4-ヨード-2-(トリフルオロメチル)ベンゼンを出発物質として使用することによって、実施例8の調製について記載される手順と同様に調製した。
実施例22:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.09-8.04(m,2H),8.00(d,J=2.45Hz,1H),7.87-7.83(m,1H),7.81-7.76(m,1H),7.55(t,J=7.89Hz,1H),4.06(t,J=6.79Hz,2H),2.97(t,J=6.79Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:428.1。
実施例23
9-クロロ-2-(2-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン
Figure 2022512812000058
実施例23を、メチル3-ヨードベンゾエートの代わりに1-ヨード-2-(トリフルオロメトキシ)ベンゼンを出発物質として使用することによって、実施例8の調製について記載される手順と同様に調製した。
実施例23:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.12(dd,J=1.59,8.07Hz,1H),7.95(dd,J=1.53,7.76Hz,1H),7.62-7.58(m,1H),7.56-7.48(m,4H),3.98(s,2H),3.18-3.02(m,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:410.1。
実施例24
メチル2-クロロ-5-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2-イル)ベンゾエート
Figure 2022512812000059
実施例24を、メチル3-ヨードベンゾエートの代わりにメチル2-クロロ-5-ヨード-ベンゾエートを出発物質として使用することによって、実施例8の調製について記載される手順と同様に調製した。
実施例24:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.07(d,J=7.83Hz,2H),7.97-7.90(m,1H),7.71-7.67(m,1H),7.70-7.67(m,1H),7.55(t,J=7.95Hz,1H),4.07-3.99(m,2H),3.89(s,3H),2.96(t,J=6.79Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:418.1。
実施例25
3-(2-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2-イル)フェノキシ)シクロブタン-1-カルボン酸
Figure 2022512812000060
ステップ1:メチル3-(2-ヨードフェノキシ)シクロブタンカルボキシレートの調製
Figure 2022512812000061
DMF(20mL)中の2-ヨードフェノール(1.0g、4.55mmol)、メチル3-メチルスルホニルオキシシクロブタンカルボキシレート(中間体4、1.2g、5.5mmol)及びKCO(1.3g、9.1mmol)の混合物を、室温で30分間撹拌した。溶媒を、真空中で濃縮し、残渣を、シリカゲルカラム(EA:PE=5%で溶出)によって精製して、3-(2-ヨードフェノキシ)シクロブタンカルボキシレート(800mg、53%)を得た。MS実測値(ESI)[(M+H)]:333.1。
ステップ2:メチル3-[2-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-3,4-ジヒドロクロメノ[2,3-c]ピリジン-2-イル)フェノキシ]シクロブタンカルボキシレートの調製
Figure 2022512812000062
化合物25bを、メチル3-ヨードベンゾエートの代わりにメチル3-(2-ヨードフェノキシ)シクロブタンカルボキシレートを出発物質として使用することによって、実施例8の調製について記載される手順と同様に調製した。MS実測値(ESI)[(M+H)]:454.1。
ステップ3:3-(2-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2-イル)フェノキシ)シクロブタン-1-カルボン酸の調製
Figure 2022512812000063
塩酸水溶液(37重量%、5mL)及びTHF(10mL)中のメチル3-[2-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-3,4-ジヒドロクロメノ[2,3-c]ピリジン-2-イル)フェノキシ]シクロブタンカルボキシレート(100mg、0.22mmol)の混合物を、60℃で3時間加熱した。次いで、溶媒を、真空中で濃縮し、残渣を、分取HPLCによって精製して、3-(2-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2-イル)フェノキシ)シクロブタン-1-カルボン酸(40mg、41%)を得た。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 12.29(br s,1H),8.14-8.01(m,2H),7.54(dt,J=1.59,7.89Hz,1H),7.28-7.40(m,2H),7.00-7.06(m,1.5H),6.95(d,J=8.07Hz,0.5H),4.90(quin,J=6.39Hz,0.5H),4.68-4.76(m,0.5H),3.78-3.88(m,2H),3.03-3.12(m,0.5H),2.91-2.99(m,2H),2.60-2.81(m,2.5H),2.27-2.23(m,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:440.1。
実施例26
3-(5-クロロ-2-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2-イル)フェノキシ)シクロブタン-1-カルボン酸
Figure 2022512812000064
ステップ1:メチル3-(5-クロロ-2-ヨード-フェノキシ)シクロブタンカルボキシレートの調製
Figure 2022512812000065
化合物26aを、2-ヨードフェノールの代わりに5-クロロ-2-ヨードフェノールを出発物質として使用することによって、化合物25aの調製について記載される手順と同様に調製した。MS実測値(ESI)[(M+H)]:367.1。
ステップ2:メチル3-[5-クロロ-2-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-3,4-ジヒドロクロメノ[2,3-c]ピリジン-2-イル)フェノキシ]シクロブタンカルボキシレートの調製
Figure 2022512812000066
化合物26bを、メチル3-ヨードベンゾエートの代わりにメチル3-(5-クロロ-2-ヨード-フェノキシ)シクロブタンカルボキシレートを出発物質として使用することによって、実施例8の調製について記載される手順と同様に調製した。MS実測値(ESI)[(M+H)]:488.1。
ステップ3:3-(5-クロロ-2-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2-イル)フェノキシ)シクロブタン-1-カルボン酸の調製
Figure 2022512812000067
塩酸水溶液(37重量%、5mL)及びTHF(10mL)中のメチル3-[5-クロロ-2-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-3,4-ジヒドロクロメノ[2,3-c]ピリジン-2-イル)フェノキシ]シクロブタンカルボキシレート(100mg、0.20mmol)の混合物を、60℃で3時間加熱した。次いで、溶媒を、真空中で濃縮し、残渣を、分取HPLCによって精製して、3-(5-クロロ-2-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2-イル)フェノキシ)シクロブタン-1-カルボン酸(50mg、51%)を得た。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 12.33(br s,1H),8.08-8.03(m,2H),7.58-7.51(m,1H),7.42-7.36(m,1H),7.10(dd,J=2.14,8.50Hz,1H),7.01(d,J=2.20Hz,1H),4.96(quin,J=6.20Hz,1H),3.83(t,J=6.72Hz,2H),3.14-3.04(m,1H),2.95(br t,J=6.60Hz,2H),2.77-2.56(m,2H),2.38-2.26(m,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:474.2。
実施例27
9-クロロ-2-(4-クロロ-2-(トリフルオロメチル)フェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン
Figure 2022512812000068
実施例27を、メチル3-ヨードベンゾエートの代わりに4-クロロ-1-ヨード-2-(トリフルオロメチル)ベンゼンを出発物質として使用することによって、実施例8の調製について記載される手順と同様に調製した。
実施例27:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.07(d,J=7.95Hz,2H),8.01-7.95(m,2H),7.77(d,J=7.95Hz,1H),7.55(t,J=7.95Hz,1H),4.10(dt,J=4.89,12.47Hz,1H),3.67-3.58(m,1H),3.03(td,J=4.10,16.99Hz,1H),2.90-2.78(m,1H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:428.1。
実施例28
9-クロロ-2-(3,4-ジクロロフェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン
Figure 2022512812000069
実施例28を、メチル3-ヨードベンゾエートの代わりに1,2-ジクロロ-4-ヨード-ベンゼンを出発物質として使用することによって、実施例8の調製について記載される手順と同様に調製した。
実施例28:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.06(qd,J=1.47,7.93Hz,2H),7.80(d,J=2.45Hz,1H),7.74(d,J=8.68Hz,1H),7.55(t,J=7.89Hz,1H),7.49(dd,J=2.45,8.68Hz,1H),4.02(t,J=6.79Hz,2H),2.95(t,J=6.79Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:394.1。
実施例29
9-クロロ-2-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン
Figure 2022512812000070
実施例29を、メチル3-ヨードベンゾエートの代わりに4-クロロ-2-フルオロ-1-ヨード-ベンゼンを出発物質として使用することによって、実施例8の調製について記載される手順と同様に調製した。
実施例29:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.11-8.00(m,2H),7.64(dd,J=2.26,10.21Hz,1H),7.56(td,J=8.24,16.66Hz,2H),7.45-7.41(m,1H),3.95(t,J=6.79Hz,2H),2.96(t,J=6.79Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:378.1。
実施例30
4-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2-イル)ベンゾニトリル
Figure 2022512812000071
実施例30を、メチル3-ヨードベンゾエートの代わりに4-ヨードベンゾニトリルを出発物質として使用することによって、実施例8の調製について記載される手順と同様に調製した。
実施例30:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.08-8.06(m,2H),7.95(d,J=8.68Hz,2H),7.68(d,J=8.80Hz,2H),7.55(t,J=7.89Hz,1H),4.08(t,J=6.72Hz,2H),2.96(t,J=6.72Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:351.1。
実施例31
9-クロロ-2-(2,5-ジメチルフェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン
Figure 2022512812000072
実施例31を、メチル3-ヨードベンゾエートの代わりに2-ヨード-1,4-ジメチル-ベンゼンを出発物質として使用することによって、実施例8の調製について記載される手順と同様に調製した。
実施例31:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.06(d,J=7.95Hz,2H),7.54(t,J=7.95Hz,1H),7.23(d,J=7.70Hz,1H),7.14(s,1H),7.11(d,J=7.70Hz,1H),3.99(ddd,J=6.11,9.84,12.41Hz,1H),3.73-3.67(m,1H),3.04-2.90(m,2H),2.30(s,3H),2.18(s,3H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:354.2。
実施例32
9-クロロ-2-(2-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン
Figure 2022512812000073
実施例32を、メチル3-ヨードベンゾエートの代わりに2-クロロ-1-ヨード-4-(トリフルオロメトキシ)ベンゼンを出発物質として使用することによって、実施例8の調製について記載される手順と同様に調製した。
実施例32:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.07(d,J=7.95Hz,2H),7.81(q,J=2.98Hz,1H),7.74(d,J=8.80Hz,1H),7.56(d,J=7.83Hz,2H),4.10-3.94(m,1H),3.79(td,J=5.79,12.01Hz,1H),3.08-2.87(m,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:444.1。
実施例33
9-クロロ-2-(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン
Figure 2022512812000074
実施例33を、メチル3-ヨードベンゾエートの代わりに1-ヨード-4-(トリフルオロメトキシ)ベンゼンを出発物質として使用することによって、実施例8の調製について記載される手順と同様に調製した。
実施例33:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.07(d,J=7.95Hz,2H),7.65-7.60(m,3H),7.48(d,J=8.31Hz,2H),4.02(t,J=6.79Hz,2H),2.95(t,J=6.85Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:410.1。
実施例34
9-クロロ-2-(p-トリル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン
Figure 2022512812000075
実施例34を、メチル3-ヨードベンゾエートの代わりに1-ヨード-4-メチル-ベンゼンを出発物質として使用することによって、実施例8の調製について記載される手順と同様に調製した。
実施例34:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.05(d,J=7.83Hz,2H),7.54(t,J=7.89Hz,1H),7.37-7.30(m,2H),7.30-7.20(m,2H),3.97(t,J=6.79Hz,2H),2.94(t,J=6.85Hz,2H),2.34(s,3H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:340.1。
実施例35
9-クロロ-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン
Figure 2022512812000076
実施例35を、メチル3-ヨードベンゾエートの代わりに4-ヨード-1-メチル-ピラゾールを出発物質として使用することによって、実施例8の調製について記載される手順と同様に調製した。
実施例35:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.18(s,1H),8.05(qd,J=1.37,7.89Hz,2H),7.78(s,1H),7.53(t,J=7.89Hz,1H),4.01(t,J=6.97Hz,2H),3.86(s,3H),2.93(t,J=7.03Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:330.1。
実施例36
メチル5-クロロ-2-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2-イル)ベンゾエート
Figure 2022512812000077
実施例36を、メチル3-ヨードベンゾエートの代わりにメチル5-クロロ-2-ヨード-ベンゾエートを出発物質として使用することによって、実施例8の調製について記載される手順と同様に調製した。
実施例36:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.06(qd,J=1.43,7.93Hz,2H),7.91(d,J=2.45Hz,1H),7.84(dd,J=2.57,8.44Hz,1H),7.60(d,J=8.44Hz,1H),7.55(t,J=7.89Hz,1H),3.96(br s,2H),3.77(s,3H),3.08-2.86(m,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:418.2。
実施例37
5-クロロ-2-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2-イル)ベンゾニトリル
Figure 2022512812000078
実施例37を、メチル3-ヨードベンゾエートの代わりに5-クロロ-2-ヨード-ベンゾニトリルを出発物質として使用することによって、実施例8の調製について記載される手順と同様に調製した。
実施例37:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.21(d,J=2.20Hz,1H),8.07(dd,J=1.47,7.95Hz,2H),7.96(dd,J=2.32,8.68Hz,1H),7.70(d,J=8.68Hz,1H),7.55(t,J=7.89Hz,1H),4.03(br s,2H),2.99(br t,J=6.48Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:385.2。
実施例38
9-クロロ-2-(4-クロロ-2-メチルフェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン
Figure 2022512812000079
実施例38を、メチル3-ヨードベンゾエートの代わりに4-クロロ-1-ヨード-2-メチル-ベンゼンを出発物質として使用することによって、実施例8の調製について記載される手順と同様に調製した。
実施例38:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.06(d,J=7.95Hz,2H),7.54(t,J=7.89Hz,1H),7.46(s,1H),7.38(d,J=1.34Hz,2H),4.08-3.94(m,1H),3.75-3.64(m,1H),3.00-2.93(m,2H),2.23(s,3H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:374.1。
実施例39
9-クロロ-2-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-5H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-5-オン
Figure 2022512812000080
DCM(2mL)中の9-クロロ-1,2,3,4-テトラヒドロクロメノ[2,3-c]ピリジン-5-オン;塩酸塩(中間体1、27.2mg、0.1mmol)、(4-(トリフルオロメチル)フェニル)ボロン酸(57mg、0.3mmol)、Cu(OAc)(36.3mg、200μmol)、MS 4A(30mg、100μmol)及びTEA(30.4mg、300μmol)の混合物を、室温で2時間、大気下において撹拌した。反応混合物を、DCM(30mL)で希釈し、次いで、濾過し、濾液を水酸化アンモニウム(20mL)で2回洗浄し、ブライン(20mL)で洗浄した。有機層を、無水NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、分取HPLCによって精製して、9-クロロ-2-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-5H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-5-オン(5mg、13%)を黄色の固体として得た。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.01(ddd,J=1.53,7.92,14.64Hz,2H),7.56(d,J=8.68Hz,2H),7.49(t,J=7.89Hz,1H),7.24(d,J=8.80Hz,2H),4.50(s,2H),3.68(t,J=5.69Hz,2H),2.69-2.62(m,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:380.1。
実施例40
9-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-5H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-5-オン
Figure 2022512812000081
実施例40を、(4-(トリフルオロメチル)フェニル)ボロン酸の代わりに(4-メトキシフェニル)ボロン酸を出発物質として使用することによって、実施例39の調製について記載される手順と同様に調製した。
実施例40:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.00(ddd,J=1.6,7.9,16.9Hz,2H),7.48(t,J=7.9Hz,1H),7.09-7.03(m,2H),6.90-6.83(m,2H),4.24(s,2H),3.70(s,3H),3.41(t,J=5.7Hz,2H),2.61(t,J=5.6Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:342.1。
実施例41
9-クロロ-2-(3-メトキシフェニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-5H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-5-オン
Figure 2022512812000082
実施例41を、(4-(トリフルオロメチル)フェニル)ボロン酸の代わりに(3-メトキシフェニル)ボロン酸を出発物質として使用することによって、実施例39の調製について記載される手順と同様に調製した。
実施例41:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.01(ddd,J=1.6,7.9,16.0Hz,2H),7.49(t,J=7.9Hz,1H),7.19-7.14(m,1H),6.72-6.60(m,3H),4.36(s,2H),3.75(s,3H),3.53(t,J=5.6Hz,2H),2.62(t,J=5.5Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:342.1。
実施例42
9-クロロ-2-(4-クロロフェニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-5H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-5-オン
Figure 2022512812000083
実施例42を、(4-(トリフルオロメチル)フェニル)ボロン酸の代わりに(4-クロロフェニル)ボロン酸を出発物質として使用することによって、実施例39の調製について記載される手順と同様に調製した。
実施例42:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.00(ddd,J=1.5,7.9,15.0Hz,2H),7.48(t,J=7.9Hz,1H),7.32-7.24(m,2H),7.16-7.09(m,2H),4.36(s,2H),3.54(t,J=5.7Hz,2H),2.62(t,J=5.6Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:346.1。
実施例43
9-クロロ-2-(5-クロロ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン
Figure 2022512812000084
DMF(0.5mL)中の9-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン(中間体2、37mg、0.15mmol)、2-ブロモ-5-クロロ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン(78mg、0.3mmol)、CuI(3mg、0.015mmol)、N,N-ジメチルグリシン(3mg、0.03mmol)及びリン酸三カリウム(64mg、0.3mmol)の混合物を、100℃に16時間加熱した。室温まで冷ました後、混合物を、分取HPLCによって直接精製して、9-クロロ-2-(5-クロロ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン(6mg、8%)を黄色の固体として得た。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 9.00(d,J=2.3Hz,1H),8.64(d,J=2.4Hz,1H),8.09-8.04(m,2H),7.58-7.52(m,1H),4.25-3.76(m,2H),3.10-2.80(m,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:429.1。
実施例44
2-(2-ブロモ-4-クロロフェニル)-9-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン
Figure 2022512812000085
実施例44を、2-ブロモ-5-クロロ-3-(トリフルオロメチル)ピリジンの代わりに2-ブロモ-4-クロロ-1-ヨードベンゼンを出発物質として使用することによって、実施例43の調製について記載される手順と同様に調製した。
実施例44:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.09-8.04(m,2H),7.97(d,J=1.8Hz,1H),7.64-7.52(m,3H),4.05-3.69(m,2H),3.10-2.90(m,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:438.1。
実施例45
9-クロロ-2-(5-クロロ-3-((4-メトキシベンジル)オキシ)ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン
Figure 2022512812000086
実施例45を、2-ブロモ-5-クロロ-3-(トリフルオロメチル)ピリジンの代わりに2-ブロモ-5-クロロ-3-((4-メトキシベンジル)オキシ)ピリジンを出発物質として使用することによって、実施例43の調製について記載される手順と同様に調製した。
実施例45:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.19(d,J=2.1Hz,1H),8.06(ddd,J=1.5,8.0,9.7Hz,2H),7.90(d,J=2.1Hz,1H),7.54(t,J=7.9Hz,1H),7.39(d,J=8.7Hz,2H),6.91-6.84(m,2H),5.19(s,2H),3.68(s,3H),3.40-3.25(m,2H),3.75-3.00(m,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:498.2。
実施例46
9-クロロ-2-(4-クロロ-2-(メトキシメトキシ)フェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン
Figure 2022512812000087
実施例46を、メチル3-ヨードベンゾエートの代わりに4-クロロ-1-ヨード-2-(メトキシメトキシ)ベンゼンを出発物質として使用することによって、実施例8の調製について記載される手順と同様に調製した。
実施例46:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.06(d,J=7.95Hz,2H),7.54(t,J=7.89Hz,1H),7.42(d,J=8.31Hz,1H),7.32(d,J=2.20Hz,1H),7.17(dd,J=2.20,8.44Hz,1H),5.29(s,2H),3.83(br t,J=6.66Hz,2H),3.38(s,3H),2.95(t,J=6.54Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:420.1。
実施例47
9-クロロ-2-(4-クロロ-2-(ピロリジン-1-カルボニル)フェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン
Figure 2022512812000088
ステップ1:5-クロロ-2-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-3,4-ジヒドロクロメノ[2,3-c]ピリジン-2-イル)安息香酸の調製
Figure 2022512812000089
塩酸水溶液(37重量%、5mL)及びTHF(10mL)中の5-クロロ-2-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2-イル)ベンゾエート(実施例36、100mg、0.24mmol)の混合物を、60℃で18時間加熱した。この混合物を、DCM(20mL)で3回抽出した。合わせた有機層を、無水NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、ジエチルエーテル(5mL)中に懸濁させ、懸濁液を濾過によって回収して、5-クロロ-2-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-3,4-ジヒドロクロメノ[2,3-c]ピリジン-2-イル)安息香酸(90mg、93%)を得た。MS実測値(ESI)[(M+H)]:404.1。
ステップ2:9-クロロ-2-(4-クロロ-2-(ピロリジン-1-カルボニル)フェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオンの調製
Figure 2022512812000090
DCM(3mL)中の5-クロロ-2-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-3,4-ジヒドロクロメノ[2,3-c]ピリジン-2-イル)安息香酸(30mg、74.2μmol)、ピロリジニル(10.6mg、148μmol)、HATU(33.8mg、89.1μmol)及びDIEA(19.1mg、148μmol)の混合物を、室温で3時間撹拌した。次いで、溶媒を蒸発させ、残渣を、分取HPLCによって精製して、9-クロロ-2-(4-クロロ-2-(ピロリジン-1-カルボニル)フェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン(5mg、15%)を得た。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.06(d,J=7.95Hz,2H),7.65-7.59(m,2H),7.58-7.50(m,2H),3.85(br s,2H),3.34-3.32(m,2H),3.28(t,J=6.36Hz,2H),2.88(d,J=6.36Hz,2H),1.87-1.73(m,4H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:457.1。
実施例48
9-クロロ-2-(4-クロロ-2-エトキシフェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン
Figure 2022512812000091
ステップ1:9-クロロ-2-(4-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)-3,4-ジヒドロクロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオンの調製
Figure 2022512812000092
塩酸水溶液(37重量%、1mL)及び水(5mL)中の9-クロロ-2-(4-クロロ-2-(メトキシメトキシ)フェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン(実施例46、100mg、0.24mmol)の混合物を、室温で5時間撹拌した。次いで、溶媒を蒸発させ、残渣を、分取HPLCによって精製して、9-クロロ-2-(4-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)-3,4-ジヒドロクロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン(60mg、67%)を得た。MS実測値(ESI)[(M+H)]:376.2。
ステップ2:9-クロロ-2-(4-クロロ-2-エトキシフェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオンの調製
Figure 2022512812000093
DMF(5ml)中の9-クロロ-2-(4-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)-3,4-ジヒドロクロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン(45mg、0.12mmol)、ヨードエタン(93.3mg、0.60mmol)及びCsCO(0.36mmol)の混合物を、室温で10時間撹拌した。次いで、混合物を、水(10mL)でクエンチし、DCM(20mL)で3回抽出した。合わせた有機層を、無水NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、分取HPLCによって精製して、9-クロロ-2-(4-クロロ-2-エトキシフェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン(10mg、21%)を得た。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.06(d,J=7.83Hz,2H),7.54(t,J=7.95Hz,1H),7.38(d,J=8.31Hz,1H),7.26(d,J=2.20Hz,1H),7.09(dd,J=2.20,8.31Hz,1H),4.13(q,J=6.85Hz,2H),3.80(t,J=6.79Hz,2H),2.93(br t,J=6.54Hz,2H),1.31(t,J=6.97Hz,3H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:404.2。
実施例49
9-クロロ-2-(3,4-ジクロロフェニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-5H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-5-オン
Figure 2022512812000094
実施例49を、(4-(トリフルオロメチル)フェニル)ボロン酸の代わりに(3,4-ジクロロフェニル)ボロン酸を出発物質として使用することによって、実施例39の調製について記載される手順と同様に調製した。
実施例49:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.01(ddd,J=1.53,7.92,14.52Hz,2H),7.56-7.42(m,2H),7.35(d,J=2.93Hz,1H),7.11(dd,J=2.93,9.05Hz,1H),4.43(s,2H),3.58(t,J=5.69Hz,2H),2.63(br t,J=5.56Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:380.1。
実施例50
9-クロロ-2-(4-クロロ-2-(メトキシメチル)フェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン
Figure 2022512812000095
実施例50を、メチル3-ヨードベンゾエートの代わりに4-クロロ-1-ヨード-2-(メトキシメチル)ベンゼンを出発物質として使用することによって、実施例8の調製について記載される手順と同様に調製した。
実施例50:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.02(d,J=7.95Hz,2H),7.54(t,J=7.89Hz,1H),7.28(d,J=8.31Hz,2H),6.94(d,J=2.20Hz,1H),4.94(s,2H),4.13(q,J=6.85Hz,2H),3.75(s,3H),2.93(t,J=6.54Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:404.2。
実施例51
5-クロロ-2-(4-クロロフェニル)-1H-クロメノ[2,3-c]ピロール-3,9-ジオン
Figure 2022512812000096
エタノール(8mL)中の4-クロロアニリン(69.3mg、0.54mmol)及びメチル3-(ブロモメチル)-8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-カルボキシレート(中間体3、150mg、0.45mmol)の混合物を、80℃で2時間撹拌した。この混合物を、真空中で濃縮し、残渣を、分取HPLCによって精製して、5-クロロ-2-(4-クロロフェニル)-1H-クロメノ[2,3-c]ピロール-3,9-ジオン(11mg、7%)を白色の固体として得た。H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.23-8.07(m,2H),8.03-7.91(m,1H),7.97(d,J=9.0Hz,1H),7.65-7.50(m,3H),4.95(s,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:345.9。
実施例52
5-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)-1H-クロメノ[2,3-c]ピロール-3,9-ジオン
Figure 2022512812000097
実施例52を、4-クロロアニリンの代わりにp-アニシジンを出発物質として使用することによって、実施例51の調製について記載される手順と同様に調製した。
実施例52:H NMR(DMSO-d,400MHz):δ ppm 8.13(dd,J=7.9,13.9Hz,2H),7.83(d,J=9.0Hz,2H),7.61(s,1H),7.05(d,J=9.0Hz,2H),4.91(s,2H),3.79(s,3H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:341.9。
生物学的実施例
実施例53:操作されたHepDES19一次スクリーニングアッセイ
このアッセイを使用して、新規なcccDNA阻害剤をスクリーニングした。HepDES19は、cccDNA産生細胞株である。この細胞株では、HBeAgの産生がcccDNAのレベル及び活性に依存するため、細胞培養上清中のHBeAgが代理マーカーとなる。HepDES19は、1.1ユニット長のHBVゲノムを含む操作された細胞株であり、導入遺伝子からのpgRNA転写はテトラサイクリン(Tet)によって制御される。Tetの非存在下では、pgRNA転写は誘導されるであろうが、HBV e抗原(HBeAg)開始コドン前のリーダー配列が非常に短く、開始コドンが破壊されるため、このpgRNAからHBeAgを産生できなかった。cccDNAが形成されて初めて、欠損しているリーダー配列及び開始コドンの変異がpgRNAの3’末端の冗長性から復元され、それからHBeAgを合成することができた。したがって、HBeAgをcccDNAの代理マーカーとして使用することができた(Zhou,T.et al.,Antiviral Res.(2006),72(2),116-124;Guo,H.et al.,J.Virol.(2007),81(22),12472-12484)。
HepDES19細胞を、T150フラスコ1本当たり2×10個の細胞で播種し、3μg/mLのTet(Sigma、カタログ87128)を含有する培養培地(ダルベッコ改変イーグル培地:栄養素混合物F-12[DMEM-F12、Gibcoカタログ11320-82]、10%ウシ胎仔血清[FBS、Clontechカタログ631101]、0.1mM非必須アミノ酸溶液[NEAA、Gibcoカタログ11140-050]、50μg/mLペニシリン-ストレプトマイシン[PS、Invitrogenカタログ15140-163]、500μg/mL Geneticin[G418、Invitrogenカタログ10131-027])で5日間培養した。次いで、細胞を、Tetの非存在下で8日間、上記と同じ培養培地にT150 1本当たり4×10個の細胞で播種した。次いで、細胞を収穫し、1mL当たり2×10個の細胞の密度で凍結した。化合物試験のために、凍結細胞を解凍し、96ウェルプレートに1ウェル当たり6×10個の細胞の密度で播種した。播種後24時間で、ジメチルスルホキシド(DMSO、SigmaカタログD2650)で作製した化合物の半対数段階希釈液を、上記と同じ培養培地で更に希釈した後、これらを細胞に添加して所望される最終化合物濃度及び1%DMSO濃度に到達させた。次いで、プレートを37℃で更に5日間インキュベートした後、HBeAgレベル及び細胞生存率を測定した。細胞内HBeAgレベルを、酵素結合免疫吸着測定法(ELISA)キット(Shanghai Kehua Diagnostic Medical Products Co.,Ltd)を使用して測定した。細胞生存率を、Cell Counting Kit-8(Donjindo、カタログCK04-20)を使用して評価した。IC50値を、4パラメーターロジスティック曲線当てはめ法を使用して用量応答曲線から導出した。
本発明の化合物を、本明細書に記載されるように、細胞外HBeAgレベルを阻害するその能力について試験した。本発明の化合物は、50μM未満のIC50を有することが分かった。式(I)の特定の化合物は、5.0μM未満のIC50を有することが分かった。HepDES19一次スクリーニングアッセイの結果を表1に示す。
Figure 2022512812000098
実施例54:凍結保存された初代ヒト肝細胞(PHH)アッセイ
このアッセイを使用して、HBV PHH感染アッセイにおける化合物の抗HBV効果を確認する。凍結保存されたPHH(BioreclamationIVT、ロットYJM)を37℃で解凍し、予熱したInVitroGRO HT培地(BioreclamationIVT、カタログS03317)に穏やかに移した。混合物を室温で3分間、70相対遠心力(RCF)で遠心分離し、上清を廃棄した。予熱したInVitroGRO CP培地(BioreclamationIVT、カタログ番号S03316)を細胞ペレットに添加して、細胞を穏やかに再懸濁した。細胞を、InVitroGRO CP培地を含むI型コラーゲンでコーティングされた96ウェルプレート(Gibco、カタログA1142803)に1ウェル当たり5.8×10個の細胞の密度で播種した。全てのプレートを、37℃、5%CO及び85%湿度でインキュベートした。
プレーティングの20時間後、培地をPHH培養培地(ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)/F12(1:1)(Gibco、カタログ11320-033)、10%ウシ胎仔血清(Gibcoカタログ10099141)、100U/mLペニシリン、100μg/mLストレプトマイシン(Gibco、カタログ151401-122)、5ng/mLヒト上皮成長因子(InvitrogenカタログPHG0311L)、20ng/mLデキサメタゾン(Sigma、カタログD4902)及び250ng/mLヒト組換えインスリン(Gibco、カタログ12585-014))に交換した。そして、細胞を、37℃、5%CO及び85%湿度で4時間インキュベートした。次いで、培地を、4%ポリエチレングリコール(PEG)MW8000(Sigma、カタログP1458-50ML)及び1%DMSO(Sigma、カタログD2650)を含有する予熱したPHH培養培地に交換した。5.8×10ゲノム相当のHBVを、培地に添加した。
感染後24時間で、細胞をPBSで穏やかに洗浄し、1ウェル当たり200μLの、1%DMSO及び0.25mg/mLマトリックスゲル(Corning、カタログ356237)を補充したPHH培養培地でリフレッシュした。全てのプレートを、直ちに37℃のCOインキュベーターに入れた。
24時間後、DMSOで作製した化合物の段階希釈液を、同じ培養培地(上記の1%DMSO及び0.25mg/mLマトリックスゲルを補充したPHH培養培地)で更に希釈した後、これらを細胞に添加して所望の最終化合物濃度及び1%DMSO濃度に到達させた。化合物を含有する培地を、3日毎にリフレッシュした。
化合物処理後9日で、細胞外HBsAgレベルを、化学発光免疫測定(CLIA)キット(Autobio、HBsAg Quantitative CLIA)で測定した。細胞外HBV DNAを、MagNA Pure 96システム(Roche)によって抽出し、次いで、以下のプライマー及びプローブを使用して定量的PCRによって決定した:
HBV-順方向プライマー(配列番号1):AAGAAAAACCCCGCCTGTAA(5’→3’);
HBV-逆方向プライマー(配列番号2):CCTGTTCTGACTACTGCCTCTCC(5’→3’);
HBV-プローブ:5’+テトラメチルローダミン+配列番号3+ブラックホールクエンチャー2-3’(式中、配列番号3はCCTGATGTGATGTTCTCCATGTTCAGCである)。
HBsAg IC50及びHBV DNA IC50値を、4パラメーターロジスティック曲線当てはめ法を使用して用量応答曲線から導出した。式(I)の化合物は、HBsAg IC50が20μM未満、特に1μM未満であり、HBV DNA IC50が50μM未満である。凍結保存されたPHHアッセイにおける化合物の試験結果を、表2に示す。
Figure 2022512812000099

Claims (22)

  1. 式(I)、
    Figure 2022512812000100
    の化合物であって、
    式中、
    が、ハロゲンであり、
    が、C1~6アルキル、フェニル、フェニルC1~6アルキル、ピラゾリル、ピリジル又はイソキノリルであり、フェニル、フェニルC1~6アルキル、ピラゾリル及びピリジルが、非置換であるか、又はハロゲン、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキル、C1~6アルコキシ、ハロC1~6アルコキシ、C1~6アルコキシC1~6アルキル、C1~6アルコキシC1~6アルコキシ、C1~6アルコキシカルボニル、C1~6アルコキシフェニルC1~6アルコキシ、カルボキシC3~7シクロアルコキシ、CN及びピロリジニルカルボニルから独立して選択される1つ若しくは2つ若しくは3つの置換基で置換されており、
    Xが、結合、-C(O)-、-C(O)O-又は-C(O)-NH-であり、
    Aが、-C(R)-又は-C(O)-であり、
    式中、
    が、H又はC1~6アルキルであり、
    が、H又はC1~6アルキルであり、
    mが、0又は1である、化合物
    又はその薬学的に許容される塩。
  2. が、Clであり、
    が、ブチル、フェニル、フェニルメチル、ピラゾリル、ピリジル又はイソキノリルであり、フェニル、フェニルメチル、ピラゾリル及びピリジルが、非置換であるか、又はF、Cl、Br、CF、CN、メチル、メトキシ、エトキシ、メトキシメチル、メトキシメトキシ、メトキシカルボニル、トリフルオロメトキシ、カルボキシシクロブトキシ、ピロリジニルカルボニル及びメトキシフェニルメトキシから独立して選択される1つ若しくは2つ若しくは3つの置換基で置換されており、
    Xが、結合、-C(O)-、-C(O)O-又は-C(O)-NH-であり、
    Aが、-C(R)-又は-C(O)-であり、
    式中、
    が、H又はメチルであり、
    が、H又はメチルであり、
    mが、0又は1である、請求項1に記載の化合物
    又はその薬学的に許容される塩。
  3. Xが、結合である、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  4. Aが、-CH-又は-C(O)-である、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  5. が、非置換であるか又はハロゲン、ハロC1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C1~6アルコキシカルボニルから独立して選択される1つ若しくは2つの置換基で置換された、フェニルである、請求項1、3及び4のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  6. が、非置換であるか又はF、Cl、CF、メトキシ及びメトキシカルボニルから独立して選択される1つ若しくは2つの置換基で置換された、フェニルである、請求項5に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  7. が、ハロゲンであり、
    が、非置換であるか又はハロゲン、ハロC1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C1~6アルコキシカルボニルから独立して選択される1つ若しくは2つの置換基で置換された、フェニルであり、
    Xが、結合であり、
    Aが、-CH-又は-C(O)-であり、
    mが、0又は1である、請求項1に記載の化合物
    又はその薬学的に許容される塩。
  8. が、Clであり、
    が、非置換であるか又はF、Cl、CF、メトキシ及びメトキシカルボニルから独立して選択される1つ若しくは2つの置換基で置換された、フェニルである、請求項7に記載の化合物
    又はその薬学的に許容される塩。
  9. tert-ブチル9-クロロ-5-オキソ-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2(5H)-カルボキシレート、
    2-ベンジル-9-クロロ-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-5(2H)-オン、
    メチル3-((9-クロロ-5-オキソ-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2(5H)-イル)メチル)ベンゾエート、
    9-クロロ-2-(2-フルオロベンゾイル)-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-5(2H)-オン、
    9-クロロ-2-[(4-メトキシフェニル)メチル]-3,4-ジヒドロクロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
    9-クロロ-2-(イソキノリン-1-カルボニル)-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-5(2H)-オン、
    9-クロロ-N-(2-フルオロフェニル)-5-オキソ-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2(5H)-カルボキシアミド、
    メチル3-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2(5H)-イル)ベンゾエート、
    9-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5(2H)-ジオン、
    メチル4-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2(5H)-イル)ベンゾエート、
    3-(4-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2(5H)-イル)フェノキシ)シクロブタンカルボン酸、
    9-クロロ-2-(4-クロロフェニル)-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5(2H)-ジオン、
    メチル6-(9-クロロ-5-オキソ-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2(5H)-イル)ニコチネート、
    9-クロロ-2-(4-フルオロフェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
    2-(4-ブロモフェニル)-9-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
    9-クロロ-2-(6-クロロピリジン-3-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
    9-クロロ-2-(4-クロロ-2-メトキシフェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
    9-クロロ-2-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
    9-クロロ-2-フェニル-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
    9-クロロ-2-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
    9-クロロ-2-(3-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
    9-クロロ-2-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
    9-クロロ-2-(2-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
    メチル2-クロロ-5-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2-イル)ベンゾエート、
    3-(2-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2-イル)フェノキシ)シクロブタン-1-カルボン酸、
    3-(5-クロロ-2-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2-イル)フェノキシ)シクロブタン-1-カルボン酸、
    9-クロロ-2-(4-クロロ-2-(トリフルオロメチル)フェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
    9-クロロ-2-(3,4-ジクロロフェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
    9-クロロ-2-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
    4-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2-イル)ベンゾニトリル、
    9-クロロ-2-(2,5-ジメチルフェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
    9-クロロ-2-(2-クロロ-4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
    9-クロロ-2-(4-(トリフルオロメトキシ)フェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
    9-クロロ-2-(p-トリル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
    9-クロロ-2-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
    メチル5-クロロ-2-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2-イル)ベンゾエート、
    5-クロロ-2-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-1,3,4,5-テトラヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2-イル)ベンゾニトリル、
    9-クロロ-2-(4-クロロ-2-メチルフェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
    9-クロロ-2-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-5H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-5-オン、
    9-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-5H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-5-オン、
    9-クロロ-2-(3-メトキシフェニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-5H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-5-オン、
    9-クロロ-2-(4-クロロフェニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-5H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-5-オン、
    9-クロロ-2-(5-クロロ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
    2-(2-ブロモ-4-クロロフェニル)-9-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
    9-クロロ-2-(5-クロロ-3-((4-メトキシベンジル)オキシ)ピリジン-2-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
    9-クロロ-2-(4-クロロ-2-(メトキシメトキシ)フェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
    9-クロロ-2-(4-クロロ-2-(ピロリジン-1-カルボニル)フェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
    9-クロロ-2-(4-クロロ-2-エトキシフェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
    9-クロロ-2-(3,4-ジクロロフェニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-5H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-5-オン、
    9-クロロ-2-(4-クロロ-2-(メトキシメチル)フェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
    5-クロロ-2-(4-クロロフェニル)-1H-クロメノ[2,3-c]ピロール-3,9-ジオン、及び
    5-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)-1H-クロメノ[2,3-c]ピロール-3,9-ジオンから選択される、請求項1又は2に記載の化合物
    又はその薬学的に許容される塩。
  10. メチル3-(9-クロロ-1,5-ジオキソ-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-2(5H)-イル)ベンゾエート、
    9-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5(2H)-ジオン、
    9-クロロ-2-(4-クロロフェニル)-3,4-ジヒドロ-1H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5(2H)-ジオン、
    9-クロロ-2-(4-フルオロフェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
    9-クロロ-2-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
    9-クロロ-2-(3,4-ジクロロフェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
    9-クロロ-2-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-3,4-ジヒドロ-2H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-1,5-ジオン、
    9-クロロ-2-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-5H-クロメノ[2,3-c]ピリジン-5-オン、及び
    5-クロロ-2-(4-クロロフェニル)-1H-クロメノ[2,3-c]ピロール-3,9-ジオンから選択される、請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物
    又はその薬学的に許容される塩。
  11. 請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物の調製のためのプロセスであって、
    (a)式(VIII)、
    Figure 2022512812000101
    の化合物の、縮合剤及び塩基の存在下における式(VIII-1)の化合物との縮合、
    (b)式(VIII)の化合物の、塩基の存在下における式(VIII-2)の化合物との縮合、
    (c)式(VIII)の化合物の、触媒及び塩基の存在下における式(VIII-3a)の化合物との縮合、
    (d)式(VIII)の化合物の、塩基の存在下における式(VIII-3b)の化合物との縮合、
    (e)式(IX)、
    Figure 2022512812000102
    の化合物の、酸化剤及び塩基の存在下における酸化、
    (f)式(X)、
    Figure 2022512812000103
    の化合物の、触媒及び塩基の存在下における式(VIII-3b)の化合物との縮合、
    (g)式(XI)、
    Figure 2022512812000104
    の化合物の、酸の存在下における加水分解、
    (h)式(X-5)、
    Figure 2022512812000105
    の化合物の、酸の存在下における加水分解、
    (i)式(X-3)、
    Figure 2022512812000106
    の化合物の、縮合剤及び塩基の存在下における式(X-6)の化合物との縮合、
    (j)式(X-3)の化合物の、塩基の存在下における式(X-7)の化合物との縮合、
    (k)式(XVI)、
    Figure 2022512812000107
    の化合物の、式(XVI-1)の化合物との環化、を含み、
    式中、R及びRが、請求項1から10のいずれか一項に記載のように定義されており、Rが、C1~6アルキルであり、Rが、C1~6アルキルであり、Gが、非置換であるか又はハロゲンで置換された、フェニルであり、Gが、C3~7シクロアルキルであり、nが、0又は1である、プロセス。
  12. 治療活性物質として使用するための、請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物。
  13. 請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物と、治療的に不活性な担体とを含む、医薬組成物。
  14. HBV感染症を処置又は予防するための、請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  15. HBV感染症を処置又は予防するための医薬を調製するための、請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  16. cccDNAを阻害するための、請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  17. HBeAgを阻害するための、請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  18. HBsAgを阻害するための、請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  19. HBV DNAを阻害するための、請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  20. HBV感染症を処置又は予防するための、請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物。
  21. 請求項11に記載のプロセスに従って製造された場合の、請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物。
  22. HBV感染症を処置又は予防するための方法であって、有効量の請求項1から10のいずれか一項に定義される化合物を投与することを含む、方法。
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