JP2022517799A - B型肝炎ウイルス感染症の処置および予防のための置換されたクロメン-4-オン - Google Patents

B型肝炎ウイルス感染症の処置および予防のための置換されたクロメン-4-オン Download PDF

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Abstract

本発明は、一般式:TIFF2022517799000258.tif51111(式中、R1~R10、G1、G2およびmは本明細書に記載されているとおりである)を有する新規化合物、該化合物を含む組成物、およびB型肝炎の処置のために該化合物を使用する方法を提供する。

Description

本発明は、哺乳動物におけるHBV感染症の治療および/または予防に有用な有機化合物、特にHBV感染症を処置するのに有用なcccDNA(共有結合性閉環状DNA)阻害剤に関する。
発明の分野
本発明は、薬学的活性を有する置換されたクロメン-4-オン、その製造、これらを含有する医薬組成物、および医薬としてのその潜在的な使用に関する。
本発明は、式(I)
Figure 2022517799000002
式中、R~R10、G1、およびmは以下で定義されているとおりである、の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩に関する。
B型肝炎ウイルス(HBV)感染症は、最もよく見られるウイルス感染症の1つであり、慢性肝炎の主因である。世界中で約20億人がHBVの過去または現在の感染の証拠を有すると推定される。現在、2億5000万人超がHBVに慢性的に感染しており、したがって、肝線維症、肝硬変および肝細胞癌腫(HCC)を発症するリスクが高い。年間約800,000人の死亡がHBV感染症に直接関連していることを示すデータがある(Lozano,R.et al.,Lancet(2012),380(9859),2095-2128;Goldstein,S.T.et al.,Int J Epidemiol(2005),34(6),1329-1339)。
世界の多くの国では、出生時または幼児期にB型肝炎ワクチンを投与しており、これにより、過去数十年にわたってほとんどの流行地域でB型肝炎の発生率および有病率が大幅に減少した。しかしながら、ワクチンは、末期肝疾患またはHCCの発症ではワクチンの広範な使用前に感染した人々には全く影響を与えない(Chen,D.S.,J Hepatol(2009),50(4),805-816)。HBV陽性の母親から生まれた乳児の出生時のワクチン接種は、通常、垂直感染を防ぐのに十分ではなく、B型肝炎免疫グロブリンとの組合せが必要である(Li,X.M.et al.,World J Gastroenterol(2003),9(7),1501-1503)。
現在FDAが承認している慢性B型肝炎の処置には、IFNアルファ-2bおよびペグ化IFNアルファ-2aである2つの1型インターフェロン(IFN)、ならびにラミブジン(3TC)、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(TDF)、アデホビル(ADV)、テルビブジン(LdT)、エンテカビル(ETV)およびベムリディ(テノホビルアラフェナミド(TAF))である6つのヌクレオシ(チ)ド類似体(NA)が含まれる。IFN処置は有限であるが、重篤な副作用があることが知られており、B型肝炎表面抗原(HBsAg)の喪失として測定される、持続的なウイルス学的応答を示した患者の割合はごくわずかであった。NAはHBV逆転写酵素の阻害剤であり、処置を受けた患者の大多数でウイルス負荷を大幅に減らし、肝機能の改善ならびに肝不全および肝細胞癌腫の発生率の低下をもたらす。しかしながら、NAの処置は無限である(Ahmed,M.et al.,Drug Discov Today(2015),20(5),548-561;Zoulim,F.and Locarnini,S.,Gastroenterology(2009),137(5),1593-1608 e1591-1592)。
HBV慢性感染症は、肝細胞核にエピソーム型として存在する共有結合性閉環状(ccc)DNAの持続によって引き起こされる。cccDNAは、ウイルスRNA転写とその後のウイルスDNA産生の鋳型として機能する。肝細胞1個当たり数コピーのcccDNAだけで、ウイルス複製を確立または再開することができる。したがって、慢性B型肝炎を完全に治癒するには、cccDNAを排除するか、またはcccDNAを永続的にサイレンシングする必要がある。しかしながら、cccDNAは本質的に非常に安定であり、現在利用可能な治療法ではcccDNAを排除することも、cccDNAを永続的にサイレンシングすることもできなかった(Nassal,M.,Gut(2015),64(12),1972-1984;Gish,R.G.et al.,Antiviral Res(2015),121,47-58;Levrero,M.et al.,J Hepatol(2009),51(3),581-592.)。現在のSoCは、感染細胞に既に存在するcccDNAを排除することができなかった。慢性化の原因であるcccDNAを排除または永続的にサイレンシングするために、新規な抗HBV試薬を発見および開発する緊急の必要性がある(Ahmed,M.et al.,Drug Discov Today(2015),20(5),548-561;Nassal,M.,Gut(2015),64(12),1972-1984)。
本発明の目的は、式(I)の化合物、その製造、本発明による化合物に基づく医薬およびその製造、ならびにcccDNA阻害剤としてのおよびHBV感染症の処置または予防のための式(I)の化合物の使用である。式(I)の化合物は、優れた抗HBV活性を示す。さらに、式(I)の化合物は、良好なPKプロファイルも示す。
本発明は、式(I)
Figure 2022517799000003
(式中
は、ハロゲンであり;
は、H、OH、ハロゲン、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキルおよびC1~6アルコキシから選択され;
は、H、OH、ハロゲン、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキルおよびC1~6アルコキシから選択され;
は、H、OH、ハロゲン、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキルおよびC1~6アルコキシから選択され;
は、H、OH、ハロゲン、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキルおよびC1~6アルコキシから選択され;
は、H、OH、ハロゲン、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキルおよびC1~6アルコキシから選択され;
は、カルボキシ、C1~6アルコキシカルボニル、カルボキシカルボニルアミノ、C3~7シクロアルキルスルホニルアミノカルボニルおよびC1~6アルコキシカルボニルカルボニルアミノから選択され;
は、H、OH、ハロゲン、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキルおよびC1~6アルコキシから選択され;
は、H、OH、ハロゲン、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキルおよびC1~6アルコキシから選択され;
10は、H、OH、ハロゲン、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキル、C1~6アルコキシおよびハロC1~6アルコキシから選択され;
は、C1~6アルキルおよびC3~7シクロアルキルから選択され;
は、C1~6アルキルおよびC3~7シクロアルキルから選択され;
mは、0および1から選択される)
の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩に関する。
定義
本明細書で使用される場合、「C1~6アルキル」という用語は、単独でまたは組み合わせて、1~6個、特に1~4個の炭素原子を含む飽和の直鎖または分岐鎖アルキル基、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert-ブチルなどを意味する。具体的な「C1~6アルキル」基は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、イソブチルおよびtert-ブチルである。最も具体的な「C1~6アルキル」基は、メチルである。
「C1~6アルコキシ」という用語は、単独でまたは組み合わせて、「C1~6アルキル」が上に定義される通りである基C1~6アルキル-O-、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソ-プロポキシ、n-ブトキシ、イソ-ブトキシ、2-ブトキシ、tert-ブトキシ、ペントキシ、ヘキシルオキシなどを意味する。具体的な「C1~6アルコキシ」基は、メトキシおよびエトキシである。
「C3~7シクロアルキル」という用語は、3~7個の炭素原子、特に3~6個の炭素原子を含む飽和炭素環、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどを意味する。具体的な「C3~7シクロアルキル」基は、シクロプロピルおよびシクロブチルである。
「ハロゲン」および「ハロ」という用語は、本明細書で互換的に使用され、フルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードを意味する。
「ハロC1~6アルキル」という用語は、アルキル基の水素原子のうちの少なくとも1つが、同一のまたは異なるハロゲン原子、特にフルオロ原子によって置き換えられているアルキル基を意味する。ハロC1~6アルキルの例としては、モノクロロ-、ジフルオロ-またはトリフルオロ-メチル、-エチルまたは-プロピル、例えば、ジフルオロメチルおよびトリフルオロメチルが挙げられる。
「ハロC1~6アルコキシ」という用語は、C1~6アルコキシ基の水素原子のうちの少なくとも1つが、同一のまたは異なるハロゲン原子、特にフルオロ原子によって置き換えられているC1~6アルコキシ基を意味する。ハロC1~6アルコキシの例には、モノフルオロ-、ジフルオロ-またはトリフルオロ-メトキシ、-エトキシまたは-プロポキシ、例えば、ジフルオロメトキシおよびトリフルオロメトキシが含まれる。
「カルボニル」という用語は、単独でまたは組み合わせて、-C(O)-基を指す。
「スルホニル」という用語は、単独でまたは組み合わせて、-S(O)-基を指す。
本発明による化合物は、その薬学的に許容され得る塩の形態で存在し得る。「薬学的に許容され得る塩」という用語は、式(I)の化合物の生物学的有効性および特性を保持し、好適な非毒性の有機もしくは無機酸または有機もしくは無機塩基から形成される従来の酸付加塩または塩基付加塩を指す。酸付加塩には、例えば、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸および硝酸などの無機酸に由来するもの、ならびにp-トルエンスルホン酸、サリチル酸、メタンスルホン酸、シュウ酸、コハク酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、フマル酸などの有機酸に由来するものなどが含まれる。塩基付加塩には、アンモニウム、カリウム、ナトリウムおよび例えば、水酸化テトラメチルアンモニウムなどの水酸化第四級アンモニウムに由来するものが含まれる。薬学的化合物の塩への化学修飾は、化合物の物理的および化学的安定性、吸湿性、流動性ならびに溶解性を改善させるために、薬学者に周知の技術である。これは、例えば、Bastin R.J.,et al.,Organic Process Research&Development 2000,4,427-435に記載されている。具体的なものは、式(I)の化合物のナトリウム塩である。
1個または数個のキラル中心を含む一般式(I)の化合物は、ラセミ体、ジアステレオマー混合物、または光学的に活性な単一の異性体のいずれかとして存在することができる。ラセミ体は、既知の方法に従ってエナンチオマーに分離することができる。特に、結晶化によって分離することができるジアステレオマー塩は、D-もしくはL-酒石酸、マンデル酸、リンゴ酸、乳酸またはカンファースルホン酸などの光学的に活性な酸との反応によって、ラセミ混合物から形成される。
HBV阻害剤
本発明は、(i)一般式(I):
Figure 2022517799000004
(式中
は、ハロゲンであり;
は、H、OH、ハロゲン、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキルおよびC1~6アルコキシから選択され;
は、H、OH、ハロゲン、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキルおよびC1~6アルコキシから選択され;
は、H、OH、ハロゲン、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキルおよびC1~6アルコキシから選択され;
は、H、OH、ハロゲン、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキルおよびC1~6アルコキシから選択され;
は、H、OH、ハロゲン、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキルおよびC1~6アルコキシから選択され;
は、カルボキシ、C1~6アルコキシカルボニル、カルボキシカルボニルアミノ、C3~7シクロアルキルスルホニルアミノカルボニルおよびC1~6アルコキシカルボニルカルボニルアミノから選択され;
は、H、OH、ハロゲン、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキルおよびC1~6アルコキシから選択され;
は、H、OH、ハロゲン、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキルおよびC1~6アルコキシから選択され;
10は、H、OH、ハロゲン、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキル、C1~6アルコキシおよびハロC1~6アルコキシから選択され;
は、C1~6アルキルおよびC3~7シクロアルキルから選択され;
は、C1~6アルキルおよびC3~7シクロアルキルから選択され;
mは、0および1から選択される)
を有する化合物、またはその薬学的に許容され得る塩を提供する。
本発明のさらなる実施形態は、(ii)
が、ハロゲンであり;
が、Hであり;
が、Hであり;
が、Hであり;
が、Hであり;
が、HおよびC1~6アルコキシから選択され;
が、カルボキシ、カルボキシカルボニルアミノおよびC3~7シクロアルキルスルホニルアミノカルボニルから選択され;
が、H、ハロゲン、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキルおよびC1~6アルコキシから選択され;
が、HおよびC1~6アルコキシから選択され;
10が、H、ハロゲン、C1~6アルコキシおよびハロC1~6アルコキシから選択され;
が、C1~6アルキルおよびC3~7シクロアルキルから選択され;
が、C1~6アルキルおよびC3~7シクロアルキルから選択され;
mが、0および1から選択される)
(i)に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩である。
本発明のさらなる実施形態は、(iii)
が、Clであり;
が、Hであり;
が、Hであり;
が、Hであり;
が、Hであり;
が、Hおよびメトキシから選択され;
が、カルボキシ、カルボキシカルボニルアミノおよびシクロプロピルスルホニルアミノカルボニルから選択され;
が、H、Cl、Br、メチル、CFおよびメトキシから選択され;
が、Hおよびメトキシから選択され;
10が、H、F、Cl、Br、メトキシ、エトキシ、ジフルオロメトキシおよびトリフルオロメトキシから選択され;
が、メチル、エチル、プロピルおよびシクロブチルから選択され;
が、メチルおよびシクロブチルから選択され;
mが、0および1から選択される)
(i)に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩である。
本発明のさらなる実施形態は、(iv)RがカルボキシおよびC3~7シクロアルキルスルホニルアミノカルボニルから選択される、(i)による式(I)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩である。
本発明のさらなる実施形態は、(v)Rがカルボキシおよびシクロプロピルスルホニルアミノカルボニルから選択される、(i)による式(I)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩である。
本発明のさらなる実施形態は、(vi)RがHである(i)による式(I)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩である。
本発明のさらなる実施形態は、(vii)R10が、H、ハロゲンおよびC1~6アルコキシから選択される、(i)による式(I)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩である。
本発明のさらなる実施形態は、(viii)R10がH、F、メトキシおよびエトキシから選択される、(i)による式(I)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩である。
本発明のさらなる実施形態は、(ix)
Figure 2022517799000005
(式中
が、ハロゲンであり;
が、HおよびC1~6アルコキシから選択され;
が、カルボキシおよびC3~7シクロアルキルスルホニルアミノカルボニルから選択され;
が、H、ハロゲン、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキルおよびC1~6アルコキシから選択され;
10が、H、ハロゲンおよびC1~6アルコキシから選択され;
が、C1~6アルキルおよびC3~7シクロアルキルから選択され;
が、C1~6アルキルおよびC3~7シクロアルキルから選択され;
mが、0および1から選択される、
(i)による式(II)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩である。
本発明のさらなる実施形態は、(x)
が、Clであり;
が、Hおよびメトキシから選択され;
が、カルボキシおよびシクロプロピルスルホニルアミノカルボニルから選択され;
が、H、Cl、Br、メチル、CFおよびメトキシから選択され;
10が、H、F、メトキシおよびエトキシから選択され;
が、メチル、エチル、プロピルおよびシクロブチルから選択され;
が、メチルおよびシクロブチルから選択され;
mが、0および1から選択される、
(i)による式(II)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩である。
本発明の別の実施形態(xi)において、本発明の具体的な化合物は、
シス-3-[2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸;
3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロパン酸;
3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]-N-シクロプロピルスルホニル-プロパンアミド;
2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]酢酸;
3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸;
2-[3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロポキシ]酢酸;
3-[2-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸;
シス-3-[2-[2-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸;
3-[2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-2-メチル-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸;
3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-2-メチル-フェノキシ]プロパン酸;
2-[3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-2-メチル-フェノキシ]プロポキシ]酢酸;
3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,4-ジメトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸;
3-[2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,4-ジメトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸;
2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メチル-フェノキシ]酢酸;
シス-3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メチル-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸;
トランス-3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メチル-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸;
3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸;
3-[2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸;
3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]プロパン酸;
シス-3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェノキシ]シクロブタンカルボン酸;
トランス-3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェノキシ]シクロブタンカルボン酸;
2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェノキシ]酢酸;
シス-3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,3-ジメトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸;
トランス-3-[2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,3-ジメトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸;
2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,3-ジメトキシ-フェノキシ]酢酸;
トランス-3-[4-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸;
トランス-3-[2-[4-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸;
3-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸;
シス-3-[2-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸;
3-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸;
シス-3-[2-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸;
2-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]酢酸;
3-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロパン酸;
シス-3-[2-[6-ブロモ-3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸;
3-[6-ブロモ-3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸;
3-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-6-メチル-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸;
2-[6-クロロ-3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシフェノキシ]酢酸;
2-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,6-ジメトキシ-フェノキシ]酢酸;
3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-エトキシ-フェノキシ]プロパン酸;
3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-(ジフルオロメトキシ)フェノキシ]プロパン酸;
3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-フルオロ-フェノキシ]プロパン酸;
3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-(トリフルオロメトキシ)フェノキシ]プロパン酸;
3-[2-ブロモ-4-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)フェノキシ]プロパン酸;
2-[3-[6-ブロモ-3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]プロピルアミノ]-2-オキソ-酢酸;
2-[2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エチルアミノ]-2-オキソ-酢酸;および
2-[3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロピルアミノ]-2-オキソ-酢酸、
またはその薬学的に許容され得る塩から選択される。
本発明の別の実施形態(xii)において、本発明の具体的な化合物は、
3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロパン酸;
3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]-N-シクロプロピルスルホニル-プロパンアミド;
2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]酢酸;
2-[3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロポキシ]酢酸;
シス-3-[2-[2-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸;
3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,4-ジメトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸;
3-[2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,4-ジメトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸;
シス-3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メチル-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸;
2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェノキシ]酢酸;
3-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸;
シス-3-[2-[6-ブロモ-3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸;
3-[6-ブロモ-3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸;
2-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,6-ジメトキシ-フェノキシ]酢酸;
3-[2-[ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-エトキシ-フェノキシ]プロパン酸;および
3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-フルオロ-フェノキシ]プロパン酸、
またはその薬学的に許容され得る塩から選択される。
合成
本発明の化合物は、任意の従来の手段によって調製することができる。これらの化合物およびそれらの出発物質を合成するための好適なプロセスは、以下のスキームおよび実施例に提供されている。全ての置換基、特にR~R10、G、Gおよびmは、特に指示しない限り、上記で定義されているとおりである。さらに、特に明記しない限り、全ての反応、反応条件、略語および記号は、有機化学における当業者に周知の意味を有する。
Figure 2022517799000006
式中、R11は、C1~6アルキル、PMBまたはMOMであり;R12は、C1~6アルキルである。
式III-2の化合物は、エタノールなどの適切な溶媒中、KOHなどの塩基の存在下で、式IIIの化合物と式III-1の化合物を縮合することによって調製することができる。DMSO中のIの存在下での式III-2の化合物の環化により、式III-3の化合物が得られる。TFAまたはBBrの存在下での式III-3の化合物の脱保護により、式III-4の化合物が得られる。式III-4の化合物の式III-5の化合物でのアルキル化は、DMFまたはアセトンなどの適切な溶媒中、KCOまたはCsCOなどの塩基の存在下において、式III-6の化合物を与える。式I-1の化合物は、LiOHなどの塩基またはTFAなどの酸の存在下での式III-6の化合物の加水分解によって得られる。
Figure 2022517799000007
式中、R12は、C1~6アルキルである。
式IV-1の化合物は、パラジウム触媒の存在下での、式IVの化合物のトリメチルボロキシンとの反応によって調製することができる。式I-2の化合物は、LiOHなどの塩基またはTFAなどの酸の存在下での式IV-1の化合物の加水分解によって調製することができる。
Figure 2022517799000008
式I-3の化合物は、DMFなどの適切な溶媒中、水素化ナトリウムなどの塩基の存在下で、式III-4の化合物のオキセタン-2-オンとの反応によって直接調製することができる。あるいは、DMFまたはアセトンなどの適切な溶媒の存在下、KCO、CsCOなどの塩基の存在下での、式III-4の化合物の2-(2-ブロモエチル)-1,3-ジオキソランとのアルキル化は、式Vの化合物を与える。TFAの存在下での式Vの化合物の脱保護は、式V-1の化合物を与える。NaClOを使用した式V-1の化合物の酸化は、式I-3の化合物を与える。メタノールの存在下における式I-3の化合物の塩化チオニルでの処理は、式III-7の化合物を与える。四塩化チタンなどのルイス酸の存在下での式III-7の化合物のスルホンアミドとの反応は、式I-4の化合物を与える。
Figure 2022517799000009
式中、R12は、C1~6アルキルである。
DMFなどの適切な溶媒中、t-BuOKなどの塩基の存在下での、式III-4の化合物の臭化物VIによるアルキル化は、式VI-1の化合物を与える。TFAなどの酸の存在下での式VI-1の化合物の脱保護は、式VI-2の化合物を与える。TEAなどの適切な有機塩基中での式VI-2の化合物のエチル2-クロロ-2-オキソ-アセタートとの反応は、式VI-3の化合物を与える。LiOHまたはNaOHなどの塩基の存在下での式VI-3の化合物の加水分解は、式I-5の化合物を与える。
本発明は、式(I)の化合物を調製するためのプロセスであって、以下の工程:
(a)式(III-6)の化合物
Figure 2022517799000010
の、塩基または酸の存在下での加水分解;
(b)式(IV-1)の化合物
Figure 2022517799000011
の、塩基または酸の存在下での加水分解;
(c)式(III-4)の化合物
Figure 2022517799000012
の、塩基の存在下でのオキセタン-2-オンとの反応;
(d)式(V-1)の化合物
Figure 2022517799000013
の、NaClOでの酸化;
(e)式(III-7)の化合物
Figure 2022517799000014
の、ルイス酸の存在下でのスルホンアミドとの反応:
(f)式(VI-3)の化合物
Figure 2022517799000015
の、塩基の存在下での加水分解;
(式中、R~R、R、R~R10、G、Gおよびmは請求項1~3のいずれか一項に定義されており;R12は、C1~6アルキルである)
の少なくとも1つを含む、プロセスにも関する。
工程(a)における塩基は、例えば、LiOHであり得;
工程(a)における酸は、例えば、TFAであり得;
工程(b)における塩基は、例えば、LiOHであり得;
工程(b)における酸は、例えば、TFAであり得;
工程(c)における塩基は、例えば、水素化ナトリウムであり得;
工程(e)におけるルイス酸は、例えば、四塩化チタンであり得;
工程(f)における塩基は、例えば、LiOHであり得る。
上記プロセスに従って製造された場合の式(I)または(II)の化合物も、本発明の一つの目的である。
本発明の化合物は、良好な安全性およびPKプロファイルも示す。
医薬組成物および投与
本発明は、治療活性物質として使用するための式(I)または(II)の化合物にも関する。別の実施形態は、本発明の化合物と、治療的に不活性な担体、希釈剤または賦形剤とを含有する医薬組成物または医薬、ならびにこのような組成物および医薬を調製するために本発明の化合物を使用する方法を提供する。一例では、式(I)または(II)の化合物が、周囲温度で、適切なpHで、および所望の程度の純度で、生理学的に許容され得る担体、すなわち、使用される投与量および濃度においてレシピエントに対して非毒性である担体と混合することによって、生薬投与形態に製剤化され得る。製剤のpHは、特定の用途および化合物の濃度に主に依存するが、好ましくは、約3~約8の範囲である。一例では、式(I)または(II)の化合物は、pH5の酢酸緩衝液において製剤化される。別の実施形態では、式(I)または(II)の化合物は無菌である。化合物は、例えば、固体もしくは非晶質組成物として、凍結乾燥製剤として、または水溶液として保存され得る。
組成物は、良質な医療の原則に合致した様式で調合され、投薬され、投与される。本文脈で考慮する因子としては、処置される特定の障害、処置される特定の哺乳動物、個々の患者の臨床状態、障害の原因、薬剤の送達部位、投与方法、投与計画、および医学専門家に公知の他の因子が挙げられる。投与される化合物の「有効量」は、このような考慮事項によって支配され、HBV患者中のcccDNAを阻害し、結果として血清中のHBsAgおよびHBeAg(HBV e抗原)の減少をもたらすために必要な最小量である。例えば、このような量は、正常な細胞、または全体として哺乳動物に毒性である量を下回り得る。
一例では、1回の投薬当たり非経口投与される本発明の化合物の薬学的有効量は、1日当たり約0.1~100mg/患者の体重kg、あるいは約0.1~50mg/患者の体重kgの範囲となり、使用される化合物の典型的な初期範囲は、0.3~15mg/kg/日となる。別の実施形態では、錠剤およびカプセル剤などの経口単位剤形は、好ましくは、約25~約1000mgの本発明の化合物を含有する。
本発明の化合物は、経口、局所(頬側および舌下を含む)、直腸、膣、経皮、非経口、皮下、腹腔内、肺内、皮内、髄腔内、ならびに硬膜外および鼻腔内、ならびに局所処置で所望される場合、病変内投与を含む、任意の好適な手段によって投与され得る。非経口注入は、筋肉内、静脈内、動脈内、腹腔内または皮下投与を含む。
本発明の化合物は、任意の便利な投与形態、例えば、錠剤、粉末、カプセル、溶液、分散液、懸濁液、シロップ剤、スプレー、坐剤、ゲル、エマルジョン、パッチ剤などで、投与され得る。このような組成物は、薬学的調製物における従来の構成成分、例えば、希釈剤、担体、pH調整剤、甘味剤、充填剤およびさらなる活性剤を含有し得る。
典型的な製剤は、本発明の化合物と担体または賦形剤とを混合することによって調製される。適切な担体および賦形剤は当業者に周知であり、例えば、Ansel,Howard C.,et al.,Ansel’s Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems.Philadelphia:Lippincott,Williams&Wilkins,2004;Gennaro,Alfonso R.,et al.Remington:The Science and Practice of Pharmacy.Philadelphia:Lippincott,Williams&Wilkins,2000;およびRowe,Raymond C.Handbook of Pharmaceutical Excipients.Chicago,Pharmaceutical Press,2005に詳しく記載されている。製剤は、薬物(すなわち、本発明の化合物もしくはその医薬組成物)の的確な提示を提供する、または医薬品(すなわち、医薬)の製造を補助するために、1種または複数種の、緩衝剤、安定化剤、界面活性剤、湿潤剤、潤滑剤、乳化剤、懸濁化剤、防腐剤、抗酸化剤、不透明化剤(opaquing agent)、流動促進剤、加工助剤、着色剤、甘味剤、芳香剤、香味剤、希釈剤および他の既知の添加剤も含み得る。
好適な経口剤形の例は、約90~30mgの無水ラクトース、約5~40mgのクロスカルメロースナトリウム、約5~30mgのポリビニルピロリドン(PVP)K30、および約1~10mgのステアリン酸マグネシウムを配合された約25~500mgの本発明の化合物を含有する錠剤である。粉末化成分は、最初に一緒に混合され、その後、PVPの溶液と混合される。得られた組成物を乾燥させ、顆粒化し、ステアリン酸マグネシウムと混合し、従来の装置を使用して、錠剤形態に圧縮することができる。エアゾール製剤の例は、例えば5~400mgの本発明の化合物を好適な緩衝溶液、例えばリン酸緩衝液中に溶解し、所望であれば、等張化剤、例えば塩化ナトリウムなどの塩を添加することによって調製することができる。溶液は、不純物および汚染物を除去するために、例えば、0.2ミクロンのフィルタを使用してフィルタにかけてもよい。
したがって、一実施形態は、式(I)もしくは(II)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩、もしくはエナンチオマー、もしくはジアステレオマーを含む医薬組成物を含む。
さらなる実施形態においては、式(I)もしくは(II)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくはエナンチオマーもしくはジアステレオマーを、薬学的に許容され得る担体または賦形剤と共に含む医薬組成物を含む。
別の実施形態は、HBV感染症の処置に使用するための、式(I)もしくは(II)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくはエナンチオマーもしくはジアステレオマーを含む医薬組成物を含む。
適応症および処置の方法
本発明の化合物は、cccDNAを阻害し、抗HBV活性を有することができる。したがって、本発明の化合物は、HBV感染症の処置または予防に有用である。
本発明は、cccDNAを阻害するための式(I)または(II)の化合物の使用に関する。
本発明は、HBeAgを阻害するための式(I)または(II)の化合物の使用にも関する。
本発明はさらに、HBsAgを阻害するための式(I)または(II)の化合物の使用に関する。
本発明は、HBV DNAを阻害するための式(I)または(II)の化合物の使用に関する。
本発明は、HBV感染症の処置または予防において使用するための式(I)または(II)の化合物の使用に関する。
HBV感染症に関連する疾患処置または予防において有用な医薬を調製するための式(I)または(II)の化合物の使用は、本発明の一つの目的である。
本発明は、特に、HBV感染症を処置または予防するための医薬を調製するための式(I)または(II)の化合物の使用に関する。
別の実施形態は、HBV感染症を処置または予防するための方法であって、有効量の式(I)もしくは(II)の化合物、またはそのエナンチオマー、ジアステレオマー、プロドラッグもしくは薬学的に許容され得る塩を投与することを含む、方法を含む。
本発明は、以下の実施例を参照することによってより十分に理解される。しかしながら、これらは、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
本明細書で使用される略語は、以下の通りである:
ACN アセトニトリル
BBr3 三臭化ホウ素
DMAP:4-ジメチルアミノピリジン
DMF N,N-ジメチルホルムアミド
IC50 ある阻害剤に対して可能な最大応答の50%をもたらす、その阻害剤のモル濃度。
FBS:ウシ胎仔血清
HPLC 高速液体クロマトグラフィ
MS(ESI):質量分析(エレクトロスプレーイオン化)
Ms:メチルスルホニル
obsd.:実測値
PE 石油エーテル
EtOAc 酢酸エチル
AcOH:酢酸
THF:テトラヒドロフラン
TFA トリフルオロ酢酸
TEA:トリエチルアミン
DIPEA:N,N-ジイソプロピルエチルアミン
DIAD ジイソプロピルアゾジカルボキシラート
Ts:p-トリルスルホニル
δ:化学シフト
v/v:体積比
BOC ブチルオキシル(oxyl)カルボニル
PMB:p-メトキシベンジル
MOM:メトキシメチル
TMS:トリメチルシリル
hr(s):時間
min(s):分
TBS:tert-ブチルジメチルシラン
一般的な実験条件
中間体および最終化合物は、以下の装置のうちの1つを使用して、フラッシュクロマトグラフィによって精製した:i)Biotage SP1システムおよびQuad 12/25カートリッジモジュール;ii)シリカゲルコンビフラッシュクロマトグラフィ装置でのカラムクロマトグラフィ。シリカゲルブランドおよび細孔径:i)KP-SIL 60Å、粒径:40~60μm、ii)CAS登録番号:Silica Gel:63231-67-4、粒径:47~60ミクロンのシリカゲル、iii)Qingdao Haiyang Chemical Co.,LtdからのZCX、細孔:200~300または300~400。
X Bridge(商標)Perp C18(5μm、OBD(商標)30×100mm)カラムまたはSunFire(商標)Perp C18(5μm、OBD(商標)30×100mm)カラムを使用して逆相カラムの分取HPLCによって中間体および最終化合物を精製した。
Waters UPLC-SQD Massを使用して、LC/MSスペクトルを得た。標準的なLC/MS条件は、以下の通りであった(実行時間3分間):
酸性条件:A:HO中、0.1%ギ酸および1%アセトニトリル、B:アセトニトリル中、0.1%ギ酸、
塩基性条件:A:HO中、0.05%NH・HO;B:アセトニトリル。
質量スペクトル(MS):一般的に、親質量を示すイオンのみを報告し、特に明記しない限り、引用される質量イオンは正の質量イオン(M+H)である。
NMRスペクトルは、Bruker Avance 400MHzを使用して取得した。
空気に敏感な試薬を伴う全ての反応は、アルゴン雰囲気下で実施した。試薬は、特に明記しない限り、更に精製することなく、商業的な供給元から受け取ったまま使用した。
調製実施例
中間体AA
Figure 2022517799000016
AA
工程1。4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-ベンズアルデヒドの合成
Figure 2022517799000017
AA-1
0℃の無水THF(20mL)およびテトラクロロエチレン(40mL)中の5-ヒドロキシ-2-メトキシ-ベンズアルデヒド(1.6g)の溶液に、N-ブロモスクシンイミド(1.87g、10.5mmol)を少しずつ添加した。50℃で16時間撹拌した後、反応混合物を水(150mL)中に注いだ。得られた溶液を、DCM(100mL)で3回抽出した。合わせた有機層を、無水Na2SO4上で乾燥させ、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。得られた油状物をフラッシュカラムクロマトグラフィ(EtOAc/PE=1/5で溶出)によって精製して、4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-ベンズアルデヒド(1.0g、化合物AA-1)を褐色の固体として得た。MS実測値(ESI+):231.0[(M+H)+]、233.0[(M+2+H)+]。
工程2。合成4-ブロモ-2-メトキシ-5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ベンズアルデヒド
Figure 2022517799000018
AA
0℃の無水DMF(20mL)中の4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-ベンズアルデヒド(1.0g、AA-1)の溶液に、水素化ナトリウム(180mg)を少しずつ添加した。この反応混合物を、0℃で0.5時間撹拌した。次いで、4-メトキシベンジルクロリド(0.61mL)を滴加した。25℃で16時間撹拌した後、反応混合物を氷/水(150g)中に注ぎ、EtOAc/THF(V/V)=4/1(100mL)で3回抽出した。合わせた有機層を塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィ(EtOAc/PE=1/10で溶出)によって粗生成物を精製して、4-ブロモ-2-メトキシ-5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ベンズアルデヒド(800mg、中間体AA)を白色の固体として得た。MS実測値(ESI):373.0[(M+Na)]、375.0[(M+2+Na)]。
中間体AB
工程1。4-クロロ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-ベンズアルデヒドの合成
Figure 2022517799000019
AB-1
無水THF(20mL)およびテトラクロロエチレン(20mL)中の5-ヒドロキシ-2-メトキシ-ベンズアルデヒド(0.5g、3.29mmol)の溶液に、N-クロロスクシンイミド(0.53g)を添加した。25℃で16時間撹拌した後、この反応混合物を真空中で濃縮した。得られた反応混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィ(EtOAc/PE=1/4で溶出)によって残渣を精製して、4-クロロ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-ベンズアルデヒド(450mg、化合物AB-1)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):187.1[(M+H)]、189.1[(M+2+H)]。
工程2。4-クロロ-2-メトキシ-5-(メトキシメトキシ)ベンズアルデヒドの合成
Figure 2022517799000020
AB
0℃の無水DMF(10mL)中の4-クロロ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-ベンズアルデヒド(0.4g、AB-1)の溶液に、水素化ナトリウム(154mg、3.86mmol)を少しずつ加えた。反応混合物を0℃で0.5時間撹拌し、ブロモメチルメチルエーテル(482mg)を滴加した。25℃で6時間撹拌した後、反応混合物を氷/水(50g)中に注ぎ、EtOAc(30mL)で3回抽出した。合わせた有機層を塩水(25mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィ(EtOAc/PE=1/10で溶出)によって粗生成物を精製して、4-クロロ-2-メトキシ-5-(メトキシメトキシ)ベンズアルデヒド(280mg、中間体AB)を白色の固体として得た。MS実測値(ESI):231.1[(M+H)]、233.1[(M+2+H)]。
中間体AC
5-ヒドロキシ-2,4-ジメトキシ-ベンズアルデヒド
Figure 2022517799000021
AC
DMF(50ml)中のナトリウムメトキシド(4.21g、77.9mmol)の溶液に、ヨウ化銅(I)(247mg、1.3mmol)および2-ブロモ-5-ヒドロキシ-4-メトキシベンズアルデヒド(3g、13mmol)を添加した。得られた混合物を4時間還流した。これを室温に冷却し、フィルタにかけた後、フィルタにかけた液を、30gの氷および10mLの濃HClを含有する三角フラスコに移し、EtOAc(50mL)で3回抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して、5-ヒドロキシ-2,4-ジメトキシ-ベンズアルデヒド(1.8g、中間体AC)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI)[(M+H)]:183。
中間体AD
3-[Tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-2-メトキシ-ベンズアルデヒド
Figure 2022517799000022
AD
工程1。3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-2-ヒドロキシ-ベンズアルデヒドの合成
Figure 2022517799000023
AD-1
DCM(100mL)中のtert-ブチルジメチルクロロシラン(7.19mL)およびイミダゾール(3.75g)の溶液に、2,3-ジヒドロキシベンズアルデヒド(5.07g)を添加した。25℃で16時間撹拌した後、この反応混合物をDCM(100mL)で濃縮した。有機相を水(150mL)、塩水(150mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィ(EtOAc/PE=1/20で溶出)によって残渣を精製して、3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-2-ヒドロキシ-ベンズアルデヒド(7.2g、AD-1)を黄色の油状物として得た。MS実測値(ESI):253.1[(M+H)]、275.1[(M+Na)]。
工程2。3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-2-メトキシ-ベンズアルデヒドの合成
Figure 2022517799000024
AD
DMF(70mL)中の、3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-2-ヒドロキシ-ベンズアルデヒド(7.2g)および炭酸カリウム(6.3g)の溶液に、ヨードメタン(6.56g)を添加した。25℃で16時間撹拌した後、セライトを通してこの反応混合物をフィルタにかけた。フィルタにかけて得られたケーキをEtOAc(100mL)で洗浄した。合わせたフィルタにかけた液を、真空中で濃縮した。EtOAc(200mL)で残渣を希釈し、塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィ(EtOAc/PE=1/10で溶出)によって粗生成物を精製して、3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-2-メトキシ-ベンズアルデヒド(6g、中間体AD)を無色の油状物として得た。MS実測値(ESI):267.1[(M+H)]、289.1[(M+Na)]。
中間体AE
5-ヒドロキシ-2-メトキシ-ベンズアルデヒド
Figure 2022517799000025
AE
工程1。2,5-ジメトキシベンズアルデヒドの合成
Figure 2022517799000026
AE-1
無水DMF(40mL)中の、2,5-ジヒドロキシベンズアルデヒド(2.76g)および炭酸カリウム(11.06g)の溶液に、ヨードメタン(4.98mL)を添加した。25℃で16時間撹拌した後、セライトを通してこの反応混合物をフィルタにかけた。フィルタにかけて得られたケーキをDCM(100mL)で洗浄し、合わせたフィルタにかけた液を真空中で濃縮した。EtOAc(200mL)で残渣を希釈し、塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィ(EtOAc/PE=1/10で溶出)によって粗生成物を精製して、2,5-ジメトキシベンズアルデヒド(2.4g.化合物AE-1)を白色の固体として得た。MS実測値(ESI):167.1[(M+H)]、189.1[(M+Na)]。
工程2。5-ヒドロキシ-2-メトキシ-ベンズアルデヒドの合成
Figure 2022517799000027
AE
0℃の2,5-ジメトキシベンズアルデヒド(1.2g、化合物AE-1)に硫酸(6.5mL)を添加した。60℃で72時間撹拌した後、反応混合物を室温に冷却し、氷(250g)中に注いだ。沈殿した油状物をジエチルエーテル(50mL)で3回抽出した。ジエチルエーテル溶液を20mLの5%水酸化ナトリウムで洗浄し、水溶液を0℃で2M HClでpH=5に酸性化し、ジエチルエーテル(50mL)で3回抽出した。合わせた有機物を塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィ(EtOAc/PE=2/3で溶出)によって粗生成物を精製して、5-ヒドロキシ-2-メトキシ-ベンズアルデヒド(300mg、中間体AE)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):153.1[(M+H)]、175.1[(M+Na)]。
中間体AF
4-ブロモ-3-ヒドロキシ-2-メトキシ-ベンズアルデヒド
Figure 2022517799000028
AF
工程1。3-ヒドロキシ-2-メトキシ-ベンズアルデヒドの合成
Figure 2022517799000029
AF-1
3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-2-メトキシ-ベンズアルデヒド(1.1g)のメタノール(10mL)中溶液に、メタノール中の塩酸(10.0mL)の溶液(4M)を添加した。25℃で16時間撹拌した後、この反応混合物を真空中で濃縮した。EtOAc(100mL)で粗生成物を希釈し、塩水(100mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、フィルタにかけ、真空中で濃縮して、3-ヒドロキシ-2-メトキシ-ベンズアルデヒド(550mg、化合物AF-1)を褐色の固体として得、これを精製せずに次の工程に使用した。MS実測値(ESI):153.1[(M+H)]、175.1[(M+Na)]。
工程2。4-ブロモ-3-ヒドロキシ-2-メトキシ-ベンズアルデヒドの合成
Figure 2022517799000030
AF
無水DCM(25mL)中の3-ヒドロキシ-2-メトキシ-ベンズアルデヒド(0.32g、化合物AF-1)の溶液に、N-ブロモスクシンイミド(0.45g)を添加した。25℃で16時間撹拌した後、反応混合物をDCM(25mL)で希釈し、塩水(25mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィ(EtOAc/PE=1/4で溶出)によって粗生成物を精製して、4-ブロモ-3-ヒドロキシ-2-メトキシ-ベンズアルデヒド(420mg、中間体AF)を白色の固体として得た。MS実測値(ESI):231.0[(M+H)]、233.0[(M+2+H)]。
中間体AG
2-メトキシ-3-(メトキシメトキシ)-4-メチル-ベンズアルデヒド
Figure 2022517799000031
AG
工程1。3-ヒドロキシ-2-メトキシ-4-メチル-ベンズアルデヒドの合成
Figure 2022517799000032
AG-1
1,4-ジオキサン(20mL)中の4-ブロモ-3-ヒドロキシ-2-メトキシ-ベンズアルデヒド(420.0mg)の溶液に、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(110.4mg)、炭酸セシウム(983mg)を添加した。混合物をNで3回脱気した。次いで、トリメチルボロキシン(378.81mg)を添加した。100℃で16時間撹拌した後、反応混合物をEtOAc(30mL)で希釈し、セライトを通してフィルタにかけ、4M HClでpH=3に酸性化し、EtOAc(30mL)で3回抽出した。合わせた有機物を無水NaSO上で乾燥させ、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィ(EtOAc/PE=1/5で溶出)によって粗生成物を精製して、3-ヒドロキシ-2-メトキシ-4-メチル-ベンズアルデヒド(200mg、化合物AG-1)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):167.1[(M+H)]。
工程2。2-メトキシ-3-(メトキシメトキシ)-4-メチル-ベンズアルデヒドの合成
Figure 2022517799000033
AG
無水DMF(10mL)中の3-ヒドロキシ-2-メトキシ-4-メチル-ベンズアルデヒド(180.0mg)の溶液に、水素化ナトリウム(58mg)を0℃で少しずつ添加した。混合物を0.5時間撹拌した後、ブロモメチルメチルエーテル(180.71mg)を滴加した。25℃で16時間撹拌した後、反応混合物を氷/水(50g)中に注ぎ、EtOAc(30mL)で3回抽出した。合わせた有機層を塩水(25mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィ(EtOAc/PE=1/10で溶出)によって粗生成物を精製して、2-メトキシ-3-(メトキシメトキシ)-4-メチル-ベンズアルデヒド(200mg、中間体AG)を白色の固体として得た。MS実測値(ESI):211.1[(M+H)]。
中間体AH
工程1。4-クロロ-3-ヒドロキシ-2-メトキシ-ベンズアルデヒドの合成
Figure 2022517799000034
AH-1
無水THF(37.5mL)およびテトラクロロエチレン(75mL)中の3-ヒドロキシ-2-メトキシ-ベンズアルデヒド(2.0g)の溶液に、N-クロロスクシンイミド(1.93g)を0℃で少しずつ添加した。添加後、混合物をN2で3回脱気した。50℃で48時間撹拌した後、反応混合物を水(150mL)中に注ぎ、得られた二相混合物をDCM(100mL)で3回抽出した。合わせた有機物を無水NaSO上で乾燥させ、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。得られた油状物をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィ(EtOAc/PE=1/5で溶出)によって精製して、4-クロロ-3-ヒドロキシ-2-メトキシ-ベンズアルデヒド(1.7g、化合物AH-1)を白色の固体として得た。MS実測値(ESI):187.1[(M+H)]、189.1[(M+2+H)]。
工程2。4-クロロ-2-メトキシ-3-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ベンズアルデヒドの合成
Figure 2022517799000035
AH
無水DMF(30mL)中の4-クロロ-3-ヒドロキシ-2-メトキシ-ベンズアルデヒド(1.7g、化合物AH-1)の溶液に、水素化ナトリウム(398mg)を0℃で少しずつ添加した。0℃で0.5時間撹拌した後、無水DMF(10mL)中の4-メトキシベンジルクロリド(1.35mL)の溶液を滴加した。25℃で6時間撹拌した後、反応混合物を氷/水(150g)中に注ぎ、EtOAc/THF=4/1(100mL)で3回抽出した。合わせた有機層を塩水(150mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィ(EtOAc/PE=1/10で溶出)によって粗生成物を精製して、4-クロロ-2-メトキシ-3-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ベンズアルデヒド(1.1g、中間体AH)を白色の固体として得た。MS実測値(ESI):329.0[(M+Na)]、331.1[(M+2+Na)]。
中間体AI
2,4-ジメトキシ-3-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ベンズアルデヒド
Figure 2022517799000036
AI
工程1。3-ヒドロキシ-2,4-ジメトキシ-ベンズアルデヒドの合成
Figure 2022517799000037
AI-1
0℃のDCM(39mL)中の3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-2,4-ジメトキシ-ベンズアルデヒド(3.8g)の溶液に、MeOH中の塩酸(32mL)の溶液(4M)を添加した。添加後、混合物を25℃で16時間撹拌した。次いで、反応混合物を真空中で濃縮し、酢酸エチル(200mL)で希釈し、塩水(50mL)で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、フィルタにかけ、真空中で濃縮して、3-ヒドロキシ-2,4-ジメトキシ-ベンズアルデヒド(2.2g、化合物AI-1)を黄色油状物として得た。MS実測値(ESI):183.1[(M+H)]。
工程2。2,4-ジメトキシ-3-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ベンズアルデヒドの合成
Figure 2022517799000038
AI
25℃のDMF(50mL)中の3-ヒドロキシ-2,4-ジメトキシ-ベンズアルデヒド(2.2g、化合物AI-1)の溶液に、ヨウ化カリウム(0.13mL)、炭酸二カリウム(2.5g)および4-メトキシベンジルクロリド(2.46mL)を添加した。60℃で16時間撹拌した後、反応混合物を氷/水(250mL)中に注ぎ、EtOAc(100mL)で3回抽出した。合わせた有機層を塩水(100mL)で4回洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、フィルタにかけて、真空中で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィ(EtOAc/PE=3/7で溶出)によって粗生成物を精製して、2,4-ジメトキシ-3-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ベンズアルデヒド(3g、中間体AI)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):325.1[(M+Na)]。
中間体AJ
4-ブロモ-2-ヒドロキシ-5-(メトキシメトキシ)ベンズアルデヒドの合成
Figure 2022517799000039
AJ
工程1。4-ブロモ-2-ヒドロキシ-5-(メトキシメトキシ)ベンズアルデヒドの合成
Figure 2022517799000040
AJ-1
THF(6.29mL)中の4-ブロモ-2,5-ジヒドロキシ-ベンズアルデヒド(1.1g、5.07mmol)の溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.77mL、10.14mmol)を添加した。反応物を、0℃で10分間撹拌した。次いで、ブロモメチルメチルエーテル(0.41mL、5.07mmol)を添加した。0℃で1時間撹拌した後、この反応混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(30mL)で3回抽出した。合わせた有機層を塩水(30mL)で2回洗浄し、次いで、有機層をMgSOで乾燥させ、フィルタにかけ、濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィ(EtOAc/PE=1/10で溶出)によって未精製物を精製して、4-ブロモ-2-ヒドロキシ-5-(メトキシメトキシ)ベンズアルデヒド(200mg、収率15%、化合物AJ-1)を白色の固体として得た。MS実測値(ESI):261.0[(M+H)]、263.0[(M+2+H)]。
工程2。合成4-ブロモ-2-エトキシ-5-(メトキシメトキシ)ベンズアルデヒド
Figure 2022517799000041
AJ
ACN(3mL)中の、4-ブロモ-2-ヒドロキシ-5-(メトキシメトキシ)ベンズアルデヒド(100.0mg)、炭酸カリウム(158mg)の混合物に、ヨードエタン(0.06mL)を添加した。混合物を25で1.5時間撹拌した。反応混合物に水(20mL)を添加し、EtOAc(30mL)で3回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィ(EtOAc/PE=1/10で溶出)によって残渣を精製して、4-ブロモ-2-エトキシ-5-(メトキシメトキシ)ベンズアルデヒド(90mg、81%、中間体AJ)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ ppm 10.11-10.45(m,1H)、7.49-7.67(m,1H)、7.44(s,1H)、5.14-5.38(m,2H)、4.05-4.32(m,2H)、3.36-3.54(m,3H)、1.25-1.46(m,3H)。MS実測値(ESI):289.0[(M+H)]、291.0[(M+2+H)]。
中間体AK
4-ブロモ-2-(ジフルオロメトキシ)-5-(メトキシメトキシ)ベンズアルデヒド
Figure 2022517799000042
AK
工程1。4-ブロモ-2-ヒドロキシ-5-(メトキシメトキシ)ベンズアルデヒドの合成
Figure 2022517799000043
AK-1
THF(40mL)中の4-ブロモ-2,5-ジヒドロキシ-ベンズアルデヒド(3.45g)の溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(5.54mL)を添加した。反応物を25℃で10分間撹拌し、次いで、ブロモメチルメチルエーテル(1.03mL)を添加した。25℃で1.5時間撹拌した後、反応混合物を水(20mL)で希釈した。この溶液をEtOAc(30mL)で3回抽出した。合わせた有機層を塩水(30mL)で2回洗浄し、次いで、有機層をMgSOで乾燥させ、フィルタにかけ、濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィ(EtOAc/PE=1/10で溶出)によって粗生成物を精製して、4-ブロモ-2-ヒドロキシ-5-(メトキシメトキシ)ベンズアルデヒド(1.8g、収率43%、化合物AK-1)を白色の固体として得た。MS実測値(ESI):261.0[(M+H)]、263.0[(M+2+H)]。
工程2。5-ブロモ-2-(ヒドロキシメチル)-4-(メトキシメトキシ)フェノールの合成
Figure 2022517799000044
AK-2
0℃のTHF(15mL)中の4-ブロモ-2-ヒドロキシ-5-(メトキシメトキシ)ベンズアルデヒド(300.0mg、化合物AK-1)の溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(65mg)を添加した。次いで、混合物を25℃で1時間撹拌した。反応混合物を水(30mL)中に注ぎ、EtOAc(30mL)で3回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。フラッシュシリカカラムクロマトグラフィ(EtOAc/PE=1/10で溶出)によって残渣を精製して、5-ブロモ-2-(ヒドロキシメチル)-4-(メトキシメトキシ)フェノール(200mg、収率66%、化合物AD-2)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):283.0[(M+Na)]、285.0[(M+2+Na)]。
工程3。4-ブロモ-2-(ジフルオロメトキシ)-5-(メトキシメトキシ)ベンズアルデヒドの合成
Figure 2022517799000045
AK-3
DMF(3.3mL)中の5-ブロモ-2-(ヒドロキシメチル)-4-(メトキシメトキシ)フェノール(200.0mg、化合物AK-2)の溶液に、(2-クロロ-2,2-ジフルオロ-アセチル)オキシナトリウム(127mg)および炭酸セシウム(743mg)を添加した。80で3時間撹拌した後、反応混合物に水(50mL)を添加し、EtOAc(50mL)で3回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。フラッシュシリカカラムクロマトグラフィ(EtOAc/PE=1/4で溶出)によって残渣を精製して、4-ブロモ-2-(ジフルオロメトキシ)-5-(メトキシメトキシ)ベンズアルデヒド(160mg、収率68%、化合物AK-3)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):295.0[(M-18+H)]、297.0[(M-18+2+H)]。
工程4。4-ブロモ-2-(ジフルオロメトキシ)-5-(メトキシメトキシ)ベンズアルデヒド(A4)の合成
Figure 2022517799000046
AK
DCM(2.5mL)中の、[4-ブロモ-2-(ジフルオロメトキシ)-5-(メトキシメトキシ)フェニル]メタノール(150.0mg、化合物AK-3)および二酸化マンガン(416.53mg)の混合物を25で10時間撹拌した。混合物をフィルタにかけ、濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィ(EtOAc/PE=1/10で溶出)によって残渣を精製して、4-ブロモ-2-(ジフルオロメトキシ)-5-(メトキシメトキシ)ベンズアルデヒド(90mg、収率60%、中間体AK)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ ppm 10.18(s,1H)、7.76(s,1H)、7.57(s,1H)、7.51(s,0.25H)、7.33(s,0.5H)、7.14(s,0.25H)、5.37(s,2H)、3.40(d,J=5.5Hz,4H)。MS実測値(ESI):291.0[(M-18+H)]、293.0[(M-18+2+H)]。
中間体AL
4-ブロモ-2-フルオロ-5-(メトキシメトキシ)ベンズアルデヒド
Figure 2022517799000047
AL
工程1。4-ブロモ-2-フルオロ-5-メトキシ-ベンズアルデヒドの合成
Figure 2022517799000048
AL-1
25mL丸底フラスコに、N中で、四塩化チタン(8.42mL)、続いて2-ブロモ-4-フルオロアニソール(3.15g)を添加した。撹拌された混合物を氷水槽中で冷却し、1,1-ジクロロジメチルエーテル(6.95mL)で滴加処理した。1時間撹拌した後、水(20mL)を添加した。この溶液をEtOAc(50mL)で3回抽出した。合わせた有機層を塩水(50mL)で2回洗浄し、MgSOで乾燥させ、フィルタにかけ、濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィ(EtOAc/PE=1/20で溶出)によって粗生成物を精製して、4-ブロモ-2-フルオロ-5-メトキシ-ベンズアルデヒド(1.6g、収率44%、AL-1)を白色の固体として得た。MS実測値(ESI):233.0[(M+H)]、234.9[(M+H+2)]。
工程2。4-ブロモ-2-フルオロ-5-ヒドロキシ-ベンズアルデヒドの合成
Figure 2022517799000049
AL-2
-78℃のDCM(30mL)中の4-ブロモ-2-フルオロ-5-メトキシ-ベンズアルデヒド(1.6g、AL-1)の溶液に、三臭化ホウ素(3.31mL)を添加した。-78℃で1時間撹拌した後、水を添加した。この溶液をDCM(50mL)で3回抽出した。合わせた有機層を塩水(50mL)で3回洗浄し、次いで、有機層をMgSOで乾燥させ、フィルタにかけ、濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィ(EtOAc/PE=1/4で溶出)によって粗生成物を精製して、4-ブロモ-2-フルオロ-5-ヒドロキシ-ベンズアルデヒド(1.35g、収率89%、化合物AL-2)を白色の固体として得た。MS実測値(ESI):219.0[(M+H)]、220.9[(M+H+2)]。
工程2。4-ブロモ-2-フルオロ-5-(メトキシメトキシ)ベンズアルデヒドの合成
Figure 2022517799000050
AL
THF(6mL)中の4-ブロモ-2-フルオロ-5-ヒドロキシ-ベンズアルデヒド(300.0mg、AL-2)の溶液に、水素化ナトリウム(82mg)を添加し、反応物を0℃で10分間撹拌した。次いで、ブロモメチルメチルエーテル(205.4mg)を添加した。0℃で1時間撹拌した後、反応混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(30mL)で3回抽出した。合わせた有機層を塩水(30mL)で2回洗浄し、次いで、有機層をMgSOで乾燥させ、フィルタにかけ、濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィ(EtOAc/PE=1/10で溶出)によって粗生成物を精製して、4-ブロモ-2-フルオロ-5-(メトキシメトキシ)ベンズアルデヒド(260mg、収率72%、中間体AE)を白色の固体として得た。MS実測値(ESI):263.0[(M+H)]、265.0[(M+H+2)]。
中間体AM
4-ブロモ-2-クロロ-5-(メトキシメトキシ)ベンズアルデヒド
Figure 2022517799000051
AM
工程1。4-ブロモ-2-クロロ-5-ヒドロキシ-ベンズアルデヒドの合成
Figure 2022517799000052
AM-1
クロロホルム(20mL)中の2-クロロ-5-ヒドロキシ-ベンズアルデヒド(2.0g)の溶液に、臭素(2.0g)を添加し、混合物を25℃で1時間撹拌した。反応物を濃縮乾固し、残渣をEtOAc(50mL)に溶解し、水(50mL)で3回洗浄した。有機相をMgSO上で乾燥させ、濃縮した。次いで、フラッシュカラムクロマトグラフィ(EtOAc/イソヘキサン=1/4で溶出)によって粗生成物を精製した。所望の画分を真空中で濃縮して、4-ブロモ-2-クロロ-5-ヒドロキシ-ベンズアルデヒド(1.50g、化合物AM-1)を白色の固体として得た。MS実測値(ESI):249.0[(M+Me)]、251.0[(M+2+Me)]。
工程2。4-ブロモ-2-クロロ-5-(メトキシメトキシ)ベンズアルデヒドの合成
Figure 2022517799000053
AM
THF(3mL)中の4-ブロモ-2-クロロ-5-ヒドロキシ-ベンズアルデヒド(300.0mg、AG-1)の溶液に、水素化ナトリウム(76mg)を添加し、20分間撹拌した後、ブロモメチルメチルエーテル(238mg)を添加した。0.5時間撹拌した後、反応混合物を水でクエンチし、真空中で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィ(EtOAc/PE=1/10で溶出)によって残渣を精製して、4-ブロモ-2-クロロ-5-(メトキシメトキシ)ベンズアルデヒド(325mg、中間体AM)を無色の油状物として得た。
中間体AN
3-[2-ブロモ-5-ホルミル-4-(トリフルオロメトキシ)フェノキシ]プロパン酸
Figure 2022517799000054
AN
工程1。2-ブロモ-4-メトキシ-1-(トリフルオロメトキシ)ベンゼンの合成
Figure 2022517799000055
AN-1
3-ブロモ-4-(トリフルオロメトキシ)フェノール(4.0g)のアセトン(20mL)中溶液に、炭酸カリウム(8.6g)およびヨードメタン(6.6g)を室温で添加し、次いで、80℃で4時間加熱した。この混合物を水でクエンチし、EtOAc(50mL)で3回抽出した。合わせた有機層を濃縮し、次いで、フラッシュクロマトグラフィ(EtOAc/PE=1/10で溶出)によって精製して、2-ブロモ-4-メトキシ-1-(トリフルオロメトキシ)ベンゼン(3.5g、化合物AN-1)を無色の油状物として得た。
工程2。5-メトキシ-2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアルデヒドの合成
Figure 2022517799000056
AN-2
2-ブロモ-4-メトキシ-1-(トリフルオロメトキシ)ベンゼン(2.0g、化合物AN-1)のTHF(33mL)中の溶液に、ブチルリチウム溶液(0.66g)を-60℃で滴加した。混合物にジメチルホルムアミド(1.71mL)を添加した。室温に1時間撹拌した後、反応混合物をNHCl(2mL)によってクエンチし、水で希釈し、EtOAc(80mL)で3回抽出した。合わせた有機層を塩水によって洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィ(EtOAc/PE=1/10で溶出)によって精製して、5-メトキシ-2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアルデヒド(1.4g、化合物AN-2)を無色の油状物として得た。
工程3。4-ブロモ-5-メトキシ-2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアルデヒドの合成
Figure 2022517799000057
AN-3
ACN(100mL)中の5-メトキシ-2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアルデヒド(3.8g、化合物AN-2)の溶液に、室温でN-ブロモスクシンイミド(3.1g)および過酸化ベンゾイル(0.21g)を加えた。90℃で2時間加熱した後、反応混合物を氷水で冷却し、水の中に注ぎ、EtOAc(120mL)で3回抽出した。有機相を水で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィ(EtOAc/PE=1/10で溶出)によって残渣を精製して、4-ブロモ-5-メトキシ-2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアルデヒド(2.6g、化合物AN-3)を淡黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):299.0[(M+H)]、301.0[(M+2+H)]。
工程4。4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアルデヒドの合成
Figure 2022517799000058
AN-5
DCM(8mL)中の4-ブロモ-5-メトキシ-2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアルデヒド(400.0mg、化合物AN-4)の溶液に、三臭化ホウ素(335.1mg)を-65℃で0.5時間添加し、室温まで3時間加温した。混合物を氷水に滴加し、DCM(20mL)で3回抽出した。合わせた有機層を、NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィ(EtOAc/PE=1/10で溶出)によって残渣を精製すると、4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアルデヒド(300mg、AN-5)が褐色の油状物として得られた。MS実測値(ESI):299.0[(M+14+H)]、301.0[(M+14+2+H)]。
工程5。3-[2-ブロモ-5-ホルミル-4-(トリフルオロメトキシ)フェノキシ]プロパン酸の合成
Figure 2022517799000059
AN
NaOH(9.1mL、1M)中の4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアルデヒド(2.6g、化合物AN-5)の溶液に、NaOH(9.1mL、1M)を含む3-ブロモプロピオン酸(1.4g)を添加した。得られた混合物を110℃で16時間撹拌した。反応混合物を1M HClでpH=6に酸性化し、EtOAc(80mL)で3回抽出した。合わせた有機層を塩水によって洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィ(EtOAc/PE=1:8~1:1で溶出)によって残渣を精製して、3-[2-ブロモ-5-ホルミル-4-(トリフルオロメトキシ)フェノキシ]プロパン酸(1.0g、中間体AN)を淡褐色の固体として得た。MS実測値(ESI):357.0[(M+H)]、359.0[(M+2+H)]。
中間体AO
メチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンシクロブトキシラート
Figure 2022517799000060
AO
工程1:2-ベンジルオキシエトキシ(トリメチル)シランの調製
Figure 2022517799000061
AO-1
ジクロロメタン(200mL)中の、0℃に冷却された2-ベンジルオキシエタノール(20.0g、131.4mmol)およびTEA(20.0g、197.1mmol)の溶液に、塩化トリメチルシリル(17.1g、157.7mmol)を添加し、次いで、混合物を25℃で16時間撹拌した。反応が完了した後、混合物を真空中で濃縮し、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィ(PE:EtOAc=50:1~10:1で溶出)によって残渣を精製して、2-ベンジルオキシエトキシ(トリメチル)シラン(25.0g、84.9%、化合物AO-1)を無色の油状物として得た。
工程2:メチル3-(2-ベンジルオキシエトキシ)シクロブタンカルボキシラートの調製
Figure 2022517799000062
AO-2
ジクロロメタン(200mL)中の、2-ベンジルオキシエトキシ(トリメチル)シラン(25.0g、111.4mmol)およびメチル3-オキソシクロブタンカルボキシラート(CAS#:4934-99-0、カタログ番号:PB01390、PharmaBlock(NanJing)R&D Co.Ltd製、15.0g、117.0mmol)の溶液に、トリメチルシリルトリフルオロメタンスルホナート(12.4g、55.7mmol)を-78℃で滴加した。添加後、混合物を-78℃でさらに1時間撹拌し、次いで、得られた混合物にトリエチルシラン(14.25g、122.57mmol)を添加した。添加後、得られた混合物を室温に加温し、さらに1時間撹拌した。反応が完了した後、混合物を飽和NHCl溶液、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。シリカゲル上のカラムクロマトグラフィ(PE/EtOAc=100:1~50:1で溶出)によって残渣を精製して、メチル3-(2-ベンジルオキシエトキシ)シクロブタンカルボキシラート(28g、95.1%、化合物AO-2)を無色の油状物として得た。MS実測値(ESI)[(M+H)]:265.1.
工程3:メチル3-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロブタンカルボキシラートの調製
Figure 2022517799000063
AO-3
MeOH(300.0mL)中のメチル3-(2-ベンジルオキシエトキシ)シクロブタンカルボキシラート(28.0g、105.9mmol、化合物AO-2)の溶液に、Pd(OH)(湿潤)(1.48g、10.6mmol)を室温で添加し、次いで、混合物をH雰囲気下、室温で一晩水素化した。反応が完了した後、反応物を、シリカゲルパッドを通してフィルタにかけ、フィルタにかけた液を真空中で濃縮して、18gの未精製のメチル3-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロブタンカルボキシラート(18g、97.6%、化合物AO-3)を無色の油状物として得た。
工程4:メチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンカルボキシラートの調製
Figure 2022517799000064
AO
ジクロロメタン(80mL)中の、メチル3-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロブタンカルボキシラート(5g、28.7mmol)およびDMAP(5.26g、43.1mmol)の溶液に、4-メチルベンゼン-1-スルホニルクロリド(6.02g、31.6mmol)を室温で添加し、次いで、混合物を室温で一晩撹拌した。反応が完了した後、混合物を1N HCl(25mL)、水(15mL)、飽和NaHCO溶液、塩水で洗浄し、真空中で濃縮して、未精製のメチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(8.1g、85.6%、化合物AO)を無色の油状物として得て、さらに精製することなく次の工程において直接使用した。MS実測値(ESI)[(M+H)]:329.2.
中間体AP
シス-tert-ブチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンカルボキシラート
Figure 2022517799000065
中間体AP
工程1:シス-tert-ブチル3-(2-ベンジルオキシエトキシ)シクロブタンカルボキシラートの調製
Figure 2022517799000066
AP-1
-30℃に冷却されたDCM(100mL)中の、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(27.8g、98.56mmol)および2,6-ルチジン(11.48mL、98.56mmol)の溶液に、2-(ベンジルオキシ)エタノール(10.0g、65.71mmol)を加え、反応混合物を-30℃で1時間撹拌した。反応混合物を塩水(30ml)で2回洗浄し、有機層を真空中で濃縮して、未精製の2-(ベンジルオキシ)エチルトリフルオロメタンスルホナート(18.7g)を黄色の油状物として得た。0℃に冷却されたTHF(150mL)中のシス-tert-ブチル3-ヒドロキシシクロブタンカルボキシラート(CAS番号:939768-64-6、カタログ番号:B253665、BePharm Ltd.から、11.3g、65.71mmol)の溶液にNaH(3.95g、98.56mmol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。得られた溶液に、2-(ベンジルオキシ)エチルトリフルオロメタンスルホナート(18.7g、予め調製)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、反応物を氷水(100mL)でクエンチし、EtOAc(200mL)で2回抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥し、真空中で濃縮した。シリカゲル上のカラムクロマトグラフィ(PE:EtOAc=100:1~2:1で溶出)によって残渣を精製して、シス-tert-ブチル3-(2-ベンジルオキシエトキシ)シクロブタンカルボキシラート(10.0g、収率49.67%)を黄色の油状物として得た。H NMR(CDCl,400MHz):δ ppm 1.44(s,9H)、2.17(m,2H)、2.54-2.42(m,3H)、3.55-3.50(m,2H)、3.62-3.57(m,2H)、3.99-3.83(m,1H)、4.57(s,2H)、7.30-7.27(m,1H)、7.34(d,J=4.3Hz,4H)。MS実測値(ESI)[(M+Na)]:329.1.
工程2:シス-tert-ブチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンカルボキシラートの調製
Figure 2022517799000067
AP
工程3におけるメチル3-(2-ベンジルオキシエトキシ)シクロブタンカルボキシラートの代わりにシス-tert-ブチル3-(2-ベンジルオキシエトキシ)シクロブタンカルボキシラートを出発物質として使用することによって、化合物ANの調製について記載される手順と同様に中間体APを調製した。MS実測値(ESI)[(M+H)]:371.2.
中間体AQ
tert-ブチル2-[3-(p-トリルスルホニルオキシ)プロポキシ]アセタート
Figure 2022517799000068
AQ
工程1:tert-ブチル2-(3-(ベンジルオキシ)プロポキシ)アセタートの調製
Figure 2022517799000069
AQ-1
DCM(300mL)中の、NaOH(10M、300.0mL)、tert-ブチル2-ブロモアセタート(23.5g、120.3mmol)およびテトラブチルアンモニウムヨージド(8.8g、24.06mmol)の混合物に、3-ベンジルオキシプロパン-1-オール(12.99mL、120.32mmol)を30℃で添加し、混合物を30℃で72時間撹拌した。反応が完了した後、有機相を分離し、水相をDCM(150mL)で2回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。シリカゲル上のカラムクロマトグラフィ(PE:EtOAc=3:1で溶出)によって残渣を精製して、tert-ブチル2-(3-(ベンジルオキシ)プロポキシ)アセタート(21.3g、収率63.3%、化合物AQ-1)を無色の液体として得た。MS実測値(ESI)[(M+Na)]:303.2。
工程2:tert-ブチル2-[3-(p-トリルスルホニルオキシ)プロポキシ]アセタートの調製
Figure 2022517799000070
AQ
工程3においてメチル3-(2-ベンジルオキシエトキシ)シクロブタンカルボキシラートの代わりにtert-ブチル2-(3-(ベンジルオキシ)プロポキシ)アセタートを出発物質として使用することによって、化合物ANの調製について記載される手順と同様にAQを調製した。MS実測値(ESI)[(M+H)]:345.0.
[実施例1]
シス-3-[2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸
Figure 2022517799000071

工程1:(E)-3-[4-ブロモ-2-メトキシ-5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]フェニル]-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)プロパ-2-エン-1-オンの合成
Figure 2022517799000072
1a
エタノール(40mL)中の、1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)エタノン(0.39g、2.28mmol)、水酸化カリウム(0.51g、9.13mmol)および4-ブロモ-2-メトキシ-5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ベンズアルデヒド(0.8g、中間体AA)の混合物を60で16時間撹拌した。反応混合物を0に冷却し、4M HCl溶液でpH=3に酸性化した。沈殿物をフィルタにかけることによって回収し、HO(50mL)、PE/EtOAc=50/1(50mL)で洗浄し、真空中で乾燥させて、(E)-3-[4-ブロモ-2-メトキシ-5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]フェニル]-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)プロプ-2-エン-1-オン(800mg、化合物1a)を黄色の固体として得、さらに精製することなく次の工程に使用した。
工程2。2-[4-ブロモ-2-メトキシ-5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]フェニル]-8-クロロ-クロメン-4-オンの合成
Figure 2022517799000073
1b
DMSO(30mL)中の(E)-3-[4-ブロモ-2-メトキシ-5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]フェニル]-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)プロプ-2-エン-1-オン(0.8g、化合物1a)の溶液に、ヨウ素(48.37mg)を添加した。140℃で4時間撹拌した後、反応混合物を25℃に冷却し、NaSO(18mL)と氷/水(100g)の混合物中に注いだ。沈殿物をフィルタにかけることによって回収し、水(100mL)で洗浄し、真空中で乾燥させて未精製の黄色の固体を得、これをメタノール/EtOAc(V/V)=1/40(5mL)での再結晶によって精製して、2-[4-ブロモ-2-メトキシ-5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]フェニル]-8-クロロ-クロメン-4-オン(900mg、収率90%、化合物1b)を黄色の固体として得た。
工程3。2-(4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オンの合成
Figure 2022517799000074
1c
0℃のトリフルオロ酢酸(7.5mL)の溶液に、2-[4-ブロモ-2-メトキシ-5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]フェニル]-8-クロロ-クロメン-4-オン(425.0mg、化合物1b)を添加した。反応混合物をNで3回脱気した。0℃で4時間撹拌した後、この反応混合物を真空中で濃縮した。PE/EtOAc(V/V)=1/10(30mL)での再結晶によって残渣を精製して、2-(4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(270mg、収率83%、化合物1c)を褐色の固体として得た。MS実測値(ESI):381.0[(M+H)]、383.0[(M+2+H)]。
工程4:tert-ブチル3-[2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラートの合成
Figure 2022517799000075
1d
無水DMF(10mL)中の、2-(4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(100.0mg、0.260mmol、化合物1c)およびシス-tert-ブチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(0.45mL、中間体AP)の溶液に、炭酸カリウム(72.44mg)を添加した。反応混合物をNで3回脱気した。100℃で16時間撹拌した後、この反応混合物を真空中で濃縮した。EtOAc(50mL)で残渣を希釈し、塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。フラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィ(EtOAc/PE=1/4で溶出)によって粗生成物を精製して、tert-ブチル3-[2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(180mg、収率85%、化合物1d)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):579.1[(M+H)]、581.1[(M+2+H)]。
工程5:シス-3-[2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]-シクロブタンカルボン酸の合成
Figure 2022517799000076

無水DCM(18mL)中のシス-tert-ブチル3-[2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(180.0mg、化合物1d)の溶液に、トリフルオロ酢酸(0.81mL)を添加した。反応混合物をNで3回脱気した。25℃で16時間撹拌した後、この反応混合物を真空中で濃縮した。PE/EtOAc(V/V)=1/1(30mL)での再結晶によって残渣を精製して、シス-3-[2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸(50mg、実施例1)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,MeOD)δ ppm 8.04(dd,J=8.0,1.5Hz,1H)、7.89(dd,J=7.8,1.5Hz,1H)、7.74(s,1H)、7.40-7.48(m,2H)、7.27(s,1H)、4.17-4.24(m,2H)、4.04-4.12(m,1H)、3.96(s,3H)、3.77-3.83(m,2H)、2.60-2.68(m,1H)、2.50-2.58(m,2H)、2.13-2.2(m,2H)。MS実測値(ESI):523.0[(M+H)]、525.0[(M+2+H)]。
[実施例2]
3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロパン酸
Figure 2022517799000077

無水DMF(2mL)中の2-(4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(100.0mg、化合物1c)およびβ-プロピオラクトン(22.66mg)の溶液に、N下で水素化ナトリウム(7.55mg)を添加した。50℃で16時間撹拌した後、反応混合物を室温に冷却し、2M HClを用いて0℃でpH=6に酸性化した。反応混合物を真空中で濃縮した。分取HPLC(0%~40%のACN水溶液、0.1%FA水溶液で溶出)によって粗生成物を精製して、3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロパン酸(12mg、実施例2)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ ppm 7.95-8.03(m,2H)、7.68(s,1H)、7.45-7.49(d,J=8.2Hz,2H)、7.08(s,1H)、4.26(t,J=6.6Hz,2H)、3.93(s,3H)、2.58(t,J=6.6Hz,2H)。MS実測値(ESI):453.0[(M+H)]、455.0[(M+2+H)]。
[実施例3]
3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]-N-シクロプロピルスルホニル-プロパンアミド
Figure 2022517799000078

工程1。メチル3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロパノアートの合成
Figure 2022517799000079
3a
0℃のメタノール(100mL)中の3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロパン酸(300.0mg、実施例2)の溶液に、塩化チオニル(236mg)を滴加した。65℃で16時間撹拌した後、反応混合物を真空中で濃縮した。残渣を水(50mL)で希釈し、EtOAc(50mL)で3回抽出した。合わせた有機物を、塩水(30mL)で2回洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。得られた油状物をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィ(EtOAc/PE=3/7で溶出)によって精製して、メチル3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロパノアート(250mg、収率80%、化合物3a)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):467.0[(M+H)]、469.0[(M+2+H)]。
工程2。3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]-N-シクロプロピルスルホニル-プロパンアミドの合成
Figure 2022517799000080

1,2-ジクロロエタン(10mL)中のメチル3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロパノアート(98.0mg、0.210mmol、化合物3a)の溶液に、シクロプロパンスルホンアミド(0.05g、0.42mmol)および四塩化チタン(0.12g、0.630mmol)を添加し、110℃で16時間撹拌した。反応混合物を氷/水(20mL)中に注ぎ、DCM(15mL)で3回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。分取HPLC(0%~40%のACN水溶液、0.1%FA水溶液で溶出)によって残渣を精製して、3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]-N-シクロプロピルスルホニル-プロパンアミド(5mg、収率4.3%、実施例3)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ ppm 8.31(s,H)、8.00(t,J=8.1Hz,2H)、7.71(s,1H)、7.48-7.53(m,2H)、7.10(s,1H)、4.27(t,J=6.9Hz,2H)、3.94(s,3H)、2.69-2.82(m,2H)、2.50-2.55(m,1H)、0.63-0.83(m,4H)。MS実測値(ESI):556.0[(M+H)]、558.0[(M+2+H)]。
[実施例4]
2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]酢酸
Figure 2022517799000081

工程1。tert-ブチル2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]アセタートの合成
Figure 2022517799000082
4a
工程4におけるシス-tert-ブチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(中間体AO)の代わりにtert-ブチルブロモアセタートを出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物4aを調製した。tert-ブチル2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]アセタート(70mg、化合物4a)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):495.0[(M+H)]、497.0[(M+2+H)]。
工程2:2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]酢酸の合成
Figure 2022517799000083

工程5におけるtert-ブチル3-[2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物1d)の代わりにtert-ブチル2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]アセタート(化合物4a)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に実施例4を調製した。2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]酢酸(40mg、収率64%、実施例4)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ ppm 13.15(br s,1H)、7.99(t,J=8.0Hz,2H)、7.56(s,2H)、7.50(t,J=7.9Hz,1H)、7.11(s,1H)、4.85(s,2H)、3.96(s,3H)。MS実測値(ESI):439.0[(M+H)]、441.0[(M+2+H)]。
[実施例5]
3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸
Figure 2022517799000084

工程1:tert-ブチル3-[2-[ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラートの合成
Figure 2022517799000085
5a
工程4におけるシス-tert-ブチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(中間体AO)の代わりにtert-ブチル3-(p-トリルスルホニルオキシ)シクロブタンカルボキシラートを出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物5aを調製した。tert-ブチル3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラート(80mg、収率74%、化合物5a)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):535.0[(M+H)]、537.1[(M+2+H)]。
工程2。3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸の合成
Figure 2022517799000086
工程5におけるtert-ブチル3-[2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物1d)の代わりにtert-ブチル3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物5a)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製に対して記載されている手順と同様に実施例5を調製した。3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸(23mg、収率35%、実施例5)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ ppm 12.35(br s,1H)、7.97-8.03(m,2H)、7.54(s,2H)、7.49(t,J=7.9Hz,1H)、7.17(s,1H)、4.91-4.98(m,1H)、3.95(s,3H)、3.063.13(m,1H)、2.67-2.76(m,2H)、2.33-2.46(m,2H)。MS実測値(ESI):479.0[(M+H)]、481.0[(M+2+H)]。
[実施例6]
2-[3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロポキシ]酢酸
Figure 2022517799000087

工程1。tert-ブチル2-[3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロポキシ]アセタートの合成
Figure 2022517799000088
6a
工程4におけるシス-tert-ブチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(中間体AP)の代わりに出発物質としてtert-ブチル2-[3-(p-トリルスルホニルオキシ)プロポキシ]アセタート(中間体AQ)を使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物6aを調製した。tert-ブチル2-[3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロポキシ]アセタート(180mg、収率59%、化合物6a)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):553.0[(M+H)]、555.1[(M+2+H)]。
工程2。2-[3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロポキシ]酢酸の合成
Figure 2022517799000089

工程5におけるtert-ブチル3-[2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物1d)の代わりにtert-ブチル2-[3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロポキシ]アセタート(化合物6a)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に実施例6を調製した。2-[3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロポキシ]酢酸(40mg、収率56%、実施例6)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ ppm 12.51(s,1H)、7.98-8.06(m,2H)、7.65(d,J=8.6Hz,1H)、7.58(d,J=8.6Hz,1H)、7.52(t,J=7.9Hz,1H)、6.93(s,1H)、4.11(t,J=6.4Hz,2H)、4.03(s,2H)、3.93(s,3H)、3.70(t,J=6.3Hz,2H)、2.05(dd,J=13.0,6.6Hz,2H)。MS実測値(ESI):497.0[(M+H)]、499.0[(M+2+H)]。
[実施例7]
3-[2-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸
Figure 2022517799000090

工程1。(E)-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)-3-[4-クロロ-2-メトキシ-5-(メトキシメトキシ)フェニル]プロプ-2-エン-1-オンの合成
Figure 2022517799000091
7a
工程1における4-ブロモ-2-メトキシ-5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ベンズアルデヒド(中間体AA)の代わりに4-クロロ-2-メトキシ-5-(メトキシメトキシ)ベンズアルデヒド(中間体AB)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製に対して記載されている手順と同様に化合物7aを調製した。(E)-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)-3-[4-クロロ-2-メトキシ-5-(メトキシメトキシ)フェニル]プロプ-2-エン-1-オン(280mg、収率70%、化合物7a)を黄色の固体として得、これを精製せずに次の工程に使用した。MS実測値(ESI):405.0[(M+H)]、407.0[(M+2+H)]。
工程2。8-クロロ-2-(4-クロロ-5-ヒドロキシ-2-メトキシフェニル)クロメン-4-オンの合成
Figure 2022517799000092
7b
工程2における(E)-3-[4-ブロモ-2-メトキシ-5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]フェニル]-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)プロプ-2-エン-1-オン(化合物1a)の代わりに(E)1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)-3-[4-クロロ-2-メトキシ-5-(メトキシメトキシ)フェニル]プロプ-2-エン-1-オン(280mg、化合物7a)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製に対して記載されている手順と同様に化合物7bを調製した。8-クロロ-2-(4-クロロ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)クロメン-4-オン(300mg、収率63%、化合物7b)を褐色の固体として得た。MS実測値(ESI):337.0[(M+H)]、339.0[(M+2+H)]。
工程3。メチル3-[2-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラート(7c)の合成
Figure 2022517799000093
7c
工程4における2-(4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(化合物1c)およびシス-tert-ブチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(中間体AP)の代わりに、8-クロロ-2-(4-クロロ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)クロメン-4-オン(化合物7b)およびメチル3-(p-トリルスルホニルオキシ)シクロブタンカルボキシラートを出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物7cを調製した。メチル3-[2-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラート(35mg、収率33%、化合物7c)を白色の固体として得た。MS実測値(ESI):449.1[(M+H)]、451.1[(M+2+H)]。
工程4。3-[2-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸の合成
Figure 2022517799000094

THF(10mL)中のメチル3-[2-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラート(35.0mg、0.080mmol)の溶液に、水酸化リチウム(0.01mL、0.780mmol)を添加した。反応混合物をNで3回脱気した。25℃で3時間撹拌した後、反応混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮した。残渣をHO(5mL)で希釈し、2M HClを用いて0℃でpH=6に酸性化した。沈殿物を集め、HO(5mL)で洗浄し、真空中で乾燥させた。分取HPLC(0%~20%のACN水溶液、0.1%のFA水溶液で溶出)によって粗生成物を精製して、3-[2-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸(8mg、0.020mmol、収率23.59%、実施例7)を灰白色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ ppm 12.32(br s,1H)、7.97-8.02(m,2H)、7.59(s,1H)、7.50(t,J=7.9Hz,1H)、7.43(s,1H)、7.17(s,1H)、4.92-4.99(m,1H)、3.95(s,1H)、3.10(t,J=10.1Hz,1H)、2.70-2.80(m,2H)、2.40-2.47(m,2H)。MS実測値(ESI):435.1[(M+H)]、437.1[(M+2+H)]。
[実施例8]
シス-3-[2-[2-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸
Figure 2022517799000095

工程1。シス-tert-ブチル3-[2-[2-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラートの合成
Figure 2022517799000096
8a
工程4における2-(4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(化合物1c)の代わりに8-クロロ-2-(4-クロロ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)クロメン-4-オン(化合物7b)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物8aを調製した。シス-tert-ブチル3-[2-[2-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(40mg、収率62%、化合物8a)を白色の固体として得た。MS実測値(ESI):535.1[(M+H)]、537.2[(M+2+H)]。
工程2。シス-3-[2-[2-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸の合成
Figure 2022517799000097

工程5におけるtert-ブチル3-[2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物1d)の代わりにシス-tert-ブチル3-[2-[2-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物8a)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製に対して記載されている手順と同様に実施例8を調製した。シス-3-[2-[2-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸(26mg、収率72%、実施例8)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ ppm 7.89-7.97(m,2H)、7.62(s,1H)7.42(t,J=7.9Hz,1H)、7.34(s,1H)、7.00(s,1H)、4.15-4.09(m,2H)、3.89-3.96(m,1H)、3.88(s,3H)、3.61-3.66(m,2H)、2.49-2.54(m,1H)、2.32-2.40(m,2H)、1.88-1.97(m,2H)。MS実測値(ESI):479.1[(M+H)]、481.1[(M+2+H)
[実施例9]
3-[2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-2-メチル-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸
Figure 2022517799000098

工程1。tert-ブチル3-[2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラートの合成
Figure 2022517799000099
9a
工程4におけるシス-tert-ブチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(中間体AP)の代わりにtert-ブチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンカルボキシラートを出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物9aを調製した。tert-ブチル3-[2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(180mg、収率79%、化合物9a)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):579.1[(M+H)]、581.1[(M+2+H)]。
工程2。tert-ブチル3-[2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-2-メチル-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラートの合成
Figure 2022517799000100
9b
1,4-ジオキサン(15mL)中のtert-ブチル3-[2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(180.0mg、化合物9a)の溶液に、炭酸セシウム(202.28mg)および[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(22mg)を添加した。添加後、混合物をNで3回脱気した。次いで、トリメチルボロキシン(39mg)を添加した。100℃で8時間撹拌した後、反応混合物を真空中で濃縮した。残渣を酢酸エチル(50mL)で希釈し、塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。フラッシュシリカゲルクロマトグラフィ(EtOAc/PE=1/3で溶出)によって残渣を精製して、tert-ブチル3-[2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-2-メチル-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(130mg、収率74%、化合物9b)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):515.2[(M+H)]、517.2[(M+2+H)]。
工程3。3-[2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-2-メチル-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸の合成
Figure 2022517799000101

工程4における2-(4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(化合物1c)の代わりにtert-ブチル3-[2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-2-メチル-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物9a)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に実施例9を調製した。3-[2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-2-メチル-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸(50mg、収率47%、実施例9)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ ppm 12.16(s,1H)、7.95-8.03(m,2H)、7.53(d,J=2.8Hz,1H)、7.48(td,J=7.9,2.1Hz,1H)、7.15(d,J=3.6Hz,1H)、7.09(d,J=1.2Hz,1H)、4.19-4.22(m,0.25H)、4.10-4.14(m,2H)、3.95-4.00(m,0.75H)、3.92(s,3H)、3.64-3.73(m,2H)、2.85-2.95(m,0.25H)、2.55-2.63(m,0.75H)、2.38-2.48(m,2H)、2.28(s,3H)、2.15-2.20(m,0.5H)、1.95-2.04(m,1.5H)。MS実測値(ESI):459.1[(M+H)]、461.1[(M+2+H)]。
[実施例10]
3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-2-メチル-フェノキシ]プロパン酸
Figure 2022517799000102
10
工程1。メチル3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-2-メチル-フェノキシ]プロパノアートの合成
Figure 2022517799000103
10a
工程2におけるtert-ブチル3-[2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物9a)の代わりにメチル3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロパノアート(化合物3a)を出発物質として使用することによって、実施例9の調製について記載される手順と同様に化合物10aを調製した。メチル3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-2-メチル-フェノキシ]プロパノアート(80mg、収率79%、化合物10a)を黄色の固体として得、さらに精製することなく次の工程に使用した。MS実測値(ESI):403.0[(M+H)]、405.1[(M+2+H)]。
工程2。3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-2-メチル-フェノキシ]プロパン酸の合成
Figure 2022517799000104
10
工程4におけるメチル3-[2-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物7c)の代わりにメチル3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-2-メチル-フェノキシ]プロパノアート(80mg、化合物10a)を出発物質として使用することによって、実施例7の調製について記載される手順と同様に実施例10を調製した。3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-2-メチル-フェノキシ]プロパン酸(3.5mg、収率5.3%、実施例10)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ ppm 7.96(d,J=7.6Hz,2H)、7.55(s,1H)、7.46(t,J=7.7Hz,1H)、7.09(s,2H)、4.21(t,J=6.0Hz,2H)、3.90(s,3H)、2.61(t,J=6.0Hz,2H)、2.21(s,3H)。MS実測値(ESI):389.0[(M+H)]、391.1[(M+2+H)]。
[実施例11]
2-[3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-2-メチル-フェノキシ]プロポキシ]酢酸;
Figure 2022517799000105
11
工程1。tert-ブチル2-[3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-2-メチル-フェノキシ]プロポキシ]アセタートの合成
Figure 2022517799000106
11a
工程2におけるtert-ブチル3-[2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物9a)の代わりにtert-ブチル2-[3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロポキシ]アセタート(化合物6a)を出発物質として使用することによって、実施例9の調製について記載される手順と同様に化合物11aを調製した。tert-ブチル2-[3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-2-メチル-フェノキシ]プロポキシ]アセタート(80mg、収率81%、実施例11)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):489.2[(M+H)]、491.2[(M+2+H)]。
工程2。2-[3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-2-メチル-フェノキシ]プロポキシ]酢酸の合成
Figure 2022517799000107
11
工程5におけるtert-ブチル3-[2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物1d)の代わりにtert-ブチル2-[3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-2-メチル-フェノキシ]プロポキシ]アセタート(化合物11a)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に実施例11を調製した。2-[3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-2-メチル-フェノキシ]プロポキシ]酢酸(20mg、収率35%、実施例11)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ ppm 12.59(s,1H)、7.95-8.03(m,2H)、7.55(s,1H)、7.48(t,J=7.9Hz,1H)、7.14(s,1H)、7.10(s,1H)、4.11(t,J=5.9Hz,2H)、4.02(s,2H)、3.93(d,J=10.8Hz,2H)、3.66(s,1H)、2.26(s,3H)、1.98-2.07(m,2H)。MS実測値(ESI):433.1[(M+H)]、435.1[(M+2+H)]。
[実施例12]
3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,4-ジメトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸
Figure 2022517799000108
12
工程1。(E)-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)-3-(5-ヒドロキシ-2,4-ジメトキシ-フェニル)プロパ-2-エン-1-オンの合成
Figure 2022517799000109
12a
工程1における4-ブロモ-2-メトキシ-5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ベンズアルデヒド(中間体AA)の代わりに5-ヒドロキシ-2,4-ジメトキシ-ベンズアルデヒド(中間体AC)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物12aを調製した。(E)-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)-3-(5-ヒドロキシ-2,4-ジメトキシ-フェニル)プロパ-2-エン-1-オン(4g、87%、収率、化合物12a)を黄色の固体として得、さらに精製することなく次の工程において直接使用した。MS実測値(ESI+)[(M+H)+]:335。
工程2。8-クロロ-2-(5-ヒドロキシ-2,4-ジメトキシ-フェニル)クロメン-4-オンの合成
Figure 2022517799000110
12b
工程2における(E)-3-[4-ブロモ-2-メトキシ-5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]フェニル]-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)プロプ-2-エン-1-オン(化合物1a)の代わりに(E)-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)-3-(5-ヒドロキシ-2,4-ジメトキシフェニル)プロプ-2-エン-1-オン(500mg、化合物12a)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物12bを調製した。8-クロロ-2-(5-ヒドロキシ-2,4-ジメトキシ-フェニル)クロメン-4-オン(400mg、収率85%、化合物12b)を淡黄色の固体として得た。MS実測値(ESI+)[(M+H)+]:333。
工程3。メチル3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,4-ジメトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラート(12c)の合成
Figure 2022517799000111
12c
工程4における2-(4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(化合物1c)およびシス-tert-ブチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(中間体AP)の代わりに、8-クロロ-2-(5-ヒドロキシ-2,4-ジメトキシ-フェニル)クロメン-4-オン(化合物12b)およびメチル3-(p-トリルスルホニルオキシ)シクロブタンカルボキシラートを出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物12cを調製した。メチル3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,4-ジメトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラート(200mg、収率74.8%、化合物12c)を黄色の油状物として得、次の工程において直接使用した。MS実測値(ESI+)[(M+H)+]:445。
工程4。3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,4-ジメトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸の合成
Figure 2022517799000112
12
工程4におけるメチル3-[2-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物7c)の代わりにメチル3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,4-ジメトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物12c)を出発物質として使用することによって、実施例7の調製について記載される手順と同様に実施例12を調製した。3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,4-ジメトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸(40mg、収率41%、実施例12)を黄色粉末として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ ppm 12.2-12.4(m,1H)、7.9-8.0(m,2H)、7.4-7.5(m,2H)、7.1-7.2(m,1H)、6.9-6.9(m,1H)、4.9-4.6(m,1H)、4.0-4.0(m,3H)、3.93(s,3H)、3.06-2.8(m,1H)、2.7-2.8(m,2H)、2.3-2.5(m,1H)、2.2-2.3(m,1H)。MS実測値(ESI+)[(M+H)]:431。
[実施例13]
3-[2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,4-ジメトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸
Figure 2022517799000113
13
工程1。メチル3-[2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,4-ジメトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラートの合成
Figure 2022517799000114
13a
工程4における2-(4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(化合物1c)およびシス-tert-ブチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンカルボキシラートの代わりに、8-クロロ-2-(5-ヒドロキシ-2,4-ジメトキシ-フェニル)クロメン-4-オン(化合物12b)およびメチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(中間体AO)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物13aを調製した。メチル3-[2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,4-ジメトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(200mg、収率74.8%、化合物13a)を黄色の油状物として得、残渣を次の工程において直接使用した。MS実測値(ESI)[(M+H)]:445。
工程2。3-[2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,4-ジメトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸の合成
Figure 2022517799000115
13
工程4におけるメチル3-[2-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物7c)の代わりにメチル3-[2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,4-ジメトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物13a)を出発物質として使用することによって、実施例7の調製について記載される手順と同様に実施例13を調製した。3-[2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,4-ジメトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸(80mg、収率39.9%、実施例13)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ ppm 12.0-12.3(m,1H)、7.9-8.0(m,2H)、7.6-7.6(m,1H)、7.4-7.5(m,1H)、7.08(s,1H)、6.9-6.9(m,1H)、4.1-4.2(m,1H)、4.09(br s,2H)、3.99(s,3H)、3.94(s,3H)、3.65(br d,2H,J=1.1Hz),2.8-3.0(m,1H)、2.3-2.5(m,2H)、2.1-2.2(m,1H)、1.9-2.0(m,1H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:475。
[実施例14]
2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メチル-フェノキシ]酢酸
Figure 2022517799000116
14
工程1。エチル2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メチル-フェノキシ]アセタートの合成
Figure 2022517799000117
14a
工程4における2-(4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(化合物1c)およびシス-tert-ブチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンカルボキシラートの代わりに8-クロロ-2-(3-ヒドロキシ-4-メチル-フェニル)クロメン-4-オンおよびエチル2-ブロモアセタートを出発物質として使用することによって、実施例1の調製に対して記載されている手順と同様に化合物14aを調製した。エチル2-(5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メチルフェノキシ)アセタート(240mg、収率92.3%、化合物14a)を黄色の固体として得、次の工程において直接使用した。MS実測値(ESI+)[(M+H)+]:373。
工程2。2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メチル-フェノキシ]酢酸の合成
Figure 2022517799000118
14
工程4におけるメチル3-[2-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物7c)の代わりにエチル2-(5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メチルフェノキシ)アセタート(化合物14a)を出発物質として使用することによって、実施例7の調製について記載される手順と同様に実施例14を調製した。2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メチル-フェノキシ]酢酸(23mg、収率11.9%、実施例14)を黄色泡状物として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ ppm 13.07(br s,1H)、8.0-8.0(m,2H)、7.67(dd,1H,J=1.5,7.8Hz),7.5-7.6(m,2H)、7.41(d,1H,J=8.3Hz),7.22(s,1H)、4.89(s,2H)、2.29(s,3H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:345。
[実施例15および実施例16]
シス-3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メチル-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸(実施例15)およびトランス-3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メチル-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸(実施例16)
Figure 2022517799000119
15 16
工程1。メチル3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メチル-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラートの合成
Figure 2022517799000120
15a
工程4における2-(4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(化合物1c)およびtert-ブチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンカルボキシラートの代わりに8-クロロ-2-(3-ヒドロキシ-4-メチル-フェニル)クロメン-4-オンおよびメチル3-クロロシクロブタン-1-カルボキシラートを出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物15aを調製した。メチル3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メチル-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラート(250mg、収率89%、化合物15a)を黄色の油状物として得、次の工程において直接使用した。MS実測値(ESI+)[(M+H)+]:399。
工程2。3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メチル-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸の合成
Figure 2022517799000121
15b
工程4におけるメチル3-[2-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物7c)の代わりにメチル3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メチル-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物15a)を出発物質として使用することによって、実施例7の調製について記載される手順と同様に化合物15bを調製した。3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メチル-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸(化合物15b)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI)[(M+H)]:385。
超臨界流体クロマトグラフィ(SFC)によって化合物15bをさらに精製して、シス-3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メチル-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸(実施例15)およびトランス-3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メチル-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸(実施例16)を得た。実施例15および実施例16の立体配置をNOESYによって決定した。
Figure 2022517799000122
15 16
実施例15
24mg、収率24.1%、淡黄色の固体。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ ppm 11.9-12.8(m,1H)、7.9-8.1(m,2H)、7.6-7.7(m,1H)、7.5-7.5(m,1H)、7.4-7.5(m,1H)、7.3-7.4(m,1H)、7.1-7.2(m,1H)、4.7-4.9(m,1H)、2.7-2.9(m,3H)、2.1-2.4(m,5H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:385。
実施例16
15mg、収率14.8%、淡黄色の固体。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ ppm 12.0-12.7(m,1H)、7.9-8.1(m,2H)、7.6-7.7(m,1H)、7.5-7.5(m,1H)、7.4-7.5(m,1H)、7.3-7.4(m,1H)、7.17(s,1H)、4.9-5.1(m,1H)、3.1-3.2(m,1H)、2.7-2.8(m,2H)、2.3-2.5(m,2H)、2.25(s,3H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:385。
Figure 2022517799000123
(NOESY相関が観察された)(NOESY相関が観察されなかった)
[実施例17]
3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸
Figure 2022517799000124
17
工程1。(E)-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)-3-(3-ヒドロキシ-4-メトキシ-フェニル)プロプ-2-エン-1-オンの合成
Figure 2022517799000125
17a
工程1における4-ブロモ-2-メトキシ-5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ベンズアルデヒド(中間体AA)の代わりに3-ヒドロキシ-4-メトキシベンズアルデヒドを出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物17aを調製した。(E)-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)-3-(3-ヒドロキシ-4-メトキシ-フェニル)プロプ-2-エン-1-オン(4.3g、収率85.9%、化合物17a)を黄色の固体として得、さらに精製することなく次の工程において直接使用した。MS実測値(ESI)[(M+H)]:305。
工程2。8-クロロ-2-(3-ヒドロキシ-4-メトキシ-フェニル)クロメン-4-オンの合成
Figure 2022517799000126
17b
工程2における(E)-3-[4-ブロモ-2-メトキシ-5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]フェニル]-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)プロプ-2-エン-1-オン(化合物1a)の代わりに(E)-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)-3-(3-ヒドロキシ-4-メトキシフェニル)プロプ-2-エン-1-オンを出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物17bを調製した。8-クロロ-2-(3-ヒドロキシ-4-メトキシ-フェニル)クロメン-4-オン(1.56g、収率78.5%、化合物17b)を淡黄色の固体として得た。MS実測値(ESI)[(M+H)]:303。
工程3。メチル3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラートの合成
Figure 2022517799000127
17c
工程4における2-(4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(化合物1c)およびシス-tert-ブチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(中間体AP)の代わりに、8-クロロ-2-(3-ヒドロキシ-4-メトキシフェニル)-クロメン-4-オン(化合物17b)およびメチル3-(p-トリルスルホニルオキシ)シクロブタンカルボキシラートを出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物17cを調製した。メチル3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラート(220mg、収率80%、化合物17c)を黄色の固体として得、残渣を次の工程において直接使用した。MS実測値(ESI+)[(M+H)+]:415。
工程4。[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸の合成
Figure 2022517799000128
17
工程4におけるメチル3-[2-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物7c)の代わりにメチル3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラート(220mg、化合物17c)を出発物質として使用することによって、実施例7の調製について記載される手順と同様に、実施例17を調製した。3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸(105mg、収率53.3%、実施例17)を黄色泡状物として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ ppm 12.3-12.4(m,1H)、8.0-8.0(m,2H)、7.7-7.8(m,1H)、7.5-7.5(m,2H)、7.2-7.2(m,1H)、7.1-7.1(m,1H)、4.96(s,1H)、3.8-3.9(m,3H)、2.7-3.1(m,3H)、2.4-2.5(m,1H)、2.23(br d,1H,J=7.5Hz)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:401.
[実施例18]
3-[2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸
Figure 2022517799000129
18
工程1。メチル3-[2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラートの合成
Figure 2022517799000130
18a
工程4における2-(4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(化合物1c)およびシス-tert-ブチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(中間体AP)の代わりに、8-クロロ-2-(3-ヒドロキシ-4-メトキシフェニル)-クロメン-4-オンおよびメチル3-(2-(トシルオキシ)エトキシ)シクロブタン-1-カルボキシラートを出発物質(中間体AO)として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物18aを調製した。メチル3-[2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(250mg、収率82.5%、化合物18a)を黄色の油状物として得、残渣を次の工程において直接使用した。MS実測値(ESI+)[(M+H)+]:459。
工程2。3-[2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸の合成
Figure 2022517799000131
18
工程4におけるメチル3-[2-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物7c)の代わりにメチル3-[2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(250mg、化合物18a)を出発物質として使用することによって、実施例7の調製について記載される手順と同様に、実施例18を調製した。3-[2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸(100mg、収率50%、実施例18)を淡黄色粉末として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ ppm 12.1-12.2(m,1H)、7.99(d,J=8.1Hz,2H)、7.7-7.8(m,1H)、7.6-7.7(m,1H)、7.4-7.5(m,1H)、7.17(s,2H)、4.1-4.3(m,2.5H)、3.97(t,0.5H,J=6.9Hz),3.88(s,3H)、3.9-4.3(m,3H)、2.5-3.0(m,1H)、2.4-2.5(m,2H)、2.1-2.2(m,1H)、2.0-2.1(m,1H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:445。
[実施例19]
3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]プロパン酸
Figure 2022517799000132
19
2-(4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(化合物1c)の代わりに8-クロロ-2-(3-ヒドロキシ-4-メトキシ-フェニル)クロメン-4-オンを出発物質として使用することによって実施例2の調製に対して記載された手順と同様に、実施例19を調製した。3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]プロパン酸(33.8mg、収率13%、実施例19)を灰白色の粉末として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ ppm 12.41(br s,1H)、8.00(dd,J=1.2,7.9Hz,2H)、7.7-7.8(m,1H)、7.6-7.7(m,1H)、7.4-7.5(m,1H)、7.19(s,2H)、4.31(t,J=6.1Hz,2H)、3.86(s,3H)、2.75(t,J=6.0Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:375。
[実施例20および実施例21]
シス-3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェノキシ]シクロブタンカルボン酸およびトランス-3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェノキシ]シクロブタンカルボン酸
Figure 2022517799000133
20 21
工程1。(E)-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)-3-[3-メトキシ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]プロプ-2-エン-1-オンの合成
Figure 2022517799000134
20a
工程1における4-ブロモ-2-メトキシ-5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ベンズアルデヒド(中間体AA)の代わりに3-メトロキシ-4-(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒドを出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物20aを調製した。(E)-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)-3-[3-メトキシ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]プロプ-2-エン-1-オン(1.5g、収率85.8%、化合物20a)を黄色の固体として得、さらに精製することなく次の工程において直接使用した。(ESI)[(M+H)]:357。
工程2。8-クロロ-2-(3-メトキシ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-クロメン-4-オンの合成
Figure 2022517799000135
20b
工程2における(E)-3-[4-ブロモ-2-メトキシ-5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]フェニル]-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)プロプ-2-エン-1-オン(化合物1a)の代わりに(E)-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)-3-[3-メトキシ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]プロプ-2-エン-1-オン(1.5g、化合物20a)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物20bを調製した。8-クロロ-2-(3-メトキシ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-クロメン-4-オン(900mg、収率90.5%、化合物20b)を淡黄色の固体として得た。MS実測値(ESI)[(M+H)]:355。
工程3。8-クロロ-2-(3-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-クロメン-4-オンの合成
Figure 2022517799000136
20c
DCM(20mL)中の8-クロロ-2-(3-メトキシ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-クロメン-4-オン(300mg)の溶液を25℃で14時間撹拌した。EtOAcおよび水を反応混合物中に注いだ。有機層を塩水で洗浄し、NaSOによって乾燥させ、濃縮して、8-クロロ-2-(3-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-クロメン-4-オン(270mg、収率93.7%、化合物20c)を黄色の固体として得、さらに精製せずに次の工程において直接使用した。MS実測値(ESI)[(M+H)]:341。
工程4。メチル3-(5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェノキシ)シクロブタン-1-カルボキシラートの合成
Figure 2022517799000137
20d
工程4における2-(4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(化合物1c)およびシス-tert-ブチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(中間体AP)の代わりに、8-クロロ-2-(3-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-クロメン-4-オン(化合物20c)およびメチル3-クロロシクロブタン-1-カルボキシラートを出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物20dを調製した。メチル3-(5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェノキシ)シクロブタン-1-カルボキシラート(100mg、収率75.2%、化合物20d)を黄色の油状物として得、残渣を次の工程において直接使用した。MS実測値(ESI)[(M+H)]:453。
工程5。3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェノキシ]シクロブタンカルボン酸の合成
Figure 2022517799000138
20e
工程4におけるメチル3-[2-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物7c)の代わりにメチル3-(5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェノキシ)シクロブタン-1-カルボキシラート(化合物20d)を出発物質として使用することによって、実施例7の調製について記載される手順と同様に化合物20eを調製した。3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェノキシ]シクロブタンカルボン酸(化合物20e)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI)[(M+H)]:439。
プレHPLCによる20eの分離により、シスおよびトランス配置を有する3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェノキシ]シクロブタンカルボン酸が得られ、その一方はシス配置(実施例20、3.2mg、3%)として特徴付けられ、他方はトランス配置(実施例21、3.0mg、2.8%)として特徴付けられる。(分離条件:HO(0.1% FA)およびACN(流速:25ml/分)、watersのsun fire C18カラム。実施例20および実施例21の立体配置をNOESYによって決定した。
Figure 2022517799000139
20 21
実施例20
H NMR(DMSO-d)δ ppm 12.12-12.53(m,1H)、8.04(ddd,J=9.48,7.95,1.53Hz,2H)、7.81-7.89(m,2H)、7.71(s,1H)、7.37(s,1H)、7.53(t,J=7.89Hz,1H)、6.51(s,1H)、4.92-5.08(m,1H)、2.75-2.90(m,3H)、2.17-2.30(m,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:439。
実施例21
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ ppm 12.23-12.61(m,1H)、8.04(ddd,J=10.21,7.95,1.53Hz,2H)、7.86(s,2H)、7.69(s,1H)、7.53(t,J=7.89Hz,1H)、7.38(s,1H)、5.19(t,J=6.66Hz,1H)、3.08-3.18(m,1H)、2.80(ddd,J=13.51,7.09,3.73Hz,2H)、2.34-2.45(m,3H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:439。
[実施例22]
2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェノキシ]酢酸
Figure 2022517799000140
22
工程1。エチル2-(5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェノキシ)アセタートの合成
Figure 2022517799000141
工程4における2-(4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(化合物1c)およびシス-tert-ブチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(中間体AP)の代わりに、8-クロロ-2-(3-ヒドロキシ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-クロメン-4-オン(化合物20c)およびエチル2-ブロモアセタートを出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物22aを調製した。エチル2-(5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェノキシ)アセタート(100mg、収率79.8%、化合物22a)を黄色の固体として得、残渣を次の工程において直接使用した。MS実測値(ESI)[(M+H)]:
工程2。2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェノキシ]酢酸の合成
Figure 2022517799000142
22
工程4におけるメチル3-[2-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物7c)の代わりにエチル2-(5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェノキシ)アセタート(化合物22a)を出発物質として使用することによって、実施例7の調製について記載される手順と同様に実施例22を調製した。2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェノキシ]酢酸(13mg、収率13.2%、実施例22)を白色の泡状物として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ ppm 8.03(ddd,2H,J=1.5,7.9,10.2Hz),7.8-7.9(m,3H)、7.53(t,1H,J=7.9Hz),7.41(s,1H)、5.05(s,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:399。
[実施例23]
シス-3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,3-ジメトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸
Figure 2022517799000143
23
工程1。(E)-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)-3-(3-ヒドロキシ-4,5-ジメトキシフェニル)プロプ-2-エン-1-オン
Figure 2022517799000144
23a
工程1における4-ブロモ-2-メトキシ-5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ベンズアルデヒド(中間体AA)の代わりに3-ヒドロキシ-4,5-ジメトキシベンズアルデヒドを出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物23aを調製した。(E)-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)-3-(3-ヒドロキシ-4,5-ジメトキシフェニル)プロプ-2-エン-1-オン(3.5g、収率89.2%、化合物23a)を黄色の固体として得、さらに精製することなく次の工程において直接使用した。MS実測値(ESI)[(M+H)]:335。
工程2。8-クロロ-2-(3-ヒドロキシ-4,5-ジメトキシフェニル)-クロメン-4-オンの合成
Figure 2022517799000145
23b
工程2における(E)-3-[4-ブロモ-2-メトキシ-5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]フェニル]-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)プロプ-2-エン-1-オン(化合物1a)の代わりに(E)-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)-3-(3-ヒドロキシ-4,5-ジメトキシフェニル)プロプ-2-エン-1-オン(化合物23a)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物23bを調製した。8-クロロ-2-(3-ヒドロキシ-4,5-ジメトキシフェニル)-クロメン-4-オン(1.5g、収率75.5%、化合物23b)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI)[(M+H)]:333。
工程3。メチル3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,3-ジメトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラートの合成
Figure 2022517799000146
23c
工程4における2-(4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(化合物1c)およびシス-tert-ブチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンカルボキシラートの代わりに、8-クロロ-2-(3-ヒドロキシ-4,5-ジメトキシフェニル)-クロメン-4-オン(1.5g、化合物23b)およびメチル3-(p-トリルスルホニルオキシ)シクロブタンカルボキシラートを出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物23cを調製した。メチル3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,3-ジメトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラート(350mg、収率87.3%、化合物23c)を黄色の油状物として得た。
プレHPLCによる23cの分離により、シスおよびトランス配置を有するメチル3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,3-ジメトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラートが得られ、その一方はシス配置(実施例23c-1)として特徴付けられ、他方はトランス配置(実施例23c-2)として特徴付けられる。MS実測値(ESI)[(M+H)]:445。
Figure 2022517799000147
23c-1 23c-2
工程4。シス-3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,3-ジメトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸の合成
Figure 2022517799000148
23
工程4におけるメチル3-[2-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物7c)の代わりにシス-メチル-3-(5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,3-ジメトキシフェノキシ)シクロブタン-1-カルボキシラート(化合物23c-1)を出発物質として使用することによって、実施例7の調製について記載される手順と同様に化合物23を調製した。シス-3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,3-ジメトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸(40.5mg、収率79.5%、実施例23)を灰白色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ ppm 12.30(br s,1H)、8.01(br t,J=7.2Hz,2H)、7.50(br t,J=7.8Hz,1H)、7.42(s,1H)、7.27(s,2H)、4.79(br d,J=6.5Hz,1H)、3.90(s,3H)、3.7-3.8(m,3H)、2.7-2.9(m,3H)、2.2-2.3(m,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:431。
[実施例24]
トランス-3-[2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,3-ジメトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸
Figure 2022517799000149
24
工程1。メチル3-[2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,3-ジメトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラートの合成
Figure 2022517799000150
24a
工程4における2-(4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(化合物1c)およびシス-tert-ブチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(中間体AP)の代わりに、8-クロロ-2-(3-ヒドロキシ-4,5-ジメトキシフェニル)-クロメン-4-オン(化合物23b)およびメチル3-(2-(トシルオキシ)エトキシ)シクロブタン-1-カルボキシラート(中間体AO)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物24aを調製した。メチル3-[2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,3-ジメトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物24a)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI)[(M+H)]:489。
化合物24aを分離すると、シスおよびトランス配置を有するメチル-3-(2-(5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,3-ジメトキシフェノキシ)エトキシ)シクロブタン-1-カルボキシラートが黄色の固体として得られ、その一方はシス配置(化合物24a-1)(45mg、22.5%)として特徴付けられ、他方はトランス配置(化合物24a-2)(36mg、18%)として特徴付けられる。MS実測値(ESI)[(M+H)]:489。分離条件:HO(0.1% FA)およびACN、watersのsun fire C18カラム上(流速:25mL/分)。
Figure 2022517799000151
24a-1 24a-2
工程2。トランス-3-[2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,3-ジメトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸の合成
Figure 2022517799000152
24
工程4におけるメチル3-[2-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物7c)の代わりにトランス-メチル-3-(2-(5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,3-ジメトキシフェノキシ)エトキシ)シクロブタン-1-カルボキシラート(36mg、化合物24a-2)を出発物質として使用することによって、実施例7の調製について記載される手順と同様に実施例24を調製した。トランス-3-[2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,3-ジメトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸(1.8mg、収率4.5%、実施例24)を灰白色の泡状物として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ ppm 12.17(br s,1H)、8.0-8.1(m,2H)、7.51(s,1H)、7.43(d,J=2.3Hz,2H)、7.28(s,1H)、4.2-4.3(m,3H)、3.91(s,3H)、3.80(s,3H)、3.6-3.7(m,2H)、2.8-3.0(m,1H)、2.4-2.4(m,2H)、2.1-2.2(m,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:475。
[実施例25]
2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,3-ジメトキシ-フェノキシ]酢酸
Figure 2022517799000153
25
工程1。エチル2-(5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,3-ジメトキシフェノキシ)アセタートの合成
Figure 2022517799000154
25a
工程4における2-(4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(化合物1c)およびシス-tert-ブチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(中間体AP)の代わりに、8-クロロ-2-(3-ヒドロキシ-4,5-ジメトキシフェニル)-クロメン-4-オン(化合物23b)およびエチル2-ブロモアセタートを出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物25aを調製した。エチル2-(5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,3-ジメトキシフェノキシ)アセタート(240mg、収率95.3%、化合物25a)を黄色の固体として得、次の工程において直接使用した。MS実測値(ESI)[(M+H)]:405.
工程2。2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,3-ジメトキシ-フェノキシ]酢酸の合成
Figure 2022517799000155
25
工程4におけるメチル3-[2-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物7c)の代わりにエチル2-(5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,3-ジメトキシフェノキシ)アセタート(化合物25a)を出発物質として使用することによって、実施例7の調製について記載される手順と同様に実施例25を調製した。2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,3-ジメトキシ-フェノキシ]酢酸(83.2mg、収率56%、実施例25)を黄色の泡状物として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ ppm 13.11(br s,1H)、8.00(ddd,J=1.5,6.7,8.0Hz,2H)、7.4-7.5(m,2H)、7.36(d,J=2.0Hz,1H)、7.28(s,1H)、4.86(s,2H)、3.91(s,3H)、3.82(s,3H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:391。
[実施例26]
トランス-3-[4-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸
Figure 2022517799000156
26
工程1。(E)-3-(2-ブロモ-5-ヒドロキシ-4-メトキシ-フェニル)-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)プロプ-2-エン-1-オンの合成
Figure 2022517799000157
26a
工程1における4-ブロモ-2-メトキシ-5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ベンズアルデヒド(中間体AA)の代わりに2-ブロモ-5-ヒドロキシ-4-メトキシベンズアルデヒドを出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物26aを調製した。(E)-3-(2-ブロモ-5-ヒドロキシ-4-メトキシ-フェニル)-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)プロプ-2-エン-1-オン(4.3g、収率95.6%、化合物26a)を黄色の固体として得、さらに精製することなく次の工程において使用した。MS実測値(ESI)[(M+H)]:383。
工程2。2-(2-ブロモ-5-ヒドロキシ-4-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オンの合成
Figure 2022517799000158
26b
工程2における(E)-3-[4-ブロモ-2-メトキシ-5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]フェニル]-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)プロプ-2-エン-1-オン(化合物1a)の代わりに(E)-3-(2-ブロモ-5-ヒドロキシ-4-メトキシフェニル)-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)プロプ-2-エン-1-オン(化合物26a)を出発物質とすることによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物26bを調製した。2-(2-ブロモ-5-ヒドロキシ-4-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(1.7g、収率85.4%、化合物26b)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI)[(M+H)]:382。
工程3。メチル3-[4-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラートの合成
Figure 2022517799000159
26c
工程4における2-(4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(化合物1c)およびシス-tert-ブチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(中間体AP)の代わりに、2-(2-ブロモ-5-ヒドロキシ-4-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(1.7g、化合物26b)およびメチル3-クロロシクロブタン-1-カルボキシラートを出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物26cを調製した。メチル3-(4-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシフェノキシ)シクロブタン-1-カルボキシラート(化合物26c)を黄色の固体として得た。
半分取HPLCを用いて化合物26cを分離すると、シスおよびトランス配置を有するメチル3-[4-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラートが得られ、その一方はシス配置(化合物26c-1,113mg、35.8%)として特徴付けられ、他方はトランス配置(化合物26c-2、55mg、17.4%)として特徴付けられる。MS実測値(ESI)[(M+H)]:493。(分離条件:YMC-Triart Prep C18上のHO(10mM炭酸水素アンモニウム)およびACN、150×40.0mm、7μM(流速:60mL/分)
工程4。トランス-3-[4-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸の合成
Figure 2022517799000160
26
工程4におけるメチル3-[2-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物7c)の代わりにトランス-メチル-3-(4-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシフェノキシ)シクロブタン-1-カルボキシラート(45mg、化合物26c-2)を出発物質として使用することによって、実施例7の調製について記載される手順と同様に実施例26を調製した。トランス-3-[4-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸(39.7mg、収率90.8%、実施例26)を灰白色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ ppm 12.25(br s,1H)、8.0-8.1(m,2H)、7.5-7.6(m,1H)、7.38(s,1H)、7.19(s,1H)、6.72(s,1H)、4.8-5.0(m,1H)、3.89(s,3H)、3.0-3.1(m,1H)、2.6-2.7(m,2H)、2.3-2.4(m,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:480。
[実施例27]
トランス-3-[2-[4-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸
Figure 2022517799000161
27
工程1。メチル3-[2-[4-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラートの合成
Figure 2022517799000162
27a
工程4における2-(4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(化合物1c)およびシス-tert-ブチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(中間体AP)の代わりに、2-(2-ブロモ-5-ヒドロキシ-4-メトキシフェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オンおよびトランス-メチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンカルボキシラートを出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物27aを調製した。メチル3-[2-[4-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(250mg、化合物27a)を黄色の油状物として得、分取HPLCによって残渣を精製して、トランス-メチル-3-(2-(4-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシフェノキシ)エトキシ)シクロブタン-1-カルボキシラート(52mg、化合物27a)が淡黄色の固体として得られた。MS実測値(ESI)[(M+H)]:538。
工程2。トランス-3-[2-[4-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシフェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸の合成
Figure 2022517799000163
27
工程4におけるメチル3-[2-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物7c)の代わりにトランス-メチル-3-(2-(4-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシフェノキシ)エトキシ)シクロブタン-1-カルボキシラート(52mg、化合物28a)を出発物質として使用することによって、実施例7の調製について記載される手順と同様に実施例27を調製した。トランス-3-[2-[4-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸(27.4mg、実施例27)を灰白色の泡状物として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ ppm 12.16(br d,1H,J=0.6Hz),8.0-8.1(m,2H)、7.5-7.6(m,1H)、7.38(d,2H,J=7.9Hz),6.71(s,1H)、4.14(br d,3H,J=5.9Hz),3.89(s,3H)、3.65(br s,2H)、2.8-3.0(m,1H)、2.3-2.4(m,2H)、2.1-2.2(m,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:524。
[実施例28]
3-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸
Figure 2022517799000164
28
工程1。(E)-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)-3-(3-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)プロプ-2-エン-1-オンの合成
Figure 2022517799000165
28a
工程1における4-ブロモ-2-メトキシ-5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ベンズアルデヒド(中間体AA)の代わりに3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-2-メトキシ-ベンズアルデヒド(中間体AD)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物28aを調製した。(E)-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)-3-(3-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)プロプ-2-エン-1-オン(1.0g、収率82%、化合物28a)を黄色の固体として得、精製することなく次の工程に使用した。MS実測値(ESI):305.1[(M+H)]、307.1[(M+2+H)]。
工程2。8-クロロ-2-(3-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)クロメン-4-オンの合成
Figure 2022517799000166
28b
工程2における(E)-3-[4-ブロモ-2-メトキシ-5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]フェニル]-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)プロプ-2-エン-1-オン(化合物1a)の代わりに得られた(E)-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)-3-(3-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)プロプ-2-エン-1-オン(化合物28a)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製に対して記載されている手順と同様に化合物28bを調製した。8-クロロ-2-(3-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)クロメン-4-オン(180mg、収率52%、化合物28b)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):303.0[(M+H)]、305.1[(M+2+H)]。
工程3。メチル3-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラートの合成
Figure 2022517799000167
28c
工程4における2-(4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(化合物1c)およびシス-tert-ブチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(中間体AP)の代わりに、8-クロロ-2-(3-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)クロメン-4-オン(180mg、化合物28b)およびメチル3-(p-トリルスルホニルオキシ)シクロブタンカルボキシラートを出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物28cを調製した。メチル3-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラート(65mg、収率47.43%、化合物28c)を黄色の油状物として得た。MS実測値(ESI):415.1[(M+H)]、417.0[(M+2+H)]。
工程4。3-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸の合成
Figure 2022517799000168
28
工程4におけるメチル3-[2-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物7c)の代わりに、得られたメチル3-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物28c)を出発物質として使用することによって、実施例7の調製について記載される手順と同様に、実施例28を調製した。3-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸(5mg、収率10%、実施例28)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,MeOD)δppm:8.10(dd,J=8.0,1.5Hz,1H)、7.92(dd,J=7.8,1.5Hz,1H)、7.54(dd,J=8.0,1.4Hz,1H)、7.48(t,J=7.9Hz,1H)、7.23(t,J=8.1Hz,1H)、7.09(s,1H)、7.07(dd,J=8.2,1.3Hz,1H)、4.96-5.03(m,1H)、3.97(s,3H)、3.17-3.23(m,1H)、2.79(ddd,J=13.4,7.0,4.3Hz,2H)、2.48-2.58(m,2H)。MS実測値(ESI):401.0[(M+H)]、403.0[(M+2+H)]。
[実施例29]
シス-3-[2-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸
Figure 2022517799000169
29
工程1。tert-ブチル3-[2-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラートの合成
Figure 2022517799000170
29a
工程4における2-(4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(化合物1c)の代わりに8-クロロ-2-(3-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)クロメン-4-オン(化合物28b)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物29aを調製した。tert-ブチル3-[2-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(150mg、化合物29a)を黄色の油状物として得た。MS実測値(ESI):501.1[(M+H)]、503.1[(M+2+H)]。
工程2。シス-3-[2-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸の合成
Figure 2022517799000171
29
工程5におけるtert-ブチル3-[2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物1d)の代わりに、得られたtert-ブチル3-[2-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物29a)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製に対して記載されている手順と同様に実施例29を調製した。シス-3-[2-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸(80mg、0.180mmol、収率60%、実施例29)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,MeOD)δppm:8.09(dd,J=8.0,1.4Hz,1H)、7.92(dd,J=7.8,1.5Hz,1H)、7.55(dd,J=7.5,1.9Hz,1H)、7.47(t,J=7.9Hz,1H)、7.22-7.30(m,2H)、7.11(s,1H)、4.19-4.25(m,2H)、4.03-4.08(m,1H)、3.99(s,3H)、3.76-3.82(m,2H)、2.67(dd,J=16.8,8.8Hz,1H)、2.55(ddd,J=14.8,7.4,2.7Hz,2H)、2.12-2.21(m,2H)。MS実測値(ESI):445.1[(M+H)]、447.1[(M+2+H)]。
[実施例30]
3-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸
Figure 2022517799000172
30工程1。(E)-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)-3-(4-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)プロプ-2-エン-1-オンの合成
Figure 2022517799000173
30a
工程1における4-ブロモ-2-メトキシ-5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ベンズアルデヒド(中間体AA)の代わりに5-ヒドロキシ-2-メトキシ-ベンズアルデヒド(中間体AE)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物30aを調製した。(E)-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)-3-(4-ヒドロキシ-2-メトキシフェニル)プロプ-2-エン-1-オン(300mg、収率28%、化合物30a)を黄色の油状物として得た。MS実測値(ESI):305.1[(M+H)]、307.1[(M+2+H)]。
工程2。8-クロロ-2-(5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)クロメン-4-オンの合成
Figure 2022517799000174
30b
工程2おける(E)-3-[4-ブロモ-2-メトキシ-5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]フェニル]-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)プロプ-2-エン-1-オン(化合物1a)の代わりに(E)-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)-3-(4-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)プロプ-2-エン-1-オン(化合物30a)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物30bを調製した。8-クロロ-2-(5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)クロメン-4-オン(170mg、収率67%、化合物31b)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):303.1[(M+H)]、305.0[(M+2+H)]。
工程3。メチル3-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラートの合成
Figure 2022517799000175
30c
工程4における2-(4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(化合物1c)およびシス-tert-ブチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(中間体AP)の代わりに、8-クロロ-2-(5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-クロメン-4-オン(化合物30b)およびメチル3-(p-トリルスルホニルオキシ)シクロブタンカルボキシラートを出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物30cを調製した。メチル3-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラート(100mg、収率38%、化合物30c)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):415.1[(M+H)]、417.1[(M+2+H)]。
工程4。3-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸の合成
Figure 2022517799000176
30
工程4におけるメチル3-[2-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物7c)の代わりに、得られたメチル3-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物30c)を出発物質として使用することによって、実施例7の調製について記載される手順と同様に、化合物30を調製した。3-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸(53mg、収率67%、実施例30)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz、DMSO-6)δ ppm:12.34(s,1H)、8.01(t,J=7.4Hz,2H)、7.48-7.55(m,2H)、7.23(d,J=8.8Hz,2H)、7.16(s,1H)、7.10(d,J=8.9Hz,1H)、4.83-4.92(m,1H)、3.92(s,3H)、3.02-3.15(m,1H)、2.65-2.75(m,2H)、2.25-2.39(m,2H)。MS実測値(ESI):401.0[(M+H)]、403.0[(M+2+H)]。
[実施例31]
シス-3-[2-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸
Figure 2022517799000177
31
工程1。シス-tert-ブチル3-[2-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラートの合成
Figure 2022517799000178
31a
工程4における2-(4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(化合物1c)の代わりに8-クロロ-2-(5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)クロメン-4-オン(化合物30b)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物31aを調製した。シス-tert-ブチル3-[2-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(90mg、収率80%、化合物31a)を黄色の油状物として得た。MS実測値(ESI):501.2[(M+H)]、503.1[(M+2+H)]。
工程2。シス-3-[2-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸の合成
Figure 2022517799000179
31
工程5におけるtert-ブチル3-[2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物1d)の代わりにtert-ブチル3-[2-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物31a)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製に対して記載されている手順と同様に実施例31を調製した。シス-3-[2-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸(52.5mg、収率65%、実施例31)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,MeOD)δppm:7.99-8.02(m,1H)、7.82-7.90(m,1H)、7.60-7.70(m,1H)、7.40-7.50(m,1H)、7.20-7.31(m,1H)、7.10-7.15(m,2H)、4.10-4.15(m,2H)、3.95-4.10(m,1H)、3.94(d,J=2.5Hz,3H)、3.71-3.78(m,2H)、2.66(dd,J=16.8,8.8Hz,1H)、2.50-2.59(m,2H)、2.11-2.22(m,2H).MS実測値(ESI):445.1[(M+H)]、447.1[(M+2+H)]。
[実施例32]
2-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]酢酸
Figure 2022517799000180
32
工程1。tert-ブチル2-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]アセタートの合成
Figure 2022517799000181
32a
工程4における2-(4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(化合物1c)およびシス-tert-ブチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(中間体AP)の代わりに8-クロロ-2-(5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)クロメン-4-オン(化合物31b)およびtert-ブチルブロモアセタートを出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物32aを調製した。tert-ブチル2-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]アセタート(70mg、収率72%、化合物32a)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):417.1[(M+H)]、419.1[(M+2+H)]。
工程2。2-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]酢酸の合成
Figure 2022517799000182
32
工程5におけるtert-ブチル3-[2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物1d)の代わりに得られたtert-ブチル2-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]アセタート(化合物32a)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に実施例32を調製した。2-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]酢酸(45mg、収率74%、実施例32)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ ppm 13.06(s,1H)、7.97-8.04(m,2H)、7.47-7.55(m,1H)、7.21(dt,J=9.1,6.1Hz,1H)、7.12(s,1H)、4.73(s,2H)、3.92(s,3H)。MS実測値(ESI):361.0[(M+H)]、363.0[(M+2+H)]。
[実施例33]
3-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロパン酸
Figure 2022517799000183
33
実施例2の調製に対して記載された手順と同様に、2-(4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(化合物1c)の代わりに8-クロロ-2-(5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)クロメン-4-オン(化合物31b)を出発物質として使用することによって実施例33を調製した。3-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロパン酸(6mg、収率3%、実施例33)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz、DMSO-d )δppm 12.35(s,1H)、7.99-7.82(m,2H)、7.54(d,J=2.1Hz,1H)、7.50(t,J=7.9Hz,1H)、7.17-7.26(m,2H)、7.10(s,1H)、4.22(t,J=6.1Hz,2H)、3.91(s,3H)、2.72(t,J=6.0Hz,2H)。MS実測値(ESI):375.1[(M+H)]、377.1[(M+2+H)]。
[実施例34]
シス-3-[2-[6-ブロモ-3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸
Figure 2022517799000184
34
工程1。(E)-3-(4-ブロモ-3-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)プロプ-2-エン-1-オンの合成
Figure 2022517799000185
34a
工程1において、4-ブロモ-2-メトキシ-5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ベンズアルデヒド(中間体AA)の代わりに4-ブロモ-3-ヒドロキシ-2-メトキシ-ベンズアルデヒド(中間体AF)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製に対して記載されている手順と同様に化合物34aを調製した。(E)-3-(4-ブロモ-3-ヒドロキシ-2-メトキシフェニル)-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)プロプ-2-エン-1-オン(300mg、収率21%、化合物34a)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):383.1[(M+H)]、385.1[(M+2+H)]。
工程2。2-(4-ブロモ-3-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オンの合成
Figure 2022517799000186
34b
工程2において、(E)-3-[4-ブロモ-2-メトキシ-5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]フェニル]-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)プロプ-2-エン-1-オン(化合物1a)の代わりに(E)-3-(4-ブロモ-3-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシフェニル)プロプ-2-エン-1-オン(化合物34a)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製に対して記載されている手順と同様に化合物34bを調製した。2-(4-ブロモ-3-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(180mg、収率80%、化合物34b)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):380.9[(M+H)]、382.9[(M+2+H)]。
工程3。シス-tert-ブチル3-[2-[6-ブロモ-3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラートの合成
Figure 2022517799000187
34c
工程4における2-(4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(化合物1c)の代わりに出発物質として2-(4-ブロモ-3-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(180mg、収率80%、化合物34b)によって、実施例1の調製に対して記載されている手順と同様に、化合物34cを調製した。シス-tert-ブチル3-[2-[6-ブロモ-3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(100mg、収率71%、化合物34c)を白色の固体として得た。MS実測値(ESI):579.1[(M+H)]、581.1[(M+2+H)]。
工程4。シス-3-[2-[6-ブロモ-3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸の合成
Figure 2022517799000188
34
工程5において、tert-ブチル3-[2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物1d)の代わりにシス-tert-ブチル3-[2-[6-ブロモ-3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物34c)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製に対して記載されている手順と同様に実施例34を調製した。シス-3-[2-[6-ブロモ-3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸(58mg、収率64%、実施例34)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz、DMSO-d)δppm 12.08(s,1H)、8.03(d,J=8.2Hz,2H)、7.64(d,J=8.6Hz,1H)、7.50-7.61(m、2H)、6.93(s,1H)、4.11-4.19(m、2H)、3.91-4.02(m、4H)、3.62-3.72(m、2H)、2.57-2.67(m、1H)、2.38-2.49(m、2H)、1.95-2.06(m、2H)。MS実測値(ESI):523.0[(M+H)]、525.0[(M+2+H)]。
[実施例35]
3-[6-ブロモ-3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸;
Figure 2022517799000189
35
工程1。メチル3-[6-ブロモ-3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラートの合成
Figure 2022517799000190
35a
工程4における2-(4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(化合物1c)およびシス-tert-ブチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンカルボキシラートの代わりに、出発物質として2-(4-ブロモ-3-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(化合物34b)およびメチル3-(p-トリルスルホニルオキシ)シクロブタンカルボキシラートを使用することによって、実施例1の調製に対して記載されている手順と同様に化合物35aを調製した。メチル3-[6-ブロモ-3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラート(100mg、収率74%、化合物35a)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):493.0[(M+H)]、495.0[(M+2+H)]。
工程2。3-[6-ブロモ-3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸の合成
Figure 2022517799000191
35
工程4におけるメチル3-[2-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物7c)の代わりに、出発物質としてメチル3-[6-ブロモ-3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物35a)を使用することによって、実施例7の調製について記載される手順と同様に、実施例35を調製した。3-[6-ブロモ-3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸(55mg、収率49%、実施例35)を灰白色の固体として得た。H NMR(400MHz,MeOD)δppm:8.09(dd,J=8.0,1.5Hz,1H)、7.92(dd,J=7.8,1.5Hz,1H)、7.67(d,J=8.7Hz,1H)、7.58(d,J=8.7Hz,1H)、7.48(t,J=7.9Hz,1H)、7.12(s,1H)、4.95-5.05(m、1H)、3.95(s,3H)、3.12-3.19(m、1H)、2.56-2.71(m、4H)。MS実測値(ESI):479.0[(M+H)]、481.0[(M+2+H)]。
[実施例36]
3-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-6-メチル-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸
Figure 2022517799000192
36
工程1。(E)-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)-3-[2-メトキシ-3-(メトキシメトキシ)-4-メチル-フェニル]プロプ-2-エン-1-オンの合成
Figure 2022517799000193
36a
工程1における4-ブロモ-2-メトキシ-5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ベンズアルデヒド(中間体AA)の代わりに2-メトキシ-3-(メトキシメトキシ)-4-メチル-ベンズアルデヒド(中間体AG)を出発物質として使用することにより、実施例1の調製に対して記載されている手順と同様に化合物36aを調製した。(E)-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)-3-[2-メトキシ-3-(メトキシメトキシ)-4-メチル-フェニル]プロプ-2-エン-1-オン(180mg、化合物36a)を黄色の固体として得、これを精製せずに次の工程に使用した。MS実測値(ESI):363.1[(M+H)]、365.2[(M+2+H)]。
工程2。8-クロロ-2-(3-ヒドロキシ-2-メトキシ-4-メチル-フェニル)クロメン-4-オンの合成
Figure 2022517799000194
36b
工程2における(E)-3-[4-ブロモ-2-メトキシ-5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]フェニル]-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)プロプ-2-エン-1-オン(化合物1a)の代わりに(E)-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)-3-[2-メトキシ-3-(メトキシメトキシ)-4-メチル-フェニル]プロプ-2-エン-1-オン(化合物36a)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物36bを調製した。8-クロロ-2-(3-ヒドロキシ-2-メトキシ-4-メチル-フェニル)クロメン-4-オン(100mg、収率42%、化合物36b)を褐色の固体として得た。MS実測値(ESI):317.1[(M+H)]、319.0[(M+2+H)]。
工程3。メチル3-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-6-メチル-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラートの合成
Figure 2022517799000195
36c
工程4における2-(4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(化合物1c)およびシス-tert-ブチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(中間体AP)の代わりに、8-クロロ-2-(3-ヒドロキシ-2-メトキシ-4-メチル-フェニル)クロメン-4-オン(化合物36b)およびメチル3-(p-トリルスルホニルオキシ)シクロブタンカルボキシラートを出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物36cを調製した。メチル3-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-6-メチル-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラート(70mg、収率77%、化合物36c)を黄色の油状物として得た。MS実測値(ESI):429.2[(M+H)]、431.2[(M+2+H)]。
工程4。3-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-6-メチル-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸の合成
Figure 2022517799000196
36
工程4におけるメチル3-[2-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物7c)の代わりに出発物質としてメチル3-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-6-メチル-フェノキシ]シクロブタンカルボキシラート(70mg、化合物36c)を使用することによって、実施例7の調製について記載される手順と同様に、実施例36を調製した。3-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-6-メチル-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸(20mg、収率29%、実施例36)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz,MeOD)δppm:8.09(dd,J=8.0,1.5Hz,1H)、7.91(dd,J=7.8,1.5Hz,1H)、7.67(d,J=8.2Hz,1H)、7.47(t,J=7.9Hz,1H)、7.17(d,J=8.9Hz,2H)、4.85-4.89(m、1H)、3.89(s,3H)、3.09-3.15(m、1H)、2.55-2.65(m、4H)、2.36(s,3H)。MS実測値(ESI):415.1[(M+H)]、417.1[(M+2+H)]。
[実施例37]
2-[6-クロロ-3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]酢酸
Figure 2022517799000197
37
工程1。tert-ブチル2-[6-クロロ-3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]アセタートの合成
Figure 2022517799000198
37a
工程4における2-(4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(化合物1c)およびシス-tert-ブチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンカルボキシラートの代わりに8-クロロ-2-(4-クロロ-3-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)クロメン-4-オンおよびtert-ブチルブロモアセタートを出発物質として使用することによって、実施例1の調製に対して記載されている手順と同様に化合物37aを調製した。tert-ブチル2-[6-クロロ-3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]アセタート(65mg、収率46%、化合物37a)を黄色のとして得た。MS実測値(ESI):451.0[(M+H)]、453.1[(M+2+H)]。
工程2。2-[6-クロロ-3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]酢酸の合成
Figure 2022517799000199
37
工程5におけるtert-ブチル3-[2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物1d)の代わりに、得られたtert-ブチル2-[6-クロロ-3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]アセタート(65mg、化合物37a)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に実施例37を調製した。2-[6-クロロ-3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]酢酸(50mg、収率87%、実施例37)を白色の固体として得た。H NMR(400 MHz、DMSO-d)δppm 13.02(br s,1H)、8.02-8.10(m、2H)、7.56(t,J=7.9Hz,1H)、7.37(d,J=9.0Hz,1H)、7.25(d,J=9.1Hz,1H)、6.66(s,1H)、4.87(s,2H)、3.88(s,3H)。MS実測値(ESI):395.0[(M+H)]、397.1[(M+2+H)]。
[実施例38]
2-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,6-ジメトキシ-フェノキシ]酢酸
Figure 2022517799000200
38
工程1。(E)-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)-3-[2,4-ジメトキシ-3-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]フェニル]プロプ-2-エン-1-オンの合成
Figure 2022517799000201
38a
工程1における4-ブロモ-2-メトキシ-5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ベンズアルデヒド(中間体AA)の代わりに、得られた2,4-ジメトキシ-3-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ベンズアルデヒド(中間体AI)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製に対して記載されている手順と同様に化合物38aを調製した。(E)-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)-3-[2,4-ジメトキシ-3-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]フェニル]プロプ-2-エン-1-オン(1g、収率51%、化合物38a)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):455.1[(M+H)]、457.1[(M+2+H)]。
工程2。8-クロロ-2-(3-ヒドロキシ-2,4-ジメトキシ-フェニル)クロメン-4-オンの合成
Figure 2022517799000202
38b
工程2における(E)-3-[4-ブロモ-2-メトキシ-5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]フェニル]-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)プロプ-2-エン-1-オン(化合物1a)の代わりに(E)-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)-3-[2,4-ジメトキシ-3-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]フェニル]プロプ-2-エン-1-オン(1.0g、化合物38a)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物38bを調製した。8-クロロ-2-(3-ヒドロキシ-2,4-ジメトキシ-フェニル)クロメン-4-オン(400mg、収率54%、化合物38b)を灰色固体として得た。MS実測値(ESI):333.1[(M+H)]、335.0[(M+2+H)]。
工程3。tert-ブチル2-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,6-ジメトキシ-フェノキシ]アセタートの合成
Figure 2022517799000203
38c
工程4における2-(4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(化合物1c)およびシス-tert-ブチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンカルボキシラートの代わりに、8-クロロ-2-(3-ヒドロキシ-2,4-ジメトキシ-フェニル))クロメン-4-オン(400mg、化合物38b)およびブロモ酢酸tert-ブチルを出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物38cを調製した。tert-ブチル2-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,6-ジメトキシ-フェノキシ]アセタート(100mg、収率74%、化合物38c)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):447.1[(M+H)]、449.1[(M+2+H)]。
工程4。2-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,6-ジメトキシ-フェノキシ]酢酸の合成
Figure 2022517799000204
38
工程5におけるtert-ブチル3-[2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシラート(化合物1d)の代わりにtert-ブチル2-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,6-ジメトキシ-フェノキシ]アセタート(100mg、化合物38c)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に実施例38を調製した。2-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,6-ジメトキシ-フェノキシ]酢酸(68.9mg、収率85%、実施例38)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz、DMSO-d)δppm 13.02(br、1H)、8.02(d,J=8.0Hz,2H)、7.67(d,J=8.0Hz,1H)、7.50(t,J=8.0Hz,1H)、7.09(d,J=8.0Hz,1H)、6.89(s,1H)、4.60(s,2H)、3.95(s,3H)、3.90(s,3H)。MS実測値(ESI):391.0[(M+H)]、393.0[(M+2+H)]。
[実施例39]
3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-エトキシ-フェノキシ]プロパン酸
Figure 2022517799000205
39
工程1。(E)-3-[4-ブロモ-2-エトキシ-5-(メトキシメトキシ)フェニル]-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)プロプ-2-エン-1-オンの合成
Figure 2022517799000206
39a
工程1における4-ブロモ-2-メトキシ-5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ベンズアルデヒド(中間体AA)の代わりに4-ブロモ-2-エトキシ-5-(メトキシメトキシ)ベンズアルデヒド(中間体AJ)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製に対して記載されている手順と同様に化合物39aを調製した。(E)-3-[4-ブロモ-2-エトキシ-5-(メトキシメトキシ)フェニル]-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)プロプ-2-エン-1-オン(100mg、収率93%、化合物39a)を白色の固体として得た。MS実測値(ESI):441.0[(M+H)]、443.0[(M+2+H)]、445.0[(M+4+H)]。
工程2。2-(4-ブロモ-2-エトキシ-5-ヒドロキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オンの合成
Figure 2022517799000207
39b
工程2における(E)-3-[4-ブロモ-2-メトキシ-5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]フェニル]-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)プロプ-2-エン-1-オン(化合物1a)の代わりに(E)-3-[4-ブロモ-2-エトキシ-5-(メトキシメトキシ)フェニル]-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)プロプ-2-エン-1-オン(100mg、化合物39a)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製に対して記載されている手順と同様に化合物39bを調製した。2-(4-ブロモ-2-エトキシ-5-ヒドロキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(90mg、収率90%、化合物39b)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):395.0[(M+H)]、397.0[(M+2+H)]、398.9[(M+4+H)]。
工程3。2-[4-ブロモ-5-[2-(1,3-ジオキソラン-2-イル)エトキシ]-2-エトキシ-フェニル]-8-クロロ-クロメン-4-オンの合成
Figure 2022517799000208
39c
工程4における2-(4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(化合物1c)およびシス-tert-ブチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンカルボキシラートの代わりに、2-(4-ブロモ-2-エトキシ-5-ヒドロキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(90mg、化合物39b)および2-(2-ブロモエチル)-1,3-ジオキソランを出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物39cを調製した。2-[4-ブロモ-5-[2-(1,3-ジオキソラン-2-イル)エトキシ]-2-エトキシ-フェニル]-8-クロロ-クロメン-4-オン(70mg、85%、化合物39c)を白色の固体として得た。MS実測値(ESI):495.0[(M+H)]、497.0[(M+2+H)]、499.0[(M+4+H)]。
工程4。3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-エトキシ-フェノキシ]プロパナールの合成
Figure 2022517799000209
39d
水(0.5mL)中の2-[4-ブロモ-5-[2-(1,3-ジオキソラン-2-イル)エトキシ]-2-エトキシ-フェニル]-8-クロロ-クロメン-4-オン(70.0mg)の溶液に、トリフルオロ酢酸(2.0mL)を滴加した。混合物を25で2時間撹拌した。次いで、反応後、水(500mL)を溶液に添加した。溶液をEtOAc(200mL)で3回抽出した。合わせた有機層を塩水(300mL)で2回洗浄し、MgSOで乾燥させ、フィルタにかけ、フィルタにかけた液を濃縮して、3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-エトキシ-フェノキシ]プロパナール(60mg、収率94%、化合物39d)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):451.0[(M+H)]、453.0[(M+2+H)]、455.0[(M+4+H)]。
工程5。3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-エトキシ-フェノキシ]プロパン酸の合成
Figure 2022517799000210
39
1,4-ジオキサン(2.51mL)および水(0.835mL)中の、3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-エトキシ-フェノキシ]プロパナール(60.0mg、0.130mmol)、2-メチル-2-ブテン(83.84mg、1.2mmol)、クロロシルオキシナトリウム(36.04mg、0.4mmol)、一塩基性リン酸ナトリウム(44.62mg、0.370mmol)の混合物。1M HClによってpHを約6に調整した。混合物に水(400mL)を添加した。混合物をフィルタにかけた。水(400mL)およびDCM(150mL)でろ過ケーキを洗浄して粗生成物を得た。固体が溶解するまで、DCM(400mL)中の粗生成物の混合物にTFA(15ml)を滴加した。次いで、固体が分離するまで酢酸エチル(100mL)を溶液に滴加した。混合物をフィルタにかけた。ろ過ケーキを分取HPLC(Kromasil-C18 100×21.2mm 5μm移動相:ACN/HO(0.1% FA)グラジエント:30~40%)によって精製して、3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-エトキシ-フェノキシ]プロパン酸(16.5mg、収率27%、実施例39)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz、DMSO-d)δppm 12.67(s,1H)、7.99(t,J=6.8Hz,2H)、7.67(s,1H)、7.49(t,J=7.7Hz,2H)、7.12(s,1H)、4.29(t,J=5.9Hz,2H)、4.19(q,J=6.8Hz,2H)、2.75(t,J=5.9Hz,2H)、1.38(t,J=6.9Hz,3H)。MS実測値(ESI):467.0[(M+H)]、469.0[(M+2+H)]。
[実施例40]
3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-(ジフルオロメトキシ)フェノキシ]プロパン酸
Figure 2022517799000211
40
工程1。(E)-3-[4-ブロモ-2-(ジフルオロメトキシ)-5-(メトキシメトキシ)フェニル]-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)プロプ-2-エン-1-オンの合成
Figure 2022517799000212
40a
工程1における4-ブロモ-2-メトキシ-5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ベンズアルデヒド(中間体AA)の代わりに4-ブロモ-2-(ジフルオロメトキシ)-5-(メトキシメトキシ)ベンズアルデヒド(中間体AK)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製に対して記載されている手順と同様に化合物40aを調製した。(E-3-[4-ブロモ-2-(ジフルオロメトキシ)-5-(メトキシメトキシ)フェニル]-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)プロプ-2-エン-1-オン(120mg、収率94%、化合物40a)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):375.0[(M+H)]、377.0[(M+2+H)]。
工程2。2-[4-ブロモ-2-(ジフルオロメトキシ)-5-ヒドロキシ-フェニル]-8-クロロ-クロメン-4-オンの合成
Figure 2022517799000213
40b
工程2における(E)-3-[4-ブロモ-2-メトキシ-5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]フェニル]-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)プロプ-2-エン-1-オン(化合物1a)の代わりに(E)-3-[4-ブロモ-2-(ジフルオロメトキシ)-5-(メトキシメトキシ)フェニル]-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)プロプ-2-エン-1-オン(120mg、化合物40a)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製に対して記載されている手順と同様に化合物40bを調製した。2-[4-ブロモ-2-(ジフルオロメトキシ)-5-ヒドロキシ-フェニル]-8-クロロ-クロメン-4-オン(100mg、収率85%、化合物40b)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):417.0[(M+H)]、419.0[(M+2+H)]。
工程3。2-[4-ブロモ-2-(ジフルオロメトキシ)-5-[2-(1,3-ジオキソラン-2-イル)エトキシ]フェニル]-8-クロロ-クロメン-4-オンの合成
Figure 2022517799000214
40c
工程4における2-(4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(化合物1c)およびシス-tert-ブチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンカルボキシラートの代わりに、2-[4-ブロモ-2-(ジフルオロメトキシ)-5-ヒドロキシ-フェニル]-8-クロロ-クロメン-4-オン(100mg、化合物40b)および2-(2-ブロモエチル)-1,3-ジオキソランを出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物40cを調製した。2-[4-ブロモ-2-(ジフルオロメトキシ)-5-[2-(1,3-ジオキソラン-2-イル)エトキシ]フェニル]-8-クロロ-クロメン-4-オン(80mg、収率64%、化合物40c)を淡黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):517.0[(M+H)]、519.0[(M+2+H)]。
工程4。3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-(ジフルオロメトキシ)フェノキシ]プロパナールの合成
Figure 2022517799000215
40d
工程3における2-(4-ブロモ-2-エトキシ-5-ヒドロキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(90mg、収率90%、化合物39b)の代わりに2-[4-ブロモ-2-(ジフルオロメトキシ)-5-[2-(1,3-ジオキソラン-2-イル)エトキシ]フェニル]-8-クロロ-クロメン-4-オン(80mg、化合物40c)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物40dを調製した。3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-(ジフルオロメトキシ)フェノキシ]プロパナール(70mg、収率95%、化合物40d)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):475.0[(M+H)]、476.9[(M+2+H)]。
工程5。3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-(ジフルオロメトキシ)フェノキシ]プロパン酸の合成
Figure 2022517799000216
40
3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-エトキシ-フェノキシ]プロパナール(60mg、収率94%)の代わりに3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-(ジフルオロメトキシ)フェノキシ]プロパナール(70mg、化合物40d)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に実施例40を調製した。工程4における化合物39d)。3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-(ジフルオロメトキシ)フェノキシ]プロパン酸(11.1mg、収率15%、実施例40)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz、DMSO-d)δppm 12.49(s,1H)、8.04(ddd,J=8.0,3.7,1.5Hz,2H)、7.73(s,1H)、7.66(s,1H)、7.53(t,J=7.9Hz,1H)、7.30(t,J=73.3Hz,1H)、6.90(s,1H)、4.37(t,J=6.1Hz,2H)、2.78(t,J=6.0Hz,2H)。MS実測値(ESI):489.0[(M+H)]、491.0[(M+2+H)]。
[実施例41]
3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-フルオロ-フェノキシ]プロパン酸
Figure 2022517799000217
41
工程1。(E)-3-[4-ブロモ-2-フルオロ-5-(メトキシメトキシ)フェニル]-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)プロプ-2-エン-1-オンの合成
Figure 2022517799000218
41a
工程1における4-ブロモ-2-メトキシ-5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ベンズアルデヒド(中間体AA)の代わりに4-ブロモ-2-フルオロ-5-(メトキシメトキシ)ベンズアルデヒド(中間体AM)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製に対して記載されている手順と同様に化合物41aを調製した。(E)-3-[4-ブロモ-2-フルオロ-5-(メトキシメトキシ)フェニル]-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)プロプ-2-エン-1-オン(350mg、収率85.2%、化合物41a)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):415.0[(M+H)]、416.9[(M+H+2)]。
工程2。2-(4-ブロモ-2-フルオロ-5-ヒドロキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オンの合成
Figure 2022517799000219
41b
工程2における(E)-3-[4-ブロモ-2-メトキシ-5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]フェニル]-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)プロプ-2-エン-1-オン(化合物1a)の代わりに(E)-3-[4-ブロモ-2-フルオロ-5-(メトキシメトキシ)フェニル]-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)プロプ-2-エン-1-オン(350mg、化合物41a)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製に対して記載されている手順と同様に化合物41bを調製した。2-(4-ブロモ-2-フルオロ-5-ヒドロキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(300mg、収率96.4%、化合物41b)を淡黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):368.9[(M+H)]、370.9[(M+H+2)]。
工程3。2-[4-ブロモ-5-[2-(1,3-ジオキソラン-2-イル)エトキシ]-2-フルオロ-フェニル]-8-クロロ-クロメン-4-オンの合成
Figure 2022517799000220
41c
工程4における2-(4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(化合物1c)およびシス-tert-ブチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンカルボキシラートの代わりに、2-(4-ブロモ-2-フルオロ-5-ヒドロキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(300mg、化合物41b)および2-(2-ブロモエチル)-1,3-ジオキソランを出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載される手順と同様に化合物41cを調製した。2-[4-ブロモ-5-[2-(1,3-ジオキソラン-2-イル)エトキシ]-2-フルオロ-フェニル]-8-クロロ-クロメン-4-オン(60mg、収率47.21%、化合物41c)を淡黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):469.0[(M+H)]、471.0[(M+H+2)]。
工程4。3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-フルオロ-フェノキシ]プロパナールの合成
Figure 2022517799000221
41d
工程3における2-(4-ブロモ-2-エトキシ-5-ヒドロキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(化合物39b)の代わりに2-[4-ブロモ-5-[2-(1,3-ジオキソラン-2-イル)エトキシ]-2-フルオロ-フェニル]-8-クロロ-クロメン-4-オン(60mg、化合物41c)を出発物質として使用することによって、実施例39の調製に対して記載されている手順と同様に化合物41dを調製した。3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-フルオロ-フェノキシ]プロパナール(60mg、化合物41d)を淡黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):425.0[(M+H)]、427.0[(M+H+2)]。
工程5。3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-フルオロ-フェノキシ]プロパン酸の合成
Figure 2022517799000222
41
工程4における3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-エトキシ-フェノキシ]プロパナール(化合物39d)の代わりに3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-フルオロ-フェノキシ]プロパナール(60mg、化合物41d)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製に対して記載されている手順と同様に実施例41を調製した。3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-フルオロ-フェノキシ]プロパン酸(26mg、収率41%、実施例41)を淡黄色の固体として得た。MS実測値H NMR(400MHz,DMSO-d):δ ppm 12.46(s,1H),8.04(d,J=7.6Hz,2H),7.90(d,J=10.5Hz,1H),7.66(d,J=6.5Hz,1H),7.53(t,J=7.9Hz,1H),6.96(s,1H),4.37(t,J=5.9Hz,2H),2.79(t,J=5.9Hz,2H)。MS実測値(ESI)[(M+H)]:441.0[(M+H)]、443.0[(M+2+H)]。
[実施例42]
3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-(トリフルオロメトキシ)フェノキシ]プロパン酸
Figure 2022517799000223
42
工程1。3-[2-ブロモ-5-[(E)-3-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)-3-オキソ-プロプ-1-エニル]-4-(トリフルオロメトキシ)フェノキシ]プロパン酸の合成
Figure 2022517799000224
42a
工程1における4-ブロモ-2-メトキシ-5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ベンズアルデヒド(中間体AA)の代わりに3-[2-ブロモ-5-ホルミル-4-(トリフルオロメトキシ)フェノキシ]プロパン酸(中間体AN)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製に対して記載されている手順と同様に化合物42aを調製した。3-[2-ブロモ-5-[(E)-3-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)-3-オキソ-プロプ-1-エニル]-4-(トリフルオロメトキシ)フェノキシ]プロパン酸(800mg、収率56%、化合物42a)を淡黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):508.9[(M+H)]、511.0[(M+2+H)]。
工程2。3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-(トリフルオロメトキシ)フェノキシ]プロパン酸の合成
Figure 2022517799000225
42
工程2における(E)-3-[4-ブロモ-2-メトキシ-5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]フェニル]-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)プロプ-2-エン-1-オン(化合物1a)の代わりに3-[2-ブロモ-5-[(E)-3-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)-3-オキソ-プロプ-1-エニル]-4-(トリフルオロメトキシ)フェノキシ]プロパン酸(800mg、化合物42a)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製について記載された手順と同様に実施例42を調製した。3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-(トリフルオロメトキシ)フェノキシ]プロパン酸(58.2mg、収率29%、実施例42)を淡黄色の固体として得た。H NMR(400MHz、DMSO-d)δppm 12.54(s,1H)、7.89-8.18(m、3H)、7.79(s,1H)、7.50(s,1H)、7.07(s,1H)、4.45(t,J=5.8Hz,2H)、2.81(d,J=5.7Hz,2H)。MS実測値(ESI):507.0[(M+H)]、509.0[(M+2+H)]。
[実施例43]
3-[2-ブロモ-4-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)フェノキシ]プロパン酸
Figure 2022517799000226
43
工程1。(E)-3-[4-ブロモ-2-クロロ-5-(メトキシメトキシ)フェニル]-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)プロプ-2-エン-1-オンの合成
Figure 2022517799000227
43a
工程1における4-ブロモ-2-メトキシ-5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]ベンズアルデヒド(中間体AA)の代わりに4-ブロモ-2-クロロ-5-(メトキシメトキシ)ベンズアルデヒド(中間体AL)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製に対して記載されている手順と同様に化合物43aを調製した。(E)-3-[4-ブロモ-2-クロロ-5-(メトキシメトキシ)フェニル]-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)プロプ-2-エン-1-オン(327mg、収率70%、化合物43a)を淡黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):430.9[(M+H)]、432.9[(M+2+H)]。
工程2。2-[4-ブロモ-2-クロロ-5-(メトキシメトキシ)フェニル]-8-クロロ-クロメン-4-オンの合成
Figure 2022517799000228
43b
工程2における(E)-3-[4-ブロモ-2-メトキシ-5-[(4-メトキシフェニル)メトキシ]フェニル]-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)プロプ-2-エン-1-オン(化合物1a)の代わりに(E)-3-[4-ブロモ-2-クロロ-5-(メトキシメトキシ)フェニル]-1-(3-クロロ-2-ヒドロキシ-フェニル)プロプ-2-エン-1-オン(327mg、化合物43a)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製に対して記載されている手順と同様に化合物43bを調製した。2-[4-ブロモ-2-クロロ-5-(メトキシメトキシ)フェニル]-8-クロロ-クロメン-4-オン(288mg、収率96%、化合物43b)を淡黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):428.9[(M+H)]、430.9[(M+2+H)]、432.9[(M+4+H)]。
工程3。2-(4-ブロモ-2-クロロ-5-ヒドロキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オンの合成
Figure 2022517799000229
43c
DCM(3mL)中の2-[4-ブロモ-2-クロロ-5-(メトキシメトキシ)フェニル]-8-クロロ-クロメン-4-オン(288.0mg)の溶液に、トリフルオロ酢酸(2.0mL)を添加し、室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、2-(4-ブロモ-2-クロロ-5-ヒドロキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(240mg、収率92%、化合物43c)を淡黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):384.9[(M+H)]、386.9[(M+2+H)]、388.9 [(M+4+H)
工程4。8-クロロ-2-[2-[2-(1,3-ジオキソラン-2-イル)エトキシ]-4-(トリフルオロメチル)フェニル]-7-(1-メチルピラゾル-3-イル)クロメン-4-オンの合成
Figure 2022517799000230
43d
工程4における2-(4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(化合物1c)およびtert-ブチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンカルボキシラートの代わりに、2-(4-ブロモ-2-クロロ-5-ヒドロキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(化合物43c)および2-(2-ブロモエチル)-1,3-ジオキソランを出発物質として使用することによって、実施例1の調製に対して記載されている手順と同様に化合物43dを調製した。8-クロロ-2-[2-[2-(1,3-ジオキソラン-2-イル)エトキシ]-4-(トリフルオロメチル)フェニル]-7-(1-メチルピラゾル-3-イル)クロメン-4-オン(160mg、収率81%、化合物43d)を淡黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):485.0[(M+H)]、487.0[(M+2+H)]、489.0[(M+4+H)
工程5。3-[2-ブロモ-4-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)フェノキシ]プロパナールの合成
Figure 2022517799000231
43e
工程3における2-(4-ブロモ-2-エトキシ-5-ヒドロキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(90mg、収率90%、化合物39b)の代わりに8-クロロ-2-[2-[2-(1,3-ジオキソラン-2-イル)エトキシ]-4-(トリフルオロメチル)フェニル]-7-(1-メチルピラゾル-3-イル)クロメン-4-オン(160mg、化合物43d)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製に対して記載されている手順と同様に化合物43eを調製した。3-[2-ブロモ-4-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)フェノキシ]プロパナール(198mg、化合物43e)を未精製固体として得た。MS実測値(ESI):440.9[(M+H)]、443.0[(M+2+H)]、445.0[(M+4+H)]。
工程6。3-[2-ブロモ-4-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)フェノキシ]プロパン酸の合成
Figure 2022517799000232
43
工程4における3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-エトキシ-フェノキシ]プロパナール(化合物39d)の代わりに3-[2-ブロモ-4-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)フェノキシ]プロパナール(198mg、化合物43e)を出発物質として使用することによって、実施例1の調製に対して記載されている手順と同様に実施例43を調製した。3-[2-ブロモ-4-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)フェノキシ]プロパン酸(48.9mg、実施例43)を白色の固体として得た。H NMR(400MHz、DMSO-d)δppm 8.07(t,J=8.3Hz,2H)、7.69(d,J=9.0Hz,1H)、7.56(d,J=7.9Hz,1H)、7.42(d,J=9.1Hz,1H)、6.71(s,1H)、4.33(t,J=5.9Hz,2H)、2.74(t,J=5.9Hz,2H)。MS実測値(ESI):456.9 [(M+H)]、458.9 [(M+2+H)]、460.9 [(M+4+H)]。
[実施例44]
2-[3-[6-ブロモ-3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]プロピルアミノ]-2-オキソ-酢酸;
Figure 2022517799000233
44
工程1。tert-ブチルN-[3-[6-ブロモ-3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]プロピル]カルバマートの合成
Figure 2022517799000234
44a
無水DMF(20mL)中の、2-(4-ブロモ-3-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(200.0mg、0.520mmol、化合物34b)およびヨウ化カリウム(174.0mg)の溶液に、カリウムtert-ブトキシド(117.62mg)を添加した。添加後、この反応混合物を、25℃で0.5時間撹拌した。次いで、3-(BOC-アミノ)プロピルブロミド(250mg)を添加した。添加後、反応物を25℃で16時間撹拌した。次いで、これを25℃に冷却し、カリウムtert-ブトキシド(117.62mg)を添加した。添加後、反応物を25℃で0.5時間撹拌した。次いで、3-(BOC-アミノ)プロピルブロミド(250mg)を添加した。添加後、反応物を25℃で16時間撹拌した。次いで、これをH2O(50mL)中に注ぎ、EtOAc(20mL)で3回抽出した。合わせた有機物を塩水(100mL)で3回洗浄し、無水Na2SO4上で乾燥し、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。得られた油状物をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィ(EtOAc/PE(V/V)=3/7で溶出)によって精製して、tert-ブチルN-[3-[6-ブロモ-3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]プロピル]カルバマート(90mg、収率31.87%、化合物44a)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):560.0[(M+Na)]、562.0[(M+2+Na)]。
工程2。2-[3-(3-アミノプロポキシ)-4-ブロモ-2-メトキシ-フェニル]-8-クロロ-クロメン-4-オンの合成
Figure 2022517799000235
44b
25℃のDCM(10mL)中のtert-ブチルN-[3-[6-ブロモ-3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]プロピル]カルバマート(90.0mg、0.170mmol)の溶液にトリフルオロ酢酸(1.0mL、13mmol)を滴加した。添加後、この混合物を25℃で3時間撹拌した。次いで、反応混合物を真空中で濃縮して、2-[3-(3-アミノプロポキシ)-4-ブロモ-2-メトキシ-フェニル]-8-クロロ-クロメン-4-オン(72mg、化合物44b)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):438.0(M+H)]、440.0[(M+2+H)]。
工程3。エチル2-[3-[6-ブロモ-3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]プロピルアミノ]-2-オキソ-アセタートの合成
Figure 2022517799000236
44c
0℃のDCM(10mL)中の2-[3-(3-アミノプロポキシ)-4-ブロモ-2-メトキシ-フェニル]-8-クロロ-クロメン-4-オン(72.0mg)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.11mL)の溶液に、塩化エチルオキサリル(33.61mg)を滴加した。添加後、この混合物を25℃で6時間撹拌した。次いで、これを真空中で濃縮した。逆シリカゲルクロマトグラフィ(0%~50%のACN/水、0.1%FA水溶液で溶出)によって粗生成物を精製して、エチル2-[3-[6-ブロモ-3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]プロピルアミノ]-2-オキソ-アセタート(40mg、化合物44c)を白色の固体として得た。MS実測値(ESI):560.0[(M+H)]、562.0[(M+2+H)]。
工程4。2-[3-[6-ブロモ-3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]プロピルアミノ]-2-オキソ-酢酸の合成
Figure 2022517799000237
44
0℃のTHF(10mL)中のエチル2-[3-[6-ブロモ-3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]プロピルアミノ]-2-オキソ-アセタート(40.0mg)の溶液に、水酸化リチウム(0.74mL)を添加した。25℃で16時間撹拌した後、反応混合物を0℃に冷却し、0℃で1M HClを用いてpH=3に酸性化し、真空中で濃縮した。分取HPLC(水中0%~20%のACN、水中0.1%NHOHで溶出)によって残渣を精製して、2-[3-[6-ブロモ-3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]プロピルアミノ]-2-オキソ-酢酸(15mg、実施例44)が灰白色の固体として得られた。H NMR(400MHz、DMSO-d)δppm 13.85(s,1H)、8.94(s,1H)、8.03(d,J=7.8Hz,2H)、7.66(d,J=8.6Hz,1H)、7.59(d,J=8.9Hz,1H)、7.53(t,J=7.5Hz,1H)、6.93(s,1H)、4.05(s,1H)、3.92(s,3H)、3.39(s,2H)、2.01(s,2H)。MS実測値(ESI):510.0[(M+H)]、512.0[(M+2+H)]。
[実施例45]
2-[2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エチルアミノ]-2-オキソ-酢酸
Figure 2022517799000238
45
工程1。tert-ブチルN-[2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エチル]カルバマートの合成
Figure 2022517799000239
45a
工程1における2-(4-ブロモ-3-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(化合物34b)および3-(BOC-アミノ)プロピルブロミドの代わりに、2-(4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(化合物1c)およびtert-ブチルN-(2-ブロモエチル)カルバマートを出発物質として使用することによって、実施例44の調製に対して記載されている手順と同様に化合物45aを調製した。tert-ブチルN-[2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エチル]カルバマート(240mg、化合物45a)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):524.1[(M+H)]、526.1[(M+2+H)]。
工程2。2-[5-(2-アミノエトキシ)-4-ブロモ-2-ヒドロキシフェニル]-8-クロロ-クロマン-4-オンの合成
Figure 2022517799000240
45b
工程2におけるtert-ブチルN-[3-[6-ブロモ-3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]プロピル]カルバマート(化合物44a)の代わりにtert-ブチルN-[2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エチル]カルバマート(240mg、化合物45a)を出発物質として使用することによって、実施例44の調製に対して記載されている手順と同様に化合物45bを調製した。2-[5-(2-アミノエトキシ)-4-ブロモ-2-ヒドロキシフェニル]-8-クロロ-クロマン-4-オン(198mg、化合物45b)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):424.0[(M+H)]、426.1[(M+2+H)]。
工程3。エチル2-[2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エチルアミノ]-2-オキソ-アセタートの合成
Figure 2022517799000241
45c
工程3における2-[3-(3-アミノプロポキシ)-4-ブロモ-2-メトキシ-フェニル]-8-クロロ-クロメン-4-(72mg、化合物44b)の代わりに2-[5-(2-アミノエトキシ)-4-ブロモ-2-ヒドロキシ-フェニル]-8-クロロ-クロマン-4-オン(198mg、化合物45b)を出発物質として使用することによって、実施例44の調製に対して記載されている手順と同様に化合物46cを調製した。エチル2-[2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エチルアミノ]-2-オキソ-アセタート(100mg、化合物45c)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):524.0[(M+H)]、526.0[(M+2+H)]。
工程4。2-[2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エチルアミノ]-2-オキソ-酢酸の合成
Figure 2022517799000242
45
工程4におけるエチル2-[3-[6-ブロモ-3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]プロピルアミノ]-2-オキソ-アセタート(40mg、化合物44c)の代わりにエチル2-[2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エチルアミノ]-2-オキソ-アセタート(100mg、化合物45c)を出発物質として使用することによって、実施例44の調製に対して記載されている手順と同様に実施例45を調製した。2-[2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エチルアミノ]-2-オキソ-酢酸(30mg、実施例45)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ ppm 8.90(t,J=5.5Hz,1H)、8.00(t,J=6.9Hz,2H)、7.66(s,1H)、7.42-7.51(m,2H)、7.06(s,1H)、4.20(t,J=5.7Hz,2H)、3.92(s,3H)、3.58(dd,J=11.8,6.0Hz,2H)。MS実測値(ESI):496.0[(M+H)]、498.0[(M+2+H)]。
[実施例46]
2-[3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロピルアミノ]-2-オキソ-酢酸
Figure 2022517799000243
46
工程1。tert-ブチルN-[3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロピル]カルバマートの合成
Figure 2022517799000244
46a
工程1における2-(4-ブロモ-3-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(化合物34b)の代わりに2-(4-ブロモ-5-ヒドロキシ-2-メトキシ-フェニル)-8-クロロ-クロメン-4-オン(化合物1c)を出発物質として使用することによって、実施例44の調製に対して記載されている手順と同様に化合物46aを調製した。tert-ブチルN-[3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロピル]カルバマート(170mg、収率60.2%、化合物45a)を黄色の固体として得た。
工程2。2-[5-(3-アミノプロポキシ)-4-ブロモ-2-ヒドロキシ-フェニル]-8-クロロ-クロマン-4-オンの合成
Figure 2022517799000245
46b
工程2におけるtert-ブチルN-[3-[6-ブロモ-3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]プロピル]カルバマート(化合物44a)の代わりにtert-ブチルN-[3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロピル]カルバマート(化合物45a)を出発物質として使用することによって、実施例44の調製について記載される手順と同様に化合物46bを調製した。2-[5-(3-アミノプロポキシ)-4-ブロモ-2-ヒドロキシ-フェニル]-8-クロロ-クロマン-4-オン(134mg、化合物46b)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):438.0[(M+H)]、440.0[(M+2+H)]。
工程3。エチル2-[3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロピルアミノ]-2-オキソ-アセタートの合成
Figure 2022517799000246
46c
工程3における2-[3-(3-アミノプロポキシ)-4-ブロモ-2-メトキシ-フェニル]-8-クロロ-クロメン-4-(化合物44b)の代わりに2-[5-(3-アミノプロポキシ)-4-ブロモ-2-ヒドロキシ-フェニル]-8-クロロ-クロマン-4-オン(134mg、化合物46b)を出発物質として使用することによって、実施例44の調製に対して記載されている手順と同様に化合物46cを調製した。エチル2-[3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロピルアミノ]-2-オキソ-アセタート(130mg、収率69%、化合物46c)を黄色の固体として得た。MS実測値(ESI):538.1[(M+H)]、540.1[(M+2+H)]。
工程4。2-[3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロピルアミノ]-2-オキソ-酢酸の合成
Figure 2022517799000247
46
工程4におけるエチル2-[3-[6-ブロモ-3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]プロピルアミノ]-2-オキソ-アセタート(40mg、化合物44c)の代わりにエチル2-[3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロピルアミノ]-2-オキソ-アセタート(化合物46c)を出発物質として使用することによって、実施例44の調製に対して記載されている手順と同様に実施例46を調製した。2-[3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロピルアミノ]-2-オキソ-酢酸(25mg、収率68%、実施例46)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ ppm 13.73(s,1H)、8.85(s,1H)、8.00(t,J=6.8Hz,2H)、7.64-7.68(m,1H)、7.54(s,0.83H)、7.51(t,J=7.8Hz,1H)、7.42(s,0.18H)、7.07(s,1H)、4.11(t,J=5.7Hz,2H)、3.94(s,3H)、3.33-3.36(m,2H)、1.98(t,J=5.7Hz,2H).MS実測値(ESI):510.0[(M+H)]、512.0[(M+2+H)]。
生物学的実施例
生物学的実施例1:操作されたHepDES19一次スクリーニングアッセイ
このアッセイを使用して、新規cccDNA阻害剤をスクリーニングした。HepDES19は、cccDNA産生細胞株である。この細胞株では、HBeAgの産生がcccDNAのレベルおよび活性に依存するので、細胞培養上清中のHBeAgが代理マーカーとなる。HepDES19は、1.1ユニット長のHBVゲノムを含有する操作された細胞株であり、導入遺伝子からのpgRNA転写はテトラサイクリン(Tet)によって制御される。Tetの非存在下では、pgRNA転写は誘導されるであろうが、HBV e抗原(HBeAg)開始コドン前のリーダー配列が非常に短く、開始コドンが破壊されるため、このpgRNAからHBeAgを産生できなかった。cccDNAが形成されて初めて、欠損しているリーダー配列および開始コドンの変異がpgRNAの3’末端の冗長性から復元され、次いでHBeAgを合成することができた。したがって、HBeAgをcccDNAの代理マーカーとして使用することができた(Zhou,T.et al.,Antiviral Res.(2006),72(2),116-124;Guo,H.et al.,J.Virol.(2007),81(22),12472-12484)。
T150フラスコ1本当たり2×106個細胞でHepDES19細胞を播種し、3μg/mL Tet(Sigma、カタログ87128)を含有する培養培地(ダルベッコ改変イーグル培地:栄養素混合物F-12[DMEM-F12、Gibcoカタログ11320-82]、10%ウシ胎仔血清[FBS、Clontechカタログ631101]、0.1mM非必須アミノ酸溶液[NEAA、Gibcoカタログ11140-050]、50μg/mLペニシリン-ストレプトマイシン[PS、Invitrogenカタログ15140-163]、500μg/mL Geneticin[G418、Invitrogenカタログ10131-027])を用いて5日間培養した。次いで、細胞を、Tetの非存在下で8日間、上記と同じ培養培地にT150 1本当たり4×10個細胞で播種した。次いで、細胞を収穫し、1mL当たり2×10個細胞の密度で凍結した。化合物試験のために、凍結細胞を解凍し、96ウェルプレートに1ウェル当たり6×10個の細胞の密度で播種した。播種後24時間で、ジメチルスルホキシド(DMSO、SigmaカタログD2650)で作製した化合物の半対数段階希釈液を、上記と同じ培養培地でさらに希釈した後、これらを細胞に添加して所望の最終化合物濃度および1%DMSO濃度に到達させた。次いで、プレートを37でさらに5日間インキュベートした後、HBeAgレベルおよび細胞生存率を測定した。細胞内HBeAgレベルを、酵素結合免疫吸着測定法(ELISA)キット(Shanghai Kehua Diagnostic Medical Products Co.,Ltd)を使用して測定した。Cell Counting Kit-8(DonJindo、カタログCK04-20)を使用して、細胞生存率を評価した。IC50値を、4パラメーターロジスティック曲線当てはめ法を使用して用量応答曲線から導出した。
本発明の化合物を、本明細書に記載されるように、細胞外HBeAgレベルを阻害するその能力について試験した。本発明の化合物は、50μM未満のIC50を有することが分かった。式(I)の特定の化合物は、5.0μM未満のIC50を有することが分かった。HepDES19一次スクリーニングアッセイの結果を表1に示す。
Figure 2022517799000248
生物学的実施例2:凍結保存された初代ヒト肝細胞(PHH)アッセイ
このアッセイを使用して、HBV PHH感染アッセイにおける化合物の抗HBV効果を確認する。凍結保存されたPHH(BioreclamationIVT、ロットYJM)を37℃で解凍し、予熱したInVitroGRO HT培地(BioreclamationIVT、カタログS03317)に穏やかに移した。混合物をRTで3分間、70相対遠心力(RCF)で遠心分離し、上清を廃棄した。予熱したInVitroGRO CP培地(BioreclamationIVT、カタログ番号S03316)を細胞ペレットに添加して、細胞を穏やかに再懸濁した。細胞を、InVitroGRO CP培地を含むコラーゲンIでコーティングされた96ウェルプレート(Gibco、カタログA1142803)に1ウェル当たり5.8×10個細胞の密度で播種した。全てのプレートを37℃、5%COおよび85%湿度でインキュベートした。
プレーティングの20時間後、培地をPHH培養培地(ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)/F12(1:1)(Gibco、カタログ11320-033)、10%ウシ胎仔血清(Gibcoカタログ10099141)、100U/mLペニシリン、100μg/mLストレプトマイシン(Gibco、カタログ151401-122)、5ng/mLヒト上皮成長因子(InvitrogenカタログPHG0311L)、20ng/mLデキサメタゾン(Sigma、カタログD4902)および250ng/mLヒト組換えインスリン(Gibco、カタログ12585-014))に交換した。そして、細胞を37℃、5%CO、85%湿度で4時間インキュベートした。次いで、培地を、4%ポリエチレングリコール(PEG)MW8000(Sigma、カタログP1458-50ML)および1%DMSO(Sigma、カタログD2650)を含有する予熱したPHH培養培地に交換した。5.8x10ゲノム相当のHBVを培地に添加した。
感染後24時間で、細胞をPBSで穏やかに洗浄し、1ウェル当たり200μLの1%DMSOおよび0.25mg/mLマトリックスゲル(Corning、カタログ356237)を補足したPHH培養培地でリフレッシュした。全てのプレートを直ちに37℃のCOインキュベーターに入れた。
24時間後、DMSOで作製した化合物の段階希釈液を、同じ培養培地(上記の1%DMSOおよび0.25mg/mLマトリックスゲルを補足したPHH培養培地)でさらに希釈した後、これらを細胞に添加して所望の最終化合物濃度および1%DMSO濃度に到達させた。化合物を含有する培地を、3日毎にリフレッシュした。
化合物処理9日後に、細胞外HBsAgレベルを化学発光免疫測定(CLIA)キット(Autobio、HBsAg Quantitative CLIA)で測定した。細胞外HBV DNAを、MagNA Pure 96システム(Roche)によって抽出し、次いで、以下のプライマーおよびプローブを使用して定量的PCRによって決定した:
HBV-順方向プライマー(配列番号1):AAGAAAAACCCCGCCTGTAA(5’→3’);
HBV-逆方向プライマー(配列番号2):CCTGTTCTGACTACTGCCTCTCC(5’→3’);
HBV-プローブ:5’+テトラメチルローダミン+配列番号3+ブラックホールクエンチャー2-3’(式中、配列番号3はCCTGATGTGATGTTCTCCATGTTCAGCである)。
HBsAg IC50およびHBV DNA IC50値を、4パラメーターロジスティック曲線当てはめ法を使用して用量反応曲線から導出した。式(I)の化合物は、HBsAg IC50が20μM未満、特に1μM未満であり、HBV DNA IC50が50μM未満である。凍結保存されたPHHアッセイの結果を表D2に示す。
Figure 2022517799000249

Claims (24)

  1. 式(I)
    Figure 2022517799000250
    (式中
    は、ハロゲンであり;
    は、H、OH、ハロゲン、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキルおよびC1~6アルコキシから選択され;
    は、H、OH、ハロゲン、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキルおよびC1~6アルコキシから選択され;
    は、H、OH、ハロゲン、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキルおよびC1~6アルコキシから選択され;
    は、H、OH、ハロゲン、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキルおよびC1~6アルコキシから選択され;
    は、H、OH、ハロゲン、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキルおよびC1~6アルコキシから選択され;
    は、カルボキシ、C1~6アルコキシカルボニル、カルボキシカルボニルアミノ、C3~7シクロアルキルスルホニルアミノカルボニルおよびC1~6アルコキシカルボニルカルボニルアミノから選択され;
    は、H、OH、ハロゲン、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキルおよびC1~6アルコキシから選択され;
    は、H、OH、ハロゲン、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキルおよびC1~6アルコキシから選択され;
    10は、H、OH、ハロゲン、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキル、C1~6アルコキシおよびハロC1~6アルコキシから選択され;
    は、C1~6アルキルおよびC3~7シクロアルキルから選択され;
    は、C1~6アルキルおよびC3~7シクロアルキルから選択され;
    mは、0および1から選択される)
    の化合物または薬学的に許容され得るその塩。
  2. が、ハロゲンであり;
    が、Hであり;
    が、Hであり;
    が、Hであり;
    が、Hであり;
    が、HおよびC1~6アルコキシから選択され;
    が、カルボキシ、カルボキシカルボニルアミノおよびC3~7シクロアルキルスルホニルアミノカルボニルから選択され;
    が、H、ハロゲン、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキルおよびC1~6アルコキシから選択され;
    が、HおよびC1~6アルコキシから選択され;
    10が、H、ハロゲン、C1~6アルコキシおよびハロC1~6アルコキシから選択され;
    が、C1~6アルキルおよびC3~7シクロアルキルから選択され;
    が、C1~6アルキルおよびC3~7シクロアルキルから選択され;
    mが、0および1から選択される、
    請求項1に記載の化合物または薬学的に許容され得るその塩。
  3. が、Clであり;
    が、Hであり;
    が、Hであり;
    が、Hであり;
    が、Hであり;
    が、Hおよびメトキシから選択され;
    が、カルボキシ、カルボキシカルボニルアミノおよびシクロプロピルスルホニルアミノカルボニルから選択され;
    が、H、Cl、Br、メチル、CFおよびメトキシから選択され;
    が、Hおよびメトキシから選択され;
    10が、H、F、Cl、Br、メトキシ、エトキシ、ジフルオロメトキシおよびトリフルオロメトキシから選択され;
    が、メチル、エチル、プロピルおよびシクロブチルから選択され;
    が、メチルおよびシクロブチルから選択され;
    mが、0および1から選択される、
    請求項2に記載の化合物または薬学的に許容され得るその塩。
  4. が、カルボキシおよびC3~7シクロアルキルスルホニルアミノカルボニルから選択される、請求項1または2に記載の化合物または薬学的に許容され得るその塩。
  5. が、カルボキシおよびシクロプロピルスルホニルアミノカルボニルから選択される、請求項4に記載の化合物または薬学的に許容され得るその塩。
  6. がHである、請求項1、2および4のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容され得るその塩。
  7. 10がH、ハロゲンおよびC1~6アルコキシから選択される、請求項1、2、4および6のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容され得るその塩。
  8. 10が、H、F、メトキシおよびエトキシから選択される、請求項7に記載の化合物または薬学的に許容され得るその塩。
  9. 式(II)
    Figure 2022517799000251
    (式中
    は、ハロゲンであり;
    は、HおよびC1~6アルコキシから選択され;
    は、カルボキシおよびC3~7シクロアルキルスルホニルアミノカルボニルから選択され;
    は、H、ハロゲン、C1~6アルキル、ハロC1~6アルキルおよびC1~6アルコキシから選択され;
    10は、H、ハロゲンおよびC1~6アルコキシから選択され;
    は、C1~6アルキルおよびC3~7シクロアルキルから選択され;
    は、C1~6アルキルおよびC3~7シクロアルキルから選択され;
    mは、0および1から選択される)
    を有する請求項1または2に記載の化合物または薬学的に許容され得るその塩。
  10. が、Clであり;
    が、Hおよびメトキシから選択され;
    が、カルボキシおよびシクロプロピルスルホニルアミノカルボニルから選択され;
    が、H、Cl、Br、メチル、CFおよびメトキシから選択され;
    10が、H、F、メトキシおよびエトキシから選択され;
    が、メチル、エチル、プロピルおよびシクロブチルから選択され;
    が、メチルおよびシクロブチルから選択され;
    mが、0および1から選択される、
    請求項9に記載の化合物または薬学的に許容され得るその塩。
  11. シス-3-[2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸;
    3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロパン酸;
    3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]-N-シクロプロピルスルホニル-プロパンアミド
    2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]酢酸;
    3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸;
    2-[3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロポキシ]酢酸;
    3-[2-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸;
    シス-3-[2-[2-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸;
    3-[2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-2-メチル-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸;
    3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-2-メチル-フェノキシ]プロパン酸;
    2-[3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-2-メチル-フェノキシ]プロポキシ]酢酸;
    3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,4-ジメトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸;
    3-[2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,4-ジメトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸;
    2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メチル-フェノキシ]酢酸;
    シス-3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メチル-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸;
    トランス-3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メチル-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸;
    3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸;
    3-[2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸;
    3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]プロパン酸;
    シス-3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェノキシ]シクロブタンカルボン酸;
    トランス-3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェノキシ]シクロブタンカルボン酸;
    2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェノキシ]酢酸;
    シス-3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,3-ジメトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸;
    トランス-3-[2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,3-ジメトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸;
    2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,3-ジメトキシ-フェノキシ]酢酸;
    トランス-3-[4-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸;
    トランス-3-[2-[4-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸;
    3-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸;
    シス-3-[2-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸;
    3-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸;
    シス-3-[2-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸;
    2-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]酢酸;
    3-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロパン酸;
    シス-3-[2-[6-ブロモ-3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸;
    3-[6-ブロモ-3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸;
    3-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-6-メチル-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸;
    2-[6-クロロ-3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]酢酸;
    2-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,6-ジメトキシ-フェノキシ]酢酸;
    3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-エトキシ-フェノキシ]プロパン酸;
    3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-(ジフルオロメトキシ)フェノキシ]プロパン酸;
    3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-フルオロ-フェノキシ]プロパン酸;
    3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-(トリフルオロメトキシ)フェノキシ]プロパン酸;
    3-[2-ブロモ-4-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)フェノキシ]プロパン酸;
    2-[3-[6-ブロモ-3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]プロピルアミノ]-2-オキソ-酢酸;
    2-[2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エチルアミノ]-2-オキソ-酢酸;および
    2-[3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロピルアミノ]-2-オキソ-酢酸
    から選択される、請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容され得るその塩。
  12. 3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロパン酸;
    3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]-N-シクロプロピルスルホニル-プロパンアミド;
    2-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]酢酸;
    2-[3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]プロポキシ]酢酸;
    シス-3-[2-[2-クロロ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸;
    3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,4-ジメトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸;
    3-[2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,4-ジメトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸;
    シス-3-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メチル-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸;
    2-[5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-(トリフルオロメチル)フェノキシ]酢酸;
    3-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸;
    シス-3-[2-[6-ブロモ-3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸;
    3-[6-ブロモ-3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2-メトキシ-フェノキシ]シクロブタンカルボン酸;
    2-[3-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-2,6-ジメトキシ-フェノキシ]酢酸;
    3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-エトキシ-フェノキシ]プロパン酸;および
    3-[2-ブロモ-5-(8-クロロ-4-オキソ-クロメン-2-イル)-4-フルオロ-フェノキシ]プロパン酸
    から選択される、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容され得るその塩。
  13. 以下の工程:
    (a)式(III-6)の化合物
    Figure 2022517799000252
    の、塩基または酸の存在下での加水分解;
    (b)式(IV-1)の化合物
    Figure 2022517799000253
    の、塩基または酸の存在下での加水分解;
    (c)式(III-4)の化合物
    Figure 2022517799000254
    の、塩基の存在下でのオキセタン-2-オンとの反応;
    (d)式(V-1)の化合物
    Figure 2022517799000255
    の、NaClOでの酸化;
    (e)式(III-7)の化合物
    Figure 2022517799000256
    の、ルイス酸の存在下でのスルホンアミドとの反応;
    (f)式(VI-3)の化合物
    Figure 2022517799000257
    の、塩基の存在下での加水分解
    (式中、R~R、R、R~R10、G、Gおよびmは請求項1~3のいずれか一項に定義されており;R12は、C1~6アルキルである)
    の少なくとも1つを含む、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物を調製する方法。
  14. 治療活性物質として使用するための、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物。
  15. 請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物と、治療的に不活性な担体とを含む、薬学的組成物。
  16. HBV感染の処置または予防のための、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  17. HBV感染の処置または予防のための医薬の調製のための、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  18. cccDNAの阻害のための、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  19. HBeAgの阻害のための、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  20. HBsAgの阻害のための、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  21. HBV DNAの阻害のための、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  22. HBV感染の処置または予防において使用するための、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物。
  23. 請求項13に記載の方法に従って製造された場合の、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物。
  24. HBV感染の処置または予防のための方法であって、有効量の請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物を投与することを含む、方法。
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