JP2022546010A - B型肝炎ウイルス疾患の処置及び予防のための新規キナゾリン化合物 - Google Patents
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Abstract
本発明は、一般式:TIFF2022546010000153.tif4063(式中、R1~R6、及びAは本明細書に記載したとおりである。)を有する新規の化合物、該化合物を含む組成物、及び該化合物の使用方法を提供する。【選択図】なし
Description
本発明は、哺乳動物におけるHBV感染症の治療及び/又は予防に有用な有機化合物、特にHBV感染症の処置に有用なHBV cccDNA(共有結合閉環状DNA)阻害剤に関する。
本発明は、医薬活性を有する新規なキナゾリン誘導体、その製造、これらを含有する医薬組成物、及び医薬品としてのその潜在的な使用に関する。
B型肝炎ウイルス(HBV)感染症は、最もよく見られるウイルス感染症の1つであり、慢性肝炎の主因である。世界中で約20億人がHBVの過去又は現在の感染の証拠を有すると推定される。現在、2億5000万人超がHBVに慢性的に感染しており、したがって、肝線維症、肝硬変及び肝細胞癌(HCC)を発症するリスクが高い。年間約800000人の死亡がHBV感染に直接関連していることを示すデータがある(Lozano,R.ら、Lancet(2012)、380(9859)、2095~2128;Goldstein,S.T.ら、Int J Epidemiol(2005)、34(6)、1329~1339)。
世界の多くの国では、出生時又は幼児期にB型肝炎ワクチンを投与しており、これにより、過去数十年にわたってほとんどの流行地域でB型肝炎の発生率及び有病率が大幅に減少した。しかしながら、ワクチンは、末期肝疾患又はHCCの発症ではワクチンの広範な使用前に感染した人々には全く影響を与えない(Chen,D.S.,J Hepatol(2009),50(4),805-816)。HBV陽性の母親から生まれた乳児の出生時のワクチン接種は、通常、垂直感染を防ぐのに十分ではなく、B型肝炎免疫グロブリンとの組み合わせが必要である(Li,X.M.ら、World J Gastroenterol(2003)、9(7)、1501~1503)。
現在FDAが承認している慢性B型肝炎の処置には、IFNアルファ-2b及びペグ化IFNアルファ-2aである2つの1型インターフェロン(IFN)、並びにラミブジン(3TC)、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(TDF)、アデホビル(ADV)、テルビブジン(LdT)、エンテカビル(ETV)及びベムリディ(テノホビルアラフェナミド(TAF))である6つのヌクレオシ(チ)ド類似体(NA)が含まれる。IFN処置は限定されているが、重篤な副作用があることが知られており、B型肝炎表面抗原(HBsAg)の喪失として測定される、持続的なウイルス学的応答を示した患者の割合はごくわずかであった。NAはHBV逆転写酵素の阻害剤であり、処置を受けた患者の大多数でウイルス負荷を大幅に減らし、肝機能の改善並びに肝不全及び肝細胞癌腫の発生率の低下をもたらす。しかしながら、NAの処置は無限である(Ahmed,M.ら、Drug Discov Today(2015)、20(5)、548~561;Zoulim,F.及びLocarnini,S.、Gastroenterology(2009)、137(5)、1593~1608 e1591~1592)。
HBV慢性感染症は、肝細胞核にエピソーム型として存在する共有結合閉環状(ccc)DNAの持続によって引き起こされる。cccDNAは、ウイルスRNA転写とその後のウイルスDNA産生の鋳型として機能する。肝細胞1個当たり数コピーのcccDNAだけで、ウイルス複製を確立又は再開することができる。したがって、慢性B型肝炎を完全に治癒するには、cccDNAを排除するか、又はcccDNAを永続的にサイレンシングする必要がある。しかしながら、cccDNAは本質的に非常に安定であり、現在利用可能な治療法ではcccDNAを排除することも、cccDNAを永続的にサイレンシングすることもできなかった(Nassal,M.、Gut(2015)、64(12)、1972~1984;Gish,R.G.ら、Antiviral Res(2015)、121、47~58;Levrero,M.ら、J Hepatol(2009)、51(3)、581~592)。現在のSoCは、感染細胞に既に存在するcccDNAを排除することができなかった。慢性化の原因であるcccDNAを排除又は永続的にサイレンシングするために、新たな抗HBV試薬を発見及び開発する緊急の必要性がある(Ahmed,M.ら、Drug Discov Today(2015)、20(5)、548~561;Nassal,M.、Gut(2015)、64(12)、1972~1984)。
本発明の目的は、式(I)の新規な化合物、その製造、本発明による化合物に基づく医薬品及びその製造、並びにHBV cccDNA阻害剤としての及びHBV感染症を処置又は予防するための式(I)の化合物の使用である。式(I)の化合物は、優れた抗HBV活性を示す。更に、式(I)の化合物は、良好なPKプロファイルも示す。
本発明は、式(I)
(式中、
Aは、CH又はNであり;
R1は、H、(C1-6アルキル)2アミノC1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシC1-6アルキル、C1-6アルコキシカルボニル、C1-6アルキル、C1-6アルキル-C(O)O-C1-6アルキル-、カルバモイル、カルボキシ、ハロC1-6アルキル、ハロC1-6アルキルアミノカルボニル、ヒドロキシ、ヒドロキシC1-6アルキル、ヒドロキシC1-6アルキルアミノカルボニル、モルホリニルC1-6アルキル又はモルホリニルカルボニルであり;
R2は、H若しくはハロゲンであり、
R3は、H、ハロゲン又はハロC1-6アルキルであり、
R4は、H若しくはハロゲンであり、
R5は、H、(C1-6アルコキシカルボニル)フェニルC1-6アルコキシ、(C1-6アルコキシカルボニル)ピペリジニル、(C1-6アルコキシカルボニルC1-6アルコキシ)C1-6アルコキシ、(C1-6アルキル)2アミノ、(カルボキシC1-6アルコキシ)C1-6アルコキシ、(カルボキシC3-7シクロアルコキシ)C1-6アルコキシ、(ヒドロキシC1-6アルキル)2アミノ、C1-6アルコキシ、カルボキシフェニルC1-6アルコキシ、カルボキシピペリジニル、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシC1-6アルコキシ、モルホリニル又はピロリジニルであり;
R6は、H、ハロゲン、ヒドロキシC1-6アルキル又はハロC1-6アルキルであり;
ただし、R5及びR6は同時にHではない;)
の化合物、又はその薬学的に許容される塩、又はエナンチオマー、又はジアステレオマーに関する。
Aは、CH又はNであり;
R1は、H、(C1-6アルキル)2アミノC1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシC1-6アルキル、C1-6アルコキシカルボニル、C1-6アルキル、C1-6アルキル-C(O)O-C1-6アルキル-、カルバモイル、カルボキシ、ハロC1-6アルキル、ハロC1-6アルキルアミノカルボニル、ヒドロキシ、ヒドロキシC1-6アルキル、ヒドロキシC1-6アルキルアミノカルボニル、モルホリニルC1-6アルキル又はモルホリニルカルボニルであり;
R2は、H若しくはハロゲンであり、
R3は、H、ハロゲン又はハロC1-6アルキルであり、
R4は、H若しくはハロゲンであり、
R5は、H、(C1-6アルコキシカルボニル)フェニルC1-6アルコキシ、(C1-6アルコキシカルボニル)ピペリジニル、(C1-6アルコキシカルボニルC1-6アルコキシ)C1-6アルコキシ、(C1-6アルキル)2アミノ、(カルボキシC1-6アルコキシ)C1-6アルコキシ、(カルボキシC3-7シクロアルコキシ)C1-6アルコキシ、(ヒドロキシC1-6アルキル)2アミノ、C1-6アルコキシ、カルボキシフェニルC1-6アルコキシ、カルボキシピペリジニル、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシC1-6アルコキシ、モルホリニル又はピロリジニルであり;
R6は、H、ハロゲン、ヒドロキシC1-6アルキル又はハロC1-6アルキルであり;
ただし、R5及びR6は同時にHではない;)
の化合物、又はその薬学的に許容される塩、又はエナンチオマー、又はジアステレオマーに関する。
定義
本明細書で使用される場合、「C1~6アルキル」という用語は、1~6個、特に1~4個の炭素原子を含む飽和の直鎖又は分岐鎖アルキル基、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、1-ブチル、2-ブチル、tert-ブチルなどを意味する。具体的な「C1~6アルキル」基は、メチル、エチル、イソプロピル及びtert-ブチルである。更に具体的には、「C1~6アルキル」基は、メチルである。
本明細書で使用される場合、「C1~6アルキル」という用語は、1~6個、特に1~4個の炭素原子を含む飽和の直鎖又は分岐鎖アルキル基、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、1-ブチル、2-ブチル、tert-ブチルなどを意味する。具体的な「C1~6アルキル」基は、メチル、エチル、イソプロピル及びtert-ブチルである。更に具体的には、「C1~6アルキル」基は、メチルである。
「C3~7シクロアルキル」という用語は、3~7個の炭素原子、特に3~6個の炭素原子を含む飽和炭素環、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどを意味する。具体的な「C3~7シクロアルキル」基は、シクロプロピル、シクロブチル又はシクロペンチルである。
「C1~6アルコキシ」という用語は、「C1-6アルキル」が上に定義されるとおりであるC1~6アルキル-O-基、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソ-プロポキシ、n-ブトキシ、イソ-ブトキシ、2-ブトキシ、tert-ブトキシ、ペントキシ、ヘキシルオキシなどを意味する。具体的な「C1~6アルコキシ」基は、メトキシ、エトキシ及びプロポキシである。更に具体的には、「C1~6アルコキシ」基は、メトキシ又はエトキシである。
用語「C3-7シクロアルコキシ」は、C3~7シクロアルキル-O-基を示し、ここで「C3-7シクロアルキル」は、上記で定義されたとおりであり、例えば、シクロプロポキシ、シクロブトキシ、シクロペントキシである。具体的な「C3~7シクロアルコキシ」基は、シクロブトキシである。
「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を意味する。
「カルボニル」という用語は、-C(O)-基を意味する。
「ハロC1~6アルキル」という用語は、アルキル基の水素原子のうちの少なくとも1つが、同じか又は異なるハロゲン原子、特にフルオロ原子で置き換えられたアルキル基を意味する。ハロC1~6アルキルの例としては、モノフルオロメチル、モノクロロメチル、ジフルオロメチル、若しくはトリフルオロメチル、モノフルオロエチル、ジフルオロエチル、若しくはトリフルオロエチル、又はモノフルオロプロピル、ジフルオロプロピル、若しくはトリフルオロプロピル、例えば、クロロエチル、3,3,3-トリフルオロプロピル、2-フルオロエチル、2,2,2-トリフルオロエチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、及びトリフルオロエチルが挙げられる。
「鏡像異性体」という用語は、互いに重ね合わせることができない鏡像である、化合物の2つの立体異性体を表す。
「ジアステレオマー」という用語は、キラリティーの中心が2つ以上あり、かつそれらの分子が互いに鏡像ではない立体異性体を表す。ジアステレオマーは、例えば、融点、沸点、スペクトル特性、及び反応性等の異なる物理特性を有する。
本発明による化合物は、その薬学的に許容される塩の形態で存在し得る。「薬学的に許容される塩」という用語は、式(I)の化合物の生物学的有効性及び特性を保持し、好適な非毒性の有機若しくは無機酸又は有機若しくは無機塩基から形成される従来の酸付加塩又は塩基付加塩を指す。酸付加塩には、例えば、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸及び硝酸などの無機酸に由来するもの、並びにp-トルエンスルホン酸、サリチル酸、メタンスルホン酸、シュウ酸、コハク酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、フマル酸などの有機酸に由来するものなどが含まれる。塩基付加塩には、アンモニウム、カリウム、ナトリウム及び第四級アンモニウムヒドロキシド、例えば、テトラメチルアンモニウムヒドロキシドに由来するものが含まれる。医薬化合物の塩への化学修飾は、化合物の物理的及び化学的安定性、吸湿性、流動性並びに溶解性を改善するために、医薬系化学者に周知の技法である。これは、例えば、Bastin R.J.,et al.,Organic Process Research&Development 2000,4,427-435に記載されている。特に、式(I)の化合物のナトリウム塩である。
1個又は数個のキラル中心を含む一般式(I)の化合物は、ラセミ体、ジアステレオマー混合物、又は光学活性単一異性体のいずれかとして存在することができる。ラセミ体は、既知の方法に従ってエナンチオマーに分離することができる。特に、結晶化によって分離することができるジアステレオマー塩は、例えば、D-若しくはL-酒石酸、マンデル酸、リンゴ酸、乳酸又はカンファースルホン酸などの光学活性酸との反応によって、ラセミ混合物から形成される。
cccDNA阻害剤
本発明は、(i)一般式(I):
(式中、
Aは、CH又はNであり;
R1は、H、(C1-6アルキル)2アミノC1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシC1-6アルキル、C1-6アルコキシカルボニル、C1-6アルキル、C1-6アルキル-C(O)O-C1-6アルキル-、カルバモイル、カルボキシ、ハロC1-6アルキル、ハロC1-6アルキルアミノカルボニル、ヒドロキシ、ヒドロキシC1-6アルキル、ヒドロキシC1-6アルキルアミノカルボニル、モルホリニルC1-6アルキル又はモルホリニルカルボニルであり;
R2は、H若しくはハロゲンであり、
R3は、H、ハロゲン又はハロC1-6アルキルであり、
R4は、H若しくはハロゲンであり、
R5は、H、(C1-6アルコキシカルボニル)フェニルC1-6アルコキシ、(C1-6アルコキシカルボニル)ピペリジニル、(C1-6アルコキシカルボニルC1-6アルコキシ)C1-6アルコキシ、(C1-6アルキル)2アミノ、(カルボキシC1-6アルコキシ)C1-6アルコキシ、(カルボキシC3-7シクロアルコキシ)C1-6アルコキシ、(ヒドロキシC1-6アルキル)2アミノ、C1-6アルコキシ、カルボキシフェニルC1-6アルコキシ、カルボキシピペリジニル、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシC1-6アルコキシ、モルホリニル又はピロリジニルであり;
R6は、H、ハロゲン、ヒドロキシC1-6アルキル又はハロC1-6アルキルであり;
ただし、R5及びR6は同時にHではない;)
を有する化合物、又はその薬学的に許容される塩、又はエナンチオマー、又はジアステレオマーを提供する。
本発明は、(i)一般式(I):
Aは、CH又はNであり;
R1は、H、(C1-6アルキル)2アミノC1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシC1-6アルキル、C1-6アルコキシカルボニル、C1-6アルキル、C1-6アルキル-C(O)O-C1-6アルキル-、カルバモイル、カルボキシ、ハロC1-6アルキル、ハロC1-6アルキルアミノカルボニル、ヒドロキシ、ヒドロキシC1-6アルキル、ヒドロキシC1-6アルキルアミノカルボニル、モルホリニルC1-6アルキル又はモルホリニルカルボニルであり;
R2は、H若しくはハロゲンであり、
R3は、H、ハロゲン又はハロC1-6アルキルであり、
R4は、H若しくはハロゲンであり、
R5は、H、(C1-6アルコキシカルボニル)フェニルC1-6アルコキシ、(C1-6アルコキシカルボニル)ピペリジニル、(C1-6アルコキシカルボニルC1-6アルコキシ)C1-6アルコキシ、(C1-6アルキル)2アミノ、(カルボキシC1-6アルコキシ)C1-6アルコキシ、(カルボキシC3-7シクロアルコキシ)C1-6アルコキシ、(ヒドロキシC1-6アルキル)2アミノ、C1-6アルコキシ、カルボキシフェニルC1-6アルコキシ、カルボキシピペリジニル、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシC1-6アルコキシ、モルホリニル又はピロリジニルであり;
R6は、H、ハロゲン、ヒドロキシC1-6アルキル又はハロC1-6アルキルであり;
ただし、R5及びR6は同時にHではない;)
を有する化合物、又はその薬学的に許容される塩、又はエナンチオマー、又はジアステレオマーを提供する。
本発明のさらなる実施形態は、(ii)式(I)の化合物であって、
Aは、CH又はNであり;
R1は、H、アセトキシメチル、カルバモイル、カルボキシ、クロロエチルアミノカルボニル、ジメチルアミノメチル、エトキシカルボニル、ヒドロキシ、ヒドロキシエチルアミノカルボニル、ヒドロキシメチル、メトキシ、メトキシカルボニル、メトキシメチル、メチル、モルホリニルカルボニル、モルホリニルメチル又はトリフルオロメチルであり;
R2は、H又はクロロであり;
R3は、H、ブロモ又はトリフルオロメチルであり;
R4は、H又はクロロであり;
R5は、H、(カルボキシシクロブトキシ)エトキシ、(カルボキシメトキシ)エトキシ、(ヒドロキシエチル)2アミノ、(メトキシカルボニル)フェニルメトキシ、(メトキシカルボニル)ピペリジニル、(メトキシオキソエトキシ)エトキシ、ブロモ、カルボキシフェニルメトキシ、カルボキシピペリジニル、クロロ、ジメチルアミノ、エトキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシエトキシ、メトキシ、モルホリニル、ピロリジニルであり;
R6は、H、ブロモ、ヒドロキシメチル又はトリフルオロメチルであり;
ただし、R5及びR6は同時にHではない;
化合物、又はその薬学的に許容される塩、又はエナンチオマー、又はジアステレオマーである。
Aは、CH又はNであり;
R1は、H、アセトキシメチル、カルバモイル、カルボキシ、クロロエチルアミノカルボニル、ジメチルアミノメチル、エトキシカルボニル、ヒドロキシ、ヒドロキシエチルアミノカルボニル、ヒドロキシメチル、メトキシ、メトキシカルボニル、メトキシメチル、メチル、モルホリニルカルボニル、モルホリニルメチル又はトリフルオロメチルであり;
R2は、H又はクロロであり;
R3は、H、ブロモ又はトリフルオロメチルであり;
R4は、H又はクロロであり;
R5は、H、(カルボキシシクロブトキシ)エトキシ、(カルボキシメトキシ)エトキシ、(ヒドロキシエチル)2アミノ、(メトキシカルボニル)フェニルメトキシ、(メトキシカルボニル)ピペリジニル、(メトキシオキソエトキシ)エトキシ、ブロモ、カルボキシフェニルメトキシ、カルボキシピペリジニル、クロロ、ジメチルアミノ、エトキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシエトキシ、メトキシ、モルホリニル、ピロリジニルであり;
R6は、H、ブロモ、ヒドロキシメチル又はトリフルオロメチルであり;
ただし、R5及びR6は同時にHではない;
化合物、又はその薬学的に許容される塩、又はエナンチオマー、又はジアステレオマーである。
本発明のさらなる実施形態は、(iii)式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩若しくはエナンチオマー若しくはジアステレオマーであって、式中、R1は、H、カルバモイル、カルボキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシC1-6アルキルアミノカルボニル、ヒドロキシC1-6アルキル、C1-6アルキル又はモルホリニルカルボニルである。
本発明のさらなる実施形態は、(iv)式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩若しくはエナンチオマー若しくはジアステレオマーであって、式中、R1は、H、カルバモイル、カルボキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシエチルアミノカルボニル、ヒドロキシメチル、メチル又はモルホリニルカルボニルである。
本発明のさらなる実施形態は、(v)R2がHである、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、若しくはエナンチオマー、若しくはジアステレオマーである。
本発明のさらなる実施形態は、(vi)R5が、H、(C1-6アルコキシカルボニル)ピペリジニル、(C1-6アルコキシカルボニルC1-6アルコキシ)C1-6アルコキシ、(C1-6アルキル)2アミノ、(カルボキシC1-6アルコキシ)C1-6アルコキシ、(カルボキシC3-7シクロアルコキシ)C1-6アルコキシ、(ヒドロキシC1-6アルキル)2アミノ、C1-6アルコキシ、カルボキシフェニルC1-6アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシC1-6アルコキシ又はモルホリニルである、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、若しくはエナンチオマー、若しくはジアステレオマーである。
本発明のさらなる実施形態は、(vii)式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、又はエナンチオマー、又はジアステレオマーであって、式中、R5は、H、(カルボキシシクロブトキシ)エトキシ、(カルボキシメトキシ)エトキシ、(ヒドロキシエチル)2アミノ、(メトキシカルボニル)ピペリジニル、(メトキシオキソエトキシ)エトキシ、ブロモ、カルボキシフェニルメトキシクロロ、ジメチルアミノ、ヒドロキシエトキシ、メトキシ又はモルホリニルである。
本発明の別の実施形態(viii)では、本発明の特定の化合物は、以下:
2-(4-ブロモフェニル)-8-クロロキナゾリン;
2-(3-ブロモフェニル)-8-クロロキナゾリン;
7-ブロモ-4-メチル-2-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]キナゾリン;
2-(3-ブロモフェニル)-6-クロロ-4-メチル-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン;
4-(8-クロロキナゾリン-2-イル)フェノール;
メチル3-((4-(8-クロロキナゾリン-2-イル)フェノキシ)メチル)ベンゾエート;
3-((4-(8-クロロキナゾリン-2-イル)フェノキシ)メチル)安息香酸;
3-((4-(8-クロロ-4-メチルキナゾリン-2-イル)フェノキシ)メチル)安息香酸;
2-[4-(8-クロロ-4-メチル-キナゾリン-2-イル)フェノキシ]エタノール;
メチル2-[2-[4-(8-クロロ-4-メチル-キナゾリン-2-イル)フェノキシ]エトキシ]アセテート;
2-[2-[4-(8-クロロ-4-メチル-キナゾリン-2-イル)フェノキシ]エトキシ]酢酸;
シス-3-[2-[4-(8-クロロ-4-メチル-キナゾリン-2-イル)フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸;
8-クロロ-2-(4-クロロフェニル)-4-メチルキナゾリン;
2-(2-(4-(4-メチル-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-2-イル)フェノキシ)エトキシ)酢酸;
3-(2-(4-(4-メチル-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-2-イル)フェノキシ)エトキシ)シクロブタンカルボン酸;
2-(3-ブロモフェニル)-4-(メトキシメチル)-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン;
1-(2-(3-ブロモフェニル)-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-4-イル)-N,N-ジメチルメタンアミン;
4-((2-(3-ブロモフェニル)-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-4-イル)メチル)モルホリン;
2-(2-(3-ブロモベンズアミド)-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-2-オキソエチルアセテート;
(2-(3-ブロモフェニル)-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-4-イル)メタノール;
(8-クロロ-2-(4-クロロフェニル)キナゾリン-4-イル)メタノール;
(3-(4-メチル-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-2-イル)フェニル)メタノール;
8-クロロ-2-(6-クロロピリジン-3-イル)-4-メチルキナゾリン;
8-クロロ-2-(6-クロロピリジン-3-イル)キナゾリン;
5-(8-クロロキナゾリン-2-イル)ピリジン-2-オール;
5-(8-クロロキナゾリン-2-イル)-N,N-ジメチルピリジン-2-アミン;
4-(5-(8-クロロキナゾリン-2-イル)ピリジン-2-イル)モルホリン;
2,2’-((5-(8-クロロキナゾリン-2-イル)ピリジン-2-イル)アザンジイル)ジエタノール;
メチル1-(5-(8-クロロキナゾリン-2-イル)ピリジン-2-イル)ピペリジン-4-カルボキシレート;
1-(5-(8-クロロキナゾリン-2-イル)ピリジン-2-イル)ピペリジン-4-カルボン酸;
2-(3-ブロモ-フェニル)-7-トリフルオロメチル-キナゾリン-4-カルボン酸;
メチル2-(3-ブロモフェニル)-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-4-カルボキシレート;
8-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)キナゾリン-4-カルボン酸;
8-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)キナゾリン-4-カルボキサミド;
8-クロロ-N-(2-ヒドロキシエチル)-2-(4-メトキシフェニル)キナゾリン-4-カルボキサミド;
8-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)キナゾリン;
2-(4-ブロモフェニル)-8-クロロキナゾリン-4-カルボン酸;
エチル2-(4-ブロモフェニル)-8-クロロ-キナゾリン-4-カルボキシレート;
2-(4-ブロモフェニル)-8-クロロ-N-(2-クロロエチル)キナゾリン-4-カルボキサミド;
2-(4-ブロモフェニル)-8-クロロ-4-メチル-キナゾリン;
2-[4-(8-クロロキナゾリン-2-イル)フェノキシ]エタノール;
シス-3-[2-[4-(8-クロロキナゾリン-2-イル)フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸;
2-(4-ブロモフェニル)-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-4-カルボン酸;
[2-(4-ブロモフェニル)-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-4-イル]-モルホリノ-メタノン;
8-クロロ-2-(6-クロロ-3-ピリジル)キナゾリン-4-カルボン酸;
8-クロロ-2-(6-クロロ-3-ピリジル)キナゾリン-4-カルボキサミド;
8-クロロ-2-(6-メトキシ-3-ピリジル)キナゾリン-4-カルボン酸;
8-クロロ-2-(6-エトキシ-3-ピリジル)キナゾリン-4-カルボン酸;
8-クロロ-2-(6-ピロリジン-1-イル-3-ピリジル)キナゾリン-4-カルボン酸;
シス-2-[6-[2-(3-カルボキシシクロブトキシ)エトキシ]-3-ピリジル]-8-クロロ-キナゾリン-4-カルボン酸;
2-[2-[[5-(8-クロロキナゾリン-2-イル)-2-ピリジル]オキシ]エトキシ]酢酸;
8-クロロ-2-(6-クロロ-3-ピリジル)-N-(2-ヒドロキシエチル)キナゾリン-4-カルボキサミド;
[8-クロロ-2-(6-クロロ-3-ピリジル)キナゾリン-4-イル]-モルホリノ-メタノン;
シス-3-[2-[[5-(8-クロロ-4-ヒドロキシ-キナゾリン-2-イル)-2-ピリジル]オキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸;
3-(2-(4-(8-クロロ-4-メトキシキナゾリン-2-イル)フェノキシ)エトキシ)シクロブタンカルボン酸;及び
3-[2-[4-[8-クロロ-4-(トリフルオロメチル)キナゾリン-2-イル]フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸;
から選択される化合物、又はその薬学的に許容される塩、又はエナンチオマー、又はジアステレオマー。
2-(4-ブロモフェニル)-8-クロロキナゾリン;
2-(3-ブロモフェニル)-8-クロロキナゾリン;
7-ブロモ-4-メチル-2-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]キナゾリン;
2-(3-ブロモフェニル)-6-クロロ-4-メチル-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン;
4-(8-クロロキナゾリン-2-イル)フェノール;
メチル3-((4-(8-クロロキナゾリン-2-イル)フェノキシ)メチル)ベンゾエート;
3-((4-(8-クロロキナゾリン-2-イル)フェノキシ)メチル)安息香酸;
3-((4-(8-クロロ-4-メチルキナゾリン-2-イル)フェノキシ)メチル)安息香酸;
2-[4-(8-クロロ-4-メチル-キナゾリン-2-イル)フェノキシ]エタノール;
メチル2-[2-[4-(8-クロロ-4-メチル-キナゾリン-2-イル)フェノキシ]エトキシ]アセテート;
2-[2-[4-(8-クロロ-4-メチル-キナゾリン-2-イル)フェノキシ]エトキシ]酢酸;
シス-3-[2-[4-(8-クロロ-4-メチル-キナゾリン-2-イル)フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸;
8-クロロ-2-(4-クロロフェニル)-4-メチルキナゾリン;
2-(2-(4-(4-メチル-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-2-イル)フェノキシ)エトキシ)酢酸;
3-(2-(4-(4-メチル-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-2-イル)フェノキシ)エトキシ)シクロブタンカルボン酸;
2-(3-ブロモフェニル)-4-(メトキシメチル)-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン;
1-(2-(3-ブロモフェニル)-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-4-イル)-N,N-ジメチルメタンアミン;
4-((2-(3-ブロモフェニル)-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-4-イル)メチル)モルホリン;
2-(2-(3-ブロモベンズアミド)-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-2-オキソエチルアセテート;
(2-(3-ブロモフェニル)-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-4-イル)メタノール;
(8-クロロ-2-(4-クロロフェニル)キナゾリン-4-イル)メタノール;
(3-(4-メチル-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-2-イル)フェニル)メタノール;
8-クロロ-2-(6-クロロピリジン-3-イル)-4-メチルキナゾリン;
8-クロロ-2-(6-クロロピリジン-3-イル)キナゾリン;
5-(8-クロロキナゾリン-2-イル)ピリジン-2-オール;
5-(8-クロロキナゾリン-2-イル)-N,N-ジメチルピリジン-2-アミン;
4-(5-(8-クロロキナゾリン-2-イル)ピリジン-2-イル)モルホリン;
2,2’-((5-(8-クロロキナゾリン-2-イル)ピリジン-2-イル)アザンジイル)ジエタノール;
メチル1-(5-(8-クロロキナゾリン-2-イル)ピリジン-2-イル)ピペリジン-4-カルボキシレート;
1-(5-(8-クロロキナゾリン-2-イル)ピリジン-2-イル)ピペリジン-4-カルボン酸;
2-(3-ブロモ-フェニル)-7-トリフルオロメチル-キナゾリン-4-カルボン酸;
メチル2-(3-ブロモフェニル)-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-4-カルボキシレート;
8-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)キナゾリン-4-カルボン酸;
8-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)キナゾリン-4-カルボキサミド;
8-クロロ-N-(2-ヒドロキシエチル)-2-(4-メトキシフェニル)キナゾリン-4-カルボキサミド;
8-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)キナゾリン;
2-(4-ブロモフェニル)-8-クロロキナゾリン-4-カルボン酸;
エチル2-(4-ブロモフェニル)-8-クロロ-キナゾリン-4-カルボキシレート;
2-(4-ブロモフェニル)-8-クロロ-N-(2-クロロエチル)キナゾリン-4-カルボキサミド;
2-(4-ブロモフェニル)-8-クロロ-4-メチル-キナゾリン;
2-[4-(8-クロロキナゾリン-2-イル)フェノキシ]エタノール;
シス-3-[2-[4-(8-クロロキナゾリン-2-イル)フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸;
2-(4-ブロモフェニル)-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-4-カルボン酸;
[2-(4-ブロモフェニル)-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-4-イル]-モルホリノ-メタノン;
8-クロロ-2-(6-クロロ-3-ピリジル)キナゾリン-4-カルボン酸;
8-クロロ-2-(6-クロロ-3-ピリジル)キナゾリン-4-カルボキサミド;
8-クロロ-2-(6-メトキシ-3-ピリジル)キナゾリン-4-カルボン酸;
8-クロロ-2-(6-エトキシ-3-ピリジル)キナゾリン-4-カルボン酸;
8-クロロ-2-(6-ピロリジン-1-イル-3-ピリジル)キナゾリン-4-カルボン酸;
シス-2-[6-[2-(3-カルボキシシクロブトキシ)エトキシ]-3-ピリジル]-8-クロロ-キナゾリン-4-カルボン酸;
2-[2-[[5-(8-クロロキナゾリン-2-イル)-2-ピリジル]オキシ]エトキシ]酢酸;
8-クロロ-2-(6-クロロ-3-ピリジル)-N-(2-ヒドロキシエチル)キナゾリン-4-カルボキサミド;
[8-クロロ-2-(6-クロロ-3-ピリジル)キナゾリン-4-イル]-モルホリノ-メタノン;
シス-3-[2-[[5-(8-クロロ-4-ヒドロキシ-キナゾリン-2-イル)-2-ピリジル]オキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸;
3-(2-(4-(8-クロロ-4-メトキシキナゾリン-2-イル)フェノキシ)エトキシ)シクロブタンカルボン酸;及び
3-[2-[4-[8-クロロ-4-(トリフルオロメチル)キナゾリン-2-イル]フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸;
から選択される化合物、又はその薬学的に許容される塩、又はエナンチオマー、又はジアステレオマー。
合成
本発明の化合物は、任意の従来の手段によって調製することができる。これらの化合物並びにそれらの出発物質を合成するための好適なプロセスは、以下のスキーム及びその後の実施例に提供されている。全ての置換基、特にR1~R8、X、G1、G2、A及びQは、特に指示しない限り、以下のように定義される。更に、特に明記しない限り、全ての反応、反応条件、略語及び記号は、当業者に周知の意味を有する。
本発明の化合物は、任意の従来の手段によって調製することができる。これらの化合物並びにそれらの出発物質を合成するための好適なプロセスは、以下のスキーム及びその後の実施例に提供されている。全ての置換基、特にR1~R8、X、G1、G2、A及びQは、特に指示しない限り、以下のように定義される。更に、特に明記しない限り、全ての反応、反応条件、略語及び記号は、当業者に周知の意味を有する。
スキーム1
式中、Xはハロゲンであり;QはOTf、OMs又はハロゲンであり;G1は、(カルボキシC3-7シクロアルコキシ)C1-6アルキル、(カルボキシC1-6アルコキシ)C1-6アルキル、(C1-6アルコキシカルボニルC1-6アルコキシ)C1-6アルキル、カルボキシフェニルC1-6アルキル、ヒドロキシC1-6アルキル又はC1-6アルキルであり;R7及びR8は、独立して、H、C1-6アルキル若しくはヒドロキシC1-6アルキルから選択されるか、又は、R7及びR8は、それらが結合している窒素と一緒になって3~8員環を形成する。
式IIの化合物は、マイクロ波照射下でのアリールアミジンVIIIと式Vの化合物の直接環化によって調製することができる。あるいは、式IIの化合物の合成は、式Vの化合物をアリールカルボニルクロリドVIでアシル化し、続いて、マイクロ波照射下、アンモニウム塩、例えば酢酸アンモニウムの存在下で式VIIの化合物を分子内環化することから調製することができる。
式IVの化合物は、マイクロ波照射下で式IIの化合物(式中R5はXである)を様々なアミンXXIIIでアミノ化することによって調製することができる。式IIIの化合物は、塩基、例えば水素化ナトリウムの存在下での式IIの化合物(式中R5はXである)のHO-G1-O-G2による置換、又は塩基、例えばK2CO3の存在下での式IIの化合物(式中R5はOH)のQ-G1-O-G2によるアルキル化によって調製することができる。
式XIIIの化合物は、中間体IXの加水分解、引き続いてベンゾイルクロリドVIでのアシル化から出発して調製して中間体XIを得、次いで、マイクロ波照射下での酢酸アンモニウムなどのアンモニウム塩による中間体XIの分子内環化により、式XIIIの化合物を得ることができる。あるいは、式XIIIの化合物は、式IXの化合物のアシル化によって式XIIの化合物を得、引き続いてマイクロ波照射下での酢酸アンモニウムなどのアンモニウム塩との環再配置反応から調製することができる。
式XVの化合物は、HATU及び塩化オキサリルなどのカップリング試薬の存在下で、式XIIIの化合物と異なるアミンXXIVとのカップリング反応によって調製することができる。
式XIVの化合物は、式XIIIの化合物の脱炭酸によって調製することができる。この反応は、エチレングリコールなどの脱炭酸試薬の存在下、マイクロ波照射下、又は塩化第二銅などの触媒の存在下で起こり得る。
式Iの化合物はまた、Pd(PPh3)4などの触媒の存在下で、中間体XVIとアリールホウ酸XVII又はホウ酸エステルXVIIIとの直接Suzukiクロスカップリング反応によって調製することもできる。
式XXIIの化合物は、CuBr2などの臭素化試薬の存在下での式XXの化合物の臭素化の後に、異なるアミンを使用した置換反応又は酢酸カリウム及び水酸化カリウムなどの塩基を使用した加水分解によって調製することができる。
本発明はまた、式(I)の化合物の調製のためのプロセスに関し、以下の工程のいずれか1つを含む:
(a)式(VII)
の化合物の、アンモニウム塩の存在下での分子内環化;
(b)式(V)
及びアリールアミジン(VIII)
の化合物の、環化;
(c)式(II)
の化合物の、塩基の存在下でのHO-G1との置換(式中、R5はXである);
(d)式(II)
の化合物の、アミン(XXIII)との置換(式中、R5はXである);
(e)式(II)
の化合物の、塩基の存在下でのQ-G1との置換(式中、R5はOHである);
(f)式(XI)
の化合物の、アンモニウム塩の存在下での分子内環化;
(g)式(XII)
の化合物の、アンモニウム塩の存在下での環転位反応;
(h)式(XIII)
の化合物の、カップリング試薬の存在下でのアミン(XXIV)とのカップリング反応;
(i)式(XIII)
の化合物の、脱炭酸試薬の存在下での脱炭酸;
(j)中間体(XVI)
の、触媒の存在下でのアリールホウ酸(XVII)又はホウ酸エステル(XVIII)とのSuzukiクロスカップリング反応;
(k)式(XXI)
の化合物のアミンによる置換反応、又は、式(XXI)の化合物の塩基による加水分解;
(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、A及びG1は、上で定義したとおりであり);
工程(a)、(f)、(g)におけるアンモニウム塩は、例えば、酢酸アンモニウムであることができ;
工程(c)、(e)における塩基は、例えば水素化ナトリウム、K2CO3であることができ;
工程(h)におけるカップリング試薬は、例えば、HATU及び塩化オキサリルであることができ;
ステップ(i)における脱炭酸試薬は、例えばエチレングリコールであることができ;
ステップ(j)における触媒は、例えば塩化第二銅であることができ;
工程(k)における塩基は、例えば、酢酸カリウム及び水酸化カリウムであることができる。
本発明はまた、式(I)の化合物の調製のためのプロセスに関し、以下の工程のいずれか1つを含む:
(a)式(VII)
(b)式(V)
(c)式(II)
(d)式(II)
(e)式(II)
(f)式(XI)
(g)式(XII)
(h)式(XIII)
(i)式(XIII)
(j)中間体(XVI)
(k)式(XXI)
(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、A及びG1は、上で定義したとおりであり);
工程(a)、(f)、(g)におけるアンモニウム塩は、例えば、酢酸アンモニウムであることができ;
工程(c)、(e)における塩基は、例えば水素化ナトリウム、K2CO3であることができ;
工程(h)におけるカップリング試薬は、例えば、HATU及び塩化オキサリルであることができ;
ステップ(i)における脱炭酸試薬は、例えばエチレングリコールであることができ;
ステップ(j)における触媒は、例えば塩化第二銅であることができ;
工程(k)における塩基は、例えば、酢酸カリウム及び水酸化カリウムであることができる。
式(I)の化合物はまた、上記の方法によって製造される場合、本発明の目的となる。
医薬組成物及び投与
本発明はまた、治療活性物質として使用するための式(I)の化合物に関する。別の実施形態は、本発明の化合物と、治療不活性担体、希釈剤又は賦形剤とを含有する医薬組成物又は医薬、並びにこのような組成物及び医薬品を調製するために本発明の化合物を使用する方法を提供する。一例では、式(I)の化合物が、周囲温度で、適切なpHで、及び所望の程度の純度で、生理学的に許容される担体、すなわち、使用される投与量及び濃度においてレシピエントに対して非毒性である担体と混合することによって、生薬投与形態に製剤化され得る。製剤のpHは、特定の用途及び化合物の濃度に主に依存するが、好ましくは約3~約8の範囲である。一例では、式(I)の化合物は、pH5の酢酸緩衝剤中で製剤化される。別の実施形態では、式(I)の化合物が無菌である。化合物は、例えば、固体若しくは非晶質組成物として、凍結乾燥製剤として、又は水溶液として保管され得る。
本発明はまた、治療活性物質として使用するための式(I)の化合物に関する。別の実施形態は、本発明の化合物と、治療不活性担体、希釈剤又は賦形剤とを含有する医薬組成物又は医薬、並びにこのような組成物及び医薬品を調製するために本発明の化合物を使用する方法を提供する。一例では、式(I)の化合物が、周囲温度で、適切なpHで、及び所望の程度の純度で、生理学的に許容される担体、すなわち、使用される投与量及び濃度においてレシピエントに対して非毒性である担体と混合することによって、生薬投与形態に製剤化され得る。製剤のpHは、特定の用途及び化合物の濃度に主に依存するが、好ましくは約3~約8の範囲である。一例では、式(I)の化合物は、pH5の酢酸緩衝剤中で製剤化される。別の実施形態では、式(I)の化合物が無菌である。化合物は、例えば、固体若しくは非晶質組成物として、凍結乾燥製剤として、又は水溶液として保管され得る。
組成物は、良好な医療行為と一致した様式で製剤化、投薬、及び投与される。これに関連して考慮すべき要因としては、処置される特定の障害、処置される特定の哺乳動物、個々の患者の臨床状態、障害の原因、薬剤の送達部位、投与方法、投与スケジュール、及び医療従事者に既知である他の要因が挙げられる。投与される化合物の「有効量」は、このような考慮事項によって支配され、HBV患者のcccDNAを阻害し、結果として血清中のHBsAg及びHBeAg(HBV e抗原)の減少をもたらすために必要な最小量である。例えば、このような量は、正常な細胞、又は全体として哺乳動物に毒性である量を下回り得る。
一例では、1回の投薬当たり非経口投与される本発明の化合物の薬学的有効量は、1日当たり約0.1~100mg/患者の体重kg、あるいは約0.1~50mg/患者の体重kgの範囲となり、使用される化合物の典型的な初期範囲は、0.3~15mg/kg/日となる。別の実施形態では、錠剤及びカプセル剤などの経口単位剤形は、好ましくは、約25~約1000mgの本発明の化合物を含有する。
本発明の化合物は、経口、局所(頬側及び舌下を含む)、直腸、膣、経皮、非経口、皮下、腹腔内、肺内、皮内、クモ膜下腔内、並びに硬膜外及び鼻腔内、並びに局所処置で所望される場合、病変内投与を含む、任意の好適な手段によって投与され得る。非経口輸液には、筋肉内投与、静脈内投与、動脈内投与、腹腔内投与、又は皮下投与が含まれる。
本発明の化合物は、任意の便利な投与形態、例えば錠剤、粉末、カプセル、溶液、分散液、懸濁液、シロップ剤、スプレー、座薬、ゲル、エマルション、貼付剤などで、投与され得る。そのような組成物は、薬学的調製物において慣用的な成分、例えば、希釈剤、担体、pH調整剤、甘味料、増量剤及びさらなる活性剤を含有し得る。
典型的な製剤は、本発明の化合物と担体又は賦形剤とを混合することによって調製される。好適な担体及び賦形剤は当業者に周知であり、例えば、Ansel,Howard C.,et al.,Ansel’s Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems.Philadelphia:Lippincott,Williams&Wilkins,2004;Gennaro,Alfonso R.,et al.Remington:The Science and Practice of Pharmacy.Philadelphia:Lippincott,Williams&Wilkins,2000;及びRowe,Raymond C.Handbook of Pharmaceutical Excipients.Chicago,Pharmaceutical Press,2005に詳細に記載されている。製剤はまた、薬物(すなわち、本発明の化合物又はその薬学的組成物)の的確な提示を提供する、又は医薬組成物(すなわち、医薬品)の製造を補助するために、1種以上の緩衝剤、安定化剤、界面活性剤、湿潤剤、潤滑剤、乳化剤、懸濁化剤、防腐剤、抗酸化剤、乳白剤(opaquing agent)、流動促進剤、加工助剤、着色剤、甘味剤、芳香剤、香味剤、希釈剤及び他の既知の添加剤も含み得る。
適切な経口剤形の例は、約90~30mgの無水ラクトース、約5~40mgのクロスカルメロースナトリウム、約5~30mgのポリビニルピロリドン(PVP)K30、及び約1~10mgのステアリン酸マグネシウムを配合された約25~500mgの本発明の化合物を含有する錠剤である。粉末化成分は、最初に一緒に混合され、その後、PVPの溶液と混合される。得られた組成物を乾燥させ、顆粒化し、ステアリン酸マグネシウムと混合し、従来の装置を使用して、錠剤形態に圧縮することができる。エアゾール製剤の例は、例えば5~400mgの本発明の化合物を好適な緩衝溶液、例えばリン酸緩衝液に溶解し、所望であれば、等張化剤、例えば塩化ナトリウムなどの塩を添加することによって調製され得る。溶液は、不純物及び汚染物を除去するために、例えば、0.2ミクロンのフィルタを使用して濾過され得る。
したがって、一実施形態は、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、若しくはエナンチオマー、若しくはジアステレオマーを含む医薬組成物を含む。
さらなる実施形態は、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、若しくはエナンチオマー、若しくはジアステレオマーを、薬学的に許容される担体又は賦形剤と共に含む医薬組成物を含む。
別の実施形態は、HBV感染症の処置に使用するための、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、若しくはエナンチオマー、若しくはジアステレオマーを含む医薬組成物を含む。
適応症及び処置方法
本発明の化合物は、HBV cccDNAを阻害し、抗HBV活性を有することができる。したがって、本発明の化合物は、HBV感染症の処置又は予防に有用である。
本発明の化合物は、HBV cccDNAを阻害し、抗HBV活性を有することができる。したがって、本発明の化合物は、HBV感染症の処置又は予防に有用である。
本発明は、HBV cccDNAを阻害するための式(I)の化合物の使用に関する。
本発明はまた、HBeAgを阻害するための式(I)の化合物の使用に関する。
本発明はさらに、HBsAgを阻害するための式(I)の化合物の使用に関する。
本発明は、HBV DNAを阻害するための式(I)の化合物の使用に関する。
本発明は、HBV感染症を処置又は予防するための式(I)の化合物の使用に関する。
HBV感染症に関連する疾患の処置又は予防に有用な医薬品を調製するための式(I)の化合物の使用が、本発明の目的である。
本発明は、特に、HBV感染症を処置又は予防するための医薬品を調製するための式(I)の化合物の使用に関する。
別の実施形態は、HBV感染症を処置又は予防する方法であって、有効量の式(I)の化合物、又はそのエナンチオマー、ジアステレオマー、プロドラッグ若しくは薬学的に許容される塩を投与するステップを含む方法を含む。
本発明は、以下の実施例を参照することによってより充分に理解される。しかしながら、本実施例は、本発明の範囲を制限するものとして解釈されるべきではない。
本明細書で使用される略語は、以下のとおりである:
AcOH:酢酸
BBr3:三臭化ホウ素
DCM:ジクロロメタン
DMAP:4-ジメチルアミノピリジン
DMA:酢酸ジメチルアミド
DME:ジメトキシエタン
DMF:N,N-ジメチルホルムアミド
DPPF:1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン
EC50:ある阻害剤に対して可能な最大応答の50%をもたらす、その阻害剤のモル濃度。
FBS:ウシ胎仔血清
HATU:1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム
3-オキシドヘキサフルオロホスフェート
H2O2:過酸化水素
HPLC:高速液体クロマトグラフィ
hr(s):時間
min:分
MS(ESI):質量分析(エレクトロスプレーイオン化)
Ms:メチルスルホニル
NCS:N-クロロスクシンイミド
NMP:N-メチル-2-ピロリドン
obsd.:実測値
PE:石油エーテル
PPh3:トリフェニルホスフィン
rt:室温
Tf:トリフルオロメタンスルホニル
TFA:トリフルオロ酢酸
THF:テトラヒドロフラン
TMS:トリメチルシリル
Ts:p-トリルスルホニル
δ:化学シフト
AcOH:酢酸
BBr3:三臭化ホウ素
DCM:ジクロロメタン
DMAP:4-ジメチルアミノピリジン
DMA:酢酸ジメチルアミド
DME:ジメトキシエタン
DMF:N,N-ジメチルホルムアミド
DPPF:1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン
EC50:ある阻害剤に対して可能な最大応答の50%をもたらす、その阻害剤のモル濃度。
FBS:ウシ胎仔血清
HATU:1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム
3-オキシドヘキサフルオロホスフェート
H2O2:過酸化水素
HPLC:高速液体クロマトグラフィ
hr(s):時間
min:分
MS(ESI):質量分析(エレクトロスプレーイオン化)
Ms:メチルスルホニル
NCS:N-クロロスクシンイミド
NMP:N-メチル-2-ピロリドン
obsd.:実測値
PE:石油エーテル
PPh3:トリフェニルホスフィン
rt:室温
Tf:トリフルオロメタンスルホニル
TFA:トリフルオロ酢酸
THF:テトラヒドロフラン
TMS:トリメチルシリル
Ts:p-トリルスルホニル
δ:化学シフト
一般的な実験条件
中間体及び最終化合物を、以下の機器のうちの1つを用いたフラッシュクロマトグラフィーによって精製した:i)Biotage SP1システム及びQuad12/25Cartridgeモジュール。ii)ISCOコンビフラッシュクロマトグラフィー機。シリカゲルブランド及び孔径:i)KP-SIL 60Å、粒径:40~60μm;ii)CAS登録番号:シリカゲル:63231-67-4、粒径:47~60ミクロンシリカゲル;iii)Qingdao Haiyang Chemical Co.,Ltd製のZCX、細孔:200~300又は300~400。
中間体及び最終化合物を、以下の機器のうちの1つを用いたフラッシュクロマトグラフィーによって精製した:i)Biotage SP1システム及びQuad12/25Cartridgeモジュール。ii)ISCOコンビフラッシュクロマトグラフィー機。シリカゲルブランド及び孔径:i)KP-SIL 60Å、粒径:40~60μm;ii)CAS登録番号:シリカゲル:63231-67-4、粒径:47~60ミクロンシリカゲル;iii)Qingdao Haiyang Chemical Co.,Ltd製のZCX、細孔:200~300又は300~400。
中間体及び最終化合物を、X Bridge(商標)Perp C18(5μm、OBD(商標)30×100mm)カラム又はSunFire(商標)Perp C18(5μm、OBD(商標)30×100mm)カラムを使用して逆相カラムで分取HPLCによって精製した。
LC/MSスペクトルは、Waters UPLC-SQD質量を用いて得た。標準的なLC/MS条件は以下のとおりであった(運転時間3分):
酸性条件:A:H2O中の0.1%ギ酸及び1%アセトニトリル;B:アセトニトリル中の0.1%ギ酸;
塩基性条件:A:H2O中の0.05%NH3・H2O、B:アセトニトリル。
酸性条件:A:H2O中の0.1%ギ酸及び1%アセトニトリル;B:アセトニトリル中の0.1%ギ酸;
塩基性条件:A:H2O中の0.05%NH3・H2O、B:アセトニトリル。
質量スペクトル(MS):一般的に、親質量を示すイオンのみを報告し、特に明記しない限り、引用される質量イオンは正の質量イオン(M+H)+である。
NMRスペクトルは、Bruker Avance 400MHzを使用して取得した。
空気に敏感な試薬を伴う全ての反応は、アルゴン雰囲気下で実施した。試薬は、特に明記しない限り、さらに精製することなく、商業的な供給元から受け取ったまま使用した。
2-(4-ブロモフェニル)-8-クロロキナゾリンの調製
2-アミノ-3-クロロベンズアルデヒド(200mg、1.29mmol)及び4-ブロモベンズイミドアミド塩酸塩(303mg、1.29mmol)を含むNMP(3mL)の混合物を、マイクロ波照射下、210℃で1時間加熱した。rtに冷却した後、反応混合物をEtOAc(10mL)と水(10mL)に分配し、分離した水相をEtOAc(10mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、100:10から100:50(v/v)のPE-EtOAcでの勾配溶出を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィにより精製して、2-(4-ブロモフェニル)-8-クロロキナゾリン(300mg、実施例1)を固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 9.78-9.81(m,1H),8.51-8.57(m,2H),8.24(dd,J=1.22,7.58Hz,1H),8.19(dd,J=1.22,8.07Hz,1H),7.79-7.85(m,2H),7.75(t,J=7.82Hz,1H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:319.0.
2-アミノ-3-クロロベンズアルデヒド(200mg、1.29mmol)及び4-ブロモベンズイミドアミド塩酸塩(303mg、1.29mmol)を含むNMP(3mL)の混合物を、マイクロ波照射下、210℃で1時間加熱した。rtに冷却した後、反応混合物をEtOAc(10mL)と水(10mL)に分配し、分離した水相をEtOAc(10mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、100:10から100:50(v/v)のPE-EtOAcでの勾配溶出を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィにより精製して、2-(4-ブロモフェニル)-8-クロロキナゾリン(300mg、実施例1)を固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 9.78-9.81(m,1H),8.51-8.57(m,2H),8.24(dd,J=1.22,7.58Hz,1H),8.19(dd,J=1.22,8.07Hz,1H),7.79-7.85(m,2H),7.75(t,J=7.82Hz,1H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:319.0.
2-(3-ブロモフェニル)-8-クロロキナゾリンの調製
実施例2は、実施例1と同様に、4-ブロモベンズイミドアミド塩酸塩の代わりに3-ブロモベンズイミドアミド塩酸塩(75.7mg、0.321mmol)を用いて調製した。2-(3-ブロモフェニル)-8-クロロキナゾリン(実施例2、19mg)を固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 9.82(s,1H),8.73(t,J=1.83Hz,1H),8.61(d,J=8.31Hz,1H),8.26(dd,J=1.22,7.58Hz,1H),8.21(dd,J=1.22,8.07Hz,1H),7.81(ddd,J=0.98,2.08,7.95Hz,1H),7.76(t,J=7.83Hz,1H),7.59(t,J=7.95Hz,1H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:319.0.
実施例2は、実施例1と同様に、4-ブロモベンズイミドアミド塩酸塩の代わりに3-ブロモベンズイミドアミド塩酸塩(75.7mg、0.321mmol)を用いて調製した。2-(3-ブロモフェニル)-8-クロロキナゾリン(実施例2、19mg)を固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 9.82(s,1H),8.73(t,J=1.83Hz,1H),8.61(d,J=8.31Hz,1H),8.26(dd,J=1.22,7.58Hz,1H),8.21(dd,J=1.22,8.07Hz,1H),7.81(ddd,J=0.98,2.08,7.95Hz,1H),7.76(t,J=7.83Hz,1H),7.59(t,J=7.95Hz,1H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:319.0.
DCM(10mL)中、1-(2-アミノ-4-ブロモフェニル)エタノン(300mg、1.4mmol)及びTEA(566mg、5.61mmol)の溶液に、4-(トリフルオロメチル)ベンゾイルクロリド(292mg、1.4mmol)を添加し、次いで、混合物を25℃で4時間撹拌した。反応が完了した後、混合物をDCM(40 mL)で希釈した。得られた有機溶液を1N HCl水溶液(25mL)、水(25mL)、飽和NaHCO3溶液(20mL)、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、次いで、真空中で濃縮した。残渣をEtOH(10mL)に懸濁した。生成物の沈殿物を回収し、乾燥させて、N-(2-アセチル-5-ブロモフェニル)-3-(トリフルオロメチル)ベンズアミド(250mg、化合物3a)を黄色固体として得た。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:386.0.
N-(2-アセチル-5-ブロモフェニル)-3-(トリフルオロメチル)ベンズアミド(化合物3a、250mg、0.647mmol)及び酢酸アンモニウム(2g、33.3mmol)のEtOH(10mL)懸濁液を、マイクロ波照射下、80℃で0.5時間撹拌した。次いで、混合物を真空中で濃縮した。残渣を、100:10~100:50(v/v)のPE-EtOAcでの勾配溶出を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィにより精製して、7-ブロモ-4-メチル-2-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]キナゾリン(実施例3、130mg)を白色固体として得た。1H NMR(DMSO-d6、400MHz):δ ppm 8.81-8.87(m,2H),8.35-8.37(m,1H),8.28-8.32(m,1H),7.94-7.99(m,1H),7.90-7.94(m,1H),7.79-7.88(m,1H),3.03(s,3H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:367.3,369.3.
メチル2-アミノ-5-ヨード-4-(トリフルオロメチル)ベンゾエート(1.2g、3.48mmol)及び塩化銅(I)(1.2g、12.1mmol)を含むNMP(3mL)の混合物を、マイクロ波条件下にて150℃で0.5時間撹拌した。反応が完了した後、0.5N HCl水溶液(20mL)の添加によって混合物をクエンチし、EtOAc(20mL)で3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、100:10~100:50(v/v)のPE-EtOAcでの勾配溶出を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィにより精製して、2-アミノ-5-クロロ-4-(トリフルオロメチル)安息香酸メチル(化合物4a、620mg)を固体として得た。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:254.0.
THF(20 mL)、MeOH(5mL)及び水(0.5mL)の混合溶媒中のメチル2-アミノ-5-クロロ-4-(トリフルオロメチル)ベンゾエート(化合物4a、620mg、2.44mmol)の溶液に、LiOH(230mg、10mmol)を添加し、次いで、混合物をrtで一晩撹拌した。反応の完了後、AcOH(1.2g,20mmol)を添加することで、混合物をpH6.0に調節した。次いで、混合物をEtOAc(20mL)間で分配し、NH4Cl(20mL)で飽和させた。有機層を分離し、水相をEtOAc(20mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、100:10~100:50(v/v)のPE-EtOAcでの勾配溶出を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィにより精製して、2-アミノ-5-クロロ-4-(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物4b、460mg)を黄色固体として得た。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:240.1.
THF(5mL)中、2-アミノ-5-クロロ-4-(トリフルオロメチル)安息香酸(化合物4b、340mg、1.42mmol)の懸濁液に、DME中の3Nメチルリチウム(11.4mmol)を-78℃で添加した。添加が完了した後、反応混合物をrtに加温し、4時間撹拌し、次いで、飽和NH4Cl溶液(20mL)でクエンチし、EtOAc(50mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、100:10~100:50(v/v)のPE-EtOAcでの勾配溶出を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィにより精製して、1-(2-アミノ-5-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)エタノン(化合物4c、200mg)を黄色固体として得た。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:238.1.
1-(2-アミノ-5-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)エタノン(化合物4c、200mg、0.842mmol)及びDMAP(157mg、1.3mmol)を含むDCM(25mL)の溶液に、3-ブロモベンゾイルクロリド(175mg、0.797mmol)を添加した。混合物をrtで一晩撹拌し、次いで、2NのHCl水溶液(25mL)、水(50mL)、NaHCO3溶液(25mL)、及びブラインで順次洗浄した。次いで、有機層をMgSO4上で乾燥させ、真空中で濃縮して、N-[2-アセチル-4-クロロ-5-(トリフルオロメチル)フェニル]-3-ブロモ-ベンズアミド(化合物 4d、350mg)の粗生成物を黄色油状物として得、これを次の工程で直接使用した。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:420.1.
EtOH(15mL)中、N-[2-アセチル-4-クロロ-5-(トリフルオロメチル)フェニル]-3-ブロモ-ベンズアミド(化合物4d、300mg、0.713mmol)及び酢酸アンモニウム(4.5g、58.4mmol)の混合物を、マイクロ波照射下、85℃で1時間加熱した。rtに冷却した後、反応混合物を真空中で濃縮した。混合物をEtOAc(100mL)と水(100mL)に分配し、分離した水相をEtOAc(100mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をMeOH(15mL)に懸濁した。懸濁液をフィルタにかけ、乾燥させて、2-(3-ブロモフェニル)-6-クロロ-4-メチル-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン(実施例4、31.5mg)を淡黄色固体として得た。1H NMR(DMSO-d6、400MHz):δ ppm 8.70(s,2H),8.54(s,2H),7.76-7.84(m,1H),7.57(s,1H),3.06(s,3H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:401.0.
4-(8-クロロキナゾリン-2-イル)フェノールの調製
4-ブロモベンズイミドアミド塩酸塩の代わりに4-ヒドロキシベンズイミドアミド塩酸塩(200mg、1.16mmol)を用いて、実施例1と同様に4-(8-クロロキナゾリン-2-イル)フェノール(実施例5)を調製した。4-(8-クロロキナゾリン-2-イル)フェノール(実施例5、150mg)を固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 10.07-10.14(m,1H),9.68(s,1H),8.41-8.52(m,2H),8.15(s,1H),8.10(s,1H),7.65(t,J=7.82Hz,1H),6.91-7.00(m,2H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:257.0.
4-ブロモベンズイミドアミド塩酸塩の代わりに4-ヒドロキシベンズイミドアミド塩酸塩(200mg、1.16mmol)を用いて、実施例1と同様に4-(8-クロロキナゾリン-2-イル)フェノール(実施例5)を調製した。4-(8-クロロキナゾリン-2-イル)フェノール(実施例5、150mg)を固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 10.07-10.14(m,1H),9.68(s,1H),8.41-8.52(m,2H),8.15(s,1H),8.10(s,1H),7.65(t,J=7.82Hz,1H),6.91-7.00(m,2H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:257.0.
メチル3-((4-(8-クロロキナゾリン-2-イル)フェノキシ)メチル)ベンゾエートの調製
アセトニトリル(4mL)中、4-(8-クロロキナゾリン-2-イル)フェノール(実施例5、110mg、0.429mmol)の溶液に、K2CO3(88.8mg、0.643μmol)及びメチル3-(ブロモメチル)ベンゾエート(118mg、0.514mmol)をrtで添加した。混合物を60℃で2時間撹拌した。反応が完了した後、溶媒を真空中で除去した。残渣をEtOAc(10mL)と水(10mL)に分配し、分離した水相をEtOAc(10mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、100:10~100:50(v/v)のPE-EtOAcでの勾配溶出を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィにより精製して、メチル3-((4-(8-クロロキナゾリン-2-イル)フェノキシ)メチル)ベンゾアート(実施例6、120mg)を固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 9.72(s,1H),8.58(d,J=9.05Hz,2H),8.19(dd,J=1.22,7.34Hz,1H),8.14(dd,J=1.22,8.31Hz,1H),8.10(s,1H),7.95(d,J=7.83Hz,1H),7.79(d,J=8.07Hz,1H),7.68(t,J=7.83Hz,1H),7.55-7.62(m,1H),7.22-7.30(m,2H),5.33(s,2H),3.88(s,3H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:405.1.
アセトニトリル(4mL)中、4-(8-クロロキナゾリン-2-イル)フェノール(実施例5、110mg、0.429mmol)の溶液に、K2CO3(88.8mg、0.643μmol)及びメチル3-(ブロモメチル)ベンゾエート(118mg、0.514mmol)をrtで添加した。混合物を60℃で2時間撹拌した。反応が完了した後、溶媒を真空中で除去した。残渣をEtOAc(10mL)と水(10mL)に分配し、分離した水相をEtOAc(10mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、100:10~100:50(v/v)のPE-EtOAcでの勾配溶出を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィにより精製して、メチル3-((4-(8-クロロキナゾリン-2-イル)フェノキシ)メチル)ベンゾアート(実施例6、120mg)を固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 9.72(s,1H),8.58(d,J=9.05Hz,2H),8.19(dd,J=1.22,7.34Hz,1H),8.14(dd,J=1.22,8.31Hz,1H),8.10(s,1H),7.95(d,J=7.83Hz,1H),7.79(d,J=8.07Hz,1H),7.68(t,J=7.83Hz,1H),7.55-7.62(m,1H),7.22-7.30(m,2H),5.33(s,2H),3.88(s,3H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:405.1.
3-((4-(8-クロロキナゾリン-2-イル)フェノキシ)メチル)安息香酸の調製
THF(5mL)中、メチル3-((4-(8-クロロキナゾリン-2-イル)フェノキシ)メチル)ベンゾエート(実施例6、110mg、0.272mmol)の溶液に、2NのLiOH溶液(1mL)をrtで加え、混合物を50℃で1時間撹拌した。反応が完了した後、混合物を1N HCl水溶液の添加によってpH4に調整し、次いで、EtOAc(10mL)と水(10mL)に分配し、分離した水相をEtOAc(10mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮して、3-((4-(8-クロロキナゾリン-2-イル)フェノキシ)メチル)安息香酸(実施例7、50mg)を固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 9.72(s,1H),8.58(d,J=9.05Hz,2H),8.19(dd,J=1.22,7.58Hz,1H),8.14(dd,J=1.22,8.07Hz,1H),8.08(s,1H),7.93(d,J=7.83Hz,1H),7.75(d,J=7.58Hz,1H),7.68(t,J=7.83Hz,1H),7.56(t,J=7.83Hz,1H),7.25(d,J=9.05Hz,2H),5.32(s,2H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:391.1.
THF(5mL)中、メチル3-((4-(8-クロロキナゾリン-2-イル)フェノキシ)メチル)ベンゾエート(実施例6、110mg、0.272mmol)の溶液に、2NのLiOH溶液(1mL)をrtで加え、混合物を50℃で1時間撹拌した。反応が完了した後、混合物を1N HCl水溶液の添加によってpH4に調整し、次いで、EtOAc(10mL)と水(10mL)に分配し、分離した水相をEtOAc(10mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮して、3-((4-(8-クロロキナゾリン-2-イル)フェノキシ)メチル)安息香酸(実施例7、50mg)を固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 9.72(s,1H),8.58(d,J=9.05Hz,2H),8.19(dd,J=1.22,7.58Hz,1H),8.14(dd,J=1.22,8.07Hz,1H),8.08(s,1H),7.93(d,J=7.83Hz,1H),7.75(d,J=7.58Hz,1H),7.68(t,J=7.83Hz,1H),7.56(t,J=7.83Hz,1H),7.25(d,J=9.05Hz,2H),5.32(s,2H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:391.1.
1-(2-アミノ-3-クロロフェニル)エタノン(100mg、0.59mmol)及び4-ヒドロキシベンズイミドアミド塩酸塩(509mg、2.95mmol)を含むNMP(3mL)の混合物を、マイクロ波照射下、210℃で1時間加熱した。rtに冷却した後、反応混合物をEtOAc(10mL)と水(10mL)に分配し、分離した水相をEtOAc(10mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、100:20~100:100(v/v)のPE-EtOAcでの勾配溶出を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィにより精製して、4-(8-クロロ-4-メチルキナゾリン-2-イル)フェノール(化合物8a、200mg)を固体として得た。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:271.1.
工程2:メチル3-((4-(8-クロロ-4-メチルキナゾリン-2-イル)フェノキシ)メチル)ベンゾエートの調製
工程2:メチル3-((4-(8-クロロ-4-メチルキナゾリン-2-イル)フェノキシ)メチル)ベンゾエートの調製
実施例6と同様に、4-(8-クロロキナゾリン-2-イル)フェノール(実施例5)の代わりに4-(8-クロロ-4-メチルキナゾリン-2-イル)フェノール(化合物8a、200mg)を用いて化合物8bを調製した。メチル3-((4-(8-クロロ-4-メチルキナゾリン-2-イル)フェノキシ)メチル)ベンゾエート(化合物8b、200mg)を固体として得た。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:419.1.
実施例8は、実施例7と同様に、メチル3-((4-(8-クロロキナゾリン-2-イル)フェノキシ)メチル)ベンゾエート(実施例6)の代わりにメチル3-((4-(8-クロロ-4-メチルキナゾリン-2-イル)フェノキシ)メチル)ベンゾエート(化合物8b、200mg、0.477mmol)を使用することによって調製した。3-((4-(8-クロロ-4-メチルキナゾリン-2-イル)フェノキシ)メチル)安息香酸(実施例8、21mg)を固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 8.50(d,J=8.80Hz,2H),8.18(dd,J=1.10,8.19Hz,1H),8.07(dd,J=1.22,7.58Hz,1H),8.01(s,1H),7.86(d,J=7.58Hz,1H),7.68(d,J=7.58Hz,1H),7.56(t,J=7.95Hz,1H),7.46-7.52(m,1H),7.17(d,J=9.05Hz,2H),5.24(s,2H),2.94(s,3H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:405.1.
DMSO(50mL)中、2-(4-ブロモフェノキシ)エタノール(4.34g、20mmol、)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’-オクタメチル-2,2’-ビ(1,3,2-ジオキサボロラン)(5.59g、22mmol)、PdCl2(DPPF)-CH2Cl2付加物(439mg、0.600mmol)及び酢酸カリウム(5.89g、60mmol)の混合物を、90℃に4時間加熱した。rtに冷却した後、混合物をEtOAc(300mL)で希釈し、水(100mL)で2回洗浄した。有機層を分離し、真空中で濃縮した。残渣を、100:10~100:50(v/v)のPE-EtOAcでの勾配溶出を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィにより精製して、2-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェノキシ]エタノール(化合物9a、4.3g)を淡黄色油状物として得た。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:265.2.
1-(2-アミノ-3-クロロフェニル)エタノン(5.5g、32.4mmol)及びDMAP(0.7g、5.73mmol)を含むDCM(50mL)の溶液に、2,2,2-トリクロロアセチルクロリド(7.08g、38.9mmol)を0℃で滴下した。混合物を2時間撹拌した後、EtOAc(100mL)で希釈した。混合物を水(30mL)及び0.5N HCl水溶液(30mL)で別々に洗浄した。有機層を分離し、無水Na2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、100:10~100:50(v/v)のPE-EtOAcでの勾配溶出を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィにより精製して、N-(2-アセチル-6-クロロ-フェニル)-2,2,2-トリクロロアセトアミド(化合物9b、9.36g、92.1%)を淡黄色固体として得た。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:313.9.
N-(2-アセチル-6-クロロ-フェニル)-2,2,2-トリクロロアセトアミド(化合物9b、9.36g、29.8mmol)を含むTHF(20mL)溶液を、水酸化アンモニウムの溶液(15mL、385mmol)に加えた。混合物を一晩撹拌した。溶媒を蒸発させた後、8-クロロ-4-メチル-1H-キナゾリン-2-オン(化合物9c、5.78 g)を白色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:195.1.
8-クロロ-4-メチル-1H-キナゾリン-2-オン(化合物9c、3.5g、18mmol)を含むPOCl3(19.7g、12mL、129mmol)の懸濁液に、N,N-ジエチルアニリン(2.68g、18mmol)を添加し、混合物を80℃に3時間加熱した。rtに冷却した後、混合物をDCM(20mL)で希釈し、注意深く氷水でクエンチした。有機層を分離し、水相をDCM(20mL)で抽出した。合わせた有機相を真空中で濃縮した。残渣を、100:10~100:50(v/v)のPE-EtOAcでの勾配溶出を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィにより精製して、2,8-ジクロロ-4-メチル-キナゾリン(化合物9d、2.4g)を淡黄色固体として得た。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:213.2.
トルエン(7mL)、MeOH(1mL)及び水(1mL)中、2,8-ジクロロ-4-メチル-キナゾリン(化合物9d、800mg、3.75mmol)、2-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)フェノキシ]エタノール(化合物9a、992mg、3.75mmol)、Pd(Ph3P)4(130mg、0.113mmol)及びCs2CO3(1.84g、5.63mmol)の混合物に、N2を投入し、マイクロ波照射下、100℃で3時間加熱した。rtに冷却した後、混合物をEtOAc(50mL)で抽出し、水(10mL)で洗浄した。有機層を分離し、真空中で濃縮した。残渣を、100:10~100:50(v/v)のPE-EtOAcでの勾配溶出を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィにより精製して、2-[4-(8-クロロ-4-メチル-キナゾリン-2-イル)フェノキシ]エタノール(実施例 9、980mg、83.2%)を淡黄色固体として得た。1H NMR(DMSO-d6,400MHz)):δ ppm 8.51-8.58(m,2H),8.25(dd,J=1.22,8.31Hz,1H),8.14(dd,J=1.22,7.58Hz,1H),7.58-7.67(m,1H),7.10-7.17(m,2H),4.92(t,J=5.50Hz,1H),4.10(t,J=5.01Hz,2H),3.77(q,J=5.38Hz,2H),3.00(s,3H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:315.1.
メチル2-[2-[4-(8-クロロ-4-メチル-キナゾリン-2-イル)フェノキシ]エトキシ]アセテートの調製
2-[4-(8-クロロ-4-メチル-キナゾリン-2-イル)フェノキシ]エタノール(実施例9,700mg、2.22mmol)及び2,6-ルチジン(357mg、3.34mmol)を含むDCM(5mL)の溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(941mg、3.34mmol)を0℃で30分間にわたって滴下した。混合物をEtOAc(20mL)で希釈し、水(10mL)、0.5N HCl水溶液(10mL)及び水(10mL)で洗浄した。有機層を分離し、無水Na2SO4上で乾燥させ、次いで、真空中で濃縮した。残渣を、THF(5mL)中、メチル2-ヒドロキシアセテート(401mg、4.45mmol)及び水素化ナトリウム(80.1mg、3.34mmol)の予め調製した混合物に0℃で添加した。混合物を1時間撹拌した後、水でクエンチし、これをEtOAc(30mL)で抽出し、水(10mL)で洗浄した。有機層を分離し、真空中で濃縮した。残渣を、100:10~100:50(v/v)のPE-EtOAcでの勾配溶出を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィにより精製して、メチル2-[2-[4-(8-クロロ-4-メチル-キナゾリン-2-イル)フェノキシ]エトキシ]アセテート(実施例10,460mg)を淡黄色固体として得た。1H NMR(クロロホルム-d、400MHz):δ ppm 8.58(d,J=9.05Hz,2H),7.90(dd,J=8.31,1.22Hz,1H),7.85(dd,J=7.58,1.22Hz,1H),7.33-7.39(m,1H),6.98(d,J=8.93Hz,2H),4.16-4.24(m,4H),3.92(dd,J=5.44,3.85Hz,2H),3.69(s,3H),2.93(s,3H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:387.1.
2-[4-(8-クロロ-4-メチル-キナゾリン-2-イル)フェノキシ]エタノール(実施例9,700mg、2.22mmol)及び2,6-ルチジン(357mg、3.34mmol)を含むDCM(5mL)の溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(941mg、3.34mmol)を0℃で30分間にわたって滴下した。混合物をEtOAc(20mL)で希釈し、水(10mL)、0.5N HCl水溶液(10mL)及び水(10mL)で洗浄した。有機層を分離し、無水Na2SO4上で乾燥させ、次いで、真空中で濃縮した。残渣を、THF(5mL)中、メチル2-ヒドロキシアセテート(401mg、4.45mmol)及び水素化ナトリウム(80.1mg、3.34mmol)の予め調製した混合物に0℃で添加した。混合物を1時間撹拌した後、水でクエンチし、これをEtOAc(30mL)で抽出し、水(10mL)で洗浄した。有機層を分離し、真空中で濃縮した。残渣を、100:10~100:50(v/v)のPE-EtOAcでの勾配溶出を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィにより精製して、メチル2-[2-[4-(8-クロロ-4-メチル-キナゾリン-2-イル)フェノキシ]エトキシ]アセテート(実施例10,460mg)を淡黄色固体として得た。1H NMR(クロロホルム-d、400MHz):δ ppm 8.58(d,J=9.05Hz,2H),7.90(dd,J=8.31,1.22Hz,1H),7.85(dd,J=7.58,1.22Hz,1H),7.33-7.39(m,1H),6.98(d,J=8.93Hz,2H),4.16-4.24(m,4H),3.92(dd,J=5.44,3.85Hz,2H),3.69(s,3H),2.93(s,3H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:387.1.
2-[2-[4-(8-クロロ-4-メチル-キナゾリン-2-イル)フェノキシ]エトキシ]酢酸の調製
THF(5mL)及び水(5mL)中、メチル2-[2-[4-(8-クロロ-4-メチル-キナゾリン-2-イル)フェノキシ]エトキシ]アセテート(実施例10、300mg、776μmol)の溶液に、水酸化リチウム一水和物(81.4mg、1.94mmol)を添加し、混合物を2時間撹拌した。THFを真空中で除去した後、残った水溶液を1N HCl水溶液でpH2に酸性化して沈殿を形成し、次いで、液体をEtOAc(30mL)で抽出した。有機層を分離し、無水Na2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を熱EtOAc(5 mL)に溶解し、PE(10mL)を添加して淡黄色沈殿を形成し、これを回収し、真空中で乾燥させると、2-[2-[4-(8-クロロ-4-メチル-キナゾリン-2-イル)フェノキシ]エトキシ]酢酸(実施例11、271mg)が得られた。1H NMR(DMSO-d6,400MHz)):δ ppm 12.67(br s,1H),8.50-8.59(m,2H),8.25(dd,J=8.31,1.22Hz,1H),8.14(dd,J=7.52,1.16Hz,1H),7.57-7.67(m,1H),7.15(d,J=9.05Hz,2H),4.23(dd,J=5.44,3.61Hz,2H),4.13(s,2H),3.82-3.91(m,2H),3.00(s,3H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:374.1.
THF(5mL)及び水(5mL)中、メチル2-[2-[4-(8-クロロ-4-メチル-キナゾリン-2-イル)フェノキシ]エトキシ]アセテート(実施例10、300mg、776μmol)の溶液に、水酸化リチウム一水和物(81.4mg、1.94mmol)を添加し、混合物を2時間撹拌した。THFを真空中で除去した後、残った水溶液を1N HCl水溶液でpH2に酸性化して沈殿を形成し、次いで、液体をEtOAc(30mL)で抽出した。有機層を分離し、無水Na2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を熱EtOAc(5 mL)に溶解し、PE(10mL)を添加して淡黄色沈殿を形成し、これを回収し、真空中で乾燥させると、2-[2-[4-(8-クロロ-4-メチル-キナゾリン-2-イル)フェノキシ]エトキシ]酢酸(実施例11、271mg)が得られた。1H NMR(DMSO-d6,400MHz)):δ ppm 12.67(br s,1H),8.50-8.59(m,2H),8.25(dd,J=8.31,1.22Hz,1H),8.14(dd,J=7.52,1.16Hz,1H),7.57-7.67(m,1H),7.15(d,J=9.05Hz,2H),4.23(dd,J=5.44,3.61Hz,2H),4.13(s,2H),3.82-3.91(m,2H),3.00(s,3H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:374.1.
化合物12aを、2-ヒドロキシ酢酸メチルの代わりにシス-エチル3-ヒドロキシシクロブタンカルボキシレート(137mg、0.953mmol)を使用することによって実施例10と同様に調製した。シス-エチル3-[2-[4-(8-クロロ-4-メチル-キナゾリン-2-イル)フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシレート(化合物 12a、140mg)を淡黄色固体として得た。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:441.2.
実施例12は、実施例11と同様に、メチル2-[2-[4-(8-クロロ-4-メチル-キナゾリン-2-イル)フェノキシ]エトキシ]アセテート(実施例10)の代わりにシス-エチル3-[2-[4-(8-クロロ-4-メチル-キナゾリン-2-イル)フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボキシレート(化合物12a、130mg、0.295mmol)を用いて調製した。シス-3-[2-[4-(8-クロロ-4-メチル-キナゾリン-2-イル)フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸(実施例 12、95mg)を白色固体として得た。1H NMR(DMSO-d6,400 MHz)):δ ppm 12.15(br s,1H),8.55(d,J=8.93Hz,2H),8.24(dd,J=8.25,1.16Hz,1H),8.13(dd,J=7.52,1.16Hz,1H),7.58-7.67(m,1H),7.14(d,J=8.93Hz,2H),4.14-4.23(m,2H),3.90-4.02(m,1H),3.63-3.72(m,2H),3.00(s,3H),2.54-2.64(m,1H),2.41-2.49(m,2H),1.96-2.06(m,2H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:413.1.
2,8-ジクロロ-4-メチル-キナゾリン(化合物9d、200mg、0.939mmol)及び(4-クロロフェニル)ボロン酸(147mg、0.939mmol)を含む1,4-ジオキサン(6mL)の溶液に、2N K2CO3水溶液(1.5mL)及びPd(Ph3P)4(86.8mg、0.075mmol)をrtで添加し、混合物を110℃で3時間撹拌した。rtに冷却した後、反応混合物をEtOAc(10mL)と水(10mL)に分配し、分離した水相をEtOAc(10mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、100:10~100:50(v/v)のPE-EtOAcでの勾配溶出を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィにより精製して、8-クロロ-2-(4-クロロフェニル)-4-メチルキナゾリン(実施例13、200mg)を固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 8.63-8.70(m,2H),8.21(dd,J=0.98,8.31Hz,1H),8.06(dd,J=0.98,7.58Hz,1H),7.62(t,J=7.95Hz,1H),7.51-7.58(m,2H),3.05(s,3H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:289.0.
エチル2-(2-ヒドロキシエトキシ)アセテート(6g、40.5mmol)及びN,N-ジメチルピリジン-4-アミン(4.95g、40.5mmol)を含むDCM(80mL)の溶液に、4-メチルベンゼン-1-スルホニルクロリド(8.49g、44.5mmol)を0℃で添加し、次いで、混合物をrtに48時間加温した。反応が完了した後、混合物をDCM(200mL)と水(100mL)に分配し、分離した有機層を1N HCl水溶液(50mL)、飽和NaHCO3(50mL)溶液及びブライン(30mL)で洗浄した。有機相をNa2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮して、粗エチル2-(2-(トシルオキシ)エトキシ)アセテート(化合物14a、6g、49%)を無色油状物として得た。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:303.1
DCM(10 mL)中、1-(2-アミノ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)エタノン(6.01g、29.5mmol)の攪拌溶液に、4-メトキシ-ベンジルクロリド(5.03g、29.5mmol)及び4-メチルモルホリン(2.99g、29.5mmol)を0℃Cで添加し、次いで、混合物をrtで一晩攪拌した。混合物をDCM(100mL)と水(100mL)に分配し、分離した水相をDCM(100mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、100:10~100:50(v/v)のPE-EtOAcでの勾配溶出を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィにより精製して、N-(2-アセチル-5-(トリフルオロメチル)フェニル)-4-メトキシベンズアミド(化合物14b、7 g)を淡黄色固体として得た。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:338.1
EtOH(60mL)中、N-(2-アセチル-5-(トリフルオロメチル)フェニル)-4-メトキシベンズアミド(化合物14b、10g、29.6mmol)及び酢酸アンモニウム(11.4g、148mmol)の混合物を、80℃で1時間撹拌した。rtに冷却した後、混合物をEtOAc(100mL)と水(100mL)に分配し、分離した水相をEtOAc(100mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、100:10~100:50(v/v)のPE-EtOAcでの勾配溶出を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィにより精製して、2-(4-メトキシフェニル)-4-メチル-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン(化合物14c、8g)を淡黄色泡状物として得た。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:319.1
DCM(20mL)中の2-(4-メトキシフェニル)-4-メチル-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン(化合物14c、4g、12.6 mmol)の溶液に、DCM中の3.0Mトリブロモボラン溶液(16.8mL、50.3mmol)を加えた。反応混合物をrtで一晩撹拌した後、注意深く氷水(100mL)に注いだ。溶液をEtOAc(100mL)と水(100mL)に分配し、分離した水相をEtOAc(100mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮して、粗4-(4-メチル-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-2-イル)フェノール(化合物14d、3g)を黄色固体として得た。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:305.1
DMF(5mL)中、4-(4-メチル-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-2-イル)フェノール(化合物14d、400mg、1.31mmol)、エチル2-(2-(トシルオキシ)エトキシ)アセテート(化合物14a、437mg、1.45mmol)の溶液に、K2CO3(363mg、2.63mmol)を添加し、混合物を50℃に一晩加熱した。rtに冷却した後、混合物をEtOAc(20mL)と水(20mL)に分配し、分離した水相をEtOAc(10mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮して、粗エチル2-(2-(4-(4-メチル-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-2-イル)フェノキシ)エトキシ)アセテート(化合物14e、450mg、1.04mmol)を黄色固体として得た。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:435.1
THF(4mL)中、エチル2-(2-(4-(4-メチル-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-2-イル)フェノキシ)エトキシ)アセテート(化合物14e、400mg、0.921mmol)の溶液に、3.0N HCl水溶液(4mL、12mmol)を添加し、混合物を50℃に2時間加熱した。rtに冷却した後、混合物を真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製すると、2-(2-(4-(4-メチル-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-2-イル)フェノキシ)エトキシ)酢酸(実施例14、150mg)が淡黄色泡状物として得られた。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 12.01-12.24(m,1H),8.47-8.56(m,3H),8.30-8.35(m,1H),7.89-7.95(m,1H),7.11-7.19(m,2H),4.20-4.26(m,2H),4.09(s,2H),3.82-3.90(m,2H),3.04(s,3H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:407.1
0℃のDCM(200mL)中、2-ベンジルオキシエタノール(20.0g、131.4mmol)及びTEA(20.0g、197.1mmol)の溶液に、トリメチルシリルクロリド(17.1g、157.7mmol)を添加し、次いで、混合物を25℃で16時間撹拌した。反応が完了した後、混合物を真空中で濃縮し、残渣を、50:1~10:2(v/v)のPE-EtOAcでの勾配溶出を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィにより精製して、2-ベンジルオキシエトキシ(トリメチル)シラン(化合物15a、25.0g、84.9%)を無色油状物として得た。
DCM(200mL)中、2-ベンジルオキシエトキシ(トリメチル)シラン(25.0g、111.4mmol)及びメチル3-オキソシクロブタンカルボキシラート(CAS#:4934-99-0、カタログ番号:PB 01390、PharmaBlock(Nanjing)R&D Co.Ltd、15.0g、117.0mmol)の溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(12.4g、55.7mmol)を-78℃で滴下した。添加後、混合物を-78℃でさらに1時間撹拌し、次いで、得られた混合物にトリエチルシラン(14.25g、122.57mmol)を添加した。添加後、得られた混合物を室温に加温し、1時間撹拌した。反応が完了した後、混合物を飽和NH4Cl溶液及びブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、100:1~50:1(v/v)のPE-EtOAcでの勾配溶出を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィにより精製して、メチル3-(2-ベンジルオキシエトキシ)シクロブタンカルボキシラート(化合物15b、28g、95.1%)を無色油状物として得た。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:265.1.
MeOH(300.0mL)中の3-(2-ベンジルオキシエトキシ)シクロブタンカルボン酸メチル(化合物15b、28.0g、105.9mmol)の溶液に、Pd(OH)2(湿潤)(1.48g、10.6mmol)を室温で添加し、次いで、混合物をH2雰囲気下、室温で一晩水素化した。反応の完了後、混合物を、シリカゲルパッドを通してフィルタにかけ、濾液を真空中で濃縮して、メチル3-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロブタンカルボキシレート(化合物15c、18g、97.6%)を無色油として得た。
メチル3-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロブタンカルボキシレート(化合物15c、5g、28.7mmol)及びDMAP(5.26g、43.1mmol)のDCM(80mL)溶液に、4-メチルベンゼン-1-スルホニルクロリド(6.02g、31.6mmol)を室温で添加し、混合物を室温で一晩撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を1N HCl水溶液(25mL)、水(15mL)、飽和NaHCO3溶液及びブラインで洗浄し、次いで、真空中で濃縮して、粗3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンカルボン酸メチル(化合物15d、8.1g、85.6%)を無色油として得て、これをさらに精製することなく次の工程に直接使用した。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:329.2.
化合物15eを、実施例14の工程5と同様に、エチル2-(2-(トシルオキシ)エトキシ)アセタート(化合物14a)の代わりにメチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンカルボキシレート(化合物15d、475mg、1.45mmol)を使用することによって調製した。メチル3-(2-(4-(4-メチル-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-2-イル)フェノキシ)エトキシ)シクロブタンカルボキシレート(化合物15e、400mg、66.1%)を黄色固体として得た。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:461.1
実施例15は、実施例14の工程6と同様に、エチル2-(2-(4-(4-メチル-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-2-イル)フェノキシ)エトキシ)アセテート(化合物14e)の代わりにメチル3-(2-(4-(4-メチル-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-2-イル)フェノキシ)エトキシ)シクロブタンカルボキシレート(化合物15e、475mg、1.45mmol)を使用することによって調製した。3-(2-(4-(4-メチル-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-2-イル)フェノキシ)エトキシ)シクロブタンカルボン酸(実施例15、42mg)を淡黄色泡状物として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm12.05-12.44(m,1H),8.41-8.55(m,3H),8.29-8.36(m,1H),7.88-7.95(m,1H),7.08-7.17(m,2H),4.14-4.22(m,2H),3.91-4.01(m,1H),3.64-3.72(m,2H),3.03(s,3H),2.87-2.97(m,1H),2.36-2.48(m,1H),2.11-2.22(m,2H),1.99-2.06(m,1H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:447.1
化合物16aを、実施例14の工程2と同様に、4-メトキシ-ベンジルクロリドの代わりに3-ブロモベンゾイルクロリド(1.3g、5.91mmol)を使用することによって調製した。N-(2-アセチル-5-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-ブロモベンズアミド(化合物16a、1.7g)を得て、固体を得た。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:386.0.
化合物16bを、実施例14の工程3と同様に、N-(2-アセチル-5-(トリフルオロメチル)フェニル)-4-メトキシベンズアミド(化合物14b)の代わりにN-(2-アセチル-5-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-ブロモベンズアミド(化合物16a、1.7g、4.4mmol)を用いて、調製した。2-(3-ブロモフェニル)-4-メチル-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン(化合物16b、1.4g、86.6%)を固体として得た。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:367.0.
2-(3-ブロモフェニル)-4-メチル-7-(トリフルオロメチル)キナゾリンの溶液
(化合物16b、400mg、1.09mmol)(EtOAc(20mL)中)に、rtで臭化銅(II)(511mg、2.29mmol)を添加し、次いで、混合物を85℃で一晩撹拌した。反応が完了した後、混合物をフィルタにかけ、濾液を真空中で濃縮した。残渣を、100:0~100:30(v/v)のPE-EtOAcでの勾配溶出を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィにより精製して、4-(ブロモメチル)-2-(3-ブロモフェニル)-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン(化合物16c、180mg、37%)を固体として得た。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:444.9.
(化合物16b、400mg、1.09mmol)(EtOAc(20mL)中)に、rtで臭化銅(II)(511mg、2.29mmol)を添加し、次いで、混合物を85℃で一晩撹拌した。反応が完了した後、混合物をフィルタにかけ、濾液を真空中で濃縮した。残渣を、100:0~100:30(v/v)のPE-EtOAcでの勾配溶出を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィにより精製して、4-(ブロモメチル)-2-(3-ブロモフェニル)-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン(化合物16c、180mg、37%)を固体として得た。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:444.9.
MeOH(2mL)中、4-(ブロモメチル)-2-(3-ブロモフェニル)-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン(化合物16c、50mg、0.112 mmol)の溶液に、ナトリウムメトキシド(6mg、0.112mmol)をrtで添加し、混合物を一晩撹拌した。反応終了後、混合物をAcOHで中和した。溶媒を真空中で除去した。残渣を分取HPLCによって精製して、2-(3-ブロモフェニル)-4-(メトキシメチル)-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン(化合物16、3.5mg)を固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 8.74(t,J=1.76Hz,1H),8.61(t,J=9.29Hz,2H),8.51(s,1H),8.05(dd,J=1.76,8.78Hz,1H),7.80-7.86(m,1H),7.57-7.66(m,1H),5.18(s,2H),3.48(s,3H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:397.0.
4-(ブロモメチル)-2-(3-ブロモフェニル)-7-(トリフルオロメチル)キナゾリンの溶液に
(化合物16c、50mg、0.112mmol)(アセトニトリル(2mL)中)に、室温でジメチルアミン(0.112ml、0.224mmol)を加えた。反応終了後、混合物をAcOHで中和した。溶媒を真空中で除去した。残渣を分取HPLCによって精製して、1-(2-(3-ブロモフェニル)-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-4-イル)-N,N-ジメチルメタンアミン(実施例17、4mg、8.35%)を固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 8.81(d,J=8.78Hz,1H),8.72(t,J=1.63Hz,1H),8.59(d,J=8.03Hz,1H),8.47(s,1H),8.02(dd,J=1.76,8.78Hz,1H),7.79-7.85(m,1H),7.59(s,1H),4.15(s,2H),2.31(s,6H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:410.0.
(化合物16c、50mg、0.112mmol)(アセトニトリル(2mL)中)に、室温でジメチルアミン(0.112ml、0.224mmol)を加えた。反応終了後、混合物をAcOHで中和した。溶媒を真空中で除去した。残渣を分取HPLCによって精製して、1-(2-(3-ブロモフェニル)-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-4-イル)-N,N-ジメチルメタンアミン(実施例17、4mg、8.35%)を固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 8.81(d,J=8.78Hz,1H),8.72(t,J=1.63Hz,1H),8.59(d,J=8.03Hz,1H),8.47(s,1H),8.02(dd,J=1.76,8.78Hz,1H),7.79-7.85(m,1H),7.59(s,1H),4.15(s,2H),2.31(s,6H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:410.0.
実施例18を、実施例17と同様に、ジメチルアミンの代わりにモルホリンを使用することによって調製した。4-((2-(3-ブロモフェニル)-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-4-イル)メチル)モルホリン(実施例18、14.5mg)を固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 8.84(d,J=8.78 Hz,1H),8.72(t,J=1.76Hz,1H),8.55-8.60(m,1H),8.47(s,1H),8.03(dd,J=1.76,8.78Hz,1H),7.82(ddd,J=0.88,2.07,7.84Hz,1H),7.59(t,J=7.91Hz,1H),4.23(s,2H),3.52-3.61(m,4H),2.58(d,J=4.27Hz,4H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:452.1.
化合物19aを、実施例16の工程3と同様に、2-(3-ブロモフェニル)-4-メチル-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン(化合物16b)の代わりにN-[2-アセチル-5-(トリフルオロメチル)フェニル]-3-ブロモ-ベンズアミド(化合物16a)(1.2g、3.11mmol)を使用することによって調製して、3-ブロモ-N-(2-(2-ブロモアセチル)-5-(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド(化合物19a、1.4g、96.9%)を固体として得た。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:463.9.
アセトニトリル(5mL)中、3-ブロモ-N-(2-(2-ブロモアセチル)-5-(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド(化合物19a、450mg、0.968mmol)の溶液に、酢酸カリウム(190mg、1.94mmol)をrtで添加し、次いで、混合物を60℃で1.5時間撹拌した。反応が完了した後、溶媒を真空中で除去した。残渣をEtOAc(10mL)と水(10mL)に分配し、分離した水相をEtOAc(10mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、100:0~100:100(v/v)のPE-EtOAcでの勾配溶出を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィにより精製して、2-(2-(3-ブロモベンズアミド)-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-2-オキソエチルアセテート(化合物19b、200mg、41.9%)を固体として得た。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:444.0
[2-(3-ブロモフェニル)-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-4-イル]メチルアセテートを、実施例14の工程3と同様に、N-(2-アセチル-5-(トリフルオロメチル)フェニル)-4-メトキシベンズアミド(化合物14b)の代わりに2-(2-(3-ブロモベンズアミド)-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-2-オキソエチルアセテート(化合物19b、200mg、0.45mmol)を用いて調製した。2-(2-(3-ブロモベンズアミド)-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-2-オキソエチルアセテートは、固体(実施例19、9mg、4.7%)を、固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 8.70(t,J=1.63Hz,1H),8.52-8.59(m,3H),8.05-8.10(m,1H),7.83(d,J=7.78Hz,1H),7.61(t,J=7.91Hz,1H),5.93(s,2H),2.28(s,3H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:425.0.
MeOH(2mL)中、[2-(3-ブロモフェニル)-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-4-イル]メチルアセタート(実施例19、100mg、0.235mmol)の溶液に、K2CO3(32.5mg、0.235mmol)をatで10分間添加した。反応が完了した後、混合物をAcOHで中和し、真空中で濃縮した。残渣をEtOAc(10mL)と水(10mL)に分配した。分離した水相をEtOAc(10mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、(2-(3-ブロモフェニル)-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-4-イル)メタノール(実施例20、2.4mg)を固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 8.82(s,1H),8.66(t,J=7.78Hz,2H),8.49(s,1H),8.01-8.06(m,1H),7.82(d,J=7.03Hz,1H),7.60(s,1H),5.88(t,J=6.02Hz,1H),5.23(d,J=5.77Hz,2H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:383.0.
8-クロロ-2-(4-クロロフェニル)-4-メチルキナゾリンの溶液
(実施例13、170mg、0.588mmol)(EtOAc(5mL)中)溶液に、臭化銅(II)(144mg、0.647mmol)をrtで添加し、次いで、混合物を85℃で一晩撹拌した。反応が完了した後、混合物をフィルタにかけ、濾液を真空中で濃縮して、粗4-(ブロモメチル)-8-クロロ-2-(4-クロロフェニル)キナゾリン(化合物21a、170mg、462μmol)を固体として得た。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:366.9.
(実施例13、170mg、0.588mmol)(EtOAc(5mL)中)溶液に、臭化銅(II)(144mg、0.647mmol)をrtで添加し、次いで、混合物を85℃で一晩撹拌した。反応が完了した後、混合物をフィルタにかけ、濾液を真空中で濃縮して、粗4-(ブロモメチル)-8-クロロ-2-(4-クロロフェニル)キナゾリン(化合物21a、170mg、462μmol)を固体として得た。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:366.9.
DMF(3mL)中、4-(ブロモメチル)-8-クロロ-2-(4-クロロフェニル)キナゾリン(化合物21a、170mg、0.462mmol)の溶液に、酢酸ナトリウム(75.8mg、0.924mmol)をrtで添加し、混合物を80℃で30分間撹拌した。rtに冷却した後、KOH水溶液(1N、0.5mL)を混合物に添加し、混合物をrtで30分間撹拌した。反応混合物を分取HPLCによって精製して、(8-クロロ-2-(4-クロロフェニル)キナゾリン-4-イル)メタノール(実施例21、12mg、8.26%)を固体として得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ ppm 8.70-8.80(m,2H),8.27(dd,J=1.22,8.31Hz,1H),8.10(dd,J=1.22,7.58Hz,1H),7.61-7.70(m,1H),7.53-7.60(m,2H),5.32(s,2H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:305.0.
(3-(4-メチル-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-2-イル)フェニル)メタノールの調製
1,4-ジオキサン(2mL)及び2N K2CO3溶液(0.5mL)中、2-クロロ-4-メチル-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン(80mg、0.324mmol)及びPd(Ph3P)4(30mg、0.026mmol)の溶液に、(3-(ヒドロキシメチル)フェニル)ボロン酸(73.9mg、0.487mmol)を添加し、次いで、混合物を110℃に一晩加熱した。反応が完了した後、混合物をEtOAc(10mL)と水(10mL)に分配し、分離した水相をEtOAc(10mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、(3-(4-メチル-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-2-イル)フェニル)メタノール(実施例22、17mg、16.3%)を固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 8.58(s,1H),8.53(d,J=8.78Hz,1H),8.46(td,J=1.88,6.78Hz,1H),8.39(s,1H),7.97(dd,J=1.76,8.53Hz,1H),7.49-7.58(m,2H),5.34-5.41(m,1H),4.64(d,J=5.77Hz,2H),3.06(s,3H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:319.1.
1,4-ジオキサン(2mL)及び2N K2CO3溶液(0.5mL)中、2-クロロ-4-メチル-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン(80mg、0.324mmol)及びPd(Ph3P)4(30mg、0.026mmol)の溶液に、(3-(ヒドロキシメチル)フェニル)ボロン酸(73.9mg、0.487mmol)を添加し、次いで、混合物を110℃に一晩加熱した。反応が完了した後、混合物をEtOAc(10mL)と水(10mL)に分配し、分離した水相をEtOAc(10mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、(3-(4-メチル-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-2-イル)フェニル)メタノール(実施例22、17mg、16.3%)を固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 8.58(s,1H),8.53(d,J=8.78Hz,1H),8.46(td,J=1.88,6.78Hz,1H),8.39(s,1H),7.97(dd,J=1.76,8.53Hz,1H),7.49-7.58(m,2H),5.34-5.41(m,1H),4.64(d,J=5.77Hz,2H),3.06(s,3H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:319.1.
実施例23は、実施例8と同様に、4-ヒドロキシベンズイミドアミド塩酸塩の代わりに6-クロロニコチンイミドアミド塩酸塩を使用して調製した。8-クロロ-2-(6-クロロピリジン-3-イル)-4-メチルキナゾリン(実施例23、20mg)を固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 9.48-9.51(m,1H),8.90(d,J=2.45Hz,1H),8.88(d,J=2.45Hz,1H),8.34(dd,J=1.22,8.31Hz,1H),8.23(dd,J=1.22,7.58Hz,1H),7.71-7.79(m,2H),3.06(s,3H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:290.0.
実施例24は、実施例1と同様に、4-ブロモベンズイミドアミド塩酸塩の代わりに6-クロロニコチンイミドアミド塩酸塩(185mg、0.964mmol)を用いて調製した。8-クロロ-2-(6-クロロピリジン-3-イル)キナゾリン(実施例24、130mg)を固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 9.84(s,1H),9.51(d,J=2.20Hz,1H),8.90(dd,J=2.45,8.31Hz,1H),8.25(ddd,J=1.10,7.83,18.95Hz,2H),7.71-7.83(m,2H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:276.0.
1,4-ジオキサン(1.5mL)及びNaOH水溶液(4N、1.5mL)の混合物中の8-クロロ-2-(6-クロロピリジン-3-イル)キナゾリン(実施例24、25mg、0.091mmol)を、マイクロ波照射下にて150℃で約3時間加熱した。rtに冷却した後、混合物をAcOHによってpH7に調整し、溶媒を真空中で除去した。残留物を分取HPLCによって精製して、5-(8-クロロキナゾリン-2-イル)ピリジン-2-オール(実施例25、15mg、21.2%)を固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 11.96-12.09(m,1H),9.66(s,1H),8.56(d,J=2.45Hz,1H),8.51(dd,J=2.69,9.78Hz,1H),8.17(dd,J=1.22,7.58Hz,1H),8.12(dd,J=1.22,8.07Hz,1H),7.66(t,J=7.82Hz,1H),6.55(d,J=9.78Hz,1H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:258.0
DMA(2mL)中、2-アミノ-3-クロロベンズアルデヒド(100mg、0.643mmol)及び6-クロロニコチンイミドアミド塩酸塩(123mg、0.643mmol)の混合物を、マイクロ波照射下にて210℃で1時間加熱した。rtに冷却した後、反応混合物をEtOAc(10mL)と水(10mL)に分配し、分離した水相をEtOAc(10mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa 2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、100:20~100:100(v/v)のPE-EtOAcでの勾配溶出を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィにより精製して、5-(8-クロロキナゾリン-2-イル)-N,N-ジメチルピリジン-2-アミン(実施例26、57mg、28.3%)を固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 9.65(s,1H),9.30(d,J=1.71Hz,1H),8.58(dd,J=2.20,9.05Hz,1H),8.15(dd,J=1.22,7.58Hz,1H),8.09(dd,J=1.22,8.31Hz,1H),7.62(t,J=7.83Hz,1H),6.79-6.86(m,1H),3.16(s,6H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:285.1.
1,4-ジオキサン(3mL)中の8-クロロ-2-(6-クロロピリジン-3-イル)キナゾリン(実施例24、40mg、0.145mmol)及びモルホリン(50.5mg、0.579mmol)の混合物を、マイクロ波照射下にて140℃で2.5時間加熱した。rtまで冷却した後、溶媒を真空中で除去した。残渣を、100:20~100:100(v/v)のPE-EtOAcでの勾配溶出を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィにより精製して、4-(5-(8-クロロキナゾリン-2-イル)ピリジン-2-イル)モルホリン(実施例27、23mg、47.1%)を固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 9.68(s,1H),9.32(d,J=2.20Hz,1H),8.62(dd,J=2.45,9.05Hz,1H),8.17(dd,J=1.22,7.58Hz,1H),8.11(dd,J=1.22,8.07Hz,1H),7.65(t,J=7.83Hz,1H),7.03(d,J=9.05Hz,1H),3.70-3.77(m,4H),3.60-3.67(m,4H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:327.1.
NMP(2mL)中、8-クロロ-2-(6-クロロピリジン-3-イル)キナゾリン(実施例24、50mg、0.181mmol)及び2,2’-アザンジイルジエタノール(57.1mg、0.543mmol)の混合物を160℃で20分間撹拌した。rtに冷却した後、反応混合物を濃縮し、残渣を分取HPLCによって精製して、2,2’-((5-(8-クロロキナゾリン-2-イル)ピリジン-2-イル)アザンジイル)ジエタノール(実施例28、32mg、50.2%)を固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 9.65(s,1H),9.26(d,J=2.45Hz,1H),8.54(dd,J=2.32,9.17Hz,1H),8.15(dd,J=1.22,7.58Hz,1H),8.08(dd,J=1.22,8.31Hz,1H),7.62(t,J=7.83Hz,1H),6.86(d,J=9.29Hz,1H),4.83(t,J=4.89Hz,2H),3.66-3.72(m,4H),3.60-3.66(m,4H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:345.1.
実施例29及び実施例30
メチル1-(5-(8-クロロキナゾリン-2-イル)ピリジン-2-イル)ピペリジン-4-カルボキシレート(実施例29)及び1-(5-(8-クロロキナゾリン-2-イル)ピリジン-2-イル)ピペリジン-4-カルボン酸(実施例30)
メチル1-(5-(8-クロロキナゾリン-2-イル)ピリジン-2-イル)ピペリジン-4-カルボキシレート(実施例29)及び1-(5-(8-クロロキナゾリン-2-イル)ピリジン-2-イル)ピペリジン-4-カルボン酸(実施例30)
メチル1-(5-(8-クロロキナゾリン-2-イル)ピリジン-2-イル)ピペリジン-4-カルボキシレート(実施例29)及び1-(5-(8-クロロキナゾリン-2-イル)ピリジン-2-イル)ピペリジン-4-カルボン酸(実施例30)の調製
NMP(3mL)中、8-クロロ-2-(6-クロロピリジン-3-イル)キナゾリン(化合物24、50mg、0.181mmol)、メチルピペリジン-4-カルボキシレート(38.9mg、0.272mmol)及びEt3N(18.3mg、0.181mmol)の混合物を、マイクロ波照射下にて170℃で1.5時間加熱した。rtに冷却した後、反応混合物を濃縮し、残渣を分取HPLCによって精製して、メチル1-(5-(8-クロロキナゾリン-2-イル)ピリジン-2-イル)ピペリジン-4-カルボキシラート(実施例29、15mg、21.2%)及び1-(5-(8-クロロキナゾリン-2-イル)ピリジン-2-イル)ピペリジン-4-カルボン酸(実施例30、21mg、30.8%)を固体として得た。
NMP(3mL)中、8-クロロ-2-(6-クロロピリジン-3-イル)キナゾリン(化合物24、50mg、0.181mmol)、メチルピペリジン-4-カルボキシレート(38.9mg、0.272mmol)及びEt3N(18.3mg、0.181mmol)の混合物を、マイクロ波照射下にて170℃で1.5時間加熱した。rtに冷却した後、反応混合物を濃縮し、残渣を分取HPLCによって精製して、メチル1-(5-(8-クロロキナゾリン-2-イル)ピリジン-2-イル)ピペリジン-4-カルボキシラート(実施例29、15mg、21.2%)及び1-(5-(8-クロロキナゾリン-2-イル)ピリジン-2-イル)ピペリジン-4-カルボン酸(実施例30、21mg、30.8%)を固体として得た。
実施例29:1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 9.69(s,1H),9.22(d,J=1.96Hz,1H),8.64(dd,J=2.20,9.05Hz,1H),8.17(d,J=7.34Hz,1H),8.12(d,J=7.83Hz,1H),7.66(t,J=7.83Hz,1H),7.15(d,J=9.05Hz,1H),4.35(d,J=13.45Hz,2H),3.64(s,3H),3.18(t,J=11.25Hz,2H),2.68-2.82(m,1H),1.97(d,J=10.51Hz,2H),1.54-1.70(m,2H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:383.1.
実施例30:1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 9.68(s,1H),9.23(br.s.,1H),8.62(d,J=9.29Hz,1H),8.17(dd,J=0.98,7.58Hz,1H),8.11(d,J=8.07Hz,1H),7.65(t,J=7.83Hz,1H),7.13(d,J=9.05Hz,1H),4.35(d,J=12.96Hz,2H),3.16(br.s.,2H),2.60(t,J=11.13Hz,1H),1.94(d,J=10.51Hz,2H),1.52-1.67(m,2H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:369.1.
水(1mL)中、6-(トリフルオロメチル)インドリン-2,3-ジオン(215mg、1.0mmol)の懸濁溶液に、rtで1N(1mL、1.0mmol)を添加し、次いで、混合物を35~40℃で1時間撹拌した。反応が完了した後、溶媒を真空中で除去して固体を得、これを5mLのEtOH/ジエチルエーテル(V/V=1/10)を用いて研和すると、カリウム2-[2-アミノ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]-2-オキソ-アセテート(化合物31a、160mg、59%)が黄色固体として得られた。MS obsd.(ESI-)[(M-K)-]:232.
THF(5mL)中、カリウム2-[2-アミノ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]-2-オキソ-アセテート(化合物31a、120mg、0.442mmol)の溶液に、トリエチルアミン(134mg、1.33mmol)、3-ブロモベンゾイルクロリド(214mg、0.973mmol)及びDMAP(10.8mg、0.088mmol)を0℃で添加し、次いで、混合物を室温で2時間撹拌した。水(1mL)を反応混合物に添加し、室温でさらに1時間撹拌し、これを1N水溶液で中和した。混合物をEtOAc(10mL)と水(10mL)に分配し、分離した水相をEtOAc(10mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮して、粗2-(2-(3-ブロモベンズアミド)-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-2-オキソ酢酸(化合物31b、180mg、98%)を半固体として得、これをさらに精製することなく次の工程で直接使用した。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:413.0.
EtOH(3mL)中、2-(2-(3-ブロモベンズアミド)-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-2-オキソ酢酸(化合物31b、180mg、0.436mmol)及び酢酸アンモニウム(295mg、3.83mmol)の混合物を、マイクロ波照射下にて90℃で30分間加熱した。rtに冷却した後、混合物を1N HCl水溶液で中和した。混合物をEtOAc(10mL)と水(10mL)に分配し、分離した水相をEtOAc(10mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、2-(3-ブロモ-フェニル)-7-トリフルオロメチル-キナゾリン-4-カルボン酸(実施例31、20mg、11.56%)を固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 8.71(t,J=1.76Hz,1H),8.58(d,J=1.26Hz,1H),8.56(s,1H),8.48(s,1H),8.02(dd,J=1.76,8.78Hz,1H),7.81(td,J=0.94,7.91Hz,1H),7.59(t,J=7.91Hz,1H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:397.0.
メチル2-(3-ブロモフェニル)-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-4-カルボキシレートの調製
MeOH(3mL)中、2-(3-ブロモ-フェニル)-7-トリフルオロメチル-キナゾリン-4-カルボン酸(実施例31、100mg、0.252mol)の溶液に、rtでH2SO4を一滴加え、混合物をrtで48時間撹拌した。反応が完了した後、混合物をNaHCO3で中和し、溶媒を真空中で除去した。残渣をEtOAc(10mL)と水(10mL)に分配し、分離した水相をEtOAc(10mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮して、メチル2-(3-ブロモフェニル)-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-4-カルボキシレート(実施例32、100mg、91.8%)を固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 8.78(d,J=8.78Hz,1H),8.70(t,J=1.76Hz,1H),8.61(s,1H),8.57(d,J=8.03Hz,1H),8.13(dd,J=1.51,8.78Hz,1H),7.81-7.89(m,1H),7.62(t,J=7.91Hz,1H),4.13(s,3H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:411.2.
MeOH(3mL)中、2-(3-ブロモ-フェニル)-7-トリフルオロメチル-キナゾリン-4-カルボン酸(実施例31、100mg、0.252mol)の溶液に、rtでH2SO4を一滴加え、混合物をrtで48時間撹拌した。反応が完了した後、混合物をNaHCO3で中和し、溶媒を真空中で除去した。残渣をEtOAc(10mL)と水(10mL)に分配し、分離した水相をEtOAc(10mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮して、メチル2-(3-ブロモフェニル)-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-4-カルボキシレート(実施例32、100mg、91.8%)を固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 8.78(d,J=8.78Hz,1H),8.70(t,J=1.76Hz,1H),8.61(s,1H),8.57(d,J=8.03Hz,1H),8.13(dd,J=1.51,8.78Hz,1H),7.81-7.89(m,1H),7.62(t,J=7.91Hz,1H),4.13(s,3H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:411.2.
ピリジン(16mL)中の7-クロロインドリン-2,3-ジオン(3g、16.5 mmol)の溶液に、4-メトキシベンゾイルクロリド(3.66g、21.5mmol)を氷水条件下で添加し、次いで、混合物を60℃で1時間加熱した。rtに冷却した後、混合物を1N HCl水溶液で中和した。混合物をEtOAc(50mL)と水(50mL)に分配し、分離した水相をEtOAc(50mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮して、粗7-クロロ-1-(4-メトキシベンゾイル)インドリン-2,3-ジオン(化合物33a、3g、57.5%)を褐色固体として得、これをさらに精製することなく次の工程で直接使用した。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:316.1.
EtOH(100mL)中、7-クロロ-1-(4-メトキシベンゾイル)インドリン-2,3-ジオン(化合物33a、4g、12.7mmol)及び酢酸アンモニウム(9.77g、127mmol)の混合物を、マイクロ波照射下にて90℃で30分間加熱した。rtに冷却した後、混合物を1N HCl水溶液で中和した。混合物をEtOAc(100mL)と水(100mL)に分配し、分離した水相をEtOAc(100mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、8-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)キナゾリン-4-カルボン酸(実施例33、0.2g、5.02%)及び8-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)キナゾリン-4-カルボキサミド(実施例34、0.6g、15.1%)を黄色固体として得た。
実施例33:1H NMR(400 MHz,メタノール-d4)δ ppm 8.68(d,J=9.05Hz,2H),8.43-8.50(m,1H),8.07-8.15(m,1H),7.58-7.67(m,1H),7.11(d,J=8.93Hz,1H),7.05-7.15(m,1H),3.93(s,3H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:315.0.
実施例34:1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 8.71(dd,J=8.44,1.22Hz,1H),8.61-8.67(m,3H),8.13-8.26(m,2H),7.68(dd,J=8.38,7.64Hz,1H),7.09-7.22(m,2H),3.32(s,3H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:314.0.
8-クロロ-N-(2-ヒドロキシエチル)-2-(4-メトキシフェニル)キナゾリン-4-カルボキサミドの調製
DCM(20mL)中、8-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)キナゾリン-4-カルボン酸(実施例33、250mg、0.794mmol)の溶液に、オキサリルジクロリド(106mg、0.834mmol)及び2滴のDMFを0℃で滴下し、反応混合物をrtで2時間撹拌した。次いで、反応混合物を、DCM(10mL)中の2-アミノエタノール(229mg、3.75mmol)及びトリエチルアミン(152mg、1.5mmol)の溶液にrtで添加し、これをrtでさらに30分間撹拌した。水でクエンチした後、反応混合物をEtOAc(10 mL)と水(10 mL)に分配し、分離した水相をEtOAc(10mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、8-クロロ-N-(2-ヒドロキシエチル)-2-(4-メトキシフェニル)キナゾリン-4-カルボキサミド(実施例35、250mg、91.3%)を黄色固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 9.19(br t,J=5.69Hz,1H),8.75(dd,J=8.50,1.16Hz,1H),8.60-8.68(m,2H),8.22(dd,J=7.58,1.22Hz,1H),7.68(dd,J=8.31,7.70Hz,1H),7.11-7.20(m,2H),4.87(t,J=5.50Hz,1H),3.89(s,3H),3.63(q,J=5.87Hz,2H),3.50(q,J=6.19Hz,2H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:358.2.
DCM(20mL)中、8-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)キナゾリン-4-カルボン酸(実施例33、250mg、0.794mmol)の溶液に、オキサリルジクロリド(106mg、0.834mmol)及び2滴のDMFを0℃で滴下し、反応混合物をrtで2時間撹拌した。次いで、反応混合物を、DCM(10mL)中の2-アミノエタノール(229mg、3.75mmol)及びトリエチルアミン(152mg、1.5mmol)の溶液にrtで添加し、これをrtでさらに30分間撹拌した。水でクエンチした後、反応混合物をEtOAc(10 mL)と水(10 mL)に分配し、分離した水相をEtOAc(10mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、8-クロロ-N-(2-ヒドロキシエチル)-2-(4-メトキシフェニル)キナゾリン-4-カルボキサミド(実施例35、250mg、91.3%)を黄色固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 9.19(br t,J=5.69Hz,1H),8.75(dd,J=8.50,1.16Hz,1H),8.60-8.68(m,2H),8.22(dd,J=7.58,1.22Hz,1H),7.68(dd,J=8.31,7.70Hz,1H),7.11-7.20(m,2H),4.87(t,J=5.50Hz,1H),3.89(s,3H),3.63(q,J=5.87Hz,2H),3.50(q,J=6.19Hz,2H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:358.2.
NMP(2ml)中、8-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)キナゾリン-4-カルボン酸(実施例33、30mg、0.095mmol)の混合物に、アルゴン(Aragon)を投入し、混合物をマイクロ波照射下で140℃で1時間加熱した。次いで、混合物を真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、8-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)キナゾリン(実施例36、20mg、76%)を白色固体として得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ ppm 9.42(s,1H),8.46-8.54(m,2H),7.96(dd,J=7.52,1.28Hz,1H),7.90(dd,J=8.07,1.22Hz,1H),7.49(t,J=7.82Hz,1H),6.90-7.03(m,2H),3.80(s,3H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:271.2.
実施例37及び実施例38
2-(4-ブロモフェニル)-8-クロロキナゾリン-4-カルボン酸(実施例37)及びエチル2-(4-ブロモフェニル)-8-クロロ-キナゾリン-4-カルボキシレート(実施例38)
2-(4-ブロモフェニル)-8-クロロキナゾリン-4-カルボン酸(実施例37)及びエチル2-(4-ブロモフェニル)-8-クロロ-キナゾリン-4-カルボキシレート(実施例38)
化合物37aを、4-メトキシベンゾイルクロリドの代わりに4-ブロモベンゾイルクロリド(2.66g、12.1mmol)を使用することによって実施例33の工程1と同様に調製して、1-(4-ブロモベンゾイル)-7-クロロインドリン-2,3-ジオン(化合物37a、4g、99.6%)を褐色固体として得、これをさらに精製することなく次の工程で直接使用した。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:364.0&366.0.
実施例37及び実施例38を、実施例33の工程2と同様に、7-クロロ-1-(4-メトキシベンゾイル)インドリン-2,3-ジオン(化合物33a)の代わりに1-(4-ブロモベンゾイル)-7-クロロインドリン-2,3-ジオン(化合物37a、5g、13.7mmol)を使用することによって調製した。2-(4-ブロモフェニル)-8-クロロキナゾリン-4-カルボン酸(実施例37、4g)及びエチル2-(4-ブロモフェニル)-8-クロロ-キナゾリン-4-カルボキシレート(実施例38、1.8g、41.9%)を白色固体として得た。
実施例37:1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 8.52(d,J=8.31Hz,2H),8.25(dd,J=8.07,12.96Hz,2H),7.82(d,J=8.56Hz,2H),7.71(t,J=7.95Hz,1H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:362.9.MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:363.2&365.2.
実施例38:1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 8.50(d,J=8.68Hz,2H),8.30-8.42(m,2H),7.79-7.89(m,3H),4.59(q,J=7.17Hz,2H),1.44(t,J=7.09Hz,3H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:391.0&393.0.
2-(4-ブロモフェニル)-8-クロロ-N-(2-クロロエチル)キナゾリン-4-カルボキサミドの調製
実施例39は、実施例35と同様に、8-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)キナゾリン-4-カルボン酸(実施例33)及び2-アミノエタノールの代わりに2-(4-ブロモフェニル)-8-クロロキナゾリン-4-カルボン酸(実施例37、200mg、0.55mmol)及び2-クロロエタンアミン塩酸塩(182mg、1.57mmol)を用いて調製した。2-(4-ブロモフェニル)-8-クロロ-N-(2-クロロエチル)キナゾリン-4-カルボキサミド(実施例39、160mg)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 9.46-9.56(m,1H),8.78-8.85(m,1H),8.65(d,J=8.68Hz,2H),8.28(s,1H),7.82-7.92(m,2H),7.73-7.81(m,1H),3.82-3.92(m,2H),3.73-3.80(m,2H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:426.0.
実施例39は、実施例35と同様に、8-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)キナゾリン-4-カルボン酸(実施例33)及び2-アミノエタノールの代わりに2-(4-ブロモフェニル)-8-クロロキナゾリン-4-カルボン酸(実施例37、200mg、0.55mmol)及び2-クロロエタンアミン塩酸塩(182mg、1.57mmol)を用いて調製した。2-(4-ブロモフェニル)-8-クロロ-N-(2-クロロエチル)キナゾリン-4-カルボキサミド(実施例39、160mg)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 9.46-9.56(m,1H),8.78-8.85(m,1H),8.65(d,J=8.68Hz,2H),8.28(s,1H),7.82-7.92(m,2H),7.73-7.81(m,1H),3.82-3.92(m,2H),3.73-3.80(m,2H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:426.0.
2-(4-ブロモフェニル)-8-クロロ-4-メチル-キナゾリンの調製
テトラヒドロフラン(10mL)中の2-(4-ブロモフェニル)-8-クロロキナゾリン-4-カルボン酸(実施例37、300mg、825μmol)の溶液に、メチルマグネシウムブロミド(4.13ml、4.13mmol)を0℃で滴下した。rtに加温し、2時間撹拌した後、混合物を飽和NH4Cl(10mL)水溶液でクエンチし、EtOAc(50mL)で抽出し、飽和NH4Cl水溶液(50mL)で3回洗浄した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、2-(4-ブロモフェニル)-8-クロロ-4-メチル-キナゾリン(実施例40、22mg、7.83%)を白色固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 8.50-8.58(m,2H),8.30(dd,J=8.31,1.22Hz,1H),8.19(dd,J=7.58,1.10Hz,1H),7.76-7.87(m,2H),7.65-7.75(m,1H),3.04(s,3H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:333.0&335.0.
テトラヒドロフラン(10mL)中の2-(4-ブロモフェニル)-8-クロロキナゾリン-4-カルボン酸(実施例37、300mg、825μmol)の溶液に、メチルマグネシウムブロミド(4.13ml、4.13mmol)を0℃で滴下した。rtに加温し、2時間撹拌した後、混合物を飽和NH4Cl(10mL)水溶液でクエンチし、EtOAc(50mL)で抽出し、飽和NH4Cl水溶液(50mL)で3回洗浄した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、2-(4-ブロモフェニル)-8-クロロ-4-メチル-キナゾリン(実施例40、22mg、7.83%)を白色固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 8.50-8.58(m,2H),8.30(dd,J=8.31,1.22Hz,1H),8.19(dd,J=7.58,1.10Hz,1H),7.76-7.87(m,2H),7.65-7.75(m,1H),3.04(s,3H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:333.0&335.0.
エタン-1,2-ジオール(1.71g、27.5mmol)中、2-(4-ブロモフェニル)-8-クロロキナゾリン-4-カルボン酸(実施例37、500mg、1.38mmol)、炭酸カリウム(570mg、4.13mmol)及び塩化第二銅(92.4mg、0.688mmol)の混合物を、130℃で36時間撹拌した。混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、飽和NH4Cl水溶液(50ml、3回)で洗浄した。有機層を分離し、Na2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、100:10~100:100(v/v)のPE-EtOAcでの勾配溶出を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィにより精製して、8-クロロ-2-(4-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル)キナゾリン-4-カルボン酸(化合物41a、400mg、84.4%)を白色固体として得た。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:345.2.
エチレングリコール(14.4g、232mmol)中、8-クロロ-2-(4-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル)キナゾリン-4-カルボン酸(化合物41a、400mg、1.16mmol)の混合物に、アルゴンを投入し、混合物をマイクロ波照射下で150℃で3時間加熱した。混合物をEtOAc(10mL)と水(10mL)に分配し、分離した水相をEtOAc(10mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、2-[4-(8-クロロキナゾリン-2-イル)フェノキシ]エタノール(実施例 41、300mg、84.3%)を淡黄色固体として得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ ppm 9.55(s,1H),8.64(d,J=8.93Hz,2H),7.98-8.11(m,2H),7.62(d,J=7.95Hz,1H),7.13(d,J=8.93Hz,2H),4.18(d,J=4.89Hz,2H),3.95(s,2H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:301.1.
DCM(5mL)中、2-[4-(8-クロロキナゾリン-2-イル)フェノキシ]エタノール(実施例41、90mg、0.299mmol)及び2,6-ルチジン(48.1mg、0.449mmol)の溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(127mg、0.449mmol)を0℃で滴下し、混合物を30分間撹拌した。混合物をEtOAc(20mL)で希釈し、水(10mL)及び0.5N HCl水溶液(10mL)、次いで水(10mL)で洗浄した。有機層を分離し、無水Na2SO4上で乾燥させた。乾燥剤をフィルタにかけた後、濾過物を濃縮し、残渣を、THF(5mL)中、シス-メチル3-ヒドロキシシクロブタンカルボキシレート(77.9mg、0.599mmol)及び水素化ナトリウム(7.18mg、0.299mmol)の先に調製した混合物に0℃で添加した。混合物を1時間撹拌し、次いで、水でクエンチした。混合物をEtOAc(30mL)で抽出し、水(10mL)で洗浄した。有機層を分離し、真空中で濃縮した。残渣を、100:10~100:50(v/v)のPE-EtOAcでの勾配溶出を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィにより精製して、シス-メチル3-(2-(4-(8-クロロキナゾリン-2-イル)フェノキシ)エトキシ)シクロブタンカルボキシラート(化合物42a、70mg、56.7%)を淡黄色固体として得た。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:413.2.
THF(5mL)及び水(5mL)中の、シス-メチル3-(2-(4-(8-クロロキナゾリン-2-イル)フェノキシ)エトキシ)シクロブタンカルボキシラート(化合物42a、65mg、0.157mmol)の溶液に、水酸化リチウム一水和物(19.8mg、0.472mmol)を添加し、混合物を2時間撹拌した。溶媒を真空中で除去した後、残った水溶液を1N HCl水溶液でpH2に酸性化し、EtOAc(30mL)で抽出した。有機層を分離し、無水Na2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮して、シス-3-[2-[4-(8-クロロキナゾリン-2-イル)フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸(実施例 42、36mg,56.8%)を白色固体として得た。1H NMR(DMSO-d6,400 MHz)):δ ppm 12.16(br s,1H),9.72(s,1H),8.56(d,J=8.93Hz,2H),8.19(dd,J=7.52,1.28Hz,1H),8.13(dd,J=8.13,1.28Hz,1H),7.67(t,J=7.83Hz,1H),7.16(d,J=9.05Hz,2H),4.15-4.22(m,2H),3.91-4.01(m,1H),3.64-3.72(m,2H),2.54-2.65(m,1H),2.41-2.48(m,2H),1.95-2.06(m,2H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:399.2.
4-メトキシベンゾイルクロリド及び7-クロロインドリン-2,3-ジオンの代わりに4-ブロモベンゾイルクロリド(2.66g、12.1mmol)及び6-(トリフルオロメチル)インドリン-2,3-ジオンを使用することによって、実施例33の工程1と同様にして、1-(4-ブロモベンゾイル)-6-(トリフルオロメチル)インドリン-2,3-ジオンを調製した。1-(4-ブロモベンゾイル)-6-(トリフルオロメチル)インドリン-2,3-ジオンを褐色固体として得て(化合物43a、0.9g、97.3%)、これをさらに精製することなく次の工程で直接使用した。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:398.1,400.1.
実施例43は、実施例33の工程2と同様に、7-クロロ-1-(4-メトキシベンゾイル)インドリン-2,3-ジオン(化合物33a)の代わりに1-(4-ブロモベンゾイル)-6-(トリフルオロメチル)インドリン-2,3-ジオン(化合物43a)を使用することによって調製した。100:10~100:100(v/v)のPE-EtOAcでの勾配溶出を用いるシリカゲルでのカラムクロマトグラフィによって精製した後、2-(4-ブロモフェニル)-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-4-カルボン酸を白色固体(実施例43、898mg、89.1%)として得た。1H NMR(400 MHz,DMSO-d6)δ ppm 8.72(d,J=8.80Hz,1H),8.48-8.58(m,3H),8.08(dd,J=1.71,8.80Hz,1H),7.78-7.88(m,2H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:397.2&399.2.
[2-(4-ブロモフェニル)-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-4-イル]-モルホリノ-メタノンの調製
DCM(2mL)及びDMF(2mL)中の、2-(4-ブロモフェニル)-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-4-カルボン酸(実施例43、100mg、252μmol)、モルホリン(43.9mg、44μL、504μmol)及びトリエチルアミン(76.4mg、0.755mmol)の混合物に、HATU(144mg、0.378mmol)を添加し、混合物をrtで20分間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を水(10mL)で希釈し、EtOAc(20mL)で抽出した。合わせた有機相をNa2SO4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、[2-(4-ブロモフェニル)-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-4-イル]-モルホリノ-メタノン(実施例 44、9mg、7.51%)を白色固体として得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ ppm 8.54-8.62(m,2H),8.50(s,1H),8.29(d,J=8.68Hz,1H),7.98(dd,J=8.68,1.59Hz,1H),7.72-7.80(m,2H),3.99(s,2H),3.88-3.94(m,2H),3.64-3.71(m,2H),3.39-3.46(m,2H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:466.2&468.2.
DCM(2mL)及びDMF(2mL)中の、2-(4-ブロモフェニル)-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-4-カルボン酸(実施例43、100mg、252μmol)、モルホリン(43.9mg、44μL、504μmol)及びトリエチルアミン(76.4mg、0.755mmol)の混合物に、HATU(144mg、0.378mmol)を添加し、混合物をrtで20分間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を水(10mL)で希釈し、EtOAc(20mL)で抽出した。合わせた有機相をNa2SO4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、[2-(4-ブロモフェニル)-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-4-イル]-モルホリノ-メタノン(実施例 44、9mg、7.51%)を白色固体として得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ ppm 8.54-8.62(m,2H),8.50(s,1H),8.29(d,J=8.68Hz,1H),7.98(dd,J=8.68,1.59Hz,1H),7.72-7.80(m,2H),3.99(s,2H),3.88-3.94(m,2H),3.64-3.71(m,2H),3.39-3.46(m,2H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:466.2&468.2.
実施例45及び実施例46
8-クロロ-2-(6-クロロ-3-ピリジル)キナゾリン-4-カルボン酸(実施例45)及び8-クロロ-2-(6-クロロ-3-ピリジル)キナゾリン-4-カルボキサミド(実施例46)
8-クロロ-2-(6-クロロ-3-ピリジル)キナゾリン-4-カルボン酸(実施例45)及び8-クロロ-2-(6-クロロ-3-ピリジル)キナゾリン-4-カルボキサミド(実施例46)
化合物45aを、4-メトキシベンゾイルクロリドの代わりに6-クロロニコチノイルクロリド(1.07g、6.06mmol)を使用することによって実施例33の工程1と同様に調製した。7-クロロ-1-(6-クロロニコチノイル)インドリン-2,3-ジオン(化合物45a、1.5g)を褐色固体として得、これをさらに精製することなく次の工程で直接使用した。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:321.0
工程2:エチル8-クロロ-2-(6-クロロピリジン-3-イル)キナゾリン-4-カルボキシレート(化合物45b)、8-クロロ-2-(6-クロロ-3-ピリジル)キナゾリン-4-カルボン酸(実施例45)及び8-クロロ-2-(6-クロロ-3-ピリジル)キナゾリン-4-カルボキサミド(実施例46)の調製
化合物45b、実施例45及び実施例46は、実施例33、工程2と同様にして、7-クロロ-1-(4-メトキシベンゾイル)インドリン-2,3-ジオン(化合物33a)の代わりに7-クロロ-1-(6-クロロニコチノイル)インドリン-2,3-ジオン(化合物45a、1.6g、4.98mmol)を出発物質として使用することによって調製した。分取HPLC精製及び分離後、エチル8-クロロ-2-(6-クロロピリジン-3-イル)キナゾリン-4-カルボキシレート(化合物45b、0.28g、16.1%)、8-クロロ-2-(6-クロロ-3-ピリジル)キナゾリン-4-カルボン酸(実施例45、500mg、31.3%)、8-クロロ-2-(6-クロロ-3-ピリジル)キナゾリン-4-カルボキサミド(実施例46、200mg、12.6%)を得た。
化合物45b:MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:348.0.
化合物45b:MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:348.0.
実施例45:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ ppm 9.50(s,1H),7.52-8.92(br d,J=7.95Hz,1H),8.27(br s,1H),8.03(d,J=7.58Hz,1H),7.62(m,2H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:320.0.
実施例46:1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 9.62-9.69(m,1H),8.97-9.06(m,1H),8.88-8.97(m,1H),8.75-8.88(m,1H),8.28-8.37(m,1H),8.20-8.28(m,1H),7.80(br d,J=8.44Hz,2H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:319.0.
8-クロロ-2-(6-メトキシ-3-ピリジル)キナゾリン-4-カルボン酸の調製
MeOH(20mL)中、エチル8-クロロ-2-(6-クロロピリジン-3-イル)キナゾリン-4-カルボキシレート(化合物45b、0.25g、718μmol)及びナトリウムメトキシド(194mg、3.59mmol)の混合物を、75℃で16時間撹拌した。混合物を1N HCl水溶液で中和し、EtOAc(10mL)と水(10mL)に分配し、次いで、分離した水相をEtOAc(10mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、8-クロロ-2-(6-メトキシ-3-ピリジル)キナゾリン-4-カルボン酸(実施例47、180mg、75.4%)を黄色固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 9.34(d,J=1.96Hz,1H),8.77(dd,J=8.74,2.38Hz,1H),8.38(dd,J=8.38,1.16Hz,1H),8.28(dd,J=7.58,1.10Hz,1H),7.70-7.78(m,1H),7.06(d,J=8.80Hz,1H),3.98(s,3H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:316.1.
MeOH(20mL)中、エチル8-クロロ-2-(6-クロロピリジン-3-イル)キナゾリン-4-カルボキシレート(化合物45b、0.25g、718μmol)及びナトリウムメトキシド(194mg、3.59mmol)の混合物を、75℃で16時間撹拌した。混合物を1N HCl水溶液で中和し、EtOAc(10mL)と水(10mL)に分配し、次いで、分離した水相をEtOAc(10mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、8-クロロ-2-(6-メトキシ-3-ピリジル)キナゾリン-4-カルボン酸(実施例47、180mg、75.4%)を黄色固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 9.34(d,J=1.96Hz,1H),8.77(dd,J=8.74,2.38Hz,1H),8.38(dd,J=8.38,1.16Hz,1H),8.28(dd,J=7.58,1.10Hz,1H),7.70-7.78(m,1H),7.06(d,J=8.80Hz,1H),3.98(s,3H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:316.1.
8-クロロ-2-(6-エトキシ-3-ピリジル)キナゾリン-4-カルボン酸の調製
実施例48は、実施例47と同様に、MeOH中のナトリウムメトキシドの代わりにEtOH(20mL)中のナトリウムエタノラート(266mg、3.9mmol)を使用することによって調製した。8-クロロ-2-(6-エトキシ-3-ピリジル)キナゾリン-4-カルボン酸(実施例48、150mg)を褐色固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 9.32(d,J=2.45Hz,1H),8.75(dd,J=8.68,2.45Hz,1H),8.22-8.41(m,2H),7.75(dd,J=8.31,7.70Hz,1H),6.96-7.09(m,1H),4.43(d,J=7.09Hz,2H),1.38(t,J=7.09Hz,3H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:330.1.
実施例48は、実施例47と同様に、MeOH中のナトリウムメトキシドの代わりにEtOH(20mL)中のナトリウムエタノラート(266mg、3.9mmol)を使用することによって調製した。8-クロロ-2-(6-エトキシ-3-ピリジル)キナゾリン-4-カルボン酸(実施例48、150mg)を褐色固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 9.32(d,J=2.45Hz,1H),8.75(dd,J=8.68,2.45Hz,1H),8.22-8.41(m,2H),7.75(dd,J=8.31,7.70Hz,1H),6.96-7.09(m,1H),4.43(d,J=7.09Hz,2H),1.38(t,J=7.09Hz,3H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:330.1.
DMF(10mL)中、エチル8-クロロ-2-(6-クロロピリジン-3-イル)キナゾリン-4-カルボキシレート(化合物45b、100mg、287μmol)、ピロリジン(30.6mg、0.431mmol)及びリン酸三カリウム(122mg、0.574mmol)の混合物を、90℃で3時間撹拌した。混合物を1N HCl水溶液で中和した。混合物をEtOAc(10mL)と水(10mL)に分配し、分離した水相をEtOAc(10mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、8-クロロ-2-(6-ピロリジン-1-イル-3-ピリジル)キナゾリン-4-カルボン酸(実施例49、50mg、49.1%)を白色固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 9.01(s,1H),8.78(br d,J=9.41Hz,1H),8.38(dd,J=8.38,1.04Hz,1H),8.29(dd,J=7.58,1.10Hz,1H),7.76(t,J=8.01Hz,1H),7.12-7.23(m,1H),3.65(m,4H),2.00-2.12(m,4H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:355.0.
THF(20mL)中のシス-メチル3-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロブタンカルボキシレート(218mg、1.25mmol)の撹拌混合物溶液に、水素化ナトリウム(250mg、6.25mmol)を加え、rtで0.5時間撹拌した。次いで、DMF(10mL)中の8-クロロ-2-(6-クロロ-3-ピリジル)キナゾリン-4-カルボン酸(実施例45、200 mg、0.625mmol)の溶液を上記反応混合物に添加した。反応混合物を60℃に7時間加熱し、次いで、1N HCl水溶液で中和し、EtOAc(10mL)と水(10mL)に分配した。分離した水相をEtOAc(10mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製すると、シス-2-[6-[2-(3-カルボキシシクロブトキシ)エトキシ]-3-ピリジル]-8-クロロ-キナゾリン-4-カルボン酸(実施例50、93mg、32.9%)が白色固体として得られた。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 11.98-12.34(m,1H),9.28-9.35(m,1H),8.78(dd,J=8.80,2.45Hz,1H),8.38(dd,=8.44,1.22Hz,1H),8.29(dd,J=7.58,1.22Hz,1H),7.76(dd,J=8.44,7.70Hz,1H),7.09(d,J=9.29Hz,1H),4.42-4.53(m,2H),3.95(quin,J=7.37Hz,1H),3.61-3.75(m,2H),2.55-2.63(m,1H),2.44(br d,J=6.85Hz,2H),1.99(br d,J=10.88Hz,2H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:444.0.
化合物51aを、実施例50と同様に、シス-メチル3-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロブタンカルボキシレートの代わりにエチル2-(2-ヒドロキシエトキシ)アセテート(185mg、1.25mmol)を使用することにより調製した。2-(6-(2-(カルボキシメトキシ)エトキシ)ピリジン-3-イル)-8-クロロキナゾリン-4-カルボン酸(化合物51a)を白色固体として得た。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:404.0.
NMP(2mL)中、2-(6-(2-(カルボキシメトキシ)エトキシ)ピリジン-3-イル)-8-クロロキナゾリン-4-カルボン酸(化合物51a、30mg、0.074mmol)の混合物に、アルゴンを投入し、混合物をマイクロ波照射下で170℃にて0.5時間加熱した。残渣を分取HPLCによって精製して、2-[2-[[5-(8-クロロキナゾリン-2-イル)-2-ピリジル]オキシ]エトキシ]酢酸(実施例51、17mg、62.3%)を白色固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 9.77(s,1H),9.33(d,J=1.96Hz,1H),8.73-8.83(m,1H),8.13-8.26(m,2H),7.66-7.77(m,1H),7.02-7.11(m,1H),4.46-4.56(m,2H),4.10(s,2H),3.82-3.91(m,2H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:360.1.
8-クロロ-2-(6-クロロ-3-ピリジル)-N-(2-ヒドロキシエチル)キナゾリン-4-カルボキサミドの調製
実施例52は、実施例35と同様に、8-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)キナゾリン-4-カルボン酸(実施例33)の代わりに8-クロロ-2-(6-クロロ-3-ピリジル)キナゾリン-4-カルボン酸(実施例45、189mg、0.591mmol)を使用することによって調製した。8-クロロ-2-(6-クロロ-3-ピリジル)-N-(2-ヒドロキシエチル)キナゾリン-4-カルボキサミド(実施例52、200mg)をオフホワイト色の固体として得た(200mg、93.2%)。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 9.67(d,J=2.45Hz,1H),9.35(br t,J=5.75Hz,1H),9.01(dd,J=8.44,2.45Hz,1H),8.94(dd,J=8.56,1.22Hz,1H),8.31(dd,J=7.58,1.22Hz,1H),7.74-7.85(m,2H),4.87(t,J=5.50Hz,1H),3.63(q,J=5.95Hz,2H),3.44-3.54(m,2H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:363.0.
実施例52は、実施例35と同様に、8-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)キナゾリン-4-カルボン酸(実施例33)の代わりに8-クロロ-2-(6-クロロ-3-ピリジル)キナゾリン-4-カルボン酸(実施例45、189mg、0.591mmol)を使用することによって調製した。8-クロロ-2-(6-クロロ-3-ピリジル)-N-(2-ヒドロキシエチル)キナゾリン-4-カルボキサミド(実施例52、200mg)をオフホワイト色の固体として得た(200mg、93.2%)。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 9.67(d,J=2.45Hz,1H),9.35(br t,J=5.75Hz,1H),9.01(dd,J=8.44,2.45Hz,1H),8.94(dd,J=8.56,1.22Hz,1H),8.31(dd,J=7.58,1.22Hz,1H),7.74-7.85(m,2H),4.87(t,J=5.50Hz,1H),3.63(q,J=5.95Hz,2H),3.44-3.54(m,2H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:363.0.
[8-クロロ-2-(6-クロロ-3-ピリジル)キナゾリン-4-イル]-モルホリノ-メタノンの調製
実施例53は、実施例35と同様に、8-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)キナゾリン-4-カルボン酸(実施例33)及び2-アミノエタノールの代わりに8-クロロ-2-(6-クロロ-3-ピリジル)キナゾリン-4-カルボン酸(実施例45、250mg、0.781mmol)及びモルホリン(67.9mg、0.78mmol)を出発物質として使用することによって調製した。[8-クロロ-2-(6-クロロ-3-ピリジル)キナゾリン-4-イル]-モルホリノ-メタノン(実施例53、200mg)を白色固体として得た(200mg、71%)。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 9.46(d,J=1.96Hz,1H),8.86(dd,J=8.44,2.45Hz,1H),8.32(dd,J=7.58,1.22Hz,1H),8.06(dd,J=8.25,1.16Hz,1H),7.72-7.82(m,2H),3.82(br d,J=3.91Hz,4H),3.51(t,J=4.77Hz,2H),3.34(m,2H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:389.0.
実施例53は、実施例35と同様に、8-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)キナゾリン-4-カルボン酸(実施例33)及び2-アミノエタノールの代わりに8-クロロ-2-(6-クロロ-3-ピリジル)キナゾリン-4-カルボン酸(実施例45、250mg、0.781mmol)及びモルホリン(67.9mg、0.78mmol)を出発物質として使用することによって調製した。[8-クロロ-2-(6-クロロ-3-ピリジル)キナゾリン-4-イル]-モルホリノ-メタノン(実施例53、200mg)を白色固体として得た(200mg、71%)。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 9.46(d,J=1.96Hz,1H),8.86(dd,J=8.44,2.45Hz,1H),8.32(dd,J=7.58,1.22Hz,1H),8.06(dd,J=8.25,1.16Hz,1H),7.72-7.82(m,2H),3.82(br d,J=3.91Hz,4H),3.51(t,J=4.77Hz,2H),3.34(m,2H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:389.0.
シス-3-[2-[[5-(8-クロロ-4-ヒドロキシ-キナゾリン-2-イル)-2-ピリジル]オキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸の調製
THF(20mL)中のシス-メチル3-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロブタンカルボキシレート(121mg、0.694mmol)の撹拌混合物溶液に、水素化ナトリウム(185mg、4.62mmol)を加え、rtで0.5時間撹拌した。次いで、DMF(10mL)中、[8-クロロ-2-(6-クロロ-3-ピリジル)キナゾリン-4-イル]-モルホリノ-メタノン(実施例53、180mg、0.462mmol)の溶液を上記反応混合物に添加し、これを60℃で20時間加熱し、次いで、1N HCl水溶液で中和し、EtOAc(10mL)と水(10mL)との間で分配した。分離した水相をEtOAc(10mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、シス-3-[2-[[5-(8-クロロ-4-ヒドロキシ-キナゾリン-2-イル)-2-ピリジル]オキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸(実施例54、40mg、20.4%)を白色固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 12.63-12.95(m,1H),11.97-12.21(m,1H),9.00(d,J=2.45Hz,1H),8.51(dd,J=8.80,2.57Hz,1H),8.10(dd,J=7.95,1.34Hz,1H),7.99(dd,J=7.76,1.41Hz,1H),7.48(t,J=7.89Hz,1H),7.05(d,J=8.80Hz,1H),4.45(dd,J=5.50,3.67Hz,2H),3.88-4.03(m,1H),3.59-3.74(m,2H),2.55-2.65(m,1H),2.44(m,2H),1.91-2.19(m,2H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:416.2.
THF(20mL)中のシス-メチル3-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロブタンカルボキシレート(121mg、0.694mmol)の撹拌混合物溶液に、水素化ナトリウム(185mg、4.62mmol)を加え、rtで0.5時間撹拌した。次いで、DMF(10mL)中、[8-クロロ-2-(6-クロロ-3-ピリジル)キナゾリン-4-イル]-モルホリノ-メタノン(実施例53、180mg、0.462mmol)の溶液を上記反応混合物に添加し、これを60℃で20時間加熱し、次いで、1N HCl水溶液で中和し、EtOAc(10mL)と水(10mL)との間で分配した。分離した水相をEtOAc(10mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、シス-3-[2-[[5-(8-クロロ-4-ヒドロキシ-キナゾリン-2-イル)-2-ピリジル]オキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸(実施例54、40mg、20.4%)を白色固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 12.63-12.95(m,1H),11.97-12.21(m,1H),9.00(d,J=2.45Hz,1H),8.51(dd,J=8.80,2.57Hz,1H),8.10(dd,J=7.95,1.34Hz,1H),7.99(dd,J=7.76,1.41Hz,1H),7.48(t,J=7.89Hz,1H),7.05(d,J=8.80Hz,1H),4.45(dd,J=5.50,3.67Hz,2H),3.88-4.03(m,1H),3.59-3.74(m,2H),2.55-2.65(m,1H),2.44(m,2H),1.91-2.19(m,2H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:416.2.
MeOH(5mL)中の2,4,8-トリクロロキナゾリン(400mg、1.71mmol)及びK2CO3(237mg、1.71mmol)の混合物をrtで2時間撹拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣をEtOAc(10mL)と水(10mL)に分配し、分離した水相をEtOAc(10mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮して、粗2,8-ジクロロ-4-メトキシキナゾリン(化合物55a、380mg、96.8%)を固体として得、これをさらに精製することなく次の工程で使用した。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:229.0.
1,4-ジオキサン(10mL)及び2N K2CO3(2mL)中、2,8-ジクロロ-4-メトキシキナゾリン(化合物55a、380mg、1.66mmol)、(4-ヒドロキシフェニル)ボロン酸(206mg、1.49mmol)及びPd(Ph3P)4(192mg、0.166mmolの混合物に、窒素を投入し、110℃で2.5時間加熱した。反応が完了した後、混合物を1N HCl水溶液でpH 4に調整し、次いで、EtOAc(10 mL)と水(10mL)に分配し、分離した水相をEtOAc(10mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮して、粗4-(8-クロロ-4-メトキシキナゾリン-2-イル)フェノール(化合物55b、400mg、84.1%)を固体として得、これをさらに精製することなく次の工程で使用した。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:287.1.
DMF(4mL)中、4-(8-クロロ-4-メトキシキナゾリン-2-イル)フェノール(化合物55b、400mg、1.4mmol)、メチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンカルボキシレート(化合物15d、458mg、1.4mmol)及びK2CO3(289mg、2.09mmol)の混合物を、60℃で2時間撹拌した。反応が完了した後、混合物をEtOAc(10mL)と水(10mL)に分配し、分離した水相をEtOAc(10mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮して、粗メチル3-(2-(4-(8-クロロ-4-メトキシキナゾリン-2-イル)フェノキシ)エトキシ)シクロブタンカルボキシレート(化合物55c、500mg、80.9%)を固体として得、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:443.1.
THF(4mL)中、メチル3-(2-(4-(8-クロロ-4-メトキシキナゾリン-2-イル)フェノキシ)エトキシ)シクロブタンカルボキシラート(化合物55c、300mg、0.677mmol)の溶液に、rtで1N LiOH(2mL)を添加し、次いで、混合物を50℃で1時間加熱した。反応が完了した後、混合物を1N HCl水溶液でpH 4に調整し、EtOAc(10 mL)と水(10mL)に分配し、分離した水相をEtOAc(10mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、3-(2-(4-(8-クロロ-4-メトキシキナゾリン-2-イル)フェノキシ)エトキシ)シクロブタンカルボン酸(実施例55、180mg、60.7%)を固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ ppm 8.51(d,J=8.80Hz,2H),8.07(d,J=7.83Hz,2H),7.54(t,J=7.83Hz,1H),7.13(d,J=9.05Hz,2H),4.26(s,3H),4.15-4.20(m,2H),3.96(s,1H),3.66-3.72(m,2H),2.55-2.67(m,1H),2.37-2.49(m,2H),1.96-2.23(m,2H)。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:429.1.
THF(5mL)、ピリジン(2.0mL、24.73 mmol)中、メチル2-アミノ-3-クロロ-ベンゾエート(0.98g、5.28mmol)の溶液に4-メトキシベンゾイルクロリド(1.0g、5.86mmol)を添加し、次いで、混合物を60℃で12時間加熱した。反応が完了した後、反応混合物を1N HCl水溶液(20mL)で洗浄し、EtOAc(50mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、100:0~100:30(v/v)のPE-EtOAcでの勾配溶出を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィにより精製して、メチル3-クロロ-2-[(4-メトキシベンゾイル)アミノ]ベンゾアート(化合物56a、600mg、32.01%)を白色固体として得た。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:320.1.
MeOH(10mL)、水(2mL)中、メチル3-クロロ-2-[(4-メトキシベンゾイル)アミノ]ベンゾエート(化合物56a、600mg、1.88mmol)の溶液に水酸化ナトリウム(750mg、18.77mmol)を添加し、溶液を25℃で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を1N HCl水溶液によってpH4に調整し、EtOAc(50mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮して、3-クロロ-2-[(4-メトキシベンゾイル)アミノ] 安息香酸(化合物56b、500mg、87.16%)を白色固体として得た。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:306.0.
スルホキシドクロリド(2.0g、16.4mmol)中、3-クロロ-2-[(4-メトキシベンゾイル)アミノ]安息香酸(化合物56b、500mg、1.64mmol)の溶液を80℃で12時間撹拌した。rtに冷却した後、反応混合物を真空中で濃縮して、粗8-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)-3,1-ベンゾオキサジン-4-オン(化合物56c、500mg)を淡黄色固体として得た。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:288.1.
DMSO(10mL)中の8-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)-3,1-ベンゾオキサジン-4-オン(化合物56c、500mg、1.74mmol)の溶液に、トリフルオロメチルトリメチルシラン(370mg、2.61mmol)及びTHF(0.35mL、0.350mmol)中のTBAFをrtで添加した。混合物を5時間撹拌し、次いで、水(20mL)でクエンチし、EtOAc(50mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、100:0~100:30(v/v)のPE-EtOAcでの勾配溶出を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィにより精製して、N-[2-クロロ-6-(2,2,2-トリフルオロアセチル)フェニル]-4-メトキシ-ベンズアミド(化合物56d、150mg、24.13%)を黄色固体として得た。MS obsd.(ESI+)[(M+H)+]:324.1.
DMSO(15mL)中、N-[2-クロロ-6-(2,2,2-トリフルオロアセチル)フェニル]-4-メトキシ-ベンズアミド(化合物56d、2.0g、5.59mmol)の溶液に、酢酸アンモニウム(1.29g、16.77mmol)を添加し、次いで、混合物を12時間100℃に加熱した。反応が完了した後、反応混合物を水(20mL)でクエンチし、EtOAc(50mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、100:0~100:30(v/v)のPE-EtOAcでの勾配溶出を用いるシリカゲルのカラムクロマトグラフィにより精製して、8-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)-4-(トリフルオロメチル)キナゾリン(化合物56e、1.8g、95.05%)を無色油状物として得た。MS実測値(ESI+)[(M+H)+]:339.1.
DCM(15mL)中、8-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)-4-(トリフルオロメチル)キナゾリン(化合物56e、500mg、1.48mmol)の溶液(0°C)に、三臭化ホウ素(0.3mL、1.48mmol)を添加し、混合物を0℃で1時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を1%Na2CO3水溶液(20mL)で慎重にクエンチし、EtOAc(50mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮して、粗4-[8-クロロ-4-(トリフルオロメチル)キナゾリン-2-イル]フェノール(化合物56f、600mg)を橙色固体として得た。MS実測値(ESI+)[(M+H)+]:325.2.
DMF(5mL)中、4-[8-クロロ-4-(トリフルオロメチル)キナゾリン-2-イル]フェノール(化合物56f、300mg、0.920mmol)の溶液に、メチル3-[2-(p-トリルスルホニルオキシ)エトキシ]シクロブタンカルボキシレート(化合物15d、152mg、0.460mmol)及び炭酸カリウム(383mg、2.77mmol)を添加した。反応混合物を70℃で6時間加熱した。rtに冷却した後、1N LiOH水溶液(2.0mL、2mmol)を上記反応混合物に添加し、さらに2時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を0.5N HCl水溶液によってpH4に調整し、EtOAc(50mL)で2回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、3-[2-[4-[8-クロロ-4-(トリフルオロメチル)キナゾリン-2-イル]フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸(実施例56、15mg、3.48%)を白色固体として得た。1H NMR(DMSO-d6,400MHz):δ ppm 12.19(br s,1H),8.53(d,J=8.9Hz,2H),8.34(dd,J=7.6,0.7Hz,1H),8.18(br d,J=8.3Hz,1H),7.74-7.88(m,1H),7.20(d,J=8.9Hz,2H),4.12-4.34(m,2H),3.96(br quin,J=7.3Hz,1H),3.60-3.76(m,2H),2.91(br d,J=3.9Hz,1H),2.35-2.47(m,2H),2.11-2.24(m,1H),1.95-2.05ppm(m,1H)。MS実測値(ESI+)[(M+H)+]:467.
生物学的実施例
実施例57操作されたHepDES19一次スクリーニングアッセイ
このアッセイを使用して、新規なHBV cccDNA阻害剤をスクリーニングした。HepDES19は、HBV cccDNA産生細胞株である。この細胞株では、HBeAgの産生がcccDNAのレベル及び活性に依存するため、細胞培養上清中のHBeAgが代理マーカーとなる。HepDES19は、1.1ユニット長のHBVゲノムを含む操作された細胞株であり、導入遺伝子からのpgRNA転写はテトラサイクリン(Tet)によって制御される。Tetの非存在下では、pgRNA転写は誘導されるであろうが、HBV e抗原(HBeAg)開始コドン前のリーダー配列が非常に短く、開始コドンが破壊されるため、このpgRNAからHBeAgを産生できなかった。cccDNAが形成されて初めて、欠損しているリーダー配列及び開始コドンの変異がpgRNAの3’末端の冗長性から復元され、それからHBeAgを合成することができた。したがって、HBeAgをcccDNAの代理マーカーとして使用することができた(Zhou,T.et al.,Antiviral Res.(2006),72(2),116-124;Guo,H.et al.,J.Virol.(2007),81(22),12472-12484)。
実施例57操作されたHepDES19一次スクリーニングアッセイ
このアッセイを使用して、新規なHBV cccDNA阻害剤をスクリーニングした。HepDES19は、HBV cccDNA産生細胞株である。この細胞株では、HBeAgの産生がcccDNAのレベル及び活性に依存するため、細胞培養上清中のHBeAgが代理マーカーとなる。HepDES19は、1.1ユニット長のHBVゲノムを含む操作された細胞株であり、導入遺伝子からのpgRNA転写はテトラサイクリン(Tet)によって制御される。Tetの非存在下では、pgRNA転写は誘導されるであろうが、HBV e抗原(HBeAg)開始コドン前のリーダー配列が非常に短く、開始コドンが破壊されるため、このpgRNAからHBeAgを産生できなかった。cccDNAが形成されて初めて、欠損しているリーダー配列及び開始コドンの変異がpgRNAの3’末端の冗長性から復元され、それからHBeAgを合成することができた。したがって、HBeAgをcccDNAの代理マーカーとして使用することができた(Zhou,T.et al.,Antiviral Res.(2006),72(2),116-124;Guo,H.et al.,J.Virol.(2007),81(22),12472-12484)。
HepDES 19細胞をT 150フラスコあたり2×106細胞で播種し、3μg/mLのTet(Sigma、カタログ番号87128)を含む培地(ダルベッコ改変イーグル培地:栄養素混合物F-12 [DMEM-F12、Gibcoカタログ11320-82]、10%ウシ胎仔血清[FBS、Clontechカタログ631101]、0.1mM非必須アミノ酸溶液[NEAA、Gibcoカタログ11140-050]、50μg/mLペニシリン-ストレプトマイシン[PS、Invitrogenカタログ15140-163]、500μg/mL Geneticin [G418、Invitrogenカタログ10131-027])で5日間培養した。次いで、細胞を、Tetの非存在下で8日間、上記と同じ培養培地にT150当たり4×106個細胞で播種した。次いで、細胞を収穫し、1mL当たり2×106個細胞の密度で凍結した。化合物試験のために、凍結細胞を解凍し、96ウェルプレートに1ウェル当たり6×104個の細胞の密度で播種した。播種後24時間で、ジメチルスルホキシド(DMSO、SigmaカタログD2650)で作製した化合物の半対数段階希釈液を、上記と同じ培養培地でさらに希釈した後、これらを細胞に添加して所望の最終化合物濃度及び1%DMSO濃度に到達させた。次いで、プレートを37℃でさらに5日間インキュベートした後、HBeAgレベル及び細胞生存率を測定した。細胞内HBeAgレベルを、酵素結合免疫吸着測定法(ELISA)キット(Shanghai Kehua Diagnostic Medical Products Co.,Ltd)を使用して測定した。細胞生存率を、Cell Counting Kit-8(Donjindo、カタログCK04-20)を使用して評価した。IC50値を、4パラメーターロジスティック曲線当てはめ法を使用して用量応答曲線から導出した。
Claims (20)
- 式(I)
Aは、CH又はNであり;
R1は、H、(C1-6アルキル)2アミノC1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルコキシC1-6アルキル、C1-6アルコキシカルボニル、C1-6アルキル、C1-6アルキル-C(O)O-C1-6アルキル-、カルバモイル、カルボキシ、ハロC1-6アルキル、ハロC1-6アルキルアミノカルボニル、ヒドロキシ、ヒドロキシC1-6アルキル、ヒドロキシC1-6アルキルアミノカルボニル、モルホリニルC1-6アルキル又はモルホリニルカルボニルであり;
R2は、H又はハロゲンであり;
R3は、H、ハロゲン又はハロC1-6アルキルであり;
R4は、H又はハロゲンであり;
R5は、H、(C1-6アルコキシカルボニル)フェニルC1-6アルコキシ、(C1-6アルコキシカルボニル)ピペリジニル、(C1-6アルコキシカルボニルC1-6アルコキシ)C1-6アルコキシ、(C1-6アルキル)2アミノ、(カルボキシC1-6アルコキシ)C1-6アルコキシ、(カルボキシC3-7シクロアルコキシ)C1-6アルコキシ、(ヒドロキシC1-6アルキル)2アミノ、C1-6アルコキシ、カルボキシフェニルC1-6アルコキシ、カルボキシピペリジニル、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシC1-6アルコキシ、モルホリニル又はピロリジニルであり;
R6は、H、ハロゲン、ヒドロキシC1-6アルキル又はハロC1-6アルキルであり;
ただし、R5及びR6は同時にHではない;)
の化合物、又はその薬学的に許容される塩、若しくはエナンチオマー、若しくはジアステレオマー。 - Aは、CH又はNであり;
R1は、H、アセトキシメチル、カルバモイル、カルボキシ、クロロエチルアミノカルボニル、ジメチルアミノメチル、エトキシカルボニル、ヒドロキシ、ヒドロキシエチルアミノカルボニル、ヒドロキシメチル、メトキシ、メトキシカルボニル、メトキシメチル、メチル、モルホリニルカルボニル、モルホリニルメチル又はトリフルオロメチルであり;
R2は、H又はクロロであり;
R3は、H、ブロモ又はトリフルオロメチルであり;
R4は、H又はクロロであり;
R5は、H、(カルボキシシクロブトキシ)エトキシ、(カルボキシメトキシ)エトキシ、(ヒドロキシエチル)2アミノ、(メトキシカルボニル)フェニルメトキシ、(メトキシカルボニル)ピペリジニル、(メトキシオキソエトキシ)エトキシ、ブロモ、カルボキシフェニルメトキシ、カルボキシピペリジニル、クロロ、ジメチルアミノ、エトキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシエトキシ、メトキシ、モルホリニル、ピロリジニルであり;
R6は、H、ブロモ、ヒドロキシメチル又はトリフルオロメチルであり;
ただし、R5及びR6は同時にHではない;
請求項1に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、若しくはエナンチオマー、若しくはジアステレオマー。 - R1が、H、カルバモイル、カルボキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシC1-6アルキルアミノカルボニル、ヒドロキシC1-6アルキル、C1-6アルキル又はモルホリニルカルボニルである、請求項1又は2に記載の化合物。
- R1が、H、カルバモイル、カルボキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシエチルアミノカルボニル、ヒドロキシメチル、メチル又はモルホリニルカルボニルである、請求項3に記載の化合物。
- R2がHである、請求項4に記載の化合物。
- R5が、H、(C1-6アルコキシカルボニル)ピペリジニル、(C1-6アルコキシカルボニルC1-6アルコキシ)C1-6アルコキシ、(C1-6アルキル)2アミノ、(カルボキシC1-6アルコキシ)C1-6アルコキシ、(カルボキシC3-7シクロアルコキシ)C1-6アルコキシ、(ヒドロキシC1-6アルキル)2アミノ、C1-6アルコキシ、カルボキシフェニルC1-6アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシC1-6アルコキシ又はモルホリニルである、請求項5に記載の化合物。
- R5が、H、(カルボキシシクロブトキシ)エトキシ、(カルボキシメトキシ)エトキシ、(ヒドロキシエチル)2アミノ、(メトキシカルボニル)ピペリジニル、(メトキシオキソエトキシ)エトキシ、ブロモ、カルボキシフェニルメトキシクロロ、ジメチルアミノ、ヒドロキシエトキシ、メトキシ又はモルホリニルである、請求項6に記載の化合物。
- 2-(4-ブロモフェニル)-8-クロロキナゾリン;
2-(3-ブロモフェニル)-8-クロロキナゾリン;
7-ブロモ-4-メチル-2-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]キナゾリン;
2-(3-ブロモフェニル)-6-クロロ-4-メチル-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン;
4-(8-クロロキナゾリン-2-イル)フェノール;
メチル3-((4-(8-クロロキナゾリン-2-イル)フェノキシ)メチル)ベンゾエート;
3-((4-(8-クロロキナゾリン-2-イル)フェノキシ)メチル)安息香酸;
3-((4-(8-クロロ-4-メチルキナゾリン-2-イル)フェノキシ)メチル)安息香酸;
2-[4-(8-クロロ-4-メチル-キナゾリン-2-イル)フェノキシ]エタノール;
メチル2-[2-[4-(8-クロロ-4-メチル-キナゾリン-2-イル)フェノキシ]エトキシ]アセテート;
2-[2-[4-(8-クロロ-4-メチル-キナゾリン-2-イル)フェノキシ]エトキシ]酢酸;
シス-3-[2-[4-(8-クロロ-4-メチル-キナゾリン-2-イル)フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸;
8-クロロ-2-(4-クロロフェニル)-4-メチルキナゾリン;
2-(2-(4-(4-メチル-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-2-イル)フェノキシ)エトキシ)酢酸;
3-(2-(4-(4-メチル-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-2-イル)フェノキシ)エトキシ)シクロブタンカルボン酸;
2-(3-ブロモフェニル)-4-(メトキシメチル)-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン;
1-(2-(3-ブロモフェニル)-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-4-イル)-N,N-ジメチルメタンアミン;
4-((2-(3-ブロモフェニル)-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-4-イル)メチル)モルホリン;
2-(2-(3-ブロモベンズアミド)-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-2-オキソエチルアセテート;
(2-(3-ブロモフェニル)-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-4-イル)メタノール;
(8-クロロ-2-(4-クロロフェニル)キナゾリン-4-イル)メタノール;
(3-(4-メチル-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-2-イル)フェニル)メタノール;
8-クロロ-2-(6-クロロピリジン-3-イル)-4-メチルキナゾリン;
8-クロロ-2-(6-クロロピリジン-3-イル)キナゾリン;
5-(8-クロロキナゾリン-2-イル)ピリジン-2-オール;
5-(8-クロロキナゾリン-2-イル)-N,N-ジメチルピリジン-2-アミン;
4-(5-(8-クロロキナゾリン-2-イル)ピリジン-2-イル)モルホリン;
2,2’-((5-(8-クロロキナゾリン-2-イル)ピリジン-2-イル)アザンジイル)ジエタノール;
メチル1-(5-(8-クロロキナゾリン-2-イル)ピリジン-2-イル)ピペリジン-4-カルボキシレート;
1-(5-(8-クロロキナゾリン-2-イル)ピリジン-2-イル)ピペリジン-4-カルボン酸;
2-(3-ブロモ-フェニル)-7-トリフルオロメチル-キナゾリン-4-カルボン酸;
メチル2-(3-ブロモフェニル)-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-4-カルボキシレート;
8-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)キナゾリン-4-カルボン酸;
8-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)キナゾリン-4-カルボキサミド;
8-クロロ-N-(2-ヒドロキシエチル)-2-(4-メトキシフェニル)キナゾリン-4-カルボキサミド;
8-クロロ-2-(4-メトキシフェニル)キナゾリン;
2-(4-ブロモフェニル)-8-クロロキナゾリン-4-カルボン酸;
エチル2-(4-ブロモフェニル)-8-クロロ-キナゾリン-4-カルボキシレート;
2-(4-ブロモフェニル)-8-クロロ-N-(2-クロロエチル)キナゾリン-4-カルボキサミド;
2-(4-ブロモフェニル)-8-クロロ-4-メチル-キナゾリン;
2-[4-(8-クロロキナゾリン-2-イル)フェノキシ]エタノール;
シス-3-[2-[4-(8-クロロキナゾリン-2-イル)フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸;
2-(4-ブロモフェニル)-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-4-カルボン酸;
[2-(4-ブロモフェニル)-7-(トリフルオロメチル)キナゾリン-4-イル]-モルホリノ-メタノン;
8-クロロ-2-(6-クロロ-3-ピリジル)キナゾリン-4-カルボン酸;
8-クロロ-2-(6-クロロ-3-ピリジル)キナゾリン-4-カルボキサミド;
8-クロロ-2-(6-メトキシ-3-ピリジル)キナゾリン-4-カルボン酸;
8-クロロ-2-(6-エトキシ-3-ピリジル)キナゾリン-4-カルボン酸;
8-クロロ-2-(6-ピロリジン-1-イル-3-ピリジル)キナゾリン-4-カルボン酸;
シス-2-[6-[2-(3-カルボキシシクロブトキシ)エトキシ]-3-ピリジル]-8-クロロ-キナゾリン-4-カルボン酸;
2-[2-[[5-(8-クロロキナゾリン-2-イル)-2-ピリジル]オキシ]エトキシ]酢酸;
8-クロロ-2-(6-クロロ-3-ピリジル)-N-(2-ヒドロキシエチル)キナゾリン-4-カルボキサミド;
[8-クロロ-2-(6-クロロ-3-ピリジル)キナゾリン-4-イル]-モルホリノ-メタノン;
シス-3-[2-[[5-(8-クロロ-4-ヒドロキシ-キナゾリン-2-イル)-2-ピリジル]オキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸;
3-(2-(4-(8-クロロ-4-メトキシキナゾリン-2-イル)フェノキシ)エトキシ)シクロブタンカルボン酸;及び
3-[2-[4-[8-クロロ-4-(トリフルオロメチル)キナゾリン-2-イル]フェノキシ]エトキシ]シクロブタンカルボン酸;
から選択される、請求項1又は2に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、若しくはエナンチオマー、若しくはジアステレオマー。 - 以下の工程:
(a)式(VII)
(b)式(V)
(c)式(II)
(d)式(II)
(e)式(II)
(f)式(XI)
(g)式(XII)
(h)式(XIII)
(i)式(XIII)
(j)中間体(XVI)
(k)式(XXI)
(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6及びAは、請求項1から7のいずれか一項に記載されるとおりである)
のいずれか1つを含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物を調製するためのプロセス。 - 治療活性物質としての使用のための、請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物。
- 請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物と、治療不活性担体とを含む、医薬組成物。
- HBV感染症を処置又は予防するための、請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物の使用。
- HBV感染症を処置又は予防するための医薬を調製するための、請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物の使用。
- HBV cccDNAを阻害するための、請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物の使用。
- HBeAgを阻害するための、請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物の使用。
- HBsAgを阻害するための、請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物の使用。
- HBV DNAを阻害するための、請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物の使用。
- HBV感染症を処置又は予防するための、請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物。
- 請求項9に記載のプロセスに従って製造されたときの、請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物。
- HBV感染症を処置又は予防するための方法であって、有効量の請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物を投与することを含む、方法。
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