JP2022185422A - チューブ容器用包材、チューブ容器およびキャップ付きチューブ容器 - Google Patents

チューブ容器用包材、チューブ容器およびキャップ付きチューブ容器 Download PDF

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Abstract

【課題】遮光性を向上させることが可能な、チューブ容器用包材、チューブ容器およびキャップ付きチューブ容器を提供する。【解決手段】チューブ容器用包材50は、外面501から内面502に向かって順に配置された第1シーラント層51と、第1紙基材層52と、第2シーラント層53とを備えている。第1紙基材層52は、未晒紙または半晒紙を含んでいる。全光線透過率が0%以上10%以下である。【選択図】図3A

Description

本開示は、チューブ容器用包材、チューブ容器およびキャップ付きチューブ容器に関する。
従来、紙を含む積層体を用いたチューブ容器が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1には、内容物を充填する本体部分と、この本体部分に一体的に連結し本体部分に充填された内容物を排出する排出口を備えたヘッドからなるチューブ容器が開示されている。そして、特許文献1には、本体部分が、少なくとも外層がエンボス加工を施した合成紙製層よりなることが開示されている。
特開2003-72783号公報
しかしながら、紙基材を含むチューブ容器用包材を用いたチューブ容器では、プラスチックの使用量を削減できるといったメリットがあるが、チューブ容器の遮光性が不足し得るといった課題がある。このように、チューブ容器の遮光性が不足すると、内容物の変質・変色が生じるといった問題がある。
本開示はこのような点を考慮してなされたものであり、遮光性を向上させることが可能な、チューブ容器用包材、チューブ容器およびキャップ付きチューブ容器を提供することを目的とする。
一実施の形態によるチューブ容器用包材は、外面から内面に向かって順に配置された第1シーラント層と、第1紙基材層と、第2シーラント層とを備え、前記第1紙基材層は、未晒紙または半晒紙を含み、全光線透過率が、0%以上10%以下である、チューブ容器用包材である。
一実施の形態によるチューブ容器用包材において、波長が400nm以下の光の透過率が、1%以下であってもよい。
一実施の形態によるチューブ容器用包材において、前記第1シーラント層よりも前記外面側、または前記第1シーラント層と前記第1紙基材層との間に設けられた印刷層を更に備えていてもよい。
一実施の形態によるチューブ容器用包材において、前記第1シーラント層と前記第1紙基材層との間に設けられた第2紙基材層を更に備え、前記第2紙基材層は、晒紙を含み、前記印刷層は、前記第2紙基材層上に形成されていてもよい。
一実施の形態によるチューブ容器用包材は、外面から内面に向かって順に配置された印刷層と、第1シーラント層と、第1紙基材層と、第2シーラント層とを備えるか、あるいは、外面から内面に向かって順に配置された第1シーラント層と、印刷層と、第1紙基材層と、第2シーラント層とを備え、前記第1紙基材層は、晒紙を含み、全光線透過率が、0%以上10%以下である、チューブ容器用包材である。
一実施の形態によるチューブ容器用包材において、前記第2シーラント層は遮光性を有し、波長が400nm以下の光の透過率が、1%以下であってもよい。
一実施の形態によるチューブ容器用包材において、チューブ容器用包材は、前記第1シーラント層と前記第1紙基材層との間に設けられた第2紙基材層を更に備えていてもよい。
一実施の形態によるチューブ容器用包材において、前記第1紙基材層の厚みは、80μm以上300μm以下であってもよい。
一実施の形態によるチューブ容器用包材において、全光線透過率が、5%以下であってもよい。
一実施の形態によるチューブ容器は、一実施の形態によるチューブ容器用包材の対向する端部同士を重ね合わせて互いに接合したシール部を有する胴部チューブと、前記胴部チューブの一端に接合された頭部部材とを備える、チューブ容器である。
一実施の形態によるチューブ容器は、一実施の形態によるチューブ容器用包材の対向する端面同士を突き合わせて、前記チューブ容器用包材の対向する端部と接合部材とを互いに接合したシール部を有する胴部チューブと、前記胴部チューブの一端に接合された頭部部材とを備える、チューブ容器である。
一実施の形態によるキャップ付きチューブ容器は、一実施の形態によるチューブ容器と、前記頭部部材に取り付けられたキャップとを備える、キャップ付きチューブ容器である。
本開示によれば、チューブ容器の遮光性を向上させることができる。
図1は、内容物が充填された、本実施の形態によるキャップ付きチューブ容器を示す部分垂直断面図である。 図2Aは、本実施の形態によるキャップ付きチューブ容器を示す断面図(図1のIIA,IIB,IIC-IIA,IIB,IIC線断面図)である。 図2Bは、本実施の形態によるキャップ付きチューブ容器を示す断面図(図1のIIA,IIB,IIC-IIA,IIB,IIC線断面図)である。 図2Cは、本実施の形態によるキャップ付きチューブ容器を示す断面図(図1のIIA,IIB,IIC-IIA,IIB,IIC線断面図)である。 図3Aは、本実施の形態による積層体の層構成の一例を示す断面図である。 図3Bは、本実施の形態による積層体の層構成の一例を示す断面図である。 図3Cは、本実施の形態による積層体の層構成の一例を示す断面図である。 図3Dは、本実施の形態による積層体の層構成の一例を示す断面図である。 図3Eは、本実施の形態による積層体の層構成の一例を示す断面図である。 図3Fは、本実施の形態による積層体の層構成の一例を示す断面図である。 図4は、本実施の形態によるチューブ容器の製造方法を示す斜視図である。 図5は、本実施の形態によるキャップ付きチューブ容器の製造方法を示す部分垂直断面図である。
以下、図面を参照して一実施の形態について説明する。図1乃至図5は一実施の形態を示す図である。以下に示す各図は、模式的に示したものである。そのため、各部の大きさ、形状は理解を容易にするために、適宜誇張している。また、技術思想を逸脱しない範囲において適宜変更して実施することが可能である。なお、以下に示す各図において、同一部分には同一の符号を付しており、一部詳細な説明を省略する場合がある。また、本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値および材料名は、実施の形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用することができる。本明細書において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば平行や直交、垂直等の用語については、厳密に意味するところに加え、実質的に同じ状態も含むものとする。
まず、図1により、本実施の形態による積層体(チューブ容器用包材)50を使用して作製されたキャップ付きチューブ容器10Aについて説明する。
図1に示すように、本実施の形態によるキャップ付きチューブ容器10Aは、チューブ容器10と、チューブ容器10の後述する頭部部材40に取り付けられたキャップ20とを備えている。
このうち、チューブ容器10は、ラミネート成形チューブである胴部チューブ30と、胴部チューブ30の一端31に接合された頭部部材40とを備えている。
ここでは、まず、チューブ容器10の頭部部材40について説明する。
図1に示すように、頭部部材40は、肩部41と口部42とを有している。このうち口部42には、キャップ20が装着されるようになっている。
このような頭部部材40は、後述するように、例えば圧縮成形法により成形される。また、頭部部材40は、例えば、高密度ポリエチレン(HDPE)等の樹脂材料から作製される。
次に、チューブ容器10の胴部チューブ30について説明する。胴部チューブ30は、図1に示すような、一端が封止された筒形状を有している。この胴部チューブ30は、ラミネート成形された積層体50(図3A乃至図3F参照)から構成されている。また、胴部チューブ30は、積層体50同士を互いに接合した胴部シール部(シール部)32を有している。この胴部シール部32は、胴部チューブ30の長手方向に沿って形成されている。このような胴部チューブ30は、積層体50を円筒状に丸め、対向する端部35(図2A参照)同士を重ね合わせて、例えばヒートシールにより互いに接合して得られたものであってもよい。また、胴部チューブ30は、積層体50を円筒状に丸め、対向する端面35a(図2Bおよび図2C参照)同士を突き合わせて、端部35とテープ(接合部材)32aとを例えばヒートシールにより互いに接合して得られたものであってもよい。なお、テープ32aは、図2Bに示すように、胴部チューブ30の一方の側(例えば、内面側)のみに設けられていてもよく、図2Cに示すように、胴部チューブ30の両側(内面側および外面側)に設けられていてもよい。
また、胴部チューブ30は、積層体50同士を互いに接合した底シール部34を有している。この底シール部34は、胴部チューブ30の他端33に形成された開口部50B(図5参照)から、例えば、アルコールを含有するクレンジング用剤、日焼け止め、練り歯磨き、トリートメント、ボディクリーム、整髪剤(いわゆるヘアワックス)、その他の内容物Cを適量分充填した後に、当該開口部50B近傍の積層体50同士を互いに接合したものである。
次に、積層体50の層構成について説明する。図3A乃至図3Fは、胴部チューブ30を構成する積層体50の層構成の一例を示している。図3A乃至図3Fに示すように、積層体50は、外面501から内面502に向かって順に配置された第1シーラント層51と、第1紙基材層52と、第2シーラント層53とを備えている。また、図3C乃至図3Fに示すように、積層体50は、第1シーラント層51と第1紙基材層52との間に設けられた第2紙基材層54を更に備えていてもよい。さらに、図3A、図3Dおよび図3Fに示すように、積層体50は、第1シーラント層51よりも外面501側に設けられた印刷層55を更に備えていてもよい。ここで、印刷層55は、図3B、図3Cおよび図3Eに示すように、第1シーラント層51と第1紙基材層52との間に設けられていてもよい。
次に、積層体50の層構成について、具体的に説明する。図3Aに示すように、積層体50は、外面501から内面502に向かって、印刷層55と、第1シーラント層51と、第1紙基材層52と、第1接着層56aと、バリア層57と、補強層58と、第2接着層56bと、第2シーラント層53とをこの順に備えている。この場合、印刷層55が、胴部チューブ30の外面を構成し、第2シーラント層53が、胴部チューブ30の内面を構成する。
また、図3Bに示すように、積層体50は、外面501から内面502に向かって、第1シーラント層51と、印刷層55と、第1紙基材層52と、第1接着層56aと、バリア層57と、補強層58と、第2接着層56bと、第2シーラント層53とをこの順に備えている。この場合、第1シーラント層51が、胴部チューブ30の外面を構成し、第2シーラント層53が、胴部チューブ30の内面を構成する。
また、図3Cに示すように、積層体50は、外面501から内面502に向かって、第1シーラント層51と、印刷層55と、第2紙基材層54と、第1接着層56aと、第1紙基材層52と、第2接着層56bと、バリア層57と、補強層58と、第3接着層56cと、第2シーラント層53とをこの順に備えている。この場合、第1シーラント層51が、胴部チューブ30の外面を構成し、第2シーラント層53が、胴部チューブ30の内面を構成する。
また、図3Dに示すように、積層体50は、外面501から内面502に向かって、印刷層55と、第1シーラント層51と、第2紙基材層54と、第1接着層56aと、第1紙基材層52と、第2接着層56bと、バリア層57と、補強層58と、第3接着層56cと、第2シーラント層53とをこの順に備えている。この場合、印刷層55が、胴部チューブ30の外面を構成し、第2シーラント層53が、胴部チューブ30の内面を構成する。
また、図3Eに示すように、積層体50は、外面501から内面502に向かって、第1シーラント層51と、印刷層55と、第2紙基材層54と、第1接着層56aと、第1紙基材層52と、第2接着層56bと、第2シーラント層53とをこの順に備えている。この場合、第1シーラント層51が、胴部チューブ30の外面を構成し、第2シーラント層53が、胴部チューブ30の内面を構成する。
さらに、図3Fに示すように、積層体50は、外面501から内面502に向かって、印刷層55と、第1シーラント層51と、第2紙基材層54と、第1接着層56aと、第1紙基材層52と、第2接着層56bと、第2シーラント層53とをこの順に備えている。この場合、印刷層55が、胴部チューブ30の外面を構成し、第2シーラント層53が、胴部チューブ30の内面を構成する。
以下、積層体50の各層について説明する。
第1シーラント層および第2シーラント層
第1シーラント層51および第2シーラント層53といったシーラント層は、それぞれ、積層体50同士、または積層体50と補強用のテープ32aとを接着させるための層であり、シーラント層を構成する材料としては、熱によって溶融し、融着する材料が用いられる。この場合、シーラント層には、例えばポリオレフィンを用いることができる。具体的には、シーラント層としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン若しくはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸、その他の不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアクリロニトリル、飽和ポリエステル、ポリビニルアルコール等その他の樹脂の1種ないしそれ以上からなる樹脂を使用することができる。シーラント層がポリエチレンを含む場合、ポリエチレンはバイオマス由来のポリエチレンであってもよい。
また、シーラント層、とりわけ第2シーラント層53は遮光性を有していることが好ましい。この場合、第2シーラント層53には、遮光性素材(例えば、顔料(酸化チタンやカーボンブラック等)等の着色剤)を混錬したフィルムを用いてもよく、乳白ポリエチレンフィルムを用いてもよい。さらに、シーラント層は、多層であってもよい。この場合、例えば、シーラント層は、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)等からなるバリア性を有する層を含んでいてもよい。
上記のヒートシール性フィルムは、例えば、上記の樹脂の1種ないし2種以上を主成分とし、これに、所望の添加剤を任意に添加して樹脂組成物を調製し、次いで、上記で調製した樹脂組成物を使用し、例えば、Tダイ法、インフレーション法、その他の成形法を用いて成形することができる。
また、シーラント層を構成する材料には、その製造工程において、またはその製造後に、その特性が損なわれない範囲において各種の添加剤を添加することができる。添加剤として、例えば、帯電防止剤などが挙げられる。
本実施の形態において、第1シーラント層51および第2シーラント層53の厚みは、それぞれ、30μm以上250μm以下であることが好ましい。
第1紙基材層および第2紙基材層
第1紙基材層52および第2紙基材層54といった紙基材層は、例えば、第1シーラント層51や第2シーラント層53を支持するとともに積層体50全体の強度を高めるための層である。
本実施の形態では、第1紙基材層52は、未晒紙または半晒紙を含んでいてもよい。これにより、積層体50に入射する光を遮断することができ、チューブ容器10の遮光性を向上させることができる。このため、チューブ容器10に充填された内容物が、光によって劣化または変質してしまうことを抑制することができる。この場合、第1紙基材層52を構成する紙の坪量は、例えば50g/m2以上200g/m2以下であってもよく、70g/m2以上200g/m2以下であることが好ましい。ここで、本明細書中、「未晒紙」とは、JISP8150に規定されたCIELAB色空間におけるL*、a*、b*において、L*が55以上70未満、a*が7以上11以下、b*が18以上25以下の範囲にある紙を意味する。また、「半晒紙」とは、JISP8150に規定されたCIELAB色空間におけるL*、a*、b*において、L*が70以上85以下、a*が3以上12以下、b*が20以上35以下の範囲にある紙を意味する。
また、本実施の形態では、第1紙基材層52は、晒紙を含んでいてもよい。この場合においても、積層体50が印刷層55を備えていることにより、積層体50に入射する光を遮断することができ、チューブ容器10の遮光性を向上させることができる。このため、チューブ容器10に充填された内容物が、光によって劣化または変質してしまうことを抑制することができる。また、晒紙は、耐光性に優れている。このため、第1紙基材層52が晒紙を含んでいることにより、チューブ容器10の胴部チューブ30が変色してしまうことを抑制することができる。第1紙基材層52が晒紙を含む場合、第1紙基材層52を構成する紙の坪量は、例えば50g/m2以上200g/m2以下であってもよく、70g/m2以上200g/m2以下であることが好ましい。ここで、本明細書中、「晒紙」とは、JISP8150に規定されたCIELAB色空間におけるL*、a*、b*において、L*が90以上98以下、a*が-1以上1以下、b*が-2以上10以下の範囲にある紙を意味する。
本実施の形態において、第1紙基材層52の厚みは、80μm以上300μm以下であることが好ましい。第1紙基材層52の厚みが80μm以上であることにより、胴部チューブ30の遮光性を向上させることができる。また、第1紙基材層52の厚みが300μm以下であることにより、胴部チューブ30の柔軟性が低下することを抑制できる。このため、チューブ容器10において、内容物を押し出しにくくなってしまうことを抑制できる。
なお、第1紙基材層52は、単層であってもよく、多層であってもよい。第1紙基材層52が多層である場合、第1紙基材層52のうちの少なくとも1層が未晒紙または半晒紙を含んでおり、当該1層の厚みが80μm以上300μm以下であることが好ましい。
第2紙基材層54は、未晒紙、半晒紙または晒紙を含んでいてもよい。また、第2紙基材層54を構成する紙の坪量は、例えば50g/m2以上200g/m2以下であってもよい。
また、第2紙基材層54の厚みは、80μm以上300μm以下であることが好ましい。なお、第2紙基材層54は、単層であってもよく、多層であってもよい。
接着層
第1接着層56a、第2接着層56bおよび第3接着層56cといった接着層は、第1シーラント層51、第1紙基材層52、第2紙基材層54、補強層58、第2シーラント層53などを互いに接着するための層である。この接着層を構成する材料は、接着する層を構成する樹脂によって適宜選択することができる。
接着層としては、例えば、イソシアネート系(ウレタン系)、ポリエチレンイミン系、ポリブタジエン系、有機チタン系等のアンカーコーティング剤、あるいはポリウレタン系、ポリアクリル系、ポリエステル系、エポキシ系、ポリ酢酸ビニル系、セルロース系、その他のラミネート用接着剤等を任意に使用することができる。
また、接着層としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン-ビニルアルコール、エチレン-メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン-アクリル酸共重合体、アイオノマー、無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂等を好適に使用することができる。
また、接着層、とりわけ、第2接着層56bおよび第3接着層56cは、着色されていてもよい。これにより、積層体50の全光線透過率を小さくすることができる。この場合、接着層に、遮光性素材(例えば、顔料(酸化チタンやカーボンブラック等)等の着色剤)が混錬されていてもよい。
本実施の形態において、接着層の厚さは、3μm以上60μm以下であることが好ましい。
また、第1シーラント層51、第1紙基材層52、第2紙基材層54、バリア層57、補強層58、第2シーラント層53などを互いに積層する方法としては、例えば、ウエットラミネーション法、ドライラミネ-ション法、無溶剤型ドライラミネーション法、押し出しラミネーション法、Tダイ共押し出し成形法、共押し出しラミネーション法、インフレーション法、その他の任意の方法で行うことができる。また、上述したラミネートを行う際に、必要ならば、例えば、コロナ処理、オゾン処理等の前処理をフィルムに施すことができる。
印刷層
印刷層55は、絵柄等の印刷が施された層であり、積層体50の意匠性を向上させるための層である。印刷層55としては、通常のインキビヒクルの1種ないし2種以上を主成分とし、必要ならば、可塑剤、安定剤、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、硬化剤、架橋剤、滑剤、帯電防止剤、充填剤、その他の添加剤の1種ないし2種以上を任意に添加し、更に、染料・顔料等の着色剤を添加し、溶媒、希釈剤等で充分に混練してインキ組成物を調整して得たインキ組成物を使用することができる。このようなインキビヒクルとしては、例えば、あまに油、きり油、大豆油、炭化水素油、ロジン、ロジンエステル、ロジン変性樹脂、シェラック、アルキッド樹脂、フェノール系樹脂、マレイン酸樹脂、天然樹脂、炭化水素樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、アクリルまたはメタクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アミノアルキッド系樹脂、ニトロセルロース、エチルセルロース、塩化ゴム、環化ゴム、その他などの1種または2種以上を併用することができる。印刷方法は、グラビア印刷のほか、凸版印刷、スクリーン印刷、転写印刷、フレキソ印刷、デジタル印刷、その他の印刷方式であってもよい。なお、印刷層55が第1シーラント層51よりも外面501側に設けられる場合、印刷層55を保護するために、印刷層55上にニスが印刷されていてもよい。
なお、本実施の形態では、印刷層55は、積層体50の一部の領域にのみ形成され得る。言い換えれば、積層体50の外面501の法線方向から見た場合に、少なくとも一部には、印刷層55が設けられていない領域が形成され得る。このため、後述するように、積層体50の全光線透過率を測定する場合には、全光線透過率は、印刷層55が設けられていない領域において測定され得る。なお、積層体50が第2紙基材層54を備えておらず、第1紙基材層52が晒紙を含んでいる場合、あるいは、第1紙基材層52および第2紙基材層54がそれぞれ晒紙を含んでいる場合、全光線透過率は、印刷層55が設けられている領域において測定される。
ここで、第2紙基材層54が、晒紙を含んでいる場合、印刷層55は、第2紙基材層54上に形成されていることが好ましい。晒紙は、未晒紙および半晒紙と比較して、優れた印刷適性を有している。このため、印刷層55が第2紙基材層54上に形成されていることにより、絵柄等をより鮮明に表示することができる。
バリア層
バリア層57は、酸素ガスおよび水蒸気などの透過を抑制するための層である。バリア層57としては、例えば、酸素ガス、水蒸気等に対するガスバリア性素材、太陽光等に対する遮光性素材、あるいは、内容物に対する保香性等を有する材料を使用することができる。具体的には、バリア層57としては、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)等の樹脂材料を使用することができる。また、バリア層57としては、例えば、アルミニウム等の金属蒸着薄層を使用することができる。
また、バリア層57としてアルミニウム等の金属蒸着層を使用する場合、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、クラスターイオンビーム法等の物理気相成長法(PhysicalVapor Deposition法、PVD法)等を利用して、補強層58上に、アルミニウム等の金属の蒸着薄膜を形成することができる。
バリア層57として、アルミニウムの金属蒸着層を使用する場合、バリア層57の厚みは、通常、50Å以上3000Å以下程度であることが好ましく、特に、100Å以上2000Å以下程度であることが好ましい。また、上記のアルミニウムの蒸着薄膜を支持する補強層58の表面は、予め、蒸着膜の密着性を高めるために、例えば、蒸着プライマー等をコーティングすることができ、その他、所要の前処理を任意に施すことが可能である。
また、バリア層57は、従来公知の方法により形成することができる透明蒸着層であってもよい。バリア層57が、透明蒸着層であることにより、積層体50を透明にすることもできる。この場合、バリア層57は、無機酸化物の蒸着層からなる透明蒸着層であってもよい。
透明蒸着層としては、例えば、ケイ素(Si)、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、カリウム(K)、スズ(Sn)、ナトリウム(Na)、ホウ素(B)、チタン(Ti)、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、イットリウム(Y)等の酸化物の蒸着層を使用することができる。特に、チューブ容器用としては、酸化アルミニウムまたは酸化ケイ素の蒸着層を備えることが好ましい。
無機酸化物の表記は、例えば、SiO、AlO等のようにMO(ただし、式中、Mは、無機元素を表し、Xの値は、無機元素によってそれぞれ範囲が異なる。)で表される。Xの値の範囲としては、ケイ素(Si)は、0~2、アルミニウム(Al)は、0~1.5、マグネシウム(Mg)は、0~1、カルシウム(Ca)は、0~1、カリウム(K)は、0~0.5、スズ(Sn)は、0~2、ナトリウム(Na)は、0~0.5、ホウ素(B)は、0~1.5、チタン(Ti)は、0~2、鉛(Pb)は、0~2、ジルコニウム(Zr)は0~2、イットリウム(Y)は、0~1.5の範囲の値をとることができる。上記において、X=0の場合、完全な無機単体(純物質)であり、透明ではなく、また、Xの範囲の上限は、完全に酸化した値である。包装用材料には、ケイ素(Si)、アルミニウム(Al)が好適に使用され、ケイ素(Si)は、1.0~2.0、アルミニウム(Al)は、0.5~1.5の範囲の値のものを使用することができる。
透明蒸着層の厚みとしては、使用する無機酸化物の種類等によって異なるが、例えば、50Å以上2000Å以下、好ましくは、100Å以上1000Å以下の範囲内で任意に選択して形成することが望ましい。例えば、酸化アルミニウムあるいは酸化ケイ素の蒸着層の場合には、厚み50Å以上500Å以下、更に、好ましくは、100Å以上300Å以下が望ましいものである。
透明蒸着層は、補強層58上に以下の形成方法を用いて形成することができる。蒸着層の形成方法としては、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、およびイオンプレ-ティング法等の物理気相成長法(Physical Vapor Deposition法、PVD法)、あるいは、プラズマ化学気相成長法、熱化学気相成長法、および光化学気相成長法等の化学気相成長法(Chemical Vapor Deposition法、CVD法)等を挙げることができる。具体的には、ローラー式蒸着層形成装置を用いて、成形ローラー上において蒸着層を形成することができる。さらに、蒸着層上にガスバリア性塗布膜を設けてもよい。これにより酸素や水蒸気などの透過を抑制するとともに、蒸着層と隣接して設けることにより、蒸着層のクラックの発生を効果的に防止することができる。上記のガスバリア性塗布膜は、金属アルコキシドと水溶性高分子との混合物を、ゾルゲル法触媒、水および有機溶剤などの存在下で、ゾルゲル法によって重縮合して得られる金属アルコキシドの加水分解物または金属アルコキシドの加水分解縮合物などの樹脂組成物を少なくとも1種含むガスバリア性塗布膜である。
補強層
補強層58は、例えば、第1シーラント層51や第2シーラント層53を支持するとともに積層体50全体の強度を高めるための層である。補強層58を構成する材料としては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアラミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアセタール系樹脂、フッ素系樹脂、その他の強靱な樹脂のフィルムないしシート、その他を使用することができる。一例として、補強層58は、ポリエチレンテレフタレートを含んでいてもよい。補強層58がポリエチレンテレフタレートを含む場合、ポリエチレンテレフタレートはバイオマス由来成分を含んでいてもよい。
また、上述した樹脂のフィルムないしシートとしては、未延伸フィルム、あるいは一軸方向または二軸方向に延伸した延伸フィルム等のいずれのものでも使用することができる。
本実施の形態において、補強層58の厚みは、10μm以上25μm以下であることが好ましい。
このような積層体50は、全光線透過率が、0%以上10%以下である。ここで、全光線透過率とは、積層体50に入射する光の全入射光量に対する、積層体50を通過した全透過光量の割合である。全光線透過率が0%以上10%以下であることにより、積層体50に入射する光を効果的に遮断することができ、チューブ容器10の遮光性を向上させることができる。このため、チューブ容器10に充填された内容物が、光によって劣化または変質してしまうことを効果的に抑制することができる。この場合、全光線透過率は、JISK7361に準拠した方法により、例えば、ヘイズメーター(村上色彩技術研究所製、HM-150)を用いて測定することができる。この際、第1紙基材層52が未晒紙または半晒紙を含んでいる場合、全光線透過率は、印刷層55が設けられていない領域において測定することが好ましい。なお、積層体50が第2紙基材層54を備えておらず、第1紙基材層52が晒紙を含んでいる場合、あるいは、第1紙基材層52および第2紙基材層54がそれぞれ晒紙を含んでいる場合、全光線透過率は、印刷層55が設けられている領域において測定される。
積層体50は、波長が400nm以下の光の透過率が、1%以下であることが好ましい。これにより、海辺などでチューブ容器10を使用した場合であっても、紫外線によって内容物が劣化または変質してしまうことを抑制できる。この場合、波長が400nm以下の光の透過率は、例えば、分光光度計(株式会社島津製作所製、UV-2400)を用いて測定することができる。この際、第1紙基材層52が未晒紙または半晒紙を含んでいる場合、透過率は、印刷層55が設けられていない領域において測定することが好ましい。なお、積層体50が第2紙基材層54を備えておらず、第1紙基材層52が晒紙を含んでいる場合、あるいは、第1紙基材層52および第2紙基材層54がそれぞれ晒紙を含んでいる場合、透過率は、印刷層55が設けられている領域において測定される。
また、積層体50は、全光線透過率が、5%以下であることが好ましい。これにより、積層体50に入射する光を更に効果的に遮断することができ、チューブ容器10の遮光性を更に向上させることができる。このため、チューブ容器10に充填された内容物が、光によって劣化または変質してしまうことを更に効果的に抑制することができる。この場合、例えば、第2シーラント層53、第2接着層56bまたは第3接着層56cを着色させることにより、積層体50の全光線透過率を低下させてもよい。
次に、図4および図5を参照して、キャップ付きチューブ容器10Aの製造方法について説明する。
まず、例えば、図3Aに示す積層体50を準備する。次に、例えば、図4に示すように、積層体50を円筒状に丸めることにより、その端部35同士が重ね合わされる。次いで、端部35において積層体50の外面501と内面502とがヒートシールされて胴部チューブ30が作製される。
この場合、積層体50の外面501側に設けられた第1シーラント層51(図3A参照)と、内面502側に設けられた第2シーラント層53(図3A参照)とが溶融して接合され、胴部チューブ30が得られる。
次に、圧縮成形法により上述したチューブ容器10を製造する。この際、胴部チューブ30が図示しない金型内に挿着され、金型内に、図示しない樹脂供給装置から溶融した樹脂を供給することにより、胴部チューブ30の一方の開口部50Aに、頭部部材40が圧縮成形される。これにより、胴部チューブ30と、胴部チューブ30の一端31に接合された頭部部材40とを備えるチューブ容器10が得られる(図5参照)。
なお、上述したように、胴部チューブ30と頭部部材40との接合は、頭部部材40を圧縮成形法で成形する際に、熱溶着により行われる。しかしながら、これに限定されることはなく、胴部チューブ30と頭部部材40との接合は、射出成形法により行われてもよい。
次に、得られたチューブ容器10の頭部部材40にキャップ20が装着され、キャップ20が装着されたキャップ付きチューブ容器10Aが得られる。その後、複数のキャップ付きチューブ容器10Aは、内容物Cを充填するための工場等へ搬送される。
そして、内容物Cを充填するための工場等へ搬送されたキャップ付きチューブ容器10Aは、胴部チューブ30の開口部50B(図5参照)から、例えば、日焼け止め、ハンドクリーム、クレンジング用剤、練り歯磨き、その他の内容物Cが適量分だけ充填される。そして、開口部50Bを溶着することにより底シール部34(図1参照)を形成して、内容物Cを充填包装したキャップ付きチューブ容器10Aが得られる。
以上のように本実施の形態によれば、第1紙基材層52が未晒紙または半晒紙を含み、全光線透過率が、0%以上10%以下である。これにより、積層体50に入射する光を効果的に遮断することができ、チューブ容器10の遮光性を向上させることができる。このため、チューブ容器10に充填された内容物が、光によって劣化または変質してしまうことを効果的に抑制することができる。
ここで、チューブ容器の遮光性を向上させるためには、胴部チューブを構成する積層体として、アルミニウム箔等の金属箔を備える積層体を使用することが考えられる。一方、積層体が金属箔を備えている場合、廃棄されたチューブ容器を焼却した際に、アルミニウムの残渣が発生する可能性がある。このため、環境に配慮して、アルミニウム箔を使用しないチューブ容器10が望まれている。これに対して本実施の形態では、第1紙基材層52が未晒紙または半晒紙を含み、全光線透過率が、0%以上10%以下であることにより、アルミニウム箔を使用することなく、チューブ容器10の遮光性を向上させることもできる。
また、本実施の形態によれば、積層体50は、波長が400nm以下の光の透過率が、1%以下である。これにより、海辺などでチューブ容器10を使用した場合であっても、紫外線によって内容物が劣化または変質してしまうことを抑制できる。
また、本実施の形態によれば、積層体50が、第1シーラント層51よりも外面501側、または第1シーラント層51と第1紙基材層52との間に設けられた印刷層55を更に備えている。これにより、チューブ容器10の意匠性を向上させることができるとともに、チューブ容器10の遮光性を更に向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、積層体50が、第1シーラント層51と第1紙基材層52との間に設けられた第2紙基材層54を更に備えている。これにより、積層体50に入射する光を更に効果的に遮断することができる。また、第2紙基材層54が、晒紙を含み、印刷層55が、第2紙基材層54上に形成されている。これにより、印刷層55によって表示される絵柄等をより鮮明に表示することができる。
また、本実施の形態によれば、第1紙基材層52が晒紙を含み、全光線透過率が、0%以上10%以下である。これにより、積層体50に入射する光を効果的に遮断することができ、チューブ容器10の遮光性を向上させることができる。このため、チューブ容器10に充填された内容物が、光によって劣化または変質してしまうことを効果的に抑制することができる。また、第1紙基材層52が晒紙を含んでいることにより、チューブ容器10の胴部チューブ30が変色してしまうことを抑制することができる。さらに、この場合においても、アルミニウム箔を使用することなく、チューブ容器10の遮光性を向上させることもできる。
また、本実施の形態によれば、第2シーラント層53が遮光性を有し、積層体50は、波長が400nm以下の光の透過率が、1%以下である。これにより、海辺などでチューブ容器10を使用した場合であっても、紫外線によって内容物が劣化または変質してしまうことを抑制できる。
さらに、本実施の形態によれば、全光線透過率が、5%以下である。これにより、積層体50に入射する光を更に効果的に遮断することができ、チューブ容器10の遮光性を更に向上させることができる。このため、チューブ容器10に充填された内容物が、光によって劣化または変質してしまうことを更に効果的に抑制することができる。
次に、上記実施の形態における具体的実施例について述べる。
(実施例1)
まず、図3Aに示す積層体50を作製した。この際、まず、第1紙基材層52として、未晒紙(厚み120μm)を準備した。また、第1シーラント層51用の樹脂としてポリエチレンを準備した。
次に、上述した第1紙基材層52上に、第1シーラント層51としてのポリエチレンを押し出し、第1紙基材層52上に第1シーラント層51を積層した。なお、第1シーラント層51の厚みは、60μmとした。このようにして、積層体50の第1中間体を作製した。得られた第1中間体の層構成は、以下の通りである。
PE/未晒紙
上記において、「PE」は、ポリエチレンを意味している(以下同様)。
また、補強層58として、透明蒸着層およびガスバリア性塗布膜(バリア層57)が設けられたポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)を準備した。
次に、押出ラミネート法を用いて、第1中間体と補強層58とを積層して第2中間体を作製した。この際、第1紙基材層52上に、接着層としてのエチレン-メタクリル酸共重合体を押し出し、押出ラミネート法を用いて、補強層58を接着層上に積層した。なお、接着層の厚みは、20μmとした。得られた第2中間体の層構成は、以下の通りである。
PE/未晒紙/EMAA/透明蒸着PET
上記において、「EMAA」は、エチレン-メタクリル酸共重合体を意味している(以下同様)。また、「PET」は、ポリエチレンテレフタレートを意味している(以下同様)。
また、第2シーラント層53としてポリエチレンフィルム(厚み120μm)を準備した。
次に、押出ラミネート法を用いて、第2中間体と第2シーラント層53とを積層した。この際、第2シーラント層53上に、接着層としてのポリエチレンを押し出し、押出ラミネート法を用いて、第2中間体を接着層上に積層した。なお、接着層の厚みは、20μmとした。
その後、第1シーラント層51の一部の上に、印刷層55を形成した。なお、この際、印刷層55は、晒紙に印刷した場合の色調が、JISP8150に規定されたCIELAB色空間におけるL*、a*、b*において、L*が61、a*が13.6、b*が26.4であるインキを用いて、第1シーラント層51の上に形成した(以下同様)。また、印刷層55を保護するために印刷層55上にニスを印刷した。このようにして、図3Aに示す積層体50を作製した。得られた積層体50の層構成は、以下の通りである。
印/PE/未晒紙/EMAA/透明蒸着PET/PE/PE
上記において、「印」は印刷層を意味している(以下同様)。
また、得られた積層体50を用いて、図1に示すチューブ容器10を作製した。
(1)全光線透過率測定試験
次に、全光線透過率測定試験を行った。この際、外面501側から光を入射させることにより、積層体50の全光線透過率を測定した。測定は、ヘイズメーター(村上色彩技術研究所製、HM-150)を用いて、JISK7361に準拠して行った。なお、全光線透過率は、印刷層55が形成されていない領域で測定した。
(2)分光透過率測定試験
また、分光透過率測定試験を行った。この際、外面501側から光を入射させることにより、積層体50の分光透過率(波長が400nm以下の光の透過率)を測定した。測定は、分光光度計(株式会社島津製作所製、UV-2400)を用いて、測定波長220nm~800nm、分解能0.5nmで行った。そして、測定された透過率のうち、測定波長が220~400nm以下の光の透過率の中で最も高い透過率を、波長が400nm以下の光の透過率とした。なお、分光線透過率は、印刷層55が形成されていない領域で測定した。
(3)耐光性試験
また、耐光性試験を行った。この際、まず、チューブ容器10の頭部部材40にキャップ20を装着し、キャップ付きチューブ容器10Aを作製した。次に、キャップ付きチューブ容器10Aのチューブ容器10に日焼け止め60gを充填し、開口部50Bを溶着することにより底シール部34を形成して、評価サンプルを作製した。次いで、耐光性試験機(カーボンアーク式フェードメーター(スガ試験機社製、FAL-5H)を用いて、チューブ容器10の外側から、チューブ容器10に対して光を60時間照射した。試験後、チューブ容器10および内容物の変色および変質がないか確認した。この際、チューブ容器10の変色等は、印刷層が形成されていない領域および印刷層が形成された領域の両方で確認した。
(実施例2)
まず、図3Cに示す積層体50を作製した。この際、まず、第1紙基材層52として、未晒紙(厚み90μm)を準備した。また、第2紙基材層54として、晒紙(厚み80μm)を準備した。
次に、第2紙基材層54の一部の上に、印刷層55を形成した。続いて、押出ラミネート法を用いて、第1紙基材層52と第2紙基材層54とを積層して第1中間体を作製した。この際、第1紙基材層52上に、接着層としてのポリエチレンを押し出し、押出ラミネート法を用いて、第2紙基材層54を第1紙基材層52に積層した。なお、接着層の厚みは、20μmとした。このようにして、積層体50の第1中間体を作製した。得られた第1中間体の層構成は、以下の通りである。
印/晒紙/PE/未晒紙
また、第1シーラント層51用の樹脂としてポリエチレンを準備した。
次に、上述した第1中間体の印刷層55上に、第1シーラント層51としてのポリエチレンを押し出し、印刷層55上に第1シーラント層51を積層した。なお、第1シーラント層51の厚みは、30μmとした。このようにして、積層体50の第2中間体を作製した。得られた第2中間体の層構成は、以下の通りである。
PE/印/晒紙/PE/未晒紙
また、補強層58として、透明蒸着層およびガスバリア性塗布膜(バリア層57)が設けられたポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)を準備した。
次に、押出ラミネート法を用いて、第2中間体と補強層58とを積層して第3中間体を作製した。この際、第1紙基材層52上に、接着層としてのエチレン-メタクリル酸共重合体を押し出し、押出ラミネート法を用いて、補強層58を接着層上に積層した。なお、接着層の厚みは、20μmとした。得られた第3中間体の層構成は、以下の通りである。
PE/印/晒紙/PE/未晒紙/EMAA/透明蒸着PET
また、第2シーラント層53として乳白ポリエチレンフィルム(厚み120μm)を準備した。
次に、押出ラミネート法を用いて、第3中間体と第2シーラント層53とを積層した。この際、第2シーラント層53上に、接着層としてのポリエチレンを押し出し、押出ラミネート法を用いて、第3中間体を接着層上に積層した。なお、接着層の厚みは、20μmとした。このようにして、図3Cに示す積層体50を作製した。得られた積層体50の層構成は、以下の通りである。
PE/印/晒紙/PE/未晒紙/EMAA/透明蒸着PET/PE/乳白PE
上記において、「乳白PE」は、乳白ポリエチレンを意味している(以下同様)。
次に、実施例1と同様にして、全光線透過率測定試験、分光線透過率測定試験および耐光性試験を行った。
(実施例3)
まず、図3Dに示す積層体50を作製した。この際、まず、第1紙基材層52として、未晒紙(厚み110μm)を準備した。また、第2紙基材層54として、未晒紙(厚み110μm)を準備した。
次に、押出ラミネート法を用いて、第1紙基材層52と第2紙基材層54とを積層して第1中間体を作製した。この際、第1紙基材層52上に、接着層としてのポリエチレンを押し出し、押出ラミネート法を用いて、第2紙基材層54を第1紙基材層52に積層した。なお、接着層の厚みは、20μmとした。このようにして、積層体50の第1中間体を作製した。得られた第1中間体の層構成は、以下の通りである。
未晒紙/PE/未晒紙
また、第1シーラント層51用の樹脂としてポリエチレンを準備した。
次に、上述した第2紙基材層54上に、第1シーラント層51としてのポリエチレンを押し出し、第2紙基材層54上に第1シーラント層51を積層した。なお、第1シーラント層51の厚みは、30μmとした。このようにして、積層体50の第2中間体を作製した。得られた第2中間体の層構成は、以下の通りである。
PE/未晒紙/PE/未晒紙
また、補強層58として、透明蒸着層およびガスバリア性塗布膜(バリア層57)が設けられたポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)を準備した。
次に、押出ラミネート法を用いて、第2中間体と補強層58とを積層して第3中間体を作製した。この際、第1紙基材層52上に、接着層としてのエチレン-メタクリル酸共重合体を押し出し、押出ラミネート法を用いて、補強層58を接着層上に積層した。なお、接着層の厚みは、20μmとした。得られた第3中間体の層構成は、以下の通りである。
PE/未晒紙/PE/未晒紙/EMAA/透明蒸着PET
また、第2シーラント層53としてポリエチレンフィルム(厚み100μm)を準備した。
次に、押出ラミネート法を用いて、第3中間体と第2シーラント層53とを積層した。この際、第2シーラント層53上に、接着層としてのポリエチレンを押し出し、押出ラミネート法を用いて、第3中間体を接着層上に積層した。なお、接着層の厚みは、20μmとした。続いて、第1シーラント層51上に、印刷層55を形成した。なお、この際、印刷層55を保護するために印刷層55上にニスを印刷した。このようにして、図3Dに示す積層体50を作製した。得られた積層体50の層構成は、以下の通りである。
印/PE/未晒紙/PE/未晒紙/EMAA/透明蒸着PET/PE/PE
次に、実施例1と同様にして、全光線透過率測定試験、分光線透過率測定試験および耐光性試験を行った。
(実施例4)
まず、図3Eに示す積層体50を作製した。この際、まず、第1紙基材層52として、未晒紙(厚み80μm)を準備した。また、第2紙基材層54として、晒紙(厚み120μm)を準備した。
次に、第2紙基材層54上に、印刷層55を形成した。続いて、押出ラミネート法を用いて、第1紙基材層52と第2紙基材層54とを積層して第1中間体を作製した。この際、第1紙基材層52上に、接着層としてのポリエチレンを押し出し、押出ラミネート法を用いて、第2紙基材層54を第1紙基材層52に積層した。なお、接着層の厚みは、20μmとした。このようにして、積層体50の第1中間体を作製した。得られた第1中間体の層構成は、以下の通りである。
印/晒紙/PE/未晒紙
また、第1シーラント層51用の樹脂としてポリエチレンを準備した。
次に、上述した第1中間体の印刷層55上に、第1シーラント層51としてのポリエチレンを押し出し、印刷層55上に第1シーラント層51を積層した。なお、第1シーラント層51の厚みは、30μmとした。このようにして、積層体50の第2中間体を作製した。得られた第2中間体の層構成は、以下の通りである。
PE/印/晒紙/PE/未晒紙
また、第2シーラント層53として、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)からなるバリア性を有する層を含む多層ポリエチレンフィルム(厚み120μm)を準備した。
次に、押出ラミネート法を用いて、第2中間体と第2シーラント層53とを積層した。この際、第2シーラント層53上に、接着層としてのポリエチレンを押し出し、押出ラミネート法を用いて、第2中間体を接着層上に積層した。なお、接着層の厚みは、30μmとした。このようにして、図3Eに示す積層体50を作製した。得られた積層体50の層構成は、以下の通りである。
PE/印/晒紙/PE/未晒紙/PE/多層PE
上記において、「多層PE」は、EVOHを含む多層ポリエチレンを意味している(以下同様)。
次に、実施例2と同様にして、全光線透過率測定試験、分光線透過率測定試験および耐光性試験を行った。
(実施例5)
まず、図3Bに示す積層体50を作製した。この際、まず、第1紙基材層52として、晒紙(厚み120μm)を準備した。
次に、第1紙基材層52の一部の上に、印刷層55を形成した。
また、第1シーラント層51用の樹脂としてポリエチレンを準備した。
次に、上述した印刷層55上に、第1シーラント層51としてのポリエチレンを押し出し、印刷層55上に第1シーラント層51を積層した。なお、第1シーラント層51の厚みは、30μmとした。このようにして、積層体50の第1中間体を作製した。得られた第1中間体の層構成は、以下の通りである。
PE/印/晒紙
また、補強層58として、透明蒸着層およびガスバリア性塗布膜(バリア層57)が設けられたポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)を準備した。
次に、押出ラミネート法を用いて、第1中間体と補強層58とを積層して第2中間体を作製した。この際、第1紙基材層52上に、接着層としてのエチレン-メタクリル酸共重合体を押し出し、押出ラミネート法を用いて、補強層58を接着層上に積層した。なお、接着層の厚みは、20μmとした。得られた第2中間体の層構成は、以下の通りである。
PE/印/晒紙/EMAA/透明蒸着PET
また、第2シーラント層53としてポリエチレンフィルム(厚み120μm)を準備した。
次に、押出ラミネート法を用いて、第2中間体と第2シーラント層53とを積層した。この際、第2シーラント層53上に、接着層としてのポリエチレンを押し出し、押出ラミネート法を用いて、第2中間体を接着層上に積層した。なお、接着層の厚みは、20μmとした。このようにして、図3Bに示す積層体50を作製した。得られた積層体50の層構成は、以下の通りである。
PE/印/晒紙/EMAA/透明蒸着PET/PE/PE
次に、実施例1と同様にして、全光線透過率測定試験、分光線透過率測定試験および耐光性試験を行った。ここで、実施例5においては、積層体50が第2紙基材層54を備えておらず、第1紙基材層52が晒紙を含んでいる。このため、全光線透過率および分光線透過率は、それぞれ、印刷層55が形成されていない領域および印刷層55が形成された領域の両方で測定した。
(実施例6)
第1紙基材層として、厚みが100μmの晒紙を使用したこと、第2シーラント層53として乳白ポリエチレンフィルム(厚み120μm)を使用したこと、以外は実施例5と同様にして、全光線透過率測定試験および分光線透過率測定試験を行った。実施例6による積層体の層構成は、以下の通りである。
PE/印/晒紙/EMAA/透明蒸着PET/PE/乳白PE
(比較例)
第1紙基材層として、厚みが100μmの晒紙を使用したこと、以外は実施例5と同様にして、全光線透過率測定試験、分光線透過率測定試験および耐光性試験を行った。比較例による積層体の層構成は、以下の通りである。
PE/印/晒紙/EMAA/透明蒸着PET/PE/PE
以上の結果を表1乃至表3に示す。表1は、第1紙基材層および第2紙基材層に使用した紙を示している。表2は、全光線透過率測定試験および分光線透過率測定試験の結果を示している。表3は、耐光性試験の結果を示している。
Figure 2022185422000002
Figure 2022185422000003
Figure 2022185422000004
なお、上記表2および表3において、「印刷層以外」の欄は、印刷層が形成されていない領域における試験結果を示している。また、上記表2および表3において、「印刷層」の欄は、印刷層が形成された領域における試験結果を示している。
また、上記表3の耐光性試験の「胴部の色変化」の欄において、「○」は、試験前後の色差ΔEが2.5未満であったことを意味する。また、「△」は、試験前後の色差ΔEが2.5以上10未満であったことを意味する。さらに、「×」は、試験前後の色差ΔEが10以上であったことを意味する。ここで、本明細書中、色差ΔEの値は、JISP8150に規定されたCIELAB色空間におけるL*、a*、b*の差ΔL、Δa、Δbを用いて、
ΔE=((ΔL)+(Δa)+(Δb)1/2
によって算出された値をいう。
さらに、上記表3の耐光性試験の「内容物の劣化」の欄において、「○」は、内容物が劣化(変色)しておらず、かつ、変質していなかったことを意味する。また、「×」は、内容物が劣化(変色)し、かつ、変質していたことを意味する。
この結果、比較例によるチューブ容器では、印刷層が形成されていない領域において、全光線透過率が24%であった。一方、実施例1乃至実施例6によるチューブ容器10では、印刷層が形成されていない領域において、全光線透過率が20%以下であった。とりわけ、実施例1乃至実施例4によるチューブ容器10では、全光線透過率を10%以下まで低下させることができ、実施例2および実施例3によるチューブ容器10では、全光線透過率を2%以下まで低下させることができた。
また、比較例によるチューブ容器では、印刷層が形成された領域において、全光線透過率が12%であった。一方、実施例5および実施例6によるチューブ容器10では、印刷層が形成された領域において、全光線透過率が10%以下であった。
このように、本実施の形態によれば、積層体50に入射する光を効果的に遮断することができ、チューブ容器10の遮光性を向上させることができることがわかった。このため、本実施の形態によれば、チューブ容器10に充填された内容物が、光によって劣化または変質してしまうことを効果的に抑制することができることがわかった。
また、比較例によるチューブ容器では、印刷層が形成されていない領域において、波長が400nm以下の光の透過率が12%であった。一方、実施例1乃至実施例4および実施例6によるチューブ容器10では、印刷層が形成されていない領域において、波長が400nm以下の光の透過率が1%以下であった。とりわけ、実施例2乃至実施例4によるチューブ容器10では、波長が400nm以下の光の透過率を0.1%以下まで低下させることができた。
また、比較例によるチューブ容器では、印刷層が形成された領域において、波長が400nm以下の光の透過率が3.4%であった。一方、実施例5によるチューブ容器10では、印刷層が形成された領域において、波長が400nm以下の光の透過率が1.4%以下であり、実施例6によるチューブ容器10では、印刷層が形成された領域において、波長が400nm以下の光の透過率が0.3%以下であった。
このように、本実施の形態によれば、波長が400nm以下の光の透過率を効果的に低下させることができるため、海辺などでチューブ容器10を使用した場合であっても、紫外線によって内容物が劣化または変質してしまうことを抑制できることがわかった。
また、耐光性試験において、実施例5および実施例6によるチューブ容器10では、第1紙基材層に晒紙を使用しているため、チューブ容器10の変色を抑制できた。
さらに、耐光性試験において、比較例によるチューブ容器では、内容物が変色し、かつ、変質していた。一方、実施例1乃至実施例6によるチューブ容器10では、内容物が変色しておらず、かつ、変質していなかった。とりわけ、実施例5および実施例6によるチューブ容器10では、第1紙基材層に晒紙を使用していたが、内容物の劣化または変質してしまうことを抑制できた。
このように、本実施の形態によれば、第1紙基材層に晒紙を使用することにより、チューブ容器10の変色を抑制できることがわかった。また、本実施の形態によれば、内容物が劣化または変質してしまうことを抑制できることがわかった。
上記実施の形態に開示されている複数の構成要素を必要に応じて適宜組合せることも可能である。あるいは、上記実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
10 チューブ容器
10A キャップ付きチューブ容器
20 キャップ
30 胴部チューブ
31 一端
32 胴部シール部
32a テープ
35 端部
35a 端面
40 頭部部材
50 積層体
501 外面
502 内面
51 第1シーラント層
52 第1紙基材層
53 第2シーラント層
54 第2紙基材層
55 印刷層

Claims (12)

  1. チューブ容器用包材において、
    外面から内面に向かって順に配置された第1シーラント層と、第1紙基材層と、第2シーラント層とを備え、
    前記第1紙基材層は、未晒紙または半晒紙を含み、
    全光線透過率が、0%以上10%以下である、チューブ容器用包材。
  2. 波長が400nm以下の光の透過率が、1%以下である、請求項1に記載のチューブ容器用包材。
  3. 前記第1シーラント層よりも前記外面側、または前記第1シーラント層と前記第1紙基材層との間に設けられた印刷層を更に備える、請求項1または2に記載のチューブ容器用包材。
  4. 前記第1シーラント層と前記第1紙基材層との間に設けられた第2紙基材層を更に備え、前記第2紙基材層は、晒紙を含み、前記印刷層は、前記第2紙基材層上に形成されている、請求項3に記載のチューブ容器用包材。
  5. チューブ容器用包材において、
    外面から内面に向かって順に配置された印刷層と、第1シーラント層と、第1紙基材層と、第2シーラント層とを備えるか、あるいは、外面から内面に向かって順に配置された第1シーラント層と、印刷層と、第1紙基材層と、第2シーラント層とを備え、
    前記第1紙基材層は、晒紙を含み、
    全光線透過率が、0%以上10%以下である、チューブ容器用包材。
  6. 前記第2シーラント層は遮光性を有し、波長が400nm以下の光の透過率が、1%以下である、請求項5に記載のチューブ容器用包材。
  7. 前記第1シーラント層と前記第1紙基材層との間に設けられた第2紙基材層を更に備える、請求項5または6に記載のチューブ容器用包材。
  8. 前記第1紙基材層の厚みは、80μm以上300μm以下である、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のチューブ容器用包材。
  9. 全光線透過率が、5%以下である、請求項1乃至8のいずれか一項に記載のチューブ容器用包材。
  10. チューブ容器において、
    請求項1乃至9のいずれか一項に記載のチューブ容器用包材の対向する端部同士を重ね合わせて互いに接合したシール部を有する胴部チューブと、
    前記胴部チューブの一端に接合された頭部部材とを備える、チューブ容器。
  11. チューブ容器において、
    請求項1乃至9のいずれか一項に記載のチューブ容器用包材の対向する端面同士を突き合わせて、前記チューブ容器用包材の対向する端部と接合部材とを互いに接合したシール部を有する胴部チューブと、
    前記胴部チューブの一端に接合された頭部部材とを備える、チューブ容器。
  12. キャップ付きチューブ容器において、
    請求項10または11に記載のチューブ容器と、
    前記頭部部材に取り付けられたキャップとを備える、キャップ付きチューブ容器。
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