JP2022180099A - 圧力変動抑制装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】経時劣化による可撓膜の破損を予測することができる圧力変動抑制装置および画像形成装置を提供する。【解決手段】可撓膜を用いてハウジング301の内部を第1の空間304と第2の空間305とに区画するとともに、第2の空間305内にバネ303を配設して可撓膜の撓曲を規制する。第1の空間304はインクの流路209に連通しており、可撓膜はインク圧力の変動に応じて撓曲することによってダンパー機能を果たす一方、撓曲を繰り返すと展延する。可撓膜センサー300は、第2の空間内で可撓膜の屈曲に起因する変位量が所定の変位量(閾値)に達したかどうかを検出する。可撓膜は展延が進むと変位量が大きくなるので、可撓膜センサー300によって可撓膜の展延による破損を予測することができる。【選択図】図3

Description

本開示は、圧力変動抑制装置および画像形成装置に関し、特に、圧力変動抑制装置における可撓膜の経時劣化による破損を予測する技術に関する。
近年、インクジェットヘッドがノズルからインクを吐出して記録媒体上に画像を形成するインクジェットプリンターが幅広い分野で活用されている。インクジェットプリンターがインクを適切なインク速度で吐出し、記録媒体上に精度良く着弾させるためには、ノズルにおけるインクのメニスカス形状が重要になる。図10に示すように、インクジェットヘッド10のノズル1001は大気開放されており、メニスカス1000はノズル1001の先端に形成されるインク1002の液面形状である。
しかしながら、スキャン方式のインクジェットプリンターでは、インクジェットヘッドを移動させるため、インク1002に加速度が加わって、メニスカス1000の形状が乱れる場合がある。また、シングルパス方式のインクジェットプリンターでは、インクジェットヘッドを移動させないものの、何らかの原因でインク1002に加速度が加わると、やはりメニスカス1000の形状が乱れる。
インク1002に加わる加速度が特に大きい場合には、メニスカス形状が壊れて、ノズル1012に空気が入り込み、インクを吐出することができなくなる射出不良が発生したり、ノズル1022からインク1023が漏れて、画像不良が発生したり、インクジェットプリンターの内部を汚損したりする恐れもある。
このような問題に対して、例えば、インク1002に加速度が加わってメニスカス1000が破壊されるのは、ノズル1001部分におけるインク1002の圧力が極端に変動するためであることに着目して、インクジェットヘッドにインク1002を供給するインクタンクからノズル1001に至るインク1002の流路上に可撓性のフィルム部材(以下、「可撓膜」という。)を配設した画像形成装置が知られている(特許文献1を参照)。
この画像形成装置は、インクタンクからノズルに至るインクの流路上に、インクの圧力変動を抑制する圧力変動抑制装置として、図11に示すようなインクの収容部11が設けられており、収容部11は可撓膜1101、バネ1102およびハウジング1103を備えている。ハウジング1103は、インクの流入口1104と流出口1105とを有し、更に開口1106が設けられている。可撓膜1101は、開口1106を覆い塞ぐように、ハウジング1103に接着、固定されている。
可撓膜1101とハウジング1103とで囲まれた収容部11の内部にはバネ1102が配設されている。バネ1102は、その一端がハウジング1103の可撓膜1101に対向する位置に立設され、他端が可撓膜1101に接着されている。このバネ1102によって、可撓膜1101が収容部11の外側へ付勢される。
流路内でインクの圧力が低下すると、可撓膜1103が変形して収容部11の容積を変化させるので、収容部11からインクが流出する。逆にインクの圧力が上昇した場合には、可撓膜1103の変形によって、収容部11にインクが流入する。このようなダンパー機能を設ければ、インクに加速度が加わっても、流路におけるインクの圧力変動を抑制することができるので、空気の流入による射出不良やインク漏れを低減することができる。
特開2012-250393号公報 特開2014-226811号公報
インクジェットプリンターは様々なインクを使用して画像を形成することができる。例えば、UV(Ultra Violet)硬化型インクは、紫外線で硬化するモノマーを溶媒にしたインクであり、記録媒体に瞬時に定着することができる等の優れた特性を有しているが、ノズルから吐出するのに先立って加熱しておく必要がある。このため高温になったUV硬化型インクが可撓膜1103に接触すると、可撓膜1103もまた加熱され昇温する。このようにして画像を形成するたびに昇温を繰り返すと、可撓膜1103が徐々に展延する。
その結果、インク圧力の変動を抑制する圧力変動抑制手段である可撓膜1103の経時劣化が進むと、遂には破損して、収容部11からインクが漏れ出し、インクジェットプリンターの内部や記録媒体を汚損する等の不具合が発生する恐れがある。
本開示は、上述のような問題に鑑みて為されたものであって、経時劣化による圧力変動抑制手段の破損を予測することができる圧力変動抑制装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示の一形態に係る圧力変動抑制装置は、液体の流路上に配置され、当該流路内における液体の圧力の変動を抑制する抑制手段と、前記抑制手段による抑制機能の低下を検出する検出手段と、を備えることを特徴とする。
この場合において、前記抑制手段は、前記流路の内外を区画する可撓膜を備え、前記可撓膜は、前記圧力を受けて撓曲することによって、当該圧力の変動を抑制してもよい。
また、前記可撓膜は、撓曲を繰り返すことによって展延し、前記検出手段は、前記可撓膜の展延の程度から、前記抑制機能の低下を検出してもよい。
また、前記抑制手段は、前記流路と連通する第1の空間と、前記可撓膜によって前記第1の空間から区画された第2の空間と、を備えるのが望ましい。
また、前記検出手段は、前記可撓膜の変位を検出する膜変位検出手段を備え、当該変位の大きさから、前記抑制機能の低下を検出してもよい。
また、前記膜変位検出手段は、前記流路の外部に配設されていてもよい。
また、前記検出手段は、前記可撓膜の変位を検出する膜変位検出手段を備え、当該変位の大きさから、前記抑制機能の低下を検出し、前記膜変位検出手段は、前記第2の空間に配設されていてもよい。
また、前記膜変位検出手段は、接触式センサーであって、前記検出手段は、前記膜変位検出手段が前記可撓膜との接触を検出するか否かによって当該変位の大小を判定してもよい。
また、前記検出手段は、前記第2の空間内の圧力を検出する圧力検出手段を備え、前記圧力の変動時に検出した圧力の応答時間から、前記抑制機能の低下を検出してもよい。
また、前記前記検出手段は、前記第2の空間内の圧力を調整する圧力調整手段を備え、当該圧力調整手段によって前記圧力を変動させて、前記抑制機能の低下を検出してもよい。
また、前記流路における前記調整手段よりも上流側に配設された前記液体の貯留部と、前記第2の空間と前記貯留部とを連通させる連通手段と、前記圧力調整手段は、前記第2の空間と前記貯留部とに共通の負圧を形成してもよい。
また、前記抑制機能の低下を検知した際にエラーを通知する通知手段を備えてもよい。
また、前記通知手段は、エラーを通知する警告を表示するための表示手段を備えてもよい。
また、本開示の一形態に係る画像形成装置は、ノズルからインクを吐出して画像を形成するインクジェット方式の画像形成装置であって、請求項1から請求項13のいずれかに記載の圧力変動抑制装置を備え、前記液体は前記インクであり、前記流路は前記ノズルに連通していることを特徴とする。
このようにすれば、抑制手段による抑制機能の低下を検出すれば、抑制手段の経時劣化がどの程度進行したかを推定することができるので、抑制手段の破損を予測することができる。
本開示の第1の実施の形態に係る画像形成装置1の主要な構成を示す図である。 画像形成装置1が備えるインク供給システム2の主要な構成を示す図である。 圧力変動抑制装置200の主要な構成を示す図であって、(a)は展延前の可撓膜302であって、通常のインク圧力下における可撓膜302を示し、(b)は展延後の可撓膜であって、インク圧力が通常より高い場合の可撓膜302を示し、(c)は展延前の可撓膜302であって、インク圧力が通常より低い場合の可撓膜302を示し、(d)は展延前の可撓膜302であって、インク圧力が通常より高い場合の可撓膜302を示す。 制御部150の主要な構成を示すブロック図である。 制御部150が可撓膜302の展延を検出する処理を説明するフローチャートである。 本開示の第2の実施の形態に係る圧力変動抑制装置200の主要な構成を示す図であって、(a)は展延前の可撓膜302であって、通常のインク圧力下における可撓膜302を示し、(b)は展延後の可撓膜であって、インク圧力が通常より高い場合の可撓膜302を示す。 本開示の第3の実施の形態に係る圧力変動抑制装置200の主要な構成を示す図であって、(a)は展延前の可撓膜302であって、通常のインク圧力下における可撓膜302を示し、(b)は展延後の可撓膜であって、インク圧力が通常より高い場合の可撓膜302を示し、(c)は展延の前後の可撓膜302について、空圧調整時における第2の空間305内の空圧の経時変化を比較するグラフである。 圧力変動抑制装置200の第2の空間305とサブタンク207のインク液面より上方の空間とを連通して、空圧調整する構成を例示する図である。 圧力変動抑制装置200の第1の空間304と流路209とが単一の連通口901で連通する変形例を示す図である。 ノズル内のインクに加速度が加わった場合に発生し得る問題を説明する図である。 従来技術に係る圧力変動抑制装置11の主要な構成を示す図である。
以下、本開示に係る圧力変動抑制装置および画像形成装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[1]第1の実施の形態
(1-1)画像形成装置の構成
まず、本実施の形態に係る画像形成装置の構成について説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る画像形成装置1は、いわゆるインクジェットプリンターであって、給紙部110、画像形成部120、排紙部140、制御部150及び操作パネル160を備えている。
給紙部110は、給紙トレイ111および搬送部112を有する。給紙トレイ111は、画像形成に使用する記録シートSの束を載置するためのトレイである。記録シートSとしては、普通紙や塗工紙といった紙の他、布帛またはシート状の樹脂等、表面に着弾したインクを定着させることが可能な種々の媒体を用いることができる。
給紙トレイ111は、シート束の枚数に応じて上下動して、シート束における最上位の記録シートSが搬送部112によって送り出される位置まで移動する。
搬送部112は、不図示のピックアップローラーを用いて、給紙トレイ111に載置されているシート束の最上位から1枚ずつ記録シートSを送り出す。搬送部112は、無端状の搬送ベルト114をローラー113、115に掛け回したシート搬送機構を有している。
搬送部112は、ピックアップローラーが送り出した記録シートSを搬送ベルト114に載置した状態で、ローラー113、115を回転駆動し、搬送ベルト114を矢印A方向に周回走行させることによって、記録シートSを画像形成部120へ搬送する。
画像形成部120は、搬送ドラム121や受け渡しユニット122、シート加熱部123、ヘッドユニット124、定着部125、デリバリー部126等を備えており、インクジェット方式で記録シートS上に画像を形成する。
受け渡しユニット122は、スイングアーム部127と受け渡しドラム128を有している。受け渡しユニット122は、スイングアーム部127を用いて、搬送部112が搬送する記録シートSの一端を保持することによって、記録シートSを取り上げると、受け渡しドラム128に記録シートSを受け渡す。
受け渡しドラム128は、記録シートSを搬送ドラム121の外周面に沿うように誘導することによって、記録シートSを搬送ドラム121へ受け渡す。
搬送ドラム121は、受け渡しユニット122から記録シートSを受け取ると、円筒形状の外周面上に記録シートSを担持した状態で、矢印B方向に回転駆動されることによって、記録シートSを搬送する。
搬送ドラム121は、例えば、外周面に吸気孔が設けられており、当該吸気孔から外気を吸引することによって、記録シートSを外周面上に吸着してもよい。また、外周面上に記録シートSの端部を拘止する爪を設けてもよい。
搬送ドラム121は、不図示の搬送ドラム回転駆動モーターによって回転駆動される。この回転駆動の際に、搬送ドラム121は、インクジェットヘッドが吐出したインクが、記録シートS上の所望箇所に着弾するように、回転角度が調整される。
シート加熱部123は、受け渡しユニット122からヘッドユニット124に至る記録シートSの搬送路上で、搬送ドラム121の外周面上に担持されている記録シートSが所定の範囲の温度になるように加熱する。
このため、シート加熱部123は、搬送ドラム121の外周面に対向して配置されており、赤外線ヒーター等に給電することによって熱放射させて、記録シートSを昇温させる。記録シートSの温度は、赤外線ヒーター等への給電量を制御することによって、所定の範囲に調整される。
ヘッドユニット124は、搬送ドラム121の回転方向におけるシート加熱部123の下流側に配設される。ヘッドユニット124は、複数のインクジェットヘッドを備えており、搬送ドラム121による記録シートSの搬送状況に同期して、インクジェットヘッドのノズルからインクを吐出することによって、記録シートS上に画像を形成する。
なお、ヘッドユニット124は、搬送ドラム121の軸方向に沿って記録シートSの有効画像領域全体に亘ってノズルを配設したシングルパス方式であってもよいし、或いは搬送ドラム21の軸方向に沿って往復移動するキャリッジにノズルを配設して、当該キャリッジを移動させながらインクを吐出するスキャン方式であってもよい。
スキャン方式を採用する場合、キャリッジを移動させるヘッド搬送機構は、画像形成の際には、インクジェットヘッドのノズル面を搬送ドラム121の外周面と対向する位置(印字領域)に移動させる。
一方、メンテナンス等の際には、ヘッド搬送機構は、インクジェットヘッドのノズル面を、クリーニング装置(図示省略)と対向する位置(メンテナンス領域)に移動させて、クリーニングを行ってもよい。
また、記録シートS上の適切な位置にインクを着弾させるために、インクジェットヘッドのインク吐出面から、搬送ドラム121の外周面までの距離が適切になる位置に、ヘッドユニット124が配設される。
ヘッドユニット124は、インクをノズルまで送液するためのインクの流路内において、インクの圧力が変動するのを抑制する圧力変動抑制装置を備えている。
なお、本実施の形態においては、カラー画像を形成するために、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の4色のインクを用いる。このためYMCK4色のインクに対応する4つのヘッドユニット124が、搬送ドラム121の外周面に沿って、搬送ドラム121の回転方向における上流側から下流側へ順に配設されている。
定着部125は、搬送ドラム121の回転方向におけるヘッドユニット124の下流側に配設されており、例えば、水銀灯を用いて、主走査方向における記録シートSの全幅に亘って、紫外線を照射することによって、記録シートSに着弾したインクを硬化させ、記録シートSに定着させる。
なお、インクの特性に応じて、インクを硬化させるのに適したエネルギー線が異なるので、水銀灯に限らず、インクの特性に応じたエネルギー線源を用いるのが好適である。
デリバリー部126は、ローラー129、132に無端状のベルト131を掛け回したシート搬送機構と、受け渡しドラム130とを備えている。受け渡しドラム130は、搬送ドラム121の回転方向における定着部125の下流側において搬送ドラム121の外周面に対向するように配設されており、搬送ドラム121の外周面上に担持されている記録シートSをデリバリー部126のシート搬送機構へ受け渡す。
シート搬送機構は、ローラー129、132を回転駆動することによって、ベルト131を矢印C方向に周回走行させ、受け渡しドラム130から受け取った記録シートSを排紙部140へ搬送する。
排紙部140は、排紙トレイ141を有しており、デリバリー部126により画像形成部120から搬送された記録シートSを順次、排紙トレイ141上に積載する。排紙トレイ141上に積載された記録シートSの束は、その後、ユーザーによって回収される。
制御部150は、画像形成装置1の各部の状態や動作を監視したり、制御したりする。また、制御部150は、パーソナル・コンピューター(PC: Personal Computer)等の外部の装置から印刷ジョブを受け付けたり、印刷ジョブに関連する通知を行ったりする。
操作パネル160は、制御部150の制御の下、画像形成装置1のユーザーに対して情報の提示を行ったり、ユーザーからの指示入力を受け付けたりする。このため、操作パネル160は、液晶パネル等の表示部と、タッチパネルやハードキー等の操作部とを備えている。
(1-2)インク供給システム
画像形成装置1は、画像形成処理に用いるインクを貯蔵するインクタンクからインクジェットヘッドへインクを供給するインク供給システムを備えている。 図2に示すように、インク供給システム2は圧力変動抑制装置200やインクタンク201、インクジェットヘッド211等を備えている。図2のうち、インクタンク201、脱気装置204およびポンプ206、215を除く部分がヘッドユニット124を構成する。
また、上述のように、本実施の形態においては、常温でゲル状になり、昇温すると液状に変化するインクであって、特に、エネルギー線が照射されることにより固化するUVインクなどのエネルギー線照射型のインクを用いる場合を例にとって説明する。このため、インク供給システム2には、インクを加熱して、昇温させるためのヒーター(図示省略)も設けられている。
図2においては、インク供給システム2が循環流路構成をとる場合を例にとって説明するが、本開示が循環流路構成に限定されないのは言うまでもなく、他の流路構成(例えば、特許文献2を参照。)を採用してもよいことは言うまでもない。
インクタンク201は、インクジェットヘッド211から吐出される吐出液であるインク202を貯液する。
インクタンク201からインクジェットヘッド211にインク202を供給する場合には、まず、ポンプ206を使用して、インクタンク201からインク202を吸い出し、流路203を経由してインク202を脱気装置204へ送液する。脱気装置204はインク202中に溶存する気体を脱気する。
溶存気体を脱気したインク202は、流路205を経由してサブタンク(以下、「IN側サブタンク」という。)207へ送液される。IN側サブタンク207は流路内に混入した気泡を除去するためのものである。IN側サブタンク207には空圧調整装置208が接続されており、IN側サブタンク207内の空気層の圧力が調整される。
IN側サブタンク207からインクジェットヘッド211に向かうインク202の流路209上には、フィルター210および圧力変動抑制装置200が配設されている。
フィルター210は、インク202に含まれている異物を除去するために設けられており、これによって、流路209のフィルター210よりも下流の部分やインクジェットヘッド211のノズル(図示省略)等に異物が詰まるのが防止される。
圧力変動抑制装置200は、インクジェットヘッド211のノズル内部にあるインク202に加速度が加わった場合に、インク圧力の変動を抑制することによって、インクジェットヘッド211のノズルに空気が入り込んだり、ノズルからインクが漏れ出たりするのを防止する(図10)。インクジェットヘッド211は、形成すべき画像に応じてノズルからインクを吐出する。
ノズルからインクを吐出するには、ノズルごとに設けられた圧力室(図示省略)と圧電素子(図示省略)とを用いる。
すなわち、圧力室はノズルに連通しており、インクが貯留されている。圧電素子は、圧力室の壁面を構成しており、画像信号に応じた駆動信号が入力されると変形するので、圧力室に貯留されているインクがノズルから吐出される。
インクジェットヘッド211を通過したインク202は、流路212を経由してサブタンク(以下、「OUT側サブタンク」という。)213へ送液される。OUT側サブタンク213には空圧調整装置214が接続されており、OUT側サブタンク213内の空気層の圧力が調整される。
このOUT側サブタンク213内の空気層の圧力と、IN側サブタンク207内の空気層の圧力の差によって、インク202がIN側サブタンク207からOUT側サブタンク213へ送液される。ポンプ215は、OUT側サブタンク213から流路216を経由してインクタンク201へインク202を送液する。
このようにすれば、メニスカス表面からインク202から揮発成分が失われて粘度が上昇することによって、インク202の射出不良が発生したり、流路内に滞留したインク202中に分散していた成分が沈降して詰まったり、インク202の濃度が均一でなくなったりするのを防止することができる。
なお、圧力変動抑制装置200の配設位置は、フィルター210からインクジェットヘッド211に至る流路209上に限定されないのは言うまでもなく、インクジェットヘッド211からOUT側サブタンク213に至る流路212上であってもよいし、これらの他の位置であってもよい。
ただし、インクジェットヘッド211のノズル近傍におけるインク202の移動を抑制する目的上、当該ノズルにできるだけ近い箇所に圧力変動抑制装置200を配設すればより効果的である。
(1-3)圧力変動抑制装置200の構成
次に、圧力変動抑制装置200の構成について説明する。
図3(a)に示すように、圧力変動抑制装置200は、ハウジング301、可撓膜302aおよびバネ303を備えている。ハウジング301の内部は、流路209に連通する第1の空間304と、可撓膜302によって第1の空間304から区画された第2の空間305とに分かれている。
本実施の形態においては、ハウジング301が直方体形状になっている場合を例にとって説明するが、本開示がこれに限定されないのは言うまでもなく、直方体形状に代えて、円筒形状など直方体形状以外の形状であってもよい。
また、画像形成装置1が複数の圧力変動抑制装置200を備えている場合には、圧力変動抑制装置200どうしでハウジング301の形状が異なっていてもよい。
第1の空間304は、フィルター207を経由したインクが流入する流入口と、インクジェットヘッド211へ向けてインクを流出させる流出口と、を有している。これらの流入口および流出口によって、第1の空間304は流路209に連通する。
ノズル内のインクに加速度が加わっておらず、したがって第1の空間304におけるインクの圧力が通常である場合には、可撓膜302はたるみを有する状態になっている。
可撓膜302は、例えば、樹脂製のフィルムやゴム膜など、可撓性を有する素材を用いることができる。なお、可撓膜302の素材としては、可撓膜302に加わり得るインク圧力の大きさに応じて適切に撓曲することができるものを選択するのが望ましい。
可撓膜302をハウジング301の内壁面に固定する際には、熱やレーザーを用いて溶着したり、機械的な処理によって固定したり、或いは接着剤などの薬剤を用いて固着することができる。
また、可撓膜302を固定すべき位置でハウジング301を第1の空間304側と第2の空間305側とに分割し、これらのハウジング301で可撓膜302を挟み込んだ状態でハウジング301どうしを固定してもよい。
いずれの場合も、可撓膜302をハウジング301に固定した後で、可撓膜302が適度にたるみを有する状態になっているのが好適である。
第2の空間305内においては、ハウジング301の可撓膜302aに対向する内壁面にバネ303の基端が固定されている。バネ303の先端は可撓膜302aに固定されている。第1の空間304は流路209に連通しているので、流路209内のインク圧力が変動すると、第1の空間304内のインク圧力も変動する。
この圧力変動によって可撓膜302aが撓曲すると、第1の空間304並びに流路209内のインク圧力の変動が抑制される。すなわち、圧力変動装置200は、流路209内のインク圧力の変動を抑制するダンパー機能を果たす。このような配置を採用すれば、バネ303がインクとの接触を免れるので、インクとの接触に起因する腐食や劣化、インクの固着などを防止することができる。
なお、バネ303の材料は金属であってもよいし、樹脂などのように金属以外の材料であってもよい。また、本実施の形態においては、バネ303がコイルバネである場合を例にとって説明するが、本開示がこれに限定されないのは言うまでもなく、コイルバネ以外のバネを用いてもよい。
また、バネ以外にも適切な弾性係数を有する弾性部材を用いてもよいのは言うまでもない。適切な弾性係数とは、第1の空間304にインクが流入していないときには、可撓膜302aが弾性部材(バネ303等)の付勢力(押圧力)によって弛みなく張った状態になり、かつ、通常のインク圧力で第1の空間304にインクが貯留しているときには、可撓膜302aが弛むような弾性係数である。
このように、通常のインク圧力の下では可撓膜302aが適度に弛むようにすれば、インク圧力が変動したときに可撓膜302aが撓曲して、第1の空間304の容積を変化させることができるので、インク圧力の変動を抑制するダンパー機能を安定的に実現することができる。
なお、バネ303の先端を固定する位置は、可撓膜302aの中央部であるのが望ましい。可撓膜302aに及ぼす張力のむらを少なくすることができるからである。
また、バネ303に対して補助的に、第1の空間304内にもバネを配設してもよい。しかしながら、補助用のバネに対するインクの影響を考慮すれば、第2の空間305内にのみバネ303を設けるのが望ましい。
可撓膜302aが最大限に撓曲している場合には、流路209内のインク圧力が変動しても、最大限に撓曲した状態から更に撓曲することができないので、インク圧力の変動を抑制するダンパー機能を果たすことができない。このため、バネ303は、インク圧力が変動していないときに、可撓膜302aを最大限に撓曲した状態からあまり撓曲していない状態に戻すように、撓曲状態を緩和する。
このようにすれば、可撓膜302aが撓曲できるようになるので、次に、インク圧力が変動したときに、当該変動を抑制してダンパー機能を果たすことができる。なお、可撓膜302aの撓曲状態の緩和には可撓膜302a自体の復元力も作用し得るが、可撓膜302a自体の復元力は可撓膜302aの材料の特性に依存して異なり得るので、バネ303を設けるのが有効である。
例えば、図3(c)に示すように、流路209内のインク圧力が低下した場合には、可撓膜302cが撓曲して、第1の空間304側へ変位するので、インク圧力の低下が抑制される。したがって、ノズル内への空気の入り込みが抑制される。その後、インク圧力が元に戻ると、バネ303の作用によって可撓膜302cがあまり撓曲していない状態に戻される。
一方、図3(d)に示すように、流路209内のインク圧力が上昇した場合には、可撓膜302dが撓曲して、第2の空間305側へ変位するので、インク圧力の低下が抑制される。したがって、ノズルからのインクの漏れ出しが抑制される。この場合においても、インク圧力が元に戻ると、バネ303の作用によって可撓膜302cがあまり撓曲していない状態に戻される。
可撓膜302aはインク圧力の変動によって撓曲を繰り返すと徐々に展延して、面積が大きくなる。また、可撓膜302の全体が一様に展延するわけではなく、インク圧力が加わることによって大きく撓曲する箇所が特に展延し易い。可撓膜302aの展延には限界があり、撓曲を繰り返すことによって展延の限界を超えた箇所があると、当該箇所で可撓膜302aが破損して、第1の空間304から第2の空間305へインクが漏出する。
第2の空間305はハウジング301によって囲繞されているので、第2の空間305の外部へのインクの漏出は防止されるが、可撓膜302aが破損するとインクの圧力変動に対するダンパー機能が損なわれる。
また、可撓膜302aの破損自体がインクの圧力変動をもたらして、ノズルにおけるメニスカスの破壊や、ノズルへの空気の進入、ノズルからのインクの漏出などの不具合が発生する恐れがある。このため、可撓膜302aが破損する前にその兆候を検出して、可撓膜302aや可撓膜302aを含む圧力変動抑制装置200、或いは圧力変動抑制装置200を含むヘッドユニット124を交換するのが望ましい。
上述のように、展延によって可撓膜302aが破損する場合には、可撓膜302aの展延が段階的に進行する。図3(b)に示すように、可撓膜302aは、展延すると、インク圧力が上昇した際に第2の空間305へ大きく変位するようになる。例えば、インク圧力の上昇による変位が、展延前には一点鎖線302dで示される位置までだったのが、展延後には実線302bで示される位置まで移動する。
この点に着目して、第2の空間305内の、展延前と比較した変位量の差△hが所定の閾値を超えて可撓膜302dが変位すると、可撓膜302dが接触する位置に、可撓膜センサー300を配設して、可撓膜302dの接触の有無を検知すれば、可撓膜302dが所定の程度だけ展延したことを検出することができる。
可撓膜センサー300は、例えば、リードスイッチのように、展延した可撓膜302dに押圧されることによって導通したり、逆に導通しなくなったりする等、機械的に可撓膜302dの接触を検出するセンサーであってもよい。
光学センサーのように、展延した可撓膜302dによって光路が遮られたかどうかを検出するセンサー等、非接触に可撓膜302dを検出するセンサーであってもよい。可撓膜302dとの接触の有無に関わらず、可撓膜302dの変位量が閾値を超えたどうかから、可撓膜302dの展延を検出することができればよい。
以下、可撓膜302a、302b、302cおよび302dを一括して可撓膜302と称する。
(1-4)制御部150の構成
制御部150は、図4に示すように、CPU(Central Processing Unit)401やROM(Read Only Memory)402、RAM(Random Access Memory)403、HDD(Hard Disk Drive)404およびNIC(Network Interface Card)を備えている。CPU401やROM402等は内部バス407を用いて相互に通信可能に接続されている。
CPU401は、画像形成装置1に電源が投入される等してリセットされると、ROM402からブートプログラムを読み出して起動し、RAM403を作業用記憶領域として、HDD404からOS(Operating System)や制御プログラム等を読み出して実行する。これによって、制御部150は、画像形成装置1の各部の動作状態を監視したり、制御したりする。
なお、ROM402に代えて、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)やフラッシュメモリ等の書き換え可能な不揮発性メモリを用いてもよい。また、RAM403は不揮発性メモリであってもよい。
タイマー405は、CPU401が制御プログラム等のプログラムを実行する際に必要になる計時処理を実行する。すなわち、CPU401が指示した開始タイミングから終了タイミングまでの時間を計時したり、CPU401が指示した開始タイミングからCPU401が指示した長さの期間が経過したら、CPU401に通知を行ったりする。
NIC406は、制御部150がPC等の外部の装置から画像データを含む印刷ジョブを受け付ける等するための通信処理を実行する。NIC406は、LAN(Local Area Network)やインターネットを経由して通信を行ってもよい。また、NIC406は、USB(Universal Serial Bus)等のシリアルインターフェイスであってもよいし、パラレルインターフェイスであってもよい。
制御部150は、可撓膜センサー300の検出信号を受け付けて、可撓膜302の展延を検出する。可撓膜302の展延を検出した場合には、その旨が操作パネル160に表示される。
制御部150は、不図示の搬送ドラム駆動モーターに入力する駆動信号を制御することによって、搬送ドラム121を所定の速度およびタイミングで回転させる。また、制御部150は、給紙部110および受け渡しユニット122の動作を制御することによって、記録シートSを搬送ドラム121へ供給したり、デリバリー部126の動作を制御して、記録シートSを搬送ドラム121へ排出したりする。
制御部150は、搬送ドラム121に担持されている記録シートSが画像形成に適した目標温度まで昇温させるために、用紙加熱部123を温度制御する。
制御部150は、ヘッドユニット124を構成するインクジェットヘッドの各ノズルから、画像データに応じた適切なタイミングで適量のインクが吐出されるように、当該ノズルに対応する圧電素子に通電して変形動作させる。
(1-5)制御部150の動作
制御部150の動作のうち、特に、可撓膜302の展延の検出に関連する動作について説明する。
制御部150は、図5に示すように、印刷ジョブを受け付けると(S501:YES)、受け付けた印刷ジョブの実行を開始する(S502)。制御部150は、印刷ジョブを実行しながら可撓膜センサー300の検出信号を参照する(S503)。可撓膜センサー300の検出信号が可撓膜302を検出したことを示している場合には(S504:YES)、可撓膜302の展延を検出したことを記録する(S505)。
印刷ジョブの実行が完了していない場合には(S506:NO)、ステップS503へ進んで、上記の処理を繰り返す。
印刷ジョブの実行が完了した場合には(S506:YES)、可撓膜302の展延を検出したかどうかを確認する。可撓膜302の展延を検出した場合には(S507:YES)、ステップS501へ進んで、次の印刷ジョブを待つ。
可撓膜302の展延を検出した場合には(S507:YES)、操作パネル160を用いて可撓膜302の展延を検出した旨を報知する警告メッセージを表示する(S508)。この場合において、警告メッセージの表示に併せて、警告音を鳴動させてもよい。また、可撓膜302が展延していることから、可撓膜302が破損し、当該破損に起因する不具合が発生する恐れがあるので、以後の印刷ジョブの実行を禁止する(S509)。
(1-6)従来技術との比較
図10に示すように、インク1002がノズル1001から吐出される前の待機状態においては、インク1002の表面張力と、ノズル1001表面とインク1002との相互作用によって、インク1002表面がノズル1001の内側へ湾入する曲面(メニスカス)1000が形成される。
上述のように、インク1011、1021に加わる加速度の方向に応じて、ノズル内のインク圧力が変動すると、ノズル1012内に空気が入り込んだり、ノズル1022からインク滴1023が漏出したりする。
このような問題に対して、例えば、インクタンクからインクジェットヘッドへインクを送液する流路上に、図11に示すような圧力変動抑制装置11を配設する従来技術が知られている。すなわち、インクジェットヘッドの上流の流路内にフィルム(可撓膜)1101とバネなどの弾性体1102を配置し、可撓膜1101の変形による流路の体積変化によってインク圧力の変動を吸収するというものである。
この圧力変動抑制装置11は、インクタンクからのインクを受け容れる流入口1104と、インクジェットヘッドへインクを送り出す流出口1105と、を有している。装置の内外、言い換えると流路の内外がハウジング1103によって区画されている。バネ1102は、ハウジング1103の内壁面上に立接されており、バネ1102の先端で可撓膜1101の中央部が押圧される。
このような構成を備えることによって、流路内のインクに加速度が加わって、インク圧力が変動すると、圧力変動抑制装置11のハウジング1103内のインク圧力も同様に変動する。このインク圧力に応じて可撓膜1101が撓曲すると、圧力変動抑制装置11内の容積が変動するので、インク圧力変動が吸収するダンパー機能が実現される。
可撓膜1101の撓曲を繰り返すのに従って、バネ1102が伸縮を繰り返すと、いわゆるメカノケミカル反応によって、インクとバネ1102との摺動によってインクの重合が促進される。その結果、重合したインクがバネ1102に固着すると、バネ1102の伸縮が妨げられるので、可撓膜1101の撓曲もまた抑制される。
可撓膜1101は、撓曲が抑制されると、インクの圧力が局所的に作用し易くなるので、可撓膜1101の展延が進行して、破損し易くなる恐れがある。
このような問題に対して、本実施の形態においては、可撓膜302によってインクから隔てられている第2の空間305内にバネ303を配設するので、インクの固着によってバネ303の伸縮が妨げられる恐れが無い。
また、可撓膜302の変位量の大小を確認することによって、その展延の程度を判断するので、可撓膜302が破損する前に、破損の兆候を検出して、圧力変動抑制装置200の効果を促すことができる。従って、経時劣化による可撓膜302の破損に起因して生じ得る諸問題を回避することができる。
また、可撓膜302が展延すると、インク圧力の変化に対する圧力変動抑制装置200の応答が遅くなるのに対して、当該応答が遅くなり過ぎてノズルへの空気の侵入やノズルからのインク漏れといった不具合を十分に抑制することができなくなる前に、可撓膜302の展延を検出することができるので、当該不具合を回避することができる。
[2]第2の実施の形態
本開示の第2の実施の形態に係る画像形成装置は、上記第1の実施の形態に係る画像形成装置と概ね同様の構成を備える一方、圧力変動抑制装置における可撓膜の展延を検出するための構成において相違している。以下、主に相違点に着目して説明する。なお、本明細書において、実施の形態および変形例どうしで共通する部材には共通の符号が付与される。
本実施の形態に係る圧力変動抑制装置200は、図6(a)に示すように、第1の実施の形態に係る可撓膜センサー300に代えて、可撓膜302に歪みゲージ600を貼着した構成になっている。
歪みゲージ600は、樹脂などの電気絶縁物の薄いベースの上に格子状の抵抗線材上に厚さがミクロンオーダーの金属箔をフォトエッチングしたもので、伸びや縮みに起因して金属箔の電気抵抗が変化する。この金属箔の電気抵抗の大きさを検出することによって、可撓膜302の撓曲の程度を検出することができる。
すなわち、図6(b)に示すように、可撓膜302が展延すると、可撓膜302に貼着された歪みゲージ600も引き延ばされて、歪みゲージ600の電気抵抗が変化する。
特に、流路209内におけるインク圧力の上昇に起因して可撓膜302が撓曲すると、可撓膜302が展延している場合には、可撓膜302の曲率が大きくなるので、歪みゲージ600もまた大きく引き伸ばされるので、歪みゲージ600の電気抵抗が特に大きく変化する。
制御部150は、歪みゲージ600の電気抵抗が所定の抵抗値になったら、可撓膜302aが展延したと判定して、上記のように、警告メッセージを出力するなどの措置をとる。
従って、本実施の形態によっても、上記第1の実施の形態に係る画像形成装置1と同様の効果を得ることができる。
なお、歪みゲージ600以外の手段を用いて、可撓膜302の撓曲の程度を検出してもよいことは言うまでもない。
[3]第3の実施の形態
本実施の形態に係る画像形成装置1もまた上記第1および第2の実施の形態に係る画像形成装置1と概ね同様の構成を備える一方、圧力変動抑制装置200において、インクの圧力変動に対する可撓膜302の応答の速さを参照することによって、可撓膜302の展延を検出する点で相違している。
すなわち、図7(a)に示すように、圧力変動抑制装置200には、第2の空間305内の空圧を調整するための空圧調整部700が配設されており、この空圧調整部700がポンプとして空気を第2の空間305内に送気したり、第2の空間305から排気したりすることによって、第2の空間305内の空圧が調整される。
また、空圧調整部700は、空圧センサー701を備えており、第2の空間305内の空圧を検出することができる。この空圧センサー701で第2の空間305内の空圧を検出しながら、送排気を行うことによって、空圧調整部700は第2の空間305内を所望の空圧に調整することができる。
なお、本実施の形態に係る圧力変動抑制装置200は、上記第1および第2の実施の形態に係る圧力変動抑制装置200とは異なって、バネ303が設けられていないので、可撓膜302はバネ303に規制されることなく自由に撓曲することができる。
ただし、可撓膜302は、第2の空間305内の空圧が流路209内のインク圧力よりも高い場合には、当該空圧によって第1の空間304側へ付勢される。逆に、第2の空間305内の空圧が流路209内のインク圧力よりも低い場合には、可撓膜302は第2の空間305側へ付勢される。
インクが吐出に先立って加熱されると、昇温したインクによって可撓膜302が加熱され、延いては第2の空間305内の空気までが昇温する場合がある。このような場合に、空気の昇温によって空圧が上昇すると、可撓膜302に加わる付勢力が変化して、ダンパー機能を低下させるおそれがあるので、空圧調整部700によって、第2の空間305内の空圧が適正範囲内になるように調整される。
また、空圧調整部700は、例えば、圧力変動抑制装置200のハウジング301に設けられた貫通孔に一部または全体が気密に嵌め込まれている。また、空圧調整部700は、第2の空間305の内外を連通する送排気孔を有しており、圧力ポンプを用いて当該送排気孔を経由した送排気を行う。
なお、可撓膜302が破損して、インクが漏出した場合に、空圧調整部700の送排気孔からインクが漏出すると、画像形成装置1の内部が汚損される等の問題が生じ得る。このような問題ができるだけ発生しないようにするためには、空圧調整部700は、圧力変動抑制装置200のハウジング301における重力方向上方に配設するのが望ましい。
可撓膜302が展延していないときに、空圧調整部700が第2の空間305内に送気して空圧を上昇させると、まず、第2の空間305内の空圧が上昇するに連れて、可撓膜302が空圧で押され、撓曲しながら第1の空間304側へ移動する。この移動は、図7(a)の一点鎖線711に例示するような、可撓膜302に弛みが無い状態になるまで続く。
可撓膜302に弛みが無くなった後も、空圧センサー701が検出する第2の空間305内の空圧が目標値よりも低い場合には、空圧調整部700は第2の空間305内に送気し続ける。その後、空圧センサー701を用いて第2の空間305内の空圧が目標値に達したことを確認すると、空圧調整部700は送気を停止する。
一方、可撓膜302が展延している場合には、バネ303によって規制されることがないので、図7(b)に示すように、上記第1および第2の実施の形態に係る可撓膜302よりも第1の空間304側へ大きく変位することができる。例えば、図7(a)に例示した一点鎖線711よりも変位量が大きくなって、一点鎖線712の位置まで可撓膜302が変位できるようになる。
可撓膜302の第1の空間304側への変位量が大きくなると、第2の空間305内の容積が大きくなる。このため、空圧調整部700を用いて第2の空間305内の空圧を上昇させるためには、可撓膜302が展延する前よりも多く送気しなければならない。
その結果、図7(c)に例示するように、可撓膜302が展延する前は、グラフ721のように第2の空間305内の空圧が上昇するので、調整前の空圧から目標値に到達するのに要する応答時間がT1であるのに対して、可撓膜302が展延した後は、グラフ722のように第2の空間305内の空圧が上昇して、調整前の空圧から目標値に到達するのに、応答時間T1よりも長い応答時間T2を要する。
このように、調整前の空圧から目標値に到達するのに要する応答時間は、可撓膜302が展延するに連れて長くなる。この特性に着目して、本実施の形態においては、当該応答時間が閾値を超えたかどうかによって、可撓膜302が展延下かどうかを判定する。
具体的には、制御部150にて、空圧調整部700を制御して、まず、第2の空間305内の空圧を所定の初期値になるように、送排気させる。次に、空圧センサー701の検出信号を参照して、第2の空間305内の空圧を監視しながら、空圧調整部700に第2の空間305内へ送気させる。
第2の空間305内への送気を開始するタイミングでタイマー405を起動して、計時を開始する。その後、第2の空間305内の空圧が目標値に到達したら、空圧調整部700による送気を停止するとともに、タイマー405を参照して、送気を開始してから空圧が目標値に達するまでに要した応答時間を確認する。
この応答時間と所定の閾値とを比較して、当該応答時間の方が長い場合には、可撓膜302が展延したと判定して、警告表示などを行えば、上記第1および第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、第2の空間305内の空圧を上昇させるのに代えて、第2の空間305内の空圧を下降させることによって応答時間を計時してもよい。この場合も、応答時間を閾値と比較して、その長短により可撓膜302の展延の有無を判定することができる。また、空圧センサー701の検出信号を常時監視して、流路209内のインク圧力の変動によって可撓膜302が変位する時間を計時し、その長短によって可撓膜302の展延の有無を判定してもよい。
また、上記第1から第3の実施の形態においては、図2に示すように、サブタンク207と圧力変動抑制装置200の第2の空間305とが連通していない場合を例にとって説明したが、本開示がこれに限定されないのは言うまでもなく、サブタンク207と圧力変動抑制装置200の第2の空間305とは連通している場合には、次のようすることができる。
すなわち、図8に示すように、圧力変動抑制装置200の第2の空間305とサブタンク207とが連通しており、空気が流通することができる構成では、インクジェットヘッド211のメンテナンス作業時に、空気圧調整装置208を用いてインクの背圧を変化させる場合がある。
そのような場合に、空圧センサー800を用いて背圧が目標値に達するまでに要する応答時間を計時すれば、別途、第2の空間305内の空圧を変化させて応答時間を計時することなく、可撓膜302の展延の有無を判定することができる。
[4]変形例
以上、本開示を実施の形態に基づいて説明してきたが、本開示が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
(4-1)上記実施の形態においては、エネルギー線照射型インクを用いる場合を例にとって説明したが、本開示がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて、他の種類のインクやインク以外の液体を用いてもよい。
(4-2)上記実施の形態においては、圧力変動抑制装置200がフィルター210を経由したインクを受け容れる流入口と、インクジェットヘッド211へインクを送り出す流出口と、の2箇所で流路209と連通する場合を例にとって説明したが、本開示がこれに限定されないのは言うまでもなく、流路209との連通口の数は2箇所以外であってもよい。
例えば、図9に例示する圧力変動抑制装置200は、連通口901のみで流路209と連通している。このような構成を備えた圧力変動抑制装置200においても、インクの圧力変動に応じて可撓膜302を撓曲させることによってダンパー機能を果たすことができる。また、本開示を適用することによって、可撓膜302の破損を予測することができる。
(4-3)上記実施の形態においては、可撓膜302の展延を検出すると(図5、S507:YES)、以後の印刷ジョブの実行を禁止する(S509)場合を例にとって説明したが、本開示がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて次のようにしてもよい。
可撓膜302が展延を検出したからと言って必ずしも直ちに可撓膜302が破損するとは限らない。このため、可撓膜302の展延を検出しても、印刷ジョブの実行を禁止することなく、警告メッセージを表示するだけに留めれば、画像形成装置1は印刷ジョブを実行し続けることができるので、圧力変動抑制装置200が交換されるまでの間のユーザーの利便性を向上させることができる。
一方、印刷ジョブを実行し続ければ、インクに加速度が加わってインク圧力が変動する機会が増えるので、可撓膜302の展延が進行して、圧力変動抑制装置200が交換される前に、可撓膜302が破損する恐れがある。可撓膜302が破損するとインクタンク201からインクジェットヘッド211へインクを正常に供給することが難しくなるので、印刷ジョブを実行しても十分な品質の画像を形成することができない。
このため、可撓膜302の展延を検出してから、当該圧力変動抑制装置200が交換されるまでの間は、圧力変動抑制装置200の第2の空間305内において、可撓膜302の破損個所からインクが漏出したかどうかを監視して、インクを検出した場合には印刷ジョブの実行を禁止するのが望ましい。
インクを検知するための構成としては、例えば、圧力変動抑制装置200の第2の空間305内の底部に1対の電極を離隔させて配設しておき、当該1対の電極が導通したかどうかを監視する。導通した場合には、漏れ出したインクが1対の電極に跨って溜まっていることになるので、可撓膜302が破損したと判定することができる。
当該1対の電極どうしは振動などによって接触しない範囲内で互いに近い位置に配設すれば、少量のインクでも導通させることができるので、漏れ出したインクを検出する感度を高くすることができる。
また、可撓膜302のどの部分が破損するかを予想することが難しい場合には、電極の対を第2の空間305内の複数個所に配設してもよい。更に、インクの漏れ出しを早期に検出するためには、インク圧力の変動によって撓曲した可撓膜302に接触しない範囲内で、可撓膜302に近い位置に電極を配設するのが望ましい。
このようにすれば、可撓膜302の展延が検出されても、高い画像品質が保証される限り印刷ジョブの実行を継続することができるので、ユーザー利便性を向上させることができる。
(4-4)上記実施の形態においては、圧力変動抑制装置200が画像形成装置1に配設される場合を例にとって説明したが、本開示がこれに限定されないのは言うまでもなく、圧力変動抑制装置200は画像形成装置1以外の装置に配設されてもよい。
すなわち、ノズルから液体を吐出する装置であって、液体に加速度が加わることによって不都合が生じ得る装置であれば、本開示を適用することによって、経時劣化による可撓膜302の破損を予測することができる。したがって、可撓膜302が破損する前に圧力変動抑制装置200を交換することができるので、可撓膜302の破損に起因する不具合を防止することができる。
(4-5)上記実施の形態においては、可撓膜302の展延を検出すると操作パネル160を用いて警告メッセージを表示する場合を例にとって説明したが、本開示がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて、或いはこれに加えて次のようにしてもよい。
すなわち、PC等の外部の装置に警告メッセージを送信してもよい。例えば、外部の装置から印刷ジョブを受け付けて実行している際に可撓膜302の展延を検出した場合には、当該印刷ジョブの送信元の外部の装置に警告メッセージを送信してもよい。また、外部の装置であって、画像形成装置1の装置状態を監視する装置がある場合には、当該装置に警告メッセージを送信してもよい。
画像形成装置1の周辺に常にユーザー等がいるとは限らないため、警告メッセージが人に目に触れ易いように、外部の装置へ送信して、当該警告メッセージを表示させれば、当該圧力変動抑制装置200を速やかに交換させることができる。したがって、可撓膜302の破損によって画像形成装置1を使用することができなくなる等の不利益をユーザーが蒙るのを防止することができる。
(4-6)上記実施の形態および変形例は、何れも本開示を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本開示の技術的範囲が限定的に解釈されてはならない。本開示はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形態で実施することができる。
本開示に係る圧力変動抑制装置および画像形成装置は、圧力変動抑制装置におおいて経時劣化に起因する可撓膜の破損を予測することができる装置として有用である。
1……………………………………画像形成装置
11、200………………………圧力変動抑制装置
120………………………………画像形成部
124………………………………ヘッドユニット
150………………………………制御部
207………………………………IN側サブタンク
208………………………………空圧調整装置
209………………………………流路
211………………………………インクジェットヘッド
300………………………………可撓膜センサー
301………………………………ハウジング
302………………………………可撓膜
303………………………………バネ
304………………………………第1の空間
305………………………………第2の空間
600………………………………歪みゲージ
700………………………………空圧調整部
701、800……………………空圧センサー
1000……………………………メニスカス
1001、1012、1022…ノズル

Claims (14)

  1. 液体の流路上に配置され、当該流路内における液体の圧力の変動を抑制する抑制手段と、
    前記抑制手段による抑制機能の低下を検出する検出手段と、を備える
    ことを特徴とする圧力変動抑制装置。
  2. 前記抑制手段は、前記流路の内外を区画する可撓膜を備え、
    前記可撓膜は、前記圧力を受けて撓曲することによって、当該圧力の変動を抑制する
    ことを特徴とする請求項1に記載の圧力変動抑制装置。
  3. 前記可撓膜は、撓曲を繰り返すことによって展延し、
    前記検出手段は、前記可撓膜の展延の程度から、前記抑制機能の低下を検出する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の圧力変動抑制装置。
  4. 前記抑制手段は、
    前記流路と連通する第1の空間と、
    前記可撓膜によって前記第1の空間から区画された第2の空間と、を備える
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の圧力変動抑制装置。
  5. 前記検出手段は、
    前記可撓膜の変位を検出する膜変位検出手段を備え、
    当該変位の大きさから、前記抑制機能の低下を検出する
    ことを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の圧力変動抑制装置。
  6. 前記膜変位検出手段は、前記流路の外部に配設されている
    ことを特徴とする請求項5に記載の圧力変動抑制装置。
  7. 前記検出手段は、
    前記可撓膜の変位を検出する膜変位検出手段を備え、
    当該変位の大きさから、前記抑制機能の低下を検出し、
    前記膜変位検出手段は、前記第2の空間に配設されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の圧力変動抑制装置。
  8. 前記膜変位検出手段は、接触式センサーであって、
    前記検出手段は、前記膜変位検出手段が前記可撓膜との接触を検出するか否かによって当該変位の大小を判定する
    ることを特徴とする請求項5から7に記載の圧力変動抑制装置。
  9. 前記検出手段は、
    前記第2の空間内の圧力を検出する圧力検出手段を備え、
    前記圧力の変動時に検出した圧力の応答時間から、前記抑制機能の低下を検出する
    ことを特徴とする請求項4に記載の圧力変動抑制装置。
  10. 前記前記検出手段は、
    前記第2の空間内の圧力を調整する圧力調整手段を備え、
    当該圧力調整手段によって前記圧力を変動させて、前記抑制機能の低下を検出する
    ことを特徴とする請求項9に記載の圧力変動抑制装置。
  11. 前記流路における前記調整手段よりも上流側に配設された前記液体の貯留部と、
    前記第2の空間と前記貯留部とを連通させる連通手段と、
    前記圧力調整手段は、前記第2の空間と前記貯留部とに共通の負圧を形成する
    ことを特徴とする請求項10に記載の圧力変動抑制装置。
  12. 前記抑制機能の低下を検知した際にエラーを通知する通知手段を備える
    ことを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の圧力変動抑制装置。
  13. 前記通知手段は、エラーを通知する警告を表示するための表示手段を備える
    ことを特徴とする請求項12に記載の圧力変動抑制装置。
  14. ノズルからインクを吐出して画像を形成するインクジェット方式の画像形成装置であって、
    請求項1から請求項13のいずれかに記載の圧力変動抑制装置を備え、
    前記液体は前記インクであり、
    前記流路は前記ノズルに連通している
    ことを特徴とする画像形成装置。
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