JP2022175973A - 車両用制御装置、車両用制御システム - Google Patents

車両用制御装置、車両用制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】自車両が走行すべき走行車線が道路のうち中央線に対して右側車線であるか左側車線であるかを判定することができる車両用制御装置10を提供する。【解決手段】車両用制御装置10は、自車両の周辺情報を監視する周辺監視センサ20、21、22と、自車両の位置情報を検出する自己位置推定センサ30とを備える車両に適用される。車両用制御装置10は、自車両が中央線を含む道路を走行する際に、周辺監視センサ20、21、22の監視周辺情報と自己位置推定センサ30の検出位置情報とのうちいずれか一方の情報に基づいて、走行車線が右側車線であるか左側車線であるかを判定する。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用制御装置に関するものである。
従来、車両用制御装置において、先行車が自車両の走行速度より遅い速度で車線を走行していると判定された場合、所定の条件の下で先行車を追越す走行制御を行うものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2016-212630号公報
一般的に、車両が走行すべき走行車線が道路のうち中央線に対して右側車線であるか左側車線であるかは、国によって異なる。ここで、追越車線は、中央線に対して右側、左側に複数の車線が設定されている道路の場合に、複数の車線のうち中央線に対して最も中央線側に設定されている。
このため、自車両が走行すべき走行車線の道路のうち追越車線が右側であるのか左側であるかは、国によって異なることになる。したがって、正しく追越車線を認識していないと、追越車線を走行している先行車を自車両が追越車線ではない車線を使って追い抜く虞がある。
上述したように、自車両が走行すべき走行車線が道路のうち中央線に対して右側であるのか左側であるかを判定することが必要となる。このような走行車線の判定は、追越車線の情報を必要とする運転制御処理に限らず、各種の運転制御処理に必要とされる。
本発明は上記点に鑑みて、自車両が走行すべき走行車線が道路のうち中央線に対して右側車線であるか左側車線であるかを判定することができる車両用制御装置、および車両用制御システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、車両用制御装置において、自車両の周辺情報を監視する周辺監視センサ(20、21、22)と、自車両の位置情報を検出する測位検出部(30)とを備える車両に適用され、
周辺監視センサによって監視される周辺情報を取得する周辺情報取得部(S100)と、
測位検出部によって検出される自車両の位置情報を取得する位置情報取得部(S103)と、
自車両が中央線を含む道路を走行する際に、周辺情報取得部および位置情報取得部のうちいずれか一方で取得される情報に基づいて、自車両が走行すべき走行車線が、道路のうち中央線に対して右側車線であるか左側車線であるかを判定する走行車線判定部(S101、S105、S106)と、を備える。
したがって、自車両が走行すべき走行車線が道路のうち中央線に対して右側車線であるか左側車線であるかを判定することができる。
請求項17に記載の発明では、車両用制御システムにおいて、
自車両の周辺情報を監視する周辺監視センサ(20、21、22)と、自車両の位置情報を検出する測位検出部(30A)とを備える車両に適用され、
周辺監視センサによって監視される周辺情報に基づいて、自車両が走行すべき走行車線が、道路のうち中央線に対して右側通行帯であるか左側通行帯であるかを判定する周辺情報判定部(S230)と、
測位検出部によって検出される自車両の位置情報に基づいて、自車両が走行すべき走行車線が、道路のうち中央線に対して右側通行帯であるか左側通行帯であるかを判定する位置情報判定部(S220)と、
自車両が走行すべき走行車線が、道路のうち中央線に対して右側通行帯であるか左側通行帯であるかを繰り返し判定する走行車線判定部(S270、S310、S330、S390、S410、S430)と、を備え、
走行車線判定部は、位置情報判定部の判定結果、周辺情報判定部の判定結果、および走行車線判定部における走行車線の前回の判定結果に基づいて、今回の走行車線を判定する。
したがって、自車両が走行すべき走行車線が道路のうち中央線に対して右側車線であるか左側車線であるかを判定することができる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態における車両用制御装置が適用される車両用制御システムの全体構成を示す図である。 図1の車両用制御装置の演算処理部における走行車線検知処理の全体構成を示すフローチャートである。 図1の車両用制御装置の演算処理部における図2の走行車線判定処理の詳細を示すフローチャートである。 図1の車両用制御装置の演算処理部における図2の調停処理の詳細を示すフローチャートである。 図3の走行車線判定処理の説明を補助するための図であり、自車両に対して車両幅方向右側から他車両が追い抜かす様子を示す図である。 図3の走行車線判定処理の説明を補助するための図であり、自車両に対して車両幅方向左側から他車両が追い抜かす様子を示す図である。 第2実施形態の車両用制御装置の演算処理部おける走行車線判定処理の詳細を示すフローチャートであり、図3に相当している図である。 図7の走行車線判定処理の説明を補助するための図であり、自車両に対して車両幅方向左側の他車両を自車両が追い抜かした様子を示す図である。 図8の走行車線判定処理の説明を補助するための図であり、自車両に対して車両幅方向右側の他車両を自車両が追い抜かす様子を示す図である。 第3実施形態の車両用制御装置の演算処理部おける走行車線判定処理の詳細を示すフローチャートであり、図3に相当している図である。 図10の走行車線判定処理の説明を補助するための図であり、自車両に対して右側の対向車線を他車両が走行する様子を示す図である。 図10の走行車線判定処理の説明を補助するための図であり、自車両に対して左側の対向車線を他車両が走行する様子を示す図である。 第4実施形態の車両用制御装置の演算処理部おける走行車線判定処理の一部の詳細を示すフローチャートであり、図2に相当している図である。 第4実施形態の車両用制御装置の演算処理部おける走行車線判定処理の残りの詳細を示すフローチャートであり、図2に相当している図である。 第5実施形態の車両用制御装置の演算処理部おける自動制御処理の詳細を示すフローチャートである。 第5実施形態の車両用制御装置の演算処理部おける自動制御処理の一部の処理の詳細を示すフローチャートである。 第6実施形態の車両用制御装置の演算処理部おける自動制御処理の一部の処理の詳細を示すフローチャートである。 第7実施形態の車両用制御装置の演算処理部おける走行車線判定処理の残りの詳細を示すフローチャートであり、図2に相当している図である。 第8実施形態における車両用制御装置が適用される車両用制御システムの全体構成を示す図である。 第8実施形態の車両用制御装置の演算処理部おける通行帯判定処理の一部の詳細を示すフローチャートである。 第8実施形態の車両用制御装置の演算処理部おける通行帯判定処理の残りの詳細を示すフローチャートである。 第8実施形態の車両用制御装置の演算処理部におけるGPS判定処理を示すフローチャートである。 第8実施形態の車両用制御装置の演算処理部のGPS判定処理の判定値の遷移を示す図である。 第8実施形態の車両用制御装置の演算処理部における自律センサ判定処理を示すフローチャートである。 第8実施形態の車両用制御装置の演算処理部の自律センサ判定処理の判定値の遷移を示す図である。 第8実施形態の車両用制御装置の演算処理部において、前回の通行帯確定値、GPS判定値、自律センサ判定値、および今回の通行帯確定値の関係を示す図表である。 第8実施形態においてフランス国内でGPS受信器がGPS信号を受信することができる場合において、IGスイッチをオフしてからオンした際における判定値の遷移についての説明を補助するためのタイミングチャートである。 第8実施形態においてフランス国内でGPS受信器がGPS信号を受信することができない場合において、IGスイッチをオフしてからオンした際における判定値の遷移についての説明を補助するためのタイミングチャートである。 第8実施形態においてフランス国内でIGスイッチをオフしてからイギリス国内でIGスイッチをオンした際における判定値の遷移を示すタイミングチャートである。 対比例においてフランス国内でGPS判定値および自律センサ判定値のうちGPS判定値のみが得られる自車両においてIGスイッチがオフしてからオンした際における判定値の遷移を示すタイミングチャートである。 対比例においてGPS受信器がGPS信号を受信することができない場合の自車両において、IGスイッチがオフしてからオンした際における判定値の遷移を示すタイミングチャートである。 対比例においてフランス国内でGPS判定値および自律センサ判定値のうち自律センサ判定値のみが得られる自車両においてIGスイッチがオフしてからオンした際における判定値の遷移を示すタイミングチャートである。 対比例においてGPS判定値および自律センサ判定値のうちGPS判定値のみが得られる自車両においてフランス国内でIGスイッチをオフしてからイギリス国内でIGスイッチをオンした際における判定値の遷移を示すタイミングチャートである。 対比例においてGPS判定値および自律センサ判定値のうち自律センサ判定値のみが得られる自車両においてフランス国内でIGスイッチをオフしてからイギリス国内でIGスイッチをオンした際における判定値の遷移を示すタイミングチャートである。 第8実施形態の運転支援装置における運転支援処理の詳細を示すフローチャートである。 第8実施形態の運転支援装置における追抜抑制制御処理の詳細を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本第1実施形態の車両用制御装置10は、自動車に搭載される車両用制御システム1に用いられる。この車両用制御システム1は、自動車の自動運転を実施する。まず、この車両用制御システム1について説明する。本明細書では、説明の便宜上、車両用制御システム1が搭載されている自動車を自車両ともいう。
図1に示すように、車両用制御システム1は、車両用制御装置10、前方監視センサ20、側方監視センサ21、後方監視センサ22、自己位置推定センサ30、車速センサ31、舵角センサ32、および方向指示器33を備える。
車両用制御装置10は、入力部11、演算処理部12、出力部13、および記憶部14を備える。入力部11は、前方監視センサ20、側方監視センサ21、後方監視センサ22、自己位置推定センサ30、車速センサ31、舵角センサ32、方向指示器33のそれぞれから出力されるセンサ信号を演算処理部12に出力する。
なお、説明の便宜上、前方監視センサ20、側方監視センサ21、後方監視センサ22、自己位置推定センサ30、車速センサ31、および舵角センサ32を纏めて、センサ20、21、22、30、31、32という。
演算処理部12は、マイクロコンピュータ等によって構成され、図3、図4のコンピュータプログラムにしたがって、走行車線検知処理を実行する。これに加えて、演算処理部12は、走行車線検知処理の判定結果に基づいて、ウインカ-連動加速制御処理、追抜抑制制御処理等の自動制御処理を実行する。
ウインカ-連動加速制御処理は、方向指示器が道路のうち追い越し車線側を車両幅方向の進行方向として指示し、かつ追い越し車線の隣接先行車が自車両から離反しているとき自車両と同一車線を走行する先行車を追い越すために自車両を加速させる処理である。
以下、自車両に対して右側に追い越し車線がある場合を例に挙げて説明する。運転者が右側の追い越し車線と同方向の右側にウインカーランプを点滅させると、ウインカ-連動加速制御処理は、右側の隣接先行車が自車両から数十メートル離れているか否かを判定する。同判定により、右側の隣接先行車が自車両から数十メートル離れていると判定されたとき、自車両と同一車線を走行する先行車を追い越すために自車両を加速させる。一方、右側の隣接先行車が自車両から数十メートル離れていないと判定されたときには、追い越しのための自車両の加速を禁止する、あるいは追い越し自体を禁止する。
なお、右側の隣接先行車は、自車両に対して右側に隣接する追い越し車線を自車両に先行している先行車であり、自車両が走行する車線に対して右側に隣接する追い越し車線を走行する複数の先行車両のうち、自車両に最も近い位置を走行している車両である。
追抜抑制制御処理は、道路のうち自車両に対して右側、或いは左側に隣接する追い越し車線を走行している隣接先行車の速度が自車両の速度以下である場合には、自車両が隣接先行車に対して追従して走行する制御処理である。
演算処理部12は、自動制御処理の実行に伴って、センサ20、21、22、30、31、32のそれぞれから出力されるセンサ信号に基づいて、走行用エンジン40、ブレーキ装置41、および操舵装置42を制御する。
出力部13は、演算処理部12から出力される制御信号を走行用エンジン40、ブレーキ装置41、および操舵装置42に出力される。記憶部14は、ROM、RAM、フラッシュメモリ等から構成され、演算処理部12において自動制御処理を実行するためのコンピュータプログラム、走行車線マップ等の各種データを記憶する。
フラッシュメモリは、演算処理部12が実行するコンピュータプログラムおよび種々のデータが記録される書き込み可能な不揮発性記録媒体である。RAMは、演算処理部12が作業領域として用いる書き込み可能な揮発性記録媒体である。ROMは、演算処理部12によって実行されるコンピュータプログラム等が記録された書き込み不可能な不揮発性記録媒体である。
走行車線マップは、世界各国の走行車線情報を示すマップデータである。走行車線マップは、例えば、国と走行車線情報とが1対1で特定されるように構成されている。演算処理部12は、自車両の位置情報が検出されると、この検出される位置情報に基づいて自車両が位置する国を特定し、走行車線マップを用いて、この特定された国の走行車線情報を求める。
走行車線情報は、世界の各国にて自車両が走行する道路において、自車両が走行すべき車線が道路のうち中央線に対して右側であるのか左側であるのかを示している。本明細書では、自車両が走行する道路において、自車両が走行すべき車線を走行車線ともいう。
なお、走行車線マップは、上記に限らず、位置情報に基づき、走行車線情報を特定できるマップであれば良い。
前方監視センサ20は、自車両に対して車両進行方向前側を監視するセンサである。前方監視センサ20は、画像センサ、レーダ、超音波センサ等によって構成されている。
ここで、画像センサは、自車両に対して車両進行方向前側を撮像して撮像データをセンサ信号として出力するカメラである。レーダは、光や電波を用いて車両進行方向前側に位置する物体との間の距離を求める測距センサである。超音波センサは、超音波を用いて車両進行方向前側に位置する物体との間の距離を求める測距センサである。
側方監視センサ21は、自車両に対して車両幅方向右側、左側を監視するセンサである。側方監視センサ21は、前方監視センサ20と同様に、画像センサ、レーダ、超音波センサ等によって構成されている。このため、側方監視センサ21によって、自車両に対して車両幅方向右側、左側を撮像した撮像データにより物体を検出することができ、また自車両に対して車両進行方向右側、左側に位置する物体との間の距離を求めることができる。
後方監視センサ22は、自車両に対して車両進行方向後側を監視するセンサである。後方監視センサ22は、前方監視センサ20と同様に、画像センサ、レーダ、超音波センサ等によって構成されている。このため、後方監視センサ22によって、自車両に対して車両進行方向後側を撮像した撮像データにより物体を検出することができ、また自車両に対して車両進行方向後側に位置する物体との間の距離を求めることができる。
本実施形態の前方監視センサ20、側方監視センサ21、および後方監視センサ22は、自車両の周辺を監視する周辺監視センサを構成する。
自己位置推定センサ30は、GPS受信器、ジャイロセンサ、電子コンパス等によって構成され、自車両の位置情報を検出する測位検出部である。GPS受信器は、複数の人工衛星からそれぞれ送信される複数の送信信号を受信し、この受信した複数の送信信号に基づいて自車両の位置情報を検出してこの検出した位置情報を示すセンサ信号を出力する。
車速センサ31は、自車両の駆動輪の回転速度に基づいて自車両の速度を検出してこの検出した自車両の速度を示すセンサ信号を出力する。本実施形態の車速センサ31は、駆動輪の回転数を検出する回転数センサによって構成されている。舵角センサ32は、自車両におけるステアリングホイールやタイヤ等の切れ角を検出してこの検出した切れ角を示すセンサ信号を出力する。
走行用エンジン40は、自車両の駆動輪を駆動する内燃機関によって構成されている走行用駆動源である。走行用駆動源としては、走行用エンジン40と走行用電動機との双方用いてもよく、走行用駆動源としては、走行用エンジン40および走行用電動機のうち走行用電動機のみを用いてもよい。ブレーキ装置41は、自車両の車輪を制動する。操舵装置42は、自車両の車輪の向き(すなわち、切れ角)を制御する。
次に、車両用制御装置10の作動について図2、図3、図4、図5、図6を参照して説明する。
車両用制御装置10の演算処理部12は、図2、図3に示すフローチャートにしたがって、走行車線検知処理を実行する。走行車線検知処理は、演算処理部12によって繰り返し実行される。
演算処理部12は、図2のステップS100、S101の第1車線判定処理とステップS102a~S105の第2車線判定処理とを並列に実行し、第1車線判定処理および第2車線判定処理のそれぞれの結果に応じてステップS106の調停処理を実行する。
演算処理部12は、第1車線判定処理では、ステップS100において、周辺情報取得部として、前方監視センサ20、側方監視センサ21、後方監視センサ22のそれぞれのセンサ信号を取得する。
以下、説明の便宜上、前方監視センサ20、側方監視センサ21、後方監視センサ22を纏めて周辺監視センサ20、21、22という。
演算処理部12は、ステップS101において、周辺監視センサ20、21、22のそれぞれのセンサ信号に基づいて、自車両の周辺に位置する他車両の位置を検出して、この検出した他車両の位置に基づいて、自車両の走行車線を判定する。
ステップS101は、周辺監視センサ20、21、22のそれぞれのセンサ信号に基づいて走行車線を判定する周辺情報判定部を構成する。ステップS101の車線判定処理の詳細は、後述する。その後、演算処理部12は、ステップS106に移行する。
一方、演算処理部12は、第2車線判定処理では、ステップS102aにおいて、記憶部14に記憶されている受信フラグをリセットする。
受信フラグは、GPS受信器が3つ以上の人工衛星からの送信信号を受信したか否かの判定結果を示す情報である。すなわち、受信フラグは、自己位置推定センサ30で自車両の位置情報を取得したか否かの判定結果を示している。
次に、演算処理部12は、ステップS102において、タイマTをリセットしてタイマTによる計時を開始させる。タイマTは、ステップS102の判定処理を開始してから経過した時間を測定するためのタイマである。すなわち、タイマTは、GPS受信器が3つ以上の人工衛星からの送信信号を受信するための待ち受け作動を開始してから経過した時間を測定することになる。
演算処理部12は、ステップS103において、GPS受信器が、3つ以上の人工衛星からの送信信号を受信したか否かを判定する。このとき、演算処理部12は、GPS受信器が3つ以上の人工衛星からの送信信号を受信していないときには、ステップS103においてNOと判定する。これに伴い、演算処理部12は、ステップS104において、タイマTによって計時される時間が一定時間以上であるか否かを判定する。
このとき、演算処理部12は、ステップS104において、タイマTによって計時される時間が一定時間未満であるときには、NOと判定して、ステップS103に移行する。このため、演算処理部12は、GPS受信器が3つ以上の人工衛星からの送信信号を受信しなく、かつタイマTによって計時される時間が一定時間未満である限り、ステップS103、S104のそれぞれでNOと判定することを繰り返す。
ここで、ステップS103、S104は、自車両の位置情報を一定時間(すなわち、所定期間)の間で検出できたか否かを判定する検出判定部を構成する。演算処理部12は、タイマTによって計時される時間が一定時間未満であるときに、自車両の位置情報取得部として、GPS受信器が3つ以上の人工衛星からの送信信号を受信すると、ステップS103でYESと判定する。これに伴い、演算処理部12は、ステップS103Aにおいて、記憶部14に記憶される受信フラグをセットする。これに伴い、演算処理部12は、次の通り、ステップS105において、自車両の走行車線を判定する。
具体的には、ステップS105において、演算処理部12は、自己位置推定センサ30のGPS受信器が3つ以上の人工衛星から受信した複数の送信信号に基づいて、自車両の位置情報を検出する。
これに加えて、演算処理部12は、ステップS105において、自車両の位置に基づいて、国を決定し、次に、この決定された国と記憶部14に記憶されている上記走行車線マップとに基づいて、当該国で定められた走行車線情報を求める。
すなわち、演算処理部12は、ステップS105において、記憶部14に記憶されている上記走行車線マップと上記検出される自車両の位置情報とに基づいて、自車両が走行すべき走行車線が右側車線であるか左側車線であるかを判定する。
ここで、ステップS105は、自車両の位置情報に基づいて、自車両の走行車線を判定する測位情報判定部を構成する。その後、演算処理部12は、ステップS106に移行する。
また、演算処理部12は、GPS受信器が3つ以上の人工衛星からの送信信号を受信しなく、かつタイマTによって計時される時間が一定時間以上になると、ステップS103でNO判定し、かつステップS104でYESと判定する。
この場合、演算処理部12は、ステップS105における走行車線判定処理をスキップして、ステップS106における調停処理に移行する。このため、一定時間の間に亘ってGPS受信器が3つ以上の人工衛星から送信信号を受信しないときには、自車両の位置情報を用いて走行車線の判定を実行することを中止することになる。
次に、図2のステップS101の走行車線判定処理について図3に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、演算処理部12は、ステップS120aにおいて、記憶部14に記憶される周辺フラグをリセットする。周辺フラグは、ステップS121の走行車線の判定処理が実行されたか否かを示すフラグである。
次に、演算処理部12は、追い越し車両判定部として、ステップS120において、周辺監視センサ20、21、22のそれぞれのセンサ信号に基づいて、他車両が自車両を追い抜かしたか否かを判定する。
具体的には、演算処理部12は、周辺監視センサ20、21、22のそれぞれのセンサ信号に基づいて自車両に隣接する右側車線、或いは左側車線を走行する他車両を検出する。これと共に、演算処理部12は、当該他車両が自車両を追い抜かした否かを他車両との位置関係や速度情報等に基づき判定する。なお、説明の便宜上、自車両を追い抜かした他車両を、「追い抜かし車両」ともいう。
このとき、演算処理部12は、追い抜かし車両を検出したとして、ステップS120においてYESと判定する。ここで、追越車線は、上述の如く、各国の共通で、自車両が走行可能な複数車線において中央線側に設定されている。
このため、図5に示すように、自車両100に対して車両幅方向右側から他車両110が追い抜かした場合には、追越車線以外での追い越しが禁止されているため、自車両が走行可能な複数の車線のうち中央線側の追越車線が右側にあると推測できる。このため、演算処理部12は、自車両100の走行車線が中央線120に対して左側車線であると判定することができる。
一方、図6に示すように、自車両100に対して車両幅方向左側から他車両110が追い抜かした場合には、追越車線以外での追い越しが禁止されているため、自車両が走行可能な複数の車線のうち中央線側の追越車線が左側にあると推測できる。このため、演算処理部12は、自車両100の走行車線が中央線120に対して右側車線であると判定することができる。
これに伴い、演算処理部12は、ステップS121において、車線判定部として、自車両と他車両との車両幅方向の位置関係によって自車両の走行車線を判定する。
次に、演算処理部12は、ステップS122において、記憶部14に記憶されている周辺フラグをセットする。その後、演算処理部12は、ステップS106の調停処理に移行する。
また、自車両を追い抜かした他車両を検出しないとき、他車両が自車両を追い抜かしていないとして、演算処理部12は、ステップS120において、NOと判定する。この場合、演算処理部12は、ステップS106の調停処理に移行する。
このようなステップS101の走行車線判定処理を終了すると、図2のステップS106の調停処理に移行される。ステップS106、S105、S101は、自車両が走行すべき走行車線が道路のうち中央線に対して右側車線であるか左側車線であるかを判定するための走行車線判定部を構成する。
次に、図2のステップS106の調停処理について図4に示すフローチャートを参照して説明する。
ステップS106の調停処理は、ステップS101、S105のうちいずれか一方で判定される判定結果を自動制御処理に用いる判定結果として決める調停部を構成する。
先ず、演算処理部12は、ステップS110において、道路判定部として、自車両が走行している道路が一般道路であるか否かを判定する。
本実施形態では、一般道路とは、高速道路や自動車専用道路とは異なり、自動二輪や自動車以外にも、歩行者や二輪車の通行が可能になっている道路である。
例えば、演算処理部12は、車速センサ31から出力されるセンサ信号に基づいて、車速が閾値A以上である状態で自車両が所定距離Ka以上走行したか否かを判定する。閾値Aは、零以上の速度が設定されている。
このとき、演算処理部12は、車速が閾値A以上である状態で自車両が走行した走行継続距離が所定距離Ka以上であるとき、自車両が走行している道路が一般道路ではなく、高速道路や自動車専用道路であるとして、NOと判定する。
次に、演算処理部12は、ステップS111において、車速センサ31から出力されるセンサ信号に基づいて、自車両が走行している道路が自動車で交通渋滞しているか否かを判定する。
例えば、演算処理部12は、渋滞判定部として、車速が閾値B以下であるか否かを判定することにより、自車両が走行している道路が自動車で交通渋滞しているか否かを判定する。閾値Bとしては、零よりも大きな所定値が用いられる。
また、車速センサ31の速度情報に加えて、画像センサにより周辺画像を取得して、自車線と隣接車線とに他車両を検出しているときに渋滞であると判定しても良い。
このとき、演算処理部12は、車速が閾値B(≧0)よりも大きいとき、自車両が走行している道路が自動車で交通渋滞していないとして、ステップS111でNOと判定する。これに伴い、演算処理部12は、ステップS115において、記憶部14に記憶されている受信フラグがセットしているか否かを判定する。
演算処理部12は、受信フラグがリセットしているとき、ステップS115においてNOと判定する。つまり、上記ステップS105において、自車両の位置情報に基づいて自車両の走行車線を判定した判定結果が求められていないと判定されることになる。
次に、演算処理部12は、ステップS116において、記憶部14に記憶されている周辺フラグがセットしているか否かを判定する。
このとき、演算処理部12は、周辺フラグがセットしているとき、ステップS116においてYESと判定する。つまり、上記ステップS121における周辺情報に基づいた走行車線の判定結果が求められていると判定されることになる。
演算処理部12は、ステップS117にて、上記ステップS121で求められる自車両の周辺情報に基づく走行車線の判定結果を、ステップS106の調停部で決められる判定結果とする。よって、ステップS117は、ステップS105の判定結果を、ステップS106の調停部で決められる判定結果とすることを中止する測位情報判定中止部を構成することになる。
また、演算処理部12は、記憶部14に記憶されている受信フラグがセットしているとき、ステップS115においてYESと判定する。つまり、上記ステップS105における自車両の位置情報に基づいた走行車線の判定結果が得られていることになる。
この場合、演算処理部12は、ステップS118において、上記ステップS105における走行車線判定の結果を、ステップS106の調停部で決められる判定結果とする。
つまり、演算処理部12は、自車両の周辺情報に基づく走行車線判定の結果に比べて、自車両の位置情報に基づく走行車線判定の結果を優先して、ステップS106の調停処理の判定結果とする。
さらに、演算処理部12は、ステップS116において、記憶部14に記憶されている周辺フラグがリセットしているとき、NOと判定する。つまり、上記ステップS121における周辺情報に基づいた走行車線の判定結果が得られていないことになる。
この場合、演算処理部12は、ステップS114において、ステップS106の調停処理において自動制御処理に用いる走行車線の判定結果を決めることを止める。すなわち、演算処理部12は、自車両の位置情報や自車両の周辺情報に基づいて自車両が走行すべき走行車線を判定することを中止する。
ステップS114、S117は、ステップS105の判定結果をステップS106の調停処理に用いることを中止する測位情報判定中止部を構成する。
また、演算処理部12は、ステップS110において、上述した自車両の走行継続距離が所定距離Ka未満であるとき、自車両が走行している道路が一般道路であるとして、YESと判定する。
これに伴い、演算処理部12は、ステップS112において、記憶部14に記憶されている受信フラグがセットしているか否かを判定する。
このとき、演算処理部12は、記憶部14に記憶されている受信フラグがセットしているとき、ステップS112においてYESと判定する。つまり、上記ステップS105において、自車両の位置情報に基づいて自車両の走行車線を判定した判定結果が求められていると判定されることになる。
演算処理部12は、ステップS113において、上記ステップS105で求められる走行車線の判定結果を、ステップS106の調停処理で決められる走行車線の判定結果、つまりは、自動制御処理で用いられる走行車線の判定結果とする。
さらに、演算処理部12は、記憶部14に記憶されている受信フラグがリセットしているとき、ステップS112においてNOと判定する。この場合、演算処理部12は、ステップS114において、ステップS106の調停処理において自動制御処理に用いる走行車線の判定結果を決めることを止める。
すなわち、演算処理部12は、一定時間の間に亘ってGPS受信器が3つ以上の人工衛星から送信信号を受信しないときには、上記ステップS105で求められる走行車線の判定結果を、自動制御処理で用いられる走行車線の判定結果とすることを中止する。
以上のように、ステップS113は、自車両が一般道路を走行するときには、上記ステップS121で判定される走行車線の判定結果を、ステップS106の調停処理で決められる走行車線の判定結果とすることを止める一般道判定中止部を構成する。
また、自車両が走行している道路が自動車で交通渋滞しているとき、演算処理部12は、車速センサ31から出力されるセンサ信号に基づいて上記ステップS111においてYESと判定して、ステップS112に移行する。
次に、演算処理部12は、ステップS112において、記憶部14に記憶されている受信フラグがセットしているか否かを判定する。
次に、ステップS112において、演算処理部12は、記憶部14に記憶されている受信フラグがリセットしているときには、NOと判定する。つまり、上記ステップS105において、自車両の位置情報に基づいて自車両の走行車線を判定した判定結果が求められていないと判定されることになる。
これに伴い、演算処理部12は、ステップS114において、ステップS106の調停処理において自動制御処理に用いる走行車線の判定結果を決めることを止める。
一方、演算処理部12は、記憶部14に記憶されている受信フラグがセットしているときには、ステップS112において、YESと判定する。これに伴い、演算処理部12は、上記ステップS105で求められる走行車線の判定結果を、ステップS106の調停処理で決められる走行車線の判定結果とする。
このようにステップS114は、自車両が走行する道路が交通渋滞しているとき、上記ステップS121で判定される走行車線の判定結果を、ステップS106の調停処理で決められる走行車線の判定結果とすることを止める渋滞判定中止部を構成する。
以上のように、演算処理部12は、ステップS113、S118では、上記ステップS105で求められる走行車線の判定結果を自動制御処理に用いることを決めることになる。
演算処理部12は、ステップS117では、上記ステップS121で求められる走行車線の判定結果を自動制御処理に用いることを決めることになる。さらに、演算処理部12は、ステップS114では、走行車線の判定結果を自動制御処理に用いないことを決めることになる。
以上説明した本実施形態によれば、車両用制御装置10は、自車両の周辺情報を監視する周辺監視センサ20、21、22と、自車両の位置情報を検出する自己位置推定センサ30とを備える車両に適用される。
車両用制御装置10は、自車両が中央線を含む道路を走行する際に、周辺監視センサ20、21、22の監視周辺情報と自己位置推定センサ30の検出位置情報とのうちいずれか一方の情報に基づいて、走行車線が右側車線であるか左側車線であるかを判定する。
以上により、自車両が走行すべき走行車線が道路のうち中央線に対して右側車線であるか左側車線であるかを判定することができる車両用制御装置10を提供することができる。
また、ヨーロッパなどで複数の国をまたいで車両が走行すると、走行車線が変わり、先行車の追い抜きを抑制する対象となる車線、つまり追越し車線が自車両に対して左右どちらにあるかが変わる。そのため、自車両に対する追越し車線の向きを一定にしておくと、車両が複数の国をまたいて走行する際、誤って先行車の追い抜きを抑制する不具合が生じる。
これに対して、本実施形態では、上述の如く、車両用制御装置10は、走行車線が道路のうち中央線に対して右側車線であるか左側車線であるかを判定する。このため、誤って先行車の追い抜きを抑制する不具合の発生を未然に防ぐことができる。
上述した本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(A1)車両用制御装置10は、ステップS101の判定結果に比べて、ステップS105の判定結果を優先して自動制御処理に用いる。これにより、確度の高い走行車線の判定結果を自動制御処理に用いることができる。
ここで、自車両が走行している道路に交通渋滞が生じているときには、自車両が走行している道路に交通渋滞が生じていないときに比べて、ステップS101の判定の確度が低下する。
これに対して、本実施形態では、車両用制御装置10は、自車両が走行している道路に交通渋滞が生じていると判定したとき、ステップS101の判定結果を、自動制御処理に用いることを禁止する。したがって、確度の低い走行車線の判定結果を自動制御処理に用いることを未然に防止することができる。
(A2)ここで、自車両が走行している道路が一般道路である場合には、自車両が走行している道路が高速度路や自動車専用道路である場合に比べて、ステップS101の判定の確度が低下する。
これに対して、本実施形態では、車両用制御装置10は、自車両が走行している道路が一般道路であると判定したとき、ステップS101の判定結果を、自動制御処理に用いることを中止する。したがって、確度の低い走行車線の判定結果を自動制御処理に用いることを未然に防止することができる。
(A3)本実施形態の車両用制御装置10は、国、走行車線情報が1対1で特定される走行車線マップを記憶する記憶部14を備える。
車両用制御装置10は、記憶部14に記憶されている走行車線マップのうち、自己位置推定センサ30の検出位置情報に対応する走行車線情報に基づいて、走行車線が右側車線であるか左側車線であるかを判定する。これにより、自車両の位置情報に基づく走行車線の判定を高い確度で求めることができる。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、ステップS101において、自車両を追い抜かす他車両と自車両との間における車両幅方向の位置関係によって自車両の走行車線を判定した例について説明した。
本第2実施形態では、これに代えて、自車両が他車両を追い抜かした際に自車両と他車両との間における車両幅方向の位置関係によって自車両の走行車線を判定している。以下、図7、図8、図9を参照して説明する。
本実施形態と上記第1実施形態とでは、車両用制御装置10の演算処理部12におけるステップS101の走行車線判定処理が相違するだけで、その他の処理、構成は、同一である。そこで、以下、本実施形態では、主にステップS101の走行車線判定処理について説明する。
演算処理部12は、図3に代わる図7のフローチャートにしたがって、走行車線判定処理を実行する。
まず、演算処理部12は、ステップS120aにいて、記憶部14に記憶される周辺フラグをリセットする。
次に、ステップS120Aにおいて、追い越し車両判定部として、周辺監視センサ20、21、22のそれぞれのセンサ信号に基づいて、自車両が他車両を追い越したか否かを判定する。
具体的には、演算処理部12は、自車両が走行する車線に隣接する右側車線或いは左側車線を走行する他車両を、自車両が追い抜かした否かを判定する。
このとき、演算処理部12は、自車両に対する右側車線或いは左側車線に自車両によって追い越された車両が存在するとき、ステップS120AにおいてYESと判定する。
このため、図8に示すように、自車両100に対して車両幅方向左側の他車両110を自車両100が追い抜かした場合には、一般的に、追い抜き車線を使って自車両100が追い抜かしていると推定できる。このため、自車両100の走行車線は道路のうち中央線120に対して左側車線であると判断する。
一方、図9に示すように、自車両100に対して車両幅方向右側の他車両110を自車両100が追い抜かした場合には、追い抜き車線を使って自車両100が追い抜かしていると推定できる。このため、自車両100の走行車線は、道路のうち中央線120に対して右側車線であると判断する。
上述した通り、演算処理部12では、車線判定部として、ステップS121Aにおいて、自車両100と他車両110との位置関係によって、自車両の走行車線が道路のうち中央線に対して右側車線であるか左側車線であるかを判定する。
このように、演算処理部12は、自車両100と他車両110との位置関係によって走行車線を判定すると、ステップS122にて、ステップS121の走行車線判定が実行された旨が記憶部14に記憶され、周辺フラグをセットする。
また、自車両が他車両を追い抜かしていないとき、演算処理部12は、ステップS120Aにおいて、NOと判定する。この場合、演算処理部12は、ステップS106の調停処理に移行する。
このようなステップS101の走行車線判定処理を終了すると、ステップS106の調停処理に移行される。
以上説明した本実施形態によれば、演算処理部12は、ステップS101において、自車両が他車両を追い抜かした際に自車両と他車両との位置関係によって自車両の走行車線を判定することができる。
(第3実施形態)
上記第1実施形態では、ステップS101において、自車両を追い抜かす他車両と自車両との間における車両幅方向の位置関係によって自車両の走行車線を判定した例について説明した。
本第3実施形態では、これに代えて、自車両と対向車との間における位置関係によって自車両の走行車線を判定している。以下、図10、図11、図12を参照して説明する。
本第3実施形態と上記第1実施形態とでは、車両用制御装置10の演算処理部12におけるステップS101の走行車線判定処理が相違するだけで、その他の処理、構成は、同一である。そこで、以下、本実施形態では、主にステップS101の走行車線判定処理について説明する。
演算処理部12は、図3に代わる図10のフローチャートにしたがって、走行車線判定処理を実行する。
まず、演算処理部12は、ステップS120aにいて、記憶部14に記憶される周辺フラグをリセットする。
次に、演算処理部12は、対向車判定部として、ステップS120Bにおいて、周辺監視センサ20、21、22のそれぞれのセンサ信号に基づいて、対向車線を走行する他車両を検出したか否かを判定する。以下、対向車線を走行する他車両を対向車という。
対向車線とは、道路のうち自車両が走行する車線に対して車両幅方向に位置し、かつ道路のうち中央線に対して自車両が走行する車線と反対側に位置する車線である。対向車は、対向車線において、自車両の進行方向に対して反対に進行する車両である。 このとき、演算処理部12は、自車両に隣接する対向車線を走行する対向車を検出したとき、ステップS120BにおいてYESと判定する。
図11に示すように、自車両100の走行車線が道路のうち中央線120に対して左側車線となる場合には、自車両に対して右側の対向車線を他車両110(すなわち、対向車)が走行することになる。このように、自車両100に対して、対向車が右側に検出された場合には、自車両100の走行車線は、道路のうち中央線120に対して左側車線であると判断する。
一方、図12に示すように、自車両100の走行車線が道路のうち中央線120に対して右側車線となる場合には、自車両100に対して左側の対向車線を他車両110(すなわち、対向車)が走行することになる。このように、自車両100に対して、対向車が左側に検出された場合には、自車両100の走行車線は、道路のうち中央線120に対して右側車線であると判断する。
上述した通り、演算処理部12は、車線判定部として、ステップS121Bにおいて、対向車線を走行する対向車と自車両との関係に基づいて、自車両の走行車線を判定する。
このように、演算処理部12は、自車両と対向車線を走行する他車両との位置関係によって走行車線を判定すると、ステップS122にて、ステップS121の走行車線判定が実行された旨が記憶部14に記憶され、周辺フラグをセットする。
また、対向車線を走行する対向車が存在しないときには、演算処理部12は、ステップS120Bにおいて、NOと判定する。この場合、演算処理部12は、ステップS106の調停処理に移行する。このようなステップS101の走行車線判定処理を終了すると、ステップS106の調停処理に移行される。
以上説明した本実施形態によれば、演算処理部12は、ステップS101において、対向車と自車両との位置関係に基づいて自車両の走行車線を判定することができる。
(第4実施形態)
上記第1実施形態では、ステップS101において、自車両を追い抜かす他車両と自車両との間の位置関係によって自車両の走行車線を判定した例について説明した。
本第4実施形態では、これに代えて、上記第1実施形態のステップS101と上記第2実施形態のステップS101と上記第3実施形態のステップS101とを組み合わせて判断している。以下、図13、図14の例を参照して説明する。
本第4実施形態と上記第1実施形態とでは、車両用制御装置10の演算処理部12におけるステップS101の走行車線判定処理が相違するだけで、その他の処理、構成は、同一である。そこで、以下、本実施形態では、主にステップS101の走行車線判定処理について説明する。
演算処理部12は、図3に代わる図13、図14のフローチャートにしたがって、走行車線判定処理を実行する。この走行車線判定処理は、演算処理部12によって、繰り返し、実行される。
まず、演算処理部12は、ステップS120bにいて、記憶部14に記憶される周辺フラグ、カウント値をそれぞれリセットする。カウント値は、後述するように、走行車線が道路のうち中央線に対して右側車線であるか否かを判定するために用いられる。
次に、演算処理部12は、上記第1実施形態と同様に、ステップS120において、周辺監視センサ20、21、22のそれぞれのセンサ信号に基づいて、自車両を追い抜かした他車両を検出したか否かを判定する。このとき、演算処理部12は、自車両を追い抜かした他車両を検出したとして、ステップS120においてYESと判定する。
次に、演算処理部12は、ステップS121において、自車両と他車両との間の位置関係によって、走行車線が道路のうち中央線に対して右側車線であるか否かを判定する。
このとき、演算処理部12は、ステップS121において、走行車線が道路のうち中央線に対して右側車線であると判定したときには、ステップS122DでYESと判定して、次のステップS123でカウント値をインクリメントする。
一方、演算処理部12は、ステップS121において、走行車線が道路のうち中央線に対して左側車線であると判定したときには、ステップS122DでNOと判定して、ステップS124でカウント値をデクリメントする。
このように、演算処理部12が走行車線の判定結果に基づいてカウント値をインクリメント、或いはデクリメントすると、次の図14のステップS124Hに移行する。
一方、このとき、演算処理部12は、自車両を追い抜かした他車両を検出しないとして、ステップS120においてNOと判定すると、次のステップS120Aに移行する。
このステップS120Aにて、演算処理部12は、上記第2実施形態と同様、周辺監視センサ20、21、22のセンサ信号に基づいて、自車両によって追い抜かされた他車両を検出したか否かを判定する。
このとき、演算処理部12は、自車両によって追い抜かされた他車両を検出したとき、ステップS120AにおいてYESと判定する。
これに伴い、演算処理部12は、ステップS121Aにおいて、自車両100と他車両110との位置関係によって、走行車線が道路のうち中央線に対して右側車線であるか否かを判定する。
このとき、演算処理部12は、ステップS121Aにおいて、走行車線が道路のうち中央線に対して右側車線であるときには、ステップS122AにおいてYESと判定して、次のステップS123Aでカウント値をインクリメントする。
一方、演算処理部12は、ステップS121Aにおいて、走行車線が道路のうち中央線に対して左側車線であるときには、ステップS122AにおいてNOと判定して、次のステップS124Aでカウント値をデクリメントする。
このように、演算処理部12は、走行車線の判定結果に基づいてカウント値をインクリメント、或いはデクリメントすると、次の図14のステップS124Hに移行する。
一方、このとき、演算処理部12は、自車両によって追い抜かされた他車両を検出しないとして、図13のステップS120AにおいてNOと判定すると、次の図14のステップS120Bに移行する。
ステップS120Bにて、演算処理部12は、上記第3実施形態と同様、周辺監視センサ20、21、22のセンサ信号に基づいて、自車両に対する対向車線を走行する他車両を検出したか否かを判定する。
このとき、演算処理部12は、対向車線を走行する対向車を検出したとき、ステップS120BにおいてYESと判定する。
次に、演算処理部12は、ステップS121Bにおいて、自車両と対向車との間の位置関係によって、走行車線が道路のうち中央線に対して右側車線であるか否かを判定する。
このとき、演算処理部12は、ステップS121Bにおいて、走行車線が道路のうち中央線に対して右側車線であるときには、ステップS122BにおいてYESと判定して、次のステップS123Bでカウント値をインクリメントする。
一方、演算処理部12は、ステップS121Bにおいて、走行車線が道路のうち中央線に対して左側車線であるときには、ステップS122BにおいてNOと判定して、次のステップS124Bでカウント値をデクリメントする。
このように、演算処理部12が走行車線の判定結果に基づいてカウント値をインクリメント、或いはデクリメントすると、次のステップS124に移行する。
次に、演算処理部12は、ステップS124Hにおいて、カウント値(すなわち、算出カウント値)の絶対値が閾値A以上であるか否かを判定する。閾値Aは、カウント値に基づいて求められる走行車線の判定の確度が高い状態であるか否かを判定するために用いられる第2閾値である。閾値Aとしては、正値が用いられる
このとき、演算処理部12は、ステップS124において、カウント値の絶対値が閾値A以上であるとき、YESと判定する。このことにより、カウント値に基づいて求められる走行車線の判定の確度が高い状態であると判定する。つまり、カウント値によって走行車線の判定することが可能であると判定されることになる。
すると、演算処理部12は、ステップS124aにおいて、記憶部14に記憶される周辺フラグをセットする。
このとき、演算処理部12は、ステップS125において、カウント値が閾値B以上であるか否かを判定する。閾値Bは、走行車線が右側車線であるか否かを判定するための第1閾値である。閾値Bは、閾値Aはよりも小さい正値が用いられる。本実施形態では、閾値Bとしては、例えば「1」が用いられる。
つまり、演算処理部12は、ステップS125において、カウント値が正値であるか否かを判定することになる。
このとき、演算処理部12は、カウント値が正値であるときには、ステップS125においてYESと判定する。演算処理部12は、ステップS126において、自車両の走行車線が右側車線であると判定する。
一方、演算処理部12は、カウント値が負値であるときには、ステップS125においてNOと判定する。この場合、演算処理部12は、ステップS127において、自車両の走行車線が左側車線であると判定する。
このように、演算処理部12は、カウント値に基づいて自車両が走行すべき走行車線が右側車線であるか左側車線であるかを判定する。
一方、演算処理部12は、ステップS124Hにおいて、カウント値の絶対値が閾値A未満であるとき、NOと判定する。このことにより、カウント値に基づいて求められる走行車線の判定の確度が低い状態であると判定する。
つまり、カウント値によって走行車線の判定することが不可能であると判定されることになる。このため、演算処理部12は、次のステップS128において、カウント値の絶対値が閾値A未満であるとき、自車両の周辺情報に基づく走行車線の判定が無効であると判定する。
また、演算処理部12は、ステップS120Bにおいて、対向車を検出しなく、NOと判定したときにも、自車両の周辺情報に基づく走行車線の判定が無効であると判定する。
以上説明した本実施形態によれば、演算処理部12は、ステップS122D、S122A、S121Bにおいて、走行車線が右側車線であると判定する毎にカウント値をインクリメントする。
一方、演算処理部12は、ステップS122D、S122A、S121Bにおいて、走行車線が左側車線であると判定する毎にカウント値をデクリメントする。
このため、演算処理部12は、カウント値に基づいて、走行車線が右側車線であるか左側車線であるかを判定する。これにより、演算処理部12は、上記第1~第3の実施形態と同様に、他車両と自車両との位置関係に基づいて自車両の走行車線を判定することができる。
(第5実施形態)
本第5実施形態では、上記第1~第4実施形態の自動制御処理の詳細について図15、図16、図17を参照して説明する。
本実施形態の演算処理部12は、図15のフローチャートにしたがって、自動制御処理を実行する。
まず、演算処理部12は、ステップS130において自車両の位置情報や自車両の周辺情報に基づいて自車両が走行すべき走行車線を判定することが中止されたか否かを判定する。
ここで、図4のステップS114において自車両が走行すべき走行車線を判定することが中止された場合には、ステップS130においてYESと判定する。
次に、演算処理部12は、ステップS132において、ウインカー連動加速制御処理、および追抜抑制制御処理の実行を中止する。なお、ステップS132は、加速中止制御部や追従制御中止部を構成する。なお、ウインカー連動加速制御処理、および追抜抑制制御処理のいずれかの実行を中止しても良い。
一方、演算処理部12は、図4のステップS113、S117、S118のいずれかで、自車両の位置情報や自車両の周辺情報に基づく走行車線の判定結果を自動制御処理に用いることを決めたとき、ステップS130においてNOと判定する。
この場合、演算処理部12は、ステップS131において、図2のステップS106で決められた走行車線の判定結果を用いてウインカ-連動加速制御処理、および追抜抑制制御をそれぞれ実行する。なお、ウインカー連動加速制御処理、および追抜抑制制御処理のいずれかを実行しても良い。
以下、本実施形態のウインカ-連動加速制御処理および追抜抑制制御処理について別々に説明する。
(ウインカ-連動加速制御処理)
演算処理部12は、図16のフローチャートにしたがって、ウインカ-連動加速制御処理を実行する。
まず、演算処理部12は、ステップS141にて、図2のステップS106の判定結果と方向指示器33から出力される出力信号とに基づいて、方向指示器33によって指示される進行方向が自車両に対して追い越し車線側を指示しているか否かを判定する。ステップS141は、方向指示判定部を構成する。
例えば、自車両が走行すべき走行車線が右側車線である場合には、演算処理部12は、方向指示器33によって車両幅方向左側が指示されるとき、ステップS141においてYESと判定する。
また、自車両が走行すべき走行車線が左側車線である場合には、演算処理部12は、方向指示器33によって車両幅方向右側が指示されるとき、ステップS141においてYESと判定する。
次に、演算処理部12は、周辺監視センサ20、21、22のセンサ信号と、ステップS113、S117、S118のいずれかで決められた走行車線の判定結果に基づいて、追い越し車線を走行する隣接先行車を検出したか否かを判定する。
このとき、演算処理部12は、追い越し車線を走行する隣接先行車を検出したとき、ステップS142でYESと判定する。次に、演算処理部12は、ステップS143において、周辺監視センサ20、21、22のセンサ信号に基づいて、隣接先行車が自車両から離反しているか否かを判定する。
ここで、隣接先行車が自車両から離反しているとは、隣接先行車の速度の方が自車両の速度よりも速く、かつ隣接先行車が自車両から所定距離以上離れている状態のことを意味する。
このため、演算処理部12は、ステップS142において、隣接先行車の速度の方が自車両の速度よりも速く、かつ隣接先行車が自車両から所定距離以上離反しているとき、YESと判定する。
このことにより、演算処理部12は、自車両が追い越し車線に車線変更した場合に自車両の走行に隣接先行車が妨げない状態であることを判定することになる。
これに伴い、演算処理部12は、加速制御部として、ステップS144において、走行用エンジン40を制御して、自車両と同一車線を先行する先行車を追い越しすることに備えて、走行用エンジン40を制御して自車両を加速させる。
次に、ステップS141において、演算処理部12は、方向指示器33によって指示される進行方向が自車両に対して追い越し車線と反対側を指示しているときは、NOと判定する。
具体的には、演算処理部12は、自車両が走行すべき走行車線が右側車線であると判定した場合に、方向指示器33によって車両幅方向右側が指示されるときは、ステップS141においてNOと判定する。
また、演算処理部12は、自車両が走行すべき走行車線が左側車線であると判定した場合に、方向指示器33によって車両幅方向左側が指示されるとき、ステップS141においてNOと判定する。
これに伴い、演算処理部12は、ステップS145において、自車両と同一車線を先行する先行車を自車両が追い越すために加速することを中止する。
また、演算処理部12は、ステップS142において、自車両に対して追い越し車線に隣接先行車を検出しないときには、NOと判定して、ステップS144に移行する。
また、演算処理部12は、上記ステップS143において、隣接先行車の速度が自車両の速度未満であるときには、ステップS143でNOと判定する。或いは、演算処理部12は、上記ステップS143において、先行車および自車両の間が所定距離未満であるときには、ステップS143でNOと判定する。
つまり、演算処理部12は、自車両が追い越し車線に車線変更した場合に自車両の走行に隣接先行車が妨げる状態であることを判定することになる。
この場合も、演算処理部12は、ステップS145において、上述の通り、先行車を追い越すために加速することを中止する。
(追抜抑制制御処理)
演算処理部12は、図17のフローチャートにしたがって、追抜抑制制御処理を実行する。
演算処理部12は、ステップS150にて、先行車判定部として、周辺監視センサ20、21、22のセンサ信号に基づいて、自車両が走行する車線に対して右側或いは左側に隣接する追い越し車線を走行する隣接先行車を検出したか否かを判定する。
このとき、演算処理部12は、追い越し車線を走行する隣接先行車を検出したとき、ステップS150において、YESと判定する。
次に、演算処理部12は、ステップS151において、速度判定部として、周辺監視センサ20、21、22のセンサ信号に基づいて、自車両の速度に比べて追い越し車線の隣接先行車の速度が遅いか否かを判定する。
このとき、演算処理部12は、追い越し車線の隣接先行車の速度が自車両の速度よりも遅いとき、ステップS151においてYESと判定する。これに伴い、演算処理部12は、ステップS152において、追従運転部として、周辺監視センサ20、21、22のセンサ信号に基づいて、操舵装置42および走行用エンジン40を制御して自車両を隣接先行車に追従して走行させる。
演算処理部12は、追い越し車線を走行する隣接先行車の速度が自車両の速度以上であるとき、ステップS151においてNOと判定する。
これに伴い、演算処理部12は、ステップS153において、追従中止部として、操舵装置42および走行用エンジン40を制御して自車両を隣接先行車に追従して走行することを中止する。
なお、別の実施形態として、ステップS151において、追い越し車線を走行する隣接先行車の速度が自車両の速度以上である場合であり、且つ、自車両の設定車速以下である場合には、追い越し車線を走行する隣接先行車に対して追従して走行しても良い。この場合、追い越し車線を走行する隣接先行車の速度が自車両の速度以上である場合であり、且つ、自車両の設定車速以上である場合には、追い越し車線を走行する隣接先行車に対して追従制御ができないので、追従して走行することを中止する。
さらに、演算処理部12は、追い越し車線を走行する隣接先行車を検出しないとき、ステップS150において、NOと判定する。この場合も、演算処理部12は、ステップS153に移行する。
以上説明した本実施形態によれば、演算処理部12は、走行車線検知処理で判定される走行車線の判定結果に基づいて自動制御処理を実行する。演算処理部12は、走行車線検知処理で走行車線が判定されなかったとき、自動制御処理を中止する。このため、走行車線の判定結果を自動制御処理に適切に利用することができる。
(第6実施形態)
上記第4実施形態では、自車両の走行車線が右側車線であると判定する毎にカウント値をインクリメントし、自車両の走行車線が左側車線であると判定する毎にカウント値をデクリメントする例について説明した。
しかし、これに代えて、自車両の走行車線が右側車線であると判定する毎にカウント値をデクリメントし、自車両の走行車線が左側車線であると判定する毎にカウント値をインクリメントしても良い。
(第7実施形態)
上記第1実施形態では、演算処理部12は、ステップS110にて、自車両が走行している道路が一般道路であるか否かを判定するために、自車両が継続して走行した走行継続距離が所定距離Ka以上であるか否かを判定する例について説明した。
これに代えて、本実施形態では、演算処理部12は、路上の信号機を検出しないで、自車両が継続して走行した走行継続距離が所定距離b以下であるか否かを判定することにより、自車両が走行している道路が一般道路であるか否かを判定する。
具体的には、演算処理部12は、図18のフローチャートにしたがって、一般道路判定処理を実行する。一般道路判定処理は、図4のステップS110の判定処理の代わりに用いられる。
まず、演算処理部12は、ステップS160において、周辺監視センサ20、21、22のそれぞれのセンサ信号に基づいて、自車両の周辺に路上の信号機を検出したか否かを判定する。
なお、路上の信号機を検出するための画像認識処理として、特開2016-212630号公報や特開2005-170154号公報に示すように周知技術である。
ここで、演算処理部12は、ステップS160において、自車両の周辺に路上の信号機を検出していないと判定すると、ステップS161に進み走行判定処理を実施する。
演算処理部12は、ステップS161において、車速センサ31のセンサ信号に基づいて自車両の走行距離を求める。次に、演算処理部12は、ステップS162において、この求めた自車両の走行距離が閾値X以上であるか否かを判定する。
このとき、演算処理部12は、自車両の走行距離が閾値X未満であるとき、ステップS162においてNOと判定して、ステップS160に戻る。
自車両の周辺に路上の信号機を未検出であり、かつ自車両が走行した走行距離が閾値X以上になると、演算処理部12は、ステップS162でYESと判定する。これに伴い、演算処理部12は、ステップS163において、自車両が走行している道路が一般道路ではなく、自動車専用道路や高速道路であると判定する。この場合、演算処理部12は、図4のステップS110において、NOと判定する。
一方、演算処理部12は、自車両の周辺に路上の信号機を検出したときには、ステップS160でNOと判定する。
これに伴い、演算処理部12は、ステップS164において、自車両が走行している道路が一般道路であると判定する。この場合、演算処理部12は、図4のステップS110において、YESと判定する。
以上説明した本実施形態によれば、演算処理部12は、路上の信号機を検出した場合には、一般道として判定する。これにと共に、演算処理部12は、路上の信号機を検出しない状態で自車両が走行した走行継続距離が閾値X以上である場合に、自動車専用道を走行していると判定する。このことにより、自車両が走行している道路が一般道路であるのか否かをより精度良く判定することができる。
(第8実施形態)
上記第1~第7実施形態では、周辺監視センサ20、21、22の出力信号、および自己位置推定センサ30の出力信号に基づいて、自車両の走行車線を判定した例について説明した。
本第8実施形態では、これに代えて、自車両の走行車線の前回の判定結果を用いて自車両の走行車線を判定する。以下、図19、図20、図21等を参照して説明する。図19において、図1と同一符号のものは、同一のものを示し、その説明を省略する。
本実施形態の車両用制御システム1Aは、図19に示すように、車両用制御装置10A、前方監視センサ20、側方監視センサ21、後方監視センサ22、GPS受信器30A、および運転支援装置50を備える。
車両用制御装置10Aは、演算処理部12、および記憶部14を備える。演算処理部12は、マイクロコンピュータ等によって構成され、後述する通行帯判定処理を実行する。
この通行帯判定処理は、自車両が走行すべき通行帯(すなわち、走行車線)が道路のうち右側通行帯(すなわち、右側車線)であるか左側通行帯(すなわち、左側車線)であるかを判定するための判定処理である。
ここで、右側通行帯は、道路のうち中央線に対して右側に位置する通行帯のことである。左側通行帯は、道路のうち中央線に対して左側に位置する通行帯のことである。
本実施形態の「自車両が走行すべき通行帯」は、上記第1~第7の実施形態の「自車両が走行すべき走行車線」と同義である。右側通行帯は、右側車線と同義であり、左側通行帯は、左側車線と同義である。
演算処理部12は、ROM14Bに記録されているコンピュータプログラムにしたがって、通行帯判定処理を実行する。演算処理部12は、通行帯判定処理の実行に伴って、GPS受信器30A、前方監視センサ20、側方監視センサ21、後方監視センサ22、IGスイッチ60のそれぞれの出力信号に基づき通行帯の判定を行う。IGスイッチ60は、自車両の電源スイッチであり、走行用エンジンの電源をオン、オフするのに用いられる。
記憶部14は、フラッシュメモリ14A、ROM14B、およびRAM14Cによって構成されている。フラッシュメモリ14Aは、演算処理部12が実行するコンピュータプログラムおよび種々のデータが記録される書き込み可能な非遷移的実体的記録媒体である。
RAM14Cは、演算処理部12が作業領域として用いる書き込み可能な揮発性記録媒体である。ROM14Bは、演算処理部12によって実行されるコンピュータプログラム等が記録された書き込み不可能な不揮発性記録媒体である。
前方監視センサ20は、自車両に対して車両進行方向前側を監視するセンサである。側方監視センサ21は、自車両に対して車両幅方向右側、左側を監視するセンサである。後方監視センサ22は、自車両に対して車両進行方向前側を監視するセンサである。
本実施形態の前方監視センサ20、側方監視センサ21、および後方監視センサ22は、自車両の周辺を監視する周辺監視センサを構成する。以下、説明の便宜上、前方監視センサ20、側方監視センサ21、および後方監視センサ22を纏めて周辺監視センサ20、21、22ともいう。
GPS受信器30Aは、複数の人工衛星からそれぞれ送信される複数の送信信号を受信し、この受信した複数の送信信号に基づいて自車両の位置情報を検出してこの検出した位置情報を示すセンサ信号を出力する測位検出部である。
運転支援装置50は、マイクロコンピュータやメモリ等によって構成されている運転支援制御部である。運転支援装置50は、車両用制御装置10Aの演算処理部12から出力される判定確定値に応じて運転支援処理を実行する。
ここで、運転支援処理は、運転者が自車両を運転することを支援するための処理である。運転支援装置50は、運転支援処理の実行に伴って、走行用エンジン40、ブレーキ装置41、および操舵装置42を制御する。
走行用エンジン40は、自車両の駆動輪を駆動する内燃機関によって構成されている走行用駆動源である。走行用駆動源としては、走行用エンジン40と走行用電動機との双方用いてもよく、走行用駆動源としては、走行用エンジン40および走行用電動機のうち走行用電動機のみを用いてもよい。ブレーキ装置41は、自車両の複数の車輪をそれぞれ制動する。操舵装置42は、自車両の車輪の向き(すなわち、切れ角)を制御する。
次に、本実施形態の車両用制御装置10Aの作動について図20、図21を参照して説明する。
図20は、通行帯判定処理の一部を示すフローチャートである。図21は、通行帯判定処理の残りを示すフローチャートである。
演算処理部12は、図20、図21のフローチャートにしたがって、通行帯判定処理を繰り返し実行する。演算処理部12は、通行帯判定処理の実行毎に、自車両が走行すべき通行帯を判定する。具体的には、以下の通りである。
まず、演算処理部12は、ステップS200において、GPS受信器30Aから自車両の位置情報を取得する。
次に、演算処理部12は、ステップS210において、周辺監視センサ20、21、22から周辺車両情報を取得する。
次に、演算処理部12は、ステップS220にて、位置情報判定部として、GPS受信器30Aから取得した自車両の位置情報に基づいて自車両が走行すべき通行帯が道路のうち中央線に対して右側通行帯であるか左側通行帯であるかを判定する。
以下、このようなステップS220の判定結果をGPS判定値ともいう。なお、ステップS220の判定処理の詳細の説明は、後述する。
次に、演算処理部12は、ステップS230において、周辺情報判定部として、周辺監視センサ20、21、22から取得した周辺車両情報に基づいて、自車両が走行すべき通行帯が道路のうち中央線に対して右側通行帯であるか左側通行帯であるかを判定する。
以下、このようなステップS230の判定結果を自律センサ判定値ともいう。なお、ステップS230の判定処理の詳細の説明は、後述する。
次に、演算処理部12は、ステップS240において、GPS判定値(すなわち、ステップS220の判定結果)と自律センサ判定値(すなわち、ステップS230の判定結果)とが一致するか否かを判定する。
このとき、演算処理部12は、ステップS240において、GPS判定値と自律センサ判定値とが一致するときには、YESと判定する。
次に、演算処理部12は、ステップS250において、GPS判定値が未定であるか否かを判定する。
このとき、演算処理部12は、ステップS250において、GPS判定値が未定であるときには、YESと判定する。
次に、演算処理部12は、ステップS260において、フラッシュメモリ14Aに記録されている前回の通行帯確定値が未定であるか否かを判定する。前回の通行帯確定値は、自車両が走行すべきであると前回判定された通行帯を示す走行車線情報である。
前回の通行帯確定値は、前回の通行帯判定処理の実行時、ステップS270、S310、S330、S390、S410、S430のいずれかで判定された通行帯確定値である。
このとき、演算処理部12は、ステップS260において、フラッシュメモリ14Aに記録されている前回の通行帯確定値が未定であるときには、YESと判定する。
このとき、演算処理部12は、ステップS270において、今回の通行帯確定値が未定であると判定する。今回の通行帯確定値は、自車両が走行すべきであると今回判定された通行帯を示す走行車線情報である。
これに伴い、演算処理部12は、ステップS280において、フラッシュメモリ14Aに記録されている前回の通行帯確定値を未定に更新する。これに伴い、演算処理部12がステップS200に進む。
また、演算処理部12は、上述のステップS260において、フラッシュメモリ14Aに記録されている前回の通行帯確定値が右側通行帯、或いは左側通行帯であるときには、前回の通行帯確定値が未定ではないとして、NOと判定する。
このとき、演算処理部12は、ステップS290において、フラッシュメモリ14Aにおいて、前回の通行帯確定値を更新することが不適合であると判定する。
この場合、演算処理部12は、フラッシュメモリ14Aに記録されている前回の通行帯確定値を書き換えることなく維持する。これに伴い、演算処理部12は、ステップS200に進む。
さらに、演算処理部12は、上述のステップS250において、GPS判定値(すなわち、ステップS220の判定結果)が未定ではないときには、NOと判定する。これに伴い、演算処理部12は、ステップS300において、GPS判定値が右側通行帯であるか否かを判定する。
このとき、演算処理部12は、ステップS300において、GPS判定値が右側通行帯であるときには、YESと判定する。
これに伴い、演算処理部12は、ステップS310において、今回の通行帯確定値が右側通行帯であると判定する。
これに伴い、演算処理部12は、ステップS320において、フラッシュメモリ14Aに記録されている前回の通行帯確定値を右側通行帯に更新する。これに伴い、演算処理部12がステップS200に進む。
一方、演算処理部12は、ステップS300において、GPS判定値が左側通行帯であるときには、NOと判定する。
これに伴い、演算処理部12は、ステップS330において、今回の通行帯確定値が左側通行帯であると判定する。
これに伴い、演算処理部12は、ステップS340において、フラッシュメモリ14Aに記録されている前回の通行帯確定値を左側通行帯に更新する。これに伴い、演算処理部12がステップS200に進む。
また、演算処理部12は、上述のステップS240において、GPS判定値と自律センサ判定値とが不一致であるとき、NOと判定する。
これに伴い、図21のステップS350において、演算処理部12は、フラッシュメモリ14Aに記録されている前回の通行帯確定値が未定と相違するか否かを判定する。
このとき、演算処理部12は、フラッシュメモリ14Aに記録されている前回の通行帯確定値が右側通行帯、或いは左側通行帯であるとき、前回の通行帯確定値が未定と異なるとして、ステップS350においてYESと判定する。
次に、演算処理部12が、ステップS360において、フラッシュメモリ14Aに記録されている前回の通行帯確定値について、次の(a)(b)のうちいずれか一方が成立するか否かを判定する。
(a)演算処理部12は、前回の通行帯確定値とGPS判定値とが一致するか否かを判定する。
(b)演算処理部12は、前回の通行帯確定値と自律センサ判定値とが一致するか否かを判定する。
ここで、演算処理部12は、前回の通行帯確定値とGPS判定値とが一致し、かつ前回の通行帯確定値と自律センサ判定値とが一致するとき、ステップS360においてYESと判定する。
演算処理部12は、前回の通行帯確定値とGPS判定値とが不一致であり、かつ前回の通行帯確定値と自律センサ判定値とが一致するとき、ステップS360においてYESと判定する。
演算処理部12は、前回の通行帯確定値とGPS判定値とが一致し、かつ前回の通行帯確定値と自律センサ判定値とが不一致であるとき、ステップS360においてYESと判定する。
このように、演算処理部12は、このようにステップS360においてYESと判定すると、次のステップS370では、次の(c)(d)のうちいずれか一方が成立するか否かを判定する。
(c)演算処理部12は、GPS判定値が未定である否かを判定する。
(d)演算処理部12は、自律センサ判定値が未定である否かを判定する。
演算処理部12は、GPS判定値が未定であり、かつ自律センサ判定値が未定であるとき、ステップS370においてYESと判定する。
演算処理部12は、GPS判定値が未定であり、かつ自律センサ判定値が右側通行帯、或いは左側通行帯であるとき、ステップS370においてYESと判定する。
演算処理部12は、GPS判定値が右側通行帯、或いは左側通行帯であり、かつ自律センサ判定値が未定であるとき、ステップS370においてYESと判定する。
このように、演算処理部12は、GPS判定値および自律センサ判定値のうちいずれか一方が未定であるときにはステップS370においてYESと判定する。
すると、演算処理部12は、次のステップS380では、フラッシュメモリ14Aに記録されている前回の通行帯確定値が右側通行帯であるか否かを判定する。
このとき、演算処理部12は、ステップS380において、フラッシュメモリ14Aに記録されている前回の通行帯確定値が右側通行帯であるとき、YESと判定する。
これに伴い、演算処理部12は、ステップS390において、今回の通行帯確定値が右側通行帯であると判定する。
これに伴い、演算処理部12は、ステップS400において、フラッシュメモリ14Aに記録されている前回の通行帯確定値を右側通行帯に更新する。これに伴い、演算処理部12がステップS200に進む。
一方、演算処理部12は、ステップS380において、フラッシュメモリ14Aに記録されている前回の通行帯確定値が左側通行帯であるとき、NOと判定する。
これに伴い、演算処理部12は、ステップS410において、今回の通行帯確定値が左側通行帯であると判定する。
これに伴い、演算処理部12は、ステップS420において、フラッシュメモリ14Aに記録されている前回の通行帯確定値を左側通行帯に更新する。これに伴い、演算処理部12がステップS200に進む。
また、演算処理部12は、上述のステップS350において、フラッシュメモリ14Aに記録されている前回の通行帯確定値が未定であるときには、NOと判定する。これに伴い、演算処理部12は、ステップS430において、今回の通行帯確定値が未定であると判定する。
これに伴い、演算処理部12は、ステップS440において、フラッシュメモリ14Aに記録されている前回の通行帯確定値を未定に更新する。これに伴い、演算処理部12がステップS200に進む。
さらに、演算処理部12は、上述のステップS360において、前回の通行帯確定値とGPS判定値とが不一致であり、かつ前回の通行帯確定値と自律センサ判定値とが不一致であるとき、NOと判定する。
これに伴い、演算処理部12は、ステップS430において、今回の通行帯確定値が未定であると判定する。
これに伴い、演算処理部12は、ステップS440において、フラッシュメモリ14Aに記録されている前回の通行帯確定値を未定に更新する。これに伴い、演算処理部12がステップS200に進む。
さらに、演算処理部12は、ステップS370において、GPS判定値が右側通行帯、或いは左側通行帯であり、かつ自律センサ判定値が右側通行帯、或いは左側通行帯であるとき、NOと判定する。
これに伴い、演算処理部12は、ステップS430において、今回の通行帯確定値が未定であると判定する。
これに伴い、演算処理部12は、ステップS440において、フラッシュメモリ14Aに記録されている前回の通行帯確定値を未定に更新する。これに伴い、演算処理部12がステップS200に進む。
演算処理部12が、このようなステップS200~S440の実行を繰り返すことにより、通行帯確定値を繰り返し判定し、この判定毎に、フラッシュメモリ14Aに記録されている通行帯確定値を更新する。
なお、ステップS270、S320、S340、S400、S420、S440は、走行車線判定部を構成する。
次に、本実施形態のGPS判定処理(すなわち、ステップS220の判定)の詳細について図22を参照して説明する。
図22は、GPS判定処理を示すフローチャートである。演算処理部12は、図22のフローチャートにしたがって、GPS判定処理を実行する。演算処理部12は、GPS判定処理の実行毎に、GPSに基づき自車両が走行すべき通行帯を判定する。具体的には、以下の通りである。
すなわち、演算処理部12は、ステップS500において、IGスイッチ60がオフからオンに遷移したか否かについて、IGスイッチ60の出力信号に基づいて判定する。
このとき、演算処理部12は、ステップS500において、IGスイッチ60がオフからオンに遷移したときには、YESと判定する。これに伴い、演算処理部12は、ステップS510において、GPS判定値が未定であると判定する。
また、演算処理部12は、ステップS500において、IGスイッチ60がオフ状態、或いはオン状態であるときには、NOと判定する。これに伴い、演算処理部12は、ステップS520において、IGスイッチ60がオン状態であるか否かについて、IGスイッチ60の出力信号に基づいて判定する。
このとき、演算処理部12は、ステップS520において、IGスイッチ60がオン状態であるときYESと判定する。
次に、演算処理部12は、ステップS530において、GPS受信器30Aから出力される運転状態信号に基づいて、GPS受信器30Aが正常に作動している否かを判定する。GPS受信器30Aから出力される運転状態信号は、GPS受信器30Aが正常に作動している否かを示す信号である。
このとき、演算処理部12は、ステップS530において、GPS受信器30Aが正常に作動しているとき、YESと判定する。
次に、演算処理部12は、ステップS540において、3つ以上の人工衛星から送信されているGPS信号をGPS受信器30Aが受信しているか否かについて、GPS受信器30Aから出力される受信状態信号に基づいて判定する。
この受信状態信号は、3つ以上の人工衛星から送信されているGPS信号をGPS受信器30Aが受信しているか否かを示す信号である。
このとき、演算処理部12は、ステップS540において、3つ以上の人工衛星から送信されているGPS信号をGPS受信器30Aが受信しているときには、YESと判定する。
次に、演算処理部12は、ステップS550において、GPS受信器30Aの出力信号に基づいて右側通行帯国の位置情報を規定時間以上が連続して取得したか否かを判定する。
ここで、「右側通行帯国」とは、自車両が走行すべき通行帯が道路のうち中央線に対して右側に位置する通行帯である国のことである。GPS受信器30Aの出力信号は、自車両の位置情報を示す信号である。
このとき、演算処理部12は、ステップS550において、右側通行帯国の位置情報を規定時間以上が連続して取得したときには、YESと判定する。このとき、ステップS560において、GPS判定値を右側通行帯であるとして設定する。
また、演算処理部12は、ステップS550において、右側通行帯国の位置情報を連続して取得した期間が規定時間未満であるときには、NOと判定する。これに伴い、演算処理部12は、ステップS570において、GPS受信器30Aの出力信号に基づいて左側通行帯国の位置情報を規定時間以上が連続して取得したか否かを判定する。「左側通行帯国」とは、自車両が走行すべき通行帯が道路のうち中央線に対して左側に位置する通行帯である国のことである。
このとき、演算処理部12は、ステップS570において、左側通行帯国の位置情報を規定時間以上連続して取得したときには、YESと判定する。これに伴い、演算処理部12は、ステップS580において、GPS判定値を左側通行帯であるとして設定する。
また、演算処理部12は、ステップS570において、左側通行帯国の位置情報を連続して取得した期間が規定時間未満であるときに、NOと判定する。これに伴い、演算処理部12は、ステップS590において、GPS判定値を未定として設定する
さらに、演算処理部12は、ステップS520において、IGスイッチ60がオフ状態であるとき、NOと判定する。これに伴い、演算処理部12は、ステップS590において、GPS判定値を未定として設定する。
また、演算処理部12は、ステップS530において、GPS受信器30Aから出力される運転状態信号に基づいて、GPS受信器30Aが故障していると判定したときには、NOと判定する。これに伴い、演算処理部12は、ステップS590において、GPS判定値を未定として設定する。
さらに、演算処理部12は、ステップS540において、3つ以上の人工衛星から送信されているGPS信号をGPS受信器30Aが受信していないときには、NOと判定する。これに伴い、演算処理部12は、ステップS590において、GPS判定値を未定として設定する。
以上により、演算処理部12は、IGスイッチ60がオフからオンに遷移してからGPS判定値が右側通行帯であるか左側通行帯であるかについての判定が確定する迄の間、GPS判定値が未定であると判定する。
演算処理部12は、このようなステップS500~S590の処理を繰り返すことにより、GPS受信器30Aで受信される位置情報に応じて、GPS判定値を設定する。
次に、本実施形態において、演算処理部12のGPS帯判定処理においてGPS判定値の遷移について図23を参照して説明する。
GPS判定値が右側通行帯である場合に、IGスイッチがオンからオフに遷移すると、図23中の矢印A1に示すように、演算処理部12はGPS判定値を右側通行帯から未定に遷移させる。
GPS判定値が右側通行帯である場合に、GPS受信器30Aが故障していると演算処理部12が判定すると、図23中の矢印A1に示すように、演算処理部12がGPS判定値を右側通行帯から未定に遷移させる。
GPS判定値が左側通行帯である場合に、IGスイッチがオンからオフに遷移すると、図23中の矢印A2に示すように、演算処理部12はGPS判定値を左側通行帯から未定に遷移させる。
GPS判定値が左側通行帯である場合に、GPS受信器30Aが故障していると演算処理部12が判定すると、図23中の矢印A2に示すように、演算処理部12がGPS判定値を左側通行帯から未定に遷移させる。
GPS判定値が右側通行帯である場合に、演算処理部12がGPS受信器30Aから左側通行帯である国の位置情報を規定時間以上連続して取得したとき、図23中の矢印A3に示すように、演算処理部12がGPS判定値を右側通行帯から左側通行帯に遷移させる。
GPS判定値が左側通行帯である場合に、演算処理部12がGPS受信器30Aが右側通行帯国の位置情報を規定時間以上連続して取得したとき、図23中の矢印A4に示すように、演算処理部12はGPS判定値を左側通行帯から右側通行帯に遷移させる。
GPS判定値が未定である場合に、演算処理部12がGPS受信器30Aから右側通行帯国の位置情報を規定時間以上連続して取得したとき、図23中の矢印A5に示すように、演算処理部12はGPS判定値を未定から右側通行帯に遷移させる。
GPS判定値が未定である場合に、演算処理部12がGPS受信器30Aから左側通行帯国の位置情報を規定時間以上連続して取得したとき、図23中の矢印A6に示すように、演算処理部12はGPS判定値を未定から左側通行帯に遷移させる。
次に、本実施形態の自律センサ判定処理(すなわち、ステップS230の判定)の詳細について図24を参照して説明する。図24は、自律センサ判定処理を示すフローチャートである。演算処理部12は、図24のフローチャートにしたがって、自律センサ判定処理を実行する。
演算処理部12は、自律センサ判定の実行毎に、自律センサ判定値を判定する。自律センサ判定値は、自車両が走行すべき通行帯である。具体的には、以下の通りである。
すなわち、演算処理部12は、ステップS600において、IGスイッチ60がオフからオンに遷移したか否かについて、IGスイッチ60の出力信号に基づいて判定する。
このとき、演算処理部12は、ステップS600において、IGスイッチ60がオフからオンに遷移したときには、YESと判定する。これに伴い、演算処理部12は、ステップS610において、自律センサ判定値が未定であると判定する。これに伴い、演算処理部12がステップS600に進む。
また、演算処理部12は、ステップS600において、IGスイッチ60がオフ状態、或いはオン状態であるときには、NOと判定する。次に、演算処理部12は、ステップS620において、IGスイッチ60がオン状態であるか否かについて、IGスイッチ60の出力信号に基づいて判定する。
このとき、演算処理部12は、ステップS620において、IGスイッチ60がオン状態であるときYESと判定する。これに伴い、演算処理部12は、ステップS630において、タイマをリセットして、タイマの計時を開始させる。タイマは、演算処理部12がステップS620においてYESと判定した後に経過した時間を計時するために用いられる。
次に、演算処理部12は、ステップS640において、周辺監視センサ20、21、22のそれぞれのセンサ信号に基づいて、自車両の右側に隣接する対向車線を走行する対向車両が自車両を通過したか否かを判定する。
このとき、演算処理部12は、図11に示すように、自車両の右側に隣接する対向車線を走行する対向車両が自車両を通過したとき、ステップS640においてYESと判定する。
このとき、演算処理部12は、ステップS650において、右側通過車カウンタCaのカウント値を1つインクリメントする。右側通過車カウンタCaは、自車両の右側に隣接する対向車線において自車両を通過する対向車両の台数をカウントするために用いられる。その後、演算処理部12がステップS680に進む。
また、演算処理部12は、ステップS640において、自車両の右側に隣接する対向車線において自車両を通過する対向車両が存在しないときには、NOと判定する。
次に、演算処理部12は、ステップS660において、周辺監視センサ20、21、22のそれぞれのセンサ信号に基づいて、自車両の左側に隣接する対向車線を走行する対向車両が自車両を通過したか否かを判定する。
このとき、演算処理部12は、図12に示すように、自車両の左側に隣接する対向車線を走行する対向車両が自車両を通過したとき、ステップS660においてYESと判定する。このとき、演算処理部12は、ステップS670において、左側通過車カウンタCbのカウント値を1つインクリメントする。
左側通過車カウンタCbは、自車両の左側に隣接する対向車線において自車両を通過する対向車両の台数をカウントするために用いられる。その後、演算処理部12がステップS680に進む。
次に、演算処理部12は、ステップS680において、タイマにより計時された計時時間が規定時間TA以上であるか否かを判定する。
このとき、演算処理部12は、ステップS680において、タイマにより計時された計時時間が規定時間TA未満であるときにはNOと判定する。これに伴い、演算処理部12がステップS640に進む。
このため、演算処理部12は、タイマの計時時間が規定時間TA以上になる迄、ステップS640の右側対向車通過判定、ステップS650のインクリメント処理、ステップS660の左側対向車通過判定、ステップS670のインクリメント処理を繰り返す。
このため、演算処理部12は、自車両の右側に隣接する対向車線を走行する対向車両が自車両を通過する毎に、ステップS640においてYESと判定して、ステップS650において、右側通過車カウンタCaのカウント値を1つインクリメントする。
演算処理部12は、自車両の左側に隣接する対向車線を走行する対向車両が自車両を通過する毎に、ステップS660においてYESと判定して、ステップS670において、左側通過車カウンタCbのカウント値を1つインクリメントする。
その後、演算処理部12は、ステップS680において、タイマにより計時された計時時間が規定時間TA以上になるとYESと判定する。
次に、演算処理部12は、ステップS690において、右側通過車カウンタCaのカウント値が閾値S以上であるか否かを判定する。
このとき、演算処理部12は、ステップS690において、右側通過車カウンタCaのカウント値が閾値S以上であるときには、YESと判定する。この場合、演算処理部12は、ステップS700において、自律センサ判定値が左側通行帯であると判定する。これに伴い、演算処理部12がステップS600に進む。
また、演算処理部12は、上記ステップS690において、右側通過車カウンタCaのカウント値が閾値S未満であるときには、NOと判定する。
次に、演算処理部12は、ステップS710において、左側通過車カウンタCbのカウント値が閾値S以上であるか否かを判定する。
このとき、演算処理部12は、ステップS710において、左側通過車カウンタCbのカウント値が閾値S以上であるときには、YESと判定する。この場合、演算処理部12は、ステップS710において、自律センサ判定値が右側通行帯であると判定する。これに伴い、演算処理部12がステップS600に進む。
さらに、演算処理部12は、上述のステップS710において、左側通過車カウンタCbのカウント値が閾値S未満であるときには、NOと判定する。これに伴い、演算処理部12は、ステップS730において、自律センサ判定値が未定であると判定する。これに伴い、演算処理部12がステップS600に進む。
以上により、演算処理部12は、IGスイッチ60がオフからオンに遷移してから自律センサ判定値が右側通行帯であるか左側通行帯であるかについての判定が確定する迄の間、自律センサ判定値が未定であると判定する。
演算処理部12は、このようなステップS600~S730の各処理を繰り返すことにより、周辺監視センサ20、21、22のそれぞれのセンサ信号に基づき、自律センサ判定値を判別する。
次に、本実施形態において、演算処理部12の自律センサ判定処理において自律センサ判定値の遷移について図25を参照して説明する。
自律センサ判定値が右側通行帯である場合に、IGスイッチがオンからオフに遷移すると、図25中の矢印B1に示すように、演算処理部12が自律センサ判定値を右側通行帯から未定に遷移させる。
自律センサ判定値が左側通行帯である場合に、IGスイッチがオンからオフに遷移すると、図25中の矢印B2に示すように、演算処理部12が自律センサ判定値を左側通行帯から未定に遷移させる。
自律センサ判定値が右側通行帯である場合に、規定時間の間において自車両の右側の対向車線にて自車両を通過する対向車両の台数が規定台数以上であるときには、演算処理部12は、自律センサ判定値を図25中の矢印B3に示すように、遷移させる。すなわち、演算処理部12は自律センサ判定値を右側通行帯から左側通行帯に遷移させる。
自律センサ判定値が左側通行帯である場合に、規定時間の間において自車両の左側の対向車線にて自車両を通過する対向車両の台数が規定台数以上であるときには、演算処理部12は、自律センサ判定値を図25中の矢印B4に示すように、遷移させる。すなわち、演算処理部12は自律センサ判定値を左側通行帯から右側通行帯に遷移させる。
自律センサ判定値が未定である場合に、規定時間の間において自車両の左側の対向車線にて自車両を通過する対向車両の台数が規定台数以上であるときには、演算処理部12は、自律センサ判定値を図25中の矢印B5に示すように、遷移させる。すなわち、演算処理部12は自律センサ判定値を未定から右側通行帯に遷移させる。
自律センサ判定値が未定である場合に、規定時間の間において自車両の右側の対向車線にて自車両を通過する対向車両の台数が規定台数以上であるときには、演算処理部12は、自律センサ判定値を図25中の矢印B6に示すように、遷移させる。すなわち、演算処理部12は自律センサ判定値を未定から左側通行帯に遷移させる。
次に、本実施形態において、演算処理部12の通行帯判定処理において、判定確定値の遷移について図26を参照して説明する。
図26は、番号1~27のそれぞれにおいて前回の判定確定値、GPS判定値、自律センサ判定値、および今回の判定確定値の対応関係を示している図表である。ここで、下記の(1)~(27)は、図28中の番号1~27に対応する。
(1)前回の判定確定値が未定である場合に、GPS判定値が未定であり、かつ自律センサ判定値が未定である場合には、演算処理部12は、今回の判定確定値が未定であると判定する。
(2)前回の判定確定値が未定である場合に、GPS判定値が未定であり、かつ自律センサ判定値が右側通行帯である場合には、演算処理部12は、今回の判定確定値が未定であると判定する。
(3)前回の判定確定値が未定である場合に、GPS判定値が未定であり、かつ自律センサ判定値が左側通行帯である場合には、演算処理部12は、今回の判定確定値が未定であると判定する。
(4)前回の判定確定値が未定である場合に、GPS判定値が右側通行帯であり、かつ自律センサ判定値が未定である場合には、演算処理部12は、今回の判定確定値が未定であると判定する。
(5)前回の判定確定値が未定である場合に、GPS判定値が右側通行帯であり、かつ自律センサ判定値が右側通行帯である場合には、演算処理部12は、今回の判定確定値が右側通行帯であると判定する。
(6)前回の判定確定値が未定である場合に、GPS判定値が右側通行帯であり、かつ自律センサ判定値が左側通行帯である場合には、演算処理部12は、今回の判定確定値が未定であると判定する。
(7)前回の判定確定値が未定である場合に、GPS判定値が左側通行帯であり、かつ自律センサ判定値が未定である場合には、演算処理部12は、今回の判定確定値が未定であると判定する。
(8)前回の判定確定値が未定である場合に、GPS判定値が左側通行帯であり、かつ自律センサ判定値が右側通行帯である場合には、演算処理部12は、今回の判定確定値が未定であると判定する。
(9)前回の判定確定値が未定である場合に、GPS判定値が左側通行帯であり、かつ自律センサ判定値が左側通行帯である場合には、演算処理部12は、今回の判定確定値が左側通行帯であると判定する。
(10)前回の判定確定値が右側通行帯である場合に、GPS判定値が未定であり、かつ自律センサ判定値が未定である場合には、演算処理部12は、前回の判定確定値を更新することは不適合であると判定する。
(11)前回の判定確定値が右側通行帯である場合に、GPS判定値が未定であり、かつ自律センサ判定値が右側通行帯である場合には、演算処理部12は、今回の判定確定値が右側通行帯であると判定する。
(12)前回の判定確定値が右側通行帯である場合に、GPS判定値が未定であり、かつ自律センサ判定値が左側通行帯である場合には、演算処理部12は、今回の判定確定値が未定であると判定する。
(13)前回の判定確定値が右側通行帯である場合に、GPS判定値が右側通行帯であり、かつ自律センサ判定値が未定である場合には、演算処理部12は、今回の判定確定値が右側通行帯であると判定する。
(14)前回の判定確定値が右側通行帯である場合に、GPS判定値が右側通行帯であり、かつ自律センサ判定値が右側通行帯である場合には、演算処理部12は、今回の判定確定値が右側通行帯であると判定する。
(15)前回の判定確定値が右側通行帯である場合に、GPS判定値が右側通行帯であり、かつ自律センサ判定値が左側通行帯である場合には、演算処理部12は、今回の判定確定値が未定であると判定する。
(16)前回の判定確定値が右側通行帯である場合に、GPS判定値が左側通行帯であり、かつ自律センサ判定値が未定である場合には、演算処理部12は、今回の判定確定値が未定であると判定する。
(17)前回の判定確定値が右側通行帯である場合に、GPS判定値が左側通行帯であり、かつ今回の自律センサ判定値が右側通行帯である場合には、演算処理部12は、今回の判定確定値が未定であると判定する。
(18)前回の判定確定値が右側通行帯である場合に、GPS判定値が左側通行帯であり、かつ自律センサ判定値が左側通行帯である場合には、演算処理部12は、今回の判定確定値が左側通行帯である判定する。
(19)前回の判定確定値が左側通行帯である場合に、GPS判定値が未定であり、かつ自律センサ判定値が未定である場合には、演算処理部12は、前回の判定確定値を更新することが不適合であると判定する。
(20)前回の判定確定値が左側通行帯である場合に、今回のGPS判定値が未定であり、かつ今回の自律センサ判定値が右側通行帯である場合には、演算処理部12は、今回の判定確定値が未定である判定する。
(21)前回の判定確定値が左側通行帯である場合に、GPS判定値が未定であり、かつ自律センサ判定値が左側通行帯である場合には、演算処理部12は、今回の判定確定値が左側通行帯である判定する。
(22)前回の判定確定値が左側通行帯である場合に、GPS判定値が右側通行帯であり、かつ自律センサ判定値が未定である場合には、演算処理部12は、今回の判定確定値が未定である判定する。
(23)前回の判定確定値が左側通行帯である場合に、GPS判定値が右側通行帯であり、かつ自律センサ判定値が右側通行帯である場合には、演算処理部12は、今回の判定確定値が右側通行帯である判定する。
(24)前回の判定確定値が左側通行帯である場合に、GPS判定値が右側通行帯であり、かつ自律センサ判定値が左側通行帯である場合には、演算処理部12は、今回の判定確定値が未定である判定する。
(25)前回の判定確定値が左側通行帯である場合に、GPS判定値が左側通行帯であり、かつ自律センサ判定値が未定である場合には、演算処理部12は、今回の判定確定値が左側通行帯である判定する。
(26)前回の判定確定値が左側通行帯である場合に、GPS判定値が左側通行帯であり、かつ自律センサ判定値が右側通行帯である場合には、演算処理部12は、今回の判定確定値が未定であると判定する。
(27)前回の判定確定値が左側通行帯である場合に、GPS判定値が左側通行帯であり、かつ自律センサ判定値が左側通行帯である場合には、演算処理部12は、今回の判定確定値が左側通行帯であると判定する。
次に、本実施形態においてIGスイッチがオフ、オンした際の判定確定値の遷移の具体例について図27、図28、図29を参照して説明する。
(具体例1)
図27に示すように、フランス国内において、GPS受信器30Aが3つ以上の人工衛星からGPS信号を受信できる場合に、IGスイッチ60がオフされた後に、オンされる場合、演算処理部12が、次のように通行帯判定処理を実行する。
演算処理部12は、GPS判定値が未定から右側通行帯に遷移する迄の間、ステップS200~S230、ステップS240のYES判定、ステップS250のYES判定、ステップS260のNO判定、ステップS290の不適合判定を繰り返す。
その後、GPS判定値が未定から遷移してGPS判定値が右側通行帯に確定すると、演算処理部12は、ステップS200~S230の各処理の実行後、ステップS240でNOと判定する。
これに伴い、演算処理部12は、ステップS350のYES判定、ステップS360のYES判定、ステップS370のYES判定を実行した後、ステップS380において、YESと判定する。
すると、演算処理部12は、ステップS390において、判定確定値が右側通行帯であると判定する。これに伴い、演算処理部12は、ステップS400において、フラッシュメモリ14Aにおいて、前回の判定確定値を右側通行帯に更新する。
以上により、フランス国内においてGPS受信器30Aが3つ以上の人工衛星からGPS信号を受信した場合に、GPS判定値が右側通行帯に確定すると、演算処理部12がフラッシュメモリ14Aにて前回の判定確定値を右側通行帯のまま維持する。
このように、通行帯が同一であるフランス国内でIGスイッチ60がオフからオンに遷移すると、自律センサ判定値が未定から右側通行帯に遷移する前に、演算処理部12が判定確定値を右側通行帯に確定することができる。このため、自律センサ判定値が確定するよりも早く、演算処理部12が判定確定値を確定することができる。
(具体例2)
図28に示すように、フランス国内において、GPS受信器30Aが複数の人工衛星からGPS信号を受信できない場合に、IGスイッチ60がオフされた後にオンされる場合、演算処理部12が、次のように通行帯判定処理を実行する。
演算処理部12は、自律センサ判定値が未定から右側通行帯に遷移する迄の間、GPS判定値が未定を維持する。すると、演算処理部12は、ステップS200~S230、ステップS240のYES判定、ステップS250のYES判定、ステップS260のNO判定、ステップS290の不適合判定を繰り返す。
その後、自律センサ判定値が未定から遷移して自律センサ判定値が右側通行帯に確定すると、演算処理部12は、ステップS200~S230の各処理の実行後、ステップS240でNOと判定する。
これに伴い、演算処理部12は、ステップS350のYES判定、ステップS360のYES判定、ステップS370のYES判定を実行した後、ステップS380において、YESと判定する。
すると、演算処理部12は、ステップS390において、判定確定値が右側通行帯であると判定する。これに伴い、演算処理部12は、ステップS400において、フラッシュメモリ14Aにおいて、前回の判定確定値を右側通行帯に更新する。
以上により、GPS受信器30Aが3つ以上の人工衛星からGPS信号を受信できない場合に、自律センサ判定値が右側通行帯に確定すると、演算処理部12がフラッシュメモリ14Aにて前回の判定確定値を右側通行帯のまま維持する。
このように、GPS受信器30AがGPS信号を受信できない場合に、自律センサ判定値が未定から右側通行帯に遷移したとき、演算処理部12が判定確定値を右側通行帯に確定することができる。このため、GPS受信器30AがGPS信号を受信できない場合にも、演算処理部12が判定確定値を確実に確定することができる。
(具体例3)
図29に示すように、フランス国内でIGスイッチ60がオフされた後に、自車両が列車によって搬送されてユーロトンネルを通過した後、イギリス国内でIGスイッチ60がオンされた場合、演算処理部12が、次の通行帯判定処理を実行する。
イギリス国内でIGスイッチ60がオンされた後、自律センサ判定値が未定のままで、GPS判定値が未定から遷移して左側通行帯に確定する。すると、演算処理部12は、ステップS200~S230、ステップS240のNO判定、ステップS350のYES判定、ステップS360のNO判定を経てから、ステップS430において、今回の判定確定値が未定であると判定する。
その後、自律センサ判定値が未定から遷移して左側通行帯に確定すると、演算処理部12は、ステップS300においてNOと判定して、ステップS410において今回の判定確定値が左側通行帯であると判定する。
このように、GPS判定値が未定から左側通行帯に遷移した後、自律センサ判定値が未定から左側通行帯に遷移したとき、演算処理部12が判定確定値を左側通行帯に確定することができる。このため、フランス国内からイギリス国に移動してからIGスイッチ60がオフからオンに遷移させた場合にも、演算処理部12が判定確定値を確実に確定することができる。
また、フランス国内にてIGスイッチ60がオフされた後に、自車両がフェリーによってイギリスに搬送されて、イギリス国内でIGスイッチ60がオンされた場合にも、上述の同様な効果が得られる。
次に、対比例においてIGスイッチがオフ、オンした際の判定確定値の遷移の具体例について図30~図34を参照して説明する。
(具体例4)
図30に示すように、GPS判定値および自律センサ判定値のうちGPS判定値のみが得られる自車両において、フランス国内にてIGスイッチ60がオフされた後に、IGスイッチ60がオンされる場合、演算処理部12が次の判定処理を実行する。
GPS判定値が未定から遷移して右側通行帯に確定すると、演算処理部12が、判定確定値が右側通行帯であると判定する。
(具体例5)
図31に示すように、自律センサ判定値が得られない自車両において、フランス国内にて、GPS受信器30AがGPS信号を受信できない場合、演算処理部12が、次のように判定処理を実行する。
GPS判定値が未定のままであるため、演算処理部12が、判定確定値が未定である判定を維持することになる。
(具体例6)
図32に示すように、GPS判定値および自律センサ判定値のうち自律センサ判定値のみが得られる自車両において、フランス国内でIGスイッチ60がオフされた後に、オンされる場合、演算処理部12が、次の判定処理を実行する。
自律センサ判定値が未定から遷移して右側通行帯に確定すると、演算処理部12が、判定確定値が右側通行帯であると判定する。
(具体例7)
図33は、自車両においてフランス国内にてIGスイッチがオフされた後に、自車両が列車によって搬送されてユーロトンネルを通過した後、イギリス国内でIGスイッチがオンされた場合を示している。
図33に示すように、GPS判定値および自律センサ判定値のうちGPS判定値のみが得られる自車両がイギリス国内でIGスイッチがオフ状態からオン状態に遷移した場合、演算処理部12が、次の判定処理を実行する。
GPS判定値が未定から遷移して右側通行帯に確定すると、演算処理部12が、判定確定値が左側通行帯であると判定する。
(具体例8)
図34は、自車両においてフランス国内にてIGスイッチがオフされた後に、自車両が列車によって搬送されてユーロトンネルを通過した後、イギリス国内でIGスイッチがオンされた場合を示している。
図34に示すように、GPS判定値および自律センサ判定値のうち自律センサ判定値のみが得られる自車両がイギリス国内でIGスイッチがオフ状態からオン状態に遷移した場合、演算処理部12が、次の判定処理を実行する。
自律センサ判定値が未定から遷移して左側通行帯に確定すると、演算処理部12が、判定確定値が左側通行帯であると判定する。
次に、本実施形態の運転支援装置50の作動について図35、図36を参照して説明する。図35は、運転支援装置50の運転支援処理の詳細を示すフローチャートである。運転支援装置50は、ACC制御が指令されたときに、運転支援処理を繰り返し実行する。ACC制御は、運転者によるACC制御スイッチへの操作によって指令される。ACC制御は、オートクルーズコントローラ制御の略である。
まず、運転支援装置50は、ステップS800において、GPS判定値、自律センサ判定値、前回の判定確定値を組み合わせた判定結果である通行帯確定値を演算処理部12から取得する。本実施形態の通行帯確定値としては、右側通行帯、左側通行帯、および未定のいずれか1つが選択されている。
さらに、図20のステップS290にて前回の通行帯確定値を更新することが不適合であると演算処理部12が判定した場合には、前回の通行帯確定値を更新することが不適合であると演算処理部12が判定した旨を運転支援装置50が演算処理部12から取得する。
次に、運転支援装置50は、ステップS810において、次の(e)(f)のうちいずれか成立するか否かを判定する。
(e)運転支援装置50は、通行帯確定値が未定であるか否かを判定する。
(f)運転支援装置50は、演算処理部12がステップS290で前回の通行帯確定値を更新することが不適合であると判定したか否かを判定する。
運転支援装置50は、通行帯確定値が未定であるときには、ステップS810において、YESと判定する。或いは、演算処理部12がステップS290で前回の通行帯確定値を更新することが不適合であると判定した場合には、運転支援装置50は、ステップS810において、YESと判定する。
このように運転支援装置50は、ステップS810において、YESと判定すると、ステップS820において、自車両に対して先行して追い越し車線を走行する先行車両に対して追抜抑制制御処理を実行することを禁止する。
ここで、追抜抑制制御処理は、自車両に対して先行して追い越し車線を走行する先行車両の速度が自車両の速度よりも遅いときに自車両が先行車両を追い抜くことを抑制する制御処理である。
また、上述のステップS810において、通行帯確定値が右側通行帯、或いは、左側通行帯である場合には、(e)(f)の双方が未成立であるとして、NOと判定する。
このように、運転支援装置50は、ステップS810において、NOと判定すると、ステップS840において、通行帯確定値が右側通行帯であるか否かを判定する。
ここで、今回の通行帯確定値が右側通行帯であるときには、運転支援装置50は、ステップS840においてYESと判定する。
そこで、本実施形態では、運転支援装置50は、ステップS850において、今回の通行帯確定値が右側通行帯であるとき、道路において中央線に対して右側の複数の車線のうち最も左側の車線が追い越し車線であると判定する。
このため、追い越し車線に対して右側の走行車線を自車両が走行している場合に、運転支援装置50は、ステップS850において、次の通りに、追抜抑制制御処理を実行する。
運転支援装置50は、周辺監視センサ20、21、22によって監視される周辺情報に基づいて、追い越し車線を自車両に対して先行して走行する先行車両に対して追抜抑制制御処理を実行する。
運転支援装置50は、追抜抑制制御処理の実行に伴って、周辺監視センサ20、21、22によって監視される周辺情報に基づいて、走行用エンジン40、ブレーキ装置41、および操舵装置42を制御する。
これにより、自車両に対する左側の追い越し車線を走行する先行車両に対して自車両が追従して走行させることにより、自車両に対する左側の追い越し車線を走行する先行車両を自車両が追い抜くことを禁止する。
また、今回の通行帯確定値が左側通行帯であるときには、運転支援装置50は、ステップS840においてNOと判定する。
そこで、本実施形態では、運転支援装置50は、ステップS860において、今回の通行帯確定値が左側通行帯であるとき、道路において中央線に対して左側の複数の車線のうち最も右側の車線が追い越し車線であると判定する。
このため、追い越し車線に対して左側の走行車線を自車両が走行している場合に、運転支援装置50は、ステップS860にて、周辺監視センサ20、21、22によって監視される周辺情報に基づいて追抜抑制制御処理を実行する。
運転支援装置50は、追抜抑制制御処理の実行に伴って、周辺監視センサ20、21、22によって監視される周辺情報に基づいて、走行用エンジン40、ブレーキ装置41、および操舵装置42を制御する。
これにより、自車両に対する右側の追い越し車線を走行する先行車両に対して自車両が追従して走行することにより、自車両に対する右側の追い越し車線を走行する先行車両を自車両が追い抜くことを抑制する。
なお、追抜抑制制御処理の詳細の説明は後述する。
このように、運転支援装置50は、ステップS820、S850、S860のいずれかを実行した後、ステップS830において、ACC制御への指令が終了したか否かを判定する。
ここで、運転者によるACC制御スイッチへの操作によってACC制御が指令されている状態が維持されているときには、ステップS830において、ACC制御への指令が終了していないとしてNOと判定する。これに伴い、運転支援装置50は、ステップS800~S860の各処理を繰り返し実行する。
また、運転者によるACC制御スイッチへの操作によってACC制御への指令が終了したときには、ステップS830においてYESと判定する。これに伴い、運転支援装置50は、ステップS800~S860の各処理の実行を終了する。
次に、本実施形態の運転支援装置50における追抜抑制制御処理の詳細について図36を参照して説明する。図36は、追抜抑制制御処理の詳細を示すフローチャートである。
運転支援装置50は、図36のフローチャートにしたがって、追抜抑制制御処理を実行する。
以下、通行帯確定値が右側通行帯である場合に実行されるステップS850における追抜抑制制御処理について説明する。
運転支援装置50は、ステップS900にて、周辺監視センサ20、21、22によって監視される監視情報に基づいて、自車両に対する左側の追い越し車線を自車両に対して先行して走行する先行車両の速度の方が自車両の速度よりも遅いか否かを判定する。
本実施形態では、自車両は、ACC制御で規定される規定速度で運転されているものとする。したがって、運転支援装置50は、ステップS900では、左側の追い越し車線を走行する先行車両の速度がACC制御の規定速度よりも遅いか否かが判定されることになる。
このとき、運転支援装置50は、左側の追い越し車線を走行する先行車両の速度の方が自車両の速度よりも遅い場合には、ステップS900において、YESと判定する。
これに伴い、運転支援装置50は、ステップS910において、運転支援制御部として、追い越し車線を走行する先行車両に対して追従して自車両を走行させるように走行用エンジン40、ブレーキ装置41、操舵装置42を制御する。これにより、追い越し車線を走行する先行車両を自車両が追い抜くことを禁止することができる。
次に、通行帯確定値が左側通行帯である場合に実行されるステップS860における追抜抑制制御処理について図38を参照して説明する。
まず、運転支援装置50は、ステップS900において、周辺監視センサ20、21、22のセンサ信号に基づいて、自車両に対して右側の追い越し車線を自車両に対して先行して走行する先行車両の速度の方が自車両よりも遅いか否かを判定する。
本実施形態では、自車両は、ACC制御で規定される規定速度で運転されているものとする。したがって、運転支援装置50は、ステップS900では、右側の追い越し車線を自車両に対して先行して走行する先行車両の速度がACC制御の規定速度よりも遅いか否かが判定されることになる。
このとき、運転支援装置50は、自車両に対する右側の追い越し車線を走行する先行車両の速度が自車両の速度よりも遅い場合には、ステップS900において、YESと判定する。
これに伴い、運転支援装置50は、ステップS910にて、運転支援制御部として、自車両に対する右側の追い越し車線を走行する先行車両に対して自車両を追従走行させるように走行用エンジン40、ブレーキ装置41,操舵装置42を制御する。
これにより、自車両に対する右側の追い越し車線を走行する先行車両を自車両が追い抜くことを禁止するように走行用エンジン40、ブレーキ装置41、操舵装置42を制御する。
以上説明した本実施形態によれば、車両用制御装置10Aは、自車両の周辺情報を検出する周辺監視センサ20、21、22と、自車両の位置情報を検出するGPS受信器30Aとを備える車両に適用される。
演算処理部12は、位置情報取得部12a、周辺車両情報取得部12b、GPS判定部12c、自律センサ判定部12d、組み合わせ判定部12eを備える。位置情報取得部12aは、GPS受信器30Aから自車両の位置情報を取得する。周辺車両情報取得部12bは、自車両の周辺情報を取得する。
GPS判定部12cは、位置情報取得部12aによって取得される自車両の位置情報に基づいて、自車両の通行帯が道路のうち中央線に対して右側通行帯であるか左側通行帯であるかを判定するステップS220における位置情報判定部である。
自律センサ判定部12dは、周辺車両情報取得部12bによって取得される自車両の周辺情報に基づいて自車両の通行帯が道路のうち中央線に対して右側通行帯であるか左側通行帯であるかを判定するステップS230における周辺情報判定部である。
組み合わせ判定部12eは、自車両が中央線を含む道路を走行する際に、自車両が走行すべき通行帯が、道路のうち中央線に対して右側通行帯であるか左側通行帯であるかを繰り返し判定する走行車線判定部である。
走行車線判定部は、ステップS270、S290、S310、S330、S390、S410、S430によって構成されている。
本実施形態では、自律センサ判定部12dの判定結果を取得するには、複数の台の対向車を検出することが必要となる。よって、対向車の台数が少ない環境や対向車を検出することが難しい環境の場合には、自律センサ判定部12dの判定結果を取得するのに長い時間を要する場合がある。
一方、GPS判定部12cは、複数の台の対向車を検出する必要が無いため、自律センサ判定部12dに比べて走行車線の判定結果を早く取得することができる場合がある。しかし、この場合、GPS受信器30AがGPS信号を受信できない場合には、走行車線の判定結果を取得することができない。
ここで、GPS判定部12cおよび自律センサ判定部12dのうち自律センサ判定部12dのみを備える車両の場合には、複数の台の対向車を検出すれば、走行車線の判定結果を確実に取得することができる。
これに対して、本実施形態では、組み合わせ判定部12eは、GPS判定部12cの判定結果、自律センサ判定部12dの判定結果、およびの前回の判定確定値に基づいて、今回の走行車線を判定する。
このため、GPS受信器30AがGPS信号を受信できない場合にも、自律センサ判定部12dの判定結果に基づいて、今回の通行帯確定値を確実に取得することができる。
さらに、通行帯確定値が同じである国内を自車両が通過する際に、IGスイッチ60をオフしてからIGスイッチ60をオンした場合に、演算処理部12は、GPS判定部12cの判定結果を今回の通行帯確定値とする判定を行う。よって、自律センサ判定部12dの判定結果を今回の通行帯確定値とする場合に比べて、今回の通行帯確定値の判定結果を早く取得することができる。
上述した本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(B1)IGスイッチ60がオフからオンに遷移した際に、演算処理部12がGPS判定値、自律センサ判定値を用いて通行帯確定値を適切に判定することができる。
(B2)GPS判定値と自律センサ判定値とが一致する場合に、演算処理部12が通行帯確定値を適切に判定することができる。
(B3)GPS判定値と自律センサ判定値とが不一致である場合に、演算処理部12が通行帯確定値を適切に判定することができる。
(B4)演算処理部12は、今回の通行帯確定値を判定する毎に、フラッシュメモリ14Aにおいて前回の通行帯確定値を適切に更新することができる。
(B5)演算処理部12は、GPS判定値と自律センサ判定値とが一致し、かつGPS判定値が未定で、前回の通行帯確定値が右側通行帯或いは左側通行帯であるとき、前回の通行帯確定値を更新することが不適切であるとする。
この場合、演算処理部12は、フラッシュメモリ14Aにおいて記録されている前回の通行帯確定値をそのまま維持する。このため、フラッシュメモリ14Aにおいて前回の通行帯確定値を適切に維持することができる。
(B6)運転支援装置50は、演算処理部12から取得される今回の通行帯確定値に基づいて追い越し車線を判定する。これに加えて、運転支援装置50は、追い越し車線において自車両を先行して走行する先行車両の速度が自車両よりも遅いとき当該先行車両を自車両が追い抜くことを禁止するように走行用エンジン40、ブレーキ装置41を制御する。
本実施形態によれば、演算処理部12から取得される今回の通行帯確定値に基づいて追い越し車線を判定するため、追い越し車線を正確に判別することができる。
このため、自車両が追い越し車線を走行する際に、追い越し車線以外の車線を走行する先行車両を自車両が追い抜くことを抑制する追抜抑制制御を実行することを未然に避けることがでる。
したがって、追い越し車線以外の走行車両を走行する先行車両に対して追抜抑制制御を実行することにより、不要な減速を実施して後方から自車両が追突されることもなく、自車両の運転者等に対して違和感を与えることもない。
(他の実施形態)
(1)上記第1~第6実施形態では、演算処理部12は、周辺監視センサ20、21、22で監視される周辺情報と自己位置推定センサ30で検出される自車両の位置情報とのうちいずれか一方の情報に基づいて走行車線を判定する例について説明した。
しかし、これに代えて、演算処理部12は、周辺監視センサ20、21、22で監視される周辺情報と自己位置推定センサ30で検出される自車両の位置情報との両方の情報に基づいて走行車線を判定してもよい。
(2)上記第1~第6実施形態では、演算処理部12は、図4のステップS111において、自車両の車速を用いて自車両が走行している道路が交通渋滞しているか否かを判定した例について説明した。
しかし、交通情報を配信するサーバから配信される交通情報を路上の無線通信機を通して受信する車載無線機を採用する。そして、演算処理部12は、サーバからの交通情報を、路上の無線通信機、および車載無線機を通して受信して、この受信した交通情報に基づいて自車両が走行している道路が交通渋滞しているか否かを判定してもよい。
(3)上記第1~第6実施形態では、演算処理部12は、図4のステップS110において、自車両の車速に基づいて自車両が走行している道路が一般道路であるか否かを判定した例について説明したが、これに代えて、次の(a)(b)のようにしてもよい。
(3a)位置情報毎に道路種別を示す複数の道路情報と複数の位置情報とが1対1で特定される道路マップデータを記憶部14に予め記憶させておく。道路種別は、高速道路、自動車専用道路、一般道路等の情報を示す情報である。
演算処理部12は、道路マップデータのうち、自己位置推定センサ30で検出される自車両の位置情報に対応する道路情報に基づいて自車両が走行している道路が一般道路であるか否かを判定する。
(3b)位置情報毎に道路の種別を示す複数の道路情報と複数の位置情報とが1対1で特定される道路マップデータを記憶するサーバを自車両の外側に配置する。
路上の無線通信機を介してサーバと通信する車載無線機を自車両に搭載する。演算処理部12は、車載無線機および無線通信機を介するサーバとの通信によって道路マップデータを閲覧する。
そして、演算処理部12は、道路マップデータのうち、自己位置推定センサ30で検出される自車両の位置情報に対応する道路情報に基づいて自車両が走行している道路が一般道路であるか否かを判定する。
(4)上記第1~第6実施形態では、演算処理部12は、記憶部14に記憶されている走行車線マップに基づいて、自車両の走行車線を判別した例について説明したが、これに代えて、次のようにしてもよい。
走行車線マップを記憶するサーバを自車両の外側に配置する。路上の無線通信機を介してサーバと通信する車載無線機を自車両に搭載する。演算処理部12は、車載無線機および無線通信機を介するサーバとの通信によって走行車線マップを閲覧する。
そして、演算処理部12は、走行車線マップのうち、自己位置推定センサ30で検出される自車両の位置情報に対応する走行車線情報に基づいて自車両の走行車線を判定する。
(5)上記第1~第6実施形態では、演算処理部12は、走行車線検知処理の判定結果(すなわち、ステップS106の判定結果)を、ウインカ-連動加速制御処理や追抜抑制制御処理に適用した例について説明した。
しかし、これに限らず、走行車線検知処理の判定結果を、ウインカ-連動加速制御処理や追抜抑制制御処理以外の自動車の各種の自動制御処理に適用してもよい。
例えば、先行車が自車両の走行速度より遅い速度で追越車線を走行していると判定された場合、自車両先行車を追越す走行制御に走行車線検知処理の判定結果を適用してもよい。
すなわち、追越車線が自車両に対して右側であるか左側であるかを走行車線検知処理の判定結果によって求めることになる。
(6)上記第8実施形態では、走行用エンジンの電源をオン、オフするためのIGスイッチ60を電源スイッチとする例について説明した。しかし、これに代えて、走行用電動機を備える電気自動車の場合には、走行用電動機の電源をオン、オフするためのスイッチを電源スイッチとしてもよい。
(7)上記第8実施形態では、判定確定値を記録するための記録媒体をフラッシュメモリ14Aとした例について説明した。しかし、これに代えて、判定確定値を記録するための記録媒体をRAM、ハードディスク等の各種の記録媒体としてもよい。
(8)上記第8実施形態では、演算処理部12は、ステップS540において、右側通行帯国の位置情報を規定時間以上が連続して取得したか否かを判定する例について説明した。
これに代えて、ステップS540において、右側通行帯国の位置情報を規定時間以上取得したか否かを判定してもよい。すなわち、連続して取得した否かを問わず、ステップS540において、右側通行帯国の位置情報を規定時間以上取得したか否かを判定してもよい。
(9)上記第8実施形態では、演算処理部12は、ステップS560において、左側通行帯国の位置情報を規定時間以上が連続して取得したか否かを判定する例について説明した。
これに代えて、ステップS560において、左側通行帯国の位置情報を規定時間以上取得したか否かを判定してもよい。すなわち、連続して取得した否かを問わず、ステップS560において、左側通行帯国の位置情報を規定時間以上取得したか否かを判定してもよい。
(10)上記第8実施形態では、演算処理部12は、図26のフローチャートにしたがって、自車両が走行すべき走行車両を判定した例について説明した。しかし、これに代えて、演算処理部12は、(10a)~(10e)のように、自車両が走行すべき走行車両を判定してもよい。
(10a)演算処理部12は、図3のフローチャートにしたがって、自車両が走行すべき走行車両を判定してもよい。(10b)演算処理部12は、図7のフローチャートにしたがって、自車両が走行すべき走行車両を判定してもよい。
(10c)演算処理部12は、図10のフローチャートにしたがって、自車両が走行すべき走行車両を判定してもよい。(10d)演算処理部12は、図13、図14のフローチャートにしたがって、自車両が走行すべき走行車両を判定してもよい。
(11)上記第1~第8実施形態では、道路の中央線を基準にして走行車線が右側車線か左側車線であるかを判定した例について説明した。しかし、これに限らず、道路のうち中央分離帯を基準にして走行車線が右側車線か左側車線であるかを判定してもよい。
つまり、上記第1~第8実施形態では、道路の中央線とは、道路に示される線の場合に限らず、中央分離帯をも含むものである。
(12)なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、センサから車両の外部環境情報(例えば車外の湿度)を取得することが記載されている場合、そのセンサを廃し、車両の外部のサーバまたはクラウドからその外部環境情報を受信することも可能である。あるいは、そのセンサを廃し、車両の外部のサーバまたはクラウドからその外部環境情報に関連する関連情報を取得し、取得した関連情報からその外部環境情報を推定することも可能である。
1 車両用制御システム
10 車両用制御装置
20 前方監視センサ
21 側方監視センサ
22 後方監視センサ
30 自己位置推定センサ
31 車速センサ
32 舵角センサ
33 方向指示器

Claims (19)

  1. 自車両の周辺情報を監視する周辺監視センサ(20、21、22)と、前記自車両の位置情報を検出する測位検出部(30)とを備える車両に適用され、
    前記周辺監視センサによって監視される周辺情報を取得する周辺情報取得部(S100)と、
    前記測位検出部によって検出される前記自車両の位置情報を取得する位置情報取得部(S103)と、
    前記周辺情報取得部および前記位置情報取得部のうちいずれか一方で取得される情報に基づいて、前記自車両が走行すべき走行車線が、道路のうち中央線に対して右側車線であるか左側車線であるかを判定する走行車線判定部(S101、S105、S106)と、
    を備える車両用制御装置。
  2. 前記走行車線判定部は、
    前記周辺監視センサによって監視される前記自車両の周辺情報に基づいて、前記自車両が走行すべき走行車線が、前記道路のうち前記中央線に対して右側車線であるか左側車線であるかを判定する周辺情報判定部(S101)と、
    前記測位検出部によって検出される前記自車両の位置情報に基づいて、前記自車両が走行すべき走行車線が、前記道路のうち前記中央線に対して右側車線であるか左側車線であるかを判定する測位情報判定部(S105)と、
    前記周辺情報判定部および前記測位情報判定部のうちいずれか一方の判定結果を前記走行車線判定部の判定結果とする調停部(S106)と、
    を備える請求項1に記載の車両用制御装置。
  3. 前記調停部は、前記周辺情報判定部の判定結果に比べて、前記測位情報判定部の判定結果を優先して、前記走行車線判定部の判定結果とする請求項2に記載の車両用制御装置。
  4. 前記自車両が走行している道路に交通渋滞が生じているか否かを判定する渋滞判定部(S111)と、
    前記自車両が走行している道路に交通渋滞が生じていると前記渋滞判定部が判定したとき、前記調停部が前記周辺情報判定部の判定結果を前記走行車線判定部の判定結果とすることを中止する渋滞判定中止部(S114)と、
    を備える請求項2または3に記載の車両用制御装置。
  5. 前記自車両が走行している道路が一般道路であるか否かを判定する道路判定部(S110)と、
    前記自車両が走行している道路が一般道路であると前記道路判定部が判定したとき、前記調停部が前記周辺情報判定部の判定結果を前記走行車線判定部の判定結果とすることを中止する一般道判定中止部(S114)と、
    を備える請求項2または3に記載の車両用制御装置。
  6. 前記道路判定部は、前記周辺監視センサによって監視される周辺情報に基づいて前記自車両の進行方向前側に路上の信号機を検出したか否かの判定に基づき、前記自車両が走行している道路が一般道路であるか否かを判定する請求項5に記載の車両用制御装置。
  7. 前記道路判定部は、前記周辺監視センサによって監視される周辺情報に基づいて前記自車両の進行方向前側に路上の信号機が未検出であり、且つ、自車両が走行した走行距離が所定距離以上である場合には、前記自車両が走行している道路が一般道路でないと判定する請求項6に記載の車両用制御装置。
  8. 前記測位検出部が前記自車両の位置情報を所定期間、検出できたか否かを判定する検出判定部(S103、S104)と、
    前記測位検出部が前記自車両の位置情報を前記所定期間、検出できなかったと前記検出判定部が判定したとき、前記調停部が前記測位情報判定部の判定結果を前記走行車線判定部の判定結果とすることを中止する測位情報判定中止部(S114)と、
    を備える請求項2ないし7のうちいずれか1つに記載の車両用制御装置。
  9. 前記走行車線判定部の判定結果に基づいて、前記自車両の車両幅方向において進行方向を指示する方向指示器(33)が追い越し車線側を前記進行方向として指示しているか否かを判定する方向指示判定部(S141)と、
    前記方向指示器が前記追い越し車線側を指示していると前記方向指示判定部が判定したとき、前記自車両の走行用駆動源(40)を制御して前記自車両を加速させる加速制御部(S144)と、
    を備える請求項2ないし8のいずれか1つに記載の車両用制御装置。
  10. 前記周辺情報判定部の判定結果、及び前記測位情報判定部の判定結果のそれぞれが前記走行車線判定部の判定結果とすることが中止されたとき、少なくとも前記加速制御部の実行を中止する加速中止制御部(S132)を備える請求項9に記載の車両用制御装置。
  11. 前記走行車線判定部の判定結果に基づいて、前記道路のうち、追い越し車線に前記自車両に先行して走行する先行車を検出したか否かを判定する先行車判定部(S150)と、
    前記追い越し車線を走行する前記先行車を検出したと前記先行車判定部が判定したとき、前記周辺監視センサによって監視される周辺情報に基づいて前記先行車の速度が前記自車両の速度未満であるか否かを判定する速度判定部(S151)と、
    前記先行車の速度が前記自車両の速度未満であるとき、前記周辺監視センサによって監視される周辺情報に基づいて前記自車両の走行用駆動源(40)を制御して前記自車両を前記先行車に追従させる追従運転部(S152)と、
    前記先行車の速度が前記自車両の速度以上であると前記速度判定部が判定したとき、前記自車両の走行用駆動源(40)を制御して前記自車両を前記先行車に追従させることを止める追従中止部(S153)と、
    を備える請求項2ないし10のいずれか1つに記載の車両用制御装置。
  12. 前記周辺情報判定部の判定結果、および前記測位情報判定部の判定結果のそれぞれが前記走行車線判定部の判定結果とすることが中止されたとき、少なくとも、前記追従運転部の実行、前記追従中止部の実行のいずれか1つを中止する追従制御中止部(S132)を備える請求項11に記載の車両用制御装置。
  13. 世界の各国において前記走行車線が前記右側車線であるか前記左側車線であるかを示す情報を走行車線情報としたとき、国および前記走行車線情報が1対1で特定されるマップデータを記憶する記憶部(14)を備え、
    前記測位情報判定部は、前記マップデータに基づいて、前記測位検出部で検出される位置情報に基づいて前記自車両が位置する国を求め、この求めた国の前記走行車線情報に基づいて、前記走行車線が前記右側車線であるか前記左側車線であるかを判定する請求項2ないし12のいずれか1つに記載の車両用制御装置。
  14. 前記周辺情報判定部は、
    前記周辺監視センサによって監視される前記周辺情報に基づいて、前記自車両を追い越した車両を検出したか否かを判定する追い越し車両判定部(S120)と、
    前記自車両を追い越した車両を検出したと前記追い越し車両判定部が判定したとき、前記自車両と前記追い越した車両との位置関係によって前記走行車線が、前記右側車線であるか前記左側車線であるかを判定する車線判定部(S121)と、を備え、
    前記車線判定部の判定結果を前記周辺情報判定部の判定結果とする請求項2ないし13のいずれか1つに記載の車両用制御装置。
  15. 前記周辺情報判定部は、
    前記周辺監視センサによって監視される前記周辺情報に基づいて、前記自車両が他車両を追い抜かしたか否かを判定する追い越し車両判定部(S120A)と、
    前記自車両が前記他車両を追い抜かしたと前記追い越し車両判定部と判定したとき、前記自車両と前記他車両との位置関係によって前記走行車線が、前記右側車線であるか前記左側車線であるかを判定する車線判定部(S121A)と、を備え、
    前記車線判定部の判定結果を前記周辺情報判定部の判定結果とする請求項2ないし13のいずれか1つに記載の車両用制御装置。
  16. 前記周辺情報判定部は、
    前記周辺監視センサによって監視される前記周辺情報に基づいて、前記自車両が走行する車線に対する対向車線を走行する対向車を検出したか否かを判定する対向車判定部(S120B)と、
    前記対向車を検出したと前記対向車判定部が判定したとき、前記自車両と前記対向車との位置関係によって前記走行車線が、前記右側車線であるか前記左側車線であるかを判定する車線判定部(S121B)と、を備え、
    前記車線判定部の判定結果を前記周辺情報判定部の判定結果とする請求項2ないし13のいずれか1つに記載の車両用制御装置。
  17. 自車両の周辺情報を監視する周辺監視センサ(20、21、22)と、前記自車両の位置情報を検出する測位検出部(30A)とを備える車両に適用され、
    前記周辺監視センサによって監視される周辺情報に基づいて、前記自車両が走行すべき走行車線が、道路のうち中央線に対して右側通行帯であるか左側通行帯であるかを判定する周辺情報判定部(S230)と、
    前記測位検出部によって検出される前記自車両の位置情報に基づいて、前記自車両が走行すべき走行車線が、道路のうち中央線に対して右側通行帯であるか左側通行帯であるかを判定する位置情報判定部(S220)と、
    前記自車両が走行すべき走行車線が、道路のうち中央線に対して右側通行帯であるか左側通行帯であるかを繰り返し判定する走行車線判定部(S270、S310、S330、S390、S410、S430)と、を備え、
    前記走行車線判定部は、前記位置情報判定部の判定結果、前記周辺情報判定部の判定結果、および前記走行車線判定部における前記走行車線の前回の判定結果に基づいて、今回の前記走行車線を判定する車両用制御システム。
  18. 前記周辺情報判定部、或いは前記位置情報判定部は、電源スイッチ(60)がオフからオンに遷移してから、前記走行車線が前記右側通行帯であるか前記左側通行帯であるかについての判定が確定する迄の間、前記自車両が走行すべき走行車線が未定であると判定する請求項17に記載の車両用制御システム。
  19. 前記走行車線判定部によって判定される前記今回の前記走行車線に基づいて追い越し車線を判定するとともに、前記周辺監視センサによって監視される監視情報に基づいて前記判定される追い越し車線を走行する先行車両を前記自車両が追い抜くことを禁止するように前記自車両の走行用駆動源(40)を制御する運転支援制御部(S910)を備える請求項17または18に記載の車両用制御システム。
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