JP2022175720A - 貨物自動車 - Google Patents

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Abstract

【課題】長期間にわた渡って、ウインチ等を制御する切換弁の正常な動作を保証してメンテナンスを簡素化する。【解決手段】貨物自動車は、荷台1の前部に垂直姿勢に鳥居2を固定しており、荷台1に搭載物9を引き上げるウインチ3と、荷台1を傾斜させる傾斜機構4とを備え、ウインチ3と傾斜機構4を駆動するアクチュエーター7を駆動装置5で駆動し、鳥居2は荷台1の両側に垂直姿勢に固定している一対のサイドフレーム21に水平姿勢に水平フレーム22を連結し、駆動装置5はウインチ3及び傾斜機構4を制御する電気式の切換弁53を備え、この切換弁6は、電気回路52を切り換える切換スイッチ56と制御弁55とを備える本体部6Aを、切換スイッチ56を切り換える操作レバー6Bを下向き姿勢として、水平フレーム22の下面に固定して、鳥居2の開口窓20内に配置している。【選択図】図3

Description

本発明は、主として重機の移送に使用される貨物自動車に関し、とくに荷台の前部に鳥居を設けている貨物自動車に関する。
重機を移送する貨物自動車は、荷台の前部に垂直に鳥居を固定している。(特許文献1~3参照)
この貨物自動車は、荷台を傾斜する傾斜機構と、荷台に重機を引き上げるウインチとを備える。この貨物自動車は、傾斜機構で荷台を後部に向かって下り勾配に傾斜し、この姿勢でウインチのワイヤーを搭載車両である重機などに連結し、ワイヤーを巻き取って搭載車両を荷台に引き上げる。
特開昭52-1814号公報 特開平11-170873号公報 特開平07-266968号公報
以上の貨物自動車は、鳥居の下部の中央部に開口窓を設けて、この開口窓の内側でキャビン側にウインチを配置している。ウインチは、開口窓からワイヤーを引き出し、ワイヤーの先端を搭載物に連結して荷台に引き上げる。この貨物自動車は、傾斜機構で荷台を後端に向かって下り勾配に傾斜する姿勢で、ウインチでワイヤーを巻き取って搭載物を荷台に引き上げている。従来の貨物自動車は、図6に示すように、傾斜機構やウインチ93の動作を制御する切換弁96を、ウインチ93を配置する開口窓90の横に配置している。切換弁96は操作レバー96Bを操作して、油圧駆動のウインチ93や傾斜機構のアクチュエーターを制御する。開口窓90の横に配置される切換弁96は、圧油の制御弁に加えて、電気式の切換スイッチ(図示せず)等の電気回路などを本体部96Aに設けて、本体部96Aに操作レバー96Bを連結している。操作レバー96Bは傾動できるように本体部96Aに連結される。電気回路を内蔵する電気式の制御弁は、操作しない状態で中間位置に配置され、オペレータが操作レバー96Bを前後に傾動させて切換スイッチを切り換え、切換スイッチが通電するソレノイド(図示せず)を切り換えて、制御弁の油圧回路を切り換えて、ウインチの油圧モータを正転又は逆転し、さらに荷台を傾斜させる油圧シリンダなどを伸縮して荷台を傾斜し、あるいは水平姿勢に制御している。切換弁は、電気回路を介することなく、操作レバーで直接に制御弁を切り換えることができる。近年の貨物自動車は、オペレータが切換弁から離れた場所からリモートコントロールして、ウインチや傾斜機構を操作することが要求され、切換弁は電気回路を内蔵するタイプとして、リモートコントロールできる構造としている。
従来の鳥居は、図6に示すように、操作レバー96Bが上向きに伸びるように、切換弁96の本体部96Aを鳥居92の水平フレーム92Aの上面に固定している。この構造で鳥居92に固定された切換弁96は、雨水が操作レバー96Bに沿って本体部96Aに流れ落ちて電気回路が故障する原因となる。切換弁96は露出して雨水に晒される場所に配置され、しかも操作レバー96Bを上向きとして、操作レバー96Bの下端を電気回路内蔵の本体部96Aに挿入する姿勢で配置されるので、長期間にわたって完全な防水構造を実現し、雨水による絶縁不良を理想的な状態に保持することが極めて難しい欠点がある。
本発明は、従来の以上の欠点を解消することを目的として開発されたもので、本発明の大切な目的は、長期間にわたって切換弁の正常な動作を保証してメンテナンスを簡素化できる貨物自動車を提供することにある。
本発明の貨物自動車は、荷台1に垂直姿勢に固定してなる鳥居2と、荷台1の前部に固定されて、荷台1に搭載物9を引き上げるウインチ3と、荷台1を傾斜させる傾斜機構4と、ウインチ3と傾斜機構4を油圧で駆動するアクチュエーター7と、アクチュエーター7を駆動する駆動装置5とを備えている。鳥居2は、荷台1の両側に垂直姿勢に固定してなる一対のサイドフレーム21と、サイドフレーム21に水平姿勢に連結してなる水平フレーム22とを備えている。ウインチ3は、搭載物9を引き上げるワイヤー33を巻き取るドラム32を備えている。駆動装置5は、ウインチ3及び傾斜機構4を駆動するアクチュエーター7の動作を制御する電気式の切換弁6を備えている。切換弁6は、本体部6Aと、この本体部6Aに傾動自在に連結されて本体部6Aから外部に突出してなる操作レバー6Bとを備えている。本体部6Aは、手動式の操作レバー6Bで電気回路52を切り換える切換スイッチ56と、切換スイッチ56に制御されてアクチュエーター7の動作をコントロールする制御弁55とを備えている。鳥居2は、水平フレーム22の下方に開口窓20を設けている。切換弁6は、操作レバー6Bが下方に伸びる下向き姿勢で本体部6Aを水平フレーム22の下面に固定して、本体部6Aと操作レバー6Bを開口窓20内に配置している。
以上の貨物自動車は、長期間にわたって切換弁の正常な動作を保証してメンテナンスを簡素化できる特長がある。それは、以上の貨物自動車が、荷台の前部に固定されたウインチと、荷台を傾斜させる傾斜機構とを油圧で駆動するアクチュエーターの動作を制御する電気式の切換弁を備えており、この切換弁は、本体部と、この本体部に傾動自在に連結されて外部に突出する操作レバーとを備えると共に、荷台に垂直姿勢に固定してなる鳥居の水平フレームの下方に設けた開口窓内に配置されており、とくに操作レバーが下方に伸びる下向き姿勢となるように、本体部を水平フレームの下面に固定しているからである。
以上の貨物自動車は、鳥居に設けた開口窓内において、切換弁の本体部から突出する操作レバーが下向き姿勢となるように水平フレームの下面に固定しているので、雨水を下向きの操作レバーに沿って流下させて、本体部の内部に侵入するのを確実に防止できる。このため、従来のように、雨水が上向きの操作レバーに沿って本体部に流れ落ちて電気回路が故障する弊害を確実に防止して、長期間にわたって雨水による切換弁の故障を防止すると共に、切換弁の正常な動作を保証してメンテナンスを簡素化できる特徴が実現できる。
本発明は、貨物自動車を以下に限定するものではないが、以下の構成とすることができる。本発明の貨物自動車は、水平フレーム22が、一対のサイドフレーム21の上端部に両端を連結してなる横枠フレーム22Aと、横枠フレーム22Aの下方に配置されて両端をサイドフレーム21に連結してなる中間フレーム22Bとを有し、開口窓20を、中間フレーム22Bの下方の中央部に設けて、切換弁6の本体部6Aを中間フレーム22Bの下面に固定することができる。
以上の貨物自動車は、水平フレームが、一対のサイドフレームの上端部に連結される横枠フレームと、横枠フレームの下方に配置される中間フレームとを備え、中間フレームの下方の中央部に開口窓を設けて、この中間フレームの下面に切換弁の本体部を固定するので、サイドフレームの上下に連結される横枠フレームと中間フレームとで鳥居の強度を高めながら、中間フレームの下方に形成される開口窓内に、切換弁の本体部を所定の姿勢で配置できる。
また、本発明の貨物自動車は、鳥居2が、開口窓20の両側部に収納部24を備えることができる。
以上の貨物自動車は、開口窓の両側に収納部を設けて鳥居の収納スペースを広くできる特徴がある。それは、従来の貨物自動車が、鳥居に設けた開口窓の側部に配置していた切換弁を、鳥居の中央部に配置して、開口窓の両側を収納スペースとするからである。貨物自動車は、種々の器具を使用して搭載物を荷台に引き上げ、あるいは他の作業にも多くの器具を使用する。このことから、器具の収納スペースを多くできることは、作業能率を向上し、さらに器具を収納して安全に走行できる等の特徴が実現できる。
さらに、本発明の貨物自動車は、中間フレーム22Bの下面に、中間フレーム22Bよりも幅が広いひさし板28を固定し、このひさし板28の下面に本体部6Aを固定することができる。
以上の貨物自動車は、さらに電気式の切換弁の雨水による故障を少なくし、極めて長期間にわたって切換弁の電気回路の絶縁不良等を解消して、メンテナンスをより簡単にできる特徴がある。
さらに、本発明の貨物自動車は、さらに、荷台1の前方に配置してなる、ドライバーの運転室を構成するキャビン11を備えると共に、駆動装置5が、切換弁6に圧油を供給する油圧ポンプ53と、油圧ポンプ53に連結してなる油タンク54とを備えて、油タンク54を鳥居2とキャビン11との間に配置することができる。
以上の貨物自動車は、従来は鳥居に設けていた油タンクを鳥居とキャビンとの間に設けることで、鳥居の収納スペースをさらに多くできる特徴がある。
さらに、本発明の貨物自動車は、開口窓20に、切換弁6とウインチ3を配置することができる。
以上の貨物自動車は、開口窓にウインチと切換弁の両方を配置するので、切換弁をウインチの近傍に配置できる。この構造は、オペレータが片手で切換弁を操作し、もう一方の手でワイヤーの巻き取り位置を調整して、理想的な状態でワイヤーを巻き取って搭載物を荷台に引き上げできる特徴がある。
さらに、本発明の貨物自動車は、傾斜機構4を、車両の全体を傾動させるアウトリガー40とすることができる。
さらに、本発明の貨物自動車は、傾斜機構4が車両全体を傾動させることなく、荷台1を傾動させる傾動シリンダを備えることができる。
さらにまた、本発明の貨物自動車は、開口窓20に、ウインチ3のワイヤー33を掛ける滑車35を連結する係止部29を設けることができる。
以上の貨物自動車は、開口窓に滑車を連結する係止部を設けているので、この係止部に滑車を引っ掛けることで、滑車を開口窓の定位置に簡単かつ容易に配置でき、この滑車にウインチのワイヤーを掛けることにより、ワイヤーを理想的に引き出しでき、また巻き取りできる。
本発明の一実施形態に係る貨物自動車の側面図である。 図1に示す貨物自動車が荷台を傾斜させた状態を示す側面図である。 図1に示す貨物自動車の鳥居を後方から見た断面図である。 駆動装置のブロック図である。 図3に示す鳥居のV-V線拡大断面図である。 従来の貨物自動車の鳥居の正面図である。
以下、図面に基づいて本発明を詳細に説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、及びそれらの用語を含む別の用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が制限されるものではない。また、複数の図面に表れる同一符号の部分は同一もしくは同等の部分又は部材を示す。
さらに以下に示す実施形態は、本発明の技術思想の具体例を示すものであって、本発明を以下に限定するものではない。また、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、例示することを意図したものである。また、一の実施の形態、実施例において説明する内容は、他の実施の形態、実施例にも適用可能である。また、図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張していることがある。
本発明の実施形態にかかる貨物自動車を図1~図3に示す。図1は貨物自動車の側面図を、図2は図1の貨物自動車は荷台を傾斜させた状態を示す側面図を、図3は貨物自動車の鳥居を後方から見た断面図をそれぞれ示している。本発明の貨物自動車は、重機等の搭載物を荷台に載せて運搬するために使用される。図1に示す貨物自動車100は、運転室であるキャビン11の後方に、搭載物9を積載する荷台1を設けている。
図の貨物自動車100は、荷台1と運転室のキャビン11とをシャシー10に固定している。シャシー10は前部にキャビン11を連結して、キャビン11の後方に荷台1を固定している。荷台1は前部であって、キャビン11の後ろに垂直姿勢に鳥居2を固定している。さらにシャシー10は、鳥居2に設けた開口窓20の前にウインチ3を固定している。さらに、シャシー10には、荷台1を後方に向かって下り勾配に傾斜させる傾斜機構4のアウトリガー40を固定している。図の貨物自動車100は、鳥居2の両側にアウトリガー40を固定している。アウトリガー40は、油圧シリンダ(図示せず)を内蔵しており、油圧シリンダを伸長して車両全体を傾斜して荷台1を傾斜する。
図2に示すように、車両全体をアウトリガー40で傾斜させて荷台1を下り勾配に傾斜させる貨物自動車100は、アウトリガー40を鳥居2に内蔵して荷台1を傾斜できる。ただし、本発明は、車両全体を傾斜して荷台1を傾斜させる構造に特定するものでなく、シャシーに対して荷台の傾動させる既に公知の構造とすることもできる。この貨物自動車は、たとえば、荷台を傾動できるように後端をシャシーに連結し、あるいは荷台をシャシーに対して後方にスライドできる構造として、シャシーと荷台とを傾動シリンダで連結して、傾動シリンダを伸縮して荷台のみを傾動させる。
搭載物9を荷台1に引き上げるウインチ3と、荷台1を傾動させる傾斜機構4は、油圧で駆動するアクチュエーター7で駆動される。ウインチ3は、搭載物9を引き上げるワイヤー33を巻き取るドラム32を備える。ドラム32は、アクチュエーター7の油圧モータ31で回転されてワイヤー33を巻き取って搭載物9を荷台1に引き上げる。油圧モータ31はドラム32を正逆に回転して、ワイヤー33を引き出し、またはワイヤー33を巻き取ってドラム32を荷台1に引き上げる。ウインチ3は、鳥居2のキャビン11側に配置されて、ドラム32で巻き取るワイヤー33を、鳥居2に設けている開口窓20(詳細には後述する)から荷台1側に引き出しできる構造としている。荷台1をシャシー10に固定している貨物自動車100は、鳥居2のキャビン11側にウインチ3を配置し、車両全体を傾斜する状態で荷台1の後端部に設けた歩み板12を傾斜し、ウインチ3でワイヤー33を巻き取って搭載物9を歩み板12から荷台1に引き上げる。歩み板を使用することなく、搭載物を直接に荷台に引き上げる貨物自動車は、車両全体を傾斜する状態で荷台を後方に移動して、荷台の後端を地面近くに移動して、搭載物を荷台に引き上げる。この貨物自動車は、図示しないが、鳥居のキャビン側にウインチを配置することなく、荷台にウインチを配置して、搭載物を直接に荷台に引き上げる。この貨物自動車は、荷台前部の片側にウインチを配置し、ウインチで巻き取るワイヤーを掛ける滑車を荷台の中央部に配置して、搭載物を荷台に引き上げることができる。さらに、図示しないが、歩み板を介して荷台に搭載物を引き上げる貨物自動車も、荷台前部の片側にウインチを配置し、ウインチのワイヤーを荷台前部に連結した滑車を介して荷台の長手方向に引き出して搭載物を荷台に引き上げることもできる。
傾斜機構4は、シャシー10に固定している油圧シリンダ41をアクチュエーター7として、車両全体を傾動して荷台1を傾斜させる。アクチュエーター7である油圧モータ31と油圧シリンダ41は駆動装置5に連結され、駆動装置5は油圧モータ31でウインチ3のドラム32を回転してワイヤー33を巻き取り、油圧シリンダ41でアウトリガー40を伸縮して荷台1を傾動させる。図2及び図3の貨物自動車100は、荷台1を傾斜させる傾斜機構4のアウトリガー40を鳥居2に設けている。
アウトリガー40は、アクチュエーター7の油圧シリンダ41と、このアクチュエーター7で上下に伸縮する伸縮脚42を備える。アクチュエーター7は、鳥居2の両側に設けた角パイプのサイドフレーム21に内蔵され、油圧シリンダ41が伸長して、伸縮脚42を角パイプから押し出して車両全体を傾斜し、油圧シリンダ41が収縮して、伸縮脚42を角パイプに収納して車両を水平姿勢とする。
鳥居2は、荷台1の両側に垂直姿勢に固定している一対のサイドフレーム21と、サイドフレーム21に水平姿勢に連結している複数の水平フレーム22とを備える。図3の鳥居2は、サイドフレーム21に複数の水平フレーム22を連結している。サイドフレーム21と水平フレーム22は金属製の角パイプである。ただ、鳥居のサイドフレームと水平フレームは角パイプに特定されず、横幅(W)を例えば5cm以上、好ましくは10cm以上とする全ての金属ロッド材、たとえば、金属板をL字状や溝形に加工したチャンネルやアングル、あるいは金属製の型鋼も使用できる。ここで、サイドフレーム21及び水平フレーム22の横幅(W)は、荷台1の長手方向であって、車両の前後方向における幅を意味するものとする。
図3の鳥居2の水平フレーム22は、一対のサイドフレーム21の上端部に両端を連結している横枠フレーム22Aと、横枠フレーム22Aの下方にあって両端をサイドフレーム21に連結している中間フレーム22Bとで構成する。中間フレーム22Bは、サイドフレーム21のほぼ中央部に両端を連結している。さらに、図3の鳥居2は、一対のサイドフレーム21の間に、2列の垂直フレーム23を連結している。2列の垂直フレーム23の間隔は、両側のサイドフレーム21との間隔よりも広くして、2列の垂直フレーム23の間であって、中間フレーム22Bの下方を開口窓20としている。開口窓20は、ウインチ3のワイヤー33を荷台1側に引き出す開口部である。図の鳥居2は、開口窓20の両側であって、垂直フレーム23とサイドフレーム21との間を収納部24としている。さらに、図3の鳥居2は、中間フレーム22Bと横枠フレーム22Aとの間に3区画の収納部24を設けて、開口窓20を除く他の全ての領域を収納部24として、収納部24の容積を大きくしている。収納部24は、荷台1側に開閉蓋25を設けている。開閉蓋25は片側を蝶番26でサイドフレーム21又は垂直フレーム23に連結して開閉できる構造としている。中間フレーム22Bの上方で中央部に設けた収納部24は、左右の垂直フレーム23の間に垂直姿勢で配設した区画フレーム27の両側に設けている。ただ、中間フレームの上方の中央部に設ける収納部は、区画フレームを設けることなく、他の収納部よりも横幅を大きくして、両開きの開閉蓋を設けてもよい。
図4は、ウインチ3の油圧モータ31を駆動し、また傾斜機構4の油圧シリンダ41を伸縮する油圧回路51と、この油圧回路51をコントロールする電気回路52を備える駆動装置5のブロック図である。この図の駆動装置5は、ウインチ3と傾斜機構4を駆動するアクチュエーター7の油圧モータ31と油圧シリンダ41の動作を制御する電気式の切換弁6と、切換弁6に圧油を供給する油圧ポンプ53と、油圧ポンプ53に連結している油タンク54とを備える。油圧ポンプ53は、油タンク54の油を吸入し、出力側に連結している圧力調整器(図示せず)を介して切換弁6に供給する。切換弁6は、油圧ポンプ53から油圧モータ31や油圧シリンダ41に供給される圧油を切り換えて、油圧モータ31を正転又は逆転し、油圧シリンダ41を伸長又は収縮させる。
図4は、切換弁6が油圧ポンプ53から供給される圧油を、油圧モータ31と油圧シリンダ41に供給して、油圧モータ31を正転又は逆転し、さらに油圧シリンダ41を伸縮させる油圧回路51を示す。この切換弁6は、ソレノイド(図示せず)で油圧回路51を切り換える制御弁55を備える。制御弁55は、ソレノイドに通電しない状態で、図に示す位置にあって、油圧モータ31を回転せず、また油圧シリンダ41を伸縮しない。制御弁55は、一方のソレノイドに通電されると、右又は左にスプール55Aが移動して、油圧モータ31を正転又は逆転し、油圧シリンダ41を伸長又は伸縮させる。
切換弁6は、ソレノイドの通電で油圧回路51を切り換える切換スイッチ56を備える。図4のブロック図に示す電気式の切換弁6は、スプール55Aを右又は左に移動させる一対のソレノイドの通電をコントロールする切換スイッチ56を備える。切換スイッチ56は、手動式の操作レバー6Bで電気回路52を切り換えて、通電するソレノイドを選択する。操作レバー6Bの中立位置において、切換スイッチ56はオフ状態に保持される。たとえば、図4において、油圧モータ31の回転を制御する切換弁6の操作レバー6Bが、矢印Aで示す方向に傾斜されて鎖線位置に移動すると、油圧モータ31を正転させる一方の接点56aが電源57のバッテリに接続され、接点56aを介して正転側のソレノイドに通電されて、制御弁55のスプール55Aが中立位置から移動されて油圧モータ31を正転する方向に圧油を供給し、制御弁55から供給される圧油で油圧モータ31が正転される。オペレータが逆転側に操作レバー6Bを傾斜させると、油圧モータ31を逆転させる他方の接点56bが電源57に接続され、接点56bを介して逆転側のソレノイドに通電されて、油圧モータ31は逆転される。
切換弁6は、切換スイッチ56と制御弁55と備える本体部6Aに、操作レバー6Bを傾動できるように連結している。オペレータが操作レバー6Bを傾動して切換スイッチ56の接点56a、56bは切り換えられる。操作レバー6Bは、図示しないが、弾性体を介して、オペレータが操作しない状態で中立位置に保持される。電気回路52からなる切換スイッチ56を備える電気式の切換弁6は、雨水などで起こる絶縁不良を防止するために、操作レバー6Bを下方に伸びる下向き姿勢として、本体部6Aを水平フレーム22の下面に固定して、本体部6Aと操作レバー6Bを鳥居2の開口窓20内に配置している。図5の断面図は、切換弁6の固定部分を示している。この断面図に示す切換弁6は、水平フレーム22である中間フレーム22Bの下面にひさし板28を固定し、操作レバー6Bを下向き姿勢として本体部6Aをひさし板28の下面に固定している。
ひさし板28の横幅(H)は、水平フレーム22の横幅(W)よりも広く、さらに、両側を外側に向かって下り勾配に傾斜する傾斜部28Aを側縁に設けている。図のひさし板28は、両側に傾斜部28Aを設けている。水平フレーム22よりも横幅(H)の広いひさし板28を設けて、ひさし板28の下に切換弁6の本体部6Aを固定する構造は、より幅の広いひさし板28で本体部6Aの上方を覆うことができるので、雨水による切換弁6の絶縁不良をより効果的に防止できる特徴がある。ただ、ひさし板28を設けることなく、水平フレーム22の下面に、操作レバー6Bを下向き姿勢として本体部6Aを固定して、水平フレーム22で雨水による絶縁不良を防止することもできる。とくに横幅(W)の広い、例えば10cm以上の横幅の水平フレーム22は、ひさし板28を設けることなく水平フレーム22の下面に固定して、雨水などによる絶縁不良を防止できる。
以上の貨物自動車100は、鳥居2のキャビン11側に配置されたウインチ3のワイヤー33を、鳥居2の開口窓20に通過させて、荷台1の後方に引き出す構造としている。この貨物自動車100は、ウインチ3のワイヤー33を直接、後方に引き出すこともできるが、図3に示すように、開口窓20内に配置される滑車35を介して後方に引き出すこともできる。図に示す滑車35は、ワイヤー33を掛ける円盤35Aと、この円盤35Aを回転自在に支承する支持部35Bとを備えており、支持部35Bには滑車35を鳥居2に連結するための係止フック36を備えている。図の鳥居2は、滑車35を開口窓20内の定位置に配置するために、滑車35の係止フック36を連結するための係止部29を備えている。図に示す係止部29は、U字状に湾曲された金属ロッドの両端を中間フレーム22Bに固定して定位置に配置している。図3に示す滑車35は、鳥居2の開口窓20内であって、ウインチ3よりも上方に配置されている。したがって、図の係止部29は、開口窓20の中央部であって、中間フレーム22Bの下面に固定している。滑車35は、図3に示すように、係止フック36が係止部29に引っ掛けられて、円盤35Aの回転軸が水平姿勢となるように吊り下げられる。この状態で、ウインチ3から引き出されるワイヤー33が円盤35Aに掛けられて後方に引き出され、またワイヤー33が巻き取られる。
本発明の貨物自動車は、重機などの搭載物9を荷台1に引き上げて運搬する車両に有効に利用できる。
100…貨物自動車
1…荷台
2…鳥居
3…ウインチ
4…傾斜機構
5…駆動装置
6…切換弁
6A…本体部
6B…操作レバー
7…アクチュエーター
10…シャーシー
11…キャビン
12…歩み板
20…開口窓
21…サイドフレーム
22…水平フレーム
22A…横枠フレーム
22B…中間フレーム
23…垂直フレーム
24…収納部
25…開閉蓋
26…蝶番
27…区画フレーム
28…ひさし板
28A…傾斜部
29…係止部
31…油圧モータ
32…ドラム
33…ワイヤー
35…滑車
36…係止フック
40…アウトリガー
41…油圧シリンダ
42…伸縮脚
51…油圧回路
52…電気回路
53…油圧ポンプ
54…油タンク
55…制御弁
55A…スプール
56…切換スイッチ
56a、56b…接点
57…電源
90…開口窓
92…鳥居
92A…水平フレーム
93…ウインチ
96…切換弁
96A…本体部
96B…操作レバー

Claims (9)

  1. 荷台の前部に垂直姿勢に固定してなる鳥居と、
    前記荷台の前部に固定されて、前記荷台に搭載物を引き上げるウインチと、
    前記荷台を傾斜させる傾斜機構と、
    前記ウインチと前記傾斜機構を油圧で駆動するアクチュエーターと、
    前記アクチュエーターを駆動する駆動装置とを備える貨物自動車であって、
    前記鳥居が、
    前記荷台の両側に垂直姿勢に固定してなる一対のサイドフレームと、
    前記サイドフレームに水平姿勢に連結してなる水平フレームとを備え、
    前記ウインチが、
    搭載物を引き上げるワイヤーを巻き取るドラムを備え、
    前記駆動装置が、
    前記ウインチ及び前記傾斜機構を駆動する前記アクチュエーターの動作を制御する電気式の切換弁を備え、
    前記切換え弁は、
    本体部と、前記本体部に傾動自在に連結されて該本体部から外部に突出してなる操作レバーとを備え、
    前記本体部は、
    手動式の前記操作レバーで電気回路を切り換える切換スイッチと、
    前記切換スイッチに制御されて前記アクチュエーターの動作をコントロールする制御弁とを備え、
    前記鳥居は、
    前記水平フレームの下方に開口窓を設けており、
    前記切換弁は、
    前記操作レバーが下方に伸びる下向き姿勢で前記本体部が前記水平フレームの下面に固定され、前記本体部と前記操作レバーが前記開口窓内に配置されてなることを特徴とする貨物自動車。
  2. 請求項1に記載する貨物自動車であって、
    前記水平フレームが、一対の前記サイドフレームの上端部に両端を連結してなる横枠フレームと、
    前記横枠フレームの下方に配置されて両端を前記サイドフレームに連結してなる中間フレームとを有し、
    前記開口窓が、前記中間フレーム下方の中央部に設けられ、
    前記切換弁が、前記中間フレームの下面に前記本体部を固定してなることを特徴とする貨物自動車。
  3. 請求項2に記載される貨物自動車であって、
    前記鳥居が、前記開口窓の両側部に収納部を設けてなることを特徴とする貨物自動車。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載する貨物自動車であって、
    前記中間フレームの下面に、前記中間フレームよりも幅が広いひさし板が固定され、
    前記ひさし板の下面に前記本体部が固定されてなることを特徴とする貨物自動車。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載する貨物自動車であって、さらに、
    前記荷台の前方に配置してなる、ドライバーの運転室を構成するキャビンを備え、
    前記駆動装置が、
    前記切換弁に圧油を供給する油圧ポンプと、
    前記油圧ポンプに連結してなる油タンクとを備え、
    前記油タンクが前記鳥居と前記キャビンとの間に配置されてなることを特徴とする貨物自動車。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載する貨物自動車であって、
    前記開口窓に、前記切換弁と前記ウインチが配置されてなることを特徴とする貨物自動車。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載する貨物自動車であって、
    前記傾斜機構が、車両の全体を傾動させるアウトリガーであることを特徴とする貨物自動車。
  8. 請求項1ないし6のいずれかに記載する貨物自動車であって、
    前記傾斜機構が車両全体を傾動させることなく、前記荷台を傾動させることを傾動シリンダを備えることを特徴とする貨物自動車。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載する貨物自動車であって、
    前記開口窓に、前記ウインチの前記ワイヤーを掛ける滑車を連結する係止部を設けてなることを特徴とする貨物自動車。
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