JP2022173794A - インターホンシステム、制御方法、および制御プログラム - Google Patents

インターホンシステム、制御方法、および制御プログラム Download PDF

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剛史 山口
Takashi Yamaguchi
剛 桑野
Takeshi Kuwano
尚典 橋本
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Abstract

【課題】外部システムとの連携の導入が容易なインターホンシステムを提供する。【解決手段】実施形態の一例であるインターホンシステムは、集合施設の共用部に設けられた集合玄関装置と、集合施設に含まれる施設の共用部側に設けられ、かつ施設内の情報端末と通話するための玄関子機とを備える。インターホンシステムは、さらに、集合施設の外部に設けられた外部システムと通信する第1通信部と、玄関子機と無線通信する第2通信部とを備える。第1通信部および第2通信部は、例えば、集合玄関装置に設けられている。【選択図】図1

Description

本開示は、インターホンシステム、インターホンシステムを用いた制御方法、および制御プログラムに関する。
従来、オートロック機能を有するインターホンシステムは、マンション、アパート等の多くの集合施設に設置されている。インターホンシステムは、一般的に、共用玄関に設けられたロビーインターホン装置と、各住戸の共用部側に設けられた玄関子機と、玄関子機と通話可能なインターホン親機とを備える(例えば、特許文献1参照)。なお、築年数が古い物件、小規模物件などには、インターホンシステムが設置されていないことも多いが、既存の物件にこのようなインターホンシステムを導入することは容易ではない。
特開2019-193234号公報
ところで、マンション、アパート等の物件では、管理会社が現地に出向き、オートロックの電気錠を解錠するためのパスワードの設定・変更、居住者への情報の掲示、工事・内覧の立ち合い等の管理業務を行うことが一般的である。近年、インターホンシステムの遠隔操作により管理業務の一部を行うことも試みられているが、インターホンシステムを外部システムと連携させることは容易ではない。特に、既設のインターホンシステムがない築年数が古い物件、小規模物件などの集合施設に、インターホンシステムを導入して外部システムと連携させることには困難を伴う。
本開示の目的は、外部システムとの連携の導入が容易なインターホンシステムを提供することである。
本開示に係るインターホンシステムは、集合施設の共用部に設けられた集合玄関装置と、集合施設に含まれる施設の共用部側に設けられ、かつ施設内の情報端末と通話するための玄関子機とを備えるインターホンシステムであって、集合施設の外部に設けられた外部システムと通信する第1通信部と、玄関子機と無線通信する第2通信部とをさらに備えることを特徴とする。
本開示に係る制御方法は、集合施設の共用部に設けられた集合玄関装置と、集合施設に含まれる施設の共用部側に設けられ、かつ施設内の情報端末と通話するための玄関子機とを備えるインターホンシステムを用いた制御方法であって、集合施設の外部に設けられた外部システムと通信して、外部システムから第1情報を受信するステップと、玄関子機との無線通信により、第1情報に基づく第2情報を玄関子機に送信するステップとを含むことを特徴とする。
また、本開示に係る制御プログラムは、上記制御方法をコンピュータで実現するためのプログラムである。
本開示によれば、外部システムとの連携の導入が容易なインターホンシステムを提供できる。
実施形態の一例であるインターホンシステムの概略図である。 インターホンシステムの構成を示すブロック図である。 インターホンシステムを利用した居住者への情報提供プロセスの一例を示すフローチャートである。 インターホンシステムを利用した住戸からの情報取得プロセスの一例を示すフローチャートである。 インターホンシステムを利用した居住者の安否確認プロセスの一例を示すフローチャートである。 インターホンシステムの変形例を示す図である。 インターホンシステムの変形例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態について詳細に説明する。以下で説明する実施形態はあくまでも一例であって、本開示は以下の実施形態に限定されない。また、以下で説明する複数の実施形態および変形例を選択的に組み合わせることは本開示の範囲に含まれる。
本開示の装置およびシステムの主体は、コンピュータを備えている。このコンピュータがプログラムを実行することによって、本開示の装置およびシステムの主体の機能が実現される。コンピュータは、プログラムに従って動作するプロセッサを主なハードウェア構成として備える。プロセッサは、プログラムを実行することによって上記機能を実現することができれば、その種類は問わない。プロセッサは、集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1つ又は複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集積されていてもよく、複数のチップに設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよく、複数の装置に備えられていてもよい。また、プログラムは、コンピュータが読み取り可能なROM、光ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記憶媒体に記憶される。プログラムは、記憶媒体に予め格納されていてもよく、インターネット等を含む広域通信網を介して記憶媒体に供給されてもよい。
図1は実施形態の一例であるインターホンシステム1の概略図、図2はインターホンシステム1の構成を示すブロック図である。図1および図2に示すように、集合施設の共用部である共用玄関2に設けられたロビーインターホン装置10と、集合施設に含まれる施設である住戸3の共用部側に設けられた玄関子機30とを備える。インターホンシステム1は、マンション、アパート等の集合住宅に設置されるオートロック機能を有するシステムである。玄関子機30は、住戸3内の情報端末と通話するための装置である。本実施形態では、情報端末として、玄関子機30と有線接続されたインターホン親機40が設けられている。インターホン親機40は、一般的に、住宅情報盤とも呼ばれる。
玄関子機30およびインターホン親機40は、一般的に、各住戸3に1台ずつ設置されている。インターホン親機40は、各住戸3の室内に設置され、1台の玄関子機30と通話可能に接続されている。玄関子機30は、各住戸3の室外において、例えば、共用部である廊下に面した玄関近傍に設置されている。各住戸3には、インターホン親機40を介して玄関子機30と通話可能に接続された副親機が設けられていてもよい。
インターホンシステム1は、マンション、アパート等の管理会社により物件管理が行われる集合住宅に適用されるものとして説明するが、本開示に係るインターホンシステムの適用対象は集合住宅に限定されない。本開示に係るインターホンシステムは、複数の施設が集合して構成されるオフィスビル、研究施設、医療施設、介護施設、宿泊施設などにも適用可能である。なお、玄関子機30と通話可能な情報端末として、インターホン親機40の代わりに、スマートフォン、携帯電話等のモバイル端末が用いられてもよい。
詳しくは後述するが、インターホンシステム1は、さらに、集合住宅の外部に存在する外部システムと通信する第1通信部14と、玄関子機30と無線通信する第2通信部15とを備える。本実施形態では、第1通信部14および第2通信部15がロビーインターホン装置10に設けられている。インターホンシステム1では、ロビーインターホン装置10と玄関子機30の通信が第2通信部15を介した無線通信により行われるため、ロビーインターホン装置10と各住戸3の玄関子機30の間の配線工事が不要である。このため、既存の物件にも導入が容易である。
また、ロビーインターホン装置10と無線通信を行う玄関子機30は各住戸3の廊下に面した場所に設置されるため、無線通信の障害となり得る障害物の数は、ロビーインターホン装置10とインターホン親機40との間で無線通信を行う場合よりも少なくなる。ゆえに、ロビーインターホン装置10と玄関子機30を無線通信システムで接続し、玄関子機30を介してロビーインターホン装置10とインターホン親機40の通信を行うことで、無線信号強度の減衰が抑制され、良好な通信状態が確保される。
インターホンシステム1は、第1通信部14を介して外部システムと通信可能である。本実施形態では、外部システムとして、管理会社の管理サーバ100を例示する。管理サーバ100は、居住者に通知すべき第1情報をインターホンシステム1に送信する。インターホンシステム1は、ロビーインターホン装置10の第1通信部14を介して第1情報を受信する。本明細書では、外部システムから送信されて第1通信部により受信される情報を「第1情報」とする。ロビーインターホン装置10は、インターネット回線等の広域通信網およびルータ60を介して管理サーバ100に接続されている。
ロビーインターホン装置10は、例えば、管理サーバ100から受信した第1情報に基づく第2情報を所定の住戸3のインターホン親機40に送信する。第1情報に基づいてロビーインターホン装置10から送信される第2情報は、玄関子機30を介してインターホン親機40に送信される。第2情報は、第1情報と実質的に同じものであってもよく、第1情報に変更が加えられた情報であってもよい。インターホンシステム1を利用することで、管理会社は現場に出向かなくても居住者に必要な情報を提供できる。このため、現場への訪問頻度を減らすことができ、管理負担が大きく低減される。
インターホンシステム1が設置される集合住宅は、共用玄関2および複数の住戸3を有する。共用玄関2は複数存在してもよいが、本実施形態では1つとする。共用玄関2には、玄関ドア12と、玄関ドア12を施錠するロック装置13とが設けられている。ロック装置13は、玄関ドア12が閉まると自動的に玄関ドア12を施錠するオートロック装置であって、玄関ドア12に取り付けられた電気錠を作動させる。玄関ドア12は、例えば、自動ドアにより構成され、平常時は施錠された状態が基本である。共用玄関2には、予め登録されたカードキーを検知する非接触キー検知装置11が設置されていてもよい。
共用玄関2には、玄関ドア12の外側にロビーインターホン装置10が設置されている。来訪者が玄関ドア12の内側に入るためには、ロビーインターホン装置10で訪問先の住戸3を呼び出し、その住戸3の居住者に玄関ドア12の電気錠を解錠してもらう必要がある。居住者は、インターホン親機40で来訪者を確認し、インターホン親機40を操作して電気錠を解錠することができる。非接触キー検知装置11は、ロビーインターホン装置10と同様に、玄関ドア12よりも外側に設置されている。
非接触キー検知装置11は、ロビーインターホン装置10と共に集合玄関装置を構成する。非接触キー検知装置11により検知されるカードキーは、各住戸3の居住者、又は居住者の関係者(例えば、親、子、その他の親族、住戸3のオーナー、住戸3の管理業者など)が所持している。各カードキーは、所持者、居住者(代表者)、或いは住戸3又はインターホン親機40の識別情報(ID)を有している。このため、非接触キー検知装置11により認証されたカードキーの所持者等を特定可能である。非接触キー検知装置11は、カードキーの所持者等の識別情報を取得する入力部であり、非接触キー検知装置11により予め登録されたカードキーが検知されると、玄関ドア12の電気錠が解錠される。
住戸3には、上述の通り、玄関子機30とインターホン親機40が1台ずつ設けられている。インターホン親機40は、玄関子機30と有線接続され、玄関子機30を介してロビーインターホン装置10と通信可能である。居住者は、インターホン親機40により、ロビーインターホン装置10および玄関子機30を介して来訪者と通話でき、来訪者の映像を確認することができる。詳しくは後述するが、玄関子機30は、ロビーインターホン装置10とインターホン親機40との通信を中継する機能を有し、通信インターフェイスとして第1通信部35Aと第2通信部35Bを備える。
住戸3には、インターホン親機40に接続された住宅用火災警報器50又は感知器が設置されていてもよい。住宅用火災警報器50は、煙、熱等を感知して火災の発生を知らせる警報器である。感知器は、例えば、管理人室等に受信機が設置される防災システムの一部を構成する機器である。住宅用火災警報器50は、火災の発生を音声、ブザー音等で警報すると共に、インターホン親機40に火災発生情報を送信する。詳しくは後述するが、ロビーインターホン装置10は、玄関子機30および第2通信部15を介して、インターホン親機40から火災発生情報等の第3情報を取得し、第1通信部14を介して第3情報に基づく第4情報を管理サーバ100に送信してもよい。なお、住戸3には、火災の他に、ガス漏れ、地震、不審者侵入等の異常を検出可能な装置が設置されていてもよい。
以下、ロビーインターホン装置10、玄関子機30、およびインターホン親機40について、さらに詳説する。
[ロビーインターホン装置10]
ロビーインターホン装置10は、ユーザインターフェイスとして、スピーカ17、マイク18、およびインターホン親機40の呼び出しを行うための入力部を備える。また、ロビーインターホン装置10は、モニタ21、カメラ22、および制御部16を備える。入力部の一例は、住戸番号を入力するためのテンキー19、および呼び出しを実行するための呼出ボタン20である。来訪者は、テンキー19で住戸番号を入力し、呼出ボタン20を押すことで、訪問先の住戸3を呼び出すことができる。ロビーインターホン装置10には、人感センサが設けられていてもよい。
ロビーインターホン装置10は、呼び出し操作がなされたときに、テンキー19により入力された住戸番号に対応する住戸3のインターホン親機40に呼び出し情報を送信する。このとき、スピーカ17から呼び出し音が出力され、居住者が応答した場合にはその音声が出力される。来訪者の声はマイク18により取得されて呼び出し先のインターホン親機40に送信されるので、居住者と通話することができる。また、ロビーインターホン装置10は、呼び出し操作がなされたときに、カメラ22により来訪者を撮像し、その映像をモニタ21に表示させ、呼び出し先のインターホン親機40に送信する。
ロビーインターホン装置10は、例えば、信号処理を行うIF部(図示せず)を有する。ロビーインターホン装置10では、マイク18が音声を取得し、電気信号に変換してIF部に出力すると、IF部がこの電気信号を所定の音声信号に変換して制御部16に出力する。また、IF部は、制御部16から音声信号を取得し、電気信号に変換してスピーカ17に出力する。IF部は、カメラ22により取得されモニタ21に表示される映像についても同様に処理する。
ロビーインターホン装置10は、上述のように、第1通信部14と第2通信部15を備える。第1通信部14は、外部システムである管理サーバ100との間で情報の送受信を行うための通信インターフェイスである。第1通信部14は、インターネット回線等の広域通信網およびルータ60を介して管理サーバ100に接続されている。ルータ60は、例えば、モデム機能付きルータである。第1通信部14は、管理サーバ100から第1情報を受信して制御部16に出力する。第1通信部14の一例は、LAN(Local Area Network)ケーブルが接続される有線LANインターフェイスである。
第2通信部15は、無線通信により玄関子機30との間で情報の送受信を行うための無線通信モジュールを含む通信インターフェイスである。無線通信モジュールには、主に玄関子機30との距離に応じて適切な通信規格のモジュールが用いられる。第2通信部15は、例えば、複数の玄関子機30と無線通信が可能な無線LANモジュールが含まれている。無線LANモジュールの一例としては、Wi-Fi(登録商標)モジュールが挙げられる。また、第2通信部15には、無線通信に使用するSSID(Service Set Identifier)が設定されている。
第2通信部15は、制御部16から出力された情報を玄関子機30に送信し、玄関子機30から受信した情報を制御部16に出力する。第2通信部15は、玄関子機30との間で音声信号の送受信を行い、玄関子機30に映像信号を送信する。第2通信部15は、さらに、管理サーバ100から取得した第1情報に基づく第2情報を玄関子機30に送信する。玄関子機30に送信された情報は、玄関子機30を介してインターホン親機40に送信される。また、第2通信部15は、インターホン親機40から出力された第3情報を玄関子機30から受信する。
ロビーインターホン装置10は、上述の各処理を実行するための制御部16を備える。制御部16は、例えば、プロセッサ23およびメモリ24を有するマイコンで構成される。メモリ24は、制御プログラムおよび種々の情報を記憶する不揮発性メモリを含む。不揮発性メモリの一例としては、RAM、ROM、ハードディスクが挙げられる。プロセッサ23は、メモリ24にインストールされた制御プログラムを読み出して実行することにより、後述する各処理部の機能を含むロビーインターホン装置10としての機能を実現する。
制御部16のメモリ24には、複数の住戸3の各玄関子機30との無線通信を実行するために必要な通信情報が記憶されている。通信情報の一例としては、玄関子機30のMACアドレスとIPアドレスが挙げられる。メモリ24には、通信情報として、これら以外の情報が記憶されていてもよい。各玄関子機30の通信情報は、住戸3の部屋番号と対応付けられた状態で記憶されている。このため、管理サーバ100から受信された第1情報に特定の部屋番号を示す宛先情報が含まれている場合、特定の住戸3の玄関子機30だけに第1情報に基づく第2情報を送信することができる。
制御部16は、インターホン親機40の呼び出し処理を実行する第1処理部25を含む。第1処理部25は、呼び出し操作がなされたときに、呼び出し先のインターホン親機40に呼び出し情報を出力して、インターホン親機40のスピーカ41から呼び出し音を出力させ、来訪者の映像をモニタ45に表示させる処理を実行する。第1処理部25は、例えば、人感センサによりロビーインターホン装置10に近づく来訪者が検知されたときに、カメラ22による撮像を開始し、呼出ボタン20が押されて呼び出しが実行されたときに、来訪者の映像を呼び出し先のインターホン親機40に出力する。
第1処理部25は、呼び出しの操作信号から呼び出し先の部屋番号の情報を抽出し、メモリ24から呼び出し先の玄関子機30の通信情報を取得する。第1処理部25は、この通信情報を用いて呼び出し情報を作成し、第2通信部15を介して無線通信により呼び出し先の玄関子機30に出力する。玄関子機30に送信された呼び出し情報は、玄関子機30から有線接続されたインターホン親機40に送信される。詳しくは後述するが、玄関子機30の第1通信部35Aには、第2通信部15のSSIDが設定されている。
第1処理部25は、上記呼び出しに居住者が応答した場合、ロビーインターホン装置10のスピーカ17からその音声を出力させ、解錠ボタン44の操作信号を受信した場合には、玄関ドア12の電気錠を解錠するための処理を実行する。インターホン親機40から出力された情報は、玄関子機30を介して無線通信によりロビーインターホン装置10に送信される。第1処理部25は、玄関子機30の制御部36およびインターホン親機40の制御部46と共同して上述の呼び出し処理を実行する。
なお、各住戸3の居住者、関係者は、所持するカードキーを非接触キー検知装置11にかざすことにより玄関ドア12の電気錠を解錠できる。ロビーインターホン装置10に玄関ドア12を解錠するための解錠情報としてパスワードが設定されている場合、テンキー19でパスワードを入力することによっても電気錠を解錠できる。パスワードは、定期的に変更されることが好ましく、本実施形態では管理会社により変更される。また、解錠情報として、所定期間だけ有効な情報、又は所定回数だけ有効な情報(例えば、ワンタイムパスワード)が設定されてもよい。
制御部16は、物件管理に係る処理を実行するための処理部として、第2処理部26および第3処理部27を含む。第2処理部26は、第1通信部14を介して管理サーバ100から取得した第1情報に基づく処理を実行する。第2処理部26は、第1情報に基づく第2情報を第2通信部15および玄関子機30を介してインターホン親機40に送信する。第3処理部27は、第1通信部14を介してインターホンシステム1から管理サーバ100に情報を送信する処理を実行する。第3処理部27は、例えば、第2通信部15を介してインターホン親機40から取得した異常発生情報を管理サーバ100に送信する。本明細書では、第1通信部から外部システムに送信される情報を「第4情報」とする。
第2処理部26は、第1情報から情報送付先を特定するための宛先情報を抽出し、メモリ24から宛先情報に対応する玄関子機30の上記通信情報を取得する。第2処理部26は、この通信情報を用いて第1情報に基づく第2情報を作成し、第2通信部15を介して無線通信により目的とする玄関子機30に第2情報を送信する。第2情報は、呼び出し情報と同様に、玄関子機30を介してインターホン親機40に送信される。第2情報は、例えば、インターホン親機40のモニタ45に表示されるので、居住者は管理会社から送信された情報を容易に確認できる。インターホン親機40は、第2情報の受信を知らせるために、LEDを点滅させてもよい。
管理サーバ100から送信される第1情報は、集合住宅での生活において必要又は有用な情報であって、従来、管理会社が物件に出向いて掲示板に紙媒体で掲示していた情報である。具体的には、エレベータ、駐車場、その他共用部のメンテナンス・工事のお知らせ、定期清掃のお知らせ、ゴミの収集、分別に関するお知らせ、駐輪場、駐車場の利用方法・募集情報、ペットの飼育・マナー遵守のお願い、共用部の私物撤去のお願い、入転居のお知らせ、防災訓練開催のお知らせ、総会開催のお知らせ、断水のお知らせ、台風接近に対する備えのお知らせ、地域情報、不審者情報、アンケートなど、種々の情報が挙げられる。
インターホン親機40には、玄関子機30を介して第1情報に基づく第2情報が送信されるが、第2情報は、上述のように、第1情報と実質的に同じものであってもよく、第1情報に変更が加えられた情報であってもよい。第2処理部26は、例えば、第1情報に宛先情報として住戸3の部屋番号の情報が含まれている場合に、これを玄関子機30の通信情報に書き換えた第2情報を作成してもよい。
第1情報に含まれる宛先情報の具体例としては、ロビーインターホン装置10の通信情報(MACアドレス、IPアドレス等)、住戸3の部屋番号、玄関子機30の通信情報(MACアドレス、IPアドレス等)が挙げられる。第1情報の送信先がロビーインターホン装置10である場合、第1情報には、例えば、ロビーインターホン装置10のMACアドレスとIPアドレスが含まれる。第1情報の送信先が住戸3のインターホン親機40である場合は、ロビーインターホン装置10の通信情報に加えて、住戸3の部屋番号又は玄関子機30の通信情報が含まれる。
第2通信部15は、第2処理部26の制御の下、第1情報に基づいて玄関子機30との通信方式を変更する。通信方式には、ユニキャスト、マルチキャスト、およびブロードキャストから選択される少なくとも1つが含まれる。インターホンシステム1では、情報送信先として、全ての住戸3、特定の複数の住戸3、又は1つの住戸3を設定することが可能である。この場合、第1情報の宛先情報に基づいて、ユニキャスト、マルチキャスト、又はブロードキャストによる無線通信が実行される。本明細書において、ユニキャストは1つの玄関子機30との通信を意味し、ブロードキャストは全ての玄関子機30との通信を意味する。マルチキャストは、特定の複数の玄関子機30との通信を意味する。
第2処理部26は、第1情報に1つの住戸3の部屋番号を示す宛先情報が含まれている場合、1つの玄関子機30の通信情報を取得してユニキャスト方式で無線通信を行う。本実施形態では、全ての玄関子機30への情報送信に対応するブロードキャスト用の通信情報(例えば、ブロードキャスト用のIPアドレス)がメモリ24に記憶されている。第1情報に全ての住戸3の部屋番号を示す宛先情報が含まれる場合、ブロードキャスト用の通信情報を使用してブロードキャスト方式で無線通信を行う。また、住戸3(玄関子機30)がグループ分けされ、このグループへの情報送信に対応するマルチキャスト用の通信情報(例えば、マルチキャスト用のIPアドレス)がメモリ24に記憶されていてもよい。
第2処理部26は、第1情報に住戸3のグループを示す宛先情報が含まれている場合、マルチキャスト用の通信情報を使用してマルチキャスト方式で無線通信を行う。住戸3のグループの例としては、住戸3の階床単位で設定されるグループ、ペットがいる住戸3のグループ、小さな子供がいる住戸3のグループ、老人がいる住戸3のグループ、駐車場、駐輪場等の特定設備を利用している住戸3のグループ、管理組合の理事会に属する住戸3のグループなどが挙げられる。グループに関する情報は、ロビーインターホン装置10のメモリ24、又は管理サーバ100に記憶されている。
第2処理部26は、居住者により登録された情報に基づいて、管理サーバ100から送信される情報の送信先を設定又は変更してもよい。例えば、ロビーインターホン装置10のメモリ24又は管理サーバ100には、居住者、関係者のメールアドレス、電話番号、SNSのID情報など、インターホン親機40以外の連絡先情報が登録されていてもよい。ロビーインターホン装置10は、インターホン親機40に加えて、又はインターホン親機40の代わりに、広域通信網を介して当該連絡先に情報を送信してもよい。或いは、管理サーバ100が直接、当該連絡先に情報を送信してもよい。
インターホンシステム1では、インターホン親機40又はロビーインターホン装置10の操作により、上記グループの設定、メールアドレス等の連絡先の登録、居住者情報の登録、ペット飼育申請、駐車場、駐輪場等の設備利用申請、長期不在届の提出などを行うことができる。ロビーインターホン装置10又は管理サーバ100は、これらの情報に基づいて、上記グループを自動的に設定してもよい。
第2処理部26は、例えば、居住者から長期不在届が提出され、その情報がメモリ24に登録されている場合、管理サーバ100から送信される情報を予め登録された連絡先に送信してもよい。また、第1情報が全ての住戸3の部屋番号を示す宛先情報を含む場合に、第1情報がペットの飼育・マナー遵守のお願いなど、一部の居住者のみに通知が必要な情報であれば、情報の送信先を変更してもよい。この場合、例えば、ペットがいる住戸3のグループに設定されたマルチキャスト用の通信情報を用いて、マルチキャスト方式で情報を送信する。
第2処理部26は、さらに、玄関ドア12を解錠するための解錠情報の設定、変更など、ロビーインターホン装置10において第1情報に基づく処理を実行する。玄関ドア12の電気錠を解錠するパスワードが設定されている場合、従来、管理会社が現場に出向いてパスワードを定期的に変更していたが、本実施形態によれば、新たなパスワードを含む第1情報を管理サーバ100から送信することでパスワードの変更が可能である。第2処理部26は、第1情報に基づいてパスワードの変更処理を行う。第1情報は、新たなパスワードを含まない変更指令であってもよく、この場合、ロビーインターホン装置10において新たなパスワードが作成される。
ロビーインターホン装置10又は管理サーバ100は、パスワードを変更したときに、新たなパスワードに関する情報を自動的にインターホン親機40に送信してもよい。この情報には、新たなパスワードと共に、次回のパスワード変更予定日時、パスワードの取り扱い上の注意事項などが含まれていてもよい。
解錠情報は、所定期間および所定回数の少なくとも一方に限り有効なパスワードであってもよい。具体例としては、所定期間内において1回だけ使用できるワンタイムパスワードが挙げられる。ワンタイムパスワードは、例えば配送業者、クリーニング業者、内覧の案内を行う不動産業者に発行される。また、有効期限および有効使用回数の少なくとも一方が定められたパスワードは、集合住宅の工事を行う際に発行されてもよい。本実施形態によれば、管理会社は現場に出向くことなく、このような解錠情報を遠隔で発行することができる。
ロビーインターホン装置10は、第1通信部14が受信した情報および第2通信部15が玄関子機30から受信した情報から選択される少なくとも1つの受信情報をモニタ21に表示させてもよい。ロビーインターホン装置10は、第1情報に基づく第2情報をモニタ21に表示させる。この場合、第2情報の既読率を向上させることができる。また、インターホン親機40から異常発生情報を受信した場合に、その情報をモニタ21に表示させて他の居住者等に周知してもよい。なお、受信情報の出力形態はモニタ21への表示に限定されず、スピーカ17から音声で出力してもよい。
ロビーインターホン装置10は、非接触キー検知装置11により居住者が所持するカードキーが検知されたとき、言い換えると集合玄関装置の入力部により居住者の識別情報が取得されたときに、当該居住者に周知すべき受信情報をモニタ21に表示させてもよい。このとき、表示された情報の確認を促すために、確認ボタンを併せて表示させ、確認ボタンが押された場合に玄関ドア12の電気錠を解錠する設定としてもよい。また、ロビーインターホン装置10は、後述する既読通知を受信していない場合に、当該居住者に周知すべき受信情報をモニタ21に表示させてもよい。この場合、未読の情報だけをモニタ21に表示させることができる。
第3処理部27は、上述のように、玄関子機30および第2通信部15を介してインターホン親機40から取得した第3情報に基づく第4情報を管理サーバ100に送信する。第4情報は、第3情報と実質的に同じものであってもよく、第3情報に変更が加えられた情報であってもよい。第4情報は、制御部16から第1通信部14に出力され、第1通信部14、ルータ60、および広域通信網を介して管理サーバ100に送信される。また、第3処理部27は、メモリ24に予め登録された居住者、関係者の連絡先に第4情報を送信してもよい。
インターホン親機40から出力される第3情報は、例えば、住宅用火災警報器50により検知された火災発生等の異常発生情報である。住宅用火災警報器50はインターホン親機40と有線接続されているため、住宅用火災警報器50が住戸3の異常を検知すると、異常発生情報がインターホン親機40に送信される。異常発生情報に基づく情報は、インターホン親機40、玄関子機30、およびロビーインターホン装置10を介して管理サーバ100に送信される。これにより、管理会社は、物件に発生した異常を迅速に把握できる。また、居住者、関係者の連絡先がメモリ24に登録されている場合は、当該連絡先にも情報が送信される。
第3情報の他の一例としては、第2情報の既読通知が挙げられる。インターホン親機40のモニタ45には、送信された情報の確認を促すために、確認ボタンを表示させてもよい。確認ボタンが押された場合、既読通知がロビーインターホン装置10に送信される。既読通知は、メモリ24に記憶されてもよく、管理サーバ100に送信されてもよい。既読通知は住戸3の部屋番号と対応付けられて記憶され、既読通知が所定期間経っても受信されない場合、再度、第2の情報を対応する住戸3のインターホン親機40に送信してもよい。また、第3情報は、アンケート(第2情報)に対する回答、管理に対する要望などであってもよい。
第3処理部27は、集合玄関装置により取得される情報に基づいて、所定の情報を管理サーバ100に送信してもよい。第3処理部27は、例えば、非接触キー検知装置11によりカードキーが検知された認証日時の情報を取得してメモリ24に記憶させ、最後の認証日時からの経過期間をカウントする。そして、経過期間と所定の閾値を比較し、この期間が閾値を超えたときに、安否確認を促す情報を管理サーバ100に送信する。また、居住者の関係者の連絡先がメモリ24に登録されている場合は、当該連絡先に安否確認を促す情報を送信してもよい。或いは、居住者の安否を確認するための情報をロビーインターホン装置10から対応する住戸3のインターホン親機40に送信してもよい。
上記安否確認に関する情報は、例えば、住戸3ごとに予め登録された全てのカードキーの検知が所定の閾値を超える期間なされなかった場合に送信される。この場合、一部のカードキーの不使用に起因して安否確認に関する情報が送信されることを防止できる。また、ロビーインターホン装置10のメモリ24に長期不在情報が登録されている場合には、対応する住戸3について、安否確認に関する情報を送信しない設定としてもよい。なお、安否確認に関する情報を出力するトリガー情報として、カードキーの非認証期間と共に、又はこれに代えて、既読通知の未着期間を用いてもよい。
[玄関子機30]
玄関子機30は、スピーカ31、マイク32、インターホン親機21を呼び出すための呼出ボタン33、来訪者を撮像するカメラ34、および玄関子機30の動作を制御する制御部36を備える。制御部36は、ロビーインターホン装置10の制御部16と同様に、プロセッサおよびメモリを有するマイコンで構成される。呼出ボタン33が操作されると、玄関子機30と有線接続されたインターホン親機40の呼び出しが行われると共に、カメラ34により来訪者が撮影され、その映像がインターホン親機40に送信される。居住者は、インターホン親機40の通話ボタン43を押したときに、玄関子機30を介して来訪者と通話することができる。
玄関子機30は、上述のように、無線通信によりロビーインターホン装置10との間で情報の送受信を行い、ロビーインターホン装置10とインターホン親機40の通信を中継する中継機として機能する。玄関子機30は、ロビーインターホン装置10と無線通信するための第1通信部35Aと、インターホン親機40と通信するための第2通信部35Bとを備える。第1通信部35Aは、無線通信モジュールを含む通信インターフェイスである。無線通信モジュールには、ロビーインターホン装置10の第2通信部15に適合するモジュールが用いられる。第2通信部35Bの一例は、インターホン親機40から延びる通信ケーブルが接続される通信インターフェイスである。
玄関子機30とロビーインターホン装置10の無線通信システムが無線LANである場合、第1通信部35Aには、ロビーインターホン装置10の第2通信部15のSSIDが設定される。SSIDの設定は、通常、インターホンシステム1の施工業者により行われる。施工業者は、例えば、スマートフォン、タブレット端末等の情報端末にSSIDの情報を含むQRコード(登録商標)を表示させ、カメラ34を用いてこのQRコードを読み取らせることにより第1通信部35Aに第2通信部15のSSIDを設定する。この場合、玄関子機30はカメラ34によるQRコードの読み取りモードを有する。読み取りモードは、呼出ボタン33の特殊操作により起動できる。
[インターホン親機40]
インターホン親機40は、スピーカ41、マイク42、通話ボタン43、解錠ボタン44、モニタ45、およびインターホン親機40の動作を制御する制御部46を備える。制御部46は、ロビーインターホン装置10の制御部16と同様に、プロセッサおよびメモリを有するマイコンで構成される。インターホン親機40は、ロビーインターホン装置10又は玄関子機30の呼び出し操作に基づいて作成される呼び出し情報を受信したときに、スピーカ41から呼び出し音を出力し、モニタ45に来訪者の映像を表示する。モニタ45は、例えば、タッチパネル式のモニタである。
通話ボタン43は、呼び出し操作がなされたロビーインターホン装置10又は玄関子機30との通話を開始および終了するためのボタンである。居住者は、インターホン親機40の通話ボタン43を押したときに、呼び出し操作が行われたロビーインターホン装置10又は玄関子機30を介して来訪者等と通話することができる。解錠ボタン44は、玄関ドア12の電気錠を解錠するためのボタンである。ロビーインターホン装置10との間の情報の送受信は、上述のように、玄関子機30を介してなされる。インターホン親機40は、玄関子機30と通信するための通信インターフェイスである第1通信部47Aを備える。第1通信部47Aには、玄関子機30から延びる通信ケーブルが接続されている。
インターホン親機40は、管理サーバ100から送信される第1情報に基づく第2情報を受信してモニタ45に表示させる。第2情報の表示形態は特に限定されないが、第2情報を居住者が確認して表示を閉じるまで、ホーム画面での表示を継続するなど、目立つように表示させることが好ましい。なお、呼び出しが行われたときには、第2情報を表示する画面が来訪者の映像を表示する画面に切り替えられる。インターホン親機40は、例えば、着信音の出力およびLEDの点滅により、第2情報の受信を居住者に知らせる。モニタ45には、上記確認ボタンが表示されてもよく、居住者が確認ボタンを押すと、既読通知がロビーインターホン装置10に送信される。
インターホン親機40は、さらに、住宅用火災警報器50等が火災等の異常を検知したときに、住宅用火災警報器50から異常発生情報を取得する。インターホン親機40は、住宅用火災警報器50から情報を受信するための通信インターフェイスである第2通信部47Bを備える。第2通信部47Bには、住宅用火災警報器50から延びる通信ケーブルが接続されている。インターホン親機40は、住宅用火災警報器50から異常発生情報を取得すると、玄関子機30を介してロビーインターホン装置10に当該異常発生情報(第3情報)を送信する。そして、異常発生情報(第4情報)は、ロビーインターホン装置10から管理サーバ100に送信される。
インターホン親機40は、ロビーインターホン装置10又は管理サーバ100に情報を登録するための入力部として機能する。居住者は、上述のように、インターホン親機40の操作により、物件管理に関わる情報の設定、登録、各種申請、届出などを行うことができる。管理サーバ100から送信された第1情報がアンケートである場合に、インターホン親機40の操作により、その回答を管理サーバ100に返信することもできる。なお、居住者が居住者自身又は関係者の連絡先をロビーインターホン装置10又は管理サーバ100に登録した場合、例えば、上記異常発生情報は登録された連絡先にも送信される。
以下、図3~図5のフローチャートを参照しながら、インターホンシステム1を利用した物件管理に関する制御プロセスの一例について説明する。
図3は、インターホンシステム1を利用した居住者への情報提供プロセスの一例を示す。ステップS1において、管理サーバ100からインターホンシステム1に向けて第1情報が送信されると、ロビーインターホン装置10の第1通信部14が第1情報を受信する(ステップS10)。第1通信部14は、受信した第1情報を制御部16に出力する。ステップS11において、制御部16は、第1情報がインターホン親機40に送信すべき情報であるか否かを判断する。この判断は、第1情報に含まれる宛先情報に基づいて行うことができる。
第1情報がロビーインターホン装置10で処理されるべき情報である場合、制御部16は、第1情報に基づく処理を実行する(ステップS12)。例えば、第1情報が玄関ドア12を解錠するための解錠情報である場合、ロビーインターホン装置10において、解錠情報の設定又は変更が行われる。
第1情報の送信先がインターホン親機40である場合、制御部16は、第1情報に含まれる宛先情報に基づき、玄関子機30を介して対応するインターホン親機40に第1情報に基づく第2情報を送信する。第2情報は、第1情報と同じものであってもよく、例えば、第1情報に含まれる宛先情報等が変更されたものであってもよい。
第2情報はロビーインターホン装置10の第2通信部15から無線通信により玄関子機30に送信され、インターホン親機40は、玄関子機30を介して第2情報を受信する(ステップS20)。インターホン親機40は、着信音の出力およびLEDの点滅により、第2情報の受信を居住者に知らせると共に、第2情報をモニタ45に表示させる(ステップS21)。かかる一連のプロセスにより、管理会社は、居住者に必要な情報を迅速に提供できる。
図4は、インターホンシステム1を利用した住戸3からの情報取得プロセスの一例を示す。ステップS30において、インターホン親機40からロビーインターホン装置10に向けて異常発生情報が送信されると、ロビーインターホン装置10の第2通信部15が異常発生情報を受信する(ステップS40)。第3情報の1つである異常発生情報は玄関子機30を介して第2通信部15に送信され、第2通信部15は受信した情報を制御部16に出力する。インターホン親機40から出力される異常発生情報の一例は、住宅用火災警報器50により検知される火災発生情報である。
ステップS41において、制御部16は、取得した異常発生情報に基づく第4情報を管理サーバ100に送信する。第4情報は、第3情報である異常発生情報と同じものであってもよく、例えば、異常発生情報に含まれる宛先情報等が変更されたものであってもよい。制御部16は、居住者、関係者の連絡先がロビーインターホン装置10のメモリ24に登録されている場合、この連絡先にも第4情報を送信する。
第4情報は、ロビーインターホン装置10の第1通信部14から管理サーバ100に送信される。管理サーバ100は、異常発生情報に基づく第4情報を受信すると(ステップS100)、この情報に基づく処理を実行する(ステップS101)。処理の具体例としては、警報音の出力、住戸3への安否確認情報の出力、消防署への通報が挙げられる。かかる一連のプロセスにより、管理会社は、物件に発生した異常を迅速に把握できる。
図5は、インターホンシステム1を利用した居住者の安否確認プロセスの一例を示す。ロビーインターホン装置10の制御部16は、非接触キー検知装置11によりカードキーが検知された認証日時の情報を取得し、最後の認証日時からの経過期間である非認証期間をカウントしている(ステップS50)。制御部16は、非認証期間が所定の閾値を超えた時点で(ステップS51)、インターホン親機40に安否確認情報を送信する(ステップS52)。安否確認情報の一例は、インターホン親機40のスピーカ41から出力される「異常ありませんか?」のような音声情報である。
安否確認情報に対して居住者から応答があった場合(ステップS53)、制御部16は異常なしと判断して安否確認プロセスを終了する。一方、ステップS53において、居住者からの応答が受信されない場合、制御部16は、安否確認要請を含む情報を管理サーバ100に送信する(ステップS54)。管理サーバ100により安否確認要請が受信されると、管理会社は、例えば、対象の居住者に電話し、必要により対象の住戸3を訪問して居住者の安否確認を行う。かかる一連のプロセスにより、管理会社は、居住者の安否を迅速に把握できる。
以上のように、インターホンシステム1によれば、外部システムでの一例である管理サーバ100と通信する第1通信部14と、玄関子機30と無線通信する第2通信部15とを備えるため、管理サーバ100との連携が容易である。また、ロビーインターホン装置10と玄関子機30が無線通信され、玄関子機30を介してロビーインターホン装置10とインターホン親機40の間で情報の送受信が行われる。このため、ロビーインターホン装置10と各住戸3の玄関子機30の間の配線工事が不要であり、当該システムは既存の物件にも容易に導入できる。言い換えると、既設のインターホンシステムがない集合施設に、インターホンシステム1を導入して管理サーバ100と連携させることが容易である。
また、第1通信部14および第2通信部15の機能により管理サーバ100から受信した情報を玄関子機30に送信する構成とすれば、インターホンシステム1を利用することにより、例えば、管理会社は現場に出向かなくても居住者に必要な情報を提供できる。このため、管理サービスの質を下げることなく、現場への訪問頻度を減らすことができ、管理負担が大きく低減される。
また、第1通信部14が管理サーバ100等から玄関ドア12の解錠情報を受信する構成とすれば、インターホンシステム1を利用することにより、管理会社は現場に出向かなくても、玄関ドア12の電気錠を解錠するパスワードを設定、変更できる。さらに、第2通信部15がインターホン親機40等の情報端末から出力された情報を玄関子機30から取得し、第1通信部14が当該情報を管理サーバ100に送信する構成とすれば、例えば、管理会社が住戸3で発生した異常事態を迅速に把握でき、居住者の安否確認を適切なタイミングで行うこともできる。
なお、上述の実施形態は、本開示の目的を損なわない範囲で適宜設計変更できる。例えば、上述の実施形態では、共用玄関2にロビーインターホン装置10と非接触式キー検知装置11が設置されているが、共用玄関にはカードリーダーを内蔵する集合玄関装置が設置されていてもよい。また、集合玄関装置は、顔認証システム、指紋認証システムなど、居住者を識別するための他のシステムを備えていてもよい。
図6および図7は、インターホンシステム1の変形例であるインターホンシステム1X,1Yを示す図である。図6に示すように、インターホンシステム1Xは、ロビーインターホン装置10と玄関子機30の無線通信を中継する無線ルータ70を備える点で、ロビーインターホン装置10と各玄関子機30がダイレクトに接続されるインターホンシステム1と異なる。この場合、ロビーインターホン装置10の第2通信部15から出力された情報は、無線ルータ70を介して玄関子機30に送信される。
インターホンシステム1Xは、例えば、大規模な集合住宅に好適である。集合住宅の規模が大きくなると、共用玄関2からの距離が遠い住戸3の玄関子機30には電波が届き難くなることが想定されるが、中継機として無線ルータ70を用いることにより、共用玄関2からの距離が遠い住戸3についても良好な通信状態を確保できる。無線ルータ70は、全ての玄関子機30とロビーインターホン装置10の通信を中継する必要はなく、共用玄関2からの距離、障害物の有無等に応じて適宜設置すればよい。
図7に示すように、インターホンシステム1Yは、ロビーインターホン装置10と玄関子機30の無線通信を中継する無線ルータ80を備える点で、インターホンシステム1Xと共通する。一方、無線ルータ80にルータ60から延びる通信ケーブルが接続され、無線ルータ80が管理サーバ100から第1情報を最初に取得する第1通信部を有する点で、インターホンシステム1Xと異なる。インターホンシステム1Yには、さらに、第1通信部を有さない無線ルータ70が設置されていてもよい。
無線ルータ80は、管理サーバ100から受信した第1情報に基づく第2情報を玄関子機30に直接送信してもよく、ロビーインターホン装置10に送信してもよい。第2情報が無線ルータ80から玄関子機30に直接送信される場合、第1情報には、例えば、宛先情報として玄関子機30のMACアドレスとIPアドレスが含まれている。第1通信部を有する無線ルータ80が設けられる場合も、管理サーバ100との情報の送受信をロビーインターホン装置10が統括的に管理するため、ロビーインターホン装置10を経由して管理サーバ100と玄関子機30との間の情報の送受信を行ってもよい。
1 インターホンシステム、2 共用玄関、3 住戸、10 ロビーインターホン装置11 非接触キー検知装置、12 玄関ドア、13 ロック装置、14,35A,47A 第1通信部、15,35B,47B 第2通信部、16,36,46 制御部、17,31,41 スピーカ、18,32,42 マイク、19 テンキー、20,33 呼出ボタン、21,45 モニタ、22,34 カメラ、23 プロセッサ、24 メモリ、25 第1処理部、26 第2処理部、27 第3処理部、30 玄関子機、40 インターホン親機、43 通話ボタン、44 解錠ボタン、50 住宅用火災警報器、60 ルータ、70,80 無線ルータ、100 管理サーバ

Claims (14)

  1. 集合施設の共用部に設けられた集合玄関装置と、
    前記集合施設に含まれる施設の前記共用部側に設けられ、かつ前記施設内の情報端末と通話するための玄関子機と、
    を備えるインターホンシステムであって、
    前記集合施設の外部に設けられた外部システムと通信する第1通信部と、
    前記玄関子機と無線通信する第2通信部と、
    をさらに備える、インターホンシステム。
  2. 前記第1通信部および前記第2通信部は、前記集合玄関装置に設けられている、請求項1に記載のインターホンシステム。
  3. 前記第2通信部は、前記第1通信部が前記外部システムから受信した第1情報に基づく第2情報を前記玄関子機に送信する、請求項1に記載のインターホンシステム。
  4. 前記第1情報は、複数の前記玄関子機および複数の前記情報端末から選択される少なくとも1つの情報送信先を特定するための宛先情報を含む、請求項3に記載のインターホンシステム。
  5. 第2通信部は、前記第1情報に基づいて通信方式を変更する、請求項3又は4に記載のインターホンシステム。
  6. 前記通信方式は、ユニキャスト、マルチキャスト、およびブロードキャストから選択される少なくとも1つを含む、請求項5に記載のインターホンシステム。
  7. 前記第1通信部は、前記第1情報として、前記共用部の玄関ドアを解錠するための解錠情報を受信する、請求項3~6のいずれか一項に記載のインターホンシステム。
  8. 前記解錠情報は、所定期間だけ有効な情報、および所定回数だけ有効な情報の少なくとも一方である、請求項7に記載のインターホンシステム。
  9. 前記第2通信部は、前記情報端末から出力された第3情報を前記玄関子機から取得し、
    前記第1通信部は、前記第3情報に基づく第4情報を前記外部システムに送信する、請求項1~8のいずれか一項に記載のインターホンシステム。
  10. 前記第3情報は、前記情報端末により取得された前記施設に関する異常発生情報を含む、請求項9に記載のインターホンシステム。
  11. 前記集合玄関装置は、前記第1通信部が受信した情報および前記第2通信部が前記玄関子機から受信した情報から選択される少なくとも1つの受信情報を出力する出力部を備える、請求項1~10のいずれか一項に記載のインターホンシステム。
  12. 前記集合玄関装置は、入力部を備え、前記入力部に入力された前記施設、前記情報端末、および前記施設に関連する人の識別情報から選択される少なくとも1つに基づいて、前記出力部に前記受信情報を出力する、請求項11に記載のインターホンシステム。
  13. 集合施設の共用部に設けられた集合玄関装置と、前記集合施設に含まれる施設の前記共用部側に設けられ、かつ前記施設内の情報端末と通話するための玄関子機とを備えるインターホンシステムを用いた制御方法であって、
    前記集合施設の外部に設けられた外部システムと通信して、前記外部システムから第1情報を受信するステップと、
    前記玄関子機との無線通信により、前記第1情報に基づく第2情報を前記玄関子機に送信するステップと、
    を含む、制御方法。
  14. 請求項13に記載の制御方法をコンピュータで実現するための制御プログラム。
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