(1)概要
以下の実施形態において説明する図1~5は、模式的な図であり、図1~5中の各構成要素の大きさや厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
本実施形態に係るインターホンシステム1は、1又は複数の機能(図3B参照:図示例では一例として機能F1~F3)を有するインターホンシステムである。以下では、インターホンシステム1は、例えば、マンション等の集合住宅(以下、施設4と呼ぶ)に適用される集合住宅用のインターホンシステムであることを想定する。ただし、インターホンシステム1は、集合住宅以外に、戸建住宅に適用されてもよい。あるいは、インターホンシステム1は、テナントビル、オフィスビル、公共施設、学校、病院、工場、若しくは介護施設等の非住宅施設等に適用されてもよい。
インターホンシステム1では、図1に示すように、施設4内の複数の住戸3の各々における情報端末TM1(インターホン装置:以下、親機10と呼ぶ)と、集合玄関子機11とが、制御装置12を介して通信を行う。本開示における「子機」は、集合玄関子機11、すなわち、ロビー等の集合住宅の共用部に設置される共用端末(ロビーインターホン)であることを想定する。ただし、本開示における「子機」は、集合玄関子機11だけでなく、各住戸3の外玄関に設置されている玄関子機(不図示)も含んでもよい。また集合玄関子機11は、例えば複数棟にわたって親機10との間で通信(例えば、通話、及び映像信号の送信等)を行うように構成されてもよい。インターホンシステム1は、制御部100(図2B参照)を備えている。ここでは、一例として、制御部100は、親機10に設けられていることを想定する。
制御部100は、1又は複数の機能のうち少なくとも1つの機能(図示例では機能F3)を、複数種類のアプリケーションAP1、AP2、・・・のうち少なくとも1つのアプリケーションと連携させるように、連携制御を実行する。複数種類のアプリケーションAP1、AP2、・・・は、プラットフォームシステム2にある。連携制御とは、プラットフォームシステム2に対する連携情報の送信及び受信のうち少なくとも一方に関する。
この構成によれば、インターホンシステム1は、プラットフォームシステム2に対する連携情報の送信及び受信のうち少なくとも一方に関する連携制御を実行する制御部100を備えている。そのため、インターホンシステム1が有する機能と、プラットフォームシステム2上のアプリケーションとの連携が容易に実現可能となる。そして、インターホンシステム1が本来的に有する様々な機能と、プラットフォームシステム2上のアプリケーションとの関連性及び応用性が高められ、ユーザ(例えば住人)の利便性の向上を図ることができる。
なお、インターホンシステム1と同様の機能は、制御方法、コンピュータプログラム、又はコンピュータプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化されてもよい。
(2)詳細
次に、本実施形態に係るインターホンシステム1及びプラットフォームシステム2の全体構成についてより詳細に説明する。
(2.1)インターホンシステムの全体構成
まず、インターホンシステム1の全体構成について、図1、図2A及び図2Bを参照しながら説明する。
インターホンシステム1は、上述した複数台(図示例では1つ)の親機10(情報端末TM1)、集合玄関子機11、及び制御装置12に加えて、第1サーバ装置13、ゲートウェイ14、電気錠システム15、及び携帯端末16を備えている(図2B参照)。
各親機10は、施設4の各住戸3内に設置されている住戸端末である。各親機10は、集合玄関子機11との間で通信(例えば、通話、及び映像信号の受信等)を行うように構成されている。各親機10は、集合玄関子機11の撮像部で撮影された映像を表示する表示部105(図5参照)を有している。親機10は、集合住宅の管理室及び多目的ルーム等にも設置されてもよい。多目的ルームは、例えば、集会場、ゲストルーム、キッズルーム、パーティールーム等の、集合住宅内の共用部施設である。なお、親機10の構成については、次の「(2.2)親機」の欄で詳しく説明する。
制御装置12は、集合玄関子機11と各親機10との間において、呼出制御を行い、信号を中継するように構成されている。制御装置12は、例えば、管理室に設置されている。制御装置12は、例えば、来訪者が集合玄関子機11を用いて親機10を呼び出したときに、集合玄関子機11と親機10との間で送受信される信号を中継する。
なお、インターホンシステム1は、複数台の玄関子機(不図示)を更に備えている。複数台の玄関子機の各々は、例えば、各住戸3の外玄関に設置されている。複数台の玄関子機は、複数台の親機10と一対一に対応するように、接続線により接続されている。各玄関子機は、対応する親機10との間で通信(例えば、通話、及び映像信号の送信等)を行うように構成されている。多目的ルーム等に設置されている親機10に対しては、玄関子機が接続されてなくてもよい。
集合玄関子機11は、親機10との間で通話を実現するための通話部(スピーカ及びマイクロホンを含む)を有している。また集合玄関子機11は、来訪者等の被写体を撮像するための撮像部(カメラ等)を有している。また集合玄関子機11は、例えばタッチパネル式の表示部から構成された、入力インタフェースを有している。その他にも集合玄関子機11は、操作者の押し操作を受け付ける複数の押しボタン(操作部)、親機10と通信するための通信インタフェース、赤外線の変化量を検出することによって人等を検出するセンサ、及びID照合部(非接触キーリーダー)等を有している。
集合玄関子機11は、種々のサービス情報を表示部に表示する、「お知らせ」機能を有してもよい。「お知らせ」機能は、主に来訪者向けではなく、ID照合キーを保有したIDカードを所有する住人向けのサービス情報を提供する機能である。住人が、例えば、集合玄関子機11のID照合部にIDカードをかざすことで、住戸玄関の施錠、解錠に関する情報、及び宅配物の有無、住戸内の警報発生状況等を確認することができる。
集合玄関子機11は、図1に示すように、第1幹線L11を介して、制御装置12に接続されている。制御装置12は、第2幹線L2及び複数の分岐線L0を介して、複数台の親機10に接続されている。具体的には、第2幹線L2には、複数台の分岐器(不図示)が挿入されており、第2幹線L2に対して、複数台の親機10を接続可能にする。本実施形態では、第2幹線L2から複数の分岐線L0に分岐しており、複数台の分岐器は、第2幹線L2における複数の分岐線L0の分岐点にそれぞれ設けられている。これにより、各親機10は、第2幹線L2に対して接続可能になる。
制御装置12は、第3幹線L3を介して、ゲートウェイ(装置)14に接続されている。ゲートウェイ14は、インターネット等の公衆回線網である通信ネットワーク(広域ネットワーク)NT1に接続されている。第1サーバ装置(サーバ装置)13は、通信ネットワークNT1上に接続されていて、制御装置12は、ゲートウェイ14を介して、第1サーバ装置13と通信可能である。したがって、各親機10は、インターホン回線(第2幹線L2及び分岐線L0)を経由して、第1サーバ装置13と通信可能である。以下、インターホン回線(幹線)を含むこの通信経路を、第1通信経路RT1と呼ぶこともある(図1参照)。第1幹線L11、第2幹線L2、分岐線L0及び接続線の各々は、例えば、ツイストペアケーブルからなる。
電気錠システム15は、集合玄関子機11の近傍にある共用玄関のドアの電気錠装置、及び電気錠制御装置等を有している。電気錠制御装置は、有線又は無線により、集合玄関子機11と通信可能に接続されている。例えば、集合玄関子機11のID照合部に、ID照合キーを有するIDカードをかざすことで、そのID照合キーに関する情報が、電気錠制御装置が有する認証部に送信される。認証部でID照合キーの認証に成功すれば、電気錠装置の錠前が解除される。また集合玄関子機11が、親機10からの解錠又施錠を要求する信号を受信すると、その旨を電気錠システム15に送信することで、電気錠装置の錠前が解錠又は施錠される。なお、認証部は、電気錠制御装置とは別体の、外部の認証サーバ装置でもよい。
携帯端末16は、例えば、各住人が携帯するスマートフォン等の情報端末である(図4参照)。携帯端末16には、親機10と無線通信可能とする専用のアプリケーションソフトがインストールされている。例えば、来訪者が、集合玄関子機11の操作部を通じて、所定の親機10の部屋番号を入力し、呼び出しボタンを押すと、当該親機10だけでなく、当該親機10が設置されている住戸3の住人が携帯する携帯端末16においても「呼び出し」が実行される。すなわち、親機10及び携帯端末16の両方において、来訪者の画像(静止画でも動画でもよい)が表示されると共に、呼出音が鳴動する。
なお、ここでは、上述の通り、第1サーバ装置13が、インターホンシステム1の構成要素の1つであることを想定する。ただし、第1サーバ装置13は、インターホンシステム1の構成要素ではなく、インターホンシステム1と通信可能なサーバ装置でもよい。
(2.2)親機
次に親機10の構成について説明する。親機10は、図2B及び図5に示すように、制御部100、取得部101、通話部102、通信部103、複数の押しボタン104(図2Bでは1つ)、表示部105、及びこれらを収容又は保持する筐体106を有している。なお、取得部101については「(2.5)通信経路」の欄で説明する。
制御部100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)及びメモリを主構成とするマイクロコントローラにて構成されている。そして、CPUがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、マイクロコントローラが制御部100として機能する。CPUが実行するプログラムは、ここではマイクロコントローラのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。制御部100は、取得部101、通話部102、及び通信部103等を制御するように構成されている。
通話部102は、スピーカ及びマイクロホン等を含み、集合玄関子機11及び玄関子機との間で通話を実現するための機能を有している。
通信部103は、集合玄関子機11と通信するための第1インタフェースと、機器20と通信するための第2インタフェースと、を有している。なお、通信部103は、さらに、玄関子機と通信するためのインタフェースも有している。
第1インタフェースは、制御装置12を介して、集合玄関子機11との間で双方向に通信可能に構成されている。第1インタフェースは、集合玄関子機11に対して通信信号を送信する。通信信号には、音声信号及び制御信号等が含まれている。また第1インタフェースは、集合玄関子機11から送信される通信信号を受信し、受信した通信信号を復調することで音声信号及び映像信号等を取得する。音声信号は、制御部100を介して、通話部102へ出力され、映像信号は、制御部100を介して、表示部105へ出力される。また親機10は、第1インタフェースを通じて、第1通信経路RT1による第1サーバ装置13との通信を行う。
第2インタフェースは、例えば有線により(無線でもよい)、機器20との間で双方向に通信可能に構成されている。以下、この通信経路を、第2通信経路RT2と呼ぶこともある(図1参照)。機器20は、例えば、住戸3内の種々の電気機器を管理するHEMS(Home Energy Management System)コントローラを想定する。機器20は、有線により(無線でもよい)、各住戸3内に設置されているルータ22と通信可能に構成されている。
一方、ルータ22は、図1に示すように、通信ネットワークNT1に接続されている。機器20は、ルータ22を介して、通信ネットワークNT1上に接続されている第2サーバ装置21との間で双方向に通信可能に構成されている。
ところで、親機10は、ルータ22(ルータ22とは別のルータでもよい)を介して、住人が携帯する携帯端末16に対して呼び出しに関する情報(呼出情報)を転送可能である。親機10は、第2インタフェースを通じて、第2通信経路RT2により、一旦機器20に呼出情報を送信し、機器20がルータ22に呼出情報を送信してもよい。ルータ22は、例えばWi-Fi(登録商標)等の無線通信方式により、住戸3の所定の領域内に存在する携帯端末16に呼出情報を送信する。
複数の押しボタン104は、住人等の押し操作を受け付ける、入力インタフェースである。複数の押しボタン104は、図5に示すように、通話を開始する通話ボタンP11、電気錠システム15の解錠を要求する解錠ボタンP12、及び表示部105上におけるメニュー表示の出力及び終了等の要求を受け付ける3つの丸ボタンP13を有している。また複数の押しボタン104は、表示部105の画面下において、左右に並んで配置された4つの機能ボタン(ファンクションキー)P14を更に有している。機能ボタンP14の詳細については、後述する。
表示部105は、例えばタッチパネル式の液晶ディスプレイから構成されている。表示部105は、集合玄関子機11で撮像された映像を表示するように構成されている。また表示部105は、丸ボタンP13のいずれかを押すと、メニュー画面に画面遷移し、住人等のタッチ操作によって種々の要求を受け付けるための複数の操作領域R1を画像表示するように構成されている。表示部105は、例えば、複数の操作領域R1を一覧として表示する。複数の操作領域R1は、一例として、呼び出し機能、通知閲覧機能、情報閲覧機能、各種設定機能、留守機能、防犯機能等の実行要求を受け付けるボタン式の領域を含む。また複数の操作領域R1は、アプリ連携機能の実行要求を受け付ける操作領域R10を含む。
その他にも、親機10は、集合玄関子機11からの映像信号を受けて、信号処理により映像信号に含まれる映像を処理するように構成された映像処理部や、携帯端末16との無線通信を行うための通信インタフェース等を有している。
(2.3)プラットフォームシステムの全体構成とその連携
ここでインターホンシステム1では、プラットフォームシステム2との連携を達成するために、親機10の制御部100は、「連携制御」を実行するように構成される。ここで言う「連携制御」とは、インターホンシステム1が有している複数の機能のうち少なくとも1つの機能を、複数種類のアプリケーションAP1、AP2、・・・のうち少なくとも1つのアプリケーションと連携させるための制御である。具体的には、「連携制御」とは、プラットフォームシステム2に対する「連携情報」の送信及び受信のうち少なくとも一方に関する制御である。親機10が、連携情報を送信する側になるか、連携情報を受信する側になるかは、連携の対象となる機能又はアプリケーションによって異なる。
ここではインターホンシステム1の複数の機能の数を、一例として3つ(すなわち機能F1~F3)として説明するが、機能の数は特に限定されない。インターホンシステム1が有している複数の機能は、以下に挙げる第1機能~第7機能を含んでもよい。
第1機能は、集合玄関子機11(呼び出しの呼出元)から親機10(呼び出しの呼出先となる情報端末TM1)への呼び出しに関する機能である。第2機能は、電気錠システム15の施解錠に関する機能である。第3機能は、親機10、集合玄関子機11及び携帯端末16における通話機能である。第4機能は、親機10、集合玄関子機11及び携帯端末16等における表示部の表示機能、及び操作部の操作機能である。第5機能は、集合玄関子機11における来訪者等の検知機能、撮像機能及び識別機能である。第6機能は、集合玄関子機11におけるIDカード等の認証機能である。第7機能は、住戸3内の防犯機能及び留守機能に関する機能である。
一方、複数種類のアプリケーションAP1、AP2、・・・は、プラットフォームシステム2にあるアプリケーションである。以下、プラットフォームシステム2の全体構成について説明する。
プラットフォームシステム2は、図2Aに示すように、例えば(上述した)第2サーバ装置21を備えている。なお、上述したHEMSコントローラ等に相当する機器20は、プラットフォームシステム2側の構成要素でもよいし、インターホンシステム1側の構成要素でもよい。以下では、一例として、機器20は、プラットフォームシステム2側の構成要素であることを想定して説明する(図2A参照)。機器20は、複数種類のアプリケーションAP1、AP2、・・・のいずれかを実行してもよい。なお、機器20が存在しない場合、第2サーバ装置21は、ルータ22を介して、直接インターホンシステム1の親機10と通信を行うように構成されてもよい。
またプラットフォームシステム2は、複数種類のアプリケーションAP1、AP2、・・・のいずれかを実行するための実行用アプリケーションソフト(実行用ソフト)がインストールされている、1又は複数のアプリ端末23を更に備えている。アプリ端末23は、例えば、住戸3の住人が携帯する情報端末(携帯端末16でもよい)である。
第2サーバ装置(機器管理サーバ装置)21は、通信ネットワークNT1上に接続されていて、各住戸3内のルータ22を介して、各住戸3内の機器20との間で双方向に通信可能に構成されている。以下、この通信経路を、第3通信経路RT3と呼ぶこともある(図1参照)。
第2サーバ装置21は、各住戸3内の機器20の設定情報を管理しており、特定の住戸3の機器20を特定可能である。設定情報は、例えば、機器20の固有の識別情報等を含む。設定情報は、親機10の識別情報も含んでもよい。本実施形態の第2サーバ装置21は、通信ネットワークNT1上に接続されている第1サーバ装置13との間で双方向に通信可能に構成されている。第2サーバ装置21は、第1サーバ装置13から、識別情報及び連携情報等の情報を受信してもよい。以下、この通信経路を、第4通信経路RT4と呼ぶこともある(図1参照)。
一方、第1サーバ装置13は、多数の施設4における、インターホンシステム1の親機10、制御装置12、集合玄関子機11、及び機器20等を集中管理するサーバ装置である。第1サーバ装置13は、複数種類のチャンネルCH1~CH50(図3Aのチャンネル一覧参照)を、連携ツールTL1(図3B参照)を用いて管理する。これらのチャンネルは、様々な企業や個人、団体等(以下、サービス提供者と呼ぶ)が提供又は運営するものであり、第1サーバ装置13は、これらのサービス提供者が管理する複数の外部サーバと通信可能となっている。第2サーバ装置21は、外部サーバの1つに相当してもよい。
連携ツールTL1は、2つ以上のアプリケーションにより実現されるサービスを連携させて一連の作業を自動化するサービス連携ツールである。連携ツールTL1は、例えば、IFTTT(IF This Then That)、又はMyThings(登録商標)等である。ここでは、1つの提供サービスを「チャンネル」と呼ぶ。図3Aでは、各チャンネルをアイコン表示している。各チャンネルは、1又は複数のアプリケーションを含み得る。そして、第1サーバ装置13には、サービス提供者より提供される、チャンネルCH1~50に関するアプリケーションソフト(管理用ソフト)が予めインストールされている。またチャンネルCH1~50に関するアプリケーションソフト(実行用ソフト)が、例えば住人等のユーザが携帯するアプリ端末23(携帯端末16でもよい)等にも予めインストールされていてもよい。ユーザは、例えば、チャンネルのサービス提供者が運営するウェブサイト等を通じて、適宜にダウンロードすることで実行用ソフトを取得してもよい。
ここでチャンネルCH50は、インターホンシステム1の機能F1~F3がチャンネル設定された、インターホンチャンネルであるとする。第1サーバ装置13は、チャンネルCH50に関する専用のアプリケーションソフト(管理用ソフト)がインストールされていて、チャンネルCH50を、他のチャンネルCH1~CH49と同様に、通信ネットワークNT1上にて公開している。
なお、図3Bの例では、チャンネルCH50の機能F3が、チャンネルCH1~CH3のチャンネル群GP1と、連携ツールTL1により連携(紐づけ)されているが、これは単なる一例である。例えば、機能単位ではなく、チャンネルCH50単位で、チャンネル群GP1と紐づけされてもよいし、チャンネルCH50の機能F1と、アプリケーションAP1とが、一対一で紐づけされてもよい。また紐づけは、住人等のユーザと、第1サーバ装置13を運営する運営者又はチャンネルの提供者等との間における契約状況等に応じて、ユーザが親機10又は機器20への操作により設定可能であってもよいし、第1サーバ装置13側で設定されるものでもよい。
第1サーバ装置13には、住人等のユーザとサービス提供者との契約状況に応じて、当該チャンネルに関するユーザアカウント情報(パスワード等も含む)も登録されている。例えば、ユーザが、複数のチャンネルに関する契約を締結していれば、第1サーバ装置13は、複数のチャンネルにそれぞれ対応したユーザアカウント情報を記憶する。
(2.4)連携例
以下、インターホンシステム1及びプラットフォームシステム2間における、幾つかの連携例を挙げならが、これらのシステムの動作説明を行う。これらの連携例は、単なる一例であり、特に限定されない。
(2.4.1)第1連携例
ここではインターホンシステム1の上述した第2機能(施解錠)と、プラットフォームシステム2上の、位置情報を提供するチャンネルにおけるアプリケーション(以下、「位置情報アプリ」と呼ぶ)との連携(第1連携例)について説明する。
第1連携例では、インターホンシステム1が、プラットフォームシステム2から連携情報を受信するケースである。連携情報は、親機10の制御部100が少なくとも1つの機能(ここでは第2機能)に関する規定の制御を実行するためのトリガーとなるトリガー情報を含む。制御部100は、プラットフォームシステム2に対する連携情報の「受信」に関する連携制御を実行する。要するに、制御部100は、プラットフォームシステム2から連携情報を受信し、連携情報の受信をトリガーとして規定の制御を実行する。第1連携例における規定の制御は、電気錠システム15における電気錠装置の錠前の施錠又は解錠である。
ここでは、例えばある住戸3の住人が携帯するアプリ端末23に、位置情報アプリに関する実行用ソフトがインストールされているものとする。実行用ソフトは、アプリ端末23の電源が投入されている間、常時バックグラウンドで動作してもよい。
アプリ端末23は、GPS(Global Positioning System)情報に基づいて、アプリ端末23を携帯している住人の現在の位置情報を取得し、当該位置情報を、第1サーバ装置13に連携情報(第1連携情報)として送信する。
第1サーバ装置13は、連携情報の送信元である住人のユーザアカウント情報から、住人の住戸3(の親機10及び機器20)を特定し、位置情報アプリと連携しているインターホンシステム1の機能を割り出す(ここでは第2機能)。そして、第1サーバ装置13は、チャンネルCH50における第2機能に関する管理用ソフトを起動して、第1連携情報に基づいて、住人が施設4から一定の距離以上に離れていると判断すると、第2連携情報に変換して親機10に送信する。本開示における「連携情報」は、第1連携情報と第2連携情報とから構成され、第1サーバ装置13は、いわば第1連携情報から親機10向けの第2連携情報に変換する変換機能を有していると言える。以下では、送信元から第1サーバ装置13に送信される連携情報を、第1連携情報と呼び、第1サーバ装置13から送信先に送信される連携情報を、第2連携情報と呼ぶこともある。
第1連携例における第2連携情報は、例えば、親機10及び機器20の少なくとも一方の識別情報、並びに、連携の対象機能が第2機能であるという情報(トリガー情報)等を含む。第1サーバ装置13は、第2連携情報を、第1通信経路RT1のルートで(制御装置12を介して)親機10に送信する。あるいは、第1サーバ装置13は、第4通信経路RT4-第3通信経路RT3-第2通信経路RT2のルートで親機10に送信してもよい。
一方、親機10の制御部100は、第2連携情報を受信すると、集合玄関子機11を介して、電気錠システム15に対して電気錠装置の錠前を施錠する制御信号を送信する。なお、ここで言う電気錠装置は、上述の通り、集合玄関子機11の近傍にある共用玄関のドアの電気錠装置であるが、制御部100は、第2連携情報を受信すると、住戸3のドアに設けられている電気錠装置に対して錠前を施錠する制御信号を送信してもよい。
ところで、住人が施設4から一定の距離以上に離れているという判定は、第1サーバ装置13で行われなくてもよく、アプリ端末23の実行用ソフトの動作内で、又は親機10側で行われてもよい。
第2連携例においては、例えば住人が外出する際に、電気錠装置の錠前を施錠する手間を省くことができ、住人の利便性が向上される。また施錠を行い忘れたとしても、自動で施錠制御が行われるので、施設4及び住戸3のセキュリティの低下を抑制できる。
なお、上述の例では、第2機能が解錠から施錠への切り替えに関するが、施錠から解錠への切り替えでもよい。例えば、位置情報アプリにおいて、位置情報の変化(ユーザの移動ベクトル)から住人が帰宅している最中であると判定されると、位置情報が電気錠装置の錠前付近を示した時に、電気錠装置の錠前が解錠されてもよい。
(2.4.2)第2連携例
ここではインターホンシステム1の第2機能(施解錠)と、プラットフォームシステム2上の、家電機器の電源管理を提供するチャンネルにおけるアプリケーション(以下、「家電アプリ」と呼ぶ)との連携(第2連携例)について説明する。
第2連携例では、インターホンシステム1が、プラットフォームシステム2へ、連携情報を送信するケースである。連携情報は、プラットフォームシステム2が少なくとも1つのアプリケーション(ここでは家電アプリ)に関する所定の制御を実行するためのトリガーとなるトリガー情報を含む。親機10の制御部100は、プラットフォームシステム2に対する連携情報の「送信」に関する連携制御を実行する。要するに、制御部100は、第2機能が実行されると、連携情報を生成してプラットフォームシステム2に送信する。そして、プラットフォームシステム2は、連携情報の受信をトリガーとして所定の制御を実行する。第2連携例における所定の制御は、住戸3内における家電機器のオフ制御(オン制御でもよい)である。
ここで住戸3には、1又は複数の家電機器に対してオフ又はオンの制御信号を、例えばWi-Fi(登録商標)等の無線通信方式により送信可能な管理ユニット(HEMSコントローラ等の機器20でもよい)が設置されているものとする。管理ユニットは、例えば有線により(無線でもよい)住戸3内に設置されているルータ22と通信可能に構成されている。管理ユニットには、家電アプリに関する実行用ソフトが予めインストールされている。この場合、管理ユニットは、プラットフォームシステム2の構成要素の1つである。
親機10は、例えば、電気錠システム15の電気錠装置の錠前が施錠された旨を示す信号を受信すると、第1連携情報を生成して第1サーバ装置13に送信する。第2連携例における第1連携情報は、例えば、親機10及び機器20の少なくとも一方の識別情報、並びに、連携の対象機能が第2機能であるという情報(トリガー情報)等を含む。なお、親機10は、住戸3のドアに設けられている電気錠装置の錠前が施錠された旨を示す信号を受信すると、第1連携情報を第1サーバ装置13に送信してもよい。親機10は、例えば、第1連携情報を、第1通信経路RT1のルートで(制御装置12を介して)第1サーバ装置13に送信する。あるいは、親機10は、第1連携情報を、第2通信経路RT2-第3通信経路RT3-第4通信経路RT4のルートでルータ22を経由して、第1サーバ装置13に送信してもよい。
第1サーバ装置13は、第1連携情報を受信すると、送信元の親機10と機器20とを特定し、第2機能と連携しているアプリケーションを割り出す(ここでは家電アプリ)。そして、第1サーバ装置13は、家電アプリに関する管理用ソフトを起動して、管理ユニット向けの第2連携情報を生成し、第1連携情報の送信元である住戸3内の管理ユニットに送信する。
第1サーバ装置13は、第2連携情報を、第4通信経路RT4-第3通信経路RT3のルートでルータ22を経由し、管理ユニットに送信する(管理ユニットが、機器20であればこのルートが望ましい)。あるいは、第1サーバ装置13は、第2連携情報を、第1通信経路RT1のルートで、親機10及びルータ22を経由し、管理ユニットに送信してもよい。
一方、管理ユニットは、第1サーバ装置13から第2連携情報を受信すると、管理ユニットの管理下にある1又は複数の家電機器に対して、電源をオフするように、制御信号を送信する。なお、家電機器は、管理ユニットと通信可能な通信機能を有した被制御負荷であり、例えば、照明負荷、及びエアコン等が想定される。
第2連携例においては、例えば住人が外出する際に、電気錠装置の錠前を施錠するだけで、1又は複数の家電機器の電源を一括でオフにすることができ、住人の利便性が向上される。また、家電機器の電源の切り忘れによる消費電力の増加を抑制できる。
上述した例では、第2機能が解錠から施錠への切り替えに関するが、施錠から解錠への切り替えでもよい。例えば、施錠から解錠への切り替えに連携して、照明負荷、及びエアコン等の家電機器の電源がオンになるように制御されてもよい。
(2.4.3)第3連携例
ここではインターホンシステム1の第1機能及び第5機能と、プラットフォームシステム2上の、プッシュ通知を提供するチャンネルにおけるアプリケーション(以下、「通知アプリ」と呼ぶ)との連携(第3連携例)について説明する。第1機能は、呼び出しに関し、第5機能は、来訪者の撮像に関する。
ここで言う「プッシュ通知」は、例えば住人等のユーザの能動的な操作を必要とすることなく情報を、ユーザが携帯するアプリ端末23に通知させるプッシュ型情報配信により配信される通知であることを想定する。アプリ端末23には、通知アプリに関する実行用ソフトがインストールされているものとする。実行用ソフトは、アプリ端末23の電源が投入されている間、常時バックグラウンドで動作してもよい。
第3連携例では、インターホンシステム1が、プラットフォームシステム2へ、連携情報を送信するケースである。連携情報は、プラットフォームシステム2が少なくとも1つのアプリケーション(ここでは通知アプリ)に関する所定の制御を実行するためのトリガーとなるトリガー情報を含む。制御部100は、第1機能及び第5機能が実行されると、連携情報を生成してプラットフォームシステム2に送信する。そして、プラットフォームシステム2は、連携情報の受信をトリガーとして所定の制御を実行する。第3連携例における所定の制御は、アプリ端末23へのプッシュ通知である。
親機10は、例えば、集合玄関子機11より呼び出しを受け、更に集合玄関子機11の撮像部にて撮像された来訪者の画像(例えば静止画)を受信すると、第1連携情報を生成して第1サーバ装置13に送信する。第3連携例における第1連携情報は、例えば、親機10及び機器20の少なくとも一方の識別情報、並びに、連携の対象機能が第1機能及び第5機能であるという情報(トリガー情報:呼び出しに関する呼出情報)等を含む。この時、来訪者の画像も、第1連携情報に含まれて第1サーバ装置13に送信されてもよい。親機10は、第2連携例と同様に、第1連携情報を、第1通信経路RT1のルート、又は第2通信経路RT2-第3通信経路RT3-第4通信経路RT4のルートで、第1サーバ装置13に送信してもよい。
第1サーバ装置13は、第1連携情報を受信すると、送信元の親機10と機器20とを特定し、第1機能及び第5機能と連携しているアプリケーションを割り出す(ここでは通知アプリ)。そして、第1サーバ装置13は、通知アプリに関する管理用ソフトを起動して、アプリ端末23向けの第2連携情報を生成し、第1連携情報の送信元である住戸3の住人が携帯するアプリ端末23に直接送信する。
アプリ端末23は、第1サーバ装置13から第2連携情報を受信すると、プッシュ通知により、通知情報を提示する。例えば、図4は、アプリ端末23(携帯端末16)が、表示部160上に通知情報を提示している様子を示している。具体的には、アプリ端末23は、表示部160上に、集合玄関子機11で撮像された画像と「お客様の来客がありました」というメッセージ情報とを出力する。なお、各住戸3の玄関子機が撮像部を搭載している場合、アプリ端末23は、玄関子機で撮像された画像と「お客様の来客がありました」というメッセージ情報とを出力してもよい。
第3連携例においては、例えば住人は、外出先においても来訪者があった旨を知ることができ、住人の利便性が向上される。
上述した例では、プッシュ通知により、通知情報が提示されるが、ユーザの能動的な操作を必要とする通知により通知情報が提示されてもよい。例えば、電子メールにより、アプリ端末23に通知されてもよいし、アプリ端末23から特定のウェブページにアクセスすることで、通知情報を閲覧できてもよい。
また上述した例では、第1機能及び第5機能と通知アプリとの連携であるが、第1機能及び第5機能のうちいずれか一方と通知アプリとの連携でもよい。また第5機能が、撮像に関する機能だけでなく識別に関する機能を含んでもよい。つまり、集合玄関子機11が、撮像された画像を用いた顔認証、又はID照合キーの照合等により、集合玄関子機11を操作する者の種類(住人の家族、知人、又は宅配業者等の類別)を識別する機能を有して、その判定結果が提示される通知情報に含まれてもよい。各住戸3の玄関子機が撮像部を搭載している場合、同様に、玄関子機が、顔認証又はID照合キーの照合等により、玄関子機を操作する者の種類を識別する機能を有して、その判定結果が、提示される通知情報に含まれてもよい。例えば第5機能(識別)と通知アプリとの連携により、「お子様が帰宅されました」といったメッセージ情報が、親が携帯するアプリ端末23に通知されてもよい。
ところで、集合玄関子機11で撮像された来訪者等の画像は、種々の認証処理における参照画像として活用されてもよい。すなわち、集合玄関子機11で取得した参照画像の蓄積を行い、他の認証用のアプリケーションとの連携を行うことで、その応用性が向上される。
(2.4.4)第4連携例
ここではインターホンシステム1の第4機能と、プラットフォームシステム2上の、特定のチャンネルにおけるアプリケーション(以下、「特定アプリ」と呼ぶ)との連携(第4連携例)について説明する。第4機能は、親機10、集合玄関子機11、及び携帯端末16等における表示部の表示機能、及び操作部の操作機能である。ここでは一例として、第4機能は、親機10における表示部105の表示機能及び操作機能である。
一方、特定アプリの種類は、ここでは特に限定されない。特定アプリは、例えば第1~第3連携例で説明した位置情報アプリ、家電アプリ、通知アプリ、又は他のアプリかもしれない。したがって、ここでは、特定アプリに関する動作説明は省略する。
第4連携例では、親機10は、図5に示すように、タッチパネル式の液晶ディスプレイから構成されている表示部105上に表示されるメニュー画面にて、例えば右上の位置に、連携専用の操作領域R10を画像表示する。操作領域R10は、住人からのタッチ操作により、特定アプリとのアプリ連携機能の実行要求を受け付ける。
すなわち、第4連携例では、インターホンシステム1が、プラットフォームシステム2へ、連携情報を送信するケースである。連携情報は、プラットフォームシステム2が少なくとも1つのアプリケーション(ここでは特定アプリ)に関する所定の制御を実行するためのトリガーとなるトリガー情報を含む。
親機10の制御部100は、表示部105上に操作領域R10を表示している時に(表示機能の実行時)操作領域R10へのタッチ操作を受け付けると(第4機能の実行)、連携情報を生成してプラットフォームシステム2に送信する。そして、プラットフォームシステム2は、連携情報の受信をトリガーとして、特定アプリに関する所定の制御を実行する。第4連携例における第1連携情報は、例えば、親機10及び機器20の少なくとも一方の識別情報、並びに、連携の対象機能が第4機能であるという情報(トリガー情報)等を含む。親機10は、第2連携例と同様に、第1連携情報を、第1通信経路RT1のルート、又は第2通信経路RT2-第3通信経路RT3-第4通信経路RT4のルートで、第1サーバ装置13に送信してもよい。
上述した例では、第4機能は、親機10における表示部105の表示機能及び操作機能であるが、親機10における複数の押しボタン104(操作部)の操作機能でもよい。例えば、表示部105の画面下の4つの機能ボタンP14は、左から順に、第1特定アプリ、第2特定アプリ、第3特定アプリ、及び第4特定アプリと、それぞれ、連携するように設定されてもよい。要するに、住人等のユーザが、一番左の機能ボタンP14を押すと、親機10は、第1特定アプリの実行要求を受け付けて、プラットフォームシステム2へ連携情報を送信してもよい。
第4連携例においては、例えば住人は、親機10の表示部105又は機能ボタンP14により、特定アプリの実行要求を行うことができるので、住人の利便性が向上される。
上述した例では、親機10が、プラットフォームシステム2へ連携情報を送信するケースであるが、プラットフォームシステム2から連携情報を受信してもよい。すなわち、特定アプリの実行に連携して、親機10が、第1サーバ装置13から第2連携情報を受信すると、特定アプリに関する情報を、表示部105にメッセージ表示させてもよい。例えば、特定アプリが、第1連携例で説明した位置情報アプリであれば、表示部105に「お父さんがもうすぐ帰宅します」等のメッセージ情報が表示されてもよい。特定アプリが、宅配ボックスに関する情報を提供するアプリケーションであれば、表示部105に「荷物が届きました」等のメッセージ情報が表示されてもよい。
あるいは、図5に示すように、押しボタン104のいずれか(図示例では中央の丸ボタンP13)を点灯(連続点灯でも点滅点灯でもよい)させる等により通知してもよい。例えば、特定アプリが天気予報に関する情報を提供するアプリケーションであれば、雨天が予想される場合に、丸ボタンP13が、オレンジ色に点滅点灯してもよい。この場合、住人は、親機10に対して操作を行うことなく、気象情報を得ることができる。
また、第4連携例における親機10の表示部105は、他の情報端末の表示部等に置き換えられてもよい。すなわち、携帯端末16の表示部160に、「荷物が届きました」等のメッセージ情報が表示されてもよい。
ところで、特定アプリが、火災、台風、地震、又は津波等の「特定の事象」に関する速報(事象情報)を提供するアプリケーションであれば、表示部105又は通話部102等より、特定の事象に関する警報情報の通知が行われてもよい。なお、インターホンシステム1が自動火災報知設備等を備えている場合、施設4内で発生する「火災」は、インターホンシステム1側の機能でもよい。すなわち、インターホンシステム1が、火災報知に関する機能を有していれば、トリガー情報は、事象情報として、火災情報を含んでもよい。またインターホンシステム1が防犯機能(第7機能)を有していれば、トリガー情報は、事象情報として、防犯情報を含んでもよい。
「防犯」に関して、インターホンシステム1が侵入者等を検知する防犯システムを備えている場合には、親機10が連携情報を送信する側になる。インターホンシステム1が防犯に関する通知を提供するアプリケーションと連携する場合には、親機10が連携情報を受信する側となる。
(2.5)通信経路
ところで、例えば施設4が新築の集合住宅であり、施設4に新たにインターホンシステム1が導入される場合について、図1の第1~第4通信経路RT1~RT4を用いて説明する。以下、プラットフォームシステム2の第2サーバ装置21は、既に第1サーバ装置13と双方向に通信可能な状態にあるとする。すなわち、第4通信経路RT4による通信は、予め確立されているものとする。
例えば、ある施設4へインターホンシステム1を新たに導入する際、施工者の施工作業によって、まず、インターホン回線(幹線)を含む第1通信経路RT1が開通される。また、施工者の施工作業により、親機10及び機器20間における、第2通信経路RT2が開通される。この段階(住人の入居前の段階)で、各住戸3における機器20から、親機10、制御装置12、ゲートウェイ14を通って第1サーバ装置13へデータ通信を行うことは可能となる。
ただし、第3通信経路RT3は、通信線(インターネット回線)に関する施工作業がたとえ完了していたとしても、実際に住人が入居してプロバイダ契約(通信契約)が成されるまでは、未開通状態にある。要するに、インターホンシステム1の導入直後、「機器20が外部の通信ネットワークNT1に対して未接続の環境下にある」という第1条件と「機器20がインターホンシステム1と通信可能に接続されている環境下にある」という第2条件とを満たす状態にある。
本実施形態の親機10は、機器20に関する設定情報(機器20の識別ID等を含む)を、機器20から取得する取得部101(図2B参照)を備えている。取得部101は、通信インタフェースである。なお、通信部103の第2インタフェースが、取得部101の機能を兼ねてもよい。
機器20は、第1条件及び第2条件を満たす場合に、設定情報を親機10に出力する。そして、親機10の制御部100は、第1条件及び第2条件を満たす場合に、取得した設定情報をプラットフォームシステム2に対して送信する。すなわち、プラットフォームシステム2の第2サーバ装置21は、第1条件及び第2条件を満たす場合に、第1通信経路RT1-第4通信経路RT4のルートで、機器20の設定情報を、インターホンシステム1の導入直後に取得することができる。言い換えると、各住戸3に対して住人が入居する前の段階から、第2サーバ装置21は、施設4内の全ての機器20に関する設定情報を取得することができる。
つまり、施設4にインターホンシステム1を導入する施工時に、第3通信経路RT3を利用する通信契約が成されていなくても、機器20に関する設定情報を、事前にプラットフォームシステム2に対して送信できる。したがって、住人が入居して、実際に第3通信経路RT3を利用する通信契約が成された時に、住人自身等がプラットフォームシステム2に対して機器20の設定情報を設定する等の煩雑な手間が省ける。
なお、プラットフォームシステム2側においては、第1条件が不成立になると、すなわち、第3通信経路RT3が開通すると、設定情報に基づいて、通信ネットワークNT1による機器20との通信を実行することが可能となる。
(2.6)利点
このように本実施形態のインターホンシステム1は、プラットフォームシステム2に対する連携情報の送信及び受信のうち少なくとも一方に関する連携制御を実行する制御部100を備えている。そのため、インターホンシステム1が有する機能と、プラットフォームシステム2上のアプリケーションとの連携が容易に実現可能となる。そして、インターホンシステム1が本来的に有する様々な機能と、プラットフォームシステム2上のアプリケーションとの関連性及び応用性が高められ、ユーザ(例えば住人)の利便性の向上を図ることができる。
また親機10の制御部100は、制御装置12及び第1サーバ装置13を介した第1通信経路RT1を用いて、連携制御を実行することができる。そのため、インターホン回線(幹線)を用いた連携を容易に実現可能となる。
特に、インターホンシステム1の導入直後、第3通信経路RT3を利用する通信契約が成されていなくても、第1通信経路RT1を用いることで、プラットフォームシステム2との連携に関する設定が容易に実現可能となる。
(3)変形例
上記実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、上記実施形態に係るインターホンシステム1と同様の機能は、インターホンシステム1の制御方法、コンピュータプログラム、又はコンピュータプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化されてもよい。またプラットフォームシステム2と同様の機能は、プラットフォームシステム2の制御方法、コンピュータプログラム、又はコンピュータプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化されてもよい。
以下、上記実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。なお、以下では、上記実施形態を「基本例」と呼ぶこともある。
本開示におけるインターホンシステム1の制御部100は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における制御部100としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。
またインターホンシステム1の親機10における複数の機能が、1つの筐体に集約されていることは親機10に必須の構成ではない。例えば、親機10の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。さらに、制御部100等、親機10の少なくとも一部の機能は、例えば、クラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。反対に、上記実施形態のように、親機10の全ての機能が、1つの筐体に集約されていてもよい。
基本例では、インターホンシステム1が、通信ネットワークNT1上に接続された第1サーバ装置13を備えている。また基本例では、親機10が、施設4の外にある第1サーバ装置13との通信を行うことから、いわばグローバル連携とも言える。しかし、本開示における「連携」は、グローバル連携に限定されない。「連携」は、例えば、親機10と各住戸3内又は施設4内の機器(例えば機器20)との間で直接行われるローカル連携でもよい。
ローカル連携に関して、連携ツールTL1が機器20内に登録されてもよい。親機10の制御部100は、1又は複数の機能のうち少なくとも1つの機能を、プラットフォームシステム2の機器20の「特定機能」と連携させるように、連携制御を実行する。例えば、基本例の第2連携例で言えば、親機10は、第2機能(施錠)が実行されると、機器20に連携情報を送信することで、機器20は、住戸3内の家電機器に対してオフ制御を行ってもよい。また親機10は、第2機能(解錠)が実行されると、機器20は、親機10に連携情報を送信することで、機器20は、エアコン等の家電機器に対してオン制御を行ってもよい。
またローカル連携に関して、親機10は、機器20上で特定機能が実行されることに伴い、機器20から連携情報を受信すると、基本例で説明した第1~第7機能等が実行されてもよい。
またローカル連携は、一度、第1サーバ装置13又は第2サーバ装置21を経由して行われてもよい。例えば、第2サーバ装置21で、機器20の設定情報等を管理する必要があるかもしれない。その場合に、親機10は、連携情報を一度第2サーバ装置21に送り、第2サーバ装置21から機器20に送られて、機器20で第1連携情報から第2連携情報への変換が行われてもよい。機器20の設定情報を第2サーバ装置21で管理する必要がある場合、インターホンシステム1の導入直後であっても、第1通信経路RT1-第4通信経路RT4を用いることで、設定情報をプラットフォームシステム2に対して送信してもよい。
基本例では、制御部100は、親機10に設けられている。しかし、制御部100に相当する機能が、親機10以外の端末、例えば集合玄関子機11に設けられていてもよい。すなわち、集合玄関子機11が、第1通信経路RT1を用いて、プラットフォームシステム2と連携を行うように構成されてもよい。また、電気錠システム15の電気錠制御装置が、第1通信経路RT1を用いて、プラットフォームシステム2と連携を行うように構成されてもよい。
基本例では、アプリ端末23が、スマートフォン等の携帯端末16であることを想定していた。しかし、アプリ端末23は、例えば、住人等のユーザとの対話機能を持つロボットでもよい。ロボットが「荷物が届きました」等の音声メッセージを出力してもよい。
基本例では、インターホンシステム1の第1サーバ装置13と、プラットフォームシステム2の第2サーバ装置21の、2つのサーバ装置が、通信ネットワークNT1上に接続されている。しかし、これらの2つのサーバ装置の機能の全てが、1つのサーバ装置に集約されてもよいし、更に3つ以上のサーバ装置に分散されてもよい。要するに、第4通信経路RT4は、無くてもよいし、多数経路存在してもよい。
基本例では、連携ツールTL1が第1サーバ装置13に登録されている。また上述した変形例では、連携ツールTL1が機器20に登録されている。しかし、連携ツールTL1は、第2サーバ装置21に登録されていてもよいし、あるいは親機10等に登録されていてもよい。
(4)まとめ
以上説明したように、第1の態様に係るインターホンシステム(1)は、1又は複数の機能を有するインターホンシステムである。インターホンシステム(1)は、制御部(100)を備える。制御部(100)は、1又は複数の機能(F1~F3)のうち少なくとも1つの機能を、複数種類のアプリケーション(AP1、AP2、・・・)のうち少なくとも1つのアプリケーションと連携させるように、連携制御を実行する。複数種類のアプリケーション(AP1、AP2、・・・)は、プラットフォームシステム(2)にある。連携制御とは、プラットフォームシステム(2)に対する連携情報の送信及び受信のうち少なくとも一方に関する。第1の態様によれば、インターホンシステム(1)が有する機能と、プラットフォームシステム(2)上のアプリケーションとの連携が容易に実現可能となる。そして、インターホンシステム(1)が本来的に有する様々な機能と、プラットフォームシステム(2)上のアプリケーションとの関連性及び応用性が高められ、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
第2の態様に係るインターホンシステム(1)に関して、第1の態様において、連携情報は、トリガー情報を含むことが好ましい。トリガー情報は、プラットフォームシステム(2)が上記少なくとも1つのアプリケーションに関する所定の制御を実行するためのトリガーとなる。制御部(100)は、プラットフォームシステム(2)に対する連携情報の送信に関する連携制御を実行する。第2の態様によれば、インターホンシステム(1)からプラットフォームシステム(2)への連携が容易に実現可能となる。
第3の態様に係るインターホンシステム(1)は、第2の態様において、トリガー情報は、以下の通りであることが好ましい。すなわち、トリガー情報は、呼び出しの呼出先となる情報端末(TM1)の呼び出しに関する呼出情報、及び、情報端末(TM1)が取得する、特定の事象に関する事象情報のうち、少なくとも一方を含むことが好ましい。第3の態様によれば、情報端末(TM1)からプラットフォームシステム(2)への連携が容易に実現可能となる。
第4の態様に係るインターホンシステム(1)に関して、第1~第3の態様のいずれか1つにおいて、連携情報は、制御部(100)が上記少なくとも1つの機能に関する規定の制御を実行するためのトリガーとなるトリガー情報を含むことが好ましい。制御部(100)は、プラットフォームシステム(2)に対する連携情報の受信に関する連携制御を実行することが好ましい。第4の態様によれば、プラットフォームシステム(2)からインターホンシステム(1)への連携が容易に実現可能となる。
第5の態様に係るインターホンシステム(1)は、第1~第4の態様のいずれか1つにおいて、制御装置(12)を備えることが好ましい。制御装置(12)は、呼び出しの呼出先となる複数の情報端末(TM1)と呼び出しの呼出元となる集合玄関子機(11)との間の通信を制御することが好ましい。制御部(100)は、上記少なくとも1つの機能を上記少なくとも1つのアプリケーションと連携させるように、制御装置(12)を介して、連携制御を実行することが好ましい。第5の態様によれば、インターホン回線(幹線)を用いた連携を容易に実現可能となる。例えば、第3通信経路(RT3)を利用する通信契約が成されていなくても、プラットフォームシステム(2)との連携が容易に実現可能となる。
第6の態様に係るインターホンシステム(1)は、第1~第5の態様のいずれか1つにおいて、制御部(100)は、以下のように構成されることが好ましい。すなわち、制御部(100)は、上記少なくとも1つの機能を上記少なくとも1つのアプリケーションと連携させるように、インターホンシステム(1)と通信可能なサーバ装置(第1サーバ装置13)を介して、連携制御を実行することが好ましい。第6の態様によれば、サーバ装置(第1サーバ装置13)を介することで、プラットフォームシステム(2)との連携が更に容易に実現可能となる。
第7の態様に係るインターホンシステム(1)は、第6の態様において、制御装置(12)を更に備えることが好ましい。制御装置(12)は、呼び出しの呼出先となる複数の情報端末(TM1)と呼び出しの呼出元となる集合玄関子機(11)との間の通信を制御することが好ましい。制御部(100)は、サーバ装置(第1サーバ装置13)及び制御装置(12)を介して、連携制御を実行することが好ましい。第7の態様によれば、インターホン回線(幹線)を用いた連携が更に容易に実現可能となる。
第8の態様に係るインターホンシステム(1)は、第1~第7の態様のいずれか1つにおいて、取得部(101)を、更に備えることが好ましい。取得部(101)は、複数種類のアプリケーション(AP1、AP2、・・・)のいずれかを実行する機器(20)に関する設定情報を、機器(20)から取得することが好ましい。制御部(100)は、第1条件及び第2条件を満たす場合に、取得した設定情報をプラットフォームシステム(2)に対して送信することが好ましい。第1条件とは、機器(20)が外部の通信ネットワーク(NT1)に対して未接続の環境下にあることである。第2条件とは、機器(20)がインターホンシステム(1)と通信可能に接続されている環境下にあることである。第8の態様によれば、施設4にインターホンシステム(1)を導入する施工時に、例えば第3通信経路(RT3)を利用する通信契約が成されていなくても、機器(20)に関する設定情報を、事前にプラットフォームシステム(2)に対して送信できる。したがって、実際に第3通信経路(RT3)を利用する通信契約が成された時に、住人自身等がプラットフォームシステム(2)に対して設定情報を設定する等の煩雑な手間が省ける。
第9の態様に係るインターホンシステム(1)は、1又は複数の機能を有するインターホンシステムである。インターホンシステム(1)は、制御部(100)と、取得部(101)と、を備える。制御部(100)は、1又は複数の機能のうち少なくとも1つの機能を、プラットフォームシステム(2)にある特定機能と連携させるように、連携制御を実行する。連携制御とは、プラットフォームシステム(2)に対する連携情報の送信及び受信のうち少なくとも一方に関する。取得部(101)は、特定機能を実行する機器(20)に関する設定情報を、機器(20)から取得する。制御部(100)は、第1条件及び第2条件を満たす場合に、取得した設定情報をプラットフォームシステム(2)に対して送信する。第1条件とは、機器(20)が外部の通信ネットワーク(NT1)に対して未接続の環境下にあることである。第2条件とは、機器(20)がインターホンシステム(1)と通信可能に接続されている環境下にあることである。第9の態様によれば、施設4にインターホンシステム(1)を導入する施工時に、例えば第3通信経路(RT3)を利用する通信契約が成されていなくても、機器(20)に関する設定情報を、事前にプラットフォームシステム(2)に対して送信できる。したがって、実際に第3通信経路(RT3)を利用する通信契約が成された時に、住人自身等がプラットフォームシステム(2)に対して設定情報を設定する等の煩雑な手間が省ける。
第10の態様に係るプラットフォームシステム(2)は、第8の態様又は第9の態様におけるインターホンシステム(1)と連携する機器(20)を備える。機器(20)は、第1条件及び第2条件を満たす場合に、設定情報をインターホンシステム(1)に出力する。第10の態様によれば、例えば、住人自身が設定情報を設定する等の煩雑な手間が省けるプラットフォームシステム(2)を提供できる。
第11の態様に係るプラットフォームシステム(2)は、第10の態様において、機器(20)を管理する機器管理サーバ装置(第2サーバ装置21)を更に備えることが好ましい。機器管理サーバ装置(第2サーバ装置21)は、第1条件及び第2条件が満たす場合に、インターホンシステム(1)を介して機器(20)から設定情報を取得することが好ましい。また機器管理サーバ装置(第2サーバ装置21)は、第1条件が不成立になると、設定情報に基づいて、外部の通信ネットワーク(NT1)による機器(20)との通信を実行することが好ましい。第11の態様によれば、例えば、住人自身が機器管理サーバ装置(第2サーバ装置21)に対して設定情報を設定する等の煩雑な手間が省ける。
第12の態様に係る制御方法は、1又は複数の機能を有するインターホンシステム(1)の制御方法である。制御方法は、連携制御ステップを含む。連携制御ステップにて、1又は複数の機能のうち少なくとも1つの機能を、複数種類のアプリケーション(AP1、AP2、・・・)のうち少なくとも1つのアプリケーションと連携させるように、連携制御を実行する。複数種類のアプリケーション(AP1、AP2、・・・)は、プラットフォームシステム(2)にある。連携制御とは、プラットフォームシステム(2)に対する連携情報の送信及び受信のうち少なくとも一方に関する。第12の態様によれば、インターホンシステム(1)が本来的に有する様々な機能と、プラットフォームシステム(2)上のアプリケーションとの関連性及び応用性が高められ、ユーザの利便性の向上を図ることが可能な制御方法を提供できる。
第13の態様に係る制御方法は、1又は複数の機能を有するインターホンシステム(1)の制御方法である。制御方法は、連携制御ステップと、取得ステップと、送信ステップと、を含む。連携制御ステップにて、1又は複数の機能のうち少なくとも1つの機能を、プラットフォームシステム(2)にある特定機能と連携させるように、連携制御を実行する。連携制御とは、プラットフォームシステム(2)に対する連携情報の送信及び受信のうち少なくとも一方に関する。取得ステップにて、特定機能を実行する機器(20)に関する設定情報を、機器(20)から取得する。送信ステップにて、第1条件及び第2条件を満たす場合に、取得した設定情報をプラットフォームシステム(2)に対して送信する。第1条件とは、機器(20)が外部の通信ネットワーク(NT1)に対して未接続の環境下にあることである。第2条件とは、機器(20)がインターホンシステム(1)と通信可能に接続されている環境下にあることである。第13の態様によれば、インターホンシステム(1)が本来的に有する様々な機能と、プラットフォームシステム(2)上のアプリケーションとの関連性及び応用性が高められ、ユーザの利便性の向上を図ることが可能な制御方法を提供できる。
第14の態様に係るプログラムは、コンピュータシステムに、第12の態様又は第13の態様における制御方法を実行させる。第14の態様によれば、ユーザの利便性の向上を図ることが可能な機能を提供できる。
第2~11の態様に係る構成については、インターホンシステム(1)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。