JP2019186697A - インターホンシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】認証が成功した場合のセキュリティの利便性を向上させることが可能なインターホンシステムを提供する。【解決手段】インターホンシステム1は、施設の出入口に設置され、来訪者を撮影するカメラを備えた玄関子機2と、施設内に位置し、玄関子機と通信可能に構成された複数の居室親機3−A、3−B、通知モニター6および複数の情報端末7−A、7−Bと、玄関子機および複数の通知装置と通信可能に構成され、玄関子機のカメラにて撮影された来訪者の映像データの認証を行う管理用制御装置5と、を備える。管理用制御装置は、施設利用者に関連する来訪者情報を記憶する記憶部を有し、記憶部に記憶された来訪者情報に基づいて映像データの認証を行い、認証が成功した場合には、複数の通知装置のうち来訪者に関連する施設利用者に関連付けられた通知装置にのみ認証結果を通知する。【選択図】図1

Description

本発明は、インターホンシステムに関するものである。
老人ホームまたは介護施設等の施設に備えられているインターホンシステムでは、セキュリティの強化等の理由から、施設の出入口(玄関)の外側に設置される玄関子機のカメラで来訪者を撮影する場合がある。そのシステムでは、撮影した映像データと登録済みの顔データとを管理用制御装置で照合して来訪者の顔認証を行い、施設内に設置された居室親機に顔認証結果を通知し、居室親機で顔認証の結果に応じた所定の呼出音やアラームを発生することができる。施設内職員は、この所定の呼出音に基づいて居室親機のモニターに表示される来訪者の映像データを確認し、居室親機を操作して玄関のドアに取り付けられている電気錠を解錠する。
このようなインターホンシステムでは、さらに、セキュリティの利便性の向上等の理由から、顔認証が成功した場合には、玄関のドアに取り付けられている電気錠を自動に解錠すると共に、顔認証結果を居室親機に通知するものが提案されている。
特開2010−74458号公報
しかしながら、このようなインターホンシステムでは、居室親機は、施設内に複数配置される場合がある。しかしその場合には、顔認証結果の通知は、全ての居室親機に対して行われることになるため、依然としてセキュリティの利便性に改善の余地があった。
そこで、本発明は、認証が成功した場合のセキュリティの利便性を向上させることが可能なインターホンシステムを提供する。
上記目的を達成するために、本発明のインターホンシステムは、
施設の出入口に設置され、来訪者を撮影するカメラを備えた子機と、
施設内に位置し、前記子機と通信可能に構成された複数の通知装置と、
前記子機および前記複数の通知装置と通信可能に構成され、前記子機のカメラにて撮影された来訪者の映像データの認証を行う認証装置と、を備え、
前記認証装置は、施設利用者に関連する来訪者情報を記憶する記憶部を有し、前記記憶部に記憶された前記来訪者情報に基づいて前記映像データの認証を行い、前記認証が成功した場合には、前記複数の通知装置のうち前記来訪者に関連する施設利用者に関連付けられた通知装置にのみ認証結果を通知する、インターホンシステム。
上記構成によれば、施設内職員は、来訪者に関連する施設利用者に関連付けられた通知装置にて認証結果を確認する。このため、全ての通知装置に認証結果が通知されて何れかの施設内職員が何れかの通知装置において認証結果を確認する場合と比べて、来訪者に関連した適切な通知装置により認証結果を確認して対応することができるので、セキュリティの利便性が向上する。
また、本発明のインターホンシステムにおいて、
前記認証装置は、前記記憶部に、前記施設利用者が通常利用する場所の情報および/または前記施設利用者のリアルタイムの位置情報を含む施設利用者情報と、前記複数の通知装置の位置情報を含む通知装置情報と、をさらに記憶し、
前記認証装置は、前記認証が成功した場合には、前記施設利用者情報および前記通知装置情報に基づいて、前記施設利用者が通常利用する場所に位置する通知装置および/または前記施設利用者のリアルタイムの位置の近傍に位置する通知装置にのみ認証結果を通知する。
上記構成によれば、施設利用者が通常利用する場所を予め登録する、又は、施設利用者の位置を所定時間毎若しくは移動するたびに登録しておき、登録した場所に位置する又は登録した位置の近傍に位置する通知装置に対してのみ認証結果の通知を行う。このため、施設内職員は、来訪者に関連する施設利用者がいる場所で認証結果を確認することができ、来訪者に対して迅速な対応を行うことができる。
また、本発明のインターホンシステムにおいて、
前記認証は、顔認証、虹彩認証、または、指静脈パターン認証であり、
前記来訪者情報は、来訪者の顔データ、虹彩データ、または、指静脈パターンデータを含む。
上記構成によれば、顔認証、虹彩認証、または、指静脈パターン認証のうち、施設に適した認証システムを用いることができる。
また、本発明のインターホンシステムにおいて、
前記施設の出入口に設置された電気錠をさらに備え、
前記認証装置は、前記認証が成功した場合には、電気錠の解錠制御を行う。
上記構成によれば、認証が成功した場合には電気錠が自動に解錠されるため、施設内職員は電気錠の解錠動作を行う必要がなく、セキュリティの利便性が向上する。
また、本発明のインターホンシステムにおいて、
車両ナンバープレートを撮影するカメラをさらに備え、
前記来訪者情報は、前記来訪者が使用する車両ナンバーデータを含み、
前記認証装置は、前記車両ナンバーデータに基づいて前記車両ナンバープレートの映像データの認証を行い、前記認証が成功した場合には、前記来訪者に関連する施設利用者に関連付けられた通知装置にのみ認証結果を通知する。
上記構成によれば、来訪者が車両を駐車する時点で認証を行うことができるため、施設内職員は、より早く来訪者の存在を把握することができる。
また、本発明のインターホンシステムにおいて、
前記通知装置は、前記施設内に設置された親機、モニター若しくはスピーカー、又は、前記施設内に居る施設内職員の情報端末である。
上記構成によれば、施設内職員は、施設内にすでに設置されている機器(親機、モニター若しくはスピーカー)や、所持している情報端末を利用して、認証の通知を受け取ることができるため、新たな設備の追加やそれによる費用の増加を防ぐことができる。
本発明のインターホンシステムによれば、認証が成功した場合のセキュリティの利便性を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係るインターホンシステムの概略構成図である。 図1のインターホンシステムが備える玄関子機の機能ブロック図である。 図1のインターホンシステムが備える居室親機の機能ブロック図である。 図1のインターホンシステムが備える電気錠の機能ブロック図である。 図1のインターホンシステムが備える管理用制御装置の機能ブロック図である。 図5の管理用制御装置の来訪者情報テーブルの一例である。 図5の管理用制御装置の施設利用者情報テーブルの一例である。 図5の管理用制御装置の通知装置情報テーブルの一例である。 図1のインターホンシステムの動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るインターホンシステムの概略構成図である。 図10のインターホンシステムの管理用制御装置の来訪者情報テーブルの一例である。 図10のインターホンシステムの管理用制御装置の施設利用者情報テーブルの一例である。
以下、本実施形態について、添付の図面を参照して説明する。
図1は、第1実施形態に係るインターホンシステム1の構成を示す図である。
インターホンシステム1は、施設(例えば、老人ホームまたは介護施設)に設置されている。施設は、施設建物内に、施設利用者が共通に利用する部屋(例えば、浴室、食堂、レクリエーションルーム)や施設利用者が個別に利用する部屋(例えば、個室)などの各部屋、施設内職員が使用するスタッフルームや管理室など、を備えている。また、施設建物外に、施設内職員専用の駐車場や来訪者が利用可能な駐車場などの駐車場を備えている。
図1に示すように、インターホンシステム1は、玄関子機2と、複数の居室親機3−A、3−B(通知装置の一例)と、電気錠4と、管理用制御装置5(認証装置の一例)と、通知モニター6(通知装置の一例)と、複数の情報端末7−A、7−B(通知装置の一例)とを備えている。
玄関子機2は、例えば、施設建物の出入口(玄関)の外壁面等に設置され、来訪者が居住者(例えば、施設内職員)を呼び出して通話するためなどに用いられる。なお、施設建物の出入口が複数ある場合には、複数の玄関子機がそれぞれ各出入り口に設置されてもよい。複数の居室親機3−A、3−B(以下、居室親機3と称する)は、例えば、施設利用者が共通に利用する部屋A、Bにそれぞれ設けられ、玄関子機2からの来訪者による呼び出しに対して応答するために用いられる。電気錠4は、施設建物の出入口(玄関)の扉に設置され、扉を施錠・解錠するために用いられる。
管理用制御装置5は、例えば、施設建物内の管理室や施設利用者が共通に利用する部屋に設置されている。管理用制御装置5は、玄関子機2のカメラ26(図2参照)により撮影された映像(静止画または動画)データに対して認証を行うために用いられるものであり、例えば、パーソナルコンピュータが使用される。
通知モニター6は、例えば、管理用制御装置5に接続され、管理用制御装置5のサブモニターとして認証結果等を表示するために用いられる。通知モニター6は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等のタッチスクリーン型のディスプレイの表示部を有し、画像(来訪者映像や操作画像等)を表示する。なお、管理用制御装置5の表示部56(図5参照)に認証結果を表示する場合や、管理用制御装置5の近傍に他の通知装置(例えば、居室親機3等)が配置されている場合には、通知モニター6は設けなくてもよい。
複数の情報端末7−A、7−B(以下、情報端末7と称する)は、例えば、施設内職員にそれぞれ所持され、玄関子機2からの呼び出しに対して応答するためなどに用いられる。情報端末7は、例えば、施設内職員が所有するスマートフォン、タブレットコンピュータ、およびその他の携帯情報端末を含み、タッチスクリーン型のディスプレイの表示部に画像(来訪者映像や操作画像等)を表示する。また、情報端末7は、マイクおよびスピーカー、位置情報取得のためにGPSを備えている。
玄関子機2、電気錠4、管理用制御装置5および複数の居室親機3は、信号線Lを介してそれぞれ互いに通信可能に接続されている。例えば、これらは、汎用プロトコルに従って通信が行われるネットワーク(本例では、LAN:Local Area Network)用のケーブルを介して接続されている。なお、これらは、無線通信により通信可能に接続されてもよい。複数の情報端末7は、無線通信により管理用制御装置5に通信可能に接続されている。なお、複数の情報端末7は、近くにある居室親機3に無線通信により通信可能に接続されてもよい。無線通信手段としては、具体的には、WiFi、無線ローカルエリアネットワーク(LAN)、ラジオ、セルラー、インターネット、Bluetooth(登録商標)、電磁波、赤外線光、音波、およびマイクロ波等のネットワーク通信手段が含まれる。
図2は、玄関子機2の構成を示す機能ブロック図である。
図2に示すように、玄関子機2は、制御部21と、操作部(呼出ボタン)22と、マイク23と、スピーカー24と、人感センサ25と、カメラ26と、インターフェース回路27(以下、インターフェース回路を「I/F回路」と称す)とを備えている。
制御部21は、玄関子機2の各部の動作を制御する。制御部21は、例えば、1以上のプロセッサと1以上のメモリを含む少なくとも一つのマイクロコントローラと、トランジスタ等のアクティブ素子およびパッシブ素子を含むその他電子回路から構成されている。また、制御部21は、集積回路(ハードウェア資源)によって構成されてもよく、少なくとも一つのマイクロコントローラと集積回路との組み合わせによって構成されてもよい。
操作部22は、居住者(例えば施設内職員)の呼出操作を行う際に来訪者によって操作される。マイク23およびスピーカー24は、来訪者が居住者との間で通話する際に音声入出力を行う。人感センサ25は、玄関子機2の前方にいる人物を感知するセンサであり、例えば赤外線センサで構成されている。カメラ26は、人感センサ25で感知された人物(例えば、来訪者)や操作部22を介して呼出操作を行う来訪者を撮影する。操作部22、マイク23、スピーカー24、人感センサ25およびカメラ26は、制御部21に接続されている。
制御部21には、操作部22が操作されると操作部22から入力信号が送信され、人感センサ25で人物が感知されると人感センサ25から入力信号が送信される。また、制御部21には、マイク23からの音声データ及びカメラ26からの映像データが送信される。また、制御部21は、スピーカー24へ音声データを出力する。制御部21には、I/F回路27が接続されており、制御部21は、I/F回路27を介して管理用制御装置5や複数の居室親機3との間でデータ(例えば、音声データや映像データ)の送受信を行う。
図3は、居室親機3の構成を示す機能ブロック図である。
図3に示すように、各居室親機3は、制御部31と、操作部(応答ボタン)32と、マイク33と、スピーカー34と、表示部35、I/F回路36とを備えている。
制御部31は、居室親機3の各部の動作を制御する。制御部31は、例えば、1以上のプロセッサと1以上のメモリを含む少なくとも一つのマイクロコントローラと、トランジスタ等のアクティブ素子およびパッシブ素子を含むその他電子回路から構成されている。また、制御部31は、集積回路(ハードウェア資源)によって構成されてもよく、少なくとも一つのマイクロコントローラと集積回路との組み合わせによって構成されてもよい。
操作部32は、玄関子機2からの呼び出しに対して応答操作(例えば、来訪者との通話や電気錠4の解錠)を行う際に居住者によって操作される。マイク33およびスピーカー34は、居住者が来訪者との間で通話する際に音声入出力を行う。表示部35は、玄関子機2が備えるカメラ26で撮影された来訪者等の映像(静止画または動画)を表示する。
制御部31には、操作部32が操作されると操作部33から入力信号が送信され、また、マイク33からの音声データが送信される。また、制御部31は、スピーカー34へ音声データを出力し、表示部35へ映像データを出力する。制御部31には、I/F回路36が接続されており、制御部31は、I/F回路36を介して管理用制御装置5や玄関子機2との間でデータ(例えば、音声データや映像データ)の送受信を行う。
図4は、電気錠4の構成を示す機能ブロック図である。
図4に示すように、電気錠4は、制御部41と、駆動部42と、I/F回路43とを備えている。
制御部41は、電気錠4の各部の動作を制御する。制御部41は、例えば、1以上のプロセッサと1以上のメモリを含む少なくとも一つのマイクロコントローラと、トランジスタ等のアクティブ素子およびパッシブ素子を含むその他電子回路から構成されている。駆動部42は、錠を駆動する。
制御部41には、I/F回路43が接続されており、制御部41は、I/F回路43を介して管理用制御装置5や居室親機3から信号(例えば、解錠信号)を受信する。制御部41は、駆動部42へ駆動信号を出力し、駆動部42は、錠を駆動して錠の解錠を行う。
図5は、管理用制御装置5の構成を示す機能ブロック図である。
図5に示すように、管理用制御装置5は、制御部51と、記憶部52と、画像処理部53と、表示部54と、I/F回路55とを備えている。
制御部51は、管理用制御装置5の各部の動作を制御する。制御部51は、例えば、1以上のプロセッサと1以上のメモリを含む少なくとも一つのマイクロコントローラと、トランジスタ等のアクティブ素子およびパッシブ素子を含むその他電子回路から構成されている。また、制御部51は、集積回路(ハードウェア資源)によって構成されてもよく、少なくとも一つのマイクロコントローラと集積回路との組み合わせによって構成されてもよい。
記憶部52は、例えば、ROMとRAMを含むメモリから構成されている。記憶部52には、認証用の来訪者情報が登録されている。例えば、記憶部52は、図5および図6に示すように、来訪者情報テーブル56を有している。来訪者情報テーブル56には、例えば、来訪者情報として、来訪者氏名、関連する施設利用者氏名、施設利用者との関係性、および、認証用情報(例えば、顔認証用として顔画像情報)が登録されている。なお、来訪者情報は、例えば、管理用制御装置5の入力装置(図示なし)または居室親機3や情報端末7を介して、施設内職員により、施設利用者の状況に応じて追加や削除されてもよい。
また、記憶部52には、施設利用者情報が登録されている。例えば、記憶部52は、図5および図7に示すように、施設利用者情報テーブル57を有している。施設利用者情報テーブル57には、例えば、施設利用者氏名、施設利用者が通常利用する場所、および、施設利用者の現在の位置の情報が登録されている。なお、施設利用者情報は、管理用制御装置5の入力装置または居室親機3や情報端末7を介して、施設内職員により、施設利用者の状況に応じて追加や削除されてもよい。また、施設利用者の現在の位置の情報は、例えば、施設内職員が居室親機3や情報端末7を用いて施設利用者の現在の位置を所定時間ごとに又は施設利用者が移動するごとに更新・登録される。あるいは、各施設利用者がセキュリティカード等を有し、移動した部屋に設置されたカードリーダ等で読み取り動作を行うことにより移動した先の場所が現在の位置として更新・登録されてもよい。
また、記憶部52は、通知装置情報が登録されている。例えば、記憶部52は、図5および図8に示すように、通知装置情報テーブル58を有している。通知装置情報テーブル58には、例えば、通知装置の名前、および、設置場所の情報が登録されている。なお、通知装置情報は、通知装置の設置時や通知装置の移動時に登録・更新されてもよい。通知装置が情報端末7の場合には、例えば、制御部51は、情報端末7から定期的に位置情報を受信し、設置場所の情報を更新する。
画像処理部53は、玄関子機2のカメラ26で撮影された映像データに対して所定の画像処理を行う。表示部54は、画像処理部53から受信した玄関子機2のカメラ26で撮影された映像や制御部51により行われた認証結果を表示する。
制御部51は、画像処理部53から受信した玄関子機2のカメラ26で撮影された映像データの情報と、記憶部52に登録されている認証用情報とを照合し、認証を行う。例えば、制御部51は、画像処理部53から受信した玄関子機2のカメラ26で撮影された映像データの顔画像情報と、記憶部52に登録されている顔画像情報とを照合し、顔認証を行う。制御部51は、認証が成立した場合には、その認証結果を含む通知信号を、来訪者に関連する施設利用者に関連付けられた通知装置へ送信する。来訪者に関連する施設利用者に関連付けられた通知装置とは、例えば、来訪者に関連する施設利用者が通常利用する場所に位置する通知装置や、現在の位置の近傍に位置する通知装置である。また、制御部51は、認証が成立した場合に、I/F回路55を介して電気錠4に解除信号を送信してもよい。
制御部51には、I/F回路55が接続されており、制御部51は、I/F回路55を介して玄関子機2および通知装置(居室親機3、通知モニター6、情報端末7)との間でデータ(例えば、映像データ、通知信号)の送受信を行う。また、上述のように、制御部51は、I/F回路55を介して電気錠4に解除信号を送信してもよい。
次に、図9を用いて、来訪者が訪れた場合のインターホンシステム1の動作の一例を説明する。
ステップS1において、玄関子機2の操作部22が来訪者により操作される(呼出ボタン22が押下される)、または、玄関子機2の前方にいる人物が人感センサ25により感知されると(ステップS1のYes)、操作部22または人感センサ25から入力信号がカメラ26へ出力される。入力信号を受信した玄関子機2のカメラ26は、カメラ26の前方領域にいる来訪者を撮影し(ステップS2)、制御部21は、カメラ26により撮影された来訪者の映像データを管理用制御装置5へ送信する(ステップS3)。
管理用制御装置5の制御部51は、受信した来訪者の映像データの認証を行う(ステップS4)。例えば、制御部51は、受信した来訪者の映像データに含まれる顔画像情報と記憶部52の来訪者情報テーブル56に登録された顔画像情報との照合を行う。制御部51は、認証が成立した場合(ステップS5のYes)、記憶部52の施設利用者情報テーブル57および通知装置情報テーブル58を参照して、来訪者に関連する施設利用者に関連付けられた通知装置に、認証結果を含む通知信号を送信する(ステップS6)。例えば、図1において、来訪者に関連する施設利用者が施設内の部屋Aにいる場合には、制御部51は、部屋A内に位置する通知装置(居室親機3−Aおよび情報端末7−A)に、通知信号を送信する。あるいは、来訪者に関連する施設利用者が部屋Bを通常利用する場合には、制御部51は、部屋B内に位置する通知装置(通知モニター6、居室親機3−Bおよび情報端末7−B)に通知信号を送信してもよい。さらに、制御部51は、部屋Aおよび部屋Bに位置する通知装置に通知信号を送信してもよい。なお、認証が成立した場合の認証結果には、認証の成立情報の他に、来訪者情報の少なくとも一部の情報(例えば、来訪者氏名、関連する施設利用者氏名や登録された顔画像情報)が含まれる。さらに認証結果には玄関子機2により撮影された映像データが含まれてもよい。
通知信号を受信した通知装置は、所定の通知動作を行う(ステップS7)。例えば、通知装置の表示部に来訪者情報や玄関子機2により撮影された映像データを表示する。さらに、通知装置がスピーカーを有している場合(例えば、居室親機3や情報端末7)、スピーカーから呼出音を出力してもよい。
所定の通知動作を行った通知装置(例えば、居室親機3や通知モニター6)の付近にいる施設内職員または所定の通知動作を行った通知装置(例えば、情報端末7)を所持する施設内職員は、通知装置を操作して通知動作に対する応答操作を行う(ステップS10)。例えば、通知装置の操作部や操作画像の操作により電気錠4の解錠を行う。また、通知装置が居室親機3や情報端末7であれば、マイクおよびスピーカーを介して来訪者と通話してもよい。
一方、ステップS5において、認証が成立しない場合(ステップS5のNo)、制御部51は、施設建物内のすべての通知装置に、認証結果を含む呼出信号を送信する(ステップS8)。なお、認証が成立しない場合の認証結果には、認証の不成立情報の他に、玄関子機2により撮影された映像データが含まれる。呼出信号を受信した通知装置は、所定の呼出動作を行う(ステップS9)。例えば、通知装置の表示部35に玄関子機2により撮影された映像データを表示すると共に、スピーカーから呼出音やアラームを出力する。施設内職員は、通知装置を操作して呼出動作に対する応答操作を行う(ステップS11)。例えば、通知装置の表示部に表示されている来訪者の映像を確認しながらマイクおよびスピーカーを介して来訪者と通話する。
なお、ステップS5において認証が成立した場合(ステップS5のYes)、施設内職員は、通知装置を操作して通知動作(ステップS7)に対する応答操作(ステップS10)を行っているが、これに限定されない。例えば、認証が成立した場合、管理用制御装置5は、電気錠4に解錠信号を送信し、電気錠4を自動に解錠する構成とし、施設内職員は応答操作を行わない構成としてもよい。
また、ステップS5において、管理用制御装置5の制御部51は、認証が成立した場合(ステップS5のYes)、来訪者の来訪情報(例えば、来訪時間、滞在時間、退出時間など)を記憶部52に記録してもよい。そして、制御部51は、所定間隔ごと(例えば、数時間ごと、あるいは、一日単位ごと)に、来訪者情報(例えば、来訪者氏名、登録された顔画像情報)や施設内利用者情報(例えば、施設内利用者氏名、現在の位置など)と共に来訪情報を表示部53に一覧表示してもよい。また、制御部51は、これらの情報を通知装置に送信し、通知装置の表示部で一覧表示してもよい。これにより、施設内職員は、すべての施設内利用者情報および来訪者の来訪情報や来訪者情報を一括で確認・管理することができる。
(第2実施形態)
図10は、第2実施形態に係るインターホンシステム100の構成を示す図である。第2実施形態では、第1実施形態と同一要素及び同様な工程については、その詳しい説明を省略する。第2実施形態では、外部カメラ8、複数の室内カメラ9−A、9−Bおよび複数のスピーカー10−A、10−Bがさらに設置されている点が、第1実施形態とは異なる。
図10に示すように、インターホンシステム100は、玄関子機2と、複数の居室親機3−A,3−B(通知装置の一例)と、電気錠4と、管理用制御装置5(認証装置の一例)と、通知モニター6(通知装置の一例)と、複数の情報端末7−A、7−B(通知装置の一例)と、外部カメラ8と、複数の室内カメラ9−A、9−Bと、複数のスピーカー10−A、10−B(通知装置の一例)とを備えている。
外部カメラ8は、例えば、施設建物の外の駐車場(例えば、来訪者が利用可能な駐車場)に設置され、撮影した駐車場の映像データを管理用制御装置5へ送信する。室内カメラ9−A、9−B(以下、室内カメラ9と称する)は、例えば、施設建物内の施設利用者が共通に利用する部屋A,Bにそれぞれ設置されている。室内カメラ9は、設置された部屋を撮影し、その映像データを管理用制御装置5へ送信する。室内カメラ9の設置場所は、管理用制御装置5の記憶部52に記憶されている。複数のスピーカー10−A、10−B(以下、スピーカー10と称する)は、例えば、施設建物の施設利用者が共通に利用する部屋A,Bの天井や壁にそれぞれ設置され、音声データを放送するために用いられる。
複数の室内カメラ9および複数のスピーカー10はそれぞれ、信号線L(例えば、LANケーブル)を介して、玄関子機2、複数の居室親機3、電気錠4、管理用制御装置5に通信可能に接続されている。なお、無線通信により通信可能に接続されてもよい。外部カメラ8は、例えば、上述の信号線Lを介して、あるいは、無線通信により管理用制御装置5に通信可能に接続されている。
外部カメラ8は、認証用の来訪者の映像データとして来訪者の車両ナンバーの映像データを取得する手段として機能する。管理用制御装置5は、外部カメラ8により撮影された車両ナンバーの映像データを用いて来訪者の認証を行う。
管理用制御装置5は、施設建物外の駐車場に設置された外部カメラ8から駐車場の映像データを受信すると、画像処理部53において、受信した映像データの中から、新たに駐車した車両のナンバープレート画像を抽出し、抽出した車両のナンバープレート画像から車両ナンバーデータを取得する。制御部51は、取得した車両ナンバーデータを、記憶部52の来訪者情報テーブル56に予め登録されている来訪者の車両ナンバーデータ(図11参照)と照合する。認証が成立した場合には、制御部51は、施設利用者情報テーブル57および通知装置情報テーブル58を参照して、来訪者に関連する施設利用者に関連付けられた通知装置に認証結果を含む通知信号を送信する。認証が成立した場合の認証結果には、認証の成立情報の他に、来訪者情報の少なくとも一部の情報(例えば、来訪者氏名、関連する施設利用者氏名や登録された顔画像情報)が含まれる。さらに認証結果には外部カメラ8により撮影された映像データが含まれてもよい。
通知信号を受信した通知装置は、所定の通知動作を行う。例えば、通知装置の表示部に来訪者情報や外部カメラ8により撮影された映像データを表示する。さらに、通知装置がスピーカーを有している場合(例えば、居室親機3や情報端末7)、スピーカーから呼出音を出力してもよい。また、通知装置がスピーカー10の場合、来訪者氏名、関連する施設利用者氏名等を含む情報の音声データが出力される。
複数の室内カメラ9は、施設内利用者の様子を遠隔から確認するための撮影手段として機能する。管理用制御装置5は、室内カメラ9で撮影された施設内利用者の映像を予め登録してある関係者の情報端末(スマートフォン、タブレットコンピュータ、およびその他の携帯情報端末)へ送信する。
管理用制御装置5の記憶部52に記憶された施設内利用者情報テーブル57(図12参照)には、施設内利用者の映像を遠隔から確認することを希望する関係者情報、例えば、関係者氏名および該関係者の情報端末情報(例えば、スマートフォンの電話番号等)が予め登録されている。管理用制御装置5の制御部51は、施設内利用者情報テーブル57を参照し、関係者情報が含まれている場合には、その施設内利用者のいる場所の付近に設置された室内カメラ9で撮影された映像データを、所定の間隔で、登録された関係者の情報端末へ送信する。なお、制御部51は、所定の間隔で送信せずに、登録された関係者の情報端末からの要求信号を受信した場合に、室内カメラ9で撮影された施設利用者の映像データを送信してもよい。
複数のスピーカー10は、通知装置の一例として動作する。管理用制御装置5の制御部51は、玄関子機2のカメラ26が撮影した来訪者の映像データを受信すると、受信した来訪者の映像データの認証を行う。認証が成立した場合には、制御部51は、施設利用者情報テーブル57および通知装置情報テーブル58を参照して、来訪者に関連する施設利用者に関連付けられた通知装置に認証結果を含む通知信号を送信する。例えば、制御部51は、来訪者に関連する施設利用者の現在の位置の近傍に設置されたスピーカー10に通知信号を送信する。認証結果には、来訪者情報の少なくとも一部(例えば、来訪者氏名、関連する施設利用者氏名など)が含まれており、通知信号を受信したスピーカー10は、来訪者氏名、関連する施設利用者氏名等を含む情報の音声データを出力する。
以上説明したように、第1,第2実施形態に係るインターホンシステム1,100は、施設の出入口に設置され、来訪者を撮影するカメラ27を備えた玄関子機2と、施設内に位置し、玄関子機と通信可能に構成された複数の通知装置(居室親機3、通知モニター6、情報端末7、スピーカー10)と、玄関子機2および複数の通知装置と通信可能に構成され、玄関子機2のカメラ27にて撮影された来訪者の映像データの認証を行う管理用制御装置5と、を備える。管理用制御装置5は、施設利用者に関連する来訪者情報(来訪者情報テーブル53)を記憶する記憶部52を有し、記憶部52に記憶された来訪者情報に基づいて映像データの認証を行い、認証が成功した場合には、複数の通知装置のうち来訪者に関連する施設利用者に関連付けられた通知装置にのみ認証結果を通知する。このように、施設内職員は、来訪者に関連する施設利用者に関連付けられた通知装置にて認証結果を確認する。
このため、全ての通知装置に認証結果が通知されて何れかの施設内職員が何れかの通知装置において認証結果を確認する場合と比べて、来訪者に関連した適切な通知装置により認証結果を確認して対応することができるので、セキュリティの利便性が向上する。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、適宜、変形、改良等が自在である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置場所等は、本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
上記の実施形態では、施設利用者に関連付けられた通知装置に通知信号が送信されるが、これに限定されない。例えば、同一の部屋に複数の通知装置が配置されている場合には、いずれか1つあるいは一部の通知装置のみに通知するものとしてもよい。これにより、複数の通知装置が一斉に呼び出し動作することによる煩わしさを防止することができる。
また、上記の実施形態では、施設利用者に関連付けられた通知装置としての居室親機は、呼出操作に対する応答機能を有しているが、これに限定されない。例えば、居室親機は、応答機能を持たず、来訪者の映像を表示するモニター機能のみを有してもよい。
また、上記の実施形態では、認証を行うために管理用制御装置を別途設けているが、これに限定されない。例えば、管理用制御装置の認証機能は、複数の居室親機の何れか一つが有する構成としてもよい。これにより、認証用に管理用制御装置を別途設ける必要がなく、システム全体のコストの削減を図ることができる。
また、上記の実施形態では、管理用制御装置は、顔画像情報に基づいて顔認証を行っているが、これに限定されない。例えば、虹彩認証、または、指静脈パターン認証を行ってもよい。また、認証は、玄関子機のカメラで撮影された映像に基づいて行っているが、これに限られない。例えば、玄関子機はセンサ(光学式、静電容量方式、感熱式、等)を有し、来訪者がセンサに触れることにより認証用データ(例えば、指紋データ)が作成され、認証用データに基づいて認証(指紋認証)が行われてもよい。これにより、インターホンシステムの利用者が、施設に適したセキュリティの種類およびシステム構成を選択することができる。
1、100:インターホンシステム、2:玄関子機、3、3−A、3−B:居室親機、4:電気錠、5:管理用制御装置、6:通知モニター、7、7−A、7−B:情報端末、8:外部カメラ、9−A,9−B:室内カメラ、10−A,10−B:スピーカー、A,B:部屋

Claims (6)

  1. 施設の出入口に設置され、来訪者を撮影するカメラを備えた子機と、
    施設内に位置し、前記子機と通信可能に構成された複数の通知装置と、
    前記子機および前記複数の通知装置と通信可能に構成され、前記子機のカメラにて撮影された来訪者の映像データの認証を行う認証装置と、を備え、
    前記認証装置は、施設利用者に関連する来訪者情報を記憶する記憶部を有し、前記記憶部に記憶された前記来訪者情報に基づいて前記映像データの認証を行い、前記認証が成功した場合には、前記複数の通知装置のうち前記来訪者に関連する施設利用者に関連付けられた通知装置にのみ認証結果を通知する、インターホンシステム。
  2. 前記認証装置は、前記記憶部に、前記施設利用者が通常利用する場所の情報および/または前記施設利用者のリアルタイムの位置情報を含む施設利用者情報と、前記複数の通知装置の位置情報を含む通知装置情報と、をさらに記憶し、
    前記認証装置は、前記認証が成功した場合には、前記施設利用者情報および前記通知装置情報に基づいて、前記施設利用者が通常利用する場所に位置する通知装置および/または前記施設利用者のリアルタイムの位置の近傍に位置する通知装置にのみ認証結果を通知する、請求項1に記載のインターホンシステム。
  3. 前記認証は、顔認証、虹彩認証、または、指静脈パターン認証であり、
    前記来訪者情報は、来訪者の顔データ、虹彩データ、または、指静脈パターンデータを含む、請求項1または2に記載のインターホンシステム。
  4. 前記施設の出入口に設置された電気錠をさらに備え、
    前記認証装置は、前記認証が成功した場合には、電気錠の解錠制御を行う、請求項1から3のいずれかに記載のインターホンシステム。
  5. 車両ナンバープレートを撮影するカメラをさらに備え、
    前記来訪者情報は、前記来訪者が使用する車両ナンバーデータを含み、
    前記認証装置は、前記車両ナンバーデータに基づいて前記車両ナンバープレートの映像データの認証を行い、前記認証が成功した場合には、前記来訪者に関連する施設利用者に関連付けられた通知装置にのみ認証結果を通知する、請求項1から4のいずれかに記載のインターホンシステム。
  6. 前記通知装置は、前記施設内に設置された親機、モニター若しくはスピーカー、又は、前記施設内に居る施設内職員の情報端末である、請求項1から5のいずれかに記載のインターホンシステム。
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