JP2022165869A - プログラム、情報処理装置及び方法 - Google Patents

プログラム、情報処理装置及び方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2022165869000001
【課題】債権に係る債権データと、入出金に係る入出金データとの対応関係を一目で把握する技術を提供する。
【解決手段】給与処理システム1のサーバ20は、その機能として、入出金データを取得する給与支払データ生成モジュール2034と、債権データと入出金データとを対比可能に表示させ、取引先ごとまたは取引の内訳ごとに表示させる給与額変動判定モジュール2036と、債権データと入出金データとを対応させる選択の入力を受け付ける判定結果表示モジュール2037と、受け付けた債権データと入金データとの対応に基づき、消込を行う変更対応データ生成モジュール2038と、を備える。
【選択図】図3

Description

本開示は、プログラム、情報処理装置及び方法に関する。
企業や個人事業主のような事業者における従業者の給与支払処理や、各種労務管理についての処理を行うための人事労務サービスが、コンピュータソフトウェアとして、またはクラウドサーバ等によるWebサービスとして、いわゆるSaaS(Software as a Service)として提供されている。
このような人事労務サービスでは、従業者の基本給等の給与情報、勤怠情報を管理し、勤怠情報に基づいて当該従業者の給与計算を行い、当月の給与明細(金額)確定後、給与振込用の支払データを生成して出力することが行われている。特許文献1には、このような勤怠情報の受付や、給与明細書の作成を自動で行い、労務処理を管理する労務管理装置についての技術が開示されている。
特開2019-082971号公報
ところで、給与計算が自動化され、給与振込用の支払データや住民税支払データが自動生成されるようになったとしても、人事労務担当としては、給与支払処理に付随する処理にも手間がかかっている。例えば、給与計算の結果、標準報酬月額の変更があった場合、月額変更届を提出する必要がある。このような書類データを自動生成することは技術的には可能であるが、標準報酬月額の変更は所定の時期に変更する定時決定もあり、自動的に標準報酬月額を変更することが必ずしも利便性が高いとは限らない。
そこで、本開示では、給与計算を自動で行い、給与支払処理に付随する各種処理をする必要がある場合に通知を行い、給与支払額の変動に伴う各種処理の必要の有無を一目で把握することを可能にする技術について説明する。
本開示の一実施形態によると、プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させ、事業者における従業者の給与支払処理を行うためのプログラムが提供される。メモリには、従業者の給与計算に必要な給与情報が登録される。プログラムは、プロセッサに、給与情報に基づき、所定期間における従業者の給与計算を行うステップと、所定期間における従業者の給与支払額が確定した後、ユーザが端末装置を操作することに応答して、従業者への給与支払データを生成して出力するステップと、従業者への給与支払に伴う付随支払データを生成して出力するステップと、過去の所定期間における従業者の給与支払額に基づき、従業者の給与支払額に対する所定以上の変動があったか否かを判定するステップと、従業者の給与支払額に対する変動があった場合、変動したことを示す情報を、端末装置に表示させるステップと、従業者の給与支払額に対する変動があった場合、ユーザが端末装置を操作することに応答して、従業者の給与支払額に対する変動に対応する必要データを生成するステップと、を実行させる。
本開示の一実施形態によると、制御部と、記憶部とを備え、事業者における従業者の給与支払処理を行う情報処理装置が提供される。記憶部には、従業者の給与計算に必要な給与情報が登録される。制御部は、給与情報に基づき、所定期間における従業者の給与計算を行うステップと、所定期間における従業者の給与支払額が確定した後、ユーザが端末装置を操作することに応答して、従業者への給与支払データを生成して出力するステップと、従業者への給与支払に伴う付随支払データを生成して出力するステップと、過去の所定期間における従業者の給与支払額に基づき、従業者の給与支払額に対する所定以上の変動があったか否かを判定するステップと、従業者の給与支払額に対する変動があった場合、変動したことを示す情報を、端末装置に表示させるステップと、従業者の給与支払額に対する変動があった場合、ユーザが端末装置を操作することに応答して、従業者の給与支払額に対する変動に対応する必要データを生成するステップと、を実行する。
また、本開示の一実施形態によると、プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行され、事業者における従業者の給与支払処理を行うための方法が提供される。メモリには、従業者の給与計算に必要な給与情報が登録される。方法は、プロセッサが、給与情報に基づき、所定期間における従業者の給与計算を行うステップと、所定期間における従業者の給与支払額が確定した後、ユーザが端末装置を操作することに応答して、従業者への給与支払データを生成して出力するステップと、従業者への給与支払に伴う付随支払データを生成して出力するステップと、過去の所定期間における従業者の給与支払額に基づき、従業者の給与支払額に対する所定以上の変動があったか否かを判定するステップと、従業者の給与支払額に対する変動があった場合、変動したことを示す情報を、端末装置に表示させるステップと、従業者の給与支払額に対する変動があった場合、ユーザが端末装置を操作することに応答して、従業者の給与支払額に対する変動に対応する必要データを生成するステップと、を実行する。
本開示によれば、従業者の給与計算に必要な給与情報に基づき、所定期間における従業者の給与計算を行い、給与支払データを生成して出力すると共に、従業者への給与支払に伴う付随支払データを生成して出力する。給与支払額に基づき、従業者の給与支払額に対する所定以上の変動があったか否かを判定し、変動があった場合にそのことを示す情報を端末装置に表示させる。これにより、給与支払額の変動に伴う各種処理の必要の有無を一目で把握することが可能になる。
給与処理システム1の全体の構成を示す図である。 実施の形態1の給与処理システム1を構成する端末装置10の機能的な構成を示すブロック図である。 実施の形態1の給与処理システム1を構成するサーバ20の機能的な構成を示す図である。 サーバ20が記憶する給与データベース2021、勤怠データベース2022のデータ構造の例を示す図である。 サーバ20が記憶する給与支払履歴データベース2023のデータ構造の例を示す図である。 実施の形態1の給与処理システム1による給与計算処理を行う流れの一例を示すフローチャートである。 実施の形態1の給与処理システム1による標準報酬月額変更処理を行う流れの他の例を示すフローチャートである。 端末装置10に表示する給与計算を開始する画面例を示す図である。 端末装置10に表示する標準報酬月額の随時改定を案内する画面例を示す図である。 端末装置10に表示する標準報酬月額の随時改定を行う画面例を示す図である。 端末装置10に表示する標準報酬月額の定時決定を案内する画面例を示す図である。 実施の形態2の給与処理システム1を構成するサーバ20の機能的な構成を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本開示の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同じである。従って、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<概要>
以下、本開示に係る給与処理システムについて説明する。この給与処理システムは、事業者であるユーザである企業や個人事業主に対して、雇用している従業者に対する給与計算処理のサービスを提供するためのシステムである。企業や個人事業主で行われる給与計算処理とは、従業者の基本給や各種手当、社会保険料等の控除額、所得税等の源泉徴収額と、当該従業者の勤怠情報とに基づいて給与計算を行う処理のことである。
また、このようなシステムでは、給与計算の結果に基づいて、従業者の金融機関口座へ振込を行うために金融機関サーバへ送信する支払データを生成して出力する処理、給与に付随する社会保険料や各種税金(所得税、住民税)を計上、支払をするための各種データ(付随支払データ)を生成する処理が行われ、企業や個人事業主による支払データの出力まで行う場合もある。金融機関サーバへ送信する支払データは、所定のフォーマット、例えば全銀協フォーマット(全国銀行協会連合会がデータ伝送を行うために定めたフォーマット)の形式で生成される。また、本開示に係る給与処理システムは、例えばクラウドサーバ等によりWebサービスとして、いわゆるSaaS(Software as a Service)によって提供されるシステムであり、事業者であるユーザが所定の認証によりアクセス可能に構成されている。このような給与処理システムは、事業者における各種労務管理についての処理を行うための人事労務サービスとして提供されてもよい。
給与計算処理において、社会保険料(健康保険料、厚生年金保険料、介護保険料)の計算は、従業者の標準報酬月額に基づいて算出される。標準報酬月額とは、事業者が従業者に対して支払う毎月の給与等の報酬の月額を、所定の幅で区切って区分したものである。この区分のもとになる金額は、通常、4月~6月の勤務に対する給与の総額(基本給、各種手当、時間外手当等を含む)の平均額から算出され、10月以降の勤務に対する給与に反映される(所定の勤務日数に満たない場合等、一定の例外がある)。この処理は、定時決定と呼ばれる処理により行われる。ただし、昇給等により給与額に一定以上の変動があった場合、随時改定と呼ばれる、標準報酬月額を変更する処理が行われる。随時改定を行う場合、「被保険者報酬月額変更届」と呼ばれるような書類を提出する必要がある。このような処理は、いわゆるパートタイマーである短時間就労者に対しても行われる。
なお、上記のような随時改定は、給与額に一定以上の変動があった場合に必ず行う必要があるものではなく、定時決定の時期が近い場合は定時決定の処理により反映させてもよいことになっている。また、給与額の変動とは、昇給や降給、給与形態の変更等が対象であり、臨時手当や時間外手当の増減は対象外である等、各種の条件が規定されている。
このようなことから、事業者において給与計算処理を行う人事労務や管理部門等の担当者は、従業者それぞれについて標準報酬月額を変更する必要があるか判断し、把握するのは容易ではない。また、上記のように随時改定は、必要に応じて処理する必要があるため、条件に該当する場合に自動的に処理することが必ずしも利便性が高いとは限らない。担当者としては、給与額に一定以上の変動があったことを把握し、標準報酬月額を変更するか否かを判断する必要がある。
そのため、本開示に係る給与処理システムでは、従業者の給与計算に必要な給与情報に基づき、所定期間(例えば、1ケ月)における従業者の給与計算を行い、給与支払データを生成して出力すると共に、従業者への給与支払に伴う付随支払データを生成して出力する。過去の給与支払額に基づき、従業者の給与支払額に対する所定以上の(例えば、標準報酬月額の区分が2等級以上)変動があったか否かを判定し、変動があった場合にそのことを示す情報を端末装置に表示させる。これにより、事業者において給与計算処理を行う人事労務や管理部門等の担当者が、給与支払額の変動に伴う各種処理の必要の有無を一目で把握することを可能にしている。
また、事業者における従業者への給与支払状況に応じて、各種の公的な助成金を受けられる場合がある。そのため、従業者への給与支払状況から、各種の助成金申請要件を満たしているかを判定し、満たしている場合にそのことを示す情報を端末装置に表示させる。これにより、各種の助成金申請要件の適否を一目で把握することを可能にしている。
<第1の実施の形態>
以下、給与処理システム1について説明する。以下の説明では、例えば、端末装置10がサーバ20へアクセスすることにより、サーバ20が、端末装置10で画面を生成するための情報を応答する。端末装置10は、サーバ20から受信した情報に基づいて画面を生成し表示する。
<1 給与処理システム1の全体構成>
図1は、給与処理システム1の全体の構成を示す図である。図1に示すように、給与処理システム1は、複数の端末装置(図1では、端末装置10A及び端末装置10Bを示している。以下、総称して「端末装置10」ということもある)と、サーバ20と、金融機関サーバ30とを含む。端末装置10とサーバ20と金融機関サーバ30とは、ネットワーク80を介して相互に通信可能に接続されている。ネットワーク80は、有線または無線ネットワークにより構成される。
端末装置10は、各ユーザが操作する装置である。ここで、ユーザとは、端末装置10を使用して給与処理システム1の機能である、事業者が雇用している従業者に対する給与計算処理を行う者であり、例えば企業の管理部門や人事労務等の担当者、または個人事業主等をいう。端末装置10は、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPC等により実現される。この他、端末装置10は、例えば移動体通信システムに対応したタブレットや、スマートフォン等の携帯端末であるとしてもよい。
端末装置10は、ネットワーク80を介してサーバ20と通信可能に接続される。端末装置10は、4G、5G、LTE(Long Term Evolution)等の通信規格に対応した無線基地局81、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11等の無線LAN(Local Area Network)規格に対応した無線LANルータ82等の通信機器と通信することにより、ネットワーク80に接続される。図1に端末装置10Bとして示すように、端末装置10は、通信IF(Interface)12と、入力装置13と、出力装置14と、メモリ15と、記憶部16と、プロセッサ19とを備える。
通信IF12は、端末装置10が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入力装置13は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置(例えば、キーボードや、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス等)である。出力装置14は、ユーザに対し情報を提示するための出力装置(ディスプレイ、スピーカ等)である。メモリ15は、プログラム、及び、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。記憶部16は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。プロセッサ19は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
サーバ20は、従業者の給与情報及び勤怠情報を管理する装置である。サーバ20は、事業者であるユーザから給与計算を行う操作指示を受け付け、給与計算処理を行う。サーバ20は、給与計算処理の結果に基づき、給与支払データを生成し、給与支払に伴う付随支払データを生成し、給与等の各種支払を行うために支払データを金融機関サーバ30へ送信する。また、サーバ20は、給与支払額に基づき、従業者の給与情報に対する変動があったか否かを判定し、変動があった場合にそのことを示す情報を端末装置10へ送信して表示させる。
サーバ20は、ネットワーク80に接続されたコンピュータである。サーバ20は、通信IF22と、入出力IF23と、メモリ25と、ストレージ26と、プロセッサ29とを備える。
通信IF22は、サーバ20が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入出力IF23は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、及び、ユーザに対し情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。メモリ25は、プログラム、及び、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。ストレージ26は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。プロセッサ29は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
金融機関サーバ30は、銀行等の金融機関により提供されるサーバ装置であり、事業者が使用している金融機関口座(例えば、当座預金口座)として給与処理システム1に登録している、金融機関口座の各種データを管理する。金融機関サーバ30は、例えば所定のAPI等を介して、給与支払データ及び付随支払データを受け付けると、所定の認証が行われ、正当なデータである場合に該当するユーザの金融機関口座から各従業者への給与の振込、及び付随支払データに係る支払の振込(例えば、従業者の居住地自治体への住民税の支払の振込)を行う。金融機関サーバ30は、ネットワーク80に接続されたコンピュータである。
<1.1 端末装置10の構成>
図2は、実施の形態1の給与処理システム1を構成する端末装置10の機能的な構成を示すブロック図である。図2に示すように、端末装置10は、複数のアンテナ(アンテナ111、アンテナ112)と、各アンテナに対応する無線通信部(第1無線通信部121、第2無線通信部122)と、操作受付部130(キーボード131及びマウス132を含む)と、音声処理部140と、マイク141と、スピーカ142と、ディスプレイ150と、記憶部160と、制御部170とを含む。端末装置10は、図2では特に図示していない機能及び構成(例えば、電力を保持するためのバッテリー、バッテリーから各回路への電力の供給を制御する電力供給回路等)も有している。図2に示すように、端末装置10に含まれる各ブロックは、バス等により電気的に接続される。
アンテナ111は、端末装置10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ111は、空間から電波を受信して受信信号を第1無線通信部121へ与える。
アンテナ112は、端末装置10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ112は、空間から電波を受信して受信信号を第2無線通信部122へ与える。
第1無線通信部121は、端末装置10が他の無線機器と通信するため、アンテナ111を介して信号を送受信するための変復調処理等を行う。第2無線通信部122は、端末装置10が他の無線機器と通信するため、アンテナ112を介して信号を送受信するための変復調処理等を行う。第1無線通信部121と第2無線通信部122とは、チューナー、RSSI(Received Signal Strength Indicator)算出回路、CRC(Cyclic Redundancy Check)算出回路、高周波回路等を含む通信モジュールである。第1無線通信部121と第2無線通信部122とは、端末装置10が送受信する無線信号の変復調や周波数変換を行い、受信信号を制御部170へ与える。
操作受付部130は、ユーザの入力操作を受け付けるための機構を有する。具体的には、操作受付部130は、キーボード131と、マウス132とを含む。なお、操作受付部130は、例えば静電容量方式のタッチパネルを用いることによって、タッチパネルに対するユーザの接触位置を検出する、タッチスクリーンとして構成してもよい。
キーボード131は、端末装置10のユーザの入力操作を受け付ける。キーボード131は、文字入力を行う装置であり、入力された文字情報を入力信号として制御部170へ出力する。
マウス132は、端末装置10のユーザの入力操作を受け付ける。マウス132は、ディスプレイ150に表示されている表示物を選択等するためのポインティングデバイスであり、画面上で選択された位置情報と、ボタン押下されていることを示す情報とを入力信号として制御部170へ出力する。
音声処理部140は、音声信号の変復調を行う。音声処理部140は、マイク141から与えられる信号を変調して、変調後の信号を制御部170へ与える。また、音声処理部140は、音声信号をスピーカ142へ与える。音声処理部140は、例えば音声処理用のプロセッサによって実現される。マイク141は、音声入力を受け付けて、当該音声入力に対応する音声信号を音声処理部140へ与える。スピーカ142は、音声処理部140から与えられる音声信号を音声に変換して当該音声を端末装置10の外部へ出力する。
ディスプレイ150は、制御部170の制御に応じて、画像、動画、テキスト等のデータを表示する。ディスプレイ150は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイによって実現される。
記憶部160は、例えばフラッシュメモリ等により構成され、端末装置10が使用するデータ及びプログラムを記憶する。ある局面において、記憶部160は、ユーザ情報161を記憶する。
ユーザ情報161は、端末装置10を使用して給与処理システム1の機能である事業者における従業者の給与計算処理を行うユーザの情報である。ユーザ情報としては、ユーザを識別する情報(ユーザID)、ユーザの名称、ユーザが所属している企業等の組織情報等が含まれる。
制御部170は、記憶部160に記憶されるプログラムを読み込んで、プログラムに含まれる命令を実行することにより、端末装置10の動作を制御する。制御部170は、例えば予め端末装置10にインストールされているアプリケーションである。制御部170は、プログラムに従って動作することにより、入力操作受付部171と、送受信部172と、データ処理部173と、通知制御部174としての機能を発揮する。
入力操作受付部171は、キーボード131等の入力装置に対するユーザの入力操作を受け付ける処理を行う。
送受信部172は、端末装置10が、サーバ20等の外部の装置と、通信プロトコルに従ってデータを送受信するための処理を行う。
データ処理部173は、端末装置10が入力を受け付けたデータに対し、プログラムに従って演算を行い、演算結果をメモリ等に出力する処理を行う。
通知制御部174は、ユーザに対し情報を提示する処理を行う。通知制御部174は、表示画像をディスプレイ150に表示させる処理、音声をスピーカ142に出力させる処理等を行う。
<1.2 サーバ20の機能的な構成>
図3は、実施の形態1の給与処理システム1を構成するサーバ20の機能的な構成を示す図である。図3に示すように、サーバ20は、通信部201と、記憶部202と、制御部203としての機能を発揮する。
通信部201は、サーバ20が外部の装置と通信するための処理を行う。
記憶部202は、サーバ20が使用するデータ及びプログラムを記憶する。記憶部202は、給与データベース2021と、勤怠データベース2022と、給与支払履歴データベース2023等を記憶する。
給与データベース2021は、給与処理システム1における管理対象である、事業者における従業者の給与に関する情報、具体的には基本給や各種手当の情報を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
勤怠データベース2022は、給与処理システム1における管理対象である、事業者における従業者の給与計算のもとになる勤怠の情報、具体的には出退勤や休暇の情報を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
給与支払履歴データベース2023は、給与処理システム1における管理対象である、事業者における従業者の給与の支払履歴に関する情報を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
制御部203は、サーバ20のプロセッサがプログラムに従って処理を行うことにより、各種モジュールとして受信制御モジュール2031、送信制御モジュール2032、給与計算モジュール2033、給与支払データ生成モジュール2034、付随支払データ生成モジュール2035、給与額変動判定モジュール2036、判定結果表示モジュール2037、及び変更対応データ生成モジュール2038に示す機能を発揮する。
受信制御モジュール2031は、サーバ20が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を受信する処理を制御する。
送信制御モジュール2032は、サーバ20が外部の装置に対し通信プロトコルに従って信号を送信する処理を制御する。
給与計算モジュール2033は、給与処理システム1を使用するユーザである事業者が雇用する、従業者の所定期間(例えば、1ケ月)における給与計算を行う処理を制御する。給与計算モジュール2033は、例えば、給与データベース2021に格納されている従業者ごとの基本給や各種手当の情報(給与情報)、及び勤怠データベース2022に格納されている従業者ごとの勤怠の情報(給与情報)に基づいて給与計算を行う。ただし、従業者の給与形態によって給与計算の方法は異なってもよく、例えば、裁量労働制の従業者の場合は勤怠の情報は参照しなくてもよい。なお、給与計算モジュール2033は、従業者の給与だけではなく、賞与のような給与以外の報酬(定期的なものでも、臨時のものでもよい)の計算を行ってもよい。また、給与計算モジュール2033は、計算結果を一時的な記憶として記憶部202に格納してもよく、給与支払履歴データベース2023に(未処理の給与支払情報として)格納してもよい。
給与計算モジュール2033は、例えば、基本給の金額、役職手当や資格手当等の各種手当の金額、従業者ごとの勤怠の情報から算出される時間外手当の金額を加算して、支給総額を算出する。次に、給与計算モジュール2033は、健康保険料、厚生年金保険料、介護保険料、及び雇用保険を加算した社会保険料の金額、給与総額から社会保険料の金額を差し引いた金額から算出される所得税の金額、あらかじめを算出された住民税の金額、及びその他控除額を加算して、控除総額を算出する。さらに、給与計算モジュール2033は、支給総額から控除総額を差し引き、給与支給額(いわゆる手取り給与額)を算出する。
給与計算モジュール2033は、例えば、ユーザの操作により端末装置10に給与計算を行うための操作画面が表示された状態で、ユーザが端末装置10の操作画面を操作して給与計算を指示することに応答して、給与計算を行い、端末装置10に表示させる。
給与支払データ生成モジュール2034は、給与計算モジュール2033による給与支払額が確定した後、ユーザが端末装置10を操作して給与支払データの生成を指示することに応答して、従業者への給与支払データを生成し、金融機関サーバ30へ送信する処理を制御する。給与支払データ生成モジュール2034が生成する給与支払データは、金融機関サーバ30が受け付ける所定のフォーマット、例えば全銀協フォーマットの形式であり、ユーザである事業者の金融機関口座(例えば、当座預金口座)から、従業者の金融機関口座(例えば、普通預金口座)へ給与の振込を指示するための支払データである。なお、給与支払データ生成モジュール2034は、従業者の給与だけではなく、賞与のような給与以外の報酬(定期的なものでも、臨時のものでもよい)についても同様の支払データを生成し、送信してもよい。
給与支払データ生成モジュール2034は、例えば、給与支払データの生成後、金融機関サーバ30へアクセスし、ユーザが使用している金融機関が提供しているAPI等を介して給与支払データを送信する。この送信により、金融機関サーバ30にて所定の認証が行われ、正当な送信データである場合に従業者への給与の振込処理を行う。給与支払データ生成モジュール2034は、給与支払データを送信する処理を、ユーザの操作により即時処理として行ってもよく、特定のタイミングでバッチ処理として行ってもよい。
付随支払データ生成モジュール2035は、給与計算モジュール2033により算出された給与支払額が確定した後、例えばユーザが端末装置10を操作して付随支払データの生成を指示することに応答して、支払先への付随支払データを生成し、金融機関サーバ30へ送信する処理を制御する。ここで、付随支払データとは、例えば、社会保険組合等への社会保険料の支払の振込を指示するための支払データや、従業者の居住地自治体への住民税の支払の振込を指示するための支払データである。付随支払データ生成モジュール2035が生成する付随支払データは、給与支払データの場合と同様、金融機関サーバ30が受け付ける所定のフォーマット、例えば全銀協フォーマットの形式であり、ユーザである事業者の金融機関口座(例えば、当座預金口座)から、支払先の金融機関口座(例えば、普通預金口座)へ支払の振込を指示するための支払データである。なお、付随支払データ生成モジュール2035は、従業者の給与だけではなく、賞与のような給与以外の報酬(定期的なものでも、臨時のものでもよい)に付随する支払についても同様の支払データを生成し、送信してもよい。
付随支払データ生成モジュール2035の具体的な送信処理、金融機関サーバ30にて行われる処理は、給与支払データ生成モジュール2034の場合と同様である。
給与額変動判定モジュール2036は、給与計算モジュール2033により算出された過去の給与支払額に基づき、従業者の給与支払額に対する所定以上の変動があったか否かを従業者ごとに判定する処理を制御する。給与額変動判定モジュール2036では、例えば、上記のような標準報酬月額の随時改定をする必要があることを把握するため、従業者の給与支払額に対する所定以上の変動があったか否かを判定する。
給与額変動判定モジュール2036は、具体的には、給与計算モジュール2033により算出された給与支払額を従業者ごとに取得し、また、給与支払履歴データベース2023を読み取り、その直前の2ケ月分の給与支払額を取得する。すなわち、給与額変動判定モジュール2036は、従業者の直近の3か月分の給与支払額を取得する。給与額変動判定モジュール2036は、取得した直近の3か月分の給与支払額の平均値が、当該従業者の標準報酬月額と比較し、所定以上の変動、具体的には、標準報酬月額の区分が2等級以上変動しているか判定する。
給与額変動判定モジュール2036は、従業者の給与支払額に対する変動があったか否かを判定する際、例えば、給与データベース2021を参照し、基本給や(毎月一定額が支給される)手当等に変動があったか否かを判定してもよい。上記のように、標準報酬月額の随時改定の基準となる給与額の変動とは、昇給や降給、給与形態の変更等が対象であり、臨時手当や時間外手当の増減は対象外であるからである。
また、給与額変動判定モジュール2036は、後述する判定結果表示モジュール2037により端末装置10に表示させるため、標準報酬月額の定時決定を行う必要があるタイミング(具体的には、4月~6月の勤務に対する給与の総額確定後の7月)、また、労働保険の年度更新を行う必要があるタイミング(具体的には、所轄官庁により指定された月である6月)において、変動があったと判定してもよい。
判定結果表示モジュール2037は、給与額変動判定モジュール2036による判定結果が、給与支払額に変動があったと判定された場合、変動があったことを示す情報を、端末装置10へ送信して表示させる処理を制御する。判定結果表示モジュール2037は、給与支払額に変動があったことをユーザに通知するため、その旨の情報を端末装置10へ送信し、端末装置10に表示させる表示指示を送信する。
判定結果表示モジュール2037は、例えば、端末装置10に表示させる給与計算を行うための操作画面において、給与支払額に変動があったことを表示させてもよい。このとき、給与支払額に変動があったことを示す情報(例えば、その旨を記載した文言)を、ユーザに注意喚起するため、他の情報とは異なる態様、例えば強調表示、異なる色彩、異なる文字フォント、デザイン化されたロゴ等により表示させてもよい。また、後述する変更対応データ生成モジュール2038による処理を行わせるための画面へ遷移するリンク情報等を表示させてもよい。
また、判定結果表示モジュール2037は、給与支払額に対する所定以上の変動があった従業者の一覧情報を表示させ、後述する変更対応データ生成モジュール2038による処理を従業者ごとに行えるように選択可能に構成してもよい。このとき、従業者ごとに、変動前後の給与支払額を表示させてもよく、具体的には、現在の標準報酬額と、変動により更新される標準報酬額とを比較可能に表示させてもよい。
変更対応データ生成モジュール2038は、給与額変動判定モジュール2036による判定結果が、給与支払額に変動があったと判定された場合、変動に対応する必要データを生成する処理を制御する。変動に対応する必要データとは、具体的には、標準報酬月額の随時改定を行うために所定の組織(健康保険組合等)へ提出する「被保険者報酬月額変更届」の書類データであり、例えば、PDF(Portable Document Format)等のドキュメントデータにより生成してもよい。また、変更対応データ生成モジュール2038は、標準報酬月額の定時決定を行うために所定の組織へ提出する「算定基礎届」の書類データを生成してもよく、電子申請用の一覧ファイル(例えば、CSV形式のファイル)により生成して出力するように構成してもよい。さらに、変更対応データ生成モジュール2038は、労働保険の年度更新を行うために所定の所轄官庁に提出する申告書の書類データを生成してもよい。
変更対応データ生成モジュール2038は、例えば、端末装置10に表示させる給与計算を行うための操作画面や、判定結果表示モジュール2037により表示されたリンク情報の遷移先画面において、ユーザが端末装置10の操作画面を操作して変更対応を行うことを指示することに応答して、変動に対応する必要データを生成し、端末装置10に表示させる。
<2 データ構造>
図4は、サーバ20が記憶する給与データベース2021、勤怠データベース2022のデータ構造の例を示す図である。また、図5は、サーバ20が記憶する給与支払履歴データベース2023のデータ構造の例を示す図である。
図4に示すように、給与データベース2021のレコードのそれぞれは、項目「従業者ID」と、項目「従業者名」と、項目「役職ランク」と、項目「給与詳細情報」等を含む。
項目「従業者ID」は、給与処理システム1にて管理する対象である、事業者が給与を支払う従業者それぞれを識別する情報である。
項目「従業者名」は、給与処理システム1にて管理する対象である、事業者が給与を支払う従業者の氏名である。
項目「役職ランク」は、給与処理システム1にて管理する対象である、事業者が給与を支払う従業者の事業者内における役職等を示す情報である。この情報は、例えば、当該従業者の基本給を決定するために用いられる。
項目「給与詳細情報」は、給与処理システム1にて管理する従業者ごとの給与情報であり、具体的には、項目「条件項目」と、項目「金額」等を含む。この項目「給与詳細情報」は、従業者の給与計算に必要な情報、すなわち従業者の給与を決定するための条件の情報が格納される情報であり、例えば、従業者ごとに給与に反映される手当が異なる(例として、役職手当が付与されるのは役職者のみ)ように条件は異なるため、必要な条件の情報がレコードとして設定されるように構成されている。
項目「給与詳細情報」に格納される情報は、項目「条件項目」が「基本給」、「役職手当」、「残業手当(/h)」のように、事業者内で決定される項目や、「住民税」のように、従業者の居住地自治体から通知される項目、図示は省略するが標準報酬月額のように過去の給与支払額等から決定される項目等がある。
項目「条件項目」は、項目「従業者名」の従業者の給与を決定するための条件を示す項目の情報であり、例えば「基本給」、「役職手当」等の項目名が格納されている。
項目「金額」は、項目「条件項目」に対応する金額を示す情報である。図4に示すように、「基本給」のように1ケ月分の金額が格納される場合や、「残業手当(/h)」のように1時間当たりの単価が格納される場合がある。
なお、図示は省略するが、給与データベース2021の項目「給与詳細情報」には、標準報酬月額の区分及び金額の情報、標準報酬月額から算出される社会保険料の情報、労働保険の年度更新を行うための情報が格納されてもよい。
サーバ20は、従業者が入社/退職することに伴って、給与データベース2021にレコードを追加/削除する。また、サーバ20は、当該従業者の昇給や降給、給与形態の変更等に伴って、給与データベース2021の項目「給与詳細情報」を更新する。
勤怠データベース2022のレコードのそれぞれは、項目「従業者ID」と、項目「勤怠管理有無」と、項目「勤怠詳細情報」等を含む。
項目「従業者ID」は、給与処理システム1にて管理する対象である、事業者が給与を支払う従業者それぞれを識別する情報であり、給与データベース2021の項目「従業者ID」に対応している。
項目「勤怠管理有無」は、給与処理システム1にて管理する対象である、事業者が給与を支払う従業者が勤怠管理の対象であるか否かを示す情報であり、例えば、勤怠管理の対象である場合は「有」、対象外である場合は「無」が格納される。勤怠管理の対象であるか否かは、労働基準法等の規定により従業者は勤怠管理の対象になるが、非常勤の場合等勤怠管理の対象外となる場合や、裁量労働制の場合のように給与計算には反映されないが法規制により勤怠管理を行っている場合等があり、必要に応じて勤怠管理を行うか否かを判断している。項目「勤怠管理有無」が「無」の場合は、後述する項目「勤怠詳細情報」は格納されない。
項目「勤怠詳細情報」は、給与処理システム1にて管理する従業者ごとの勤怠情報であり、具体的には、項目「日付」と、項目「出勤時刻」と、項目「退勤時刻」と、項目「備考」等を含む。この項目「勤怠詳細情報」は、日付ごとの従業者の勤怠情報であり、例えば、項目「日付」ごとに、当該項目の順に日付順に格納されている。
項目「日付」は、勤怠情報の日付の情報である。
項目「出勤時刻」は、項目「日付」の日に当該従業者が出勤した時刻として記録された情報である。
項目「退勤時刻」は、項目「日付」の日に当該従業者が退勤した時刻として記録された情報である。
項目「出勤時刻」及び項目「退勤時刻」は、例えば、従業者が出退勤したことを記録する装置(いわゆるタイムカード等の打刻装置)から取得した情報、携帯端末等から送信された情報、従業者自身により記録された情報等が格納されるである。
項目「備考」は、項目「勤怠詳細情報」の情報として補足すべき情報であり、例えば休暇取得の情報や、休日出勤、その代休等の情報が格納される。
なお、図示は省略するが、勤怠データベース2022には、従業者ごとに付与されている有給休暇の残日数を示す情報等が格納されてもよい。
サーバ20は、従業者が入社/退職することに伴って、勤怠データベース2022にレコードを追加/削除する。また、サーバ20は、当該従業者の出退勤に伴って、勤怠データベース2022の項目「勤怠詳細情報」を更新する。
図5に示すように、給与支払履歴データベース2023のレコードのそれぞれは、項目「従業者ID」と、項目「従業者名」と、項目「給与支払詳細情報」等を含む。
項目「従業者ID」は、給与処理システム1にて管理する対象である、事業者が給与を支払う従業者それぞれを識別する情報であり、給与データベース2021の項目「従業者ID」に対応している。
項目「従業者名」は、給与処理システム1にて管理する対象である、事業者が給与を支払う従業者の氏名であり、給与データベース2021の項目「従業者ID」に対応している。
項目「給与支払詳細情報」は、給与処理システム1にて管理する従業者ごとに過去に支払った給与の履歴情報であり、具体的には、項目「月」と、項目「支給総額」と、項目「厚生年金保険料」と、項目「住民税」等を含む。この項目「給与支払詳細情報」は、従業者に給与を支払うたびにその情報が格納され、一般的な1カ月ごとの給与支払いの場合を例として、月次の情報として格納するように構成されている。
項目「月」は、従業者に給与を支払った月(年の情報も含む)が格納されている。
項目「支給総額」は、従業者への給与の支払総額の情報であり、例えば、各種控除がなされる前の、いわゆる額面金額が格納されている。
項目「厚生年金保険料」は、従業者の給与から差し引かれる厚生年金保険料の情報である。当該項目は、従業者の給与から差し引かれる社会保険料の例として示している。
項目「住民税」は、従業者の給与から差し引かれる住民税の情報である。当該項目は、従業者の給与から差し引かれる各種税金の例として示している。
サーバ20の給与計算モジュール2033は、従業者の給与計算を行うことに伴って、給与支払履歴データベース2023の項目「給与支払詳細情報」を更新する。
<3 動作>
以下、図6及び図7を参照しながら、第1の実施の形態における給与処理システム1による給与計算処理及び標準報酬月額変更処理について説明する。
図6は、実施の形態1の給与処理システム1による給与計算処理を行う流れの一例を示すフローチャートである。
ステップS111の前処理として、端末装置10の入力操作受付部171は、給与計算処理を行うユーザである事業者(担当者)から、給与処理システム1のサービスを利用するために必要な認証を行うためのユーザID及びパスワードを入力する操作を受け付ける。送受信部172は、受け付けたユーザID及びパスワード、及びユーザ情報をサーバ20へ送信する。サーバ20は、ユーザID及びパスワードを、通信部201を介して受け付けて当該ユーザのユーザID及びパスワードが正当であることを確認し、所定の認証を行う。正当である場合、サーバ20は、認証完了の情報を、端末装置10へ通信部201を介して送信する。端末装置10の送受信部172は、サーバ20から送信された認証完了の情報を受け付ける。通知制御部174は、受け付けた認証完了の情報を、ディスプレイ150に表示させ、ステップS111が開始される。
ステップS111において、端末装置10の入力操作受付部171は、ユーザからの操作により給与計算処理を行うために必要な操作画面(給与計算画面)を表示する表示指示を受け付ける。送受信部172は、受け付けた表示指示を、サーバ20へ送信する。端末装置10の送受信部172は、サーバ20から送信された給与計算画面の表示データを受け付ける。通知制御部174は、受け付けた給与計算画面の表示データを、ディスプレイ150に表示させる。
ステップS121において、サーバ20は、端末装置10から送信された給与計算画面の表示指示を、通信部201を介して受け付ける。サーバ20は、給与計算画面の表示データを、通信部201を介して端末装置10へ送信する。
ステップS112において、端末装置10の入力操作受付部171は、ユーザからの操作により給与計算を指示する給与計算開始指示を受け付ける。送受信部172は、受け付けた給与計算開始指示を、サーバ20へ送信する。
ステップS122において、サーバ20の給与計算モジュール2033は、端末装置10から送信された給与計算開始指示を、通信部201を介して受け付ける。給与計算モジュール2033は、例えば、給与データベース2021に格納されている従業者ごとの基本給や各種手当の情報(給与情報)、及び勤怠データベース2022に格納されている従業者ごとの勤怠の情報(給与情報)に基づいて給与計算を行う。
ステップS123において、サーバ20の給与計算モジュール2033は、ステップS122で算出した給与の支給総額、控除総額、給与支給額(いわゆる手取り給与額)等の給与計算結果の情報を、通信部201を介して端末装置10へ送信する。
ステップS113において、端末装置10の送受信部172は、サーバ20から送信された給与計算結果の情報を受け付ける。通知制御部174は、受け付けた給与計算結果の情報をディスプレイ150に表示させる。
ステップS114において、端末装置10の入力操作受付部171は、ユーザから、給与計算結果に対して確定させ、給与支払データを送信させる指示の入力を受け付ける。送受信部172は、受け付けた給与計算結果の確定及び給与支払データの送信指示の情報をサーバ20へ送信する。
ステップS124において、サーバ20の給与支払データ生成モジュール2034は、端末装置10から送信された給与計算結果の確定及び給与支払データの送信指示の情報を、通信部201を介して受け付ける。給与支払データ生成モジュール2034は、受け付けた給与計算結果の確定により、事業者の金融機関口座(例えば、当座預金口座)から、従業者の金融機関口座(例えば、普通預金口座)へ給与の振込を指示するための給与支払データを生成する。給与支払データ生成モジュール2034は、受け付けた給与支払データの送信指示により、生成した給与支払データを、金融機関サーバ30へアクセスし、API等を介して給与支払データを送信する。
ステップS115において、端末装置10の入力操作受付部171は、ユーザから、給与計算結果に基づく各種支払処理を行うため、付随支払データを送信させる指示の入力を受け付ける。送受信部172は、受け付けた付随支払データの送信指示の情報をサーバ20へ送信する。
ステップS125において、サーバ20の付随支払データ生成モジュール2035は、端末装置10から送信された付随支払データの送信指示の情報を、通信部201を介して受け付ける。付随支払データ生成モジュール2035は、社会保険組合等への社会保険料の支払の振込を指示するための支払データや、従業者の居住地自治体への住民税の支払の振込を指示するための支払データを、事業者の金融機関口座(例えば、当座預金口座)から、支払先の金融機関口座(例えば、普通預金口座)へ支払の振込を指示するための付随支払データとして生成する。付随支払データ生成モジュール2035は、受け付けた付随支払データの送信指示により、生成した付随支払データを、金融機関サーバ30へアクセスし、API等を介して付随支払データを送信する。
ステップS126において、サーバ20の給与計算モジュール2033は、ステップS122で算出した給与計算結果について、給与支払履歴データベース2023に格納して更新する。
以上のように、給与処理システム1では、従業者の給与計算に必要な給与情報、例えば基本給や各種手当の情報に基づき、所定期間(例えば、1ケ月)における従業者の給与計算を行い、給与支払データを生成して出力する。また、給与計算結果に基づく各種支払処理を行うための付随支払データ、例えば社会保険組合等への社会保険料の支払の振込を指示するための支払データや、従業者の居住地自治体への住民税の支払の振込を指示するための支払データを生成して出力する。これにより、給与支払データ及び付随支払データを自動で生成し、支払を行うために金融機関口座に振り込むデータ出力を自動で行うことが可能になる。
図7は、実施の形態1の給与処理システム1による標準報酬月額変更処理を行う流れの他の例を示すフローチャートである。
ステップS211の前処理としては、ステップS111の前処理と同様である。ステップS211において、端末装置10の入力操作受付部171は、ユーザからの操作により給与計算処理を行うために必要な操作画面(給与計算画面)を表示する表示指示を受け付ける。送受信部172は、受け付けた表示指示を、サーバ20へ送信する。端末装置10の送受信部172は、サーバ20から送信された給与計算画面の表示データを受け付ける。通知制御部174は、受け付けた給与計算画面の表示データ、及び給与支払額に変動があったことを示す情報を、ディスプレイ150に表示させる。
ステップS221において、サーバ20は、端末装置10から送信された給与計算画面の表示指示を、通信部201を介して受け付ける。サーバ20は、給与計算画面の表示データを、通信部201を介して端末装置10へ送信する。このとき、サーバ20の判定結果表示モジュール2037は、給与支払額に変動があったことを示す情報を表示させる表示指示を、通信部201を介して端末装置10へ送信する。
ステップS212において、端末装置10の入力操作受付部171は、ユーザからの操作により給与支払額に対する所定以上の変動があった従業者の一覧情報を表示させる表示指示を受け付ける。送受信部172は、受け付けた従業者の一覧情報を表示させる表示指示を、サーバ20へ送信する。
ステップS222において、サーバ20の給与額変動判定モジュール2036は、端末装置10から送信された、給与支払額に対する所定以上の変動があった従業者の一覧情報を表示させる表示指示を、通信部201を介して受け付ける。給与額変動判定モジュール2036は、従業者の給与支払額に対する所定以上の変動があったか否かを従業者ごとに判定した判定結果に基づき、給与支払額に対する所定以上の変動があった従業者を抽出する。
ステップS223において、サーバ20の判定結果表示モジュール2037は、ステップS222で抽出した、給与支払額に対する所定以上の変動があった従業者の一覧の情報を、通信部201を介して端末装置10へ送信する。
ステップS213において、端末装置10の送受信部172は、サーバ20から送信された、給与支払額に対する所定以上の変動があった従業者の一覧情報を受け付ける。通知制御部174は、受け付けた給与支払額に対する所定以上の変動があった従業者の一覧をディスプレイ150に表示させる。
ステップS214において、端末装置10の入力操作受付部171は、ディスプレイ150に給与支払額に対する所定以上の変動があった従業者の一覧が表示された状態で、ユーザから、変動に対応する必要データを生成する処理、具体的には、標準報酬月額の随時改定を行うために提出する「被保険者報酬月額変更届」の書類データを生成させる指示の入力を、従業者ごとに、または一覧に表示された全員に対して受け付ける。送受信部172は、受け付けた書類データを生成させる指示の情報をサーバ20へ送信する。
ステップS224において、サーバ20の変更対応データ生成モジュール2038は、端末装置10から送信された書類データを生成させる指示の情報を、通信部201を介して受け付ける。変更対応データ生成モジュール2038は、受け付けた書類データを生成させる指示の情報により、標準報酬月額の随時改定を行うために所定の組織(健康保険組合等)へ提出する「被保険者報酬月額変更届」の書類データを生成する。変更対応データ生成モジュール2038は、生成した書類データを、通信部201を介して端末装置10へ送信する。
ステップS225において、サーバ20の変更対応データ生成モジュール2038は、標準報酬月額の随時改定について、給与データベース2021のレコードを更新する。
以上のように、給与処理システム1では、給与支払額に基づき、従業者の給与支払額に対する所定以上の変動があったか否かを判定し、変動があった場合にそのことを示す情報を端末装置に表示させる。ユーザから、変動に対応する必要データを生成する処理の指示を受け付けると、必要データ、例えば標準報酬月額の随時改定を行うための書類データの生成を行う。これにより、給与支払額の変動に伴う各種処理の必要の有無を一目で把握し、必要に応じて各種処理を行うことが可能になる。
<4 画面例>
以下、図8ないし図11を参照しながら、給与処理システム1による給与計算処理及び標準報酬月額変更処理の画面例について説明する。
図8は、端末装置10に表示する給与計算を開始する画面例を示す図である。図8の画面例は、給与計算モジュール2033による給与計算を開始するための操作画面の例を示す。図6のステップS112に相当する。
図8に示すように、端末装置10のディスプレイ150には、給与計算を開始させるための操作画面として、給与計算を行ったか否かのステータス情報を示すステータス表示欄1031aと、給与計算の対象期間を表示する対象期間表示欄1031bと、給与計算の処理状況を示す処理ステータス表示欄1031cとが表示されている。また、端末装置10のディスプレイ150には、給与計算後の操作画面として、給与支払データ生成、振込を指示する給与支払データ生成指示ボタン1031dと、所得税徴収高計算書の作成を指示する所得税徴収高計算書作成指示ボタン1031eと、住民税の支払の振込を指示する住民税支払データ生成指示ボタン1031fと、報酬月額変更届、標準報酬月額の算定基礎届の生成、確認、出力を指示する報酬月額変更届生成指示ボタン1031gと、が選択可能に設けられている。
図8に示す画面では、ユーザの選択により、給与支払データ生成指示ボタン1031d、所得税徴収高計算書作成指示ボタン1031e、住民税支払データ生成指示ボタン1031f、または報酬月額変更届生成指示ボタン1031gをクリック等して押下することにより、それぞれの処理を行えるように構成されている。このように構成することで、標準報酬月額の随時改定等の処理の選択を行うことが容易になる。
図9は、端末装置10に表示する標準報酬月額の随時改定を案内する画面例を示す図である。図9の画面例は、給与額変動判定モジュール2036による給与支払額に対する所定以上の変動があったことの判定結果により対象となる従業者の一覧を表示するための画面の例を示す。図7のステップS212に相当する。
図9に示すように、端末装置10のディスプレイ150には、標準報酬月額の随時改定を案内する画面として、随時改定の対象期間を表示する対象期間表示欄1032aと、対象となる従業者を表示する対象者表示欄1032bと、対象外となる従業者を表示する非対象者表示欄1032cとが表示されている。また、端末装置10のディスプレイ150には、操作画面として、変更届の書類データの生成を指示する変更届生成指示ボタン1032dと、電子申請用の一覧ファイルの生成を指示するファイル生成指示ボタン1032eと、が選択可能に設けられている。
図9に示す画面では、ユーザの選択により、変更届生成指示ボタン1032d、またはファイル生成指示ボタン1032eをクリック等して押下することにより、それぞれの処理を行えるように構成されている。このように構成することで、標準報酬月額の随時改定等の処理を行うことが容易になる。
図10は、端末装置10に表示する標準報酬月額の随時改定を行う画面例を示す図である。図10の画面例は、変更対応データ生成モジュール2038による標準報酬月額の随時改定を、従業者ごとに行うことを選択するための画面の例を示す。図7のステップS214に相当する。
図10に示すように、端末装置10のディスプレイ150には、標準報酬月額の随時改定を案内する画面として、現在の標準報酬額を表示する変更前報酬額表示欄1033aと、変更後の標準報酬額を表示する変更後報酬額表示欄1033bとが表示されている。また、端末装置10のディスプレイ150には、操作画面として、変更後の標準報酬月額の修正を選択する報酬額変更選択リンク1033cと、当該従業者について、随時改定を行うことを選択する随時改定選択ラジオボタン1033dと、定時改定で処理することを選択する定時改定選択ラジオボタン1033eとが選択可能に設けられている。
図10に示す画面では、ユーザの選択により、報酬額変更選択リンク1033c、随時改定選択ラジオボタン1033d、または定時改定選択ラジオボタン1033eをクリック等して選択することにより、それぞれの処理を行えるように構成されている。このように構成することで、標準報酬月額の随時改定等の処理を行うことが容易になる。
図11は、端末装置10に表示する標準報酬月額の定時決定を案内する画面例を示す図である。図11の画面例は、変更対応データ生成モジュール2038による標準報酬月額の定時決定を案内するための画面の例を示す。図7のステップS214に相当する。
図11に示すように、端末装置10のディスプレイ150には、標準報酬月額の定時決定を案内する画面として、従業者について標準報酬額の定時決定処理の一括処理を案内する一括処理案内欄1034aと、一括処理の選択を受け付ける一括処理受付ボタン1034bと、一括処理の対象となる従業者を表示する対象者表示欄1034cとが表示されている。
図11に示す画面では、ユーザの選択により、一括処理受付ボタン1034bをクリック等して選択することにより、一括処理を行えるように構成されている。このように構成することで、標準報酬月額の定時決定の処理を行うことが容易になる。
<小括>
以上のように、本実施形態によると、従業者の給与計算に必要な給与情報に基づき、所定期間における従業者の給与計算を行い、給与支払データを生成して出力する。また、給与計算結果に基づく各種支払処理を行うための付随支払データを生成して出力する。そのため、給与支払データ及び付随支払データを自動で生成し、支払を行うために金融機関口座に振り込むデータ出力を自動で行うことが可能になる。これにより、給与計算処理を効率的に行うことが可能になる。
また、給与支払額に基づき、従業者の給与支払額に対する所定以上の変動があったか否かを判定し、変動があった場合にそのことを示す情報を端末装置に表示させる。ユーザから、変動に対応する必要データを生成する処理の指示を受け付けると、必要データの生成を行う。これにより、給与支払額の変動に伴う各種処理の必要の有無を一目で把握し、必要に応じて各種処理を行うことが可能になる。
さらに、従業者の給与支払額に対する所定以上の変動があった場合の通知を、給与計算を開始させるための操作画面に表示させる。これにより、給与支払額の変動に伴う各種処理が必要であることを一目で把握することが可能になる。
<第2の実施の形態>
以下、給与処理システム1の他の実施の形態について説明する。
<1 給与処理システム1の全体構成>
図12は、実施の形態2の給与処理システム1を構成するサーバ20の機能的な構成を示す図である。第2の実施の形態における給与処理システム1の全体の構成、端末装置10の構成は、第1の実施の形態と同様であるので、繰り返して説明しない。サーバ20の構成については、図12に示すように、新たに支援制度可否判定モジュール2039の機能を備える以外、第1の実施の形態と同様である。以下、第2の実施の形態における支援制度可否判定モジュール2039の機能について説明する。
支援制度可否判定モジュール2039は、給与計算モジュール2033により算出された従業者への給与支払状況に基づき、事業者が利用可能な支援制度情報に対する変動があったか否かを判定する処理を制御する。事業者が利用可能な支援制度情報とは、例えば、企業向けの補助金制度(例として、IT補助金)や、事業者向けの雇用促進に関する助成金制度が挙げられる。このような補助金や助成金の申請をするためには、雇用している従業者について所定の要件が定められているため、支援制度可否判定モジュール2039は、例えば、給与データベース2021に格納されている従業者の情報を参照し、当該要件に該当し、申請が可能であるかを判定する。
本実施の形態において、判定結果表示モジュール2037は、支援制度可否判定モジュール2039による判定結果が、補助金や助成金の申請をすることが可能であると判定された場合、そのことを示す情報を、端末装置10へ送信して表示させる。これにより、ユーザは、補助金や助成金の申請をすることが可能であることを認識することができる。
<2 データ構造>
第2の実施の形態におけるデータ構造は、第1の実施の形態と同様であるので、繰り返して説明しない。
<3 動作>
第2の実施の形態における動作は、第1の実施の形態と同様であるので、繰り返して説明しない。
<4 画面例>
第2の実施の形態における画面例は、第1の実施の形態と同様であるので、繰り返して説明しない。
<小括>
以上のように、本実施形態によると、従業者への給与支払状況に基づき、事業者が利用可能な支援制度情報に対して利用可能であるか否かを判定し、ユーザに提示する。そのため、事業者は、補助金や助成金の申請をすることが可能であることを認識することができる。これにより、事業者の事業について有利な助成金や補助金の制度を有効に利用することが可能になる。
以上、開示に係る実施形態について説明したが、これらはその他の様々な形態で実施することが可能であり、種々の省略、置換及び変更を行なって実施することができる。これらの実施形態及び変形例ならびに省略、置換及び変更を行なったものは、特許請求の範囲の技術的範囲とその均等の範囲に含まれる。
<付記>
以上の各実施形態で説明した事項を、以下に付記する。
(付記1)プロセッサ29と、メモリ25とを備えるコンピュータに実行させ、事業者における従業者の給与支払処理を行うためのプログラムであって、メモリ25には、従業者の給与計算に必要な給与情報(2021)が登録され、プログラムは、プロセッサ29に、給与情報に基づき、所定期間における従業者の給与計算を行うステップ(S122)と、所定期間における従業者の給与支払額が確定した後、ユーザが端末装置を操作することに応答して、従業者への給与支払データを生成して出力するステップ(S124)と、従業者への給与支払に伴う付随支払データを生成して出力するステップ(S125)と、過去の所定期間における従業者の給与支払額に基づき、従業者の給与支払額に対する所定以上の変動があったか否かを判定するステップ(S221)と、従業者の給与支払額に対する変動があった場合、変動したことを示す情報を、端末装置に表示させるステップ(S221)と、従業者の給与支払額に対する変動があった場合、ユーザが端末装置を操作することに応答して、従業者の給与支払額に対する変動に対応する必要データを生成するステップ(S224)と、を実行させる、プログラム。
(付記2)プログラムは、プロセッサに、さらに、ユーザが端末装置を操作することに応答して、従業者の給与計算を行うための操作画面を表示させるステップ(S121)を実行させ、従業者の給与支払額に対する変動があった場合、変動したことを示す情報を、端末装置に表示された操作画面に表示させる、(付記1)に記載のプログラム。
(付記3)従業者の給与支払額に対する変動があった場合、変動したことを示す情報を他の情報とは異なる態様で表示させる、(付記1)または(付記2)に記載のプログラム。
(付記4)従業者の給与支払額に対する変動があった場合、変動したことを示す情報と共に、従業者の給与支払額に対する変動に対応する処理を行う操作画面へ遷移するリンク情報を表示させる、(付記1)から(付記3)のいずれかに記載のプログラム。
(付記5)プログラムは、プロセッサに、さらに、従業者の給与支払額に対する変動があった場合、ユーザが端末装置を操作することに応答して、変動があった従業者の一覧を、端末装置に表示させるステップ(S223)を実行させ、必要データを生成するステップにおいて、ユーザが端末装置を操作し、変動があった従業者の一覧からユーザが選択した従業者について、必要データを生成する、(付記1)から(付記4)のいずれかに記載のプログラム。
(付記6)変動があった従業者の一覧において、変動前後の給与支払額を表示させる、(付記5)に記載のプログラム。
(付記7)従業者の給与情報として、給与の標準報酬月額を含み、必要データとして、標準報酬月額の変更について所定の組織へ提出するための書類データを生成する、(付記1)から(付記6)のいずれかに記載のプログラム。
(付記8)従業者の給与支払額に対する変動として、給与の標準報酬月額の定時決定を含み、必要データを生成するステップにおいて、対象となる従業者について、標準報酬月額の変更について所定の組織へ提出するための書類データを生成する、(付記7)に記載のプログラム。
(付記9)従業者の給与情報として、労働保険の保険料を含み、必要データとして、労働保険の保険料の年度更新について所定の官庁へ提出するための書類データを生成する、(付記1)から(付記8)のいずれかに記載のプログラム。
(付記10)付随支払データとして、従業者に係る住民税支払データを含む、(付記1)から(付記9)のいずれかに記載のプログラム。
(付記11)プログラムは、プロセッサに、さらに、所定期間における従業者の給与支払状況に基づき、事業者が利用可能な支援制度情報に対する変動があったか否かを判定するステップと、事業者が利用可能な支援制度情報に対する変動があった場合、変動したことを示す情報を、端末装置に表示させるステップと、を実行させる、(付記1)から(付記10)のいずれかに記載のプログラム。
(付記12)制御部203と、記憶部202とを備え、事業者における従業者の給与支払処理を行う情報処理装置であって、記憶部202には、従業者の給与計算に必要な給与情報(2021)が登録され、制御部203は、給与情報に基づき、所定期間における従業者の給与計算を行うステップ(S122)と、所定期間における従業者の給与支払額が確定した後、ユーザが端末装置を操作することに応答して、従業者への給与支払データを生成して出力するステップ(S124)と、従業者への給与支払に伴う付随支払データを生成して出力するステップ(S125)と、過去の所定期間における従業者の給与支払額に基づき、従業者の給与支払額に対する所定以上の変動があったか否かを判定するステップ(S221)と、従業者の給与支払額に対する変動があった場合、変動したことを示す情報を、端末装置に表示させるステップ(S221)と、従業者の給与支払額に対する変動があった場合、ユーザが端末装置を操作することに応答して、従業者の給与支払額に対する変動に対応する必要データを生成するステップ(S224)と、を行う、情報処理装置。
(付記13)プロセッサ29と、メモリ25とを備えるコンピュータにより実行され、事業者における従業者の給与支払処理を行うための方法であって、メモリ25には、従業者の給与計算に必要な給与情報(2021)が登録され、方法は、プロセッサ29が、給与情報に基づき、所定期間における従業者の給与計算を行うステップ(S122)と、所定期間における従業者の給与支払額が確定した後、ユーザが端末装置を操作することに応答して、従業者への給与支払データを生成して出力するステップ(S124)と、従業者への給与支払に伴う付随支払データを生成して出力するステップ(S125)と、過去の所定期間における従業者の給与支払額に基づき、従業者の給与支払額に対する所定以上の変動があったか否かを判定するステップ(S221)と、従業者の給与支払額に対する変動があった場合、変動したことを示す情報を、端末装置に表示させるステップ(S221)と、従業者の給与支払額に対する変動があった場合、ユーザが端末装置を操作することに応答して、従業者の給与支払額に対する変動に対応する必要データを生成するステップ(S224)と、を実行する、方法。
10 端末装置、20 サーバ、80 ネットワーク、130 操作受付部、161 ユーザ情報、22 通信IF、23 入出力IF、25 メモリ、26 ストレージ、29 プロセッサ、201 通信部、202 記憶部、2021 給与データベース、2022 勤怠データベース、2023 給与支払履歴データベース、203 制御部


Claims (13)

  1. プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させ、事業者における従業者の給与支払処理を行うためのプログラムであって、
    前記メモリには、前記従業者の給与計算に必要な給与情報が登録され、
    前記プログラムは、前記プロセッサに、
    前記給与情報に基づき、所定期間における前記従業者の給与計算を行うステップと、
    所定期間における前記従業者の給与支払額が確定した後、ユーザが端末装置を操作することに応答して、前記従業者への給与支払データを生成して出力するステップと、
    前記従業者への給与支払に伴う付随支払データを生成して出力するステップと、
    過去の所定期間における前記従業者の給与支払額に基づき、前記従業者の給与支払額に対する所定以上の変動があったか否かを判定するステップと、
    前記従業者の給与支払額に対する変動があった場合、変動したことを示す情報を、前記端末装置に表示させるステップと、
    前記従業者の給与支払額に対する変動があった場合、ユーザが前記端末装置を操作することに応答して、前記従業者の給与支払額に対する変動に対応する必要データを生成するステップと、を実行させる、プログラム。
  2. 前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
    ユーザが端末装置を操作することに応答して、前記従業者の給与計算を行うための操作画面を表示させるステップを実行させ、
    前記従業者の給与支払額に対する変動があった場合、変動したことを示す情報を、前記端末装置に表示された前記操作画面に表示させる、請求項1に記載のプログラム。
  3. 前記従業者の給与支払額に対する変動があった場合、変動したことを示す情報を他の情報とは異なる態様で表示させる、請求項1または請求項2に記載のプログラム。
  4. 前記従業者の給与支払額に対する変動があった場合、変動したことを示す情報と共に、前記従業者の給与支払額に対する変動に対応する処理を行う操作画面へ遷移するリンク情報を表示させる、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のプログラム。
  5. 前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
    前記従業者の給与支払額に対する変動があった場合、ユーザが前記端末装置を操作することに応答して、変動があった前記従業者の一覧を、前記端末装置に表示させるステップを実行させ、
    前記必要データを生成するステップにおいて、ユーザが前記端末装置を操作し、変動があった前記従業者の一覧からユーザが選択した前記従業者について、前記必要データを生成する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のプログラム。
  6. 変動があった前記従業者の一覧において、変動前後の前記給与支払額を表示させる、請求項5に記載のプログラム。
  7. 前記従業者の給与情報として、給与の標準報酬月額を含み、
    前記必要データとして、給与の標準報酬月額の変更について所定の組織へ提出するための書類データを生成する、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のプログラム。
  8. 前記従業者の給与支払額に対する変動として、給与の標準報酬月額の定時決定を含み、
    前記必要データを生成するステップにおいて、対象となる前記従業者について、標準報酬月額の変更について所定の組織へ提出するための書類データを生成する、請求項7に記載のプログラム。
  9. 前記従業者の給与情報として、労働保険の保険料を含み、
    前記必要データとして、前記労働保険の保険料の年度更新について所定の官庁へ提出するための書類データを生成する、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のプログラム。
  10. 前記付随支払データとして、前記従業者に係る住民税支払データを含む、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のプログラム。
  11. 前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
    所定期間における前記従業者の給与支払状況に基づき、前記事業者が利用可能な支援制度情報に対する変動があったか否かを判定するステップと、
    前記事業者が利用可能な支援制度情報に対する変動があった場合、変動したことを示す情報を、前記端末装置に表示させるステップと、を実行させる、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のプログラム。
  12. 制御部と、記憶部とを備え、事業者における従業者の給与支払処理を行う情報処理装置であって、
    前記記憶部には、前記従業者の給与計算に必要な給与情報が登録され、
    前記制御部は、
    前記給与情報に基づき、所定期間における前記従業者の給与計算を行うステップと、
    所定期間における前記従業者の給与支払額が確定した後、ユーザが端末装置を操作することに応答して、前記従業者への給与支払データを生成して出力するステップと、
    前記従業者への給与支払に伴う付随支払データを生成して出力するステップと、
    過去の所定期間における前記従業者の給与支払額に基づき、前記従業者の給与支払額に対する所定以上の変動があったか否かを判定するステップと、
    前記従業者の給与支払額に対する変動があった場合、変動したことを示す情報を、前記端末装置に表示させるステップと、
    前記従業者の給与支払額に対する変動があった場合、ユーザが前記端末装置を操作することに応答して、前記従業者の給与支払額に対する変動に対応する必要データを生成するステップと、を実行する、情報処理装置。
  13. プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータにより実行され、事業者における従業者の給与支払処理を行うための方法であって、
    前記メモリには、前記従業者の給与計算に必要な給与情報が登録され、
    前記方法は、前記プロセッサが、
    前記給与情報に基づき、所定期間における前記従業者の給与計算を行うステップと、
    所定期間における前記従業者の給与支払額が確定した後、ユーザが端末装置を操作することに応答して、前記従業者への給与支払データを生成して出力するステップと、
    前記従業者への給与支払に伴う付随支払データを生成して出力するステップと、
    過去の所定期間における前記従業者の給与支払額に基づき、前記従業者の給与支払額に対する所定以上の変動があったか否かを判定するステップと、
    前記従業者の給与支払額に対する変動があった場合、変動したことを示す情報を、前記端末装置に表示させるステップと、
    前記従業者の給与支払額に対する変動があった場合、ユーザが前記端末装置を操作することに応答して、前記従業者の給与支払額に対する変動に対応する必要データを生成するステップと、を実行する、方法。

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