特許法第30条第2項適用 2021年8月3日ウェブサイト(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000068701.html等)において掲載した。
以下、図面を参照しつつ、本開示の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同じである。従って、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<概要>
以下、本開示に係る就業登録者管理システムについて説明する。本開示に係る就業登録者管理システムは、求人情報に対して就業希望を送信するため、就業希望者の情報をあらかじめ登録しておき、就業を希望する求人情報があった場合に就業希望を送信(応募)可能にすることで、円滑な求人募集及び就業者の確保を可能にするためのシステムである。この就業登録者管理システムは、例えば、短期(単発)の就業を想定した小売店等におけるアルバイトやパートタイマー等の労働者が就業する労働時間、いわゆるシフトの求人情報を提供するものである。また、シフトの希望を受け付け、事業者や管理者が調整するシステムであってもよい。本開示に係る就業登録者管理システムは、例えばクラウドサーバ等によりWebサービスとして、いわゆるSaaS(Software as a Service)によって提供されるシステムであり、事業者に対する就業のために登録されている登録者、または事業者であるユーザが、所定の認証によりアクセス可能に構成されている。
本開示に係る就業登録者管理システムを利用するユーザは、就業希望者を受け付ける小売店等の事業者だけではなく、事業者と所定の関係を有する管理者であってもよい。ここで、事業者とは、例えば企業、小売店や飲食店のような店舗の経営者や、小売店や飲食店のような店舗を運営する企業の従業員として店舗を運営する者であり、フランチャイズチェーンビジネスを行う店舗のオーナー事業者でもよい。また、管理者とは、1または複数の小売店や飲食店のような店舗を運営する企業や、小売店や飲食店のような店舗に対して人材を提供するサービスを提供する者であり、フランチャイズチェーンビジネスを行う企業でもよい。なお、管理者は、1または複数の種類の(業態が異なる)小売店や飲食店のような店舗を運営する企業であってもよい。以下、総称して事業者として説明する。
上記のようなアルバイトやパートタイマー等の労働者を採用する事業者(雇用者)にとって、所定の時間帯に勤務してもらう、いわゆるシフトを確保することが重要である。スーパーマーケットやコンビニエンスストアといった小売店、ファミリーレストランや居酒屋等の飲食店では、時間帯によって必要な人員数が異なるため、時間帯によるシフト数を適切に確保する必要があるからである。一方、シフトを必要以上に確保することは人件費の高騰につながるため、安易に労働者を採用することは困難である。しかし、労働者が病気や急な事情により欠勤することもあるため、急な欠員に対応可能な人材を確保しておきたい、という要望もある。
そこで、本開示に係る就業登録者管理システムは、求人情報(シフト)における不足枠に対して、当該事業者のもとで就業可能性のある登録者(労働者)を、オファー候補情報として抽出し、事業者へ提示する。このオファー候補の登録者の中から、実際に就業する登録者をオファー対象として選定する入力を受け付けると、当該登録者へオファー対象として選定されたことを通知する構成となっている。そのため、当該事業者のもとで就業可能性のある登録者(労働者)に対して、必要に応じて就業してもらうことをオファーすることができる。これにより、必要なシフトを確保するための新たな雇用を容易にすることを可能にしている。さらに、求人情報(シフト)に対して応募をした、という情報は、登録者(労働者)の就業に対する意思表示であり、事業者にとって貴重な情報である。この応募情報を無駄にしないため、当該登録者の情報、登録者の過去の就業情報、登録者の応募情報を登録しておき、これらの情報を参照してオファー対象を抽出することを可能にしている。
さらに、本開示に係る就業登録者管理システムは、オファー候補情報として提示された登録者が、当該事業者のもとで実際に就業する可能性を示すマッチング可能性を導出し、当該事業者に提示する構成となっている。これにより、登録者が採用された場合に就業してくれるか、就業の可能性が高い者であるか否か判断することを可能にしている。
一方、アルバイトやパートタイマー等の労働者は、多くの就業機会を確保するため、複数の事業者の求人情報に応募する場合がある。また、求人情報に示される労働時間、いわゆるシフト単位が単発の求人情報に対しても、複数の事業者の求人情報における同一の時間帯に応募する場合もある。このとき、複数の事業者の求人情報から採用された場合、どちらか一方を辞退する必要が生じる場合もある。そのため、時間帯の調整等の理由により、求人情報に応募する際、事業者からの回答期限が設定されていることが望ましい。
そこで、本開示に係る就業登録者管理システムは、事業者に対する就業のために登録されている登録者から、求人情報に対する就業希望情報を受け付けると共に、就業希望情報に対する回答情報の回答期限を受け付けることで、回答期限を設定可能な構成となっている。これにより、登録者(労働者)が求人情報に応募する際、事業者からの回答期限を設定することにより、適切な時期に就業可能か否かの回答を得ることを可能にしている。
なお、本開示に係る就業登録者管理システムでは、登録者を、当該事業者に直接雇用されている雇用者(内部雇用者)以外に、過去に当該事業者に常勤として雇用されていたが既に退職している、いわゆるOBやOGと呼ばれる元内部雇用者や、短期的(例えば、1日のみでも可能)に当該事業者に雇用されて就業した者が外部経験者として登録され、さらには、当該事業者のもとで就業するために登録のみしており、実際には就業したことがない者の情報も、外部者として区別して管理している。
<第1の実施の形態>
以下、就業登録者管理システム1について説明する。以下の説明では、例えば、端末装置10がサーバ20へアクセスすることにより、サーバ20が、端末装置10で画面を生成するための情報を応答する。端末装置10は、サーバ20から受信した情報に基づいて画面を生成し表示する。
<1 就業登録者管理システム1の全体構成>
図1は、就業登録者管理システム1の全体の構成を示す図である。図1に示すように、就業登録者管理システム1は、複数の端末装置(図1では、端末装置10A及び端末装置10Bを示している。以下、総称して「端末装置10」ということもある)と、サーバ20とを含む。端末装置10とサーバ20とは、ネットワーク80を介して相互に通信可能に接続されている。ネットワーク80は、有線または無線ネットワークにより構成される。
端末装置10は、各ユーザが操作する装置である。ここで、ユーザとは、端末装置10を使用して就業登録者管理システム1の機能である、就業希望のための登録、求人情報の提示、及び求人情報への応募を行う者であり、例えば上記の登録者(これから登録しようとする者も含む)、事業者等をいう。端末装置10は、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPC等により実現される。この他、端末装置10は、例えば移動体通信システムに対応したタブレットや、スマートフォン等の携帯端末であるとしてもよい。
端末装置10は、ネットワーク80を介してサーバ20と通信可能に接続される。端末装置10は、4G、5G、LTE(Long Term Evolution)等の通信規格に対応した無線基地局81、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11等の無線LAN(Local Area Network)規格に対応した無線LANルータ82等の通信機器と通信することにより、ネットワーク80に接続される。図1に端末装置10Bとして示すように、端末装置10は、通信IF(Interface)12と、入力装置13と、出力装置14と、メモリ15と、記憶部16と、プロセッサ19とを備える。
通信IF12は、端末装置10が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入力装置13は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置(例えば、キーボードや、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス等)である。出力装置14は、ユーザに対し情報を提示するための出力装置(ディスプレイ、スピーカ等)である。メモリ15は、プログラム、及び、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。記憶部16は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。プロセッサ19は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
サーバ20は、事業者により就業希望者として登録された登録者に関する情報等を管理する装置である。サーバ20は、就業希望者であるユーザから登録情報を受け付け、登録者として登録する。サーバ20は、事業者であるユーザから求人情報を受け付けて登録し、求人情報を提示して東麓者からの応募を受け付ける。また、サーバ20は、求人情報に対する就業希望を事業者へ提示して就業希望者の選定を受け付け、選定された就業希望者へ通知する。
サーバ20は、ネットワーク80に接続されたコンピュータである。サーバ20は、通信IF22と、入出力IF23と、メモリ25と、ストレージ26と、プロセッサ29とを備える。
通信IF22は、サーバ20が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入出力IF23は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、及び、ユーザに対し情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。メモリ25は、プログラム、及び、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。ストレージ26は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。プロセッサ29は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
<1.1 端末装置10の構成>
図2は、実施の形態1の就業登録者管理システム1を構成する端末装置10の機能的な構成を示すブロック図である。図2に示すように、端末装置10は、複数のアンテナ(アンテナ111、アンテナ112)と、各アンテナに対応する無線通信部(第1無線通信部121、第2無線通信部122)と、操作受付部130(キーボード131及びマウス132を含む)と、音声処理部140と、マイク141と、スピーカ142と、ディスプレイ150と、記憶部160と、制御部170とを含む。端末装置10は、図2では特に図示していない機能及び構成(例えば、電力を保持するためのバッテリー、バッテリーから各回路への電力の供給を制御する電力供給回路等)も有している。図2に示すように、端末装置10に含まれる各ブロックは、バス等により電気的に接続される。
アンテナ111は、端末装置10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ111は、空間から電波を受信して受信信号を第1無線通信部121へ与える。
アンテナ112は、端末装置10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ112は、空間から電波を受信して受信信号を第2無線通信部122へ与える。
第1無線通信部121は、端末装置10が他の無線機器と通信するため、アンテナ111を介して信号を送受信するための変復調処理等を行う。第2無線通信部122は、端末装置10が他の無線機器と通信するため、アンテナ112を介して信号を送受信するための変復調処理等を行う。第1無線通信部121と第2無線通信部122とは、チューナー、RSSI(Received Signal Strength Indicator)算出回路、CRC(Cyclic Redundancy Check)算出回路、高周波回路等を含む通信モジュールである。第1無線通信部121と第2無線通信部122とは、端末装置10が送受信する無線信号の変復調や周波数変換を行い、受信信号を制御部170へ与える。
操作受付部130は、ユーザの入力操作を受け付けるための機構を有する。具体的には、操作受付部130は、キーボード131と、マウス132とを含む。なお、操作受付部130は、例えば静電容量方式のタッチパネルを用いることによって、タッチパネルに対するユーザの接触位置を検出する、タッチスクリーンとして構成してもよい。
キーボード131は、端末装置10のユーザの入力操作を受け付ける。キーボード131は、文字入力を行う装置であり、入力された文字情報を入力信号として制御部170へ出力する。
マウス132は、端末装置10のユーザの入力操作を受け付ける。マウス132は、ディスプレイ150に表示されている表示物を選択等するためのポインティングデバイスであり、画面上で選択された位置情報と、ボタン押下されていることを示す情報とを入力信号として制御部170へ出力する。
音声処理部140は、音声信号の変復調を行う。音声処理部140は、マイク141から与えられる信号を変調して、変調後の信号を制御部170へ与える。また、音声処理部140は、音声信号をスピーカ142へ与える。音声処理部140は、例えば音声処理用のプロセッサによって実現される。マイク141は、音声入力を受け付けて、当該音声入力に対応する音声信号を音声処理部140へ与える。スピーカ142は、音声処理部140から与えられる音声信号を音声に変換して当該音声を端末装置10の外部へ出力する。
ディスプレイ150は、制御部170の制御に応じて、画像、動画、テキスト等のデータを表示する。ディスプレイ150は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイによって実現される。
記憶部160は、例えばフラッシュメモリ等により構成され、端末装置10が使用するデータ及びプログラムを記憶する。ある局面において、記憶部160は、ユーザ情報161を記憶する。
ユーザ情報161は、端末装置10を使用して就業登録者管理システム1の機能である、就業希望のための登録、求人情報の提示、求人情報への応募等を行うユーザの情報である。ユーザ情報としては、ユーザを識別する情報(ユーザID)、ユーザの氏名、ユーザが所属している企業等の組織情報等が含まれる。
制御部170は、記憶部160に記憶されるプログラムを読み込んで、プログラムに含まれる命令を実行することにより、端末装置10の動作を制御する。制御部170は、例えば予め端末装置10にインストールされているアプリケーションである。制御部170は、プログラムに従って動作することにより、入力操作受付部171と、送受信部172と、データ処理部173と、通知制御部174としての機能を発揮する。
入力操作受付部171は、キーボード131等の入力装置に対するユーザの入力操作を受け付ける処理を行う。
送受信部172は、端末装置10が、サーバ20等の外部の装置と、通信プロトコルに従ってデータを送受信するための処理を行う。
データ処理部173は、端末装置10が入力を受け付けたデータに対し、プログラムに従って演算を行い、演算結果をメモリ等に出力する処理を行う。
通知制御部174は、ユーザに対し情報を提示する処理を行う。通知制御部174は、表示画像をディスプレイ150に表示させる処理、音声をスピーカ142に出力させる処理等を行う。
<1.2 サーバ20の機能的な構成>
図3は、実施の形態1の就業登録者管理システム1を構成するサーバ20の機能的な構成を示す図である。図3に示すように、サーバ20は、通信部201と、記憶部202と、制御部203としての機能を発揮する。
通信部201は、サーバ20が外部の装置と通信するための処理を行う。
記憶部202は、サーバ20が使用するデータ及びプログラムを記憶する。記憶部202は、登録者データベース2021と、求人データベース2022と、オファー候補データベース2023等を記憶する。
登録者データベース2021は、就業登録者管理システム1における就業希望のために登録された登録者の情報を保持するためのデータベースであり、例えば、登録者の属性をそれぞれ区別して登録するように構成されている。詳細は後述する。
求人データベース2022は、就業登録者管理システム1を利用する事業者により登録された求人情報、具体的には短期の就業を想定したシフトの情報等を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
オファー候補データベース2023は、就業登録者管理システム1を利用する事業者のもとで就業可能性のある登録者を抽出した、オファー候補の登録者に関する情報を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
制御部203は、サーバ20のプロセッサ29がプログラムに従って処理を行うことにより、各種モジュールとして受信制御モジュール2031、送信制御モジュール2032、登録情報受付モジュール2033、求人情報受付提示モジュール2034、就業希望受付モジュール2035、就業希望管理提示モジュール2036、就業希望選定モジュール2037、オファー候補抽出提示モジュール2038、オファー対象選定受付モジュール2039、オファー対象選定通知モジュール2040、及び就業確定受付モジュール2041に示す機能を発揮する。
受信制御モジュール2031は、サーバ20が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を受信する処理を制御する。
送信制御モジュール2032は、サーバ20が外部の装置に対し通信プロトコルに従って信号を送信する処理を制御する。
登録情報受付モジュール2033は、就業登録者管理システム1を使用するユーザである、就業を希望する者が端末装置10を操作して、事業者に対する就業のために登録者として登録するため、登録情報の入力を行うので、端末装置10から登録情報を受け付ける処理を制御する。登録情報受付モジュール2033は、例えば、小売店や飲食店のような店舗の経営者または運営者である事業者に属する登録者として登録情報を受け付ける。ここで、事業者に属する登録者とは、当該事業者に直接雇用されている雇用者(内部雇用者)でもよく、過去に当該事業者に常勤として雇用されていたが既に退職している、いわゆるOBやOGと呼ばれる元内部雇用者でもよく、短期的(例えば、1日のみでも可能)に当該事業者に雇用されて就業した者、さらには、当該事業者のもとで就業するために登録のみしており、実際には就業したことがない者でもよい。当該登録者は、例えば、既に当該事業者に属する登録者として登録されている他の登録者(内部雇用者、外部経験者、または外部者のいずれでもよい)からの紹介により、登録情報を受け付けてもよく、その場合、紹介者である登録者の情報も受け付けてもよい。
登録情報受付モジュール2033が受け付ける登録者は、上記のような事業者に属する登録者以外に、例えば、1または複数の小売店や飲食店のような店舗を運営する企業である管理者や、フランチャイズチェーンビジネスを行う企業である管理者に属する者でもよく、特定の事業者や管理者に属しない登録者であってもよい。
登録情報受付モジュール2033は、登録情報を受け付けると、それぞれの登録者を内部雇用者、外部経験者、または外部者のいずれかに応じて異なる属性として区別して登録し、例えば、登録者データベース2021に格納して記憶させる。また、登録情報受付モジュール2033は、それぞれの登録者を事業者に属する者、管理者に属する者、特定の事業者や管理者に属しない者のいずれかに応じて異なる属性として区別して登録し、例えば、登録者データベース2021に格納して記憶させる。このとき、登録情報受付モジュール2033は、例えば、登録者の氏名、住所、住所以外の登録場所(通学先や通常の勤務先等)、連絡先、性別、年齢、等の情報を受け付ける。さらに、登録者の過去の経歴に基づくスキルの情報、または就業に関連する資格の情報をスキル情報として受け付ける。スキル情報は、具体的には特定の業務(接客、飲食店の調理経験、等)の経験の情報や、資格や免許の情報である。
求人情報受付提示モジュール2034は、就業登録者管理システム1を使用するユーザである、事業者が端末装置10を操作して求人情報の入力を行うので、端末装置10から求人情報を受け付ける処理を制御する。事業者が入力する求人情報は、例えば、短期(単発)の就業を想定した小売店や飲食店等におけるアルバイトやパートタイマー等の労働者が就業する労働時間、いわゆるシフトの求人情報でもよく、不足しているシフトへの追加募集の情報でもよい。求人情報受付提示モジュール2034は、具体的には、求人情報として、事業者の会社名や店舗名称、就業に係る職種名や作業の名称、募集人数、所定時間における給与の単価の情報等を受け付ける。
また、求人情報受付提示モジュール2034は、受け付けた求人情報を、当該求人情報を提示する登録者の属性に対応して、登録者へ提示する処理を制御する。求人情報受付提示モジュール2034は、事業者からの求人情報を受け付けるとき、当該求人情報を閲覧できるように提示する登録者の属性の範囲を示す情報を受け付け、その範囲に対応して、内部雇用者にのみ提示するか、内部雇用者、外部経験者及び外部者にまで提示するか、事業者に属する登録者の範囲まで提示するか、管理者に属する登録者の範囲まで提示するか、または特定の事業者や管理者に属しない登録者の範囲まで提示するか、を制御して該当する登録者へ提示する。求人情報受付提示モジュール2034は、具体的には、登録者が端末装置10を操作して求人情報の閲覧を行うので、当該登録者を識別するユーザIDにより登録者の属性を判定し、当該登録者の属性に対応する求人情報を、端末装置10に送信して表示させる。また、求人情報受付提示モジュール2034は、受け付けた求人情報を、例えば、求人データベース2022に格納して記憶させる。さらに、就業希望受付モジュール2035は、求人情報と共に、当該求人情報に対して就業希望を入力するための入力手段(例えば、応募ボタン)を、端末装置10に表示させる。
さらに、求人情報受付提示モジュール2034は、求人情報と共に、当該求人情報に対して就業希望を入力するための入力手段(例えば、応募ボタン)を、端末装置10に送信して表示させてもよい。なお、求人情報受付提示モジュール2034は、事業者に対してカレンダーを提示し、求人情報に係る就業の時期をカレンダー上の当該日付から選択させて求人情報を受け付けてもよい。
就業希望受付モジュール2035は、就業登録者管理システム1を使用するユーザである、登録者が端末装置10を操作して、求人情報に応募して就業を希望する就業希望情報の入力を行うので、端末装置10から就業希望情報を受け付ける処理を制御する。就業希望受付モジュール2035は、求人情報受付提示モジュール2034が提示した登録者の属性の範囲に対応して、該当する属性の登録者からの就業希望情報を受け付ける。就業希望受付モジュール2035は、就業希望情報として、例えば、登録者を識別するユーザID、就業を希望する事業者の会社名や店舗名称、就業を希望する職種名や作業の名称、当該求人情報が短期の就業を想定した求人情報(シフト)の場合における勤務開始日時及び勤務終了日時、等の情報を受け付ける。
また、就業希望受付モジュール2035は、登録者から、求人情報に対する就業希望情報を受け付けると共に、就業希望情報に対する回答情報の回答期限を受け付ける。就業希望受付モジュール2035は、例えば、当該求人情報に係る就業の時期までの間で、登録者が希望する回答期限の入力を受け付ける。このとき、就業希望受付モジュール2035は、現在時刻から当該求人情報に係る就業の時刻までの間で、回答期限の日時を端末装置10に送信して選択可能に提示してもよく、当該求人情報に係る就業の時刻から所定時間だけ前の時刻(1日前でもよく、当該登録者が当該求人情報に係る就業場所までの移動時間前でもよい)までの間で提示してもよい。
さらに、就業希望受付モジュール2035は、就業希望情報に対する回答期限を自動で算出し、端末装置10に送信して提示してもよく、登録者が算出した回答期限を変更可能に提示してもよい。このとき、就業希望受付モジュール2035は、求人情報に係る就業の時期、具体的には求人情報を入力した事業者が設定した時間で回答期限を自動で算出してもよく、当該求人情報に係る就業のために必要な準備時間だけ前の時刻(例えば、当該登録者が当該求人情報に係る就業場所までの移動時間、及び着替え等の準備作業の時間から算出される時刻)を算出してもよい。
なお、就業希望受付モジュール2035は、求人情報の就業予定日時と異なる就業希望時間を指定することを可能としてもよい。例えば、事業者が入力した就業予定日時の情報が、就業時間が9:00~18:00であった場合、一般的には、この時間帯の全てにおいて就業可能な場合にのみ就業希望を受け付けるが、この時間帯より短い時間であっても、例えば就業希望時間として9:00~15:00と入力して就業希望を受け付けることを可能としてもよい。また、就業希望受付モジュール2035は、受け付けた就業希望情報を、例えば、登録者データベース2021及びオファー候補データベース2023に格納して記憶させる。さらに、就業希望受付モジュール2035は、登録者に対してカレンダーを提示し、カレンダー上の日付に求人情報に係る就業の時期を表示し、そこから選択させて就業希望情報を受け付けてもよい。
就業希望管理提示モジュール2036は、就業希望受付モジュール2035が受け付けた就業希望情報を、当該求人情報を入力した事業者の端末装置10へ送信して提示する処理を制御する。就業希望管理提示モジュール2036は、就業希望情報を例えば、当該就業希望の登録者の属性に応じて内部雇用者、外部経験者、外部者ごとに区別して事業者に提示する。また、就業希望管理提示モジュール2036は、就業希望情報を例えば、当該就業希望の登録者の属性に応じて、当該事業者に属する登録者、管理者に属する登録者、特定の事業者や管理者に属しない登録者ごとに区別して事業者に提示する。なお、就業希望管理提示モジュール2036は、就業希望情報について、事業者に対してカレンダーを提示し、求人情報に係る就業の時期をカレンダー上の当該日付に提示してもよい。
また、就業希望管理提示モジュール2036は、就業希望情報と共に、就業希望受付モジュール2035が受け付けた就業希望情報に対する回答情報の回答期限を、当該求人情報を入力した事業者の端末装置10へ送信して提示する。
就業希望管理提示モジュール2036は、就業希望受付モジュール2035が受け付けた就業希望情報について、回答期限が経過していない登録者の就業希望情報を、応募中情報として事業者へ提示する。応募中情報の登録者とは、例えば、事業者が当該登録者への回答期限が経過していないことを把握している、または把握する前の状態であり、事業者が当該登録者を実際に就業してもらう者として採用するか判断する前の状態であるといえる。なお、回答期限が経過した登録者の就業希望情報は、後述するオファー候補情報として事業者へ提示する。
さらにまた、就業希望管理提示モジュール2036は、就業希望受付モジュール2035が受け付けた就業希望情報について、回答期限が経過した登録者に対して、回答期限が経過した旨の情報を登録者の端末装置10に通知してもよい。就業希望管理提示モジュール2036では、回答期限が経過した旨の情報が、例えば端末装置10にポップアップ画面として表示される。
就業希望選定モジュール2037は、就業希望管理提示モジュール2036が提示する就業希望情報から、当該事業者が実際に就業してもらう登録者を選定し、端末装置10を操作して選定結果の入力を行うので、その選定結果が採用、すなわち就業してもらう登録者の情報を端末装置10から受け付ける処理を制御する。このとき、就業希望選定モジュール2037は、例えば、当該登録者についてのステータス情報を採用決定として登録してもよい。また、就業希望選定モジュール2037は、選定された登録者に対して、事業者から選定された旨の情報を登録者の端末装置10に通知する。
なお、就業希望選定モジュール2037は、登録者が指定した就業希望時間に対して、時間を調整して選定することを可能としてもよい。例えば、登録者が指定した就業希望時間が9:00~15:00であった場合において、事業者は、就業時間が9:00~14:00であれば受入可能である場合、就業時間として9:00~14:00と変更して入力し、選定することを可能としてもよい。また、就業希望選定モジュール2037は、事業者による選定が行われたステータス情報を、例えば、求人データベース2022に格納して記憶させる。また、就業希望選定モジュール2037は、就業希望情報からの選定について、事業者に対して求人情報に係る就業の時期が示されているカレンダーを提示し、カレンダー上の当該日付を選択することで受け付けてもよい。
オファー候補抽出提示モジュール2038は、就業希望選定モジュール2037により選定された登録者が、本来必要な人員数(シフト数)より少なく、求人に対して不足枠がある場合、当該事業者のもとで就業可能性のある登録者を、オファー候補情報として抽出する処理を制御する。オファー候補抽出提示モジュール2038は、例えば事業者からの要求により、登録者の情報、登録者の過去の就業情報、登録者の応募情報のいずれかまたは複数を参照し、当該事業者からの選定に対して実際に就業する可能性を導出し、就業可能性のある登録者を、オファー候補情報として抽出する。具体的には、登録者の情報として、就業時間帯、登録者の住所や登録場所から当該求人に係る就業地までの距離等が参照される。また、登録者の過去の就業情報として、当該事業者や管理者の下での勤務経験、当該事業者や管理者と同種の業務形態での勤務経験、当該事業者や管理者と同一のフランチャイズチェーンの業務形態での勤務経験等が参照される。また、登録者の応募情報として、当該事業者や管理者の求人情報に対する応募状況(まだ就業が決定していない求人情報に対する応募、または過去の求人情報に対する応募を含む)、当該事業者や管理者と同種の業務に対する応募状況、当該事業者や管理者と同一のフランチャイズチェーンの業務に対する応募状況、等が参照される。これらの応募状況とは、具体的には応募した求人情報の就業地域(当該事業者や管理者の就業場所からの距離や移動時間等)、曜日、時間帯、職種やその職種への就業に必要な資格の有無等、応募した時期、当該時間帯に就業することが決定していないこと、等が参照される。例えば、応募した求人情報の就業地域が、当該事業者や管理者の就業場所から一定の距離や移動時間以内であること、応募した求人情報の就業曜日や時間帯が近接していること、応募した時期が比較的最近であること、等が抽出の条件として設定される。オファー候補抽出提示モジュール2038は、登録者をオファー候補情報として抽出する際、登録者の情報、または登録者の過去の就業情報を、例えば登録者データベース2021を参照して取得する。
オファー候補情報を抽出する具体例を、以下に説明する。登録者がある求人情報に対して、就業の1週間前に応募をしており、事業者が当該登録者に対して、就業してもらう者として選定していなかったとする。この場合において、何らかの事情で、例えば就業の1日前に事業者が、就業してもらう者を新たに、または追加要員として選定する必要が発生したとする。このとき、事業者は、その候補となる者をオファー候補として抽出させるが、例えば上記のように就業の1週間前に応募をしており、事業者から就業してもらう者として選定されていない登録者が、オファー候補として抽出される。このような登録者は、もともと当該求人情報に応募していた者であるため、オファーを受けられる可能性が高いと考えられるからである。
登録者が求人情報に対して応募をした、という情報は、当該登録者の就業に対する意思表示であり、事業者にとって貴重な情報であり、今後のシフト不足等に対応するために必要な情報である。この応募情報を無駄にしないため、就業登録者管理システム1では、上記のような当該登録者の情報、登録者の過去の就業情報、登録者の応募情報を登録しておき、これらの情報を参照してオファー対象を抽出することを可能にしている。これにより、就業する登録者にとっても、満足度の高い求人へのオファー情報を提示することを可能にしている。
そのため、オファー候補抽出提示モジュール2038は、上記のように、就業希望受付モジュール2035が受け付けた就業希望情報について、回答期限が経過していない登録者の就業希望情報を、オファー候補情報として抽出してもよい。回答期限が経過していない登録者は、事業者が当該登録者を実際に就業してもらう者として採用するか否かの回答を受ける前であるため、オファーを受けられる可能性が高いと考えられるからである。また、オファー候補抽出提示モジュール2038は、回答期限が経過した登録者の就業希望情報を、他の就業希望情報、例えば、同業種の他の店舗における同一時間帯の求人情報に対するオファー候補情報として抽出してもよい。このような登録者は、もともとその時間帯を就業予定の時間帯として空けているため、オファーを受けられる可能性が高いと考えられるからである。
また、オファー候補抽出提示モジュール2038は、オファー候補として抽出した登録者の情報を、当該求人情報を入力した事業者の端末装置10へ送信して提示する処理を制御する。オファー候補抽出提示モジュール2038は、オファー候補として抽出した登録者を例えば、当該登録者の属性に応じて内部雇用者、外部経験者、外部者ごとに区別して事業者に提示する。また、オファー候補抽出提示モジュール2038は、オファー候補として抽出した登録者を例えば、当該登録者の属性に応じて、当該事業者に属する登録者、管理者に属する登録者、特定の事業者や管理者に属しない登録者ごとに区別して事業者に提示する。
さらにまた、オファー候補抽出提示モジュール2038は、オファー候補情報として提示されている登録者が、事業者からの選定に対して実際に就業する可能性を示すマッチング可能性を登録者ごとに導出して事業者へ提示する。オファー候補抽出提示モジュール2038は、マッチング可能性を登録者ごとに導出する際、例えばマッチング可能性を示すマッチング率を、オファー候補情報として抽出する際と同様に、登録者の情報、登録者の過去の就業情報、登録者の応募情報のいずれかまたは複数に基づき、当該事業者からの選定に対して実際に就業する可能性として算出する。このとき、オファー候補抽出提示モジュール2038は、登録者の情報として、就業時間帯、登録者の住所や登録場所から当該求人に係る就業地までの距離等に基づき、マッチング可能性を導出する。また、登録者の過去の就業情報として、当該事業者や管理者の下での勤務経験、当該事業者や管理者と同種の業務形態での勤務経験、当該事業者や管理者と同一のフランチャイズチェーンの業務形態での勤務経験等に基づき、マッチング可能性を導出する。また、登録者の応募情報として、当該事業者や管理者の求人情報に対する応募状況、当該事業者や管理者と同種の業務に対する応募状況、当該事業者や管理者と同一のフランチャイズチェーンの業務に対する応募状況、等に基づき、マッチング可能性を導出する。これらの応募状況とは、具体的には応募した求人情報の就業地域(当該事業者や管理者の就業場所からの距離や移動時間等)、曜日、時間帯、職種やその職種への就業に必要な資格の有無等、応募した時期、当該時間帯に就業することが決定していないこと、等である。例えば、応募した求人情報の就業地域が、当該事業者や管理者の就業場所から一定の距離や移動時間以内であること、応募した求人情報の就業曜日や時間帯が近接していること、応募した時期が比較的最近であること、等に基づき、マッチング可能性を導出する。
また、オファー候補抽出提示モジュール2038は、登録者の求人情報に対する適性を示す適正度合いに基づき、マッチング可能性を導出する。オファー候補抽出提示モジュール2038は、例えば、登録者の経験によるスキルと、当該求人情報に係る業務内容に求められるスキルから得られる、登録者の当該求人情報に対する適正度合いに基づき、マッチング可能性を導出する。スキルとは、例えば、同種の業務形態での勤務経験だけではなく、小売店における接客業務、在庫管理、発注業務といった具体的な作業の経験、医療関係の業務における診療科や特定の診療技術といった具体的な内容であり、当該業務の経験回数、経験年数のような期間の情報が含まれてもよい。このようなスキルの情報は、例えば、登録者ごとにタグ情報として登録者データベース2021に登録してもよい。
オファー対象選定受付モジュール2039は、オファー候補抽出提示モジュール2038が提示するオファー候補情報から、当該事業者が実際に就業してもらう登録者をオファー対象として選定し、端末装置10を操作して選定結果の入力を行うので、その選定結果が採用、すなわち就業してもらう登録者の情報を端末装置10から受け付ける処理を制御する。このとき、オファー対象選定受付モジュール2039は、例えば、当該登録者についてのステータス情報をオファー済として登録してもよい。
オファー対象選定通知モジュール2040は、オファー対象選定受付モジュール2039で受け付けた、オファー対象として選定された登録者に対して、事業者から選定された旨の情報を登録者の端末装置10に通知する処理を制御する。オファー対象選定通知モジュール2040では、事業者から選定された旨の情報が、例えば端末装置10にポップアップ画面として表示される。
なお、オファー対象選定通知モジュール2040は、選定された登録者に対して、就業に際して必要な書類、例えば労働条件通知書や出勤簿のような書類を発行する処理を制御してもよい。実際に就業してもらう登録者が、登録者の属性ごとにより、就業に際して必要な書類の種類が異なるので、オファー対象選定通知モジュール2040では、登録者の属性に対応して、就業に必要な書類を発行する。
就業確定受付モジュール2041は、オファー対象選定通知モジュール2040による事業者からオファー対象として選定された旨の通知に対して、登録者から就業する旨の回答を受け付ける処理を制御する。このとき、就業確定受付モジュール2041は、例えば、オファー済の登録者から就業する旨の回答を受け付けた場合は、当該登録者についてのステータス情報を採用決定として登録してもよい。さらに、就業確定受付モジュール2041は、登録者から就業する旨の回答を受け付けた場合、事業者へ通知してもよい。
<2 データ構造>
図4は、サーバ20が記憶する登録者データベース2021、求人データベース2022のデータ構造の例を示す図である。また、図5は、サーバ20が記憶するオファー候補データベース2023のデータ構造の例を示す図である。
図4に示すように、登録者データベース2021のレコードのそれぞれは、項目「登録者ID」と、項目「登録者名」と、項目「住所」と、項目「登録者詳細情報」等を含む。
項目「登録者ID」は、就業登録者管理システム1にて就業希望のために受け付ける登録者それぞれを識別する情報である。
項目「登録者名」は、就業登録者管理システム1にて就業希望のために受け付ける登録者の氏名である。
項目「住所」は、就業登録者管理システム1にて就業希望のために受け付ける登録者の住所である。なお、当該項目には、住所以外の登録場所(通学先や通常の勤務先等)を格納してもよい。
項目「登録者詳細情報」は、就業登録者管理システム1にて就業希望のために受け付ける登録者に関する情報であり、具体的には、項目「登録元」と、項目「内部/外部 スキル情報」と、項目「基本時給」と、項目「基本就業場所」等を含む。
項目「登録元」は、就業登録者管理システム1にて就業希望のために登録した登録者の属性を示す情報である。具体的には、その登録者が管理者に属する登録者であるか、または特定の事業者や管理者に属しない登録者であるかを示す情報と、その事業者または管理者の情報が格納されている。
項目「内部/外部 スキル情報」は、就業登録者管理システム1にて就業希望のために登録した登録者が、内部雇用者、外部経験者、または外部者のいずれであるかを示す情報と、当該登録者のスキル情報が格納されている。
項目「基本時給」は、就業登録者管理システム1にて就業希望のために登録した登録者が就業する場合の、所定時間における給与の単価を示す情報であり、例として時給を示している。この時給の情報は、例えば、事業者や管理者に属する登録者の場合における当該事業者や管理者から通常支払いを受けている時給でもよく、登録時の時給または過去の実績に基づく時給でもよい。
項目「基本就業場所」は、就業登録者管理システム1にて就業希望のために登録した登録者が通常就業する店舗等の場所を示す情報である。
なお、図示は省略するが、登録者データベース2021は、過去の就業状況に関する情報を保持してもよい。
サーバ20の登録情報受付モジュール2033は、ユーザから登録情報を受け付けることに伴って、登録者データベース2021にレコードを追加する。
求人データベース2022のレコードのそれぞれは、項目「事業者ID」と、項目「事業者名」と、項目「求人詳細情報」等を含む。
項目「事業者ID」は、就業登録者管理システム1にて求人情報を登録する事業者それぞれを識別する情報である。
項目「事業者名」は、就業登録者管理システム1にて求人情報を登録する事業者の名称を示す情報であり、例えば、店舗の名称、法人名称、個人事業者名が格納されている。
項目「求人詳細情報」は、就業登録者管理システム1にて事業者が登録した求人情報に関する情報であり、具体的には、項目「求人ID」と、項目「募集職種」と、項目「時給」と、項目「人数」と、項目「日時」と、項目「状況」等を含む。この項目「求人詳細情報」は、項目「事業者名」が示す事業者が求人情報を登録するごとにレコードが登録されるように構成されている。
項目「求人ID」は、就業登録者管理システム1にて事業者が登録した求人情報それぞれを識別する情報である。
項目「募集職種」は、就業登録者管理システム1にて事業者が登録した求人情報に係る職種を示す情報である。具体的には、当該求人で実際に就業する場合の作業内容であり、図4に示す例では、コンビニエンスストアの店舗内で各種作業を行う「店舗クルー」や、飲食店の店舗内で接客の作業を行う「店舗接客」が格納されている。
項目「時給」は、就業登録者管理システム1にて事業者が登録した求人で実際に就業した場合の、所定時間における給与の単価を示す情報であり、例として時給を示している。
項目「人数」は、就業登録者管理システム1にて事業者が登録した求人情報の募集人数を示す情報である。
項目「日時」は、就業登録者管理システム1にて事業者が登録した求人情報におけるシフトの就業予定の日時を示す情報とが格納されている。
項目「状況」は、就業登録者管理システム1にて事業者が登録した求人情報に係る状況を示す情報であり、募集中を示す「募集中」、応募締切後であり登録者を選定中であることを示す「選定中」、実際に就業してもらう登録者が決定済であることを示す「決定」等が格納されている。
サーバ20の求人情報受付提示モジュール2034は、ユーザから求人情報を受け付けることに伴って、求人データベース2022の項目「求人詳細情報」にレコードを追加する。
図5に示すように、オファー候補データベース2023のレコードのそれぞれは、項目「求人ID」と、項目「募集職種」と、項目「オファー候補詳細情報」等を含む。
項目「求人ID」は、就業登録者管理システム1にて事業者が登録した求人情報それぞれを識別する情報であり、求人データベース2022の項目「求人詳細情報」における項目「求人ID」に対応している。
項目「募集職種」は、就業登録者管理システム1にて事業者が登録した求人情報に係る職種を示す情報であり、求人データベース2022の項目「求人詳細情報」における項目「募集職種」に対応している。
項目「オファー候補詳細情報」は、就業登録者管理システム1にて事業者が登録した求人情報におけるオファー候補の登録者に関する情報であり、具体的には、項目「登録者ID」と、項目「内部/外部 スキル情報」と、項目「マッチング率」と、項目「回答期限」と、項目「状況」等を含む。この項目「オファー候補詳細情報」は、登録者が就業希望情報を登録するごとにレコードが登録されるように構成されている。
項目「登録者ID」は、就業登録者管理システム1にて就業希望のために受け付ける登録者それぞれを識別する情報であり、登録者データベース2021の項目「登録者ID」に対応している。
項目「内部/外部 スキル情報」は、就業登録者管理システム1にて就業希望のために登録した登録者が、内部雇用者、外部経験者、または外部者のいずれであるかを示す情報と、当該登録者のスキル情報であり、登録者データベース2021の項目「内部/外部 スキル情報」に対応している。
項目「マッチング率」は、就業登録者管理システム1にて就業希望のために登録した登録者がオファー候補の場合における、事業者からの選定に対して実際に就業する可能性を示す割合(マッチング可能性)であり、オファー候補抽出提示モジュール2038が算出した値が格納されている。
項目「回答期限」は、就業登録者管理システム1にて就業希望のために登録した登録者が受け付けた、就業希望情報に対する回答情報の回答期限である。当該登録者が求人情報に応募し回答期限が経過してオファー候補になった場合における、就業希望受付モジュール2035が受け付けた日時が格納されている。
項目「状況」は、就業登録者管理システム1にて就業希望のために登録した登録者の採用に係る状況を示す情報であり、オファー候補情報であることを示す「候補」、事業者からオファー済であることを示す「オファー」等が格納されている。
サーバ20のオファー候補抽出提示モジュール2038は、事業者からオファー候補の抽出指示を受け付けることに伴って、オファー候補データベース2023の項目「オファー候補詳細情報」にレコードを追加する。
<3 動作>
以下、図6ないし図9を参照しながら、第1の実施の形態における就業登録者管理システム1による登録処理、求人情報受付処理、就業希望情報受付処理について説明する。なお、図6ないし図9においては、登録者が使用する端末装置を端末装置10A、事業者が使用する端末装置を端末装置10Bとする。
図6は、実施の形態1の就業登録者管理システム1による登録処理を行う流れの一例を示すフローチャートである。
ステップS111において、端末装置10Aの入力操作受付部171は、事業者に対する就業のために登録者として登録するユーザから、就業登録者管理システム1のサービスを利用するために必要な認証を行うためのユーザID及びパスワードを入力する操作を受け付ける。送受信部172は、受け付けたユーザID及びパスワード、及びユーザ情報をサーバ20へ送信する。端末装置10Aの送受信部172は、サーバ20から送信された認証完了の情報、及び登録情報を受け付けるための登録情報入力画面の表示データを受け付ける。通知制御部174は、受け付けた認証完了の情報、及び登録情報入力画面を、ディスプレイ150に表示させる。
ステップS121において、サーバ20は、端末装置10Aから送信されたユーザID及びパスワードを、通信部201を介して受け付け、当該ユーザのユーザID及びパスワードが正当であることを確認し、所定の認証を行う。正当である場合、サーバ20は、認証完了の情報を、端末装置10Aへ通信部201を介して送信する。また、サーバ20の登録情報受付モジュール2033は、登録情報を受け付けるための登録情報入力画面の表示データを、通信部201を介して端末装置10Aへ送信する。
ステップS112において、端末装置10Aの入力操作受付部171は、ユーザからの操作により、ユーザが登録する登録情報、具体的には登録者の個人情報、スキル情報等の入力を受け付ける。送受信部172は、受け付けた登録情報を、サーバ20へ送信する。
ステップS122において、サーバ20の登録情報受付モジュール2033は、端末装置10Aから送信された登録情報を、通信部201を介して受け付ける。登録情報受付モジュール2033は、それぞれの登録者を内部雇用者、外部経験者、または外部者のいずれかに応じて異なる属性として区別する。また、登録情報受付モジュール2033は、受け付けた登録情報を、登録された箇所(例えば、登録画面へのリンク元)等の情報に基づき、事業者に属する登録者、管理者に属する登録者、及び特定の事業者や管理者に属しない登録者からの登録情報を判別し、それぞれの登録者を異なる属性として区別する。
ステップS123において、サーバ20の登録情報受付モジュール2033は、ステップS122で受け付けた登録情報を、上記のように区別して登録者データベース2021に格納する。
以上のように、就業登録者管理システム1では、事業者に対する就業のために登録者として登録するユーザから登録情報を受け付けると、それぞれの登録者を異なる属性として区別して登録する。
図7は、実施の形態1の就業登録者管理システム1による求人情報受付処理を行う流れの一例を示すフローチャートである。
ステップS211において、端末装置10Bの入力操作受付部171は、求人情報を登録する事業者であるユーザから、就業登録者管理システム1のサービスを利用するために必要な認証を行うためのユーザID及びパスワードを入力する操作を受け付ける。送受信部172は、受け付けたユーザID及びパスワード、及びユーザ情報をサーバ20へ送信する。端末装置10Bの送受信部172は、サーバ20から送信された認証完了の情報、及び求人情報を受け付けるための求人情報入力画面の表示データを受け付ける。通知制御部174は、受け付けた認証完了の情報、及び求人情報入力画面を、ディスプレイ150に表示させる。
ステップS221において、サーバ20は、端末装置10Bから送信されたユーザID及びパスワードを、通信部201を介して受け付け、当該ユーザのユーザID及びパスワードが正当であることを確認し、所定の認証を行う。正当である場合、サーバ20は、認証完了の情報を、端末装置10Bへ通信部201を介して送信する。また、サーバ20の求人情報受付提示モジュール2034は、求人情報を受け付けるための求人情報入力画面の表示データを、通信部201を介して端末装置10Bへ送信する。
ステップS212において、端末装置10Bの入力操作受付部171は、ユーザからの操作により、ユーザが登録する求人情報、具体的には求人情報として、事業者の会社名や店舗名称、就業に係る職種名や作業の名称、募集人数、所定時間における給与の単価の情報、当該求人情報を閲覧できるように提示する登録者の範囲を示す情報等の入力を受け付ける。送受信部172は、受け付けた求人情報を、サーバ20へ送信する。
ステップS222において、サーバ20の求人情報受付提示モジュール2034は、端末装置10Bから送信された求人情報を、通信部201を介して受け付ける。
ステップS223において、サーバ20の求人情報受付提示モジュール2034は、ステップS222で受け付けた求人情報について、当該求人情報を閲覧できるように提示する登録者の属性の範囲を示す情報を受け付け、その範囲に対応して、内部雇用者にのみ提示するか、内部雇用者、外部経験者及び外部者にまで提示するか、事業者に属する登録者の範囲まで提示するか、管理者に属する登録者の範囲まで提示するか、または特定の事業者や管理者に属しない登録者の範囲まで提示するか、を制御して該当する登録者へ提示する。求人情報受付提示モジュール2034は、提示する登録者の属性の範囲に対応して、提示する範囲を制御して該当する登録者について、通信部201を介して求人情報(または求人情報が更新された旨の情報)を端末装置10Aへ送信する。
ステップS233において、端末装置10Aの送受信部172は、サーバ20から送信された求人情報(または求人情報が更新された旨の情報)を受け付ける。通知制御部174は、受け付けた求人情報を、ディスプレイ150に表示させる。
ステップS224において、サーバ20の求人情報受付提示モジュール2034は、ステップS222で受け付けた求人情報を、求人データベース2022に格納する。
以上のように、就業登録者管理システム1では、事業者であるユーザから求人情報を受け付けると、当該求人情報を提示する登録者の属性に対応して、登録者へ提示する。これにより、事業者は、登録者の属性に応じた求人情報の登録が可能であり、自己の登録者を優先しつつ、必要に応じて自己の登録者以外の人材を活用することが可能になる。
図8は、実施の形態1の就業登録者管理システム1による就業希望情報受付処理を行う流れの一例を示すフローチャートである。
ステップS331において、端末装置10Aの入力操作受付部171は、ユーザからの操作により、ユーザが登録する就業希望情報、具体的には就業を希望する登録者を識別するユーザID、就業を希望する事業者の会社名や店舗名称、就業を希望する職種名や作業の名称、当該求人情報が短期の就業を想定した求人情報(シフト)の場合における勤務開始日時及び勤務終了日時等の入力を受け付ける。さらに、入力操作受付部171は、ユーザからの操作により、ユーザが登録する就業希望情報と共に、就業希望情報に対する回答情報の回答期限の入力を受け付ける。送受信部172は、受け付けた就業希望情報及び回答期限を、サーバ20へ送信する。
ステップS321において、サーバ20の就業希望受付モジュール2035は、端末装置10Aから送信された就業希望情報及び回答期限を、通信部201を介して受け付ける。
ステップS322において、サーバ20の就業希望管理提示モジュール2036は、ステップS321で受け付けた就業希望情報を、例えば当該就業希望の登録者の属性に応じて内部雇用者、外部経験者、外部者ごとに区別して表示するように、通信部201を介して端末装置10Bへ送信する。また、就業希望管理提示モジュール2036は、ステップS321で受け付けた就業希望情報を、例えば当該就業希望の登録者の属性に応じて当該事業者に属する登録者、管理者に属する登録者、特定の事業者や管理者に属しない登録者ごとに区別して表示するように、通信部201を介して端末装置10Bへ送信する。このとき、就業希望管理提示モジュール2036は、就業希望情報と共に、ステップS321で受け付けた就業希望情報に対する回答情報の回答期限を、通信部201を介して端末装置10Bへ送信する。
ステップS312において、端末装置10Bの送受信部172は、サーバ20から送信された就業希望情報及び回答期限を受け付ける。通知制御部174は、受け付けた就業希望情報及び回答期限を、登録者の属性ごとに区別してディスプレイ150に表示させる。
ステップS313において、端末装置10Bの入力操作受付部171は、ユーザからの操作により、ユーザである事業者が自己の求人に対して実際に就業してもらう登録者を選定する入力を受け付ける。送受信部172は、受け付けた登録者の情報を、サーバ20へ送信する。
ステップS323において、サーバ20の就業希望選定モジュール2037は、端末装置10Bから送信された、求人に対して実際に就業してもらう登録者を選定した情報を、通信部201を介して受け付ける。就業希望選定モジュール2037は、受け付けた、選定された就業希望情報に係る登録者に対して、事業者から選定された旨の通知を端末装置10Aへ、通信部201を介して送信する。
ステップS333において、端末装置10Aの送受信部172は、サーバ20から送信された、事業者から選定された旨の通知を受け付ける。通知制御部174は、受け付けた、事業者から選定された旨の通知を、ディスプレイ150に表示させる。
以上のように、就業登録者管理システム1では、就業希望情報を登録者から受け付けると共に、就業希望情報に対する回答情報の回答期限を受け付ける。これにより、登録者が求人情報に応募する際、事業者からの回答期限を設定することが可能である。
図9は、実施の形態1の就業登録者管理システム1によるオファー対象受付処理を行う流れの一例を示すフローチャートである。
ステップS411において、端末装置10Bの入力操作受付部171は、事業者のシフトに対して不足枠がある場合、事業者であるユーザからの操作により、当該事業者のもとで就業可能性のある登録者を、オファー候補情報として抽出するよう指示する入力操作を受け付ける。送受信部172は、受け付けた提示要求を、サーバ20へ送信する。
ステップS421において、サーバ20のオファー候補抽出提示モジュール2038は、端末装置10Bから送信されたオファー候補情報の提示要求を、通信部201を介して受け付ける。オファー候補抽出提示モジュール2038は、当該事業者からの選定に対して実際に就業する可能性を算出し、就業可能性のある登録者を、オファー候補情報として抽出する。
ステップS422において、サーバ20のオファー候補抽出提示モジュール2038は、ステップS421で抽出したオファー候補の登録者の情報を、通信部201を介して端末装置10Bへ送信する。
ステップS412において、端末装置10Bの送受信部172は、サーバ20から送信されたオファー候補の登録者の情報を受け付ける。通知制御部174は、受け付けたオファー候補の登録者の情報を、登録者の属性ごとに区別してディスプレイ150に表示させる。
ステップS413において、端末装置10Bの入力操作受付部171は、ユーザからの操作により、ユーザである事業者が自己の求人に対して実際に就業してもらう登録者を、オファー対象として選定する入力を受け付ける。送受信部172は、受け付けたオファー対象の登録者の情報を、サーバ20へ送信する。
ステップS423において、サーバ20のオファー対象選定受付モジュール2039は、端末装置10Bから送信された、求人に対して実際に就業してもらう登録者をオファー対象として選定した情報を、通信部201を介して受け付ける。サーバ20のオファー対象選定通知モジュール2040は、受け付けたオファー対象の登録者に対して、事業者から選定された旨の通知を端末装置10Aへ、通信部201を介して送信する。
ステップS433において、端末装置10Aの送受信部172は、サーバ20から送信された、事業者からオファー対象として選定された旨の通知を受け付ける。通知制御部174は、受け付けた、事業者からオファー対象として選定された旨の通知を、ディスプレイ150に表示させる。
ステップS434において、端末装置10Aの入力操作受付部171は、ユーザからの操作により、事業者からオファー対象として選定された旨の通知に対して、登録者から就業する旨の回答を受け付ける。送受信部172は、受け付けた就業する旨の回答を、サーバ20へ送信する。
ステップS424において、就業確定受付モジュール2041は、端末装置10Aから送信された就業する旨の回答を、通信部201を介して受け付ける。
以上のように、就業登録者管理システム1では、就業希望情報を登録者から受け付けると共に、就業希望情報に対する回答情報の回答期限を受け付ける。これにより、当該事業者のもとで就業可能性のある登録者(労働者)に対して、必要に応じて就業してもらうことをオファーすることが可能である。
<4 画面例>
以下、図10ないし図12を参照しながら、就業登録者管理システム1による、登録者の就業希望を受け付ける画面例、就業希望者を表示する画面例、及びオファー候補者を表示する画面例について説明する。
図10は、端末装置10に表示する就業希望を受け付ける画面例を示す図である。図10の画面例は、事業者に対する就業のために登録者として登録されているユーザが、求人情報に応募して就業希望情報を入力するため、登録情報入力画面が表示された状態の画面例を示す。図8のステップS331に相当する。
図10に示すように、端末装置10のディスプレイ150には、登録者が求人情報に対して就業希望情報を入力するための、就業希望情報入力画面が表示されている。この就業希望情報入力画面には、入力済の情報として、求人情報の事業者名表示欄1031aと、募集職種表示欄1031bが表示されている。また、就業希望情報入力画面には、就業希望情報に対する回答情報の回答期限を設定するか否かを選択するための設定選択ボタン1031c,1031dと、回答期限入力欄1031eが設けられている。設定選択ボタン1031c,1031dは、例えば図10に示すように、回答期限を設定しない場合に選択する設定選択ボタン1031cと、回答期限を設定する場合に選択する設定選択ボタン1031dとからなる。回答期限入力欄1031eは、設定選択ボタン1031dが選択された場合に設定する回答期限を入力する入力欄であり、例えば図10に示すように、プルダウン等で日時を選択可能に設けられている。さらに、就業希望情報をサーバ20へ送信するための応募ボタン1031fが設けられている。
図10に示す画面において、就業希望情報を入力する登録者であるユーザは、設定選択ボタン1031c,1031dを選択して回答期限を設定するか否かを決定し、設定する場合には回答期限入力欄1031eに回答期限を入力し、応募ボタン1031fを押下することにより、求人情報に対する就業希望情報を送信すると共に、就業希望情報に対する回答情報の回答期限を設定できるように構成されている。
図11は、端末装置10に表示する就業希望者を表示する画面例を示す図である。図11の画面例は、事業者であるユーザが、求人情報に対して応募した就業希望者の応募状況が表示された状態の画面例を示す。図8のステップS312に相当する。
図11に示すように、端末装置10のディスプレイ150には、求人情報に対して応募した就業希望者の応募状況を示す応募状況表示画面が表示されている。この応募状況表示画面には、回答期限が経過していない応募中情報としての就業希望者の人数を示す応募中人数表示欄1032aと、就業希望者の属性別に表示させるための属性選択欄1032bと、該当する応募中の就業希望者を表示する就業希望者表示欄1032cと、オファー済またはオファー候補の情報として登録者の人数を示すオファー人数表示欄1032eと、該当するオファー済またはオファー候補の就業希望者を表示するオファー登録者表示欄1032fとが設けられている。また、就業希望者表示欄1032cの就業希望者から就業者(採用者)を選定するための選定ボタン1032dと、オファー登録者表示欄1032fの就業希望者から就業者(採用者)を選定するための選定ボタン1032gとが設けられている。さらに、オファー登録者表示欄1032fに表示されている登録者の中から、オファー候補の就業希望者の詳細情報を閲覧するための確認ボタン1032hが設けられている。
図11に示す画面において、就業希望者表示欄1032cに表示されている応募中の就業希望者は、回答期限が経過すると、オファー候補者としてオファー登録者表示欄1032fに移行するように構成されている。また、事業者であるユーザは、就業者(採用者)を選定する際に選定ボタン1032d,1032gを選択することで、就業者(採用者)を選定することが可能に構成されている。また、オファー候補の就業希望者の詳細情報を閲覧する場合、確認ボタン1032hを押下することで確認可能に構成されている。
図12は、端末装置10に表示するオファー候補者を表示する画面例を示す図である。図12の画面例は、事業者であるユーザが、図11に示す確認ボタン1032hを押下してオファー候補の登録者の詳細情報が表示された状態の画面例を示す。図9のステップS412に相当する。
図12に示すように、端末装置10のディスプレイ150には、オファー候補の登録者の詳細状況を示すオファー候補状況表示画面が表示されている。このオファー候補状況表示画面には、就業者(採用者)を選定するための選定ボタン1033aと、登録者の氏名表示欄1033bと、登録者の属性表示欄1033cと、登録者の交通費を示す交通費表示欄1033dと、登録者のマッチング率を示すマッチング率表示欄1033eとが設けられている。
図11に示す画面において、事業者であるユーザは、就業者(採用者)を選定する際にマッチング率表示欄1033eに表示されているマッチング率を参照し、選定ボタン1033aを選択することで、就業の可能性が高い就業者(採用者)を選定することが可能に構成されている。
<小括>
以上のように、本実施形態によると、求人情報(シフト)における不足枠に対して、当該事業者のもとで就業可能性のある登録者(労働者)を、オファー候補情報として抽出し、事業者へ提示する。このオファー候補の登録者の中から、実際に就業する登録者をオファー対象として選定する入力を受け付けると、当該登録者へオファー対象として選定されたことを通知する構成となっている。そのため、当該事業者のもとで就業可能性のある登録者(労働者)に対して、必要に応じて就業してもらうことをオファーすることができる。これにより、必要なシフトを確保するための新たな雇用を容易にすることが可能になる。
また、事業者に対する就業のために登録者として登録するユーザから、求人情報に対する就業希望情報を登録者から受け付けると共に、就業希望情報に対する回答情報の回答期限を受け付ける。そのため、登録者は、求人情報に応募する際、事業者からの回答期限を自己の都合に合わせて設定することが可能になる。これにより、応募した求人情報に対して、適切な時期に就業可能か否かの回答を得ることが可能になる。
さらに、オファー候補情報として提示された登録者が、当該事業者からの選定に対して、実際に就業する可能性を示すマッチング率を算出し、当該事業者に提示する。これにより、登録者が採用された場合に就業してくれるか、就業の可能性が高い者であるか否か判断することが可能になる。
<第2の実施の形態>
以下、就業登録者管理システム1の他の実施の形態について説明する。
<1 就業登録者管理システム1の全体構成>
図13は、実施の形態2の就業登録者管理システム1を構成するサーバ20の機能的な構成を示す図である。第2の実施の形態における就業登録者管理システム1の全体の構成、端末装置10の構成は、第1の実施の形態と同様であるので、繰り返して説明しない。サーバ20の構成については、図13に示すように、新たに給与精算モジュール2042の機能を備える以外、第1の実施の形態と同様である。以下、第2の実施の形態における給与精算モジュール2042の機能について説明する。
給与精算モジュール2042は、就業希望選定モジュール2037で受け付けた、またはオファー対象選定受付モジュール2039で受け付けた、選定された登録者の就業に係る給与支払いの精算を行う処理を制御する。給与精算モジュール2042は、例えば、登録者の就業に係る給与計算を、登録者データベース2021に登録されている登録者の属性ごとにそれぞれ区別して行う。登録者の属性により、給与計算のもとになる各種条件が異なるためである。このとき、給与精算モジュール2042は、事業者から、当該登録者の就業についての評価情報を受け付けるように構成してもよい。評価情報は、例えば、5段階のうちいくつに相当するのか、のような定量的な評価情報でもよく、コメントのような定性的な評価情報でもよい。
<2 データ構造>
第2の実施の形態におけるデータ構造は、第1の実施の形態と同様であるので、繰り返して説明しない。
<3 動作>
第2の実施の形態における動作は、第1の実施の形態と同様であるので、繰り返して説明しない。
<小括>
以上のように、本実施形態によると、事業者から選定された登録者の就業に係る、給与支払いの精算を行う。これにより、より効率的に労働力を確保し、就業後の手続きも効率的に処理することが可能になる。
以上、開示に係る実施形態について説明したが、これらはその他の様々な形態で実施することが可能であり、種々の省略、置換及び変更を行なって実施することができる。これらの実施形態及び変形例ならびに省略、置換及び変更を行なったものは、特許請求の範囲の技術的範囲とその均等の範囲に含まれる。
<付記>
以上の各実施形態で説明した事項を、以下に付記する。
(付記1)プロセッサ29と、メモリ25とを備えるコンピュータに実行させ、事業者に対する就業のために登録されている登録者を管理するためのプログラムであって、メモリ25は、登録者の情報及び登録者の過去の就業情報を記憶(2021)し、プログラムは、プロセッサ29に、事業者からの求人情報を受け付け、登録者へ提示するステップ(S223)と、登録者から、求人情報に対する就業希望情報を受け付けるステップ(S321)と、就業希望情報を受け付け、事業者へ提示するステップ(S322)と、事業者から、実際に就業する登録者を選定する入力を受け付けるステップ(S324)と、求人情報における不足枠に対して、事業者のもとで就業可能性のある登録者をオファー候補情報として抽出し、事業者へ提示するステップ(S421)と、事業者から、オファー候補情報として提示された登録者から、実際に就業する登録者をオファー対象として選定する入力を受け付けるステップ(S422)と、事業者からオファー対象として選定された登録者に対して、事業者からオファー対象として選定されたことを通知するステップ(S423)と、を実行させる、プログラム。
(付記2)登録者をオファー候補情報として抽出するステップにおいて、登録者の情報、登録者の過去の就業情報、登録者の応募情報のいずれかまたは複数を含む情報に基づき、登録者をオファー候補情報として抽出する、(付記1)に記載のプログラム。
(付記3)プログラムは、さらに、オファー候補情報として提示された登録者が、事業者のもとで実際に就業する可能性を示すマッチング可能性を、登録者ごとに導出するステップを実行させ、登録者をオファー候補情報として提示するステップにおいて、マッチング可能性を登録者ごとに提示する、(付記1)または(付記2)に記載のプログラム。
(付記4)マッチング可能性を導出するステップにおいて、登録者の情報、登録者の過去の就業情報、登録者の応募情報のいずれかまたは複数を含む情報に基づき、マッチング可能性を導出する、(付記3)に記載のプログラム。
(付記5)マッチング可能性を導出するステップにおいて、登録者の求人情報に対する適性を示す適正度合いに基づき、マッチング可能性を導出する、(付記3)に記載のプログラム。
(付記6)プログラムは、さらに、事業者からオファー対象として選定された登録者から、求人情報に係る就業を行う回答を受け付け、登録者を採用者として事業者へ提示するステップを実行させる、(付記1)から(付記5)のいずれかに記載のプログラム。
(付記7)登録者から求人情報に対する就業希望情報を受け付けるステップにおいて、就業希望情報に対する回答期限を受け付ける、(付記1)から(付記6)のいずれかに記載のプログラム。
(付記8)回答期限を受け付けるステップにおいて、回答期限を自動で算出して登録者へ提示する、(付記7)に記載のプログラム。
(付記9)算出した回答期限を、登録者が変更可能に提示する、(付記7)に記載のプログラム。
(付記10)回答期限を、求人情報に係る就業の時期を含む情報に基づき算出する、(付記8)または(付記9)に記載のプログラム。
(付記11)プログラムは、さらに、回答期限が経過した登録者に対して、回答期限が経過したことを通知するステップを実行させる、(付記7)から(付記10)のいずれかに記載のプログラム。
(付記12)プログラムは、さらに、事業者に対してカレンダーを提示し、求人情報に係る就業の時期をカレンダーに提示するステップを実行させる、(付記1)から(付記11)のいずれかに記載のプログラム。
(付記13)事業者からの求人情報を受け付けるステップにおいて、事業者からのカレンダーにおける日時の選択を受け付け、求人情報を受け付ける、(付記12)に記載のプログラム。
(付記14)プログラムは、さらに、就業希望情報を受け付けた登録者に対してカレンダーを提示し、就業希望情報の時期をカレンダーに提示するステップを実行させる、(付記1)から(付記13)のいずれかに記載のプログラム。
(付記15)メモリは、登録者の情報を、登録者の属性ごとに区別して記憶し、登録者をオファー候補情報として提示するステップにおいて、登録者を、登録者の属性ごとに区別して事業者へ提示する、(付記1)から(付記14)のいずれかに記載のプログラム。
(付記16)登録者の属性を、事業者に雇用されている内部雇用者と、事業者に過去に雇用されていた外部雇用者と、現在または過去において事業者に雇用されていない外部者と、に区別して記憶する、(付記15)に記載のプログラム。
(付記17)制御部203と、記憶部202とを備え、事業者に対する就業のために登録されている登録者を管理する情報処理装置であって、記憶部202は、登録者の情報及び登録者の過去の就業情報を記憶(2021)し、制御部203は、事業者からの求人情報を受け付け、登録者へ提示するステップ(S223)と、登録者から、求人情報に対する就業希望情報を受け付けるステップ(S321)と、就業希望情報を受け付け、事業者へ提示するステップ(S322)と、事業者から、実際に就業する登録者を選定する入力を受け付けるステップ(S324)と、求人情報における不足枠に対して、事業者のもとで就業可能性のある登録者をオファー候補情報として抽出し、事業者へ提示するステップ(S421)と、事業者から、オファー候補情報として提示された登録者から、実際に就業する登録者をオファー対象として選定する入力を受け付けるステップ(S422)と、事業者からオファー対象として選定された登録者に対して、事業者からオファー対象として選定されたことを通知するステップ(S423)と、を行う、情報処理装置。
(付記18)プロセッサ29と、メモリ25とを備えるコンピュータにより実行され、事業者に対する就業のために登録されている登録者を管理するための方法であって、メモリ25は、登録者の情報及び登録者の過去の就業情報を記憶(2021)し、方法は、プロセッサ29が、事業者からの求人情報を受け付け、登録者へ提示するステップ(S223)と、登録者から、求人情報に対する就業希望情報を受け付けるステップ(S321)と、就業希望情報を受け付け、事業者へ提示するステップ(S322)と、事業者から、実際に就業する登録者を選定する入力を受け付けるステップ(S324)と、求人情報における不足枠に対して、事業者のもとで就業可能性のある登録者をオファー候補情報として抽出し、事業者へ提示するステップ(S421)と、事業者から、オファー候補情報として提示された登録者から、実際に就業する登録者をオファー対象として選定する入力を受け付けるステップ(S422)と、事業者からオファー対象として選定された登録者に対して、事業者からオファー対象として選定されたことを通知するステップ(S423)と、を実行する、方法。