JP2023022616A - プログラム、情報処理装置及び方法 - Google Patents

プログラム、情報処理装置及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】効率的にプロジェクトの工数、人件費などを算出するプログラム、情報処理装置及び方法を提供する。【解決手段】方法は、サーバ20が、記憶部に登録されているプロジェクトに関する情報から、当該プロジェクトに要する工数の情報を抽出するステップと、サーバが提供する会計サービス又は外部のシステムにより提供される会計サービスとの連携により、プロジェクトの基準となる原価の情報を抽出するステップと、抽出したプロジェクトに要する工数の情報に基づいて、当該プロジェクトに従事する要員の情報を抽出するステップと、抽出したプロジェクトに従事する要員の情報と、基準となる原価の情報とに基づいて、プロジェクトに係る原価を算出するステップと、抽出したプロジェクトに従事する要員の情報と、算出したプロジェクトに係る原価とを、当該プロジェクトに係る要員の情報および原価の情報として記憶部に登録するステップと、を含む。【選択図】図5

Description

本開示は、プログラム、情報処理装置及び方法に関する。
プロジェクトに係る工数、人件費などの情報を算出するシステムが知られている。
特許文献1には、ユーザから工数の情報を受け付け、ユーザごとの売上額や人件費を算出するシステムについての技術が開示されている。
特開2020-071881号公報
特許文献1の技術では、複数のプロジェクトに関する情報をユーザに表示し、それぞれについてユーザから比率が入力されることに基づいて、複数のプロジェクトに関する情報それぞれの割合情報を記憶する技術が記載されている。しかし、特許文献1の技術は、あくまでユーザから各プロジェクトに関する比率の情報の入力を受け付ける必要があり、特許文献1の技術を利用してプロジェクトの工数、人件費の算出を行う場合、効率的にこれらの情報を算出できない可能性がある。
そこで、本開示では、プロジェクト管理や、人件費を管理するためのシステムにおいて、会計システム、人事労務システムなどと連携して、効率的にプロジェクトの工数、人件費などを算出することを可能にする技術について説明する。
本開示の一実施形態によると、プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータによって実行されるプログラムであって、記憶部に、ユーザの事業に係る1または複数のプロジェクトに関する情報が、あらかじめ登録されており、プログラムは、プロセッサに、記憶部に登録されているプロジェクトに関する情報から、当該プロジェクトに要する工数の情報を抽出するステップと、コンピュータにより提供される会計サービス、または外部のシステムにより提供される会計サービスとの連携により、プロジェクトの基準となる原価の情報を抽出するステップと、抽出したプロジェクトに要する工数の情報に基づいて、当該プロジェクトに従事する要員の情報を抽出するステップと、抽出したプロジェクトに従事する要員の情報と、基準となる原価の情報とに基づいて、プロジェクトに係る原価を算出するステップと、抽出したプロジェクトに従事する要員の情報と、算出したプロジェクトに係る原価とを、当該プロジェクトに係る要員の情報および原価の情報として記憶部に登録するステップと、を実行させる、プログラムが提供される。
本開示の一実施形態によると、制御部を備える情報処理装置であって、情報処理装置は、記憶部に、ユーザの事業に係る1または複数のプロジェクトに関する情報が、あらかじめ登録されており、制御部が、記憶部に登録されているプロジェクトに関する情報から、当該プロジェクトに要する工数の情報を抽出するステップと、情報処理装置により提供される会計サービス、または外部のシステムにより提供される会計サービスとの連携により、プロジェクトの基準となる原価の情報を抽出するステップと、抽出したプロジェクトに要する工数の情報に基づいて、当該プロジェクトに従事する要員の情報を抽出するステップと、抽出したプロジェクトに従事する要員の情報と、基準となる原価の情報とに基づいて、プロジェクトに係る原価を算出するステップと、抽出したプロジェクトに従事する要員の情報と、算出したプロジェクトに係る原価とを、当該プロジェクトに係る要員の情報および原価の情報として記憶部に登録するステップと、を実行する、情報処理装置が提供される。
また、本開示の一実施形態によると、プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータによって実行される方法であって、記憶部に、ユーザの事業に係る1または複数のプロジェクトに関する情報が、あらかじめ登録されており、方法は、プロセッサが、記憶部に登録されているプロジェクトに関する情報から、当該プロジェクトに要する工数の情報を抽出するステップと、コンピュータにより提供される会計サービス、または外部のシステムにより提供される会計サービスとの連携により、プロジェクトの基準となる原価の情報を抽出するステップと、抽出したプロジェクトに要する工数の情報に基づいて、当該プロジェクトに従事する要員の情報を抽出するステップと、抽出したプロジェクトに従事する要員の情報と、基準となる原価の情報とに基づいて、プロジェクトに係る原価を算出するステップと、抽出したプロジェクトに従事する要員の情報と、算出したプロジェクトに係る原価とを、当該プロジェクトに係る要員の情報および原価の情報として記憶部に登録するステップと、を実行する、方法が提供される。
本開示によれば、会計システム、人事労務システムなどと連携することにより、効率的にプロジェクトの工数、人件費等を算出することができる。
プロジェクト管理システム1の全体の構成を示す図である。 実施の形態1のプロジェクト管理システム1を構成する端末装置10の機能的な構成を示すブロック図である。 実施の形態1のプロジェクト管理システム1を構成するサーバ20の機能的な構成を示す図である。 サーバ20が記憶するユーザ情報データベース2021、プロジェクト情報データベース2022のデータ構造の例を示す図である。 実施の形態1のプロジェクト管理システム1によるプロジェクトに係る工数の情報の抽出および原価の情報の算出を行い、記憶部に登録するための処理を行う流れの一例を示すフローチャートである。 実施の形態1のプロジェクト管理システム1によるプロジェクトに係る工数および原価の情報に基づいて、将来想定される経費の情報を算出するための処理を行う流れの一例を示すフローチャートである。 端末装置10に経費を算出した結果の全体の概要をユーザに提示する時の画面例を示す図である。 端末装置10に経費を算出した結果のプロジェクトごとの概要をユーザに提示する時の画面例を示す図である。 端末装置10に経費を算出した結果における、各科目の配賦をユーザに提示する時の画面例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本開示の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同じである。従って、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<概要>
以下、本開示に係るプロジェクト管理システムについて説明する。このプロジェクト管理システムは、プロジェクトに係る工数、人件費などの算出をオンライン上で行うためのサービスを提供するためのシステムである。昨今、ユーザからプロジェクトに係る情報の入力を受け付け、受け付けた情報に基づいて必要な工数、人件費等を算出するシステムが各社で運用されている。
しかし、従来のプロジェクト管理のシステムでは、ユーザからエクセル等により必要な情報を逐一入力することが一般的であった。そのため、プロジェクトに係る各種情報の算出に手間がかかっており、効率的に工数、人件費等を算出することがなされていなかった。
本開示の目的は、プロジェクト管理や、人件費を管理するためのシステムにおいて、会計システム、人事労務システムなどと連携して、効率的にプロジェクトの工数、人件費などを算出することを可能にするシステムを提供することにある。
そこで、本開示に係るプロジェクト管理システム1では、プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータによって実行されるプログラムであって、記憶部に、ユーザの事業に係る1または複数のプロジェクトに関する情報が、あらかじめ登録されており、プログラムは、プロセッサに、記憶部に登録されているプロジェクトに関する情報から、当該プロジェクトに要する工数の情報を抽出するステップと、コンピュータにより提供される会計サービス、または外部のシステムにより提供される会計サービスとの連携により、プロジェクトの基準となる原価の情報を抽出するステップと、抽出したプロジェクトに要する工数の情報に基づいて、当該プロジェクトに従事する要員の情報を抽出するステップと、抽出したプロジェクトに従事する要員の情報と、基準となる原価の情報とに基づいて、プロジェクトに係る原価を算出するステップと、抽出したプロジェクトに従事する要員の情報と、算出したプロジェクトに係る原価とを、当該プロジェクトに係る要員の情報および原価の情報として記憶部に登録するステップと、を実行させる、プログラムを提供する。
<第1の実施の形態>
以下、プロジェクト管理システム1について説明する。以下の説明では、例えば、端末装置10がサーバ20へアクセスすることにより、サーバ20が、端末装置10で画面を生成するための情報を応答する。端末装置10は、サーバ20から受信した情報に基づいて画面を生成し表示する。
<1 プロジェクト管理システム1の全体構成>
図1は、プロジェクト管理システム1の全体の構成を示す図である。図1に示すように、プロジェクト管理システム1は、複数の端末装置(図1では、端末装置10A及び端末装置10Bを示している。以下、総称して「端末装置10」ということもある)と、サーバ20とを含む。端末装置10とサーバ20とは、ネットワーク80を介して相互に通信可能に接続されている。ネットワーク80は、有線または無線ネットワークにより構成される。
端末装置10は、各ユーザが操作する装置である。ここで、ユーザとは、端末装置10を使用してプロジェクト管理システム1の機能である工数、人件費等の算出を行う者、または算出された工数、人件費等の承認を行う者であり、例えばプロジェクトの従事する従業員、作業員、またはプロジェクトを管理し、当該従業員、作業員に指示等を行う者をいう。端末装置10は、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPC等により実現される。この他、端末装置10は、例えば移動体通信システムに対応したタブレットや、スマートフォン等の携帯端末であるとしてもよい。
端末装置10は、ネットワーク80を介してサーバ20と通信可能に接続される。端末装置10は、4G、5G、LTE(Long Term Evolution)等の通信規格に対応した無線基地局81、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11等の無線LAN(Local Area Network)規格に対応した無線LANルータ82等の通信機器と通信することにより、ネットワーク80に接続される。図1に端末装置10Bとして示すように、端末装置10は、通信IF(Interface)12と、入力装置13と、出力装置14と、メモリ15と、記憶部16と、プロセッサ19とを備える。
通信IF12は、端末装置10が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入力装置13は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置(例えば、キーボードや、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス等)である。出力装置14は、ユーザに対し情報を提示するための出力装置(ディスプレイ、スピーカ等)である。メモリ15は、プログラム、及び、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。記憶部16は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。プロセッサ19は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
サーバ20は、プロジェクトに係る工数、人件費等の算出のための一連の処理を管理する装置である。サーバ20は、ユーザから、プロジェクトに関する各種データを受け付け、プロジェクトに係る工数、人件費等の算出を実行するための処理を行う。サーバ20は、記憶部に保持されているプロジェクトに関するデータに基づいて、プロジェクトに従事するユーザの勤怠情報等から、プロジェクトの工数を抽出する。サーバ20は、当該工数と、基準となる原価等の情報に基づいて、プロジェクトに係る工数、人件費等を算出する。サーバ20は、当該プロジェクトを管理するユーザに当該結果を送信する。
サーバ20は、ネットワーク80に接続されたコンピュータである。サーバ20は、通信IF22と、入出力IF23と、メモリ25と、ストレージ26と、プロセッサ29とを備える。
通信IF22は、サーバ20が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入出力IF23は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、及び、ユーザに対し情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。メモリ25は、プログラム、及び、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。ストレージ26は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。プロセッサ29は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
<1.1 端末装置10の構成>
図2は、実施の形態1のプロジェクト管理システム1を構成する端末装置10の機能的な構成を示すブロック図である。図2に示すように、端末装置10は、複数のアンテナ(アンテナ111、アンテナ112)と、各アンテナに対応する無線通信部(第1無線通信部121、第2無線通信部122)と、操作受付部130(キーボード1301及びマウス1302を含む)と、音声処理部140と、マイク141と、スピーカ142と、ディスプレイ150と、記憶部170と、制御部180とを含む。端末装置10は、図2では特に図示していない機能及び構成(例えば、電力を保持するためのバッテリー、バッテリーから各回路への電力の供給を制御する電力供給回路等)も有している。図2に示すように、端末装置10に含まれる各ブロックは、バス等により電気的に接続される。
アンテナ111は、端末装置10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ111は、空間から電波を受信して受信信号を第1無線通信部121へ与える。
アンテナ112は、端末装置10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ112は、空間から電波を受信して受信信号を第2無線通信部122へ与える。
第1無線通信部121は、端末装置10が他の無線機器と通信するため、アンテナ111を介して信号を送受信するための変復調処理等を行う。第2無線通信部122は、端末装置10が他の無線機器と通信するため、アンテナ112を介して信号を送受信するための変復調処理等を行う。第1無線通信部121と第2無線通信部122とは、チューナー、RSSI(Received Signal Strength Indicator)算出回路、CRC(Cyclic Redundancy Check)算出回路、高周波回路等を含む通信モジュールである。第1無線通信部121と第2無線通信部122とは、端末装置10が送受信する無線信号の変復調や周波数変換を行い、受信信号を制御部180へ与える。
操作受付部130は、ユーザの入力操作を受け付けるための機構を有する。具体的には、操作受付部130は、キーボード1301と、マウス1302とを含む。なお、操作受付部130は、例えば静電容量方式のタッチパネルを用いることによって、タッチパネルに対するユーザの接触位置を検出する、タッチスクリーンとして構成してもよい。
キーボード1301は、端末装置10のユーザの入力操作を受け付ける。キーボード1301は、文字入力を行う装置であり、入力された文字情報を入力信号として制御部180へ出力する。
マウス1302は、端末装置10のユーザの入力操作を受け付ける。マウス1302は、ディスプレイ150に表示されている表示物を選択等するためのポインティングデバイスであり、画面上で選択された位置情報と、ボタン押下されていることを示す情報とを入力信号として制御部180へ出力する。
音声処理部140は、音声信号の変復調を行う。音声処理部140は、マイク141から与えられる信号を変調して、変調後の信号を制御部180へ与える。また、音声処理部140は、音声信号をスピーカ142へ与える。音声処理部140は、例えば音声処理用のプロセッサによって実現される。マイク141は、音声入力を受け付けて、当該音声入力に対応する音声信号を音声処理部140へ与える。スピーカ142は、音声処理部140から与えられる音声信号を音声に変換して当該音声を端末装置10の外部へ出力する。
ディスプレイ150は、制御部180の制御に応じて、画像、動画、テキストなどのデータを表示する。ディスプレイ132は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、または有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイによって実現される。
記憶部170は、例えばフラッシュメモリ等により構成され、端末装置10が使用するデータ及びプログラムを記憶する。ある局面において、記憶部170は、ユーザ情報1701およびマイナンバー情報1702を記憶する。
ユーザ情報1701は、端末装置10を使用してプロジェクト管理システム1の機能である工数の算出等を行うために参照する、プロジェクトにおいて従事するユーザの情報である。ユーザ情報としては、ユーザを識別する情報(ユーザID)、ユーザの氏名、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの役職、ユーザの作業単価等が含まれる。
制御部180は、記憶部170に記憶されるプログラムを読み込んで、プログラムに含まれる命令を実行することにより、端末装置10の動作を制御する。制御部180は、例えば予め端末装置10にインストールされているアプリケーションである。制御部180は、プログラムに従って動作することにより、入力操作受付部1801と、送受信部1802と、データ処理部1803と、通知制御部1804としての機能を発揮する。
入力操作受付部1801は、キーボード1301等の入力装置に対するユーザの入力操作を受け付ける処理を行う。
送受信部1802は、端末装置10が、サーバ20等の外部の装置と、通信プロトコルに従ってデータを送受信するための処理を行う。
データ処理部1803は、端末装置10が入力を受け付けたデータに対し、プログラムに従って演算を行い、演算結果をメモリ等に出力する処理を行う。
通知制御部1804は、ユーザに対し情報を提示する処理を行う。通知制御部1804は、表示画像をディスプレイ150に表示させる処理、音声をスピーカ142に出力させる処理等を行う。
<1.2 サーバ20の機能的な構成>
図3は、実施の形態1のプロジェクト管理システム1を構成するサーバ20の機能的な構成を示す図である。図3に示すように、サーバ20は、通信部201と、記憶部202と、制御部203としての機能を発揮する。
通信部201は、サーバ20が外部の装置と通信するための処理を行う。
記憶部202は、サーバ20が使用するデータ及びプログラムを記憶する。記憶部202は、ユーザ情報データベース2021と、プロジェクト情報データベース2022等を記憶する。
ユーザ情報データベース2021は、プロジェクト管理システム1において、工数、人件費等を算出するために参照するユーザに関する各種情報を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
プロジェクト情報データベース2022は、プロジェクト管理システム1において、各プロジェクトについて、プロジェクトの分類、プロジェクトを構成する要員およびその勤務状況等に関する各種情報を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
ある局面において、サーバ20は、連携する会計サービス、または人事労務サービスを提供するソフトウェア、アプリケーション、プログラム等から工数、人件費等の算出に必要な情報を取得し、プロジェクト情報データベース2022に保持してもよい。このとき、連携するソフトウェア、アプリケーション、プログラム等は、システム1とは異なる外部のシステムに備えられているものでもよいし、システム1の内部に備えられているものでよい。
制御部203は、サーバ20のプロセッサがプログラムに従って処理を行うことにより、各種モジュールとして受信制御モジュール2031、送信制御モジュール2032、ユーザ情報取得モジュール2033、プロジェクト情報取得モジュール2034、工数抽出モジュール2035、原価抽出モジュール2036、要員抽出モジュール2037、原価算出モジュール2038、プロジェクト情報登録モジュール2039、将来経費想定モジュール2040、将来経費提示モジュール2041に示す機能を発揮する。
受信制御モジュール2031は、サーバ20が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を受信する処理を制御する。
送信制御モジュール2032は、サーバ20が外部の装置に対し通信プロトコルに従って信号を送信する処理を制御する。
ユーザ情報取得モジュール2033は、プロジェクト管理システム1を使用するユーザから、ユーザに関する各種情報を取得する処理を制御する。ここで、当該システムを使用するユーザは、プロジェクトを管理する立場のユーザ、プロジェクトに従事する従業員、作業員であるユーザのいずれでもよい。ユーザに関する各種情報とは、ユーザの氏名、年齢、性別、ユーザの役職、ユーザの作業単価の種別等の情報を含む。ユーザ情報取得モジュール2033は、取得したユーザに関する情報を、ユーザ情報データベース2021へ格納する、
プロジェクト情報取得モジュール2034は、プロジェクト管理システム1を使用するユーザから、プロジェクトに関する各種情報を取得する処理を制御する。ここで、プロジェクトに関する各種情報は、例えば、下記を含む。
・プロジェクトの種類(公共事業、営利事業等)
・プロジェクトに係る工程・日数・工数
・プロジェクトに従事する要員
・プロジェクトに使用する資材・機材
このほかにも、プロジェクト情報取得モジュール2034は、プロジェクトの依頼元、プロジェクトの作業場所等の、プロジェクトに関するあらゆる情報を取得してもよい。プロジェクト情報取得モジュール2034は、取得したプロジェクトに関する情報を、プロジェクト情報データベース2022へ格納する。
このとき、プロジェクト情報取得モジュール2034は、当該情報を、ユーザからの入力ではなく、システム1が提供する人事労務サービス、または、外部のシステムにより提供される人事労務サービスとの連携により取得してもよい。また、記憶部に予め保持されているプロジェクトに関する情報を参照し、当該情報を取得してもよい。
工数抽出モジュール2035は、プロジェクト情報取得モジュール2034により取得されたプロジェクトに関する各種情報から、当該プロジェクトに係る工数の情報を抽出する処理を制御する。具体的には、工数抽出モジュール2035は、プロジェクト情報取得モジュール2034により取得されたプロジェクトに関する各種情報のうち、作業日程に関する情報、および当該作業に従事予定の要員の情報等に基づいて、プロジェクトに係る工数の情報を抽出する。ここで、工数の情報とは、例えばあるプロジェクト(システム構築、サービスの提供、建築等)を完成させるために要する人数と単位期間(例えば、1ケ月)との積で表される値であり、「人月」という単位で示す。これにより、プロジェクトを管理するユーザは、プロジェクトに実際どの程度の工数がかかるのか等を把握することができる。
原価抽出モジュール2036は、プロジェクト情報取得モジュール2034により取得されたプロジェクトに関する各種情報から、当該プロジェクトに係る要員等の基準となる原価の情報を抽出する処理を制御する。具体的には、原価抽出モジュール2036は、プロジェクト情報取得モジュール2034により取得されたプロジェクトに関する各種情報と、システム1が提供する会計サービス、または外部のシステムにより提供される会計サービスとの連携により、プロジェクトの基準となる原価の情報を抽出する。例えば、原価抽出モジュール2036は、プロジェクト情報取得モジュール2034により取得されたプロジェクトに関する各種情報のうち、プロジェクトに従事する要員に関する情報に基づいて、会計サービスにおける当該要員の作業単価に関する情報等を参照し、抽出する。原価抽出モジュール2036は、他にも、プロジェクトに使用する資材・機材の情報に基づいて、当該資材・機材の単価、レンタル費用等の情報を、当該会計サービスを参照することにより抽出する。
要員抽出モジュール2037は、工数抽出モジュール2035により抽出された、プロジェクトに係る工数の情報に基づいて、当該プロジェクトに従事する要員の情報を抽出する処理を制御する。具体的には、要員抽出モジュール2037は、プロジェクトに係る工数の情報から、当該工数を充足させるため必要な要員の数、当該要員に必要なスキル等の情報を特定し、当該情報を充足させる要員の情報を、プロジェクトに従事する要員の情報として抽出する。
原価算出モジュール2038は、原価抽出モジュール2036により抽出された、プロジェクトに係る要員、資材・機材等の基準となる原価の情報と、要員抽出モジュール2037により抽出された、プロジェクトに係る要員の情報と、に基づいて、プロジェクトに係る原価の情報を算出する処理を制御する。具体的には、原価算出モジュール2038は、原価抽出モジュール2036により抽出された、プロジェクトに係る要員、資材・機材等の基準となる原価の情報と、要員抽出モジュール2037により抽出された各要員の情報とを乗算することにより、当該原価を算出する。
これにより、プロジェクトを管理するユーザは、プロジェクトに係る原価をプロジェクトの起案時点で把握することができる。
プロジェクト情報登録モジュール2039は、原価算出モジュール2038により算出された、プロジェクトに係る原価の情報と、要員抽出モジュール2037により抽出された、プロジェクトに係る要員の情報と、を記憶部に記憶する処理を制御する。このとき、プロジェクト情報登録モジュール2039は、当該情報を、プロジェクト情報データベース2022に格納してもよいし、記憶部内の異なるデータベースに格納してもよい。
将来経費想定モジュール2040は、原価算出モジュール2038により算出された、プロジェクトに係る原価の情報と、要員抽出モジュール2037により抽出された、プロジェクトに係る要員の情報とに基づいて、将来の想定経費に関する情報を作成する処理を制御する。具体的には、将来経費想定モジュール2040は、原価算出モジュール2038により算出された、プロジェクトに係る原価の情報と、要員抽出モジュール2037により抽出された、プロジェクトに係る要員の情報とに基づいて、プロジェクトを通じて発生が想定される経費の情報を推定する。この時、経費の情報としては、直接経費、または外注費のいずれかまたは両方を含んでもよい。
将来経費提示モジュール2041は、将来経費想定モジュール2040により作成された、プロジェクトにおいて将来発生が想定される経費の情報を、プロジェクトを管理するユーザに提示する処理を制御する。
これにより、プロジェクトを管理するユーザは、プロジェクトにおいて将来発生する可能性のある直接経費と外注費とを分けて把握することができる。
<2 データ構造>
図4は、サーバ20が記憶するユーザ情報データベース2021、プロジェクト情報データベース2022のデータ構造の例を示す図である。
図4に示すように、ユーザ情報データベース2021のレコードのそれぞれは、項目「ユーザID」と、項目「氏名」と、項目「年齢」と、項目「性別」と、項目「役職」と、項目「単価種別」と、項目「当月単価」と、項目「備考」等を含む。
項目「ユーザID」は、プロジェクト管理システム1にて管理する、プロジェクトに従事、または管理するユーザそれぞれを識別する情報である。
項目「氏名」は、プロジェクト管理システム1にて管理する、プロジェクトに従事、または管理するユーザの氏名を示す情報である。
項目「年齢」は、プロジェクト管理システム1にて管理する、プロジェクトに従事、または管理するユーザの年齢を示す情報である。
項目「性別」は、プロジェクト管理システム1にて管理する、プロジェクトに従事、または管理するユーザの性別を示す情報である。
項目「役職」は、プロジェクト管理システム1にて管理する、プロジェクトに従事、または管理するユーザの役職を示す情報である。具体的には、プロジェクトに従事、または管理するユーザが、プロジェクトにおいて作業などに従事する作業者であるか、当該作業者などを管理する立場であるか、等を識別する情報である。
項目「単価種別」は、プロジェクト管理システム1にて管理する、プロジェクトに従事、または管理するユーザの作業単価の種別を示す情報である。具体的には、各ユーザの単価が、標準単価であるか、実施単価であるかを識別する情報である。ここで、実際単価は、実際にかかった工数、経費、人件費等から算出する単価を示し、標準単価は、目標となる経費、人件費等から算出する単価を示す。
項目「当月単価」は、プロジェクト管理システム1にて管理する、プロジェクトに従事、または管理するユーザの、作業月における単価の情報を示す。
項目「備考」は、プロジェクト管理システム1にて管理する、プロジェクトに従事、または管理するユーザに関して、特記事項などがある場合に保持される情報である。
図4に示すように、プロジェクト情報データベース2022のレコードのそれぞれは、項目「プロジェクトID」と、項目「分類」と、項目「要員」と、項目「勤怠情報」と、項目「所要工数」と、項目「想定経費」と、項目「内部/外部」と、項目「備考」等を含む。
項目「プロジェクトID」は、プロジェクト管理システム1にて管理する、プロジェクトそれぞれを識別する情報である。
項目「分類」は、プロジェクト管理システム1にて管理する、プロジェクトの分類を示す情報である。具体的には、当該項目は、プロジェクトが、公共事業であるか、営利事業であるかを識別する情報を示す。
項目「要員」は、プロジェクト管理システム1にて管理する、各プロジェクトにおいて従事する要員を識別する情報である。ある局面において、サーバ20は、プロジェクトに必要な資材、使用する機材等の情報も、当該項目に含めてもよい。
項目「勤怠情報」は、プロジェクト管理システム1にて管理する、各プロジェクトにおいて従事する要員の勤怠に関する情報を示す。具体的には、当該項目は、各要員の勤務予定日、勤務予定時間等を示す。ある局面において、サーバ20は、項目「要員」に、プロジェクトに必要な資材、使用する機材などの情報が含まれる場合、当該資材・機材の使用量、使用時間等の情報を当該項目に含んでもよい。
項目「原価」は、プロジェクト管理システム1にて管理する、各プロジェクトにおいて従事する要員等の原価に関する情報を示す。具体的には、当該項目は、原価算出モジュール2038により算出された、プロジェクトに係る各要員、資材・機材等の原価に関する情報を示す。
項目「所要工数」は、プロジェクト管理システム1にて管理する、各プロジェクトにおいて、予定されていた作業等を完了させるために必要な工数の情報を示す。
項目「想定経費」は、プロジェクト管理システム1にて管理する、各プロジェクトにおいて、予定されていた作業等を完了させるまでに想定される経費に関する情報を示す。
項目「内部/外部」は、プロジェクト管理システム1にて管理する、各プロジェクトにおいて従事する要員について、内部要員か外部要因かを識別するための情報示す。具体的には、当該項目は、各プロジェクトにおいて従事する要員が、プロジェクトを管理するユーザが所属している企業と同じ、または関連する企業から選定された内部要員であるか、派遣等により、外部の企業から選定された外部要因であるかを識別する情報である。
ここで、システム1は、従事する要員が内部要員か外部要因かで、人件費等の基準となる原価の値に、所定の値を乗算して経費等を算出してもよい。これにより、プロジェクトを管理するユーザは、外部要因も含めたプロジェクトであっても、正確に原価、経費等を算出することができる。
項目「備考」は、プロジェクト管理システム1にて管理する、各プロジェクトにおいて、特記事項などがある場合に保持される情報である。
<3 動作>
以下、図5を参照しながら、第1の実施の形態におけるプロジェクト管理システム1による一連の処理について説明する。
図5は、実施の形態1のプロジェクト管理システム1によるプロジェクトに係る工数の情報の抽出および原価の情報の算出を行い、記憶部に登録するための処理を行う流れの一例を示すフローチャートである。
ステップS551の前処理として、ステップS550において、サーバ20の制御部203は、記憶部202に、ユーザの事業に係る1または複数のプロジェクトに関する情報が、あらかじめ登録する。このとき、サーバ20は、システム1により提供される会計サービス、または外部のシステムにより提供される会計サービスとの連携により、当該情報を取得し、プロジェクト情報データベース2022に保持してもよい。
ステップS551において、サーバ20の制御部203は、記憶部202に登録されているプロジェクトに関する情報から、当該プロジェクトに要する工数の情報を抽出する。具体的には、サーバ20の制御部203を構成する工数抽出モジュール2035は、記憶部に保持しているプロジェクト情報データベース2022を参照し、当該データベースにおいて、各プロジェクトにおける必要な工数の情報を抽出する。工数抽出モジュール2035は、抽出した工数の情報を記憶部202に一時的に保持してもよい。
ある局面において、サーバ20は、プロジェクトを管理するユーザからプロジェクトの実行に係る所定の操作を受け付けることに応答して、当該工数の情報を抽出することとしてもよい。プロジェクトの実行に係る所定の操作は、新規プロジェクトの登録、システム1と連携するシステムからプロジェクトに係る情報をインポートする操作等を示す。
ステップS552において、サーバ20の制御部203は、システム1により提供される会計サービス、または外部のシステムにより提供される会計サービスとの連携により、プロジェクトの基準となる原価の情報を抽出する。具体的には、サーバ20の制御部203を構成する原価抽出モジュール2036は、プロジェクト情報取得モジュール2034により取得されたプロジェクトに関する各種情報のうち、プロジェクトに従事する要員に関する情報に基づいて、会計サービスにおける当該要員の作業単価に関する情報等を参照し、抽出する。
ここで、プロジェクトの基準となる原価の情報として、プロジェクトに従事する要員に係る経費、プロジェクトにおいて発生することが想定される購買に係る費用の少なくとも1つを含んでもよい。
ステップS553において、サーバ20の制御部203は、抽出したプロジェクトに要する工数の情報に基づいて、当該プロジェクトに従事する要員の情報を抽出する。具体的には、制御部203は、サーバ20の制御部203を構成する要員抽出モジュール2037は、ステップS551において抽出された、プロジェクトに係る工数の情報に基づいて、各工数を充足させる要員の情報、例えば、要員の人数、必要スキル等の情報を特定する。要員抽出モジュール2037は、当該情報に基づいて、プロジェクトに従事する要員の情報を抽出する。このとき、要員抽出モジュール2037は、ユーザ情報データベース2021から当該要員を抽出しても良いし、システム1が提供する人事労務サービス、または外部のシステムが提供する人事労務サービスと連携し、要員の情報を抽出してもよい。
ステップS554において、サーバ20の制御部203は、抽出したプロジェクトに従事する要員の情報と、基準となる原価の情報とに基づいて、プロジェクトに係る原価を算出する。具体的には、サーバ20の制御部203を構成する原価算出モジュール2038は、ステップS552において抽出された、プロジェクトに係る要員、資材・機材等の基準となる原価の情報と、ステップS553において抽出された、プロジェクトに係る要員の情報とを乗算することにより、当該原価を算出する。
ステップS555において、サーバ20の制御部203は、ステップS553において抽出したプロジェクトに従事する要員の情報と、ステップS554において算出したプロジェクトに係る原価とを、当該プロジェクトに係る要員の情報および原価の情報として記憶部202に登録する。
ある局面において、制御部203は、登録されたプロジェクトに係る要員の情報および原価の情報を、所定の形式でプロジェクトを管理するユーザに提示してもよい。所定の形式は、例えば、ユーザからの指定に基づいた、前記プロジェクトを構成する要素を分類別にまとめたレポート、または、プロジェクト全体を概要としてまとめたレポートのいずれかである。また、制御部203は、提示したプロジェクトに係る要員の情報および原価の情報に対する確認のための操作を、プロジェクトを管理するユーザから受け付けてもよい。
これにより、プロジェクトを管理するユーザは、算出された原価等の情報を確定することができ、確認ミスなどを防止することができる。
ステップS501において、端末装置10の制御部180は、登録されたプロジェクトに係る要員の情報および原価の情報を、所定の形式でプロジェクトを管理するユーザに提示する。
図6は、実施の形態1のプロジェクト管理システム1によるプロジェクトに係る工数および原価の情報に基づいて、将来想定される経費の情報を算出するための処理を行う流れの一例を示すフローチャートである。
ステップS651において、サーバ20の制御部203は、プロジェクトに係る要員の情報および原価の情報に基づいて、プロジェクトにおいて将来想定される経費に関する情報を作成する。具体的には、サーバ20の制御部203を構成する将来経費想定モジュール2040は、ステップS555において登録された、プロジェクトに係る工数の情報と、プロジェクトに係る原価の情報とに基づいて、プロジェクトを通じて発生が想定される経費の情報を推定する。ここで、経費は、直接経費、または外注費のいずれかまたは両方を含んでもよい。
ある局面において、サーバ20の制御部203は、作成した想定経費と、実績値との乖離割合を判定し、判定した乖離割合に基づいて、改善すべき項目を抽出し、プロジェクトを管理するユーザに提示してもよい。これにより、プロジェクトを管理するユーザは、プロジェクトの実行にあたり顕在化した改善点を把握することができる。
ある局面において、サーバ20は、記憶部202に、抽出した改善すべき項目の情報を保持してもよい。サーバ20の制御部203は、プロジェクトを管理するユーザから、現プロジェクト(第1のプロジェクト)とは異なる第2のプロジェクトの実行に係る操作を受け付けると、抽出した改善すべき項目の情報を、当該ユーザに提示してもよい。このとき、制御部203は、第1のプロジェクトを構成する要素と、第2のプロジェクトを構成する要素とを比較し、第1のプロジェクトと第2のプロジェクトとで共通する要素が存在する場合に、抽出した改善すべき項目の情報を、当該ユーザに提示してもよい。
これにより、プロジェクトを管理するユーザは、以前のプロジェクトにおいて顕在化した改善点を把握したうえで、新たなプロジェクトに携わることができる。
<4 画面例>
以下、図7~図9を参照しながら、プロジェクト管理システム1による一連の処理の画面例について説明する。
図7は、端末装置10に経費を算出した結果の全体の概要をユーザに提示する時の画面例を示す図である。
図7に示すように、端末装置10のディスプレイ150には、ステータス表示部701と、原価サマリー表示部702とが表示されている。ステータス表示部701において、端末装置10の制御部180は、プロジェクト管理システムにおいて、例えば、下記の情報を表示する。
・プロジェクトに従事する各ユーザに対する工数の承認状況
・プロジェクトに係る経費情報の取り込み状況
・プロジェクトに従事するユーザのうち、実際単価が適用されるユーザの、実際単価の取り込み状況
原価サマリー表示部702において、端末装置10の制御部180は、算出した原価における下記の項目を、プロジェクトを管理するユーザに提示する。
・原価分類
・検収予定月
・受注高合計
・原価合計
・構成比
・原価合計(累計)
原価分類は、当該原価がどのような分類に属するかを示す情報である。分類としては、例えば、下記を含む。
・人件費
・経費
・雑費
・外注費
検収予定月は、発生した原価の検収月が、当月であるか、翌月以降であるかを示す情報である。
受注高合計は、プロジェクトを管理するユーザが、プロジェクトの受注元から受け付けた受注金額(請負契約額)の合計を示す。
原価合計は、プロジェクトに係る原価の合計金額の情報を示す。
構成比は、原価合計の、プロジェクトの予算全体に対する割合を示す。
原価合計(累計)は、プロジェクトにおける、月ごとの原価の合計の累積値を示す。
これにより、プロジェクトを管理するユーザは、当月分として計上すべき原価の金額などを、網羅的に把握することができる。
図8は、端末装置10に経費を算出した結果のプロジェクトごとの概要をユーザに提示する時の画面例を示す図である。
図8に示すように、端末装置10のディスプレイ150には、ステータス表示部701と、プロジェクト別サマリー表示部801とが表示されている。プロジェクト別サマリー表示部801において、端末装置10の制御部180は、下記の項目をプロジェクトごとに分類し、プロジェクトを管理するユーザに提示する。
・プロジェクト名
・直接経費/間接経費の区分
・原価計上/販管費計上の区分
・プロジェクトの完了予定日
・プロジェクトの完了日
・受注高
・原価合計
プロジェクト名は、各プロジェクトを識別するための情報である。
直接経費/間接経費の区分は、各プロジェクトにおいて発生する経費が、直接経費(主要材料費、労務費、外注加工費など)であるか、間接経費(消耗費、管理部門などの労務費、各種保険料など)であるかを識別するための情報である。
原価計上/販管費計上の区分は、各プロジェクトにおいて発生する経費が、原価(材料費、労務費など)として計上されるか、販管費(管理費、販売費など)として計上されるかを識別するための情報である。
プロジェクトの完了予定日は、各プロジェクトの全工程が完了する予定の日付を示す。
プロジェクトの完了日は、各プロジェクトの全工程が実際に完了した日付を示す。
受注高は、プロジェクトを管理するユーザが、プロジェクトの受注元から受け付けた受注金額(請負契約額)の合計を示す。
原価合計は、プロジェクトに係る原価の合計金額の情報を示す。
これにより、プロジェクトを管理するユーザは、プロジェクトごとに原価等の内訳を把握することができる。
図9は、端末装置10に経費を算出した結果における、各科目の配賦をユーザに提示する時の画面例を示す図である。
図9に示すように、端末装置10のディスプレイ150には、ステータス表示部701と、科目別配賦表示部901とが表示されている。科目別配賦表示部901において、端末装置10の制御部180は、勘定科目ごとの配賦の基準、当該勘定科目の合計(100%)値、当該勘定科目における各プロジェクトの配賦割合等の情報を、プロジェクトを管理するユーザに提示する。
これにより、プロジェクトを管理するユーザは、配賦の基準、各プロジェクトへの配賦結果等を把握することができる。
<小括>
以上のように、本実施形態によると、サーバ20は、プロジェクトに関する情報およびプロジェクトの基準となる原価の情報を記憶部に保持し、これらの情報に基づいて、プロジェクトに係る工数、および原価を抽出する。サーバ20は、抽出した工数の情報と原価の情報とに基づいて、プロジェクトにおいて将来想定される経費の情報を算出する。サーバ20は、当該工数の情報、原価の情報、および想定経費の情報を、プロジェクトに従事するユーザ、またはプロジェクトを管理するユーザに提示する。これにより、プロジェクトを管理するユーザなどは、各ユーザの勤務状態、原価の情報等に基づいて、正確にプロジェクトに係る原価の算出を行うことができる。
以上、開示に係る実施形態について説明したが、これらはその他の様々な形態で実施することが可能であり、種々の省略、置換及び変更を行なって実施することができる。これらの実施形態及び変形例ならびに省略、置換及び変更を行なったものは、特許請求の範囲の技術的範囲とその均等の範囲に含まれる。
<付記>
以上の各実施形態で説明した事項を、以下に付記する。
(付記1)
プロセッサ29と、記憶部202とを備えるコンピュータ20によって実行されるプログラムであって、記憶部202に、ユーザの事業に係る1または複数のプロジェクトに関する情報が、あらかじめ登録されており(S550)、プログラムは、プロセッサ29に、記憶部202に登録されているプロジェクトに関する情報から、当該プロジェクトに要する工数の情報を抽出するステップ(S551)と、コンピュータ20により提供される会計サービス、または外部のシステムにより提供される会計サービスとの連携により、プロジェクトの基準となる原価の情報を抽出するステップ(S552)と、抽出したプロジェクトに要する工数の情報に基づいて、当該プロジェクトに従事する要員の情報を抽出するステップ(S553)と、抽出したプロジェクトに従事する要員の情報と、基準となる原価の情報とに基づいて、プロジェクトに係る原価を算出するステップ(S554)と、抽出したプロジェクトに従事する要員の情報と、算出したプロジェクトに係る原価とを、当該プロジェクトに係る要員の情報および原価の情報として記憶部202に登録するステップ(S555)と、を実行させる、プログラム。
(付記2)
プロジェクトの基準となる原価の情報として、プロジェクトに従事する要員に係る経費、前記プロジェクトにおいて発生することが想定される購買に係る費用の少なくとも1つを含む、付記1に記載のプログラム。
(付記3)
プロジェクトに要する工数の情報を抽出するステップ(S551)において、プログラムは、プロセッサ29に、ユーザから、プロジェクトの実行に係る所定の操作を受け付けることに応答して、当該工数の情報を抽出し、抽出した結果を、ユーザに提示する、付記1または2に記載のプログラム。
(付記4)
プロジェクトに従事する要員の情報を抽出するステップ(S553)において、プログラムは、プロセッサに、コンピュータ20により提供される人事労務サービス、または外部のシステムにより提供される人事労務サービスとの連携により、当該要員の情報を抽出する、付記1から3のいずれかに記載のプログラム。
(付記5)
プログラムは、プロセッサ29に、さらに、登録されたプロジェクトに係る要員の情報および原価の情報を、所定の形式でプロジェクトを管理するユーザに提示するステップと、提示したプロジェクトに係る要員の情報および原価の情報に対する確認のための操作を、プロジェクトを管理するユーザから受け付けるステップと、を実行させる、付記1から4のいずれかに記載のプログラム。
(付記6)
所定の形式が、ユーザからの指定に基づいた、プロジェクトを構成する要素を分類別にまとめたレポート、または、プロジェクトの全体を概要としてまとめたレポートのいずれかである、付記5に記載のプログラム。
(付記7)
プログラムは、プロセッサ29に、さらに、プロジェクトに係る要員の情報および原価の情報として記憶部202に登録するステップ(S555)において登録した、プロジェクトに係る要員の情報および原価の情報に基づいて、プロジェクトにおいて将来想定される経費に関する情報を作成するステップ(S651)と、作成した将来想定される経費を、プロジェクトを管理するユーザに提示するステップ(S601)と、を実行させる、請求項1から6のいずれかに記載のプログラム。
(付記8)
将来想定される経費は、直接経費、または外注費のいずれかまたは両方を含む、付記7に記載のプログラム。
(付記9)
プログラムは、プロセッサ29に、さらに、作成した将来想定される経費と、実績値との乖離割合を判定するステップと、判定した乖離割合に基づいて、改善すべき項目を抽出し、プロジェクトを管理するユーザに提示するステップと、を実行させる、付記7または8に記載のプログラム。
(付記10)
コンピュータ20は、記憶部202に、抽出した改善すべき項目の情報を保持しており、プログラムは、プロセッサ29に、さらに、ユーザから、プロジェクトとは異なる第2のプロジェクトの実行に係る操作を受け付けると、抽出した改善すべき項目の情報を、第2のプロジェクトを管理するユーザに提示するステップを実行させる、付記9に記載のプログラム。
(付記11)
プログラムは、プロセッサ29に、さらに、プロジェクトを構成する要素と、第2のプロジェクトを構成する要素とを比較するステップを実行させ、比較した結果、プロジェクトと第2のプロジェクトとで共通する要素が存在する場合に、抽出した改善すべき項目の情報を、第2のプロジェクトを管理するユーザに提示するステップを実行させる、付記10に記載のプログラム。
(付記12)
制御部203を備える情報処理装置20であって、情報処理装置20は、記憶部202に、ユーザの事業に係る1または複数のプロジェクトに関する情報が、あらかじめ登録されており(S550)、制御部203が、記憶部202に登録されているプロジェクトに関する情報から、当該プロジェクトに要する工数の情報を抽出するステップ(S551)と、情報処理装置20により提供される会計サービス、または外部のシステムにより提供される会計サービスとの連携により、プロジェクトの基準となる原価の情報を抽出するステップ(S552)と、抽出したプロジェクトに要する工数の情報に基づいて、当該プロジェクトに従事する要員の情報を抽出するステップ(S553)と、抽出したプロジェクトに従事する要員の情報と、基準となる原価の情報とに基づいて、プロジェクトに係る原価を算出するステップ(S554)と、抽出したプロジェクトに従事する要員の情報と、算出したプロジェクトに係る原価とを、当該プロジェクトに係る要員の情報および原価の情報として記憶部202に登録するステップ(S555)と、を実行する、情報処理装置20。
(付記13)
プロセッサ29と、記憶部202とを備えるコンピュータによって実行される方法であって、記憶部202に、ユーザの事業に係る1または複数のプロジェクトに関する情報が、あらかじめ登録されており、方法は、プロセッサ29が、記憶部202に登録されているプロジェクトに関する情報から、当該プロジェクトに要する工数の情報を抽出するステップ(S551)と、コンピュータ20により提供される会計サービス、または外部のシステムにより提供される会計サービスとの連携により、プロジェクトの基準となる原価の情報を抽出するステップ(S552)と、抽出したプロジェクトに要する工数の情報に基づいて、当該プロジェクトに従事する要員の情報を抽出するステップ(S553)と、抽出したプロジェクトに従事する要員の情報と、基準となる原価の情報とに基づいて、プロジェクトに係る原価を算出するステップ(S554)と、抽出したプロジェクトに従事する要員の情報と、算出したプロジェクトに係る原価とを、当該プロジェクトに係る要員の情報および原価の情報として記憶部202に登録するステップ(S555)と、を実行する、方法。
10 端末装置、20 サーバ、80 ネットワーク、130 操作受付部、170 記憶部、1701 ユーザ情報、180 制御部、1801 入力操作受付部、1802 送受信部、1803 データ処理部、1804 報知制御部、22 通信IF、23 入出力IF、25 メモリ、26 ストレージ、29 プロセッサ、201 通信部、202 記憶部、2021 ユーザ情報データベース、2022 プロジェクト情報データベース、203 制御部、2031 受信制御モジュール、2032 送信制御モジュール、2033 ユーザ情報取得モジュール、2034 プロジェクト情報取得モジュール、2035 工数抽出モジュール、2036 原価抽出モジュール、2037 要員抽出モジュール、2038 原価算出モジュール、2039 プロジェクト情報登録モジュール、2040 将来経費想定モジュール、2041 将来経費提示モジュール。


Claims (13)

  1. プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータによって実行されるプログラムであって、
    前記記憶部に、ユーザの事業に係る1または複数のプロジェクトに関する情報が、あらかじめ登録されており、
    前記プログラムは、前記プロセッサに、
    前記記憶部に登録されている前記プロジェクトに関する情報から、当該プロジェクトに要する工数の情報を抽出するステップと、
    前記コンピュータにより提供される会計サービス、または外部のシステムにより提供される会計サービスとの連携により、前記プロジェクトの基準となる原価の情報を抽出するステップと、
    前記抽出した前記プロジェクトに要する工数の情報に基づいて、当該プロジェクトに従事する要員の情報を抽出するステップと、
    前記抽出した前記プロジェクトに従事する要員の情報と、前記基準となる原価の情報とに基づいて、前記プロジェクトに係る原価を算出するステップと、
    前記抽出した前記プロジェクトに従事する要員の情報と、前記算出したプロジェクトに係る原価とを、当該プロジェクトに係る要員の情報および原価の情報として前記記憶部に登録するステップと、
    を実行させる、プログラム。
  2. 前記プロジェクトの基準となる原価の情報として、前記プロジェクトに従事する前記要員に係る経費、前記プロジェクトにおいて発生することが想定される購買に係る費用の少なくとも1つを含む、請求項1に記載のプログラム。
  3. 前記プロジェクトに要する工数の情報を抽出するステップにおいて、前記プログラムは、前記プロセッサに、
    前記ユーザから、前記プロジェクトの実行に係る所定の操作を受け付けることに応答して、当該工数の情報を抽出し、
    前記抽出した結果を、前記ユーザに提示する、請求項1または2に記載のプログラム。
  4. 前記プロジェクトに従事する要員の情報を抽出するステップにおいて、前記プログラムは、前記プロセッサに、
    前記コンピュータにより提供される人事労務サービス、または外部のシステムにより提供される人事労務サービスとの連携により、当該要員の情報を抽出する、請求項1から3のいずれかに記載のプログラム。
  5. 前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
    前記登録された前記プロジェクトに係る要員の情報および原価の情報を、所定の形式で前記プロジェクトを管理するユーザに提示するステップと、
    前記提示した前記プロジェクトに係る要員の情報および原価の情報に対する確認のための操作を、前記プロジェクトを管理するユーザから受け付けるステップと、を実行させる、請求項1から4のいずれかに記載のプログラム。
  6. 前記所定の形式が、前記ユーザからの指定に基づいた、前記プロジェクトを構成する要素を分類別にまとめたレポート、または、前記プロジェクトの全体を概要としてまとめたレポートのいずれかである、請求項5に記載のプログラム。
  7. 前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
    前記プロジェクトに係る要員の情報および原価の情報として前記記憶部に登録するステップにおいて登録した、前記プロジェクトに係る要員の情報および原価の情報に基づいて、前記プロジェクトにおいて将来想定される経費に関する情報を作成するステップと、
    前記作成した前記将来想定される経費を、前記プロジェクトを管理するユーザに提示するステップと、を実行させる、請求項1から6のいずれかに記載のプログラム。
  8. 前記将来想定される経費は、直接経費、または外注費のいずれかまたは両方を含む、請求項7に記載のプログラム。
  9. 前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
    前記作成した前記将来想定される経費と、実績値との乖離割合を判定するステップと、
    前記判定した乖離割合に基づいて、改善すべき項目を抽出し、前記プロジェクトを管理するユーザに提示するステップと、を実行させる、請求項7または8に記載のプログラム。
  10. 前記コンピュータは、前記記憶部に、前記抽出した改善すべき項目の情報を保持しており、
    前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
    前記ユーザから、前記プロジェクトとは異なる第2のプロジェクトの実行に係る操作を受け付けると、前記抽出した改善すべき項目の情報を、前記第2のプロジェクトを管理するユーザに提示するステップを実行させる、請求項9に記載のプログラム。
  11. 前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
    前記プロジェクトを構成する要素と、前記第2のプロジェクトを構成する要素とを比較するステップを実行させ、
    前記比較した結果、前記プロジェクトと前記第2のプロジェクトとで共通する要素が存在する場合に、前記抽出した改善すべき項目の情報を、前記第2のプロジェクトを管理するユーザに提示するステップを実行させる、請求項10に記載のプログラム。
  12. 制御部を備える情報処理装置であって、
    前記情報処理装置は、記憶部に、ユーザの事業に係る1または複数のプロジェクトに関する情報が、あらかじめ登録されており、
    前記制御部が、
    前記記憶部に登録されている前記プロジェクトに関する情報から、当該プロジェクトに要する工数の情報を抽出するステップと、
    前記情報処理装置により提供される会計サービス、または外部のシステムにより提供される会計サービスとの連携により、前記プロジェクトの基準となる原価の情報を抽出するステップと、
    前記抽出した前記プロジェクトに要する工数の情報に基づいて、当該プロジェクトに従事する要員の情報を抽出するステップと、
    前記抽出した前記プロジェクトに従事する要員の情報と、前記基準となる原価の情報とに基づいて、前記プロジェクトに係る原価を算出するステップと、
    前記抽出した前記プロジェクトに従事する要員の情報と、前記算出したプロジェクトに係る原価とを、当該プロジェクトに係る要員の情報および原価の情報として前記記憶部に登録するステップと、
    を実行する、情報処理装置。
  13. プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータによって実行される方法であって、
    前記記憶部に、ユーザの事業に係る1または複数のプロジェクトに関する情報が、あらかじめ登録されており、
    前記方法は、前記プロセッサが、
    前記記憶部に登録されている前記プロジェクトに関する情報から、当該プロジェクトに要する工数の情報を抽出するステップと、
    前記コンピュータにより提供される会計サービス、または外部のシステムにより提供される会計サービスとの連携により、前記プロジェクトの基準となる原価の情報を抽出するステップと、
    前記抽出した前記プロジェクトに要する工数の情報に基づいて、当該プロジェクトに従事する要員の情報を抽出するステップと、
    前記抽出した前記プロジェクトに従事する要員の情報と、前記基準となる原価の情報とに基づいて、前記プロジェクトに係る原価を算出するステップと、
    前記抽出した前記プロジェクトに従事する要員の情報と、前記算出したプロジェクトに係る原価とを、当該プロジェクトに係る要員の情報および原価の情報として前記記憶部に登録するステップと、
    を実行する、方法。

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