JP2022162261A - キャニスタ - Google Patents

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Abstract

【課題】パージエアを吸着剤全体に満遍なく行き渡らせるようにする。【解決手段】キャニスタ10のケース12内には、タンクポート16及びパージポート17に連通する第1吸着剤室31と、大気ポート15に連通する第2吸着剤室32と、第1吸着剤室31と第2吸着剤室32との間を区画する隔壁14と、第1吸着剤室31と第2吸着剤室32とを折り返すように連通する連通路36と、が設けられる。第1吸着剤室31及び第2吸着剤室32には吸着剤33がそれぞれ充填される。連通路36には、流体の流れを調整する流れ調整部40、50が設けられる。隔壁14は連通路36に達する位置に延びる。【選択図】図1

Description

本明細書に開示の技術はキャニスタに関する。
特許文献1(従来例という)に開示されたキャニスタにおいては、容器内には、タンクポート及びパージポートに連通する第1吸着剤室と、大気ポートに連通する第2吸着剤室と、第1吸着剤室と第2吸着剤室との間を区画する隔壁と、第1吸着剤室と第2吸着剤室とを折り返すように連通する連通路と、が設けられている。第1吸着剤室及び第2吸着剤室には吸着剤がそれぞれ充填されている。
特開2005-248763号公報
従来例によると、隔壁が連通路に達していない。このため、パージ時に大気ポートから第2吸着剤室に導入されたパージエアの一部が、連通路を通ることなく第1吸着剤室へ流れてしまう。したがって、連通路を流れるパージエアが少なく、パージエアを吸着剤全体に満遍なく行き渡らせることが困難であった。
本明細書に開示の技術が解決しようとする課題は、パージエアを吸着剤全体に満遍なく行き渡らせることにある。
上記課題を解決するため、本明細書が開示する技術は次の手段をとる。
第1の手段は、容器内には、タンクポート及びパージポートに連通する第1吸着剤室と、大気ポートに連通する第2吸着剤室と、前記第1吸着剤室と前記第2吸着剤室との間を区画する隔壁と、前記第1吸着剤室と前記第2吸着剤室とを折り返すように連通する連通路と、が設けられており、前記第1吸着剤室及び前記第2吸着剤室には吸着剤がそれぞれ充填されている、キャニスタであって、前記連通路には、流体の流れを調整する流れ調整部が設けられており、前記隔壁は、少なくとも前記連通路に達する位置に延びている、キャニスタである。
第1の手段によると、隔壁が少なくとも連通路に達する位置に延びているため、パージ時に大気ポートから第2吸着剤室に導入されたパージエアの全部が連通路の流れ調整部を通る。これにより、パージエアを両吸着剤室の吸着剤全体に満遍なく行き渡らせることができる。
第2の手段は、第1の手段のキャニスタであって、前記流れ調整部は、前記隔壁により、前記第1吸着剤室側の第1流れ調整部と、前記第2吸着剤室側の第2流れ調整部と、に区画されており、前記第1流れ調整部と前記第2流れ調整部との間には、前記隔壁の端部が収容される空間部が形成されている、キャニスタである。
第2の手段によると、第1流れ調整部と第2流れ調整部との間の空間部においてパージエアが拡散される。これにより、パージエアの拡散効率を向上することができる。
第3の手段は、第2の手段のキャニスタであって、前記第2流れ調整部は、パージエアを主として拡散させる複数の第2リブを有しており、複数の前記第2リブは、前記パージエアの流れ方向に沿って又はその流れ方向に交差する方向に直線状に延在しかつその長手方向に交差する方向に所定間隔を隔てて配置されており、複数の前記第2リブは、隣接する前記第2リブと対向する位置に配置された連通溝を有する、キャニスタである。
第3の手段によると、パージエアが、第2流れ調整部の隣接する第2リブの相互間を流れつつ、連通溝から隣の第2リブの相互間に流れる。これにより、パージエアを第2リブに交差する方向に拡散させることができる。
第4の手段は、第2の手段のキャニスタであって、前記第2流れ調整部は、パージエアを主として拡散させる複数の第2リブを有しており、複数の前記第2リブは、前記パージエアの流れ方向の上流側から下流側に向かって拡がる放射状に配置されている、キャニスタである。
第4の手段によると、パージエアが、第2流れ調整部の隣接する第2リブの相互間を流れる。これにより、パージエアを放射状に拡散させることができる。
第5の手段は、第2~4のいずれか1つの手段のキャニスタであって、前記第1流れ調整部は、パージエアを主として整流させる複数の第1リブを有しており、複数の前記第1リブは、前記パージエアの流れ方向に沿って直線状に延在しかつその長手方向に交差する方向に所定間隔を隔てて配置されている、キャニスタである。
第5の手段によると、パージエアが、第1流れ調整部の隣接する第1リブの相互間を整流状態で流れる。これにより、パージエアを第1吸着剤室の吸着剤全体に満遍なく行き渡らせることができる。
第6の手段は、第3の手段のキャニスタであって、前記第1流れ調整部は、前記パージエアを主として整流させる複数の第1リブを有しており、複数の前記第1リブは、前記パージエアの流れ方向に沿って直線状に延在しかつその長手方向に交差する方向に所定間隔を隔てて配置されており、複数の前記第1リブのうち、前記第1流れ調整部の両側部に配置される複数の前記第1リブは、隣接する前記第1リブと対向する位置に配置された連通溝を有しており、前記第2流れ調整部における前記連通溝の総数は、前記第1流れ調整部における前記連通溝の総数よりも多い、キャニスタである。
第6の手段によると、パージエアが、第1流れ調整部の隣接する第1リブの相互間を整流状態で流れる。これにより、パージエアを第1吸着剤室の吸着剤全体に満遍なく行き渡らせることができる。さらに、第1流れ調整部の両側部においては、パージエアが、第1流れ調整部の隣接する第1リブの相互間を整流状態で流れつつ、連通溝から隣の第1リブの相互間に流れることにより、パージエアを第2リブに交差する方向に拡散させることができる。
本明細書に開示の技術によると、パージエアを吸着剤全体に満遍なく行き渡らせることができる。
実施形態1にかかるキャニスタを示す断面図である。 カバーを示す斜視図である。 カバーを示す平面図である。 図3のIV-IV線矢視断面図である。 図3のV-V線矢視断面図である。 実施形態2にかかるカバーを示す斜視図である。 カバーを示す平面図である。 実施形態3にかかるカバーを示す斜視図である。 カバーを示す平面図である。 カバーの一部を示す斜視図である。 実施形態4にかかるカバーを模式的に示す平面図である。 実施形態5にかかるカバーを模式的に示す平面図である。 実施形態6にかかるカバーを模式的に示す平面図である。 実施形態7にかかるカバーを模式的に示す平面図である。 実施形態8にかかるカバーを模式的に示す平面図である。 実施形態9にかかるカバーを模式的に示す平面図である。 実施形態10にかかるカバーを模式的に示す平面図である。
以下、本明細書に開示の技術を実施するための実施形態について図面を用いて説明する。
[実施形態1]
本実施形態にかかるキャニスタは、自動車等の車両において、燃料タンク内の燃料を内燃機関であるエンジンに供給する蒸発燃料処理装置に用いられるU字フロー構造のものである。図1はキャニスタを示す断面図である。なお、キャニスタに係る方位を各図に矢印で示すとおりに定めるが、車両搭載上のキャニスタの配置方向を特定するものではない。
(キャニスタの概要)
図1に示すように、キャニスタ10は、四角形箱状のケース12を有する。ケース12は、樹脂製で、ケース本体13とカバー20とにより構成されている。ケース本体13は、有天角筒状に形成されている。ケース本体13は、横長角筒状の周壁部13aと、周壁部13aの上面開口を閉鎖する上壁部13bと、を有する。
カバー20は、ケース本体13の下端開口を閉鎖する略平板状に形成されている。カバー20の外周部は、ケース本体13の下端部に溶着等により接合されている。ケース12は本明細書でいう「容器」に相当する。
ケース本体13の上壁部13bには、上方へ向けて突出する3本のポートすなわち前から順に大気ポート15、タンクポート16、パージポート17が形成されている。3本のポート15、16、17は、前後方向に所定間隔を隔てて配置されている。ケース本体13には、上壁部13bからカバー20の付近に向けて延在する隔壁14が形成されている。
隔壁14は、大気ポート15とタンクポート16との間に配置されている。隔壁14により、ケース本体13の内部空間がタンクポート16及びパージポート17に連通する第1吸着剤室31と、大気ポート15に連通する第2吸着剤室32と、に区画されている。
第1吸着剤室31及び第2吸着剤室32には、吸着剤33がそれぞれ充填されている。吸着剤33は、例えば活性炭等の粒状の吸着剤である。両吸着剤室31、32において、それぞれの吸着剤33は、上側のフィルタ34と、下側のフィルタ35と、により挟持されている。
両吸着剤室31、32の下側のフィルタ35とカバー20との間に、両吸着剤室31、32を折り返すように連通する連通路36が形成されている。上側のフィルタ34は、例えばシート状の不織布により形成されている。下側のフィルタ35は、例えば通気性を有する平板状のウレタン樹脂等により形成されている。
なお、図示しないが、タンクポート16は燃料タンクに接続される。また、パージポート17は内燃機関(エンジン)の吸気通路に接続される。また、大気ポート15は大気に開口される。
(キャニスタ10の動作)
給油時及び通常時(例えば駐車時)において、燃料タンク内で発生した蒸発燃料は、タンクポート16を介して第1吸着剤室31に導入される。蒸発燃料は、第1吸着剤室31、連通路36、第2吸着剤室32を流れる。その際、蒸発燃料は、両吸着剤室31、32の吸着剤33に吸着される。そして、ほとんど空気となったガスが大気ポート15から放出される。連通路36において、蒸発燃料は、後方から前方へ流れる。
また、パージ時には、エンジンの吸気負圧がパージポート17を介して第1吸着剤室31に作用することにより、大気中の空気いわゆるパージガスが、蒸発燃料の流れとは逆方向、すなわち、大気ポート15、第2吸着剤室32、連通路36、第1吸着剤室31を流れる。このとき、両吸着剤室32、31の吸着剤33から蒸発燃料が脱離(パージ)され、パージポート17からパージされる。連通路36において、パージガスは、前方から後方へ流れる。
(隔壁14)
図1に示すように、ケース12のケース本体13の隔壁14の下端14aは、両下側のフィルタ35よりも下方すなわち連通路36に入り込む位置まで延びている。これにより、両吸着剤室31、32(両下側のフィルタ35を含む)が隔壁14により完全に区画されている。
(カバー20)
図2はカバーを示す斜視図、図3は同じく平面図、図4は図3のIV-IV線矢視断面図、図5は図3のV-V線矢視断面図である。図3に示すように、カバー20は、平面視で前後方向を長くする丸みを帯びた長四角形板状に形成されている(図2参照)。カバー20の外周部20aは、ケース本体13の周壁部13aの下端部に接合されている(図1参照)。
図4に示すように、カバー20は、外周部20aの内側において外周部20aよりも一段高くする第1上段板部21及び第2上段板部22と、両上段板部21、22の間に形成された断面U字状の凹溝部23と、を有する。
図1に示すように、凹溝部23内には、隔壁14の下端部(先端部)が上下方向及び壁厚方向(図1において前後方向)に所定の隙間を隔てて収容されている。第1上段板部21は、第1吸着剤室31と対応する。第2上段板部22は、第2吸着剤室32と対応する。
図3に示すように、凹溝部23は、平面視で開口部を前向きとするU字状に形成されている。つまり、隔壁14は、平面視で凹溝部23に倣う略半円筒状に形成されている。また、平面視において、大気ポート15は、第2上段板部22の中央部前寄りの位置に配置されている。また、タンクポート16は、第1上段板部21の左右方向の中央部において前寄りの位置に配置されている。また、パージポート17は、第1上段板部21の左右方向の中央部において後寄りの位置に配置されている。
図4及び図5に示すように、第1上段板部21及び第2上段板部22の上面には、外周部20aに倣う環状の外側リブ24が突出されている(図2及び図3参照)。外側リブ24は、凹溝部23で途切れている。外側リブ24は、左右両側部において断続的に形成されている。
図1に示すように、連通路36には、第1吸着剤室31に対応する第1流れ調整部40と、第2吸着剤室32に対応する第2流れ調整部50と、が設けられている。第1流れ調整部40は、第1上段板部21上に形成されている。第2流れ調整部50は、第2上段板部22上に形成されている。第1流れ調整部40と第2流れ調整部50とは隔壁14により区画されている。また、第1流れ調整部40と第2流れ調整部50との間には、隔壁14の下端部が収容されかつ凹溝部23内を含む空間部60が形成されている。
空間部60は、平面視で、凹溝部23に倣うU字状に形成されている(図3参照)。両流れ調整部40、50は、それぞれ流体の流れを調整する。説明の都合上、第2流れ調整部50、第1流れ調整部40の順に説明する。
(第2流れ調整部50)
図3に示すように、第2流れ調整部50は、パージエアを主として拡散させる複数(図3では12列を示す)の第2リブ51を有する。複数の第2リブ51は、第2上段板部22の上面に突出されている(図2、図4及び図5参照)。複数の第2リブ51は、パージエアの流れ方向(前方から後方)に沿って直線状に延在しかつその長手方向に交差する方向(左右方向)に所定間隔(本実施形態では等間隔)を隔てて配置されている。複数の第2リブ51の前端は、外側リブ24と接続されている。複数の第2リブ51の後端は、第2上段板部22の後端に延びている。隣接する第2リブ51の相互間、及び、連通溝52により、流体(パージエア及び蒸発燃料)が流れる流路55が形成されている。
複数の第2リブ51は、複数(例えば2~3個)の連通溝52を有する(図2、図4及び図5参照)。連通溝52により、隣接する流路55の相互間が連通されている。連通溝52は、隣接する第2リブ51と対向する位置に配置されている。
(第1流れ調整部40)
図3に示すように、第1流れ調整部40は、パージエアを主として整流させる複数(図3では22列を示す)の第1リブ41を有している。複数の第1リブ41は、第1上段板部21の上面に突出されている(図2、図4及び図5参照)。複数の第1リブ41は、パージエアの流れ方向(前方から後方)に沿って直線状に延在しかつその長手方向に交差する方向(左右方向)に所定間隔(本実施形態では等間隔)を隔てて配置されている。隣接する第1リブ41の相互間に流路45が形成されている。
複数の第1リブ41のうち、第1上段板部21の左右両端部に位置する複数(図3では左右各3本)の第1リブ41の前端部は、空間部60の左右両側方側において残りの第1リブ41よりも前方に延出されている。これらの第1リブ(以下、必要に応じて「側部第1リブ」という)41の前端は外側リブ24と接続されていない。
複数の側部第1リブ41は、空間部60の左右両側方に配置された適数(例えば1~2個)の連通溝42を有する(図2、図4及び図5参照)。連通溝42により、隣接する流路45の相互間が連通されている。連通溝42は、隣接する第1リブ41と対向する位置に配置されている。なお、複数の側部第1リブ41と外側リブ24との間の溝状部も連通溝42に含む。また、第2流れ調整部50における連通溝52の総数(図3において32個)は、第1流れ調整部40における連通溝42の総数(図3において10個)よりも多い。
外側リブ24、複数の第1リブ41及び複数の第2リブ51は、同等の高さ及び横幅を有する。外側リブ24及び複数の第1リブ41は、第1吸着剤室31の下側のフィルタ35を支持している。外側リブ24及び複数の第2リブ51は、第2吸着剤室32の下側のフィルタ35を支持している。
(実施形態による利点)
前記キャニスタ10によると、ケース12の隔壁14が連通路36に達する位置に延びているため、パージ時に大気ポート15から第2吸着剤室32に導入されたパージエアの全部が連通路36の両流れ調整部40、50を通る(図1及び図3中、矢印参照)。これにより、パージエアを両吸着剤室31、32の吸着剤33全体に満遍なく行き渡らせることができる。ひいては、第1吸着剤室31の蒸発燃料の残存量を低減することができる。
また、第1流れ調整部40と第2流れ調整部50との間に隔壁14の下端部が収容される空間部60においてパージエアが拡散される。これにより、パージエアの拡散効率を向上することができる。
また、パージエアが第2流れ調整部50の隣接する第2リブ51の相互間の流路55を整流状態で流れつつ、連通溝52から隣の第2リブ51の相互間の流路55に流れる。これにより、パージエアを第2リブ51に交差する方向(左右方向)に拡散させることができる。
また、パージエアが、第1流れ調整部40の隣接する第1リブ41の相互間の流路45を整流状態で流れる。これにより、パージエアを第1吸着剤室31の吸着剤33全体に満遍なく行き渡らせることができる。
さらに、第1流れ調整部40の両側部においては、パージエアが、第1流れ調整部40の隣接する第1リブ41の相互間の流路45を整流状態で流れつつ、連通溝42から隣の第1リブ41の相互間の流路45に流れることにより、パージエアを第2リブに交差する方向(左右方向)に拡散させることができる。このことは、空間部60の左右両側部に複数の側部第1リブ41が配置される場合に有効である。
[実施形態2]
本実施形態は、実施形態1(図3参照)の第2流れ調整部50に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明を省略する。図6はカバーを示す斜視図、図7は同じく平面図である。本実施形態の変更にかかる部位には100番台の符号を付す。図7に示すように、本実施形態の第2流れ調整部150は、複数(図7では11本)の第2リブ151が、パージエアの流れ方向の上流側(前側)から下流側(後側)に向かって拡がる放射状に配置されている(図6参照)。隣接する第2リブ151の相互間に流路155が形成されている。
本実施形態によると、パージエアが、第2流れ調整部150の隣接する第2リブ151の相互間の流路155を流れる(図7中、矢印参照)。これにより、パージエアを放射状に拡散させることができる。
[実施形態3]
本実施形態は、実施形態2(図3参照)の第1流れ調整部40に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明を省略する。図8はカバーを示す斜視図、図9は同じく平面図、図10は同じく一部を示す斜視図である。本実施形態の変更にかかる部位には200番台の符号を付す。図9に示すように、本実施形態の第1流れ調整部40において、第1上段板部21の右半部の円弧状の前端縁の上面に、複数の第1リブ41の前端を接続する円弧状の遮蔽壁243が形成されている(図8及び図10参照)。
また、平面視において、パージポート17が、実施形態2(図7参照)のパージポート17の位置よりも右方にずらして配置されている。これにより、大気ポート15とパージポート17との間の中間部に遮蔽壁243が配置されている。
本実施形態によると、第1流れ調整部40において、パージガスが大気ポート15側からパージポート17側へ最短距離で流れることを抑制することができる。これにより、パージエアを蒸発燃料の残存量の多いタンクポート16側へ積極的に流すことができる。また、停車中等に発生する蒸発燃料の吹き抜けの抑制の遅延効果が得られる。
[実施形態4]
本実施形態は、実施形態1(図7参照)の第1流れ調整部40、第2流れ調整部50及び空間部60に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明を省略する。図11はカバーを模式的に示す平面図である。本実施形態の変更にかかる部位には300番台の符号を付す。図11に示すように、本実施形態は、空間部360が左右方向に直線状に形成されている。これにともない、隔壁314が、平面視で直線状をなす平板状に形成されている。
第1流れ調整部340は、実施形態1(図7参照)の第1流れ調整部40に準じて形成された複数の第1リブ341を有する。隣接する第1リブ341の相互間に流路345が形成されている。第2流れ調整部350は、実施形態1(図7参照)の第2流れ調整部50に準じて形成された複数の第2リブ351を有する。隣接する第2リブ351の相互間に流路355が形成されている。第2リブ351に連通溝352が形成されている。なお、大気ポート15及びパージポート17の位置関係は適宜変更してもよい。
[実施形態5]
本実施形態は、実施形態4(図11参照)の第2流れ調整部350に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明を省略する。図12はカバーを模式的に示す平面図である。本実施形態の変更にかかる部位には400番台の符号を付す。図12に示すように、本実施形態は、第2流れ調整部450において、複数の第2リブ451が、パージエアの流れ方向に交差する方向(左右方向)に直線状に延在しかつその長手方向に交差する方向(前後方向)に所定間隔を隔てて配置されている。隣接する第2リブ451の相互間に流路455が形成されている。複数の第2リブ451の両端は、外側リブ24と接続されている。複数の第2リブ451は、複数(例えば3~4個)の連通溝452を有する。したがって、第2流れ調整部450によってもパージエアを拡散させることができる。
[実施形態6]
本実施形態は、実施形態5(図12参照)の第2流れ調整部450に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明を省略する。図13はカバーを模式的に示す平面図である。図13に示すように、本実施形態は、平面視において、パージポート17が、実施形態5(図12参照)のパージポート17の位置よりも右方にずらして配置されている。また、第2流れ調整部450において、パージガスが大気ポート15側からパージポート17側へ最短距離で流れることを抑制(図13中、矢印参照)するように、複数の第2リブ451の連通溝452が配置されている。
[実施形態7]
本実施形態は、実施形態4(図11参照)の第2流れ調整部350に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明を省略する。図14はカバーを模式的に示す平面図である。本実施形態の変更にかかる部位には500番台の符号を付す。図14に示すように、本実施形態の第2流れ調整部550は、複数(図14では7本)の第2リブ551が、パージエアの流れ方向の上流側(前側)から下流側(後側)に向かって拡がる放射状に配置されている。隣接する第2リブ551の相互間に流路555が形成されている。
本実施形態によると、パージエアが、第2流れ調整部550の隣接する第2リブ551の相互間の流路555を流れる。これにより、パージエアを放射状に拡散させることができる。
[実施形態8]
本実施形態は、実施形態7(図14参照)の第2リブ551に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明を省略する。図15はカバーを模式的に示す平面図である。図15に示すように、複数の第2リブ551にはそれぞれ1~2個の連通溝552が形成されている。連通溝552は、隣接する第2リブ51と対向する位置に配置されている。
本実施形態によると、パージエアが、隣接する第2リブ551の相互間の流路555を流れつつ、連通溝552から隣の第2リブ551の相互間の流路555に流れる。これにより、パージエアの拡散効率を向上することができる。
[実施形態9]
本実施形態は、実施形態7(図14参照)の第2流れ調整部550に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明を省略する。図16はカバーを模式的に示す平面図である。本実施形態の変更にかかる部位には600番台の符号を付す。図16に示すように、平面視において、大気ポート15が第2流れ調整部650の前側部と左側部との角部付近に配置されている。これにともない、複数の第2リブ651が、大気ポート15の真下付近を中心として放射状に配置されている。隣接する第2リブ651の相互間に流路655が形成されている。
[実施形態10]
本実施形態は、実施形態7(図14参照)の第2流れ調整部550に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明を省略する。図17はカバーを模式的に示す平面図である。本実施形態の変更にかかる部位には700番台の符号を付す。図17に示すように、平面視において、大気ポート15が第2流れ調整部750の前側部と右側部との角部付近に配置されている。これにともない、複数の第2リブ751が、大気ポート15の真下付近を中心として放射状に配置されている。隣接する第2リブ751の相互間に流路755が形成されている。
[他の実施形態]
本明細書に開示の技術は、前記した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の形態で実施可能である。例えば、隔壁14は、少なくとも連通路36に達する位置に延びていればよい。また、第1リブと流路とを入れ替え、すなわち流路部分にリブを形成し、第1リブ部分を流路に形成してもよい。また、第2リブと流路とを入れ替え、すなわち流路部分にリブを形成し、第2リブ部分を流路に形成してもよい。また、第1上段板部21、第2上段板部22を設けたが、外周部20aと同じ高さの平面に第1流れ調整部、第2流れ調整部を設けてもよい。
10 キャニスタ
12 ケース(容器)
14 隔壁
14a 下端部(連通路側の端部)
15 大気ポート
16 タンクポート
17 パージポート
31 第1吸着剤室
32 第2吸着剤室
33 吸着剤
36 連通路
40 第1流れ調整部
41 第1リブ
50 第2流れ調整部
51 第2リブ
52 連通溝
60 空間部
150 第2流れ調整部
151 第2リブ
314 隔壁
340 第1流れ調整部
341 第1リブ
350 第2流れ調整部
351 第2リブ
352 連通溝
360 空間部
450 第2流れ調整部
451 第2リブ
452 連通溝
550 第2流れ調整部
551 第2リブ
552 連通溝
650 第2流れ調整部
651 第2リブ
750 第2流れ調整部
751 第2リブ

Claims (6)

  1. 容器内には、タンクポート及びパージポートに連通する第1吸着剤室と、大気ポートに連通する第2吸着剤室と、前記第1吸着剤室と前記第2吸着剤室との間を区画する隔壁と、前記第1吸着剤室と前記第2吸着剤室とを折り返すように連通する連通路と、が設けられており、
    前記第1吸着剤室及び前記第2吸着剤室には吸着剤がそれぞれ充填されている、キャニスタであって、
    前記連通路には、流体の流れを調整する流れ調整部が設けられており、
    前記隔壁は、少なくとも前記連通路に達する位置に延びている、キャニスタ。
  2. 請求項1に記載のキャニスタであって、
    前記流れ調整部は、前記隔壁により、前記第1吸着剤室側の第1流れ調整部と、前記第2吸着剤室側の第2流れ調整部と、に区画されており、
    前記第1流れ調整部と前記第2流れ調整部との間には、前記隔壁の端部が収容される空間部が形成されている、キャニスタ。
  3. 請求項2に記載のキャニスタであって、
    前記第2流れ調整部は、パージエアを主として拡散させる複数の第2リブを有しており、
    複数の前記第2リブは、前記パージエアの流れ方向に沿って又はその流れ方向に交差する方向に直線状に延在しかつその長手方向に交差する方向に所定間隔を隔てて配置されており、
    複数の前記第2リブは、隣接する前記第2リブと対向する位置に配置された連通溝を有する、キャニスタ。
  4. 請求項2に記載のキャニスタであって、
    前記第2流れ調整部は、パージエアを主として拡散させる複数の第2リブを有しており、
    複数の前記第2リブは、前記パージエアの流れ方向の上流側から下流側に向かって拡がる放射状に配置されている、キャニスタ。
  5. 請求項2~4のいずれか1つに記載のキャニスタであって、
    前記第1流れ調整部は、パージエアを主として整流させる複数の第1リブを有しており、
    複数の前記第1リブは、前記パージエアの流れ方向に沿って直線状に延在しかつその長手方向に交差する方向に所定間隔を隔てて配置されている、キャニスタ。
  6. 請求項3に記載のキャニスタであって、
    前記第1流れ調整部は、前記パージエアを主として整流させる複数の第1リブを有しており、
    複数の前記第1リブは、前記パージエアの流れ方向に沿って直線状に延在しかつその長手方向に交差する方向に所定間隔を隔てて配置されており、
    複数の前記第1リブのうち、前記第1流れ調整部の両側部に配置される複数の前記第1リブは、隣接する前記第1リブと対向する位置に配置された連通溝を有しており、
    前記第2流れ調整部における前記連通溝の総数は、前記第1流れ調整部における前記連通溝の総数よりも多い、キャニスタ。
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