JP2022149524A - スピーカ - Google Patents

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Abstract

【課題】振動板を含む可動部の移動状態を検知してフィードバック制御することができるスピーカを提供する。【解決手段】スピーカ1において、振動部に振動板3とボビン6が含まれており、ボビン6にボイスコイル7が固定されている。検知部20は、可動磁石21と磁気センサ22を有する。磁気センサ22はボビン6で囲まれた空間内に位置し、可動磁石21はボビン6の外面に固定されている。磁気センサ22がボビン6の内側に位置しているため、可動磁石21とダンパー部材5が後方へ大きく移動しても、可動磁石21やダンパー部材5が磁気センサ22に当たることがない。【選択図】図2

Description

本発明は、振動板とボビンを有する振動部の動作を磁気センサで検知することができるスピーカに関する。
音響装置における従来のスピーカは、アンプから出力されるオーディオ信号をそのまま受け入れて音圧を再生する処理を行うだけであり、スピーカ自らがオーディオ信号に合わせた制御動作を行っていなかった。そのため、発音に歪が発生しやすく、音質のばらつきが生じやすかった。さらには、振動板の振幅が過大になったときに、振動板やダンパーなどが破損することもあった。
上記の問題を解決するために、特許文献1には、磁気センサによって振動板の動きを検知してフィードバック制御を行うスピーカシステムが記載されている。
このスピーカシステムは、磁気回路部を構成するプレートのボイスコイルとの対向部に磁気センサであるホール素子が支持され、磁気回路部のギャップ内の有効磁束密度がホール素子により検出され、その検出信号が増幅されてパワーアンプにフィードバックされる。パワーアンプからボイスコイルに駆動電流が与えられボイスコイルとともにボビンが振動すると、ギャップ内の有効磁束密度が、ボイスコイルに流れる電流およびボイスコイルに生じる逆起電力によって変化する。この有効磁束密度の変化をホール素子で検知しパワーアンプにフィードバックすることで、ボイスコイルに与えられる駆動電流の歪分が補正される。
特開昭57-184397号公報
特許文献1に記載されたスピーカシステムのフィードバック制御には、検知素子として光学検知素子やコイルなどよりも小型の素子であるホール素子が使用されているため、スピーカの寸法が過大になるのを防止でき、消費電力が増大するのも防止することができる。しかしながら、磁気回路部のギャップの有効磁束密度の変化をホール素子で検出する方式は、ボイスコイルやボビンの動きを直接に検知できないため、音の歪や音質のばらつきなどを高精度に補正することが難しい。
また、特許文献1のスピーカシステムは、プレートのボイスコイルと対面する面にホール素子を埋め込む構造であるため、ホール素子の取付け構造が複雑であり、組み立て作業も非効率的である。また、仮に前記ホール素子をプレートの図示上面に取り付けると、磁気回路部のギャップの有効磁束密度の変化を十分に検知することができず、また振動する振動板やこれを支持しているダンパー部材がホール素子に当たりやすくなる課題も生じる。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、振動部の振動を高精度に検知することができるスピーカを提供することを目的としている。
本発明は、フレームと、前記フレームに支持された振動部と、前記振動部を駆動する磁気駆動部と、前記振動部の動きを検知する検知部と、が設けられたスピーカにおいて、
前記振動部が、前記フレームに振動自在に支持された振動板と前記振動板に固定されたボビンとを有し、前記磁気駆動部が、前記ボビンに固定されたボイスコイルと、前記ボイスコイルを横断する磁束を形成する磁気回路部と、を有しており、
前記検知部が、前記振動部に固定された可動磁石と、前記可動磁石から発せられる磁束を検知する磁気センサとを有し、前記磁気センサが、前記ボビンで囲まれた空間内に固定されていることを特徴とするものである。
本発明のスピーカは、例えば前記磁気回路部を構成するセンターヨークの端面に基台が固定されており、前記端面から離れる位置で前記基台に前記磁気センサが固定されているものである。
または、本発明のスピーカは、前記磁気回路部に、フェイズプラグが固定されており、前記磁気センサが、前記磁気回路部から離れた位置で、前記フェイズプラグに固定されているものである。
あるいは、本発明のスピーカは、前記磁気回路部に、ツイータが固定されており、前記磁気センサが、前記磁気回路部から離れた位置で、前記ツイータに固定されているものである。
本発明のスピーカは、前記磁気回路部を構成するセンターヨークに、前記振動部の振動方向である前後方向に貫通する穴が形成されており、前記磁気センサに接続された配線ケーブルが、前記穴を通過して前記磁気回路部の外部に引き出されていることが好ましい。
また、本発明のスピーカは、前記磁気回路部から前記磁気センサに与えられる磁束の向きと、前記可動磁石から前記磁気センサに与えられる磁束の向きとが交差しており、
前記磁気センサによって、前記2つの磁束の合成ベクトルの向きの変化に基づく検知出力が得られることが好ましい。
さらに、本発明のスピーカでは、前記可動磁石は、前記ボビンの外側に設けられていることが好ましい。
本発明のスピーカは、振動部に設けられた可動磁石からの磁束を、磁気センサで検知しているため、振動部の動きを直接に検知することができる。そのため、振動部の動作を補正する高精度なフィードバック制御が可能になる。また、磁気センサで、磁気回路部からの駆動用磁束と可動磁石からの可動磁束の合成ベクトルの磁場の変化に基づく検知出力を得ることにより、磁気回路部から発生する駆動用磁束の強弱に影響されることなく、振動部の動きを高精度に検知することが可能になる。
また、磁気センサを、ボビンで囲まれた空間内に配置することで、磁気センサを、ボビンの外側で前後に振動するダンパー部材などの影響を受けることなく配置でき、磁気センサの配置の自由度を確保できる。例えば、磁気センサを磁気回路部から離れた位置に配置して、可動磁石との距離を接近させることができる。また、磁気センサを磁気回路部から離して配置することで、可動磁石もボイスコイルから離れた位置に配置することができ、可動磁石をボビンの外側に配置した場合に、振動部が振動したときに、可動磁石が磁気回路部に当たるのも防止しやすくなる。
本発明の第1実施形態のスピーカの半断面斜視図、 第1実施形態のスピーカの半断面図、 本発明の第2実施形態のスピーカの半断面図、 本発明の第3実施形態のスピーカの半断面図、
図1と図2に示される本発明の第1実施形態のスピーカ1はZ1―Z2方向が前後方向であり、Z1方向が前方で発音方向、Z2方向が後方である。図1と図2には、前後方向(Z1-Z2方向)に延びる中心軸中心軸Oが示されている。スピーカ1の主要部は、中心軸Oを中心とするほぼ回転対称な構造である。図1には、中心軸Oと直交する平面において互いに直交するX軸とY軸が示されている。X軸は、磁気回路部10で形成される駆動用磁束F1のうち磁気センサ22で検知しようとする磁場H1の向きに一致している。Y軸は、可動磁石21で形成される可動磁束F2のうち磁気センサ22で検知しようとする磁場H2の向きに一致している。
図1と図2に示されるスピーカ1はフレーム2を有している。フレーム2は、非磁性材料または磁性材料で形成されており、前方(Z1方向)に向けて直径が徐々に広がるテーパ形状である。フレーム2の後部に磁気回路部10が接着やねじ止めなどの手段で固定されている。磁気回路部10は、中心軸Oを中心とするリング状の駆動用磁石11と、駆動用磁石11の前方に接合されたリング状の対向ヨーク12と、駆動用磁石11の後方に接合された後方ヨーク13を有している。後方ヨーク13にはセンターヨーク14が一体に形成されている。センターヨーク14は、駆動用磁石11と対向ヨーク12の内側に位置し、後方ヨーク13から前方(Z1方向)に隆起して形成されている。なお、センターヨーク14が後方ヨーク13と別体に形成され、後方ヨーク13とセンターヨーク14とが接合されていてもよい。センターヨーク14には、前後方向(Z1-Z2方向)に向けて貫通する穴15が形成されている。対向ヨーク12と後方ヨーク13およびセンターヨーク14は磁性材料、すなわち磁性金属材料で形成されている。
センターヨーク14は円柱状であり、その外周面と、対向ヨーク12の内周面との間に、中心軸Oを中心とする円周に沿って磁気ギャップGが形成されている。磁気回路部10では、駆動用磁石11から発せられた駆動用磁束F1が、対向ヨーク12から磁気ギャップGを横断してセンターヨーク14と後方ヨーク13を周回する。
フレーム2の前方部分の内側に振動板3が設けられている。振動板3は円錐状のいわゆるコーン形状である。フレーム2の前端周囲部2aと振動板3の外周端3aは、弾性変形可能なエッジ部材4を介して接合されている。エッジ部材4と前端周囲部2aおよびエッジ部材4と外周端3aとは接着剤で固定されている。フレーム2の中腹部の内面に内周固定部2bが形成されており、断面がコルゲート形状の弾性変形可能なダンパー部材5の外周部5aが内周固定部2bに接着剤により固定されている。
フレーム2の内部にボビン6が設けられている。ボビン6は、中心軸Oを中心とする円筒形状である。振動板3の内周端3bはボビン6の外周面に接着剤で固定されており、ダンパー部材5の内周部5bも接着剤によってボビン6の外周面に固定されている。振動板3の中心部には前方に向けて隆起するドーム形状のキャップ8が設けられている。キャップ8は、ボビン6の前方の開口部を覆っており、キャップ8の周縁部8aが振動板3の前面に接着剤を介して固定されている。
ボビン6の後端部では、その外周面にボイスコイル7が設けられている。ボイスコイル7を構成する被覆導線は、ボビン6の外周面において所定のターン数で巻かれている。ボイスコイル7は、磁気回路部10の磁気ギャップG内に位置している。磁気回路部10とボイスコイル7とで、磁気駆動部が構成されている。
振動板3とボビン6は、エッジ部材4とダンパー部材5の弾性変形により、前後方向(Z1-Z2方向)に振動自在に支持されている。振動板3とキャップ8およびボビン6とボイスコイル7が、フレーム2内で前後方向に振動する振動部を構成している。
スピーカ1には、可動部の振動を検知する検知部(振動検知部)20が設けられている。検知部20は可動磁石21と磁気センサ22とで構成されている。可動磁石21はボビン6の外周面でダンパー部材5の内周部5bの接着箇所よりも後方に設けられている。可動磁石21はダンパー部材5の外周面に接着されて固定されている。磁気センサ22は、ボビン6の内側の空間内に設けられている。センターヨーク14の前端面14aに基台23が接着されて固定されている。基台23は、合成樹脂などの非磁性材料で形成されたブロック形状または板形状である。この基台23に配線基板24が固定されており、配線基板24に磁気センサ22が実装されている。配線基板24は基台の一部を構成しており、これら基台によって、磁気センサ22が、センターヨーク14の前端面14aから前方に離れた位置に配置されている。配線基板24には、磁気センサ22に導通する配線ケーブル25が接続されている。配線ケーブル25は、センターヨーク14の穴15の内部を通過して、磁気回路部10の後方の外部に引き出されている。
図1と図2は、スピーカ1を、中心軸Oを含むX-Z平面と平行な切断面で切断した断面を示している。可動磁石21の中心と磁気センサ22の中心は、中心軸Oを含む同じ断面内に位置している。その結果、磁気回路部10で形成される駆動用磁束F1は、磁気センサ22に対し半径方向(X方向)に作用する。図1に示されるように、可動磁石21は、着磁された端面21aが、ボビン6の接線方向(Y方向と平行な方向)に向けられ、2つの端面21aが互いに逆極性に着磁されている。その結果、可動磁石21により生成される可動磁束F2は、磁気センサ22に対し、ボビン6のほぼ接線方向(Y方向と平行な方向)に作用する。
磁気センサ22は、中心軸Oと直交し磁気センサ22の中心を通る平面(X-Y平面と平行な平面)において、ベクトル量である磁場の向きの変化を検知できる。磁気回路部10で生成される駆動用磁束F1は、磁気センサ22に対して半径方向(X方向)に作用する。図1には、駆動用磁束F1に基づいて磁気センサ22に作用するベクトル量である磁場がH1で示されている。可動磁石21で生成される可動磁束F2は、磁気センサ22にY方向に作用する。図1には、可動磁束F2に基づいて磁気センサ22に作用するベクトル量である磁場がH2で示されている。磁気センサ22は、磁場H1と磁場H2との合成ベクトルである検知磁場Hdの向きを検知する。磁気センサ22と磁気回路部10の相対位置は変化しないため、磁気センサ22に作用する磁場H1の強さは変化しない。これに対し、可動部の前後方向(Z1-Z2方向)の振動に伴って磁気センサ22で検知される磁場H2の強さが変化する。そのため、合成ベクトルである検知磁場Hdの向き(中心軸Oと直交する平面内での角度)θは、可動部の振動に応じて変化する。
磁気センサ22は、少なくとも1つの磁気抵抗効果素子を有している。磁気抵抗効果素子は、固定磁性層とフリー磁性層を有するGMR素子またはTMR素子である。固定磁性層の磁化の向きが固定され、フリー磁性層の磁場の向きが検知磁場Hdの向きの変化に追従し、固定磁性層の固定磁場とフリー磁性層の磁化との相対角度の変化に応じて電気抵抗値が変化する。または、磁気センサ22として、2個のホール素子を、中心軸Oと直交する平面内で検知方向を交差させ、好ましくは直交させて配置することによっても、検知磁場Hdの向きθの変化を検知することが可能である。この場合、一方のホール素子で磁場H1の強さを検知し、他方のホール素子で磁場H2の強さを検知することで、検知磁場Hdのベクトルの向きの変化に基づく検知出力を得ることができる。
次に、スピーカ1の発音動作を説明する。
発音動作では、オーディオアンプから出力されたオーディオ信号に基づいてボイスコイル7に駆動電流が与えられる。磁気回路部10から発せられる駆動用磁束F1がボイスコイル7を横断するため、駆動用磁束F1と駆動電流とで励起される電磁力により、ボビン6と振動板3を含む振動部が前後方向に振動して、駆動電流の周波数に応じた音圧が発生し、前方に向けて音が発せられる。
スピーカ1に併設された制御部では、磁気センサ22からの検知出力に基づいてフィードバック制御が行われる。磁気センサ22で検知磁場Hdの向きθの変化を検知することで、制御部では、振動板3を含む振動部の前後方向の位置およびその変化を知ることができる。例えば、制御部では、オーディオ信号の印加により想定される振動部の前後方向の理想的な位置およびその変化と、磁気センサ22の検知出力から判定される振動部の実際の位置およびその変化とのずれ量が演算され、ずれ量がしきい値を超えたら、ずれ量を補正する補正信号(オフセット信号)が生成される。ボイスコイル7に与えられる駆動信号(ボイス電流)に前記補正信号が重畳され、このフィードバック制御により、スピーカ1による発音の歪みや音ずれなどが補正され、さらには、振動板3が前後方向に過振動するのを防止することができる。
磁気センサ22は、磁気回路部10からの駆動用磁束F1と可動磁石21からの可動磁束F2の双方から得られる検知磁場Hdのベクトルの角度変化から振動部の位置を検知している。すなわち、磁気回路部10からの駆動用磁束F1を使用して検知出力を得ているため、駆動用磁束F1が可動部の位置検知の妨げにならず、駆動磁束F1がノイズの原因となることもなく、常に高精度で高感度のフィードバック制御を行なうことができる。
図1と図2に示される第1実施形態のスピーカ1では、磁気センサ22がボビン6で囲まれた空間内に位置している。そのため、磁気センサ22の前後方向(Z1-Z2方向)の位置を最適となるように自由に設定できる。例えば、基台23(配線基板24も実質的な基台である)を設けることで、磁気センサ22を、センターヨーク14の前端面14aから前方に離す位置に配置することができ、磁気センサ22と可動磁石21の前後方向の距離を短くすることができる。この距離を短くすることで、可動磁石21から発せられる可動磁束F2を磁気センサ22で検知しやすくなり、可動部の振動を高感度で検知できるようになる。また、磁気センサ22をセンターヨーク14の前端面14aから前方へ離して配置すると、可動磁石21も磁気回路部10から前方(Z1方向)へ離して配置できるようになる。そのため、可動部の振幅が前後に大きくなっても、可動磁石21が磁気回路部10に当たりにくくなる。
また、磁気センサ22がボビン6で囲まれた空間内に位置し、可動磁石21がボビン6の外面に位置していると、振動部の振幅が大きくなって、可動磁石21とダンパー部材5とが図2において(m)で示す位置まで大きく後退しても、可動磁石21やダンパー部材5が磁気センサ22と当たるのを防止できるようになる。
以上から、振動板3を含む振動部の前後方向の振幅を大きくでき、発音出力を高めることが可能になる。
図3に本発明の第2実施形態のスピーカ101が示されている。
スピーカ101には、複数の磁気センサが設けられている。実施形態としては2つの磁気センサ22,32が設けられている。2つの磁気センサ22,32の中心および可動磁石21の中心は、中心軸Oを含む同じ断面内に位置している。磁気センサ22と磁気センサ32は、前後方向(Z1-Z2方向)に間隔を空けて基台23に支持されており、共にセンターヨーク14の前端面14aよりも前方へ離れた位置に配置されている。
図3に示されるスピーカ101では、前後に距離を空けて配置した2つの磁気センサ22,32のそれぞれが可動磁石21からの可動磁束F2を検知できるため、可動部の前後方向の検知レンジを広げることができる。磁気センサは、図1に示される合成ベクトルの検知磁場Hdの向きθの変化を検知するものであるため、可動磁石21が磁気センサから前方へ大きく離れ磁場H2が微小になると検知磁場Hdの向きを示す角度θがほぼゼロになって、さらに前方に移動する可動磁石21の位置を検知できなくなる。また、可動磁石21が磁気センサよりも後方(Z2方向)へ移動してしまうと、磁場H2の向きが反転するために磁気センサ22による角度θの検知が不能になる。したがって、1つの磁気センサによって可動磁石21の前後方向への位置を検知するレンジには限界がある。しかし、図3に示されるように、複数の磁気センサ22,32を前後方向に離して配置することで、可動部の前後方向の検知レンジを広く確保することが可能になる。
図4に本発明の第3実施形態のスピーカ201が示されている。
このスピーカ201は、磁気回路部のセンターヨーク14の前方にフェイズプラグ41が固定されている。フェイズプラグ41に配線基板24が固定されており、配線基板24に磁気センサ22が実装されている。この実施形態では、配線基板24以外の基台23を用いなくても、ボビン6で囲まれた空間内で、磁気センサ22をセンターヨーク14の前端部14aから前方に離れた位置に配置することができる。なお、フェイズプラグ41の代わりに、センターヨーク14の前方にツイータを固定し、ツイータに磁気センサ22を固定することもできる。
図4に示されるスピーカ201においても、複数の磁気センサ22,32を設けることが可能であり、また可動磁石21を複数設けることも可能である。
1,101,201 スピーカ
2 フレーム
3 振動板
6 ボビン
7 ボイスコイル
10 磁気回路部
14 センターヨーク
15 穴
20 検知部
21 可動磁石
22,32 磁気センサ
25 配線ケーブル
41 フェイズプラグ
F1 駆動用磁束
F2 可動磁束
H1,H2 磁場
Hd 検知磁場
O 中心軸

Claims (7)

  1. フレームと、前記フレームに支持された振動部と、前記振動部を駆動する磁気駆動部と、前記振動部の動きを検知する検知部と、が設けられたスピーカにおいて、
    前記振動部が、前記フレームに振動自在に支持された振動板と前記振動板に固定されたボビンとを有し、前記磁気駆動部が、前記ボビンに固定されたボイスコイルと、前記ボイスコイルを横断する磁束を形成する磁気回路部と、を有しており、
    前記検知部が、前記振動部に固定された可動磁石と、前記可動磁石から発せられる磁束を検知する磁気センサとを有し、前記磁気センサが、前記ボビンで囲まれた空間内に固定されていることを特徴とするスピーカ。
  2. 前記磁気回路部を構成するセンターヨークの端面に基台が固定されており、前記端面から離れる位置で前記基台に前記磁気センサが固定されている請求項1記載のスピーカ。
  3. 前記磁気回路部に、フェイズプラグが固定されており、前記磁気センサが、前記磁気回路部から離れた位置で、前記フェイズプラグに固定されている請求項1記載のスピーカ。
  4. 前記磁気回路部に、ツイータが固定されており、前記磁気センサが、前記磁気回路部から離れた位置で、前記ツイータに固定されている請求項1記載のスピーカ。
  5. 前記磁気回路部を構成するセンターヨークに、前記振動部の振動方向である前後方向に貫通する穴が形成されており、前記磁気センサに接続された配線ケーブルが、前記穴を通過して前記磁気回路部の外部に引き出されている請求項1ないし4のいずれかに記載のスピーカ。
  6. 前記磁気回路部から前記磁気センサに与えられる磁束の向きと、前記可動磁石から前記磁気センサに与えられる磁束の向きとが交差しており、
    前記磁気センサによって、前記2つの磁束の合成ベクトルの向きの変化に基づく検知出力が得られる請求項1ないし5のいずれかに記載のスピーカ。
  7. 前記可動磁石は、前記ボビンの外側に設けられている請求項1ないし6のいずれかに記載のスピーカ。
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