JP2779628B2 - Mfbスピーカ - Google Patents

Mfbスピーカ

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JP2779628B2
JP2779628B2 JP63271770A JP27177088A JP2779628B2 JP 2779628 B2 JP2779628 B2 JP 2779628B2 JP 63271770 A JP63271770 A JP 63271770A JP 27177088 A JP27177088 A JP 27177088A JP 2779628 B2 JP2779628 B2 JP 2779628B2
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照雄 宮本
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明はMFB(モーショナル・フィードバック)ス
ピーカ、特にコーン紙(振動板)の振動速度を検出しそ
の検出信号を利用してフィードバック制御を行う速度型
MFBスピーカに関する。
(従来の技術) 従来、この種のMFBスピーカは、第5図に示すように
振動系の振動速度を検出するピックアップコイルや圧電
素子等にてなる検出センサ1を、ボイスコイル2に直結
したものやコーン紙3の中央部すなわちネック部近傍に
配置していた。
このため、検出している振動速度の信号はボイスコイ
ル2やコーン紙3のネック部の振動速度に関する情報し
か得ることができず、MFB効果はコーン紙3のピストン
モーション域に限られていた。
しかし、一般にコーン紙3は、ピストンモーション域
より高い周波数ではエッジ4の逆共振に始まり複雑な分
割振動域に入る。そして、その帯域の中高域における周
波数特性の荒れや共振歪等の発生は、設計段階において
コーン紙3の形状や材質を選択することで対処するしか
方法がなかった。
その後、コーン紙3の振動を電気的に制御する方法と
して、第6図に示すように、コーン紙3の前面にピック
アップ用マイクロホン5を配置して信号を取り出す手段
(AFB)が考え出された。
(発明が解決しようとする課題) しかし、この第6図に示された検出手段は音響系を含
むものであり、しかも高価なマイクロホン5を使用しな
けれなならないこと、また、このマイクロホン5を支持
するための支持機構6を必要とすることから、コストが
アップするという問題があった。
この発明は斬る課題を解決するためになされたもの
で、その目的とするところは、ボイスコイルからエッジ
部周辺に至る領域で発生する複雑な振動モードに起因す
るコーン紙の異常振動速度を検出し、この検出信号に基
づきフィードバック制御を行うことにより出力周波数特
性の改善を図り得るMFBスピーカを提供することにあ
り、 また、ボイスコイルから発生する磁束に影響されるこ
となくコーン紙の振動速度にのみ関係する微少電圧を検
出することにあり、 更に、フレーム周辺からの漏洩磁束が少ない場合であ
ってもピックアップコイルによる検出感度を向上させる
ことにある。
(課題を解決するための手段) 前記目的を達成するために、本発明は、動電型コーン
スピーカにおいて、コーン紙の上部周縁を支持するエッ
ジ部19の周囲に沿って正逆方向の同数に巻回されたピッ
クアップコイル21を配設し、該ピックアップコイル21に
よりフレーム周辺からの漏洩磁束を利用してエッジ部19
の振動速度に比例した微少電圧を検出し、この検出電圧
を基にフィードバック制御を行う構成とし、上記目的を
達成している。
また、フレーム外周部に補強マグネットを配置し、ピ
ックアップコイル21による検出感度を向上させている。
(作用) 前記構成により、本発明によれば、コーン紙上縁のエ
ッジ部にサーチコイル式のピックアップコイルを配設し
たので、コーン紙のピストンモーション域より上の周波
数において発生するボイスコイルからエッジ部に至る範
囲の複雑な振動モードに起因する振動速度を効率的に検
出し、この検出信号に基づきボイスコイルとの間でフィ
ードバック制御を行うことで出力周波数特性の改善を図
ることができる。
また、前記ピックアップコイルは正逆方向の同数に巻
回されているので、ボイスコイルにより発生する磁束と
の間で2次結合を生じるおそれがなく、コーン紙の振動
速度にのみ関係する信号を検出することができる。
更に、フレームの外周部に配置された補強マグネット
により、例えばフレームが非磁性体であってフレームか
らの漏洩磁束が少ない場合であっても、ピックアップコ
イルによる検出感度を向上させることができる。
(実施例) 以下、図面に基づき本発明の好適な実施例を説明す
る。
第1図(a),(b)には本発明に係るMFBスピーカ
の要部構成が示されている。図において、MFBスピーカ
は動電型スピーカの一種であって、ヨーク10と永久磁石
11とプレート12から成る磁気回路13と、コーン紙14と該
コーン紙14の中央部に配設され外周にボイスコイル15が
巻回されたコイルボビン16とを含み、コイルボビン16の
上部はダンパ17を介してフレーム18の下部に固着され、
更にコーン紙14の上部周縁はエッジ19、ガスケット20等
を介しフレーム18の上部周縁に固着されている。
本発明の特徴的なことは、コーン紙14の上部周縁を支
持するエッジ部19にピックアップコイルを配設したこと
である。
すなわち、本実施例において、ピックアップコイル21
は銅またはCCAW等からなる軽量の細線から成り、コーン
紙14の上部周縁の裏面に接着剤等で固着された状態で巻
回されたコイル21aと、エッジサラウンドの底部に粘弾
性接着剤でカバーされた状態で巻回されたコイル21bと
から成っている。
そして、前記ピックアップコイル21によりフレーム18
周辺からの漏洩磁束を利用してエッジ部19の振動速度に
比例した微少電圧を検出し、この検出電圧をフィードバ
ックしてボイスコイル15への供給電流を制御することと
している。
すなわち、一般にフレーム18の材料には鉄等の磁性体
が使用されており、このため、前記永久磁石11から発生
する磁束の一部が微少ではあるがフレーム18の周縁部か
らリークしている。この漏洩磁束は、永久磁石11の大き
さや磁気回路の構成、更にフレーム18を含めた全体の形
状、構造、寸法によって決定されるが、一旦スピーカユ
ニットとして組上がれば一定の値として定められる。
このときの漏洩磁束と前記ピックアップコイル21の動
作とによってコイルが巻回されているエッジ周辺部の振
動速度に比例する電圧を検出するわけであるが、単純に
エッジ部19の周辺に一方向のみにコイルを巻回しただけ
では、第2図に示されるように、ボイスコイル15と同一
軸上に疎結合ではあるが2次結合が生じ、これによって
電磁気的にボイスコイル15に流れる信号に比例した電圧
が誘起されてしまうことになる。これでは、フレーム18
の周辺からの漏洩磁束とピックアップコイル21との交叉
により発生するコーン紙14の振動速度に比例した信号を
マスクしてしまい、有効にフィードバック制御信号を得
ることができなくなる。
このため、本発明においては、ピックアップコイル21
は正逆方向の同数に巻回したことを特徴としており、前
記二次結合をキャンセルしてコーン紙14の振動速度のみ
に関係する誘起電圧を検出する構造としている。
第3図はその原理を示す図であって、軸方向Zの磁束
に対しては正逆方向の同数に巻回されたコイル21a,21b
によって電圧の誘起を防止するが、軸方向Zと直角に交
わるラジアル方向Rからの磁束に対しては電圧を有機さ
せる構造となっている。この場合、当然のことながら、
上下に配設されたコイル21a,21bの間隔はコイル21を通
過する磁束の量に関係し、これらの間隔が零なら磁束も
零となる。
なお、各コイル21a,21bの端末は第1図に示されるよ
うにコーン紙14の振動面に沿って導かれ、その中途部で
可撓性リード線22によって外部ターミナル23に引出され
ている。
更に本発明においては、フレーム外周部に補強マグネ
ットを配置し、ピックアップコイルによる検出感度を向
上させたことを特徴としている。
第4図(a),(b)には本発明をエッジレス構造の
スピーカに応用した実施例が示されている。
すなわち、この実施例においては、ピックアップコイ
ル31a,31bを互いに逆方向の同数に巻回してリング24内
に埋設した構造とするとともに、意図的に補強マグネッ
ト25をフレーム28周辺の全周にわたって配置し、誘起電
圧の発生の感度向上を図っている。
これは、例えばフレーム28がダイカスト製品やプラス
チック等の非磁性体から成り、ピックアップコイル31に
十分な磁束が交叉しない場合に特に有効である。
なお、この実施例のように補強マグネット25を配置す
るのは、エッジレス構造のスピーカに限らず、エッジを
備えた通常のスピーカにも適用できることは勿論であ
る。
(発明の効果) 以上説明した通り、本発明は、動電型コーンスピーカ
において、コーン紙の上部周縁を支持するエッジ部にピ
ックアップコイルを配設し、該ピックアップコイルによ
りフレーム周辺からの漏洩磁束を利用してエッジ部の振
動速度に比例した微少電圧を検出し、この検出電圧に基
づきフィードバック制御を行うようにしたことで、ボイ
スコイルからエッジ部に至る領域で生じるコーン紙の複
雑な振動モードに基づく異常振動速度を検出することが
でき、これによって特に中高音域における周波数特性の
荒れや共振歪等の発生を防止することができる。
また、ピックアップコイルはエッジ部の周囲に沿って
設けられ、かつ正逆方向の同数に巻回したことで、ボイ
スコイルから発生する磁束と2次結合を生じることがな
く、従ってコーン紙の振動速度に比例した忠実な信号を
得ることができる。
更に、フレーム外周部に補強マグネットを配置したこ
とで、フレームからの漏洩磁束が少ない場合であっても
ピックアップコイルによる検出感度を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本発明に係るMFBスピーカの概略断正面
図、同図(b)はそのA部拡大図、第2図はボイスコイ
ルとピックアップコイルによる2次結合を起こす場合の
キャンセルコイルのない状態を示す図、第3図はピック
アップコイルの巻回方法を示す図、第4図(a)はエッ
ジレス構造のスピーカのフレーム外周部に補強マグネッ
トを配置した状態の部分断正面図、同図(b)はその平
面図、第5図はボイスコイルにピックアップコイルを直
結した状態の従来例を示す図、第6図はスピーカ前面に
ピックアップ用マイクロホンを配置した状態の従来例を
示す図である。 14……コーン紙、15……ボイスコイル 18,28……フレーム、19……エッジ 21,31……ピックアップコイル 25……補強マグネット

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動電型コーンスピーカにおいて、 コーン紙の上部周縁を支持するエッジ部(19)の周囲に
    沿って正逆方向の同数に巻回されたピックアップコイル
    (21)を配設し、該ピックアップコイル(21)によりフ
    レーム周辺からの漏洩磁束を利用してエッジ部(19)の
    振動速度に比例した微少電圧を検出し、この検出電圧を
    基にフィードバック制御を行うことを特徴としたMFBス
    ピーカ。
  2. 【請求項2】フレーム外周部に補強マグネットを配置
    し、ピックアップコイル(21)による検出感度を向上さ
    せた請求項1記載のMFBスピーカ。
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