JP3412813B2 - 電磁型電気音響変換器および携帯端末装置 - Google Patents

電磁型電気音響変換器および携帯端末装置

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JP3412813B2
JP3412813B2 JP2000139239A JP2000139239A JP3412813B2 JP 3412813 B2 JP3412813 B2 JP 3412813B2 JP 2000139239 A JP2000139239 A JP 2000139239A JP 2000139239 A JP2000139239 A JP 2000139239A JP 3412813 B2 JP3412813 B2 JP 3412813B2
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magnet
electroacoustic transducer
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center pole
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Panasonic Holdings Corp
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  • Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)
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  • Electrostatic, Electromagnetic, Magneto- Strictive, And Variable-Resistance Transducers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば携帯電話、
ポケットベル(登録商標)等の携帯端末機に搭載され、
着信時におけるアラーム音、メロディ音および音声の再
生に使用される電気音響変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電磁型電気音響変換器の平面図を
図18(a)に、また、断面図を図18(b)に示す。
従来の電磁型電気音響変換器200は、円筒形の筐体1
07と、この筐体107の底面を覆うように配置された
円板状のヨーク106とを有しており、ヨーク106の
中央部にヨークと一体に構成されたセンターポール10
3が設けられている。センターポール103の周囲には
コイル104が巻かれている。コイル104の外周には
環状のマグネット105が設けられており、コイル10
4とマグネット105の内周面とは全周に渡って適当な
間隔が開けられている。マグネット105の外周面は筐
体107の内周面に突き合わされている。筐体107の
上端部には円板状をした第1の振動板100が支持され
ており、第1の振動板100と、マグネット105、コ
イル104およびセンターポール103との間には適当
な間隔が設けられている。第1の振動板100の中央部
には円板状の磁性体である第2の振動板101が第1の
振動板100と同心状態で設けられている。
【0003】以上のように構成された電磁型電気音響変
換器200について、その動作と効果を説明する。
【0004】コイル104に電流が流れない初期状態で
は、マグネット105、第2の振動板101、センター
ポール103、ヨーク106によって磁路が形成されて
おり、第2の振動板101はマグネット105とセンタ
ーポール103側に吸引され、第1の振動板100の弾
性力と等しくなるところまで変位する。このような初期
状態でコイル104に交流電流が流れると上記磁路に交
流磁界が発生し、第2の振動板101に交流駆動力が発
生する。そのような交流駆動力が第2の振動板101に
発生すると、第2の振動板101は、マグネット105
によって発生する静的吸引力との相互作用によって、固
定されている第1の振動板100とともに初期状態から
振動する。その振動は音として放射される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記ような構成の電磁
型電気音響変換器200のもつ共振周波数は、第1の振
動板100の弾性力と、マグネット105によって第2
の振動板101上に生じる静的吸引力とが釣り合った状
態における変形形状に依存する。
【0006】図19に、第1の振動板100の力−変位
曲線と、マグネット105によって第2の振動板101
に生じる静的吸引力との関係を示す。縦軸は力、横軸は
振動板変位を示している。図19に示される交点Aは、
第1の振動板100の力−変位曲線と、マグネット10
5によって第2の振動板101に生じる静的吸引力を示
す曲線との交点である。即ち、交点Aは、弾性力と静的
吸引力とが釣り合う点を表しており、交点Aにおける第
1の振動板100の弾性定数によって共振周波数が決定
される。
【0007】共振周波数を下げるためには振動系の質量
を大きくするか、またはその弾性定数を小さくする必要
がある。しかし、振動系の質量を大きくすることは能率
を下げることに繋がるため望ましくない。一方、振動系
の弾性定数を小さくしすぎると、第1の振動板100の
力−変位曲線が図19に点線として示されるような特性
となり、第1の振動板100の力−変位曲線とマグネッ
ト105によって生じる静的吸引力との交点が存在しな
くなるために、第2の振動板101は第1の振動板10
0とともに、任意の位置で平衡することなく磁気回路部
に吸着される。
【0008】つまり、弾性定数は静的吸引力との交点が
存在する範囲内でなければならないという条件から、自
ずと設計可能な共振周波数の低域限界が決定される。ま
た静的吸引力を小さくすることで弾性定数を下げること
も可能であるが、その場合は、発生する交流駆動力も小
さくなるために十分な再生音圧が得ることができない。
【0009】本発明は上記問題点を解決することを課題
とし、第1のマグネットおよび第1および第2の振動板
のサイズを変更することなく低音域再生が可能であり、
交流駆動力を大きくすることにより高音圧低歪再生が可
能な電磁型電気音響変換器を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の電磁型電気音響
変換器は、第1の振動板と、前記第1の振動板の中央部
に設けられた、磁性体である第2の振動板と、前記第1
の振動板に対向して設けられたヨークと、前記ヨークと
前記第1の振動板との間に設けられたセンターポール
と、前記センターポールを囲むように配置されたコイル
と、前記コイルを囲むように配置された第1のマグネッ
トと、前記第1の振動板に対して前記センターポールの
反対側に配置された円板状の第2のマグネットと、を備
え、前記第2のマグネットの外径が前記第2の振動板の
外径以下であり、そのことにより上記目的が達成され
る。
【0011】また、本発明の電磁型電気音響変換器は、
第1の振動板と、前記第1の振動板の中央部に設けられ
た、磁性体である第2の振動板と、前記第1の振動板に
対向して設けられたヨークと、前記ヨークと前記第1の
振動板との間に設けられたセンターポールと、前記セン
ターポールを囲むように配置されたコイルと、前記コイ
ルを囲むように配置された第1のマグネットと、前記第
1の振動板に対して前記センターポールの反対側に配置
された環状の第2のマグネットと、を備える
【0012】前記第2のマグネットの外径が前記第2の
振動板の外径以上であってもよい。
【0013】また、本発明の電磁型電気音響変換器は、
第1の振動板と、前記第1の振動板の中央部に設けられ
た、磁性体である第2の振動板と、前記第1の振動板に
対向して設けられたヨークと、前記ヨークと前記第1の
振動板との間に設けられたセンターポールと、前記セン
ターポールを囲むように配置されたコイルと、前記コイ
ルを囲むように配置された第1のマグネットと、前記第
1の振動板に対して前記センターポールの反対側に配置
された第2のマグネットと、前記第1の振動板または前
記第2の振動板の少なくとも一方の面の中央に配置され
第3のマグネットと、を備える
【0014】また、本発明の電磁型電気音響変換器は、
第1の振動板と、前記第1の振動板の中央部に設けられ
た、磁性体である第2の振動板と、前記第1の振動板に
対向して設けられたヨークと、前記ヨークと前記第1の
振動板との間に設けられたセンターポールと、前記セン
ターポールを囲むように配置されたコイルと、前記コイ
ルを囲むように配置された第1のマグネットと、前記第
1の振動板に対して前記センターポールの反対側に配置
された第2のマグネットと、を備え、前記第2のマグネ
ットの着磁方向が、前記第1のマグネットの着磁方向と
同じである
【0015】また、本発明の電磁型電気音響変換器は、
第1の振動板と、前記第1の振動板の中央部に設けられ
た、磁性体である第2の振動板と、前記第1の振動板に
対向して設けられたヨークと、前記ヨークと前記第1の
振動板との間に設けられたセンターポールと、前記セン
ターポールを囲むように配置されたコイルと、前記コイ
ルを囲むように配置された第1のマグネットと、前記第
1の振動板に対して前記センターポールの反対側に配置
された第2のマグネットと、を備え、前記第2のマグネ
ットの着磁方向が、前記センターポールの中心を通る中
心軸を基準としたラジアル方向である
【0016】また、本発明の電磁型電気音響変換器は、
第1の振動板と、前記第1の振動板の中央部に設けられ
た、磁性体である第2の振動板と、前記第1の振動板に
対向して設けられたヨークと、前記ヨークと前記第1の
振動板との間に設けられたセンターポールと、前記セン
ターポールを囲むように配置されたコイルと、前記コイ
ルを囲むように配置された第1のマグネットと、前記第
1の振動板に対して前記センターポールの反対側に配置
された第2のマグネットと、を備え、前記第2の振動板
の厚さは、前記第2の振動板が前記センターポール上面
近傍に接近したときに磁気飽和する厚さである
【0017】また、本発明の電磁型電気音響変換器は、
第1の振動板と、前記第1の振動板の中央部に設けられ
た、磁性体である第2の振動板と、前記第1の振動板に
対向して設けられたヨークと、前記ヨークと前記第1の
振動板との間に設けられたセンターポールと、前記セン
ターポールを囲むように配置されたコイルと、前記コイ
ルを囲むように配置された第1のマグネットと、前記第
1の振動板に対して前記センターポールの反対側に配置
された第2のマグネットと、前記第1のマグネットと前
記第1の振動板との間に設けられた第1の磁性体薄板
と、を備える
【0018】前記第1の磁性体薄板の形状が環状であっ
てもよい。
【0019】また、本発明の電磁型電気音響変換器は、
第1の振動板と、前記第1の振動板の中央部に設けられ
た、磁性体である第2の振動板と、前記第1の振動板に
対向して設けられたヨークと、前記ヨークと前記第1の
振動板との間に設けられたセンターポールと、前記セン
ターポールを囲むように配置されたコイルと、前記コイ
ルを囲むように配置された第1のマグネットと、前記第
1の振動板に対して前記センターポールの反対側に配置
された第2のマグネットと、前記第2のマグネットに設
けられた第2の磁性体薄板と、備える
【0020】前記第2の磁性体薄板の形状が円板状であ
ってもよい。
【0021】前記第2の磁性体薄板の形状が環状であっ
てもよい。
【0022】前記第1の振動板を支持する第1の筐体
と、前記第2のマグネットが設けられる第2の筐体と、
を更に備えていてもよい。
【0023】前記第1の振動板の材料が磁性体であって
もよい。
【0024】前記第1の振動板の材料が非磁性体であっ
てもよい。
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】本発明によれば、上記電磁型電気音響変換
器を備えた携帯端末装置が提供される。
【0030】携帯端末装置は、音孔を有する第3の筐体
を更に備え、電磁型電気音響変換器は第1および第2の
振動板が音孔に対向するように設けられてもよい。
【0031】第2のマグネットが、第3の筐体に設けら
れてもよい。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しつつ説明する。
【0033】(実施の形態1)本発明の実施の形態1に
おける電磁型電気音響変換器1000について、図1お
よび図2を用いて説明する。
【0034】図1(a)および図1(b)は、本発明の
実施の形態1における電磁型電気音響変換器1000の
平面図および断面図である。
【0035】図2は、本発明の実施の形態1における電
磁型電気音響変換器1000の磁束ベクトル図である。
図2に示される磁束ベクトル図は、本発明の実施の形態
1における電磁型電気音響変換器1000の中心軸に対
して片側半分のみを表示している。
【0036】図1(b)に示されるように、本発明の実
施の形態1における電磁型電気音響変換器1000は、
円筒形の第1の筐体7と、この第1の筐体7の底面を覆
うように配置された円板状のヨーク6とを有しており、
ヨーク6の中央部にヨークと一体に構成されたセンター
ポール3が設けられている。センターポール3の周囲に
はコイル4が巻かれている。コイル4の外周には環状の
マグネット5が設けられており、コイル4とマグネット
5の内周面とは全周に渡って適当な間隔が開けられてい
る。また、マグネット5の外周面と第1の筐体7の内周
面とは全周に渡って適当な間隔が開けられている。第1
の筐体7の上端部には、円板状の磁性体である第1の振
動板1が振動可能に支持されており、第1の振動板1
と、コイル4およびセンターポール3との間には適当な
間隔が設けられている。第1の振動板1の中央部には円
板状の磁性体である第2の振動板2が第1の振動板1と
同心状態で設けられている。また、第1の筐体7の上面
を覆うように円筒形の第2の筐体10が設けられてお
り、第2のマグネット9が、第2の振動板2の上方に位
置するように第2の筐体10に設けられている。第2の
マグネット9は、図1(c)に示すように円板状であ
る。第1の振動板1は、例えば第1の筐体7に接着され
ていても良く、また、第1の筐体7と第2の筐体10と
に挟まれて固定されていてもよい。
【0037】また、図1(a)に示すように、第2の筐
体10には、第1の振動板1および第2の振動板2から
の音を第2の筐体10外部に放射するために、複数の空
気穴12が設けられている。第2の筐体10は、外部か
らの衝撃から第1および第2の振動板1および2を保護
するカバーの役割も果たす。ヨーク6には、コイル4と
マグネット5の内周面との間の空間と、第1の振動板1
とヨーク6との間の空間の外部とを連通する複数の空気
穴8が、周方向に適当な間隔を開けて設けられている。
各空気穴8は、コイル4とマグネット5の内周面との間
から空気を外部に放出して、第1の振動板1に加わる音
響負荷を小さくするようになっている。
【0038】以上のように構成された電磁型電気音響変
換器1000について、その動作と効果を説明する。
【0039】本実施の形態において、コイル4に電流が
流れない初期状態では、図2に示されるように、第1の
マグネット5、第1の振動板1、第2の振動板2、セン
ターポール3およびヨーク6によって第1の磁路が形成
され、また第2のマグネット9および第2の振動板2に
よって第2の磁路が形成される。
【0040】このような構成において、第2の振動板2
上では、第1の磁路によって生じる下向きの静的吸引力
と、第2の磁路によって生じる上向きの静的吸引力とが
打ち消しあっている。従って、第1の振動板1は、第1
の磁路によって生じる下向きの静的吸引力によって変位
することがほとんどない。
【0041】次にコイル4に交流電流が流れると交流磁
界が発生し、第2の振動板2上に交流駆動力が発生す
る。そのような交流駆動力が第2の振動板2に発生する
と、第2の振動板2はマグネット5によって発生する静
的吸引力との相互作用によって、固定されている第1の
振動板1とともに初期状態から振動する。その振動は音
として放射される。
【0042】この場合、第1の振動板1は、第1の磁路
によって生じる下向きの静的吸引力によって変位するこ
とがほとんどないために、図19に示した第1の振動板
の力−変位曲線上における原点近傍の弾性定数に共振周
波数は依存する。従って、本実施の形態の電磁型電気音
響変換器1000は、従来の電磁型電気音響変換器20
0に見られたような初期のたわみがある状態に比べて弾
性定数が小さくなり、共振周波数が低くなる。例えば口
径φ15mmの電磁型電気音響変換器において、第1の
振動板1および第2の振動板2がそれぞれパーマロイか
ら成り、厚みがそれぞれ30μm、150μmの場合、
第2のマグネット9を設けることで共振周波数は1.6
kHzから1kHzまで低くすることができる。
【0043】また、図3に第2のマグネット2の外径と
静的吸引力および交流駆動力との関係を示す。縦軸は静
的吸引力および交流駆動力、横軸に第2のマグネット2
の外径を示している。実線が静的吸引力、破線が交流駆
動力である。静的吸引力が負の場合は、第2の振動板2
が第2のマグネット9側に吸引されていることを示す。
また、本実施例における第2の振動板2の口径を4mm
とする。
【0044】図3に示されるように、静的吸引力は第2
のマグネット9の外径と第2の振動板2の外径がほぼ一
致した点で0となり、第2の振動板2に作用する上下方
向の静的吸引力が釣り合っている。それよりも第2のマ
グネットの外径が大きくなると、第2のマグネット9の
体積が増えるにもかかわらず、より強くセンターポール
側に吸引されていることが分かる。反対に、第2のマグ
ネットの外径が小さくなると、第2の振動板2は第2の
マグネット9側に吸引されていることが分かる。この結
果から、第2のマグネットの外径を小さくしたほうが第
2の振動板2は第2のマグネット9側により強く吸引さ
れることが分かる。
【0045】また、この結果から、第2のマグネット9
の外径を小さくしていくと、その外径によっては必要以
上に第2の振動板2が第2のマグネット9側に吸引され
てしまうので、この場合は、第2のマグネット9の厚さ
を薄く、またはエネルギー積の小さいものに変更するこ
とで、静的吸引力を調整することができる。このよう
に、第2のマグネット9の厚さを薄く、またはエネルギ
ー積の小さいものに変更した場合は、電磁型電気音響変
換器の容積が低減され、また、電磁型電気音響変換器外
部への漏れ磁束が低減される。
【0046】以上から、第2のマグネット9の外径は、
第2の振動板2の外径以下であることが望ましい。
【0047】なお、本実施の形態では、第2のマグネッ
ト9の着磁方向が第1のマグネット5と同じ方向になっ
ているが、逆方向になるように着磁しても構わない。
【0048】(実施の形態2)本発明の実施の形態2に
おける電磁型電気音響変換器2000について、図4を
用いて説明する。
【0049】図4は、本発明の実施の形態2における電
磁型電気音響変換器2000の断面図である。
【0050】図4に示される電磁型電気音響変換器20
00では、第3のマグネット11が、第2の振動板2上
に設けられている。第3のマグネット11は、第2の振
動板2上に例えば接着することにより設けられ得る。第
1のマグネット405および第2のマグネット409
は、効果作用は本発明の実施の形態1に示した第1のマ
グネット5および第2のマグネット9と同じであるが、
第3のマグネット11との間で適切な磁路を形成するた
めにエネルギー積がそれぞれ調整されている。その他の
構成は、図1に示される本発明の実施の形態1における
電磁型電気音響変換器1000と同様である。なお、第
3のマグネット11の着磁方向は、第1のマグネット4
05および第2のマグネット409の着磁方向と逆方向
となっている。
【0051】以上のように構成された、本発明の実施の
形態2の電磁型電気音響変換器2000の動作は、本発
明の実施の形態1の電磁型電気音響変換器1000とほ
ぼ同様である。本発明の実施の形態1と異なる点は、第
2の振動板2に第3のマグネット11が設けられている
点である。第3のマグネット11は第1のマグネット4
05および第2のマグネット409と逆磁性を持ってい
るために、第1の振動板1がたわんだ場合、もしくは振
動した場合に、第3のマグネット11による反発力によ
って、第1の振動板1および第2の振動板2と、第1の
マグネット405および第2のマグネット409とが吸
着することを防ぐことができる。
【0052】このため、電磁型電気音響変換器を長期間
使用し、第1の振動板1の弾性力が変化した場合におい
ても、第1の振動板1および第2の振動板2と、第1の
マグネット405および第2のマグネット409とが吸
着することがない、即ち耐久性に優れた電磁型電気音響
変換器を実現することができる。
【0053】なお本実施の形態では第2の振動板2上に
第3のマグネット11を設けたが、第1の振動板1の下
方中央または両面に設けても構わない。
【0054】(実施の形態3)本発明の実施の形態3に
おける電磁型電気音響変換器3000について、図5お
よび図6を用いて説明する。
【0055】図5および図6は、それぞれ本発明の実施
の形態3における電磁型電気音響変換器3000の断面
図および磁束ベクトル図である。図6の磁束ベクトル図
は、本発明の実施の形態3における電磁型電気音響変換
器3000の中心軸に対して、片側半分のみを表示して
いる。
【0056】図5に示される電磁型電気音響変換器30
00では、第2のマグネット29が、第2の振動板の上
部に位置するように、第2の筐体10によって支持され
ている。第2のマグネット29は、第2の振動板2の中
央を通る軸を基準としてラジアル方向に着磁されてい
る。その他の構成は、図1に示される本発明の実施の形
態1における電磁型電気音響変換器1000と同様であ
る。
【0057】以上のように構成された本発明の実施の形
態3における電磁型電気音響変換器3000において
は、図6に示されるように、第1のマグネット5、第1
の振動板1、第2の振動板2、センターポール3および
ヨーク6によって第1の磁路が形成され、また第2のマ
グネット29および第2の振動板2によって第2の磁路
が形成される。このような第1の磁路および第2の磁路
の形成については、基本的に本発明の実施の形態1にお
ける電磁型電気音響変換器1000と同様である。ま
た、本発明の実施の形態3における電磁型電気音響変換
器3000の動作も、基本的に本発明の実施の形態1に
おける電磁型電気音響変換器1000の動作と同様であ
る。
【0058】実施の形態1と異なる点は、第2のマグネ
ット29の着磁方向である。図6に示すように、第2の
振動板2上の磁束ベクトル方向と逆方向になるように、
第2のマグネット29をラジアル着磁することにより、
より効率よく磁路を形成することが可能になる。その結
果、図2に示すような実施の形態1における磁束ベクト
ル図と比較してわかるように、磁束漏れが低減されてい
る。
【0059】また、効率よく磁路が形成されるため、第
2のマグネット29の厚さを薄くすることができる。例
えば、第2のマグネット29にラジアル着磁したフェラ
イトを用いて設計した場合、実施の形態1と同様の効果
を得るための第2のマグネット29の厚さは、実施の形
態1の第2のマグネット9と比較して、約1/3の厚さ
となる。
【0060】なお、ここでは第2のマグネット29の材
料としてフェライトを用いた例を示したが、第2のマグ
ネット29の厚さをより薄くするために、ネオジウム等
を用いも良い。また、耐熱性を考慮して、第2のマグネ
ット29の材料としてサマリウムコバルトを用いてもよ
い。
【0061】(実施の形態4)本発明の実施の形態4に
おける電磁型電気音響変換器4000について図7およ
び図8を用いて説明する。
【0062】図7は、本発明の実施の形態4における電
磁型電気音響変換器4000の断面図である。
【0063】図7に示される電磁型電気音響変換器40
00では、非磁性体である第1の振動板31が、第1の
筐体7と第2の筐体10とに挟まれて固定されている。
第1の振動板31は例えばチタンから成っている。ま
た、第1の振動板31の形状は、円板形状の一部がその
直径方向と垂直な方向に隆起した形状となっている。第
1のマグネット705および第2のマグネット709
は、効果作用は本発明の実施の形態1に示した第1のマ
グネット5および第2のマグネット9と同じであるが、
第1の振動板31が非磁性体であることを考慮して、適
切な磁路を形成するためにエネルギー積がそれぞれ調整
されている。その他の構成は、図1に示される本発明の
実施の形態1における電磁型電気音響変換器1000と
同様である。
【0064】以上のように構成された電磁型電気音響変
換器4000について、その動作と効果を説明する。基
本的な動作は実施の形態1と同様である。
【0065】第1の振動板31が非磁性体である場合、
第2の振動板2に生じる静的吸引力および交流駆動力
は、第1の振動板31の形状に関係なく一定である。
【0066】一般に、コイル4に電流を正弦波入力した
場合、第2の振動板2上に生じる交流駆動力は、プラス
側(振動板が磁気回路部から離れる方向)に働く駆動力
およびマイナス側(振動板が磁気回路部に近づく方向)
に働く駆動力において、必ずしもそれぞれの振幅が等し
い正弦波にはならない。例えば、プラス側とマイナス側
との比は、0.85:1.00となり、駆動力はマイナ
ス側に偏る。このような非線形性は、高調波歪発生の原
因となる。
【0067】そこで、本実施の形態4においては、第1
の振動板31の形状を、第1の振動板31の力−変位特
性が偏りの有る駆動力特性の逆特性となるように設計す
ることにより、駆動力の非線形を打ち消す。
【0068】図8は、図7に示した第1の振動板31の
力−変位曲線を示す。第1の振動板31の形状は、プラ
ス側とマイナス側とに変形する場合の弾性定数が異なっ
ており、その力−変位特性は、上記のような偏りの有る
駆動特性の逆特性となるように設計したものである。こ
の結果、駆動力と第1の振動板31の弾性とを考慮した
系全体では、第1の振動板31の力−変位はほぼ線形と
なり、低歪再生が可能となる。
【0069】なお、本実施の形態4では、第1の振動板
31の形状を、円板形状の一部がその直径方向と垂直な
方向に隆起した形状としたが、駆動特性の逆特性が実現
可能な任意の形状が第1の振動板31の形状として適用
される。例えば、第1の振動板31の一部が波形形状で
あってもよい。
【0070】また、設計が容易になるように第1の振動
板31の材料を非磁性体としたが、駆動力をより大きく
するために磁性体を用いてもよい。また第1の筐体7お
よび第2の筐体10で挟み込むことにより第1の振動板
を固定したが、接着により固定してもよい。
【0071】(実施の形態5)本発明の実施の形態5に
おける電磁型電気音響変換器5000について図9およ
び図10を用いて説明する。
【0072】図9(a)は、本発明の実施の形態5にお
ける電磁型電気音響変換器5000の断面図である。
【0073】図10に示される磁束ベクトル図は、本発
明の実施の形態5における電磁型電気音響変換器500
0の中心軸に対して片側半分のみを表示している。
【0074】図9(a)に示される電磁型電気音響変換
器5000では、非磁性体である第1の振動板41が、
第1の筐体7と第2の筐体10とに挟まれて固定されて
いる。第1の振動板41の形状は、円板形状の一部がそ
の直径方向と垂直な方向に隆起した形状となっている。
また、第1の振動板41の中央部には円板状の磁性体で
ある第2の振動板22が第1の振動板41と同心状態で
設けられている。さらに、図9(b)に示すような環状
の第2のマグネット19が、第2の振動板22の上方に
位置するように第2の筐体10に設けられており、環状
の磁性体薄板13が、第1のマグネット905の第1の
振動板41に対向する面に設けられている。第1のマグ
ネット905の内周側部分には、磁性体薄板13を設け
るための凹部が設けられている。
【0075】本実施の形態において、第1の振動板41
の材料は非磁性体であるチタンであり、その厚みは15
μmである。また、第2の振動板22の材料はパーマロ
イであり、その厚みは50μmである。この第2の振動
板22の厚さは、第1の振動板41がセンターポール3
側に撓んだ場合に磁気飽和をおこす厚さである。また第
2のマグネット19の着磁方向は、第1のマグネット9
05と同様に高さ方向である。その他の構成は、図7に
示される本発明の実施の形態4における電磁型電気音響
変換器4000と同様である。
【0076】以上のように構成された電磁型電気音響変
換器5000について、その動作と効果を説明する。
【0077】本実施の形態において、コイル4に電流が
流れない初期状態では、図10に示されるように、第1
のマグネット905、磁性体薄板13、第2の振動板2
2、センターポール3およびヨーク6によって第1の磁
路が形成され、また第2のマグネット19および第2の
振動板22によって第2の磁路が形成される。
【0078】図9(a)に示されるように、磁性体薄板
13を設けることで、第2の振動板22に効率的に交流
磁束を流すことが可能となり、その結果交流駆動力が大
きくなるので、再生音圧を高くすることができる。
【0079】本実施の形態5においては、第1の振動板
41として非磁性体であるチタンを用いたため、図10
に示される磁束ベクトル図において第1の振動板41は
表示されていない。
【0080】図11に、第2のマグネット19がある場
合および無い場合とにおける、第2の振動板22上に発
生する静的吸引力について示す。縦軸は静的吸引力、横
軸に第2の振動板22のゼロ点からの距離を示してい
る。ゼロ点は、第1のマグネット905および第2のマ
グネット19により第2の振動板22に作用する上下方
向の静的吸引力が釣り合うときの第2の振動板22の位
置を示している。実線が第2のマグネット19を設けた
場合、破線が第2のマグネット19を設けない従来の電
磁型電気音響変換器の場合である。
【0081】図11において第2のマグネット19を設
けない場合、第2の振動板22は第1のマグネット90
5によって吸引されているために静的吸引力の値は常に
正である。
【0082】一方、第2のマグネット19を設けた場
合、センターポール3と反対方向にも静的吸引力が生じ
る。従って、第2の振動板22において静的吸引力が釣
り合ったゼロ点を基準として、静的吸引力の値は正負と
もに取ることができる。
【0083】また、第2の振動板22の厚みを50μm
と薄くし、磁気飽和を起こしやすくしたために、従来の
電磁型電気音響変換器のように、センターポール3に近
づくにつれて急激に静的吸引力が大きくなるという現象
を抑えることが可能となる。
【0084】上記のような構成とした結果、静的吸引力
の変化は図11に示すようにゼロ点からの距離に対して
ほぼ線形な特性となる。その結果、第1の振動板41の
弾性力と静的吸引力との差分で求められる系全体のステ
ィフネスを小さくすることが可能となり、そのスティフ
ネスで決定される共振周波数を低くすることができる。
【0085】また、第1の振動板41の弾性力が線形で
あれば系全体のスティフネスは距離に寄らず一定である
ので、印加電圧の高低による共振周波数の変化がおこら
ず、また高調波歪も少ない。
【0086】図12に、第2のマグネット19がある場
合および無い場合とにおける、第2の振動板22上に発
生する交流駆動力について示す。縦軸に交流駆動力、横
軸にセンターポール3からの距離を示している。図11
と同様、実線が第2のマグネット19を設けた場合、破
線が第2のマグネット19を設けない従来の電磁型電気
音響変換器の場合である。
【0087】図12において第2のマグネット19を設
けない場合、厚みの薄い第2の振動板22を用いたため
に磁気飽和が生じ、十分な交流駆動力を得ることができ
ない。
【0088】そこで第2のマグネット19を付加し、第
1のマグネット905によって第2の振動板22に発生
する磁束を打ち消すことにより磁気飽和を緩和させる。
その結果、駆動力となる交流磁束が第2の振動板22に
効率良く流入することができ、得られる交流駆動力が大
きくなる。つまり磁気飽和が生じやすい厚さの薄い振動
板を用いても十分な交流駆動力を得ることができる。ま
た厚さを薄くすることで振動系重量も小さくなるために
再生音圧をさらに大きくすることができる。
【0089】また、図13に第2のマグネット22の外
径と静的吸引力および交流駆動力の関係を示す。縦軸は
静的吸引力および交流駆動力、横軸に第2のマグネット
の外径を示している。実線が静的吸引力、破線が交流駆
動力である。静的吸引力が大きいほど、第2の振動板2
2がセンターポール3側に吸引されていることを示す。
また、本実施例における第2の振動板22の口径を4m
mとする。
【0090】図13に示されるように、静的吸引力の変
化は、第2のマグネット19の外径が第2の振動板22
の外径よりも小さい場合は少ないが、それぞれの外径が
一致する第2のマグネット19の外径が4mmより大き
くなると、静的吸引力の変化も大きくなり、静的吸引力
が釣り合いの位置0に近づいている。
【0091】この結果から、図13に示す範囲では、第
2のマグネット19の外径が大きいほど、第2の振動板
22に働く、第2のマグネット19側への静的吸引力と
センターポール3側への静的吸引力とが釣り合い易いこ
とが分かる。
【0092】一方、交流駆動力は微小差ながら第2の振
動板22の外径が4.5mmあたりで最大となるが、第
2のマグネット19の外径の変化による交流駆動力の顕
著な変化は見られない。
【0093】以上から、第2のマグネット19の外径
は、第2の振動板22の外径以上であることが望まし
い。
【0094】なお、本実施の形態では耐熱性と磁場の影
響を考慮せず設計できるという点から第1の振動板41
に非磁性体のチタンを使用したが、第2の振動板22と
同様にパーマロイを使用してもよい、この場合、第1の
振動板41および第2の振動板22の材料が同種類とな
るために接合が容易となる。また、第1の振動板41と
して非金属である樹脂材料を用いてもよく、この場合は
第1の振動板41の形状の成形が容易となる。
【0095】なお、本実施の形態では第2の振動板22
の厚さを磁気飽和が生じやすいように50μmと薄くし
たが、本発明の実施の形態1で示したように磁気飽和を
考慮しない場合は、第2の振動板22の厚さは厚くても
よい。この場合、図12に示すようなセンターポール近
傍での飽和による交流駆動力低下がおこらないため、第
2の振動板22をセンターポール近傍で用いる設計とな
る場合は、有利である。同様の効果が第2の振動板22
の材料を純鉄にすることで得られる。
【0096】なお、本実施の形態では第1のマグネット
905上に磁性体薄板13を設けたが、マグネットのみ
で十分な交流駆動力が得られる場合、またスペース的に
設置困難の場合は設けなくてもよい。
【0097】また、本実施の形態では第1のマグネット
905とセンターポール3とヨーク6とで構成される磁
気経路と第2のマグネット19とによって第2の振動板
22に生じる静的吸引力をセンターポール3からの距離
に対しほぼ線形とするために、第2の振動板の厚みを薄
くし磁気飽和を起こさせたが、同様の効果が得られるの
であればこの限りでない。例えば、第2の振動板22に
切り欠き部や穴を設ける等、第2の振動板22の形状を
任意に設定することにより、上記のような静的吸引力と
センターポール3からの距離との関係を線形としてもよ
い。
【0098】(実施の形態6)本発明の実施の形態6に
おける電磁型電気音響変換器6000について図14お
よび図15を用いて説明する。
【0099】図14は、本発明の実施の形態6における
電磁型電気音響変換器6000の断面図である。
【0100】図15に示される磁束ベクトル図は、本発
明の実施の形態6における電磁型電気音響変換器600
0の中心軸に対して片側半分のみを表示している。
【0101】図14に示される電磁型電気音響変換器6
000では、第2の筐体10に設けられる環状の第2の
マグネット39が、第2の振動板22の中央を通る軸を
基本としてラジアル方向に着磁されている。その他の構
成は、図9に示される本発明の実施の形態5における電
磁型電気音響変換器5000と同様である。
【0102】本実施の形態において、コイル4に電流が
流れない初期状態では、図15に示されるように、第1
のマグネット905、磁性体薄板13、第2の振動板2
2、センターポール3およびヨーク6によって第1の磁
路が形成され、また第2のマグネット39、第2の振動
板22によって第2の磁路が形成される点は実施の形態
5と同様である。また動作も実施の形態5と同様であ
る。
【0103】実施の形態5と異なる点は、第2のマグネ
ット39の着磁方向である。図15に示すように、第2
の振動板22上の磁束ベクトル方向と逆方向になるよう
に、第2のマグネット39をラジアル着磁することによ
り、より効率よく磁路を形成することが可能になる。そ
の結果、図10に示すような実施の形態5における磁束
ベクトル図と比較してわかるように、磁束漏れが低減さ
れている。
【0104】また、効率よく磁路が形成されるため、第
2のマグネット39の厚さを薄くすることができる。例
えば、第2のマグネット39にラジアル着磁したフェラ
イトを用いて設計した場合、実施の形態5と同様の効果
を得るための第2のマグネット39の厚さは、実施の形
態5の第2のマグネット19と比較して、約2/3の厚
さとなる。
【0105】なお、ここでは第2のマグネット39の材
料としてフェライトを用いた例を示したが、第2のマグ
ネット39の厚さをより薄くするために、ネオジウム等
を用いも良い。また、耐熱性を考慮して、第2のマグネ
ット39の材料としてサマリウムコバルトを用いてもよ
い。
【0106】(実施の形態7)本発明の実施の形態7に
おける電磁型電気音響変換器7000について図16を
用いて説明する。
【0107】図16は、本発明の実施の形態7における
電磁型電気音響変換器7000の断面図である。
【0108】図16(a)に示される電磁型電気音響変
換器7000では、第2のマグネット619の上面に、
図16(b)に示されるような環状の第2の磁性体薄板
33が設けられている。第2の筐体610には、第2の
磁性体薄板33を収めるための凹部が新たに設けられて
いる。また、第2の筐体610には、第1の振動板41
および第2の振動板22からの音を第2の筐体610外
部に放射するための複数の空気穴612が設けられてい
る。第2の磁性体薄板33を第2のマグネット619の
上面に設けることにより、磁路が第2のマグネット61
9、第2の磁性体薄板33および第2の振動板22によ
って構成される。第1のマグネット605および第2の
マグネット619は、効果作用は本発明の実施の形態5
に示した第1のマグネット905および第2のマグネッ
ト19と同じであるが、第2のマグネット619の磁束
が第2の磁性体薄板33に導かれることを考慮して、適
切な磁路を形成するためにエネルギー積がそれぞれ調整
されている。その他の構成は、図9に示される本発明の
実施の形態5における電磁型電気音響変換器5000と
同様である。
【0109】図16に示すように、第2の磁性体薄板3
3を設けることにより、第2のマグネット619の磁束
が第2の磁性体薄板33によって導かれるために上記の
ように構成される磁路の磁気抵抗値が小さくなる。その
ため、第2の磁性体薄板33がない場合と比較し、第2
のマグネット619のエネルギー積を小さくすることが
可能になる。更に、第2のマグネット619の磁束が第
2の磁性体薄板33内に導かれるために、本実施の形態
の電磁型電気音響変換器7000外部への漏れ磁束が低
減される。
【0110】また、本実施の形態では図16(a)に示
されるように第2の磁性体薄板33の形状は環状である
が、図16(c)に示されるような円板状の第2の磁性
体薄板34が第2のマグネット619の上面に設けられ
てもよい。
【0111】また、本発明の実施の形態1〜4で示した
ような円板状の第2のマグネットに第2の磁性体薄板3
3または34が設けられてもよい。
【0112】本実施の形態では、第2の磁性体薄板33
を設けない構成(例えば本発明の実施の形態5)におい
て第2のマグネット19をエネルギー積26MGOe、
厚さ0.7mmとしたときに相当する静的吸引力の効果
を、第2の磁性体薄板33を設けることにより、エネル
ギー積22MGOe、厚み0.5mmの第2のマグネッ
ト619で実現することができる。
【0113】図17は、本発明の電磁型電気音響変換器
を備えた携帯端末機の一例である携帯電話機の一部破断
斜視図である。この携帯電話機で用いられる電磁型電気
音響変換器64は、本発明の実施の形態1〜7に示した
電磁型電気音響変換器1000〜7000の何れかが適
用される。
【0114】この携帯電話機61は筐体62を有してお
り、筐体62の一方の側部に音孔63が設けられてい
る。筐体62内部には、電磁型電気音響変換器64が、
第1の振動板が音孔63に対向するように設けられてい
る。携帯電話機61には、信号を受信し電磁型電気音響
変換器64に入力するための、呼び出し信号を変換する
信号処理回路(図示せず)が内蔵されている。携帯電話
機61の信号処理回路が着信を知らせる信号を受信する
と、その信号が電磁型電気音響変換器64に入力され、
呼び出し音が再生される。その結果ユーザは着信を知る
ことができる。続いて、音声信号が電磁型電気音響変換
器64に入力され、音声が再生されることによりユーザ
は受話可能になる。
【0115】従来の携帯電話に代表されるような携帯端
末機に内蔵される電磁型電気音響変換器の多くは共振周
波数が高く、呼び出し音再生用のみとして用いられてい
た。
【0116】しかし、本発明の電磁型電気音響変換器は
共振周波数を下げることができるので、本発明の電磁型
電気音響変換器を携帯端末機に用いれば、音声信号再生
も可能となり、呼び出し音再生および音声信号再生の両
方を1つの電磁型電気音響変換器で行うことができる。
その結果、携帯端末機に複数個内蔵していた音響部品の
数を減らすことが可能となる。
【0117】なお、携帯電話機61では、電磁型電気音
響変換器64を直接筐体62に取り付けたが、携帯電話
機61に内蔵されている基板上に取り付けてもよい。ま
た、呼び出し音の音圧を上げるために音響ポートを付加
してもよい。
【0118】また、図17では携帯端末機の一例として
携帯電話機が示されるが、これに限定されず、ポケット
ベル、ノート型パソコンおよび腕時計等、小型で高音圧
再生が可能な電磁型電気音響変換器が要求される携帯端
末機に適用される。
【0119】なお、本実施の形態1〜7において、第2
のマグネット9、409、29、709、19、39お
よび619を支持するための第2の筐体10および61
0を設けたが、本実施の形態1〜7における電磁型電気
音響変換器を例えば図17に示される携帯電話機61に
取りつける場合、携帯電話の筐体62側に第2のマグネ
ット9、409、29、709、19、39および61
9を埋め込み、第2の筐体10および610と携帯電話
の筐体62とを共有化してもよい。
【0120】
【発明の効果】本発明による電磁型電気音響変換器によ
れば、第2の振動板の上方にギャップをはさんで第2の
マグネットを配置することで第1の振動板を平衡状態に
保持できるために、他の部品を変更することなく共振周
波数を下げることができ、低域再生を可能にする。ま
た、第2の振動板上の交流駆動力が大きくなり、また静
的吸引力−変位特性がほぼ線形になるために、他の部品
を変更することなく高音圧、低歪再生を可能にする。
【0121】さらに、本発明による電磁型電気音響変換
器によれば、第2のマグネットの着磁方向をラジアル方
向にすることで、効率的に第2のマグネットを動作させ
ることができ、第2のマグネットの形状を小さくするこ
とができる。
【0122】さらに、本発明による電磁型電気音響変換
器によれば、第1の振動板が、第2の振動板上に発生す
る交流駆動力の非線形性を相殺する非線形性をもつこと
で、系全体として非線形性を軽減でき、高調波歪を少な
くすることができる。
【0123】また、本発明による電磁型電気音響変換器
によれば、第1および第2の振動板の上部もしくは下部
の少なくとも一方に第3のマグネットを設けることで、
第1および2の振動板がセンターポールや第2のマグネ
ットに吸着されるのを防ぐことができる。
【0124】また、本発明による電磁型電気音響変換器
によれば、第2の振動板をセンターポール側に近づいた
ときに飽和する厚みにすることで、飽和現象を生じ易く
し、第2の振動板がセンターポールに近づくにつれて増
幅する静的吸引力を抑え、より線形な静的吸引力特性が
得ることで、共振周波数の低域化が実現できる。
【0125】また、本発明による電磁型電気音響変換器
によれば、第1のマグネット上の第1の振動板に対向し
た面に設けられた磁性体薄板を設けることで、第2の振
動板上に効率的に交流磁束を流すことができるために、
交流駆動力が大きくなり音圧を高くできる。
【0126】また本発明による携帯端末装置によれば、
同じく本発明の電磁型電気音響変換器を内蔵すること
で、アラーム音、音声などを再生できる携帯端末装置を
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施の形態1における電磁型
電気音響変換器の第2の筐体の平面図 (b)は本発明の実施の形態1における電磁型電気音響
変換器の断面図 (c)は本発明の実施の形態1における電磁型電気音響
変換器の第2のマグネットの平面図
【図2】本発明の実施の形態1における電磁型電気音響
変換器の磁束ベクトル図
【図3】本発明の実施の形態1における電磁型電気音響
変換器の第2のマグネットの外径と、静的吸引力および
交流駆動力との関係を示す図
【図4】本発明の実施の形態2における電磁型電気音響
変換器の断面図
【図5】本発明の実施の形態3における電磁型電気音響
変換器の断面図
【図6】本発明の実施の形態3における電磁型電気音響
変換器の磁束ベクトル図
【図7】本発明の実施の形態4における電磁型電気音響
変換器の断面図
【図8】本発明の実施の形態4における電磁型電気音響
変換器の第1の振動板の力−変位特性を示す図
【図9】(a)は本発明の実施の形態5における電磁型
電気音響変換器の断面図 (b)は本発明の実施の形態5における電磁型電気音響
変換器の第2のマグネットの平面図
【図10】本発明の実施の形態5における電磁型電気音
響変換器の磁束ベクトル図
【図11】本発明の実施の形態5における電磁型電気音
響変換器の第2の振動板に発生する静的吸引力を示す図
【図12】本発明の実施の形態5における電磁型電気音
響変換器の第2の振動板に発生する交流駆動力を示す図
【図13】本発明の実施の形態5における電磁型電気音
響変換器の第2のマグネットの外径と、静的吸引力およ
び交流駆動力との関係を示す図
【図14】本発明の実施の形態6における電磁型電気音
響変換器の断面図
【図15】本発明の実施の形態6における電磁型電気音
響変換器の磁束ベクトル図
【図16】(a)は本発明の実施の形態7における電磁
型電気音響変換器の断面図 (b)および(c)は本発明の実施の形態7における電
磁型電気音響変換器の第2の磁性体薄板の平面図
【図17】本発明の電磁型電気音響変換器を取り付けた
携帯端末機の一部破断斜視図
【図18】(a)は従来の電磁型電気音響変換器の平面
図 (b)は従来の電磁型電気音響変換器の断面図
【図19】電磁型電気音響変換器の第1の振動板の力−
変位特性と、マグネットによって第2の振動板に生じる
静的吸引力との関係を示す図。
【符号の説明】
1、31 第1の振動板 2、22 第2の振動板 3 センターポール 4 コイル 5 マグネット 6 ヨーク 7、10 筐体 8 空気穴 13、33 磁性体薄板 1000 電磁型電気音響変換器 61 携帯電話機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 13/00 H04R 1/22 310 H04R 7/10

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の振動板と、 前記第1の振動板の中央部に設けられた、磁性体である
    第2の振動板と、 前記第1の振動板に対向して設けられたヨークと、 前記ヨークと前記第1の振動板との間に設けられたセン
    ターポールと、 前記センターポールを囲むように配置されたコイルと、 前記コイルを囲むように配置された第1のマグネット
    と、 前記第1の振動板に対して前記センターポールの反対側
    に配置された円板状の第2のマグネットと、を備え、 前記第2のマグネットの外径が前記第2の振動板の外径
    以下である 電磁型電気音響変換器。
  2. 【請求項2】 第1の振動板と、 前記第1の振動板の中央部に設けられた、磁性体である
    第2の振動板と、 前記第1の振動板に対向して設けられたヨークと、 前記ヨークと前記第1の振動板との間に設けられたセン
    ターポールと、 前記センターポールを囲むように配置されたコイルと、 前記コイルを囲むように配置された第1のマグネット
    と、 前記第1の振動板に対して前記センターポールの反対側
    に配置された環状の第2のマグネットと、 を備える 電磁型電気音響変換器。
  3. 【請求項3】 前記第2のマグネットの外径が前記第2
    の振動板の外径以上である請求項に記載の電磁型電気
    音響変換器。
  4. 【請求項4】 第1の振動板と、 前記第1の振動板の中央部に設けられた、磁性体である
    第2の振動板と、 前記第1の振動板に対向して設けられたヨークと、 前記ヨークと前記第1の振動板との間に設けられたセン
    ターポールと、 前記センターポールを囲むように配置されたコイルと、 前記コイルを囲むように配置された第1のマグネット
    と、 前記第1の振動板に対して前記センターポールの反対側
    に配置された第2のマグネットと、 前記第1の振動板または前記第2の振動板の少なくとも
    一方の面の中央に配置された第3のマグネットと、を備
    える電磁型電気音響変換器。
  5. 【請求項5】 第1の振動板と、 前記第1の振動板の中央部に設けられた、磁性体である
    第2の振動板と、 前記第1の振動板に対向して設けられたヨークと、 前記ヨークと前記第1の振動板との間に設けられたセン
    ターポールと、 前記センターポールを囲むように配置されたコイルと、 前記コイルを囲むように配置された第1のマグネット
    と、 前記第1の振動板に対して前記センターポールの反対側
    に配置された第2のマグネットと、 を備え、 前記第2のマグネットの着磁方向が、前記第1のマグネ
    ットの着磁方向と同じである電磁型電気音響変換器。
  6. 【請求項6】 第1の振動板と、 前記第1の振動板の中央部に設けられた、磁性体である
    第2の振動板と、 前記第1の振動板に対向して設けられたヨークと、 前記ヨークと前記第1の振動板との間に設けられたセン
    ターポールと、 前記センターポールを囲むように配置されたコイルと、 前記コイルを囲むように配置された第1のマグネット
    と、 前記第1の振動板に対して前記センターポールの反対側
    に配置された第2のマグネットと、 を備え、 前記第2のマグネットの着磁方向が、前記センターポー
    ルの中心を通る中心軸を基準としたラジアル方向であ
    磁型電気音響変換器。
  7. 【請求項7】 第1の振動板と、 前記第1の振動板の中央部に設けられた、磁性体である
    第2の振動板と、 前記第1の振動板に対向して設けられたヨークと、 前記ヨークと前記第1の振動板との間に設けられたセン
    ターポールと、 前記センターポールを囲むように配置されたコイルと、 前記コイルを囲むように配置された第1のマグネット
    と、 前記第1の振動板に対して前記センターポールの反対側
    に配置された第2のマグネットと、 を備え、 前記第2の振動板の厚さは、前記第2の振動板が前記セ
    ンターポール上面近傍に接近したときに磁気飽和する厚
    さである電磁型電気音響変換器。
  8. 【請求項8】 第1の振動板と、 前記第1の振動板の中央部に設けられた、磁性体である
    第2の振動板と、 前記第1の振動板に対向して設けられたヨークと、 前記ヨークと前記第1の振動板との間に設けられたセン
    ターポールと、 前記センターポールを囲むように配置されたコイルと、 前記コイルを囲むように配置された第1のマグネット
    と、 前記第1の振動板に対して前記センターポールの反対側
    に配置された第2のマグネットと、 前記第1のマグネットと前記第1の振動板との間に設け
    られた第1の磁性体薄板と、 備える電磁型電気音響変換器。
  9. 【請求項9】 前記第1の磁性体薄板の形状が環状であ
    る請求項に記載の電磁型電気音響変換器。
  10. 【請求項10】 第1の振動板と、 前記第1の振動板の中央部に設けられた、磁性体である
    第2の振動板と、 前記第1の振動板に対向して設けられたヨークと、 前記ヨークと前記第1の振動板との間に設けられたセン
    ターポールと、 前記センターポールを囲むように配置されたコイルと、 前記コイルを囲むように配置された第1のマグネット
    と、 前記第1の振動板に対して前記センターポールの反対側
    に配置された第2のマ グネットと、 前記第2のマグネットに設けられた第2の磁性体薄板
    と、を備える電磁型電気音響変換器。
  11. 【請求項11】 前記第2の磁性体薄板の形状が円板状
    である請求項10に記載の電磁型電気音響変換器。
  12. 【請求項12】 前記第2の磁性体薄板の形状が環状で
    ある請求項10に記載の電磁型電気音響変換器。
  13. 【請求項13】 前記第1の振動板を支持する第1の筐
    体と、 前記第2のマグネットが設けられる第2の筐体と、 を更に備える請求項1から12のいずれかに記載の電磁
    型電気音響変換器。
  14. 【請求項14】 前記第1の振動板の材料が磁性体であ
    る請求項1から12のいずれかに記載の電磁型電気音響
    変換器。
  15. 【請求項15】 前記第1の振動板の材料が非磁性体で
    ある請求項1から12のいずれかに記載の電磁型電気音
    響変換器。
  16. 【請求項16】 請求項1から15のいずれかに記載の
    電磁型電気音響変換器を備えた携帯端末装置。
  17. 【請求項17】 音孔を有する第3の筐体を更に備え、 前記電磁型電気音響変換器は、前記第1および第2の振
    動板が該音孔に対向するように設けられ、 前記第2のマグネットが、前記第3の筐体に設けられる
    請求項16に記載の携帯端末装置。
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