JP2003250195A - 電磁型電気音響変換器 - Google Patents

電磁型電気音響変換器

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JP2003250195A
JP2003250195A JP2002045653A JP2002045653A JP2003250195A JP 2003250195 A JP2003250195 A JP 2003250195A JP 2002045653 A JP2002045653 A JP 2002045653A JP 2002045653 A JP2002045653 A JP 2002045653A JP 2003250195 A JP2003250195 A JP 2003250195A
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JP
Japan
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magnetic
electroacoustic transducer
magnet
coil
diaphragm
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Application number
JP2002045653A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Yano
博 矢野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は主として移動体端末である携帯電話
等に使用される電磁型電気音響変換器に関するものであ
り、交流磁束、交流駆動力を強化して、高能率の電磁型
電気音響変換器の提供を可能とするものである。 【解決手段】 本発明の電磁型電気音響変換器は、コイ
ル4と、マグネット5の間に磁性体構造物10を配置し
たものであり、これにより、コイル4による交流駆動力
を発生させるための磁路は、センターポール3、ヨーク
6、磁性体構造物10、第2の振動板2とし、交流磁束
を磁気抵抗の大きいマグネットを通さないことで、交流
磁束、交流駆動力を強化して、高能率の電磁型電気音響
変換器の提供を可能とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主として移動体端末
である携帯電話等に使用される電磁型電気音響変換器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術を図4の電磁型電気音響変換
器の断面図により説明する。同図によると、電磁型電気
音響変換器は、円筒形の筐体107と、この筐体107
の底面を覆うように配置された円板状のヨーク106と
を有しており、ヨーク106の中央部にヨークと一体に
構成されたセンターポール103が設けられている。
【0003】センターポール103の周囲にはコイル1
04が巻かれている。コイル104の外周には環状のマ
グネット105が設けられており、コイル104とマグ
ネット105の内周面とは全周に渡って適当な間隔が開
けられている。
【0004】マグネット105の外周面は筐体107の
内周面に突き合わされている。筐体107の上端部には
円板状をした第1の振動板100が支持されており、第
1の振動板100と、マグネット105、コイル104
およびセンターポール103との間には適当な間隔が設
けられている。
【0005】第1の振動板100の中央部には円板状の
磁性体である第2の振動板101が第1の振動板100
と同心状態で設けられている。
【0006】マグネット105と第1の振動板100の
間には、内周縁部が第2の振動板101の外周縁部に上
方から見て重なるように磁性体薄板108が配置されて
いる。
【0007】以上のように構成された電磁型電気音響変
換器について、その動作について説明すると、コイル1
04に電流が流れない初期状態では、マグネット10
5、第2の振動板101、センターポール103、ヨー
ク106、磁性体薄板108によって磁路が形成されて
おり、第2の振動板101はマグネット105とセンタ
ーポール103側に吸引され、第1の振動板100の弾
性力と等しくなるところまで変位する。
【0008】このような初期状態でコイル104に交流
電流が流れると上記磁路に交流磁界が発生し、第2の振
動板101上に交流駆動力が発生する。そのような交流
駆動力が第2の振動板101に発生すると、第2の振動
板101はマグネット105、磁性薄板108によって
発生する静的吸引力との相互作用によって、固定されて
いる第1の振動板100とともに初期状態から振動し、
その振動は音として放射される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成ではコイル104による交流駆動力を発生するための
磁路は、センターポール103、ヨーク106、マグネ
ット105、磁性薄板108、第2の振動板101であ
り、この中のマグネット105の透磁率は他の磁性部品
に比べ非常に大きくかつ部品厚みも非常に大きいため、
マグネット105部分の磁気抵抗がほぼ交流磁界の磁路
の磁気抵抗となり、コイル104により発生する磁束の
大きさ、交流駆動力の大きさに限界があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に記載の電磁型電気音響変換器
は、センターポールの外周に配置されたコイルと、マグ
ネットの間に磁性体構造物を配置したものであり、この
磁性体構造物によって、コイルによる交流駆動力を発生
させるための磁路は、センターポール、ヨーク、磁性体
構造物、第2の振動板とし、磁気抵抗の大きいマグネッ
トを通っていた磁束を磁性体構造物によってショートカ
ットし、交流磁束、交流駆動力を強化して、高能率の電
磁型電気音響変換器の提供を可能とするものである。
【0011】本発明の請求項2に記載の電磁型電気音響
変換器は、請求項1に記載のヨークと磁性体構造物を同
一材料で一体に形成したものであり、部品点数の増加や
組立工数の増加を防止した安価な高能率の電磁型電気音
響変換器の提供を可能とするものである。
【0012】本発明の請求項3に記載の電磁型電気音響
変換器は、マグネットと第1の振動板間に内周が第2の
振動板と上方から見て重なる大きさとした磁性体薄板の
外周の延長部分を折り曲げて請求項1に記載の磁性体構
造物を形成するものであり、この磁性体薄板により第1
の振動板静止時の磁路の磁束の向上を図るとともに、交
流磁束の強化も図った高能率の電磁型電気音響変換器の
提供を可能とするものである。
【0013】本発明の請求項4に記載の電磁型電気音響
変換器は、請求項1に記載の磁性体構造物をコイルと略
同心円状に巻いて形成するものであり、電磁型電気音響
変換器の組立時にコイルをセンターポールに巻回するも
のにあっては、連続して磁性体構造物をコイル状に巻回
することで部品点数、作業工数の増加を防ぐことができ
るとともに、予め巻回済みのコイル状の磁性体構造物を
配置するものにあってもコイルと同一の線材を用いるこ
とで材料としての品種増加を伴うことなく、高能率の電
磁型電気音響変換器の提供を可能とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電磁型電気音響変
換器の一実施の形態について図1から図3により説明す
る。
【0015】(実施の形態1)本発明の一実施の形態に
おける電磁型電気音響変換器について、図1を用いて主
として請求項1と請求項4について説明する。同図によ
ると、本発明の実施の形態における電磁型電気音響変換
器は、円筒形の筐体7と、この筐体7の底面を覆うよう
に配置された円板状のヨーク6とを有しており、ヨーク
6の中央部にヨーク6と一体に構成されたセンターポー
ル3が設けられている。
【0016】センターポール3の周囲にはコイル4が巻
かれている。コイル4の外周には環状のマグネット5が
設けられており、コイル4とマグネット5の内周面とは
全周に渡って適当な間隔が開けられている。マグネット
5の外周面は筐体7の内周面に突き合わされている。マ
グネット5の上面には、環状の磁性体薄板9がマグネッ
ト5の上面全体を覆うように設けられており、この磁性
体薄板9の内周部内にセンターポール3の先端部が位置
している。
【0017】磁性体薄板9の内径はマグネット5の内径
以下となっており、磁性体薄板9の内周縁部がマグネッ
ト5の内周面から内方に延出している。筐体7の上端部
には、非磁性体の円板状の第1の振動板1が振動可能に
支持されており、第1の振動板1と磁性体薄板9、コイ
ル4およびセンターポール3との間には適当な間隔が設
けられている。第1の振動板1の中央部には円板状のパ
ーマロイである磁性体の第2の振動板2が第1の振動板
1と同心状態で設けられている。磁性体薄板9の内径
は、第2の振動板2の外径よりも小さくなっており、従
って磁性体薄板9の内周縁部が第2の振動板2の外周縁
部と上方からみて重複している。
【0018】ヨーク6には、コイル4とマグネット5の
内周面との間の空間と第1の振動板1とヨーク6との間
の空間の外部とを連結する複数の空気穴8が、周方向に
適当な間隔を開けて設けられている。各空気穴8は、コ
イル4とマグネット5の内周面との間の空気を外部に放
出して、第1の振動板に加わる音響負荷を小さくするよ
うになっている。ヨーク6の上にはその内径がコイル4
の外径より大きくかつその外径がマグネット5の内径よ
り小さい筒状の磁性体構造物10がその先端と第1の振
動板1との間隔を適当に保ち、前記コイル4とマグネッ
ト5間に設けられている。
【0019】以上のように構成された電磁型電気音響変
換器について、その動作と効果を説明する。コイル4に
電流が流れない初期状態では、マグネット5、磁性体薄
板9、第2振動板2、センターポール3、ヨーク6によ
って第1の磁路が形成されており、第2の振動板2はマ
グネット5とセンターポール3側に吸引され、第1の振
動板の弾性力と等しくなるところまで変位する。筒状の
磁性体構造物10は、マグネット5、磁性体薄板9、筒
状磁性体10、ヨーク6によって第2の磁路を形成し、
この磁路は第1の磁路と磁気回路的に並列に設けられて
いる。
【0020】さらに筒状の磁性体構造物10は、第2の
振動板2、センターポール3、ヨーク6、筒状磁性体構
造物10によってコイル4により発生する磁束に対して
第3の磁路を形成する。このような初期状態でコイル4
に交流電流が流れると、上記第1、第3の磁路に交流磁
界が発生し、第2の振動板2上に交流駆動力が発生す
る。そのような交流駆動力が第2の振動板2に発生する
と、第2の振動板2はマグネット5によって発生する静
的吸引力との相互作用によって、固定されている第1の
振動板とともに初期状態から振動する。その振動は音と
して放出される。
【0021】ヨーク6の上にはその内径がコイル4の外
径より大きくかつその外径がマグネット5の内径より小
さい筒状の磁性体構造物10がその先端と第1の振動板
1との間隔を適当に保ち設けられコイル4により発生す
る磁束に対し第3の磁路を形成してこの第3の磁路が第
1の磁路と並列に形成されているために、交流磁気抵抗
が従来の第1の磁路のみの場合より小さくなる。従って
第2の振動板2とセンターポール3を通る磁束が大きく
なり磁気的吸引力すなわち交流駆動力が大きくなるた
め、第1の振動板1および第2の振動板2はより大きな
振幅で振動するために再生音圧が大きくなることにな
り、高能率の電磁型電気音響変換器が提供できることと
なる。
【0022】なお、上記実施形態における筒状磁性体構
造物は、既知のパーマロイや、ヨーーク6等に使用され
ている鉄系材料の他、コイル4と同材料の線材を用いて
も良く、この時、電磁型電気音響変換器の組立時にコイ
ル4をセンターポール3に巻回するものにあっては、連
続して磁性体構造物をコイル状に巻回することで部品点
数、作業工数の増加を防ぐことができるとともに、予め
巻回済みのコイル状の磁性体構造物を配置するものにあ
ってもコイルと同一の線材を用いることで材料としての
品種増加を伴うことなく、高能率の電磁型電気音響変換
器の提供を可能とするものである。
【0023】なお、以下の説明においては実施の形態1
と同一個所には同一番号を付し、説明を省略して説明す
る。
【0024】(実施の形態2)図2は、本発明の他の実
施の形態の電磁型電気音響変換器の断面図であり、主と
して請求項2について説明するものである。図2に示さ
れる電磁型電気音響変換器では、筒状の磁性体構造物1
1はヨーク6aと同一素材から形成しているものであ
り、コストの削減効果が期待できるものである。
【0025】(実施の形態3)図3は、本発明の他の実
施の形態の電磁型電気音響変換器の断面図であり、主と
して請求項3について説明するものである。図3に示さ
れる電磁型電気音響変換器では、筒状の磁性体構造物1
2は磁性体薄板9と同一素材から形成しているものであ
り、コストの削減効果が期待できる。
【0026】上記各実施の形態においては、筒状の磁性
体構造物10〜12の形状は筒状に限らず、略同心円状
であれば、1つ以上の部品を組み合わせて構成してもよ
い。
【0027】また、第1の振動板1を振動可能に支持ま
たは固定する構成要素は筐体に限定されない。第1の振
動板1を振動可能に支持または固定できるならば、如何
なる構成要素が用いられてもよい。
【0028】また、本発明の各実施の形態においては、
第1の振動板1と筐体7とヨーク6,6aによって密閉
空間が形成されているが、上記密閉空間は、第1の振動
板1とマグネット5とヨーク6,6aによって形成され
てもよく、この場合は、第1の振動板1はマグネット5
によって支持される。また、上記密閉空間は、第1の振
動板1と筐体7によって形成されてもよい。また、上記
密閉空間と密閉空間の外部とを通気する空気穴は、本発
明の電磁型電気音響変換器を構成する何れの構成要素に
設けられてもよい。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本発明の電磁型電気音響
変換器によれば、コイルとマグネットの間に磁性体構造
物を設けることによりマグネットなどの部品のサイズを
大きくすることなく、交流磁気抵抗を小さくできるの
で、交流駆動力を大きくすることができ、再生音圧を高
くすることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電磁型電気音響変換器の一実施の形態
の断面図
【図2】同他の実施の形態の電磁型電気音響変換器の断
面図
【図3】同他の実施の形態の電磁型電気音響変換器の断
面図
【図4】従来の電磁型電気音響変換器の断面図
【符号の説明】
1 第1の振動板 2 第2の振動板 3 センターポール 4 コイル 5 マグネット 6 ヨーク 7 筐体 10,11,12 筒状磁性体構造物

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動可能に配置された第1の振動板と、
    振動板の中央部に設けられた磁性体である第2の振動板
    と、第1の振動板に対向して設けられたヨークと、ヨー
    クの第1の振動板に対向する面に設けられたセンターポ
    ールと、このセンターポールの外周に配置されたコイル
    と、この外周に配置されたマグネットとからなる電磁型
    電気音響変換器であって、前記コイルと前記マグネット
    間に設けられた磁性体構造物とを備える電磁型電気音響
    変換器。
  2. 【請求項2】 前記磁性体構造物がヨーク材と同一素材
    で一体に形成した、請求項1に記載の電磁型電気音響変
    換器。
  3. 【請求項3】 磁性体構造物を、前記マグネットと第1
    の振動板間に内周が第2の振動板と一部が上方からみて
    重なる大きさとした磁性体薄板の外周の延長部分を折り
    曲げて形成した請求項1に記載の電磁型電気音響変換
    器。
  4. 【請求項4】 磁性体構造物を、線状の磁性体をコイル
    と略同心円状に巻いて形成した請求項1に記載の電磁型
    電気音響変換器。
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