JP3643791B2 - マルチアクチュエータ - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気及び電子的に受信される音声信号、予め入力されたベル、又はメロディを、人が聞くことができる音として出力させたり、振動信号を着信信号として出力させる機能を果たすマルチアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】
マルチアクチュエータは、その機能から、最近、携帯電話、フェーザー等の移動通信手段に利用されている。これらの移動通信手段は、常に携帯して持ち歩くようになり、特に、混雑した場所で使用しなければならないために、使用者の意図とは関係なく、落としたり、或いは、硬い物と衝突する等の衝撃が加えられたりして、それによって、内部の構造物などの変形が発生する。
【0003】
従って、こうした予想外の衝撃に対しても耐えることができる構造を備えたマルチアクチュエータの必要性が増大している。
【0004】
最近、携帯電話等、移動通信手段に使われるマルチアクチュエータは、内面に空間を有するケースと、前記ケースの上端部に外側端部が固定される音響発生用振動板と、前記振動板の下端に固定されたボイスコイルと、垂直に着磁されたマグネットと、前記マグネットに付着されて磁界を形成するアッパープレートと、前記マグネットとともに磁界を形成するヨークと、前記ヨーク及びウェイトを含む振動質量体を支持するサスペンションスプリングとして使われる上側板スプリング及び下側板スプリングと、シールドプレートの上面に設置されて磁界内に形成された磁束を利用して振動を発生させる振動発生用コイルとから構成されるのが一般的である。このとき、これら相互間の位置及び組立状態が外部から加えられる衝撃や外乱によって変形されると、前記マルチアクチュエータは、その機能を発揮することが不可能になる。
【0005】
従って、携帯電話、フェーザー等の移動通信端末機に使われる部品においては、事前に一定の高さから製品を多様な角度及び方向に落下させる落下試験を行なうようになるのだが、前記マルチアクチュエータにおいてもこのような試験が実施される。
【0006】
前記試験は、対象になる製品であるマルチアクチュエータを所定の高さから衝撃を加えるためにジグを使用するようになるが、製品の上面、下面、及び側面に各々数回ずつ反復して落下させるようになる。このとき、対向する落下面は、製品に通常衝撃を与えることができる程度に硬い材質である鉄板を使用する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような試験により落下前後の製品状態をチェックしたとき、従来のマルチアクチュエータの場合、大部分の変形は、主に側面落下時にケースと板スプリングとの間で発生するようになる。
【0008】
図2は、一般的な板スプリングの形態を示すもので、前記板スプリングは、ケース内側に設けられた溝に固定されて支持されているのであるが、このとき、ウェイトを支持する役割を遂行し前記ウェイトの質量とともに、系の固有振動数を決定する役割をして入力される加振周波数に伴う音響及び振動の発生に影響を及ぼすようになる。
【0009】
即ち、系の固有振動数を決定するのに重要な役割をする質量m及びバネ定数kの値が変化しないようにすることが要求されるのである。
【0010】
本発明は、前記のような従来の問題点を解決するためになされたものである。その目的は、前記マルチアクチュエータの内部で振動質量体の位置を固定させていて、前記質量体が振動をするとき、質量とともに系の固有振動数を決定する因子である弾性係数を有する板スプリングの特性が変化することを防止することにある。
【0011】
従って、前記板スプリングの変形を防止できる構造を提供することによって移動通信端末機に使われるアクチュエータの信頼性低下を防止して振動特性を向上させようとすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明は、内面に空間を有し、内側に溝を設けたケースと、前記ケースの上端部に外側端部が固定される音響発生用振動板と、前記振動板の下端に固定されたボイスコイルと、垂直に着磁されたマグネットと、前記マグネットに付着されて磁界を形成するアッパープレートと、前記マグネットとともに磁界を形成するヨークと、前記ヨーク及びウエイトを含む振動質量体を支持する上側板スプリング及び下側板スプリングと、シールドプレートの上面に設置され磁界内に形成された磁束を利用して振動を発生させる振動発生用コイルとから構成されるマルチアクチュエータを含む携帯電話、フェーザー等の移動通信端末機の落下前後でも上記板スプリングの変形を防止できる構造を提供することで、移動通信端末機に使われるアクチュエータの信頼性低下を防止して振動特性を向上させる。
【0013】
【発明の実施の形態】
上記目的を実現するために、本発明に係るマルチアクチュエータは、内面に空間を設けており、内側に溝を備えたケースと、前記ケースの上端部に外側端部が固定される音響発生用振動板と、前記振動板の下端に固定されたボイスコイルと、上下方向が着磁されたマグネットと、前記マグネットに付着されて磁界を形成するアッパープレートと、前記マグネットとともに磁界を形成するヨークと、前記ヨークとともに、振動質量体を構成して突起を備えたウェイトと、前記ケースの溝に固定される上下側板スプリングと、シールドプレートの上面に設置されて磁界内に形成された磁束を利用して振動を発生させる振動発生用コイルとから構成される。
【0014】
上記構造を、図5を参照しながら説明する。通常、外部からリ―ド線(図示せず)を介してアッパープレート13、 垂直に着磁されるマグネット14、及びヨーク15からなる磁界内のボイスコイル12に高周波の交流電流が印加されると、電磁気力が発生するようになって、発生される電磁気力によってボイスコイル12が上下運動し、このとき、ボイスコイル12の一端が付着された振動板11が微細に振動しながら音響が発生されるのである。
【0015】
また、シールドプレート42の上面に位置した振動発生用コイル20に交流電流を印加させるようになると、前記マグネット14及びヨーク15からなる磁界で漏洩される磁束により引力及び斥力が発生する。そして、ウェイト16を含んだ振動質量体が振動するようになって、このような振動が上下にそれぞれ連結した板スプリング17,19によってケース18に伝達される。
【0016】
前記のようなマルチアクチュエータで質量及びバネ定数の影響を受ける振動特性が突然加えられた外部の衝撃や圧力によって変化しないようにするため、前記ウェイト16の外周面に突起部を設け、円周方向及び半径方向に所定の間隙を維持するようにすることで落下時の衝撃に耐えることができるようにする。
【0017】
図3は、本発明に係るマルチアクチュエータの落下による変位を示す図である。
【0018】
図4は、外周面に突起部を有する本発明のウェイトを示す平面図であって、本発明のウェイトは、振動質量を増加させるために比重の大きいタングステン焼結品を使用している。
【0019】
本発明の他の実施形態として、ケースの内周面に別途の突起を付加する構成を図6で示しているが、これは、次のような構成による。
【0020】
内面に空間を有し、内側に溝を設け、内周面には上側板スプリングと下側板スプリングとの間に突起を付加したケースと、前記ケースの上端部に外側端部が固定される音響発生用振動板と、前記振動板の下段に固定されたボイスコイルと、垂直に着磁されたマグネットと、前記マグネットに付着されて磁界を形成するアッパープレートと、前記マグネットと共に磁界を形成するヨークと、前記ヨークと共に振動質量体を構成するウェイトと、前記ケースに設けられた溝に固定される上下側板スプリングと、シールドプレートの上面に設置されて磁界内に形成された磁束を利用して振動を発生させる振動発生用コイルとから構成されている。
【0021】
図6を参照しながら詳細に説明すると、次のとおりである。通常、外部からリ―ド線(図示せず)を介してアッパープレート23、 垂直に着磁されるマグネット24及びヨーク25とからなる磁界内のボイスコイル22に高周波の交流電流が印加されると、電磁気力が発生するようになる。発生される電磁気力によりボイスコイル22が上下の運動を行ない、このとき、ボイスコイル22の一端が付着された振動板21が微細に振動しながら音響が発生されるのである。
【0022】
また、シールドプレート42の上面に位置した振動用コイル30に低周波の交流電流を印加させるようになると、前記マグネット24及びヨーク25からなる磁界で漏洩される磁束によって引力及び斥力が発生する。そして、ウェイト26を含んだ振動質量体が振動するようになり、こうした振動が上下にそれぞれ連結した板スプリング27,29によってケース28に伝達される。
【0023】
上記のようなマルチアクチュエータで質量及びバネ定数の影響を受ける振動特性が突然加えられた外部の衝撃や圧力により変化しないようにするため、前記板スプリング27,29と結合されるケース28の内周面に突起部を設けて円周方向及び半径方向に所定のギャップを維持することによって落下時の衝撃に耐えることができるようにする。
【0024】
また、図7に示すように、本発明の他の実施形態は、内面に空間を有しており、内側に溝を設けたケース38と、前記ケースの下部内側に挿入されて内周面に少なくとも3つの突起を具備したリング状部材41と、前記ケース38の上端部に外側端部が固定される音響発生用振動板31と、前記振動板31の下端に固定されたボイスコイル32と、 垂直に着磁されたマグネット34と、前記マグネット34に付着されて磁界を形成するアッパープレート33と、前記マグネット34とともに磁界を形成するヨーク35と、前記ヨーク35とともに振動質量体を構成するウェイト36と、前記ケースの溝と前記リング状部材にそれぞれ固定される上下側板スプリング37,39と、シールドプレート42の上面に設置されて磁界内に形成された磁束を利用して振動を発生させる振動発生用コイル40とから構成される。
【0025】
即ち、前記ケース38内側に別途の部品で挿入されてケース内径より小さな内径を有するリング状部材41を具備することで一定の間隔を有するようにすることが特徴である。動作は、同一であるため、これに関する説明は省略する。
【0026】
上記のとおり、本発明の構造は、様々な実施形態に適用可能であり、活用範囲が非常に広いと言える。
【0027】
以上、説明したとおり、本発明は、特定の実施形態に関して、図示及び説明を行なったが、特許請求の範囲に示した発明の思想及び領域から逸脱しない限度内で多様な改造及び変形が可能であるということを、全ての当業者は容易に理解することができる。
【0028】
従って、本発明を具現化することにおいて、上記で説明した構造は、ただ単に一実施形態に過ぎず、本発明の特許請求の範囲に記載された発明の領域と基本思想から当該分野で通常の知識を有する者によって他の形態の装置が提案できることを明らかにしておく。
【0029】
【発明の効果】
以上、本発明の構成によれば、マルチアクチュエータに外部からの突然の衝撃や圧力に対して内部の板スプリングのバネ定数が変化することを防止して振動特性を維持できる構造を提供することによって、移動通信端末機に使われるアクチュエータの信頼性を向上させることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来技術によるマルチアクチュエータの一例を示す断面図である。
【図2】 一般的な板スプリングを示す図である。
【図3】 本発明の落下方向に伴うアクチュエータの変位を示す図である。
【図4】 本発明のウェイトを示す図である。
【図5】 本発明の一実施形態を示すマルチアクチュエータ断面図である。
【図6】 本発明の他の実施形態を示すマルチアクチュエータの断面図である。
【図7】 本発明の他の実施形態を示すマルチアクチュエータの断面図である。
【符号の説明】
1,11,21,31 振動板
2,12,22,32 ボイスコイル
3,13,23,33 アッパープレート
4,14,24,34 マグネット
5,15,25,35 ヨーク
6,16,26,36 ウェイト
7,17,27,37 上側板スプリング
8,18,28、38 ケース
9,19,29,39 下側板スプリング
10,20,30,40 振動発生用コイル
41 リング状部材
42 シールドプレート
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気及び電子的に受信される音声信号、予め入力されたベル、又はメロディを、人が聞くことができる音として出力させたり、振動信号を着信信号として出力させる機能を果たすマルチアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】
マルチアクチュエータは、その機能から、最近、携帯電話、フェーザー等の移動通信手段に利用されている。これらの移動通信手段は、常に携帯して持ち歩くようになり、特に、混雑した場所で使用しなければならないために、使用者の意図とは関係なく、落としたり、或いは、硬い物と衝突する等の衝撃が加えられたりして、それによって、内部の構造物などの変形が発生する。
【0003】
従って、こうした予想外の衝撃に対しても耐えることができる構造を備えたマルチアクチュエータの必要性が増大している。
【0004】
最近、携帯電話等、移動通信手段に使われるマルチアクチュエータは、内面に空間を有するケースと、前記ケースの上端部に外側端部が固定される音響発生用振動板と、前記振動板の下端に固定されたボイスコイルと、垂直に着磁されたマグネットと、前記マグネットに付着されて磁界を形成するアッパープレートと、前記マグネットとともに磁界を形成するヨークと、前記ヨーク及びウェイトを含む振動質量体を支持するサスペンションスプリングとして使われる上側板スプリング及び下側板スプリングと、シールドプレートの上面に設置されて磁界内に形成された磁束を利用して振動を発生させる振動発生用コイルとから構成されるのが一般的である。このとき、これら相互間の位置及び組立状態が外部から加えられる衝撃や外乱によって変形されると、前記マルチアクチュエータは、その機能を発揮することが不可能になる。
【0005】
従って、携帯電話、フェーザー等の移動通信端末機に使われる部品においては、事前に一定の高さから製品を多様な角度及び方向に落下させる落下試験を行なうようになるのだが、前記マルチアクチュエータにおいてもこのような試験が実施される。
【0006】
前記試験は、対象になる製品であるマルチアクチュエータを所定の高さから衝撃を加えるためにジグを使用するようになるが、製品の上面、下面、及び側面に各々数回ずつ反復して落下させるようになる。このとき、対向する落下面は、製品に通常衝撃を与えることができる程度に硬い材質である鉄板を使用する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような試験により落下前後の製品状態をチェックしたとき、従来のマルチアクチュエータの場合、大部分の変形は、主に側面落下時にケースと板スプリングとの間で発生するようになる。
【0008】
図2は、一般的な板スプリングの形態を示すもので、前記板スプリングは、ケース内側に設けられた溝に固定されて支持されているのであるが、このとき、ウェイトを支持する役割を遂行し前記ウェイトの質量とともに、系の固有振動数を決定する役割をして入力される加振周波数に伴う音響及び振動の発生に影響を及ぼすようになる。
【0009】
即ち、系の固有振動数を決定するのに重要な役割をする質量m及びバネ定数kの値が変化しないようにすることが要求されるのである。
【0010】
本発明は、前記のような従来の問題点を解決するためになされたものである。その目的は、前記マルチアクチュエータの内部で振動質量体の位置を固定させていて、前記質量体が振動をするとき、質量とともに系の固有振動数を決定する因子である弾性係数を有する板スプリングの特性が変化することを防止することにある。
【0011】
従って、前記板スプリングの変形を防止できる構造を提供することによって移動通信端末機に使われるアクチュエータの信頼性低下を防止して振動特性を向上させようとすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明は、内面に空間を有し、内側に溝を設けたケースと、前記ケースの上端部に外側端部が固定される音響発生用振動板と、前記振動板の下端に固定されたボイスコイルと、垂直に着磁されたマグネットと、前記マグネットに付着されて磁界を形成するアッパープレートと、前記マグネットとともに磁界を形成するヨークと、前記ヨーク及びウエイトを含む振動質量体を支持する上側板スプリング及び下側板スプリングと、シールドプレートの上面に設置され磁界内に形成された磁束を利用して振動を発生させる振動発生用コイルとから構成されるマルチアクチュエータを含む携帯電話、フェーザー等の移動通信端末機の落下前後でも上記板スプリングの変形を防止できる構造を提供することで、移動通信端末機に使われるアクチュエータの信頼性低下を防止して振動特性を向上させる。
【0013】
【発明の実施の形態】
上記目的を実現するために、本発明に係るマルチアクチュエータは、内面に空間を設けており、内側に溝を備えたケースと、前記ケースの上端部に外側端部が固定される音響発生用振動板と、前記振動板の下端に固定されたボイスコイルと、上下方向が着磁されたマグネットと、前記マグネットに付着されて磁界を形成するアッパープレートと、前記マグネットとともに磁界を形成するヨークと、前記ヨークとともに、振動質量体を構成して突起を備えたウェイトと、前記ケースの溝に固定される上下側板スプリングと、シールドプレートの上面に設置されて磁界内に形成された磁束を利用して振動を発生させる振動発生用コイルとから構成される。
【0014】
上記構造を、図5を参照しながら説明する。通常、外部からリ―ド線(図示せず)を介してアッパープレート13、 垂直に着磁されるマグネット14、及びヨーク15からなる磁界内のボイスコイル12に高周波の交流電流が印加されると、電磁気力が発生するようになって、発生される電磁気力によってボイスコイル12が上下運動し、このとき、ボイスコイル12の一端が付着された振動板11が微細に振動しながら音響が発生されるのである。
【0015】
また、シールドプレート42の上面に位置した振動発生用コイル20に交流電流を印加させるようになると、前記マグネット14及びヨーク15からなる磁界で漏洩される磁束により引力及び斥力が発生する。そして、ウェイト16を含んだ振動質量体が振動するようになって、このような振動が上下にそれぞれ連結した板スプリング17,19によってケース18に伝達される。
【0016】
前記のようなマルチアクチュエータで質量及びバネ定数の影響を受ける振動特性が突然加えられた外部の衝撃や圧力によって変化しないようにするため、前記ウェイト16の外周面に突起部を設け、円周方向及び半径方向に所定の間隙を維持するようにすることで落下時の衝撃に耐えることができるようにする。
【0017】
図3は、本発明に係るマルチアクチュエータの落下による変位を示す図である。
【0018】
図4は、外周面に突起部を有する本発明のウェイトを示す平面図であって、本発明のウェイトは、振動質量を増加させるために比重の大きいタングステン焼結品を使用している。
【0019】
本発明の他の実施形態として、ケースの内周面に別途の突起を付加する構成を図6で示しているが、これは、次のような構成による。
【0020】
内面に空間を有し、内側に溝を設け、内周面には上側板スプリングと下側板スプリングとの間に突起を付加したケースと、前記ケースの上端部に外側端部が固定される音響発生用振動板と、前記振動板の下段に固定されたボイスコイルと、垂直に着磁されたマグネットと、前記マグネットに付着されて磁界を形成するアッパープレートと、前記マグネットと共に磁界を形成するヨークと、前記ヨークと共に振動質量体を構成するウェイトと、前記ケースに設けられた溝に固定される上下側板スプリングと、シールドプレートの上面に設置されて磁界内に形成された磁束を利用して振動を発生させる振動発生用コイルとから構成されている。
【0021】
図6を参照しながら詳細に説明すると、次のとおりである。通常、外部からリ―ド線(図示せず)を介してアッパープレート23、 垂直に着磁されるマグネット24及びヨーク25とからなる磁界内のボイスコイル22に高周波の交流電流が印加されると、電磁気力が発生するようになる。発生される電磁気力によりボイスコイル22が上下の運動を行ない、このとき、ボイスコイル22の一端が付着された振動板21が微細に振動しながら音響が発生されるのである。
【0022】
また、シールドプレート42の上面に位置した振動用コイル30に低周波の交流電流を印加させるようになると、前記マグネット24及びヨーク25からなる磁界で漏洩される磁束によって引力及び斥力が発生する。そして、ウェイト26を含んだ振動質量体が振動するようになり、こうした振動が上下にそれぞれ連結した板スプリング27,29によってケース28に伝達される。
【0023】
上記のようなマルチアクチュエータで質量及びバネ定数の影響を受ける振動特性が突然加えられた外部の衝撃や圧力により変化しないようにするため、前記板スプリング27,29と結合されるケース28の内周面に突起部を設けて円周方向及び半径方向に所定のギャップを維持することによって落下時の衝撃に耐えることができるようにする。
【0024】
また、図7に示すように、本発明の他の実施形態は、内面に空間を有しており、内側に溝を設けたケース38と、前記ケースの下部内側に挿入されて内周面に少なくとも3つの突起を具備したリング状部材41と、前記ケース38の上端部に外側端部が固定される音響発生用振動板31と、前記振動板31の下端に固定されたボイスコイル32と、 垂直に着磁されたマグネット34と、前記マグネット34に付着されて磁界を形成するアッパープレート33と、前記マグネット34とともに磁界を形成するヨーク35と、前記ヨーク35とともに振動質量体を構成するウェイト36と、前記ケースの溝と前記リング状部材にそれぞれ固定される上下側板スプリング37,39と、シールドプレート42の上面に設置されて磁界内に形成された磁束を利用して振動を発生させる振動発生用コイル40とから構成される。
【0025】
即ち、前記ケース38内側に別途の部品で挿入されてケース内径より小さな内径を有するリング状部材41を具備することで一定の間隔を有するようにすることが特徴である。動作は、同一であるため、これに関する説明は省略する。
【0026】
上記のとおり、本発明の構造は、様々な実施形態に適用可能であり、活用範囲が非常に広いと言える。
【0027】
以上、説明したとおり、本発明は、特定の実施形態に関して、図示及び説明を行なったが、特許請求の範囲に示した発明の思想及び領域から逸脱しない限度内で多様な改造及び変形が可能であるということを、全ての当業者は容易に理解することができる。
【0028】
従って、本発明を具現化することにおいて、上記で説明した構造は、ただ単に一実施形態に過ぎず、本発明の特許請求の範囲に記載された発明の領域と基本思想から当該分野で通常の知識を有する者によって他の形態の装置が提案できることを明らかにしておく。
【0029】
【発明の効果】
以上、本発明の構成によれば、マルチアクチュエータに外部からの突然の衝撃や圧力に対して内部の板スプリングのバネ定数が変化することを防止して振動特性を維持できる構造を提供することによって、移動通信端末機に使われるアクチュエータの信頼性を向上させることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来技術によるマルチアクチュエータの一例を示す断面図である。
【図2】 一般的な板スプリングを示す図である。
【図3】 本発明の落下方向に伴うアクチュエータの変位を示す図である。
【図4】 本発明のウェイトを示す図である。
【図5】 本発明の一実施形態を示すマルチアクチュエータ断面図である。
【図6】 本発明の他の実施形態を示すマルチアクチュエータの断面図である。
【図7】 本発明の他の実施形態を示すマルチアクチュエータの断面図である。
【符号の説明】
1,11,21,31 振動板
2,12,22,32 ボイスコイル
3,13,23,33 アッパープレート
4,14,24,34 マグネット
5,15,25,35 ヨーク
6,16,26,36 ウェイト
7,17,27,37 上側板スプリング
8,18,28、38 ケース
9,19,29,39 下側板スプリング
10,20,30,40 振動発生用コイル
41 リング状部材
42 シールドプレート
Claims (14)
- 内面に空間を有し、内側に溝を設けたケースと、
前記ケースの上端部に外側端部が固定される音響発生用振動板と、
前記振動板の下端に固定されたボイスコイルと、
垂直に着磁されたマグネットと、
前記マグネットに付着されて磁界を形成するアッパープレートと、
前記マグネットとともに磁界を形成するヨークと、
前記ヨークとともに振動体を構成し、外周面に少なくとも3つの突起を備えたウェイトと、
前記ケースの溝に固定される上下側板スプリングと、
シールドプレートの上面に設置されて磁界内に形成された磁束を利用して振動を発生させる振動発生用コイルと
から構成されるマルチアクチュエータ。 - 前記ウェイトの材質は、タングステン焼結品であることを特徴とする、請求項1記載のマルチアクチュエータ。
- 前記ウェイトの突起が等間隔に設けられていることを特徴とする、請求項1記載のマルチアクチュエータ。
- 前記ウェイトは3つの突起を備えることを特徴とする、請求項1記載のマルチアクチュエータ。
- 内面に空間を有し、内側に溝を設けて内周面には少なくとも3つの突起を付加したケースと、
前記ケースの上端部に外側端部が固定される音響発生用振動板と、
前記振動板の下端に固定されたボイスコイルと、
垂直に着磁されたマグネットと、
前記マグネットに付着されて磁界を形成するアッパープレートと、
前記マグネットとともに磁界を形成するヨークと、
前記ヨークとともに振動質量体を構成するウェイトと、
前記ケースの溝に固定される上下側板スプリングと、
シールドプレートの上面に設置されて磁界内に形成された磁束を利用して振動を発生させる振動発生用コイルと
から構成されるマルチアクチュエータ。 - 前記ウェイトの材質は、タングステン焼結品であることを特徴とする、請求項5記載のマルチアクチュエータ。
- 前記ケースの突起が等間隔に設けられていることを特徴とする、請求項5記載のマルチアクチュエータ。
- 前記ケースの突起は上側板スプリングと下側板スプリングとの間に位置することを特徴とする、請求項5記載のマルチアクチュエータ。
- 前記ケースは3つの突起を備えることを特徴とする、請求項5記載のマルチアクチュエータ。
- 内面に空間を有し、内側に溝を設けたケースと、
前記ケースの下部内側に挿入され、内周面に少なくとも3つの突起を備えたリング状部材と、
前記ケースの上端部に外側端部が固定される音響発生用振動板と、
前記振動板の下端に固定されたボイスコイルと、
垂直に着磁されたマグネットと、
前記マグネットに付着されて磁界を形成するアッパープレートと、
前記マグネットと共に磁界を形成するヨークと、
前記ヨークと共に振動質量体を構成するウェイトと、
前記ケースの溝と前記リング状部材とにそれぞれ固定される上下側板スプリングと、
シールドプレートの上面に設置されて磁界内に形成された磁束を利用して振動を発生させる振動発生用コイルと
から構成されるマルチアクチュエータ。 - 前記ウェイトの材質は、タングステン焼結品であることを特徴とする、請求項10記載のマルチアクチュエータ。
- 前記リング状部材の突起が等間隔に設けられていることを特徴とする、請求項10記載のマルチアクチュエータ。
- 前記リング状部材の突起は、上側板スプリングと下側板スプリングとの間に位置することを特徴とする、請求項10記載のマルチアクチュエータ。
- 前記リング状部材は3つの突起を備えることを特徴とする、請求項10記載のマルチアクチュエータ。
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