JP4536284B2 - 電磁型電気音響変換器および携帯端末装置 - Google Patents

電磁型電気音響変換器および携帯端末装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば携帯電話、ポケットベル等の携帯端末機に搭載され、着信時におけるアラーム音、メロディ音および音声等の再生に使用される電気音響変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電磁型電気音響変換器の平面図を図12(a)に、また、断面図を図12(b)に示す。
【0003】
従来の電磁型電気音響変換器200は、円筒形の筐体107と、この筐体107の底面を覆うように配置された円板状のヨーク106とを有しており、ヨーク106の中央部にヨークと一体に構成されたセンターポール103が設けられている。センターポール103の周囲にはコイル104が巻かれている。コイル104の外周には環状のマグネット105が設けられており、コイル104とマグネット105の内周面とは全周に渡って適当な間隔が開けられている。マグネット105の外周面は筐体107の内周面に突き合わされている。筐体107の上端部には円板状をした第1の振動板100が支持されており、第1の振動板100と、マグネット105、コイル104およびセンターポール103との間には適当な間隔が設けられている。第1の振動板100の中央部には円板状の磁性体である第2の振動板101が第1の振動板100と同心状態で設けられている。
【0004】
以上のように構成された電磁型電気音響変換器200について、その動作と効果を説明する。
【0005】
コイル104に電流が流れない初期状態では、マグネット105、第2の振動板101、センターポール103、ヨーク106によって磁路が形成されており、第2の振動板101はマグネット105とセンターポール103側に吸引され、第1の振動板100の弾性力と等しくなるところまで変位する。このような初期状態でコイル104に交流電流が流れると上記磁路に交流磁界が発生し、第2の振動板101に交流駆動力が発生する。そのような交流駆動力が第2の振動板101に発生すると、第2の振動板101は、マグネット105によって発生する静的吸引力と交流駆動力との相互作用によって、固定されている第1の振動板100とともに初期状態から変位する。その変位による振動は音として放射される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図13に、電磁型電気音響変換器200の第2の振動板101に発生する駆動力特性を示す。縦軸は駆動力、横軸は第2の振動板101のセンターポール103からの距離(即ち磁気ギャップ値)を示している。図13から、磁気ギャップ値が一定の値以上になると、磁気ギャップ値に比例して駆動力が小さくなっていくことが分かる。そのため高音圧および低域再生を実現するために必要な振幅を確保すると駆動力の低下につながるため、高音圧を実現することが難しい。なお図13において、センターポール103近接で駆動力が小さくなっているのは第2の振動板101が磁気飽和しているためである。
【0007】
上記のような問題を鑑みて、本発明は、従来と比較し実質的な磁気ギャップ値が小さく且つ第2の振動板上に生じる駆動力が大きい、高音圧および低域再生が可能な電磁型電気音響変換器およびそれを内蔵する携帯端末装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の電磁型電気音響変換器は、第1の振動板と、第1の振動板の中央に設けられ、中心部に第1の穴が形成された磁性体である第2の振動板と、第1の振動板に対向して設けられたヨークと、ヨークに対して第1の振動板側に設けられ、第1の穴に挿入可能な形状を有するセンターポールと、センターポールを囲むように配置されたコイルと、コイルを囲むように配置された第1のマグネットと、を備え、そのことにより上記目的が達成される。
【0009】
上記電磁型電気音響変換器によれば、高さ方向の磁気ギャップを大きくしても、構成要素の形状変更のみで新しい部品を追加することなく交流駆動力を高く維持することができ、高音圧且つ低域再生を可能にする。
【0010】
第1の振動板は、センターポールが挿入可能な第2の穴を有してもよい。
【0011】
センターポール上面の高さが第2の振動板の下面以上であってもよい。
【0012】
上記電磁型電気音響変換器によれば、振幅時においてもセンターポールと振動板との距離をほぼ一定に保てるために、安定した交流駆動力を得ることができる。
【0013】
第1のマグネットと第1の振動板との間に設けられた第1の磁性体薄板を更に備えてもよい。
【0014】
上記電磁型電気音響変換器によれば、第2の振動板上に効率的に交流磁束を流すことができるために、交流駆動力が大きくなり音圧を高くできる。
【0015】
センターポールの径が高さ方向に変化してもよい。
【0016】
センターポールの径が、センターポールの高さを変数とした2次曲線を描くように変化してもよい。
【0017】
上記電磁型電気音響変換器によれば、振動板の位置による磁路の磁気抵抗値の変化を少なくすることができる。
【0018】
第2の振動板の内周縁部の厚さが第2の振動板の外周縁部の厚さよりも厚くてもよい。
【0019】
第2の振動板は、内周縁部の断面が略L字形状である立ち上げもしくは立ち下げ形状を有してもよい。
【0020】
上記電磁型電気音響変換器によれば、センターポールと第2の振動板との対向面積が広くなるために第2の振動板に生じる交流駆動力を大きくできる。
【0021】
第2の振動板に設けられた第1の穴を覆うカバ−を更に備えてもよい。
【0022】
カバーが第1の振動板と一体であってもよい。
【0023】
上記電磁型電気音響変換器によれば、空気の回り込みによる音圧低下を避けることができる。
【0024】
第2の振動板に対してヨークの反対側に設けられた第2のマグネットを更に備えてもよい。
【0025】
上記電磁型電気音響変換器によれば、第2のマグネットを配置することで、第1のマグネットにより第2の振動板内に生じる磁束密度を抑え、コイルによる交流磁束をより多く第2の振動板内に流すことができる。また、第2の振動板内に生じる静的吸引力も相殺され、第1の振動板を平衡状態にできる。
【0026】
第2のマグネットに対してヨークの反対側に設けられた第2の磁性体薄板を更に備えてもよい。
【0027】
上記電磁型電気音響変換器によれば、効率的に第2のマグネットを作用させることができ、第2のマグネットのサイズを小さくすることができる。
【0028】
第1の振動板を支持する第1の筐体を更に備えてもよい。
【0029】
第2のマグネットを支持する第2の筐体を更に備えてもよい。
【0030】
本発明によれば、上記に記載の電磁型電気音響変換器を備えた携帯端末装置が提供される。
【0031】
上記携帯端末装置が、電波を受信するアンテナと電波を音声信号に変換する送受信回路とを更に備え、上記に記載の電磁型電気音響変換器が音声信号を再生してもよい。
【0032】
本発明によれば、アラーム音、メロディ音および音声などを再生できる携帯端末装置を実現することができる。
【0033】
本発明の電磁型電気音響変換器において、第2の振動板は中心部に穴が形成されたリング形状をしており、振動系質量の軽量化が図られている。さらに、第2の振動板をリング形状にしたことで、振動時にセンターポールと第2の振動板が接触することがなく、そのためセンターポールの高さを高くすることができる。その結果、従来と比較し実質的な磁気ギャップ値が小さく且つ第2の振動板上に生じる駆動力が大きくなり、高音圧および低域再生可能な電磁型電気音響変換器が実現される。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0035】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1における電磁型電気音響変換器1000について、図1(a)、図1(b)、図1(c)、図1(d)および図2を用いて説明する。
【0036】
図1(a)は、本発明の実施の形態1における電磁型電気音響変換器1000の断面図である。また、図2は、電磁型電気音響変換器1000の磁束ベクトル図である。図2に示される磁束ベクトル図は、電磁型電気音響変換器1000の中心軸に対して片側半分のみを表示している。
【0037】
図1(a)に示されるように、電磁型電気音響変換器1000は、円筒形の第1の筐体7と、この第1の筐体7の底面を覆うように配置された円板状のヨーク6とを有しており、ヨーク6の中央部にヨークと一体に構成されたセンターポール3が設けられている。センターポール3の周囲にはコイル4が巻かれている。コイル4の外周には環状の第1のマグネット5が設けられており、コイル4と第1のマグネット5の内周面とは全周に渡って適当な間隔が開けられている。また、第1のマグネット5の外周面と第1の筐体7の内周面とは全周に渡って適当な間隔が開けられている。第1の筐体7の上端部には、図1(b)に平面図として示されるような環状の非磁性体である第1の振動板1が振動可能に支持されており、第1の振動板1と、コイル4およびセンターポール3との間には適当な間隔が設けられている。第1の振動板1の中央部には環状の磁性体である第2の振動板2が第1の振動板1と同心状態で設けられている。第2の振動板2は、図1(c)に平面図として示すように中央部に穴が形成されている。第2の振動板2の中央部には、カバー13(図1(a))が第2の振動板2に形成された穴を覆うように設けられている。センターポール3は、第2の振動板2に形成された穴に挿入可能な形状を有している。
【0038】
また、図1(d)に平面図として示されるような環状の第1の磁性体薄板11が、第1のマグネット5の第1の振動板1に対向する面に設けられている。第1のマグネット5の内周側部分には、第1の磁性体薄板11を設けるための凹部が設けられている。また、ヨーク6には、第1の振動板1とヨーク6との間の空間とその空間外部とを連通する複数の空気穴8が、周方向に適当な間隔を開けて設けられている。各空気穴8は、第1の振動板1とヨーク6との間の空間の空気を外部に放出し、第1の振動板1に加わる音響負荷を小さくするために設けられている。
【0039】
本実施の形態では、第1の振動板1の材料として非磁性体であるPEN(ポリエチレンナフタレート)が用いられ、その厚みは例えば38μmである。第2の振動板2の材料としてはパーマロイが用いられ、その厚みは例えば50μmである。また、センターポール3上面と第2の振動板2の上面とが同じ高さとなっている。センターポール3上面の高さは第2の振動板2の下面より高くてもよい。
【0040】
以上のように構成された電磁型電気音響変換器1000について、その動作と効果を説明する。
【0041】
本実施の形態において、コイル4に電流が流れない初期状態では、図2に示されるように、第1のマグネット5、第1の磁性体薄板11、第2の振動板2、センターポール3およびヨーク6によって第1の磁路が形成される。なお、本実施の形態では第1の振動板1は非磁性体である樹脂材料が用いられているために、図2では第1の振動板1は図示されていない。
【0042】
このような構成において、第2の振動板2上では、下向きの静的吸引力が働き、第2の振動板2および第1の振動板1(図1(a))は変位する。
【0043】
次にコイル4に交流電流が流れると交流磁界が発生し、第2の振動板2上に交流駆動力が発生する。そのような交流駆動力が第2の振動板2に発生すると、第2の振動板2は固定されている第1の振動板1とともに初期状態から変位する。その変位による振動は音として放射される。
【0044】
電磁型電気音響変換器1000では、第2の振動板2の中央部の穴を貫通するようにセンターポール3が設けられている(第2の振動板2に発生する交流駆動力のピークをゼロ点とほぼ一致させるためには、センターポール3の上面と第2の振動板2の上面とが同じ高さであることが好ましい)ため、図12(b)に示される従来の電磁型電気音響変換器200における第2の振動板101とセンターポール103間の磁気ギャップと比較し、図1(a)および図2に示される電磁型電気音響変換器1000の第1の磁路における第2の振動板2とセンターポール3との間の磁気ギャップは狭い。これにより、電磁型電気音響変換器1000では、第1の磁路全体の磁気抵抗が低減される。従って、電磁型電気音響変換器1000では、従来の電磁型電気音響変換器200と比較して交流駆動力が低下する割合が小さい。この結果、電磁型電気音響変換器1000では、振幅範囲を大きくするために第1のマグネット5と第2の振動板2との間の距離を大きくしても、音圧を得るための十分な交流駆動力を確保することが可能である。また第2の振動板2を環状にすることで振動系質量が軽くなり、さらに音圧の向上が促進される。
【0045】
なお、本実施の形態では、第2の振動板2の穴部分をカバー13が覆い、センターポール3と第2の振動板2との間から音が放射されることを完全に遮断している。しかし、センターポール3と第2の振動板2との間の隙間と空気穴8との関係により、センターポール3と第2の振動板2との間からの音がほぼ遮断される場合は、カバー13は設けられなくてもよい。また、カバー13は第1の振動板1の一部として一体成形されていてもよく、また独立した部品であってもよい。
【0046】
なお、本実施の形態では、成形しやすいということから第1の振動板1に樹脂材料を用いたが、耐熱性の面から金属材料(例えばチタン)が用いられてもよい。
また、第1の振動板1として磁性体が用いられてもよい。また、第1の振動板1は円板形状であってもよい。
【0047】
なお、本実施の形態では第1のマグネット5上に第1の磁性体薄板11が設けられたが、第1のマグネット5のみで十分な交流駆動力が得られる場合、またはスペース的に設置困難の場合は設けられなくてもよい。
【0048】
なお、本実施の形態ではセンターポール3の径は一定としたが、高さ方向の径を変化させてもよい。一例として、図3に、高さ方向の径がヨーク6に近づくにつれて小さくなっているセンターポール3’を備えた電磁型電気音響変換器1001の断面図を示す。電磁型電気音響変換器1001の構成要素は、センターポール3’以外は電磁型電気音響変換器1000(図1(a))と共通である。
【0049】
電磁型電気音響変換器1001では、第2の振動板2が下方向に変位するにつれて、第2の振動板2とセンターポール3’との磁気ギャップが拡大するために、図13で示したような磁気飽和による交流駆動力の低下を緩和することができる。また、図3に示されるように、センターポール3’の高さ方向の径の変化の形状は、その高さを変数とした2次曲線であってもよい。
【0050】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2における電磁型電気音響変換器2000について、図4(a)、図4(b)および図5を用いて説明する。
【0051】
図4(a)および図5は、実施の形態2における電磁型電気音響変換器2000の断面図および磁束ベクトル図である。図5に示される磁束ベクトル図は、電磁型電気音響変換器2000の中心軸に対して片側半分のみを表示している。
【0052】
図4(a)に示される電磁型電気音響変換器2000では、図4(b)に平面図として示されるような環状の第2のマグネット9が、第2の振動板2の上部に磁気ギャップをはさんで設けられている。第2のマグネット9は第2の筐体10によって支持されており、第2の筐体10には、第1および第2の振動板1および2とカバー13からの音を第2の筐体10外部に放射するための穴12が設けられている。また、第2のマグネット9は、第1のマグネットと同様に高さ方向に着磁されている。その他の構成は、図1に示される電磁型電気音響変換器1000と同様である。
【0053】
以上のように構成された電磁型電気音響変換器2000において、その動作と効果を説明する。
【0054】
図5に示すように、第1のマグネット5、第1の磁性体薄板11、第2の振動板2、センターポール3、ヨーク6によって第1の磁路が形成される点は実施の形態1(図2)と同様である。さらに本実施の形態では、第2のマグネット9および第2の振動板2によって第2の磁路が形成される。
【0055】
コイル4に電流が流れていない初期状態では、第2の振動板2上では、第1の磁路によって生じる下向きの静的吸引力と第2の磁路によって生じる上向きの静的吸引力とが打ち消しあっている。従って、第1の振動板1は、第1の磁路によって変位することはほとんど無い。
【0056】
次にコイル4に交流電流が流れると交流磁界が発生し、第2の振動板2上に交流駆動力が発生する。この交流駆動力によって、第2の振動板2は固定されている第1の振動板1とともに初期状態から変位する。その変位による振動は音として放射される。
【0057】
図6に、第2のマグネット9がある場合および無い場合とにおける、第2の振動板2上に発生する静的吸引力について示す。縦軸は静的吸引力、横軸に第2の振動板2のゼロ点からの距離を示している。ゼロ点は、第1のマグネット5および第2のマグネット9により第2の振動板2に作用する上下方向の静的吸引力が釣り合うときの第2の振動板2の位置を示している。実線が第2のマグネット9を設けた場合、破線が第2のマグネット9を設けない場合である。
【0058】
図6において第2のマグネット9を設けない場合、第2の振動板2は第1のマグネット5によって吸引されているために静的吸引力の値は常に正である。
【0059】
一方、第2のマグネット9を設けた場合、第1のマグネット5と反対方向にも静的吸引力が生じる。従って、第2の振動板2において静的吸引力が釣り合ったゼロ点を基準として、静的吸引力の値は正負ともに取ることができる。
【0060】
また、本実施の形態では第2の振動板2の厚みを50μmと薄くし、磁気飽和を起こしやすくしたために、第2の振動板2が第1のマグネット5に近づくにつれて急激に静的吸引力が大きくなるという現象を抑えることができる。このような構成により、静的吸引力の変化は図6に示すようにゼロ点からの距離に対してほぼ線形な特性となる。
【0061】
上記の結果、第1の振動板1の弾性力と静的吸引力との差分で求められる系全体のスティフネスを小さくすることが可能となり、そのスティフネスで決定される共振周波数を低くすることができる。
【0062】
また、第1の振動板1の弾性力特性と静的吸引力特性とが類似していれば(即ち、第1の振動板1の弾性力が線形であれば)、系全体のスティフネスは距離に寄らず一定であるので、印加電圧の高低による共振周波数の変化がおこらず、また高調波歪も少ない。
【0063】
図7に、第2のマグネット9がある場合および無い場合とにおける、第2の振動板2上に発生する交流駆動力について示す。縦軸に交流駆動力、横軸に第1のマグネット5からの距離を示している。図6と同様、実線が第2のマグネット9を設けた場合、破線が第2のマグネット9を設けない場合である。
【0064】
図7において第2のマグネット9を設けない場合、厚みの薄い第2の振動板2を用いたために磁気飽和が生じ、十分な交流駆動力を得ることができない。
【0065】
そこで第2のマグネット9を付加し、第1のマグネット5によって第2の振動板2に発生する磁束を打ち消すことにより磁気飽和を緩和させる。その結果、駆動力となる交流磁束が第2の振動板2に効率良く流入することができ、得られる交流駆動力が大きくなる。つまり磁気飽和が生じやすい厚みの薄い振動板を用いても十分な交流駆動力を得ることができる。また厚みを薄くすることで振動系重量も小さくなるために再生音圧をさらに大きくすることができる。
【0066】
なお、本実施の形態では第2の振動板2の厚みを磁気飽和が生じやすいように50μmと薄くしたが、磁気飽和を考慮せず厚くしてもよい。その場合、図7に示される第1のマグネット近傍での磁気飽和による交流駆動力の低下がおこらないために、第2の振動板2が第1のマグネット近傍で用いられる場合有効である。同様の効果が第2の振動板2の材料として純鉄等の飽和磁化の大きな材料を用いることで得られる。
【0067】
なお、本実施の形態では第2のマグネット9を支持するために第2の筐体10を設けたが、電磁型電気音響変換器2000が例えば携帯電話に取りつけられる場合は、携帯電話の筐体側に第2のマグネット9を埋め込み、電磁型電気音響変換器2000と携帯電話とで筐体の共有化を図ってもよい。
【0068】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3における電磁型電気音響変換器3000について図8(a)、図8(b)および図9を用いて説明する。
【0069】
図8(a)および図9は、実施の形態3における電磁型電気音響変換器3000の断面図および磁束ベクトル図である。図9に示される磁束ベクトル図は、電磁型電気音響変換器3000の中心軸に対して片側半分のみを表示している。
【0070】
図8(a)に示される電磁型電気音響変換器3000は、断面形状がL字型である第2の振動板22と、第2の振動板22の上方に磁気ギャップをはさんで設けられた環状の第2のマグネット29と、第2のマグネット29の上部に設けられた図8(b)に平面図として示されるような環状の第2の磁性体薄板24とを備える。第2のマグネット29は第2の筐体20によって支持されており、第2の筐体20には、第2の磁性体薄板24を収めるための凹部が設けられている。また、第2の筐体20には、第1の振動板1および第2の振動板22からの音を第2の筐体20外部に放射するための複数の空気穴32が設けられている。その他の構成は、図4(a)に示される本発明の実施の形態2における電磁型電気音響変換器2000と同様である。
【0071】
第2の磁性体薄板24を第2のマグネット29の上面に設けることにより、図9に示されるように、第2の磁路が第2のマグネット29、第2の磁性体薄板24および第2の振動板22によって構成される。第1のマグネット5および第2のマグネット29は、効果作用は実施の形態2に示した第1のマグネット5および第2のマグネット9(図4(a))と同じであるが、第2のマグネット29の磁束が第2の磁性体薄板24に導かれ、適切な磁路を形成するためにエネルギー積が調整されている。
【0072】
また、第2の振動板22の断面形状が図8(a)に示すようなL字型であるので、第2の振動板22の内周縁部に磁束が集中し、第2の振動板22とセンターポール3との間で効率良く磁束を導くことが出来る。第2の振動板22の断面形状は、第2の振動板22の内周縁部の厚みが外周縁部の厚みよりも厚くなるような形状であればよく、例えば断面形状が三角形または台形等であってもよい。また、外径の異なる2枚以上の振動板を積層し、第2の振動板22としてもよい。また、第2の振動板22の内周縁部を厚くすることにより、第2の振動板22とセンターポール3との対向面積が増加するので、第2の振動板22とセンターポール3との間の空気抵抗を大きくすることができる。この場合は、電磁型電気音響変換器3000からカバー13を省略することが出来る。
【0073】
図8(a)に示すように、第2の磁性体薄板24を設けることにより、第2のマグネット29の磁束が第2の磁性体薄板24によって導かれるために第2の磁路の磁気抵抗値が小さくなる。そのため、第2の磁性体薄板24がない場合と比較し、第2のマグネット29のエネルギー積を小さくすることが可能になる。更に、第2のマグネット29の磁束が第2の磁性体薄板24内に導かれるために、電磁型電気音響変換器3000外部への漏れ磁束が低減される。
【0074】
本実施の形態の電磁型電気音響変換器3000では、第2の磁性体薄板24を設けない構成(例えば図4(a)に示される電磁型電気音響変換器2000)において第2のマグネット9をエネルギー積26MGOe、厚さ0.7mmとしたときに相当する静的吸引力の効果を、第2の磁性体薄板24を設けることにより、エネルギー積22MGOe、厚み0.5mmの第2のマグネット29で実現することができる。
【0075】
なお、実施の形態1〜3において説明した電磁型電気音響変換器1000、1001、2000および3000に設けられる第1の振動板1は、環状の形状の一部がその直径方向と垂直な方向に隆起した形状となっている。しかし、第1の振動板1はこのような形状に限定されず、断面形状が平坦であってもよい。
【0076】
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4として、本発明の電磁型電気音響変換器を備えた携帯端末機の一例である携帯電話機61について図10および図11を用いて説明する。
【0077】
図10は、本発明の実施の形態4における携帯電話機61の一部破断斜視図である。図11は携帯電話機61の概略構成を示すブロック図である。
【0078】
携帯電話機61は、携帯電話機の筐体62と、筐体62に設けられた音孔63と、電磁型電気音響変換器64とを備える。携帯電話機61に備えられる電磁型電気音響変換器64としては、本発明の実施の形態1、2および3で示した電磁型電気音響変換器1000、1001、2000および3000の何れかが適用される。筐体62内部において電磁型電気音響変換器64は、振動板が音孔63に対向するように設けられている。
【0079】
図11に示すように、携帯電話機61は、アンテナ150と、送受信回路160と、呼出信号発生回路161と、マイクロホン152とを更に備える。また、送受信回路160は、復調部160a、変調部160b、信号切替部160cおよび留守録音部160dを備える。
【0080】
アンテナ150は最寄りの基地局より出力された電波を受信するおよび基地局へ電波を送信するために用いられる。復調部160aはアンテナ150から入力された変調波を復号して受信信号に変換し、受信信号を信号切替部160cに出力する。信号切替部160cは受信信号の内容に応じて信号処理を切り換える回路である。受信信号が着信信号である場合は呼出信号発生回路161に出力され、音声信号の場合は電磁型電気音響変換器64に出力され、留守録音の音声信号の場合は留守録音部160dに出力される。留守録音部160dは例えば半導体メモリ(図示せず)で構成される。電源オン時の留守録音メッセージは留守録音部160dに記憶されるが、携帯電話機61がサービスエリア外にあるときや電源がオフ時には、留守録音メッセージは基地局の記憶装置に記憶される。呼出信号発生回路161は呼出信号を生成し、電磁型電気音響変換器64に出力する。
【0081】
従来の携帯電話機と同様に、携帯電話機61には、電気音響変換器として小型のマイクロホン152が設けられている。変調部160bは、ダイヤル信号や、マイクロホン152で変換された音声信号を変調し、アンテナ150に出力する。
【0082】
このような構成の携帯端末装置としての携帯電話機61の動作を説明する。
【0083】
基地局から出力された電波はアンテナ150で受信され、復調部160aでベースバンドの受信信号に復調される。信号切替回路160cは、受信信号が着信信号であることを検出すると、着信を携帯電話機61の使用者に知らせるため、着信信号を呼出信号発生回路161に出力する。
【0084】
呼出信号発生回路161は、このような着信信号を受けると、呼出信号を出力する。呼出信号は可聴帯域の純音又はそれらの複合音の信号を含み、呼出信号が電磁型電気音響変換器64に入力されると、電磁型電気音響変換器64は着信音を使用者に出力する。
【0085】
使用者が受話状態に入ると、信号切替部160cは受信信号のレベル調整を行った後、受信された音声信号を電気音響変換器64に直接に出力する。電磁型電気音響変換器64はレシーバ又はスピーカとして動作し、音声信号を再生する。
【0086】
使用者の音声はマイクロホン152で検知され、音声信号に変換されて変調部160bに入力される。変調部160bにおいて音声信号は変調され、所定の搬送波に変換されてアンテナ150から出力される。
【0087】
また、携帯電話機61の使用者が電源がオンの状態で留守録音状態にセットした場合、送話内容は留守録音部160dに記憶される。また携帯電話機61の使用者が電源をオフにしている場合、送話内容は基地局に一時記憶される。そして使用者がキー操作により留守録音の再生依頼を行うと、信号切替部160cはこの依頼を受けて、留守録音部160dまたは基地局から録音メッセージを取得する。そしてその音声信号を拡声レベルに調整し、電磁型電気音響変換器64に出力する。このとき、電磁型電気音響変換器64はレシーバ又はスピーカとして動作し、メッセージを出力する。
【0088】
従来の携帯電話に代表されるような携帯端末機に内蔵される電磁型電気音響変換器の多くは共振周波数が高く、呼び出し音再生用のみとして用いられていた。
【0089】
しかし、本発明の電磁型電気音響変換器は共振周波数を下げることができるので、本発明の電磁型電気音響変換器を携帯端末機に用いれば、音声信号再生も可能となり、呼び出し音再生および音声信号再生の両方を1つの電磁型電気音響変換器で行うことができる。その結果、携帯端末機に複数個内蔵していた音響部品の数を減らすことが可能となる。
【0090】
なお、携帯電話機61では、電磁型電気音響変換器64を直接筐体62に取り付けたが、携帯電話機61に内蔵されている基板上に取り付けてもよい。また、呼び出し音の音圧を上げるために音響ポートを付加してもよい。
【0091】
また、図10および図11では携帯端末機の一例として携帯電話機が示されるが、これに限定されず、ポケットベル、ノート型パソコンおよび腕時計等、電磁型電気音響変換器が搭載される携帯端末機に本発明は適用される。
【0092】
なお、本実施の形態2および3において、第2のマグネット9および29を支持するための第2の筐体10および20を設けたが、本実施の形態2および3における電磁型電気音響変換器2000および3000を例えば図10に示される携帯電話機61に取りつける場合、携帯電話の筐体62側に第2のマグネット9および29を埋め込み、第2の筐体10および20を携帯電話の筐体62に代替してもよい。また、電磁型電気音響変換器3000における第2の磁性体薄板24も同様に筐体62に設けられてもよい。
【0093】
【発明の効果】
本発明の電磁型電気音響変換器によれば、第2の振動板の中央部に穴が形成され、その穴を貫通するようにセンターポールが配置されることにより、磁路を形成する第2の振動板とセンターポールとの距離を従来よりも小さくすることができる。その結果、第1の振動板を大きく振幅させるのに十分な駆動力を得ることができ、高音圧再生が可能となる。
【0094】
また、本発明の電磁型電気音響変換器によれば、第1のマグネットにおける第1の振動板に対向した面に第1の磁性体薄板を設けることで、第2の振動板に効率的に交流磁束を流すことができる。このため、交流駆動力が大きくなり音圧を高くすることができる。
【0095】
また、本発明の電磁型電気音響変換器によれば、第2の振動板の上方に磁気ギャップをはさんで第2のマグネットを配置することで第1の振動板を平衡状態に保持し、第2の振動板に働く交流駆動力を大きくすることができる。また、静的吸引力と第1の振動板の変位特性とがほぼ線形の関係になるために、他の部品を変更することなく高音圧且つ低歪再生を可能にすることができる。さらに第2のマグネットの上方に第2の磁性体薄板を設けることで、効率的に第2のマグネットを作用させることができ、第2のマグネットの形状を小さくすることができる。
【0096】
また、本発明の携帯端末装置によれば、本発明の電磁型電気音響変換器を内蔵することで、アラーム音、メロディ音および音声などを再生できる携帯端末装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の実施の形態1における電磁型電気音響変換器の断面図
(b)は、本発明の実施の形態1における電磁型電気音響変換器の第1の振動板の平面図
(c)は、本発明の実施の形態1における電磁型電気音響変換器の第2の振動板の平面図
(d)は、本発明の実施の形態1における電磁型電気音響変換器の第1の磁性体薄板の平面図
【図2】本発明の実施の形態1における電磁型電気音響変換器の磁束ベクトル図
【図3】本発明の実施の形態1における電磁型電気音響変換器の断面図
【図4】(a)は、本発明の実施の形態2における電磁型電気音響変換器の断面図
(b)は、本発明の実施の形態2における電磁型電気音響変換器の第2のマグネットの平面図
【図5】本発明の実施の形態2における電磁型電気音響変換器の磁束ベクトル図
【図6】本発明の実施の形態2における電磁型電気音響変換器の第2の振動板に生じる静的吸引力特性を示す図
【図7】本発明の実施の形態2における電磁型電気音響変換器の第2の振動板に生じる交流駆動力特性を示す図
【図8】(a)は、本発明の実施の形態3における電磁型電気音響変換器の断面図
(b)は、本発明の実施の形態3における電磁型電気音響変換器の第2の磁性体薄板の平面図
【図9】本発明の実施の形態3における電磁型電気音響変換器の磁束ベクトル図
【図10】本発明の実施の形態4における電磁型電気音響変換器を備える携帯電話機の一部破断斜視図
【図11】本発明の実施の形態4における電磁型電気音響変換器を備える携帯電話機のブロック図
【図12】(a)は従来の電磁型電気音響変換器の平面図
(b)は従来の電磁型電気音響変換器の断面図
【図13】従来の電磁型電気音響変換器における第2の振動板上に生じる駆動力特性を示した図
【符号の説明】
1、100 第1の振動板
2、22、101 第2の振動板
3、3’、103 センターポール
4、104 コイル
5、105 第1のマグネット
6、106 ヨーク
7、107 第1の筐体
9、29 第2のマグネット
10、20 第2の筐体
11 第1の磁性体薄板
13 カバー
24 第2の磁性体薄板

Claims (16)

  1. 第1の振動板と、
    前記第1の振動板の中央に設けられ、中心部に第1の穴が形成された磁性体である第2の振動板と、
    前記第1の振動板に対向して設けられたヨークと、
    前記ヨークに対して前記第1の振動板側に設けられ、前記第1の穴に挿入可能な形状を有するセンターポールと、
    前記センターポールを囲むように配置されたコイルと、
    前記コイルを囲むように配置された第1のマグネットと、
    を備える、電磁型電気音響変換器。
  2. 前記第1の振動板は、前記センターポールが挿入可能な第2の穴を有する、請求項1に記載の電磁型電気音響変換器。
  3. 前記センターポール上面の高さが前記第2の振動板の下面以上である、請求項1に記載の電磁型電気音響変換器。
  4. 前記第1のマグネットと前記第1の振動板との間に設けられた第1の磁性体薄板を更に備える、請求項1に記載の電磁型電気音響変換器。
  5. 前記センターポールの径が高さ方向に変化する、請求項1に記載の電磁型電気音響変換器。
  6. 前記センターポールの径が、前記センターポールの高さを変数とした2次曲線を描くように変化する、請求項5に記載の電磁型電気音響変換器。
  7. 前記第2の振動板の内周縁部の厚さが前記第2の振動板の外周縁部の厚さよりも厚い、請求項1に記載の電磁型電気音響変換器。
  8. 前記第2の振動板は、内周縁部の断面が略L字形状である立ち上げもしくは立ち下げ形状を有する、請求項1に記載の電磁型電気音響変換器。
  9. 前記第2の振動板に設けられた前記第1の穴を覆うカバ−を更に備える、請求項1に記載の電磁型電気音響変換器。
  10. 前記カバーが前記第1の振動板と一体である、請求項9に記載の電磁型電気音響変換器。
  11. 前記第2の振動板に対して前記ヨークの反対側に設けられた第2のマグネットを更に備える請求項1に記載の電磁型電気音響変換器。
  12. 前記第2のマグネットに対して前記ヨークの反対側に設けられた第2の磁性体薄板を更に備える、請求項11に記載の電磁型電気音響変換器。
  13. 前記第1の振動板を支持する第1の筐体を更に備える、請求項1に記載の電磁型電気音響変換器。
  14. 前記第2のマグネットを支持する第2の筐体を更に備える、請求項11に記載の電磁型電気音響変換器。
  15. 請求項1から14の何れかに記載の電磁型電気音響変換器を備えた携帯端末装置。
  16. 電波を受信するアンテナと、前記電波を音声信号に変換する送受信回路とを更に備え、前記電磁型電気音響変換器が前記音声信号を再生する、請求項15に記載の携帯端末装置。
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