JP2022142845A - 棟下地、およびそれを用いた屋根 - Google Patents

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Abstract

【課題】強風で棟板金が外れてしまうのを回避できる、強度や耐久性に優れた棟下地を提供する。【解決手段】棟下地10をアルミニウムで形成する。そして、棟下地10の断面形状を、断面長手方向に延びる天面12と、天面12に並べて形成された凹所14と、天面12から下方に延びる側面16と、側面16の下端から凹所14に向けて天面12と平行に延びる戻り部18とで構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、工場や住居等の屋根本体と棟板金との間に配設される棟下地、およびこの棟下地を用いた屋根に関する。
従前より、工場や住居等(以下、単に「住居等」という)のスレート屋根や金属屋根には、鋼板製の棟板金が使用されている。
この棟板金は、屋根の最頂部に取り付けられる長尺の板材であり、屋根工事における最終的な仕上げ部材である。
例えば、図27に示すように、屋根本体1と棟板金2との間に棟下地3が配設される。屋根本体1に棟下地3を固定し、然る後、この棟下地3に棟板金2を被せ、外側から釘等を用いて棟板金2を棟下地3に対して固定するようになっている(特許文献1の図3を参照)。
なお、棟下地には、杉の貫板を用いることが多く、まれに樹脂製品が用いられる。
実開昭61-53434号公報
これまで、棟板金が強風によって外れて飛散するといった不具合事例が多数報告されており、社会問題となっている。また、外れてしまった棟板金を修理しようとした素人が屋根に上り、屋根から転落死してしまう事故も報告されている。
このように棟板金が外れてしまうのは、当該棟板金が住居等で最も高い位置にあり風の影響を受けやすいという理由もあるが、最も重要な理由は、棟下地が木製である点にあると考えられる。
木製の棟下地が経年劣化や湿気、水漏れの影響で腐朽し、これと同時に棟下地に対して棟板金を留めている釘等が錆びたり緩んだりすることで、棟板金が外れてしまうのである。
最近は、このような木製の棟下地の使用を止めて、棟下地を樹脂製にすることで問題を解決しようとする施工方法が広がってきているが、樹脂製の棟下地であっても、棟板金が台風等の強風で外れてしまうのを回避できる程度に十分な強度を保有させることは難しい。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、強風で棟板金が外れてしまうのを回避できる、強度や耐久性に優れた棟下地、および当該棟下地を用いた屋根を提供することにある。
この発明のある態様に従うと、
アルミニウム製の部材であって、
断面形状において、断面長手方向に延びる天面と、前記天面に並べて形成された凹所と、前記天面から下方に延びる側面と、前記側面の下端から前記凹所に向けて前記天面と平行に延びる戻り部とを有している
棟下地が提供される。
好適には、
前記天面には、第2凹所が形成されている。
この発明の別の態様に従うと、
アルミニウム製の部材であって、
断面形状において、断面長手方向に延びる天面と、前記天面の両端からそれぞれ下方に延びる一対の側面と、一方の前記側面の下端から外方に向けて前記天面と平行に延びる底面とを有している
棟下地が提供される。
この発明のさらに別の態様に従うと、
アルミニウム製の部材であって、
断面形状において、少なくともひとつの四角形部と、一端が前記四角形部における側面の下端に接続され、前記四角形部の天面と略平行に延びる底面とを有している
棟下地が提供される。
この発明の他の態様に従うと、
屋根本体の所定位置に上述した棟下地が固定されており、
前記棟下地に対して棟板金が固定されている
屋根が提供される。
本発明によれば、強風で棟板金が外れてしまうのを回避できる、強度や耐久性に優れた棟下地、およびそれを用いた屋根を提供できる。
実施形態にかかる棟下地10の正面・平面・右側面を示す斜視図である。 実施形態にかかる棟下地10の正面・底面・左側面を示す斜視図である。 実施形態にかかる棟下地10が使用された屋根300を示す断面図である。 変形例1にかかる棟下地10の正面・平面・右側面を示す斜視図である。 変形例1にかかる棟下地10の正面・底面・左側面を示す斜視図である。 変形例2にかかる棟下地10の正面・平面・右側面を示す斜視図である。 変形例2にかかる棟下地10の正面・底面・左側面を示す斜視図である。 変形例3にかかる棟下地10の正面・平面・右側面を示す斜視図である。 変形例3にかかる棟下地10の正面・底面・左側面を示す斜視図である。 変形例4にかかる棟下地10の正面・平面・右側面を示す斜視図である。 変形例4にかかる棟下地10の正面・底面・左側面を示す斜視図である。 変形例5にかかる棟下地10の正面・平面・右側面を示す斜視図である。 変形例5にかかる棟下地10の正面・底面・左側面を示す斜視図である。 変形例6にかかる棟下地10の正面・平面・右側面を示す斜視図である。 変形例6にかかる棟下地10の正面・底面・左側面を示す斜視図である。 変形例7にかかる棟下地10の正面・平面・右側面を示す斜視図である。 変形例7にかかる棟下地10の正面・底面・左側面を示す斜視図である。 変形例8にかかる棟下地10の正面・平面・右側面を示す斜視図である。 変形例8にかかる棟下地10の正面・底面・左側面を示す斜視図である。 変形例9にかかる棟下地10の正面・平面・右側面を示す斜視図である。(なお、棟下地10の正面・底面・左側面を示す斜視図は、図20と対称に表れるため省略する。) 変形例10にかかる棟下地10の正面・平面・右側面を示す斜視図である。 変形例10にかかる棟下地10の正面・底面・左側面を示す斜視図である。 変形例11の説明に用いられる、従来のスレート屋根施工方法を示す断面図である。 変形例11にかかる棟下地10の正面・平面・右側面を示す斜視図である。 変形例11にかかる棟下地10の正面・底面・左側面を示す斜視図である。 変形例11にかかる棟下地10が使用された屋根300を示す断面図である。 従来の棟下地3が使用された屋根を示す断面図である。
(実施形態に係る棟下地10の構成)
本発明が適用された棟下地10の実施形態に係る構成について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
本実施形態に係る棟下地10は、アルミニウムで形成された長尺の部材であり、図1および図2に示すような断面形状を有している。なお、一例として、本実施形態に係る棟下地10の幅方向寸法は80mmであり、長さ(長手方向寸法)は3,000mmである。これら寸法は、後述する各変形例でも同様である。
棟下地10の断面形状について詳述すると、棟下地10の断面形状は、断面長手方向に延びる天面12と、この天面12の断面長手方向中央部に形成された凹所14と、天面12の両端からそれぞれ図1中鉛直下方に延びる一対の側面16と、各側面16の図1中下端から凹所14に向けて天面12と略平行に延びる戻り部18とを有している。
さらに、凹所14の図1中下端は、側面16の図1中下端および戻り部18が延びる位置と同じ位置に設定されている。
(実施形態に係る棟下地10の特徴)
図3に示すように、このような棟下地10を屋根本体100の所定位置に強固に固定し、然る後、この棟下地10に棟板金200を固定することにより、従来の木製あるいは樹脂製の棟下地に比べてはるかに耐久性が高く、かつ、耐風性能にも優れた屋根300を提供することができる。
(変形例1)
上述した実施形態に係る棟下地10の断面形状は、図4および5に示すように、一方の(図4中左側の)側面16の下端から凹所14に向けて天面12と略平行に延びる戻り部18を形成し、他方の(図4中右側の)下端には戻り部18を設けないものであってもよい。
また、この変形例1に係る棟下地10の断面形状では、凹所14が天面12における断面長手方向の中央部に形成されておらず、当該凹所14を中心として図4中左側の左天面20の断面長手方向の長さは、凹所14を中心として図4中右側の右天面22の断面長手方向の長さよりも長くなるように形成されている。
すなわち、変形例1に係る棟下地10の断面形状は、断面長手方向に延びる天面12と、この天面12の断面長手方向中央部よりもやや図4中右寄りに形成された凹所14と、天面12の両端からそれぞれ図4中鉛直下方に延びる側面16と、図4中左側側面16の図4中下端から凹所14に向けて天面12と略平行に延びる戻り部18とを有している。
さらに、凹所14の図4中下端は、側面16の図4中下端および戻り部18が延びる位置と同じ位置に設定されている。
(変形例2)
また、棟下地10の断面形状は、図6および7に示すように、凹所14を図6中右端に配置して、左天面20のみを設けるようにしてもよい。
すなわち、変形例2に係る棟下地10の断面形状は、断面長手方向に延びる天面12(左天面20)と、この天面12の断面長手方向端に形成された凹所14と、天面12における凹所14が形成された端とは反対側の端から図6中鉛直下方に延びる側面16と、図6中左側側面16の図6中下端から凹所14に向けて天面12と略平行に延びる戻り部18とを有している。
さらに、凹所14の図6中下端は、側面16の図6中下端および戻り部18が延びる位置と同じ位置に設定されている。
(変形例3)
また、変形例3に係る棟下地10の断面形状は、上述した変形例2をさらに変形させたものであり、図8および9に示すように、変形例2に係る断面形状から戻り部18を省略した形状となっている。
すなわち、変形例3に係る棟下地10の断面形状は、断面長手方向に延びる天面12(左天面20)と、この天面12の断面長手方向端に形成された凹所14と、天面12における凹所14が形成された端とは反対側の端から図8中鉛直下方に延びる側面16とを有している。
さらに、凹所14の図8中下端は、側面16の図8中下端の位置と同じ位置に設定されている。
(変形例4)
変形例4に係る棟下地10の断面形状は、上述した変形例2をさらに変形させたものであり、図10および11に示すように、変形例2に係る断面形状から凹所14を形成する図6中右端の面を省略した形状となっている。
すなわち、変形例4に係る棟下地10の断面形状は、断面長手方向に延びる天面12と、この天面12の両端からそれぞれ図10中鉛直下方に延びる一対の側面16と、一方の側面16の図10中下端から外方に向けて天面12と略平行に延びる底面24と、他方の側面16の図10中下端から一方の側面16に向けて天面12と略平行に延びる戻り部18とを有している。
さらに、底面24と戻り部18とは、その上下方向(天面12からの離間距離)が同じに設定されている。
(変形例5)
また、変形例5に係る棟下地10の断面形状は、上述した変形例4をさらに変形させたものであり、図12および13に示すように、変形例4に係る断面形状から戻り部18を省略した形状となっている。
すなわち、変形例5に係る棟下地10の断面形状は、断面長手方向に延びる天面12と、この天面12の両端からそれぞれ図12中鉛直下方に延びる一対の側面16と、一方の側面16の図12中下端から外方に向けて天面12と略平行に延びる底面24とを有している。
さらに、両側面16の下端は、同じ位置に設定されている。
(変形例6)
また、四角形部26と、底面24とを組み合わせることによって棟下地10の断面形状を構成してもよい。変形例6に係る断面形状は、図14および15に示すように、所定の距離で配置した一対の四角形部26と、一端が一方の四角形部26における側面16の図14中下端に接続され、他端が他方の四角形部26における側面16の図14中下端に接続された底面24とを有している。
(変形例7)
変形例7に係る棟下地10の断面形状は、上述した変形例6を変形させたものであり、図16および17に示すように、ひとつの四角形部26と、一端がこの四角形部26における側面16の図16中下端に接続され、四角形部26の天面12と略平行に延びる底面24と、底面24の他端から図16中鉛直上向きに延びるように形成された壁面28とを有している。
さらに、壁面28の図16中上端は、四角形部26の天面12と同じ高さに設定されている。
(変形例8)
変形例8に係る棟下地10の断面形状は、上述した変形例7から壁面28を省略したものであり、図18および19に示すように、ひとつの四角形部26と、一端がこの四角形部26における側面16の図18中下端に接続され、四角形部26の天面12と略平行に延びる底面24とを有している。
(変形例9)
変形例9に係る棟下地10の断面形状は、上述した変形例8からさらに底面24を省略したものであり、図20に示すように、断面長手方向に長い、ひとつの四角形部26で構成されている。
(変形例10)
また、一対の側面16と、底面24とを組み合わせることによって棟下地10の断面形状を構成してもよい。変形例10に係る断面形状は、図21および22に示すように、所定の距離で配置した一対の側面16と、一端が一方の側面16の図21中下端に接続され、他端が他方の側面16の図21中下端に接続された底面24とを有している。
さらに、両側面16の図21中上端は、互いに同じ高さに設定されている。
(変形例11)
さらに、従前より、屋根材料のひとつとして「断熱材と鉄板とを一体型にした金属製横葺断熱屋根材」がある。新築で用いられるだけではなく、従来のスレートの上に被せて施工をする機会が多い屋根材である。令和元年に日本弁理士会会長賞を受賞した金属製横葺断熱屋根材(特許第5022662号)が代表的な屋根材として知られている。このような金属製横葺断熱屋根材を用いた従来の施工方法について説明する。
図23に示すように、最初に、野地板の上に下葺き材4(ルーフィング・防水シート)を張り付ける(古いスレート屋根を改修する場合は、古いスレートの表面に下葺き材を張り付ける)。
然る後、新設した下葺き材4の上に、受木5および新しい金属製横葺断熱屋根材6を取り付ける。その際、受木5と新しい金属製横葺断熱屋根材6とが接触する部分では、金属製横葺断熱屋根材6から断熱材を取り除き、鉄板部分7を上方に折り曲げることによって受木5の天面端まで立ち上げる。その後、受木5と金属製横葺断熱屋根材6とを互いに接触させる。
最後に、受木5の上から棟板金2を被せ、横方向から釘等8を打込み、棟板金2・金属製横葺断熱屋根材6の鉄板部分7・受木5の順に貫通させることによって棟板金2と受木5とを固定する。
しかしながら、従来のスレート屋根施工方法には以下のような問題があった。すなわち、棟板金2の立ち下がり高さを受木5の天面から金属製横葺断熱屋根材6の表面までの高さと同一、あるいは若干短めにしなければならず、外部から受木5への雨水の浸入を十分に抑えることができなかった。
また、金属製横葺断熱屋根材6の立ち上がり鉄板部分7と棟板金2との間に雨水が浸入した場合、立ち上がり鉄板部分7を留める釘等8と受木5とが共に腐食してしまう可能性があった。このような腐食が進行すると、釘等8による棟板金の固持力が弱まってしまう。
さらに、湿気等の影響により、受木5が腐朽あるいは変形したとき、立ち上がり鉄板部分7を留める釘等8の固持力が弱まってしまう。
また、受木5の側面位置と、立ち上がり鉄板部分7の位置と、棟板金2の立ち下がり位置とを一致させる必要があることから、施工時において高い技術力と手間が要求された。とりわけ、古いスレートの上に金属製横葺断熱屋根材6を被せる改修工事において、古いスレートと古い野地板の経年劣化が進行している場合に顕著であった。
このような問題を有する従来のスレート屋根施工において、図24および図25に示す変形例11に係る棟下地10を用いることにより、当該問題を解消することができる。
変形例11に係る棟下地10の断面形状について詳述すると、断面長手方向に延びる天面12と、この天面12の断面長手方向中央部に形成された凹所14と、天面12の両端からそれぞれ図1中鉛直下方に延びる一対の側面16と、各側面16の図1中下端から凹所14に向けて天面12と略平行に延びる戻り部18とを有している。
さらに、凹所14の図1中下端は、側面16の図1中下端および戻り部18が延びる位置と同じ位置に設定されている。
また、凹所14を挟む一対の天面12には、それぞれ第2凹所30が形成されている。なお、第2凹所30は、この変形例11のように両方の天面12に形成してもよいし、いずれか一方の天面12に形成してもよい。
このような変形例11に係る棟下地10を用いた金属製横葺断熱屋根材の施工方法について説明する。
図26に示すように、最初に、野地板の上に下葺き材202(ルーフィング・防水シート)を張り付ける(古いスレート屋根を改修する場合は、古いスレートの表面に下葺き材を張り付ける)。
然る後、新設した下葺き材202の上に、受木204および新しい金属製横葺断熱屋根材206を取り付ける。さらに、受木204の上に棟下地10を取り付ける。具体的には、図示するように、受木204の上に取り付けた棟下地10における屋根の周縁側(図中の高さが低い側)が受木204から突出するように棟下地10の大きさを設定する。そして、受木204に対応する位置にある一方の第2凹所30から釘・ネジ(ビス)等の固定具208を貫通させて、棟下地10を受木204に固定する。このとき、固定具208を受木204の下側にある下葺き材202まで貫通させてもよい。第2凹所30から固定具208を貫通させるので、棟下地10の天面12から突出しないように固定具208の頭を第2凹所30内に収めることができる。
また、受木204と新しい金属製横葺断熱屋根材206とが接触する部分では、金属製横葺断熱屋根材206から断熱材を取り除き、鉄板部分210を上方に折り曲げることによって受木204の天面端よりも高い位置まで立ち上げておき、受木204と金属製横葺断熱屋根材206とを互いに接触させる。このとき、棟下地10における戻り部18と凹所14との隙間から、凹所14・天面12・側面16・戻り部18で囲まれた内部空間32に立ち上がり鉄板部分210の先端部が収容されるようにする。
最後に、棟下地10の上から棟板金212を被せ、横方向から固定具214を打込み、棟板金212と棟下地10の側面16の順に貫通させることによって棟板金212と棟下地10とを固定する。
変形例11に係る棟下地10を用いることにより、従来の方法よりも立ち上がり鉄板部分210を受木204の高さよりも高い位置に配置できるので、外部から受木204への雨水の浸入を低減することができる。
また、金属製横葺断熱屋根材206の立ち上がり鉄板部分210が、固定具214によって棟板金212と直接的に留める必要がなくなるので、立ち上がり鉄板部分210や受木204の雨水による腐食の問題を低減することができる。
さらに、万一、湿気等の影響によって受木204が腐朽あるいは変形した場合であっても、棟板金212を留める固定具214の固持力に問題が生じるおそれがない。
また、棟板金212の立ち下がり位置と棟下地10の位置とを一致させるだけでよいので、受木204を含めた棟板金212の施工性および品質(特に止水性能)を飛躍的に向上させることができる。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10…棟下地、12…天面、14…凹所、16…側面、18…戻り部、20…左天面、22…右天面、24…底面、26…四角形部、28…壁面、30…第2凹所、32…内部空間
100…屋根本体
200…棟板金、202…下葺き材、204…受木、206…金属製横葺断熱屋根材、208…固定具、210…(スレート206の)立ち上がり鉄板部分、212…棟板金、214…固定具
300…屋根

Claims (5)

  1. アルミニウム製の部材であって、
    断面形状において、断面長手方向に延びる天面と、前記天面に並べて形成された凹所と、前記天面から下方に延びる側面と、前記側面の下端から前記凹所に向けて前記天面と平行に延びる戻り部とを有している
    棟下地。
  2. 前記天面には、第2凹所が形成されている
    請求項1に記載の棟下地。
  3. アルミニウム製の部材であって、
    断面形状において、断面長手方向に延びる天面と、前記天面の両端からそれぞれ下方に延びる一対の側面と、一方の前記側面の下端から外方に向けて前記天面と平行に延びる底面とを有している
    棟下地。
  4. アルミニウム製の部材であって、
    断面形状において、少なくともひとつの四角形部と、一端が前記四角形部における側面の下端に接続され、前記四角形部の天面と略平行に延びる底面とを有している
    棟下地。
  5. 屋根本体の所定位置に、請求項1から4のいずれか1項に係る棟下地が固定されており、
    前記棟下地に対して棟板金が固定されている
    屋根。
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