JP2022139867A - 鞍乗り型車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】燃料タンクの支持構造を簡素化できる鞍乗り型車両を提供する。【解決手段】自動二輪車は、ヘッドパイプと、ヘッドパイプから下方に延びるダウンフレーム22と、ダウンフレーム22の下部から後方に延びる左右一対のロアフレーム23と、一対のロアフレーム23を連結し、車両側面視でロアフレーム23から上方に突出する後クロスメンバ36と、後クロスメンバ36に支持された燃料タンク7と、燃料タンク7の後方に配置されたシリンダ45を有するエンジン41と、を備える。後クロスメンバ36は、燃料タンク7とシリンダ45との間に配置されている。【選択図】図3
Description
本発明は、鞍乗り型車両に関するものである。
従来、エンジンを有するユニットスイング式のリヤサスペンションを備えた鞍乗り型車両がある。この種の車両において、車体フレームに支持された燃料タンクがエンジンの前方に配置されたものがある(例えば特許文献1参照)。特許文献1には、左足載せ部と右足載せ部との間に配置され、上方に向かって突出するトンネル部と、トンネル部に配置される燃料タンクと、燃料タンクの後方に少なくとも一部が配置されるエンジンと、を備えた鞍乗り型車両が開示されている。
ところで、燃料タンクがエンジンの前方に配置されると、燃料タンクの後部を支持する構造がエンジンの周辺に設けられる。これにより、燃料タンクの支持構造がエンジンを避けるために複雑化する可能性がある。
そこで本発明は、燃料タンクの支持構造を簡素化できる鞍乗り型車両を提供するものである。
本発明の鞍乗り型車両は、ヘッドパイプ(21)と、ヘッドパイプ(21)から下方に延びるダウンフレーム(22)と、前記ダウンフレーム(22)の下部から後方に延びる左右一対のロアフレーム(23)と、前記一対のロアフレーム(23)を連結し、車両側面視で前記ロアフレーム(23)から上方に突出するクロスフレーム(36)と、前記クロスフレーム(36)に支持された燃料タンク(7)と、前記燃料タンク(7)の後方に配置されたシリンダ(45)を有するエンジン(41)と、を備え、前記クロスフレーム(36)は、前記燃料タンク(7)と前記シリンダ(45)との間に配置されている。
本発明によれば、前後に並ぶ燃料タンクとシリンダとの間に配置されたクロスフレームがロアフレームから上方に突出しているので、クロスフレームが燃料タンクとシリンダとの間より後方から延びる構成と比較して、クロスフレームを短く設けることができる。したがって、燃料タンクの支持構造を簡素化できる。
上記の鞍乗り型車両において、前記クロスフレーム(36)は、前記燃料タンク(7)と前記シリンダ(45)との間で車幅方向に沿って延びる延在部(36a)と、車両側面視で前記ロアフレーム(23)から上方に延出し、前記延在部(36a)の端部に接続する延出部(36b)と、を備えていてもよい。
本発明によれば、延出部がロアフレームから上方に突出するので、延出部が側面視で上下方向に対して斜め前方に延びる構成と比較して、延出部を短く設けることができるので、クロスフレームを軽量化できる。さらに、燃料タンクとシリンダとの間の狭い空間にクロスフレームが前方に傾斜して配置された構成と比較して、燃料タンクの支持構造を前後方向にコンパクトに形成できる。また、飛び石等の飛散物をクロスフレームによって受け止めることで、飛散物がシリンダに当たることを抑制できる。
上記の鞍乗り型車両において、前記クロスフレーム(36)の上端は、前記シリンダ(45)の上端よりも下方に位置していてもよい。
本発明によれば、クロスフレームがロアフレームからシリンダの上端よりも上方の位置まで延びる構成と比較して、クロスフレームを短く設けることができる。したがって、燃料タンクの支持構造を簡素化できる。
上記の鞍乗り型車両において、前記クロスフレーム(36)から前方に延びるステー(82)をさらに備え、前記ステー(82)は、前記クロスフレーム(36)の上端よりも下方で前記燃料タンク(7)を支持していてもよい。
本発明によれば、クロスフレームの上端で燃料タンクが支持される構成よりも低い位置で燃料タンクを支持できる。したがって、燃料タンクを低重心化して車両の重量バランスの向上を図ることができる。
本発明によれば、燃料タンクの支持構造を簡素化できる鞍乗り型車両を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明における前後上下左右等の方向は、以下に説明する車両における方向と同一とする。すなわち、上下方向は鉛直方向と一致し、左右方向は車幅方向と一致する。また、以下の説明に用いる図中において、矢印UPは上方、矢印FRは前方、矢印LHは左方をそれぞれ示している。
最初に、実施形態の自動二輪車全体の概略構成について説明する。
図1は、実施形態の自動二輪車を示す左側面図である。
図1に示すように、本実施形態の自動二輪車1は、シート8に着座した乗員が足を載せるステップフロア50を有するスクータ型の鞍乗り型車両である。自動二輪車1は、車体フレーム2と、車体フレーム2に操向可能に支持される前輪3と、車体フレーム2に上下揺動可能に支持されるスイング式のパワーユニット4と、パワーユニット4に支持される後輪5と、車両の外郭を形成する車両カバー6と、車両カバー6に覆われた燃料タンク7と、を備える。
図1は、実施形態の自動二輪車を示す左側面図である。
図1に示すように、本実施形態の自動二輪車1は、シート8に着座した乗員が足を載せるステップフロア50を有するスクータ型の鞍乗り型車両である。自動二輪車1は、車体フレーム2と、車体フレーム2に操向可能に支持される前輪3と、車体フレーム2に上下揺動可能に支持されるスイング式のパワーユニット4と、パワーユニット4に支持される後輪5と、車両の外郭を形成する車両カバー6と、車両カバー6に覆われた燃料タンク7と、を備える。
図2は、実施形態の車体フレームを示す斜視図である。
図2に示すように、車体フレーム2は、ヘッドパイプ21と、ダウンフレーム22と、ロアフレーム23と、リアフレーム24と、アッパフレーム25と、シートレール26と、を備え、これらが溶接等によって一体に接合されている。
図2に示すように、車体フレーム2は、ヘッドパイプ21と、ダウンフレーム22と、ロアフレーム23と、リアフレーム24と、アッパフレーム25と、シートレール26と、を備え、これらが溶接等によって一体に接合されている。
ヘッドパイプ21は、車体フレーム2の前端に配置されている。ヘッドパイプ21は、車両の車幅中心上に配置されている(図3参照)。
図3は、実施形態の車体フレームを示す正面図である。
図2および図3に示すように、ダウンフレーム22は、左右に一対設けられている。ダウンフレーム22は、ヘッドパイプ21に結合している。ダウンフレーム22は、ヘッドパイプ21から下方に延びている。
図2および図3に示すように、ダウンフレーム22は、左右に一対設けられている。ダウンフレーム22は、ヘッドパイプ21に結合している。ダウンフレーム22は、ヘッドパイプ21から下方に延びている。
図2に示すように、ロアフレーム23は、左右に一対設けられている。ロアフレーム23は、ダウンフレーム22の下端部に結合している。ロアフレーム23は、一対のダウンフレーム22の下端部から後方に延びている。ロアフレーム23は、ダウンフレーム22の下端部から後方に向かうに従い互いに離間している。ロアフレーム23は、直線状に延びている。
リアフレーム24は、左右に一対設けられている。リアフレーム24は、ロアフレーム23の後端部に結合している。リアフレーム24は、一対のロアフレーム23の後端部から上方に延びている。本実施形態では、ダウンフレーム22、ロアフレーム23およびリアフレーム24は、左右それぞれで互いに同一部材によって形成されて一体化している。
アッパフレーム25は、左右に一対設けられている。アッパフレーム25は、側面視でロアフレーム23の上方に配置されている。アッパフレーム25は、ダウンフレーム22およびリアフレーム24に結合している。アッパフレーム25は、ダウンフレーム22のうちヘッドパイプ21への結合部よりも下方に位置する部分に結合している。アッパフレーム25は、ダウンフレーム22から後方に延びている。アッパフレーム25の後端部は、リアフレーム24のうち上端部よりも下方に位置する部分に結合している。アッパフレーム25は、側面視で後下がりに直線状に延びている。なお、アッパフレーム25は、前端部においてヘッドパイプ21に結合していてもよい。
シートレール26は、左右に一対設けられている。シートレール26は、アッパフレーム25の後部に結合している。シートレール26は、アッパフレーム25から後上方延びている。シートレール26の中間部には、リアフレーム24の上端部が下方から結合している。シートレール26の後端部は、リアクロスプレート30によって互いに連結されている。シートレール26は、その上方に配置されるシート8を支持する。
車体フレーム2は、上連結部31と、下連結部32と、上クロスメンバ33と、下クロスメンバ34と、前クロスメンバ35と、後クロスメンバ36と、ピボット支持部37と、をさらに備える。
上連結部31は、左右に一対設けられている。上連結部31は、車両の左右それぞれで、ダウンフレーム22とアッパフレーム25とを連結している。上連結部31は、アッパフレーム25の上方に配置されている。上連結部31は、ダウンフレーム22に後方から結合している。上連結部31は、ダウンフレーム22への結合部から後下方に延び、アッパフレーム25に上方から結合している。
下連結部32は、左右に一対設けられている。下連結部32は、板状に形成され、車両の左右それぞれで、ダウンフレーム22とアッパフレーム25とを連結している。下連結部32は、アッパフレーム25の下方に配置されている。下連結部32は、ダウンフレーム22に車幅方向の外側かつ後方から結合している。下連結部32は、ダウンフレーム22への結合部から、ダウンフレーム22およびアッパフレーム25の結合部を避けつつ後上方に延び、アッパフレーム25に車幅方向外側かつ下方から結合している。
下連結部32は、車幅方向の外側に折り返された折り返し部32aを備える。折り返し部32aは、連結部32の後縁の下端から上端にわたって設けられ、前方かつ上方に窪むように湾曲して延びている。折り返し部32aは、側面視でダウンフレーム22に重なる箇所からアッパフレーム25に重なる箇所にわたって連続して延びている。
上クロスメンバ33は、一対のダウンフレーム22を連結している。上クロスメンバ33は、正面視でヘッドパイプ21の下方に位置し、車幅方向に沿って延びている。
下クロスメンバ34は、一対のダウンフレーム22を連結している。下クロスメンバ34は、上クロスメンバ33よりも下方に配置されている。下クロスメンバ34は、ダウンフレーム22における下端部よりも上方に位置する部分に結合している。
前クロスメンバ35は、一対のロアフレーム23を連結している。前クロスメンバ35は、ロアフレーム23の前端部に結合している。前クロスメンバ35は、側面視でロアフレーム23から下方に突出している。前クロスメンバ35は、中間部が両端部よりも下方かつ車幅方向の内側で車幅方向に延びるように、正面視で上方に開口したU字状に形成されている。
後クロスメンバ36は、一対のロアフレーム23を連結している。後クロスメンバ36は、前クロスメンバ35よりも後方に配置されている。後クロスメンバ36は、側面視でロアフレーム23から上方に突出している。後クロスメンバ36は、ロアフレーム23におけるエンジン41よりも前方、かつ燃料タンク7よりも後方に位置する箇所に結合している。後クロスメンバ36は、下方に開口したU字状に形成され、両端において左右のロアフレーム23に結合している。具体的には、後クロスメンバ36は、車幅方向に延びる中間部36a(延在部)と、ロアフレーム23から延出し、中間部36aの端部に接続する左右一対の側部36b(延出部)と、を備える。側部36bは、中間部36aの端部から下方かつ車幅方向の外側に延びている。一対の側部36bは、側面視で互いに一致するように配置されている(図3参照)。
ピボット支持部37は、左右に一対設けられている。ピボット支持部37は、リアフレーム24およびシートレール26に結合している。ピボット支持部37は、リアフレーム24から後方に張り出し、かつシートレール26から下方に張り出すように形成されている。一対のピボット支持部37は、図示しないピボット軸を介してパワーユニット4を上下揺動可能に支持する。
図1に示すように、前輪3は、左右一対のフロントフォーク11の下端部に軸支されている。一対のフロントフォーク11の上端部は、車幅方向に延びるボトムブリッジ12により連結されている。フロントフォーク11は、ボトムブリッジ12に固定されたステアリングステム13を介してヘッドパイプ21に操向可能に支持されている。ステアリングステム13の上部には、操向用のハンドルバー14が取り付けられている。
パワーユニット4は、いわゆるユニットスイング式のリヤサスペンションである。パワーユニット4は、駆動輪である後輪5を駆動する。パワーユニット4は、ピボット支持部37を介して車体フレーム2に上下揺動可能に支持されている。パワーユニット4は、エンジン41と、伝動装置42と、エアクリーナ43と、を備える。
図3は、実施形態の車体フレーム、パワーユニットおよび燃料タンクを示す側面図である。
図3に示すように、エンジン41は、クランクシャフトを車幅方向に沿わせるように配置されている。エンジン41は、クランクシャフトを収容したクランクケース44と、クランクケース44の前端部から前方に突出したシリンダ45と、を備える。シリンダ45内には、燃焼室が形成されている。シリンダ45は、クランクケース44の前端部に連結されたシリンダブロック45aと、シリンダブロック45aの前端部に連結されたシリンダヘッド45bと、シリンダヘッド45bの前端部を覆うヘッドカバー45cと、を備える。シリンダヘッド45bは、一対のリアフレーム24の間に配置され、側面視でリアフレーム24に重なっている。ヘッドカバー45cは、シリンダ45の前端に位置している。ヘッドカバー45cは、側面視でロアフレーム23の上方に配置されている。ヘッドカバー45cの前方には、後クロスメンバ36の中間部36aが配置されている。これによりシリンダ45は、正面視で後クロスメンバ36の中間部36aに重なっている。エンジン41は、側面視で後クロスメンバ36に重ならないように配置されている。
図3に示すように、エンジン41は、クランクシャフトを車幅方向に沿わせるように配置されている。エンジン41は、クランクシャフトを収容したクランクケース44と、クランクケース44の前端部から前方に突出したシリンダ45と、を備える。シリンダ45内には、燃焼室が形成されている。シリンダ45は、クランクケース44の前端部に連結されたシリンダブロック45aと、シリンダブロック45aの前端部に連結されたシリンダヘッド45bと、シリンダヘッド45bの前端部を覆うヘッドカバー45cと、を備える。シリンダヘッド45bは、一対のリアフレーム24の間に配置され、側面視でリアフレーム24に重なっている。ヘッドカバー45cは、シリンダ45の前端に位置している。ヘッドカバー45cは、側面視でロアフレーム23の上方に配置されている。ヘッドカバー45cの前方には、後クロスメンバ36の中間部36aが配置されている。これによりシリンダ45は、正面視で後クロスメンバ36の中間部36aに重なっている。エンジン41は、側面視で後クロスメンバ36に重ならないように配置されている。
図1に示すように、伝動装置42は、エンジン41で生じた駆動力を後輪5に伝達する。伝動装置42は、後輪5の左方に配置され、エンジン41に一体に設けられている。エアクリーナ43は、伝動装置42の上方に配置されている。
車両カバー6は、複数の外装パネルにより構成されている。車両カバー6は、フロントカバー61と、フロントフェンダ62と、ハンドルカバー63と、レッグシールド64と、センタートンネル65と、ロアカバー66と、サイドカバー67と、リアアンダカバー68と、リアフェンダ69と、を有する。
フロントカバー61は、ヘッドパイプ21を覆うように設けられている。フロントカバー61には、ヘッドライトが設けられている。フロントフェンダ62は、前輪3を上方および後方から覆うように設けられている。ハンドルカバー63は、ハンドルバー14の中央部分、およびステアリングステム13の上部を覆うように設けられている。レッグシールド64は、ダウンフレーム22を覆うとともに、運転者の脚を前方から覆うように設けられている。
センタートンネル65は、レッグシールド64から車幅中心に沿って後方に延びている。センタートンネル65は、アッパフレーム25を車幅方向の外側および上方から覆っている。センタートンネル65の内側には、燃料タンク7が配置されている。
ロアカバー66は、センタートンネル65を挟んで左右両側に配置されている。ロアカバー66は、センタートンネル65よりも下方で、左右のロアフレーム23を覆うように設けられている。ロアカバー66の上面には、乗員が足を載せるステップフロア50が設けられている。ステップフロア50は、左右に一対設けられ、センタートンネル65に車幅方向の外側に隣接している。ステップフロア50は、センタートンネル65の下縁から車幅方向の外側に張り出している。
サイドカバー67は、センタートンネル65から後方に延びている。サイドカバー67は、左右のリアフレーム24を車幅方向の外側から覆うように設けられている。サイドカバー67の上部にはシート8が取り付けられている。リアアンダカバー68は、サイドカバー67の下方の開口部の一部を覆うように設けられている。リアフェンダ69は、後輪5を上方および後方から覆うように設けられている。
なお、車両カバー6を構成する複数の外装パネルは、上述した各部に分割されている必要はなく、各部の境界を跨ぐように配置されていてもよいし、各部が複数の外装パネルによって構成されていてもよい。
図3に示すように、燃料タンク7は、エンジン41のシリンダ45の前端の前方に配置されている。燃料タンク7の全体は、ダウンフレーム22、ロアフレーム23、リアフレーム24およびアッパフレーム25に囲まれた空間に配置されている。すなわち、燃料タンク7の全体は、車体フレーム2のうちダウンフレーム22、ロアフレーム23、リアフレーム24およびアッパフレーム25からなる側面視でループ状の部分の内側に配置されている。燃料タンク7は、後クロスメンバ36の中間部36aの前方に配置されている。燃料タンク7は、側面視で後クロスメンバ36に重ならないように配置されている。燃料タンク7の下端は、後クロスメンバ36の中間部36aよりも下方に位置している。
燃料タンク7は、上接合フランジ72を外周に有する上タンク半体71と、上接合フランジ72に接合される下接合フランジ74を外周に有する下タンク半体73と、を備える。上接合フランジ72および下接合フランジ74は、例えばシーム溶接によって、全周にわたって互いに接合されている。上接合フランジ72および下接合フランジ74が接合されて形成された接合部75は、側面視で後下がり(前上がり)に直線状に延びている。接合部75は、前部75aおよび後部75bが車幅方向に延びるように矩形枠状に形成されている。
燃料タンク7は、車体フレーム2に支持されている。燃料タンク7は、前支持ステー81を介してダウンフレーム22に支持されているとともに、後支持ステー82を介して後クロスメンバ36に支持されている。前支持ステー81は、左右に一対設けられ、ダウンフレーム22に溶接されている。前支持ステー81は、ダウンフレーム22から後方に突出している。前支持ステー81は、下連結部32の車幅方向内側に配置されている。前支持ステー81の一部は、側面視で下連結部32に重なっている。前支持ステー81の後端は、側面視で下連結部32に重ならず、下連結部32の折り返し部32aの後方に位置している。前支持ステー81の後端には、燃料タンク7の接合部75の前部75aにおける車幅方向の端部が上方から重なって締結されている。後支持ステー82は、左右に一対設けられ、後クロスメンバ36に溶接されている。後支持ステー82は、後クロスメンバ36の側部36bに車幅方向の外側から結合し、前上方に突出している。後支持ステー82の前端は、後クロスメンバ36の上端よりも下方に位置している。後支持ステー82の前端には、燃料タンク7の接合部75の後部75bにおける車幅方向の端部が上方から重なって締結されている。
以上に説明したように、本実施形態の自動二輪車1は、ヘッドパイプ21から下方に延びるダウンフレーム22と、ダウンフレーム22の下部から後方に延びる左右一対のロアフレーム23と、一対のロアフレーム23を連結し、側面視でロアフレーム23から上方に突出する後クロスメンバ36と、後クロスメンバ36に支持された燃料タンク7と、燃料タンク7の後方に配置されたシリンダ45を有するエンジン41と、を備える。後クロスメンバ36は、燃料タンク7とシリンダ45との間に配置されている。この構成によれば、前後に並ぶ燃料タンク7とシリンダ45との間に配置された後クロスメンバ36がロアフレーム23から上方に突出しているので、後クロスメンバが燃料タンク7とシリンダ45との間より後方から延びる構成と比較して、後クロスメンバ36を短く設けることができる。したがって、燃料タンク7の支持構造を簡素化できる。
後クロスメンバ36は、燃料タンク7とシリンダ45との間で車幅方向に沿って延びる中間部36aと、側面視でロアフレーム23から上方に延出し、中間部36aの端部に接続する側部36bと、を備える。この構成によれば、側部36bがロアフレーム23から上方に突出するので、側部が側面視で上下方向に対して斜め前方に延びる構成と比較して、側部36bを短く設けることができるので、後クロスメンバ36を軽量化できる。さらに、燃料タンクとシリンダとの間の狭い空間にクロスフレームが前方に傾斜して配置された構成と比較して、燃料タンク7の支持構造を前後方向にコンパクトに形成できる。また、飛び石等の飛散物を後クロスメンバ36によって受け止めることで、飛散物がシリンダ45に当たることを抑制できる。
後クロスメンバ36の上端は、シリンダ45の上端よりも下方に位置している。この構成によれば、後クロスメンバがロアフレーム23からシリンダ45の上端よりも上方の位置まで延びる構成と比較して、後クロスメンバ36を短く設けることができる。したがって、燃料タンク7の支持構造を簡素化できる。
自動二輪車1は、後クロスメンバ36から前方に延びるステー82をさらに備える。ステー82は、後クロスメンバ36の上端よりも下方で燃料タンク7を支持している。この構成によれば、後クロスメンバの上端で燃料タンクが支持される構成よりも低い位置で燃料タンク7を支持できる。したがって、燃料タンク7を低重心化して車両の重量バランスの向上を図ることができる。
自動二輪車1は、ダウンフレーム22とアッパフレーム25とを連結する連結部32をさらに備える。連結部32は、車幅方向の外側に折り返された折り返し部32aを備える。折り返し部32aは、連結部32の後縁に設けられ、側面視でダウンフレーム22に重なる箇所からアッパフレーム25に重なる箇所にわたって連続して延びている。このため、連結部32の剛性の低下を抑制しつつ側面視における連結部32の面積を小さくできる。これにより、側面視でダウンフレーム22およびアッパフレーム25の内側に配置された燃料タンク7の組み付け時の作業スペースを確保できる。したがって、燃料タンク7の組み付け時の作業性を向上させることができる。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。本発明は運転者が車体を跨いで乗車する鞍乗り型車両全般に適用することができる。すわなち、本発明は自動二輪車だけでなく、自動三輪車に適用可能である。
また、上記実施形態では、後クロスメンバ36の一対の側部36bが側面視で互いに一致するように配置されているが、この構成に限定されない。例えば、後クロスフレームの両端とロアフレーム23との結合部が互いに前後にずれるように、一対の側部が互いに前後にずれていてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1…自動二輪車(鞍乗り型車両) 7…燃料タンク 21…ヘッドパイプ 22…ダウンフレーム 23…ロアフレーム 36…後クロスメンバ(クロスフレーム) 36a…中間部(延在部) 36b…側部(延出部) 41…エンジン 45…シリンダ 82…後支持ステー(ステー)
Claims (4)
- ヘッドパイプ(21)と、
ヘッドパイプ(21)から下方に延びるダウンフレーム(22)と、
前記ダウンフレーム(22)の下部から後方に延びる左右一対のロアフレーム(23)と、
前記一対のロアフレーム(23)を連結し、車両側面視で前記ロアフレーム(23)から上方に突出するクロスフレーム(36)と、
前記クロスフレーム(36)に支持された燃料タンク(7)と、
前記燃料タンク(7)の後方に配置されたシリンダ(45)を有するエンジン(41)と、
を備え、
前記クロスフレーム(36)は、前記燃料タンク(7)と前記シリンダ(45)との間に配置されている、
鞍乗り型車両。 - 前記クロスフレーム(36)は、
前記燃料タンク(7)と前記シリンダ(45)との間で車幅方向に沿って延びる延在部(36a)と、
車両側面視で前記ロアフレーム(23)から上方に延出し、前記延在部(36a)の端部に接続する延出部(36b)と、
を備える、
請求項1に記載の鞍乗り型車両。 - 前記クロスフレーム(36)の上端は、前記シリンダ(45)の上端よりも下方に位置している、
請求項1または請求項2に記載の鞍乗り型車両。 - 前記クロスフレーム(36)から前方に延びるステー(82)をさらに備え、
前記ステー(82)は、前記クロスフレーム(36)の上端よりも下方で前記燃料タンク(7)を支持している、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両。
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