JP2022137829A - 除湿機 - Google Patents
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Abstract
【課題】除湿に寄与しない空気の増加を抑制することによって、除湿性能を向上させることが可能な除湿機を提供する。
【解決手段】除湿機100は、加熱部6と、除湿ロータ7と、第1経路部分F11と、第5経路部分F15と、ガイド部材50と、第3流路F3とを有する。加熱部6は、発熱部60と、発熱部60を収容する収容部61とを含む。除湿ロータ7は、回転軸線AXを中心として回転する。第1経路部分F11は、空気が加熱部6及び除湿ロータ7を回転軸線AXに沿った第1方向に通過する。第5経路部分F15は、空気が除湿ロータ7を第1方向に通過する。ガイド部材50は、第1経路部分F11と第5経路部分F15との間に配置され、加熱部6との間に空間S1を有する。第3流路F3は、空気が空間S1を第1方向に通過する。
【選択図】図4
【解決手段】除湿機100は、加熱部6と、除湿ロータ7と、第1経路部分F11と、第5経路部分F15と、ガイド部材50と、第3流路F3とを有する。加熱部6は、発熱部60と、発熱部60を収容する収容部61とを含む。除湿ロータ7は、回転軸線AXを中心として回転する。第1経路部分F11は、空気が加熱部6及び除湿ロータ7を回転軸線AXに沿った第1方向に通過する。第5経路部分F15は、空気が除湿ロータ7を第1方向に通過する。ガイド部材50は、第1経路部分F11と第5経路部分F15との間に配置され、加熱部6との間に空間S1を有する。第3流路F3は、空気が空間S1を第1方向に通過する。
【選択図】図4
Description
本発明は、除湿機に関する。
従来、加熱部と除湿ロータとを備えた除湿機が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、加熱手段と、空気が通過する除湿ロータとを備えた除湿装置が記載されている。特許文献1の除湿装置では、空気が加熱手段及び除湿ロータを通過する第2送風路と、空気が加熱手段を通過せずに除湿ロータを通過する第1送風路と、空気が加熱手段及び除湿ロータのいずれも通過せずに吸熱器を通過する第3送風路とを備える。
しかしながら、特許文献1の除湿装置では、除湿ロータは回転するため、加熱手段は除湿ロータに対して離隔する。従って、加熱手段を通過した空気の一部は、加熱手段と除湿ロータとの隙間から、例えば第3送風路に漏れる。よって、加熱手段で加熱した空気の一部は、除湿に寄与しない。その結果、除湿装置の除湿性能を向上させることが困難であるという問題点がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、除湿に寄与しない空気の増加を抑制することによって、除湿性能を向上させることが可能な除湿機を提供することにある。
本発明の一局面の除湿機は、加熱部と、除湿ロータと、第1流路と、第2流路と、ガイド部材と、第3流路とを有する。前記加熱部は、発熱部と、前記発熱部を収容するとともに内部を空気が通過する収容部とを含む。前記除湿ロータは、回転軸線を中心として回転する。前記第1流路は、空気が前記加熱部及び前記除湿ロータを前記回転軸線に沿った第1方向に通過する。前記第2流路は、前記第1流路に対して離隔し、空気が前記除湿ロータを前記第1方向に通過する。前記ガイド部材は、前記第1流路と前記第2流路との間に配置され、前記加熱部との間に空間を有する。前記第3流路は、前記第1流路と前記第2流路との間において、空気が前記加熱部と前記ガイド部材との間の前記空間を前記第1方向に通過する。
本発明によれば、除湿に寄与しない空気の増加を抑制することによって、除湿性能を向上させることが可能な除湿機を提供できる。
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
図1及び図2を参照して、本発明の一実施形態に係る除湿機100について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る除湿機100の斜視図である。図2は、本発明の一実施形態に係る除湿機100の内部を示す模式図である。なお、本実施形態では、図中に、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸を示す。Z軸は鉛直方向に平行であり、X軸及びY軸は水平方向に平行である。X軸の正方向は除湿機100の正面側を示し、X軸の負方向は除湿機100の背面側を示す。本実施形態では、便宜上、除湿機100を正面側から見たときの右側を除湿機100の右側とし、その反対側を除湿機100の左側として説明する場合がある。また、除湿機100の正面側を除湿機100の前側とし、除湿機100の背面側を除湿機100の後側として説明する場合がある。また、本実施形態では、除湿ロータ7の回転軸線AXは、X軸と略平行である。回転軸線AXの一方側は除湿機100の正面側を示し、回転軸線AXの他方側は除湿機100の背面側を示す。
図1に示すように、除湿機100は、ケーシング1と、カバー部材2aと、排水タンク4と、操作部5とを備える。
ケーシング1は、中空の部材である。図2に示すように、ケーシング1は、吹出口2と、第1吸込口3aと、第2吸込口3bとを含む。
吹出口2は、例えば、ケーシング1の前面に形成される。吹出口2は、ケーシング1の内部と外部とを連通する。吹出口2は、ケーシング1の内部の空気をケーシング1の外部に放出する。吹出口2は、ケーシング1に形成されていればよく、ケーシング1の前面以外の場所に位置していてもよい。
カバー部材2a(図1参照)は、略板状の部材である。カバー部材2aは、吹出口2を覆っている。カバー部材2aは、ケーシング1に回転可能に取り付けられる。カバー部材2aは、回転角度を変更することで、吹出口2から放出される空気の流れる方向を、カバー部材2aの回転角度に応じた方向に規定する風向板として機能する。
第1吸込口3aは、例えば、ケーシング1の後面に形成される。第1吸込口3aは、例えば、ケーシング1の後面において、上部、かつ、左右中央部に配置される。第1吸込口3aは、ケーシング1の内部と外部とを連通する。第1吸込口3aは、ケーシング1の外部の空気をケーシング1の内部に流入させる。第1吸込口3aは、ケーシング1に形成されていればよく、ケーシング1の後面以外の場所に位置していてもよい。
第2吸込口3bは、例えば、ケーシング1の後面に形成される。第2吸込口3bは、例えば、ケーシング1の後面において、左右中央部に配置される。第2吸込口3bは、例えば、第1吸込口3aの下方に配置される。第2吸込口3bは、ケーシング1の内部と外部とを連通する。第2吸込口3bは、ケーシング1の外部の空気をケーシング1の内部に流入させる。第2吸込口3bは、ケーシング1に形成されていればよく、ケーシング1の後面以外の場所に位置していてもよい。
排水タンク4は、ケーシング1内の下部に配置される。排水タンク4は、ケーシング1に着脱可能に格納される。排水タンク4は、除湿機100によって生成された水を貯留する。
操作部5は、例えば、ケーシング1の上部に配置される。操作部5は、外部からの指示を受け付ける。
次に、図2及び図3を参照して、除湿機100についてさらに説明する。図3は、図2のIII-III線に沿った断面図である。図2及び図3に示すように、除湿機100は、加熱部6と、除湿ロータ7と、冷却部8と、放熱部9と、集水部10と、送風部11と、圧縮部12aと、膨張部12bとをさらに備える。加熱部6、除湿ロータ7、冷却部8、放熱部9、送風部11、圧縮部12a、及び膨張部12bは、ケーシング1の内部に配置される。
加熱部6は、発熱することで空気を加熱する。加熱部6は、除湿ロータ7も加熱する。加熱部6は、第1吸込口3aの前方に配置される。加熱部6は、第1吸込口3aと対向する。
除湿ロータ7は、略円板状の部材である。除湿ロータ7は、回転軸線AXを中心として回転する。回転軸19は、回転軸線AX上に配置される。回転軸19は、除湿ロータ7を回転可能に支持する。除湿ロータ7は、回転軸19を中心に回転する。
除湿ロータ7は、空気が通過可能である。除湿ロータ7は、水分を吸着及び脱離可能である。除湿ロータ7は、例えば、ゼオライトを含む。
除湿ロータ7は、放湿部7aと、吸湿部7bとを含む。放湿部7aは、除湿ロータ7のうちの上側部分である。放湿部7aは、吸湿部7bの上方に位置する。放湿部7aの後側には、加熱部6及び第1吸込口3aが配置される。放湿部7aは、加熱部6と対向する。放湿部7aには、加熱部6から熱が供給される。吸湿部7bは、除湿ロータ7のうちの下側部分である。吸湿部7bは、加熱部6と対向しない。なお、除湿ロータ7が回転することによって、除湿ロータ7の外周部は、放湿部7aに位置する状態と、吸湿部7bに位置する状態とを交互に繰り返す。
吸湿部7bは、空気を除湿する。詳細には、除湿ロータ7のうち吸湿部7bに位置する部分が空気を除湿する。その結果、吸湿部7bからは、除湿された空気(乾燥空気)が放出される。
放湿部7aは、加熱部6により加熱された空気を供給されることで、吸湿部7bで除湿された水分を含む空気(高湿度の空気)を放出する放湿機能を有する。詳細には、加熱部6により加熱された空気が供給されることによって、吸湿部7bで空気から除湿された水分は、放湿部7aにおいて気化される。その結果、放湿部7aから高湿度の空気が放出される。
加熱部6と放湿部7aとの関係について説明する。
加熱部6は、例えば、PTC(Positive Temperature Coefficient)ヒータを含み、電力で稼働する。加熱部6は、放湿部7aの放湿機能に応じた加熱機能を有する。言い換えれば、加熱部6は、放湿部7aに供給される空気の温度が所定温度となるように、空気を加熱する。所定温度は、放湿部7a(例えば、ゼオライト)が放湿機能を効果的に発揮できるような温度である。本実施形態では、加熱部6は、例えば、200℃~300℃程度で発熱することで、放湿部7aに供給される空気の温度が所定温度となるように、空気を加熱する。なお、加熱部6の種類は、特に限定されるものではなく、加熱部6は、例えば、ニクロムヒータ又はセラミックヒータを含んでもよい。加熱部6の詳細構造については、後述する。
圧縮部12aは、冷媒を圧送する。圧縮部12aは、コンプレッサを含む。膨張部12bは、冷媒を減圧する。膨張部12bは、例えば、キャピラリーチューブを含む。ケーシング1の内部には、冷凍サイクルが形成される。冷凍サイクルは、圧縮部12aと、放熱部9と、膨張部12bと、冷却部8とを環状に連結した循環路を形成し、圧縮部12aにより循環路を通じて冷媒を循環させるサイクルである。冷凍サイクルにおいて、圧縮部12aが動作することにより冷媒が高温高圧化される。高温高圧化された冷媒は、放熱部9へ送られる。放熱部9は、放熱部9を通過する空気中に冷媒の熱を放熱することで、冷媒を冷やす。放熱部9を通過した冷媒は、膨張部12bへ送られる。膨張部12bは、放熱部9により冷やされた冷媒を減圧することで、低温低圧化された冷媒を生成する。膨張部12bを通過した冷媒は、冷却部8へ送られる。冷却部8は、膨張部12bから低温低圧化された冷媒を供給されることで冷却される。冷却部8を通過した冷媒は、圧縮部12aへ送られる。冷凍サイクルにおいて、冷媒が、圧縮部12a、放熱部9、膨張部12b、及び冷却部8の順番に循環することで、冷却部8の温度上昇が抑制される。なお、冷凍サイクルにおいて、放熱部9には、圧縮部12aにより高温高圧化された冷媒が送られるので、放熱部9の温度が上昇する。
冷却部8は、熱の交換を行って空気を冷やす。冷却部8は、エバポレータを含む。冷却部8は、上下方向に沿って延びる形状を有する。冷却部8は、吸湿部7bに対向配置される。冷却部8は、吸湿部7bの後方に配置される。冷却部8は、加熱部6の下方に配置される。冷却部8の前方には、吸湿部7bが配置される。
冷却部8は、空気を冷やすことで、空気中の水蒸気を結露させる。その結果、空気が除湿されるとともに、水が生成される。
本実施形態では、放湿部7aから高湿度の空気が放出される。放湿部7aから放出された空気は、冷却部8に供給される。そして、冷却部8は、放湿部7aから放出された空気から結露を生成して除湿を行う。
放熱部9は、冷凍サイクルにおいて、冷媒を冷やすことによって、冷却部8を冷やす。すなわち、放熱部9は、冷媒(例えば、フロンガス)を介して冷却部8を冷やす。放熱部9は、コンデンサを含む。放熱部9は、吸湿部7bの前方に配置される。
集水部10は、冷却部8で生成された水を回収する。集水部10は、冷却部8の下方に配置される。集水部10には冷却部8で生成された水が滴下する。
集水部10は、例えば、漏斗状に形成され、受けた水を排水タンク4へ案内する。その結果、排水タンク4に水が貯留される。
送風部11は、空気を送風する。送風部11は、ファンを含む。送風部11は、例えば、放熱部9の前方に配置される。
除湿機100は、記憶部13と、制御部14とをさらに備える。
記憶部13は、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)のような主記憶装置(例えば、半導体メモリ)を含み、補助記憶装置(例えば、ハードディスクドライブ)をさらに含んでもよい。主記憶装置及び/又は補助記憶装置は、制御部14によって実行される種々のコンピュータプログラムを記憶する。
制御部14は、CPU(Central Processing Unit)及びMPU(Micro Processing Unit)のようなプロセッサを含む。制御部14は、除湿機100の各要素を制御する。
続いて、図2及び図3を参照して、ケーシング1の内部に形成される第1流通経路F1及び第2流通経路F2について説明する。
図2及び図3に示すように、除湿機100は、第1流通経路F1及び第2流通経路F2を有する。送風部11は、空気を送風することで、第1流通経路F1及び第2流通経路F2に空気を流す。第1流通経路F1及び第2流通経路F2は、空気が移動する流路である。
第1流通経路F1は、第1経路部分F11と、一対の第2経路部分F12と、一対の第3経路部分F13と、一対の第4経路部分F14と、第5経路部分F15とを含む。
第1経路部分F11は、ケーシング1内の左右中央部で、かつ、冷却部8及び放熱部9の各々の上方に位置する。第1経路部分F11は、第1吸込口3aに連通し、第1吸込口3aから前方に延びる。第1経路部分F11は、加熱部6及び放湿部7aを通る。つまり、第1経路部分F11は、空気が加熱部6及び除湿ロータ7を回転軸線AXに沿った第1方向に通過する部分である。第1経路部分F11の前端部F11aは、加熱部6の前方に位置する。なお、本実施形態では、第1方向は、X軸の正方向である。第1経路部分F11は、本発明の「第1流路」の一例である。
一対の第2経路部分F12は、第1経路部分F11の前端部F11aに連なる。一対の第2経路部分F12は、第1経路部分F11の前端部F11aから分岐するように、互いに反対方向(左右方向)に延びる。除湿機100は、第2経路部分F12の下方に仕切り部15を備える。仕切り部15は、第2経路部分F12と放熱部9との間に配置される。仕切り部15は、板状の部材である。仕切り部15は、除湿ロータ7の前方の空間を、第2経路部分F12が形成される空間と放熱部9が配置される空間とに仕切る。
一対の第3経路部分F13は、一対の第2経路部分F12の端部F12aにそれぞれ連なり、端部F12aから後方に延びる。一対の第3経路部分F13は、放湿部7aの左右両側を通る。一対の第3経路部分F13の後端部F13aは、冷却部8の上方に位置する。
一対の第4経路部分F14は、一対の第3経路部分F13の後端部F13aにそれぞれ連なり、後端部F13aから下方に延びる。また、一対の第4経路部分F14は、下方に向かって互いに接近し、除湿ロータ7の後方において合流する。一対の第4経路部分F14は、冷却部8に形成される。
第5経路部分F15は、第4経路部分F14の下端部F14aに連なり、下端部F14aから前方に延びる。第5経路部分F15は、第1経路部分F11に対して離隔する。具体的には、第5経路部分F15は、第1経路部分F11に対して、回転軸線AXに対する径方向RDの内側に離隔する。本実施形態では、第5経路部分F15は、第1経路部分F11に対して下方に離隔する。第5経路部分F15は、冷却部8と、除湿ロータ7と、放熱部9とを通る。つまり、第5経路部分F15は、空気が除湿ロータ7を回転軸線AXに沿った第1方向(X軸の正方向)に通過する部分である。第5経路部分F15は、送風部11に通じる。つまり、第1経路部分F11を通過した空気は、第5経路部分F15及び送風部11の順番に流れる。なお、第5経路部分F15は、本発明の「第2流路」の一例である。
第2流通経路F2は、第1流通経路F1の下方に位置する。第2流通経路F2は、第2吸込口3bに連通する。第2流通経路F2には、冷却部8、吸湿部7b、及び放熱部9が、冷却部8、吸湿部7b、及び放熱部9の順番に配置される。第2流通経路F2は、送風部11に通じる。
また、除湿機100は、排出流通経路FZを有する。送風部11は、空気を送風することで、ケーシング1の内部に排出流通経路FZに空気を流す。排出流通経路FZは、空気が移動する流路である。排出流通経路FZは、送風部11から吹出口2に亘って形成される。
次に、図2、図4及び図5を参照して、加熱部6及び第3流路F3について詳細に説明する。図4は、本実施形態の加熱部6周辺の構造を示す断面図である。図5は、本実施形態の加熱部6周辺の構造を後方から示す図である。なお、図4では、理解を容易にするために、加熱部6の発熱部60、除湿ロータ7、冷却部8、及び放熱部9のハッチングを省略している。また、図4では、理解を容易にするために、ガイド部材50の第2ガイド部52を省略している。
図4に示すように、加熱部6は、除湿ロータ7に対向する。加熱部6は、除湿ロータ7に所定の間隔をおいて配置される。
図5に示すように、加熱部6は、発熱部60と、収容部61とを含む。発熱部60は、略矩形状である。発熱部60は、例えば、PTCヒータである。発熱部60は、前後方向に貫通する貫通孔60aを複数有する。空気は、後方から前方に向かって複数の貫通孔60aを通過する。
収容部61は、発熱部60を収容する。収容部61は、略矩形状の内部空間を有する筒部材である。発熱部60は、収容部61の内部空間に配置される。空気は、収容部61の内部を通過する。空気は、収容部61の内部を通過する際に、加熱される。
本実施形態では、図4に示すように、除湿機100は、空気を除湿ロータ7に向かって案内するガイド部材50と、空気が通過する第3流路F3とをさらに有する。ガイド部材50は、第1流路としての第1経路部分F11と、第2流路としての第5経路部分F15との間に配置される。ガイド部材50は、加熱部6との間に空間を有する。具体的には、ガイド部材50は、第1経路部分F11と第5経路部分F15との間に配置される第1ガイド部51を少なくとも有する。第1ガイド部51は、加熱部6との間に空間S1を有する。また、第1ガイド部51は、加熱部6に対して、径方向RDの内側に離隔する。
第3流路F3は、第1吸込口3aに連通する。本実施形態では、第3流路F3は、第1経路部分F11から分岐する。第3流路F3は、空気が加熱部6とガイド部材50との間の空間S1を回転軸線AXに沿った第1方向に通過する流路である。ここで、第3流路F3を通過した空気は、第5経路部分F15に向かって流れる。そして、第3流路F3を通過し第5経路部分F15に流れる空気A1がエアカーテンとして機能するため、第1経路部分F11を通過する空気(図4の空気A2参照)は、第5経路部分F15に流れにくくなる。従って、加熱部6を通過した空気が意図しない箇所に漏れることを抑制できる。言い換えると、除湿に寄与しない空気の増加を抑制できる。その結果、除湿機100の除湿性能を向上させることができる。
ガイド部材50は、図5に示すように、加熱部6に対して、左右方向に離隔する一対の第2ガイド部52を有する。言い換えると、ガイド部材50は、一対の第2ガイド部52を有する。一対の第2ガイド部52は、加熱部6に対して、回転軸線AXに沿った第1方向と径方向RDとに交差する第2方向に離隔する。従って、第2ガイド部52は、加熱部6との間に空間S2を有する。また、第1吸込口3aから流入した空気の一部は、加熱部6と第2ガイド部52との間の空間S2を通過する。ここで、空間S2を通過した空気は、除湿ロータ7に向かって流れる。従って、空間S2を通過した空気がエアカーテンとして機能するため、加熱部6を通過した空気は、左右方向に流れにくくなる。よって、除湿に寄与しない空気の増加を抑制できる。その結果、除湿機100の除湿性能をより向上させることができる。なお、本実施形態では、第2方向は、左右方向である。
図4に示すように、ガイド部材50と除湿ロータ7との間の距離L2は、ガイド部材50と加熱部6との間の距離L1よりも小さい。従って、空間S1を通過した空気は、第1ガイド部51と除湿ロータ7との間に流れにくい。つまり、空間S1を通過した空気が除湿ロータ7の表面に沿って下方に漏れることを抑制できる。よって、空間S1を通過した空気は、回転軸線AXに沿った第1方向に流れやすくなる。その結果、空間S1を通過した空気を、エアカーテンとして効果的に機能させることができる。
また、第5経路部分F15は、第1経路部分F11よりも送風部11の近くに配置される。つまり、第5経路部分F15は、第1経路部分F11よりも空気の流れの下流側に配置される。従って、第5経路部分F15は、第1経路部分F11に比べて気圧が低い。一般的に、第5経路部分が第1経路部分に比べて気圧が低い場合、第1経路部分から第5経路部分に空気が漏れやすい。そこで、本実施形態では、第5経路部分F15が第1経路部分F11よりも空気の流れの下流側に配置される構成において、第3流路F3を設けることによって、第1経路部分F11から第5経路部分F15に空気が漏れることを効果的に抑制できる。
また、例えば、除湿ロータよりも第5経路部分の下流側に放熱部が配置される構成では、第1経路部分の空気が第5経路部分に漏れると、加熱部を通過した高温の空気が放熱部に流入する。この場合、高温の空気によって放熱部が加熱されるため、除湿効率が低下する。そこで、本実施形態では、除湿ロータ7よりも第5経路部分F15の下流側に放熱部9が配置される構成において、第3流路F3を設けることによって、第1経路部分F11から第5経路部分F15に空気が漏れることを効果的に抑制できる。
図5に示すように、加熱部6は、複数の端子62をさらに含む。端子62は、発熱部60に繋がる。端子62及び発熱部60は、一体成形品であってもよい。端子62は、収容部61の内部空間に配置される。端子62は、例えば、発熱部60に対して左右方向の一方側に配置される。端子62は、例えば、図示しないヒータ制御基板に電気的に接続される。
次に、図2~図4を参照して、除湿機100の動作について説明する。
図2及び図3に示すように、ケーシング1の外部の空気は、第1吸込口3aを介してケーシング1の内部に流入した後、加熱部6、放湿部7a、冷却部8、除湿ロータ7、及び放熱部9の順番に流れて、吹出口2からケーシング1の外部に排出される。また、本実施形態では、第1吸込口3aを介してケーシング1の内部に流入した空気の一部は、ガイド部材50(図4参照)と加熱部6との間の空間S1(図4参照)を通過した後、除湿ロータ7、放熱部9の順番に流れて、吹出口2からケーシング1の外部に排出される。
第1吸込口3aを介してケーシング1の内部に流入し加熱部6を通過する空気は、加熱部6により加熱される。加熱部6により加熱された空気は、放湿部7aに供給される。そして、加熱部6により加熱された空気は、除湿ロータ7のうち放湿部7aに位置する部分に含まれる水分を気化する。その結果、高湿度の空気が生成される。高湿度の空気は、放湿部7aから放出される。
放湿部7aから放出された高湿度の空気は、冷却部8により冷やされる。その結果、結露が生成される。結露により生成された水は、集水部10を介して排水タンク4に排出される。
冷却部8から放出された空気は、除湿ロータ7を通過して放熱部9に供給された後、吹出口2からケーシング1の外部へ放出される。
また、ケーシング1の外部の空気は、第2吸込口3bを介してケーシング1の内部に流入した後、冷却部8、吸湿部7b及び放熱部9の順番に流れて、吹出口2からケーシング1の外部に排出される。
第2吸込口3bを介してケーシング1の内部に流入した空気は、冷却部8により空気中の水分を結露されることによって除湿される。そして、冷却部8により除湿された空気は、吸湿部7bによってさらに除湿される。その結果、空気を効果的に乾燥させることができる。また、吸湿部7bにより除湿された空気は、放熱部9に供給された後、吹出口2からケーシング1の外部に放出される。本実施形態では、冷却部8により冷却された空気が放熱部9に供給されるため、放熱部9の温度上昇を抑制できる。その結果、冷凍サイクルによる冷却部8の冷却効率を向上できる。
(変形例)
図6を参照して、本発明の変形例の除湿機100について説明する。本発明の変形例の除湿機100では、除湿ロータ7と放熱部9との間に遮蔽部16を設ける例について説明する。図6は、本発明の変形例の除湿機100の加熱部6周辺の構造を示す断面図である。なお、図4と同様、図6では、加熱部6の発熱部60、除湿ロータ7、冷却部8、及び放熱部9のハッチングを省略している。また、図6では、ガイド部材50の第2ガイド部52を省略している。
図6を参照して、本発明の変形例の除湿機100について説明する。本発明の変形例の除湿機100では、除湿ロータ7と放熱部9との間に遮蔽部16を設ける例について説明する。図6は、本発明の変形例の除湿機100の加熱部6周辺の構造を示す断面図である。なお、図4と同様、図6では、加熱部6の発熱部60、除湿ロータ7、冷却部8、及び放熱部9のハッチングを省略している。また、図6では、ガイド部材50の第2ガイド部52を省略している。
図6に示すように、本発明の変形例の除湿機100は、除湿ロータ7と放熱部9との間に遮蔽部16を備える。遮蔽部16は、板状の部材である。遮蔽部16は、除湿ロータ7及び放熱部9に沿って上下に延びる。遮蔽部16は、放熱部9の上端部と、除湿ロータ7との間に配置される。言い換えると、遮蔽部16は、放熱部9のうちの第1経路部分F11側の端部9aと、除湿ロータ7との間に配置される。遮蔽部16は、放熱部9に向かう空気の流れを遮蔽する。従って、第3流路F3を通過した空気A1が第5経路部分F15に流れることを抑制できる。よって、第1経路部分F11を通過する空気(図6の空気A2参照)が第5経路部分F15に流れることをより抑制できる。その結果、除湿機100の除湿性能をより向上させることができる。
遮蔽部16は、例えば、仕切り部15の除湿ロータ7側の端部15aから下方に延びる。遮蔽部16及び仕切り部15は、例えば、一体成形品である。なお、遮蔽部16と仕切り部15とは、別部品であってもよい。
以上、図面を参照して本発明の実施形態(変形例を含む)について説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施できる。また、上記の実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質、形状、寸法、個数等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、上記の実施形態では、ガイド部材50が加熱部6との間に空間S1及び空間S2を有する例について示したが、本発明はこれに限らない。ガイド部材50は、加熱部6との間に空間S2を有しなくてもよい。すなわち、一対の第2ガイド部52同士の間の距離が、加熱部6の左右方向の長さと略同じであってもよい。
また、上記の実施形態では、第2流路の一例として第5経路部分F15を示したが、本発明はこれに限らない。例えば、第2流通経路F2が第2流路であってもよい。また、第5経路部分F15及び第2流通経路F2が第2流路であってもよい。
また、上記の実施形態では、第1流路としての第1経路部分F11、及び、第2流路としての第5経路部分F15に対して空気の流れの下流側に送風部11を配置する例について示したが、本発明はこれに限らない。例えば、第1経路部分F11及び第5経路部分F15に対して空気の流れの上流側に送風部11を配置してもよい。
また、上記の実施形態では、回転軸線AXが前後方向に延びる例について示したが、本発明はこれに限らない。例えば、回転軸線AXを左右方向(Y軸と平行な方向)に延びるように配置してもよい。
本発明は、除湿機の分野に利用可能である。
6 :加熱部
7 :除湿ロータ
8 :冷却部
9 :放熱部
9a :端部
16 :遮蔽部
50 :ガイド部材
51 :第1ガイド部
52 :第2ガイド部
60 :発熱部
61 :収容部
100 :除湿機
AX :回転軸線
F11 :第1経路部分(第1流路)
F15 :第5経路部分(第2流路)
F3 :第3流路
RD :径方向
S1 :空間
7 :除湿ロータ
8 :冷却部
9 :放熱部
9a :端部
16 :遮蔽部
50 :ガイド部材
51 :第1ガイド部
52 :第2ガイド部
60 :発熱部
61 :収容部
100 :除湿機
AX :回転軸線
F11 :第1経路部分(第1流路)
F15 :第5経路部分(第2流路)
F3 :第3流路
RD :径方向
S1 :空間
Claims (6)
- 発熱部と、前記発熱部を収容するとともに内部を空気が通過する収容部とを含む加熱部と、
回転軸線を中心として回転する除湿ロータと、
空気が前記加熱部及び前記除湿ロータを前記回転軸線に沿った第1方向に通過する第1流路と、
前記第1流路に対して離隔し、空気が前記除湿ロータを前記第1方向に通過する第2流路と、
前記第1流路と前記第2流路との間に配置され、前記加熱部との間に空間を有するガイド部材と、
前記第1流路と前記第2流路との間において、空気が前記加熱部と前記ガイド部材との間の前記空間を前記第1方向に通過する第3流路と
を有する、除湿機。 - 前記第2流路は、前記第1流路に対して、前記回転軸線に対する径方向に離隔し、
前記ガイド部材は、前記加熱部に対して、前記径方向に離隔する第1ガイド部と、前記加熱部に対して、前記第1方向と前記径方向とに交差する第2方向に離隔する一対の第2ガイド部とを含む、請求項1に記載の除湿機。 - 前記第2流路は、前記第1流路よりも空気の流れの下流側に配置される、請求項1又は請求項2に記載の除湿機。
- 空気を送風する送風部をさらに有し、
前記第1流路を通過した空気は、前記第2流路及び前記送風部の順番に流れる、請求項3に記載の除湿機。 - 前記除湿ロータよりも前記第2流路の上流側に配置される冷却部と、
前記除湿ロータよりも前記第2流路の下流側に配置される放熱部と
をさらに有する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の除湿機。 - 前記放熱部のうちの前記第1流路側の端部と、前記除湿ロータとの間に配置され、前記放熱部に向かう空気の流れを遮蔽する遮蔽部をさらに有する、請求項5に記載の除湿機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021037513A JP2022137829A (ja) | 2021-03-09 | 2021-03-09 | 除湿機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2021037513A JP2022137829A (ja) | 2021-03-09 | 2021-03-09 | 除湿機 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2022137829A true JP2022137829A (ja) | 2022-09-22 |
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ID=83319389
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2021037513A Pending JP2022137829A (ja) | 2021-03-09 | 2021-03-09 | 除湿機 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2022137829A (ja) |
-
2021
- 2021-03-09 JP JP2021037513A patent/JP2022137829A/ja active Pending
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